...

音楽や映像のダビングと 著作権 メディアの扱いには注意

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

音楽や映像のダビングと 著作権 メディアの扱いには注意
音楽や映像のダビングと
著作権
て販売されているCD-R/RWメディアや「映
ダビング 10(ダビングテン)
像用」または「録画用」として販売されて
地上波ディジタル放送のテレビ番組を10
いるDVD-R/RW/RAMメディアが該当しま
回までダビング(またはムーブ)できるしく
す。音楽 CD やテレビ番組をダビングする
みです(図 2)
。現在発売されているレコー
ディジタルデータは複製しても内容が劣
場合は、上記メディアを使うようにしましょ
ダはすべてダビング10 に対応しています。
化しません。コピーを繰り返せば大量の複
う。
「データ用」と書かれたメディアには保
ダビングまたはムーブするときには CPRM
製品を作ることもできてしまうため、音楽
証金は上乗せされていません。
対応の DVDメディアが必要です。
CPRM(Content Protection for
Recordable Media)
CCCD(Copy Control CD)
私的録音録画補償金制度
一部の BS 放送や CS 放送の番組は、一
です。現在はほとんど流通していません。
一定の金額をメディアや機器の販売価格
回のみ(コピーワンス)DVDメディアに録
やテレビ放送のダビングにはいくつかのル
ールや制約が課せられています。
ダビングができないようにした音楽 CD
リージョンコード
に上乗せして、音楽や映像の著作権者に
画できるという制 約があり、CPRM 対応
配分しようという制度です。
「音楽用」とし
のレコーダ(録画装置)とCPRM 対応の
映像ソフトを再生できる国を限定する仕
DVDメディア(写真1)が必要です。なお、
組みです。例えば、リージョンコードとして1
後述するダビング10 に対応していない古い
が割り当てられている米国の DVD は、リー
レコーダでは、地上波ディジタル放送もコ
ジョンコード 2 が割り当てられている国産の
ピーワンスとして扱われます。
DVDプレーヤでは再生できません。
ダビング10に対応した番組を
ハードディスクに録画
写真1 地上波ディジタル放送のダビングには
「CPRM 対応」と記載されたDVDメディアが必要
メディアの扱いには注意
読めなくなることも
左ページでも触れたように、光メディア
9 回目まではコピー
10 回目はムーブ
DVDディスクにダビングしても、ハードディスク内のデータは残る
ハードディスク内の
データは、削除される
図 2 ダビング10 の概念
回路が入っているため、多少のキズやホコ
リは問題にはなりませんが、メディアは丁寧
に取り扱うようにしましょう。
・記録面(虹のように光る面)にはキズや
汚れや指紋をつけない。
のピットはきわめて小さいため、盤面にゴミ
・CD の場合、ピットはレーベル面のすぐ下
やキズがつくとアクセスができなくなる可能
にあるので、筆圧がかかるボールペンな
性があります。実際には特殊なエラー訂正
どで文字を書かない。
・温度・湿度の高いところや直射日光の当
たるところには保存しない
・TDK 社の「超硬」
(DVD のみ)など、キ
ズの付きにくいメディアを選ぶ。
・アクセスエラーが頻発する場合は、市販
されているクリーナーで盤面を拭くか、別
のパソコンで読み込んでみる。
Blu-rayの実用化に貢献
青色 LED の開発
次 世 代 DVD であるBlu-ray を支えているデバイスが 青 紫 色(波 長
1993 年に、他の研究者が諦めていたGaN(窒化ガリウム)という材料を
405nm)を発する半導体レーザです。ところが従来は、青色域の半導体
使って、青色 LED の開発に世界で初めて成功し、さらに1995 年には青色
レーザの実用化は技術的に困難とされていました。
半導体レーザーの開発にも成功します。
そんな常識を覆したのが、かつて日亜化学工業株式会社(徳島県)に
中村氏の開発がきっかけとなって、普及が 進んでいる白色 LED や、
在職していた中村修二氏です(現米サンタバーバラ大教授)
。中村氏は
Blu-ray のような高密度記録の道筋が開かれていきました。
9
Fly UP