...

調 査 報 告 書

by user

on
Category: Documents
0

views

Report

Comments

Transcript

調 査 報 告 書
ベトナムにおける電子廃棄物リサイクル
に関する調査
調 査 報 告 書
平成 24 年 12 月
経済産業省
委託先 三井金属鉱業株式会社
目 次
1. 本調査の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2. 固体廃棄物サービスに関する諸規定・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.1 固体廃棄物サービスの会社設立・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.2 固体廃棄物サービスに対する優遇政策・・・・・・・・・・・・・・11
2.3 固体廃棄物管理に関する管轄機関・・・・・・・・・・・・・・・・13
2.4 環境に関する参照法令規定、政策及び役所の見解・・・・・・・・・15
3. 固体廃棄物管理に関する現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
3.1 固体廃棄物の市場の統計データ・・・・・・・・・・・・・・・・・22
3.2 固体廃棄物サービスの提供者・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
3.3 固体廃棄物の収集方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
3.4 固体廃棄物の処理方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
3.5 今後の市場の見通し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
4. 電子廃棄物リサイクルに係わる事業化の検討・・・・・・・・・・・・・・34
4.1 ビジネスモデル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
4.2 電子廃棄物リサイクルの市場性・・・・・・・・・・・・・・・・・36
4.3 工業団地の立地候補地・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
4.4 現地既存企業の動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
5. 事業基本計画の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
5.1 試算の前提・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
5.2 事業採算性の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
5.3 被災地に係わる裨益・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51
6. 今後の課題、方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
6.1 課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
6.2 今後の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
7. 現地調査報告(参考資料)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
8. 参考資料 設備機器リスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・72
1. 本調査の背景と目的
近年、東アジア、東南アジア諸国において著しい経済発展を遂げる一方、環
境汚染問題が深刻化し社会問題となっているケースが目立つ。その中で、廃棄
物の適正・安全処理や資源の有効利用という意味でのリサイクル活動は各国の
環境政策の中心に位置づけられている。
ベトナムにおいてもここ数年の経済成長に伴い、排出される廃棄物も増加し、
廃棄物処理及びリサイクルに対する社会的ニーズは高まっている。
また、ベトナム北部ハノイ周辺及び南部ホーチミンシティ周辺には多くの工
業団地が整備され日系企業を含む外資系企業の進出が相次いでいる。特に北部
ハノイ周辺では電子部品のアセンブリ工場が多く立地しており、さらに進出を
予定する工場も多い。
このような電子部品組み立て工場から発生する端切れや不良品等は有価金属
が含まれる場合、廃棄物ではあるが有償で取引される。
しかしながら、排出側のメーカーの立場になった場合単に高値で販売できれ
ば良いというものではなく、以下に記した点に留意する必要がある。
・工場発生の廃棄品は製品と見た目にかわらないものも存在し、闇ルートでの
流通防止として、受け渡し時には機能破壊するなど技術上秘密保持に留意し
なければならない。
・ベトナム進出の工場にとっては ISO14000 運用を含む環境に纏わる管理上、
廃棄物処理に対してトレーサビリティが必要であり、適正に管理・処理され
ていなければならない。
・排出側のメーカーにとって、廃棄品の置き場の確保、棚卸資産の早期現金化
という意味で近い立地で細目な引き取りと決済の早期化が要求される。
これらの要求事項に応えることで、顧客との良好な関係を築き、廃棄物を適
正に管理・処理すると共に、安定的に地上資源(リサイクルするための原料)
を獲得し、ベトナム社会に事業を展開することを目的としている。
また、ベトナム社会で消費された後に排出される、使用済廃家電や廃パソコ
ン、その他電子機器などの電子廃棄物の収集、リサイクルに関しての情報は今
のところ得られていない。
本調査事業で社会消費発生の電子廃棄物の集荷、処理に関して実態を把握し
た上で、自治体や旧国営のごみ処理事業会社などと協調して集荷システムを構
築する可能性があるのか検証する。可能な場合、現地拠点での一次処理(解体、
分別)を行うことで、そこから得られるプリント基板などの地上資源(リサイ
クル原料)の獲得に繋がることが期待される。
本レポートの調査は電子廃棄物を対象としているが、電子廃棄物はベトナム
での法律上、固体廃棄物の中に分類されている。従って、ベトナムにおける法
-1-
制度、諸規定及び行政の取り組み等についての報告は、広義である固体廃棄物
に対して行う。詳細な定義は以下の通りである。
固体廃棄物の分類
• 都市ごみ都市ゴミ:住宅ゴミ、商業ゴミ、市場ゴミ
• 農業廃棄物:家畜糞尿、農作物残渣(主に、コーヒー、ゴム、タバコ及びコ
コナッツ)及び農薬の残留
• 産業廃棄物 :工業団地、経済区、輸出加工区などの各工場の製造から発生す
る有害廃棄物、建設と解体廃棄物、専業村からの廃棄物、 手工芸村からの廃
棄物、病院、診察室からの医療廃棄物
2.固体廃棄物サービスに関する諸規定
現在、100%外資会社を含めて、固体廃棄物サービスを提供する会社を設立が可
能である。但し、設立後、会社が運営するためには別途 4 つ条件(①稼動ライセ
ンスの取得、②施設及び技術に関する条件、③従業員に関する条件、④管理に関
する条件)を満たさなければならない。以下会社設立及び運営可能条件、優遇に
ついて説明する。
2.1
固体廃棄物サービスの会社設立
国内外問わず全ての会社に適用されるベトナム環境保護法によると固体廃棄物
サービスは①固体廃棄物管理施設の企画及び投資、②固体廃棄物の分類、収集、
運送、処理と規定されている。このうち②については WTO 条約により外資に開放
されており、100%外資での会社設立が可能である。また、①についても WTO 条
約では開放されていないが、日越自由貿易協定(規制、禁止事業列挙)の規制事
業に含まれていないことから外資 100%での会社設立が可能と解釈できる。
以下
各種法令、②投資形態、③設立申請手続④設立後手続について説明する。
2.1.1. 固体廃棄物サービスの定義・事業内容
なお、WTO 公約で開放されている[廃棄物処理サービス]はここでいう②固体廃棄
物の分類、収集、運送、処理に該当する。つまり 100%外資会社設立可能なのは下
記②固体廃棄物の分類、収集、運送、処理である。
① 固体廃棄物管理施設の企画及び投資
・
・
・
固体廃棄物管理施設に属する全部又は物件のそれぞれの項目への建設(※注
1)
固体廃棄物処理活動実施向けの技術、設備、部品の調達など
固体廃棄物処理技術の調査、開発、完成など
② 固体廃棄物の分類、収集、運送、処理
・ 固体廃棄物の収集、運送手段、専用車など
・ 固体廃棄物処理
-2-
実際に事業を実施するには別途政府から許可が必要
なお、上述の事業内容であれば会社設立は可能であるが、実際に会社設立後に
当該事業を実施するためには別途政府からの許可が必要となる。詳細は以下の項
目…「設立後の営業活動をするためにに必要なライセンス」ご参照ください。
※注 1:固体廃棄物管理施設に属する全部又は物件のそれぞれの項目への建設
政令 59/2007/ND-CP に基づき、「固体廃棄物管理施設に属する全部又は物件の
それぞれの項目への建設」について、固体廃棄物処理施設は技術と地方の条件に
より 3 形式で配置される。その形式が以下の通り。
a) 集中形式は区画により一箇所で配置された固体廃棄物処理物件と補助建造
物を含む。固体廃棄物処理物件は以下の通り。
• 一般的なゴミの焼却炉
• エネルギー回収のあるゴミ焼却工場
• 廐肥生産工場
• 原材料及び廃棄物からの製品の生産工場(リサイクル工場)
• 衛生確保の一般的な固体廃棄物の埋立場所
• 有害固体廃棄物の埋立地
• 固体廃棄物処理連合施設
b) 分散形式は適切な場所で分散的に配置される固体廃棄物処理物件と補助物
件を含む。
2.1.2. 投資形態
ベトナムでは、投資形態が 7 つあるが、外国投資家が 100%外資法人設立を検討
することが一般的である。また、会社形態としては、「有限会社」を選択する外
国投資家がほとんどである。詳細には、以下に記述する。
■投資形態
投資法第 21 条により、投資形態が以下に規定される。
• 100%外資或いは 100%ベトナムローカル会社の設立
• BCC 契約(経営協力契約)、BOT 契約(建設 Building・運営 Operation・
譲渡 Transfer)、BTO 契約(建設 Building・譲渡 Transfer・運営 Operation)
及び BT 契約(建設 Building・運営 Transfer)による投資形態
• 国内投資家と外国投資家との合弁形態をもつ会社の設立。
• 営業開発への投資形態
• 投資活動を管理するための株式の購入又は出資
• 企業の合併及び買収に従う投資
-3-
■会社形態
会社形態としては有限会社と株式会社がある。
下記ベトナムにおける有限会社と株式会社の概略について説明する。
有限会社
1 名有限会社
2 名以上有限会社
項目
株式会社
創業者としての出資 1 名
者数
2 名~50 名
3 名以上
出資者
組織或いは個人
組織或いは個人
組織或いは個人
株式発行
不可能
不可能
可能
資本金の減増
増資可能、払込資本
の減資が不可能
増資も減資も可能
増資も減資も可能
責任範囲
払込資本金の範囲
払込資本金の範囲
払込資本金の範囲
持分の譲渡
持分の一部か全部が
譲渡可能
持分の一部か全部が
譲渡可能。しかし、
現出資者への譲渡が
優先される。
持分(株式)の譲渡
可能。しかし、創業
者が設立されてから
最初 3 年間で譲渡不
可能。
社員体制
General Director ・
Director 及び出資者
の受任代表者(受任
代表はは 1 人であれ
ば、会長となり、受
任代表者は 2 人以上
であれば、社員総会
となる。
General Director ・
Director 及び社員総
会
株主総会、取締役会
及び社長
監査役会
監査役を 1 名~3 名を
設置しなければなら
ない。任期は 3 年間
を超えてはならな
い。 1
出資者が 11 名以上で
あれば、監査役会を
設置しなければなら
ない。 2
個人である株主が 11
名以上、或いは会社
の総株式の 50%以上を
所有すれば、監査役
会を設置しなければ
ならない。
法的代表者 3
General Director ・
General Director ・
General Director ・
1 2005 年企業法第 71 条
2 2005 年企業法第 46 条
3
ベトナムには法的代表者(ベトナム法律に対する会社の代表で責任を負う者)が一人しかいない。一般に現地法人
の設立申請の際、法的代表が誰かを決め、申請しなければならない。
-4-
Director 4 或いは社
員総会の会長(会
長)
・ベトナムに居住し
なければならない
・
General
Director ・ Director
は社員総会の会長
(会長)を兼務可能
Director 或 い は 社
員総会の会長
Director 或 い は 株
主総会の会長 5
・ベトナムに居住し
なければならない
・ベトナムに居住し
なければならない
・
General
Director ・ Director
は社員総会の会長を
兼務可能
・
General
Director ・ Director
は株主総会のを兼務
可能
投資額(出資額)
の実施に関する規
制
定款に定まった出資
日程に従う。つま
り、数回をもって、
出資額を送金する可
能
定款に定まった出資
日程に従う。つま
り、数回をもって、
出資額を送金する可
能
創業者が投資ライセ
ンス発給された後、
90日内で出資を実施
すること。なお、創
業者が20%普通株
式を保持すること。
会社形態の変更
2 名以上有限会社か株
式会社に変更可能
1 名有限会社か株式会
社に変更可能
有限会社に変更可能
図表 1 ベトナムにおける有限会社と株式会社の概略 6
4
5
6
ベトナムで General Director ないしは Director というのは社長であること。
統一企業法によると、株式会社である場合、法的代表者が他の法人の法的代表者が兼任でない。
現行の 2006 年 7 月 1 日より施行されている統一企業法 60 号の参照
-5-
2.1.3. 会社設立から正式稼動するまでの手続概要(図表 2)
•
•
工場立地の選択
場所の検索
場所の考察
土地賃貸の仮契約
賃貸主への敷金の支払い
土地賃貸の合意
•
会社設立の審査期間:45 営業日(3 ヵ
月)
会社設立申請の審査機関:地域の工業団
地管理委員会、計画投資省、環境資源
省、地域環境資源省
会社設立の申請書
類の準備
•
投資ライセンスの
取得
地域工業団地管理委員会から投資ライセンス
の取得(同申請手続きを項目 2.1.4 に参照)
印鑑登録、税コード登録、新聞広告
投資ライセンス後
の手続き
賃貸主と正式な賃貸契約を締結
正式な賃貸契約の
締結
•
•
土地の引渡
土地の引渡
賃貸料の支払い
環境資源省に環境影響報告書を提出し、許
可を得る。
環境影響報告書の
承認
地域建設部に工場建設許可書の取得
建設許可の取得
建設工事を実施していると共に、固定資産
となる機械の輸入、従業員をの採用を実施
する
工場建設完了
•
有害固体廃棄物の回
収・運送・処理ライセ
ンスの取得
地域の環境資源局に有害固体廃棄物の
管理許可書の申請書類を提出する
•
審査期間:55 営業日(3 ヵ月)
注:同申請手続きを項目 2.1.5(設立後の営
業活動をするために必要なライセンス)に
参照
有害固体廃棄物の回収・運送・処理ライセ
ンスが取得後、会社は正式に稼動る。
正式稼動
会社設立準備から投資ライセンスが下りるまでの手続き
ライセンス後の手続き
-6-
2.1.4.
投資ライセンスの申請手続
会社設立するには投資ライセンスの取得が必要となる。以下投資ライセンスの
申請について説明する。
初めてベトナムに進出する外国投資家(組織あるいは個人)は現地法人の設立
を申請し、営業分野を登録する義務がある。営業分野については、事業コード表
(別添参照)で明確に分かるものはそのコードと事業内容を申請書に記載する。
登録申請後に投資ライセンスが発行される。共通投資法47条により、投資資本が
3,000億ベトナムドン以上である場合、又は条件付き投資分野である場合は、投
資ライセンス発行の際に、計画投資局による案件審査が行われる。投資ライセン
スは同時に経営登録ライセンスでもある。現地法人の営業分野は発行された投資
ライセンスの範囲となる。
案件規模により手続きは以下の通り規定される。
① 投資資本が3000億ベトナムドン(概ね18億円 16800ドン=100円)を以下の
外資投資案件であり、条件付投資分野でないもの。なお、当投資案件は登録手続
のみ実施され、通常実施される管轄機関による案件審査が免除される。
② 投資資本が3000億ベトナムドン以上の外資投資案件、又は条件付投資分野
に投資する案件。当案件については登録手続きだけでなく、管轄機関による案件
審査手続きが必要となります。
③ その他、首相の承認が必要な案件
固体廃棄物サービス会社は上記の②に該当するため、②のケースのみに対して
設立手続きを以下に説明する。
■現地法人設立申請手続及び書類承認機関
工業団地、輸出加工区に設立する場合、申請手続は輸出加工及び工業団地管理
委員会(Industrial and Export Processing Zone Authority or Industrial
Zone Authority)で実施しなければならない。
■申請書類
・
申請書
・
現地法人の定款(案)
・
投資企業の財務諸表(コピー版公証)
・
投資企業の定款(コピー版公証)
・
投資企業の登記簿(コピー版公証)
・
現地法人社長のパスポートのコピー版公証
・
投資企業の代表者のパスポートのコピー版公証
・
土地、建物のリース契約書(合意書)
・
投資企業リスト(2 名以上の有限会社及び株式会社の場合)
・
投資企業の委任代表者(現地法人の役員会のメンバー)のリスト(有限会
社の場合)
・ 事業内容の説明書(条件付投資分野リストに該当する事業分野の場合)
-7-
・ 投資案件の目標、規模、投資額、実施スケジュール、技術、環境への影響等に
関するフィージビリティ・スタディ(投資額が 3,000 億 VND 以上の場合)
書類準備段階において留意すべき点を以下に挙げる。
・ 公証済み書類の有効期限は 3 ヵ月以内である。
・ 公証手続きは以下のようになる。「法務局(登記簿謄本の取得)→ 外務省
(公証)→ 在日ベトナム大使館/総領事館で承認を受ける(認証、翻訳、翻訳
に対する公証)」
・ また、パスポート以外の公証済書類はベトナム大使館(総領事館)、あるいは
ベトナムの公証役場でベトナム語に翻訳する必要がある。
・ 現地法人の定款には、投資企業の代表者がページ毎にイニシャルサインし、最
後のページに署名及び社印を捺印する。
・ 投資企業の代表者の委任状があれば、他の者が署名や現地での手続を代行する
ことが可能である。
■投資管理機関での書類審査期間
その後の審査手続きを円滑に進めるためにも、事前に現地法人設立申請書類を
慎重に確認する必要がある。提出日から書類審査期間及び承認期間が計算され、
申請書類の提出日から投資ライセンスの取得日までは、法律上 45 営業日と規定
されているが、書類の準備の不備により遅れる可能性もある。
2.1.5 設立後の営業活動をするために必要な登録手続き・ライセンス
会社設立後に営業活動を開始するためには①初期登録手続き②環境影響報告書
③建設許可④有害固体廃棄物の回収・運送・処理ライセンスの取得が必要である。
2.1.5.1 投資ライセンス取得後の手続き
投資ライセンスの取得後も、印鑑登録や税コード登録、新聞広告などの手続き
を行う必要がある。
印鑑登録について、投資ライセンスの取得後、10 営業日以内に税コードの登録
申請を行う必要があり、税コード登録が完了する際に手続き上、鑑の押印が必要
になるため、実務上、投資ライセンスの取得後 10 営業日以内に実施することが
望ましい。管轄機関は警察署となり、手続きの完了予定日は、通常は登録手続き
実施日から 5~7 営業日後となる。なお、留意点として、法的代表者本人が、印
鑑登録の実施手続きを行う必要がある。
税コード登録について、前述の通り法律上、投資ライセンスの取得後、10 営業
日以内に登録手続きを実施することが必要となる。管轄機関は税務署です。税コ
ード登録完了予定日は、通常、登録手続き実施日から 5~7 営業日後となる。
新聞広告について、統一企業法の第 28 条 1 項によると、新たに企業を設立する
際に、投資ライセンスの発行日から 30 日以内に営業登録機関の各企業情報ネッ
トワークまたは電子新聞あるいは紙新聞に 3 回連続で広告しなければならない。
新聞広告原本の保管や新聞社からのレッドインボイスの取得など、留意する必要
がある。
-8-
2.1.5.2 環境影響報告書
会社設立後に営業活動を開始するためには環境影響報告書の許可が必要となる。
以下申請書類および提出先、申請期間を説明する。
■申請書類
・申請書
・環境影響に関する報告書
・投資プロジェクトの実施に関する説明書
・投資ライセンスの公証版
■提出先:地域環境資源局(地域工業団地管理委員会)
■審査期間:30 営業日(1 ヵ月半)
なお、通常は当報告書の作成申請は建設会社又は工業団地が会社に代わり実施
することになる。
2.1.5.3 建設許可証
会社設立後に営業活動を開始するためには建設許可書の取得が必要となる。以
下申請書類および提出先、申請期間を説明する。
■申請書類
· 申請書
· 工場の設計図
· 土地使用権に関わる書類(公証版)
· 投資ライセンスの公証版
■提出先:地域建設局(地域工業団地管理委員会)
■審査期間:20 営業日(1 ヵ月)
なお、通常は当報告書の作成申請は建設会社又は工業団地が会社に代わり実施
することになる。
2.1.5.4 有害固体廃棄物の回収・運送・処理ライセンスの取得
会社設立後に営業活動を開始するためには有害固体廃棄物の回収・運送・処理
ライセンスを環境資源省直属環境総局に申請し、取得しなければならない。
■申請書
・承認済みの環境影響報告書
・有害廃棄物種類及び分析に関する報告書
・投資ライセンスの公証版
等
■提出先
-9-
環境資源省
■審査期間
55 営業日
■ライセンス取得条件
取得にあたっては上記書類の準備のみならず①法的な条件、②施設、技術につ
いての条件、③人力、④管理に関する条件、⑤他の条件についての条件を満たし、
かつ審査を受けなければならない。通達 12/2011/TT-BTNMT に基づき、次に 5 つ
の条件を以下に説明する。
① 法的条件
• 適切な事業内容が記載される投資証明書を所持すること。
• 環境評価報告書を作成し、環境資源省の承認を得ていること。
• 省レベルの人民委員会が承認した建設計画にある、もしくは人民委員会からの書
面による(廃棄物処理の工場を建てる)許可を得る必要がある。工業団地に入る
場合は当然この条件は満たされる。
② 施設、技術についての条件
• 専用の梱包、貯蔵装置、一時保管所もしくは中継所、運送車両、有害廃棄物の処
理設備、システムは所定の条件(通達 12/2011/TT-BTNMT の付録 7 に定める技術
基準)を満たす必要がある。
• 所有権のある車両の最低限は以下の通りである
 運送範囲が 1 つの省以内の場合:1 車
 運送範囲 2 つ以上の省の場合:3 車両。取扱有害廃棄物が 2 つ以上ある場合は
2013 年からは 5 車両、2014 年からは 8 車両が最低必要。
 所有権のない車両(すなわち外部からレンタルする)は所有権のある車両を超え
てはならない(水路、鉄道を除く)
• 2012 年からは半数以上の車両、2012 年 6 月からは全ての車両は GPS(全地球測位
システム)を完備する必要がある。
• 廃棄物処理工場での環境汚染阻止条件をクリアする必要があ
③人材条件
• 1 つの廃棄物処理場に、化学もしくは環境専門の 3 年短大以上の資格を持つ2人以
上が在職している。
• 1 つの廃棄物運送所に、化学もしくは環境専門の 2 年短大以上の資格を持つ1人以
上が在職している。
• 車両運転者は訓練を受ける必要があり、その長となる人は 2 年短大以上の資格を持
つ必要がある(上記の人間が兼任可)
④管理条件
- 10 -
専用設備、施設の安全操作手順がある。
• 環境汚染モニタリング、環境汚染阻止計画がある。
• 労働安全、健康維持の計画がある。
• 事項阻止、対処計画がある。
• 定期的に訓練、教育計画がある。
• 活動終了する時の環境汚染阻止、環境保護計画がある。
• 環境の監視、処理操作の監視、有害廃棄物の処理効率の評価計画がある。
⑤その他
有害廃棄物処理場を1つ以上持つこと。1つの有害廃棄物処理場に付き、有害廃
棄物運搬拠点は5つ以下しか設立できない(同じグループ内だけを運搬する拠点、
同じ工業団地等内だけを運搬する拠点等を除く)。
また、上記に基づき、有害固体廃棄物の回収・運送・処理ライセンスの申請に
関する詳細な手続きの流れを以下に説明する。
環境資源省直属の環境総局は会社より申請書類を受理
した後、15 営業日以内に書類の合法性を審査する。
申請書類の合法性の審
査
工場試運転計画の審
査及び地域環境資源
局の意見徴収
環境総局は申請書類の合法性の審査が終了してから
20 営業日以内に試運転計画を審査すると同時に、上
記の条件の 5 つを満たすか否かを審査し、承認す
る。
有害固体廃棄物の回
収・運転・処理ライセ
ンスの取得
試運転計画の審査が承認されてから、25 営業日以内有
害固体廃棄物の回収・運転・処理ライセンスの取得
図表 3:営業日以内有害固体廃棄物の回収・運転・処理ライセンスの申請手続き
2.2
固体廃棄物サービスに対する優遇政策
固体廃棄物は投資法 59/2005/QH11 第 27 条に投資優遇分野リスト(投資奨励分
野リスト)に属する環境保護事業に該当され、ベトナム政府が優遇を与える。
優遇の詳細内容については環境保護活動に対する支援規定に関する 政令
04/2009/ND-CP において規定されている。
- 11 -
a)
優遇適用対象
環境保護活動についての新規投資案件、事業拡大、事業能力向上、科学研究投
資、廃棄物処理、リサイクル技術及び環境に優しい技術移転というプロジェク
トを持つ組織、個人。又は、重大な汚染を引き起こした施設のを移動プロジェ
クトを持っている組織・個人
b)
優遇内容
•
インフラ施設及び土地への優遇及び支援
- 環境施設のインフラ建設:環境施設のインフラ整備のために必要となる地
域の各種インフラ施設から工場施設を繋げる道路、電気、給水などのイン
フラの整備支援を受ける。
- 敷地の立ち退きの賠償:敷地の立ち退きを早く完了できるように地域の人
民委員会が新しい場所を配置し、回収する責任を負うよう支援する。
- 土地使用手数料、賃貸料の減免:土地使用手数料の免除;土地使用手数料
及び賃貸料の 50%減及び土地の引渡から 5 年間以内賃貸料の支払い延長可
能
•
資本、税金、手数料の優遇
- 資本調達:建設費用の 50%を政府の予算から支援を受ける。残りの建設費
用 50%をベトナム銀行から優遇金利で借入可能。
•
-
法人税:法人税法のガイドライン政令 124/2008/ND-CP に規定される。会
社活動期間中、法人税の優遇税率は 10%;地域に設立される企業の法人税
は課税所得が発生しているから最初の 4 年間で免税、次に 9 年間で 5%と
なる;地域外に設立される企業の法人税は課税所得が発生しているから最
初の 4 年間で免税、次に 5 年間で 5%となる。
-
輸入税:固体廃棄物処理施設の投資プロジェクトにおける設備や原材料の
輸入税の免税;リサイクル品の輸出税の免除。
-
付加価値税:通達 153/2010/TT-BTCに規定され、電気設備、蓄電池、バッ
テリー等のオリジナル製品の付加価値税の税率は 10%となる;輸出加工
企業(原材料をベトナムに輸入し、加工した後、海外に輸出する企業)と
して設立する会社がVATを免除するとなる。当社は国内に販売する場合、
VAT10%が発生する;環境保護事業を実施している組織・個人による科学
研究と技術開発 において、直接使用するために、ベトナムで製造が不可
能である輸入の機械、設備、消耗品は付加価値税の対象外となる。
-
手数料:環境保護手数料の免除
-
固定資産の償却:償却期限現行規定より 1.5 倍~2 倍早く早期償却可能。
製品に関する経済的支援
- 12 -
-
-
•
その他の優遇
- 環境保護賞:環境資源省が 2 年 1 回環境保護賞イベントを行い、受賞者を
決定する。このイベント及び環境保護賞がベトナム環境保護基金或いは一
般のスポンサーから貰える。
-
2.3
仕入費用の支援:排出元(工場など)から廃棄物処理場所まで運送費用
50%減を受ける。製品価格の支援:直接生産に使用される電気代 50%減を
受ける。
環境製品の価格補助:ベトナム環境保護基金からリサイクルなどの環境製
品の販売に対して価格補助を受けることができる。
環境保護の広告宣伝:環境保護目的の活動、プログラム、リサイクルの製
品に関する広告宣伝費用を奨励し、ケースにより広告宣伝費用を支援する。
固体廃棄物管理に関する管轄機関
固体廃棄物の管理は 2010 年までのベトナムの環境保護についての国家戦略、
2020 年までのビジョンの主な内容の一つである。そして、環境管理に関する各法
令は各省、各地域においてそれぞれ発行される。従って、固体廃棄物の管理政策
は実際に運用する際、いろいろな困難がある。具体的には、各地方で責任及び権
限が明確にならない、行政境界での管理が有効ではない、固体廃棄物の管理及び
監督について組織、個人、非政府組織及び国際組織、公衆などからの力を公募す
る制度が不足となる。
中央レベルでの固体廃棄物管理
固体廃棄物管理については環境資源省、建設省、商工省、厚生省、農業・農村開
発省及び環境資源省の管轄となる。
以下それぞれの管理内容について説明する。
a) 環境資源省は国家レベルで廃棄物管理の政策、規定及び基準を設定し、廃棄物
管理についての国家戦略及び総括計画を設定し、管理プロジェクトの承認と環
境影響評価を行う。
b) 建設省は都会の廃棄物管理責任を負う。それは、政策と規定の開発、固体廃棄
物管理拠点の区画と建設、国家レベルと地方レベルで固体廃棄物の技術インフ
ラ整備と管理である。
c) 商工省は産業廃棄物管理の責任を負う。それは産業廃棄物管理に関する開発政
策設定への参加、産業廃棄物管理に関する規定の発行、産業廃棄物管理につい
ての工業団地、輸出加工区の管理委員会のサポートと監督となる。
d) 厚生省は公衆の健康に影響を及ぼす医療廃棄物の調査と評価についての医療廃
棄物管理責任を負う。また、病院と診察室の医療廃棄物管理の監督です.
e) 農業農村開発省は農業廃棄物管理、農業廃棄物管理に関する政策及び規定の設定、
農業廃棄物管理のサポートと監督などの責任を負う。
- 13 -
その他、計画投資省と財務省が財務、税務に関する経済政策の策定を行う。ま
た、情報通信省は環境保護について宣伝、教育、公衆が環境保護活動に参加を即
す責任を負う。
商工省
環境省
建設省
MOC
農業農村開発省
厚生省
計画
投資
省と
財務
省
固体産業廃棄物
有害
有害で
はない
都会固体
廃棄物
医療固体廃棄物
有害
有害で
はない
農業及び
農村固体
廃棄物
専業村か
らの固体
廃棄物
備考:
直接関係
間接関係
財務関係
(*)
いずれ機関・段階にも任せない農村での生活固体廃棄物
(**)
商工省又は農業農村開発省に任せない専業村からの固体廃棄物
図表 4:中央レベルでのベトナムの固体廃棄物管理
地方レベルでの固体廃棄物の管轄機関
各地域に固体廃棄物管理の責任を持たせられる国家機関は以下の通り。
a) 地方の資源環境局は環境資源省の直属機関として地域の環境に関する全般的な管
理を実施する。
b) 地方の建設局は以下の生活固体廃棄物・埋立場所の管理を行う。
i) 首相に承認された都市企画の実施監督。それと環境基準に基づき、埋
立場所の設計・建設
ii) 地域での環境プロジェクトの承認
iii) 固体廃棄物の埋立場所の区画、固体廃棄物処理拠点の区画実施の支
援
c)
都会環境会社(URENCO 社)は建設局 又は環境資源局に属し、地域又は都会で
の廃棄物の収集、運搬及び処理についての責任を負う国営企業である。また、
URENCO 社は固体廃棄物管理、公的場所の衛生確保、公的照明、道に沿う木の栽培
及び保護についての責任も負う。
- 14 -
ハノイ、Hai Phong、Hue 市にある URENCO 社は 建設局に直属する。
一方、Da Nang と Ho Chi Minh 市にある URENCO 社は人民委員会に直属する。
※中央の各省と地方各局の協力
現状では固体廃棄物管理について中央の各省と地方各局の協力体制は十分でな
い。地方各局の環境に関する責任、役割について意見はマチマチとなっている。
もっとも、最近ホーチミン市では URENCO 社と環境資源局と人民委員会との間で
はいい協力関係があり、他地域に比して管理が効果的に行われている。
環境資源省
ホーチミン市
人民委員会
ホーチミン財
務局
ホーチミン環
境資源局
他の関連役所
区の人民委
員会
環境管理部
固体廃棄物管理部
環境保護部
URENCO
環境資源部
郡/村の人民
委員会
個的サービ
ス会社、廃
棄物運搬企
各部の環境担当者
備考:
直接関係
間接関係
図表 5:ホーチミン市の固体廃棄物管理の模型
2.4. 環境に関する参照法令規定、政策及び役所の見解
本項目は参考内容である。固体廃棄物を含め環境に関する参照法令規定をリス
トアップするほか、政府の政策を解説し、それに関する役所の見解を 3 つに分け
て報告させて頂く。
- 15 -
2.4.1. 参照法令
以下、固体廃棄物管理に関連するその他法令を列挙する。
a)
環境保護法
環境保護法 52/2005/QH11 第 5 条において、環境全般について規定している。
o 団体、住民群衆、世帯、個人などが環境保護活動に参加出来る様に便宜を
図る。
o 環境保護活動についての自主意識を向上させるため、宣伝・教育・激励の
強化し、行政・経済の対策と適用する。天然資源を適切に使用し、節約し、
再生可能エネルギー、グリーンエネルギー開発、廃棄物のリサイクルを強
化し、減少する。
o 重要な環境問題の解決を優先する。重要な汚染がもたらす施設、汚染地域
に環境を回復させる。都市及び住民区の環境保護を取り組む。
o 環境保護への投資は環境保護の目的とする資本金の開発を投資し、多様化
すること。毎年、国の予算から環境保護事業に対する特別な投資額を配分
する。
o 環境保護活動と環境に優しい製品に対して土地及び税務優遇を設置し、を
実施し、財務のサポートを行う。それと、環境保護及び環境製品のバラン
スを有効的に取る。
o 環境保護について人材育成を強化し、研究を奨励し、環境保護の科学及び
技術を活躍し、環境産業を開発する。
o 国際協力を拡大と効率を向上させる。環境保護についての国際条約を十分
に実施する。団体、個人が環境保護についての国際協力を実施する事を奨
励する。
第 6 条には、以下のように激励された環境保護活動を記述する。
o
o
o
o
o
o
o
o
o
o
全員が環境保護活動に参加し、環境衛生を確保し、自然偉観と生物多様性
を保護する様に宣伝、教育を実施すること。
天然資源を保護したり適切に使用したりすること。
廃棄物を削減、収集、再利用、リサイクルする。
再生可能エネルギー、グリーンエネルギーの開発及び使用、オゾン層を破
壊し、温室効果を発生させる排気を削減すること。
環境に優しい製品及び環境基準を満たす施設を登録する。
廃棄物の処理、リサイクルの技術と環境に優しい技術を調査し、移転、運
用する事。
環境保護の道具・設備の生産工場拠点の建設投資、環境に優しい製品の生
産、販売、環境保護サービスの提供。
現地の遺伝子資源を保存し開発する。環境に良くなり、経済的な価値のあ
る遺伝子資源を飼育、輸入すること。
環境に優しい村、機関、企業、生産拠点を建設すること。
住民コミュニティーの環境衛生保護活動管理方法を開発し、環境英英保護
活動・サービスを行うこと。
- 16 -
o
o
環境衛生保護の習慣作り、環境に悪い影響を及ぼす習慣を無くす事。
環境保護活動に知識、力、財務などを貢献する事。
b) 固体廃棄物に対する環境保護費に関する政令 174/2007/ND-CP号
固体廃棄物を排出する会社は一定の手数料(環境保護費)を国に納める必要が
ある。当制令は支払方法等について規定している。
【環境保護費】
・ 一般廃棄物:40,000 VND以下/1トン
・ 有害廃棄物:6,000,000 VND以下/1トン
c) 教育、職業教育、医療、文化、スポーツ及び環境の社会化奨励政策に関する政令
69/2008/ND-CP
同政令により、個人拠点又は組織は政府が規定する教育、職業教育、医療、文
化、スポーツ及び環境関係のサービスを提供する事が可能である。
それにより、上記の個人、組織が土地使用権および土地付き財産所有権を登録
する際、登録税が免税されるほか、現行規定に従って、法人税、付加価値税、輸
出入税に関する税金優遇を受けることができる。
具体的には決定 1466/QD-TTg において環境分野に対する優遇対象を下記の通り
規定している。
o
o
o
o
o
o
o
o
o
o
廃棄ゴミの収集、運送
廃棄ゴミの処理
有害固体廃棄物の収集、運送(医療廃棄物含)
有害固体廃棄物の処理 (医療廃棄物含)
生活廃水処理
小範囲内の生活廃水処理
公衆トイレの設置
リサイクル・グリーンエネルギー生産拠
火葬、電葬
浄水提供
d) 環境保護税法のガイドラインについての政令 67/2011/ND-CP
環境保護税法と政令 67/2011/ND-CP に基づき、ビニール袋に対する環境後保税
は 4 万 ドン/kg となる。(環境資源省の規定により、環境に優しい基準を満た
す梱包剤除き)
- 17 -
環境局 (VEA)が梱包材にエコロジーマークを貼るテストを実施している 。エコ
ロジーマークを貼った製品は環境に優しいものだと評価され、環境保護税を免ず
る。
e) クリーン開発メカニズム (CDM)に基づく投資プロジェクトに対する財務仕組みと
政策についての 決定 130/2007/QD-TTg
本決定により、 CDM プロジェクトを実施するための固定資産、国内に生産でき
ない原料・部品・半製品を輸入する時、輸入税が免税される。また、通達
58/2008/TTLT-BTC-BTNMT はは温室効果ガス排出権の販売による手数料の収納、管
理、使用に関して規定する。
f) 2015 年までベトナムの環境産業開発プロジェクト、2025 年までのビジョンに関
する 2009 年 07 月 20 日付の決定 1030/QD-TTg
本決定により、政府が環境産業開発支援及び国内外での組織、個人が環境産業
開発への投資を奨励する。 環境分野での事業活動を行う企業は法律に従って土
地、資本、税金についての最高優遇制度を享受すること。
g) 2025 年までの固体廃棄物の管理及び 2050 年のビジョンに関する 2009 年 12 月 17
日付の決定 2149/QD-TTg
本決定により、2025 年までの国家目標、義務及び対策が明確になっている。各
省、地域は固体廃棄物の分類、削減、再利用、リサイクル(3R- Reduce、Reuse、
Recycle)をしなけれなならない。リサイクルは経済及び環境にとって基本的な
内容の一つとなる。リサイクル製品からの経済利益以外、各リサイクル企業が仕
事をもたらし、埋立廃棄物量の削減、土地を含む天然資源を保護すること。
h) 資源及び環境保護への投資奨励政策案の承認についての決定 129/2009/QD-TTg
本決定により、政府が資源・環境保護の目標を達成し、資源および環境分野へ
の投資資本金を増加するために、資本の開発能力向上(特に国内の資本)ための
マクロ政策、制度についての新たな政策を作成すること。
各政策、制度は以下のようなグループに分けられる i) 土地区画・使用政策・
制度 ii) 土地の奨励政策・制度 iii) 財務の奨励政策 iv) 投資資本金の誘致奨
励政策 v) 人材開発政策 vi) 科学技術の奨励政策
i) 2020 年までの環境サービス開発案の承認についての 2010 年 2 月 10 日付の決定
249/QD-TTg
本決定に基づき、開発案が三つある: i) 環境サービスについての政策、規定
の作成 ii)環境サービス市場開発及びベトナムでの環境企業へのサポート iii)
環境についての人材の開発。その他、環境サービスを提供する組織、個人が法律
に従って、土地、資本金のサポート、信用の優遇、費用・税金の削減・免税を適
用する。
j) パブリック・プライベート・パートナーシップ (PPP)の方式での投資試し制度の
発行についての 決定 71/2010/QD-TTg
- 18 -
本決定に基づき、廃棄物処理工場は PPP 方式で投資する事ができる。PPP のプ
ロジェクトでの資本金は投資家が直接に出資し、、国内外に借入し、出資を公募
する事ができる。その以外は、投資家の資本金は PPP プロジェクトの自営が出資
すべき資本の最低 30%を確保しないといけない。
k) 2011-2020 階の固体廃棄物処理への投資プログラム承認についての決定
798/2011/QD-TTg
2020 年までの政府目標は都会生活固体廃棄物の排出量の 90%が環境基準を満た
すように収集、処理をしなければならない。そのうち 85%は再利用をしなければ
ならない。さらには、農村部の固体廃棄物の総排出量の 70%が環境基準を満たす
ように収集、処理をしなければならない、そのうち、60% が再利用、リサイクル
をしなければならない。 また、有害ではない固体産業廃棄物の総排出量の 90%が
環境基準を満たすように収集、処理しなければならない。そのうち 75%が再利用、
リサイクルしなければならない。医療機関で排出した有害と有害ではない医療固
体廃棄物の 100%が環境基準を満たすように収集、処理をしなければならない。
この分野での投資プロジェクトは土地、税金、技術インフラ整備についての優
遇を享受する。また、現行法令に従って、固体廃棄物処理の技術の研究、開発支
援、労働者教育及び信用基金からの資本金借入についての優遇も享受する。
投資法 59/2005/QH11 及び政令 108/2006/ND-CP に基づき、以下に環境保護に対
する外資規定での幾つかの制限がある。
•
外国の投資家に対する条件のある投資分野
o 公衆の健康に影響を及ぼす事業
o 天然資源の視察、測量、開拓
o 生態環境
海外投資家に対する投資禁止分野
o 公衆の健康に影響を及ぼし、または天然資源・環境の壊滅プロジェクト:
i) 表 1 での化学生産 (国際公約に従う)、ii) ベトナムで使用禁止農
薬・獣医薬生産 iii) ベトナムで使用禁止の薬、ワクチン、医学品、化
粧品、化学及び殺虫剤などの生産
o 外国からベトナムに入った有害廃棄物処理プロジェクト;
o ベトナムがメンバーである国際条約にしたがって、禁止される害毒・有
害化学物の生産及び使用のプロジェクト
•
以下はベトナムで環境保護分野で法律違反処理規定である。
•
•
•
2009 年に改正された刑法
環境保護で法律違反処理についての 政令 117/2009/ND-CP
土地分野での行政違反処理についての政令 105/2009/ND-CP
l) ベトナム環境保護ファンドの組織及び活動に関する 2008 年 3 月 3 日付の決定
35/2008/QD-TTg
環境保護分野にて、非利益の目的に財務組織が三つあり、それはベトナムの環
境保護基金、各地方、都市の環境保護基金、産業分野での産業環境保護基金であ
- 19 -
る。同決定においてファンドの運営規定及び活動が規定されている。2010 年 03
月 01 日までに同基金では環境プロジェクト 92 件に借入の優遇金利で 350 百億ド
ン貸し出しを実施した。
2.4.2 リサイクル政策に関する環境局の見解(参考、非公式情報)
ベトナム環境局の法務・政策・部の 政府高官 Tien氏によると、現在のベトナム
の環境管理体制は脆弱である。(例:責任の所在が明確ではなく、管轄機関同士
の協力がない)。
以下管理体制を強化するために長期、短期で以下の方針を持っている。
順
番
1.
項目
長期
短期
政策と法律
現行法令、政策及び規定を研究し、そ
の効果率を検討し、よりよい法的枠組
を作成するために、変更・改善立案を
作成する。
固体廃棄物管理に関する全体区画、国
家戦略の実施を評価し、中央レベルと
地方レベルで法令の追加修正をできる
ようにする。
固体廃棄物管理に適用する技術基準
及び指標を研究・完成させる。
固体廃棄物管理の区画、実施及び管
理の目的に、個体廃棄物に関する国
家データベースを開発・設定する。
ISO 14000 使用、環境監査及びCDMに
対する市場確定を奨励する目的に、
詳細な規定を策定する。
2.
国家管理
中央レベルと地方レベルの管轄機関の
役割の重複を回避するために、各管轄
機関の権限、責任を明確にする。
3.
3R管理
4.
環境社会化
及び環境教
育
産業廃棄物の削減、環境に易しい生活
方式を展開し、製造業者及び輸入者に
製品に発生する廃棄物を収集、処理を
させ、産業廃棄物の輸出を監視する。
固体廃棄物(特に産業廃棄物及び医療
廃棄物)の再利用、リサイクルを強化
する。
民間セクターに 3R活動への参加を奨励
させる。
広告宣伝を通じて、環境衛生に関する
公衆意識を向上させ、学生に環境保護
の意識を教育する。
廃棄物の収集及び 3R活動の社会化を強
化する 。
2025 年までの固体廃棄物の国家戦略
に基づき、固体廃棄物管理システム
を開発する。環境保護法に基づき、
産業廃棄物の輸入及び バーゼル条
約 に基づき、廃棄物の国際運搬を監
視する。
環境汚染を引き起こす中古車、設備
及び技術などの輸入を削減する。
リサイクル産業の開発、廃棄物の販
売市場の開発、
リサイクルの製品の消費の奨励、
地域における 3Rを推進するために計
画を設定する。
5.
固体廃棄物
の適切な処
都市及び地域における固体廃棄物管理
の全体計画を作成する。
- 20 -
対象者のレベル別でで環境教育を実
施する。
地域ごとにに廃棄物のリサイクルシ
ステムを構築する。
「汚染を引き起こす人は費用を払
い、、環境から利益を得る人も費用
を払わなければならない」という原
則を強化する。
現状の古い処理場から近代的なゴミ
処理場に変更する。
6.
理技術の計
画・選択
都市及び地域にて固体廃棄物処理の目
的に、適切な場所を選択し、インフラ
投資及び処理施設を建設する。
廃棄物の収集、運搬サービスに対する
民間化を強化する。
財務
固体廃棄物管理に対するプロジェクト
の資金調達方法を多様化する(国庫、
国内と国際支援、ベトナム環境基金な
ど)
各種の廃棄物をリサイクルし、十分
な市場を構築する。
リサイクル可能な廃棄物に対するリ
サイクル手段を作成する。
技術教育、技術移転の支援、他の
国、非政府組織と国際組織が提供す
る技術サポートを活用する。
排出削減証書の排出枠(クレジッ
ト ) を受 け るた め、 CDM に 接 近す
る。
リサイクル可能の様々な廃棄物に対
して、通関システムを運用する。
環境保護費用を増加するように、費
用規定を設定する。
図表 6.:管理体制に関する法務・政策・部の政府高官 T 氏の見解
- 21 -
3.
固体廃棄物管理に関する現状
第 2 章には、ベトナムにおいて固体廃棄物管理の現状に関して 5 点で報告させ
て頂く。それは①固体廃棄物の市場の統計データー、②固体廃棄物サービスの提
供者、③固体廃棄物の収集方法、④固体廃棄物の処理技術、⑤今後の市場の見通
しという項目である。詳細には、以下に解説する。
3.1 固体廃棄物の市場の統計データ
ベトナムの人口が多くて、工業団地数量が増加していく一方、廃棄物の収集・運
送・処理方法があまり有効ではないのは現状である。詳細には、以下の通りであ
る。そのため、ベトナムでのリサイクル産業が十分に整備されていないが、固体
廃棄物サービスは環境保護に貢献するほか、大きな潜在成長力があると考えられ
る。
ベトナム統計総局によって、2011 年のベトナム人口が 87,84 百万人ぐらいで東
南アジアでの第 3 目で、世界で第 14 目多いです。その以外は、都会の人口が概
算で 26,88 百万人で総人口の 30,6%を占めている。
商工省のレポートによって、工業団地及び輸出加工区が 2005 年~2010 年に 131
件から 238 件まで 2 倍で増加している。工業団地及び輸出加工区の生産高が
2001-2005 間段階で 44.4 百億 USD から 2006-2010 段階で 125 百億 USD に増
加し、前年比 15-16%増となる。その中、輸出高は 2001-2005 段階で 22.3 百億
USD から 2006-2010 段階で 63.7 百億 USD に増加し、2010 年の全国の輸出高の
25%を占めた。
工業団地と輸出加工区を初め、経済・社会の急速発展の中、ベトナムは固体廃
棄物の収集、運送、処理を含む固体廃棄物管理についての大きな困難と固体廃棄
物管理についての公衆の意識不足に直面している。2011 年のベトナムの環境レポ
ートによると、国家戦略と政令 59/2007/ND-CP に規定された重要な指標が以下の
ように未だ達成できななかったこと。
No
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
2010 年の
目標(%)
指標
2009 年の実績(%)
環境資源省
各地域の
のレポート
レポート
備考
収集済みの固体廃棄物の割合
90
80-82
73.81
分類済み廃棄物の割合
・ 世帯
・ 企業
住民区にあるゴミ運送の割合
公的場所にあるゴミ運送割合
廃棄物の適切な最終処理規則で処理
された都会個体廃棄物と産業廃棄物
廃棄物の適切な最終処理規則で処理
された医療廃棄物
グリーン技術を適用する企業又は環
境の適切な基準に基づき廃棄物を処
理する企業の割合
30
70
80
80
-
7.32
56.19
54.1
64.8
省数:28
省数:30
省数:22
省数:28
省数:33
60
-
33.17
省数:24
100
90.9
-
100
-
75.24
- 22 -
厚生省
省数:29
環境基準を満たす ISO 14001 認可書
50
6.65
省数:15
を取得した企業の割合
図表 7:2010 年までの環境保護状況及び 2020 年までのビジョンに関する戦略報告書
8.
商工省のダーターにより、全国 20 省・都市を対象として環境産業の現在の需要
と潜在成長力のに関する商工省の調査により、廃棄物の年間収集量は 3,200 万~
3,400 万トンであり、年間の増加率は約 7%と推定される。
また、建設省と環境資源省の推測により、ベトナムにおける固体廃棄物の排出
量は 2015 年に約 4,500 万トンに達する可能性があるとのこと。その内に、都市
での廃棄物が 45.94%、農業廃棄物や農村廃棄物からの廃棄物が 32.57%、工業団
地、経済特区及び輸出加工区での廃棄物が 17.17%を占めている。なお、固体廃
棄物処理による売上は 2010 年に 3 兆 9,000 億ドン(1 億 8,500 米ドル)と見積
もられた。
産業廃棄物の排出量
図表 8:ベトナムにおける固体廃棄物の規模と構造(2012 年、環境資源省、建設省よ
り)
世界銀行のレポートにより、固体廃棄物のリサイクル可能の標準比率は非常に
高く、ある産業別で 80%占めるケースもある。その他に汚染防止及び抑制、技術
支援、技術移転、環境にやさしい機器、消耗品などの製造は非常に潜在成長力が
高いと思われる。
但し、環境事業を行う会社の能力改善が沢山求められる。環境事業を開発する
ために、政府は国内外の組織や個人が環境サービスに関わる技術及び環境処理分
野に投資できるように政策を設定しており、環境費用のシステムを重視し、改善
する必要もあり、ODA に頼らずに技術分野や環境処理置装で民間投資を誘致する
必要がある。
建設省によると、都市での固体廃棄物の排出量が 1,568 万トン、農村の固体廃
棄物の排出量が 1,112 万トンと推定されている。各都市に、生活廃棄物が固体廃
棄物の排出量の 60%~70%を占めている。近年、ホーチミン市及びハノイ市の大都
市では、生活の固体廃棄物の排出量が年々10%~15%増となる。
- 23 -
図表 9:ベトナム地域別の固体産業廃棄物の排出量(2012 年の環境資源省及び建設省
により)
2011 年、ベトナムの産業廃棄物量は 734 万トンとなった。特に、工業団地が一
番多い東南部では、全国の 46%を占める。このうち、ホーチミン市は東南部の
35%を閉めている。また、工芸村が一番多く集まっているホンデルタ では、大量
の産業廃棄物が排出している。詳細には、この地域に、工芸村がおよそ 1,500 あ
り、、毎年 100 万トンを排出している。その内、バクニンとハノイがその半分以
上を占めている。有害廃棄物は 2011 年に固体廃棄物の約 20%を占め、147 万ト
ンと推定されている。
3.2 固体廃棄物サービスの提供者
現在、固体廃棄物サービスを提供する一番有名会社は国営会社である URENCO で
ある。当社はベトナム全国の各大きな都市にサービスを提供している。それ以外
に、小さい地方にはローカル会社が多少あり、外資会社が正式に未だできていな
い状態である。詳細には、以下の通りである。
商工省の報告により、ベトナムの環境産業を実施している会社h多くて、数千
社ぐらいとのこと。
・ 環境処理サービスの提供する
・ 設計、環境影響評価、職業訓練、技術移転、投資コンサルティングを含むコ
ンサルティングサービスの提供
・ 汚染の環境処理施設、ごみ収集場、転送ステーションの建設
・ 掃除、衛星、廃棄物収集・輸送を含む環境衛生;
- 24 -
・ 環境産業用の機械、設備、資材及び化学製品の販売
・ 環境厄災を降服するために、救助サービスの開発
・ 技術分析、汚染防止・コントロール、環境監視
多くの地域及び都市では、国営企業である都市環境公社(URENCO 社)が廃棄物
管理を担当している。地域の状況に応じて、URENCO 社が廃棄物管理の全て工程、
或いは一部の工程のみ(運搬処理)を実施している。URENCO 社の他に、いくつか
のの国営企業や合弁会社や地区の人民委員会に直属する他の種類の企業が固体廃
棄物の収集、運搬、処理を実施している。
例、URENCO ハノイがハノイ市内の多数の固体廃棄物の収集を行っているが、残
りの一部に対して、区レベルの人民委員会に直属する環境会社及び協同組合が収
集を実施している。近年、固体廃棄物の収集を行っている自営組織が増加してい
る。例:Thang Long 環境サービス株式会社、Tay Do 株式会社、Green 株式会社、
Thanh Cong 協同組合である。
ホーチミン市では、固体廃棄物収集は、次の 3 つのグループに分けて行われて
いる。 i)URENCO 社、ii)区レベルの人民委員会の直属のサービス会社 22 社
(新設のビンタン区とタンフー区に未だない)iii)協同組合。自営グループの
収集量はホーチミン市の収集量の 60%を占めている。廃棄物の運搬について、
URENCO、サービス会社及び Cong Nong 協同組合はそれぞれ 53%、30%と 17%を占め
ている。
他の地方には、個人投資家が人民委員会と連携し、農村部での固体廃棄物管理
サービスを提供する。この分野に成功している会社は Huy Hoang 責任有限会社
(ランソン省)、Dong Phuong 環境責任有限会社(ブォンマタット市)、Cam Pha
工業株式会社と INDEVCO 社(クアンニン省)である。
国営会社は規模が大きくて、たくさん従業員を雇用するが、従業員の 70%はごみ
収集者及びドライバーで、簡単な収集方法だけを行う。管理者は経験が豊富であ
るが、環境の専門知識が不足している。
3.3 固体廃棄物の収集方法
固体廃棄物の収集形式が都市、農村、工業団地、街路の地域により異なり、数
十年から維持されている。
3.3.1 都市と農村
都市では、住民は住宅の前にゴミ箱をおいて、URENCO の従業員はゴミ入れをも
って歩いて、1日で数回で収集しに行っている。容量 0.6~1.5 立方メートルの
ごみ入れが一杯になると、ごみ収集車にごみを積んで、埋立地に運搬される。
ゴミ収集の転送ステーションが設定できない場所では、コンテナーがある。ゴ
ミ収集車が毎日 1 回コンテナーにあるゴミを収集し、埋立地に運搬する。この収
集は農村によく適用される。
通常、固体廃棄物はソースまたはゴミ収集の転送ステーションに分類される。
実際、収集された廃棄物の種類に関わらず、生活廃棄物、産業廃棄物、医療廃棄
物、有害廃棄物、非有害廃棄物はすべて同じ埋立地で処分されている。
- 25 -
ごみ入れ
ごみ収集車への積み
写真:ベトナムでの都市ごみ収集
ごみ収集車
各々世帯は、自分の家の前で廃棄物を除去する義務がある。大通りからの廃棄
物は、URENCO 社の従業員によって収集される。公衆地域については、道路掃除機
は街路及び都市ヤード、ターミナル等を掃除することになる。道路清掃が手で
(ほうきで)及び機械での両方の方法に行われる。但し、道路清掃車は中心地、
大きな道だけをだを掃除する。街路の生活ごみが各種の廃棄物の排出量の小さな
部分しめているが、従業員人数が多い。
3.3.2 工業団地
工業団地では、固体廃棄物は、一般廃棄物(生活ごみ)や有害廃棄物やリサイ
クル廃棄物の 3 つに分類される。廃棄物の排出者と URENCO 社の間で締結する契
約を通して、一般廃棄物は URENCO の廃棄物トラックで収集される。有害廃棄物
に関して、排出者が有害廃棄物の収集ライセンスを所有する機関から提供される
固体廃棄物処理サービスを利用する必要がある。
なお、医療廃棄物は、同様に URENCO 社によって管理され、収集される。収集、
運送、処理は病院及び焼却炉の間に厳密な手順に従って行う。
3.3.3 ゴミ収集車の転送ステーション
転送ステーションがごみ収集車の運送間隔を短くし、運送費を節約できる場所
である。転送ステーションが現代的、ごみ圧縮の設備が設定される場所がある
が、、大型のコンテナ、コンクリートのごみ箱、空きスペース等の場所がある。
通常、収集サービス会社は都市或いは農村を幾つかの小さいな地域に分けて、そ
の地域ずつに転送ステーションを設定する。現在、転送ステーションがオーバー
ロードになり、衛生が良くなく、環境汚染になり、交通渋滞も起こす。
また、医療廃棄物、産業廃棄物と建設廃棄物の収集の場合、輸送ステーション
がないこと。
3.3.4 運送
区レベルの行政組織はその地域に排出されたゴミを収集する責任を負う。運送
車両は、フォークリフトトラック、圧縮ごみ収集車及び一般の輸送用のトラック
- 26 -
を含む積載量 4 トン~13 トン廃棄物トラックである。また、船とボートが運河と
川に廃棄物収集のために使用される。土地の不足のため、ゴミ収集車のパーキン
グは都市の郊外にある。
現在、廃棄物運送のための固定ルートがない。大都市では、交通渋滞により、
都市からゴミ処理場所への運送時間がかかり、1 日平均 2~3 回となる。
3.4 固体廃棄物の処理方法
ベトナムでは、固体廃棄物の主な処理方法は 4 つあり、埋立、たい肥発酵、焼
却、リサイクルである。その中に、埋立方法及び焼却方法が一般的であり、たい
肥発酵方法が最近農村にてよく開発されている。リサイクル方法が現在未だ開発
されていないが、今後政府に注目される。
3.4.1 埋立
ベトナムでは、殆どお都市廃棄物が埋立場所に埋立されている。環境総局の統
計によると、全国に埋立場所が 98 ヵ所あり、そこに殆ど露天の埋立場所である
このうち、衛生条件を見たす場所は 16 ヵ所のみで、主に大都市に収集される。
また、地盤が丈夫になれるように建設されていない多くの埋立場所があり、住民
の住宅から 200 メートル~500 メートルで離れる埋立場所もある。衛生条件に満
たしていない埋立場所は地面汚染及び下水汚染を引き押して、住民の健康に悪影
響を与えている。
ホーチミン市では、廃棄物の処理能力 2,000 トン/日 Go Cat 埋立地(ビンタン
区)(総面積 25ha)が最新技術にアップグレードされている。プロジェクトの投
資額が 2,620 億ドン(約 9.88 億円)となり、オーランドから政府開発援助額と
して 60%資本を受け、ホーチミン市の員民委員会から残りの資本を受ける。ホー
チミン市に有名な廃棄物の処理場所としては、Phuoc Hiep(Cu Chi 区)、Dong
Thanh(Hoc Mon 区)、Da Phuoc(Binh Chanh 区)等の他の埋立場所がある。そ
の中に、処理能力 3000 トン/日 Da Phuoc(総面積 128 ha)がホーチミン市に一
番大きな埋立場所であり、排水の処理能力の 1,000 立方メートル/日の処理シス
テムを整備されている。現在、ベトナムにゴミから出る水に対する環境基準を設
定される埋立場所がないこと。埋立場所浸出液規格がベトナムで未だ作成されて
いない。中央直属都市の埋立場所にゴミから出る水は重金属濃度が低いが、その
水にある有機物と窒素の濃度が非常に高いである。
自己ゴミ処理は、ゴミ収集サービス及び処理サービスが提供されない地域でよ
く見られる。収集処分サービスはない住宅は、自分の方法でごみ処理を行ってい
る。従って、この場合、ごみが近隣の川と湖に汚染を引き起こし、または、近く
住んでいる地域で捨てられること。
3.4.2 たい肥発酵
たい肥発酵とは土に滋養分・コンポスト又は有機質肥料を作るため、管理され
る条件で勇気廃棄物を分解する。
堆肥発酵は有機物のリサイクルの有利な形式のひとつでリサイクル材料の回復
スピード向上にサポートする。それは、固体廃棄物処理システムがより効果をだ
せるようにサポートする。ただし、この方法は一般ではない。幾つかの理由があ
- 27 -
る。バイオロジープロセスの要求を十分に応えないといけない。飼育用餌が不十
分、肥料の質が良くない、マーケティング経験が浅い。それと、古いゴミ場所
は堆肥発酵に使用されて、自然有機物は埋立場所で分解される.
最近、民営会社が都会で堆肥発行を実施し始めている。堆肥発酵は小さいな違
いがある。固体廃棄物の堆肥発酵の典型な方法はは寄生物が必要です。適切な栄
養成分を供給する良い品質のある肥料は 30 USD/トンで売れる。 この会社は発酵
可能廃棄物を処理するため、都会と契約書を締結し、都会廃棄物の量で処理から
儲ける。 (10-15 USD/トン).
ベトナムで幾つかの堆肥発酵社があり殆ど北部です。その中は Cau Dien 堆肥
発酵工場は 2002 年にアップグレードされて 50,000 トン生活固体廃棄物/年で処
理している。具体的な場合は長い経験を持つ幹部が足らないのは堆肥発酵社の処
理効果に対する不便な要素である
3.4.3 焼却
ゴミ焼却炉はベトナムで一般的に使用されていない。幾つかの病院でごみ焼却
炉が使用されているが全部ではない。医療廃棄物は殆ど、埋立場で処理されてい
る。焼却された病院廃棄物についての数量又は種類についてのデータが少ない。
彼らはデータを保管してない。各焼却炉は政府より技術基準と排気量について評
価されているがベトナムは焼却炉から発生したダイオキシン濃度を分析する技術
が足らない。
現在、既存焼却炉はキャパシティーが小さい 5-20 トン/日で燃える時の温度、
排気についての貴人を満たしてない。主な理由は医療廃棄物の低い熱量が起動に
悪い影響を与えて燃やす時、焼却を維持するため、燃料を継続的に追加しないと
いけない。現在、ハノイ URENCO はベトナムで一番大きいな会社のひとつで焼却
炉が三つしかない。NamSon 焼却炉(ハノイ)は産業廃棄物と有害廃棄物の処理に
集中しキャパシティーが 200 kg/時、CauDien(ハノイ)焼却炉は 医療廃棄物処
理に集中しキャパシティーが 120kg/時で Dai Dong (Hung Yen)焼却炉は産業廃棄
物処理に集中しキャパシティー1 トン/時. その以外は Tam Sinh Nghia と Kepple
(ホーチミン市)焼却炉がある予定で総キャパシティーが 3.500 トン/日で 2013 年
に操作する予定である。
埋立場での屋外焼却はいくつかの都会で運用されている。特に、乾季で廃棄物
の数量を削減し、埋立場の保管量を増やすため、使用されている。その以外は、
世帯で廃棄物焼却は生活廃棄物を削除するため、都会と農村で運用されている。
この焼却は環境に悪い影響を及ぼす有害コンタミナントを発生させ人間の健康に
危険ももたらす。それと、焼却場有機廃棄物の分解でメタンガスの自然引火の影
響で火災がでよく発生している。
3.4.4 リサイクル
ベトナムでの回復・リサイクル率が高い。ベトナムでは、都市廃棄物のおよそ
20%がリサイクルされることは知られているが、国家レベルで毎年リサイクルさ
れる廃棄物量についての情報はない。この 20%が多くのアジア国より高い。多く
のベトナムの家族が崩れる代わりに、使用したアイテムを売るという事実のため
に、家庭レベルでのリサイクル適用は高いと言える。
- 28 -
一般的には、ガベージコレクタ、スクラップコレクタも含むベトナムにおける
不正式なリサイクルの分野が固体廃棄物管理の活動に重要菜役割を果たしている。
コントロールがある野天なごみ埋立地では任意の運用手順がなくて、ガベージコ
レクタやスクラップコレクタが自由にリサイクルできるものをかき集めに来る。
国家レベルでの情報がないが、北部でリサイクルセンターのハイフォンにプラス
チック、紙、金属、ガラスの取引が 2010 年に 11350 億ドンと推定されている。
このうち、リサイクルされた材料のほとんどはプラスチック(約 450 億ドン)、
紙(400 億ドン)、金属(35 億ドン)である。
リサイクルはごみ収集車、ゴミコレクタ、ごみ収集車のサポート、スクラップ
ピッカー等の者不正式な民間部門による実施されて、ごみ発生所、ごみ捨て場 、
ごみ収集場、転送ステーション、埋立地等の場所に行われている。リユースとリ
サイクルが多くの家族に一般的に適用されて、またジャンクバイヤー、ごみピッ
カー、ごみ収集者、スカベンジャーによって分類されている。ダンボール、プラ
スチック、ラスボトル、くず紙ガ、くず金属等の様々な材料を集めている。リサ
イクルできるものが代理店に売られた後、再販売の前にきれいにされて、分類・
包装、簡単に処理される。
廃棄物発生
家庭・ジャンクバイヤ
ーによる収集
ごみ捨て場
ごみピッカーによる収
集
廃棄物収集
ごみ収集者による収集
レシーバ
仲介人
転送ステーショ
ン
ごみ収集者による収集
廃棄物処理処分
スカベンジャーによる
収集
処分者
生産者
図表 10:ベトナムにおけるリサイクルの流れ
リサイクルアイテムが最終点への輸送のためのかなりの廃棄物量を減らすこと
ができる。しかし、非常に低い生産テクノロジーや安い投資コストなどの理由だ
から、これらの工場や企業のほとんどが環境被害と低品質の製品を引き起こす。
- 29 -
3.5 市場の見通し
上記に報告させて頂く通り、ベトナムには環境事業が未だ開発されず、政府側
にも法律が未だ十分に整備されない。2011 年より環境事業が外資会社に対して開
放されるため、今後環境事業がどんどん発展する見込みである。それと同時に、
政府がリサイクル、廃棄物処理地域企画などの環境事業に関する規定を検討し、
発行する予定である。
3.5.1 リサイクル基準
環境資源省は廃棄物の収集 、処理に関する決定(案)を作成している。それに
より、製造業者及び輸入者がベトナム市場で販売物品の収集及び処理の責任を負
う。製造業者及び輸入者は管轄機関により規定されるリサイクル割合を達成しな
い場合、環境手数料を支払わないといけないこと。収集、処理が求められる製品
グループが 6 つある。
No
リサイクル
割合
廃棄物
I.
1.
2.
II.
1.
2.
開始日
蓄電池及び 電池
各種類の 蓄電池
15%
2015/01/01
各種類の電池
10%
2015/01/01
電子設備
コンパクト照明、蛍光灯
10%
2015/01/01
コンピューター (デスクトップ、ラップトップ)、 15%
2015/01/01
5モニター 、 CPU
3.
印刷機、ファックス機、スキャン機
15%
2015/01/01
4.
フォトー機
10%
2015/01/01
5.
携帯電話
10%
2015/01/01
6.
テレビ、DVD、VCD、CD 及び他の設備
10%
2015/01/01
III. オイルと潤滑油
1.
オイル
IV.
農業、工業、水産養殖用の化学物質
1.
有害産業化学物質
2.
医療用の化学物質、化学製品
3.
獣医用の化学物質、化学製品
4.
植物保護用の化学物質、化学製品
5.
水産養殖用のされる化学物質、化学製品
V.
チューブ及びタイヤ
1.
各種のチューブ
2.
各種のタイヤ
VI.
運搬手段
1.
各種の自動二輪車、バイク
2.
各種の自動車
図表 11:収集処理のリサイクルの製品一覧表(廃棄物の収集、処理の決定のドラフト)
- 30 -
このドラフトにはそれぞれのグループに対してリサイクル割合が決まる。従っ
て、蓄電池 のリサイクル割合が 10%で、電池が 15%となる。電子設備、コンピュ
ーター、モニター、CPU、印刷機、ファックス機、スキャン機のリサイクル割合
が 15%で、他の設備が 10%となる。
環境資源省により、リサイクル割合が未だ低いと思われる。従って、製造業者
及び輸入者は将来のリサイクル可能の割合を増加されるために、ちゃんとリサイ
クルできるように時間がかかるとのこと。
3.5.2 固体廃棄物サービスの対応策に関する役所の計画
3.5.2.1 政府レベル
政府レベルとして、資本総額 97 億ドン(約 3,600 万円)で、北部地域、中部地
域、南部地域、九竜平野地域の四つの経済地域に 8 つの固体廃棄物管理センター
を設置した。(Decision 1440/2008/QD-TTg 及び Dicision1873/2010/QD-TTg より)
No.
I.
地名
プロジェクト
規模
場所
北部地域
Nam Son 廃棄物管
理
センター
Nam Son村落 、Soc
Son郡, Ha Noi
面積:140~160
ha
投資額:25.9
億ドン(約 978
万円)
2.
Son Duong 廃棄物管
理
センター
Son Duong 村落、
Hoanh Bo 郡, Quang
Ninh
面積:100 ha
投資額:11,02
億ドン(約 415
万円)
II.
中部地域
3.
Huong Van 廃棄物
管理センター
Huong Van 村落、
Huong Tra、Hue
面積:40 ha
投資額:4.94
億ドン(約 186
万円)
4.
Binh Nguyen 廃棄
物管理センター
Binh Nguyen 村落、
Binh Son 郡, Quang
Ngai
面積:70 ha
投資額:10.61
億ドン(約 400
万円)
5.
Cat Nhon 廃棄物管
理センター
Cat Nhon 村落、Phu
Cat 郡, Binh Dinh
70 ha
8.91 億ドン(約
335 万円)
III.
南部地域
1.
業務範囲
- 31 -
産業固体廃棄物の処理
地域:Ha Noi, Vinh
Phuc, Bac Ninh, Hung
Yen.
生活固体廃棄物の処理
地域:Ha Noi
産業固体廃棄物の処理
地域: Quang Ninh、
Hai Phong、Hai
Duong.
生活固体廃棄物の処理
地域: Quang Ninh
産業固体廃棄物の処理
地域: Hue, Da Nang
生活固体廃棄物の処理
地域: Hue
産業固体廃棄物の処理
地域: Quang Nam、
Quang Ngai
生活固体廃棄物の処理
地域:Quang Ngai
産業固体廃棄物の処理
地域:Binh Dinh、
Binh Dinh 西部でのい
くつかの県
生活固体廃棄物の処理
地域:Binh Dinh
6.
Tan Thanh 廃棄物
管理センター
Tan Thanh 村落、
Thu Thua 郡、Long
An
7.
Tay Bac Cu Chi 有
害固体廃棄物管理
センター
Cu Chi 県、Ho Chí
Minh
IV.
九竜平野地域
8.
多くの県での廃棄
物管理センター
5 つの県直属廃棄物
管理センター
多くの県: Ca Mau.
県直属:Chau
Thanh、An Giang;
Hoa Đat、Kien
Giang; O Mon、
Thoi Lai、Can
Tho; Ca Mau 北部.
面積:1.760 ha 産業・生活固体廃棄物
の処理地域: Long
30.78 億ドン
(約 1161 万円) An、Ho Chi Minh
面積:100 ha
有害固体廃棄物の処理
投資額:4.7 億
地域:Ho Chi Minh,
ドン(約 177 万
Binh Duong, Tay Ninh
円)
県数:20
面積: 367 ha
産業・有害固体廃棄の
処理地域:Can Tho、
An Giang、Kien
Giang、Ca Mau
生活固体廃棄物の処理
地域:Can Tho、 An
Giang、 Kien Giang、
Ca Mau
図表 12:ベトナムにおける固体廃棄物管理計画
しかし、政策・法制局高官のティエン氏によると、多くの県における固体廃棄
物管理は有害廃棄物のみに適しておず、またベトナムでは有害廃棄物を管理する
ための効果的な技法を持ち合せていないので、同局は有害廃棄物を管理するため
に必要な政策や措置の開発に焦点を当てるとのこと。
現在、建設省は固体廃棄物管理計画作成に対する基準及び指標を設定し、固体
廃棄物管理センターを建設している。また厚生省も医療用廃棄物管理に対する包
括的計画を作成している。
3.5.2.2 県レベル
ほとんどの都市では固体廃棄物管理の包括的計画を作成していない。当該計画
はこれまで当該計画を推進してきたホーチミン市、ビンディン、ダクラック、ク
アンニンのような少数の都市にしかない。また、固体廃棄物収集・処理を計画し
ている地域は、フエまたは環境ソリューションを提案したばかりのロンアン等の
例が挙げられる。主要な関心事はやはり埋立地・廃棄物管理センターの建設場所
の選定である。包括的計画不足のために、多くの都市が効果的に環境プログラム
を実施することができていないのが現状である。
具体的には、各地域が Cirlular 01/2001/TTLT-KHCNMT-BXD に規定される埋立
地・廃棄物管理センターの建設場所の選定に苦心している。また建設省の基準は
地方の社会経済状況や特性を十分に把握することができていない。従って、幾つ
かの都市は Trang Cat(ハイフォン)、Vinh(ゲアン)のような不適切な埋立地
を選んだ。
もう一つの大きな問題は閉鎖的かつ不衛生な埋立地の管理である。不衛生な埋
立地が悪臭、大気汚染、地表水・地下水・土地汚染及び環境へのその他の悪影響
などの深刻な問題を引き起こしてきた。一方、地元当局はこの問題に対する十分
な能力や専門知識を持っていない。
- 32 -
3.5.3 政策課題
ベトナムの急速に進む経済成長と都市化に伴い、近年固体廃棄物管理の問題は工業化
路線を継続するために解決しなければならない最重要環境問題の一つとなっている。
工業固体廃棄物量は 2015 年に 962 万トンになると推定されている。
現在の廃棄物管理システムは明らかに効果的でないので、すぐに改善される必要があ
る。政府がコミュニティーに合わせて調整されたシステムを設計することを可能とす
るために、最初のステップとして効果的な廃棄物管理計画の基礎より信頼性の高い固
体廃棄物データが求められる。また彼らが住んでいるところに関係なく、包括的かつ
定期的な廃棄物収集サービスが住民に提供されなければならない。廃棄物収集問題の
根本である人材と資本が不足しないように、より高いレベルの環境分野における組織
の体制強化が望まれる。より安全で安定化した衛生的な処分施設を建設する必要があ
る。廃棄物最小化対策としてリデユース、リユース、リサイクルの 3R管理を廃棄物問
題を解決するために用いられることもできる。
戦略的な行動は、収集と輸送、中間処理、最終処分、制度的財政的な側面、住民の参
加と環境教育、法制と政策等の管理側面を含む。さらに、廃棄物収集・輸送の効率が
効果的なシステムを見つけるためにカバレッジを増やすことによって改善されるべき
である。官民協力が合理的な方法だと考えられる。
ベトナムのリサイクルセクターは、再利用・リサイクル率の増加のためのよい基盤を
作る非常に肯定的である。現在実施されていないもう一つのの方法は広範囲でソース
で、または、埋立地へ運ばれる前に廃棄物を分別することである。廃棄物の最小化は
最少の投資資金を必要として、主に廃棄物発生者や廃棄物オペレータに大きく依存し
ているため、おそらくもっとも実施可能である。要するに、どんな戦略が実施しても、
政策決定権限がある人々に加えて、廃棄物発生者や廃棄物の影響を受ける人を含んで
考えなければならない。
ベトナムにおけるリサイクル産業への投資は有望である。固体廃棄物量が 2015 年に
4500 万トンになって、このうち、産業廃棄物が 21.48%を占めると推定されている市
場の他に、この分野で活躍している会社は、現在の規制に従って土地・資本・関税に
ついての政策から最優先を得ることができる。
33
4. 電子廃棄物リサイクルに係わる事業化の検討
4.1 ビジネスモデル
想定しているビジネスモデルでは、電子廃棄物の排出先として二つのルートを考慮
している。一つには、ベトナムに進出している外資系電子部品メーカー等から発生す
る廃棄物を回収するルート、もう一つには日本の家電リサイクルのモデルに見られる
国の法律に則った自治体や家庭から集荷回収されるルートである。
工業団地に入居している電子部品メーカーは、組み立ての際に端切れ材や不良品な
どある一定の割合で排出する。これらの廃棄物をメーカー側の廃棄頻度、適切な価格
体系及び適切な処理方法による要求を満たしながら集荷回収し、ベトナムにある想定
処理工場で解体・分別及び破砕などの処理を施し、収益性によっては貴金属回収も実
施する。また、現地にて廃棄物の処理コスト、購入価格の評価ができれば排出メーカ
ー側に迅速なキャッシュフローのメリットが享受できる。
一方、一般家庭から排出される家電品目(テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機)や
家庭のみならず、オフィッス等から排出されるパソコン、携帯端末まで集荷ルートが
法律化され回収できれば、リサイクル拠点として極めて有益なビジネスモデルと成り
得る。但し、ベトナム版家電リサイクルの法律化は未だ検討段階であり、実現まで相
当な時間を要することが想像される。また、法律化されたとしても外国企業独資会社
へのライセンス供与が可能となるのか、その場合どのような機関との協業が相応しい
のか、など検討する事項は多い。
ベトナムで集荷された電子廃棄物は各々、プリント基板(PCB)、銅屑類、その他
非鉄金属、CRT 解体後のガラス屑(鉛混入)、鉄屑、廃プラスチック、その他廃棄物に
分別する。分別された品目の内、プリント基板(PCB)や銅屑類は日本の弊社関連製錬
工場へ持込み、非鉄金属のメタル to メタルとして製品化するのが最も効率的と考えて
いる。CRT を解体して発生する鉛入りのガラス屑は、現在のところ市場ニーズが極めて
乏しく現実的に埋立処理される場合も少なくない。今回のビジネスモデルでは運搬コ
スト等かかるが、弊社関連の八戸製錬にて鉛リサイクルの適正処理を考えている。そ
の他品目の鉄屑、廃プラスチック、及びその他廃棄物はベトナムにおいて既にリサイ
クルもしくは廃棄物処理のシステムが存在するので、現地にて処理されることが望ま
しい。
34
(日本)
(ベトナム)
PCB
工業団地
メーカー排出
電子廃棄物
銅屑・貴金属
ガラス屑(鉛)
(端切品・不良品)
(弊社 竹原製煉)
想定事業会社
プラスチック
解体・分別
家庭・自治体
社会排出
電子廃棄物
破砕・貴金属回収
(弊社 八戸製錬)
鉄屑等
銅・貴金属
その他
(PC 家電等)
鉛
ベトナム国内に
おいてリサイクル
排
出
前処
運搬
輸出・
販売
理
図表 13:本プロジェクトのビジネスモデル
35
製錬
4.2
電子廃棄物リサイクルの市場性
① ベトナムの経済成長率
米ドル建て換算の GDP 成長率で見ると、2008 年の世界不況の影響で成長がやや鈍化
したものの、引き続き 6%前後の高い成長率を維持している。尚、これをベトナムドン
建てで見ると継続的に2ケタ成長を維持しており、内需は活発であることを印象付け
ている。
実質GDP成長率
米ドル建て換算
名目GDP成長率
ベトナムドン建て
(%)
35
30
29.2
28.0
25
20
19.5
17.4
15
12.1
10
8.5
6.2
5
5.3
6.8
5.9
0
2007
2008
2009
2010
2011
(出典:JETRO 資料)
図表 14:ベトナム GDP 成長率
36
②
日本からの対ベトナム直接投資からの市場性予測
日本からの対ベトナム直接投資を見てみると、2005 年ころから大幅に増加しているこ
とがわかる。そのうち加工・製造業種は 2008 年に投資額で全体の 52.7%、2009 年には
13.6%を占めメーカーによる工場の進出が著しい。
図表 15:日本からのベトナムへの直接投資額とプロジェクト投資件数
また、ベトナムへの電子部品製造分野での投資プロジェクト認可件数はベトナム外国
投資局によると 2011 年までで 1060 社を超える。同様に金属加工分野でのプロジェク
ト認可件数は 920 社を超える。
これらの工場から排出する対象とする廃棄物量を推測すると、1 社あたり 3~5tの年
間排出量として、足元で 6000t/年~9900t/年あり単純にベトナムの経済成長率 6%を加
味して 5 年後には 8000t/年~13200t/年のポテンシャルを有する規模となる。
37
③
電子部品の対日輸入動向からの市場性予測
ベトナムにおける電子部品メーカーは一般的に原材料の電子部品を日本など外国から
輸入し組立加工して再度外国へ輸出する加工貿易の形態をとる。
ベトナムへ日本から電子部品の輸入は 2009 年には 8 億 4 千万ドルで、2002 年からの
年平均成長率は 20.5%となり飛躍的な伸びを示している。この成長率で継続すれば 5 年
後には 20 億ドルを超えると予想される。また、日本のベトナムへの累計投資は世界的
に見て約 10%であることを勘案すれば、ベトナム国内の外資系企業を含めた本分野での
市場規模は 2014 年には 200 億ドル規模となることが予想される。
電子部品製造工場から排出する廃棄物は、製品価値にロス率(不良率)と原価率を乗
じて推測できるが、ロス率 3%、原価率 10%の場合廃棄物の市場規模は 6 千万ドルとな
る。
百万ドル
コンピュータ電子部品の対日輸入動向
1000
800
600
400
200
0
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
(出典:JETRO 資料)
図表 16:コンピュータ電子部品の対日輸入動向
38
④
一般消費者からの電子廃棄物廃棄予測
一般消費者から廃棄される電子廃棄物として、家電4品目にパソコンを加え、現在
の保有率から将来の保有率を推測し、廃棄率を乗じて試算した。
ベトナムの現在の家電及びパソコンの保有率(普及率)は高い段階にあるわけでは
なく、現時点で廃棄される廃棄物の量は極めて少ない。
しかし、経済発展に伴い 2020 年には下記に記載した保有率レベルまで上昇すること
が予想される。
また、廃棄率の前提としてパソコンは買替頻度が他の家電と異なり高いことが予想
されるが、中古利用など即座に廃棄されないことを加味して 5%として計算した。
保有率(%)
品目
エアコン
冷蔵庫
テレビ
洗濯機
パソコン
合計
2005
2.5
21.0
74.5
8.4
6.7
2010
5.6
39.5
91.8
16.4
14.3
保有台数予測(千台)
2020 2020
56.0
62.0
97.0
73.0
71.0
廃棄率(%) 廃棄台数予測(千台)
11,283
12,492
19,543
14,708
14,305
72,331
10
10
10
10
5
1,128
1,249
1,954
1,471
715
6,518
(出典:Euromonitor International “Consumer Asia Pacific and Austrasia
2012”)
図表 17:ベトナムにおける e-waste の発生予測
39
4.3 工業団地の立地候補地検討
電子廃棄物のリサイクルを実施する上で、外資企業が事業お為の許認可得るためには
各工業団地の管理委員会のサポートが必要不可欠となることがわかった。
現地視察で以下の6つの工業団地を訪問した。
1. ディンブ(Dinh Vu)工業団地
2. 大安(Dai An:ダイアン)工業団地
3. フォノイ(Pho Noi)工業団地
4. カイソン(Khai Son)工業団地
5. VSIPバクニン工業団地
6. タンロンⅡ工業団地
このうち、日系企業が数多く入居している VSIP バクニン工業団地及びタンロンⅡ工
業団地からは、はっきりと電子廃棄物リサイクル事業を受け入れないと通告があった
為、その他の工場立地の可能性がある 4 つの工業団地について調査し、そのの比較を
実施した。
40
工業団地名
概要
ディンブ (Dinh Vu)
大安 (Dai An)
フォノイ (Pho Noi)
カイソン (Khai Son)
窓口
Ms Huyen
Ms Huong
Ms Tu
Mr Son
事業資本
合弁 (ヨーロッパ系企業
75%、ハイフォン市 25%)
ローカル (Dai An JSC)
ローカル (Hoa Phat グル
ープ)
ローカル (Khai Son
JSC)
開設
1997 年
立地
ハイフォン市 ハノイ市街
から 100km タンロンⅡから
70km
ハイズオン省 ハノイ市街
から 50km タンロンⅡから
20km
フンエン省 ハノイ市街か
ら 24km タンロンⅡから
6km
バクニン省 ハノイ市街か
ら 20km タンロンⅡから
30km
開発面積
1,463 ha
648 ha
600 ha
140 ha
空き面積
十分ある(1.5 ha ~)
十分ある (1.5 ha ~)
1つだけ (3.14 ha)
十分ある (1.5 ha~)
リース価格 (㎡あたり、
VAT なし)
イン
フラ
関連
2003 年
$70
$68-82
2004 年
2007 年
$66
$47-50
電力供給
商用電力(EVN) 変電所
110/22kV, 2x63 MVA 自家
発電有り
商用電力(EVN) 電源
22KVA, 35KVA 及び変電所
110kV
商用電力(EVN) 変電所
110/22kV 2×126MVA
商用電力(ENV) 変電所
110/22kV、2.5 MVA
工業用水
供給可能量 12,500 m3/日
供給可能量
m3/日
供給可能量 12,000 m3/日
供給可能量 6,800 m3/日
地下廃水処理
n/a
処理能力 4,000m3/日 2014
年まで 1,5000m3/日に増設
処理能力 3,000m3/日
n/a
通信設備
ブロードバンド対応
ブロードバンド対応 光フ
ァイバ
ブロードバンド対応 光フ
ァイバ
ブロードバンド対応 光フ
ァイバ
41
1.1 万~2 万
工業団地名
進出可能か?投資ライセ
ンス習得可能か? (工業
団地見解)
ディンブ (Dinh Vu)
可能
大安 (Dai An)
可能
フォノイ (Pho Noi)
可能
カイソン (Khai Son)
可能
投資ライセンス取得難易度
普通
普通
普通
普通
サブ・ライセンスの取得難
易度(廃棄物の回収・運
送・処理ライセンス)
高
高
高
高
フェーズ1
1.工業団地選定 2.賃借交渉(敷金 10~20%)
フェーズ2
3.投資許可書申請 4.投資許可書取得、税コード取得、印鑑作成
フェーズ3
今後の流れ
5.賃貸契約締結(賃料の 50%を支払) 6.土地引渡(残りの 30%~40%を支払)
7.環境報告書作成
8.工場建設許可書申請・建設完了
フェーズ4
9.各種サブライセンス取得 10.事業運用開始
ハノイから経過する省数
3(フンエン、ハイズ
オン、ファイフォン)
2 (フンエン、ハイズ
オン)
1 (フンエン)
2 (フンエン、バクニ
ン)
Sumikin
無
日系入居企業
Nakashima, ShinEtsu, Nippon Kyohan,
Bridgestone
Sumiden, Sumidenso
(Sumitomo); Ishikawa
Seiko
Hirakawa; Fuji; Daido
Amistar; Canon;
Konishi; Kyowa
Gohsei; Shinei Seiko;
Shinjo;
優遇税制(*)
有
無
無
*法人税の優遇:税率 10%(15 年)、最初の 4 年は免税、その次の 9 年は半減 個人所得税:半減
図表 18:工業団地の比較表
42
4.4 現地既存企業の動向
ベトナムのハノイ周辺で廃棄物処理及びリサイクルの事業を行っている下記の現地企
業に関して調査した。
1. URENCO 社(Urban Environment Company、ハノイ都市環境公社)
URENCO(Urban Environment Company、ハノイ都市環境公社)は 1960 年に設立された
ハノイ市人民委員会直下の国営一名有限会社であり、現在 8 つのメンバー企業、7 つの
子会社を含め、3500 人の従業員を持つグループとなっている。詳細は以下の通りであ
る。
種
類
番
号
メンバー企業
1
2
3
名前
住所
第 1 投資環境企業(URENCO 1)
第 2 投資環境企業(URENCO 2)
第 3 投資環境企業(URENCO 3)
Hanoi 市 Dong Da 区
Hanoi 市 Hoan Kiem 区
Hanoi 市 Hai Ba Trung
区
Hanoi 市 Dong Da 区
Hanoi 市 Tay Ho 区
Hanoi 市 Soc Son 県
Hanoi 市 Tu Liem 県
Da Nang 市
Hanoi 市 Tay Ho 区
Hanoi 市 Dong Da 区
Hanoi 市 Soc Son 県
Hung Yen 省 Ban 市
第 4 投資環境企業(URENCO 4)
環境エンジニアリング企業(URENCO 5)
Nam Son 廃棄物管理企業(URENCO 6)
Cau Dien 廃棄物リサイクル企業(URENCO 7)
Da Nang 駐在員事務所
Tay Do 環境株式会社(URENCO 5)
Phu Minh 環境株式会社(URENCO 9)
Bac Son 産業環境株式会社(URENCO 10)
Dai Dong 都市及び産業環境株式会社(URENCO
11)
13 Vietnam 環境エンジニアリング株式会社
(URENCO 12)
14 環境設備資材株式会社(URENCO 13)
15 環境投資開発株式会社(URENCO 14)
図表 19:URENCO 社 関連会社概要
子会社
4
5
6
7
8
9
10
11
12
Hanoi 市 Hai Ba Trung
区
Hanoi 市 Dong Da 区
Hanoi 市 Dong Da 区
URENCO の主な事業はハノイ市の環境管理全般(廃棄物の回収・運搬・処理)、各都市
及び工業団地での環境サービスを提供している。一般廃棄物、建設廃棄物、産業廃棄
物、有害医療廃棄物の回収・運送・処理業務についても業界をリーディングしている
存在である。現在、URENCO はベトナムの都市環境協会の常務メンバーであり、政府に
対し都市環境、産業環境に関するアドバイス等を行う。
現地視察で、URENCO 社及び関係会社を訪問し、役員等との面談も実施した。URENCO
社は日本で実施されているリサイクル技術全般について非常に興味をもっているが、
公的サービスを実施する機関である為、関係政府機関のサポートを得られるメリット
等を考慮すれば事業提携について検討する価値はある。
しかし、国営企業である故に、予想ができない要求が突然来たり、途中で提携条件を
変更したりするなどのケースが生じる可能性も少なくない。合弁で事業投資等を行う
43
場合には結局、国営企業側の都合を優先され、制約されることが多くリスクは高いと
いえる。したがって、協業の判断は慎重に判断する必要がある。
(現地調査レポート)
立地:Hung Yen 省 Dai Dong 地区(ハノイから 33km 東)
タンロンⅡ工業団地に近い(10km)
・ URENCO 社はハノイ市及びその周辺で一般廃棄物及び産業廃棄物を集荷,処理する元国
営企業(現在は民営化)。この Dai Dong 地区の工場は,付近に建設されたほぼ日系
企業が進出予定のタンロンⅡ工業団地の産廃を処理する目的でつくられた 11 番目の
子会社(URENCO11)
・ URENCO11 社の工場敷地内(100,000 ㎡)では,一般ゴミ(生ゴミ)の埋め立て,医療
廃棄物の焼却処理,有害廃水の廃水処理,プラスチック(PP)リサイクルなどの設備
を有して実行されているが,処理方法、処理技術は簡単な処理に留まり、環境汚染に
繋がる可能性があるのが心配させる。
・ この工場内の空地(約 20,000 ㎡)に電子廃棄物リサイクルを合弁で実施することの
提案があったが、悪臭,有害ガスの排気,汚染水の漏洩などが予想され,対外的にも、
リサイクルを委託する側にもイメージはあまり良くないことが予想される。
2.HOA BINH INDUSTRIAL WASTE RECYCLING & TREATMENT 社
・この会社は、ハノイ近郊のバクニン省で主に PCB からの銅回収及び竪型の焼却炉を
利用した廃棄物処理を行っている。
・社長は環境省とコネクションが強く、許認可関係は廃棄物処理全般全てと言って良
いほど取得している。
・主に日系進出企業から排出する廃棄物を取扱っているが、その他外資系である韓国
系、台湾系などからの回収はほとんどない。また、日系企業からの集荷も取り扱って
いる企業数は数十社あるが、いずれも少量でまだ十分な委託量はなく、操業度は 20%
くらいとのことだった。
・日系企業は、コンプライアンスの意識が高く、ライセンスがあればビジネスの話に
乗ってもらえるが、韓国系、台湾系企業は独自のルートで処理されており、入り込む
余地がほとんどない。
・弊社に対しては、競合との認識もあるのか工場訪問は謝絶された。
44
5.事業基本計画の検討
5.1 試算の前提
5.1.2 事業領域と事業規模
① 工業団地に進出する電子部品メーカー等から排出する廃棄物処理事業
・回収物:PCB、電子部品屑、金属屑、その他貴金属含有廃棄物
・回収量:1680 トン/年
・主要設備:運搬車両、破砕設備、分析機器類、湿式溶解設備、排水処理設備
② 社会から排出する電子廃棄物処理事業
・回収物:パソコン、CRT モニタ(初期段階で集荷の実現性が高く優先的に回
収する)
・回収量:1.2 万台/年 (360 トン/年)
・主要設備:モニタ-・PC 解体ライン、分割機(モニター破砕用)
5.1.3 土地使用権、建屋及び主要設備試算
①
土地使用権
土地使用権は入居する工業団地により異なる。価格はドル建てなので、円換算には
為替 1 ドル 80 円を使用する。
今後の採算性を試算する指標として高い Dinh Vu 工業団地の価格を使用する。
◎土地使用権
Dinh Vu
Khai Son
単価(USD/m2)
70
50
m2
計(千USD)
15,000
1,050
15,420
771
計(千JPY)
84,000
61,680
図表 20:土地使用権試算表
③
建屋建設試算
必要な建屋は、事務所、倉庫、各工程の工場建屋、厚生棟・守衛から構成する。変
電設備や工業廃水・下水配管は工業団地に付随している
今回の試算は、建設の設計、管理、スーパーバイザーは日系企業で行い、施工は現
地ベトナムの建設会社によることを前提としている。
45
◎建物
建物種別
事務所
倉庫 前処理工場
湿式工場
乾式工場
厚生棟・守衛
変電設備
用水施設
単価(USD/m2)
200
200
200
200
200
200
m2
計(千USD)
240
475
227
227
113
0
0
6,411
1,282
1,200
2,376
1,134
1,134
567
計(千JPY)
19,200
38,016
18,144
18,144
9,072
0
0
102,576
図表 21:建物建設費試算
④ 主要設備試算
特筆すべき点として、車両関係で廃棄物を省外に跨って運搬する場合は関係法令上
3 台の輸送トラックが必要となるが、外部の廃棄物運搬ライセンスの持つ車両が手配で
きれば都度の委託でも構わない。今回、ライセンスの持つ運搬会社が見受けられなか
ったのでここで初期投資に含める。
湿式設備は、主に PCB や電子部品に含まれている貴金属を回収する為に設けている。
酸やアルカリを使用するので、工場内で排水処理する必要がある。
乾式設備は、電子廃棄物の分析処理に利用する際に有機物を分解する為の小型炉、
乾燥炉と有価金属を熔融する為の坩堝炉を準備する。
CRT・PC 解体ラインは、一般的に手解体ラインなので大きな設備は必要ないがブラ
ウン管をパネルとファンネルに分割する装置を見込む。また、環境集塵が作業環境上
必要である。
◎主要設備
設備種別
分析施設一式
湿式設備
乾式設備
車両関連
秤量、破砕関連
TV・PC解体ライン
付帯工事
事務機器他
計
主要設備
分析装置、天秤、作業台、ドラフト他
貴金属回収設備、排水処理施設
小型炉、坩堝炉、乾燥炉
トラック3台、社有車、フォークリフト
トラックスケール、シュレッダー
モニター分割装置
図表 21:設備費試算
46
計(千JPY)
20,000
35,000
20,000
20,000
12,000
50,000
5,000
3,000
165,000
図表22:工場レイアウト図
47
5.2. 事業採算性の検討
事業採算性の結果を次頁の図表に示した。今回の検討は以下の 3 つの考えられる Case
に分類して行った。Case1 では、工業団地から発生する電子廃棄物のみを集荷、処理す
る場合。Case2 では、Case1 の原料集荷に加え独自ルートを開拓し比較的集荷が見込ま
れるパソコン、CRT モニターを集荷、処理するケースを想定した。ベトナムの場合、家
電を中心としたリサイクルシステムを確立するには検討を開始したばかりで、相当な
時間が必要となることが予想される為、政府等からの補助金を期待できないと思われ
る。しかしながら、Case3 では CRT モニターなどのガラス処理などのように、有害物
(鉛)を含む廃棄物を適切に処理するには相当のコストが嵩む。将来のリサイクルス
キーム確立を睨んで、補助収入が得られる Case3 を想定しておく。
(売上)の検討
弊社が扱う工業団地内の電子部品メーカーからの電子廃棄物には銅、アルミ、貴金属
など貴重な金属が含まれる他、プラスチック類や滓類など価値の低い廃棄物も存在す
る。この事業は弊社が日本で実施しており、試算は日本での実績を参考とした。
また、一般消費者から購入してリサイクルするパソコン及びモニター類の売上試算は、
解体して得られる金属類の販売価格から廃棄物として鉛リサイクル処理されるガラス
類を次頁に示すマテリアルバランスから算出した。尚、Case3 では政府からの補助収入
を不確定ながら 1000 円/台を見込んだ。
(コスト)
原料代として、工業団地からの集荷原料については同様に日本での実績を参照し、一
般消費者からの集荷に関しては 500 円/台を見込んだ。また、労務費は Case1 のみを実
施する場合作業員が 20 人体制とし、Case2、Case3 では倍の 40 人体制での試算とした。
その他の加工費では使用するユーティリティー、分析費、消耗品類に係わる費用を含
んでいる。
一般管理費部門では、販売費、減価償却費、間接労務費、営業費、その他一般管理費
に項目分けされるが、その中で割合が大きいのは減価償却費である。この試算では建
物については 20 年、設備機器については 10 年の定額償却で試算した。
(企業所得税)
本プロジェクトは、ベトナム国内の法律で「環境保護活動への投資プロジェクト」に
該当する可能性が高い。税務局への現地調査でも同様な見解が得られている。この場
合、「事業所得税は課税収入があってから 4 年間で免税でき、次の 9 年間で納税しな
ければならない 50%を削減できる。」ので今回の試算では納税は無いこととした。
48
原料 (t)
工業団地 電子廃棄物(A)
パソコン CRTモニタ (補助制度なし)(B)
パソコン CRTモニタ (補助金制度適用)(B)
Total
有価金属・貴金属含有(A)
その他(A)
(A)原料小計
有価物販売原料(B)
ガラス処理(B)
補助収入(B)
(B)原料小計
売上高(収入)
(A)原料 原料代
(B)原料 集荷費
原料代・集荷費計
直接労務費
その他加工費
売上原価(支出)
売上総利益
販売費
減価償却費
間接労務費
営業費
その他一般管理費
一般管理費
税引き前利益
支払税金(免税適用)
税後利益
Case1
1,680
1,680
Case2
1,680
360
0
2,040
Case3
1,680
0
360
2,040
Case1
322,500
110,100
432,600
Case2
322,500
110,100
432,600
Case3
322,500
110,100
432,600
14,000
14,000
-3,905
0
10,095
442,695
379,130
6,000
385,130
9,600
9,000
403,730
38,965
2,000
17,030
2,880
6,000
5,582
33,492
5,473
0
5,473
14,000
-3,905
12,000
22,095
454,695
379,130
6,000
385,130
9,600
9,000
403,730
50,965
2,000
17,030
2,880
6,000
5,582
33,492
17,473
0
17,473
0
432,600
379,130
0
379,130
4,800
5,500
389,430
43,170
1,800
17,030
2,880
6,000
5,542
33,252
9,918
0
9,918
図表 23:事業採算性試算表
49
CRTモニタ
12,000 台
18 kg/台
216 t/年
重量比
重量
販売単価
売上
鉄屑
偏向ヨーク
4.3
9.3
20
186
%
t/年
円/kg
千円
コイル
4.2
9.0
100
896
PCB
2.3
5.0
400
2,004
雑線
9.8
21.1
60
1,266
アルミ屑
2.4
5.2
100
518
1.2
2.6
120
311
プラスチック シャドーマスク
22.3
48.1
5
240
電子銃
5.3
11.4
20
229
バンド
0.3
0.6
10
6
ガラス
2.8
6.0
30
181
合計
45.2
97.6
-40
-3,905
100
216
1,934
PC
12,000 台
12 kg/台
144 t/年
重量比
重量
販売単価
売上
%
t/年
円/kg
千円
鉄屑
ファン
45.1
97.4
20
1,947
スピーカー
4.2
9.0
100
896
PCB
0.1
0.2
400
86
図表 24:CRT モニタとパソコンの解体分別
雑線
9.8
21.1
60
1,266
アルミ屑
2.3
5.0
100
497
3.4
7.3
120
881
マテリアルバランス
50
プラスチック HDD
4.3
9.3
5
46
CPU
5.1
11.0
80
881
ユニット
0.3
0.6
10
6
25.2
54.4
30
1,633
銅屑
合計
0.3
0.6
31
20
100
216
8,162
5.3 被災地に係わる裨益
① 被災地でのリサイクル
本プロジェクトでは、ベトナム国内において電子廃棄物を集荷、解体、分別などの
前処理を行うが、CRT モニターを解体したときにガラス屑も発生する。
CRT ガラスは鉛を含有し有害な廃棄物である。日本では弊社関連工場である八戸製錬の
プロセスを利用しガラス分はスラグ化、鉛分は鉛地金回収することでリサイクルされ
ている。尚、八戸製錬は震災の影響が大きく、莫大な時間と費用をかけて復旧した。
この CRT ガラスをバーゼル条約に則って所定の手続きとった上、八戸製錬にてリサイ
クル処理することで相応の処理費収入が見込まれ経済効果が期待できる。
本調査と同時並行的に八戸製錬にて、CRT ガラスの供与を試みたがほぼ問題なく処理
できることも確認されており、能力的にも十分供与可能であることがわかった。
【期待する八戸製錬の裨益】
図表 24 のマテリアルバランス表から算出する CRT ガラス発生量は、12000 台のモニ
ターを処理した場合、97.6tが発生すると予測される。この場合の処理費は、
処理費=処理量×単価=97.6t×40 円/kg=3,904 千円/年
また、CRT ガラスには約 20%の鉛が含まれることから、
鉛金属回収益=97.6t×20%×95%(歩留り)×200,000 円=3,709 千円/年
合計 7,613 千円/年の裨益を得られると推測される。
以下に参考として八戸製錬の設備フロー図を示す
51
図表 25:八戸製錬 工程概要図
52
②
分析業務委託
弊社ではリサイクルビジネスを実施する際に、プリント基板のような電子廃棄物(工
場発生の廃棄物を含む)の中にどれだけ有用な金属が含有しているか分析する。
弊社関連会社である「株式会社 産業公害・医学研究所(青森県八戸市)」では、長
年に渡って廃棄物中の金属分析を実施してきており、その技術、ノウハウの蓄積があ
る。
本プロジェクトにおいても、廃棄物中の金属分析はビジネス上及び環境管理上、非常
に重要な役割となってくる。従って、本プロジェクトが開始した段階では「株式会社
産業公害・医学研究所」に本業務を委託することになる。従って、業務委託費等で相
応の収入が見込まれ経済効果が期待できる。
また、実際に本調査事業期間中にもベトナムにおける工場発生の廃棄物のサンプルを
分析するために「株式会社 産業公害・医学研究所」へ委託した。実際の工業団地入
居企業への市場調査は今のところそれほど多くなく分析委託件数は小さいが、今後事
業化へ向けて同様な調査を継続して実施する必要がある為、今後ますますの需要が見
込まれ委託件数、金額が多くなることが予想される。
【期待する産業公害・医学研究所の裨益】
推測される業務委託費は、工場発生電子廃棄物集荷量 1680t/年に対して平均的に 2t
/ロットの分析が必要とされる。
分析委託費=件数×単価=1680÷2×4000 円=3,360 千円/年
と推測される。
53
6.課題と今後の方向性
6.1 課題
(1) 電子廃棄物の集荷網の構築
前述のように、工業団地発生の電子廃棄物をある一定の集荷があれば採算性がある
と言える。また、ベトナムへの工場進出は今後も伸長すると思われ、本ビジネスへの
ニーズはますます高まることが期待される。
但し、ベトナムでは社会主義国であることも関係して政府関係者の意向が強く許認
可に関しても、工業団地での廃棄物管理にしても実際に集荷網を構築しようとした段
階で、何かしらの制約が発生することも否定できない。法律面及び政府関係とのパイ
プを太くし、今後更なる注意深く情報収集する必要がある。
(2) 一般消費者からの電子廃棄物リサイクルに係わる政策
ベトナムにおける一般消費者を対象とした電子廃棄物リサイクルに係わる政策は、
現在政策検討の段階で、具体的な見通しは立っていない。従って、どのような集荷、
処理方法でリサイクルされるのか、リサイクル費用は誰が責任を負って負担するのか
は未定である。この政策の方針によっては、本案件の収益性を大きく左右されるので、
今後引き続き注視していく必要がある。
(3) ベトナム国内でのリサイクル産業の市場性
ベトナムでは、電子廃棄物をリサイクルし回収した場合に発生する金属屑、特に
銅やアルミなどの非鉄金属を原料とする素材産業は極端に少ない。多くは中国にイン
フォーマルセクターを通じて輸出されている場合が多い。弊社のような外国企業がベ
トナム国内から日本等へ輸出しようとする場合、関税等が生じ経済的に不利を被るこ
とが予想される。
54
6.2 今後の方向性
事業実施に際しては、まず発生する工業団地からの電子廃棄物の集荷量の確度を上げ
ることが必要となる。前項で、前提とした集荷量に目途がついた段階で現地法人を設
立する。
事業実施体制としては、調査では合弁、独資のどちらの形態でも進出可能なので、現
時点で独資による進出を前提としている。
今後の操業開始までのスケジュールは以下の図表に記す。
検討項目
・進出の為の現地法体系
・事業実施の為の設備等検討
・集荷スキームの検討
・事業採算性のイメージ
アクションプラン
事業化可能性調査(本調査事
業)
2年目
(2013 年度)
・原料となる電子廃棄物の集荷量
の確度
・基本事業計画の策定
・プラントの詳細
・現地での集荷活動
・現地法人設立の手続き
3年目
(2014 年度)
4年目
(2015 年度)
・リサイクル事業の許認可
・現地工場建設
・電子廃棄物排出会社との契約
・製品の販売契約、輸出手続き
・現地工場稼働開始
(工業団地発生電子廃棄物)
5年目
(2016 年度)
・ベトナム版家 E-WASTE 法スキー
ム
・一般消費者からの電子廃棄物
の集荷網構築
初年度
(2012 年)
図表 26:今後の検討項目とアクションプランの概要
55
7.現地調査報告(参考資料)
7.1 第 1 回現地調査
出張者:濱田
日時 2012 年4月 9 日~13 日
―パートナー候補の検討、工場進出候補地の視察
①
Thanh Hoa 省(ハノイから 140km 南東)
立地:ゴミ処理用の用地 100,000 ㎡
②
Hung Yen 省 (ハノイから 33km 東)
立地:URENCO 社所有の廃棄物処理場内の約 20,000 ㎡
③
Hanoi 市 Son Tay 地区(ハノイ市内から 60km 西)
立地:Thang Long Environmental Service 社周辺の一般ゴミを埋め立てた後の土
地
・
Thang Long Environmental Service 社は一般ゴミを流動床炉で焼却処理する会
社であるが,原料ビンが剥き出しであり,周囲では単なるゴミの埋め立てを行っ
ているので悪臭とハエの発生が酷く衛生面からも事業を行える環境の土地ではな
い。
④ Son Tay Urban Construction and Environment 社 環境省OBの会長と面談
・ この会社はハノイ市の Son Tay 地区を中心とした3分の1の一般ゴミを収集,処
理している。産業廃棄物の取扱はしていない。
・ 弊社のプロジェクト概要を説明した後,会長の人脈から 2 件の土地を斡旋できる
可能性があるという話になった。
1.
Son Tay 地区の用途未定の 300,000 ㎡中 20,000~30,000 ㎡
2.
バクニン省某工業団地中の 20,000 ㎡程度
⑤
―パートナー候補の検討、
(HCMCスクラップ取扱会社L社)
・L社のメイン事業は日本などから、建設機械を輸入し修理してベトナム及び海外に
輸出する事業をしている。
・最近、新規事業として銅のスクラップを取扱いたいと考えており、現在その準備を
している。スクラップの調達先は海外(日本が主)と国内で販売先はベトナムの国営
電線メーカー。電線を取扱っているのは、この1社のみで(事実は不明?)製造から
設営まですべて行う。
・電線スクラップの輸入は税関がケースバイケースで運用するので特別ルートを持た
ないと難しい世界。
・価格面を聞いたが、中国に比べてスクラップの販売価格は低くビジネスが成立する
のかは不明。
56
7.2 第 2 回現地調査
出張者:濱田
日時 2012 年 5 月 22 日~25 日
【外国投資局】
当方:濱田、通訳
・訪問の目的は主に 3 点。①弊社がベトナムでリサイクル事業会社(工場)を設立す
る場合の手続き上の留意点確認 ②この分野での優遇政策 ③外国企業(特に電子廃
棄物(金属)を排出しそうな工場)の情報をいただくことを要請
(会社設立時の手続き上留意点)
・審査項目は、「ベトナムのルールに則しているか、ベトナムの利益となるのか」が
重要
・入る工業団地によって手続き上の容易さは大きく変わる。手続き上有利な工業団地
に入れば比較的容易に進められる。環境影響(調査)に関しては、判断の重要なファ
クターで詳細に作成する必要がある。
・原料となる電子ごみの仕入れルートを明確にすること。外国からごみを一切持ち込
まないことが必須。
(ベトナム国内の輸出型企業発生分は含まず、問題ない)できれば、すでにルートが
あれば意向書など添付して申請しておくことが望ましい。
・弊社の進出形態が輸出型企業(EPI)で会社設立できるかは不明。特に税務所、税関
の見解が必要となるので、そちらで確認することを薦める。
(優遇措置について)
・弊社のような環境配慮型事業の外国投資については、投資奨励しているが今まで海
外企業からの投資実績はない。優遇措置については入る工業団地により差がある。
・弊社の進出先候補地のD業団地(国家級)は所得税減税(4 年免税)あるが、もう一
つのK工業団地(地方級)は優遇措置がない。
(外国企業リスト)
・電子部品メーカー、自動車部品メーカー、金属加工メーカーなど業種ごとの進出企
業に関する一般情報を後日いただけるようお願いした。
57
【環境省】
先方:ベトナム環境省(Ministry of natural Resources and Environment)T政策担当
当方:濱田、通訳
(面談内容)
・T担当は環境省で法律の検討、作成、政策への提言を行う部署に属している。今回の
ヒアリング調査に応じていただいたが、個人の意見もありすべてが公の見解とはなら
ない。
・ベトナムは WTO 加盟を果たし、世界の環境保護という観点からも廃棄物処理の問題は、
注目をあびている、放っておけない問題である。
・ベトナムの具体的な環境政策は 93 年に環境保護法が制定、05 年には修正法を公布し
現在 2013 年末に更なる修正を加えて提出する準備をしている。
・その中の新しい事項として廃棄物全般の収集、処理に関する規程を追加すべく、外資
系の企業などからも積極的に意見を徴収、また、先進国、特にアメリカ、日本の運用
面での実例を研究し、WTO の要求を満たすよう検討している。
・弊社の日本でのリサイクル事業(電子廃棄物処理事業)について説明後、同様な事業
をベトナムへ展開することに関して、ベトナム政府も電子廃棄物処理には注目してお
り、この分野への投資は必要と考えている。
・各工業団地に入る工場から排出する廃棄物の処理について、政府も排出企業へこの分
野に対して適正に処理するよう推進しており、需要があるが今のところ関心は薄く整
備されるに至っていない。
・使用済廃家電等の電子廃棄物の現状の処理状況
⇒現在、その処理に関する詳細な規程はなく一般ごみと一緒に捨てられている。(埋め
立て処理)
・その中で、有害であるが金銭価値が高い廃棄物の処理について事情を掴んでいるか?
⇒電子廃棄物等かなり多く捨てられているが、その内半分程度は企業体ではなく、個人
レベルで回収されているようだ。どのような処理がなされているかは不明で、おそら
く中国などに不法に輸出されているかもしれない。
・廃棄物を含む資源ごみの輸出入について
⇒バーゼルの手続きを踏んだ輸出は許可している。しかし、資源ごみの輸入は不法に輸
入されている事例が最近目立っており現状 6000t/年の廃棄物が処理されずに放置され
ており、社会問題化している。
外国のゴミを輸入する場合、ごみ捨て場にならないよう注意する必要がある。現状では
資源ゴミを輸入しても分別、加工する技術はベトナムにはない。
58
・資源ごみ、廃棄物の輸出入の管理全般を取り締まっているのは環境省か?
⇒許可を出す省庁は商工省で、実務的な管理は財務省(税関)が行っている。責任の所
在が曖昧な点が現状の政策の問題点である。環境省に取締の責任は今のところない。
・今後の廃家電等使用済の電子廃棄物の回収、処理の計画について
⇒環境省が率先して廃棄物の収集を行うことは難しく、考えていない。あくまで「ガイ
ダンス」をつくることに徹して、民間企業に対して呼びかけることになる。
⇒集荷費用等の負担については、「個人が捨てる為にお金を出す(日本型のスキーム)」
はベトナムには合致しないだろう。「生産企業に捨てるまでの責任を持ってもらい、
相応の費用を負担してもらう方向」が望ましいと考えている。
⇒現在も、一部のメーカーで廃棄物に関して様々な問題が表面化している。廃棄物処理
に関して、投資する場合はこのような観点から、排出企業とタイアップするのが望ま
しい。政府としても相談あれば、土地の斡旋などサポートできる。
・最後にTさんから、「環境政策に関する意見交換など互いに協力していきましょう。
また、この分野での企業にとっての投資余地は十分あると考えている。」と発言があ
った。
59
7.3 第 3 回現地調査
出張者:濱田
日時 2012 年 6 月 26 日~29 日
-回収後の製品販売ルート調査
【S社】貴金属メーカー
先方:N営業部 副部長
当方:濱田、通訳
・S社はベトナムで唯一の金のブランドを持つメーカー。今回の訪問の目的は、ベトナ
ム国内で金を販売する場合の方法等を教えてもらうこと。
(ベトナム国内での金の販売方法)
・金の販売ルートは大きく2ルートあり、①S社へ金の中間品を販売する。②S社で金
を加工してもらい、ブランドを付けて上で銀行または民間の宝飾系の企業へ販売する。
・金の販売価格はベトナム国内価格(SJC9999 という表記)でインターネット上にて毎
日更新、公開されている。ベトナムの需要と供給で国際価格とややズレた価格変動が
ある。(現状は国際価格より約5%高い。S社のブランド代の意味合いも含まれてい
る)
・引き取りは、彼らの工場(HCMC)渡しでベトナムでは金の輸送に応じてくれる運搬会
社はない。
通常、車や一般の交通機関で直接運搬される。(盗難の危険などあるが仕方ない)
・今までは、S社が金のブランドを付けて独自に流通させていたが今年7月以降は、中
央銀行の管理の下、金の流通量を決めることになり、金のブランドを付ける為の委託
加工は簡単ではなくなるだろう。
・金の輸出入に関して
⇒金の品位が高い場合、輸出入に政府の許可が必要。また、輸出の場合 10%の輸出税が
必要となる。85%以下の場合スクラップも含めて、特に許可は必要ない。
【税関局】
先方:ベトナム 税関局 (名刺はいただけなかった)
当方:濱田、通訳
訪問の目的は、弊社がベトナム進出する場合には EP(輸出型)企業が有利なのか FDI
(国内型)企業が有利なのか検討する為の情報収集を行う。
・弊社がベトナムへ工場を建てて進出する場合、EPI の形態も FDI の形態も双方可能。
60
≪EPI≫
・スクラップなどの原料を輸出型企業から購入する場合、VAT は 0%で全量日本もしくは
第三国へ輸出するのに、通関手数料以外のコストはかからない。外貨決済も問題無く
可能。
・輸出型企業から弊社への取引で別の工業団地に立地している場合、それぞれの税関が
引き継ぎ管理する。(全ての取引は税関の管理の下行われる)
・売買の1件ごとに税関が契約の段階から入り管理される。(手帳管理)
・また、加工後の製品を国内販売したい場合は企業設立時に事前申請して認めてもらう
手続きをしておく必要がある。(おおよそ 20%は認められている)
・その場合、当然輸出入手続きが必要で VAT もかかってくる。
≪FDI≫
・ベトナム国内にあるスクラップの購入、処理、製品の国内販売に関して税金面では制
約無く取引が可能。
・EPI 企業からスクラップを購入する場合、輸入となるので環境省の輸入禁止、規制項
目に属しない品目でなければ認められない。製品を輸出する場合は品目により、輸出
税がかかる。
・国内取引なので、ベトナムドンの取引で 10%の VAT がかかる。
≪優遇措置≫
・ベトナムでは、有害な廃棄物を適正に処理する環境配慮型投資には優遇措置を設けて
おり、この審査が認められれば法人税は 10%で適用(永年)される。EPI にのみ適用。
61
7.4 第 4 回現地調査
出張者:濱田、通訳
日時 2012 年 8 月 5 日~8 日
-市場調査
【現地進出企業Y社】
・細かい許認可関係(例えば、危険薬品の取扱許可や廃水処理に係わる許認可など)は
同時並行的に進めているが、法律の矛盾点に直面するなどで思うように進んでいない
件もあり苦労ある。
・弊社のベトナム進出に対する可能性を尋ねられた。
・Y社からは排出する工場廃棄物の処理など立ち上げから弊社に協力をお願いしたいと
要望あった。
・また、Y社同様廃棄物処理のニーズがありそうな数社を弊社の市場調査の協力という
ことで紹介いただいた。
【現地進出企業C社】
・日本の本社環境部門から紹介いただいた。
・今回、現地の環境部門担当者が7月で帰国され、今後は現地スタッフが窓口となる。
・弊社から、工場内から排出される廃棄品の処理に関してどのように処理されているか
質問したが、まだ担当になったばかりで把握できていない。次回までに、ある程度調
査しておくとのことでした。9月以降に再度訪問の上打合せのお願いをした。
【日系商社 M社】
・ベトナムは、日本にとっても戦略的に重要な拠点で大使は局長クラス。日本大使にも
親交あるので、もし進出を検討するのであれば何かしら支援が受けられるかもしれな
いのでその折にはご挨拶にいきましょうとお誘いがあった。
・今回の目的である、ベトナム進出企業に関する商工会の名簿をいただいた。
・ハノイ周辺の情報として、サムソンがスマホとケータイの一大生産拠点をつくってお
り、韓国系企業の進出ラッシュがしばらく続くだろう。
・M社は現地国営企業とも親交あるので、場合によっては何かしら協力できるだろう。
【日系商社 A社】
・主に日本、韓国、ベトナムの 3 国間でのビジネスを展開。
・今後、金属スクラップの売買も実施したいが許認可取得が難しいと言われている。
62
7.5 第 5 回現地調査
出張者:濱田、加藤
日時 2012 年 9 月 3 日~8 日
-市場調査 製品の販売に関する調査
【VINACOMIN 社】
VINACOMIN 社(Vietnam National Coal and Mineral Industries Holding Corporation
Limited)
先方:H Vice President,
H GM, C GM
当方:木村(MESCO)、濱田、通訳
・VINACOMIN 社はベトナムの石炭事業、金属事業を運営するホールディングカンパニー。
・金属事業を行うのが VIMINCO 社で、銅事業所と亜鉛事業所を持つ。
・銅事業及び亜鉛事業の双方共に鉱石の採掘、選鉱、製錬まで行っている。銅、亜鉛そ
れぞれの公称能力1万t/年。
・弊社のリサイクル業及び製錬事業について、説明後、現在ベトナムで金属リサイクル
の事業を検討中であり、事業を立ち上げた場合のビジネス、具体的には銅貴金属等の
売買に関して検討できないか?という趣旨を伝えた。
・しかしながら、原料や製品の売買についてはあまり興味がないように見受けられた。
・銅製錬所及び亜鉛製錬所の両方の工場の操業が上手く行っていないため、現在休止状
態にある。
【TISCO 電炉・高炉製鉄所】
Thai Nguyen Steel Complex
Cam Gia, Thai Nguyen
63
転炉と電気炉
スクラップヤード
・TISCO 社はベトナムで最も古い製鉄会社。原料は近くの鉱山(40km)から採掘されて
いる鉄鉱石が約半分とスクラップが約半分。50 万t/年の生産規模。
・現在、高炉 50 万t/年の増設工事中。設備技術は中国からの輸入。これにより、100
万t/年となる。
・製品は建設資材(H鋼等)で、ベトナム国内全域に販売ネットワークがある。
・スクラップは、契約している国内のスクラップ集荷会社が毎日トラックで運搬してい
る。
・ベトナムでの鉄スクラップについては、非鉄金属とは異なってリサイクルされており
販売には支障がないことが判明した。
64
-進出候補の工業団地視察
①
KCN HOA MAC 工業団地
立地:ハノイの南 45km 高速道路経由 highway1A 経由でハノイから 50 分(K 社から 45
分)
・まだ、開発されて間もない工業団地で 2,3 社の入居しか確認されていない。
・価格は 30~38US$/㎡ 廃水処理設備等は未だ完成されていない。
・価格が手頃で、周囲に今のところ民家等も無く、環境面に対するリスクも比較的少な
いと思われる。
②
PHO NOI A 工業団地
立地:ハノイの南 24km highway5 でハノイから 30 分(K 社から 10 分)
・第Ⅰ期の分譲地が全て埋まってしまっていたが、来年第 1Q に第Ⅱ期の分譲を開始する。
・ハノイから近いのが利点。周囲に工場(特に電子部品系)の工場が多く建っているの
で、外部に臭気などの漏れが心配。廃水処理など完備しているので、安心レベルにあ
る。
・価格は 65US$/㎡。
分譲予定地(現在は水田)
65
③
DINH VU (ディンブー)工業団地
資本:香港、ベルギー、ハイフォン市の JV
立地: ハイフォン市(ベトナム第3の都市 ハノイから 100km)
進出(予定)企業:石油化学大手、ブリジストン、電炉メーカー(ディンブースチー
ルなど)
価格:70USD/㎡ 1.5Ha~4.0Ha (弊社都合により分譲可能)
優遇措置:企業法人税利益発生時から4年免税9年半減、個人所得税 50%減
許認可取得:工業団地が原則サポート 可能性高い
海域を埋め立て造成した土地で近くに民家もない。また、電炉メーカーや石油化学系
の企業が多く排ガスや排水に関しても内陸の工業団地に比べてそこまで印象がある。
従ってリサイクル業の許認可の取得も認められやすいと判断できる。
(電炉メーカーの隣の敷地 1.5~4.0Ha)
(DINH Vu STEEL 鉄スクラップ)
66
④ HAI DUONG 省 Dai An (ダイアン)工業団地
資本:ハイズオン省ローカル
立地:ハノイから 50km タンロンⅡから約 30 分
価格:70USD/㎡ 1.5Ha~3.0Ha (弊社都合により分譲可能)
許認可取得:工業団地が原則サポート 可能性に関しては不明
・土地は十分にあり、融通については問題ない。工場立地についてもハノイからやや
遠く、中途半端。工業団地の許認可取得についても、明確な回答なく不安要素多い。
・日系大手電子部品メーカー工場が並ぶ。
⑤ Bac Ninh 省 VSIP(ベトナム―シンガポール)工業団地
資本:ベトナム政府、シンガポール政府 両国のディベロッパー
立地:ハノイから 20km
進出(予定)企業:ペプシコなど大手外資系企業
価格:90USD/㎡ 1.5Ha~3.0Ha (弊社都合により分譲は可能)
許認可取得:工業団地側は弊社のビジネスに対して、廃棄物を扱うことに対して難色
示す。
・クリーンなイメージを持つ大手企業を優先的に誘致。工業団地のコンセプト、マネ
ージメント体制は非常に良い印象ある。
67
(物流園区)
(第二期 分譲中)
⑥ Bac Ninh 省 Khai Son(カイソン)工業団地
資本:バクニン省ローカル
立地:ハノイから 20km タンロンⅡから 20km
進出(予定)企業:金属の精製、製造工場を現地企業と合弁で実施している会社があ
り、、その他韓国系で近くにサムソン電子がある為下請け企業が多い。
価格:50USD/㎡ 1.5Ha~3.0Ha (弊社都合により分譲可能)1期は残り3区画
許認可取得:工業団地が原則サポート 同じ工業団地に金属精製工場があり問題なく
認可おりる可能性高い。
立地も良く、許認可取得の可能性も高いことから有力な候補地と言える。ハノイまで
の幹線道路が県道で状態悪い。
68
7.6 第 6 回現地調査
出張者:濱田
日時 2012 年 10 月 29 日~11 月 3 日
-市場調査 日系電子部品メーカー
【現地進出企業M社】
・工場から廃棄される廃棄物の管理は環境部門及び有価物は購買の窓口となる。
・弊社から、工場内から排出される廃棄品の処理に関してどのように処理されているか
質問した。有価物は、日本へスクラップの回収会社を通じて輸出している。輸出には
税関との関係が重要で、排出企業が独自に通関手続きを実施することが望ましい。
・その他の廃棄物は、基本的にローカルの廃棄物会社にて処理しているが国営企業は処
理方法が不明瞭などの問題もあり、民間廃棄物処理企業へお金を払って委託している。
・弊社のような廃棄物を処理する会社が現地にある場合ニーズがあるか?ベトナムでは
安心して廃棄物処理や、リサイクル処理する会社が無いので、価格面は気になるが基
本的に歓迎である。
【現地進出企業F社(HCMC)】
・工場から廃棄される廃棄物の管理は施設管理部が窓口となる。
・弊社から、工場内から排出される廃棄品の処理に関してどのように処理されているか
質問した。有価物及び委託して廃棄する廃棄物共に工場立ち上げ当初からローカルの
企業が取り扱っている。以前、委託費だけもらって廃棄物を積み上げている会社があ
り、契約を打ち切った。
・廃棄物の一部は北部のセメント工場に廃棄物会社を通じて処理されている。
・弊社がベトナムでリサイクル事業を行う場合、価格が見合えば委託しても良い。但し、
現在の付き合っている会社とのしがらみも大きいので廃棄物の委託先を変えるにはそ
れなりのメリットが必要となるし、時間も要する。
69
7.7 第 7 回現地調査
出張者:濱田
日時 2012 年 12 月 18 日~12 月 22 日
(面談内容)
【日系セメント会社
Ha Noi Office】
当方:濱田
・訪問の目的は、弊社がベトナムでリサイクルビジネスを実施する際、電子部品メ
ーカー等から発生する弊社がターゲットとする有価金属を含有しない廃棄物(例え
ば汚泥やセラミック屑)などの処理先としてセメント会社へ委託できるか調査の為。
・この会社は 2 社の共同出資の日系セメント会社。
・生産量は 400 万tでベトナム随一。
・廃棄物事業は、今のところ積極的に実施していない。その理由として、ベトナム
では埋立てコストが安いこと、セメントの原料である天然原料が安価なこと、そし
て廃棄物に関する法律運用がグレーであることがあげられる。
・しかしながら、将来的にコストダウンをしなければならない局面になってくるこ
とから、廃棄物事業も検討していく必要がある。
・具体的に石炭灰やスラグなど物量が数千トン/年レベルの話があれば、手続きと
ってトライしたい。
・規模の小さい話は、メリットが小さく手続きが上手くいかない場合のリスクもあ
る為消極的。
・廃プラなどの熱源となる原料があれば、まずはここから実施していきたい。
【日系セメント 会社工場見学】
・基本的な環境・廃棄物事業に対する考え方はハノイ事務所と同様。
・但し、工場内で廃プラを購入して熱源とすることをトライアルで実施していた。
・汚泥など粘土の代替として受け入れの能力的には十分すぎるほどある。あとは経
済面でどれほどのメリットがあるか、事業の見極めとなってくる。
70
71
(参考資料 設備機器リスト)
機 器 リ ス ト
Equipment List
MMS Metals, Minerals & Environmental Engineering
MESCO Inc.
機械部
Rare Metals Recycle facility construction
工程
Pr o c e ss
S 湿式工程
番号
NO.
S -
設備名
所掌
Facility name
客先 MESCO
1 加温槽
Heat tank
モータ (Motor)
Voltage
動力計
kw
Dynamometer
Piece
(V)
1
-
台数
エアー
Air
2 加温槽流入弁
Heat tank flow valve
1
3 薬品調合槽
Make up chemicals tank
1
4 薬品調合撹拌機
Make up chemicals agitator
Drain
Exhaust
調達先
日本
○
○
○
1
○
S -
5 薬品調合槽流入弁
Heat tank flow valve
○
1
200
○
S -
6 ミキサ
Mixer
○
1
200
7 K液ろ過槽
K liquid filtering tank
1
○
5.5
0.4
○
S -
○
○
-
○
S -
8 K液ろ液槽
K filtrate tank
○
1
-
○
S -
現地
○
○
○
S -
排気
200
○
S -
排水
○
○
D -
Indstrial water
給水
Water supply
9 K液ろ液ポンプ
K filtrate pump
○
1
200
0.75
○
S - 10 溶解K液貯留槽
Dissolving K liquid storage tank
○
1
-
○
S - 11 溶解K液貯槽ポンプ
Dissolving K liquid storage pump
○
1
200
2.2
○
S - 12 メッキK液貯留槽
Plating K liquid storage tank
○
1
-
○
S - 13 メッキK液貯槽ポンプ
Plating K liquid storage pump
○
1
200
2.2
○
S - 14 G液ろ過槽
G liquid filtering tank
○
1
-
○
S - 15 G液ろ液槽
G filtrate tank
○
1
-
○
S - 16 G液ろ液ポンプ
G filtrate pump
○
1
200
0.75
○
S - 17 溶解G液貯留槽
Dissolving G liquid storage tank
○
1
-
○
S - 18 溶解G液貯槽ポンプ
Dissolving G liquid storage pump
○
1
200
1.5
○
S - 19 メッキG液貯留槽
Plating G liquid storage tank
○
1
-
○
S - 20 メッキG液貯槽ポンプ
Plating G liquid storage pump
○
1
200
1.5
○
○
72
機 器 リ ス ト
Equipment List
MMS Metals, Minerals & Environmental Engineering
MESCO Inc.
工程
Pr o c e ss
番号
設備名
NO.
Facility name
S - 21 秤量器
Weighing machine
所掌
台数
客先 MESCO
Voltage
Piece
(V)
1
モータ (Motor)
動力計
kw
Dynamometer
エアー
Air
Indstrial water
給水
Water supply
排水
排気
Drain
Exhaust
○
S - 22 フレコンスタンド
Flexible container stand
2
○
1
200
1.5
○
2
-
○
0 - 25 No.1&2 K電解槽用整流器
Rectifier for no.1&2 K
electrolytic tank
○
2
○
15
○
0 - 26 No.1&2 K液循環槽
No.1&2 K liquid circulation tank
現地
-
○
0 - 24 No.1&2 K電解槽
No.1&2 K electrolytic tank
日本
○
○
S - 23 アルカリピットポンプ
Alakali pit pump
調達先
○
2
-
○
○
○
0 - 27 No.1&2 K液循環ポンプ
No.1&2 K liquid circulation pump
2
200
1.5
○
○
○
0 - 28 No.1&2 K液循環槽流入弁
No.1&2 K liquid circulation tank
flow valve
4
200
○
0 - 29 No.1&2 G電解槽
No.1&2 G electrolytic tank
○
2
○
-
○
0 - 30 No.1&2 G電解槽用整流器
Rectifier for no.1&2 G
electrolytic tank
○
2
15
○
0 - 31 No.1&2 G液循環槽
No.1&2 G liquid circulation tank
○
○
2
-
○
○
○
0 - 32 No.1&2 G液循環ポンプ
No.1&2 G liquid circulation pump
2
200
1.5
○
○
○
0 - 33 No.1&2 G液循環槽流入弁
No.1&2 G liquid circulation tank
flow valve
4
200
○
0 - 34 容器
Case
○
4
○
-
○
0 - 35 電解ピットポンプ
Electrolytic pit pump
○
1
200
1.5
○
0 - 36 廃液槽
Wastewater tank
○
1
-
○
○
○
0 - 37 廃液ポンプ
Wastewater pump
1
200
3.7
○
○
○
0 - 38 No.1 スクラバ
No.1 scrubber
1
○
○
○
○
○
○
○
0 - 39 No.1 スクラバファン
No.1 scrubber fan
1
○
F - 40 廃液ピットポンプ
Wastewater pit pump
1
200
1.5
○
○
73
○
機 器 リ ス ト
Equipment List
MMS Metals, Minerals & Environmental Engineering
MESCO Inc.
工程
Pr o c e ss
S
番号
設備名
Facility name
NO.
S - 41 反応槽
Reaction tank
所掌
台数
客先 MESCO
Voltage
(V)
Piece
4
モータ (Motor)
動力計
kw
Dynamometer
エアー
Air
○
Indstrial water
給水
Water supply
排水
排気
Drain
Exhaust
日本
○
○
○
現地
4
S - 42 攪拌機
Agitator
○
○
S - 43 ろ過器
Filtering equipment
4
○
○
S - 44 ドラフタ
Drafter
1
○
B 精製工程
Refinement process
調達先
○
1
B - 45 電気炉
Electric furnace
20
○
B - 46 坩堝炉
Crucible furnace
1
○
○
○
○
15
○
○
B 燃焼処理工程
Combustion treatment process
B - 47 電気炉
Electric furnace
24
1
○
○
○
3
B - 48 トレイ
Tray
○
○
1
B - 49 二次燃焼装置
Secondary combustor
200
2.2
○
B - 50 冷却塔
Cooling tower
○
○
○
○
1
○
○
○
B - 51 冷却塔ポンプ
Cooling tower pump
1
200
1.5
○
○
○
○
B - 52 冷却塔流入弁
Cooling tower flow valve
1
200
○
○
B - 53 No.2 スクラバ
No.2 scrubber
○
1
○
○
○
○
○
○
○
B - 54 No.2 スクラバファン
No.2 scrubber fan
1
○
B - 55 スクラバーピットポンプ
Scrubber pit pump
1
200
0.75
○
○
○
74
機 器 リ ス ト
Equipment List
MMS Metals, Minerals & Environmental Engineering
MESCO Inc.
工程
Pr o c e ss
C 破砕工程
Breakup process
番号
設備名
NO.
Facility name
C - 56 受入コンベヤ
Receiving conveyor
所掌
台数
客先 MESCO
Voltage
Piece
(V)
1
モータ (Motor)
動力計
kw
Dynamometer
エアー
Air
Indstrial water
給水
Water supply
排水
排気
Drain
Exhaust
○
日本
現地
○
C - 57 破砕機
Breaker
1
○
○
C - 58 排出コンベヤ
Exhaust conveyor
1
○
○
C - 59 バグフィルタ
Bag filter
1
○
C - 60 排気ファン
Exhaust fan
○
○
○
○
1
○
その他
Other
調達先
U - 61 計装コンプレッサー
Instrumentation compressor
1
○
U - 62 計装エアタンク
Instrumentation air tank
1
○
U - 63 エアドライヤ
Air dryer
○
○
○
○
---
1
○
U - 64 トラックスケール
Truck scale
○
○
1
○
○
75
Fly UP