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IBM Power 720 Express
IBM Systems and Technology Group Data Sheet Power Systems IBM Power 720 Express 信頼性、安全性、柔軟性の高いサーバー(4U ラック・マウント型またはタワー型)は、 中規模ビジネス・ソリューションに最適 ハイライト 信頼性が高く安全な分散アプリケーション・ サーバーまたは統合サーバーとして、ソーシャ ル・アクティビティーやモバイル・アクティビ ティーを伴う今日のビジネス・トランザクション で発生する高負荷を処理することで、UNIX、 IBM® i、Linux のオペレーティング環境に対応 ●● ● ● IBM i は、拡張性とセキュリティーの高いアー キテクチャーに安定したデータベースやミドル ウェアの基盤を備え、ビジネス・プロセス・アプ リケーションを効率的に展開 ●● ● ● IT の「パフォーマンス」といえば何を意味してきたかは誰もが知っているとお りです。POWER7+ プロセッサー・テクノロジーを基盤に構築された IBM Power Systems Express は、今後もこれまでの「パフォーマンス」のベンチマーク において業界をリードし、さらに拡張していきます。 しかし今日、我々は、テクノロジーの重要な移行期の真っただ中にいます。この 移行は、成長や革新を推進するもので、ビッグデータやクラウド、モバイル・デ バイス、ソーシャル・ビジネスの集りを基礎としています。プロセスがより複雑 になるにつれて、IT に求められることが変わってきています。それは、新たな厳 しい問題の解決や新たな IT プロジェクトを、サービス・レベルを高めながら、 最も費用対効果に優れた方法で実現することです。この移行期は、IT 企業が これまでの経験で実現してきた価値を再構築すべき決定的な機会を示してい るといえます。 今後、IT パフォーマンスの新たな指標となるのは、ビジネスにおいて新たな機 会を活用できるようにする俊敏性と能力になるでしょう。IT は、インフラストラ クチャーを提供して、より高いレベルのサービス要求を満たしながら、急速な成 長に対応しビジネス・リスクを管理できるかどうかで評価されるようになります。 さらに、言うまでもなく、厳しい予算内で新たなサービスの提供、つまり、より 少ない資源でより多くの成果を上げ、可能な限り低コストのソリューションを見 つけることが、IT に期待されているのです。 多くの企業と同様に、お客様は過度に複雑な IT 環境の課題に直面しており、お 客様のビジネスが成長するにつれて、コンピューティング・ニーズは増大します。ま た、新しいアプリケーションを実装、管理することは、さらに多くのサーバーを 追加することにつながり、支出とスタッフ配属の要件が増えます。時間やスキ ル、コストに大規模な先行投資をすることなく、顧客への即応性と生産性を高 め、中断なく稼働し、データとシステムを保護できるシステムの必要性がかつて ないほど高まっています。お客様には、必要なときに存在し、ビジネスに合わせ て拡張できるビジネス・システムが必要となります。そのシステムは、ビッグデー タやソーシャル、 モバイル、分析、重要情報のフローを自在に使いこなせるように するインフラストラクチャーを備え、現時点でこれからのビジネスにも対応でき る能力を持つものです。 IBM Power 720 Express は、支店や店舗内のアプリケーションを対象とした 分散アプリケーション・サーバーとして、最先端の可用性を実現し、運用の障害 を最小限に抑えながらより多くの処理を実行できるように設計されています。 また、PowerVM Edition は統合サーバーとして、AIX、IBM i、Linux、x86 Linux の最先端のアプリケーションを使用できる柔軟性を提供し、包括的な 仮想化テクノロジーによってリソースを集約、管理できるようにします。一方で、 お客様の IT インフラストラクチャーを簡素化、最適化し、最も費用対効果に 優れたソリューションを UNIX、IBM i、Linux を実装した環境に提供します。 IBM Systems and Technology Group Data Sheet Power Systems IBM i を搭載した Power 720 Express は、高度な統合ビジネス・シス テムを必要とする中堅企業のお客様に、実績ある信頼性とセキュ リティーを備えたテクノロジー基盤を提供します。Power 720 Express によって、支出とスタッフ配置の要件の増大を回避できるほか、顧 客への即応性と生産性を高め、データを安全な状態に維持できます。 IBM i は、IT 環境を単純化するための機能を統合し、ビジネスに 合わせて拡張できる費用対効果に優れたビジネス・システムを実現 します。Power 720 Expressは、サーバー 1 台で新規および既存のコ ア・ビジネス・アプリケーションを実行するためのパフォーマンスと容 量を提供し、IT 環境を大規模に統合し、単純化します。 多くのお客様が IBM Power Systems に移行しています。信頼性と セキュリティーの高い Power 720 Express は、柔軟な 4U ラック・マウン ト型かタワー型を選択可能な1 ソケット・サーバーで、最大 8 コアの POWER7+ プロセッサーをサポートします。Power 720 Express のパフォーマンス、可用性、柔軟性により、AIX、IBM i、Linuxオペ レーティング・システムをサポートする数千社の ISV が提供する実績 あるソリューションを使用して、ビジネス運営に専念できます。 Power 720 Express のタワー型サーバーとラック・マウント型サーバー Power 720 Express は、直感的で分かりやすい Light Path 診断に より、障害コンポーネントを確実に特定します。これにより、システ ム・エンジニアや管理者は素早く簡単にハードウェア障害を診断で きます。これまではハードウェア障害を特定して診断するのに数時間 かかっていたのが数分でできるようになり、コストのかかるダウンタ イムを回避、または大幅に減らすことができます。 ビジネス上の優位性をもたらすパフォーマンス 業界をリードするパフォーマンスを誇る POWER7+ プロセッサー は、少ない数のプロセッサーでアプリケーションの実行を高速化で きるため、コアあたりのソフトウェア・ライセンスのコストを削減で きます。さらに、1 台のシステムで実行できるアプリケーション数が 増え、必要なサーバーの台数が減り、インフラストラクチャー・コス トも削減できます。Power 720 Express の最新モデルでは、より多 くのメモリー容量、より高性能な POWER7+ プロセッサー、高帯域 幅の PCI Express 2.0 スロットを搭載し、さらに高いパフォーマン スが得られます。 容易なワークロード・パフォーマンス・バランシング POWER7+ の Intelligent Threads テクノロジーは、アプリケーション のスループットを最大化するために、プロセッサー・コアあたりの実 行スレッド数を 1、2、4 の間で自動的に切り替えてワークロードを最 適化します。また、POWER7+ テクノロジーによって Active Memory Expansion 機能が強化され、メモリー・デバイスを追加する煩わし さやコスト負担もなく、実際の物理メモリーよりもはるかに多い有効 メモリー容量が得られます。こうしたワークロード最適化機能によっ て、アプリケーションのパフォーマンスを向上させ、サーバーの投資 収益率を改善できます。 安全で監査も可能なシステム セキュリティーは、あらゆる IT 組織にとって大きな懸念事項となっ ています。企業は、ビジネス・システムの安全を維持する必要がある だけでなく、ビジネス・システムが安全であることを確認できる能力 も必要としています。Power 720 Expressは PowerSC を活用してセ キュリティーとコンプライアンスのソリューションを提供することで、 PowerVM で仮想化されたデータセンターを保護します。PowerSC は、 モニタリングを自動化し、コンプライアンス・プロファイルが変更 されたときに管理者が直ちに確認できるようにすることで、管理の 簡素化を実現します。 ダイナミックなエネルギー最適化 EnergyScale テクノロジーは、Intelligent Energy 管理機能を提供 し、電力を動的かつ大幅に節約して、エネルギー効率をより高めます。 Intelligent Energy 機能では、環境条件が許せば、より高い周波数 で POWER7+ プロセッサーを稼働することで、パフォーマンスと単 位電力あたりのパフォーマンスの向上が望めます。また、ユーザー設 定が可能な環境であれば、より低い周波数で稼働してエネルギーを 大幅に節約できます。 信頼できる可用性 Power 720 Express はさまざまな機能を搭載し、最先端のアプリケー ション可用性を提供し、運用トラブルを抑えながらさらに多くの処理 を実行できるように設計されています。RAS 機能には、偶発的なエ ラーからのリカバリーまたは冗長コンポーネントへのフェイルオー バー、障害や今にも起こりそうな障害の検出と報告、アクションを自 動的に開始し、エラーを修正、修復、またはコンポーネントを交換 する自己修復ハードウェアが含まれます。また、Processor Instruction Retry 機能は、プロセッサーの状況を継続的に監視し、エラーを検 出した場合はプロセッサーを再始動します。必要に応じて、ワーク ロードを別のプロセッサーに振り当てる際にも、アプリケーションの 実行が中断されることはありません。 2 IBM Systems and Technology Group Data Sheet 特長 メリット POWER7+ の高いパフォーマンス ●● ●● Power Systems データ・アクセスを高速化して、応答時間を改善 より少ないサーバーでより多くの処理を行い、サーバー台数とソフトウェア・ライセンスの減少によって インフラストラクチャー・コストを削減 可用性 (RAS) 機能 ●● 高い可用性を提供し、堅固な運用を実現 Light Path 診断 ●● ハードウェア障害を迅速・容易に診断して、保守に要する時間を短縮 PowerVM 仮想化 ●● ●● ●● Intelligent Threads Active Memory Expansion 柔軟に選択可能なオペレーティング・ システム (AIX、IBM i、Linux) EnergyScale テクノロジーを搭載 した IBM Systems Director Active Energy Manager ●● ●● ●● ●● ●● ビジネスの成長に伴い、ワークロードを容易に追加可能 AIX、IBM i、Linux で稼働するワークロードの統合で、実現するインフラストラクチャーのコストの削減。 コアあたり最大 20区画をサポート可能 リソースの共有により、予期せぬワークロードの急増に対応可能 アプリケーションに適したスレッド・モードを選択し、ワークロードを最適化 既存のサーバー・リソースで、より多くの処理が可能。POWER7+ プロセッサーによるハードウェア・アクセラレーター でパフォーマンスを向上可能 アプリケーションやビジネス・ニーズに最適なオペレーティング・システムを選択可能 革新的なエネルギー管理機能によって、劇的かつ動的にエネルギー効率を改善し、エネルギー・コストを削減 エネルギーが制限されている場合でもビジネスの運営を継続可能 Power 720 Express の概要 構成オプション (システム全体) モデル 8202-E4D POWER7+ プロセッサー (システムあたり 1 個) 4 コア 3.6 GHz、 6 コア 3.6 GHz、 8 コア 3.6 GHz ソケット 1 レベル 2 (L2) キャッシュ コアあたり 256 KB レベル 3 (L3) キャッシュ コアあたり 10 MB メモリー 8 GB ~ 512 GB1 の RDIMM DDR3 Active Memory Expansion ディスク・ドライブ 最大 8 台 (SAS ディスクまたはソリッド・ステート・ドライブ ) ディスク容量 最大 7.2 TB メディア・ベイ DVD-RAM 用スリムライン 取り外し可能ディスク用またはテープ・ドライブ用ハーフハイト I/O PCI アダプター・スロット PCI Express 2.0(x8) × 5、PCI Express 2.0 (ロー・プロファイル) × 4 (オプション) 標準イーサネット イーサネット 10/100/1000 Mbps 4 ポート SAS コントローラー (標準搭載) SAS DASD/SSD (RAID 10) 用コントローラー × 1、DVD-RAM RAID 5、6 で保護された 175 MBキャッシュ (オプション) ハイパフォーマンス PCI アダプター (オプション) 4 ポート 8 Gbpsファイバー・チャネル 2 ポート 16 Gbpsファイバー・チャネル 2 ポート 10 Gbpsイーサネット (RoCE) 10 Gbps イーサネット 10 Gbps ファイバー・チャネル・オーバー・イーサネット 2 ポート QDR InfiniBand 6 Gbps SAS RAID コントローラー 3 IBM Systems and Technology Group Data Sheet Power Systems Power 720 Express の概要 I/O 拡張 (6 コア構成または 8 コア構成で使用可能) PCI Express × 20 (PCIe 12X I/O ドロワー × 2 使用時) PCI-X スロット× 24 (PCI-X DDR 12X I/O ドロワー × 4 使用時) SFF ディスク・スロット× 380 その他のポート USB × 3、HMC × 2、システム・ポート× 2、SPCN × 2 GX スロット (12X) GX++ × 12 その他の PCI アダプターのサポート SAS、SCSI、WAN/Async、USB、Crypto、iSCSI PowerVM テクノロジー POWER Hypervisor 仮想マシン、論理区画 (LPAR)、ダイナミック LPAR、バーチャル LAN (メモリー対メモリーの区画間通信) PowerVM Express Edition (オプション) サーバーに最大 3 区画、仮想化ディスク装置、仮想化光ディスク装置、Virtual I/O サーバー (VIOS)、 Integrated Virtualization Manager (IVM)、Shared Dedicated Capacity PowerVM Standard Edition (オプション) PowerVM Express Edition の全機能、Micro-Partitioning (プロセッサーあたり最大 20 区画)、 複数共有プロセッサー・プール PowerVM Enterprise Edition (オプション) PowerVM Standard Edition の全機能、Live Partition Mobility (LPM)、Active Memory Sharing (AMS) セキュリティーとコンプライアンス PowerSC 高可用性 IBM PowerHA ファミリー 可用性 (RAS) 機能 ECC メモリーと Chipkill オペレーティング・システム3 AIX IBM i Linux for POWER 電源要件 100 V ~ 240 V AC、単相 サイズ/重量 タワー型: 541 mm (H) × 183 mm [tip foot 無] ~ 328.5 mm [tip foot 有] (W) × 688 mm (D)、重量: 48.2 kg4 ラック・マウント型: 173 mm (H) × 440 mm (W) × 610 mm (D)、重量: 37.3 kg4 保証 3 年間保証、一部のコンポーネントはオンサイト修理、その他のユニットはすべてお客様交換可能ユニット (CRU) (国によって異なる)、翌営業日以降対応 (9 時間 × 週 5 日。祝日を除く)、保証サービスのアップグレードと保守サービス プロセッサー命令再試行 代替プロセッサー・リカバリー 障害モニター搭載のサービス・プロセッサー ホット・プラグ・ディスク・ベイ ホット・プラグ予備電源機構と冷却ファン 動的コンポーネント割り振り解除 を利用可能 エネルギー消費効率※ ※ D 区分、1.3 エネルギー消費効率とは、エネルギーの使用の合理化に関する法律 (昭和 54 年法律第 49 号、以下「省エネルギー法」という) で定める測定方法により測定された 消費電力を、省エネルギー法で定める複合理論性能で除したものです。ただし、複合理論性能が 200,000MTOPS 以上のものについては省エネルギー法対象外装 置であり、掲載のエネルギー消費効率は参考値となります。 4 Notes 詳細情報 IBM Power 720 Express の詳細については、日本 IBM 営業担当員または IBMビジネス・ パートナーにお問い合わせいただくか、次の Web サイトをご覧ください。 ibm.com/systems/jp/power/hardware/720/ © Copyright IBM Corporation 2013 日本アイ・ビー・エム株式会社 〒103-8510 東京都中央区日本橋箱崎町 19-21 Produced in Japan February 2013 本資料は米国 IBM が提供する製品およびサー ビスについて作成したものです。本資料に記載 の製品、サービス、または機能が日本において は提供されていない場合があります。 情報は予告なしに変更される場合があります。日 本で利用可能な製品、サービス、および機能に ついては、日本 IBM 営業担当員にお問い合わ せください。 日本 IBM の将来の方向性および指針に関する すべての記述は、予告なく変更または撤回され る場合があります。これらは目標および目的を 提示するものにすぎません。 IBM、IBM ロゴ、ibm.com、Active Memory、 AIX、EnergyScale、IBM Systems Director Active Energy Manager、Micro-Partitioning、 Power、POWER、POWER7、POWER7+、 POWER Hypervisor、Power Systems、 PowerHA、およびPowerVM は、世界の多くの 国で登録された International Business Machines Corporation の商標です。他の製品 名およびサービス名等は、 それぞれ IBM または 各社の商標である場合があります。現時点で の IBM の商標リストについては、ibm.com/ legal/copytrade.shtmlをご覧ください。 Linux は、Linus Torvalds の米国およびその 他の国における登録商標です。 UNIX は The Open Group の米国およびそ の他の国における登録商標です。 720 Express モデル 8202-E4D(4 コア 構成)のメモリー容量は、8 ~ 64 GBです。 1 Power スロットは、PCI Express x8 ロー・プロ ファイル・スロットとスペースを共用します。選択 可能な構成オプションは、プロセッサー・コア 数、 その他の要因によって異なります。4 コア構 成では利用できません。具体的な構成の制約 事項については、日本 IBM 営業担当員または IBM ビジネス・パートナーにお問い合わせくだ さい。 2 GX++ バージョンの詳細については、Facts and Features 資料を参照してください。 3 OS 4 ディスク、 アダプター、および周辺装置を追加した 場合、重量は異なります。 日本 IBM ハードウェア製品は、新部品のみ、 または新部品と再製部品の組み合わせにより 製造されています。ハードウェア製品は、いったん 据え付けられたものである場合もあります。た だし、いずれの場合であれ、IBM 所定の保証 が適用されます。 掲載写真は、開発用および設計モデルを使用 しています。生産用モデルには変更が加えら れる可能性があります。 日本 IBM の書面による同意なく、本資料に含 まれているイメージを複写またはダウンロード することは禁止されています。 本装置は FCC 規則の対象です。最終的に購 入者に送達される前に、該当の FCC 規則に適 合します。 Please Recycle POD03049-JPJA-03