Comments
Description
Transcript
仕様書(PDF:529KB)
2016/10/06 万能試験機 1. 要求仕様書 一般事項 1.1 適用範囲 本仕様書は、JIS A 2241(金属材料引張試験方法)に使用する万能試験機の更新を適用範囲と する。 1.2 業務の範囲 本業務の範囲は以下とする。 (1) 既設万能試験機(以降「既設装置」という。)の解体、撤去、処分 (2) 新設万能試験機(以降、 「新設装置」という。)の製作 (3) 新設装置の設置 (4) 新設装置の試運転及び調整 (5) 既設装置の撤去及び新設装置の設置に係る仮設工 1.3 施工及び受渡場所 沖縄県那覇市寄宮1-7-13 (一財)沖縄県建設技術センター 1.4 更新日程に関する事項 新設装置の試運転及び調整を行い、期日以降は試験が可能な状態とすること。(期日について は調整を行う) 2. 細部に関する事項 2.1 技術仕様 2.1.1 負荷本体 1. 負荷方式 縦型、油圧負荷式 2. 最大負荷能力 1000kN 3. 有効試験空間 つかみ具間距離 4. 圧盤間距離 最大 500mm 以上 5. 負荷速度 最大 70mm/min 以上 6. ラムストローク 250mm 以上 7. クロスヘッド昇降速度 最大 200mm/min 以上 8. 引張試験つかみ具 前方開放油圧式のつかみ具を有すること。 開閉スイッチはスタンドを設け、手元で操作できるこ 以上 最大 1000mm 以上 と。 安全具として、つかみ歯開閉はスイッチを押している 間のみ動作する機構を有することが望ましい。 2.1.2 1. 計測制御装置 試験力計測 方式はシリンダ内圧計測により、計測レンジはレンジ切替 が不要(レンジレスまたはオートレンジ)であること。 1 2. 試験力測定精度 定格の 1/1~1/250 の範囲(定格 1000kN の場合、1000kN ~4KN)において、指示値の±1%以内の精度を有する こと。(JIS B 7721 1級に適合) 3. 自動校正 電気式試験力校正及び試験力ゼロ調整機能を有すること。 4. 制御方式 コンピュータ計測制御・電気油圧サーボ弁法式で、完全ク ローズドループによる自動負荷制御に対応していること。 5. 破断検出機能 破断感度検出、破断レベル検出、破断ピークレベル検出に 対応し、個別に ON/OFF 設定が行えること。 6. 自動負荷制御機能 次の試験制御に対応していること。 定速ライムストローク制御、定速試験力(応力)制御、 金属引張試験制御(JIS Z 2241、ISO 6892-2009 準拠) 7. 安全停止機能 非常停止スイッチ、オーバーロードリミッタ、ラムストロ ーク 8. データ転送 試験結果を指定のフォーマットへ伝送させることが可能 であること。 (資材試験システムとの連携を参照) 負荷治具 2.1.3 試験に必要な負荷治具は、以下に対応する適合品を製作、納入すること。 1. 丸棒用つかみ歯 φ10~-70(φ10-40、φ40-70) 2. 平板用つかみ歯 t 0~75(t 0-35、t 35-75) 3. 曲げ抗折 最大支点間距離 支点径×幅 曲げ 200mm、抗折 800mm 50×160mm 先端半径 25mm、幅 160mm ポンチ 4. 異径棒鋼つかみ歯 D10~38(D10-19、D19-38) 5. 異径棒鋼曲げ D10,D13,D16,D19,D19,D22,D25,D29,D32,D35,D38 曲げ台 6. 球座圧盤 φ160 2.2 付帯工事及び特記事項 装置の撤去設置関連作業 2.2.1 既設装置及び新設装置に係る以下の作業は受注者で行うこと。 作業に際しては、設置場所である「(一財)沖縄県建設技術センター」と調整を行うこと。 (1) 既設装置の解体及び撤去、処分 作業に際しては、施設及び他機器等に損傷しないように作業すること。 本作業で発生する廃棄物については、 「建設リサイクル法」及び「廃棄物処理法」を遵守し、 適切な収集運搬及び処分等を行うこと。 (2) 新設装置の搬入及び設置(基礎工事含む)、試運転及び調整 作業に際しては、施設及び他機器等に損傷しないように作業すること。 (3) 資材試験システムとの連携 資材試験システムと連携が行えるよう調整を行うこと。 (連携については別紙「万能試験機 更新に係るシステム連携について」参照) 2 (4) その他 撤去設置のために、屋根を作興する場合、現状復旧を行うこと。 2.2.2 電源工事 設置室に設けられた電源を使用すること。事前調査等で、新装置に適合しない場合は協議を行 うこと。 2.2.3 特記事項 本内容以外に疑義がある場合には、受発注者で協議を行い、決定するものとする。 3. 関係者 3.1 施設使用者 (1) (一財)沖縄県建設技術センター 試験部 試験研究班(担当:山城) 沖縄県那覇市寄宮 1-7-13 TEL:098-833-4196 3.2 資材試験システム (1) ㈱沖縄富士通システムエンジニアリング システム事業部 インテグレーションサービス部(担当:宮城、又吉) 沖縄県那覇市久茂地 1-12-12 ニッセイ那覇センタービル TEL:098-860-4357 4. 参考 4.1 UH-F100A(㈱島津製作所)<既設装置> 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 負荷方式 最大負荷能力 負荷速度 駆動モータ- ラムストローク クロスヘッド昇降速度 支点間幅 テーブルの有効広さ 電源容量(3 相 200V,50Hz) 試験機の大きさ(本体) (幅×奥行き×高さ) 計測機 (幅×奥行き×高さ) 試験機の重量(本体) 油圧負荷式 1000kN 70mm/min 2.2kW 250mm 400mm/min 750mm 750mm×750mm 8kVA 1320mm×800mm×3200mm 700mm×800mm×1700mm 6000kg 3 4.2 設置場所等の状況 鋼材試験室 センターの外観 屋上の穴(跡) クレーン設置予定箇所 室内穴跡 室内穴跡 機器の現状 4 2016/10/06 万能試験機更新に係るシステム連携について 1. 資材試験システムとの連携 .............. 1 2. 費用について................................... 2 1.1 GPIB による構成(現在の構成)......... 1 3. 連携テストについて(契約後) ...... 2 1.2 ファイル渡し方式 ............................... 1 4. 試験から試験結果データ出力までの 流れ【参考】 ....................................... 2 1.3 リアルタイム方式 ............................... 2 1.4 その他 ................................................. 2 1. 資材試験システムとの連携 仕様書には「資材試験システムと連携が行えるように調整を行うこと」と記載しているが、シ ステムとの連携は以下の方法のいずれかであればよいものとする。 なお試験結果は「降伏点荷重」と「最大荷重」のみを使用している。 (リアルタイムデータ取得 及びグラフ表示は不要) システムの連携については、継続的に安定して連携・維持管理・更新が可能な構成の見積を行 うこと。 1.1 GPIB による構成(現在の構成) 現行構成の GPIB を使用する。 試験機側から GPIB で出力する方式。GPIB については、試験機側で用意すること。 現在構成 インターフェースを変えない(資材試験システムに合わせる) 試験機 G P I B パソコン G P I B ドライバ PG サーバ システム PG L A N L A N 1.2 ファイル渡し方式 試験機側で、試験結果が記録された CSV 形式のファイルを作成・保存する仕様。 システムプログラム側において CSV データから「降伏点荷重」と「最大荷重」を読み取る。 パターン1 CSVデータ等でシステム側にデータ送信する 試験機 U S B パソコン CSV形式等 U S B ドライバ PG システム PG 1 L A N サーバ L A N 1.3 リアルタイム方式 試験機側で「降伏点荷重」と「最大荷重」を計測し、システムプログラム側に送信する仕様。 この場合、ドライバプログラムは、VB6(および.NET)で呼び出せる形式のAPIを有し、 連携時の仕様を試験機側で作成し、システム業者に提供すること。 パターン2 ドライバPGを試験機メーカが用意する 試験機 U S B パソコン U S B ドライバ PG サーバ システム PG L A N L A N 1.4 その他 上記以外の方式の場合は、調整を行うものとする。 2. 費用について システム連携に係る費用については、見積もり書の「システム連携」に含めること。 採用を予定しているシステム連携についての資料を添付すること。 3. 連携テストについて(契約後) 契約後に、試験結果データのサンプルを提供いただき、システム連携を確認する。 4. 試験から試験結果データ出力までの流れ【参考】 (1) 試験開始 供試体を試験機にセット (2) 試験実施 (3) 測定試験完了後、試験結果を出力【試験機側】 資材試験システム PC の D ドライブの専用フォルダ(D:¥siken 等)に試験ファイルを格納 (フォルダ名等今後調整) 試験機からのファイル渡しは USB または LAN 経由で windows 共有フォルダに試験フ ァイルを出力 ※LAN 経由の場合は、資材試験システム PC に LAN ボードを追加設置が必要なので、試 験機側で用意すること。 (見積に含めること) ※試験ファイル格納により測定試験完了 ※試験ファイルは前述の 1.1~4 のいずれかの方法で格納。 (4) 試験結果取り込み【資材試験システム側】 「取り込みボタン」により試験ファイルを取り込み 試験ファイルから「降伏点重点荷重」と「最大荷重」のみを取得 取得したデータを資材試験システムのデータベースへ格納 建設資材システムの試験完了処理 処理状態により試験ファイルの操作(正常時:削除、異常時:ファイル名変更等) ※資材試験システムでは計算等は行わない。 (5) 試験終了 2