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第3章 めざすべき将来都市像 [1647KB pdfファイル]
基本構想 第2章 第3章 めざすべき将来都市像 第1節 めざすべき将来都市像 第4章 1. 目標年次 本基本構想の目標年次は、 平成 23 年度からの 8 年間となる、 平成 30 年度(2018 年度) とします。 目標年次:平成30年度(2018年度) 2. めざすべき将来都市像 今後の 8 年間を見通したとき、一番に求められるのは「人、まちの活力」であり、市民が 健康で安全に住み続けていくことができることです。市民の暮らしの向上と「人、まちの活力」 をひとつの力に束ね、元気な「人とまち」を創っていきます。 今、まちが担う課題を克服していくためにはあらゆる市民が、まちづくりの目標のもとに 心をひとつにしていく必要があり、市民が健やかに暮らすことができ、市民間で支えあい優しさ のある、人の和を創ることが求められています。市民が「まつばら」に住むことに誇りと希望 を持つことができ、また市民が心を和らげることができるほっとするまちにしていきます。 市民それぞれが自立して市民の夢、まちの夢に向かうことができる、その市民の夢をバック アップ※できるための都市基盤づくりと行財政力を確立し、活力を有する「元気なまち松原」を 8 年後の都市像とします。 将来都市像 挑戦し続ける 元気あふれるまち まつばら 11 第2節 将来人口推計と目標人口 1. 将来人口 平成 22 年市総人口をもとに、平成 30 年を見通した将来人口を推計しました。 平成 17 年 129,493 人であった人口は平成 30 年には 118,372 人となります。 平成 22 年 126,432 人に対する高齢化率※は 23.6%ですが、平成 30 年推計人口 118,372 人に 対する高齢化率※は 29.5%になると予想されます。 65 歳以上 23.6% 15 歳未満 13.8% 65 歳以上 29.5% 参考:国の高齢化率 15 歳未満 11.6% 15∼64 歳 62.6% 15∼64 歳 58.9% 平成22年 平成30年 平成22(2010)年 23.1% 平成30(2018)年 28.6% 2. 将来目標人口 わが国全体が人口減少期、少子高齢社会※を迎え、本市が位置する大阪府においても人口が減少して いくと予想されるなか、本市の平成 30(2018) 年度末の人口は、概ね 118,000 人になるとともに、 少子高齢化がさらに急速に進むものと見込まれます。 本市の人・まちがともに元気に歩んでいくためには、産業の発展とともに、若い世代の転入を促進する ことができる魅力あふれるまちづくりが必要となります。また、誰もが「住んでみたい」「住み続けたい」 と思うさまざまな魅力あるまちづくりを進め、推計人口よりも約 2,000 人多い 120,000 人の人口を めざします。 総人口 (H22.3. 末 ) 126.432 人 目標人口 120,000 人 総人口 (H17.10.1) 129,493 人 推計人口 118,372 人 平成 17(2005) 年 平成 22(2010) 年 平成 30(2018) 年 将来目標人口:120,000人 ※総人口:住民基本台帳人口及び外国人登録人口 12 基本構想 第3節 土地利用構想 1. 将来の都市構造 本市は北に大和川が流れ、西側には大和川に注ぐ西除川が流れています。ほぼ平坦地で、 市域を南北から東西へとL型に近鉄南大阪線が走っています。さらに市域の中央部南北に阪神 高速道路、東部南北に近畿自動車道そして阪和自動車道が走り、東へは西名阪自動車道が走って います。大和川に沿って、府道高速大和川線の整備が進んでおり、広域交通拠点のさらなる 形成がうかがえます。また、市域内を南北に国道 309 号が走り、新たな南北軸となる大阪 河内長野線の整備も進められています。東西には堺松原線、堺港大堀線、大阪中央環状線の 主要な市内幹線道路軸が形成される予定です。これらを境界に 7 つの生活圏域が形成され、 市民の暮らしが展開しています。 広域幹線道路軸、鉄道交通軸、市内幹線道路軸をもとに、7 つの生活圏域を設定します。 そして拠点としては「広域交通拠点」「駅前交流拠点」「幹線沿道交流拠点」をもうけます。 都市構造図 凡 例 広域幹線道路軸 鉄道交通軸 市内幹線道路軸 広域交通拠点 幹線沿道交流拠点 0 200 400 600 800 1000m 駅前交流拠点 7 つの生活圏域 13 2. 将来の土地利用の方針 本市は面積が限られていますが、平坦地であり、安全性も高く暮らしやすいまちと言えます。人口密度※も 低くないため、より有効な土地利用を図っていく必要があります。 本市の将来像と基本目標を実現するために、次のような考え方のもとに土地利用を図っていきます。 (1)計画的な土地利用の推進 人口減少時代となり、土地利用にもゆとりが生じてきています。しかし本市において既成市街地※では 土地建物の更新が求められ、都市型農業用地※の保全や宅地と農地とのバランス、適正定住人口の保持等 からゆとりを生み出すためにも計画的な土地利用が求められます。今後、社会情勢を見極め、公共施設等 のあり方を検討し適正配置を図るなど、市有地の有効利用を進めていきます。 また、将来人口等と整合させ、より計画的土地利用を推進していくために、区域区分※等の見直しの 検討や市街化調整区域※の土地利用の方針の明確化等を図っていきます。 (2)交通ネットワークとの整合 本市は古代より交通の要衝として発展してきました。現在も幹線道路、高速道路が縦横断する交通の 要衝となっています。これらの交通ネットワーク※と整合させた土地利用が求められます。 鉄道駅周辺は住宅地や商業地となり、市民にとっては通勤通学等に便利な暮らしが可能となり、駅周辺は 交流する人々でにぎわっています。 今後も鉄道駅周辺には集合住宅や商業施設等を集約し、子育て世帯等への利便な生活拠点づくりに 活用します。 また国道 309 号、大阪中央環状線、堺港大堀線、大阪河内長野線等の沿道には交通ネットワーク※の 形成を活用した大規模集客商業施設や物流流通施設等を計画的に誘導していきます。 (3)自然環境の創出 本市は河川、 ため池等が唯一の自然環境となっています。従って不足する自然環境を創出するにあたっては、 既存の神社寺院等の鎮守の森 ※、学校の植栽等を増やし、河川、ため池の整備等で自然環境の創出に 努めます。 (4)都市型農業用地の保全と、耕作放棄地拡大の防止 農地は生産基地としてだけでなく、洪水時の水の調整機能を持ち、多様な生物の生息地となり、また 緑の空間ともなります。都市空間、都市機能上からも貴重な存在です。 生産基地として活性化を図り、宅地とのバランスをとり、緑の空間として土地利用上に位置づけて いきます。 14 基本構想 3. 土地利用の基本的方向 (1)宅地(住宅地) 人口施策として住宅地形成に取り組みます。 若者世帯向け集合住宅を中心とした都市型 住宅地※を計画的に誘導し、子育て支援や地域福祉の充実を図り、良好で住みやすい住宅地を 確保していきます。 (2)宅地(工業地) 既存工業地について工業立地環境の再整備を誘導し、工場立地条件を整えます。新たな 工業地については既存工業地と集団化しやすい立地環境を整え、広域交通の利便性を求める 企業を誘致するなど創意工夫を図り、整備します。 (3)宅地(商業業務サービス施設用地) 鉄道駅周辺に商業業務サービス施設用地をもうけます。本市の鉄道駅4駅周辺は商店等が 立ち並びまちの賑わいがみられます。鉄道駅利用と併せて利用できる駅前立地の商業業務 サービス施設の誘導を図っていきます。 (4)宅地(大規模集客商業施設用地) 市域が狭小であることから、大規模集客商業施設用地の適地が限定されますが、市民生活上 必要なこれら施設については交通ネットワーク※ の見直しに合わせ、沿道土地利用の方針を 定め、適地に誘導できるよう土地利用を図っていきます。 (5)宅地(商業物流施設用地) 広域幹線道路下は側道が整備され市内幹線道路となっています。広域交通利便性が高い という本市の特性を活用し、これら沿道に商業物流施設の誘導を図っていきます。 (6)農用地 農用地は生産用地であるとともに洪水調整機能や都市の緑空間としても貴重な役割を担って います。これらを農用地の総合的な機能として保全していきます。 生産用地としては集約型農業※に取り組み、付加価値の高い生産基地としていきます。 (7)道路 広域幹線道路としての府道高速大和川線の開通に伴い、堺松原線を市内幹線道路として 活用します。また国道 309 号、大阪中央環状線、堺港大堀線、大阪河内長野線等は市民 生活を支える市内幹線道路として計画的な沿道利用を図ります。 その他の一般生活道路については歩車分離のバリアフリー※道路あるいは安全な歩車共存 道路とし、周辺宅地の安心移動軸として機能させます。 15 (8)水面・河川 本市には農業用ため池が多く、水路も随所にみられます。ため池については、その役割を終え他の 用途への変更を余儀なくされるものもあり、貴重な自然環境として保全するもの、有効な活用を図って いくもの等の計画を行い、保全活用を図っていきます。 河川については洪水等の水害防止、水質保全を図ります。また貴重なオープンスペース※及びレクリェー ション※の場として親水性を高め、景観形成を図ります。 土地利用構想図 近畿自動車道 阪神高速道路 府道高速大和川線 国道 号 矢田堺線 大阪河内長野線 西名阪 自動車道 堺松原線 309 堺港大堀線 大阪中央環状線 堺大和高田線 新堂南線 200 400 600 800 阪和自動車道 0 1000m 凡 例 広域幹線道路軸 都市型住宅地 鉄道交通軸 商業業務 サービス施設用地 市内幹線道路軸 工業地 緑道軸 広域交通拠点 大規模集客商業施設用地 16 商業物流施設用地 幹線沿道交流拠点