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「第4回市民と市長のふれあいトーク」対話概要 団 体 名 生活クラブ虹の街 実施日時 平成28年6月22日(水)午前10時~12時 実施場所 市役所市長室 出 席 者 生活クラブ虹の街 6名 市長・秘書広報課 2名 虹の街:それでは事前にお出しした質問事項への回答からお願いします。 市長:最初の質問の、袖ケ浦市で、現在、最も力を入れている環境施策についてお 話します。 水環境については、市街化区域には公共下水道があり、接続率は96.1%です。 また、農村地帯の市街化調整区域には農業集落排水があり、整備している地域での 接続率は約75.2%です。二つを併せた平成26年度の普及率は73.9%とな っていて、近隣市と比較すると一番整備されている状況です。排水の水質が上がれ ば、川の水がきれいになるという観点で整備を進めています。公共下水道及び農業 集落排水の事業区域外につきましては、合併処理浄化槽の設置に補助を行っており、 N&P型で6人から7人槽では約70万円の補助 を出しています。 小櫃川や中小河川、東京湾等の水質や有害物質、 泥、魚等の定期的な調査を実施しています。事業 所にも立ち入り検査を行い、全ての事業所で排出 基準を満たしています。 資源回収は、自治会で行ってもらっています。 ごみの削減では、平成19年度に21,675tでしたが、平成27年度には 19,158tに減ってきています。 生ごみ処理機に助成をしています。平成27年度の実績では、生ごみ肥料化容器 が17基、機械式生ごみ処理機5基に補助を出しました。 剪定枝粉砕機の貸し出しを行い、平成27年度では59件の貸し出しがありまし た。 粗大ごみの個別回収では、平成27年度に50tを収集しています。 水環境以外でも、環境への施策を行っています。 2番目の質問、化管法(PRTR法)に指定されている化学物質についての関係 ですが、大気中のベンゼン、トリクロロエチレン等については定期的に測定を行い、 「袖ケ浦の環境」の中で公表しています。ある程度の量を排出する事業者について は、県を経由して国に報告をすることになっており、フィードバックして載せてい るものです。 3番目の質問、学校で使用する石鹸についてですが、固形石鹸もしくは液体泡状 石鹸を使用しており、無添加せっけんは設置していません。固形石鹸をネットに入 れたものは細菌の繁殖が懸念されるとの保健所の指導により、ポンプ式の液体泡状 石鹸の使用が増えてきています。 家庭科室での食器洗いは、市販の食器用液体洗剤を使用しています。 再生可能エネルギーの導入については、住宅用省エネルギー設備を設置する方に 対し、補助金を交付しています。具体的には、平成20年度から開始した太陽光発 電システムへの補助件数は、平成20年度には32件でしたが、昨年度では111 件となっています。平成25年度から開始した燃料電池システムへの補助件数は、 平成25年度には17件でしたが、昨年度では65件です。定置用リチウムイオン 蓄電システムへの補助は、平成27年度から開始しました。昼間に発電した電気を 蓄え、夜でも利用できるようにするものです。上限を10万円とし、昨年度は24 件の補助を行いました。 温室効果ガスの削減については、市では「袖ケ浦市地球温暖化対策実行計画」を 策定し、市の施設における排出量について、削減目標を定めています。これは平成 22年度中の排出量を基準として、平成28年度までに市の施設の温室効果ガスを 6%削減することを目標としているもので、平成26年度では、平成22年度と比 較して約15%の減になっています。 節電などソフト面での対応の他に、ハード面では、クーラーなどを効率の良いも のに交換したり、LEDやペアガラスへの更新を計画的に進めています。 エネルギー編2番目の質問です。東京電力以外の特定規模電力会社PPSとの契 約をしているかということですが、平成28年度は176施設のうち20施設が契 約をしています。平成23年度からPPSとの契約を検討し、平成25年度から株 式会社エネットと随意契約により電力需給契約を締結していましたが、平成28年 度契約分からは入札が可能になり、東京電力が落札し、契約しました。安価で安定 した供給ができればよいのですが、PPSで契約した新しい会社が、発電施設を調 達できずに倒産し、電力供給が不可能となったことがありました。すべてのPPS が安定した電力供給ができるかが課題です。 太陽光パネル設置のための屋根貸しは、現在のところありません。本年の2月に 「公共施設への再生可能エネルギー導入ガイドライン」を策定しました。学校や庁 内で再生可能エネルギーを導入をしようとするもので、施設の改修等の条件が定ま った時に設置を検討します。 小中学校の環境の授業は、小学校において年間平 均3時間程度の環境学習の授業を行っていて、携帯 電話やプラスチックのリサイクル、川にすむ生き物 の調査など、各学校において様々な取り組みをして います。 虹の街:次に質問があればお願いします。 虹の街:農業集落排水のシステムは、公共下水道と同じものなのでしょうか。 市長:同じです。家が密集している市街化区域では、公共下水道を整備し、本管を 通してクリーンセンターまで汚水を送り、浄化装置できれいにしてから海へ流して います。農業集落排水は、市街化調整区域での下水処理を行うもので、農林水産省 の補助を使い本管をつなぎ、鹿島にある処理場へ送りきれいにするものです。農業 集落排水は家が点々としている地域に整備するため、費用がかかります。 虹の街:公共下水道の接続率が96.1%とありますが、4%がつないでいないとい うことですか。 市長:公共下水道も農業集落排水も、どちらも接続をするとお金がかかります。下 水道に接続すると下水道料金が発生することを嫌がり、アパートなどでつないでく れない人もいます。せっかく整備を進めているので、接続のお願いを繰り返し行っ ています。職員のお願いで効果が薄い場合には、推進員や自治会の人たちが依頼に 行くと若干の効果があるものもありますが、なかなか難しいところです。 虹の街:学校での石鹸の利用について、石鹸が衛生面で問題があるのであれば、泡 状の石鹸もありますので、使用について検討してください。合成洗剤と石鹸の違い を知ってもらいたいと思います。 虹の街:太陽光発電施設の設置や椎の森工業団地の工事で、袖ケ浦市の木が減って きています。たくさんの自然や樹木が残されていることが袖ケ浦市の魅力の一つだ と思います。 市長: 「魅力」については、豊かな自然、多くの緑を魅力と感じる人もいれば、賑や かな施設を整備したり、工場誘致や雇用などを魅力と捉える人もいます。年代や立 場によりいろいろな見方があるのです。 環境に配慮する住宅づくりとしては、景観計画というまちづくりの計画がありま すます。また、椎の森では企業誘致の施策を県で行っていますが、各工場が定めら れた緑地面積を整備していきますので、完成すれば緑がよみがえります。 太陽光は再生可能エネルギーとしてはいいのですが、設置をするためには緑がな くなります。いいのかどうなのかは難しいところです。 虹の街:蔵波川に流れ込む排水管から泡が出ているのを見かけます。下水道料金を 払うのが嫌で接続していないのでしょうか。また、家から蔵波川にごみを投げる人 もいて、モラルとしてどうなのかと思います。意識啓発が必要です。 海浜公園のテトラポットには多くのごみがあります。プラスチックごみのマイク ロビーズが問題になっていて、東京湾のイワシからも発見されています。これらは 巡って人の口にも入るのです。どこが清掃するものなのでしょうか。 市長:昔は川をごみ捨て場と考える風習があったようです。また、お金を出してご みを処理するという感覚が薄い人もいます。子や孫から、お祖父さん、お祖母さん に注意をすると効果があります。 マイクロビーズについては、プラスチックごみの還元策を行わないと減らないと 思いますので、処理技術の確立が求められ、国レベルの方策が必要です。 海岸の清掃は港湾のため県になりますが、市民の皆さんで協力をして清掃活動を 行い、モラルや意識を高める必要があります。テトラポットの上でのごみ拾いは危 険を伴いますので、国や県が業者を手配する必要があります。市から連絡をしてお きます。 虹の街:海浜公園は、せっかくのいいスポットですので、ぜひお願いします。 虹の街:放射能検査については、どのように実施していますか。また、道路の陥没 の点検はどうなっていますか。 市長:放射能検査については、数値が落ち着いてきたので、検査の間隔を延ばすこ とにしました。小中学校では一定期間ごとに測定をして公表してきました。値に変 化が見られる場合には対応しますが、現在では基準値を大幅に下回っていますので、 安心してください。 道路の陥没については、一つの原因として、水道の漏水が考えられます。袖ケ浦 市の場合は、老朽管は計画的に交換していますので、市内で使用されている長さは かなり短くなりました。住宅密集地での交換はほぼ終了し、漏水事故は、他市が年 間約400件ほど発生しているのに対し、袖ケ浦市では年間30から50件ほどと 非常に少ないです。また、漏水調査も定期 的に実施しています。 県道の穴については、漏水が原因でない 可能性もあります。マンホールの付近では 大型車が通行すると穴が拡大します。県道 の管理は県が行うのですが、穴を見つけた 場合などの通報は、まず市に入れてくださ い。 虹の街:浄化槽をやめたいのですが、下水道が来ていないので接続したくてもでき ません。どのような状況なのでしょうか。 カメムシや雑草についての対策をしてもらいたいと思い連絡をしましたが、草刈 をしてくれるまで2か月ほどかかります。公園には遊具もなく雑草がすごくて、遊 べない公園になっています。道路のミラーの曲りについて連絡をしたときには、す ぐに対応をしてくれました。草刈についても、対応をお願いします。 市長:お住まいの地域は市街化調整区域です。市街化調整区域でも条件さえ合えば 業者が住宅の開発をすることができます。下水道は、市街化区域内において都市計 画税をもらい市が整備するものです。しかし、市街化調整区域では都市計画税をも らっていませんので、市で下水道の整備をするものではありません。開発業者が整 備をすることになっているため、浄化槽での対応となります。下水処理場の処理能 力としては余裕がありますので、市街化区域以外でも集団で繋ぎ込みの希望がまと まれば可能性がないわけではありませんが、現状としては難しいところです。 公園は、開発の際に業者が造り、市が引き取って、指定管理者が管理をしている ので話をしておきます。自然を残すことと虫との兼ね合いは難しいです。 虹の街:庁舎でのリサイクル石鹸の利用と、雨水タンクの補助をお願いします。 市長:平成19年から21年まで、期間限定で雨水タンクの補助をしていました。 工事価格の2分の1で上限25,000円を補助するもので、年間約10件ほどの 実績がありましたが、今はやっていません。私の家では、不要になった浄化槽を洗 浄し、ポンプを付けて雨水を溜めて植木などに使っています。地域ごとに課題は異 なりますので、市全域でやるのは難しいです。 虹の街:太陽光発電が増えていますが、パネルに使用される鉛の処理が問題になっ ています。 市長:生活に便利なものでも、処理がきちんと行われないと問題になります。太陽 光発電のパネルにも、再生についての問題があります。 虹の街:廃食油の回収についてはどうなっていますか。回収した油は売っています か。 市長:回収はしていますが、売っているかは後ほど確認をします。 石鹸作りについては、クリーンセンターに石鹸作りの機械もありましたが、作っ ていたグループが解散してしまったこと、また、劇薬を使用することから、最近は やっていません。 虹の街:石鹸を作ったはいいけれども、在庫を抱えて使いきれないという問題があ りました。 後日回答した内容 廃食油については、自治会の資源回収で収集している。 収集した廃食油は業者へ売却され、家畜用飼料としてリサイクルされている。 ~袖ケ浦市のPRVTRを視聴~ 市長:これは袖ケ浦市の対岸での知名度を上げるために配るDVDです。知名度を 上げ、袖ケ浦市に来てもらい、良いと思ってもらえればいいと思います。今年度も そでがうらマルシェを開催し、和食のレシピを開発します。また、季節に応じた内 容のバスツアーを開催し、今年も6回実施する予定です。人口減少に歯止めをかけ るため、雇用の確保や交通利便性の向上に取り組むとともに袖ケ浦市の知名度を高 めていきたいと思います。 虹の街:袖ケ浦市は面積のわりにレジャーや教育施設が多く住みやすい市ですので、 ぜひ広めてもらいたいと思います。