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表紙 - Rentenbank

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表紙 - Rentenbank
EDINET提出書類
ドイツ農林金融公庫(E06085)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】
有価証券報告書
【根拠条文】
金融商品取引法第24条第1項
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成26年6月27日
【会計年度(又は事業年度)】
自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日
【発行者の名称】
ドイツ農林金融公庫
(Landwirtschaftliche Rentenbank)
【代表者の役職氏名】
ホルスト・レインハルト博士
(Dr. Horst Reinhardt)
議長
(Speaker of the Board of Managing Directors)
マルティン・ミッデンドルフ
(Martin Middendorf)
金融市場業務取締役
(Director, Operations Financial Markets)
【事務連絡者氏名】
弁護士 乙黒 亮祐
弁護士 岡田 奈穂
【住所】
東京都港区元赤坂一丁目2番7号 赤坂Kタワー
アンダーソン・毛利・友常法律事務所
【電話番号】
03-6888-4781
03-6888-1125
【縦覧に供する場所】
該当なし
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ドイツ農林金融公庫(E06085)
有価証券報告書
第1【募集(売出)債券の状況】
上場金融商品取
引所名または登
録認可金融商品
取引業協会名
債券の名称
発行年月
券面総額
償還額
会計年度末
の未償還額
ドイツ農林金融公庫2013年5月23日
満期早期償還条項付米ドル建債券
2001年5月
20,000,000米ドル
(2,402,000,000円)
20,000,000米ドル
(2,402,000,000円)
(注1(1))
−
該当なし
ドイツ農林金融公庫2013年5月23日
満期早期償還条項付ユーロ建債券
2001年5月
10,000,000ユーロ
(1,025,800,000円)
10,000,000ユーロ
(1,025,800,000円)
(注1(2))
−
該当なし
ドイツ農林金融公庫2013年5月17日
満期早期償還条項付米ドル建債券
2001年5月
25,000,000米ドル
(3,068,750,000円)
25,000,000米ドル
(3,068,750,000円)
(注1(3))
−
該当なし
ドイツ農林金融公庫2017年5月30日
満期早期償還条項付ステップ・アッ
プ米ドル建債券
2002年5月
20,000,000米ドル
(2,469,000,000円)
−
20,000,000米ドル
(2,469,000,000円)
(注1(4))
該当なし
ドイツ農林金融公庫2013年3月27日
満期米ドル建ディスカウント債券
2003年3月
52,000,000米ドル
(6,245,200,000円)
−
該当なし
ドイツ農林金融公庫2013年4月5日
満期メキシコ・ペソ建債券
2006年3月
260,000,000
メキシコ・ペソ
(2,797,600,000円)
−
該当なし
ドイツ農林金融公庫2013年6月5日
満期メキシコ・ペソ建債券
2006年4月
250,000,000
メキシコ・ペソ
(2,675,000,000円)
−
該当なし
ドイツ農林金融公庫2013年8月5日
満期南アフリカランド建債券
2006年6月
115,000,000
南アフリカランド
(1,872,200,000円)
−
該当なし
ドイツ農林金融公庫2017年3月29日
満期1.00%ニュージーランドドル建
ディスカウント債券
2007年3月
55,000,000
ニュージーランドドル
(4,632,650,000円)
−
ドイツ農林金融公庫2015年3月27日
満期13.00%トルコリラ建債券
2008年3月
43,000,000
トルコリラ
(3,301,540,000円)
−
ドイツ農林金融公庫2013年12月18日
満期ブラジル・レアル建債券(円貨
売買型)
2010年12月
350,000,000
350,000,000
ブラジル・レアル
ブラジル・レアル
(17,321,500,000円)
(17,321,500,000円)
(注1(11))
ドイツ農林金融公庫2014年2月20日
満期ブラジル・レアル建債券(円貨
売買型)
2011年2月
300,800,000
ブラジル・レアル
(14,790,336,000円)
−
ドイツ農林金融公庫2014年6月18日
満期ブラジル・レアル建債券(円貨
売買型)
2011年6月
434,000,000
ブラジル・レアル
(21,838,880,000円)
−
ドイツ農林金融公庫2017年2月27日
満期豪ドル建ディスカウント債券
2012年2月
28,849,920豪ドル
(2,515,136,026円)
−
ドイツ農林金融公庫2017年4月19日
満期南アフリカ・ランド建ディスカ
ウント債券
2012年4月
303,400,000
南アフリカ・ランド
(3,158,394,000円)
−
ドイツ農林金融公庫2017年9月27日
満期ブラジル・レアル建債券(円貨
売買型)
2013年9月
250,000,000
ブラジル・レアル
(10,905,000,000円)
−
52,000,000米ドル
(6,245,200,000円)
(注1(5))
260,000,000
メキシコ・ペソ
(2,797,600,000円)
(注1(6))
250,000,000
メキシコ・ペソ
(2,675,000,000円)
(注1(7))
115,000,000
南アフリカランド
(1,872,200,000円)
(注1(8))
55,000,000
ニュージーランドドル
(4,632,650,000円)
(注1(9))
43,000,000
トルコリラ
(3,301,540,000円)
(注1(10))
−
300,800,000
ブラジル・レアル
(14,790,336,000円)
(注1(12))
434,000,000
ブラジル・レアル
(21,838,880,000円)
(注1(13))
28,849,920豪ドル
(2,515,136,026円)
(注1(14))
303,400,000
南アフリカ・ランド
(3,158,394,000円)
(注1(15))
250,000,000
ブラジル・レアル
(10,905,000,000円)
(注1(16))
該当なし
該当なし
該当なし
該当なし
該当なし
該当なし
該当なし
該当なし
(注1)
(1)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2001年5月24日に株式会社東京三菱銀行(現株式会社三菱
東京UFJ銀行)が発表した米ドルの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1米ドル=120.10円の為替レート
で計算されている。
(2)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2001年5月24日に株式会社東京三菱銀行(現株式会社三菱
東京UFJ銀行)が発表したユーロの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1ユーロ=102.58円の為替レート
で計算されている。
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(3)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2001年5月18日に株式会社東京三菱銀行(現株式会社三菱
東京UFJ銀行)が発表した米ドルの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1米ドル=122.75円の為替レート
で計算されている。
(4)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2002年5月31日に株式会社東京三菱銀行(現株式会社三菱
東京UFJ銀行)が発表した米ドルの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1米ドル=123.45円の為替レート
で計算されている。
(5)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2003年3月28日に株式会社東京三菱銀行(現株式会社三菱
東京UFJ銀行)が発表した米ドルの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1米ドル=120.10円の為替レート
で計算されている。
(6)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2006年3月29日に株式会社三菱東京UFJ銀行が発表したメ
キシコ・ペソの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1メキシコ・ペソ=10.76円の為替レートで計算され
ている。
(7)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2006年4月21日に株式会社三菱東京UFJ銀行が発表したメ
キシコ・ペソの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1メキシコ・ペソ=10.70円の為替レートで計算され
ている。
(8)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2006年6月30日に株式会社三菱東京UFJ銀行が発表した南
アフリカランドの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1南アフリカランド=16.28円の為替レートで計算
されている。
(9)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2007年3月30日に株式会社三菱東京UFJ銀行が発表した
ニュージーランドドルの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1ニュージーランドドル=84.23円の為替
レートで計算されている。
(10)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2008年3月28日に英国フィナンシャルタイムズ紙が発表
した為替レートをもとに計算した、1トルコリラ=76.78円の為替レートで計算されている。
(11)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2010年12月16日現在のブラジル中央銀行により発表され
た円/ブラジル・レアルの換算レートの仲値の逆数により、1ブラジル・レアル=49.49円(小数点第三位以下を切捨
て)の換算レートで換算している。
(12)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2011年2月25日現在のブラジル中央銀行により発表され
た円/ブラジル・レアルの換算レートの仲値の逆数により、1ブラジル・レアル=49.17円(小数点第三位以下を切捨
て)の換算レートで換算している。
(13)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2011年6月24日現在のブラジル中央銀行により発表され
た円/ブラジル・レアルの換算レートの仲値の逆数により、1ブラジル・レアル=50.32円(小数点第三位以下を切捨
て)の換算レートで換算している。
(14)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2012年2月29日に株式会社三菱東京UFJ銀行が発表した豪
ドルの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1豪ドル=87.18円の換算レートで計算されている。
(15)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2012年4月20日に株式会社三菱東京UFJ銀行が発表した南
アフリカ・ランドの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値である1南アフリカ・ランド=10.41円の換算レートで
計算されている。
(16)邦貨換算額は、かかる債券の日本国内での受渡期日である2013年9月13日現在のブラジル中央銀行により発表され
た円/ブラジル・レアルの換算レートの仲値の逆数により、1ブラジル・レアル=43.62円(小数点第三位以下を切捨
て)の換算レートで換算している。
(注2)2014年1月1日以降、2014年6月27日までに下記のとおり債券の売出しがなされている。
券面総額208,000,000ブラジル・レアルのドイツ連邦共和国保証 ドイツ農林金融公庫2017年2月22日満期ブラジル・
レアル建債券(円貨売買型)が2014年2月20日にユーロ市場で発行され、日本においては、2014年2月4日に関東財
務局長に提出された発行登録追補書類に従い、2014年2月7日から2014年2月18日までの期間売り出された。なお、
かかる債券の日本国内での受渡期日である2014年2月21日現在のブラジル中央銀行により発表された円/ブラジル・
レアルの換算レートの仲値の逆数により、1ブラジル・レアル=43.46円(小数点第三位以下を切捨て)の換算レート
で計算した円貨相当額は 9,039,680,000円である。
(注3)本会計年度中、各債券の所有者の権利等に重要な影響を与える事実の発生はない。
第2【外国為替相場の推移】
発行済債券の表示通貨と本邦通貨との間の為替相場が、国内において時事に関する事項を掲載する2以上の日刊新聞紙に最
近5年間の会計年度において掲載されているため、記載を省略する。
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なお、トルコ・リラおよびブラジル・レアルと本邦通貨との間の為替相場は、上記において掲載されていないため、以下に
記載する。
(1)【最近5年間の会計年度(又は事業年度)別為替相場の推移】
トルコ・リラ
(1トルコ・リラ当たり、単位:円)
会計年度
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
決算月日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
最高
66.80
63.94
56.87
48.39
56.67
最低
52.30
52.29
40.24
40.49
46.87
平均
60.29
58.23
47.74
44.32
51.29
期末
61.75
52.77
40.67
48.12
49.13
出典:ブルームバーグ・エルピー (小数第三位を四捨五入)
ブラジル・レアル
(1ブラジル・レアル当たり、単位:円)
会計年度
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
決算月日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
最高
54.16
54.99
54.42
47.76
51.02
最低
36.86
46.72
39.60
37.73
39.76
平均
47.31
49.86
47.81
41.00
45.35
期末
53.07
49.00
41.20
42.05
44.50
出典:ブルームバーグ・エルピー (小数第三位を四捨五入)
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(2)【当会計年度(又は事業年度)中最近6月間の月別為替相場の推移】
トルコ・リラ
(1トルコ・リラ当たり、単位:円)
月別
2013年7月
2013年8月
2013年9月
2013年10月
2013年11月
2013年12月
最高
52.55
51.50
50.84
50.17
51.01
51.00
最低
50.45
46.87
47.79
47.85
47.93
48.09
平均
51.54
49.92
49.10
49.22
49.43
50.16
出典:ブルームバーグ・エルピー (小数第三位を四捨五入)
ブラジル・レアル
(1ブラジル・レアル当たり、単位:円)
月別
2013年7月
2013年8月
2013年9月
2013年10月
2013年11月
2013年12月
最高
45.31
43.52
45.39
45.90
44.89
45.22
最低
42.75
39.76
41.20
43.19
42.11
42.59
平均
44.28
41.86
43.61
44.66
43.62
44.14
出典:ブルームバーグ・エルピー (小数第三位を四捨五入)
(3)【最近日の為替相場】
トルコ・リラ
(2014年6月10日)
1トルコ・リラ=49.02円
出典:ブルームバーグ・エルピー (小数第三位を四捨五入)
ブラジル・レアル
(2014年6月10日)
1ブラジル・レアル=45.91円
出典:ブルームバーグ・エルピー(小数第三位を四捨五入)
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ドイツ農林金融公庫(E06085)
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第3【発行者の概況】
1【発行者が国である場合】
該当なし
2【発行者が地方公共団体である場合】
該当なし
3【発行者が国際機関又は政府関係機関等である場合】
(1)【設立】
(注1)本書中、別段の表示のない限り、「ユーロ」は欧州連合(以下「EU」という。)条約により改正された欧州共同
体を設立する条約に従い単一通貨を採択するEU加盟国の法定通貨を、「日本円」または「円」は日本国の法定通
貨を、また「米ドル」はアメリカ合衆国の法定通貨を指す。株式会社三菱東京UFJ銀行が発表した2014年6月10日
現在のユーロの円に対する対顧客電信直物売買相場の仲値は、1ユーロ=139.24円であった。
(注2)ドイツ農林金融公庫(以下「発行者」という。)およびドイツ連邦共和国(以下「連邦共和国」という。)の会
計年度は、暦年である。
(注3)本書中の表の合計数値は、四捨五入のため、各計数の総和と必ずしも一致しない。
(1)設立年月日、設立の目的および根拠、法的地位ならびに沿革
発行者は、連邦共和国の公法に基づき設立された非営利目的の公法人である。発行者は、1949年5月11日に制定され
たドイツ農林金融公庫法(以下「公庫法」という。)により、ドイツ農林金融信用公庫の職務の承継者として、1949年
6月1日に設立された。公庫法と同じく1949年5月11日に制定された農林金融公庫土地賦課(下記に定義する。)に関
する法令(以下「土地賦課法」という。)は、発行者の前身機関のために設定された土地に対する一定の賦課を発行者
が引き継ぐための指針を定めた。発行者の当初資本は、この土地に対する賦課金に基づき調達された(下記「第3 発
行者の概況−3.発行者が国際機関又は政府関係機関等である場合−(2)資本構成」の項を参照のこと。)。
発行者の業務は、公庫法に従って運営されている。発行者は連邦共和国の政府の監督下に置かれている。日常業務に
ついては、監事会の監督の下、理事会により独自に運営されているが、連邦共和国は、連邦財務省と連携して監督を行
う連邦食料・農業省(以下「監督当局」という。)を通じて監督権を行使している。
公庫法は、主に許容業務を明確にするため、2002年3月1日に連邦政府(Bundesregierung)とEU委員会の間で連邦開
発銀行に対する国家保証の取扱について達した合意に関連して、2003年8月15日付ドイツ連邦開発銀行構造改革法
(Förderbankenneustrukturierungsgesetz)(以下「構造改革法」という。)によって改正された(下記「第3 発行者
の概況−3.発行者が国際機関又は政府関係機関等である場合−(1)設立−(2)特権−(ⅰ)Anstaltslastの義務」
の項を参照のこと。)。
さ ら に 、 公 庫 法 は 、 2009 年 3 月 20 日 付 の ド イ ツ 担 保 付 債 券 の さ ら な る 発 展 に 関 す る 法 律 (Gesetz zur
Fortentwicklung des Pfandbriefrechts vom 20. März 2009)の第4条により改正された。具体的には、破産手続きは
Antaltslastの原則と矛盾するため、ドイツの議会は発行者の破産の可能性に関するすべての条文を削除した(下記「第
3 発 行 者 の 概 況 −3. 発 行 者 が 国 際 機 関 又 は 政 府 関 係 機 関 等 で あ る 場 合 −(1) 設 立 −(2) 特 権 −(ⅰ)
Anstaltslastの義務」の項を参照のこと。)。
加えて、公庫法は、2009年6月25日付の決済サービス指令の監督法上の規定を実施するための法律(Gesetz zur
Umsetzung der aufsichtsrechtlichen Vorschriften der Zahlungsdiensterichtlinie)第8条により改正された。2009
年10月31日を効力発生日とし、公庫法に用いられる用語は指令の用語として適応されたが、発行者の法的地位または許
容業務には影響を及ぼさなかった。
最後に、公庫法は、信用機関の業務ならびに信用機関および投資会社の健全性の監督に係る指令36/2013/EUを実施
し、信用機関および投資会社の健全性の要件に係る規則575/2013/EUの監督法を採択する2013年8月28日付の法令
(Gesetz zur Umsetzung der Richtlinie 2013/36/EU über den Zugang zur Tätigkeit von Kreditinstituten und die
Beaufsichtigung von Kreditinstituten und Wertpapierfirmen und zur Anpassung des Aufsichtsrechts an die
Verordnung (EU) Nr. 575/2013 über die Aufsichtsanforderungen an Kreditinstitute und Wertpapierfirmen)(以
下「CRD IV Umsetzungsgesetz」という。)第4条により改正された。また、CRD IV Umsetzungsgesetzに関連して、発
行者による借入金、発行者により発行された債券および発行者が締結したデリバティブ取引に関する既存のおよび将来
のすべての債務ならびに発行者により明示的に保証される第三者の債務につき、2014年1月1日時点より連邦共和国が
保証すること(以下「連邦共和国保証」という。)を定める新第1a条を公庫法に含める改正が行われた。(下記「第
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3 発行者の概況−3.発行者が国際機関又は政府関係機関等である場合−(1)設立−(2)特権−(ⅱ)保証」の項
を参照のこと。)
2004年11月、監事会は、発行者の業務運営に関する企業統治方針を承認した。こうして発行者は、自発的にドイツ連
邦企業統治法(以下「GCGC」という。)に規定される該当方針に従っている。当該方針には、利益相反、理事会および
監事会の構成員に対する補償ならびに会計および監査に関する透明性および開示義務に関する規定が含まれている。
GCGCの遵守は、連邦共和国のすべての株式会社に義務付けられ、また他のすべての連邦共和国の企業に推奨されてい
る。発行者は公法に基づき設立された機関であるため、GCGCに規定される方針(株主との関係および株主総会に関する
事項を含む。)は、発行者には適用されない。
2007 年 に 企 業 統 治 方 針 が 更 新 さ れ 、 発 行 者 の ウ ェ ブ サ イ ト (www.rentenbank.de) 上 に 初 め て 適 合 宣 言
(Entsprechenserklärung)が発表された。発行者は、連邦政府(Bundesregierung)により公表されたとおり、2009年
7 月 16 日 付 の 監 事 会 の 決 議 に よ り Public Corporate Governance Code des Bundes(2009 年 6 月 30 日 現 在 )( 以 下
「PCGC」という。)を採用した。PCGCは主に私法に基づく法人である会社向けに適用される。ただし、法律の規定(例
えば公庫法)により別途規定される場合を除き、PCGCの適用は、公法に基づく法人である会社にも推奨される。発行者
は、連邦政府(Bundesregierung)に直接責任を有する公法人である。
公庫法は、発行者がこれらの目的を推進するために、以下の業務を行うべきことを定めている。
(A)業務機能
(ⅰ)発行者は、国と州の責任が考慮されるような農業および農村地域を推進する役割を担う。発行者はその責任を果
たすため、法令の詳細な規定に従い、特に金融商品により、以下の分野の開発を担う。
(イ)林業、園芸および漁業を含む農業ならびにその関連分野
(ロ)EU加盟国および欧州経済地域における契約当事者であるその他の国々の市場の発展と統合を含む、農産物およ
び食品製品の販売および貯蔵
(ハ)農業に関連を有する環境の保護、農業を通じて得られる再生可能なエネルギーおよび再生可能資源の促進、環
境保護農業の拡大および農業の範囲内での動物保護
(ニ)農村地帯の大部分におけるインフラ整備の改善
(ホ)農業に関連する消費者保護
監督当局は、連邦財務省の同意を得て発行者に対し、法的指図の枠組みの範囲内で、適切な対価の下に、開発を
実現する役割を与えている。
(ⅱ)発行者はその責任を果たすため、とりわけ貸付け、資金援助、その他金融政策、保証の付与および取引への参画
につき、あらゆる銀行取引手段を自由に行うことができる。貸付けは一般的に他の銀行を通じて、または他の銀行
とともに行うものとする。他の銀行に対し、発行者は、一般的な互恵規則を遵守するものとする。
(ⅲ)(ⅰ)に基づく責任の範囲内で、発行者はまた、法令に定められたより詳細な規定に従って、地方当局および公
的特別目的協会への貸付けおよびその他の資金供給を行うことができる。
(ⅳ)欧州投資銀行または同様の欧州における金融機関との共同融資が行われている共通利益を有する事業の範囲内
で、発行者は連邦共和国および欧州の農業または農村地帯の利益のため、法令に定められたより詳細な規定に従っ
てその他の資金供給を行うことができる。
(ⅴ)必要な資金を調達するため、発行者は、借入れ、無担保債券および担保付債券の発行、保証の引受けならびに銀
行業務において標準的に行われるその他の金融手段を実行することができる。
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(B)その他の事業
(ⅰ)発行者はさらに、その責任の遂行に直接関連するあらゆる取引および業務を行うことができる。これに関連し
て、発行者は、とりわけ、債券および有価証券の売買ならびに資金供給(財政管理)および多様化するリスクに対
処するために必要なすべての業務を確実にするための取引および政策を実行することができる。
(ⅱ)証券取引、預金業務および振替業務は、発行者自らの勘定で、それらが直接発行者の公的な開発機能に関連する
範囲でのみ行うことが許可されている。
(2)特権
(ⅰ)Anstaltslastの義務
発行者は、連邦共和国の制度上の義務であるAnstaltslastから生じる利益を享受する。Anstaltslastとは、(ⅰ)
発行者の経済的基盤を保護し、(ⅱ)発行者が公法に基づく公法人として存在する期間中、その業務を遂行すること
ができる状態に置き、かつ、(ⅲ)発行者が財政上の困難に陥った場合には、財政的拠出その他の適切な方法によ
り、発行者が弁済期にその債務を履行することができるようにする連邦共和国の義務をいう。公法に基づくこの義務
は、連邦共和国と発行者の間にのみ存在し、連邦共和国と第三者の間には存在しない。
連邦共和国は、Anstaltslastのもとで、発行者が債務不履行を起こすまで待つことは許されない。連邦共和国は、
その権限に基づき、発行者がその債務を弁済期に履行することができるように措置を講じる義務を負う。さらに、連
邦共和国の法律上、発行者は、発行者の証券保有者を含む第三者に対する発行者の義務を満たすために必要である場
合には、連邦共和国に対する発行者の権利を実行することが要求される。したがって、Anstaltslastは発行者の債務
の連邦共和国による正式な保証ではなく、発行者の債権者はAnstaltslastに基づき連邦共和国に対し直接の請求権を
有するものではないが、Anstaltslastは、発行者の債務が連邦共和国の信用により完全に担保される効果を有する。
Anstaltslastに基づく連邦共和国の義務は、公的資金に対する法的に確立した賦課となる。
ある機関が、理由のいかんを問わず、連邦共和国のAnstaltslastから生じる利益を享受しなくなった場合には、そ
れ以前に生じた当該機関の債務に関して、その後も、Anstaltslastまたはそれと同等の法的保護が引続き適用される
と一般に考えられている。
2001年1月、EU委員会は連邦政府(Bundesregierung)に対し、Anstaltslastが金融機関の競争的地位およびEU加盟
国間の通商に影響を及ぼす限りにおいて、EU条約の国家支援規定に抵触する国家援助にあたるとする書簡を送った。
2001 年 7 月 17 日 、 EU 委 員 会 と 連 邦 政 府 (Bundesregierung) は 州 立 銀 行 (Landesbanken) お よ び 貯 蓄 銀 行
(Sparkassen)に関し、Anstaltslastに関する移行規則に合意した。
2002年3月1日、連邦政府(Bundesregierung)およびEU委員会の代表は、発行者のような連邦共和国の開発銀行の
ための国家保証の取扱について、EUの国家支援規定につき合意に達した。合意の内容は、両当事者によって公表され
たプレスリリースにおいて次のとおり要約されている。
「特別金融機関のためのAnstaltslastおよびGewährträgerhaftungにかかる合意についての共同記者声明
EU委員会のメンバーであり、競争問題についての責任者でもあるマリオ・モンティ氏、連邦財務省の副大臣であ
るケイオ・コック・ヴェザール氏、ドイツ復興金融公庫(Kreditanstalt für Wiederaufbau (KfW))の理事長を務
めるハンス・ライヒ氏およびドイツ連邦公共銀行協会(VÖB)は本日、連邦共和国の特別金融機関のための国家保証
(すなわちAnstaltslast、Gewährträgerhaftungおよび再融資保証)の国家支援規定のもとでの取扱について合意に
達した。
特別金融機関のための国家保証の継続という重要課題ならびに支援業務と商業活動の区別という困難な問題は、
これにより解決されることとなった。
その結果、国家保証の継続は公共の支援活動のために永続的に約束されるものとなった。支援業務と商業活動の
両方を行う特別金融機関の将来的な位置付けは、明瞭な方法で規定された。
かかる合意は次の極めて重要な要素を含んでいる。
中小企業融資、インフラ、環境に配慮した投資、住宅供給および開発途上国への協力等の支援分野における国家
の要請に応えた支援業務の遂行のためには、Anstaltslastおよび相当するその他の国家保証に内在するかかる利点
を、国家支援規定のもとで特別金融機関のために利用することが認められる。支援業務は法的文書に規定される。
国家支援規定が該当しない分野における活動は、特別金融機関がこれを停止するか、または国家支援を受けない
法律的に独立した子会社として分社しなければならない。特別金融機関(すなわち支援任務)のための立法上の枠
組みの法的拘束力を持つ詳細事項の具体化の期限は2004年3月31日である。分社する場合には遅くとも2007年12月
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31日までに完了しなければならない。特に、資本市場の利益のために一般的な国家支援規定の適用は国家保証の継
続自体には何ら影響を及ぼさないことが合意において明確にされている。
特別金融機関にかかる合意は、2001年7月17日のLandesbankenおよび貯蓄銀行に関する合意を補足するものであ
る。したがって、今回の合意は公共金融機関のためのAnstaltslastおよびGewährträgerhaftungに関する競争の局面
についての議論を終了させるものである。(ブリュッセル、2002年3月1日)」
2003年8月15日付構造改革法により、発行者がEUとの間に結んだAnstaltslastに関する2002年3月1日付の契約に
つき、発行者の業務を明確にするため、公庫法に数々の変更がなされた。
上記のとおり、発行者は、上記の合意の結果、発行者が現在行っている業務活動の重要な部分を停止しまたは切り
離すよう要求されていない。
(ⅱ)保証
公庫法の第1a条により、連邦共和国は、発行者による借入金、発行者により発行された債券および発行者が締結
したデリバティブ取引に関する既存のおよび将来のすべての債務ならびに発行者により明示的に保証される第三者の
債務につき保証する。
(ⅲ)免税
連邦共和国の公法に基づき設立された非営利目的の公法人としての発行者の地位のために、発行者は連邦共和国の
法人税および取引税を免除されている。
(ⅳ)発行者の解散
公庫法に基づき、発行者は、法律によってのみ解散される。解散に際しては、すべての債務を弁済した後、当該法
律により決定される充当方法に従い、発行者の残余財産は、公共の利益のために、農業および農業関係の研究の支援
および振興に向けてのみ充当される。
(3)本邦との関係
該当なし
(2)【資本構成】
発行者の基礎資本金は、公庫法により、135,000,000ユーロと定められている。発行者は株主資本を有さず、その資本の
名目上の所有者は存在しない。
発行者の基礎資本金は、発行者の前身機関のために設定され、土地賦課法に基づき発行者により引継がれた土地に対す
る一定の賦課(以下「農林金融公庫土地賦課」という。)に基づく支払を通して、発行者の設立から10年間にわたって蓄
積された。農林金融公庫土地賦課は、農林業または造園業のために永久に使用される一定の土地上の負担である。この負
担は、連邦共和国の法律上、土地上の担保権の形式を採っており、当該土地に関して経常的な支払を受ける権利を付与す
るものである。大半の通常の土地上の抵当権その他の担保権と異なり、農林金融公庫土地賦課は土地の登記簿には登記さ
れない。農林金融公庫土地賦課は、当該土地上の他のすべての担保権に優先する。
土地賦課法の制定から10年間、農林金融公庫土地賦課の対象とされている土地の所有者は(当該土地が貸与されている
場合には、その借り手とともに)、当該土地について、その評価額の0.15%の年率により支払をすることを義務付けられ
た。この支払は、地方課税当局により徴収された上で、発行者に交付され、発行者の基礎資本金となった。支払われた資
金は、その支払者の所有に帰属するものではなく、発行者の公共目的のために法律により割当てられた特別目的基金を構
成し、その目的の推進のために、連邦政府(Bundesregierung)の監督のもとで、発行者により管理されている。
農林金融公庫土地賦課に基づく基礎資本金に加えて、公庫法は発行者の2つの利益準備金、すなわち、「保証準備金」
および「基本準備金」の設定を定めている。保証準備金は、発行者が発行する担保付債券のための追加担保の提供を目的
として、公庫法により必要とされている。公庫法に基づき、保証準備金は、いかなる時も、発行者の担保付債券の未償還
額面金額の5%を超えてはならない。保証準備金への組入れ額は、発行者の監事会により決定される。ただし、いずれの
年度においても、保証準備金への組入れ額は、年間利益の50%を超えてはならない。基本準備金は、発行者の基礎資本金
を強化するために公庫法により必要とされている。公庫法に基づき、各年度において、発行者の年間利益の保証準備金へ
の組入れ後の残額の2分の1を基本準備金に組入れなければならない。
発行者の資本には、さらに、一般銀行業務リスク補填基金が含まれている。この基金は、発行者の年間利益から割当て
られたものである。この基金は、発行者のいわゆる「基本的項目」を構成しており、必要に応じて発行者の貸倒引当金と
して使用することができる。
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発行者の資本には、また、発行者の劣後債務が含まれている。これらの劣後債務は、劣後借入金および劣後無記名債券
からなる。
次の表は、2013年12月31日現在の発行者の資本および負債を示すものである(連結、国際財務報告基準(以下「IFRS」
という。)。
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(単位:百万ユーロ)
2013年12月31日現在
資本
基礎資本金
135.0
利益剰余金:
基本準備金
858.2
保証準備金
67.4
その他利益剰余金
2,133.7
劣後債務
686.8
資本合計
3,881.1
負債
信用機関その他の債権者に対する満期到来債務:
12か月以下
3,713.8
6,984.9
12か月超
10,698.7
合 計
債券およびノート
12か月以下
12,232.5
48,628.4
12か月超
60,860.9
合 計
負債合計
71,559.6
(3)【組織】
発行者の業務は、すべて連邦共和国のフランクフルト・アム・マインに所在する発行者の登記上の住所において行われ
ている。発行者は、公庫法上、支店を置くことを禁じられている。発行者は、完全保有子会社であるLRベタイリガングス
ゲゼルシャフトmbH(LR Beteiligungsgesellschaft mbH)(以下「LRB」という。)およびLRBが100%の資本を有している
DSVズィローウント・フェアヴァルトゥングスゲゼルシャフトmbH(DSV Silo- und Verwaltungsgesellschaft mbH)(以下
「DSV」という。)との連結財務諸表を作成している。
理事会は、公庫法に基づき、発行者の業務を遂行する責任を負っており、発行者の監事会の監督に服している。発行者
の総会は、農林金融公庫土地賦課の対象とされている土地の所有者および借り手の代表者により構成され、発行者の定款
に従って一定の権限を付与されている。
(ⅰ)理事会
理事会は、発行者の業務および経営について責任を負い、裁判上および裁判外の事項について発行者を代表する。理
事会は、監事会の承諾を得て、一定の範囲で権限を有する代理人およびProkurists(商事事項全般に関して代理権を有
する役員)を任命することができる。
理事会の構成員は、監事会により任免される。構成員の任期は通常最長で5年であり、最長で5年間重任または任期
延長される場合がある。理事会の定員は、2名以上である。理事会の構成員は、常任であっても副構成員であっても差
支えない。理事会の構成員は、監事会会長と協議の上、理事会の常任構成員のいずれかを理事長として選任することが
できる。理事会の構成員の変更は、できる限り速やかに公表されなければならない。
理事会の決議は、会議または書面によって採択することができる。書面による決議の場合には、発行者の方針とし
て、理事会の構成員の全員一致の決議を要する。理事会のその他の決議は、すべてその構成員の過半数の賛成により採
択される。
理事会の現在の構成員は2名が常任である。
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ハンス・ベルンハルト
ホルスト・レインハルト博士(理事会の議長)
(ⅱ)経営
2012年9月13日の会議において、発行者の監事会は、イムケ・エトリ氏を理事会の新しい構成員として任命した。
2013年1月1日以降、彼女は、部門の理事として発行者の信用リスク管理および金融市場業務の責任者を務めており、
2014年9月1日付で理事会の正式な構成員となる。
(ⅲ)監事会
発行者の監事会は、理事会の活動を監督する責務を負っており、公庫法に基づき、理事会に対して一般的な指示およ
び個別の指示をする権限を有している。監事会は、理事会の構成員を監督、任命し、また理事会の構成員を解任する権
限を有している。監事会は、理事会に対して、一般的な指示および個別の指示をすることができる。とりわけ、監事会
は貸付けのための一般的な指針を設定し、発行者の法定業務に合致した個別の行為に向けての決議を採択し、理事会構
成員との雇用契約を承認し、公庫法に基づいて引当金を計上する。さらに、監事会は、監督当局の承認に基づいて定款
(Satzung)を採択し改正することができる。加えて、無記名式社債の発行、投資持分の取得および売却、土地建物の購
入および売却、重要な雇用契約の承認ならびに年金に関する指針の発行といった事項には、監事会の承認が必要であ
る。監事会は、また、連邦食料・農業省大臣および連邦財務大臣の承諾を得た上で、年次財務諸表の監査人を選任する
責務を負っている。
監事会の現在の構成員は、18名であり、このうち1名は、連邦食料・農業省大臣である。8名は農業および食品関係
の機構の代表者、6名は非営利のドイツ農民連合(Deutscher Bauernverband e.V.)により指名され、1名は非営利の
ドイツ農民信用組合連合(Deutscher Raiffeisenverband e.V.)によって指名され、1名は各種食品関係の機構により
指名されている。なお、このうち3名はドイツ連邦州(Bundesländer)農業大臣であり、2名は監督当局および連邦財
務省を代表し、1名は非営利の労働組合を代表し、3名は金融機関または他の金融専門家である。
監事会は、6か月に1回以上会合を開く。監事会の定足数は、その構成員の半数である。監事会の決議は、通常、会
合出席者または書面投票者の過半数により採択される。可否同数の場合には、監事会会長(会長が職務を行うことがで
きない場合は、その代行者)が決定権を有する。ただし、公庫法および発行者の定款に基づき、理事会の構成員の任命
および発行者の定款の変更については、監事会の構成員の3分の2の賛成を必要とし、かかる決定には、さらに連邦政
府(Bundesregierung)の承認が必要である。
監督当局の代表者は、監事会の会合に出席し、その会合を聴講し、議案を提起することができる。
総会の構成員は、監事会の構成員を兼任することを禁じられている。監事会の構成員の任期は、就任した年(その年
を除く。)から5会計年度目の年次財務諸表を承認する総会の終了時までである。監事会の構成員は、重任することを
妨げられない。
現在の監事会構成員の一覧は、次のとおりである。
会長:
ドイツ農民連合会長
ヨアヒム・ルクヴィード(ベルリン)
副会長:
連邦食料・農業省大臣
(**)
クリスティアン・シュミット(ベルリン)
非営利農業・食料団体代表者:
ドイツ農民連合総書記
ベルンハルト・クルースケン(ベルリン)
ローワー・ザクセン農民連合会長
ウェルナー・ヒルゼ(ハノーバー)
ブランデンブルク農民連合会長
ウド・フォルガート(テルトー/ルールスドルフ)
ドイツ地方女性連合会長
ブリギッテ・シェルブ(ベルリン)
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ラインラント・パラティネート南部農民およびブドウ栽培農家連合会長
ノルベルト・シンドラー(マインツ)
ドイツ農民信用組合連合代表者:
ドイツ・ライフファイゼン連合会長
マンフレッド・ニュッセル(ベルリン)
食品産業代表者:
ドイツ連邦食品飲料産業監事会副会長
ヴエルナー・ヒルデンブラント博士(ベルリン)
非営利労働組合代表者:
全国建設農業環境産業組合副会長
ハラルド・ショーム(フランクフルト・アム・マイン)
州農業大臣または同公式常任代行:
バイエルン自由州:
バイエルン州食料・農業・林業担当大臣
(**)
ヘルムート・ブラナー(ミュンヘン)
ブランデンブルク:
ブランデンブルクインフラ整備・農業担当大臣
(**)
イェルク・フォゲルサンガー(ポツダム)
自由ハンザ都市ブレーメン:
ブレーメン経済・労働・港湾担当上院国務委員
(**)
マティーアス・シュタウフ教授(ブレーメン)
連邦食料・農業省代表:
連邦食料・農業省副長官
(**)
ロベルト・クロース博士(ベルリン)
連邦財務省代表:
連邦財務省長官
(**)
クラウス・シュタイン博士(ベルリン)
選任専門家:
コンメルツ・バンク・AG監事会会長
クラウス−ペーター・ミュラー(フランクフルト・アム・マイン)
ドイツ中央協同組合銀行デー・ツェット・バンクAG理事会会長
ヴォルフガング・キルシュ(フランクフルト・アム・マイン)
ドイツ貯蓄銀行振替連盟会長
ゲオルグ ファーレンション(ベルリン)
(注)(**)を付した構成員は、連邦共和国またはドイツ連邦州(Bundesländer)政府の代表者である。
(ⅳ)総会
総会は、一般的な農業経営方針とともに、農業および農村地域の発展に関して発行者に助言を与える。さらに総会
は、公庫法に従って支援基金の割り当てに関する決定を行う。総会は、発行者の事業活動に関する理事会の報告および
監事会で可決された決議に関する監事会の報告を受ける。公庫法に従い、総会は毎年開催しなければならない。
総会は、発行者の土地賦課金の対象となる土地の所有者および賃借人を代表する28名で構成されている。ドイツ連邦
州(Bundesländer)であるバーデン・ヴェルテンベルク、バイエルン自由州、ブランデンブルク、ヘッセ、メクレンブ
ルク・ウェスタン・ポメラニア、ロウアー・ザクセン、ノース・ライン・ウェストファリア、ラインラント・パラティ
ネート、ザクセン、ザクセン・アンハルト、シュレースウィヒ・ホルシュタインおよびチューリンゲン自由州の各州か
ら総会に2名ずつ選出され、ベルリン、ブレーメン、ハンブルグおよびザールラント各州から1名ずつ選出される。
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(ⅴ)監督当局
連邦政府の開発銀行としての発行者における連邦政府の影響は、監事会における連邦政府(Bundesregierung)の代表
者によるものである。監督当局大臣が副会長であり、監督当局および連邦財務省からの代表者が監事会の構成員であ
る。
発行者は連邦財務省と連携して監督を行う監督当局の監視下におかれている。監督当局の法的機能は、発行者の業務
が、農業および農村地域の発展における公益の追求を遵守するものであり、かつ公庫法に準拠したものであることを確
実にする点にある。監督当局は、発行者の経営事項に関する情報、帳簿および記録を要求し、すべての監事会および総
会に参加した上で、議案を提起し、発言する権限を有する。加えて、監督当局は、発行者の3つの管理機関すべての会
議開催予定を決定し、また公益または連邦共和国の法律に反する決議の履行を阻む権限を有する。
(4)【業務の概況】
(1)業務および関係機関
(ⅰ)概要
発行者は、連邦共和国の農業および食品業のための中央金融機関として設立された。発行者は、これらの分野の事
業者への貸付業務に従事する金融機関に対して利付貸付けを行うことによりこの役割を果たしている。発行者は、公
庫法に基づき、農業および食品業に従事する事業者に対して直接貸付けを行う権限も有しているが、他の金融機関へ
の貸付けを通した間接的な融資に重点を置くことを確立した方針としており、発行者の業務に占める直接貸付業務の
比重は小さい。
発行者は、その資金が公共目的の推進のために使用されるようにするために、発行者から他の金融機関に提供され
る資金の最終的な借り手の部門を以下のものに限定している。
(イ)農林園芸水産業
この部門には、農業生産、林業、園芸および水産業のすべての分野に従事している借り手が含まれている。ま
た、農業、林業および水産業に使用される機械、肥料およびその他の物品の製造業および販売業等の関連事業なら
びに農業および林業に密接な関係を有する商業およびサービス業(例えば、農産物、木材、家畜または農業用機械
の取引業)に従事する借り手も含まれている。
(ロ)食品業
この部門に属する資格を有する借り手には、日用食品および高級食品に関する事業ならびに食品卸売業を含むあ
らゆる市場区分に属する食品の加工または販売に関する事業が含まれている。
(ハ)再生可能エネルギー
この部門は、バイオマスを供給源とする電力、熱または燃料(バイオガス生産およびバイオマス燃料生産を含
む。)の生産に関与する事業を含む。この部門はまた、借り手が農業、林業、園芸、漁業または食品業界に緊密に
関わっている場合、太陽光発電所または風力発電所への貸付けも行う。2012年3月以降、市民の風力発電への関与
がさらに高まっている。
(ニ)農村地域の公共的設備
この部門は、農村地域の公共的設備の改善のための事業に対する貸付けを含む。この部門には、飲料水の処理お
よび配給、下水および廃棄物の処理、区画整理、環境保護、公共輸送、農村地域における住宅および雇用の創出お
よび確保が含まれている。一般的に、貸付けを受けられる事業は、人口が50,000人未満の地域において行われるも
のでなければならない。
最終的な借り手に関する発行者の基本的な部門の中で、連邦共和国内で業務を行うすべての信用機関は、その法的
形態および関係のいかんを問わず、発行者から特別支援貸付けを受ける資格を有する。さらに、発行者は他の欧州諸
国の金融機関に対して標準的支援貸付けを行う資格を有する。発行者が金融機関に対して行う貸付けは、すべて当該
金融機関の発行者に対する直接の債務となる。発行者は、いわゆる「パス・スルー」貸付け(「パス・スルー貸付
け」とは、発行者が金融機関に貸付けた資金が最終的な借り手に転貸され、発行者が、当該金融機関に対してではな
く、最終的な借り手に対して当該貸付けに係る債権を取得するような貸付けをいう。)を行わない。
発行者の貸付業務は、主として、自己の名義で、自己の計算により、発行者の公共目的の推進のために行われる。
かかる公共目的の推進のために、発行者は、また、連邦共和国およびドイツ連邦州(Bundesländer)政府に代わって
一定範囲の業務を行う。
発行者の業務に関する「第3 発行者の概況−3.発行者が国際機関又は政府関係機関等である場合−(4)業務の
概況」中の数字は、別段の記載がある場合を除き、連結ベースで表示されている。
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(ⅱ)発行者の自己勘定業務
発行者の自己勘定による貸付業務は、主として、連邦共和国の金融機関に対する貸付け(発行者の借り手の大部分
は、連邦共和国の金融機関である。)、他の欧州諸国およびドイツ連邦州(Bundesländer)に所在する金融機関に対
する貸付けである。貸付ポートフォリオは、主として明確な支援目的および支援策のための特別支援貸付けならびに
農業および農村地帯に対する中長期の標準的支援貸付けからなる。標準的支援貸付けの借入条件は各金融機関との交
渉で決定され、とりわけ、金融機関の信用力の評価および一般的な市場状況が反映される。発行者による特別支援貸
付けは、民間のおよび公的な金融機関に対する担保付貸付けのみからなる。かかる中長期の特別貸付けは金融機関に
対してなされ、当該金融機関は、農業関連政策をさらに発展させるために発行者により設定された貸付プログラムの
1つに基づいた適格性を満たす最終的な借り手に貸付けを行う。かかる貸付けに適用される金利は、通常、最終的な
借り手にとって市場で別途調達する場合より有利なものである。
連邦共和国外の機関に対する発行者の貸付けは、ほとんど標準的支援貸付けのみである。発行者の連邦共和国内の
機関に対する貸付けには、標準的支援貸付けおよび特別支援貸付けの両方が含まれている。かかる貸付けに適用され
る金利は、一般的に発行者の資金コストに近いかまたはわずかに下回るものである。
次の表は、発行者の新規の貸付約定の名目元本を示すものである(連結)。
(単位:百万ユーロ)
12月31日に終了した年度
2010年
2011年
2012年
2013年
11,711
10,617
10,052
10,975
標準的支援貸付け
1,877
1,817
2,020
2,479
特別支援貸付け
5,980
6,256
6,469
7,236
更新
3,854
2,544
1,563
1,260
有価証券
4,347
3,845
1,863
1,919
16,058
14,462
11,915
12,894
貸付約定(注1)
延長をした貸付金額の合計
(注1)貸付約定は、当該期間中に約定された資金量を表し、これには将来の支出される金額が含まれるが、当該期間より前
に締結された約定に基づき、当該期間中に支出された金額は含まれない。
次の表は、発行者の農業のための標準的支援貸付けの発行者の貸付ポートフォリオ中の特別支援貸付部分を示すも
のである(連結)。
(単位:百万ユーロ)
12月31日現在
2010年
2011年
2012年
2013年
特別支援貸付け
22,919
26,655
30,070
33,644
標準的支援貸付け
27,885
27,885
25,746
21,678
50,804
54,237
55,816
55,322
合 計
次の表は、表示された各年度の12月31日の償還日時点の発行者の貸付ポートフォリオの内訳を示すものである(連
結)。
(単位:百万ユーロ)
12月31日現在
2010年
2011年
2012年
2013年
金融機関に対する貸付け
長期(5年以上)
18,258
19,249
28,244
28,598
中期(1年以上5年未満)
16,650
18,299
14,076
16,813
短期(1年未満)
14,176
13,492
8,843
4,340
417
181
814
1,634
直接貸付け
長期(5年以上)
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中期(1年以上5年未満)
953
2,380
3,419
1,892
88
121
420
2,045
50,542
53,722
55,816
55,322
短期(1年未満)
合 計
発行者の農業地域および農村地域のための標準的支援貸付けは、一般に金融機関に対して行われており、それらの
金融機関の大半が連邦共和国内またはドイツ連邦州(Bundesländer)に所在している。発行者の農業地域および農村
地域のための標準的支援貸付けの期間は、通常10年までである。発行者は、一般に、かかる業務に関して、当該業務
に関する発行者の費用に予定利益を上乗せして、これらの貸付けに対する利率を決定する。かかる利率を計算する上
で算入される費用には、発行者の資金調達コストおよび人件費その他の費用が含まれる。実際の利率およびその適用
の結果得られる利益は、借り手の信用力、当該貸付けの満期、発行者が有する特定の借り手の既存の信用リスク、
(適用ある場合は)カントリー・リスク、市場要因その他の事由のために、予定されたものと異なることがある。標
準的支援貸付けの条件は各借り手との交渉により決定される。発行者は、借り手が、発行者により要求される信用基
準を継続的に満たすことを確保するため、毎年約1,100の民間および公的金融機関の借り手の見直しを行っている。
特別支援貸付けは、中長期の貸付けからのみ構成される。これらの貸付けは、発行者の監事会により規定された特
定の政策目標を推進するために設計された特別なプログラムに基づいて実行される。さらに、発行者はその他の貸付
プログラムを連邦共和国および複数のドイツ連邦州(Bundesländer)に代わって管理する。借り手は、これらのプロ
グラムのいずれかに基づいて借り入れるには、条件を満たす必要がある。発行者の標準的支援貸付けとは異なり、こ
れらの特別支援貸付けに基づく場合、発行者は最終的な借り手の適格性を審査する。最終的な与信の決定は、最終的
な借り手の地方銀行(Hausbank)が行う。
以下の特別支援貸付けを通じて、発行者は、その支援目標を推進するため、特定の団体向けの貸付けについて金利
を下げる。2008年11月に、これらのプログラムの大幅な改定が行われた。特別支援貸付けの新たな仕組みにより、発
行者は食料価値連鎖全体に沿った支援が可能となる。貸付けは一般的に1事業当たり年10百万ユーロに制限されてい
る。
・農業企業および漁業企業向け特別支援貸付け
これらのプログラムに基づき、発行者は中長期の貸付けを、農場を賃借または所有するかにかかわらず、農産物
または水産物を生産する個別の最終的な借り手に対して実行する。これらの貸付けは、新しい農業もしくは漁業関
連の機具および施設の購入もしくは最新化、新たな土地の購入または既存の農業経営もしくは漁業経営のために提
供される。それらは、経営資源のために利用することも可能である。とりわけ低い金利が適用されるためには、
(a)40歳以下であるかまたは(b)動物保護および消費者保護の改善のための施策に加え、エネルギーの効率化、
有機農業への投資等、自然資源の保護に投資している必要がある。2013年12月31日に終了した年度に実行された特
別支援貸付けを受けている新規事業の約36.6%はこの種類であった。
・農業関連企業向け特別支援貸付け
農業関連事業をさらに強化するため、発行者は、上流企業および下流企業に農業部門および食料産業の価値連鎖
全体に沿った貸付けを提供する。慣習的な農業および採種ならびに乳製品加工および農産物の小売り等が、対象の
受益団体となる。「TOP」の金利条件に基づく貸付けは、省エネルギー、水質汚染管理、代替動力の利用または農産
物の直接販売への投資を含む自然資源の保護のために提供される。2013年12月31日に終了した年度に実行された特
別支援貸付けを受けている新規事業の約8.6%はこの種類であった。
・再生可能エネルギー
農事または農業関連企業による再生可能なエネルギーへの投資は、本プログラムにより推進されている。これ
は、風力および水力ならびにエネルギー生産のための、バイオガス・プラントおよび熱電併給プラント等のバイオ
マスの利用を含む。2012年3月以降は、地域の市民および農民による風力エネルギーへの投資も含む。2013年12月
31日に終了した年度に実行された特別支援貸付け受けている新規事業の約21.1%はこの種類であった。
・農村開発
これらのプログラムに基づき、発行者は中長期の貸付けを、(1)農業施設の保存および修復のために個人および
民間組織に対して提供する。借入資金の使途は、農業施設の修復(既に農業活動には使用されていない場合であっ
ても。)、農村地域における文化的または娯楽活動の拡充に関連する施設の建設(ユース・センター等)および雇
用の創出または維持に関連する活動に限定されている。貸付けはまた、(2)農村の地方政府および農村地域の企業
に対し、インフラの改善事業のためにも付与される。借入資金の使途は、排水処理施設の建設、道路工事、宿泊施
設、公園、港、キャンプ場、地方のレストランおよび公共入浴施設の建設を通じた地域観光の振興、また地方政府
のみデイ・ケア・センター、防火設備、診療所およびエネルギー供給施設等の地域公共設備の拡充等の地方インフ
ラの改善に限定されている。2013年12月31日に終了した年度に実行された特別支援貸付けを受けている新規事業の
約3.4%はこの種類であった。
・連邦共和国およびドイツ連邦州(Bundesländer)のための代行特別支援貸付け
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これらのプログラムに基づく貸付けは、2013年12月31日に終了した年度に実行された特別支援貸付けを受けてい
る新規事業の約30.4%を占めた。
最終的な借り手の申請書および適格性については発行者が審査するが、特別支援貸付けは、地方銀行またはその貸
付プログラムの1つに基づいて潜在的適格借り手を識別するその他の金融機関により提供される。参加する金融仲介
業者は、これらの貸付プログラムに基づいて実行される貸付けに関し、ドイツリスク調整済価格モデル
(Risikogerechtes Zinssystem、RGZS)により設定され、最終的な借り手の信用格付けおよび/または提供される担
保の価値に応じて、現在年利0.75%から年利7.40%である固定金利マージンを得る。特別支援貸付けの満期は4年か
ら20年超であり、10年超の貸付けの場合は、10年後に発行者が金利を改定できる調整可能な金利メカニズムを通常含
む。発行者による特別支援貸付けの55%超は10年超の当初満期を有している。標準的支援貸付けと異なり、特別支援
貸付けは原資となる貸付けの譲渡ならびに発行者に対する担保または抵当権の設定により保証されている。2001年4
月1日から、基礎となる貸付けおよび貸付銀行が担保権を有している担保の譲渡を要求する権利の譲渡による担保が
付された新たな特別支援貸付けが行われた。
(ⅲ)連邦共和国およびドイツ連邦州政府の代行業務
発行者は、公庫法に基づき、基本準備金および保証準備金への組入れ後、純収益の少なくとも半分を特別目的基金
(Zweckvermögen)に割当てなければならない。特別目的基金は1952年3月25日付農業障害除去法(Gesetz zur
Abwicklung der landwirtschaftlichen Entschuldung)に従って設立された。発行者は、受託者として、かかる基金
を連邦共和国のために管理する。発行者は、連邦食料・農業省からの指示に従い、この基金から貸付けを行うかまた
は付与する。これらの貸付けは、農業部門の革新的な研究開発プロジェクトのために行われる。
残りの純収益のうち、半分までは支援基金(Förderungsfonds)に割り当てられ、その支出額は総会で決定される。
発行者はまた、その他のスポンサー付貸付プログラムの管理に関して、他のドイツ連邦州(Bundesländer)および
連邦共和国の代行を務めている。発行者は、複数のドイツ連邦州(Bundesländer)の利子補給商品を提供している。
例えば、1991年以来、発行者はチューリンゲン自由州の貸付支援活動を運営してきた。発行者は、ヘッセ州および
チューリンゲン自由州の農業部門のための投資支援プログラム(Agrarinvestitionsförderungsprogramm, AFP)に関
して不履行保証を発行しており、これらの連邦州(Bundesländer)から、かかる目的のため、見返り保証を差し入れ
ら れ て い る 。 さ ら に 、 発 行 者 は 、 1973 年 に 農 業 構 造 改 善 お よ び 海 岸 保 全 の た め の 共 同 プ ロ ジ ェ ク ト
(Gemeinschaftsaufgabe “Verbesserung der Agrarstruktur und des Küstenschutzes”)が実施される前に認可され
た、再定住、老朽化農舎の保全措置、および土地の購入の資金調達のための、連邦政府(Bundesregierung)に対する
貸付けの管理も継続している。財政危機および農業製品の低価格のため、連邦政府(Bundesregierung)は、連邦州
(Bundesländer)および発行者と共同で、流動性を提供するために農業企業向けの貸付プログラムを設定した。これ
らのプログラムは、農家をより低い金利により支援するため、連邦の補助金および一部の連邦州(Bundesländer)で
は州の補助金を含む。これらのプログラムの貸付額は「農業企業向け特別支援貸付け」に含まれる。
(ⅳ)貸倒引当金および貸倒損失
発行者の貸付けの大部分は、銀行その他の金融機関に対して行われる。その結果、発行者は、一般にその業務の遂
行上、大きな貸倒損失を被らない。それにもかかわらず、上記「第3 発行者の概況−3.発行者が国際機関又は政
府関係機関等である場合−(2)資本構成」に記載の一般銀行業務リスク補填基金を、必要に応じて貸倒損失に対する
引当金として使用することができる。
上記に鑑みて、発行者は、貸倒損失のための引当金は十分であると考えている。
(ⅴ)資金調達
(イ)概要
発行者は、経済協力開発機構(以下「OECD」という。)に加盟している国に所在する相手からインターバンク市
場で、コマーシャル・ペーパーの発行および公開市場における取引への参加および欧州中央銀行制度(以下
「ESCB」という。)によるスタンディング・ファシリティーを通じて資金を調達する。発行者は、ローン、記名式
の社債および債券、無記名式の社債および債券、約束手形ならびにその他の種類の短期および長期の資金調達目的
の債券を継続的に発行している。
(ロ)発行者の自己勘定業務のための資金調達
発行者はインターバンク市場において積極的な参加者である。借入れはOECD加盟国に所在する銀行に限定されて
いる。満期は、オーバーナイトの資金から12か月物まである。さらに、発行者はその20十億ユーロ建コマーシャ
ル・ペーパー・プログラムに基づき短期の資金を調達する。発行者は、かかる発行プログラムにより、割引、複利
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または指標ベースで、期間を1日から364日とする債券を発行することができ、これらは主に国際機関投資家に対し
て募集が行われる。
公開市場における取引への参加およびESCBによるスタンディング・ファシリティーにより、発行者は、短期の流
動性を管理するさまざまなな商品を追加的に取り扱える。発行者は、主要借換取引、長期借換取引もしくは微調整
取引に参加することにより、または限界貸付制度に基づきオーバーナイトの資金を借り入れることにより短期の資
金を調達することができる。発行者のこれらの資金の利用は、ドイツ連邦銀行(Deutsche Bundesbank)に保有する
その口座の利用可能な担保の借入価値により制限されている。
発行者はまた、国際資本市場において、様々な証券発行プログラムおよび様々な種類の無担保ノートおよび債券
の単独発行を通じて資金を調達している。この発行プログラムには、60十億ユーロのユーロ建ミディアム・ター
ム・ノート・プログラムおよび15十億オーストラリア・ドルのオーストラリア・ドル建ドメスティック・ミディア
ム・ターム・ノート・プログラムが含まれている。発行者は、日本における募集(サムライ債)(Samurais)およ
び売出し(Uridashis)の発行登録ならびに米国における債務証券の発行登録も行っている。発行者の資金調達手段
は、この他、約束手形の発行および国際貸付けがある。
国際資本市場は、発行者にとり、引き続き最も重要な資金調達の市場となっている。2013年12月31日に終了した
年度に、発行者は6.7十億ユーロ相当のユーロ建ミディアム・ターム・ノート、2.1十億ユーロ相当のオーストラリ
ア・ドル建ミディアム・ターム・ノートおよび約1.4十億ユーロ相当のSECに登録された債券を発行した。発行者
は、かかる発行に関連し、その通貨および金利のエクスポージャーをヘッジするため、デリバティブ金融商品を利
用する。稀に、発行者は、外貨建の手取金をかかる債務の通貨と同じ通貨建の有価証券やその他の資産に投資す
る。
2006年末までに、発行者は、主に国内の投資家向けに募集された担保付債券類を発行した。これらの発行の銀行
の自己資本比率目的におけるリスク加重は10%であった。統合欧州銀行指令および2007年1月現在のドイツ支払能
力命令を通じた、連邦共和国およびそのほかのEU諸国の発行体に関する銀行のリスク加重率0%(バーゼルⅠ基準
の20%からの減少。)の導入により、発行者は現時点における担保付債券類の発行の継続を中止した。
次の表は、国内外の資本市場に関し表示された、各年度の発行者の資金源および商品の種類別の分類を示すもの
である(連結)。発行者は、海外資本市場において発行されたほとんどすべての商品を無担保無記名債券として分
類している。
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(単位:百万ユーロ)
12月31日に終了した年度
2010年
2011年
2012年
2013年
国際貸付け/約束手形
2,508.0
2,858.8
2,913.4
2,796.4
記名債券
5,540.2
5,590.0
5,615.6
4,489.4
3.1
1.1
1.1
0.0
65,725.9
68,837.8
67,329.6
61,373.1
73,777.2
77,287.7
75,859.7
68,659.1
無記名債券
担保付
無担保(注1)
合 計
(注1)SECの記名債券および米国証券取引法に基づくルール144Aに従って募集および売り出された債券およびオーストラリ
ア・ドル建国内ミディアム・ターム・ノート・プログラムに基づいて発行された記名債券が含まれている。
(ⅵ)LRB
発行者は、LRBおよびDSVの2社の関連会社の株式を有する。LRBは、DSVおよびドイツ中央協同組合銀行デー・
ツ ェ ッ ト ・ バ ン ク AG 、 フ ラ ン ク フ ル ト ・ ア ム ・ マ イ ン (DZ BANK AG Deutsche Zentral-Genossenschaftsbank
Frankfurt am Main)の株式を保有する持株会社である。発行者は、LRBの発行済資本の100%を保有している。
DSV は 、 ゲ ト ラ イ デ ・ イ ン ポ ル ト ・ ゲ ゼ ル シ ャ フ ト ・ mbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Getreide-ImportGesellschaft mbH, Frankfurt/Main)の株式を保有する持株会社である。LRBは、DSVの発行済資本の100%を保有し
ている。
(2)重要な協約
該当なし
(3)本邦との関係
該当なし
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(5)【経理の状況】
(1)会計および監査手続
発行者の年次財務諸表および連結年次財務諸表ならびに連結年次管理報告書は、連邦共和国の法律および発行者の定
款に従って、理事会により作成され、連邦食料・農業省大臣および連邦財務大臣の承諾を得て監事会により選任される
監査人に対して監査のために提出されなければならない。この義務に従って、発行者の年次財務諸表および連結年次財
務諸表は、2012年12月31日に終了した年度および2013年12月31日に終了した年度について、ケーピーエムジーAGヴィル
トシャフツプリューフングスゲゼルシャフトにより監査された。理事会は、定款に基づき、監査報告書を受領した後直
ちに、監事会に対して、その承認を受けるために、年次財務諸表等、連結年次管理報告書等および監査報告書を提出し
なければならない。監事会は、年次財務諸表を採択し、連結年次財務諸表を承認する。さらに、年次財務諸表等、連結
年 次 管 理 報 告 書 等 お よ び 監 査 報 告 書 は 監 督 上 の 理 由 に よ り 連 邦 金 融 監 督 当 局 (Bundesanstalt für
Finanzdienstleistungsaufsicht)およびドイツ連邦中央銀行(Deutsche Bundesbank)に提出しなければならない。
発行者の、2013年会計年度の年次連結財務諸表は、EUにより採用されたIFRSに従って作成された。発行者は、大企業
に関する、ドイツ商法(Handelsgesetzbuch, HGB)に規定される会計原則に従い、かつ銀行および金融機関に関するド
イ ツ 会 計 指 令 の 特 定 要 件 (Verordnung
über
die
Rechnungslegung
der
Kreditinstitute
und
Finanzdienstleistungsinstitute, RechKredV)に準拠した年次財務諸表も別途作成している。
(2)財務諸表
発行者の、2012年12月31日および2013年12月31日に終了した2年間のIFRSに基づき作成された連結年次財務諸表(包
括利益の連結計算書、連結貸借対照表、連結資本変動書、連結キャッシュフロー計算書および連結財務諸表の注記なら
びに連結管理報告書を含む。)は、以下のとおりである。
包括利益の連結計算書
自 2012年1月1日 至 2012年12月31日
1)損益計算書
注記
利息収益
支払利息
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
3,959.5
3,906.5
3,593.6
3,544.6
利息純収益
26
365.9
361.9
貸倒引当金
13、27
20.7
15.6
74.9
68.5
うち支援拠出金の追加分
うち支援拠出金の利用分
54.1
48.6
貸倒引当金控除後利息純収益
345.2
346.3
手数料収益
0.3
0.3
支払手数料
2.5
2.6
手数料純収益
28
-2.2
-2.3
金融投資による純業績
29
3.1
-11.3
管理費
30
48.9
48.0
その他の営業純業績
31
2.0
-0.4
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
32
-55.7
-352.4
税金による純業績
33
0.3
-1.2
243.8
-69.3
583.8
-359.8
827.6
-429.1
グループの純収益/純損失
2)その他の包括利益
再評価積立金
57
3)グループの包括利益合計
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参考:グループの純利益の調整
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
グループの純収益/純損失
243.8
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
-69.3
利益剰余金からの組入れ
a)公庫法第2条(3)に定める保証準備金からの組入れ
b)その他利益剰余金からの組入れ
21.8
21.4
0.0
118.4
利益剰余金への組入れ
a)公庫法第2条(2)に定める基本準備金への組入れ
b)その他利益剰余金への組入れ
純利益
21/136
60.1
58.2
192.7
0.0
12.8
12.3
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連結貸借対照表
(2012年12月31日現在)
2012年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
資 産
注記
現金および中央銀行口座残高
36
204.4
778.6
対銀行貸出金
37
51,164.0
51,383.0
うち支援拠出金
対顧客貸出金
うち支援拠出金
39
-291.1
-270.7
38
4,652.4
2,853.9
39
-0.1
-0.1
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の公正価値の変動
40
1,210.7
772.5
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
41
7,486.4
7,847.6
金融投資
42
22,588.7
24,737.7
投資不動産
15、43
15.9
16.3
固定資産
16、44
22.5
22.4
無形固定資産
17、45
14.9
5.7
当期所得税資産
20、46
1.1
2.0
繰延税金資産
20、47
0.9
0.5
その他の資産
19、48
1,035.6
456.9
88,397.5
88,877.1
資産合計
2012年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
負債および資本
注記
対銀行債務
49
2,868.0
対顧客債務
50
5,802.6
6,147.6
証券化債務
51
66,632.3
68,161.8
52
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
引当金
劣後債務
3,107.5
5,832.2
4,262.5
21、22、53
103.9
104.2
54
924.4
912.4
繰延税金債務
20、55
0.2
0.1
その他の債務
23、56
3,712.9
4,475.3
資本
24、57
2,521.0
1,705.7
基本資本金
135.0
135.0
利益剰余金
2,552.8
2,321.8
-179.6
-763.4
12.8
12.3
88,397.5
88,877.1
再評価積立金
純利益
負債および資本合計
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連結資本変動書
自 2012年1月1日 至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
基本資本金
2012年1月1日現在の資本
135.0
グループの純収益
利益剰余金
再評価積立金
2,321.8
‒763.4
231.0
未実現損益の変動
グループの包括利益合計
231.0
583.8
135.0
2,552.8
‒179.6
2012年合計
12.3
1,705.7
12.8
243.8
583.8
0.0
純利益の処分
2012年12月31日現在の資本
純利益
583.8
12.8
827.6
‒12.3
‒12.3
12.8
2,521.0
自 2011年1月1日 至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
基本資本金
2011年1月1日現在の資本
135.0
グループの純損失
利益剰余金
2,403.4
‒403.6
-81.6
未実現損益の変動
グループの包括利益合計
再評価積立金
-81.6
‒359.8
135.0
2,321.8
‒763.4
23/136
2011年合計
11.8
2,146.6
12.3
-69.3
‒359.8
0.0
純利益の処分
2011年12月31日現在の資本
純利益
‒359.8
12.3
-429.1
‒11.8
‒11.8
12.3
1,705.7
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連結キャッシュフロー計算書
2012年
2011年
注記 (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ)
グループの純収益/純損失
243.8
-69.3
グループの純収益/純損失中の非現金項目および営業活動によるキャッシュフロー
に一致させるための調整
無形固定資産、固定資産および投資不動産の減価償却費および減損
30
2.2
4.9
貸倒引当金
27
20.8
16.2
金融資産の減損
29
0.0
11.3
引当金への追加/引当金の戻入
53
11.9
14.6
0.0
-0.3
29
-3.1
0.0
引当金の変動
固定資産処分益
その他の非現金項目の変動
-0.3
1.1
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
32
55.7
352.4
利息純収益
26
-365.9
-361.9
-34.9
-31.0
小 計
非現金項目調整後における営業活動による資産および負債の変動
対銀行貸出金
37
198.6
-2,114.0
対顧客貸出金
38
-1,798.5
-1,336.6
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
41
361.2
-1,807.9
金融資産
42
-963.9
4.2
営業活動によるその他の資産
-1,015.7
-931.2
対銀行債務
49
-239.5
613.2
対顧客債務
50
-345.0
518.7
証券化債務
51
-1,529.5
3,060.0
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
52
1,569.7
920.7
営業活動によるその他の債務
-179.2
82.5
受取利息
26
3,956.7
3,901.3
受取配当金
26
2.8
5.2
支払利息
26
-3,593.6
-3,544.6
その他の純調整
営業活動によるキャッシュフロー
-55.7
-352.4
-3,666.5
-1,011.9
5,281.6
6,627.8
0.0
1.1
-2,165.6
-4,828.0
以下の払戻し/処分による収入
金融投資
42
固定資産
以下の購入のための支払
金融投資
42
無形固定資産および固定資産
44、45
投資活動によるキャッシュフロー
劣後債務
54
-11.4
-7.6
3,104.6
1,793.3
0.0
-44.5
純利益の払出し
-12.3
-11.8
財務活動によるキャッシュフロー
-12.3
-56.3
期首現在現金および現金同等物
778.6
53.5
営業活動によるキャッシュフロー
-3,666.5
-1,011.9
投資活動によるキャッシュフロー
3,104.6
1,793.3
財務活動によるキャッシュフロー
-12.3
-56.3
為替相場変動の影響額
期末現在現金および現金同等物
0.0
0.0
204.4
778.6
連結キャッシュフロー計算書は、2012年度および2011年度における、営業、投資および財務活動による現金および現金同等
物の変動を示している。現金および現金同等物は、貸借対照表の項目「現金および中央銀行口座残高」に対応する。
報告された営業活動によるキャッシュフローは、間接法を用いて算出されている。かかる方法では、当該年度の純収益は、
非現金項目ならびに投資活動および財務活動から生じる支払および受取金については調整される。当該年度の調整後純収益は
資産および負債についてさらに調整される。支払利息および配当金と併せて受け取る利息は営業活動によるキャッシュフロー
に分類される。投資活動および財務活動によるキャッシュフローは、直接法を用いて決定されている。
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グループの流動性管理は、発行者に焦点をあてている。IAS第7号に規定される要件に従って作成されている連結キャッシュ
フロー計算書の流動性ポジションの指標としての情報有益性は限られている。この文脈において発行者は、その管理報告書に
おけるグループの流動性管理に関する解説を参照する。
連結財務諸表注記
会計基準
発行者の連結財務諸表は、2012年度に関してEUにおいて適用されるすべてのIFRSおよびHGB第315a条(1)項に基づくHGBの
追加要件に従い作成されている。これらは、2002年7月19日より欧州議会および欧州理事会の規則1606/2002/ECならびに
IFRSがEUにより承認された際に用いられた規則に基づいている。IFRSは、IFRSとして指定された個々の基準および国際会計基
準(IAS)ならびに国際財務報告解釈指針委員会(IFRIC)および解釈指針委員会(SIC)の解釈指針を包含するものである。
連結財務諸表は、包括利益の連結計算書、連結貸借対照表、連結資本変動書、連結キャッシュフロー計算書および連結財務
諸表の注記で構成される。また、グループ管理報告書も作成された。連結財務諸表およびグループ管理報告書は、発行者の理
事会全体により作成されている。これらは監事会による連結財務諸表およびグループ管理報告書の採択のうえ、2013年3月22
日に発行が承認される予定である。
報告通貨はユーロである。すべての数値は、通常百万ユーロ単位で示される。
IFRS第7.31号から第7.42号により求められる、金融商品から生じる信用リスク、流動性リスクおよび市場価格リスクの情報
は、一般にグループ管理報告書の不可欠な部分を占めるリスク報告書に示されている。
ドイツ支払能力命令(Solvabilitaetsverordnung SolvV)に従った開示義務は、個別の開示報告書の発行によって充足され
ている。開示報告書は、とりわけ、グループ管理報告書の一部としてのリスク報告書および連結財務諸表の注記(64)から始
まる注記における説明を指す。
新たなまたは修正された基準および解釈の適用
下記において、発行者は、義務付けられるところにより、2012年度に初めて発行者に対しその適用が義務付けられた基準お
よび解釈ならびにこれらの変更について記載する。ただし、これらは現在の連結財務諸表には一切影響を及ぼさない。
基準/解釈
IFRS第7号
表題
開示−金融資産の譲渡
EUにおける
適用開始日
2011年7月1日
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下記の変更は公示済みであるが、将来的な年度のみEUにおいてその適用が義務付けられている。
基準/解釈
表題
EUにおける
適用開始日
IAS第1号
その他包括利益の項目の表示
2012年7月1日
IAS第12号
所得税−繰延税金:原資産の回復
2013年1月1日
IAS第19号
従業員報酬
2013年1月1日
IAS第27号
個別の財務諸表
2014年1月1日
IAS第28号
関連会社および合弁会社への投資
2014年1月1日
IAS第32号
金融商品:表示−金融資産および金融負債の相殺
2014年1月1日
IFRS第1号
初度適用−極端なハイパーインフレーションおよび初度適用者の
ための確定日付の解除
2013年1月1日
IFRS第7号
金融商品:開示−金融資産および金融負債の相殺
2013年1月1日
IFRS第10号
連結財務諸表
2014年1月1日
IFRS第11号
ジョイント・アレンジメント
2014年1月1日
IFRS第12号
その他の事業体における持分の開示
2014年1月1日
IFRS第13号
公正価値測定
2013年1月1日
IFRIC第20号
露天掘り鉱山の生産段階における剥土費用
2013年1月1日
新IAS第19号の適用は、いわゆる回廊方式を除外する。この方式に従うと、数理損益は、実際の年金債務の10%を超えるまで
認識されない。将来的には、数理損益は、その他の包括利益および資本それぞれにおける発生時に直接認識される。これは、
結果として包括利益および資本におけるボラティリティの増加をもたらす。新IAS第19号はまた、年金債務に係る追加的な開示
を要求する。年金債務の詳細な記述に加え、かかる開示は年金債務の満期構成および年金債務への影響を示す、すべての重要
な数理推定の感度分析を含む。
EUは、2012年12月29日、IFRS第13号を適用した。発行者は、これらの連結財務書類において既にIFRS第13号を実施してい
る。IFRS第13号は、2012年会計年度より予め移行規定に従って適用されている。IFRS第13号は、公正価値を定義し、公正価値
測定要件を単一基準に連結し、公正価値測定に関する開示を要求する。グループにとって、IFRS第13号の適用は主に市場価格
の使用に影響を及ぼす。金融資産の買呼値および金融負債の売呼値の使用は今後義務ではない。代わりに、公正価値の最も代
表的な呼値スプレッド以内の価格が使用される。
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IFRS第13号の適用は、連結財務諸表の以下の項目に影響を及ぼす。
表示
うち調整額
2012年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
連結貸借対照表
金融投資
22,588.7
48.6
証券化債務
66,632.3
-47.7
資本
再評価積立金
利益余剰金
-179.6
38.4
2,552.8
57.9
-55.7
57.9
583.8
38.4
包括利益の連結計算書
1)損益計算書
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
2)その他の包括利益
再評価積立金の変動
その他の新たなおよび変更された基準は、推定上、連結財務諸表には影響を及ぼさない。これらの基準の規定は初期には適
用されない。
2012年12月31日現在、基準設定者により発布された基準は、EUではまだ承認されておらず、グループ内では初期は適用され
ない。
会計方針
(1)一般的な開示
会計および測定は、継続事業の公準に基づき行われている。別段の記載がない限り、表示された決算期間に関して、会計方
針が一貫して統一的に適用されている。
連結財務諸表においては、公正価値測定および(償却)原価における測定が使用された。収益および費用は、評価され、そ
れらが経済的に関係する期間において示される(発生主義に基づく)。金融商品に関しては、取引に直接的に起因する費用
(例えば、手数料)および偶発的に支払われる利息構成要素(例えば、割増および割引ならびにデリバティブのための前/後
払金)は、損益を通じて実効利率法に従った期間にわたり償却され、それぞれの貸借対照表項目に対して直接相殺される。経
過プロ・ラタ利息は、原資である金融商品が認識される貸借対照表項目において示される。
(2)予測
IFRSに基づく連結財務諸表の作成には、一定の予測が要求される。これらは、財政状態および損益に重大な影響を及ぼす可
能性がある。利用されるこれらの予測は、継続的に検証される。これらは、過去の実績および予想される将来の事情に基づ
く。
とりわけ予測は、見込まれる債務不履行、金融商品の公正価値の測定および年金債務の測定に起因する減損の測定に著しい
影響を及ぼす。したがって、これらは関係する会計方針の項において詳細が説明される。
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(3)連結範囲
2012年度の発行者の連結財務諸表には、グループの親会社としての発行者ならびに2つの子会社、LR・ベタイリグングスゲ
ゼルシャフト・mbH、フランクフルト/マイン(LRB)(LR Beteiligungsgesellschaft mbH, Frankfurt/ Main, (LRB)) およ
び DSV ・ ズ ィ ー ロ ウ ン ト ・ フ ェ ア ヴ ァ ル ト ゥ ン グ ス ゲ ゼ ル シ ャ フ ト ・ mbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (DSV Silo- und
Verwaltungsgesellschaft mbH, Frankfurt/Main, (DSV))が含まれる。発行者の保有株式の詳細な一覧は、注記(68)に記
載されている。
2つの会社(ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH、フランクフルト/マイン(Getreide-Import-Gesellschaft
mbH, Frankfurt/Main)およびドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング・
GmbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft fur Landentwicklung GmbH,
Frankfurt/Main))は、グループの財政状態、キャッシュフローおよび損益を評価する上での重要性が少ないため、それぞれ
子会社および関連会社として連結財務諸表には含まれていない。これらの会社において保有される持分は、金融投資として報
告される。これら2社の財務諸表のデータによると、かかる年のグループの資産総額およびグループの純収益に占めるこれら
2社の株式の割合は、それぞれ1%未満であった。このデータは、ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH、フランク
フルト/マインについては2012年12月31日に終了した期間における財務諸表に、ドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフ
ト・フュア・ラントエントゥヴィックルング・GmbH、フランクフルト/マインについては2011年12月31日現在における財務諸
表に基づく。2012年度のドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング・GmbHデー
タは入手不能であったが、おそらく前年度からわずかに変動しただけである。
(4)連結方法
連結財務諸表は、発行者を通じて適用される統一会計方針を用いて作成されている。グループ内の債権、負債および損益な
らびにグループ内の収益および費用は連結除外とされる。
2012年12月12日現在ドイツ商法に従い作成された財務諸表に基づくLRBの資産総額は、220.5百万ユーロ(2011年には219.9百
万ユーロ)であり、DSVのそれは14.5百万ユーロ(2011年には15.0百万ユーロ)であった。
(5)金融商品
すべての金融資産および金融負債は、すべてのデリバティブ金融商品を含めて、IAS第39号に基づき貸借対照表において認識
される。非デリバティブ金融商品は決済日、デリバティブは取引日において認識される。
当初認識時、金融商品は、通常取引価格と一致する公正価値にて測定される。金融資産および金融負債の事後測定は、IAS第
39号に従った分類による。
金融商品のカテゴリー
損益を通じての公正価値による金融資産/金融負債
本カテゴリーは2つのサブ・カテゴリーにより構成される。
・売買目的で保有される金融資産または負債
・公正価値において指定された金融資産または負債
「売買目的」のサブ・カテゴリーは、短期間内に売却することを目的として契約される全てのデリバティブおよび金融資産
または負債を含む。グループにおいては、主契約から分離することが求められる組込デリバティブを含むもののみがこのサ
ブ・カテゴリーに割り当てられる。デリバティブは通常、既存のまたは予想される市場価格リスクをヘッジするためのみに契
約される。
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特定の金融資産または金融負債は、当初の認識時に公正価値において指定され得る(公正価値オプション)。IAS第39号に従
い、公正価値オプションは以下の状況下のみにおいて使用可能である。
・その適用は、既存の会計上の不均衡を解消するかまたは減少させる
・金融資産および/または金融負債は、公正価値に基づいて管理されているポートフォリオの一部である
・金融資産または金融負債は主契約から分離することが求められるデリバティブを含む
金融資産および金融負債が、デリバティブとともに経済ヘッジ関係の一部であった場合および制限的なヘッジ会計要件(注
記(7)参照。)が恒久的に適用できない場合、公正価値オプションは、これらの金融資産および金融負債に利用される。そ
の他の場合、関連する金融資産および金融負債は、その他の包括利益で認識される公正価値の変動と併せ、償却原価または公
正価値によって測定され、一方、デリバティブ・ヘッジ商品は損益を通じての公正価値によって測定される。この潜在的な会
計の不一致は、これにより解消される。
本カテゴリーの金融資産または金融負債は、損益を通じての公正価値によって測定される。公正価値の変動による損益は公
正価値測定およびヘッジ会計による業績に認識される。一切の減損または減損戻入れは、かかる方法に基づいて黙示的に考慮
される。割増または割引の償却による収益または費用は、利息純収益に経過利息として報告される。
貸付金および債権
「貸付金および債権」のカテゴリーは、以下のすべての基準を満たすすべての金融資産を含む。
・デリバティブではない
・活発な市場での相場がない
・固定または確定支払である
本カテゴリーは、以下を除く。
・売買目的で保有された金融資産および公正価値オプションが利用された金融資産
・当初認識時、売買可能として指定される金融資産
・信用低下の場合を除き、保有者がその当初投資のすべてを実質的には回収できない可能性のある金融資産(例えば、特定の
指数の展開による指数証書返済)
「貸付金および債権」のカテゴリーの金融資産は、償却原価で測定される。一切の割増および割引ならびにその他の取引費
用は関連のある貸借対照表項目に直接加算またはそこから差し引かれ、実効利率法を使用して償却される。償却による収益ま
たは費用は、利息純収益に経過利息として報告される。一切の減損および減損戻入れは帳簿価格と直接相殺され、包括利益の
連結計算書の「貸倒引当金」の項目において認識される。
満期保有
「満期保有」のカテゴリーには、以下のすべての基準を満たす一切の金融資産が含まれる。
・デリバティブではない
・固定または確定支払である
・これらの金融資産の満期保有に対する積極的な目的と能力を持つ
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本カテゴリーは、以下を除く。
・当初認識時、公正価値においてまたは売却可能として指定される金融資産
・定義上「貸付金および債権」のカテゴリーに割り当てられる金融資産
「満期保有」のカテゴリーの金融資産は、償却原価で測定される。一切の割増および割引ならびにその他の取引費用は関連
のある貸借対照表項目に直接加算またはそこから差し引かれ、実効利率法を使用して償却される。償却による収益または費用
は、利息純収益に経過利息として報告される。一切の減損および減損戻入れは帳簿価格と直接相殺され、包括利益計算書の
「金融投資による純業績」の項目において認識される。
売却可能
「売却可能」のカテゴリーには、金融資産の他のカテゴリーのいずれかに割り当てられていない、一切の金融商品が含まれ
る。
本カテゴリーの金融資産は、再評価積立金の資本において直接認識される公正価値の変動による損益とともに、公正価値に
おいて測定される。
処分後または減損の場合、再評価積立金として報告される累積の損益は包括利益の連結計算書に移転され、「金融投資によ
る純業績」の項目に認識される。
非上場の株式商品でその公正価値が確実に測定できないものは、一切の減損を差し引いて決定される。グループにおいて
は、これは投資持分に関連し、「金融投資」として報告される。
その他の債務
「その他の債務」には、損益を通じての公正価値におけない一切の金融負債が含まれる。
「その他の債務」のカテゴリーの金融負債は、償却原価によって測定される。一切の割増および割引は、その他の取引費用
同様、関連する貸借対照表項目に直接的に加算されるかまたはそこから差し引かれ、実効利率法を使用して償却される。償却
による収益または費用は、経過利息として利息純収益において報告される。
グループ内で使用されている金融商品のクラスの概要
金融資産
クラス
測定カテゴリー
現金および中央銀行口座残高
貸付金および債権
対銀行貸出金
公正価値において指定された貸付金および債権
対顧客貸出金
公正価値において指定された貸付金および債権
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
売買目的
金融投資
売買可能
満期保有
公正価値において指定
その他の資産
貸付金および債権
取消不能の貸付約定
-
金融負債
クラス
測定カテゴリー
対銀行債務
公正価値において指定されたその他の債務
対顧客債務
公正価値において指定されたその他の債務
証券化債務
公正価値において指定されたその他の債務
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デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
売買目的
劣後債務
公正価値において指定されたその他の債務
その他の債務
その他の債務
金融資産の再分類
当初売買目的で購入され、短期間内に売却することを目的とはしていない非デリバティブ金融資産は、例外的な場合、「売
買目的」のカテゴリーからのみ再分類が可能である。かかる金融資産を予測できる程度の将来または満期まで保有する意思と
能力がある場合、当初認識時、貸付金および債権の定義を満たしていた金融資産(例えば、約束手形貸付債権)は、「売買目
的」および「売却可能」から再分類が可能である。
かかる金融資産を満期まで保有する意思と能力がある場合、「売買可能」のカテゴリーの金融資産は、「満期保有」のカテ
ゴリーに再分類可能である。「満期保有」のカテゴリーから「売却可能」への反対再分類は特定の基準が満たされた場合での
み可能である。
(6)金融商品の公正価値の決定
公正価値とは、独立当事者間の取引において資産を売却または負債を譲渡する市場参加者の間で支払われる価格である。
公正価値は、様々な評価方法により決定される。これに使用されるデータのパラメータは、IFRS第13号により、以下の3つ
のレベルに割り当てられる。
・レベル1
同一の資産または負債に関する活発な市場における市場価格
・レベル2
レベル1に含まれる市場価格以外の観測可能なデータ
・レベル3
観測不可能なデータ
同一の資産または負債(レベル1)に関して活発な市場で価格が公表されていない金融商品では、公正価値は以下の測定方
法を使用して決定される。
・類似した資産および負債(レベル2)に関する活発な市場における市場価格
・同一または類似の資産または負債に関する活発でない市場における市場価格(レベル2)
・資産および/または負債に関する主に観測可能な(レベル2)または観測不可能な(レベル3)データに基づく規制機関に
より承認された評価モデル
市場価格はプライシング・サービスにより取得される。サービス業者により提供される価格決定に関する文書および情報
は、市場価格の段階の割当に使用される。市場価格が入手不能である場合、オプションのない契約の公正価値は、予想される
将来のキャッシュフローを割り引くことにより決定される。
非デリバティブ金融資産および負債の場合、預金/スワップ・カーブに特定の取引のクレジット・スプレッドを加えたもの
が割引に利用される。クレジット・スプレッドは、格付、満期、通貨および差し入れられる担保の等級により分類される。制
度上の義務により、連邦共和国の格付は自己の金融負債に係るクレジット・スプレッドにおいて計上される。クレジット・ス
プレッドを導き出すために市場データのどのソースが使用可能か決定する際には裁量の余地が存在する。クレジット・スプ
レッドに使用される市場データのソースにおける変化は、連結財務諸表に示されている金融商品の公正価値に影響を及ぼす。
デリバティブの割引は、EONIAスワップ・カーブまたは預金/スワップ・カーブならびにいわゆるベーシス・スワップ・スプ
レッドおよびクロス通貨(CCY)ベーシス・スワップ・スプレッドに基づいている。これらは、満期および通貨により分類さ
れ、外部の市場データの提供者により取得される。
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オプション機能の付された契約(オプションに基づく契約)の測定は、規制当局により承認されたオプションのプライシン
グ・モデルに基づく。上記の金利曲線およびスプレッドを除き、ボラティリティおよび観測可能な市場のデータ間の相互関係
も計算の際に考慮される。
スプレッドの変動による借換コストの増加は、債務価値の減少に伴い、測定収益に繋がる。反対に、借換コスト減少は、債
務価値の増加に伴い、測定損失となる。金融資産には、クレジット・スプレッドの変動による逆の影響が適用される。クレ
ジット・スプレッドの増加によるマージンの拡大は測定損失を、マージンの減少は測定収益を招く。
ヘッジ会計に関しては、ヘッジ対象リスクに起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動のみが考慮される。このため、グ
ループ内のヘッジ対象リスクは、金利リスクに限定される。金利の変動に起因する公正価値の変動は、預金/スワップ・カー
ブと一定の個別売買マージンに基づき決定される。
かかる評価の過程は、評価方法の定義およびデータの決定を含み、財務部門と共同で財政部門により定義されている。財政
部門は公正価値測定の結果を分析し、理事会ならびに責任部署および部門責任者に対してかかる結果を報告する。測定結果の
妥当性は、基準となる市場データの変動に基づき毎日検証される。
評価モデルに使用されるデータは継続的に検証される。このため、取引日において評価モデルで計算される取引の公正価値
は、取引価格と比較される。
(7)ヘッジ会計
発行者は、既存のまたは見込まれる市場価格リスクのヘッジ目的でのみデリバティブ契約を締結する。デリバティブは常に
損益を通じて公正価値で測定される。反対に、ヘッジ対象項目は当初減価償却または公正価値のいずれかによって測定され、
公正価値の変動はその他の包括利益に認識される。異なる測定アプローチは、対応する会計上の不均衡を招き、その結果、損
益計算書における変動となる。
IFRSは、これらの経済ヘッジ関係がヘッジ会計要件の下で計上されることを許容している。これらのヘッジ会計の極めて制
限的な要件が恒久的に充足されない場合、ヘッジ対象項目は、発行者により公正価値において指定される。
損益計算書において計上されているヘッジ関係は、公正価値ヘッジおよびキャッシュ・フロー・ヘッジに分割される。発行
者の事業戦略によると、金利リスクは主にデリバティブの利用を通してユーロ建ての可変構造に組み入れられ、これらのヘッ
ジ関係が計上される場合、公正ヘッジのみが利用される。
公正価値ヘッジの場合、ヘッジされた金利リスクに起因するヘッジ項目の公正価値の変動は、ヘッジ対象項目のカテゴリー
にかかわらず損益において認識される。損益において認識されるデリバティブの公正価値における変動はこの方法で大幅に相
殺される。
大量の取引は通常個別にヘッジされる(ミクロ・ヘッジ)。支援マンデートに基づき付与される特別支援貸付けは、取引1
件当たりの金額が小さいことから、主としてポートフォリオ基準に基づきヘッジされている(マクロ・ヘッジ)。
取引が契約された場合、ヘッジ対象項目およびヘッジ商品間の関係ならびにヘッジされるリスクの性質は記録される。さら
に、ヘッジの効果が高いか否かの判断も開始時(将来的効果)および継続的(将来的および遡及的効果)に記録される。
ミクロ・ヘッジには、1つ以上のデリバティブ・ヘッジ商品とヘッジ関係を構成する、1つ以上の類似のヘッジ対象項目が
関与する。ヘッジ・デリバティブの重要条件がヘッジ対象項目のそれらと一致した場合、ヘッジ期間の開始時から将来的効果
が想定される。へッジ期間における将来的効果および遡及的効果は、報告日において、回帰分析を利用して査定される。ヘッ
ジ関係は、金利変動によるヘッジ対象項目およびヘッジ商品の公正価値の変動に基づいて決定され、一次回帰線の傾斜が-0.8
から-1.25の間であれば、効果があるとみなされる。さらに、決定値により測定された回帰の係数は、0.8以上でなければなら
ない。回帰分析は、半年ごとに行われ、過去6か月のデータに基づく。効果的なヘッジの場合、ヘッジ対象項目の帳簿価格
は、金利変動に起因する公正価値の変動を反映するように調整され、ヘッジ商品の公正価値の変動とともに、公正価値測定お
よびヘッジ会計による業績中の損益において認識される。
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ヘッジ会計要件は、関連期間中、効果のないヘッジ関係には適用されない可能性がある。ヘッジ対象項目は割り当てられた
カテゴリーに基づいて本期間に測定される。ヘッジ対象項目は、割り当てられたカテゴリーに基づいて測定される。過去の効
果的なヘッジ期間中は、金利の変動に起因する指定されたヘッジ項目公正価値における認識される変動は、実効利率法を使用
してそれらの残存期間にわたり償却され、公正価値測定およびヘッジ会計の結果において認識される。
ポートフォリオに基づく公正価値ヘッジの範囲でヘッジされる項目(マクロ・ヘッジ)は、個々の期待キャッシュフローに
基づき、各ヘッジ期間の開始時に四半期毎の期間幅に対して割り当てられる。各期間幅において、金利スワップは、累積され
た原資となるヘッジ項目の額面金額を超えない金額にてヘッジ商品として決定される。ヘッジ期間は通常1か月である。特定
の期間幅内における新たな取引が、ヘッジ期間中に一定の金額を超える場合は、ヘッジ関係は、この期間幅に関して早期に中
止され、再度決定される場合がある。
ミクロ・ヘッジに使用される方法とは対照的に、マクロ・ヘッジの将来的効果は、関連の金利曲線の100ベーシス・ポイント
の並行移動が関与する感度分析に基づき決定される。遡及的効果は、ドル相殺法に基づいて分析される。この方法に基づく
と、金利変動に起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動は、ヘッジ商品の変動と比較される。ヘッジ対象項目の公正価値の
変動が、-80%から-125%の範囲内で、ヘッジ商品の公正価値の変動を相殺する場合には、ヘッジは効果的であるとみなされ
る。
有効な期間幅に関する限り、金利の変動に起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動は、ヘッジ期間が終了した時に、ヘッ
ジ商品の公正価値における相殺変動とともに、公正価値測定およびヘッジ会計による業績中の、損益において認識される。ミ
クロ・ヘッジ会計に使用される方法とは対照的に、貸借対照表上では個々のヘッジ対象項目の帳簿価格は調整されない。その
代わり、ヘッジ対象項目の帳簿価格の調整は、別途の貸借対照表項目「ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の公正
価値の変動」に報告される。これは、当該期間幅の中で償却され、公正価値測定およびヘッジ会計による業績から差し引かれ
るかまたは金融商品の予定外の払戻しの場合は比例して認識が取り消される。金利変動に起因するヘッジ対象項目の公正価値
の変動は、効果のない期間幅については認識されない。
(8)複合金融商品(組込デリバティブ)
複合金融商品は、主契約と1つ以上のデリバティブ金融商品で構成される取引であり、組込デリバティブは主契約の不可欠
の構成要素であり、別途に取引することができないものである。
特定の組込デリバティブは、その経済特性およびリスクが主契約のそれと緊密に関連していない場合、独立型のデリバティ
ブとして計上される。さらに、複合金融商品が、未だ損益を通じて公正価値により測定されていない場合がある。株式または
現金の提供により返済が行われる貸付契約は、分離可能な組込デリバティブの一例である。この場合、返済オプションの価値
の発展は、利付きの主契約(貸付け)の業績と密接には関連しない。
グループは通常、分離することが求められる組込デリバティブの付されたすべてのストラクチャード商品を、公正価値にお
いて指定する。毎日期限前返済を可能とする流動性支援貸付けについてはこの例外とし、主契約は「貸付金および債権」のカ
テゴリーに属する。
主契約から分離することが求められない組込デリバティブの場合は、ストラクチャード商品全体が、主契約のカテゴリーに
基づいて測定される。分離が求められる組込デリバティブは常に損益を通じた公正価値にて測定される。
分離が求められない組込デリバティブは、関連する主契約と併せ、連結貸借対照表中の関連する項目において報告される。
分離が求められる組込デリバティブは、現在の公正価値に応じて「デリバティブ金融商品のポジティブ評価額」または「デリ
バティブ金融商品のネガティブ評価額」のいずれかにおける報告が義務付けられている。
(9)金融資産の減損
各貸借対照表の期日において、元利金が合意されたとおりに全額支払われないことを裏付ける客観的な証拠の有無が検証さ
れている。これは、以下の基準を主として使用して査定された。
・90日を超える、利息または元本の支払に関する債務不履行
・内部格付システムにおける大幅な格下げ
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・監視下に置かれている特筆すべきエクスポージャーのグループへの算入
格下げの重要な局面の評価および特筆すべきエクスポージャーとしての分類基準は、判断の対象となる。信用リスクの監視
の基準およびクレジット・ランキングの基準の詳細は、グループ管理報告書に定められている。
一切の減損は既に公正価値として考慮され損益に認識されているため、公正価値において指定された金融資産については、
減損の検証は行われない。これは、これらの有価証券は公正価値において測定され、一切の減損は既にその公正価値に含まれ
ており、損益を通じて認識済みであるためである。
貸出金(償却)原価で測定される金融投資
発行者は、重要な単一のエクスポージャーおよび有価証券ならびに重要ではない額のエクスポージャーについて、個別に回
収可能性を評価する。不良化の客観的な証拠がある場合、評価引当金は帳簿価格および予想キャッシュフローの現在価値の差
額に基づいて決定される。予想キャッシュフローは、適格な予測に基づき判断される。かかる予測は、カウンターパーティの
経理状況および担保の認識、防護機構の構成員または政府により提供された債務メカニズム等の追加的な支援データを考慮し
ている。固定金利の貸付債権、貸付金および有価証券に使用される割引要因は、当初実効利率であり、一方、現行の実効利率
は変動金利の貸付債権、貸付金および有価証券ならびに原価で測定される投資持分の、類似金融資産の現行市場利益に使用さ
れる。
IFRSに従い、債務不履行の結果生じた減損は、将来見込まれる減損ではなく、既に発生している減損でのみ決定される。グ
ループは通常、信用をほとんどの場合他の銀行を通じて拡大する。一切の潜在的な減損は、銀行の発行要件により適時に特定
される。したがって、評価引当金は、ポートフォリオ水準で認識される必要がない。
公正価値によって測定された「売買可能」のカテゴリーの金融資産
客観的証拠により金融投資の減少が示唆される場合、かかる減損は、償却原価と帳簿価格の差額として計算される。かかる
方法で計算された損失は、「売却可能」のカテゴリーに属する有価証券再評価積立金への調整、「満期保有」のカテゴリーに
属する有価証券の「金融投資による純業績」における帳簿価格の調整および投資持分として認識されている。
債権の不良化の理由が適用されなくなった場合、減損は損益を通じて戻し入れられる。
(10)通貨換算
外国通貨金銭項目は、貸借対照表の期日の終値により毎日換算される。外貨建ての(例えば、固定資産等の)金銭以外の項
目は一切保有されていない。
通貨換算の結果は、包括利益の連結計算書において認識される。使用された項目は、ヘッジ対象通貨のエクスポージャーの
「公正価値測定およびヘッジ会計による業績」および支払決済勘定からのオープン通貨持高の「その他の営業純業績」により
認識される。
費用および収益は、それらが損益に影響する日において適用される終値によって換算される。
(11)真正買戻契約、担保付貸付けおよび有価証券貸借取引
ドイツ連邦銀行との担保付貸付けに加え、担保付期間貸付けおよびオーバーナイト預金は、ユーレックス・クリアリング・
アー・ゲー(Eurex Clearing AG)に対して設定または供与されている(注記(66)参照。)。真正買戻契約は、履行されてい
ない。
(12)リース会計
リースはファイナンス・リースまたはオペレーティング・リースのいずれかに分類される。賃貸借資産の所有権に付随する
一切のリスクおよび利益が賃借人に実質的に移転する場合には、リースはファイナンス・リースとみなされる。その他のすべ
ての場合は、リースはオペレーティング・リースに分類される。
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グループは、賃借人として行為する。締結されている賃貸借契約は、オペレーティング・リースに分類される。賃借資産は
事務所設備および自動車である。グループが支払う賃借料は、管理費として認識される。転貸借は存在しない。
(13)貸倒引当金
包括利益の連結計算書における「貸倒引当金」の項目は、主に特別支援貸付けの割引後の支援拠出金およびそれらの残存す
る期間に係る償却を含む。
さらに、本項目は、評価引当金ならびに債務不履行により生じた貸出金の評価減に加え、償却済みの貸出金の回収を含む。
(14)売却目的非流動資産
「売却目的非流動資産」の項目は、非流動資産(例えば、不動産)が1年以内に処分される予定であり、その処分が行われ
る可能性が高い場合に使われる。
かかる資産は、その帳簿価格または公正価値から売却費用を差し引いた額のいずれか低い方にて認識される。評価減は、管
理費において減損として認識される。
(15)投資不動産
第三者使用の投資不動産は、賃料収益を生成するために保有される。投資不動産は、有形固定資産同様、原価から減価償却
累計額および累積減損を差し引いて測定される。減価償却費は、当該管理費において認識される。
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(16)固定資産
固定資産には、所有者占有の土地建物ならびに営業および事務所設備が含まれる。
固定資産は、原価から累積減価償却費および累積減損を差し引いて測定される。定額法により減価償却され、建物について
は33年から50年、営業および事務所設備については3年から6年が耐用年数とされる。土地は減損の対象にはならない。
低額資産は、直ちに費用として記録される。
発生する全ての減価償却費は、通常管理費において示される。
(17)無形固定資産
無形固定資産は、内部開発ソフトウェアおよび購入ソフトウェアを含む。
これらは、原価にて認識され、4年間にわたり定額法にて償却される。一切の減損は、損益において認識される。償却およ
び減損は、当該管理費において報告される。
(18)非金融資産の減損
固定資産、投資不動産および無形固定資産は、各貸借対照表の期日において、減損評価がなされる。回収可能価格が帳簿価
格よりも低い場合、かかる資産は、その回収可能価格に評価減される。回収可能価格とは、使用価値と売却費用控除後の公正
価値のいずれか高い金額をいう。
(19)その他の資産
貸借対照表項目の「その他の資産」には、デリバティブの担保差入契約の枠組内で提供される現金担保が含まれる。また、
個別的には重要ではなく、貸借対照表の他の項目に割り当てることができない資産も含まれる。これらは、当該資産の額面金
額に相当する原価にて認識される。
(20)未収税/税債務
未収税および税債務は、当期所得税資産/債務および繰延税金資産/債務で構成され、連結子会社であるLRBおよびDSVのみ
に関連するものである。当期所得税資産は、税務当局によって還付され、現行の税率を使用して計算される。繰延税金資産/
債務は、IFRSに基づく連結貸借対照表における認識された資産および債務の帳簿価格とそれらの課税基準との差額により生じ
る。既存の税務上の損金繰越金もまた、これに関連して使用される。計算は子会社に適用される予想税率に基づいて行われ
る。
(21)年金債務およびその類似約定のための引当金
グループでは、確定給付制度のみを維持しており、これは内部基金による。従業員の加入日に応じて、様々な異なる確定給
付制度が存在する。退職手当の金額は、当人の勤務期間および年金受給報酬に基づき決定される。退職手当債務に関する個別
契約が理事会の構成員との間で締結されている。支払われる手当は、契約によって合意されている。
確定給付債務引当金として認識される金額は、貸借対照表の期日現在、未認識数理損益により調整され、年金債務総額の現
在価値から、適用ある場合は未認識過去勤務原価を差し引いた価額に基づき認識される。年金数理損益は、測定基準およびパ
ラメータの実際の予測された展開との差額から生じる。過去勤務原価は、受給資格が過年度の勤務期間である範囲において、
初支給または既存の確定給付債務の変更により生じる。年金債務の金額は、予測単位積増方式に従い、外部の保険数理士によ
り毎年決定される。
年金債務の現在価値は、仮定および予測に基づき決定される様々なパラメータによる。変更は、報告された年金引当金の帳
簿価格に影響を及ぼす。最も重要なパラメータの1つは、年金債務の割引に使用される金利である。この率は、満期までの残
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存期間が年金債務の期間に一致する、ユーロ建の高品質の社債に関して貸借対照表の期日において適用される金利を基準とす
る。
貸借対照表の期日において、年金数理損益が年金債務の金額の10%を超える場合は、それらは予測される平均残存勤務期間
にわたり償却され、損益において認識される。10%の回廊範囲の年金数理損益は考慮されない。これに関連して、貸借対照表
の注記には、別途の開示を含む(注記(53)参照。)。
(22)その他の引当金
引当金は、時期または金額が不確定の第三者に対する債務によって認識される。認識される金額は、債務を決済するために
必要な支出の最善見積に基づく。これらの予測の変更は、報告された引当金の帳簿価格に影響を及ぼす。非流動引当金は、金
銭の時間的価値の影響が重大である場合には割り引かれる。引当金は、損益計算書の項目、「管理費」または「その他の営業
純業績」を用いて、損益を通じて認識され、戻し入れられる。
(23)その他の債務
貸借対照表項目の「その他の債務」には、デリバティブの担保差入契約の枠内で受領された現金担保が含まれる。加えて、
かかる項目は、特別支援貸付けに関する未決済債務および個別には重要ではなく貸借対照表の他の項目に割り当てることがで
きないその他の債務に関して測定される金額により構成される。その他の債務は、特別支援貸付けに関する未決済債務の割引
後の支援拠出金を除き、原価にて認識される。
(24)資本
IFRSに従い、資本は、基本資本金、利益余剰金、再評価積立金および純利益により構成されている。
基本資本金は、払込済資本を表す。それは、1949年から1958年の間に連邦共和国の農業および林業部門により提供された拠
出金により構成された。基本資本金は、一切の権利と関係がない。利益剰余金は、ドイツ商法に従い財務諸表から移行された
法定の基本準備金(Hauptrücklage)および保証準備金(Deckungsrücklage)ならびにその他利益剰余金で構成される。
再評価積立金は、主としてクレジット・スプレッドの変動に起因する売却可能有価証券の公正価値の変動を含む。クレジッ
ト・スプレッドの変動に起因する公正価値の変動は、リスク・プレミアムにより生ずる。効果的なヘッジ関係の一部である有
価証券に関連する金利の変動に起因する公正価値の変動は、「公正価値測定およびヘッジ会計による業績」において、関連す
るヘッジング・デリバティブの公正価値の変動とともに報告される。
(25)偶発債務およびその他の約定
偶発債務は、以下のいずれかの過去の事象から発生した。
・グループ(例えば、保証)が完全には支配できない1つ以上の不確定な将来の事情の発生または不存在によってのみその存
在が確認できる潜在的債務を招く事象
・総資産の減少を引き起こす可能性が低く、またその決済金額が十分な信頼性(例えば、係争中の訴訟)をもって予測するこ
とのできない、現在債務となる事象
かかる債務は、IAS第37.27号に従い負債として計上されない。偶発債務は、注記(67)において開示される。
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包括利益の連結損益計算書の注記
(26)利息純収益
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
下記項目からの利息収益
対銀行貸出金および対顧客貸出金
1,421.5
1,435.8
-14.3
デリバティブ金融商品
1,830.6
1,692.4
138.2
704.6
773.1
-68.5
株式および変動利付有価証券
0.0
0.0
0.0
投資持分
2.8
5.2
-2.4
利息収益合計
3,959.5
3,906.5
53.0
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品によるもの
1,850.3
1,837.4
12.9
291.7
316.4
-24.7
証券化債務
2,046.2
2,090.4
-44.2
デリバティブ金融商品
1,221.4
1,102.7
118.7
24.7
24.5
0.2
金融投資からの割増
8.5
9.4
-0.9
その他
1.1
1.2
-0.1
3,593.6
3,544.6
49.0
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品に係るもの
645.2
650.2
-5.0
利息純収益
365.9
361.9
4.0
金融投資
下記項目からの当期収益
下記項目に関する支払利息
対銀行債務および対顧客債務
劣後債務
支払利息合計
(27)貸倒引当金
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
支援拠出金への付加に係る費用 74.9
68.5
支援拠出金の利用による収益
変 動
(単位:百万ユーロ)
6.4
54.1
48.6
5.5
貸出金の償却および減損
0.0
0.1
-0.1
ポートフォリオ評価引当金の戻入れ
0.0
3.8
-3.8
償却済貸出金の回収
0.1
0.6
-0.5
20.7
15.6
5.1
貸倒引当金
「貸倒引当金」の項目には主に、特別支援貸付け(支援拠出金への付加)の割り引かれた将来の支援費用およびその残存期
間にわたる利用が含まれる。
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(28)手数料純収益
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
手数料収益
管理費の補償
0.2
0.2
0.0
受託者貸付債権およびパス・スルー貸付債権
0.1
0.1
0.0
手数料収益合計
0.3
0.3
0.0
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品によるもの
0.2
0.3
-0.1
保管料
2.2
2.2
0.0
その他
0.3
0.4
-0.1
支払手数料合計
2.5
2.6
-0.1
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品に係るもの
1.7
1.6
0.1
-2.2
-2.3
0.1
支払手数料
手数料純収益
(29)金融投資による純業績
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
有価証券の評価減
0.0
有価証券処分益
合 計
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
-11.3
変 動
(単位:百万ユーロ)
11.3
3.1
0.0
3.1
3.1
-11.3
14.4
(30)管理費
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
下記項目に関するその他の管理費
人件費
31.1
29.6
1.5
ITライセンス、手数料およびコンサルティング
サービス
6.8
5.0
1.8
広報活動費
2.1
1.9
0.2
監査費用、拠出金、寄付金
1.8
1.7
0.1
リファイナンス
1.4
1.4
0.0
設備費
1.0
1.0
0.0
ソフトウェア維持費
1.0
0.9
0.1
雑費
1.5
1.6
-0.1
46.7
43.1
3.6
0.8
3.4
-2.6
その他の管理費合計
下記項目の減価償却費
無形固定資産
0.2
2.5
-2.3
IT設備
うち内部開発ソフトウェア分
0.5
0.6
-0.1
住宅および事務所用建物
0.5
0.5
0.0
事務所設備および自動車
0.3
0.2
0.1
技術設備およびその他の設備
0.1
0.2
-0.1
減価償却費合計
2.2
4.9
-2.7
管理費合計
48.9
48.0
0.9
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雑経費には、83.9千ユーロ(2011年は95.0千ユーロ)のリース費用が含まれる。1年以内に支払期限が到来する最低リース
費用の将来の支払総額は76.9千ユーロ(2011年は77.3千ユーロ)となり、1年から5年以内に支払期限が到来する支払額は
95.3千ユーロ(2011年は60.2千ユーロ)にのぼった。5年を超える支払義務のある契約は締結されていない。支払は、最低
リース費用の支払(固定リース割賦の支払)に関連するものである。リース契約により課された制限はなかった。年末現在、
グループは11件(2011年は16件)のリース契約を有し、そのうち6件(2011年は6件)が、1年ごとにリース期間を延長する
更新選択権がある。
(31)その他の営業純業績
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
その他の営業収益
賃貸収益
1.8
1.8
0.0
原価の補償
0.5
0.4
0.1
引当金/債務の戻入れ
2.4
2.3
0.1
その他の収益
0.4
1.2
-0.8
5.1
5.7
-0.6
エトムント・レーウィンケル財団への拠出金の
増加
2.0
2.7
-0.7
引当金への繰入れ
0.0
1.9
-1.9
銀行所有住居費
0.4
0.8
-0.4
その他の費用
0.7
0.7
0.0
3.1
6.1
-3.0
2.0
-0.4
2.4
その他の営業収益合計
その他の営業費用
その他の営業費用合計
その他の営業純収益
(32)公正価値測定およびヘッジ会計による業績
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
公正価値測定
ヘッジ対象項目
デリバティブ
通貨換算による業績
公正価値において指定された商品合計
-368.9
-258.3
-110.6
556.5
-20.5
577.0
2.0
-9.0
11.0
189.6
-287.8
477.4
89.4
161.6
-72.2
-85.9
-174.4
88.5
3.5
-12.8
16.3
438.2
487.3
-49.1
-194.2
-45.1
-149.1
-687.0
-539.1
-147.9
-248.8
-51.8
-197.0
-55.7
-352.4
296.7
ミクロ・ヘッジ会計
ヘッジ対象項目
ヘッジ商品
ミクロ・ヘッジ会計合計
マクロ・ヘッジ会計
ヘッジ対象項目
うちポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対
象項目の公正価値の変動の償却分
ヘッジ商品
マクロ・ヘッジ会計合計
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
公正価値において指定されたデリバティブおよび金融商品は、公正価値により測定される。公正価値測定およびヘッジ会計
による業績において、公正価値の変動は未実現損益として計上される。
預金/スワップ・カーブの変動に起因する効果的なヘッジ関係におけるヘッジ対象項目による公正価値の変動はまた、公正
価値測定およびヘッジ会計による業績に含まれる。効果のない場合には、貸借対照表においてヘッジ関係を戻し入れた後、過
去に計上された金利変動に起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動は、残存期間にわたり償却される。
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グループは通常、オープン外貨持高は有していない。しかし、公正価値による測定は、本書中に報告される通貨換算による
差益の原因となる。
とりわけ、公正価値の変動の一部を代表する、割増/割引、前払金および支援拠出金の償却による収益および費用は、その
金利の性質が故に利息純収益において認識される。
(33)税金による純業績
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
税務上の損金繰越金に対する繰延税金
一時的差異に対する繰延税金
自 2011年1月1日
至 2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
0.4
-1.0
1.4
-0.1
-0.1
0.0
0.0
-0.1
0.1
0.3
-1.2
1.5
当期所得税
合 計
セグメント報告
(34)セグメント報告に関する注記
IFRS第8号の要件に従い、財務諸表の主要な構成要素は、事業セグメント別および国別に明細を示さなければならない。セ
グメントの定義の目的で、グループの組織および経営の構造ならびにその内部の財務報告構造が考慮された。グループのセグ
メントは以下のとおりである。
・支援業務
このセグメントは、資本投資取引以外の支援業務およびリファイナンスを示す。支援業務セグメントには、発行者および
すべての子会社ならびにこれらの子会社により保有される資本持分収益が含まれる。
・資本投資
このセグメントは、有価証券、支援貸付債権および発行者の株式の直接保有の形式による発行者自身の資本金および中長
期の引当金の投資による収益拠出を示す。
・資金の管理
このセグメントは、グループの流動性の供給および管理ならびに短期金利の管理の業績を表す。本セグメントで行われる
取引の利息期間は固定とし、最長1年とする(例えば、オーバーナイト預金および定期預金、ユーロ・コマーシャル・
ペーパー(ECP)、デリバティブ)。
グループは、専らフランクフルト・マインにて集中管理されている。すべての収益および費用は、この地で発生している。
そのため、IFRS第8号の要求する地域別セグメント情報は呈示しない。
業績は、発行者のマージンベースの経営アプローチに従い、セグメント報告において純額基準で呈示されている。セグメン
トの資産および負債は、第三者との取引に関するものである。したがって、セグメントの業績は、外部の取引先からのみ生じ
るものである。セグメント間では、グループ内取引は行われていない。内部報告方法とIFRSに基づく財務報告方法との間には
実質的な差異は存在しない。グループ内取引がないことおよび内部報告方法と外部報告方法との一致により、その他の調整報
告は提出していない。
利息純収益、手数料純業績、金融投資による純業績ならびに公正価値測定およびヘッジ会計による業績の構成要素の分配
は、個々の取引に基づいている。連結子会社に関する管理費、その他の営業純業績および税金は、割当要点により直接または
間接的に、関連するセグメントに割り当てられている。これらの要点は、主として、関連するセグメントにおける各々の従業
員数、資源の消費および資源のその他の割当に基づいている。
セグメントの資産および負債は、収益拠出と同様に個々のセグメントに割り当てられている。
(35)事業セグメント
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有価証券報告書
支援業務
資本投資
資金の管理
合 計
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万
百万
百万
百万
百万
百万
百万
百万
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
利息純収益
194.5
186.7
114.2
107.5
57.2
67.7
365.9
361.9
貸倒引当金
20.7
15.6
0.0
0.0
0.0
0.0
20.7
15.6
手数料純収益
-2.1
-2.2
0.0
0.0
-0.1
-0.1
-2.2
-2.3
1月1日から12月31日まで
金融投資による純業績
その他の管理費
減価償却費
その他の営業純業績
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
税金による純業績
グループの純収益/損失
3.1
-11.3
0.0
0.0
0.0
0.0
3.1
-11.3
35.4
32.3
6.7
6.2
4.7
4.5
46.8
43.0
1.6
3.7
0.3
0.7
0.2
0.6
2.1
5.0
2.0
-0.4
0.0
0.0
0.0
0.0
2.0
-0.4
-53.0
-348.7
0.0
0.0
-2.7
-3.7
-55.7
-352.4
0.3
-1.2
0.0
0.0
0.0
0.0
0.3
-1.2
87.1
-228.7
107.2
100.6
49.5
58.8
243.8
-69.3
2012年12
2011年12
2012年12
2011年12
2012年12
2011年12
2012年12
2011年12
月31日
月31日
月31日
月31日
月31日
月31日
月31日
月31日
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
十億
十億
十億
十億
十億
十億
十億
十億
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
セグメント別資産
75.5
72.8
3.1
3.0
9.8
13.1
88.4
88.9
セグメント別負債(資本を含む)
76.1
72.9
3.1
3.0
9.2
13.0
88.4
88.9
前年度同様、単一の取引先との取引により発生した利息収益は、利息収益合計の10%以上を占めなかった。
貸借対照表の注記
(36)現金および中央銀行口座残高
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
手元現金
中央銀行口座残高
合 計
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
0.2
0.2
0.0
204.2
778.4
-574.2
204.4
778.6
-574.2
前年度同様、「中央銀行口座残高」の項目は、ドイツ連邦銀行における残高により構成される。
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有価証券報告書
(37)対銀行貸出金
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
請求払
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
808.4
10.2
798.2
3,718.3
7,618.2
-3,899.9
約束手形貸付債権/記名式社債
15,689.6
16,616.5
-926.9
特別支援貸付け
29,661.1
26,194.9
3,466.2
-291.1
-270.7
-20.4
公開市場操作
800.1
300.0
500.1
グローバル・リファイナンス・ファシリティ
385.9
407.0
-21.1
その他
100.6
236.2
-135.6
51,164.0
51,383.0
-219.0
42,320.8
39,075.1
3,245.7
定期預金
うち支援拠出金分
合 計
うち12か月より後の支払期限
(38)対顧客貸出金
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
請求払
0.2
0.1
0.1
中期および長期貸付債権
0.2
1.2
-1.0
4,241.3
2,391.0
1,850.3
409.1
459.6
-50.5
-0.1
‒0.1
0.0
1.6
2.0
-0.4
4,652.4
2,853.9
1,798.5
4,232.4
2,567.9
1,664.5
約束手形貸付債権
特別貸付債権
うち支援拠出金
その他
合 計
うち12か月より後の支払期限
(39)貸倒引当金
ポートフォリオ
支援拠出金
特定評価引当金
評価引当金
合 計
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万
百万
百万
百万
百万
百万
百万
百万
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
287.3
267.4
0.1
0.0
0.0
3.8
287.4
271.2
追加
74.9
68.5
0.0
0.1
0.0
0.0
74.9
68.6
利用
54.1
48.6
0.0
0.0
0.0
0.0
54.1
48.6
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
3.8
0.0
3.8
308.1
287.3
0.1
0.1
0.0
0.0
308.2
287.4
291.1
270.7
0.0
0.0
0.0
0.0
291.1
270.7
1月1日現在
戻入れ
12月31日現在
うち
対銀行貸出金
対顧客貸出金
貸付約定
合 計
0.1
0.1
0.1
0.1
0.0
0.0
0.2
0.2
16.9
16.5
0.0
0.0
0.0
0.0
16.9
16.5
308.1
287.3
0.1
0.1
0.0
0.0
308.2
287.4
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有価証券報告書
(40)ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の公正価値の変動
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
マクロ・ヘッジ会計に割り当てられた貸付債券に関する
金利変動に起因する公正価値の変動
うち12か月より後の支払期限
1,210.7
772.5
438.2
1,198.9
749.4
449.5
(41)デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
デリバティブは、経済ヘッジ関係に従い、以下のとおり分類されている。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ヘッジ対象項目のヘッジ商品において
ヘッジ会計(公正価値ヘッジ)
1,531.8
1,005.7
526.1
公正価値において指定
5,900.1
6,788.8
-888.7
54.5
53.1
1.4
7,486.4
7,847.6
-361.2
5,652.6
6,062.6
-410.0
その他
合 計
うち12か月より後の支払期限
その他のヘッジ対象項目をヘッジするために利用されるデリバティブは主に、貸借対照表の期日現在、ヘッジ会計基準に従
い、効果のなかったヘッジ関係による。
(42)金融投資
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
金融市場証券
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
0.0
40.1
-40.1
22,469.7
24,578.6
-2,108.9
118.8
118.8
0.0
0.2
0.2
0.0
22,588.7
24,737.7
-2,149.0
うち12か月より後の支払期限
18,574.4
19,279.1
-704.7
担保として受け入れるもの
21,192.1
22,533.0
-1,340.9
債券
資本持分
その他の金融投資
合 計
うち
投資持分は、市場価格および関連する測定パラメータのいずれも存在しないため、IAS第39.46号(c)に従って原価にて認識さ
れる。2012年12月31日現在において、評価減は必要なかった。
(43)投資不動産
「投資不動産」の項目には、第三者に対して全体を賃貸している1件の不動産が含まれる。予測耐用年数は33年と設定され
ている。
関連の土地および建物に関して、処分を妨げるような制限は存在しない。
IAS第36号に基づき要求される減損の検証により、恒久的な減損は特定されなかったため、投資不動産に関する減損の認識は
一切要求されなかった。
投資不動産は以下のとおり変動した。
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有価証券報告書
2012年
(単位:百万ユーロ)
1月1日現在の原価
2011年
(単位:百万ユーロ)
19.7
19.7
付加
0.1
0.0
処分
0.0
0.0
組替え
0.0
0.0
累積減価償却費
3.9
3.4
減価償却費
0.5
0.5
15.9
16.3
12月31日現在の帳簿価格
当該不動産の公正価値は、約18.5百万ユーロ(2011年は約18.9百万ユーロ)であった。公正価値は、収益資本化アプローチ
に基づき評価意見書を考慮のうえ決定された。
その他の営業収益は、賃貸収益0.9百万ユーロ(2011年は0.9百万ユーロ)を含む。不動産に直接起因する支出は、7.3千ユー
ロ(2011年は45.8千ユーロ)であり、固定資産税35.9千ユーロ(2011年は35.9千ユーロ)とともに、「その他の営業費用」に
おいて報告されている。
(44)固定資産
土地建物には、連邦共和国、フランクフルト/マイン、ホーホシュトラッセ 2に所在する、所有者占有事務所建物が含まれ
る。さらに、発行者は、IAS第40.9号(c)に従った投資不動産には分類されていないが、IAS第16号の要件に服する従業員用の住
宅を所有する。したがって、これらは固定資産に分類される。
固定資産は以下のとおり変動した。
土地建物
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
1月1日現在の原価
営業および事務所設備
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
合 計
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
23.1
23.1
9.6
10.2
32.7
33.3
付加
0.0
0.0
1.3
1.0
1.3
1.0
処分
0.0
0.0
0.6
1.6
0.6
1.6
累積減価償却費
0.1
0.1
9.1
8.5
9.2
8.6
減価償却費
0.0
0.0
0.9
1.0
0.9
1.0
累積減損費
1.7
1.7
0.0
0.0
1.7
1.7
減損費
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
21.3
21.3
1.2
1.1
22.5
22.4
12月31日現在の帳簿価格
土地に関する減損の検証は、現在の標準地価に基づき行われる。前年度同様、2012年度において減損の検証により認識の必
要性があると指摘がなされた減損はなかった。
(45)無形固定資産
グループ内で保有する無形固定資産は、購入されたソフトウェアおよび内部開発ソフトウェアで構成される。
償却費は管理費にて認識されている。前年度同様、IAS第36号に従って認識を要求された減損は存在しなかった。
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有価証券報告書
無形固定資産は以下のとおり変動した。
購入ソフトウェア
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
内部開発ソフトウェア
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
合 計
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
1月1日現在の原価
7.4
1.7
10.4
11.7
17.8
13.4
付加
9.6
5.8
0.5
0.8
10.1
6.6
処分
0.8
0.1
2.6
2.1
3.4
2.2
累積減価償却費
2.0
2.2
7.6
9.9
9.6
12.1
減価償却費
0.6
0.9
0.2
2.5
0.8
3.4
14.2
5.2
0.7
0.5
14.9
5.7
12月31日現在の帳簿価格
(46)当期法人所得税資産
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
租税還付金請求権
0.6
1.3
-0.7
法人税資産
0.5
0.7
-0.2
1.1
2.0
-0.9
合 計
税務当局に対する租税還付金請求権は、投資収益に対する源泉課税の対象となった取引の結果生じた。さらに、当期法人所
得税資産は、税金関連の前払金を課税査定額通知において報告される税債務から相殺したことにより生じた。
(47)繰延税金資産
グループの連結子会社は課税対象である。発行者は、ドイツ法人税法(Körperschaftssteuergesetz, KStG)第5条(1)第
2に従い法人税を、ドイツ地方取引税法(Gewerbesteuergesetz, GewStG)第3条第2に従い地方取引税を免除されている。繰
延税金の計算は、一般に、15.8%(2011年は15.8%)の法人所得税率(連帯加重税を含む。)および、16.1%の統一地方取引
税率(2011年は16.1%)に基づいている。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
税務上の損金繰越金
0.9
0.5
0.4
繰延税金資産
0.9
0.5
0.4
2011年12月31日現在の最新の租税査定によると、グループ内のDSVには50.5百万ユーロ(2010年は50.6百万ユーロ)の税務上
の損金繰越金があり、そのうち26.3百万ユーロ(2010年は26.3百万ユーロ)が法人税、24.2百万ユーロ(2010年は24.3百万
ユーロ)が地方取引税に関連するものであった。DSVにおける繰越欠損金は、主として過去年度において認識された減損による
ものであった。
LRBには73.0百万ユーロ(2010年は72.3百万ユーロ)の税務上の損金繰越金があり、そのうち67.7百万ユーロ(2010年は65.1
百万ユーロ)が法人税、5.3百万ユーロ(2010年は7.2百万ユーロ)が地方取引税に関連するものであった。LRBの繰越欠損金
は、主として、1999年度までの資本持分の償却によるものである。
税務上の損金繰越金に対する繰延税金は、DSVにおいては、同社の年金債務の免責およびここ数年の平均収益に関する(2006
年1月1日から)20年間の計画期間に基づき、計算されている。将来の業績がネガティブであるとの推定に基づき、法人税ま
たは地方取引税債務に関しては繰延税金は認識されていない。
LRBの計画期間は、主として配当支払により生じるその収益の可視性の欠如のため、5年間と定められた。
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繰延税金資産
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
利 用
(単位:百万
ユーロ)
付 加
(単位:百万
ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
DSV
法人税
0.2
0.2
0.0
0.0
地方取引税
0.3
0.3
0.0
0.0
0.5
0.5
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
DSV合計
LRB
法人税
地方取引税
0.0
0.0
0.9
0.9
LRB合計
0.0
0.0
0.9
0.9
合 計
0.5
0.5
0.9
0.9
(48)その他の資産
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
担保管理契約による現金担保(請求払)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
1,033.5
454.3
579.2
前払費用
1.2
1.4
-0.2
その他
0.9
1.2
-0.3
1,035.6
456.9
578.7
合 計
(49)対銀行債務
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
請求払
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
1.0
437.7
-436.7
204.0
110.0
94.0
記名式社債および約束手形貸付債権
1,405.4
1,336.2
69.2
グローバル・ローン
1,257.6
1,223.6
34.0
2,868.0
3,107.5
-239.5
2,274.1
2,468.0
-193.9
定期預金
合 計
うち12か月より後の支払期限
(50)対顧客債務
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
請求払
67.6
416.7
-349.1
定期預金
39.4
24.8
14.6
5,592.9
5,601.7
-8.8
ローン契約
47.4
52.2
-4.8
その他
55.3
52.2
3.1
5,802.6
6,147.6
-345.0
4,977.9
5,223.5
-245.6
記名式社債および約束手形貸付債権
合 計
うち12か月より後の支払期限
47/136
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(51)証券化債務
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ミディアム・ターム・ノート
48,946.3
47,261.4
1,684.9
グローバル・ボンド
12,432.6
13,500.4
-1,067.8
5,190.7
7,351.1
-2,160.4
61.6
47.9
13.7
1.1
1.0
0.1
66,632.3
68,161.8
-1,529.5
50,732.9
50,960.9
-228.0
ユーロ・コマーシャル・ペーパー
無記名式債券
ドイツ農林金融公庫債券
合 計
うち12か月より後の支払期限
(52)デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
デリバティブは、経済ヘッジ関係に従い、以下のとおり分類される。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ヘッジ対象項目のヘッジ商品において
ヘッジ会計(公正価値ヘッジ)
4,296.9
2,998.4
1,298.5
公正価値において指定
940.8
930.1
10.7
その他
594.5
334.5
260.0
5,832.2
4,263.0
1,569.2
4,678.1
3,377.6
1,300.5
合 計
うち12か月より後の支払期限
その他のヘッジ対象項目をヘッジするために利用されるデリバティブは主に、貸借対照表の期日現在、ヘッジ会計基準に従
い、効果のなかったヘッジ関係による。
(53)引当金
2011年12月31日
利 用
戻入れ
付 加
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ)
年金引当金
90.8
5.6
0.0
6.3
91.5
その他の引当金
13.4
6.6
1.6
7.2
12.4
104.2
12.2
1.6
13.5
103.9
合 計
48/136
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a)年金債務およびその類似約定のための引当金
包括利益の連結計算書において認識された年金債務の変動および金額は、以下の表に記載されている。
2012年
(単位:百万ユーロ)
1月1日現在の年金債務の現在価値
2011年
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
91.3
90.0
1.3
0.5
0.0
0.5
90.8
90.0
0.8
当期勤務原価
1.7
1.7
0.0
支払原価
4.6
4.7
-0.1
年金引当金付加分
6.3
6.4
-0.1
支払済年金給付
-5.6
-5.6
0.0
12月31日現在の引当金残高
91.5
90.8
0.7
未認識数理損益加算後
18.5
0.5
18.0
110.0
91.3
18.7
未認識数理損益差引後
1月1日現在の引当金残高
12月31日現在の年金債務の現在価値
年金債務の現在価値と貸借対照表において報告された引当金の差額は、IAS第19.92号以下に定める回廊方式の適用に起因す
る。この方法により、測定基準およびパラメータの変動による損益(いわゆる数理損益)はかかる損益が実際の年金債務の
10%を超えた場合にのみ比例して認識される。10%の回廊範囲の数理損益は考慮されない。2012年12月31日現在、未認識数理
損は18.5百万ユーロ(2011年は0.5百万ユーロ)であった。
年金引当金のうち、86.1百万ユーロ(2011年は85.3百万ユーロ)は、12か月より後の支払期限であった。
年金引当金への付加6.3百万ユーロ(2011年は6.4百万ユーロ)は、管理費の項目にその全額が報告されている。
年金債務は、主に以下の数理推定に基づき計算される。
2012年12月31日
割引率
2011年12月31日
3.4%
4.8%
団体賃金協約に基づく増加
2.3%
2.3%
45歳までのキャリア動向
1.0%
1.0%
将来の賃金増加
将来の年金増加
1.0%-2.3%
1.0%-2.3%
インフレ率
2.0%
2.0%
従業員離職率
2.0%
2.0%
グループは、さまざまな年金制度を維持している。年金増加率における差異は、さまざまな年金制度に対して異なる増加率
が適用されることによるものである。
年金債務の現在価値は以下のとおり変動した。
2012年12月31日
(単位:
百万ユーロ)
年金債務の現在価値
年金債務の実績による修正
2011年12月31日
(単位:
百万ユーロ)
2010年12月31日
(単位:
百万ユーロ)
2009年12月31日
(単位:
百万ユーロ)
2008年12月31日
(単位:
百万ユーロ)
110.0
91.3
90.0
87.9
87.9
0.0
0.5
1.5
-1.8
1.1
年金債務の実績による修正は、過去の数理推定とそれらの実際の展開との差額の影響をいう。
b)その他の引当金
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2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
前資本持分の管理
6.5
7.1
-0.6
農業の支援
3.0
2.5
0.5
その他の引当金
2.9
3.8
-0.9
12.4
13.4
-1.0
合 計
前資本持分の管理の引当金は、契約上発行者が義務を負っている、現在清算中のドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャ
フト・フュア・ラントエントゥヴィックルングGmbH、フランクフルト/マイン(Deutsche Gesellschaft für Landentwicklung
GmbH, Frankfurt/Main)(以下「DGL」という。)の年金給付の支払に関するものである。発行者は、DGLの他の株主とともに、
約50年後まで予定される清算期間中、DGLの支払能力を確保するために比例配分補償額の拠出を引き受けた。
農業の支援に係るその他の引当金は、まだ割り当てられていない支援基金からの金額に関連する。
その他の引当金には、主に長期勤務手当または早期退職金の引当金とともに訴訟費用の引当金が含まれる。
(54)劣後債務
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ミディアム・ターム・ノート
698.8
677.2
21.6
ローン契約
157.8
171.2
-13.4
67.8
64.0
3.8
924.4
912.4
12.0
792.2
903.5
-111.3
約束手形貸付債権
合 計
うち12か月より後の支払期限
(55)繰延税金債務
グループの連結子会社のみは課税対象である。発行者は、ドイツ法人税法第5条(1)第2に従い法人税を、ドイツ地方取
引税法第3条第2に従い地方取引税を免除されている。繰延税金の計算は、一般に、15.8%(2011年は15.8%)の法人所得税
率(連帯加重税を含む。)、および16.1%の統一地方取引税率(2011年は16.1%)に基づいている。
繰延税金債務は、IFRSに基づく貸借対照表と租税勘定との一時的差異に基づき計算される。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
一時的差異
0.2
0.1
0.1
繰延税金債務
0.2
0.1
0.1
172.0千ユーロ(2011年は125.7千ユーロ)の繰延税金債務は、0.5百万ユーロ(2011年は0.4百万ユーロ)の租税勘定に年金
引当金として報告された金額とIFRSに基づく貸借対照表との差異により認識されたものである。
2011年12月31日
(単位:千ユーロ)
繰延税金債務
利 用
(単位:千ユーロ)
付 加
(単位:千ユーロ)
2012年12月31日
(単位:千ユーロ)
DSV
法人税
地方取引税
合 計
62.3
0.0
23.0
85.3
63.4
0.0
23.3
86.7
125.7
0.0
46.3
172.0
(56)その他の債務
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
担保管理契約による現金担保(請求払)
3,669.7
50/136
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
4,422.7
変 動
(単位:百万ユーロ)
-753.0
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繰延収益
16.2
27.3
-11.1
割引支援拠出金
16.9
16.5
0.4
未収支勘定
5.7
5.9
-0.2
その他の債務
4.4
2.9
1.5
3,712.9
4,475.3
-762.4
合 計
発行者は、担保契約による現金担保を受け取った。かかる現金担保は、契約上合意された支給額および最低譲渡金額に関連
する取引先に基づくポジティブ評価額により決定される。
繰延収益の項目には、金利引下げの割引前払が含まれる。かかる金利引下げは、支払原価の削減につながり、またドイツ連
邦国家が投資支援プログラムの枠組の範囲内で認めているものである。発行者は、かかる金利引下げを支援貸付債権に関連し
て農業セクターに転嫁している。
割引支援拠出金は、約定されたが未実行の、特別支援貸付債権の金利引下げおよび一括管理費に関するものである。
未収支勘定は、主に従業員に対する補助金による引当金に関する債務が含まれる。
その他の債務には、主として1.3百万ユーロ(2011年は1.1百万ユーロ)の税務当局に対する債務が含まれる。
(57)資本
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
基本資本金
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
135.0
135.0
0.0
基本準備金
769.9
709.8
60.1
保証準備金
115.9
137.7
-21.8
1,667.0
1,474.3
192.7
2,552.8
2,321.8
231.0
-179.6
-763.4
583.8
12.8
12.3
0.5
2,521.0
1,705.7
815.3
利益剰余金
その他利益剰余金
利益剰余金合計
再評価積立金
純利益
合 計
基本準備金および保証準備金は、発行者の個別財務諸表上に認識され、連結財務諸表に組み込まれる。残りの純収益は、分
配可能な純利益を差し引いた後、その他利益剰余金に含まれる。
金融商品の注記
(58)測定カテゴリーに基づく金融商品
2012年12月31日
売買目的
(単位:
百万ユーロ)
公正価値において 貸付金および
指定されたもの
債権
売却可能
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ) 百万ユーロ)
償還期限まで
保有
(単位:
百万ユーロ)
その他の債務
(単位:
百万ユーロ)
合計
(単位:
百万ユーロ)
資産
中央銀行口座残高
対銀行貸出金
対顧客貸出金
ポートフォリオヘッジに
おけるヘッジ対象項目
の公正価値の変動
デリバティブ金融商品の
ポジティブ評価額
金融投資
204.2
204.2
12,799.3
38,364.7
51,164.0
352.6
4,299.8
4,652.4
1,210.7
1,210.7
7,486.4
7,486.4
5,925.5
14,240.7
51/136
2,422.5
22,588.7
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その他の資産
資産合計
1,033.5
7,486.4
19,077.4
45,112.9
1,033.5
14,240.7
2,422.5
-
88,339.9
負債
対銀行債務
1,532.0
1,336.0
2,868.0
対顧客債務
1,567.8
4,234.8
5,802.6
47,772.4
18,859.9
66,632.3
証券化債務
デリバティブ金融商品の
ネガティブ評価額
5,832.2
劣後債務
5,832.2
856.6
67.8
924.4
3,669.9
3,669.9
-
28,168.4
85,729.4
償還期限まで
保有
(単位:
百万ユーロ)
その他の債務
(単位:
百万ユーロ)
合計
(単位:
百万ユーロ)
その他の債務
負債合計
2011年12月31日
5,832.2
売買目的
(単位:
百万ユーロ)
51,728.8
-
-
公正価値において 貸付金および
指定されたもの
債権
売却可能
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ) 百万ユーロ)
資産
中央銀行口座残高
対銀行貸出金
対顧客貸出金
ポートフォリオヘッジにお
けるヘッジ対象項目の公
正価値の変動
デリバティブ金融商品のポ
ジティブ評価額
778.4
778.4
18,030.9
33,352.1
51,383.0
356.0
2,497.9
2,853.9
772.5
772.5
7,847.6
金融投資
7,847.6
8,212.5
その他の資産
資産合計
14,050.9
2,474.3
14,050.9
2,474.3
24,737.7
454.3
7,847.6
26,599.4
37,855.2
454.3
-
88,827.4
負債
対銀行債務
1,778.7
1,328.8
3,107.5
対顧客債務
1,584.5
4,563.1
6,147.6
52,791.3
15,370.5
68,161.8
証券化債務
デリバティブ金融商品の
ネガティブ評価額
4,262.5
劣後債務
4,262.5
848.4
64.0
その他の債務
負債合計
4,262.5
57,002.9
-
52/136
-
-
912.4
4,422.7
4,422.7
25,749.1
87,014.5
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(59)公正価値において指定された金融商品
公正価値において指定された
貸出金
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
12月31日現在の最大信用リスク・
エクスポージャー
信用リスクの変動に起因する公正
価値の変動
‐当該期間中
‐累積
公正価値において指定された
金融投資
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
公正価値において指定された
負債
2012年
2011年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
13,151.9
18,386.9
5,925.5
8,212.5
-
-
-3.2
-14.7
-5.5
-12.6
0.0
0.0
-55.7
-52.5
-91.9
-86.4
0.0
0.0
信用リスクの変動に起因する公正価値の変動は、市場リスクを生み出す市場状況の変動に起因しない公正価値の変動の金額
として決定される。したがって、かかる金額は、ビジネス・パートナーまたは発行者自身の信用格付の変動による測定の影響
に基づいて決定される。
53/136
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債務の測定は、当期および過去年に関する市場に関連のある変動のみを含む。発行者の信用格付およびその債務は、2012年
度または過去年において変動しなかった。
公正価値において指定された負債
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
帳簿価格
50,844.3
55,327.3
-4,483.0
満期返済
49,701.4
55,057.0
-5,355.6
差額
-1,142.9
-270.3
-872.6
-1,052.5
-1,403.3
350.8
うち
未払利息の資本化
帳簿価格と契約上の合意された満期返済額の差額は公正価値測定に加え、とりわけゼロ・クーポン社債に関する未払利息の
資本化により生じたものである。
(60)測定カテゴリーに基づく純損益
損益計算書
金融投資による純業績
2012年
2011年
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
その他の包括利益
公正価値測定およびヘッジ
会計による業績
2012年
2011年
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
再評価積立金の変動
2012年
2011年
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
売買目的
0.0
0.0
-211.0
-734.8
0.0
0.0
公正価値において指定
0.0
0.0
-356.8
-245.9
0.0
0.0
貸付金および債権
0.0
0.0
736.2
754.7
0.0
0.0
売却可能
3.1
-11.3
275.0
311.8
575.3
-402.9
満期保有
0.0
0.0
0.0
0.0
8.5
43.1
その他の債務
0.0
0.0
-499.1
-438.2
0.0
0.0
3.1
-11.3
-55.7
-352.4
583.8
-359.8
合 計
54/136
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(61)公正価値の開示
公正価値において貸借対照表上で認識された金融商品
重要な観測不可能なデータ
活発な市場における市場価格 重要な観測可能なデータ
公正価値
(レベル1)
(レベル2)
(レベル3)
2012年
2012年
2012年
2012年
2011年
2011年
2011年
2011年
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ)
対銀行貸出金
12,799.3
18,030.9
0.0
0.0
4,518.4
18,030.9
8,280.9
0.0
対顧客貸出金
352.6
356.0
0.0
0.0
0.0
356.0
352.6
0.0
7,486.4
7,847.6
0.0
0.0
7,486.4
7,847.6
0.0
0.0
20,047.4
22,144.6
15,520.1
19,694.7
4,417.1
2,449.9
110.2
0.0
40,685.7
48,379.1
15,520.1
19,694.7
16,421.9
28,684.4
8,743.7
0.0
対銀行債務
1,532.0
1,778.7
0.0
0.0
1,532.0
1,778.7
0.0
0.0
対顧客債務
1,567.8
1,584.5
0.0
0.0
290.6
1,584.5
1,277.2
0.0
証券化債務
47,772.4
52,791.3
31,551.4
40,508.3
16,104.0
12,283.0
117.0
0.0
5,832.2
4,262.5
0.0
0.0
5,832.2
4,262.5
0.0
0.0
856.6
848.4
0.0
0.0
0.0
848.4
856.6
0.0
57,561.0
61,265.4
31,551.4
40,508.3
23,758.8
20,757.1
2,250.8
0.0
デリバティブ金融商品
のポジティブ評価額
金融投資
資産合計
デリバティブ金融商品
のネガティブ評価額
劣後債務
負債合計
帳簿価格に関して、2012年12月31日現在のレベル1およびレベル2との間で移転が行われた。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
金融投資
2,977.3
1,074.0
証券化債務
6,759.1
1,314.5
507.0
1,507.8
1,625.9
89.3
レベル1からレベル2への移転
レベル2からレベル1への移転
金融投資
証券化債務
これらの移転は、必要に応じて、活発な市場において市場価格が入手可能であるかまたは入手不能であることを理由に行わ
れた。これらは通常、移転を引き起こした事象の発生時点にかかわらず、当該決算期間の初頭に認識される。
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レベル3の公正価値測定に係る調整
対銀行貸出金
(単位:百万ユーロ)
2012年1月1日現在の公正価値
対顧客貸出金
(単位:百万ユーロ)
金融投資
(単位:百万ユーロ)
0.0
0.0
0.0
8,232.3
353.7
91.7
0.0
0.0
0.0
48.6
-1.1
-2.1
0.0
0.0
0.1
買入
0.0
0.0
20.5
売却
0.0
0.0
0.0
決済
0.0
0.0
0.0
8,280.9
352.6
110.2
48.6
-1.1
-2.1
レベル3への移転
レベル3からの移転
認識された損益
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
その他の包括利益
2012年12月31日現在の公正価値
2012年12月31日現在保有された公正価値測定および資産に関
するヘッジ会計による業績において認識された未実現損益
対顧客債務
(単位:百万ユーロ)
2012年1月1日現在の公正価値
証券化債務
(単位:百万ユーロ)
劣後債務
(単位:百万ユーロ)
0.0
0.0
0.0
953.5
128.7
850.0
0.0
0.0
0.0
-323.7
11.7
-6.6
0.0
0.0
0.0
発行
0.0
0.0
0.0
決済
0.0
0.0
0.0
1,277.2
117.0
856.6
-323.7
11.7
-6.6
レベル3への移転
レベル3からの移転
認識された損益
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
その他の包括利益
2012年12月31日現在の公正価値
2012年12月31日現在保有された公正価値測定および負債に関
するヘッジ会計による業績において認識された未実現損益
レベル3における移転は、IFRS第13号の初回の適用によるものである。測定データの3段階への割当は、IFRS第13号におい
て、IFRS第7号と比較して大幅に明確化されていた。過去年においてIFRS第7号に従いレベル2に割り当てることが可能で
あった測定データの多くは、当決算年度につき、IFRS第13号に従いレベル3に割り当てなければならなかった。移転は通常、
移転を引き起こした事象の発生時点にかかわらず、当該決算期間の初頭に認識される。
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以下の観測不可能なデータは、レベル3における公正価値を決定するために使用された。
対銀行貸出金
公正価値
2012年12月31日
(単位:
百万ユーロ)
8,280.9
評価方法
割引キャッシュフロー
対顧客貸出金
352.6
割引キャッシュフロー
金融投資
110.2
割引キャッシュフロー
対顧客債務
1,277.2
割引キャッシュフロー
証券化債務
117.0
割引キャッシュフロー
劣後債務
856.6
割引キャッシュフロー
観測不可能なデータ
貸出金に係るクレジット・
スプレッド
貸出金に係るクレジット・
スプレッド
補償契約の債券に係るクレ
ジット・スプレッド
外国政府により保証された
債券に係るクレジット・
スプレッド
格付BBBの無担保債券に係る
クレジット・スプレッド
満期までの期間が9年超の
ユーロ建の自己発行に係
るクレジット・スプレッド
ブラジル・レアル建の自己
発行に係るクレジット・
スプレッド
劣後債務に係るクレジット・
スプレッド
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範囲
(加重平均)
2012年12月31日
(単位:bps)
感応性
+40bps
2012年12月31日
(単位:
百万ユーロ)
-79から1,293
(13.4)
-101.4
1から6,846
(31.9)
-3.6
-1から5(3.3)
-0.6
-26(-26)
-0.1
322(322)
0.0
6から26
(17)
115.6
20(20)
0.0
2から45
(24.1)
34.1
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債券における公正価値の開示
帳簿価格は、貸借対照表においてそれらの公正価値において認識されないすべての金融商品の公正価値と比較される。
2012年12月31日
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
2011年12月31日
帳簿価格
差額
公正価値
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ)
帳簿価格
(単位:
百万ユーロ)
差額
(単位:
百万ユーロ)
資産
現金および中央銀行口座残高
204.2
204.2
0.0
778.4
778.4
0.0
対銀行貸出金
39,985.6
38,364.7
1,620.9
34,181.4
33,352.1
829.3
対顧客貸出金
4,386.5
4,299.8
86.7
2,516.8
2,497.9
18.9
1,210.7
1,210.7
0.0
772.5
772.5
0.0
2,552.1
2,422.5
129.6
2,449.2
2,474.3
-25.1
48,339.1
46,501.9
1,837.2
40,698.3
39,875.2
823.1
対銀行債務
1,399.5
1,336.0
63.5
1,364.0
1,328.8
35.2
対顧客債務
4,390.7
4,234.8
155.9
4,542.3
4,563.1
-20.8
証券化債務
19,005.7
18,859.9
145.8
15,450.8
15,370.5
80.3
67.0
67.8
-0.8
56.2
64.0
-7.8
24,862.9
24,498.5
364.4
21,413.3
21,326.4
86.9
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項
目の公正価値の変動
金融投資
資産合計
負債
劣後債務
負債合計
金融投資は銀行1行の資本持分および数々の企業の資本持分を含み、その帳簿総額は118.8百万ユーロ(2011年は118.8百万
ユーロ)であった。かかる資本持分の公正価値について、確実な測定はできない。資本持分は活発な市場で売買されないた
め、市場価格は入手できない。さらに、将来のキャッシュフローを確実に予測することはできないため、モデルに基づく測定
も不可能である。これらの資本持分を処分する予定はない。
本注記において開示されている公正価値の階層は、以下のとおりである。
公正価値
2012年
2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
対銀行貸出金
活発な市場
における市場価格
(レベル1)
2012年
2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
39,985.6 34,181.4
重要な
観測可能なデータ
(レベル2)
2012年
2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
0.0
0.0
0.0 34,181.4
重要な観測
不可能なデータ
(レベル3)
2012年 2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
39,985.6
0.0
対顧客貸出金
4,386.5
2,516.8
0.0
0.0
0.0
2,516.8
4,386.5
0.0
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の
公正価値の変動
1,210.7
772.5
0.0
0.0
1,210.7
772.5
0.0
0.0
金融投資
2,552.1
2,449.2
2,065.6
2,273.0
486.5
176.2
0.0
0.0
18.5
18.9
0.0
0.0
0.0
0.0
18.5
18.9
48,153.4 39,938.8
2,065.6
2,273.0
1,697.2 37,646.9
44,390.6
18.9
投資不動産
資産合計
対銀行債務
1,399.5
1,364.0
0.0
0.0
1,367.4
1,364.0
32.1
0.0
対顧客債務
4,390.7
4,542.3
0.0
0.0
3,171.8
4,542.3
1,218.9
0.0
17,868.7 15,083.5
1,137.0
367.3
0.0
0.0
0.0
0.0
56.2
67.0
0.0
17,868.7 15,083.5
5,676.2
6,329.8
1,318.0
0.0
証券化債務
19,005.7 15,450.8
劣後債務
67.0
負債合計
56.2
24,862.9 21,413.3
0.0
(62)デリバティブ
58/136
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総額の表示
額面金額
ポジティブ評価額
ネガティブ評価額
2012年
2011年
2012年
2011年
2012年
2011年
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ)百万ユーロ)
金利リスク
金利スワップ
- うちEONIAスワップ
88,257
84,650
2,812
2,357
4,973
3,435
0
200
0
0
0
0
588
715
48
38
1
12
0
0
0
0
0
0
984
986
0
0
35
48
3
7
4
6
0
0
89,244
85,643
2,816
2,363
5,008
3,483
43,514
46,888
4,662
5,160
712
780
158
186
21
27
1
5
88
100
0
0
1
2
5,186
7,235
5
324
112
0
48,700
54,123
4,667
5,484
824
780
30
45
3
1
0
0
30
45
3
1
0
0
30
45
3
1
0
0
137,974
139,811
7,486
7,848
5,832
4,263
- うち解約権および転換権がスワップに組み込
まれたもの
スワップション
- 買入れ分
- 売却分
その他の先渡金利契約
金利リスク合計
通貨リスク
クロス通貨金利スワップ
- うち金利オプションがスワップに組み込まれ
たもの
- うち解約権がスワップに組み込まれたもの
通貨スワップ
通貨リスク合計
株価リスクその他の価格リスク
株式インデックススワップ
- うちストック・オプションがスワップに組み
込まれたもの
株価リスクその他の価格リスク合計
合 計
取引先の構成
額面金額
ポジティブ評価額
2012年
2012年
2011年
2011年
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ)百万ユーロ)
EU/OECD加盟国内の銀行
EU/OECD加盟国内のその他の企業
合 計
ネガティブ評価額
2012年
2011年
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
126,350
127,976
6,638
6,737
5,293
4,093
11,624
11,835
848
1,111
539
170
137,974
139,811
7,486
7,848
5,832
4,263
59/136
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(63)流動性分析
3か月以下
2012年
2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
3か月超1年以下
2012年
2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
1年超5年以下
2012年
2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
5年超または
未確定満期
2012年
2011年
12月31日 12月31日
(単位: (単位:
百万
百万
ユーロ) ユーロ)
対銀行債務
279.7
553.8
311.7
85.4
1,755.4
1,573.8
460.0
880.0
対顧客債務
306.6
512.6
526.8
409.1
1,047.1
1,635.4
4,327.5
4,499.0
10,165.8 10,314.1
5,668.7
6,620.0
証券化債務
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
劣後債務
合 計
34,819.6 35,922.9
13,337.1 13,424.3
296.0
271.0
90.0
51.0
386.0
313.0
57.0
100.0
29.2
5.5
118.3
17.3
10.4
125.4
690.1
759.4
11,077.3 11,657.0
6,715.5
7,182.8
38,018.5 39,570.5
18,871.7 19,662.7
流動性分析に記載された金額は、契約上合意された返済額を表しており、これらは貸借対照表において報告される帳簿価格
とは異なる。
その他の開示
(64)資本管理
資本投資セグメントにおける資本の投資は、流動性委員会による提案を受け、理事会が決定する。このため、金利傾向予測
および満期構成が重要な意味を有する。
(65)規制上の資本
IAS第1.135号に従い、連結財務諸表において、規制上の資本について開示される必要がある。
グループの規制上の資本は、ドイツ銀行法(Kreditwesengesetz, KWG)第10条および第10a条の規定に従い決定される。ドイ
ツ銀行法第10a条(7)に規定されるオプションに従い、発行者は、IFRSに基づく連結財務諸表を基準として使用しないことを選
択した。資本の計算は、グループ会社のHGBに従い作成された個別財務諸表に基づき、ドイツ銀行法第64h条(4)に従い、集合
法を使用して行われた。したがって、以下の項目については、IFRSに基づく連結財務諸表およびHGBに従い作成された個別財務
諸表との間では数値に差異がある。集合法のもとでは、含められる会社の資本は連結ではないが合計されており、一方で資本
持分の帳簿価格は差し引かれている。資本は、コア資本金および補助資本金(責任資本)で構成される。
2012年12月31日現在のHGBの評価に基づくグループの規制上の資本総額は以下の表に示される。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
規制上の資本の構成
基本資本金
176
176
0
開示積立金
882
842
40
1,884
1,304
580
無形固定資産
-15
-6
-9
繰越欠損金
-13
-12
-1
コア資本金
2,914
2,304
610
765
823
-58
79
406
-327
844
1,229
-385
3,758
3,533
225
0
0
0
一般銀行業務リスク基金
劣後債務
その他の構成
補助資本金
責任資本
ティア3資本金
60/136
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うち利用されたティア3資本金
規制上の資本合計
0
0
0
3,758
3,533
225
ドイツ支払能力命令に従い、コア資本金比率は、4%を超えてはならず、および合計資本比率は、8%未満であってはなら
ない。
以下は、グループの貸借対照表の期日現在の主要な数値である。
2012年12月31日
(%)
2011年12月31日
(%)
ドイツ支払能力命令に従ったコア資本金比率
21.9
17.2
ドイツ支払能力命令に従った合計資本比率
28.2
26.4
前年度同様、当期を通じて、規制上の必要資本を満たしている。
(66)担保として差し入れられるかまたは受け入れられる資産
デリバティブは、グループにより、専ら既存のおよび予測できる程度の市場価格リスクのヘッジ目的で締結される。最高レ
ベルの信用度のあるEU/OECD諸国の取引先のみがかかる取引のために選択される。発行者は、すべての取引先と担保契約を締
結している。これらの契約は、契約上合意された支給額を超えるデリバティブによるポジティブ評価額および信用度に左右さ
れる最低譲渡金額を担保するためのユーロ建の現金預金について規定している。一方、発行者は、ネガティブ評価額に関して
それが対応する引当金および最低譲渡金額を超える場合には、ユーロ建の現金預金を提供することを約束する。提供され、受
け入れられる担保に適用される利息は、EONIA金利である。利息の支払は毎月行われる。担保管理契約による現金担保の帳簿価
格は、差し入れられた担保に関して1,033.5百万ユーロ(2011年には454.3百万ユーロ)および受け入れられた担保に関しては
3,669.7百万ユーロ(2011年には4,422.7百万ユーロ)であった。
以下の資産は、2,347.9百万ユーロ(2011年には2,778.9百万ユーロ)の保証付社債の担保として保証登録簿に登録されてい
る。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
対銀行貸出金
6,718.5
8,046.9
-1,328.4
対顧客貸出金
627.4
636.1
-8.7
貸借対照表の期日現在、支払能力を確保するための自由に利用できるリファイナンス・ファシリティが額面金額で24,104百
万ユーロ(2011年には26,958百万ユーロ)存在した。2012年12月31日現在、発行者は、ドイツ連邦銀行の担保付のオーバーナ
イト預金および定期預金を設定していなかった(2011年には510百万ユーロ)。前年同様、2012年末現在の公開市場操作との関
連においてドイツ連邦銀行フランクフルト/マインに預託された有価証券はなかった。
2012年12月31日現在、発行者の金融市場取引によるユーレックス・クリアリング・アー・ゲー(Eurex Clearing AG)に対す
る売掛金は2.5十億ユーロ(2011年には5.9十億ユーロ)となった。発行者は、額面2.5十億ユーロ(2011年には7.0十億ユー
ロ)の有価証券を担保として受領していた。担保契約の範囲内において、有価証券が額面金額で1.5十億ユーロ(2011年には
1.2十億ユーロ)の当初証拠金として提供された。
(67)偶発債務およびその他の約定
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2011年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
偶発債務
保証および補償契約から生じる債務
3.0
3.1
-0.1
496.2
177.5
318.7
499.2
180.6
318.6
その他の約定
取消不能の貸付約定
合 計
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偶発債務には、専ら金利を引き下げた貸付けの債務不履行保証金が含まれる。発行者は、債務不履行保証金を全額担保する
見返り保証を政府により付与されている。保証金の取崩しは予想されていない。
その他の約定には、貸付業務による取消不能の貸付約定が含まれる。これらの約定は、2013年に実行されることが予想され
ている。
(68)資本持分
2012年12月31日
基本資本金
株式保有
(単位:百万
(%)
ユーロ)
2011年12月31日
連結財務
諸表の組入れ
基本資本金
(単位:百万
ユーロ)
株式保有
(%)
連結財務
諸表の組入れ
LR・ベタイリグングスゲゼルシャフト・mbH(フラ
ンクフルト)
28.6
100.0
連結
28.6
100.0
連結
DSV・ズィーロウント・フェアヴァルトゥングスゲ
ゼルシャフト・mbH(フランクフルト)
17.9
100.0
連結
17.9
100.0
連結
ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH
(フランクフルト)
7.7
100.0
非連結
7.7
100.0
非連結
ドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・
フュア・ラントエントゥヴィックルング
(DGL)・GmbH(フランクフルト)
8.7
25.1
非連結
8.7
25.1
非連結
ラント・データ・ゲゼルシャフト・フュア・フェ
アアルバイトゥング・ラントヴィルトシャフト
リヒエア・ダーテン・GmbH(ハノーバー)
−
−
−
0.8
10.9
非連結
ラント・データ・ベタイリグングス・GmbH(ハ
ノーバー)
0.8
10.9
非連結
−
−
−
ラント・データ・GmbH(ハノーバー)
1.0
10.9
非連結
−
−
−
10.2
9.8
非連結
10.2
9.8
非連結
ニーダーザクセン地方組合mbH(ハノーバー)
0.8
6.3
非連結
0.8
6.3
非連結
ラントゲゼルシャフト・サクソニー・アンハル
ト・mbH(マグデブルク)
9.2
5.6
非連結
9.2
5.6
非連結
ドイツ中央協同組合銀行デー・ツェット・バンク
AG(フランクフルト)
3,160.1
3.4
非連結
3,160.1
3.4
非連結
ランデスゲゼルシャフトシュレスヴィーク・ホル
シュタイン・mbH (キール)
27.5
3.2
非連結
27.5
3.2
非連結
ラントゲゼルシャフト・メクレンブルト・フォー
アポメルン・mbH(リーゼン)
ゲ ト ラ イ デ ・ イ ン ポ ル ト ・ ゲ ゼ ル シ ャ フ ト ・ mbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Getreide-Import-Gesellschaft mbH,
Frankfurt/Main)およびドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング(DGL)・
GmbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)GmbH,
Frankfurt/Main)の保有株式は、重要性がないことから、連結財務諸表には組み入れられていない。その他の会社は、管理さ
れておらず、また、これらの会社に対して重要な影響力を行使することはできない。したがって、これらの会社に対して保有
される持分は、金融投資として報告される。
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関連会社であるドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング(DGL)・GmbH、フ
ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)GmbH,
Frankfurt/Main)の現在入手可能なHGBに基づく財務情報は、以下に要約される。
2011年12月31日
(単位:千ユーロ)
2010年12月31日
(単位:千ユーロ)
資産
22,588.1
8,994.9
債務
14,807.2
1,012.5
-0.2
-0.2
当期純損失
(69)関連当事者開示
IAS第24号に従い、関連当事者と発行者グループとの間の取引は開示されなければならない。関連当事者とは、理事会および
監事会の構成員、連邦食料・農業・消費者保護省ならびに連結財務諸表には含まれていない子会社および持分法を適用してい
ない関連会社(ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH、フランクフルト/マイン(Getreide-Import-Gesellschaft
mbH, Frankfurt/Main)およびドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング
(DGL)・GmbH、フランクフルト/マイン(Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)
GmbH, Frankfurt/Main))である。
以下の取引は、関連当事者との間で行われた。
理事会
(単位:千ユーロ)
預金
2012年
12月31日
子会社
2011年
12月31日
289.6
2012年
12月31日
220.1
9,160.5
2011年
12月31日
関連会社
2012年
2011年
12月31日
12月31日
9,281.5
430.5
472.6
上記の預金は、無担保、変動利付、請求払であり、発行者の従業員に一般的に適用される条件に相当する。貸付債権および
有価証券に関する取引は行われなかった。
6.5百万ユーロ(2011年には7.1百万ユーロ)の引当金は、現在清算中のドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・
フュア・ラントエントゥヴィックルング(DGL)・GmbH、フランクフルト/マイン(Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche
Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)GmbH, Frankfurt/Main))の年金給付金の支払に充当するための発行者が承継した
約定債務に関連する。
グループは、ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH、フランクフルト/マイン(Getreide-Import-Gesellschaft
mbH, Frankfurt/Main)(以下「GiG」という。)との間に管理サービス契約を締結した。かかる契約から受領した収入は、
89.4千ユーロ(2011年には90.2千ユーロ)であった。2012年に、GiGは、グループの提供する内部監査サービスに対し、4.5千
ユーロ(2011年には2.5千ユーロ)を支払った。GiGは、2012年にグループに対し、年金制度の赤字に関連する債務から生じた
54.9千ユーロ(2011年には153.3千ユーロ)の請求権を有していた。損益譲渡契約に基づき、グループは、GiGの62.7千ユーロ
(2011年には11.7千ユーロ)の純損失を吸収した。
2012年に、ドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング(DGL)・GmbH、フラン
ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche
Bauernsiedlung
‒
Deutsche
Gesellschaft
für
Landentwicklung(DGL)GmbH,
Frankfurt/Main)は、サービス契約に基づき、グループに対して24.6千ユーロ(2011年には26.6千ユーロ)を支払った。
グループでは、監事会の構成員との取引は一切なかった。
発行者は、ドイツ連邦財務省との相互合意により決定を下す監督当局の監督下に置かれている。監督当局は、発行者の業務
が、とりわけ、農業および農村地域の発展に関し、公益に一致するものであり、かつ法律および発行者の定款に準拠したもの
であることを確実にする。
前年度同様、2012年には、監督当局または監督当局の管理下にある会社もしくは監督当局が重要な影響力を行使する会社と
の間に重要な取引は行われなかった。
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2012年度に関して、理事会の構成員の報酬が以下のとおり決定された。
(単位:千ユーロ)
固定報酬額
2012年
2011年
変動報酬額
2012年
2011年
その他の報酬額
2012年
2011年
合 計
2012年
2011年
ハンス・ベルンハルト
510.0
485.0
235.0
235.0
35.9
34.7
780.9
754.7
ホルスト・レインハルト博士
510.0
485.0
235.0
235.0
24.6
23.9
769.6
743.9
1,020.0
970.0
470.0
470.0
60.5
58.6
1,550.5
1,498.6
合 計
報酬は、会計年度末から12か月以内に支払われるため、当期給付金としてのみ分類される。
理事会の構成員に対する年金債務は、2012年12月31日現在5,792.3千ユーロ(2011年には3,745.1千ユーロ)であった。2012
年度の人件費として分類される理事会の構成員に関連する年金引当金への付加分は、292.9千ユーロ(2011年には260.0千ユー
ロ)であった。
理事会の前構成員、前理事および遺族への年金債務およびその他の債務は、総額17,700.5千ユーロ(2011年には16,174千
ユーロ)であった。当該決算期間に支払われた給付金およびその他の報酬は1,219.6千ユーロ(2011年には1,292千ユーロ)で
あった。
監事会の新しい報酬規定が、2012年に決定された。報酬に関する当該新規定に従い、監事会会長は30千ユーロ、副会長は20
千ユーロおよびその他の全構成員は10千ユーロの年間固定報酬を得る。加えて、監事会の構成員は、委員会内で職務を行った
者は2千ユーロ、監事会の議長を務める構成員は、4千ユーロの報酬を得る。
報酬に関する旧規定に従い、監事会会長は25千ユーロ、副会長は12.5千ユーロの固定報酬を得た。監事会の議長を務める構
成員は、既ににそれ以上の報酬を得ている場合を除き、10千ユーロの報酬を得た。監事会の構成員は、委員会内で職務を行っ
た者は8.5千ユーロ、委員会内で職務を行っていない者は7千ユーロの報酬を得た。加えて、監事会の構成員に対して、1日当
たり0.5千ユーロの監事会参加費が支払われていたが、新しい規定では廃止された。2012年に支払われた参加費は、監事会の新
しい報酬により相殺された。
当該年中に監事会構成員にその活動に対して支払われた報酬総額は、295千ユーロ(2011年には211千ユーロ)(ともに付加
価値税を含む。)であった。
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以下の表は、付加価値税を含まない、監事会各構成員への報酬額を示したものである。
(単位:千ユーロ)
ゲルト・ゾンライトナー(会長)
(*)
イルゼ・アイグナー
ヘルマン・オンコ・エーイケンス
博士
ヘルムート・ボーン博士
ゲオルク・ファーレンション
ブルーノ・フェーセ
ウド・フォルガート
ハインリッヒ・ハースイス
ロベルト・ハベック博士
ヴェルナー・ヒルデンブラント博士
ヴェルナー・ヒルス
ベンジャミン・イマニュエル・ホフ
博士
ウルリケ・ヒェフケン
ディートリッヒ・ヤーン
ヴォルフガング・キルシュ
ロベルト・クロース博士
フランツ・ジョセフ・モラーズ
クラウス−ペーター・ミュラー
マンフレッド・ニュッセル
ヨハネス・レンメル
ヨアヒム・ルックヴィード
(**)
ユリアンヌ・ロンプフ博士
ブリギッテ・シェルブ
ノルベルト・シンドラー
クラウス・シュタイン博士
クラウス・ヴィーゼヒューゲル
ヘルベルト・ウォルフ
就任期間
2012年
2011年
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
−
12月31日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
7月5日−
−
12月31日
1月1日−
−
11月15日
1月1日−
−
6月30日
1月1日−
1月1日−
7月4日
12月31日
6月14日−
−
12月31日
1月1日−
11月16日−
12月31日
12月31日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
−
12月6日
1月1日−
−
12月31日
1月1日−
−
6月30日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
1月1日−
6月28日
12月31日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
−
12月31日
6月29日−
−
12月31日
1月1日−
−
6月13日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
8月9日−
12月31日
12月31日
1月1日−
7月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
1月1日−
12月31日
12月31日
1月1日−
−
12月31日
報酬額
2012年
報酬額合計
参加費
2012年
2011年
2011年
44.0
25.0
−
3.0
22.0
12.5
−
1.0
10.0
−
−
−
14.0
8.5
−
1.5
5.6
−
−
−
−
6.1
−
1.0
−
3.5
−
0.5
7.0
8.5
−
0.0
5.4
−
−
−
10.0
0.9
−
0.0
12.0
8.5
−
2.0
−
6.4
−
1.5
10.0
−
−
−
−
4.3
−
0.0
14.0
8.5
−
1.0
14.0
8.5
−
1.0
6.0
8.5
−
1.5
16.0
10.0
−
1.0
12.0
8.5
−
1.5
−
7.0
−
0.5
5.6
−
−
−
4.6
−
−
−
12.0
8.5
−
2.0
10.6
2.9
−
0.5
14.0
3.7
−
1.0
12.0
8.5
−
0.5
−
7.0
−
1.0
260.8
165.8
−
22.0
(*) エスオーエス・キンダードルフ・イルシェンベルク(SOS Kinderdorf Irschenberg)への直接寄付
(**)またはその代理人
HGBに基づく追加の開示
(70)平均従業員数
2012年
常勤従業員
非常勤従業員
合 計
2011年
男性
女性
合計
男性
女性
合計
129
81
210
127
77
204
4
36
40
4
31
35
133
117
250
131
108
239
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有価証券報告書
(71)監査役報酬
2012年
(単位:千ユーロ)
監査業務
その他の認証業務
諸業務
308.0
68.7
4.0
ドイツ連邦企業統治法の適合宣言は、提出され、発行者のウェブサイトにおいて一般に公開されている。
フランクフルト/マイン、2013年3月4日
ドイツ農林金融公庫 理事会
ホルスト・レインハルト博士
ハンス・ベルンハルト
責任表明
発行者の知る限りにおいて、財務報告に適用ある報告原則に基づき、連結財務諸表は、発行者の資産、負債、財政状態およ
び損益について真実かつ公正な見解を示しており、また、グループの管理報告書には、グループの業務の発展および業績なら
びにグループの状態について公平な報告と、予想されるグループの発展に伴う主な機会およびリスクに関する記述が含まれて
いる。
フランクフルト/マイン、2013年3月4日
ドイツ農林金融公庫 理事会
ホルスト・レインハルト博士
ハンス・ベルンハルト
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包括利益の連結計算書
自 2013年1月1日 至 2013年12月31日
注記
1)損益計算書
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
利息収益
3,678.3
3,959.5
支払利息
3,344.6
3,593.6
利息純収益
26
333.7
365.9
貸倒引当金/支援拠出金
27
34.5
20.7
うち支援拠出金の追加分
81.6
74.9
うち支援拠出金の利用分
58.7
54.1
貸倒引当金控除後利息純収益/支援金拠出後利息純収益
299.2
345.2
手数料収益
0.2
0.3
支払手数料
1.9
2.5
‒2.2
手数料純収益
28
‒1.7
金融資産による純業績
29
0.0
3.1
管理費
30
55.2
48.9
その他の営業業績
31
‒4.1
2.0
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
32
221.2
‒55.7
税金による純業績
33
0.6
0.3
460.0
243.8
57
250.4
583.8
53
‒5.8
‒18.0
その他の包括利益
244.6
565.8
3)グループの包括利益合計
704.6
809.6
グループの当期純収益
2)その他の包括利益
特定の状況下において損益に再分類可能な項目:
売買可能商品による業績
損益に再分類されない項目:
年金債務による数理損益
参考:配当可能利益の調整
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
グループの当期純収益
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
460.0
243.8
48.5
21.8
0.0
0.0
利益剰余金からの組入れ
a)公庫法第2条(3)に定める保証準備金からの組入れ
b)その他利益剰余金からの組入れ
利益剰余金への組入れ
a)公庫法第2条(2)に定める基本準備金への組入れ
b)その他利益剰余金への組入れ
配当可能利益
67/136
88.3
60.1
406.9
192.7
13.3
12.8
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連結貸借対照表
(2013年12月31日現在)
2013年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
資 産
注記
現金および中央銀行口座残高
36
32.5
204.4
対銀行貸出金
37
49,750.9
51,164.0
うち支援拠出金
対顧客貸出金
うち支援拠出金
39
‒310.8
‒291.1
38
5,570.6
4,652.4
39
‒0.1
‒0.1
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の公正価値の変動
40
677.3
1,210.7
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
41
3,236.1
7,486.4
金融資産
42
20,894.4
22,588.7
投資不動産
43
15.4
15.9
固定資産
44
22.3
22.5
無形固定資産
45
15.9
14.9
当期所得税資産
46
1.9
1.1
繰延税金資産
47
1.5
0.9
その他の資産
48
1,713.6
1,035.6
81,932.4
88,397.5
資産合計
2013年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日現在
(単位:百万ユーロ)
負債および資本
注記
対銀行債務
49
5,549.9
対顧客債務
50
5,148.8
5,802.6
証券化債務
51
60,860.9
66,632.3
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
52
5,796.6
5,832.2
引当金
53
131.6
122.4
劣後債務
54
686.8
924.4
繰延税金債務
55
0.0
0.2
その他の債務
56
563.5
3,712.9
資本
57
3,194.3
2,502.5
2,868.0
基本資本金
135.0
135.0
利益剰余金
2,999.5
2,552.8
46.5
‒198.1
再評価積立金
配当可能利益
負債および資本合計
68/136
13.3
12.8
81,932.4
88,397.5
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有価証券報告書
連結資本変動書
(単位:百万ユーロ)
基本資本金
2013年1月1日現在
135.0
グループの当期純収益
利益剰余金
2,552.8
‒198.1
446.7
売買可能商品による未実現損益
0.0
446.7
244.6
135.0
2,999.5
46.5
資本合計
12.8
2,502.5
13.3
460.0
250.4
‒5.8
配当可能利益の処分
2013年12月31日現在
分配可能な利益
250.4
年金債務による数理損益
グループの包括利益合計
再評価積立金
‒5.8
13.3
704.6
‒12.8
‒12.8
13.3
3,194.3
(単位:百万ユーロ)
基本資本金
2012年1月1日現在
135.0
グループの当期純収益
利益剰余金
2,321.8
‒763.9
231.0
売買可能商品による未実現損益
231.0
565.8
135.0
2,552.8
‒198.1
69/136
資本合計
12.3
1,705.2
12.8
243.8
583.8
‒18.0
0.0
配当可能利益の処分
2012年12月31日現在
分配可能な利益
583.8
年金債務による数理損益
グループの包括利益合計
再評価積立金
‒18.0
12.8
809.6
‒12.3
‒12.3
12.8
2,502.5
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ドイツ農林金融公庫(E06085)
有価証券報告書
連結キャッシュフロー計算書
注記
グループの当期純収益
2013年
2012年
(単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ)
460.0
243.8
グループの当期純収益中の非現金項目および営業活動によるキャッシュフローに
一致させるための調整
無形固定資産、固定資産および投資不動産の減価償却費および引当金
30
4.6
2.2
貸倒引当金/支援拠出金
27
33.9
20.8
引当金への追加/引当金の戻入
53
16.0
11.9
固定資産処分益/処分損
金融資産処分益
29
その他の非現金項目の変動
0.2
0.0
0.0
‒3.1
‒0.8
‒0.3
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
32
‒221.2
55.7
利息純収益
26
‒333.7
‒365.9
‒41.0
‒34.9
小 計
非現金項目調整後における資産および負債の変動
対銀行貸出金
37
1,382.4
198.6
対顧客貸出金
38
‒918.3
‒1,798.5
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
41
4,250.3
361.2
金融資産
42
その他の資産
154.6
‒963.9
‒145.4
‒1,015.7
対銀行債務
49
2,681.9
‒239.5
対顧客債務
50
‒653.8
‒345.0
証券化債務
51
‒5,771.4
‒1,529.5
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
52
‒35.6
1,569.7
その他の債務
‒3,032.2
‒179.2
3,673.9
3,956.7
受取利息
26
受取配当金
26
4.4
2.8
支払利息
26
‒3,344.6
‒3,593.6
測定調整
営業活動によるキャッシュフロー
221.2
‒55.7
‒1,573.6
‒3,666.5
以下の払戻し/処分による収入
金融資産
42
3,633.3
5,281.6
固定資産
44
0.8
0.0
42
‒2,093.6
‒2,165.6
以下の購入のための支払
金融資産
無形固定資産および固定資産
44、45
投資活動によるキャッシュフロー
劣後債務
54
‒5.9
‒11.4
1,534.6
3,104.6
‒120.1
0.0
‒12.8
‒12.3
‒132.9
‒12.3
204.4
778.6
営業活動によるキャッシュフロー
‒1,573.6
‒3,666.5
投資活動によるキャッシュフロー
1,534.6
3,104.6
財務活動によるキャッシュフロー
‒132.9
‒12.3
0.0
0.0
32.5
204.4
公庫法第9条に定める配当可能利益の処分
財務活動によるキャッシュフロー
期首現在現金および現金同等物
為替相場変動の影響額
期末現在現金および現金同等物
連結キャッシュフロー計算書は、2013年度および2012年度における、営業、投資および財務活動による現金および現金同等
物の変動を示している。現金および現金同等物は、貸借対照表の項目「現金および中央銀行口座残高」に対応する。
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報告された営業活動によるキャッシュフローは、間接法を用いて算出されている。かかる方法では、当該年度のグループの
純収益は、減価償却費、分割償却費、測定損益および引当金への追加または戻入れ等の非現金項目については調整される。当
該会計期間のグループの調整後純収益は営業活動に起因する資産および負債のうち現金に関する変動についてさらに調整され
る。支払利息および配当金と併せて受け取る利息は営業活動によるキャッシュフローに分類される。投資活動および財務活動
によるキャッシュフローは、財務会計に直接由来している。
グループの流動性管理は、発行者に焦点をあてている。IAS第7号に規定される要件に従って作成されている連結キャッシュ
フロー計算書の流動性ポジションの指標としての情報有益性は限られている。この文脈において発行者は、その連結管理報告
書におけるグループの流動性管理に関する解説を参照する。
連結財務諸表注記
会計原則
発行者の連結財務諸表は、2013年度に関して欧州連合(EU)において適用が求められるすべてのIFRSおよびHGB第315a条
(1)項に基づくHGBの追加要件に従い作成された。これらは、2002年7月19日の欧州議会および欧州理事会の規則第1606/
2002号ならびにIFRSが欧州連合により承認された際に用いられた規則に基づいている。IFRSは、IFRSとして指定された個々の
基準および国際会計基準(IAS)ならびに国際財務報告基準解釈指針委員会(IFRS IC)および解釈指針委員会(SIC)の解釈指
針を包含するものである。
連結財務諸表は、包括利益の連結計算書、連結貸借対照表、連結資本変動書、連結キャッシュフロー計算書および連結財務
諸表の注記で構成される。さらに、グループ管理報告書および発行者の管理報告書からなる連結管理報告書が作成された。連
結財務諸表および連結管理報告書は、発行者の理事会により作成されている。連結財務諸表は監査役会による連結財務諸表お
よび連結管理報告書の採択のうえ、2014年3月27日に発行が承認される予定である。
報告通貨はユーロである。別段の記載がない限り、すべての数値は、通常百万ユーロ単位で示される。
IFRS第7.31号から第7.42号により求められる、金融商品から生じる信用リスク、流動性リスクおよび市場価格リスクの情報
は、一般に連結管理報告書に示されている。
ドイツ支払能力命令(Solvabilitaetsverordnung SolvV)に従った開示義務は、個別の開示報告書の発行によって充足され
ている。開示報告書は、とりわけ、連結管理報告書の一部としてのリスク報告書および連結財務諸表の注記(63)から始まる
注記における説明を指す。
新たなまたは修正された基準および解釈の適用
下記において、発行者は、義務付けられるところにより、2013年度に初めて発行者に対しその適用が義務付けられた基準お
よび解釈ならびにこれらの変更について記載する。
基準/解釈
表題
欧州連合における
適用開始日
IAS第1号(改訂)
その他包括利益の項目の表示
2012年7月1日
IAS第12号(改訂)
所得税−繰延税金:原資産の回復
2013年1月1日
IAS第19号(改訂)
従業員報酬
2013年1月1日
IFRS第1号(改訂)
初度適用
2013年1月1日
・極端なハイパーインフレーション
・初度適用者のための確定日付の解除
・政府融資
IFRS第7号(改訂)
金融商品:開示−金融資産および金融負債の相殺
2013年1月1日
IFRIC第20号
露天掘り鉱山の生産段階における剥土費用
2013年1月1日
諸則
IFRSの年次改善(2009−2011年サイクル)
2013年1月1日
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その他包括利益の項目の表示に関するIAS第1号の改訂は、2012年7月1日以降に開始する年度においてその適用が義務付け
られている。かかる改訂は、連結財務諸表に記載される資産および負債の金額ならびに業績には影響を及ぼさなかった。その
他包括利益に表示される項目は、特定の基準を満たす場合、損益計算書に再分類可能な項目と、損益計算書に再分類されない
項目に分類される。
改訂IAS第19号は、2013年1月1日以降に開始する事業年度においてその適用が義務付けられている。経過規定と同様、IAS
第19号の改訂は遡及的に実施される。
したがって、いわゆる回廊方式は除外される。この方式に従うと、数理損益は、実際の年金債務の10%を超えるまで認識さ
れない。将来的には、数理損益は、その他の包括利益の資本における発生時に直接認識される。新IAS第19号はまた、年金債務
に係る追加的な開示を要求する。年金債務の詳細な記述に加え、かかる開示は満期構成および年金債務への影響を示す、すべ
ての重要な数理推定の感度分析を含む。
IAS第19号の適用は、連結財務諸表の以下の項目に影響を及ぼす。
連結貸借対照表:
2013年12月31日
調整額
2012年12月31日
調整額
(単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ)
引当金
131.0
23.7
122.4
18.5
46.5
–24.3
–198.1
–18.5
資本:
再評価積立金
包括利益の連結計算書:
2013年12月31日
2012年12月31日
調整額
調整額
(単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ)
1)損益計算書
管理費
55.2
–0.6
48.9
0.0
–5.8
–5.8
–18.0
–18.0
2)その他の包括利益
損益に再分類されない項目:
年金債務による数理損益
発行者は既に前年、IFRS第13号を適用していた。資産、負債および業績への影響は、2012年12月31日時点の連結財務諸表に
示されている。
その他の初めて適用された基準は、表示されている連結財務諸表に影響を及ぼさなかった。
下記の基準の改訂は公示済みであるが、将来的な年度のみ欧州連合においてその適用が義務付けられている。
基準/解釈
表題
欧州連合における
適用開始日
IAS第27号(改訂)
年間財務諸表
2014年1月1日
IAS第28号(改訂)
関連会社および合弁会社への投資
2014年1月1日
IAS第32号(改訂)
金融商品:表示−金融資産および金融負債の相殺
2014年1月1日
IAS第36号(改訂)
非金融資産の回収可能価格の開示
2014年1月1日
IAS第39号(改訂)
デリバティブの更改およびヘッジ会計の継続
2014年1月1日
IFRS第10号
連結財務諸表
2014年1月1日
IFRS第11号
ジョイント・アレンジメント
2014年1月1日
IFRS第12号
その他の事業体における持分の開示
2014年1月1日
新たなおよび変更された基準は、連結財務諸表には影響を及ぼさないものと推定される。関連する規定および2013年12月31
日現在、基準設定者により発布された規定および基準は、EUではまだ承認されておらず、早期には適用されない。
会計方針
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(1)一般的な開示
会計および測定は、継続事業の公準に基づいている。別段の記載がない限り、表示された決算期間に関して、会計方針が一
貫して統一的に適用されている。
連結財務諸表に含まれる項目の測定は、公正価値および(償却)原価に基づいている。収益および費用は、評価され、それ
らが経済的に関係する期間において報告される(発生主義会計原則)。金融商品の場合、偶発的に支払われる利息構成要素
(例えば、割増および割引ならびにデリバティブのための前/後払金)だけではなく、取引に直接的に起因する費用(例え
ば、手数料)も、損益を通じて実効利率法に基づく該当期間にわたり償却され、それぞれの貸借対照表項目に対して直接相殺
される。プロ・ラタ利息は、原資である金融商品が認識される貸借対照表項目において報告される。
(2)会計予測および判断
IFRSに基づく連結財務諸表の作成には、一定の予測が要求される。これらは、財政状態および営業業績に重大な影響を及ぼ
す可能性がある。利用されるこれらの予測は、継続的に検証される。これらは、過去の実績および将来の事情に関する予想に
基づく。
とりわけ予測は、見込まれる債務不履行、金融商品の公正価値の決定および年金債務の計算に起因する減損の計算に著しい
影響を及ぼす。したがって、これらは関係する会計方針の項において詳細が説明される。
使用可能な会計オプションの行使による判断については、該当セクションに記載されている。
(3)連結範囲
2013年度の発行者の連結財務諸表には、グループの親会社としての発行者ならびに2つの子会社、LR・ベタイリグングスゲ
ゼルシャフト・mbH(LRB)、フランクフルト/マイン(LR Beteiligungsgesellschaft mbH (LRB), Frankfurt/ Main) およ
びDSV・ズィーロウント・フェアヴァルトゥングスゲゼルシャフト・mbH(DSV)、フランクフルト/マイン(DSV Silo- und
Verwaltungsgesellschaft mbH (DSV), Frankfurt/Main)が含まれる。発行者の保有株式の詳細な一覧は、注記(67)に記
載されている。
2つの会社(ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH、フランクフルト/マイン(Getreide-Import-Gesellschaft
mbH, Frankfurt/Main)およびドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング・
GmbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft fur Landentwicklung GmbH,
Frankfurt/Main))は、グループの財政状態および営業業績を評価する上での重要性が少ないため、それぞれ子会社または関
連会社として連結財務諸表には含まれていない。これらの会社における資本持分は、金融資産として報告される。これら2社
の財務諸表のデータによると、かかる年のグループの資産総額およびグループの純収益に占めるこれら2社の株式の割合は、
それぞれ1%未満であった。これらのデータは、ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH(GiG)、フランクフルト/
マインについては2013年12月31日に終了した期間における財務諸表に、ドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュ
ア・ラントエントゥヴィックルング・GmbH(DGL)、フランクフルト/マインについては2012年12月31日に終了した期間におけ
る財務諸表に基づく。2013年度のドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング・
GmbHデータは入手不能であったが、おそらく前年度からわずかに変動しただけである。
(4)連結方針
連結財務諸表は、発行者を通じて適用される統一会計方針を用いて作成されている。グループ内の債権、負債および損益な
らびにグループ内の収益および費用は連結除外とされる。
2013年12月31日現在、ドイツ商法に従い作成された財務諸表に基づくLRBおよびDSVの資産総額はそれぞれ、222.1百万ユーロ
(2012年には220.5百万ユーロ)および13.8百万ユーロ(2012年には14.5百万ユーロ)であった。
(5)金融商品
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すべての金融資産および金融負債は、すべてのデリバティブ金融商品を含めて、IAS第39号に基づき貸借対照表において認識
される。非デリバティブ金融商品は決済日、デリバティブは取引日において認識される。
金融商品は、通常記録時の売買価格と一致する公正価値にて測定される。金融資産および金融負債の事後測定は、IAS第39号
に従った分類による。
金融商品のカテゴリー
損益を通じての公正価値による金融資産/金融負債
本カテゴリーは2つのサブ・カテゴリーにより構成される。
・売買目的で保有される金融資産または負債
・公正価値において指定された金融資産または負債
「売買目的」のサブ・カテゴリーは、金融資産または負債のほか、短期間内に売却することを目的として契約される全ての
デリバティブを含む。グループにおいては、主契約から分離することが求められる組込デリバティブを含むもののみがこのサ
ブ・カテゴリーに割り当てられる。デリバティブは通常、既存のまたは予想される市場価格リスクをヘッジするためのみに契
約される。
特定の金融資産または金融負債は、当初の認識時に公正価値において指定され得る(公正価値オプション)。IAS第39号に従
い、公正価値オプションは以下の状況下のみにおいて行使可能である。
・その適用は、既存の会計上の不均衡を解消するかまたは減少させる
・金融資産および/または金融負債は、公正価値に基づいて管理されているポートフォリオの一部である
・金融資産または金融負債は主契約から分離することが求められる組込デリバティブを含む
金融資産および金融負債が、デリバティブとともに経済ヘッジ関係の一部であった場合および制限的なヘッジ会計規定(注
記(7)参照。)が恒久的に適用できない場合、公正価値オプションは、これらの金融資産および金融負債に利用される。そ
の他の場合、関連する金融資産および金融負債は、損益外で認識される公正価値の変動と併せ、償却原価または公正価値に
よって測定され、一方、デリバティブ・ヘッジ商品は損益を通じての公正価値によって測定されなければならない。この潜在
的な会計の不一致は、公正価値オプションを適用することにより解消される。
「損益を通じての公正価値による金融資産/金融負債」のカテゴリーの金融資産または金融負債は、損益を通じての公正価
値によって測定される。公正価値の変動による損益は公正価値測定およびヘッジ会計による業績に認識される。一切の減損ま
たは減損戻入れは、測定に反映される。割増または割引の償却による収益または費用は、利息純収益に経過利息として報告さ
れる。
貸付金および債権
「貸付金および債権」のカテゴリーは、以下のすべての基準を満たすすべての金融資産を含む。
・デリバティブではない
・活発な市場での相場がない
・固定または確定支払である
本カテゴリーは、以下を含まない。
・売買目的で保有された金融資産および公正価値オプションが利用された金融資産
・当初認識時、売買可能として指定される金融資産
・信用低下の場合を除き、保有者がその当初投資のすべてを実質的には回収できない可能性のある金融資産(例えば、特定の
指数の展開による指数証書返済)
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「貸付金および債権」のカテゴリーの金融資産は、償却原価で測定される。一切の割増および割引ならびにその他の取引費
用は関連のある貸借対照表項目に直接加算またはそこから差し引かれ、実効利率法を使用して償却される。償却による収益ま
たは費用は、利息純収益に経過利息として報告される。一切の減損および減損戻入れは帳簿価格と直接相殺され、包括利益の
連結計算書の「貸倒引当金」の項目において認識される。
満期保有
「満期保有」のカテゴリーには、以下のすべての基準を満たす一切の金融資産が含まれる。
・デリバティブではない
・固定または確定支払である
・これらの金融資産を最終満期まで保有する積極的な目的と能力を持つ
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本カテゴリーは、以下を含まない。
・当初認識時、公正価値においてまたは売却可能として指定される金融資産
・定義上「貸付金および債権」のカテゴリーに割り当てられる金融資産
「満期保有」のカテゴリーの金融資産は、償却原価で測定される。一切の割増および割引ならびにその他の取引費用は関連
のある貸借対照表項目に直接加算またはそこから差し引かれ、実効利率法を使用して償却される。償却による収益または費用
は、利息純収益に経過利息として報告される。一切の減損および減損戻入れは帳簿価格と直接相殺され、包括利益計算書の
「金融資産による純業績」の項目において認識される。
売却可能
「売却可能」のカテゴリーには、金融資産の他のカテゴリーのいずれかに割り当てられていない、一切の金融商品が含まれ
る。
本カテゴリーの金融資産は、損益外の公正価値において測定される。公正価値の変動による損益は、「再評価積立金」の資
本において直接認識される。プレミアムまたはディスカウントの償却による収益または費用は、利息純収益に経過利息として
報告される。
処分後または減損の場合、再評価積立金として報告される累積の損益は包括利益の連結計算書に移転され、「金融資産によ
る純業績」の項目に認識される。
非上場の株式商品でその公正価値が確実に測定できないものは、一切の減損を差し引いて決定される。グループにおいて
は、これは資本持分に関連し、「金融資産」として報告される。
その他の債務
「その他の債務」には、「損益を通じての公正価値による金融負債」に割り当てられない一切の金融負債が含まれる。
「その他の債務」に分類される金融負債は、償却原価によって測定される。一切の割増および割引は、その他の取引費用同
様、関連する貸借対照表項目に直接的に加算されるかまたはそこから差し引かれ、実効利率法を使用して償却される。償却に
よる収益または費用は、経過利息として利息純収益において報告される。
グループ内で使用されている金融商品のクラスの概要
金融資産
クラス
測定カテゴリー
現金および中央銀行口座残高
貸付金および債権
対銀行貸出金
公正価値において指定された貸付金および債権
対顧客貸出金
公正価値において指定された貸付金および債権
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の
貸付金および債権
公正価値の変動
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
売買目的
金融資産
売買可能
満期保有
公正価値において指定
その他の資産
貸付金および債権
取消不能の貸付約定
-
グループ内で使用されている金融商品のクラスの概要
金融負債
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クラス
測定カテゴリー
対銀行債務
公正価値において指定されたその他の債務
対顧客債務
公正価値において指定されたその他の債務
証券化債務
公正価値において指定されたその他の債務
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
売買目的
劣後債務
公正価値において指定されたその他の債務
その他の債務
その他の債務
金融資産の再分類
IAS第39号に従い、当初売買目的で購入され、短期間内に売却することを目的とはしていない非デリバティブ金融資産は、例
外的な場合、「売買目的」のカテゴリーからのみ再分類が可能である。報告主体に、かかる金融資産を予測できる程度の将来
または満期まで保有する意思と能力がある場合、当初認識時、貸付金および債権の定義を満たしていた金融資産(例えば、約
束手形貸付債権)は、「売買目的」および「売却可能」から再分類が可能である。
報告主体に、かかる金融資産を満期まで保有する意思と能力がある場合、「売買可能」のカテゴリーの金融資産は、「満期
保有」のカテゴリーに再分類可能である。「満期保有」のカテゴリーから「売却可能」への反対再分類は特定の基準が満たさ
れた場合でのみ可能である。
(6)金融商品の公正価値の決定
公正価値とは、測定日の市場主導型取引において、市場参加者の間で資産を売却する場合には受け取り、負債を譲渡する場
合には支払う価格をいう。
公正価値は、様々な評価方法を用いて決定される。使用されるデータは、IFRS第13号により、以下の3つのレベルのうちの
1つに割り当てられる。
・レベル1
同一の資産および負債に関する活発な市場における市場価格
・レベル2
レベル1に含まれる市場価格以外の観測可能なデータ
・レベル3
観測不可能なデータ
同一の資産または負債(レベル1)に関して活発な市場で価格が公表されていない金融商品では、公正価値は以下の測定方
法を使用して決定される。
・活発な市場における類似した資産および負債に関する市場価格(レベル2)
・同一または類似の資産または負債に関する活発でない市場における市場価格(レベル2)
・資産または負債に関する大半が観測可能な(レベル2)または大半が観測不可能な(レベル3)データに基づく、一般的に
承認された評価モデル
市場価格はプライシング・サービスにより取得される。プライシング・サービスにより提供される価格決定に関する文書お
よび情報は、市場価格の段階の割当に使用される。市場価格が入手不能である場合、オプションのない契約の公正価値は、予
想される将来のキャッシュフローの割引に基づいて決定される(割引キャッシュフロー(DCF)法)。
非デリバティブ金融資産および負債の場合、預金/スワップ・カーブに特定の取引のクレジット・スプレッドを加えたもの
が割引に利用される。クレジット・スプレッドは、格付、満期、通貨および差し入れられる担保の等級により分類される。制
度上の義務により、連邦共和国の信用度は発行者自身の金融負債に係るクレジット・スプレッドにおいて検討される。クレ
ジット・スプレッドを導き出すために市場データのどのソースが使用可能か決定する際には裁量の余地が存在する。クレジッ
ト・スプレッドに使用される市場データのソースにおける変化は、連結財務諸表に示されている金融商品の公正価値に影響を
及ぼす。
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デリバティブの割引は、OIS(翌日物金利スワップ)カーブおよびいわゆるベーシス・スワップ・スプレッドおよびクロス通
貨(CCY)ベーシス・スワップ・スプレッドに基づいている。これらは、満期および通貨により区別され、外部の市場データの
提供者により取得される。EONIAスワップ・カーブまたは預金/スワップ・カーブからOISカーブへ移行した結果、決算年度の
公正価値測定およびヘッジ会計による業績において、12.7百万ユーロの偶発的な減少が報告された。
オプション機能の付された契約(オプションに基づく契約)の測定は、承認されたオプションのプライシング・モデルに基
づく。上記の金利曲線およびスプレッドを除き、ボラティリティおよび観測可能な市場のデータ間の相互関係も計算の際に考
慮される。
発行者自身のクレジット・スプレッドの増加は、債務価値の減少に伴い、測定収益に繋がる。反対に、クレジット・スプ
レッドの減少は、債務価値の増加に伴い、測定損失となる。金融資産には、クレジット・スプレッドの変動による逆の影響が
適用される。クレジット・スプレッドの増加は測定損失を、クレジット・スプレッドの減少は測定収益を招く。
ヘッジ会計に関しては、ヘッジ対象リスクに起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動のみが考慮される。このため、グ
ループ内のヘッジ対象リスクは、金利リスクに限定される。金利の変動に起因する公正価値の変動は、OISカーブと一定の特定
の取引のマージンに基づき決定される。
かかる測定の過程は、測定方法の定義およびデータの決定を含み、財務部門と共同で財政部門により定義されている。財政
部門は公正価値測定の結果を分析し、理事会および責任者に対してかかる結果を報告する。測定結果の妥当性は、基準となる
市場データの変動に基づき毎日検証される。
評価モデルに使用されるデータは継続的に検証される。このため、取引日において評価モデルで計算される取引の公正価値
は、取引価格と比較される。
(7)ヘッジ会計
発行者は、既存のまたは見込まれる市場価格リスクのヘッジ目的でのみデリバティブ契約を締結する。デリバティブは常に
損益を通じて公正価値で測定される。反対に、ヘッジ対象項目は当初減価償却または公正価値のいずれかによって測定され、
公正価値の変動は損益外で認識される。異なるアプローチは、対応する会計上の不均衡を招き、その結果、損益計算書におけ
る変動となる。
IFRSは、これらの経済ヘッジ関係がヘッジ会計規則の下で計上されることを許容している。これらのヘッジ会計の極めて制
限的な要件が恒久的に充足されない場合、ヘッジ対象項目は、発行者により「公正価値において指定」のカテゴリーに割り当
てられる。
損益計算書において計上されているヘッジ関係は、公正価値ヘッジおよびキャッシュ・フロー・ヘッジに分割される。発行
者の事業戦略によると、金利リスクは主にデリバティブの利用を通してユーロ建て変動金利に組み入れられ、これらのヘッジ
関係が計上される場合、公正ヘッジのみが利用される。
公正価値ヘッジは、グループ内において財務諸表の金利リスクをヘッジするためのみに利用される。ヘッジされた金利リス
クに起因するヘッジ項目の公正価値の変動は、利用されたカテゴリーにかかわらず損益において認識される。損益において認
識されるデリバティブの公正価値における変動はこの方法で大幅に相殺される。
大量の取引は通常個別にヘッジされる(ミクロ・ヘッジ)。支援マンデートに基づき付与される特別支援貸付けは、取引1
件当たりの金額が小さいことから、主としてポートフォリオ基準に基づきヘッジされている(マクロ・ヘッジ)。
取引が契約された場合、発行者は、ヘッジ対象項目およびヘッジ商品間の関係ならびにヘッジされるリスクの性質について
記録する。さらに、ヘッジの効果が高いか否かの判断も開始時(事前効果)および継続的(事前効果および事後効果)に記録
される。
ミクロ・ヘッジには、1つ以上のデリバティブ・ヘッジ商品とヘッジ関係を構成する、1つ以上の類似のヘッジ対象項目が
関与する。ヘッジ・デリバティブの重要な特徴がヘッジ対象項目のそれらと一致した場合(重要条件の一致)、ヘッジ期間の
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開始時から事前効果が想定される。へッジ期間における事後効果および事前効果は、報告日において、回帰分析を利用して査
定される。ヘッジ関係は、金利変動によるヘッジ対象項目およびヘッジ商品の公正価値の変動に基づいて決定され、一次回帰
線の傾斜が-0.8から-1.25の間であれば、効果があるとみなされる。さらに、決定値により測定された回帰の係数は、0.8以上
でなければならない。回帰分析は、年に2回行われ、過去6か月のデータに基づく。効果的なヘッジの場合、ヘッジ対象項目
の帳簿価格は、金利変動に起因する公正価値の変動を反映するように調整され、ヘッジ商品の公正価値の変動とともに、公正
価値測定およびヘッジ会計による業績において認識される。
ヘッジ会計要件は、関連期間中、効果のないヘッジ関係には適用されない可能性がある。ヘッジ対象項目は割り当てられた
カテゴリーに基づいて測定される。ヘッジ対象項目は、割り当てられたカテゴリーに基づいて測定される。過去の効果的な
ヘッジ期間中は、金利の変動に起因する指定されたヘッジ項目公正価値における認識される変動は、実効利率法を使用してそ
れらの残存期間にわたり償却され、公正価値測定およびヘッジ会計の結果において認識される。
ポートフォリオに基づく公正価値ヘッジの範囲でヘッジされる項目(マクロ・ヘッジ)は、個々の期待キャッシュフローに
基づき、各ヘッジ期間の開始時に四半期毎の期間幅に対して割り当てられる。各期間幅において、金利スワップは、累積され
た原資となるヘッジ項目の額面金額を超えない金額にてヘッジ商品として決定される。ヘッジ期間は通常1か月である。特定
の期間幅内における新たな取引が、ヘッジ期間中に一定の金額を超える場合は、ヘッジ関係は、この期間幅に関して早期に中
止され、再度決定される場合がある。
ミクロ・ヘッジに使用される方法とは対照的に、マクロ・ヘッジの事前効果は、関連の金利曲線の100ベーシス・ポイントの
並行移動が関与する感度分析に基づき決定される。事後効果は、ドル相殺法に基づいて分析される。この方法に基づくと、金
利変動に起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動は、ヘッジ商品の変動と比較される。ヘッジ対象項目の公正価値の変動
が、-80%から-125%の範囲内で、ヘッジ商品の公正価値の変動を相殺する場合には、ヘッジは効果的であるとみなされる。
有効な期間幅に関する限り、金利の変動に起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動は、ヘッジ期間が終了した時に、ヘッ
ジ商品の公正価値における相殺変動とともに、公正価値測定およびヘッジ会計による業績中の、損益計算書において認識され
る。ミクロ・ヘッジ会計に使用される方法とは対照的に、個々のヘッジ対象項目の帳簿価格は調整されない。その代わり、
ヘッジ対象項目の帳簿価格の調整は、別途の貸借対照表項目「ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の公正価値の変
動」に報告される。これは、当該期間幅の中で償却され、公正価値測定およびヘッジ会計による業績から差し引かれるかまた
は金融商品の予定外の払戻しの場合は比例して認識が取り消される。金利変動に起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動
は、効果のない期間幅については認識されない。
(8)複合金融商品(組込デリバティブ)
複合金融商品は、主契約と1つ以上のデリバティブ金融商品で構成される取引であり、組込デリバティブは主契約の不可欠
の構成要素であり、別途に取引することができないものである。
特定の組込デリバティブは、その経済特性およびリスクが主契約のそれと緊密に関連していない場合、独立型のデリバティ
ブとして計上される。さらに、複合金融商品が、未だ損益を通じて公正価値により測定されていない場合がある。
グループは通常、分離することが求められる組込デリバティブの付されたすべてのストラクチャード商品を、「公正価値に
おいて指定」のカテゴリーに割り当てる。毎日期限前返済を可能とする流動性支援貸付けについてはこの例外とし、主契約は
「貸付金および債権」のカテゴリーに属する。
主契約から分離することが求められない組込デリバティブの場合は、ストラクチャード商品全体が、主契約のカテゴリーに
基づいて測定される。分離が求められる組込デリバティブは損益を通じた公正価値にて測定される。
分離が求められない組込デリバティブは、関連する主契約と併せ、連結貸借対照表中の関連する項目において報告される。
分離が求められる組込デリバティブは、現在の公正価値に応じて「デリバティブ金融商品のポジティブ評価額」または「デリ
バティブ金融商品のネガティブ評価額」のいずれかにおける報告が義務付けられている。
(9)金融資産の減損
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各貸借対照表の期日において、発行者は、元利金が合意されたとおりに全額支払われないことを裏付ける客観的な証拠の有
無を検証する。これは、以下の基準を使用して査定された。
・「非投資適格」という内部信用格付
・不履行、差し控えまたは再構築エクスポージャー
・ビジネス・パートナーの信用度の大幅な格下げ
・ビジネス・パートナーの所在国の信用度の大幅な格下げ
格下げの重要な局面の評価および信用格付の分類基準は、判断の対象となる。信用リスクの監視の基準および信用格付の基
準の詳細は、連結管理報告書に定められている。
「公正価値において指定」のカテゴリーの金融資産については、個別の減損の検証は行われない。これは、これらの有価証
券は公正価値において測定され、したがって一切の減損は既にその公正価値に含まれており、損益を通じて認識済みであるた
めである。
貸出金(償却)原価で測定される金融資産
発行者は、重要な単一のエクスポージャーおよび有価証券ならびに重要ではない額のエクスポージャーについて、個別に回
収可能性を評価する。不良化の客観的な証拠がある場合、評価引当金は帳簿価格および予想キャッシュフローの現在価値の差
額に基づいて決定される。予想キャッシュフローは、適格な予測に基づき判断される。かかる予測は、カウンターパーティの
経理状況および担保の清算、防護機構の構成員または政府により提供された債務メカニズム等のさらなる支援データを考慮し
ている。固定金利の貸付債権、貸付金および有価証券に使用される割引要因は、当初実効利率であり、一方、現行の実効利率
は変動金利の貸付債権、貸付金および有価証券ならびに原価で測定される資本持分の、類似金融資産の現行市場利回りに使用
される。この方法を用いて決定される評価引当金は、貸出金については損益計算書の「貸倒引当金/支援拠出金」の項目、
「満期保有」のカテゴリーに属する有価証券および資本持分については「金融資産による純業績」の項目において認識され
る。
IFRSに従い、債務不履行の結果生じた減損は、既に発生している減損でのみ決定される。グループは通常、貸付けをほとん
どの場合他の銀行へと拡大するため、一切の潜在的な減損は、適時に特定される。既に発生した減損を特定していないという
残存リスクを把握するため、発行者は貸借対照表の期日現在、初めて(償却)原価で測定された貸出金の予想損失の表示モデ
ルに基づくポートフォリオ評価引当金を承認した。これに伴い、銀行、会社および政府に対するポートフォリオが区別され
た。ポートフォリオの帳簿価格は、格付に基づく債務不履行確率および回収率を用いて加重される。グループ内において債務
不履行に関する統計的な数字が一切存在しないため、債務不履行確率は格付機関より与えられた外部データに基づいて決定さ
れ、回収率は規制条項から引用される。特定されていない減損に関する見積りの昨年度からの変更の結果、ポートフォリオ評
価引当金は11.7百万ユーロを計上した。かかる数字は、損益計算書の「貸倒引当金/支援拠出金」の項目に記録されている。
公正価値によって測定された「売買可能」のカテゴリーの金融資産
客観的証拠により金融資産の減少が示唆される場合、かかる減損は、償却原価と帳簿価格の差額として計算される。かかる
方法で計算された損失は、金融資産による純業績における再評価積立金への調整として認識されている。
債権の不良化の理由が適用されなくなった場合、減損は損益を通じて戻し入れられる。
(10)通貨換算
外貨持高は、貸借対照表の期日の終値により毎日換算される。グループは、外貨建ての(例えば、固定資産等の)金銭以外
の項目は一切保有していない。
通貨換算の結果は、包括利益の連結計算書において認識される。使用された項目は、ヘッジ対象通貨のエクスポージャーの
「公正価値測定およびヘッジ会計による業績」および支払決済勘定からのオープン通貨持高の「その他の営業業績」により認
識される。
費用および収益は、それらが損益に影響する日において適用される終値によって換算される。
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(11)真正買戻契約、担保付貸付けおよび有価証券貸借取引
ドイツ連邦銀行との担保付貸付けに加え、担保付期間貸付けおよびオーバーナイト預金は、ユーレックス・クリアリング・
アー・ゲー(Eurex Clearing AG)に対して設定または供与されている(注記(65)参照。)。
(12)リース会計
リースはファイナンス・リースまたはオペレーティング・リースのいずれかに分類される。賃貸借資産の所有権に付随する
一切のリスクおよび利益が賃借人に実質的に移転する場合には、リースはファイナンス・リースとみなされる。その他のすべ
ての場合は、リースはオペレーティング・リースに分類される。
グループは、賃借人として行為する。締結されている賃貸借契約は、オペレーティング・リースに分類される。賃借資産は
事務所設備および自動車である。グループが支払う賃借料は、管理費として認識される。転貸借は存在しない。
(13)貸倒引当金/支援拠出金
包括利益の連結計算書における「貸倒引当金/支援拠出金」の項目は、主に特別支援貸付けの割引後の支援費用およびそれ
らの残存する期間にわたる利用を含む。支援費用は、引き下げた金利で交付された特別支援貸付けの金利および貸付約定の期
日における資金調達の割合ならびに管理費の割合の違いを示している。
さらに、本項目は、評価引当金ならびに債務不履行により生じた貸出金の評価減に加え、償却済みの貸出金の回収を含む。
(14)売却目的非流動資産
「売却目的非流動資産」の項目は、非流動資産(例えば、不動産)が1年以内に処分される予定であり、その処分が行われ
る可能性が高い場合に使われる。
かかる資産は、その帳簿価格または公正価値から売却費用を差し引いた額のいずれか低い方にて認識される。評価減は、管
理費において減損として認識される。
(15)投資不動産
第三者使用の投資不動産は、賃料収益を生成するために保有される。投資不動産は、有形固定資産同様、原価から減価償却
累計額および累積減損を差し引いて測定される。減価償却費は、管理費において認識される。
(16)固定資産
固定資産には、所有者占有の土地建物ならびに営業および事務所設備が含まれる。
固定資産は、原価から累積減価償却費および累積減損を差し引いて測定される。定額法により減価償却され、建物について
は33年から50年、営業および事務所設備については3年から6年が耐用年数とされる。土地は減損の対象にはならない。
低額資産は、直ちに費用として認識される。
全ての減価償却費は、管理費として記録される。
(17)無形固定資産
無形固定資産は、購入ソフトウェアおよび内部開発ソフトウェアを含む。
これらは、原価にて認識され、4年間にわたり定額法にて償却される。一切の減損は、損益計算書において認識される。償
却および減損は、管理費として報告される。
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(18)非金融資産の減損
固定資産、投資不動産および無形固定資産は、各貸借対照表の期日において、減損評価がなされる。回収可能価格が帳簿価
格よりも低い場合、かかる資産は、その回収可能価格に評価減される。回収可能価格とは、使用価値と売却費用控除後の公正
価値のいずれか高い金額をいう。
(19)その他の資産
貸借対照表項目の「その他の資産」には、デリバティブの担保契約の枠組内で提供される現金担保が含まれる。また、個別
的には重要ではなく、貸借対照表の他の項目に割り当てることができない資産も含まれる。これらは、当該資産の額面金額に
相当する原価にて認識される。
(20)未収税/税債務
未収税および税債務は、当期所得税資産/債務および繰延税金資産/債務で構成され、連結子会社であるLRBおよびDSVにお
いてのみ発生する。当期所得税資産は、税務当局によって還付され、現行の税率を使用して計算される。繰延税金資産/債務
は、IFRSに基づく連結貸借対照表における認識された資産および債務の帳簿価格とそれらの課税基準との差額により生じる。
既存の税務上の繰越欠損金もまた、これに関連して使用される。計算は子会社への適用が予想される税率に基づいて行われ
る。
(21)年金債務およびその類似約定のための引当金
年金債務は、直接の約定に基づいている。これらの約定は、(早期退職)老齢年金、障害年金、ならびに死亡した場合の遺
族への給付金および給与支給の継続について定めている。個別契約に基づく、理事会の構成員に対する年金債務に加え、従業
員の加入日に応じた様々な異なる確定給付制度に基づく、従業員に対する年金債務が存在する。
退職手当の金額は、当人の勤務期間および年金受給報酬に基づき決定される。実際の給付金支払開始後、年金は調整団体賃
金協約、インフレーション調整または固定比率などの要因に基づき増加する。したがって、年金債務はとりわけ収益およびイ
ンフレーションの動向に左右される。法定年金制度および年金の追加支払(もしあれば)による支払が考慮された給付金約定
の場合、当該債務は法定年金制度の動向に直接的に結び付く。
全ての年金債務は内部基金による。年金資産は一切存在しない。
確定給付債務として認識される引当金の金額は、貸借対照表の期日現在における年金債務額の現在価値に基づき認識され
る。年金債務の金額は、予測単位積増方式に基づき、外部の保険数理士により毎年決定される。
引当金の変動は、当期勤務原価および支払原価として損益計算書の「人件費」の項目に記録される一方、数理損益としてそ
の他の包括利益(すなわち資本)に記録される。当期勤務原価は、当期勤務期間中に得られた給付金を示す。支払原価は、債
務の遂行までの1年ごとの値下げに起因する現在価値効果を示す。年金数理損益は、測定基準およびパラメータの実際の予測
された展開との差額から生じる。
年金債務の現在価値は、仮定および予測が求められる様々なパラメータによる。かかる仮定および予測の変更は、報告され
た年金引当金の帳簿価格に影響を及ぼす。最も重要なパラメータの1つは、年金債務の割引に使用される金利である。この率
は、満期までの残存期間が年金債務の期間に一致する、ユーロ建の高品質の社債に関して貸借対照表の期日において適用され
る金利を基準とする。
(22)その他の引当金
引当金は、時期または金額が不確定の第三者に対する債務によって認識される。認識される金額は、債務を決済するために
必要な支出の最善見積に基づく。これらの予測の変更は、報告された引当金の帳簿価格に影響を及ぼす。非流動引当金は、金
銭の時間的価値の影響が重大である場合には割り引かれる。引当金は、損益計算書の項目、「管理費」または「その他の営業
業績」を用いて、損益を通じて認識され、戻し入れられる。
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(23)その他の債務
貸借対照表項目の「その他の債務」は、デリバティブの担保契約の枠内で受領された現金担保からなる。加えてかかる項目
は、IFRSに従い、特別支援貸付けに関する未決済債務および個別には重要ではなく貸借対照表の他の項目に割り当てることが
できないその他の債務に関して測定される金額により構成される。その他の債務は、特別支援貸付けに関する未決済債務の割
引後の支援拠出金を除き、原価にて認識される。
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(24)資本
IFRSに従い、資本は、基本資本金、利益余剰金、再評価積立金および配当可能利益により構成されている。
基本資本金は、払込済資本を表す。それは、1949年から1958年の間に連邦共和国の農業および林業部門により提供された拠
出金により構成された。基本資本金は、一切の権利と関係がない。利益剰余金は、ドイツ商法に従い財務諸表から移行された
法定の基本準備金(Hauptrücklage)および保証準備金(Deckungsrücklage)ならびにその他利益剰余金で構成される。
再評価積立金は、主として年金債務による数理損益(注記(21)参照。)およびクレジット・スプレッドの変動に起因する
売却可能有価証券の公正価値の変動を含む。クレジット・スプレッドの変動に起因する公正価値の変動は、リスク・プレミア
ムにより生ずる。効果的なヘッジ関係の一部である有価証券に関連する金利の変動に起因する公正価値の変動は、「公正価値
測定およびヘッジ会計による業績」において、関連するヘッジング・デリバティブの公正価値の変動とともに報告される。
(25)偶発債務およびその他の約定
偶発債務は、以下のいずれかの過去の事象から発生した。
・グループが完全には支配できない1つ以上の不確定な将来の事情(例えば、補償金)の発生または不存在によってのみその
存在が確認できる潜在的債務を招く事象
・総資産の減少を引き起こす可能性が低く、またその決済金額が十分な信頼性(例えば、係争中の訴訟)をもって予測するこ
とのできない、現在債務となる事象
かかる債務は、IAS第37.27号に従い負債として計上されない。偶発債務は、注記(66)において開示される。
包括利益の連結損益計算書の注記
(26)利息純収益
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
下記項目からの利息収益
対銀行貸出金および対顧客貸出金
1,309.9
1,421.5
–111.6
デリバティブ金融商品
1,772.9
1,830.6
–57.7
591.1
704.6
–113.5
金融資産
下記項目からの当期収益
投資持分
4.4
2.8
1.6
利息収益合計
3,678.3
3,959.5
–281.2
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品によるもの
1,774.0
1,850.3
–76.3
239.6
291.7
–52.1
証券化債務
1,608.7
2,046.2
–437.5
デリバティブ金融商品
1,476.0
1,221.4
254.6
19.4
24.7
–5.3
0.9
9.6
–8.7
下記項目に関する支払利息
対銀行債務および対顧客債務
劣後債務
その他
3,344.6
3,593.6
–249.0
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品によるもの
支払利息合計
543.4
645.2
–101.8
利息純収益
333.7
365.9
–32.2
(27)貸倒引当金/支援拠出金
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自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
支援拠出金への付加に係る費用 81.6
74.9
6.7
支援拠出金の利用による収益
58.7
54.1
4.6
ポートフォリオ評価引当金への付加
11.7
0.0
11.7
特定評価引当金の戻入れ
0.1
0.0
0.1
償却済貸出金の回収
0.0
0.1
–0.1
34.5
20.7
13.8
貸倒引当金/支援拠出金
「貸倒引当金/支援拠出金」の項目には主に、特別支援貸付け(支援拠出金への付加)の将来の費用の割引およびその残存
期間にわたる利用が含まれる。
(28)手数料純収益
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
手数料収益
管理費の補償
0.2
0.2
0.0
受託者貸付債権およびパス・スルー貸付債権
0.0
0.1
–0.1
手数料収益合計
0.2
0.3
–0.1
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品によるもの
0.2
0.2
0.0
保管料
1.6
2.2
–0.6
その他
0.3
0.3
0.0
支払手数料合計
1.9
2.5
–0.6
うち損益を通じて公正価値によって測定されてい
ない金融商品によるもの
1.4
1.7
–0.3
–1.7
-2.2
0.5
支払手数料
手数料純収益
(29)金融資産による純業績
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
有価証券処分益
0.0
3.1
–3.1
金融資産による純業績
0.0
3.1
–3.1
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(30)管理費
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
人件費
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
32.0
31.1
0.9
3.4
0.8
2.6
減価償却費
無形固定資産
0.1
0.2
–0.1
IT設備
うち内部開発ソフトウェア分
0.5
0.5
0.0
住宅および事務所用建物
0.5
0.5
0.0
事務所設備および自動車
0.1
0.3
–0.2
技術設備およびその他の設備
0.1
0.1
0.0
4.6
2.2
2.4
ITライセンス、手数料およびコンサルティング
サービス
6.4
6.8
–0.4
ソフトウェア維持費
3.5
1.0
2.5
広報活動費
2.2
2.1
0.1
監査費用、拠出金、寄付金
1.9
1.8
0.1
資金調達
1.6
1.4
0.2
設備費
1.2
1.0
0.2
雑費
1.8
1.5
0.3
18.6
15.6
3.0
55.2
48.9
6.3
減価償却費合計
その他の管理費
その他の管理費合計
管理費
雑経費には、137.6千ユーロ(2012年は83.9千ユーロ)のリース費用が含まれる。将来のリース費用の明細は以下のとおりで
ある。
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:千ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:千ユーロ)
変 動
(単位:千ユーロ)
将来のリース費用
1年以下
1年超5年以下
5年超
98.2
76.9
21.3
196.0
95.3
100.7
0.0
0.0
0.0
支払は、最低リース費用の支払(固定リース費用の支払)に関連するものである。リース契約により課された制限はなかっ
た。年末現在、グループは15件(2012年は11件)のリース契約を有し、そのうち1年ごとにリース期間を延長する更新選択権
があるものは1件もなかった(2012年は6件)。
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(31)その他の営業業績
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
その他の営業収益
賃貸収益
1.8
1.8
0.0
引当金/債務の戻入れ
0.8
2.4
–1.6
原価の補償
0.3
0.5
–0.2
その他の収益
0.9
0.4
0.5
3.8
5.1
–1.3
エトムント・レーウィンケル財団への拠出金の
増加
3.0
2.0
1.0
研究および革新への支援金
3.0
0.0
3.0
銀行所有住居費
0.6
0.4
0.2
その他の費用
1.3
0.7
0.6
7.9
3.1
4.8
–4.1
2.0
–6.1
その他の営業収益合計
その他の営業費用
その他の営業費用合計
その他の営業業績
(32)公正価値測定およびヘッジ会計による業績
自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
公正価値測定
ヘッジ対象項目
デリバティブ
通貨換算による業績
公正価値において指定された商品合計
693.7
–368.9
1,062.6
–535.0
556.5
–1,091.5
32.8
2.0
30.8
191.5
189.6
1.9
–163.8
89.4
–253.2
174.2
–85.9
260.1
10.4
3.5
6.9
ミクロ・ヘッジ会計
ヘッジ対象項目
ヘッジ商品
ミクロ・ヘッジ会計合計
マクロ・ヘッジ会計
ヘッジ対象項目
ヘッジ商品
マクロ・ヘッジ会計合計
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
–327.7
438.2
–765.9
347.0
–687.0
1,034.0
19.3
–248.8
268.1
221.2
–55.7
276.9
「損益を通じての公正価値による金融資産/金融負債」のカテゴリーのうち、デリバティブおよび金融商品は、公正価値に
より測定される。公正価値の変動は、損益計算書の項目「公正価値測定およびヘッジ会計による業績」において、未実現損益
として計上される。
公正価値測定およびヘッジ会計による業績はまた、OISカーブの変動に起因する効果的なヘッジ関係におけるヘッジ対象項目
の公正価値の変動を含む。効果のない場合には、貸借対照表においてヘッジ関係を戻し入れた後、過去に計上された金利変動
に起因するヘッジ対象項目の公正価値の変動は、残存期間にわたり償却される。
グループは通常、オープン外貨持高は有していない。しかし、公正価値による測定は、本書中に報告される通貨換算による
差益の原因となる。
とりわけ、公正価値の変動の一部を代表する、割増/割引、前払金および支援拠出金の償却による収益および費用は、その
金利の性質が故に利息純収益において認識される。
(33)税金による純業績
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自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
税務上の繰越欠損金に対する繰延税金
0.4
0.4
0.0
一時的差異に対する繰延税金
0.4
-0.1
0.5
-0.2
0.0
-0.2
0.6
0.3
0.3
当期所得税
税金による純業績
セグメント報告
(34)セグメント報告に関する注記
IFRS第8号に従い、重要な業績は、事業セグメント別および国別に明細を示さなければならない。セグメントの定義の目的
で、グループの組織および経営の構造ならびにその内部の財務報告構造が考慮された。グループの業務セグメントは以下のと
おりである。
・支援業務
このセグメントは、資本投資取引以外の支援業務および財務活動を示す。支援業務セグメントには、発行者およびすべて
の子会社の資本持分収益が含まれる。
・資本投資
このセグメントは、有価証券、支援貸付債権および発行者の株式の直接保有の形式による発行者の自己資金および中長期
の引当金の投資による収益拠出を示す。
・資金の管理
このセグメントは、グループの流動性の保護および管理ならびに短期金利の管理の業績を表す。本セグメントで行われる
取引の利息期間は固定とし、最長1年とする(例えば、オーバーナイト預金および定期預金、ユーロ・コマーシャル・
ペーパー(ECP)、デリバティブ)。
グループは、専らフランクフルト・マインにて集中管理されている。すべての収益および費用は、この地で発生している。
そのため、IFRS第8号の要求する地域別セグメント情報は呈示しない。
業績は、発行者のスプレッドベースの経営アプローチに従い、セグメント報告において純額基準で呈示されている。セグメ
ントの資産および負債は、第三者との取引に関するものである。したがって、セグメントの業績は、外部の取引先からのみ生
じるものである。セグメント間では、グループ内取引は行われていない。内部報告方法とIFRSに基づく財務報告方法との間に
は実質的な差異は存在しない。グループ内取引がないことおよび内部報告方法と外部報告方法との一致により、その他の調整
報告は提出していない。
利息純収益、手数料純業績、金融資産による純業績ならびに公正価値測定およびヘッジ会計による業績の構成要素の分配
は、個々の取引に基づいている。連結子会社に関する管理費、その他の営業業績および税金による純業績は、割当要点により
直接または間接的に、関連するセグメントに割り当てられている。これらの要点は、主として各々の従業員数、資源の消費お
よび資源のその他の割当に基づいている。
セグメントの資産および負債は、収益拠出と同様に個々のセグメントに割り当てられている。
(35)事業セグメント
支援業務
1月1日から12月31日まで
資本投資
資金の管理
合 計
2013年
2012年
2013年
2012年
2013年
2012年
2013年
2012年
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万
百万
百万
百万
百万
百万
百万
百万
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
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貸倒損失引当金/支援拠出金考慮前
利息純収益
184.5
194.5
118.1
114.2
31.1
57.2
333.7
365.9
貸倒損失引当金/支援拠出金
34.5
20.7
0.0
0.0
0.0
0.0
34.5
20.7
手数料純収益
-1.7
-2.1
0.0
0.0
0.0
-0.1
-1.7
-2.2
0.0
3.1
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
3.1
管理費
42.2
37.0
8.0
7.0
5.0
4.9
55.2
48.9
その他の営業業績
-4.1
2.0
0.0
0.0
0.0
0.0
-4.1
2.0
税金による純業績
0.6
0.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.6
0.3
営業業績
102.6
140.1
110.1
107.2
26.1
52.2
238.8
299.5
公正価値測定およびヘッジ会計による業績
224.6
-53.0
0.0
0.0
-3.4
-2.7
221.2
-55.7
グループの当期純収益
327.2
87.1
110.1
107.2
22.7
49.5
460.0
243.8
金融資産による純業績
2013年
2012年
2013年
2012年
2013年
2012年
2013年
2012年
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
十億
十億
十億
十億
十億
十億
十億
十億
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
セグメント別資産
71.3
75.5
3.7
3.1
6.9
9.8
81.9
88.4
セグメント別負債(資本を含む)
70.3
76.1
3.7
3.1
7.9
9.2
81.9
88.4
12月31日
前年度同様、単一の取引先との取引により発生した利息収益は、利息収益合計の10%以上を占めなかった。
貸借対照表の注記
(36)現金および中央銀行口座残高
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
手元現金
中央銀行口座残高
合 計
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
0.1
0.2
-0.1
32.4
204.2
-171.8
32.5
204.4
-171.9
前年度同様、「中央銀行口座残高」の項目は、ドイツ連邦銀行における残高により構成される。
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(37)対銀行貸出金
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
請求払
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
304.4
808.4
-504.0
1,536.2
3,718.3
-2,182.1
0.0
800.1
-800.1
約束手形貸付債権/記名式社債
14,301.7
15,689.6
-1,387.9
特別支援貸付け
33,307.1
29,661.1
3,646.0
-310.8
-291.1
-19.7
201.6
385.9
-184.3
99.9
100.6
-0.7
49,750.9
51,164.0
-1,413.1
45,410.7
42,320.8
3,089.9
定期預金
公開市場操作
うち支援拠出金分
国際借換融資
その他
合 計
うち12か月より後の支払期限
(38)対顧客貸出金
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
請求払
0.1
0.2
-0.1
中期および長期貸付債権
0.1
0.2
-0.1
5,232.0
4,241.3
990.7
5,198.2
4,189.7
1,008.5
336.9
409.1
-72.2
-0.1
-0.1
0.0
1.5
1.6
-0.1
5,570.6
4,652.4
918.2
3,526.0
4,232.4
-706.4
約束手形貸付債権
うち地方自治体への貸付金
特別貸付債権
うち支援拠出金
その他
合 計
うち12か月より後の支払期限
(39)貸倒引当金/貸付業務における支援拠出金
ポートフォリオ
支援拠出金
1月1日現在
特定評価引当金
評価引当金
2013年
2012年(単
2013年
2012年
2013年
2012年
(単位:
位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万
百万
百万
百万
百万
百万
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
ユーロ)
308.1
287.3
0.1
0.1
0.0
0.0
追加
81.6
74.9
0.0
0.0
11.7
0.0
利用
58.7
54.1
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.1
0.0
0.0
0.0
331.0
308.1
0.0
0.1
11.7
0.0
310.8
291.1
0.0
0.0
11.0
0.0
戻入れ
12月31日現在
うち
対銀行貸出金
対顧客貸出金
貸付約定
合 計
0.1
0.1
0.0
0.1
0.1
0.0
20.1
16.9
0.0
0.0
0.6
0.0
331.0
308.1
0.0
0.1
11.7
0.0
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(40)ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の公正価値の変動
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
マクロ・ヘッジ会計に割り当てられた貸付債券に関する
金利変動に起因する公正価値の変動
うち12か月より後の支払期限
677.3
1,210.7
-533.4
671.9
1,198.9
-527.0
(41)デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
デリバティブは、経済ヘッジ関係に従い、以下のとおり分類されている。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ヘッジ商品において
ヘッジ会計におけるヘッジ対象項目(公正価値ヘッジ)
1,159.2
1,531.8
-372.6
公正価値において指定されたヘッジ対象項目
2,059.1
5,900.1
-3,841.0
17.8
54.5
-36.7
3,236.1
7,486.4
-4,250.3
2,493.6
5,652.6
-3,159.0
その他のヘッジ対象項目
合 計
うち12か月より後の支払期限
その他のヘッジ対象項目をヘッジするために利用されるデリバティブは主に、貸借対照表の期日現在、ヘッジ会計基準に従
い、効果のなかったヘッジ関係による。
(42)金融資産
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
債券
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
20,775.2
22,469.7
-1,694.5
118.8
118.8
0.0
0.4
0.2
0.2
20,894.4
22,588.7
-1,694.3
12か月より後の支払期限
17,645.0
18,574.4
-929.4
担保による制限があるもの
19,474.0
21,192.1
-1,718.1
資本持分
その他の金融資産
合 計
うち
投資持分は、市場価格および関連する測定パラメータのいずれも存在しないため、IAS第39.46号(c)に従って原価にて認識さ
れる。2013年12月31日現在において、評価減は必要なかった。
(43)投資不動産
「投資不動産」の項目には、第三者に対して全体を賃貸している1件の不動産が含まれる。予測耐用年数は33年と推定され
ている。
かかる不動産の処分を妨げるような制限は存在しない。
IAS第36号に基づき要求される減損の検証により、恒久的な減損は特定されなかったため、投資不動産に関する減損の認識は
一切要求されなかった。
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投資不動産は以下のとおり変動した。
2013年
(単位:百万ユーロ)
1月1日現在の原価
2012年
(単位:百万ユーロ)
19.8
19.7
付加
0.0
0.1
処分
0.0
0.0
累積減価償却費
4.4
3.9
減価償却費
12月31日現在の帳簿価格
0.5
0.5
15.4
15.9
当該不動産の公正価値は、約18.8百万ユーロ(2012年は約18.5百万ユーロ)であった。公正価値は、収益資本化アプローチ
に基づき個別の評価意見書を考慮のうえ決定された。
その他の営業収益は、賃貸収益0.9百万ユーロ(2012年も0.9百万ユーロ)を含む。不動産に直接起因する支出は、10.0千
ユーロ(2012年は7.3千ユーロ)であり、固定資産税35.9千ユーロ(2012年も35.9千ユーロ)とともに、その他の営業費用にお
いて報告されている。
(44)固定資産
土地建物には、連邦共和国、フランクフルト/マイン、ホーホシュトラッセ2に所在する、所有者占有事務所建物が含まれ
る。さらに、発行者は、IAS第40.9号(c)に従った投資不動産には分類されていないが、IAS第16号の要件に服する従業員用の住
宅を所有する。したがって、これらは固定資産に分類される。
固定資産は以下のとおり変動した。
土地建物
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
1月1日現在の原価
営業および事務所設備
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
合 計
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
23.1
23.1
10.3
9.6
33.4
32.7
付加
0.0
0.0
1.5
1.3
1.5
1.3
処分
0.0
0.0
1.3
0.6
1.3
0.6
累積減価償却費
0.1
0.1
9.5
9.1
9.6
9.2
減価償却費
0.0
0.0
0.7
0.9
0.7
0.9
累積減損費
1.7
1.7
0.0
0.0
1.7
1.7
減損費
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
21.3
21.3
1.0
1.2
22.3
22.5
12月31日現在の帳簿価格
土地に関する減損の検証は、現在の標準地価に基づき行われる。前年度同様、2013年度において減損の検証により認識の必
要性があると指摘がなされた減損はなかった。
(45)無形固定資産
グループ内で保有する無形固定資産は、購入されたソフトウェアおよび内部開発ソフトウェアで構成される。
償却費は管理費にて認識されている。前年度同様、IAS第36号に従って認識を要求された減損は存在しなかった。
無形固定資産は以下のとおり変動した。
購入ソフトウェア
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
1月1日現在の原価
16.2
内部開発ソフトウェア
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
7.4
8.3
92/136
10.4
合 計
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
24.5
17.8
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付加
4.4
9.6
0.0
0.5
処分
0.2
0.8
2.8
累積減価償却費
5.1
2.0
4.9
3.3
0.6
0.1
0.2
3.4
0.8
15.3
14.2
0.6
0.7
15.9
14.9
減価償却費
12月31日現在の帳簿価格
4.4
10.1
2.6
3.0
3.4
7.6
10.0
9.6
(46)当期法人所得税資産
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
租税還付金請求権
法人税資産
合 計
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
1.5
0.6
0.9
0.4
0.5
-0.1
1.9
1.1
0.8
税務当局に対する租税還付金請求権は、資本利得税の対象となった取引の結果生じた。さらに、当期法人所得税資産は、税
金関連の前払金を課税査定額通知において報告される税債務から相殺したことにより生じた。
(47)繰延税金資産
グループの連結子会社は課税対象である。発行者は、ドイツ法人税法(Körperschaftssteuergesetz, KStG)第5条(1)第
2に従い法人税を、ドイツ地方取引税法(Gewerbesteuergesetz, GewStG)第3条第2に従い地方取引税を免除されている。繰
延税金の計算は、一般に、15.8%(2012年も15.8%)の法人所得税率(連帯加重税を含む。)および、16.1%の統一地方取引
税率(2012年も16.1%)に基づいている。
繰延税金資産は、グループ内の既存の繰越欠損金およびIFRSに基づく財務諸表と課税基準との一時的差異により生じる。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
繰延税金資産のうち
税務上の繰越欠損金によるもの
1.3
0.9
0.4
一時的差異によるもの
0.2
0.0
0.2
1.5
0.9
0.6
合 計
2012年12月31日現在の最新の租税査定によると、グループ内のDSVには51.3百万ユーロ(2012年は50.5百万ユーロ)の税務上
の繰越欠損金があり、そのうち26.7百万ユーロ(2012年は26.3百万ユーロ)が法人税、24.6百万ユーロ(2012年は24.2百万
ユーロ)が地方取引税に関連するものであった。DSVにおける繰越欠損金は、主として過去年度において認識された減損による
ものであった。
LRBには73.1百万ユーロ(2012年は73.0百万ユーロ)の税務上の繰越欠損金があり、そのうち68.8百万ユーロ(2012年は67.7
百万ユーロ)が法人税、4.3百万ユーロ(2012年は5.3百万ユーロ)が地方取引税に関連するものであった。LRBの繰越欠損金
は、主として、1999年度までの資本持分の償却によるものである。
税務上の繰越欠損金に対する繰延税金は、DSVにおいては、同社の年金債務の免責およびここ数年の平均収益に関する(2006
年1月1日から)20年間の計画期間に基づき、計算されている。将来の予想される収益がネガティブであるとの推定に基づ
き、法人税または地方取引税債務に関して繰延税金は認識されていない。
LRBの計画期間は、主として配当支払により生じるその収益の可視性の欠如のため、5年間と定められた。
162.2千ユーロの繰延税金資産(2012年は172.0千ユーロの繰延税金債務)は、-0.5百万ユーロ(2012年は0.5百万ユーロ)の
租税勘定に年金引当金として報告された金額とIFRSに基づく貸借対照表との差異に基づき認識されたものである。
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
利 用
(単位:百万ユーロ)
付 加
(単位:百万ユーロ)
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
DSV
法人税
0.0
0.0
0.1
0.1
地方取引税
0.0
0.0
0.1
0.1
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DSV合計
0.0
0.0
0.2
0.2
法人税
0.0
0.0
0.0
0.0
地方取引税
0.9
0.2
0.6
1.3
LRB合計
0.9
0.2
0.6
1.3
合 計
0.9
0.2
0.8
1.5
LRB
(48)その他の資産
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
担保管理契約による現金担保(請求払)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
1,711.3
1,033.5
677.8
前払費用
1.4
1.2
0.2
その他
0.9
0.9
0.0
1,713.6
1,035.6
678.0
合 計
(49)対銀行債務
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
請求払
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
0.0
1.0
-1.0
定期預金
1,404.0
204.0
1,200.0
公開市場操作
1,750.0
0.0
1,750.0
記名式社債および約束手形貸付債権
1,136.6
1,405.4
-268.8
グローバル・ローン
1,259.3
1,257.6
1.7
5,549.9
2,868.0
2,681.9
2,279.2
2,274.1
5.1
合 計
うち12か月より後の支払期限
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(50)対顧客債務
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
請求払
104.7
67.6
37.1
定期預金
303.5
39.4
264.1
4,679.1
5,592.9
-913.8
ローン契約
36.8
47.4
-10.6
その他
24.7
55.3
-30.6
5,148.8
5,802.6
-653.8
4,705.7
4,977.9
-272.2
記名式社債および約束手形貸付債権
合 計
うち12か月より後の支払期限
(51)証券化債務
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ミディアム・ターム・ノート
46,256.8
48,946.3
-2,689.5
グローバル・ボンド
10,632.7
12,432.6
-1,799.9
3,912.5
5,190.7
-1,278.2
58.9
61.6
-2.7
0.0
1.1
-1.1
60,860.9
66,632.3
-5,771.4
48,628.4
50,732.9
-2,104.5
ユーロ・コマーシャル・ペーパー
無記名式債券
ドイツ農林金融公庫カバード・ボンド
合 計
うち12か月より後の支払期限
(52)デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
デリバティブは、経済ヘッジ関係に従い、以下のとおり分類される。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ヘッジ商品において
ヘッジ会計におけるヘッジ対象項目(公正価値ヘッジ)
3,487.5
4,296.9
-809.4
公正価値において指定されたヘッジ対象項目
2,188.9
940.8
1,248.1
120.2
594.5
-474.3
5,796.6
5,832.2
-35.6
4,730.6
4,678.1
52.5
その他のヘッジ対象項目
合 計
うち12か月より後の支払期限
その他のヘッジ対象項目をヘッジするために利用されるデリバティブは主に、貸借対照表の期日現在、ヘッジ会計基準に従
い、効果のなかったヘッジ関係による。
(53)引当金
2012年12月31日
利 用
戻入れ
付 加
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ) (単位:百万ユーロ)
年金引当金
その他の引当金
合 計
110.0
5.6
0.1
12.2
116.5
12.4
1.2
0.3
4.2
15.1
122.4
6.8
0.4
16.4
131.6
a)年金債務およびその類似約定のための引当金
包括利益の連結計算書において認識された年金債務の変動および金額は、以下の表に記載されている。
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自 2013年1月1日
至 2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
1月1日現在の年金債務の現在価値
自 2012年1月1日
至 2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
110.0
91.3
18.7
当期勤務原価
2.3
1.7
0.6
支払原価
3.6
4.1
-0.5
繰延報酬
0.4
0.5
-0.1
人口推計の変動によるもの
3.4
0.1
3.3
財務推定の変動によるもの
2.4
17.9
-15.5
-5.6
-5.6
0.0
116.5
110.0
6.5
数理損益のうち
支払済年金給付
12月31日現在の年金債務の現在価値
当期勤務原価および支払原価は、数理損益が再評価積立金に含まれる一方で、管理費として認識される。
年金引当金のうち、111.0百万ユーロ(2012年は104.6百万ユーロ)は、12か月より後の支払期限であった。
年金債務は、主に以下の数理推定に基づき計算される。
2013年12月31日
割引率
2012年12月31日
3.25%
3.40%
団体賃金協約に基づく増加
2.25%
2.25%
45歳までのキャリア動向
1.00%
1.00%
将来の年金増加
2.00%
2.00%
インフレ率
2.00%
2.00%
従業員離職率
2.00%
2.00%
将来の賃金増加
感度分析は、重要な測定の前提の変動が、いかに2013年12月31日現在の年金債務に影響を及ぼしたかを示している。
測定パラメータ
年金債務への影響
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
感応性
割引率
賃金増加
インフレ率/将来の年金増加
平均余命
96/136
0.50%
-7.6
-0.50%
8.5
0.50%
7.5
-0.50%
-6.8
0.25%
1.2
-0.25%
-1.2
+1年
6.4
-1年
-6.5
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満期構成は、どのキャッシュフローが年金債務と関係がある可能性があるかを示している。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2014年
5.6
5.4
2015年
5.6
5.4
2016年
5.7
5.5
2017年
5.8
5.6
年度中の給付予定
2018年
2019年から2023年(2022年)
期間
5.9
5.7
29.5
22.8
15年
15年
b)その他の引当金
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
前資本持分の縮小
5.9
6.5
-0.6
農業の支援
6.0
3.0
3.0
その他の引当金
3.2
2.9
0.3
15.1
12.4
2.7
合 計
前資本持分の縮小に係る引当金は、契約上発行者が義務を負っている、現在清算中のドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼル
シ ャ フ ト ・ フ ュ ア ・ ラ ン ト エ ン ト ゥ ヴ ィ ッ ク ル ン グ GmbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Gesellschaft für
Landentwicklung GmbH, Frankfurt/Main)(以下「DGL」という。)の年金給付の支払に関するものである。発行者は、DGLの他
の株主とともに、約50年後まで予定される清算期間中、DGLの支払能力を確保するために比例配分補償額の拠出を引き受けた。
農業の支援に係る引当金は、支援基金および農業革新研究プログラムから割り当てられていない金額に関連する。
その他の引当金には、主に長期勤務手当、早期退職金または訴訟費用の引当金が含まれる。
(54)劣後債務
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
ミディアム・ターム・ノート
512.7
698.8
-186.1
ローン契約
108.9
157.8
-48.9
65.2
67.8
-2.6
686.8
924.4
-237.6
681.9
792.2
-110.3
約束手形貸付債権
合 計
うち12か月より後の支払期限
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(55)繰延税金債務
IFRSに基づく貸借対照表と租税勘定との一時的差異に基づく繰延税金債務は、2013年12月31日現在解消された。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
一時的差異
合 計
2012年12月31日
(単位:千ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
0.0
0.2
-0.2
0.0
0.2
-0.2
戻入れ
(単位:千ユーロ)
付 加
(単位:千ユーロ)
2013年12月31日
(単位:千ユーロ)
DSV
法人税
85.3
85.3
0.0
0.0
地方取引税
86.7
86.7
0.0
0.0
172.0
172.0
0.0
0.0
合 計
(56)その他の債務
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
担保管理契約による現金担保(請求払)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
524.8
3,669.7
-3,144.9
20.1
16.9
3.2
繰延収益
9.7
16.2
-6.5
未収支勘定
5.5
5.7
-0.2
その他の債務
3.4
4.4
-1.0
563.5
3,712.9
-3,149.4
割引支援拠出金
合 計
発行者は、担保契約による現金担保(クレジット・サポート・アネックス)を受け取った。かかる現金担保は、契約上合意
された支給額および最低譲渡金額に関連する取引先に基づくポジティブ評価額により決定される。
割引支援拠出金は、約定されたが未実行の、特別支援貸付債権の利息補助金および一括管理費に関するものである。
繰延収益の項目には、金利引下げの割引前払が含まれる。かかる金利引下げは、支払原価の削減につながり、またドイツ連
邦国家が投資支援プログラムの枠組の範囲内で認めているものである。発行者は、かかる金利引下げを支援貸付債権に関連し
て農業セクターに転嫁している。
未収支勘定は、主に従業員に対する補助金による引当金に関する債務が含まれる。
その他の債務には、主として1.2百万ユーロ(2012年は1.3百万ユーロ)の税務当局に対する債務が含まれる。
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(57)資本
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
基本資本金
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
135.0
135.0
0.0
基本準備金
858.2
769.9
88.3
保証準備金
67.4
115.9
-48.5
2,073.9
1,667.0
406.9
2,999.5
2,552.8
446.7
70.8
-179.6
250.4
-24.3
-18.5
-5.8
46.5
-198.1
244.6
13.3
12.8
0.5
3,194.3
2,502.5
691.8
利益剰余金
その他利益剰余金
利益剰余金合計
再評価積立金
売却可能商品による未実現損益
年金債務による数理損益
再評価積立金合計
配当可能利益
合 計
公庫法に従い、基本準備金および保証準備金は、発行者の年間財務諸表から連結財務諸表に組み込まれる。当該年度の残り
の純収益は、配当可能利益を差し引いた後、その他利益剰余金に組み込まれる。
金融商品の注記
(58)測定カテゴリーに基づく金融商品
2013年12月31日
中央銀行口座残高
対銀行貸出金
対顧客貸出金
ポートフォリオヘッジに
おけるヘッジ対象項目
の公正価値の変動
デリバティブ金融商品の
ポジティブ評価額
貸付金および
債権
(単位:
百万ユーロ)
資産合計
売買目的
(単位:
百万ユーロ)
公正価値に
おいて指定
されたもの
(単位:
百万ユーロ)
32.4
合計
(単位:
百万ユーロ)
32.4
41,142.7
8,608.2
49,750.9
5,269.5
301.1
5,570.6
677.3
677.3
3,236.1
金融資産
その他の資産
売却可能
(単位:
百万ユーロ)
償還期限まで
保有
(単位:
百万ユーロ)
13,148.1
3,018.0
13,148.1
3,018.0
3,236.1
4,728.3
20,894.4
3,236.1
13,637.6
81,873.0
売買目的
(単位:
百万ユーロ)
公正価値に
おいて指定
されたもの
(単位:
百万ユーロ)
合計
(単位:
百万ユーロ)
1,711.3
48,833.2
1,711.3
その他の債務
(単位:
百万ユーロ)
対銀行債務
1,071.9
4,478.0
5,549.9
対顧客債務
3,423.0
1,725.8
5,148.8
20,894.1
39,966.8
60,860.9
証券化債務
デリバティブ金融商品の
ネガティブ評価額
5,796.6
劣後債務
その他の債務
負債合計
65.2
5,796.6
621.6
686.8
46,792.2
78,568.0
525.0
25,979.2
99/136
525.0
5,796.6
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2012年12月31日
貸付金および
債権
(単位:
百万ユーロ)
中央銀行口座残高
対銀行貸出金
対顧客貸出金
ポートフォリオヘッジにお
けるヘッジ対象項目の公
正価値の変動
デリバティブ金融商品のポ
ジティブ評価額
売却可能
(単位:
百万ユーロ)
資産合計
売買目的
(単位:
百万ユーロ)
公正価値に
おいて指定
されたもの
(単位:
百万ユーロ)
合計
(単位:
百万ユーロ)
204.2
204.2
38,364.7
12,799.3
51,164.0
4,299.8
352.6
4,652.4
1,210.7
1,210.7
7,486.4
金融資産
その他の資産
償還期限まで
保有
(単位:
百万ユーロ)
14,240.7
2,422.5
7,486.4
5,925.5
22,588.7
1,033.5
1,033.5
45,112.9
14,240.7
2,422.5
その他の債務
(単位:
百万ユーロ)
7,486.4
19,077.4
88,339.9
売買目的
(単位:
百万ユーロ)
公正価値に
おいて指定
されたもの
(単位:
百万ユーロ)
合計
(単位:
百万ユーロ)
対銀行債務
1,336.0
1,532.0
2,868.0
対顧客債務
4,234.8
1,567.8
5,802.6
18,859.9
47,772.4
66,632.3
証券化債務
デリバティブ金融商品の
ネガティブ評価額
5,832.2
劣後債務
67.8
その他の債務
5,832.2
856.6
924.4
51,728.8
85,729.4
3,669.9
負債合計
3,669.9
28,168.4
5,832.2
(59)公正価値において指定された金融商品
貸出金
2013年
(単位:
百万ユーロ)
12月31日現在の最大信用リスク・
エクスポージャー
信用リスクの変動に起因する公正
価値の変動
‐当該期間中
‐累積
8,909.3
金融資産
2012年
(単位:
百万ユーロ)
2013年
(単位:
百万ユーロ)
13,151.9
4,728.3
0.9
-3.2
-0.7
-55.7
負債
2012年
(単位:
百万ユーロ)
2013年
(単位:
百万ユーロ)
2012年
(単位:
百万ユーロ)
5,925.5
-
-
-0.6
-5.5
0.0
0.0
-4.5
-91.9
0.0
0.0
信用リスクの変動に起因する公正価値の変動は、市場価格リスクを生み出す市場状況の変動に起因しない公正価値の変動の
金額として決定される。したがって、かかる金額は、ビジネス・パートナーまたは発行者自身の信用格付の変動による測定の
影響に基づいて決定される。
債務の測定は、当期および過去年に関する市場に関連のある変動のみを含む。発行者の信用格付およびその債務は、2013年
度または過去年において変動しなかった。
負債
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
帳簿価格
42,864.6
50,844.3
-7,979.7
満期返済
42,668.2
49,701.4
-7,033.2
-196.4
-1,142.9
946.5
差額
うち
100/136
未払利息の資本化
-962.1
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有価証券報告書
90.4
-1,052.5
帳簿価格と契約上の合意された満期返済額の差額は公正価値測定に加え、とりわけゼロ・クーポン社債に関する未払利息の
資本化により生じたものである。
(60)測定カテゴリーに基づく純損益
損益計算書
金融資産による純業績
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
その他の包括利益
公正価値測定およびヘッジ
会計による業績
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
売却可能商品による業績
2013年
2012年
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
売買目的
0.0
0.0
-58.8
-211.0
0.0
0.0
公正価値において指定
0.0
0.0
1,003.3
-356.8
0.0
0.0
貸付金および債権
0.0
0.0
-864.4
736.2
0.0
0.0
売却可能
0.0
3.1
-385.2
275.0
248.3
575.3
満期保有
0.0
0.0
0.0
0.0
2.1
8.5
その他の債務
0.0
0.0
526.3
-499.1
0.0
0.0
0.0
3.1
221.2
-55.7
250.4
583.8
合 計
(61)公正価値の開示
以下の表は、公正価値において貸借対照表上で計上された金融商品の要約である。
2013年12月31日
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
活発な市場における
市場価格
(レベル1)
(単位:
百万ユーロ)
重要な観測可能な
データ
(レベル2)
(単位:
百万ユーロ)
重要な観測不可能な
データ
(レベル3)
(単位:
百万ユーロ)
対銀行貸出金
8,608.2
0.0
4,899.5
3,708.7
対顧客貸出金
301.1
0.0
299.5
1.6
3,236.1
0.0
3,236.1
0.0
17,757.6
11,069.2
6,639.2
49.2
29,903.0
11,069.2
15,074.3
3,759.5
対銀行債務
4,478.0
0.0
4,478.0
0.0
対顧客債務
1,725.8
0.0
467.8
1,258.0
証券化債務
39,966.8
19,671.3
20,139.1
156.4
5,796.6
0.0
5,796.6
0.0
621.6
0.0
0.0
621.6
52,588.8
19,671.3
30,881.5
2,036.0
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
金融資産
資産合計
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
劣後債務
負債合計
101/136
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レベル3に含まれる対銀行貸出金は、主に金利を引き下げて交付された特別支援貸付けを参照している。
2012年12月31日
活発な市場における
市場価格
(レベル1)
(単位:
百万ユーロ)
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
重要な観測可能な
データ
(レベル2)
(単位:
百万ユーロ)
重要な観測不可能な
データ
(レベル3)
(単位:
百万ユーロ)
対銀行貸出金
12,799.3
0.0
4,518.4
8,280.9
対顧客貸出金
352.6
0.0
0.0
352.6
7,486.4
0.0
7,486.4
0.0
20,047.4
15,520.1
4,417.1
110.2
40,685.7
15,520.1
16,421.9
8,743.7
対銀行債務
1,532.0
0.0
1,532.0
0.0
対顧客債務
1,567.8
0.0
290.6
1,277.2
証券化債務
47,772.4
31,551.4
16,104.0
117.0
5,832.2
0.0
5,832.2
0.0
856.6
0.0
0.0
856.6
57,561.0
31,551.4
23,758.8
2,250.8
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額
金融資産
資産合計
デリバティブ金融商品のネガティブ評価額
劣後債務
負債合計
2013年12月31日現在の帳簿価格に関して、レベル1およびレベル2との間で移転が行われた。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
金融資産
3,500.0
2,977.3
証券化債務
8,761.8
6,759.1
レベル1からレベル2への移転
レベル2からレベル1への移転
金融資産
0.0
507.0
証券化債務
0.0
1,625.9
これらの移転は、活発な市場において市場価格が入手可能であるかまたは入手不能であることを理由に行われた。
レベル3の公正価値測定に係る調整
対銀行貸出金
2013年
(単位:
百万ユーロ)
1月1日現在の公正価値
レベル3への移転
対顧客貸出金
2012年
(単位:
百万ユーロ)
8,280.9
0.0
2013年
(単位:
百万ユーロ)
金融資産
2012年
(単位:
百万ユーロ)
2013年
(単位:
百万ユーロ)
2012年
(単位:
百万ユーロ)
352.6
0.0
110.2
0.0
0.0
8,217.7
0.0
353.4
16.6
90.7
3,058.5
0.0
299.3
0.0
0.0
0.0
-28.0
48.6
-1.7
-1.1
-2.1
0.0
0.0
0.0
0.0
-4.2
-0.1
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
20.5
売却
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
決済
1,478.1
0.0
50.0
0.0
72.7
0.0
レベル3からの移転
認識された損益
損益計算書
その他の包括利益
買入
経過利息の変動
12月31日現在の公正価値
損益計算書において認識された、12月31日
現在保有されている資産に関する
未実現損益
0.1
-7.6
14.6
0.0
0.3
-0.6
1.0
3,708.7
8,280.9
1.6
352.6
49.2
110.2
-25.5
48.6
-1.4
-1.1
-4.3
-2.1
102/136
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対銀行貸出金および対顧客貸出金に係るレベル3からの移転は、約束手形貸付債権および登録債権に関連している。前年度
において、かかる金融商品に関するクレジット・スプレッドは、大部分が観測不可能なデータに基づいている。2013年度にお
いて、かかる観測不可能なデータは、関連する観測可能な市場のパラメータに置き換えられる。
対顧客債務
2013年
(単位:
百万ユーロ)
1月1日現在の公正価値
証券化債務
2012年
(単位:
百万ユーロ)
2013年
(単位:
百万ユーロ)
劣後債務
2012年
(単位:
百万ユーロ)
2013年
(単位:
百万ユーロ)
2012年
(単位:
百万ユーロ)
1,277.2
0.0
117.0
0.0
856.6
0.0
レベル3への移転
0.0
940.8
178.7
125.5
0.0
844.6
レベル3からの移転
0.0
0.0
117.0
0.0
0.0
0.0
-44.6
-323.7
22.1
11.7
111.9
-6.6
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
63.8
0.0
0.0
0.0
120.4
0.0
0.0
12.7
-0.2
3.2
-2.7
5.4
1,258.0
1,277.2
156.4
117.0
621.6
856.6
-42.4
-323.7
22.1
11.7
107.8
-6.6
認識された損益
損益計算書
その他の包括利益
新規発行
決済
経過利息の変動
12月31日現在の公正価値
損益計算書において認識された、12月31日
現在保有されている負債に関する
未実現損益
移転は通常、移転を引き起こした事象の発生時点にかかわらず、当該決算期間の初頭に認識される。
以下の観測不可能なデータは、レベル3における公正価値を決定するために使用された。
2013年12月31日
対銀行貸出金
対顧客貸出金
金融資産
対顧客債務
証券化債務
劣後債務
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
3,708.7
1.6
測定方法
割引キャッシュフロー
割引キャッシュフロー
49.2
割引キャッシュフロー
1,258.0
割引キャッシュフロー
156.4
621.6
割引キャッシュフロー
割引キャッシュフロー
対銀行貸出金
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
8,280.9
測定方法
割引キャッシュフロー
対顧客貸出金
352.6
割引キャッシュフロー
金融資産
110.2
割引キャッシュフロー
2012年12月31日
対顧客債務
1,277.2
割引キャッシュフロー
重要な観測不可能なデータ
返済構造を有する
特別支援貸付債権に係る
クレジット・スプレッド
顧客の約束手形貸付債権に係
るクレジット・
スプレッド
補償契約の債券に係るクレ
ジット・スプレッド
満期までの期間が9年超の
ユーロ建の自己発行に係
るクレジット・スプレッド
ノルウェー・クローネ建の
自己発行に係る
クレジット・スプレッド
劣後債務に係るクレジット・
スプレッド
重要な観測不可能なデータ
貸出金に係る
クレジット・スプレッド
貸出金に係るクレジット・
スプレッド
補償契約の債券に係るクレ
ジット・スプレッド
外国政府により保証された
債券に係るクレジット・
スプレッド
格付BBBの無担保債券に係る
クレジット・スプレッド
満期までの期間が9年超の
ユーロ建の自己発行に係
るクレジット・スプレッド
103/136
範囲
(加重平均)
(単位:bps)
感応性
+40bps
(単位:
百万ユーロ)
-5から36
(4.3)
-44.8
17から1,293
(0.4)
0.0
-6から5
(-3)
-0.4
-2から28
(14)
97.4
4から7
(4.7)
0.0
0から48
(15.2)
26.1
範囲
(加重平均)
(単位:bps)
感応性
+40bps
(単位:
百万ユーロ)
-79から1,293
(13.4)
-101.4
1から6,846
(31.9)
-3.6
-1から5
(3.3)
-0.6
-26
(-26)
-0.1
322
(322)
0.0
6から26
(17)
115.6
EDINET提出書類
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有価証券報告書
証券化債務
117.0
劣後債務
856.6
割引キャッシュフロー
ブラジル・レアル建の
自己発行に係る
クレジット・スプレッド
劣後債務に係るクレジット・
スプレッド
割引キャッシュフロー
20
(20)
0.0
2から45
(24.1)
34.1
債券における公正価値の開示
帳簿価格は、貸借対照表において公正価値において認識されないすべての金融商品の公正価値と比較される。
2013年12月31日
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
現金および中央銀行口座残高
2012年12月31日
帳簿価格
差額
公正価値
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ)
帳簿価格
(単位:
百万ユーロ)
差額
(単位:
百万ユーロ)
32.4
32.4
0.0
204.2
204.2
0.0
対銀行貸出金
41,819.5
41,142.7
676.8
39,985.6
38,364.7
1,620.9
対顧客貸出金
5,319.2
5,269.5
49.7
4,386.5
4,299.8
86.7
677.3
677.3
0.0
1,210.7
1,210.7
0.0
3,124.1
3,018.0
106.1
2,552.1
2,422.5
129.6
50,972.5
50,139.9
832.6
48,339.1
46,501.9
1,837.2
対銀行債務
1,117.3
1,071.9
45.4
1,399.5
1,336.0
63.5
対顧客債務
3,469.4
3,423.0
46.4
4,390.7
4,234.8
155.9
証券化債務
21,051.1
20,894.1
157.0
19,005.7
18,859.9
145.8
63.7
65.2
-1.5
67.0
67.8
-0.8
25,701.5
25,454.2
247.3
24,862.9
24,498.5
364.4
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ
対象項目の公正価値の変動
金融資産
資産合計
劣後債務
負債合計
金融資産は銀行2行の資本持分および数々の企業の資本持分を含み、その帳簿総額は118.8百万ユーロ(2012年も118.8百万
ユーロ)であった。かかる資本持分の公正価値について、確実な測定はできない。資本持分は活発な市場で売買されないた
め、市場価格は入手できない。さらに、将来のキャッシュフローを確実に予測することはできないため、モデルに基づく測定
も不可能である。これらの資本持分を処分する予定はない。
本注記において開示されている公正価値の階層は、以下のとおりである。
2013年12月31日
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
活発な市場
における市場価格
(レベル1)
(単位:
百万ユーロ)
重要な
観測可能なデータ
(レベル2)
(単位:
百万ユーロ)
重要な観測
不可能なデータ
(レベル3)
(単位:
百万ユーロ)
対銀行貸出金
41,819.5
0.0
11,413.4
30,406.1
対顧客貸出金
5,319.2
0.0
4,946.4
372.8
677.3
0.0
677.3
0.0
3,124.1
1,519.5
1,604.6
0.0
18.8
0.0
0.0
18.8
50,958.9
1,519.5
18,641.7
30,797.7
対銀行債務
1,117.3
0.0
1,086.8
30.5
対顧客債務
3,469.4
0.0
2,277.6
1,191.8
証券化債務
21,051.1
17,814.5
3,236.6
0.0
63.7
0.0
0.0
63.7
25,701.5
17,814.5
6,601.0
1,286.0
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の
公正価値の変動
金融資産
投資不動産
資産合計
劣後債務
負債合計
104/136
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レベル3に含まれる対銀行貸出金は、主に金利を引き下げて交付された特別支援貸付けを参照している。
2012年12月31日
公正価値
(単位:
百万ユーロ)
活発な市場
における市場価格
(レベル1)
(単位:
百万ユーロ)
重要な
観測可能なデータ
(レベル2)
(単位:
百万ユーロ)
重要な観測
不可能なデータ
(レベル3)
(単位:
百万ユーロ)
対銀行貸出金
39,985.6
0.0
0.0
39,985.6
対顧客貸出金
4,386.5
0.0
0.0
4,386.5
ポートフォリオヘッジにおけるヘッジ対象項目の
公正価値の変動
1,210.7
0.0
1,210.7
0.0
金融資産
2,552.1
2,065.6
486.5
0.0
18.5
0.0
0.0
18.5
48,153.4
2,065.6
1,697.2
44,390.6
対銀行債務
1,399.5
0.0
1,367.4
32.1
対顧客債務
4,390.7
0.0
3,171.8
1,218.9
証券化債務
19,005.7
17,868.7
1,137.0
0.0
67.0
0.0
0.0
67.0
24,862.9
17,868.7
5,676.2
1,318.0
投資不動産
資産合計
劣後債務
負債合計
(62)デリバティブ
リスクの内訳
額面金額
ポジティブ評価額
ネガティブ評価額
2013年
2012年
2013年
2012年
2013年
2012年
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ)百万ユーロ)
金利リスク
91,070.6
89,243.6
1,921.5
2,816.0
3,775.0
5,008.2
通貨リスク
40,292.8
48,700.0
1,310.5
4,667.1
2,021.6
824.0
30.0
30.0
4.1
3.3
0.0
0.0
131,393.4
137,973.6
3,236.1
7,486.4
5,796.6
5,832.2
株価リスクその他の価格リスク
合 計
105/136
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取引先の内訳
額面金額
ポジティブ評価額
2013年
2013年
2012年
2012年
12月31日
12月31日
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ) 百万ユーロ)百万ユーロ)
OECD加盟国内の銀行
OECD加盟国内の非銀行系金融機関
OECD加盟国内の公共事業体
合 計
ネガティブ評価額
2013年
2012年
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
119,186.7
126,349.7
2,852.9
6,638.0
5,352.1
5,293.1
10,437.5
9,565.1
381.7
846.3
294.7
317.3
1,769.2
2,058.8
1.5
2.1
149.8
221.8
131,393.4
137,973.6
3,236.1
7,486.4
5,796.6
5,832.2
その他の開示
(63)資本管理
資本投資セグメントにおける資本の投資は、理事会が決定する。このため、金利傾向予測および満期構成が重要な意味を有
する。
(64)規制上の資本
IAS第1.135号に従い、連結財務諸表において、規制上の自己資金について開示される必要がある。
グループの規制上の自己資金は、ドイツ銀行法(Kreditwesengesetz, KWG)第10条および第10a条の規定に従い決定される。
ドイツ銀行法第10a条(7)に規定されるオプションに従い、発行者は、IFRSに基づく連結財務諸表を基準として使用しなかっ
た。自己資金の額は、HGBに基づくグループ会社の財務諸表に基づき、ドイツ銀行法第64h条(4)に従い、集合法を使用して決
定された。したがって、以下の項目については、IFRSに基づく連結財務諸表およびHGBに基づく財務諸表との間では数値に差異
がある。集合法のもとでは、連結財務諸表に含められる会社の自己資金は、連結ではないが合計されており、一方で資本持分
の帳簿価格は差し引かれている。自己資金は、ティア1資本金およびティア2資本金(責任資本)で構成される。
2013年12月31日現在のHGBの評価に基づく自己資金総額は以下の表に示される。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
基本資本金
176
176
0
開示積立金
920
882
38
2,175
1,884
291
無形固定資産
-18
-15
-3
繰越欠損金
-13
-13
0
3,240
2,914
326
劣後債務
623
765
-142
その他の構成
100
79
21
ティア2資本金
723
844
-121
3,963
3,758
205
ティア3資本金
0
0
0
うち利用されたティア3資本金
0
0
0
3,963
3,758
205
一般銀行業務リスク基金
ティア1資本金
責任資本
自己資金合計
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ドイツ支払能力命令に従い、ティア1資本金比率は、4%を下回ってはならず、合計資本比率は、8%を下回ってはならな
い。
以下は、貸借対照表の報告日現在にグループに関して計算された主要な数値である。
2013年12月31日
(%)
2012年12月31日
(%)
ドイツ支払能力命令に従ったティア1資本金比率
23.9
21.9
ドイツ支払能力命令に従った合計資本比率
29.3
28.2
前年度同様、当期を通じて、自己資金に関する規制上の要件を満たしている。
(65)担保として差し入れられるかまたは受け入れられる資産
デリバティブは、グループにより、専ら既存のおよび予測できる程度の市場価格リスクのヘッジ目的で締結される。EU/
OECD諸国の取引先のみがかかる取引のために選択される。発行者は、すべての取引先とマスター・ネッティング契約を締結
し、これらに基づき担保契約を締結している。これらの契約は、契約上合意された支給額を超えるデリバティブによるポジ
ティブ評価額および信用度に左右される最低譲渡金額を担保するための、専らユーロ建の現金預金について規定している。一
方、発行者は、ネガティブ評価額に関してそれが対応する引当金および最低譲渡金額を超える場合には、ユーロ建の現金預金
を提供することを約束する。提供され、受け入れられる担保に適用される利息は、EONIA金利である。利息の支払は毎月行われ
る。
デリバティブ金融商品のポジティブ評価額およびネガティブ評価額は、IAS第32.42号に従い相殺されないが、グロス・ベー
スで報告される。
ポジティブ評価額
2013年12月31日
2012年12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
総帳簿価格
担保管理契約による現金担保
ネガティブ評価額
2013年12月31日
2012年12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ)
百万ユーロ)
3,236.1
7,486.4
5,796.6
5,832.2
524.8
3,669.7
1,711.3
1,033.5
以下の資産は、1,342.6百万ユーロ(2012年には2,347.9百万ユーロ)の保証付社債の担保として保証登録簿に登録されてい
る。
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
対銀行貸出金
4,960.0
6,718.5
-1,758.5
対顧客貸出金
572.4
627.4
-55.0
貸借対照表の期日現在、支払能力を確保するための自由に利用できるリファイナンス・ファシリティが額面金額で20,169百
万ユーロ(2012年は24,104百万ユーロ)存在した。2013年12月31日現在、発行者は、800百万ユーロ(2012年は0百万ユーロ)
の担保付の定期預金を設定した。2013年末現在、公開市場操作との関連においてドイツ連邦銀行に預託された有価証券は額面
金額1,750百万ユーロであった。
2013年12月31日現在、発行者の金融市場取引によるユーレックス・クリアリング・アー・ゲー(Eurex Clearing AG)に対す
る売掛金は1.1十億ユーロ(2012年は2.5十億ユーロ)となった。発行者は、額面1.1十億ユーロ(2012年は2.5十億ユーロ)の
有価証券を担保として受領していた。担保契約の範囲内において、有価証券が額面金額で0.4十億ユーロ(2012年は1.5十億
ユーロ)の当初証拠金として提供された。
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(66)偶発債務およびその他の約定
2013年12月31日
(単位:百万ユーロ)
2012年12月31日
(単位:百万ユーロ)
変 動
(単位:百万ユーロ)
偶発債務
保証および補償契約から生じる債務
2.0
3.0
-1.0
115.2
496.2
-381.0
117.2
499.2
-382.0
その他の約定
取消不能の貸付約定
合 計
偶発債務は、専ら利息補助金の対象となる貸付けの債務不履行保証金により構成される。発行者は、債務不履行保証金を全
額担保する見返り保証を政府により付与されている。保証金の取崩しは予想されていない。
その他の約定には、貸付業務による取消不能の貸付約定が含まれる。これらの約定は、2014年に実行されることが予想され
ている。
(67)資本持分
基本資本金
2013年
2012年
12月31日
12月31日
(単位:
(単位:
百万ユーロ) 百万ユーロ)
連結財務諸表の
組入れ
株式保有
2013年
12月31日
(%)
2012年
12月31日
(%)
2013年
12月31日
2012年
12月31日
LR・ベタイリグングスゲゼルシャフト・mbH(フラ
ンクフルト)
28.6
28.6
100.0
100.0
連結
連結
DSV・ズィーロウント・フェアヴァルトゥングスゲ
ゼルシャフト・mbH(フランクフルト)
17.9
17.9
100.0
100.0
連結
連結
ゲトライデ・インポルト・ゲゼルシャフト・mbH
(フランクフルト)
7.7
7.7
100.0
100.0
非連結
非連結
ドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・
フュア・ラントエントゥヴィックルング
(DGL)・GmbH(フランクフルト)
8.7
8.7
25.1
25.1
非連結
非連結
ラント・データ・ベタイリグングス・GmbH(ハ
ノーバー)
0.8
0.8
10.9
10.9
非連結
非連結
ラント・データ・GmbH(ハノーバー)
1.0
1.0
10.9
10.9
非連結
非連結
10.2
10.2
9.8
9.8
非連結
非連結
ニーダーザクセン地方組合mbH(ハノーバー)
0.8
0.8
6.3
6.3
非連結
非連結
ラントゲゼルシャフト・サクソニー・アンハル
ト・mbH(マグデブルク)
9.2
9.2
5.6
5.6
非連結
非連結
ドイツ中央協同組合銀行デー・ツェット・バンク
AG(フランクフルト)
3,160.1
3,160.1
3.4
3.4
非連結
非連結
ランデスゲゼルシャフトシュレスヴィーク・ホル
シュタイン・mbH(キール)
27.5
27.5
3.2
3.2
非連結
非連結
ラントゲゼルシャフト・メクレンブルト・フォー
アポメルン・mbH(リーゼン)
ゲ ト ラ イ デ ・ イ ン ポ ル ト ・ ゲ ゼ ル シ ャ フ ト ・ mbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Getreide-Import-Gesellschaft mbH,
Frankfurt/Main)およびドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング(DGL)・
GmbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)GmbH,
Frankfurt/Main)の保有株式は、重要性がないことから、連結財務諸表には組み入れられていない。その他の会社は、管理さ
れておらず、また、これらの会社に対して重要な影響力を行使することはできない。したがって、これらの会社に対して保有
される持分は、金融資産として報告される。
関連会社であるドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング(DGL)・GmbH、フ
ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)GmbH,
Frankfurt/Main)の現在入手可能なHGBに基づく財務情報は、以下に要約される。
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2012年12月31日
(単位:千ユーロ)
2011年12月31日
(単位:千ユーロ)
資産
21,554.1
22,588.1
債務
13,936.7
14,807.2
-0.2
-0.2
当期純損失
(68)関連当事者開示
IAS第24号に従い、関連当事者と発行者グループとの間の取引は開示されなければならない。関連当事者とは、理事会および
監事会の構成員、連邦食料・農業省ならびに持分法を使用する連結財務諸表には含まれていない子会社および関連会社(ゲト
ラ イ デ ・ イ ン ポ ル ト ・ ゲ ゼ ル シ ャ フ ト ・ mbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Getreide-Import-Gesellschaft mbH,
Frankfurt/Main)およびドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング・GmbH、フ
ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)GmbH,
Frankfurt/Main))である。
以下の取引は、関連当事者との間で行われた。
理事会
預金
子会社
関連会社
2013年
12月31日
(単位:
千ユーロ)
2012年
12月31日
(単位:
千ユーロ)
2013年
12月31日
(単位:
千ユーロ)
2012年
12月31日
(単位:
千ユーロ)
2013年
12月31日
(単位:
千ユーロ)
2012年
12月31日
(単位:
千ユーロ)
172.4
289.6
472.2
9,160.5
437.6
430.5
上記の預金は、無担保、変動利付、請求払であり、発行者の従業員に一般的に適用される条件に相当する。貸付債権および
有価証券に関する取引は行われなかった。
5.9百万ユーロ(2012年は6.5百万ユーロ)の引当金は、現在清算中のドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュ
ア ・ ラ ン ト エ ン ト ゥ ヴ ィ ッ ク ル ン グ (DGL) ・ GmbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche Bauernsiedlung ‒ Deutsche
Gesellschaft für Landentwicklung(DGL)GmbH, Frankfurt/Main))の年金給付金の支払に充当するための発行者が承継した
約定債務に関連する。
当 該 年 度 に お い て 、 ゲ ト ラ イ デ ・ イ ン ポ ル ト ・ ゲ ゼ ル シ ャ フ ト ・ mbH 、 フ ラ ン ク フ ル ト / マ イ ン (Getreide-ImportGesellschaft mbH, Frankfurt/Main)(以下「GiG」という。)は、グループに対して8.5百万ユーロの貸付けを行った。かか
る貸付けに関して行われる利息の支払は、6.6千ユーロにのぼる。グループは、GiGとの間に管理サービス契約を締結した。か
かる契約から受領した収入は、90.3千ユーロ(2012年は89.4千ユーロ)であった。2013年に、GiGは、グループの提供する内部
監査サービスに対し、7.5千ユーロ(2012年は4.5千ユーロ)を支払った。GiGは、2013年にグループに対し、年金制度の赤字に
関連する債務から生じた108.8千ユーロ(2012年は54.9千ユーロ)の請求権を有していた。損益譲渡契約に基づき、グループ
は、GiGの70.0千ユーロ(2012年は62.7千ユーロ)の純損失を吸収した。
2013年に、ドイツ農民連合・ドイッチェ・ゲゼルシャフト・フュア・ラントエントゥヴィックルング(DGL)・GmbH、フラン
ク フ ル ト / マ イ ン (Deutsche
Bauernsiedlung
‒
Deutsche
Gesellschaft
für
Landentwicklung(DGL)GmbH,
Frankfurt/Main)は、サービス契約に基づき、グループに対して24.6千ユーロ(2012年は24.6千ユーロ)を支払った。
グループでは、監事会の構成員との取引は一切なかった。
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発行者は、ドイツ連邦財務省との相互合意により決定を下すドイツ連邦食料・農業省(以下「監督当局」という。)の監督
下に置かれている。監督当局は、発行者の業務が、とりわけ、農業および農村地域の発展に関し、公益に一致するものであ
り、かつ法律および発行者の定款に準拠したものであることを確実にする。
前年度同様、2013年には、監督当局または監督当局の管理下にある会社もしくは監督当局が重要な影響力を行使する会社と
の間に重要な取引は行われなかった。
2013年度に関して、理事会の構成員の報酬が以下のとおり決定された。
固定報酬額
2013年
2012年
(単位:千ユーロ)
変動報酬額
2013年
2012年
その他の報酬額
2013年
2012年
報酬額合計
2013年
2012年
ハンス・ベルンハルト
510.0
510.0
245.0
235.0
37.0
35.9
792.0
780.9
ホルスト・レインハルト博士
510.0
510.0
245.0
235.0
24.7
24.6
779.7
769.6
1,020.0
1,020.0
490.0
470.0
61.7
60.5
1,571.7
1,550.5
合 計
報酬は、会計年度末から12か月以内に支払われるため、当期給付金としてのみ分類される。
理事会の構成員に対する年金債務は、2013年12月31日現在6,438.6千ユーロ(2012年は5,792.3千ユーロ)であった。2013年
度の人件費として分類される理事会の構成員に関連する年金引当金への付加分は、421.6千ユーロ(2012年は292.9千ユーロ)
であった。
理事会の前構成員、前理事および遺族への年金債務およびその他の債務は、2013年12月31日現在総額18,122.2千ユーロ
(2012年は17,700.5千ユーロ)であった。当該決算期間に支払われた給付金およびその他の報酬は1,247.9千ユーロ(2012年は
1,219.6千ユーロ)であった。
報酬に関する規定に従い、監事会会長は30.0千ユーロ(2012年も30.0千ユーロ)、副会長は20.0千ユーロ(2012年も20.0千
ユーロ)およびその他の全構成員は10.0千ユーロ(2012年も10.0千ユーロ)の年間基本報酬を得る。加えて、監事会の構成員
は、委員会内で職務を行った者は2.0千ユーロ(2012年も2.0千ユーロ)、監事会の議長を務める構成員は、4.0千ユーロ(2012
年も4.0千ユーロ)の報酬を得る。
当該年中に監事会構成員にその活動に対して支払われた報酬総額は、298.1千ユーロ(2012年は295.1千ユーロ)(ともに付
加価値税を含まない。)であった。
以下の表は、付加価値税を含まない、監事会各構成員への報酬額を示したものである。
就任期間
ゲルト・ゾンライトナー
(2013年11月7日まで会長)
ヨアヒム・ルクヴィード
(2013年11月8日から会長)
(*)
イルゼ・アイグナー
(*)
ハンス・ペーター・フリードリッヒ博士
ヘルマン・オンコ・エーイケンス
博士
ヘルムート・ボーン博士
ゲオルク・ファーレンション
ウド・フォルガート
ハインリッヒ・ハースイス
ロベルト・ハベック博士
ヴェルナー・ヒルデンブラント博士
ヴェルナー・ヒルス
2013年
1月1日−
11月7日
1月1日−
12月31日
1月1日−
9月30日
10月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
9月30日
1月1日−
12月31日
11月8日−
12月31日
−
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
報酬額
2012年
1月1日−
12月31日
6月29日−
12月31日
1月1日−
12月31日
−
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
7月5日−
12月31日
−
1月1日−
7月4日
6月14日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
110/136
2013年
(単位:
千ユーロ)
2012年
(単位:
千ユーロ)
43.4
44.0
16.7
5.6
16.5
22.0
5.0
−
10.0
10.0
10.5
14.0
12.0
5.6
2.0
−
−
7.0
10.0
5.4
10.0
10.0
12.0
12.0
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有価証券報告書
ウルリケ・ヒェフケン
ヴォルフガング・キルシュ
ロベルト・クロース博士
ベルンハルト・クルースケン
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
10月1日−
12月31日
フランツ・ジョセフ・モラーズ
クラウス−ペーター・ミュラー
マンフレッド・ニュッセル
−
−
ユリアンヌ・ロンプフ博士
ブリギッテ・シェルブ
ノルベルト・シンドラー
クラウス・シュタイン博士
クラウス・ヴィーゼヒューゲル
−
1月1日−
6月28日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
6月13日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
(**)
ハラルド・ショーム
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
12月27日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
9月30日
−
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
1月1日−
12月31日
報酬額合計
10.0
10.0
14.0
14.0
14.0
14.0
3.2
−
−
6.0
16.0
16.0
12.0
12.0
−
4.6
−
−
12.0
12.0
12.0
10.6
14.0
14.0
9.0
12.0
264.3
260.8
(*) フォーデルヴェレイン・カリタス・キンダードルフ・イルシェンベルク(Förderverein Caritas Kinderdorf
Irschenberg)への直接寄付
(**)またはその代理人
HGBに基づく追加の開示
(69)平均従業員数
男性
常勤従業員
非常勤従業員
合 計
女性
合計
2013年
2012年
2013年
2012年
2013年
2012年
132
129
80
81
212
210
5
4
39
36
44
40
137
133
119
117
256
250
(70)監査役報酬
監査業務
2013年
2012年
(単位:千ユーロ)
(単位:千ユーロ)
233.3
308.0
その他の認証業務
83.6
68.7
諸業務
39.4
4.0
ドイツ連邦企業統治法の適合宣言は、提出され、発行者のウェブサイトにおいて一般に公開されている。
フランクフルト/マイン、2014年3月4日
ドイツ農林金融公庫 理事会
ホルスト・レインハルト博士
ハンス・ベルンハルト
責任表明
発行者の知る限りにおいて、財務報告に適用ある報告原則に基づき、連結財務諸表は、グループの純資産、財政状態および
業績について真実かつ公正な見解を示しており、また、グループの連結管理報告書には、グループの業務の発展および業績な
らびにグループの状態について公平な報告と、予想されるグループの発展に伴う主な機会およびリスクに関する記述が含まれ
ている。
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フランクフルト/マイン、2014年3月4日
ドイツ農林金融公庫 理事会
ホルスト・レインハルト博士
ハンス・ベルンハルト
(3)主な資産、負債および収支
上記の発行者の連結年次財務諸表を参照のこと。
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(6)【その他】
(1)発行者の状態または業務に関し、2013年12月31日以降重要な事実は発生していない。
(2)本書に記載の事項を除き、本債券の投資者保護の観点から本書に記載すべきその他の事項はない。
(7)【発行者の属する国等の概況】
連邦共和国の概況
(1)政治および外交
(A)位置、面積および人口
連邦共和国は中央ヨーロッパに位置し、約357,104平方キロメートルの面積を有する。総人口は、2013年末現在で、
約80.8百万人であり、そのうち約16%は、ベルリン、ハンブルグ、ミュンヘン、ケルン、フランクフルト・アム・マ
イン、シュトゥットガルト、ドルトムント、エッセン、デュッセルドルフおよびブレーメンなどの人口500,000人超の
都市部に集中している。
(B)政府
連邦共和国は、1949年連邦憲法(Grundgesetz)でその構成が定められ、16の連邦州(Bundesländer)からなる。連
邦共和国の首都はベルリンである。連邦州(Bundesländer)は、明示的に連邦共和国の立法、行政、司法機関の権限
として留保された事項以外の事項につき、独立した立法権を有する。
連邦憲法(Grundgesetz)は、連邦大統領(Bundespräsident)、二院制の国会(現在、631議員を擁する連邦議会
と、16の連邦州政府の69人の代表議員からなる連邦参議院の2院)、連邦首相(Bundeskanzler)、それに連邦憲法裁
判 所 (Bundes­ver­fassungs­gericht) を 各 々 定 め て い る 。 連 邦 首 相 (Bundeskanzler) は 連 邦 政 府
(Bundesregierung) を 主 宰 し 、 連 邦 首 相 (Bundeskanzler) と 連 邦 大 臣 (Bundesminister) か ら な る 内 閣
(Kabinett)が通常連邦政府(Bundesregierung)と呼ばれる。連邦大統領(Bundespräsident)は、国家元首を務め
る。
連邦議会の総選挙は4年毎に行われる。1つの政党は投票総数の5%以上を確保するか、または3以上のマンデー
トを得ることによりはじめて、連邦議会における代表権を得る。連邦首相(Bundeskanzler)は議会により選出され、
議会に対し責任を負い、4年間の任期の間、議会が後任を選出しない限り解任されない。
(C)政党
連邦議会での現在の政党は、キリスト教民主同盟(CDU)とそのバイエルンにおける兄弟党であるキリスト教社会同
盟(CSU)、社会民主党(SPD)、左翼党(Die Linke)および90年連合/緑の党(Bündnis 90/Grüne)である。
1949年以降、連邦共和国では18の任期を通じ8人の連邦首相(Kanzler)により治められてきた。直近の総選挙は
2013年9月22日に行われ、アンゲラ・メルケル首相(CDU)率いるキリスト教民主党(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)
の間で連立政権が誕生した。
次の表は、直近5回の連邦議会の総選挙の結果である。
1998年選挙
投票総
数の%
2002年選挙
投票総
数の%
議席
2005年選挙
投票総
数の%
議席
2009年選挙
投票総
数の%
議席
2013年選挙
投票総
数の%
議席
議席
CDU/CSU
35.1
245
38.5
248
35.1
245
38.5
248
41.5
311
SPD
40.9
298
38.5
251
40.9
298
38.5
251
25.7
193
FDP
6.2
43
7.4
47
6.2
43
7.4
47
4.8
-
左翼党(注1)
5.1
36
4.0
2
5.1
36
4.0
2
8.6
64
90年連合/緑の党
6.7
47
8.6
55
6.7
47
8.6
55
8.4
63
その他
5.9
-
3.0
-
5.9
-
3.0
-
10.9
-
合 計
669
603
_________________
(注1)2005年より前のすべての選挙の民主社会党の業績のみを含む。
669
出典:連邦統計局「2005年統計年鑑」表4.3および表4.6
連邦統計局「2008年統計年鑑」表4.3および表4.6
連邦統計局2014年1月8日付新聞報道7/14号
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Der Bundeswahlleiter
「Endgültiges amtliches Ergebnis der Bundestagswahl 2013」(2013年10月9日付新聞報道)
(D)国際機関
連邦共和国は、1951年のヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(後のEU)の設立に当初から参加した。今日、連邦共和国は、
EUの28の加盟国の1つである。従来のオーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、チェコ共和国、デンマー
ク、エストニア、フィンランド、フランス、連邦共和国、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラト
ヴィア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロヴァキア共
和国、スロヴェニア、スペイン、スウェーデンおよび英国に加え、2013年7月1日、クロアチアが新たに加盟国とし
て加わった。暫定的なデータによると、2013年1月1日現在、これら加盟国の総人口は、約505百万人であった。EU
は、依然として拡大し続けている。トルコ、アイスランド、モンテネグロおよびセルビアの間で、公式な加盟国交渉
が開始した。マケドニア旧ユーゴスラビア共和国は、加盟候補国としての地位を付与された。アルバニア、ボスニ
ア・ヘルツェゴビナおよびコソボは潜在的候補国である。
連邦共和国は、国際連合、国際通貨基金(以下「IMF」という。)、国際復興開発銀行および国際開発協会(世界銀
行)、欧州評議会、OECD、西欧同盟ならびに北大西洋条約機構(NATO)などの主要な国際機関の一員であり、関税お
よび貿易に関する一般協定(GATT)の批准国であり、現在、世界貿易機関(以下「WTO」という。)にも加盟してい
る。さらに、連邦共和国は欧州投資銀行、欧州復興開発銀行およびヨーロッパ原子力機構への出資者でもある。
出典:Europa.eu「The history of the European Union」
Europa.eu「2000-2009: Further expansion」
Europa.eu「2010-today: A decade of opportunities and challenges, 2013」
EC統計局「Total population」
Europa.eu「Enlargement, Countries preparing to join, Check current status」
Europa.eu「Enlargement, Countries preparing to join, Serbia」
(2)経済
(A)概観
連邦共和国の経済機構は1945年以来、個人の自由な構想と進歩的な社会主義の結合により、社会的市場経済として
発展してきた。私的企業活動と財産私有の自由を保障する連邦憲法(Grundgesetz)は、これらの私的権利が公共の利
益のために行使されるべきことを規定する。連邦政府(Bundesregierung)は市場経済において、主に調整的機能を果
たし、市場の働きの全体の枠を設定する。連邦政府(Bundesregierung)の価格設定への介入は、極めて限られた産業
に限定されている。
連邦共和国の経済は、世界でも有数の規模である。2013年の国内総生産(以下「GDP」という。)は名目価格で
2,737.6十億ユーロで、2012年の2,666.4十億ユーロと比べて2.7%増加した。実質GDPは0.4%上昇した。多くの発展経
済と同様、連邦共和国のサービス部門は他のどの部門よりもGDPに寄与している。2013年には、金融、賃貸および企業
活動は名目価格で、粗付加価値の27.6%(1991年には23.3%)、その他の公共および民間サービス活動は粗付加価値
の26.9%(1991年には20.8%)を占め、一方、貿易および運輸部門(ホテル・レストラン事業および通信サービスを
含む。)の占める割合は14.5%(1991年には17.9%)となった。
生産部門(建設業を除く。)は、1991年の30.2%と比較して粗付加価値の25.5%となった。建設業は粗付加価値の
4.7%(1991年には6.1%)、農林水産部門は粗付加価値の0.8%(1991年には1.2%)を占めた。2013年、個人消費は
GDPの57.4%、総資本形成は17.3%、名目価格での政府支出は19.5%であった。貿易収支は2013年におけるGDPの6.3%
に相当する黒字を示した。
出典:連邦統計局「国民経済総決算−2013年重要な相関関係の概観」図1、表1および3
連邦共和国は、1992年2月のEU条約(「マーストリヒト条約」としても知られている。)の加盟国であり、批准も
している。マーストリヒト条約は、ヨーロッパ通貨同盟(以下「EMU」という。)設立の基礎となった。EMUは、1998
年12月31日にユーロと当初加盟国の国内通貨間の確定交換レートを採択し、1999年1月1日にはユーロを、ユーロ圏
内の欧州単一通貨として導入した。2002年1月1日には当時のユーロ圏の12か国の加盟国(オーストリア、ベル
ギー、フィンランド、フランス、連邦共和国、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポ
ルトガルおよびスペイン)における国内通貨に代わる法定通貨としてユーロ建の紙幣および硬貨が導入された。スロ
ヴェニア、マルタ、キプロス、スロヴァキアおよびエストニアが、後にユーロ圏に加盟した。直近の加盟国は、2014
年1月1日にユーロ圏に加盟したラトヴィアである。
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出典:欧州連合「Consolidated versions of the Treaty on European Union and the Treaty on the Functioning
of the European Union」
欧州中央銀行「Economic and Monetary Union (EMU)」
欧州中央銀行「Latvia joins the euro area」(2014年1月1日付プレスリリース)
欧州委員会中央銀行「The first ten years」
2012年2月、ユーロ圏加盟国は欧州安定化機構(以下「ESM」という。)に関する改訂条約を調印した。ESM条約は
2012年9月27日に効力が発生し、17のユーロ圏加盟国すべてによる批准後、2012年10月8日に創設された。ESMは、
EFSFおよびEFSMが遂行していた任務を継承する恒久的な安定化機構として設計されており、国際公法に従い政府間組
織として設立されている。2014年3月13日のラトヴィア加盟を受け、ESMは、約701.9十億ユーロの基本資本金により
担保された500十億ユーロの有効な貸付枠を有する。かかる金額のうち、約80.2十億ユーロはユーロ圏加盟国により提
供された払込資本、約621.7十億ユーロはユーロ圏加盟国により受託された償還資本の形態がとられている。払込資本
の支払は、各16十億ユーロの5回に分割される予定である。ラトヴィアは、年間5回に分割される各44.24百万ユーロ
の払込資本を送金する。ESMの17の設立加盟国は、2014年4月30日をもって払込資本を完済した。各ユーロ圏加盟国の
拠出金は、ECBのための払込資本に基づく。これを受け、連邦共和国の拠出金はESMへの寄与総計の約27%にのぼる。
連邦共和国は、払込資本として合計約22十億ユーロをESMに対して拠出している。
ESMの目的は、厳しい財務問題に直面しているか脅かされているユーロ圏加盟国に対し、財政支援を行うことがユー
ロ圏全体の財政安定を守るために必要な場合に、かかる財政支援を提供することである。ESMは、EFSFのために設置さ
れた範囲内の手段を利用することができる。財政支援は、厳格な経済政策条件に従って提供される。
さらに、EMUにおける安定、協調および統治に関する条約と平行して、契約締結国は、2013年3月1日現在財政協定
を批准し、合意された期限内(効力発生後1年間)に財政協定に定められた財政均衡規則を施行したユーロ圏加盟国
のみがESMからの財政支援を受ける資格を有している旨をESM条約に規定した。ESMからの財政支援は、ユーロ圏加盟国
の要請に従いなされ、かかる要請があった場合、IMFの積極的な関与が求められる。ESMの規則は、IMFの政策と整合し
て、民間部門の債権者による個別の参加を定めている。当該プロセスを促進するために、ユーロ圏において2013年1
月1日以降発行された1年超の償還期限を有する新規国債すべてに、標準的な同一の回収措置条項がその要項に含め
られた。ESMによる貸付は、IMFがESMに優先するものの、IMFによる貸付と類似の優先債権者待遇を有する。ただし、
ESM条約が有効となる前に欧州財政支援プログラムに基づく受益者国であった国を除く。
原則として、ESMに基づく決定は、相互合意によってなされるが、ESM条約もまた緊急採決規則を定めている。欧州
委員会およびECBが、ユーロ圏の金融安定および経済的持続性が脅威にさらされているため財政支援に関する緊急採決
が必要であると判断した場合、相互合意は85%の特定多数により代替される。連邦共和国は、議決権の約27%を与え
られているため、緊急採決規則下においても、あらゆる決定に対し拒否権を行使することができる。
2013年7月1日、ESMはユーロ圏加盟国からの新たな財政支援要請に応じる、唯一かつ恒久的な機構となった。上記
のとおり、EFSFは、ESM条約が調印される前に開始した財政プログラム(ギリシャおよびポルトガル。アイルランドの
ためのプログラムは2013年12月に終了した。)に対してのみ有効であり続けることが予想されている。
2014年4月末現在、ESMは、約46十億ユーロをスペインおよびキプロスに貸し付けている。
2014年3月18日、連邦憲法裁判所(Bundesverfassungsgericht)は、ESM条約および財政協定に異議を申し立てる訴
訟の本案判決を言い渡した。かかる判決により、2012年9月に当該裁判所が言い渡した、連邦共和国によるESM条約お
よび財政協定の批准を承認する仮命令が確約された。
出典:欧州理事会「Factsheet on the Treaty establishing the European Stability Mechanism」(2012年2月2
日付)
欧州理事会「Treaty establishing the European Stability Mechanism」(2012年2月2日付)
「ESM FAQ as of March 13, 2014」
「Frequently Asked Questions on ESM paid-in capital」(2014年5月1日付)
欧州金融安定化機構「ESM becomes sole mechanism for new financial assistance programmes to euro
area Member States」(2013年7月1日付)
連邦政府「European Stability Mechanism」(2014年3月18日付プレスリリース)
2013年の連邦共和国の実質GDPは、2012年に比べ、0.4%上昇した。2013年の純輸出は、経済成長に0.0パーセント・
ポイント貢献した。これは、輸出が0.8%増加したことに起因し(2012年は3.7%増)、反対に、輸入は価格調整後で
0.9%上昇した(2012年は1.8%増)。名目価格で測定された輸出は1,385.49十億ユーロに到達し、輸入は1,211.82十
億ユーロであった。2013年の価格調整基準の総資本形成は、2012年に比べ1.1%減少した。また政府の最終消費支出は
0.7%増加し、家庭における最終消費支出は、0.9%増加した。
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出典:連邦統計局「国民経済総決算−2013年重要な相関関係の概観」図4、表4
失業率は(連邦雇用庁(Bundesagentur für Arbeit)による「国家定義」のもとで算出された。)、2012年の6.8%
から2013年の6.9%に上昇した。国際労働機関(ILO)が公表している「ILO定義」と称される国際比較算出方法に基づ
くと、失業率は2012年の5.3%から2013年には5.1%に減少した。国内消費者物価指数(以下「CPI」という。)の増加
割合で計測されるインフレ率は、2012年の2.0%から2013年の1.5%に低下した。政府の負債(GDPに対する割合)は、
81.0%から78.4%に減少し、2013年末は2,147.0十億ユーロであった。
出典:連邦雇用庁「Monatsbericht April 2014」表5.1
連邦統計局 セット18シリーズ1.2「国民経済総決算−2013年第4四半期」(2014年2月)表1.10
連邦統計局「Verbraucherpreise Jahresdurchschnitte」
Eurostat「2014年4月23日付新聞報道(64/2014)」
2014年4月に発表された春の見通しにおいて、連邦政府(Bundesregierung)は連邦共和国における実質GDPは2014
年には2.0%上昇すると予測した(すべての数値は価格調整後。)。2014年の国内需要は1.9%の成長が見込まれてお
り、輸出入は、2013年に比べそれぞれ4.1%および4.7%増加すると予想されている。総固定資本形成は4.1%増加する
と予測されている。個人消費は1.5%上昇すると予想されている。連邦政府(Bundesregierung)は、2013年は6.9%
だった失業率が、2014年は平均6.7%に達する(国家定義による。)と予想している。
出典:連邦経済エネルギー省(2014年4月15日付プレスリリース)
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次の表は、過去5年間の連邦共和国の重要な経済統計を示す。
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
GDP−名目価格による
(十億ユーロ)
2,374.2
2,495.0
2,609.9
2,666.4
2,737.6
-4.0
5.1
4.6
2.2
2.7
-5.1
4.0
3.3
0.7
0.4
失業率(%)(注1)
8.1
7.7
7.1
6.8
6.9
インフレ率(消費者物価指数年次変動率(%)
2000年=100)
0.3
1.1
2.1
2.0
1.5
138.7
154.9
158.7
189.8
197.7
140.7
159.3
178.4
198.6
206.0
-156.4
-124.9
-174.7
-222.7
-250.6
323.3
524.7
714.7
921.0
721.7
1,768.9
2,059.2
2,087.7
2,161.0
2,147.0
変動率(%)
GDP(価格調整後、連鎖方式)
変動率(%)
貿易収支(商品)
(十億ユーロ)
国際収支−経常収支
(十億ユーロ)
金融収支
(十億ユーロ)
各年度末における貨幣保有高
(十億ユーロ相当)
連邦共和国、州および地方自治体の債務
_________________
(注1)国家定義
出典:連邦統計局「Volkswirtschaftliche Gesamtrechnungen, Wichtige Zusammenhänge im Überblick 2013」表1および4
連邦統計局「Verbraucherpreise Jahresdurchschnitte」
連邦雇用庁「Monatsbericht März 2014」表5.1
ドイツ連邦銀行 月報2014年4月号 表XI.1、XII.2およびXII.9
Eurostat「2014年4月23日付新聞報道(64/2014)」
(B)最近の経済政策とその成果
2013年末の新連邦政府(Bundesregierung)編成を受け、経済政策の目標はいくらか変化している。連邦政府
(Bundesregierung) は 健 全 な 財 政 ・ 予 算 の 戦 略 お よ び 成 長 促 進 政 策 を 継 続 す る 。 同 時 に 、 連 邦 政 府
(Bundesregierung)は、公共投資を増加させるための競争力および民間投資を改善するための投資条件の強化を目指
し、これによりドイツ経済の業績に対する持続的支援の範囲を広げる。現在の政策の構想については下記に詳述す
る。
連邦政府(Bundesregierung)は、憲法上の財政均衡規則(いわゆる「債務抑制」(Schuldenbremse))とともに安
定・成長協定(SGP)および財政協定等の欧州の枠組みに定められた要件双方を遵守するにあたり国家財政の強化を継
続した。これらの予算原則に従い、連邦政府(Bundesregierung)は2014年の予算が構造上安定し、かつ連邦予算
(Bundeshaushalt)が2015年以降の新規の純借入れを回避できるよう、収支を構築することを企図している。この方
法により、連邦政府(Bundesregierung)は、国債総額を2017年度末までにGDPの70%未満、10年以内にGDPの60%未満
とする計画的削減に大きく貢献している。
連 邦 政 府 (Bundesregierung) は 、 納 税 回 避 お よ び 脱 税 の 削 減 を 企 図 し て い る 。 こ の 目 的 の た め 、 連 邦 政 府
(Bundesregierung)は、欧州および海外のパートナーと共に、OECDの「税源浸食および利益移転」(以下「BEPS」と
いう。)構想に積極的に取り組んでいる。2015年までにG20/BEPS構想に関連する目標を達成できないことが判明した
場合、連邦政府(Bundesregierung)は国家措置を講じる予定である。同時に、連邦政府(Bundesregierung)は、金
融口座に関する自動的な情報交換のための国際基準の策定を支援している。
人口統計上の変化は、連邦共和国の将来的な成長の可能性に著しい影響を及ぼすことが予想されている。このた
め、連邦政府(Bundesregierung)の政策は、特に女性および熟年層とともに、技術力の低い労働者および移民の経歴
を有する個人の就労を高めることに向けられている。連邦共和国における構造的失業をさらに解消するために、連邦
政府(Bundesregierung)は既存のインセンティブ構造を監視しており、必要であれば、労働市場の機能のさらなる改
善のために修正を行うことを企図している。
労働市場は現在、新たな労働者に対し受容的であり、以前はこの前向きな動きに加わることのできなかった人々へ
も雇用機会を広げている。しかしながら、同時に、低賃金層が1990年代以降、著しく拡大している。こうした背景の
下、連邦政府(Bundesregierung)は、公正な報酬を得られる安全かつ適切な仕事および雇用者と労働組合の強い社会
的結束を確保するよう政策環境を整えることを目指している。2015年1月1日より、時給8.50ユーロの一般法定最低
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賃金が導入され、連邦共和国全土における最低限の保護水準の確保が企図されている。2016年12月31日までの移行期
間 に お け る 団 体 協 約 か ら の 逸 脱 は 、 ( 臨 時 雇 用 の 最 低 賃 金 に 起 因 し て 、 ) 派 遣 労 働 者 法 (ArbeitnehmerEntsendegesetz)および臨時雇用法(Arbeitnehmerüberlassungsgesetz)に基づいてのみ認められている。2017年1
月1日時点より、一般法定最低賃金は制限なく適用される。18歳未満の若者、実習生、ボランティア、インターン生
および長期失業者に対しては適用除外が予定されている。さらに派遣労働者法(Arbeitnehmer-Entsendegesetz)は、
すべての部門に適用される。今後は、以前まで派遣労働者法に含まれなかった部門が、同法の最適な規定を適用し、
海外の派遣労働者を含むすべての労働者に適用される最低限の労働環境を構築することができる。
連邦政府(Bundesregierung)はまた、年金制度に生涯能力および長期勤続をより反映させることを目指している。
はじめに、連邦政府(Bundesregierung)は、45年勤続した者に対し、年金の減額なしに退職する機会を与えることを
計画している。次に、1992年以前に誕生した子供を持つ両親の育児への尽力につき、法定年金制度においてより良い
報酬を与える予定である。さらに、連邦政府(Bundesregierung)は、全日勤務することができない障害者に対する年
金受給権の著しい改善を目指している。
連邦政府(Bundesregierung)は、独占禁止の領域において、競争制限禁止法の第8回改正(8. Novelle des
Gesetzes gegen Wettbewerbsbeschränkungen)の新規則による影響を評価することを企図している。この改正は、特
に合併支配、支配的な地位の乱用、罰金に係る規定、独占禁止規則違反の規律手順の分野における競争状況の改善を
目標としている。エネルギーおよびガスの卸売とともに燃料市場における競争力を強化するために市場の透明性に係
る組織が、連邦ネットワーク庁(Bundesnetzagentur)および連邦カルテル庁(Bundeskartellamt)に設立されてい
る。連邦政府(Bundesregierung)は、独占禁止規則違反における行政手続きおよび司法手続きを改善し、当局および
民間団体によるカルテル法の執行を強化するため、さらなる措置を講じることを検討している。メディアのデジタル
化の普及により、初期段階において報道機関ごとに相違が生じ得るという脅威に対抗するため、連邦政府
(Bundesregierung)は、出版会社間のカルテル法に関して、編集レベルより下位のレベルでの業務協力の促進を企図
している。
さらに連邦政府(Bundesregierung)は、インフラにより多く投資し、デジタル・インフラを改善することを計画し
ている。合計5十億ユーロの追加資金が、主に維持費用として、今後4年間にわたり公共輸送インフラに提供され
る。連邦の道路網の維持および拡大のための追加資金を捻出するため、トラックの通行料金はさらに値上がりする予
定である。また、連邦共和国の登録車でない乗用車の所有者に対し、適正な税金を課すことも検討している。これに
は、国産車の所有者の負担を現状より軽くするというヨーロッパ法に準拠する体制が必要となる。
2011年3月に日本の福島における原子力発電所に影響を及ぼした原子力災害後、連邦政府(Bundesregierung)は、
より持続可能なエネルギー機構(Energiewende)への移行を加速することを決定した。とりわけ、当該エネルギー構
想は、2022年までに連邦共和国におけるすべての原子力発電所を閉鎖することを規定しており、他の主要なエネル
ギー政策目標(すなわち、エネルギーのセキュリティ、気候保護、経済成長および競争力の強化)を統合する。当該
指針は、温室効果ガス排出を2050年までに1990年の水準と比較して80%削減する長期目標を定めている。この目標を
達成するために、当該エネルギー構想は、再生可能なエネルギー源の生産および利用を増加し、これらを連邦共和国
における主たるエネルギー供給源とすることを企図している。
新連邦政府(Bundesregierung)は、さらなる市場統合およびシステム統合に加え、再生可能エネルギーの持続的か
つ十分な拡大を支持している。2014年4月8日、ドイツ連邦内閣は、再生可能エネルギー法(Erneuerbare-EnergienGesetz)の抜本的な改正案を採択した。これにより当該法における既存の価格力学を阻止し、結果として電気消費者
の電気代の値上がりを抑える見込みである。ドイツ産業の国際的な競争力を確保するため、連邦政府
(Bundesregierung)は、特別補償協定の維持を企図している。かかる協定は、客観的かつ明白な基準に基づいて見直
され、ヨーロッパ法に従い策定される。つまり、当該協定の最終的な詳細については、未だ検討が必要である。
出典:連邦経済技術省「2014年年次経済報告」
連邦経済技術省「2013年年次経済報告」
連邦経済技術省「2012年年次経済報告」
2013年の連邦予算
2013年、支出は総額307.8十億ユーロであった一方、収入は総額285.5十億ユーロであったため、22.3十億ユーロの
赤字となった。当局および社会保険基金その他への助成金の分配および交付を含む社会保障支出は、最大支出項目と
なっており、2013年の総支出のうち47.3%(または145.7十億ユーロ)を占めた。その他の主要項目は、支払利息
(10.2%または31.3十億ユーロ)および防衛費(10.5%または32.3十億ユーロ)である。教育、科学、研究および文
化のための支出は6.1%(または18.7十億ユーロ)であった。
2014年の連邦予算
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2014年の連邦予算(Bundeshaushalt)の予想支出合計は298.5十億ユーロで、これは2013年に比べて3.0%の減少で
ある。収入は合計291.8十億ユーロにのぼると見込まれ、その結果6.7十億ユーロの黒字となる。社会保障支出は合計
148.2十億ユーロ(総支出の48.1%に相当する。)となる見込みである。支払利息は約28.8十億ユーロ、防衛費は
32.4十億ユーロとなる見込みである。
税収入およびその他の連邦収入
2014年の連邦予算(Bundeshaushalt)案は、2013年に比べ9.1十億ユーロの増加となる268.9十億ユーロの見積税収
に基づいている。予算に含まれる他の連邦収入は、2014年には22.9十億ユーロになると予想されている。他の連邦収
入は、とりわけ、ドイツ連邦銀行(Deutsche Bundesbank)収益ならびに貸付債権および協調融資の回収ならびに民
営化収益を含む。
出典:連邦財務省 月報2014年4月号(43-46ページ)
(C)GDP
次の表は、表示された年度の名目価格での連邦共和国のGDPの各年度における消費および源泉の構成ならびに各前期
からの変動を示すものである。
GDPの構成−消費別
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
(十億ユーロ)
国内消費
2010年
2011年
2012年
2013年
(変動率 %(注1))
2,257.5
2,354.8
2,474.3
2,508.5
2,563.9
4.3
5.1
1.4
2.2
最終個人消費
1,392.6
1,435.1
1,498.4
1,533.9
1,572.4
3.1
4.4
2.4
2.5
最終政府消費
475.3
487.2
499.6
514.4
533.0
2.5
2.5
3.0
3.6
総固定資本形成
408.7
435.1
473.2
470.6
472.2
6.5
8.8
-0.6
0.4
在庫の変動
-19.0
-2.5
3.2
-10.3
-13.7
-
-
-
-
純輸出
116.7
140.2
135.7
157.9
173.7
-
-
-
-
輸出
1,008.1
1,188.6
1,321.4
1,381.0
1,385.5
17.9
11.2
4.5
0.3
輸入
891.4
1,048.4
1,185.8
1,223.1
1,211.8
17.6
13.1
3.1
-0.9
GDP
2,374.2
2,495.0
_________________
(注1)前年比変動率を示す。
2,609.9
2,666.4
2,737.6
5.1
4.6
2.2
2.7
出典:連邦統計局 セット18 シリーズ1.2「国民経済総決算−2013年第4四半期」(2014年2月) 表3.1
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GDPの構成−源泉別
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2010年
(十億ユーロ)
全経済部門の粗付加価値
農林水産業
生産業(建設業を除く。)
建設業
2011年
2012年
2013年
(変動率 %)
2,117.1 2,235.2 2,334.9 2,386.8 2,454.0
5.6
4.5
2.2
2.8
15.9
17.8
18.5
20.0
19.3
12.1
3.6
8.2
-3.6
495.3
573.6
607.8
616.9
625.5
15.8
6.0
1.5
1.4
93.6
102.1
109.2
111.3
115.8
9.1
6.9
2.0
4.0
334.4
326.3
339.1
347.5
355.6
-2.4
3.9
2.5
2.3
貿易、運輸ならびにホテル
およびレストラン産業
情報および通信
93.6
90.2
94.7
96.0
96.5
-3.6
4.9
1.4
0.5
金融および保険活動
93.1
101.8
101.5
94.4
98.6
9.3
-0.3
-6.9
4.4
不動産および賃貸業
263.2
267.7
283.2
289.3
298.6
1.7
5.8
2.2
3.2
企業活動
230.8
243.4
253.9
264.5
281.1
5.4
4.3
4.2
6.3
および保健
396.0
409.5
421.9
438.1
450.8
3.4
3.0
3.8
2.9
その他サービス活動
101.0
102.9
105.3
108.7
112.4
1.8
2.4
3.3
3.3
公共サービス業者、教育
GDP
2,374.2 2,495.0 2,609.9 2,666.4 2,737.6
5.1
4.6
2.2
2.7
_________________
出典:連邦統計局 セット18 シリーズ1.2「国民経済総決算−2013年第4四半期」(2014年2月)表2.1
(D)生産部門
連邦共和国の生産部門は1945年以降、急成長を遂げた。この成長の主因は、政府による統制経済から社会的市場経
済への移行であり、政府の介入は社会福祉と良好な経済状態を創出する場合に限定されている。1990年の連邦共和国
の統一後、東側各州の産業はリストラクチャリングの過程をたどってきた。現在、連邦共和国の生産部門は中小企業
および大企業がバランスよく混合されており、そのほとんどが民間企業である。地理的には西側各州ノース・ライ
ン・ウェストファリア、バイエルンおよびバーデン・ヴェルテンベルクに集中している。生産部門の主な事業分野は
自動車製造、機械設備、電気および光学機器、卑金属および金属製品ならびに化学品および化学製品に関連する。
2013年における本部門の名目価格の粗付加価値への寄与は、25.5%(建設業を除く。)および30.2%(建設業を含
む。)であった。
出典:連邦統計局「国民経済総決算−2013年重要な相関関係の概観」図3
次の表は、表示された各年度に対して2010年をベースとしたインデックス形式で表示された生産部門の生産実績で
ある。
生産部門の生産実績(注1)
(2010年=100)
2010年
2011年
2012年
2013年
生産部門合計
99.5
106.7
106.2
106.3
産業
99.4
108.1
107.5
107.8
中間財
99.5
107.0
104.6
104.5
資本財
99.3
111.9
113.3
114.0
耐久消費財
99.4
104.2
100.5
100.2
99.5
101.3
99.8
100.2
100.1
95.7
97.3
95.4
建設
99.2
107.0
_________________
(注1)営業日数の調整後。国勢調査Ⅹ-12-ARIMA(バージョン0.2.8)
105.8
105.5
うち:
非耐久消費財
エネルギー
出典:ドイツ連邦銀行 月報2014年4月号 表XI.2
(E)サービス業
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他の多くの先進工業国と同様、商業および運輸業、(ホテル・レストラン事業および通信サービスを含む。)、金
融、賃貸および事業活動ならびにその他の公共および民間サービスからなるサービス部門は近年急速に拡大してお
り、現在、粗付加価値への最大の寄与要素となっている。2013年においては、当該部門の粗付加価値の合計への寄与
総計は名目価格で69.0%(または1,693.4十億ユーロ)となった。サービス部門においては、公共サービス業者、教育
および保健が粗付加価値に寄与する最大の部門となっており、2013年には18.4%(または450.8十億ユーロ)となり、
続いて貿易、運輸ならびにホテルおよびレストラン産業が14.5%(または355.6十億ユーロ)となった。
出典:連邦統計局「国民経済総決算−2013年重要な相関関係の概観」図3 表3
(F)原材料とエネルギー供給
連邦共和国の主要な輸出製品は自動車、さまざまな種類の機械および化学製品である。
主要な輸入製品は、コンピューター、電化および光学製品、自動車ならびに原油および天然ガスである。連邦共和
国は比較的わずかな原材料資源しか有していない。そのため、原材料の需要の大半を輸入に頼っている。特に銅、
ボーキサイト、マンガン、チタン、リン石、タングステン、錫のような金属の輸入依存度が高い。連邦共和国は、現
在、そのエネルギー源のほぼ3分の2を輸入に頼っており、石油は事実上全量、天然ガスの大部分および原子力発電
用の濃縮ウランのすべてを輸入に依存している。
出典:連邦統計局「2009年生産統計上の国内商品分類部門による対外貿易の輸出入(特別貿易)」
(G)物価
次の表は、表示された年度における連邦共和国の物価の動向を示すものである。
物価の動向
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
0.2
1.2
2.5
2.1
0.3
1.1
2.1
2.0
1.5
-4.2
1.5
5.3
1.6
-0.1
(対前年度(%))
統合消費者物価指数(HICP)
CPI
国内市場で販売された製造物の生産者価格指数(注1)
_________________
(注1)付加価値税を除く。
1.6
出典:ドイツ連邦銀行 月報2014年4月、表Ⅰ.3およびXI.7
(H)雇用と労働
2013年における経済成長の鈍化にもかかわらず、労働市場は引続き堅調であった。国家定義による2013年の平均失
業率は、2012年の6.8%からほとんど変動せず、6.9%であった。ILO定義に基づく2013年の平均失業率は、2012年の
5.3%から減少し、5.1%であった。
2013年において、連邦共和国の居住者のうち被用者または自営業者は約41.8百万人であり、2012年と比較して0.6%
の増加であった。
出典:連邦雇用庁 月報2014年4月号 表5.1
連邦統計局 セット18 シリーズ1.2「国民経済総決算−2013年第4四半期」(2014年2月)表1.10
次の表は、表示された各年度における雇用と失業について示すものである。下記に示された失業率には、とりわけ
東側各州の失業を解決するために実施された、職業訓練、雇用創出計画または早期退職をはじめとするプログラムに
参加した者は、失業者として扱われないため含まれていない。
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雇用および失業
2009年
被用者−ILO定義(千人)
失業者−ILO定義(千人)(注1)
失業率−ILO定義(%)
失業者−国家定義(千人)(注2)
失業率−国家定義(%)(注3)
_________________
(注1)失業中で、就業可能で求職中の者。
2010年
2011年
2012年
2013年
40,324
40,547
41,101
41,545
41,777
3,228
2,946
2,502
2,316
2,263
7.4
6.8
5.7
5.3
5.1
3,415
3,238
2,976
2,897
2,950
8.1
7.7
7.1
6.8
6.9
(注2)登録失業者で、就業可能かつ求職中の者(週に15時間以下働いている者も含む。)。
(注3)総労働人口に対する割合(軍籍にある者は除く。)。
出典:連邦統計局 セット18 シリーズ1.2「国民経済総決算−2012年第4四半期」(2013年2月)表1.10
連邦雇用庁 月報2014年4月号 表5.1
統一後の連邦共和国の東側経済の抜本的な構造改革の結果、多くの東側各州の被用者が失業した。2013年の国家定
義に基づく失業率は、西側各州は6.0%であったのに対し、東側各州は10.3%であった。
出典:連邦雇用庁 月報2014年4月号 表5.2および5.3
連 邦 共 和 国 の 労 働 人 口 の う ち 約 5 分 の 1 は 組 合 に 加 入 し て い る 。 ド イ ツ 労 働 組 合 連 合 会 (Deutscher
Gewerkschaftsbund)は、8の組合を擁する。各加盟組合は、組合員の職種を問わず、通常1つの産業の全従業員を組
合員とする(「1業種1組合」の原則と呼ばれる。)。そのため、雇用者は、通常、各特定産業の労働者すべてを代
表する単一の交渉相手と話し合うことになる。
各特定産業の組合と雇用者は、政府が関与することなく、労働協約(Tarifvertrage)を締結する。実務的な問題と
して、この労働協約は、通常当該産業で働くすべての従業員に、組合員であるか否かを問わず、当該雇用者が当該関
係業界団体のメンバーであれば(通常はメンバーである。)適用される。その拘束性にもかかわらず、労働協約は通
常、企業特有の調整を特定の企業において雇用者および労使協議会の間で交渉することを可能にする不参加条項
(Öffnungsklauseln)が含まれている。さらに、これらの協約から逸脱することを可能とする一連の方法がある。東
側各州における多くの雇用者は、もはや雇用者連合の構成員ではなく、この場合賃金は個々に交渉されるが、しばし
ば 労 働 協 約 (Tarifverträge) に よ っ て 規 定 さ れ た 賃 金 水 準 よ り 低 い 結 果 と な る 。 近 年 で は 、 労 働 協 約
(Tarifverträge)に準拠している企業の従業員数は減少している。
出典:Bundesarbeitsgericht 新聞報道(9/2010および46/2010)
Sachverständigenrat zur Begutachtung der gesamtwirtschaftlichen Entwicklung, Jahresgutachten
2010/2011、Rz. 499-507
連邦経済技術省「2011年年次経済報告」Rz. 115
(I)国有企業
2012年12月31日現在、連邦共和国は、公共企業または民間企業88社に直接資本参加しており、また各種特別目的基
金が23社の企業に資本参加していた。
次の表は、2012年12月31日における連邦共和国の重要な直接資本参加(特別目的基金を通じてなされたものを含
む。)の情報である。
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連邦共和国の資本参加
企業名
簿価
連邦共和国の持分
(百万ユーロ)
(%)
50%超の主要な資本参加:
ドイッチェ・バーンAG
KfW
(*)
ハイポ・リアル・エステート・ホールディングAG
2,150
100.0
3,750
80.0
2,673
100.0
307
26.0
5,830
25.0 + 1 share
25%超50%以下の主要な資本参加:
フルクハーフェン・ミュンヘン GmbH
(*)
コメルツバンクAG
(*)特別目的基金による資本参加(金融市場安定化基金)
出典:連邦財務省「連邦出資−2013年資本参加報告書」10、34、81、88および153ページ
(3)対外貿易および国際収支
(A)対外貿易
国際経済関係は連邦共和国経済にとり非常に重要である。連邦共和国は、関税その他の貿易障壁を廃止することを
目指した自由な対外貿易政策を推進している。
連邦共和国の経済は輸出に依存しているため、とりわけ、保護関税のような貿易障壁に脆弱である。そのため、連
邦政府(Bundesregierung)はドーハ開発アジェンダに基づくWTOによる進行中の交渉等を通じた貿易障壁の削減に努
めている。
出典:連邦経済技術省「EU/WTO通商政策」
次の表は、表示された各年度における連邦共和国の対外貿易に関する情報を示すものである。
財貨の対外貿易
(百万ユーロ)
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
財貨輸出(f.o.b)
803,312
951,959
1,061,225
1,095,766
1,093,811
財貨輸入(c.i.f)
664,615
797,097
902,523
905,925
896,157
貿易黒字
138,697
154,863
_________________
出典:ドイツ連邦銀行 月報2014年4月号 表XII.3
158,702
189,841
197,654
連邦共和国の黒字は、主として財貨の貿易によるものである。元来、かかる黒字は部分的にサービス業、外国人労
働者の本国への送金、EUへの連邦共和国の純拠出金その他各種の支払から生じる他の分野の赤字を埋めてきた。経常
黒字は、2012年の198.6十億ユーロに比べ、2013年には合計206.0十億ユーロとなった。
出典:ドイツ連邦銀行 月報2014年4月号 表XII.2
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財貨の輸出および輸入の構成品目
(十億ユーロ)
2013年(注1)
輸 出
輸 入
合 計
うち:
農業製品および狩猟製品
9.6
27.4
石炭
0.1
4.1
原油および天然ガス
10.6
93.8
食料品
47.8
39.8
繊維製品
10.3
9.8
既製服
13.7
26.6
紙および紙製品
18.5
14.0
コークスおよび精製石油製品
化学物質および化学製品
卑金属
金属製品
15.2
30.6
105.5
71.7
52.4
51.7
37.9
23.5
162.9
66.7
コンピューター、電化および光学製品
84.5
83.0
電気設備
66.8
44.3
190.1
80.6
機械
自動車、トレーラーおよびセミトレーラー
_________________
(注1)暫定値
出典:連邦統計局「Außenhandel - Einfuhr und Ausfuhr (Spezialhandel) nach den Güterabteilungen des
Güterverzeichnisses für Produktionsstatistiken 2013」
相手国別対外貿易(特別貿易)(注1)
(十億ユーロ)
2011年
2012年
2013年
輸出相手国
合 計
1,061.2
1,095.8
1,093.8
101.4
102.9
100.3
米国
73.8
87.0
88.4
英国
65.6
73.3
75.6
オランダ
69.4
70.4
70.9
中国(注2)
64.9
66.7
67.0
オーストリア
57.6
56.6
56.2
イタリア
62.0
55.5
53.3
ベルギー/ルクセンブルグ
53.2
49.4
47.8
スイス
47.9
48.9
47.3
東南アジア(注3)
41.6
45.7
46.0
スペイン
34.8
31.0
31.3
日本
15.1
17.1
17.1
うち:
フランス
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輸入相手国
合 計
902.5
905.9
896.2
オランダ
81.8
85.7
89.1
中国(注2)
79.5
78.5
73.6
フランス
65.9
64.0
64.1
米国
48.5
51.1
48.5
イタリア
47.8
48.0
47.5
英国
44.7
42.8
42.3
ベルギー/ルクセンブルグ
41.3
40.5
41.9
スイス
37.0
37.8
38.2
東南アジア(注3)
39.5
37.4
36.6
オーストリア
37.0
36.4
36.8
スペイン
22.5
23.2
23.8
うち:
日本
23.6
21.9
19.5
_________________
(注1)輸出(f.o.b)は出向国、輸入(c.i.f)は生産国である。特別貿易は、連邦共和国で製造、販売、組込みまたは処理
された後に輸出される商品と、主に使用、消費、組込みまたは処理のために連邦共和国に輸入される商品である。
(注2)香港を除く。
(注3)ブルネイ・ダルサラーム国、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾およびタイ
を含む。
出典:ドイツ連邦銀行 月報2014年4月号 表XII.3
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(B)国際収支
次の表は、表示された各年度における連邦共和国の国際収支を示すものである。
国際収支(注1)
(百万ユーロ)
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
対外貿易(注3)
138,697
154,863
158,702
189,841
197,654
付帯貿易
-16,917
-12,408
-20,296
-33,187
-28,986
-7,220
337
3,353
3,289
2,400
経常収支(注2)
サービス(注4)
要素所得
59,355
54,836
70,530
76,387
76,921
経常移転支出
-33,191
-38,299
-33,863
-37,749
-42,037
合 計
140,724
159,329
178,427
198,571
205,952
28
-575
634
16
1,810
-156,416
-124,952
-174,729
-222,705
250,599
-20,033
-410,443
-245,685
-335,139
-15,765
-136,383
285,491
70,956
132,434
-234,834
24,118
42,836
資本移転収支および無形非生産資産の
取得/売却
資本収支
資本純額(資本輸出)(注5)
うち:
連邦共和国対外投資純額
(増加/資本輸出−赤字)
連邦共和国対内投資純額
(増加/資本輸入−黒字)
分類不能取引残高
15,664
-33,802
-4,331
_________________
(注1)対外貿易におけるデータ収集方法の変化により、数字には相当の不確実性がある。
(注2)対外貿易およびサービスは、輸出(f.o.b)/輸入(c.i.f)(輸入にかかる運賃と保険料を含む。)に基づいて計上さ
れている。
(注3)公式対外貿易統計による特別貿易。特別貿易は、連邦共和国で製造、販売、組込みまたは処理された後に輸出される商
品と、主に使用、消費、組込みまたは処理のために連邦共和国に輸入される商品で成り立っている。(出典:連邦統計
局「2009年統計年鑑」(469ページ))
(注4)c.i.f輸入価額に含まれる運賃および保険料を除く。
(注5)通貨準備金の変更を含む。
出典:ドイツ連邦銀行 月報統計表国際収支4(2014年4月)表I.1および表I.9.a
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有価証券報告書
For the complete consolidated financial statements (comprising the statement of balance sheet, comprehensive
income, cash flow statement, statement of changes in equity and the notes to the consolidated financial
statements) and the group management report we have issued an unqualified Auditors’ Report according to § 322
of the German Commercial Code (Handelsgesetzbuch or HGB). The original German auditors’ report was given
only with respect to the original and complete German consolidated financial statements and the group
management report and not to the English translation of the consolidated financial statements and the group
management report. The translation of the Auditors’ Report reads as follows:
Auditors’ Report
We have audited the consolidated financial statements prepared by Landwirtschaftliche Rentenbank, Frankfurt /
Main, comprising the consolidated balance sheet, the consolidated statement of comprehensive income, the
consolidated cash flow statement, the consolidated statement of changes in equity and the notes to the
consolidated financial statements, together with the group management report for the business year from January
1 to December 31, 2012. The preparation of the consolidated financial statements and the group management
report in accordance with International Financial Reporting Standards (IFRSs), as adopted by the EU, and the
additional requirements of German commercial law pursuant to § 315a Abs. 1 HGB [Handelsgesetzbuch „German
Commercial Code“] are the responsibility of the parent company's management. Our responsibility is to express
an opinion on the consolidated financial statements and the group management report based on our audit.
We conducted our audit of the consolidated financial statements in accordance with § 317 HGB and German
generally accepted standards for the audit of financial statements promulgated by the Institut der Wirtschaftsprüfer
[Institute of Public Auditors in Germany] (IDW). Those standards require that we plan and perform the audit such
that misstatements materially affecting the presentation of the net assets, financial position and results of
operations in the consolidated financial statements in accordance with the applicable financial reporting framework
and in the group management report are detected with reasonable assurance. Knowledge of the business
activities and the economic and legal environment of the Group and expectations as to possible misstatements
are taken into account in the determination of audit procedures. The effectiveness of the accounting-related
internal control system and the evidence supporting the disclosures in the consolidated financial statements and
the group management report are examined primarily on a test basis within the framework of the audit. The audit
includes assessing the annual financial statements of those entities included in consolidation, the determination of
entities to be included in consolidation, the accounting and consolidation principles used and significant estimates
made by management, as well as evaluating the overall presentation of the consolidated financial statements and
group management report. We believe that our audit provides a reasonable basis for our opinion.
Our audit has not led to any reservations.
In our opinion, based on the findings of our audit, the consolidated financial statements comply with IFRSs, as
adopted by the EU, and additional requirements of German commercial law pursuant to § 315a Abs. 1 HGB and
give a true and fair view of the net assets, financial position and results of operations of the Group in accordance
with these requirements. The group management report is consistent with the consolidated financial statements
and as a whole provides a suitable view of the Group's position and suitably presents the opportunities and risks
of future development.
Frankfurt / Main, March 4, 2013
KPMG AG
Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
Bernhard Liebermann
Wirtschaftsprüfer Wirtschaftsprüfer
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[German Public Auditor] [German Public Auditor]
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有価証券報告書
We, the undersigned, hereby certify that this document is a true and accurate translation of the audit report issued
in German by KPMG AG, Wirtschaftsprüfungsgesellschaft, the auditors of Landwirtschaftliche Rentenbank (the
“Issuer“), in respect of the consolidated annual financial statements of the Issuer for the year ended December 31,
2012.
Landwirtschaftliche Rentenbank
By: ______________________ By: ______________________
Ernst Kucharczyk
Managing Director
Accounting and Controlling
Marc Ahrens
Director
Risk Accounting
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ドイツ農林金融公庫(E06085)
有価証券報告書
完全なる連結財務諸表(連結貸借対照表、連結包括利益計算書、連結キャッシュフロー計算書、連結資本変動書お
よび連結財務諸表の注記により構成される。)およびグループ営業報告書のために、ドイツ商法
(HandelsgesetzbuchまたはHGB)の第322条に従い、我々は、無限定の監査報告書を発行した。原文の監査報告書
は、ドイツ語で作成された、原文の、完全な連結財務諸表およびグループ営業報告書に関してのみ作成されたもので
あり、連結財務諸表およびグループ営業報告書の英訳に関して作成されたものではない。監査報告書の翻訳は以下の
とおりである。
監査報告書 訳文
我々は、2012年1月1日から2012年12月31日までの事業年度のグループ営業報告書と併せて、ドイツ農林金融公庫
(フランクフルト/マイン)により作成された、連結貸借対照表、連結包括利益計算書、連結キャッシュフロー計算
書、連結資本変動書および連結財務諸表の注記から成る連結財務諸表の監査を行った。欧州連合により採用された国
際財務報告基準(IFRS)およびドイツ商法(Handelsgesetzbuch)第315条a第1項に基づくドイツ商法の追加要件に
従った連結財務諸表およびグループ営業報告書の作成については、親会社の経営陣が責任を負う。我々の責任は、
我々が行った監査に基づいて、連結財務諸表およびグループ営業報告書に関し、意見書を提供することである。
我々は、ドイツ商法第317条およびドイツ公認会計士協会(IDW)により公布された財務諸表の監査のためのドイツ
で一般的に受け入れられている会計基準に従って、連結財務諸表の監査を実施した。かかる基準は、適用ある財務報
告書の枠組に従い作成された連結財務諸表およびグループ営業報告書における純資産、財務状況および営業業績の記
述に重大な影響を及ぼす誤記が合理的な確実性をもって検出されるよう、我々が監査を計画し、かつ実行することを
要求する。監査手続の決定にあたっては、グループの事業活動、経済および法律分野についての知識ならびに誤記の
可能性の予想を考慮しなければならない。会計に関連した内部監督組織の有効性ならびに連結財務諸表およびグルー
プ営業報告書における開示内容を裏付ける証拠は、我々の監査体制の範囲内において主として検証ベースで精査され
る。監査には、連結財務諸表およびグループ営業報告書の全体的な記述の評価に加え、連結対象会社の年次財務諸表
への評価および連結対象となる予定の会社の決定、経営陣により用いられる会計および連結の原則ならびにその経営
陣による重要な推計の評価が含まれる。我々は、自らの監査が意見書のための合理的な基礎づけとなっていると考え
る。
我々の監査はいかなる制限をも付すものではない。
我々は、監査結果に基づき、連結財務諸表が、欧州連合により採用された国際財務報告基準(IFRS)およびドイツ
商法第315条a第1項に基づくドイツ商法の追加要件に適合しており、またこれらの要件に従い、グループの純資産、
財務状況、営業業績の正確かつ公正な状況を示していると考える。グループ営業報告書は、連結財務諸表と整合して
おり、全体として、グループの業績に対する適切な見解を提供し、将来の発展に関する機会およびリスクを適切に表
現している。
フランクフルト/マイン、2013年3月4日
監査法人ケーピーエムジーAG
(ベルンハルト)
(リーバマン)
ドイツ公認会計士
ドイツ公認会計士
下記の署名者は、本書面が、ドイツ農林金融公庫(以下「発行者」という。)の監査人である監査法人ケーピーエ
ムジーAGがドイツ国内で発行した2012年12月31日に終了した年度の、発行者の連結年次財務諸表に関する監査報告書
の真実かつ正確な訳文であることを、ここに証明する。
ドイツ農林金融公庫
エルンスト・クハルチク
経理・管理担当理事
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有価証券報告書
マーク・レンス
リスク評価担当取締役
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有価証券報告書
For the complete consolidated financial statements (comprising the consolidated statement of comprehensive
income, the consolidated balance sheet, the consolidated statement of changes in equity, the consolidated cash
flow statement, and the notes to the consolidated financial statements) and the combined management report an
unqualified Auditors’ Report according to § 322 of the German Commercial Code (Handelsgesetzbuch or HGB)
was issued. The original auditors’ report was given only with respect to the original and complete consolidated
financial statements and the group management report issued in German and not to the English translation of the
consolidated financial statements and the group management report. The translation of the Auditors’ Report reads
as follows:
Auditors’ Report
We have audited the consolidated financial statements prepared by Landwirtschaftliche Rentenbank,
Frankfurt/Main, comprising the consolidated statement of comprehensive income, the consolidated balance sheet,
the consolidated statement of changes in equity, the consolidated cash flow statement, and the notes to the
consolidated financial statements, together with the combined management report for the business year from
January 1 to December 31, 2013. The preparation of the consolidated financial statements and the combined
management report in accordance with IFRSs, as adopted by the EU, and the additional requirements of German
commercial law pursuant to § 315a Abs. [paragraph] 1 HGB [Handelsgesetzbuch "German Commercial Code"]
are the responsibility of the parent company`s management. Our responsibility is to express an opinion on the
consolidated financial statements and on the combined management report based on our audit.
We conducted our audit of the consolidated financial statements in accordance with § 317 HGB and German
generally accepted standards for the audit of financial statements promulgated by the Institut der Wirtschaftsprüfer
[Institute of Public Auditors in Germany] (IDW). Those standards require that we plan and perform the audit such
that misstatements materially affecting the presentation of the net assets, financial position and results of
operations in the consolidated financial statements in accordance with the applicable financial reporting framework
and in the combined management report are detected with reasonable assurance. Knowledge of the business
activities and the economic and legal environment of the Group and expectations as to possible misstatements
are taken into account in the determination of audit procedures. The effectiveness of the accounting-related
internal control system and the evidence supporting the disclosures in the consolidated financial statements and
the combined management report are examined primarily on a test basis within the framework of the audit. The
audit includes assessing the annual financial statements of those entities included in consolidation, the
determination of entities to be included in consolidation, the accounting and consolidation principles used and
significant estimates made by management, as well as evaluating the overall presentation of the consolidated
financial statements and the combined management report. We believe that our audit provides a reasonable basis
for our opinion.
Our audit has not led to any reservations.
In our opinion, based on the findings of our audit, the consolidated financial statements comply with IFRSs, as
adopted by the EU, the additional requirements of German commercial law pursuant to § 315a Abs. 1 HGB and
give a true and fair view of the net assets, financial position and results of operations of the Group in accordance
with these requirements. The combined management report is consistent with the consolidated financial
statements and as a whole provides a suitable view of the Group’s position and suitably presents the opportunities
and risks of future development.
Frankfurt / Main, March 4, 2014
KPMG AG
Wirtschaftsprüfungsgesellschaft
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Wirtschaftsprüfer Wirtschaftsprüfer
[German Public Auditor] [German Public Auditor]
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ドイツ農林金融公庫(E06085)
有価証券報告書
We, the undersigned, hereby certify that this document is a true and accurate translation of the audit report issued
in German by KPMG AG, Wirtschaftsprüfungsgesellschaft, the auditors of Landwirtschaftliche Rentenbank (the
“Issuer“), in respect of the consolidated annual financial statements of the Issuer for the year ended December 31,
2013.
Landwirtschaftliche Rentenbank
By: ______________________ By: ______________________
Ernst Kucharczyk
Managing Director
Accounting and Controlling
Marc Ahrens
Director
Risk Accounting
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ドイツ農林金融公庫(E06085)
有価証券報告書
完全なる連結財務諸表(包括利益の連結計算書、連結貸借対照表、連結資本変動書、連結キャッシュフロー計算書
および連結財務諸表の注記により構成される。)および連結管理報告書のために、ドイツ商法(Handelsgesetzbuch
またはHGB)の第322条に従い、無限定の監査報告書が発行された。原文の監査報告書は、ドイツで発行された、原文
の、完全な連結財務諸表およびグループ管理報告書に関してのみ作成されたものであり、連結財務諸表およびグルー
プ管理報告書の英訳に関して作成されたものではない。監査報告書の翻訳は以下のとおりである。
監査報告書 訳文
我々は、2013年1月1日から2013年12月31日までの事業年度の連結管理報告書と併せて、ドイツ農林金融公庫(フ
ランクフルト/マイン)により作成された、包括利益の連結計算書、連結貸借対照表、連結資本変動書、連結キャッ
シュフロー計算書および連結財務諸表の注記から成る連結財務諸表の監査を行った。欧州連合により採用されたIFRS
およびドイツ商法(Handelsgesetzbuch)第315条a第1項に基づくドイツ商法の追加要件に従った連結財務諸表およ
び連結管理報告書の作成については、親会社の経営陣が責任を負う。我々の責任は、我々が行った監査に基づいて、
連結財務諸表および連結管理報告書に関し、意見書を提供することである。
我々は、ドイツ商法第317条およびドイツ公認会計士協会(IDW)により公布された財務諸表の監査のためのドイツ
で一般的に受け入れられている会計基準に従って、連結財務諸表の監査を実施した。かかる基準は、適用ある財務報
告書の枠組に従い作成された連結財務諸表および連結管理報告書における純資産、財務状況および営業業績の記述に
重大な影響を及ぼす誤記が合理的な確実性をもって検出されるよう、我々が監査を計画し、かつ実行することを要求
する。監査手続の決定にあたっては、グループの事業活動、経済および法律分野についての知識ならびに誤記の可能
性の予想を考慮しなければならない。会計に関連した内部監督組織の有効性ならびに連結財務諸表および連結管理報
告書における開示内容を裏付ける証拠は、我々の監査体制の範囲内において主として検証ベースで精査される。監査
には、連結財務諸表および連結管理報告書の全体的な記述の評価に加え、連結対象会社の年次財務諸表への評価およ
び連結対象となる予定の会社の決定、経営陣により用いられる会計および連結の原則ならびにその経営陣による重要
な推計の評価が含まれる。我々は、自らの監査が意見書のための合理的な基礎づけとなっていると考える。
我々の監査はいかなる制限をも付すものではない。
我々は、監査結果に基づき、連結財務諸表が、欧州連合により採用されたIFRSおよびドイツ商法第315条a第1項に
基づくドイツ商法の追加要件に適合しており、またこれらの要件に従い、グループの純資産、財務状況、営業業績の
正確かつ公正な状況を示していると考える。連結管理報告書は、連結財務諸表と整合しており、全体として、グルー
プの業績に対する適切な見解を提供し、将来の発展に関する機会およびリスクを適切に表現している。
フランクフルト/マイン、2014年3月4日
監査法人ケーピーエムジーAG
(ベルンハルト)
(リーバマン)
ドイツ公認会計士
ドイツ公認会計士
135/136
EDINET提出書類
ドイツ農林金融公庫(E06085)
有価証券報告書
下記の署名者は、本書面が、ドイツ農林金融公庫(以下「発行者」という。)の監査人である監査法人ケーピーエ
ムジーAGがドイツ国内で発行した2013年12月31日に終了した年度の、発行者の連結年次財務諸表に関する監査報告書
の真実かつ正確な訳文であることを、ここに証明する。
ドイツ農林金融公庫
エルンスト・クハルチク
経理・管理担当理事
マーク・レンス
リスク評価担当取締役
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