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取付け及び操作の一般説明 (日本語)
Info card 高周波誘導式近接センサー 本社〔〒261-7118〕 千葉県千葉市美浜区中瀬2-6-1 WBG マリブウエスト 18F サービスセンター 0120-78-2070 E-Mail:[email protected] website:www.ifm.com/jp 営業所 東京 ・ 名古屋 ・ 大阪 ・ 広島 ・ 九州 Info card 高周波誘導式近接センサー このインフォカードは、ポジションセンサー掲載の総合ガイドと個々のデーターシートを補足するものです。 詳細については弊社ホームページをご覧ください。www.ifm.com/jp 高周波誘導式近接センサーの動作原理 コイルとコンデンサによって、センサ ーの基本とも呼ばれるLC型発振回路 が形成されます。 導電性物体が持つ渦電流の損失がス イッチング信号に使用されます。 1: 接続部 2: 外装 3: センサー主回路部 4: コンデンサ 5: フェライトコア 6: コイル 7: 高周波電磁界 = 検出領域 8: 検出体 =導電性の物体 1 D 2226 / 04 10 / 2014 用語 検出領域 / 検出面 接近する検出体に対してセンサーが感応する検出面前方の領域 出力機能 ノーマルオープン: 検出領域内の物体 → 出力がスイッチON ノーマルクローズ: 検出領域内の物体 → 出力がスイッチOFF 設定可能: ノーマルオープン / ノーマルクローズの選択 PNPスイッチング: ハイレベルスイッチング(L-に対し) NPNスイッチング: ローレベルスイッチング(L+に対し) 定格絶縁電圧 交流式センサーの場合は電源電圧によって異なります。 AC 140 V または 250 V AC 保護クラス class IIの直流式センサー:AC 250 V 保護クラス class IIIの直流式センサー:DC 60 V 定格短絡電流 短絡保護機能付きセンサー:100 A 定格インパルス耐電圧 交流式センサーの場合は電源電圧によって異なります。 AC 140 V = 2.5 kV または AC 250 V = 4 kV (≙ 過電圧カテゴリー III) 保護クラス class IIの直流式センサー:4 kV(≙ 過電圧カテゴリー III) 保護クラス class IIIの直流式センサー:DC 60 V 0.8 kV(≙ 過電圧カテ ゴリー II) 電源投入時の動作遅延時間 センサーは電源投入直後ウオームアップ時間(ミリ秒範囲)が必要です。 電源電圧 センサーが確実に機能する電圧範囲。 安定した直流電源を使用してくだ さい!電圧リップルを考慮してください! 使用カテゴリー 交流式センサー:AC-140(200 mA以下の保持電流を伴う低い電磁負 荷の制御) 直流式センサー:DC-13(電磁制御) ヒステリシス スイッチの動作距離とスイッチの復帰距離との差 短絡保護 センサーは過電流から保護されています。パルス式制御により短絡を保 護します。白熱灯、電磁式リレー等と負荷電流を多く必要とする機器に接 続すると、この保護回路により、センサーをOFFする事があります! 標準検出体 検出面と同じ幅(一辺の長さ)または3 x Snの幅を持つ厚さ1 mmの正方 形の鋼鉄製プレート(例:S235JR) 幅の値は検出距離の長さに比例します。 製品の規格 IEC 60947-5-2 繰返し精度 Srを2回測定して得られた差 最大 Srの10% 漏れ電流 2線式センサーの出力が待機時に消費する電流 また、出力遮断時に負荷を通して流れる電流 スイッチポイントのドリフト 使用周囲温度の変化によってスイッチポイントが変動 応答周波数 標準検出体を用いSnの1/2の距離で 1秒間に動作可能な回数。 動作(ON) と非動作(OFF)の比率 (歯車のギャップ)= 1:2 2a a a Sn 2 JP 内部消費電流 3線式センサー出力の待機時に消費する電流 汚染度 高周波誘導式近接センサーは汚染度3に適応するように設計されてい ます。 検出距離(標準検出体の場合) + 10 % 10 - % Sn Sr Sumax + 10 % - 10 % Sumin Sa 定格検出距離 sn = 標準検出体から検出面までの距離 実行動作距離 sr = 室温における各偏差 Snの90 %∼110 % 有効動作距離 su = 90 %(Sumin = Sa)∼110 % Srの(Sumax)間のスイッチポイントのドリフト 保証動作距離 = 設定距離 Sa: = Snの0 %∼81 %の間で確実にスイッチング 安全スイッチングOFF領域 = Sumax + 最大ヒステリシス = Snの143 % Info card 高周波誘導式近接センサー 修正係数 Sr [%] * 100 V2A 50 Ms Al Cu 値 → データシート参照 修正係数 K=1のセンサーは除く: 全ての検出体で同じ検出距離 0 * 標準検出体 検出体のサイズによる影響 Sr [%] 100 50 0 0,2 0,5 x軸:標準検出体に対する実際の検 出体の割合(面積比) 1,0 水平方向からの接近と距離(S235JR等の鉄鋼材を適用) 1 3xS n ,5 ≤0 Sn Sn ≥d ≥2 /3 a 0 ≥ d スイッチON(動作)の平均曲線 (低速の接近時) スイッチOFF(復帰)の平均曲線 (低速の接近時) 繰返し精度が不十分 繰返し精度が良好 スイッチポイントの繰返し精度が良好な状態とは、 以下を意味します。 検出体が検出面に近いほど、より良い状態です。 一般的な推奨事項:a = 定格検出距離の10 % 背景までの距離 検出体との推奨距離 検出体が検出面(φd)を覆う面積の推奨度合 検出体の推奨サイズ d 周囲金属の影響 埋込み式 / 非埋込み式 円筒形タイプの取付け 埋込み 非埋込み 2x Sn JP 角形タイプの取付け 埋込み 非埋込み h h a 5x 1, a 2x a a a 2x 高さ = 制限なし a a xa 5 1, a a 2xa 2xa 非埋込み式センサーで必要とされている自由空間が守られていない場合は、センサーが検出状態近くになっ ています。そのため、既にスイッチングしている状態の可能性があります。 角形の長距離型センサーでは、この取扱説明書とは異なる場合があります。 Info card 高周波誘導式近接センサー 同機種を取付ける場合の最小距離(センサーの対向 / 並列取付け) 円筒形センサーと角形センサーに適用 埋込み 非埋込み 2x 8x Sn Sn センサーの並列取付けは、各々の発振周波数が異なる場合のみ可能です。 結線図 +UB / L1 +UB +UB 0V / N 0V 0V 2線式 (NPN または PNP) 3線式 (NPN または PNP) 4線式 (PNP、ノーマルオープン / ノーマルクローズ) 直列接続(AND) +UB +UB / L1 U1 Un 0V 3線式センサーの直列接続(PNP) 最大 4個可能 電源投入時の動作遅延時間、内部電圧降下、内部消 費電流が加算されます。UB min(センサー) とUHIGH min (負荷)は変わらないままです。 UL 0V / N 2線式センサーの直列接続 通常直列接続は推奨していません。 直列接続(最大2個まで)する場合は、接続可能な特 殊仕様のセンサーが必要です。 内部電圧降下が加算されます。 並列接続(OR) +UB 0V 3線式センサーの並列接続(PNP) スイッチONしていない全てのセンサーの内部消費 電流が加算されます。センサーは機械式スイッチと 組み合わせて使用することができます。 2線式センサーの並列接続 並列接続はできません。 データーシートに記載されている小型ヒューズの設置をお勧めいたします。 推奨事項:短絡解除後は、センサーが安全に機能することを確認してください。 NPN センサー 1 PNP センサー n ケーブルおよび コネクターの構成 US-100コネクターのピン接続 (センサーコネクター部を上から見 た図) JP 色:BK / 黒、BN / 茶、BU / 青、WH / 白 DC3線式機種の標準構成: ケーブル 端子 US-100コネクター (プラグ) L+ BN 1/3 Pin 1 / BN L– BU 2/4 Pin 3 / BU 出力 BK X Pin 2 / WH Pin 4 / BK Pin 4:BK Pin 1:BN Pin 3:BU Pin 2:WH 特殊タイプのケーブル / ピンの構成とセンサーデータについては、弊社 の総合ガイドのポジションセンサーに記載されている結線図をご参照く ださい。