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説明資料
インガー・シェーリングさん
講演要旨
REACH
REACHとは何か? なぜREACHが必要なのか? REACHについて
の経緯と激しい論争、決定の手順、そしてREACHはいつ発効する
のか?
インガー・シェーリングさん
元欧州議会議員
白書「将来の化学物質政策のための戦略」への議会意見責任者
「EU 化学物質政策の探索ガイドREACH何が起きたのか、なぜ?」発行者
2005年国際市民セミナー
どうなるEUの新化学物質政策−REACHをめぐる議論と展望−
2005年9月17日
東京・全水道会館
化学物質汚染のない地球をめざす東京宣言推進実行委員会
私は再び日本を訪れ、関心を持ちそして使命感を持つ皆さんの前で、化学物質についてお
話をすることができ、大変うれしく思います。そして私を招待してくださった東京宣言推進
実行委員会の皆さんに感謝いたします。
私は皆さんを REACHへの旅 にご招待しようと思います。私は2001年に欧州議会で「将
来の化学物質政策のための戦略に関する白書−2001年」の報告者になった時以来、 REACH
への旅 をしてきました。その時に私が受けた感動を皆さんにも共有していただければと思
います。
化学物質政策の改革は化学産業を今後数十年間、持続可能な発展の道に乗せる唯一の機会
です。
(1) REACHとは何か
REACHはEUの新しい化学物質政策です。
この新たな化学物質政策は化学物質の登録、評価、認可が基本です。
REACHの目的は持続可能な発展という目標の下に、健康と環境の保護を高いレベルで確保
することです。EUで製造される、あるいはEUに輸入される化学物質は人間と環境に対して
安全であることを確実にしなくてはなりません。REACHはまた、経済的効率を強化するもの
であり、EU産業の競争力を阻害するものであってはなりません。
予防原則と代替原則がこのシステムを支える基本原則です。
(2) 新規及び既存の化学物質に対する一貫したシステム
REACHは新規及び既存の化学物質に対し、同じルールを適用する一貫したシステムです。
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REACHは、複雑で不十分で混乱を招きやすい現状の40以上あるEUの指令をひとつのシス
テムに置き換えるものです。
REACHはいくつかの例外はありますが、ほとんど全ての産業化学物質を対象とします。殺
虫剤、医薬品、化粧品のような製品には別の法律があります。
(既存化学物質とは1981年9月以前に市場に出ていた化学物質です。)
(3) REACHの最も重要な要素
a) 新規及び既存化学物質を順次取り込む登録スキームの導入
データのない物質は市場からなくす! (NO DATA - NO MARKET! )
b) リスク評価の責任を政府当局から製造者・輸入者に移行
立証責任の移行 (REVERSE BURDEN OF PROOF)
c) 必要なら川下ユーザーにも化学物質のデータとテストを要求
d) 特別に懸念のある化学物質には認可又は制限を導入
代替または段階的廃止 (SUBSTITUTION OR PHASE-OUT)
e) 化学物質情報の透明性、開放性、一般公衆への開示の確保
知る権利 (RIGHT TO KNOW)
f) 結果として革新を推進、より安全な化学物質の促進
g) システムを効率的に運営する欧州化学品機構の設立
(4) なぜ我々はREACHと化学物質規制の完全な改革を必要とするのか?
化学物質革命
化学物質の生産と消費の増加は莫大なものになりました。
先の20世紀に、私たちの社会は化学物質革命を経験しました。このことは化学物質の世
界生産量が1930年の100万トンから2000年の4億トンに増大したことに反映されていま
す。
この革命は生活の全ての部分に、そしてほとんどの消費者製品に人工化学物質をもたら
しました。今日の生活は化学物質なしにはほとんど考えられません。
しかし、化学物質に高度に依存しているにもかかわらず、我々が高いお金を払うことに
なる潜在的なリスクや長期的な影響について私たちは十分な知識があるわけではありま
せん。
(5) 現状のEUの規制
既存化学物質
規制793/93の下に1981年以前から市場にある約10万種の化学物質であり、EUの化学物
質総生産量の99%を占めます。既存化学物質に対するデータ要求は低いです。
新規化学物質
指令67/548の下に1981年以降に市場に出された約3,000種の化学物質であり、新規化学
物質に対するデータ要求は高いです。
(6) 現状の化学物質政策はうまくいっていない
リスクの特定が難しく、したがってリスクへの取組みが困難である。
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・市場にあるほとんどの化学物質の情報がない。
・立証責任は当局にある。
・いくらテストや分析をしても、規制や制限を実施できない( paralyses by analyses )。
・問題ある物質を適切に取り扱うための有効な法律文書がない。
・革新のための動機付けに欠ける。
(7) 化学物質についての知識の欠如
高生産量化学物質(生産者当り年間1000トン以上)のうち、3%しかテストされていま
せん。86%は基本データが完備していません。低生産量化学物質についてはもっとデータ
がありません。これら化学物質の全ての用途についてデータがほとんどありません。
(8) 保護措置がとられていない
化学物質は有害性が証明されるまでは有害ではないとみなされているので、完全なリス
ク評価がなされた後に初めて保護措置がとられます。このようなアプローチでは、目を向
けるべき化学物質の範囲が狭くなり、一方、評価のために時間が非常にかかります。
1993年以来、10万種の既存化学物質のうち、完全なリスク評価が行われたのはわずか
141物質だけです。
既存化学物質に関する現在の規制が採択されてから11年後の2004年12月、評価結果が
公表されたのは28物質だけであり、そのうち23物質はもっとリスク削減をする必要があり
ました。
これらの評価の結果、現在までに制限された物質は、わずか に4物質だけです。
このようなリスク評価のやり方では、たとえ評価プロセスのスピードを上げても、全て
の既存化学物質の評価を終わらせるのに5,000年以上かかります。
多くの化学物質は私たちの日常生活に非常に役に立っています。しかし、多くのものは
私たちにとって非常に危険なものであり、さらに人工化学物質のあるものは一度環境中に
放出されると残留して消えることがありません。すぐに、あるいはもっと後に、このよう
な化学物質が環境中に見出されることになるでしょう。
(9) 環境と健康への影響
人工化学物質は雨水、土壌、空気、海、植物、大気、そして人間や動物の体内から検出
されています。またはるか離れた北極、深い海、山の頂上などからも検出されています。
国際労働機関によれば、現在3,500万人が有害物質を原因とする職業病に罹り、2003年
には43万9,000人の労働者が死亡しています。
睾丸がんや乳がん、生殖系障害、アレルギーが増加しており、母乳中から350以上の異
なる化学物質が検出されました。ヨーロッパでの血液テストで76種の異なる化学物質が検
出されました。(WWF2003年)
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私自身も2003年にWWFの検査を受け、38種類の化学物質が私の血液から検出されまし
た。DDT、PCB、臭素化難燃剤、フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)・・・などです。
ある種の有害な化学物質が私たちの体内に蓄積しています。(例えば、母乳中の臭素化
難燃剤)またある種の有害化学物質は、それまでに決して使われたことがなかったような
場所で検出されています。(例えば、ホッキョククマからPCB、湖の魚からダイオキシン、
深海魚から臭素化難燃剤)。
(10) 雨水や母乳、そして人の血液中に有害な化学物質が存在する時には、何かとてもよ
くないことが起きている
新規化学物質は既存化学物質と適用ルールが異なるので、既存化学物質に比べて革新が
阻害されています。それは新たなより安全な化学物質を開発するよりもテスト要求のない
既存化学物質を使い続けることの方が安易だからです。
新たなシステムが早急に必要であり、それが求められています。
(11) REACHの歴史
1998年4月:理事会で環境大臣ら 環境政策の見直しを要求
1998年10月:化学産業界の取り組み HPV、LRI(注)
1998年11月:欧州委員会 見直し結果を閣僚理事会に提出
1999年6月:理事会 提出文書に合意 代替原則、予防原則、立証責任の移行
2000年4月:産業界 学会と政府にパートナシップを呼びかけ
2001年2月:欧州委員会 「将来の化学物質政策のための戦略に関する白書」発表、採択
2001年6月:理事会 白書採択 強化要請
2001年11月:欧州議会 白書採択 強化要請
2003年5月:欧州委員会 ドラフトREACH規制案インターネット・コンサルテーション
2003年9月:ブレア(英)、シラク(仏)、シュレーダー(独) 欧州委員会にREACHの見
直し要求の手紙
2003年10月:理事会 REACHの所管を競争力理事会に移管
2003年12月:欧州議会報告者サッコーニ REACH規制案 提出
2004年2月: 環境委員会(ENVI)は産業貿易研究エネルギー委員会(ITRE)と法務委員会
(JURI)との連携を強化
2005年?:各委員会で採決及び欧州議会と理事会の決定(予定)
(注)
HPV:(HPV High Production Volume Chemicals )「高生産物質点検プログラム」
2004年中に1,000化学物質に関する情報を提供する。
LRI:(Long-range Research Initiative)「ヒトの健康や環境に及ぼす化学物質の影響」に
関する長期自主研究」この取り組みで産業界はREACHのような規制を避け、もっと
自主的な合意を結ぶことを望んだ。
白書は2003年のREACH提案に先立つ最初のステップとして設定されました。REACH提案
は2003年春にインターネット・コンサルテーションにかけられました。産業界、NGOs、そ
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して政府機関などから6,000以上のコメントがありました。
REACHの歴史の中で最も興味深く、そして悲しいことは、焦点が健康と環境から産業界の
懸念へと移ってしまったことです。これは、産業界の警鐘、ドイツとフランスの経済問題、
そしてアメリカ政府からの激しいロビー活動によって引き起こされたことです。転機は2003
年9月、ヨーロッパの最強経済国家の最高首脳から欧州委員会へ宛てた 化学物質政策はEU
の化学産業界の競争力を脅かすことのないように立案されなくてはならない という手紙で
した。そして10月、議長国イタリアの下の理事会で、会議の議題でなかったにもかかわらず、
REACHの所管が環境理事会から競争力理事会に移行することが決められました。
REACHに関する論争は非常に白熱したものになり、本来の議論からかけ離れたものから志
が失われたものまで、そしてコストについて力点が置かれたものなど様々な意見が出されま
した。それはEUでかつてないロビー活動が行われた政策案でした。ロビーイングは産業界、
NGOs、アメリカ政府、日本、EU加盟国駐在大使、商工会議所などが行いました。
私は2001年以来REACHに関与していますが、その間、化学物質についてだけでなく、権
力、金、戦略、そして汚い策略など、多くのことについて学びました。
(12) 誰がREACHに反対しているか? なぜ?
RREACHの歴史は複雑です。なぜ、化学物質に関する必要でかつ十分な適法な規制につい
て合意に達するのがそれほど難しいのでしょうか? その答えは化学産業界の規模と力、そ
して彼らが代表する経済への貢献の中に見出すことができます。しかしまた、力不足の政治
家と化学物質の複雑さによるところもあります。
強力な産業界
・化学産業は世界で3番目に大きな産業分野
・世界で従業員1,000万人、ほとんどが中小企業
・化学産業は欧州で最大の産業分野で直接雇用170万人、関連雇用300万人
・欧州化学産業の2002年輸出高:1550億ユーロ(約21兆円)ほとんどがアメリカとアジア
向け
(13) 汚い策略
・破局シナリオ、会社倒産、失業
・EUで100万の職が危機に−EUでのドイツ化学産業界の広告
・基本的な論理欠陥を持つ報告書
・はじめから産業側はコストを過大見積り
(14) コスト
欧州委員会の見積り
・REACHの登録期間の11年間:23億ユーロ(約3,100億円)
・EU住民1人当り年間:0.48ユーロ(約65円)
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・欧州化学産業界の年間売り上げの0.04%
(15) 利益はコストをはるかに上回る
・30年間で健康関連コスト 500億ユーロ(約6.8兆円)(欧州委員会2003年見積り、世界
銀行の資料に基づく)
・EU:アレルギーの年間コスト 290億ユーロ(約4兆円)
・スウェーデン:建物中のPCB浄化 9億SKRスウェーデン・クローネ(約135億円)
・ブリュッセルのEU本部アスベスト除去 120億SKRスウェーデン・クローネ(約1,800
億円)
(16) 異なる見解
REACHに反対
・多国籍化学会社及びその傘下組織のドイツ化学工業会(VCI)や欧州化学工業連盟(Cefic)
など
・ブッシュ政権、保守政治家、など
・欧州産業連盟(UNICE)
REACHを支持
・機関、科学者、NGOs、多くの産業界と川下ユーザー、労働組合、政治家、アメリカ議会
議員、
アメリカのNGOs
・欧州市民の93%が化学物質は健康に有害と信じている。
(ユーロ・バロメータ・サーベイ 2003年)
(17) REACHはどのように後退させられたか−2001年白書から2003年のREACH提案まで
・有害物質はより有害性の少ないものに代替: もし適切に管理できないならば
と後退
・消費者製品と輸入品への要求緩和: 環境への重大な放出がある場合に
と後退
・業者当り年間製造・輸入量1∼10トンの化学物質の登録とデータ要求:不十分で企業の社
会的責任 (CSR) 要求なし、ポリマー除外(既存物質の65%)
・産業側の一般注意義務:完全に削除
・知る権利と透明性:企業秘密項目のリスト拡大
(18) REACHは何をもたらすか?
・ある期限までに、製造者・輸入者当たりの年間製造量が1トン以上の全ての化学物質のデ
ータ
・有害な化学物質からの効果的で迅速な保護
・消費者製品中の非常に高い懸念のある物質の使用の終止
・より安全な代替が見つかり次第、ライフサイクルの間、環境への放出をもたらす非常に高
い懸念のある物質の使用の終止
・ 一世代目標 の実現
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私たちは安全情報がない又は十分でない化学物質の使用を許すことはできません。このこ
とは、産業界がしばしばこの新たな立法に反対する時の根拠とする リスボン戦略 と完全
に一致するものです。 リスボン戦略 は 最も競争力のある知識ベースの経済 を求めて
います。REACHの主要な目的のひとつは、当局と産業側が化学物質を制限する又は管理する
ことを可能とするために求められる知識ベースを生成することにあります。
人間の健康と環境の保護は経済的な考慮より優先されるものでなくてはなりません。
REACHはオスロ−パリ条約(OSPAR)
(訳注:1992年 北極北東部の海洋環境保護のための
条約)の 一世代目標 を実現し、人間の健康と全ての環境の保護を達成するよう、さらに
それを発展させる必要があります。この 一世代目標 は、2020年までに海洋環境への有害
物質の放流、排出、喪失をやめることを求めています。これはREACHがまさに必要とするこ
とです。
(19) REACHを導く基本原則は何か?
新たなシステムはいくつかの包括的な原則によって導かれます。
・製造者責任(Producer responsibility)
・代替原則(Substitution)
・予防原則(Precaution)
・公衆の知る権利(Public right-to-know)
.
しかし、REACHが議論の波間を漂う間に焦点は健康と環境の保護から域内市場での化学物
質の自由な流通を確保することの方に針路が変えられてしまいました。 一世代目標 など
は、その動機の中には全く見出すことができません。RERACH提案は製造者責任を確立する
ことを求め、予防原則を参照しています。しかし、製造者責任の要求は非常に弱く、代替は
二義的考慮でしかなく、公衆の知る権利は非常に限定されています。
予防原則は完全にその役割が果たされなくてはなりません。科学者たちは、政策立案に必
要とする政治家に、化学物質に対する責任を取るために必要とする産業側に、そして決定を
行う上で必要とする当局に、科学の限界について伝える役割があります。
そうすることで私たちは双方が勝利する状況(win –win situation)になるのです。
(20) 結論
REACHの基本はすばらしいが、現在の状態では人間の健康と環境の保護に必要なレベルを
もたらさないでしょう。
特に、REACH提案で、もしボリューム・ベースのシステムをリスク・ベースのアプローチ
に転ずるようなことが起これば・・・
REACHは1998年以来のEUの政治的課題ですが、私たちはいまだにその最終決定を待ちわ
びています。うまくいけば、今年の末までにどのような立法になるのか、REACHがどのよう
なものになるか知ることになるでしょう。
EUの加盟各国は11月の理事会に参加し、そこで決定を下すでしょう。また、欧州議会は2005
年11月に予備投票を行うでしょう。この二つの機関はいわゆる共同決定手続き(co-decision)
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に基づいて同意に達しなくてはなりません。12月までに、共同手続きにどのくらいの月数又
は年数がかかるのか、知ることになるでしょう。それはこの二つの機関の意見がどのくらい
近いのか、あるいはかけ離れているのかによります。
(21) 世界での活動の場
化学物質に関する国連の条約・協定
環境と健康を守るための多くの条約、協定、宣言、地球規模のそして地域の協定書が合意
されました。化学物質に関する最も重要な協定書は国連の場で交渉されました。
1972年、ストックホルムで開催された人間と環境に関する国連会議において、首脳レベル
で初めて長期環境汚染に目が向けられ、国連環境計画(UNEP)を設立する決定がなされまし
た。
1972:ストックホルム宣言:環境保護の指針原則
1973:マーポール条約(海洋汚染防止条約):船からの有害物質投棄最小
1985:ウィーン条約 /モントリオール議定書:成層圏オゾン層破壊 防止
1992:リオ宣言とアジェンダ21: 持続可能でない消費パターンを排除するための諸原則、予
防原則の導入
2001:ストックホルム条約(POPs 条約):12の残留性有機汚染物質POPs( “Dirty Dozen” )
の廃絶
1989、1995:バーゼル条約:国境を越える有害廃棄物の移動管理
1972、1996:ロンドン条約:有害廃棄物の海洋投棄
1997:京都議定書(気候変動枠組み条約):温室効果ガスの排出量規制
2002:持続可能な開発に関するヨハネスブルグ世界首脳会議(WSSD)
・歴史的な一世代目標を採択
・2020年までに化学物質は人間の健康と環境に与える重大な有害影響を最小にするよ
うな方法で使用され製造されるようにする
・予防原則を考慮しつつ、透明で科学ベースのリスク評価およびリスク管理を求める
(22) 進展中の世界戦略
2002年:国連総会、化学物質管理のための世界戦略を開発する決議を採択
国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ( SAICM )
2003年:最初の会議をバンコクで開催
2004年:第2回準備会(PrepCom 2)をナイロビで開催
2005年:次回会議をウィーンで9月19日∼23日に開催
2006年:最終決定の予定(大臣宣言と世界協定)
SAICMには100カ国以上の政府代表、政府間組織、環境健康NGOs、労働組合、産業界及
び学会が参加しています。
UNEP(国連環境計画)が調整と事務局機能を持っています。
SAICMに関しては将来の成果について希望を持つことができます。
私たちはSAICMが間違った方向に進むようなことには耐えることができません!
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