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一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STS センターの活動報告
\n Title <活動報告>一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STS センターの活動報告 Author(s) 常石, 敬一; Tsuneishi, Keiichi Citation 国際経営フォーラム, 4: 75-111 Date 1992 Type Departmental Bulletin Paper Rights publisher KANAGAWA University Repository 国際経営フォーラムNo. 4 活動報告 一 九九 一年度 の神奈川大学国際経営 研究所sTSセンターの活動報告 一 二 二 五 B ・ボガチ (ハバ ロフスク大学) ︰ 「ハバ ロ 敬 本平和学会およびBC兵器研究会と共催 で行 った。 それ フスク裁判」 常 石 に ついて報告する。( なお第 一回 フォーラムに ついては' ○○ 吉見義明 (中央大学 ) ︰ 「第 二次大戦中 の日 三︰ 機関」 主報告者 の諦演要旨を ﹃ 神奈川大学評論﹄第九号に掲載 米 の化学戦」 sTsセンターとして第 二回のsTs フォーラムを日 してある) 。 と現状」として次 のような日程で開催された。 ○○ 杉島正秋 (朝日大学) ︰ 「生物兵器禁止と 11︰ 七月七日 ( 現状 の部) 三 ︰四五 渡辺 ・見津 ︰ 「 石井部隊被尊者翻査」 日時 二 九九 一年七月六日 ( 土)∼七日 (日) 国際法」 フォーラムは 「 国際 シンポジウム生物化学兵器 の歴史 場所 二二省堂文化会館 縮 の見通 し」 ( ベ ルリ ン) ︰ 「 分子生物学 ○○ S エフイト (,'(シガ ン大学) 4, 「生物兵器軍 1: 演題 講演者および演題 ︰ 辞演者 ○○ 二︰ 日時 七月六日 ( 歴史 の部) 技術と生物兵器禁止条約」 E ・ガイスラー 一二二 〇 森 正隆 (静岡) ︰ 「 ﹃侵略﹄上映運動と石井 75 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 五 三 We a po nsf o umu r rg e sJ a p a ne s ei ni ia t i t v e ATo kyoc onf e r e nc eo nbi o - me nto Eva c c i nep r o g r ams . l o gi c a lan dc hem iC lwe a a p o ns unde rt hes up e r vi s i o no fa ni ne n de dSundayw it hac a nf o r t e r nat i onalbo dy s uch aS l dHeal t hOr g ani z at i o n, Ja pant opl ayanac t i ver o l ei n Wor aS ept emb erf o r umi nGe n e va f o re c o n o ic m al l ys t r app edunt or e vi e wt hei nt e r nat i o na l de "s ai d ve l o pe dc o un t r i e s . c o n ve nt i o nbanni ngt h ed e ve l l Ma s a a kiSugi s hi mao fAs a hi opment , pr oduct i on and Uni v e r s i t y,whos p o kea tt he o nf e r e n c e. s t ∝kpi l i ngo fbi o l o gi c a lan d c Guest s peaker Susan t o ki cwe apo ns. i g ht , aUni ve r s i t yo fMi c hi Ke i i c hi Ts unei s hi , p r o f e s s o r Wr of s ei enee hi s t or y at gans c i e n c eh i s t o r ypr o f e s s o r , ai dami l i t ar y一 mnv ac ci ne Kanaga waUni ve r s i t ya ndan s o g r ams uc ha st h eU. S, bi o o r ga ni z e ro ft het wo da yTo ・ pr ogi c al def ens e pr ogr am k yoc o n f er e nc eo nbi o l o gi c al l h o 山dbes t o pp e do rp u tun・ a n dc he m iC l wea a p o n s ,s ai d s rs t r i c te l V i l i anc o n t r o L Ja panc o ul di ni t i at ed o me s t i c de me as ur e st oc ont r o lc or po- Su c hapr o gr am' sd e f e n s i v e r at ee xpo r t so fbi o t e c hn o l o gy nat ur ec o ul de as i l yt u r nt oa n dva c c i nede vi c e sw it hpo - wa e l o pme n to fb i o l o gl r dde v t e n t i alm il i t ar yappl i c at i o ns ・ C a lwe ap o n s ,s hes a i d. Theme as ur e sc o ul dr e s em- W hi l cl a r g e l ya gr c e l ngWl t h i ght , s pe ake rEr ha r dGci s bl et heCo or di nat i ngCo mmi L Wr s l e r , a r e s e a r c h e r a Hh e B e r L e ef orMul t i l at er alExp or t i nMo l e c ul arBI O l o g yl ns t L Co nt r ol s,whi c hmo ni t o r se x- l ut c, s ai d."Mi l i t a r yi n t c r c s t s p o r t st oc ommuni s ta r e a s,h e t s ai d. i nav ac c l n eP r o gr ammu s tbc Honear eai nwh i c hwec an ackno w一 e dge db ec aus e( a c ont r i but ei st hee s t abl i s h- ml l l t ar y)ha sdu t yt op r o t e c t 〇二 〇五 i t st r oo psaga i n s tap o t e nt i al at t ack ( wi t h) bi ol ogi cal ag e nt s. " HCi t i z e ns( mu s t )mak es ur e t ha tt he i rgo v e r nme nta bi de s by t he Bi ol o gi c alWe apons O n, H Wr i ghts ai d, Convent l cal l i ngons c i e nt i s t st opr oI vi deaf i r s tl i neo Ede f ens e agai n s tpr e s s ur et Oi n c or po r at et he i rf i e l dsi n t oami l i t ar yf r ame wo r k. 終 仝 了 体 討 論 第 2回 STSフォーラムを報 じた"J a pa n Ti me s ' 'の記事 (1991年 7月 9日) 今 回 のシンポジウムは次 のような現状分析 にもとづき 開催された。 一九九 一年 一月から の湾岸戦争 にお いて'日本 でも生 物化学兵器 に ついての関心が高ま った。生物化学兵器は 恐ろし い兵器 でありtか つ非人道的な兵器 であるから使 用す るべき でな いと いう意見が マス コミにも しばしば登 場 した。 しかし日本がそ の生物化学兵器を'か ってアジ アで使用した ことに ついてはほとんどふれられる ことが なか った。 これは日本 における歴史認識 の浅薄さととも に'生物化学兵器 に ついての理解 の不十分さを示すも の である。 今 回 のシンポジウ ムは' 一九九 一年九月 の 「 生物毒素 兵器廃棄条約」 の再検討会議 へ向け て'日本政府 への具 体的提案を第 一の目的と した。 具体的提案は 「 生物兵器使用疑惑国 に対する 一方的経 済制裁制度導入」 の勧告だ った。 この制度は生物兵器だ ッ け ではなく'化学兵器 においても有効な制裁措置となる ことが期待される。 マ 以下 にシンポジウ ムの現状 の部 で報告された論文 のう 現在' ちts ・ライト氏およびE ・ガイ スラー氏 ( ク ス ・デリ ユブリ ック分子生物学研究 セ ンター)のも の を訳出 した。 7 6 国際経営 フォー ラムNo. 4 スーザ ン ・ライト ( ミシガ ン大学 ) 生物兵器軍縮 の見通し 生物戦に興味を持ち始めた ことにある。第 1に八〇年代 九八〇年代 に軍部が'ふた つの主に地政学的な理由 で、 である) O当時九〇カ国が締約国とな っていた。 ほぼ 7 0年間明白な違 反がなか った ことから'廃棄条約は尊重 禁止した 7九 二五年 のジ ュネーブ議定書を補完するも の も のである。(この条約は化学および生物兵器 の使用を 人間、動物ある いは植物 に死や病気をもたらそうとする 素兵器とは病原体や生命体から作られた毒素を散布 Lt 生産および貯蔵を無条件 に禁止している。生物および毒 一九七 二年 に調印されたが' 生物および毒素兵器 の開発、 物兵器廃棄条約はソ連'英国それ に米国を寄託国として 1九八〇年 には生物戦 の脅威は大きくはなか った。生 物兵器廃棄条約 に込められている抑制 の風化をもたらし への利用を探る新しい誘惑となり'そして結果として生 ロジーの進歩 の軍事的枠組中 への組み込みを促 し'兵器 相互作用が生物科学 の軍事利用を拡大し'バイオ テクノ う側面もある。本論丈 で議論するの' この種 の継続的な 治的 には明白だが'相互に強め合う相互作用 の結果と い として高ま っている。生物戦 への軍部 の傾斜 の理由は政 そらく世界 の他 の地域 でも'大量殺教兵器 の拡散 の 一環 化学戦および生物戦 に対する関心が新しく中東 そしてお した。第 二に'八〇年代 の後半は、冷戦 の終君とともに' の軍事当局者たちが防衛的な生物戦 ( BW)活動を拡大 前半 に'冷戦 の緊張が高まり'か っての東側および西側 されていると い った 7種 の確信が生まれ ていた。また世 とに加わり'努力する こと'そして生物科学が平和日的 かねな いと いう点 である。 この段階で条約を強化するこ この間題が成功りに展開したと いう考え方は、生物戦 のみ に利用され るよう っとめる ことは重要な こと であ 界的に支持され ているように見えた。 に対して軍部が何等明確な興味を示さなか った ことによ る。 要求すると ころはも っと複雑 である。廃棄条約 の第 1粂 楽止しているtと考えられる ことがあるが' この条約 の 生物兵器廃棄条約はしばしば生物兵器 の保有を完全に 一九八〇年代 における生物戦防衛計画 の拡大 っても補強された。生物兵器は信頼性がなく、作用が遅 く、そして効果が予測し難く、それ故 に兵器としてど っ ち つかず であるtと考えられ ていた。さらに貯蔵され て いた全 ての既知 の生物および毒素兵器は 一九七〇年代 に 廃棄され ていた。 今 日の状況はそれほど希望的 ではな い。その理由は 一 7 7 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 おり'生物剤および毒素材 の性格 に ついての研究 が防衛 と禁止され ている。 しかしどうともとれる領域を残 して および毒素兵器 の貯蔵やそれら の使用 の準備はは っきり した規定 は何をや ってもよ いと いう意味 ではな い。生物 機 であ って'そ の封劇物 ではな いと いう のである。 こう 動と して許されるかどうか の実際 の基準はそ の活動 の動 のも のであれば許される。別 の言 い方をすればtBW活 の兵器的側面 の研究を遂行する ことも'それが防衛目的 て出され たも のである.り この覚書 によれば、 生物体 った ヘンリ ・キ ッシンジ ャー の、国家保安覚書 三五とし クソンの国家安全保障問題補佐官だ 当時リチ ャード ニ ー イ ンにも見られる。 このガイドライ ンは 一九六九年 に' している。同様 の規定が米国 の生物兵器防衛 のガイドラ 化できるような 「 種類」および 「 量」 のも のの保有 は許 かしまた 「 防疫'身体防護そ の他 の平和的目的」と正当 生物 および毒素兵器 の保有を 一般的 に禁止している。 し は条約 の基本義務を明言 している重要な条項 であるが' そう した考え は今も昔も論争 の種 であるがtG T バイオ ではな いかと いう考えが軍部 の中 で出始めた のだ った。 なか った天然 の病原体 の性格を変える のに使用 できる の やそ の他 のバイオテクノ ロジーは'兵器と して役 に立た の軍事的可能性 の評価ががら っと変わ った。遺伝子工学 駆り立 てた。 1九七〇年代 の終わりに向け て、 この分 野 して巨大資本を引き つけただけ でなく'軍部 の興味をも の開始時期と 一致 して いた。 これら の発展は民需利用と 工学や その他 の新 しいバイオ テクノ ロジー の工業的利用 るよう にな った。 ソ連 と のデタ ントと の終結は'遺伝子 生物兵器廃棄条約 の生物戦を防ぐ機能 に ついて疑問が出 しかし 一九七〇年代 の終わりに、状況が変化し始め' 場合 にも'軍 は遺伝 子 工学 に無関 心 のよう に見えた.刀 る理由 はな いと いう声 にかき消され てしま った。どんな 操作 の利用は条約がカバーしており'したが って心配す いう危快 である。 しかし この恐れは'兵器 目的 の遺伝 子 新奇な兵器を作り出す技術的基礎となる のではな いかと る上 で影響力があ った。抑止力を持たな い限り各地 の同 テクノ ロジーの軍事的研究 ・開発 の拡張計画を正当化す 一九八〇年以前 は'条約 の文言 のこうした暖昧さ にだ 様 の活動が新し い安全保障問題を作り出 していると いう 目的として正当化 できる余地がある。 れ 1人と して注意を払わなか った。遺伝 子操作 の全く新 米国 では生物戦防衛は ( 化学戦防衛と同様 )再び活発 疑 いが生まれた。 戒 の声が上が った。すなわち この新分 野は生物体 の遺伝 化 し大幅 に拡張された。国防省 は遺伝 子工学を新 しいB し い方式が 一九七〇年代 に出現 した時'科学界内部 に警 的性格を制御する新 しい方法を作り出す可能性があり' 78 国際経営 フォー ラムNo. 4 は 一九八五年 「 遺伝子技術 の急速な進歩は、幸 い米国は と大きな秘密 の網 の目の中 に絡 め取られているが'入手 生物兵器防衛 の活動はど こでも米国 の活動よりもも っ れ ても'生物戦防衛計画 の支出は 一九八 1年会計年度か 今 のと ころ先頭 にいるが' ワクチ ンある いは対抗手段が した証拠は同様 の計画が他 の多く の'旧東および西側 の W 「 脅威」 の源泉と見な し始め' この点 でソ連を主要な 知られ ていな いか存在しな い新し い物質 の開発 の可能性 工業国で行なわれ ている ことが示している。 1九八七年 ら 一九八六年会計年度までに五倍に増加し'九千万ド ル をもたらしている」と いう警告を発した。委員会は政府 と 一九八八年に生物兵器廃棄条約 の締約国から国連軍縮 相手と位置づけた。 一連 の公式報告は選択的 に マスコミ に対して 「 包括的な防衛研究」を実行し、 ソ連 の脅威を UNDA)に提出された情報は、そうした活動が米 局( に連している。 一九八七年ま でに国防総省はバイオ テク 見積り'そして 「 ソ連 の指導者並び に、そうした戦闘方 国 の外 にブ ルガリ ア'カナダ'中国'チ ェコスロバキア、 にリークされた情報と同様'生物および化学戦目的に軍 法を倍ずることを蹄謄するであろうその他 の国 の当局者 フランス、ドイツ、オランダ'ノー ルウ エー'ポーラン ノ ロジー研究 の二番目の資金援助者とな っており、年間 の心 に'十分な不確実性 の念を植え付ける」 ことを求め ド' スウ ェーデ ン、英国それ にソ連 において行なわれ て 部がバイオテクノロジー研究を行なう ことを正当化する た。 1九八六年五月にペンタゴ ンが議会 に提出した生物 いたことを示している。UNDAに提出された概要は こ 一億 一千九百万ド ルを各種 の研究 に支出している。 戦防衛計画 に ついての報告は'バイオ テクノ ロジーは生 れら計画がほぼ同様 の関心と目的を持 っている ことを示 も のとな っている。 レーガ ン大統領 の化学戦検討委員会 物戦をより容易にtより安価に'そしてはるかに効率的 以下の分析はも っぱら米国 の計画 に ついてのも のであ している。G T にお いても当 てはまる、主 張して いる。 「 生物戦は新し る。他国 の生物戦防衛計画と比べ'米国のも のがより良 に行なう ことができる'それはたとえ技術的 に遅れた国 くはな いが、新しい顔を持 った」とそのレポートは述べ く知られ ている。それは多分世界最大 のも のであろう。 米国はバイオ テクノ ロジーの分野ではは っきりと世界 一 ている。叫 このような正当化によ って'生物戦防衛計画は 1九八 であり'その計画は技術的 には最も洗練されたも のの 1 つである。 この計画は生物戦 の 「 脅威」 の全 てに対応す 〇年代 に拡張され'バイオ テクノ ロジー への援助が活発 化した。支出が急速に増加 した。イ ンフレ率を勘定 にい 79 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 析が対象とする研究 ・開発プ ロジ ェクトは'従来 の ( 天 にわたる研究 ・開発を包摂 したも のであるoq この分 る防衛を組織すると いう原理に基づ いて遂行された多岐 な いが'似たり寄 ったりである。 動発展 のパター ンはもう少しゆ っくりした歩みかも知れ 。印)他国 における生物戦防衛活 に研究費 を与え ている 二の毒素それ に四種類 の細菌 に つての研究プ ロジ ェクト Lかしなぜ軍がワクチ ン開発をする事を問題としなけれ これら の計 画 はす で に論 争 をまき お こして いる。G T 然 の)BW剤およびTW剤 に対する防衛を目指 した広範 囲 にわたる ワクチ ン開発であるが、それはそれが現在 の 防衛計画 の 「 基礎」を形成すると見なされるからである乃 ば いけな いのだろうか。どう見た ってワクチ ンは兵器 で る。それに対して第 二の生物戦防衛方法は防疫 に重点が かし特定 のBW剤と分子的性質が似ているも の)によ っ 通常は無害 の、し この場合、防衛 の試験は疑似BW剤 ( り'これは防護服と広範囲な検出装置によるも のである。 がある。 一つは全 てのBW剤 に対応する」脱的 防衛 であ 先ず' これら の生物戦防衛 の手段 にはふた つの選択肢 だ広く 一般 に議論されているわけではな い。 ワクチン接 に達成する ことができな い。その困難は ヽ -生物戦防衛 に つ いての軍 の記録 にも記載され ており'10 議会 公聴会 に ∩ r h u 1 ただそれら議論 はま お いても 明らかにされ て いる。 である。第 一に防疫的計画は効果的な生物戦防衛を実際 廃棄条約をそ こなう ことになる のではな いかと いう こと を生産しようとする軍 の計画が長期的 に見 て、生物兵器 する主な議論 はそれ自身 に ついてではなく'むしろそれ はな い。それ自身は何等 の脅威 ではな い。 ワクチ ンに対 置かれる。すなわち前も って部隊をBW攻撃 に対して' 種から免疫獲得ま での期間を考えると' ワクチ ン接種は 生物戦防衛計画 のパラド ック ス 糊定t のBW剤 に対するワクチ ンによる免疫 によ って守 ろ 戦闘より十分に先立 って行なわなければならな い。さら 珍 しいウイ ルスや毒素をにた いする ワクチンを重視 して ロジ ェクトを支援 しているが'特 にめ ったに見られな い 法を重視 した。同省 は現在も広範囲にわたるワクチ ンプ 一九八〇年代 には'国防総省 は生物戦防衛 の第二の方 によ ってこの多様性は実質的 に無限となる。 こうした状 病原体および毒素 の非常な多様性'さらには遺伝子工学 服不可能と思われる問題がある。すなわち兵器としての は有効 ではな いことがある。そして最後 に次 のような克 にワクチ ン接種で得られる免疫 は大量 のBW剤 に対 して て行なわれる。実際 のBW剤 の使用は最小限に抑えられ うとするも のである。 いる.(一九 八八年 'ペンタゴ ンは二五 のウイ ルス' 一 8 0 国際経営 フォー ラムNo. 4 く効果的な生物戦防衛計画は実際 には戦闘地域 の部隊 に ている。 それ故全く当然 のことながら' ワクチ ンに基づ 兵員 の防衛 のための効果的な防疫計画 の可能性を主張し た ことが可能 であるとは主張しな いが' こうした問題が ヽ ′ 存在す る ことも ほとんど認めな い。13 軍部 はも っぱら さら にこれら の計画はまた市民'動物 それ に植物を守 M ‖"■山 u る ことは できな いのである。12 軍当局者もまたそうし る。 それ は安全 に ついて誤 った考えを植 え付 けるだけ であ 正確なら、ワクチ ンによる防衛は害はあ っても益はな い。 いぜ いのと ころ不確かな提案 でしかな い。情報がも し不 しかし攻撃 の 一カ月目に得られる正確な軍事情報 でもせ るも のをあらかじめ探知 できようと いう反論があろう。 これら の批判 に対しては、情報活動 によ って敵が使用す 況に対して十全な防衛は不可能である。 能性 のある他 の人々に予防接種が可能かどうかによ って に我々 のBW攻撃 によ って汚染される地域 に入り込む可 は 「 BWの攻撃的使用は我が軍隊'同盟国 の軍隊'それ 年 に策定された以前 の米国 の生物戦計画に ついての報告 確さ の認識は軍部 には昔からあ った。例えば' 一九四九 ているが'平静 に見る ことができるだろうか。 衛計画を、リビ アは生物兵器廃棄条約 の締約国とはな っ ビ アにおける エロゾ ル試験施設ま で備えた活発なBW防 識するかは政治的文脈 に大 いに依存 している。米国はリ 別を強 いられるであろう。 そうした計画 の目棟をどう認 諜報活動はま っとうな防衛計画と兵器開発と の困難な区 は兵器開発 の'少なくとも初期 の段階 では'仮面となり' 報を与える こととなる のは必然 である。実際'防疫計画 は試験された病原体 の兵器としての可能性に ついての情 た ワクチ ンには要求されな いこと である。そうした試験 は全く違 った状況 の下で行なわれるに違 いな い。例えば るかどうかの確認である のだから'通常 の伝染病伝播と チンの試験は'その目的は戦闘状態 での防衛 に耐えられ 用な情報を生み出す こととなろう。軍部が開発したワク る。例えば米国陸軍医学感染症研究所 の前 の所長'デ イ 攻撃とは結局 のと ころ別々のも のであると言う理由 であ よ って疑問視されるようにな っているが'それは防衛と 驚くべき ことにはそうした見方は最近 一部 の軍当局者に いる-BW防衛 の研究から得られる情報は'その大部分 川 ■、l u 4 1 が、攻撃 の問題にも等しく利用できる」と書 いている 。 生物兵器研究 ・開発 における攻撃と防衛 の境界 の不明 対しても 1般市民に対しても役 に立たな い。 BW剤 の使用は高濃度 でしかも ほとんど エロゾ ル状態 で ビ ッド ・ホクソー ルは 一九八九年 の議会証言で 「 防衛的 同時 に'防疫目的 の研究や開発は攻撃計画 にと って有 使用されるはず である。 これは通常 の市民用に開発され 81 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 存在する病原体 に対す る ワクチ ン開発 の特定 の段階 に当 づ いて行なわれ ており'デ ータ収集や分析 の方法は異な E i i って いる」 と述 べ て いる。15 こう した議論 は自然 界 に 研究 は'攻撃 目的 の研究 とは異なる条 件 および仮説 に基 よう に述 べて いる ︰ 化する のに国防長官 キ ヤスパー ・ワイ ンバーガーは次 の 建 設 しようと いう計画が明かとな った。 この建 設を正当 め の閉 じ込 め レベ ルの高 い施設をダグウ ェイ の試験場 に 模な防衛計画 の引金 ともな りかねな い。軍事計画者たち BW防衛計画 はまた'病原体 の操作 と い ったより大規 一連 の流れ の中 で見ると ほ ころびがある。特 に戦闘状態 ヽ くノ で の使 用 の試験と評価 にお いてほ ころびが見られる。諾 る. しかし この議論 には研究- 開発- 試験- 評価と いう のワクチ ンを作 る のに必 要 なBW剤 の量 を少な くさ せ 衛 システムが機能す るよう にするため、 ソ連が使用 努力 は ソ連 の脅威 に基づ いたも のである。我 々 の防 が必要 でありそして緊急 の課題 である。我 々 の開発 切な生物戦 および毒素戦防衛を開発 し配備す る こと 画を拡 張す るため に遺伝 子工学 に食指を伸ば して い 我 々は ソ連 が攻撃的な生物戦計画を維持 し' そ の計 てはまる可能性はある。例えば遺伝 子 工学 の使用は当該 は 「 在来 型 の」 ( 自 然界 の)病 原体 に対する ワクチ ン開 るだ ろう。 一九七九年以来'軍事計画者たちが この防衛 て最後 には これら新奇 の病原体を試験す る必要が出 てく 免疫学的性質を操作 したり'またある いは治療薬 に対す E i iiZ 1 8 そし る抵抗力 を増強す るな どと い った ことがある。 う。具体的 にはBW剤 の寿命 を延ば したりある いはそ の とLtそして遺伝 子 工学 はそれを実現する道を拓くだ ろ 器 を攻撃 的 に使 用する意志 の徴候と解釈される。 と いう る。部隊全員 に免疫 を与える計画は容易 に敵 に'生物兵 ている軍事的- 政治的デタ ントを危うくす る可能性があ 最後 に' ワクチ ン研究 は生物毒素兵器廃棄条 約がよ っ は っき り しな い。 論争 の末 に撤回されたが'それらを諦 めた のかどうかは 最高 レベ ルの閉 じ込 めを実現す る施設 の計画 は広範囲な る新 し い証拠 がさら に集まり つつある。 それ故 '適 発 から始 める。次 いで彼らは次 のような理由 で'遺伝 子 するも のおよび そう予想されるも のに ついてそ のシ E H r h u ステムを試す必要がある。19 操作された病原体 に対す る防衛 の必要性を主 張する こと の道筋を正確 に見 通 して いる いく つか の徴候がある。 一 のは ワク チ ンしか戦 闘 におけ る防衛 手段 はな いのだ か とな るであ ろう。 一定 の敵 は我 々 の防衛線を突破 しよう 九八 四年、致死的病原体や毒素 の エロゾ ルを試験す るた 8 2 国際経営フォーラムNo. 4 物戦 に対する懸念 は超大国から離れ'従来 の東側および 1九八〇年代末 に冷戦 の緊張がなくなるととも に'生 中東 における化学兵器および生物兵器 への関心 の高まり と のな い兵器開発 の可能性を生物科学 に探る競争をも た MHUl n u 。 2 0 らす であ ろう 様 の不明確な活動を誘発 Lt最後 には危険 でとどまる こ に不明確 で条件次第と言うと ころがある ので'各国 で同 を旬 刊出御 であ ろう。さら にそうした活動 の解釈が非常 器 の性質湘査を推進する ことは'新 しい兵器利用 の発見 無駄なだけ であ る。( 防衛 の名目で)生物 および毒素兵 えられる全 ての生物兵器 に対す る完全な防衛と音う のは こうして防疫的防衛努力 はパラド ック スに終わる。考 物毒素兵器廃棄条約 の否認は 1つの例 である。イ スラ エ る化学兵器 の使用は条約破り の可能性 を示している。生 し'中東諸国も批准しているが'イラク のイランに対す を批准していな い。ジ ュネーブ議定書 は多く の国が調印 存在を確認するも のである。イ スラ エルは核不拡散条約 治的 および心理的障害を作り出 している。関係 の軍縮条 事的重要性を強湘するととも に、軍縮 に対する大きな政 る ことで' これらカ テゴリー間 の連鎖 の政治的および軍 る いは使用する意志を持 っていると いう ことを言 い立 て て不明確、そして敵国がそう した兵器を保有しているあ 有 しているか いな いか不確実 '使用 の脅威'意志 に関し はな いが生物兵器 である。中東諸国は大量殺教兵器を保 核兵器 であり、化学兵器 であり'それ に多分そう確実 で 西側以外 の国々'特 に中東 の国々の関心と活動と に向 か 0カ国が非 ル'イラク' エジプトそれ にシリ アを含 む 1 ら。 った。中東諸国 の生物兵器およびそ の他 の大量殺教兵器 締約国 である。 合 っている。実際全中東諸国はそ の領土保全 に脅威を感 てこれら関心はそ の地域 の複雑 で多様な政治状況と絡 み らか のことを述 べる のは不可能 であるが' 一般的 に言 っ たちは'化学兵器 の保有を♯止する化学兵器破棄条約支 論証され ている。会議 に出席 し ていた アラブ諸国 の代表 の重要性は 1九八九年 7月の化学兵器軍縮 のパリ会議 で 核兵器と他 の大量殺教 の新 し い種類 の兵器 の つながり 約 の否認および違 反と いう挽乱的図式 は こうした障害 の への考えられる関心に ついて'蔑重か の限定無 しにな ん じており'それも 一方からだけ ではなく多方から のも の 持 に対するも っとも深刻な障害 は、中東 における核兵器 のよう に述 べた。 「 国際社会 が世界中 で最も緊張が高 い の存在 である ことを主張した。 エジプト の外務大臣は次 であり' こうした認識が軍拡競争を正当化す る理由 に使 ヽ ■ ′ 2 1 結果と し て多 く の中東諸国 は大量殺教 われ てきた。 兵器に依存 しているか、依存 しようとしている。 それは 8 3 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 地域 のいく つかの国に最低限 の国際的管理もな しに'核 であ った。援助 の対象とな っている のは致死性 の病原体 うした言明 の証拠 は米国 の生物戦防衛計画が資金援助 し ルに対する軍事的脅威 の結果であると説 明した。 「 我々 ラ エルが生物毒素兵器廃棄条約を否認するのはイ スラ エ 公式に明らかにされた ことがな い。 しかも議会公聴会や 式 の調査が求められていな いため' これら非難 の証拠 は および毒素 の培地' これらを操ー 作する遺伝子工学' エロ ゾ ルの試験とう の研究 である。26 国連 の主導 による公 ている活動から容易に得られる種類 の証拠と同様 のも の の使用を認める ことは論理的 ではな い。その 一方で同じ ■い h H 一 国際社会 は化学兵器 の全面的禁止を求めている」 。22 」 は地域における敵意 の特別な性質から ( 生物毒素兵器廃 れる ことで、多く の中東諸国が生物兵器を取得しようと 九八八年 にイスラ エルの当局者は全く同じように'イ ス 棄条約 の締約国となる ことは)イ∩ ス 引 h uラ エルの安全保障 の ためにならな いtと感 じている」 。公 していると いう考えが'次第 に確認された事実 のように 記者会見でCIAやペンタゴ ンの見解が繰り返し表明さ 米国では' この間題に ついての公式声明には、中東 に ある。 これは理解 できる ことである'と いう のはすでに れていな い。生物兵器保有 の主張は い つも非常 に暖味で いるが' いく つか の例外を除 いて'明確な証拠 は提出さ 諜報機関は繰り返し 一定 の国が違反して いると主張して 利益 にと って脅威となると見なされる国tがそれらを保 ヽ l 有 して いるかどうかと いう問題 に帰す る傾向 がある。4 よび生物兵器 の 「 拡散」 の問題や特定 の国'特 に米国 の 月 には この ニュー スはcIA のウイリ アム ・ウ ェブ ス 基づ いて'イラクは生物兵器 の研究と開発よりさら ヽ lに進 み生産 の段階 にあると い った'記事を掲載 した。27 九 侵略 の直後' いく つか の新聞は匿名 の情報機関員 の話に く'イラクの 「 BW兵器庫」に ついての非難に集中した。 一九九〇年八月二日のイラクのク エ-ト侵略以後' マ なり つつある。 述 べたよう に'生物兵器計画 の初期 の段階 では防衛研 ター長 イラクはかなりの量 の生物兵器 の貯蔵があ ヽ ー官 の 「 る」P S と いう非難 でさら に強調された. 一二月にな っ おける非従来型 の兵器軍拡競争 の複雑さを、化学兵器お 究 ・開発と'例えば正当な公衆衛生研究とを区別する こ てペンタゴ ンの担当者は ( も し彼らが自分たち の非難を 信じていた のならば)遅ればせながら、ガ ルフ湾 の全兵 ス コミの関 心はそ の情報 の出所 の信頼性を問う ことな とは困難であるためである。前 のCIA長官 のウ ェブ ス 隊たちに炭症 に対する ワクチ ン接種 の方針を明らかにし 2 かねて知られておりまた将来性 の ターが'Ⅹ国が 「 ヽ ′ある 生物兵器を作り出 そうとして いる」 と述 べた時夫3 そ 84 国際経営フォーラムNo. 4 E ‖""r " u イラクのBW兵器庫が存在するかしな いかの論争が示 発見 できなければ' いつも のことだが'調査 に先立 って 実と見なす過程 のだめ押 しとな っている。誰が この確認 唆 している のは'生物戦 の宣伝と準備をきちんと区別す た 。29 す でに述 べたよう に、生物戦防衛 の方法として のだめ押 しを前 にして脅威は事実 であることに疑 いを持 る ことが現状 では困難だと言う ことである。 このことは 証拠が破壊されたと いう'主張が展開されるだろう。存 つだろうか。そして鳴り物入りのイラクのジ ュネーブ協 生物毒素兵器廃棄条約 の主要な弱点 の 1つを明確 に示し のワクチ ンの有効性は非常 に疑問 であるが'まさにワク 定違反を目にすれば'イラクは生物毒素兵器廃棄条約 の ている。遵守を確認するための機構がな いと いう事実 で 在 しな いことを確認するのは難しいことである。 違反も しているで割 引と'容易に信 じるであろう。し ある。 チン接種と いうそ のことが 「 サダ ムのBW兵器庫」を事 かしそうす る こと でなんら 明白 な軍事的利益を得る こ と'また失う ことも'な いのである。 た。 「 黄色 い雨が毒素兵器 である」 こと の真偽 に強 い疑 な いかと疑問視され'そしてほぼそうであると確認され い点は初 め 「 発煙銃」だと主張されたが'蜜蜂 の糞では を心に留 めておくべき である。小枝や葉 っぱ の上 の黄色 った解釈に ついては重要な先例'すなわち 「 黄色 い雨」t する諜報活動は見込み違 いが多 いも のである。さらに誤 でに述 べたように'生物兵器 の保有を明らかにしようと かしほとんど人目に触れな い、研究を展開するであろう 性質を変えられた病原体や毒素 に ついての大規模 でtL の最新 の成果を使用するよう になると'軍当局が遺伝的 である。 この種 の計画がひとたび動き始め、遺伝子工学 毒素兵器廃棄条約 の規定 により確かに合法的だが'問題 用されるだろう。その計画はす でに述 べたよう に'生物 計画 の継続とそして多分拡大 の正当化 のための口実 に使 う主張 の結果は予測可能 であろう。それらは生物戦防衛 その主張が真実 であるならば'生物兵器 「 拡散」と い 共働 の相互作用 いが出され'確ヽ 認された事実 から今 では退けられた仮説 l とな っている。知 「 イラク のBW兵器庫」と いう主張は ことは容易に予測できる。それらは成果 のは っきりしな 情報 の誤りや不確実性は注意深く見る必要がある。す 何年か後 「 黄色 い雨改訂版」となる のではなかろうか。 い防衛 の名目で行なわれる。 進んだバイオ テクノ ロジーを持 っている国が行なうそ イラクと国連安保理と の闇 の停戦協定 に基づく国連 の調 査は証拠を明らかにするかも知れな い。しかしもし何も 8 5 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 う した活動は'他国 の軍事当局者 の関心を非常 に刺激す こととなろう。新奇 の兵器開発 の軍拡競争とBW防衛 の 物科学および バイオ テクノ ロジー研究 に中心が置かれる 利用 して'生物戦防衛 の螺旋状 の拡大 は兵器 のため の生 の暖昧さや迅速 に対応 できる検証機構を持たな いことを 動を開始するであ ろう。困 った ことである。条約 の文言 東 では'武器購 入 の抑制と アラブー イ スラ エル紛争やパ ける平和と軍備管理 の達成と結び付 いている。例えば中 脅威 である。条約を強化する見通 しはそう した地域 にお る。否認が秘密 の生物兵器開発 の噂 と 一緒 になると特 に る条約否認 の図式は条約 にと って最も直接的な脅威 であ 長期的 には'軍拡競争 に躍起 にな っている地域 におけ 国際社会 活動拡大と の相互作用は長期的 にみて生物毒素兵器廃棄 レスチナー イ スラ エル紛争解決 の道 を見 つける ことが廃 るだ ろう。そして恐怖 からある いは野心から'同様 の活 条約 に対する最も困難な問題 である。 棄条約遵守 の必要条件 であろう.大量殺教兵器 の禁止 の 影響を与え市民社会 における活動を規制する能力を持 っ うと働く ことを可能と している国際的体制'軍事政策 に 国際法 の体制を締約国が集合的 に強化ある いは解体 しよ 立 とう。すなわち生物戦 に訴える ことを禁止 した現在 の 考える には、活動 の三 つの主要な側面を見る ことが役 に じ程度tと考えられ ている のだろうか。 これら の問題を 的体制 の強さ は各国 の条約 への政治的関わり の水準と同 だ ろうか。 「 強化」 が意味する ことは何 だろうか。法律 針を強化し'そう した相互作用を阻止す る ことが できる どうしたら生物毒素兵器廃棄条約 の生物兵器禁止 の方 はなく'化学兵器および生物兵器も含 める ことを主張 し 九〇年 四月には、 エジプトと他 のアラブ諸国が核だけ で には実現性が乏 し い。 一九七 四年以来'中東 に非核地域 爪 r L H ︼ を作 ろうと いう呼掛 け は何度も なされ てきた。32 」九 学兵器および生物兵器軍縮 の達成は'核兵器 の撤去な し る。そ の地域 における核兵器 の役割を考え てみれば'化 地域から全 ての大量殺教兵器を追放する努力 のはず であ 中東 での平和実現 のための 一つの重要な要素は'その これら政治的カ には地域内部 のもE のばかりでなく'兵器 い r h u を売り込む外部 の力も含まれる。31 最終的 には無力化する ことな しにできるとは考え難 い。 達成が長期紛争を軍拡競争にしていた政治的カを規制 し た各国政府 による法体制'そして軍事利用される危険が ている。 この呼掛けは今年 三月にも アラブ の国八カ国が 生物戦 の制限 の強化 ある知識を生み出す科学者および企業 の集団 である。 8 6 国際経営フォーラムNo. 4 域 レベ ルでの禁止は'世界的規模 での化学兵器禁止 の達 通常兵器 の売り込みの規制 の必要性を明確 にしていな い , W と批判され ている 。雲 この批判は正し い。 この種 の地 にした構想はこの日棟は支持 しているが'不十分であり 活動に関して本質的に必要な のは生物兵器生産と いう危 である。攻撃だけでなく防衛を含め'全 ての生物戦関連 完全 になくす」をし っかりと心に留めておく ことが重要 これら提案 のゴールを考える時' 廃棄条約 の主 目的 「 兵 E i l 機能を持 つ。38 成や生物兵器廃棄条約 の強化と い ったより大きな動き の 険 に つながる活動を笥 n ■ n 一 繰り返し ている。33 五月末 にブ ッシ ュ大統領が明らか 1部分として位置づけられるかどうかと いう ことと'特 ての情報を共有する ことではな い。す でに議論したよう われる ことにな っているが、条約強化を実行するための に探るべき である。第 三回再検討会議は今年九月に行な に要請され ている ことおよびその実行 に関して、積極的 生物兵器廃棄条約 の締約国は条約強化 の方策を'公式 動は政商渦 な力を無視するべき ではな い。そのカが防衛 つかな い。軍縮 の域術的 問題 の解決において'規制 の活 物戦防衛 の活動 の制限無 しには今後 の規制 の成功はおぼ 攻撃上 の問題 に関する知識をもたらす可能性があり'生 に、軍によるワクチ ン計画は生物兵器 ( 特 に新種 の)の 叫ことであり'それら に つい 器としての細菌剤 ( 生物剤 )及び毒素 の使用 の可能性を に結び つけ て考える必要はな い。 大きなき っかけとなろう。再検討会議 に向け て'多数 の 第 三回再検討会議 の主要な目棟は信頼醸成方法を考え の活動を拡大させ兵器開発 へと誘導するのである。 の補強を中心に用意され ている。新し い信頼醸成 の方法 出し'条約 の厳密な解釈と連結した監視と検証 への 一歩 有益な授秦が特 に信頼醸成'検証'監視それに条約解釈 は前回 一九八六年 の再検討会議で合意された情報交換を を踏み出す ことであるべき である。条約 の基本的要諦に 「 防疫 の日的、身体防護 の目的その他 の平和的目的」 の 拡大 し'締約国における生物戦防衛計画 のより完全 な全 E i-"H ︼ 体像が得られるよう にす る ことを求 めるだ ろう。6 3 検 証手続きは 一定 の種類 の生物学および医学研究'開発そ いく つかの締約国が他 の国と比較してはるかに大きな義 れに試験 に ついての毎年 の通報を必要とするだろう。必 要不可欠な情報は兵器開発 のも っとも注目す べき特質と ■H h リ 密室な つな が り のあ る活動 に つい て のも のである。3 務を負うと い った 二重構造を作り出す危険がある。公式 防衛的活動を許ヽ していると いう抜け穴があることは広く ノ 3 9 条約 の文言を作り替える こと の困難 知られ ている。 爪 い H リ はまた分 か っている ことである。叫 特 に公式 の改正は、 新制度は科学および法学的諮問機能だけではなく、監視 87 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 解事項に ついての覚書を作成 し合意する ことである。覚 の改正がもたらす問題を回避するやり方は'締約国が了 う ことがあると主張する国は、国際的遵法活動を支持す 機構無 しに違反に ついての噂を流し申 し立 てをすると い 行なう'ある いは違反調査 のための消耗な公式 の外交的 ジ ュネーブ議定書および生物兵器廃棄条約 の調印およ 書は再検討会議 の最終宣言 の 一部とLt以後 の全 ての交 疫ある いは身体防護 )目的として正当化されな いことと び批准と各国 の法律的手続き に基づく各条項 の実行、そ る非公式 の政治的了解 の織物を汚す こととなる。 なろう。第 一に新奇 の病原体ある いは毒素 の創造。第 二 れ に化学兵器廃棄条約 の交渉完 了 への支持 の上にさら 渉 の基礎とするも のとする。特 に 一定 の活動は防衛 ( 防 に公衆衛生目的 のも のと比較 して大量ある いは高濃度 の に'各国は いく つかの手段を諦ずるべき である。 * BW防衛 の全活動を公開 し'全結果 の公表。 病原体ある いは毒素 の エロゾ ル試験。第 三に病原体およ び毒素 の屋外 への放出。さら に軍部が毒素よりも生物化 * 軍事研究 に携わ っている全員に'そのことに つい て完全 に周知させ、その上での合意 の取り つけ。 学的な物質 に関心を高 めている ことから'第 一条 の 「 生 物剤及び毒素」と いう文言を広く解釈して'実際 のある い。特 に' この点 に ついての生物兵器廃棄条約 の制限的 * 防衛 に資する こと のな い暖味な研究 ・開発をしな いは潜在的な生物戦ある いは毒素戦 の脅威となり得る全 n rh u ての生物 化学的物質を含 める こととするべき である。41 生物化学兵器に関する諜報活動を収集と評価 に限 解釈は全ての国が守る必要がある。 * 匿名者や申 し立 てただけ の人も含 め通報者を守 各国政府 * 定。 的に関わ っている ことを示す ことを促す有益な提案をす る。 のは締約国がその意志 にヽ ついての保障を示す ことが求め ー られ ている ことである 。g 生物兵器廃棄条約を守るが、 廃棄条約 の第五条 の相互協議や解決できな い問題 の調査 するために全 ての手段を諦ずる。そのなかには生物兵器 第三回再検討会議は締約国が生物兵器廃棄条約 に積極 る ことができるだろう。 このことは締約国が軍縮条約 の * 他国 による無責任な違反の申 し立 てを防ぎ'疑惑 要請を公式 に遵守するべきと いうだけではな い。重要な 秘密りに関連する活動を行なう、ある いは条約 の文言 の に対する国連安保理事会 による支援も含 む。 の疑 いに関する証拠 に ついての暖昧さや不確実性を解消 灰色部分を利用してどちらとも言 いかねる研究 ・開発を 8 8 国際経営 フォー ラムNo. 4 1..‖"■h リ ながる倫理基準 に積極的 に取り組ん でいる。叫 彼らは 廃棄条約 の遵守を高 めるために取 った立法や市民 * その基準 の強化を' 1般的な防衛を除き'当該 の科学者 に全 ての生物戦関連 の活動を放棄させるガイドラインの 的措置に ついての定期的報告。 * 生物および毒素兵器製造に関係する物質 の商取引 の制限。 策定 によ って行なおうとしている。 *** BWの問題が突き つけ ているのは、防衛的研究 の挑発 ジ ュネ ーブ議定書'生物兵器廃棄条約それに調印 されたならば化学兵器廃棄条約遵守 の実効を上げるため 的な形式を重視する のと、軍縮を達成するための国際的 * に行な った国内法や市民的措置 に ついての定期的報告。 協力との間 での科学技術 の将来 の優先順位 である。世界 つく'ある いはそれに連反す る活動は 一切しな いtと い グ の原則 に従 って'故意に生物兵器廃棄条約 の抜け穴を でそれを行なう。個人としては'彼らは ニュー ルンベ ル 時'国 の安全保障理由に特有 の命令 に疑義を唱える こと 学者たち が国際法ある いは道徳原理と の対立 を感 じた 込まれる圧力に対する防壁 の第 1線である。すなわち科 っている この人々はその研究分野が軍事的なも のに組み 最後 に生物科学およびバイオテクノ ロジーの進歩を担 発 のための新しい機会を提供 し続ける ので'その選択' 学的対立 の存在を示している。科学技術 の進歩は兵器開 年代 の経験はこれら目棟 には根本的 に政治的および心理 際法が有効な役割を果たしているとしてだが。 1九八〇 ある いは力 によ って行なおうとしているのか。外交や国 である。 人々は困難 の解決を外交および国際法 によ って' も武器取引や軍拡を続けようとしている のかと いう問題 の問題を協力 して解決する道を求めている のか'それと 界 の人々は貧困'不公正、それ に環境悪化と い った多く 的 にはこれから派生している諸問題がある。すなわち世 うそ の義務を知る必要がある。専門職業集団 の 1月とし すなわち新 しい形 の生物戦 へと進 のかそれとも生物戦防 科学者'技術者それに企業従業員 て彼らは行動 の倫理規定 の制定や各政府や国際社会 に対 衛 に進 のかtは非常に緊急性を増している。 潜在的なBW剤として国防省 ( DOD)の資金援助 で研 訳注) 生物学者および内科医はす でに特 に'科学技術 の発展 究が行なわれ ている病原体と'医学研究所が発展途上国 表1 ( 概要 のみを訳出した- して科学技術 の軍事利用に対する厳しい制限を 設ける こ ヽ ノ とを求める上で影響を持 っているはず である。43 を人間 の害 になる方向 ではなく'むしろ高める ことに つ 89 で の主な病気 の原因と特定 して いる病 原体と の比較 ︰ 一九八〇年代 に潜在的BW剤 と してDODの資金援助 で 研究 された病原体 発 展途上国 における公衆衛生 に資す ると して医学研究 所が推進 して いる ワクチ ン 2・ For de ta ils of t he res ponse oft he s ci entific W rig ht , " Bi otec h n o t o gy and t h eMi t i t ary use o f genet i c t hogens and p a ・ c o mmunlty tO the possibility ofmi l i t a r ya p p l i c a t i o n, ) ) s ee Sus an Bi o e t h i c se d.D.Mi c h a e lW arr en r i c u l t u r a l e s,iowa:IowaS t a t eUn i v er s i t yP res s ,) 9 9 0 ) , t he ( Am t neeri ng cannotrender natu ral engi white others counter tha ウイ ルス 細菌 炭 素菌 Ⅹ リ ッケ ッチ ア Q熱 原虫 マラリ ア Ⅹ t, Fort ext soft he B i o t o g i ca tWe a p o ns Co nv e n ti O n andNationatS e c ur i t yDeci s i on M emo r an m 3 5 ,see p p e ie n t oxi ns mor L et h a lor s l g n i f i c a nty le t i mi n ate their mi l i t ary t a ibi t t i i e s ,Th eb a sica s s umption ofh tel a t t er ,t h a tt h efut u r e impactofs c i e ntiBc ad v a n c e s pos i t i on cane b r edicted,is qu e s t ion a bte howe v e r.W ett a b-ished theories with w e 〓 defiロedboundary est p t i c a t ionma yb ec a p a bte of condi t i ons f or t hei r ap a ccurat e r ed ons,Butsc ces like mo t e cular ht he c on c eptualization ofl i v i ng bi ot ogy f orwhi chbot he t echni qu e sof intervention into t hi ngs and t i c processes are ra pi d l y evolving may wetl genet d u c ee me r g e n tp h eno me n a ・Boundary cond i t i o n pr o f or t he i n t e r action ofliving t h i n gswith a naturat e n v i r on me n ta r e as l oi r r e med i a b l y cha o t i cL ts e e ms ic ti i o t oi i n aB Pr event c a -Arms RaceVed.S.W r ight i mpo s s i bt e to lute Outthee me rgence of novel s i dg e ,Ma s s,:MtT P r e s s ,)990),ap pen dix e sC ( Cambr we apon sa p p t i c a t i onson t ec h n i c atgrounds, Ⅹ チクグ ンヤウイ ルス Ⅹ 3, So meb i ologistsa c c eptt h e worst -c a s e sc enarios u チ ャグ レウイ ルス Ⅹ d and H. No t e s 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 9 0 Biological Defense Program in the 1980s, see Susan 4. Permanent Subcommittee on Investigations, Hearings: Senate, Committee on Governmental Affairs and its Keith Yamamoto, and Dr. Jonathan King in U.S. For details of the expansIOn of the U.S. Wright, "Evolution of U.S. Biological Warfare Policy, 11. See W.C. Anderson III and J.M. King, See, e.g., testimony of Dr. Keith Yamamoto Division, Report #83-002). September 1983 (U.S. Army Health Care Studies Against Biological Warfare Threat Agents," "Vaccine and Antitoxin Availability for Defense 10. 211-214. 100th Cong., 1st Sess., May 17, 1989, pp.199-207, Global Spread of Chemical and Biological Weapons (Cambridge: MIT Press, 1990). 1945-1990," in Preventing a Biological Arms Race, ~.vright Strengthening the Biological Weapons Convention ed. S. 5. by Confidence - Building Measures, ed. Erhard For discussion of the range of activities pursued Geissler (Oxford: Oxford University Press, 1990). 6. III "The U.S. Biological under the Biological Defense Program, see Charles Piller and Keith Yamamoto, Defense Program in the 1980s: A Critique," of Chemical and Biological Weapons, 217-218. and Dr. Jonathan King in Hearings: Global Spread 7. 12. Preventing a Biological Arms Race, ch. 7. of Infectious Diseases, Biological Defense: Functional Institute, The Problem of Chemical and Biological See, e.g., U.S. Army Medical Research Institute Area Assessment: Overview (unpublished declassified Warface II (Stockholm: Almqvist and Wiksell, 1973), But see United States Senate, Committee on Stockholm International Peace Research report, 1985). 110. Tables I and II. Sources: Susan Wright and 8. 1977. Human Subjects by the Department of Defense, Scientific Research, Biological Testing Involving Human Resources, Subcommittee on Health and 13. Table 8.1, Stuart Ketcham, "The Problem of Interpreting the U. S. Biological Defense Research Program," pp.178-179 and Appendix A, Preventing a See, e.g., testimony of Col. David Huxsoll, Dr. Biological Arms Race, Table A.4, p.336. 9. I Committee on Governmental Affairs and Permanent 15. (declassified June 25, 1986), 12. Committee on Biological Warfare, July 11, Report of the Secretary of Defense's Ad Hoc 14. United States Institute of Medicine as the leading potential BW threats with pathogens identified by the by the United States Department of Defense as sustained. A comparison of the pathogens identified biological defense program, this claim cannot be civilian spinoffs. At least in the case of one major prophylaxis on the grounds that they have substantial li8 Q ~ ~ E-t if) l:a ~ U.S. Office of the Secretary of Defense, 1949, ;'\ Subcommittee On Investigations of the Committee on causes of death and disease in developing countries :!lIT if) Governmental Affairs, Hearings on Germ Wars: shows little overlap (Table I). There would even less § ~ ~ Biological Weapons Proliferation and the New overlap with those of developed ones, since "exotic" • :!lllI Genetics, May 17, 1989. See also Michael Frisina, agents are favored by military planners. Even if David Huxsoll, testimony U.S. Senate, fi "The Offensive-Defensive Distinction in Military rtffi Biological Research" . statement: it is not clear whether his remarks applied (for example, there are signs that viruses may pose agents considered to be major public health threats greater overlap between potential BW agents and only to the programs conducted at Fort Detrick, increasing public health problems), it can still be In fact, there is an ambiguity in Huxsoll's which are confined to vaccine development, or argued that vaccine development should take place in 16. future reassessments of public health needs produced ;trt. -K --- ~~ ~ Q ~ 1 .ltI- 1 ~ ~ whether he also intended to characterize accivities at "national security" the civilian sector, where a need to protect usual compartmentalization of military activities, he justification for withholding results and where testing the U.S. Army's test and evaluation sites. Given the may have been referring only to work at his own would require only standard public health procedures. could not be invoked as a unit. 18. Richard Novick and Seth Shulman, "New Forms 17. of Biological Warfare?" in Preventing a Biological Representatives of military establishments have also defended biological defense programs aimed at C'l 0\ Arms Race, chapter 5. Governmental Affairs and its Permanent Subcommittee on Investigations, Hearings: Global Caspar Weinberger to James Sasser, November 19. Februaty 9, 10; May 2; May'17, 1989. Spread of Chemical and Biological Weapons, Ibid., 10. 20, 1984. 20. 25. More generally, these activities establish the conditions that promote the assimilation of biological Committee on Governmental Affairs, Hearing: Testimony of William H. Webster, U.S. Senate, incorporation of knowledge and techniques into Global Spread of Chemical and Biological Weapons: 26. military frameworks and, less specifically, through Assessing Challenges and Responses (9 Februaty science and technology by military, both through the their institutionalization as feeder technologies. 1989). Newsweek (27 21. As a report in The Economist has noted: "Arms "Fears of Bio-Warfare," August 1990), 4. E.g. complicated enough; in the Middle East half-a- 28' 27. dozen arms races overlap with and reinforce each Peril of U. S. Forces," control in East-versus- West Europe was other." (Report cited in Peter Rodman, "Middle East September 1990), AI. Washington Post (29 Give Germ-War Shots in the Gulf," "Britain, Like U.S., Is To "The Paris Conference on Times (29 December 1990), 5; Malcolm Browne, Michael Gordon, "Biological Weapons Add To Diplomacy After the Gulf War." Foreign Affairs 70 29. Molly Moore, (Spring 1991), 15. 22. Chemical Weapons Convention New York Chemical Weapons," "Army Reported Ready for Iraqi Germ Warfare," Peter Herby, Bulletin 3 (Februaty 1989). "Israel: determined not New York Times (6 January 1991). George D. Moffett, III, 23. 30 . The Story Collapses," Foreign Policy 68 (Fall 1987), "Yellow Rain in Southeast Asia: Julian Robinson, Jeanne Guillemin, and to be a chamical target" , Christian Science Monitor Matthew Meselson, See generally U.S. Senate, Committee on (13 December 1988), B15. 24. Bulletin of the Atomic "Fueling the Fire: How We reprinted with documentation in Preventing a Michael Klare, Biological Arms Race. 31" Armed the Middle East," United Nations Disarmament Yearbook (United Scientists 47 (JanuarylFebruary 1991), 19-26. 32. 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Sci ent i s t s " andMarc Lappe, 95 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 その地域を占領した友軍がそれら原病体に遭遇する可能 通常 の環境で長期間生き続ける ことである。 したが って 少なくともそのうち のいく つかは非常 に抵抗力が強く' は不可能 である。 使用が予測されるBW剤 の別 の短所は' 接種法が得られていな いためtBWを行なう部隊 の防御 使用が予測されるBW剤 のほとんどに ついて有効な予防 それ故'その散布は味方にさえ驚異を与える ことがある。 には コント ロー ルできず、予測が つかな いことである。 「 ( 生物兵器廃棄条約 の)第 一条は廃棄条約 に関連する最 した国 の大多数は この見解を支持し、 次 の文書を残した。 である」と強調して いる。G T 第 一回の再検討会議 に出席 替え技術 で生命体を操作する ことは古典的な遺伝子技術 回 の再検討会議 に対する背景説明文書 で' 「 遺伝 子組み 連 の三寄託国は'生物兵器廃棄条約 の 一九八〇年 の第 一 物学 の技術が登場 した後 でさえも'英国'米国それ にソ 操作する方法 の複合体 である。遺伝子工学や他 の分子生 学」ある いは 「 遺伝 子技術」は、遺伝物質を直接解析 し ている」 。叫 近 の科学的および技術的発展を十分 に包括的にカバーし 性がある。 TW剤も同様 に軍事的意味が低 いと見なされた。 CW 剤と比べはるかに致死性 の高 い毒素は数多くあるが'大 量生産が可能な のはそのうち のほん の僅かな種類 のも の この見解は近年変化 し つつある。t ^ J ,数多く の外交官' 科学技術 の進歩 ニクソン大統領はこれら の短所に気付き 一九六九年と 軍 の指導者'政治家 そして科学者が、第 二回再検討会議 である。 1九七〇年 に'アメリカ合衆国は生物および毒素兵器 の の出席者を含めて'分子生物学技術 のより広範囲な進展 依然として'分子生物学技術 の軍事的脅威 の可能性 に 製造'貯蔵および使用 の 一方的放棄をする ことを宣言し 一九七 二年 に 「 生物兵器廃棄条約」 の名 で知られる 「 細 は真実性 がな いと主張する専門家も いる。 り そうした人 は生物および毒素兵器 の軍事的意味 の再評価を必要とし 菌兵器 ( 生物兵器 )及び毒素兵器 の開発'生産および貯 たちとは対照的 に私は'遺伝子工学、細胞工学'タ ンパ た。り この決定 は生物兵器 の国際的禁止 に ついての話し 蔵 の禁止並び に廃棄 に関する条約」E Tとして結実 した。 ク質工学および免疫技術は生物および/ある いは毒素兵 ているtと いう見解を支持するようにな っている。 生物兵器廃棄条約に ついての話し合 いが行なわれた の 器 の危機を次 のような理由 で増強するであろうと'確信 合 い促進 の第 一歩だ った.この話し合 いは急速 に進展し、 は'遺伝 子工学が誕生す る前 のことだ った。 「 遺伝子工 9 6 国際経営フォーラムNo. 4 し ている。遺伝 子工学およびそ の他 の分子生物学技術 の 必要な途方もな い安全性」を容易に達成す ると いう こと さら に分子生物学 の発展 によ ってワクチ ン開発 の新 し である。最も感染性 の高 いBW剤 でも その増殖'研究 そ によ って病原体ある いは毒素を戦争 での使用が可能とす い方法がもたらされた。そ の中には免疫を調べるために 方法は生命体およびウイ ルスの基本的構造 および機能 を る ことができる。さら に遺伝子工学 によ って病原体 の性 ウイ ルスをベクターとして使用する可能性も含まれ てい れ に操作は'細菌宿主細胞と いう比較的安全な生物学的 格を変え'敵 の予防接種 の防御を撃ち破 る ことおよび/ る。新 し い方法 によ って開発された ワクチ ンはBW剤 に 研究す る のに使 用される。例えば これら の技術は遺伝 子 ある いは通常 入手可能 で敵 が使 用す る薬 に対して抵抗力 よ ってひきお こされるも のも含 めて'感染症 に対する全 閉じ こめ状態 の中 で行なう ことができる。 を つける ことも可能となる。またBW剤およびTW剤と く新 し い道 を切り開 いた。ウ イ ルスベクター ワクチ ンの を試験 し、増殖 しそして転移す る ことを可能とLt それ して使用されそうなも のを'通常 の方法 では検出不可能 る いは場合 によ っては複数 の毒素 の遺伝子を入れ込むこ 開発 によ って得られた専門的知識およびそれ によ って発 細胞操作は遺伝 子工学 によ って遺伝子を注入する こと と に使用さ れよう。毒素 の遺伝子を持 ったウイ ルスは生 なよう にする ことも'また散布後限られた時間 しか生存 で可能となる。 そ の技術は毒素を含 む'原理的 には無限 物 および毒素兵器 の効果的な複合体 であると見るべき で 展した技術 はまた各種 のウイ ルスの遺伝物質 に単 一のあ の種類 の異なる遺伝子を作り出す のに利用される。 この あ ろう。す なわち 「 第 二世代 の生物兵器」 である。り できな いよう にす る ことも できるだ ろう。 ことは これま での兵器体系 にはな か った超毒素 の大量生 養 で大量培養す る ことが可能とな っている。 この可能性 大部分は'病原性 の高 いも のも含 め て、 いま では細胞培 て最も重要な要素 の 1つでもあ った。動物 のウイ ルスの 分子生物学技術 の導入は近代ウイ ルス学 の発展にと っ したと いわれ ている。それ にも かかわらずまだ約六〇 の バブ エも含まれ ている。さら にイラクも数週間前 に批准 批准 している、そ の中 には昨年批准したブ ルネ イとジ ン て楽止され ている。 これま でに 一一三の国家 が同条約を 用と同様'生物兵器廃棄条約やジ ュネ ーブ議定書 によ っ もち ろんBW剤 およびTW剤 の開発と生産 は、その使 の 一つの危険な結果が 一九八〇年 の生物兵器廃棄条約 の 国々が未批准 であり'その中 には エジプト'イ スラ エル' 産を可能とす る。 寄託国 の述 べる乃 「 実際 に病 原体をともなう兵器開発 に 9 7 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 を宣言 して いる のはオー スト ラリア、バ ルバド ス'ブ ル ある。 それ にも かかわらず' これま でに この留保 の撤 回 留保は生物兵器廃棄条約 の規定 に明白 に矛盾す るも ので と いう こと である。り 細菌 および毒素兵器 に関する この 対 して'化学および生物兵器使 用 の権利を留保 している 全保障理事会 の全常任理事国を含 めて'敵 の先制使用 に なわちジ ュネーブ議定書 の批准国 のいく つが'国連 の安 さら に次 のことを強調 しておかなく てはならな い。す 上国 である。 が含まれ て いる。条約未批准 の国 の圧倒的多数が発展途 シリヤ、 それにアラブ首長国連邦など の中近東 の主要国 るかも知れな いと いう可能性 である。 的 および道徳的規範 を墨守 しようとする意志を減少させ 兵器廃棄条約が提起す る生物 および毒素兵器に対する法 の発展がもたら した新 し い状況は いく つか の国 の'生物 兵器廃棄条約 の締結国かどうかは別にして'近年 の技術 なわちその国がジ ュネ ーブ議定書および/ある いは生物 それは別にして次 のような恐れが表明され ている。す ドイ ツ'オランダ' ニュージーランド'ノ ルウ ェー'英 E " " 山 u 国それ に米国 である。10 リ ア、ベ ルギ ー'ブ ルガ リア'フィンラ ンド'フランス' て国内法を整備 して いる のは極 めて少数 で、オーストラ れ故 に条約 の第 四条は生物および毒素兵器 の開発'生産' 国民は拘束 しな いことも強調 しておくべきであ ろう。 そ さら に条約は締約国 の政府 のみを拘束 し、それぞれ の 生物戦防衛研究 いう作用 -反作用 の悪循環、すなわち 「 例として'そう した計画 の単なる拡張が他国と の競争と に認識 しておかなく てはならな い。危険 の 7つの簡単な て利用され ている。 しかしそう した計画 の危険性は十分 分子生物学技術 の軍事的脅威 に ついての心配が正当化 取得 それ に貯蔵を罰する国内法 の整備を求 めて いる。国 競争」 の引金となる ことがある。他 の問題は'防衛努力 ガリ ア'チ ェコス ロバキ ア' アイ ルランドそれ に モンゴ 内法はまた生物および毒素兵器 への非公式 のあ る いは犯 の強化が必然的 に危険な病原体 の使用をともなう こと で されるかどうかにかかわらず'そのことは いく つか の国 罪的な接近を阻むも のである。さら にそれはシーク レッ ある。 このことは病 原体が遺伝 子操作を受け ているかど ルだけ である。他 の締約国 による同様 の宣言 は生物兵器 トサービ スによるそれら病原体 ・物質 への接近および/ うかは別にして、そ の無意識 の放出と いう結果をもたら にお いて 「 生物戦防衛計画」拡張を正当化する理由とし ある いはそ の使 用を阻むも のである。 。国内法 はそれら しかねな い。 廃棄条約を強化する のに役立 つであろう。 の拡散を防ぐ役割も果たす であろう。廃棄条約 に基づ い 98 国際経営 フォー ラムNo. 4 増大 し っつある。先進国と発展途上国と の間 のギ ャップ アメリカ合衆国は 「 軍縮合意におけるソ連 の不履行」 書は次 のよう に警鐘を鳴ら している。 一九七 二年以来' う背景がそれを余計 に加速している。すなわち米国 の文 の拡大'同じく新しい地域紛争出現 の危険性 の増大と い と いう年報 の最新号で'ソ連は生物兵器廃棄条約 に達 反 現在 攻撃的なBW計画を保有する国 の数は増え ており 「 国際協力と対立 して攻撃的なヽ 生物戦 の力を維持 していると いう非難を続 ノ け ているがt I I 今や冷戦が平和りに終わり'東西 の生物 三カ国が生物兵器を保有 M し H r Hリており」、他 に 一五カ国がそ の開発 の 「 疑 いがあ る」。13 これら レポ ート の正確度 の 私にと って'イラクが過去何 ヵ月間言われたように' 戦競争が劇的 に緩和している。おなじことは代理戦争 に えば'両国 の科学 アカデミーは共同委員会を組織 Lt何 検証を独立 の観察者が行なう ことはできな いが'それは 回か会合を持ち、廃棄条約を強化する方法 に ついて話し 兵器としてのBW剤およびTW剤を傭a 靖 している'ある いはしていたかどうかは疑問 である。13 他方イラクは生 ヽ ′ ) 1 軍事的なBW研究施設も' 15 保有 していな 物兵器も'4 おける生物および毒素兵器 の使用 の可能性 に ついても当 イ ルス病会議」が モスクワで開催されたが'その会議に いと主張してきたが'英国そ の他 の国は'イラクは依然 そ こで告発され ている国名が秘密扱 いされ ているためで はメリーランド州 フオート ・デトリ ック の' アメリカ陸 としてBW生産施設を無傷 のまま保有 していると主張し てはまる。 それ に対して'米国 -ソ連 のこの分野での科 軍感染症医学研究所の科学者も多数出席 し'またソ連 の ている。 6 1 国際停戦監視団 の任務としてBWの技術が存 ある。 それ に対応する レ ニングラード' モスク ワそれ にザゴ ル 在したかどうか'そしてど の程度 の広がりを達成してい 学的側面 での相互協力 に ついての努力 の強化がある。例 スクにある研究所 の専門家も多数出席 した。現在' ハン た のかが初めて明確 に明らかにされるであろう。も っと 合 って いる。 一九八九年、 「 アルボウイ ルスと アルボウ タ ン ・ウイ ルスに対するワクチンがソ連 で試験中である もイラクが調査団到着以前 に、 これら の兵器および装備 両用 の科学 を破壊 してしま ったらそれは無理となる。 M ‖"■ Lu が'それは フオート ・デトリ ックの' アメリカ陸軍感染 n r h H︼ 症医学研究所が開発 したも のである。12 他方'生物および毒素兵器 の開発'生産および使用さ えも南北ある いは南南問題となりかねな いと いう心配が 9 9 一九九 一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 域的 レベ ルでありどんなも のをも カバーする」も のであ この条文 が十分 に包括的 で 「 国際的'全国的ある いは地 二回再検討会議 で' この条文 の重要性 は指摘され'また 助、奨励叉は勧誘を行なわな い」よう に求めて いる。第 いかなる国、国 の集団叉は国際機関 に対 しても'何ら援 これら の物 の製造叉 はそ の他 の方法 による取得 に つき' かなる者 に対 しても直接叉は間接 に移譲 しな いこと及び 国 にBW剤 およびTW剤'装置ある いは運搬手段を 「い 廃棄条約 の第 三条 は'拡散を防ぐために、全 ての締約 のため の使用 に資する装置'資材並び に科学的及び技術 締約国 に対 して 「 細菌剤 ( 生物剤 )及び毒素 の平和目的 〇条 に明記され ている. それは れら の規定 は条約 の第 一 限を加えるために使用す べき ではな い」として いる。 こ それ に資材 の締約国 への移転 に限定および/ある いは制 約 の規定 および目的と合致する科学的知識'技術 、装置 〇条 の規定 は 「 条 故第 二回再検討会議 の出席者 は、第 一 や情報伝播を制限する ことで防ぐ ことはできな い。それ て防ぐ ことはできな い。同様 にBW技術 の拡散も'技術 軍事的誤用も含 めて'遺伝 子技術 そ のも のの禁止 によ っ の問題 と分離 して議論 できな いことも 当然 のこと であ WHO) る ことが認められ て いる。しかし世界保健機構 ( この文脈 では数多 く の病原体や毒素 を両用 の目的を持 る。 それ故 私は締約国 に対 して'健康維持やそ の他 の平 的情報を可能な最大限ま で交換する こと」を求 め、また つも のと して扱 う ことができると いう ことを'し っかり 和目的 のみにバイオ テクノ ロジ ーの果実を成長さ せ収獲 はそ の政策として'加盟す る 一六六 の国にそ の用途 に つ と心 に留 めてお いてもら いた い。 これら の病原体は多少 参加する ことができるとして いる。 この義務は拡散 の可 なりとも世界中 の各地 に存在 しており'人間'穀物それ Lt発展途上 の人々がそ の成果を得られる ことを保証す 口 r h u 1 天然痘撲滅 の国際 る機関を構成するよう促 してきた。7 いて説明を求める ことなく'必要とす る病原体を'あえ に家畜 にと って敵 である。 そしてそれら のうち の少なく 的協力 の成功を見れば、 ワクチ ンの開発と使用 に ついて 能性がもたらす問題と分離す る ことができな いのは当然 とも いく つかは対人'対動物ある いは対植物兵器用病原 の国際的行 動計画 の創設も 可能 な のではな いかと考え て付言す るとBW剤 およびTW剤 かどうかに関係なく' 体として使用する ことができる。遺伝 子工学やその他 の るO そしてこれはWHO の下 で活動する のが適当 であろ である。また信頼 の醸成および遵守 の検証が平和的協力 分子生物学技術を含 めバイオ テクノ ロジーも両用 の'ど う。 この種 の国際的行動計画 は遵守 に ついての信頼と検 協力 セ ンターから与え ている。 うともなる技術 である。 バイオ テクノ ロジーの誤用は' 1 00 国際経営フォーラムNo. 4 達成にも資するも のとなるだろう。それは多分'発展途 証をもたらす手段となり、また同時 に第 1 0条 の義務 の としている部隊を前も って守るためにも使われる。予防 るだけ でなくtBW剤およびTW剤を使 って攻撃 しよう さら にワクチ ンはBW剤 に対する防衛 のために使われ 接種はそれ故 に'生物学戦ある いは毒素戦 にと って第 7 上国が廃棄条約を調印する際 の誘 いとなるであろう。 拡散 の危険は別にして、分子生物学がもたらした新 し 例えば 一九七九年、米国国家安全委員会はBWの放棄と 攻撃 に つい ての完全な知識や研究を必要とする」と結論 口 r r リ 1 8 この評価 は正しいし現在 でも真理である。 している。 早くもBWの専門家 は 「 BWに対する防御手段 の開発は のであれば'無制限 に認めている。しかし 一九 四五年 に 予防'防御および その他 の表面的 には 「 平和」目的 のも らず'またそれら の開発、生産および貯蔵に ついても、 剤となるかも知れな いも のに ついての研究を制限してお る ことを明らかにした。例えば廃棄条約はBW剤やcW さら に困難は増す。同じことはす でに述 べた軍部 による 宣言され' 生物兵器廃棄条約 の規定外 のも のとされれば' は不可能 である。そうした計画が 「 研究計画」 であると ガ ンを殺すウイ ルスを作るためであり'非常 に危険な第 ウイ ルスベクター の中に毒素 の遺伝 子を注入した のは、 接関係する全 ての活動に ついても当 てはまる。すなわち 証 の困難は良く知られ ている。 このことは廃棄条約に直 証手段を明記していな い。BW剤およびTWにおける検 さらにジ ュネーブ の議定書も'生物兵器廃棄条約も検 に必要なも のである。 いう ニクソン大統領 の決定 に ついて次 のよう に述べてい ワクチ ン開発および使用に ついても当 てはまる。 い可能性は生物兵器廃棄条約には いく つかの抜け穴があ る。 「このことは防御手段としてど の程度 のも のが必要 条約 の強化 -情報交換 次 のよう に結論 し ている。 「 生物戦防御 ( BD)に つい 科学委員会 の生物戦防御計画 に ついての特別小委員会は 検討会議 の出席者はす でにその方向 への積極的な第 1歩 び毒素戦を行なわな いようにする必要がある。第 二回再 生物兵器廃棄条約はそれ故 に強化し、人類が生物およ 二世代 のBW剤を作るためではな いことを確証すること かを決定するため の細菌剤/生物剤 の攻撃面 の研究を排 M r h u 除するも のではな い」 。19 さら に 1九八七年 '米国陸軍 ての戦術的および戦略的教義および訓練方法 の開発、試 約に直接関係する いく つかの問題に関する情報 の交換 に を踏み出しており'倍額醸成 のための手段として廃棄条 験それに評価を行なうには'潜在的 脅威 に ついての正確 M ■. ■ n リ な知識がどうしても必要 である」 。20 1 01 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 学的接触を奨励 Lt彼ら の努力と成果 に ついて報告 しな って いる。さら に締約国は この分野 の研究者 の間 での科 スに関 しての出版物 に ついての情報を提供する こととな 毒素汚染 に ついて'および廃棄条約と関連するトピ ック れ て いる。さら に締約国 は尋常 ではな い伝染病 の発生や ある研究 のため の施設 に ついてのデータ の交換を求 めら じ込 め容器を備えた施設'および廃棄条約と直接関係 の ついて合意 して いる。締約国は危険度 の高 い施設や'閉 パナ マそれ にペ ルーである。 れ にタイである。情報交換 に参加 した南米 の締約国は六 鮮民主主義人民共和国' モンゴ ル'中国、 フィリピ ンそ 外 のアジ アからは'五回 の報告だけ である。すなわち朝 カから の参加 はトーゴが 一回だけ である。さらに日本以 にイラクは安全保障理事会が設置した特別委員会 にそう ヽ ′ した レポ ートを準備 して いると通告 している。15 アフリ ル コが初 めて レポートを 1通提出 しただけ である。さら 少な いことが特 に不安 である。中東 から の参加は今年ト ても '失望さ せられ た.(一九九 l年 の五回目 の情報交 のレベ ルにお いてもまた提供された情報 の完全性 にお い でに行なわれた五回 にわたる情報交換 の成果 には、参加 たデータ の様式 にしたがえば'全 ての危険度 の高 い施設 報を提供 していな いと いう ことである。例えば合意され すらが 一九 八七年 の特別専門委員会が要求 した完全な情 情報交換 の成果に失望させられる のはまた'締約国 で カ国 で' ア ルゼ ンチ ン'チリ' エクアド ル'メキ シ コ' ければならな い。 ヽ ′ しか し信頼 醸成方法 の実行 は不十分 である。21 これま 換 のデータはまだ未集計 であるが'それ は情報交換 に参 に対 し て予防 的ある いは防衛 的 目的 の研究 ある いは開 に ついてのデ ータは、閉 じ込 め容器を備え 「 微生物 およ 五回 の情報交換 のうち 一回でも参加 した のはわず か四 発」 目的 の施設 に ついてのデータと同様 に交換する こと 加 した多く の国々が各 レポートは期限ま でに提出 しな か 五 の締約国 で、そ の中 には自 ロシア'ウクライナそれ に とな って いる。しかし米国および ソ連 の生物戦防衛研究 び/ある いは生命体ある いは毒素 の敵対的使用 の可能性 か つてのドイ ツ民主共和国も含まれ ている。日本 は 一九 計画 にかかわ っている研究所 の大部分は両国が提出 した ったためである) 0 八八年 に 一回だけ参加 した。締約国 の約六〇%が情報交 ンターや研究所に ついてのレポート の合意が暖味 で不十 レポートには記載され ていな い。 こうした ことは研究 セ BW剤およびTW技術 の拡散 の危険性 に ついて関心が 分なも のである ことを示して いる。例えば生物兵器廃棄 換 にこれま で全く参加 して いな い。 高ま っているが'発展途上国 に情報交換 に対する参加が 1 02 国際経営フォーラムNo, 4 したが って施設 に ついての情報 の信頼醸成上 の価値は 故私はクー ルング スボ ルン ・コロキウムで'米国ある い を含 めてソ連 の明言とは著 し い対照をなしている。それ きたと信 じられるとも主張している。さらに最近米国 の 限られ ている。例えば米国は 一九七九年 のスペ ルド ルフ は米国と同様 の疑 いを持 つ締約国は当該 の地域 への立ち 条約と直接関係があるR&D目的 の施設に限ると いうだ スクの炭症病 の流行をソ連 の廃棄条約不履行 の印 である 入り調査を直接要求するべき であると、提案 した。来る 当局者はソ連はノボシビ ルスクの周辺 に 「 遺伝 子工学 の と今 でも述 べている。そうした流行は廃棄条約とは関係 べき再検討会議では締約国 に対してこれら不信感を解消 けで' これら のセンターおよび研究所はレポート への記 のな い過程で超も こり得ると いう主頚をソ連は繰り返し するための双方向 の行動を求 めるべき である。現在'生 技術を使 い新世代 の生物兵器を作り出すために'新し い ているが'そ の流行は生物戦防御研究 の意図しな い結果 物兵器廃棄条約を強化するための立ち入り調査 の可能性 載を免除される。すなわちそれらは生物科学 の他 の領域 である可能性もある。実際 ソ連は情報交換 の中 で' スペ を議論する機運が盛り上が っているように見える。実際 目的 のも のでありながら'廃棄条約と関係 のある活動 に ルド ルフスクには軍事研究が存在している ことを明らか 昨年 の軍縮会議でソ連 の代表 のセ ルゲイ ・バツサノフは 分子生物 学 の研究所」を作り' 「 アラ ル海 のボズヽ ロゼ ニ l ア島 に試験設備を」設置 したとも主張している。g iこれ にしている。しかしこの施設は疫学研究部門であり'病 「 全 ソ生物 学研究総覧」 の作成と' そのリ スト の施設 に も従事している。 一つの研究所でそうした ことが起 こる 原微生物 の研究 はしておらず'閉じ込め研究施設を保有 ら の主張は情報交換 の枠組み の中 で明らかにされた情報 していな いとしている。 ついては い つでもL 査 Llい HH 一察が可能 であり'拒絶される ことは な いと示唆 した。4 2 同様 の提案 は ニコライ ・ビ アト コフ のである。 ブ ッシ ュ大統領 は今年 の年報 「 軍縮合意 におけるソ連 がクー ルング スボ ルン ・コロキウムで行な った。彼 によ 前記 の 1九七九年 のスペ ルド ルフスクにおける炭素病 れた施設 の視察ができ--廃棄条約違 反の疑 いのある地 ヽ ′ 域および施設 の査察が可能となる こと」であると いう。 25 れば、廃棄条約を強化するための新たな方法は 「 明示さ の不履行」 にお いても相変わらず 「 ソ連は生物毒素兵器 廃棄条約 に逮 反して攻撃的E な i ■n uBWの活発な計画を維持 し 2 2 彼はさらにこの研究 のいく ている」と主張し ている。 つは第 二回再検討会議 で合意された方法で行なわれたソ 連 の情報開示で明らかにされなか った施設で行なわれ て 1 03 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンターの活動報告 のパター ンから外れ ているも のには限らな い」 。 この要 れている。 その情報は 「 各地域 にお いてその発生が通常 によ ってひきお こされる病気 の背景情報 の提供を求めら って'危険グ ループ三および 四の基準 に該当する生命体 れているも のである。それ故締約国はWHO の分類によ めの流行病 に ついての情報交換 に ついての合意が求めら 撃として考えられる状況と類似点が多 々ある」 ことは明 E ■ー h u かとしている。誠 魚介類 の毒物 の分析結果は公表されて 報告 したが' 「 秘密りにそうした神経物質を使用した攻 cD)の化学戦特別委員会 に 中毒 に ついて化学戦防衛 ( 院 して'うち三人が死亡 した。カナダは この異常な毒物 〇七人だ った。 一九人が入 脳障害 の被害を受けた のは 一 連 して最も衝撃的な のは 一九八七年 に カナダで起 こ った ヽ J 「 貝毒 による記憶喪失中毒」 である。27 この毒物 による の流行は最も激 しい論争 の 一つであるが'信頼醸成 のた 請 にしたが った のはカナダ'ドイツ' 中国それ にスウ ェー いるが' 毒物中毒は情報交換 の中では言及されていな い。 同様 に米国は フィリピ ンから輸入された猿から エボラ様 ヽ l ウイ ルスが検出された ことに言及していな い。29 デ ンのわず か四締約国だけである。 さらに締約国は通常 のパターンとは様相 の異なる伝染 病 の流行 および毒物被害 に ついての情報を交換する こと 部脳炎ウイ ルス、 フランシセラツラレミア、セント ルイ クリミア ・コンゴ出血熱ウイ ルス'デ ングウイ ルス'東 ( Q熱 の原因である) コクシ ユラバーネ ッティウイ ルス' 体となる可能性 のある'炭素菌、チクグ ンヤウイ ルス' には危険グ ループ三および 四に属し'生物兵器病 の病原 たが って報告されるべきも のだ った。 これら の流行 の中 お いて'また当該期間 に発生したも のであり'様式 にし てい るが'報告されている のは英国から の 一例だけ であ ヽ ′ る。26 これら七〇例は情報交換 に参加 している締約国に が困難とな っている。それ故私は'締約国はWHOに対 常 のも のかそうではな いか'そして原因 に ついての評価 縮局を通じて受け取る多く の締約国にと って'発生が通 特別会議が決定した様式であるが' これら レポートを軍 情報と いう包括的な規定は' 一九八七年 の専門家 による とを示している。その 一方で'すべての発生に ついての ことは締約国がこうした情報を隠そうとはしていな いこ Oに提出され'そして/ある いは公表されている。 この 同時 にそうした発生を述 べた数多く のレポートがWH を求められ ている。 これまで七〇例以上 の流行が発生し ス脳炎ウイ ルス、西部脳炎ウイ ルス、黄熱病ウイ ルスそ して伝染病 の流行に ついてできるだけ包括的な報告をす WHOの役割 -データバンクの構築 れにペスト菌 によるも のが含まれていた。 このことに開 1 04 国際経営 フォー ラムNo. 4 底的な評価を求 めることを考えるべき である。WHO の を提供し、その出版目的に ついてのデータを提出しそし 多数 の締約国が 1般 に入手できる定期刊行物 のリ スト 問題 の文脈にお いて'考えるべきである。異常と思える WHOは 一六六 の 専門家ジ ャック ・ウ ツダールは最近 「 している。 しかしこれら出版物 の圧倒的多数は廃棄条約 ることを求めるtという ことを改めて提案 した い。再検 加盟国を持ち、伝性病発生のレ ポ ∩ "■ H uートを評価するのに良 い位置 にある」と述べている。30 と関係がな い。さら にそれらを雑誌論文中に兄 いだす こ 伝染病 の流行および毒物中毒 の発生 の情報は締約国によ 多数 の専門家がBW剤およびTW剤は敵 の穀物や家畜 とは容易である。私 の見解 では、 この情報は信頼頼成 に 討会議は'国連総会および/ある いは安全保障理事会 を を破壊する ことで効果的な戦略兵器 であるtと確信して 役立たな い。信頼醸成 の有効な方法は、締約国が廃棄条 って通報が'特 に関連する国際的機関であるFAOやI いる。 工業的な家畜牧場や'同 一遺伝子の植物 ( それだ 約と直接関係 のある出版物 のリ ストを提出する ことに合 通 じ てWHOに対 して廃棄条約 および/ある いはジ ュ け特定 の伝染病 の影響を強く受ける)を単 1的に栽培 し 意する ことである。カナダ' スウ ェーデ ン'英国'米国 OEに対して、なされるべき である。 ている農場などは特にBW攻撃を受け易 い。他方'ある それにソ連 の五カ国が軍事機関が発行した出版物 のリス ネーブ議定書違 反の可能性 に関して提出された報告 の徹 種 の動物 に つく病原体および植物 に つく病原体は'突然 トを提供している。 非常に困難 であろう。それ故、対動物 および対植物BW 活動 のためのR&D施設から漏れ出 した のかの見極めが を必要、すなわち対動物および対植物剤ある いは敵対的 通常 の過程によ って起 こ ったも のか'ある いは他 の説明 と って伝染病 の不自然な流行が普通 の遺伝子変化と いう /ある いは防衛戦を突破 し易 い。攻撃を受けた締約国 に れるが'野生種と比較してはるかに病原性が高くそして 国 の科学 アカデミーが組織 した、前述 の会議 の経過およ ポートに記載され ていな い。米国も ソ連も これま で'両 に ついて報告 して いる。 しか し多 く の活動が これら レ ソ連 の六カ国が廃棄条約と多少なりとも関係 のある会合 チ ェコスロバキ ア、ドイツ' スウ ェーデ ン'米国それに 関する情報 の提供 に ついて言えば、少なくともカナダ' いる科学者間 の接触 の推進 に ついての'締約国 の勢力に 生物兵器廃棄条約と直接関係 のあるR&Dに従事して て/ある いは出版物 の多少なりとも詳しいリ ストを提供 変異体も遺伝子組み替え体もとも に'自然界 に兄 い出さ 剤およびTW剤 の重要性を真剣に'特 に南北および南南 1 05 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセ ンタ-の活動報告 るために公表するべきである。特 にBWの問題は 二超大 の専門家グ ループ の集まり の結果は コメ ントや提案を得 び結果に ついて報告 して いな い。 これら接触および同様 る仕事 を委嘱する ことができるだろう。 これは例えばで 申告を編集 し評価 し'データベースにその結果を蓄積す さら にバ ッテルのような独立 の機関 に'毎年行なわれる 議 で確定 したやり方 で行なうも のとする。 あるだ ろう。 あるが'そうした機関 に将来検証作業を委嘱す る ことも 国 の問題 ではな いのだから。 同時 に私は'クー ルング スボ ルンの提案を繰 り返 した い。すなわち施設'伝染病 の発生'会議'出版物、科学 的交換計画等等 に ついての情報'さら には合意が可能な 「 検証と遵 守 のす べての側面 に ついての統合的なデータ 両方 に有効 である。 一方国連 の第 一委員会は、軍縮局は のとする。 これは倍額醸成と科学的および技術的援助 の タベー スにアクセ スでき、必要なデータを引き出せるも HOととも に管理する。す べての締約国は いつでもデー このデータは国際的な検証機関が国連軍縮局ある いはW 大部 の長 ったら し いレポートと してではなく' 二九管理 に ついての研究およびそ の分布 に ついての情報等等tを 使用 の情報'動物および植物 の病原体 の情報'ベクター した。 それ故第 三回再検討会議は締約国 の専門家 による う'別 に会議を持 つ必要があるだろうと いう結論 に到達 を第 三回再検討会議 で議論する のは時間的 に困難 であろ された。 これら会議 の出席者 の多くは'検証体制 の確立 ツ'ソ連'オランダ'カナダ それにスイ スにお いて議論 れら の提案 は過去 一二カ月の間に' スウ ェーデ ン'ドイ 再検討会議を前 にして行なわれ ている。同会議は 一九九 1.. ‖Hr H 一 一年九 月 に開催が予定され て いる。32 最も包括的な提案 n H"h u は米国科学者連盟 の専門家グ ループ のも のである。33 こ 強化す るた めの提案 はす でに多く の人々によ って第 三回 cBM s)の改善 によ って廃棄条約を 信頼醸成方法 ( 第 三回再検討会議 に向け て -信頼醸成 の方法 バ ンク--︰・ そ こには生物兵器廃棄条約 に関連するデー める こととなるだろう。さら に専門家会議は攻撃 目的 に 他 の事柄 に ついての情報'すなわち ワクチ ン開発 および タも含まれる---を開発す る」 べきであるtと勧告 し ヽ ー ている。31 私 の意見 では このデ ータベー スには各締約国 資す る生物学研究 を防止する方法 の確 立 が可能 かどう されるデ ータベー スに入れる ことを考えるべき である。 が情報を提供する のだが'そ の方法は第 三回再検討会議 か'疫学的サーベイラ ンスの確立が可能かどうか' ワク 一連 の会議'そ こで新たな規定 の草案 を作成する、を求 での暫定的な合意 に基づき'そして将来的 には専門家会 1 06 国際経営フォーラムNo. 4 かどうか、に ついて考えることとなろう。さらに再検討 チン開発と使用 に ついての国際的行動計画 の確立が可能 正当化されな いことを強訴する。 対する防御をも含めて'いかなる軍事的目的 であ っても がなされたBW剤およびTW剤 の創造は'敵対的使用 に ハ'申告す べき病原体によ って発生したある いは発生 の移動 の全 て ロ'管理下 の病原体 の申告された施設 の中および外 へ 造ある いは他 の許可された活動を行な っている全施設 イ'廃棄条約と直接関係 のある研究'開発'試験'製 が義務付けられるべきである。 九、各締約国には'特 に次 の諸点 に ついて毎年 の報告 る。 生費 でまかな って行なわれる べき であ る ことを強訴す に公開し'できれば民間施設で'軍事費ではなく公衆衛 八'生物兵器防衛 のR&Dにおける全 ての活動を完全 の毛傭を勧告する。 し い病原体は最高 レベルの閉じ込めとするような国内法 ベ ルを忠実 に履行 Lt遺伝子組み替えおよびそ の他 の新 七'締約国にWHOが定めている病原菌 の閉じ込め レ 会議は恒常的機関としての履行状況確認委員会を発足さ せるべき である。 生物兵器廃棄条約を強化するための早急な行動が必要 だが'特 に次 のような点が重要 である 二 締約国 の関わりを高める方法を考察する。 二、締約国に対 して少なくとも生物 ・毒素兵器に関し ては留保を撤回するよう要請する。 三'第 1 0条 の義務を強化するなどによ って'廃棄条 約が発展途上国 にと ってより魅力的となるよう考える。 四'全締約国 に対して、例え報告す べき ことがなくと も'情報交換 に参加するよう要請する。 五㌧ 「 廃棄条約と直接関係 のある」と いう文句が規定 する活動、病原体その他'およびどんな活動が許される のかを明確 に定義するべき である。再検討会議は植物、 動物 それ に人に有害な微生物やその他 の生命体および毒 素が' 廃棄条約に言うBW剤およびTW剤 である ことを' した可能性 のある病気 の発生 の金 て こ'全 ての軍人対象および全 ての民間人対象 の予防接 再認識するべき である。再検討会議はまた生物学的に製 造された化学剤を廃棄条約に言う 「 その他 の生物剤叉は ホtBTW防衛 のための全 ての屋外施設ある いは訓練 種計画'および軍によるワクチ ン開発および使用 の計画 場 毒素」 に含 める ことを再確認Lt「 その他 の生物剤」 と いう青葉 に該当する生命体を定義するべき である。 六'兵器としての有効性を増す可能性 のある性質変化 1 0 7 一九九一年度の神奈川大学国際経営研究所 STSセンターの活動報告 へ'廃棄条約遵守 のための国内措置 ればならな い。 しかし様式は改良が必要で'今後cBM REFERE N CES への参加を拡大 しなければならな い。 NOTES AND ト'申告した施設での研究 による全 ての出版物 締約国は これら申告 の事実をたとえ何も申告 していな い国 に対 しても明らかにする ことを求 められ ている。 〇'施設'病原体'伝染病 の発生その他 に ついての 一 情報 の収集や評価 にWHOtさらにはFAOやIOEの 助けを求める。 一一、生物兵器廃棄条約 の第 四条を拡充し、次 のこと を強調する ことを考えるべきである ︰ ィ、締約国 の住民が故意に廃棄条約 で禁止されている 活動 に関わる ことは違法である ロ'廃棄条約違反の活動を知 った締約国 の住民はそう した活動を適切な国家的および国際的監視機関に通報す る明確な義務がある ハ'上記 の規定 により'忠実な通報を行な った締約国 の住民はその祖国' コミ ュニティある いは科学者たち' および国民による経済的ある いはその他 の報復から守ら れる。 結論 ︰生物兵器廃棄条約は生物および毒素戦を防ぎ'バ イオ テクノ ロジーを平和目的 のみに使用するため強化す るべきであり'またそれは可能 である。第二回再検討会 議 で合意された信頼醸成方法は最初 の 一歩であるが'ま だその歩みはおぼ つかな い。それ故情報交換は続けなけ 1 08 renunciation of biological and toxin warfare agents, 1) Thrnert, O. 1991: The United States' unilateral 9) p.7. and the Responsibility of Scientists (Berlin), pp.3-29, Development, Production and Stockpiling of 2) Warfare Studies No.10 (Oxford) pp.51-52, table 5. Building Measures. SIPRI Chemical & Biological Biological Weapons Convention by Confidence- Geissler, E. (ed.) 1990: Strengthening the 1%9. pp.129-140. Bacteriological (Biological) and Toxin Weapons and 2. Convention on the Prohibition of the on Their Destruction. Reprinted in Geissler, E. (ed.) "The concept of treaty- 10) mandated compliance legislation under the Biological Scott, D. 1991: 1986: Biological and Toxin Weapons Today. (Oxford), pp.135-137. Weapons Convention" , in Geissler and Haynes, note 8, PP .345 -367, p.356. FRG 1990: Gesetz zur 3) BWC/CONF.I/4, Geneva, 20 Feb. 1980, p.7. 4) BWC/CONF.I/1O, Geneva, 21 March 1980, p.7. Verbesserung berwachung des 5) Auenwirtschaftsverkehrs und zum Vervot von der Yamamoto 1988: Gene Wars. Military Control Over Atomwaffen, biologischen und chemischen Waffen See Geissler, note 2; Pillar, C. and K.R. the New Genetic Technologies (New York). pp.235-252. disarmament. 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