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開会挨拶
実行委員長
NPO 法人新潟県消費者協会
会長
長谷川かよ子氏
皆さん、おはようございます。
実行委員長の長谷川かよ子と申します。弥生三月、この越後の里
にもようやく春が訪れてまいりました。平成 27
年度地方消費者グループ・フォーラム関東ブロック大会にようこ
そおいでくださいましてありがとうございます。関東甲信越の皆
様とともに約総勢 280 名を超える多くの方にご参加いただきま
した。実行委員会を代表しまして心からお礼申し上げます。あり
がとうございました。
今回は「つながりを広げ、深めよう〜安全・安心な消費者市民社会に向けて〜」をテ
ーマとしまして、各地域の多様な消費者団体、行政の皆様、教育関係者の皆様、企業の
方々など多様な主体、いろいろな立場の方にお集まりいただきました。プログラムは、
消費者庁長官のお話、県のご挨拶と横田様の基調講演、5つの取り組み実践報告、その
後の分散交流会と、大変盛り沢山な内容となっております。
さて現在、消費者を取り囲む環境は日々変化しております。日本が抱える少子高齢化、
インターネットを中心とした情報化社会の進展、また、政治や経済のグローバル化、複
雑化、これらを考えますと、消費者が学び考えなければならない分野や課題は一層広が
っており深まっております。1億の国民全てが消費者であります。一人一人が行動しつ
ながることによって、消費者被害やトラブルの防止、消費者教育の推進、啓発などに力
を発揮していくものと思います。一人一人の消費者目線での行動が、消費者市民社会の
形成に不可欠であると考えます。
本日のフォーラムでそれぞれの課題や役割を共有し、つながりを広げ、深めるととも
に、たくさんの学ばれたことを是非、伝えていっていただきたいとお願い申し上げます。
伝えることによってこのフォーラムの意義が一層高まると思います。
連携、協働、推進。この3つの言葉を合言葉に、安心で安全な暮らしやすい社会を作
り、次の世代に伝えていくことにみんなで力を合わせていきたいと思っています。
今日1日は大変タイトなスケジュールではございますが、有意義な1日となりますよ
うに、心から祈念しまして、開会の挨拶といたします。よろしくお願いします。
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消費者庁からの報告
消費者庁長官
板東 久美子
皆様、おはようございます。消費者庁の長官をやっております
板東と申します。本日はお天気もあまり良くないところでしたけ
れど、大変たくさんの方々にお集まりいただきましてありがとう
ございます。また、このフォーラムのために長谷川実行委員長を
はじめとして多くの実行委員の皆様に大変お世話になりました。
特に新潟県の実行委員会の皆様にご準備をいただいて、この会が
開催できましたことを、本当に心から感謝を申し上げたいと存じ
ます。
先ほど実行委員長の方からご挨拶がございましたけれども、このフォーラムは様々な
取り組みを地域においてしておられる方々が連携・協働し、そしてもっと大きな取り組
みにつなげていく、そういったことを目的として行われてきているものでございます。
まさに地域の最前線の対応力というものが、この消費者問題への取り組みでは最も重要
でございまして、あとで色々お話し申し上げますけれども、消費者行政の推進体制の整
備をしていくとともに、まさにそれぞれの活動をしておられる、今日お集まりの皆様の
ような、活動のいろんな主体の方々が、本当に色々な取り組みを連携しながら広げてい
くといったことが重要になっているのでございます。
今日の、まさに「つながり」ということがテーマとなっておりますけれども、ますま
す、従来の活動を行っていただいている団体だけではなく、福祉や教育やあるいは事業
者の方々など、大きな広がりを作って推進していくことが求められてきているかと思い
ます。
その中で今日、多方面からお集まりいただきまして、本当にありがたく思っておりま
すし、今日のこのフォーラムがきっかけとなりまして、さらに大きなつながり、あるい
は行動の広がりになっていくことを期待申し上げたいというふうに思っております。
ご挨拶はこの程度とさせていただきまして、時間もございませんので早速、最近の消
費者をめぐる状況、それから消費者行政の動向につきまして簡単にご説明をさせていた
だきたいと思います。お手元の資料に、かなり分厚い消費者庁配布資料一覧を配らせて
もらっておりますが、それと合わせて26年度消費者政策の実施の状況の概要などで、
これは消費者白書の概要版でございますけれども、この冊子を配らせていただいており
ます。
まずちょっとこちらの概要版の白書の冊子をご覧いただきながら、消費者をめぐる状
況について簡単に振り返ってみたいと思っております。お手元の資料、今回の白書はグ
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ローバス化に伴う問題を特集としておりますので、最初の方にちょっとグローバル化の
関係がございますけれども、基礎的な全体の状況をご覧いただくために、それはちょっ
と飛ばさせていただきまして、23 ページをご覧いただきたいと思います。
このグラフにつきましては、全国の消費生活センター、相談の窓口に寄せられており
ます相談被害の情報というものを、国民生活センターでパイオネットというネットワー
クで集約をしておりますけれども、そのグラフでございます。
それを見ていただきますと、10 年ほど前は架空請求事件が非常に多かったということ
でピークでございまして、いろんな相談体制の充実とか法制度の充実の中で、これが減
ってきていたわけですけども、この2、3年また、この相談被害の状況でいきますと、
増えてきております。もちろん、いろんな相談窓口にアクセスしやすくなってきた、あ
るいは整備をされてきたために相談が増えたということもございますけれども、しかし
それだけではなくやはり様々な被害が増加、あるいは深刻化、多様化しているのではな
いかということでございます。
特に、高齢化に伴い高齢者の被害の急増、それからネット社会の進展ということで、
インターネットやデジタルコンテンツに関わるようなトラブルの急増。あるいはその中
には国境を越えて海外事業者が関わるようなものも非常に増えているということで、ま
さに少子高齢化、グローバル化、情報化といった変化というものがこの消費者問題にも
非常に大きな影響を与えているわけでございます。
少し高齢化の状況をご覧いただきたいと思います。27 ページからですけれども、ご
承知のように高齢者の被害が大変増えている、深刻化しているという状況がございます。
27 ページの下の方のグラフの赤の点々というのをご覧いただきますと、これは数年前
から見て 65 歳以上、高齢者の相談がどれぐらい増えているかというもの。5年前と比
較してというもので見ておりますけれども、高齢者の人口が増えている以上に非常に急
増しているという状況がございます。
この中でも特に、年齢が上になるほど急増しているということで、ちょっとこの冊子
の中には載っておりませんけれども、年齢別5歳刻みくらいで 85 歳以上を一番上にし
て見て参りますと、やはり年齢層上ほど急増しているという状況がございます。
その理由としてはやはり、お一人暮らしの方が増えてくるということとか、この右の
28 ページにございますように、認知症の方の割合などが増えてくるということで、こ
ういった見守りが必要な方々に対してどうサポートしていくか、見守りをしていくかと
いうことが、今重要な課題になっているわけでございます。
この高齢者の被害の場合には、金額も非常に大きいということで、それ未満の年齢の
方々に比べまして倍あるいはそれ以上の平均的な被害額ということになっております。
こういった被害の防止ということを図っていくということが、まさに消費者行政の一番
の課題になっているわけでございます。
よく知られておりますように、劇場型と言われるような、いろんなプレーヤーが登場
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して、そういう風に信じ込ませるとか、追い込んでいくといったような被害も、この高
齢者の方々に非常に多いという状況にございますし、電話勧誘とか訪問販売などによる
被害も多いというような状況があるわけでございます。
それからインターネットなど情報化の関係でございますけれども、これもいろんな資
料が載っておりますので、全てをちょっとご紹介することはできませんけれども、例え
ば 26 ページをご覧いただきますと、幅広い年齢層で情報通信に関する相談が多いとい
うことがございます。これは高齢者の方々にもスマートフォンの普及が急増していると
いうことで、相談も大きく増加をしております。31ページにスマートフォン関連の相
談も増加をしているという状況が出ております。
それから、こういった中で最も多いのがアダルト情報サイトに関するトラブル、これ
が各年齢層においてダントツに多いということでありますけれども、39 ページのとこ
ろをご覧いただきますと、非常に幅広い年齢層でかなり件数が多いということがお分か
りになるかと思います。
それからこういったインターネットアダルトサイトのようなデジタルコンテンツと
いう関係だけではなく、インターネット通販などの急増ということで、その関係のトラ
ブルも非常に増えてきているわけでございます。例えば 30 ページのところにございま
すけれども、インターネット通販に関する相談が非常に増加をしているということでご
ざいます。
その中には海外事業者に関わるものも非常に多いということで、前後して恐縮でござ
いますけれども、6ページ目をお開きいただきますと、インターネット通販の相談では、
例えば偽物が届いたとかそもそも届かないとかいったものについては海外事業者、特に
中国関係とみられる割合が多いわけですけど、こういうものも増えてきているというこ
とでございます。
こういうような、今申し上げましたような状況の中で、こういった課題に取り組んで
いくような消費者行政の強化ということが求められてきているわけでございます。その
政策の方のお話をちょっと申し上げたいと思います。お手元の配布資料一覧の資料の方
の、小さくて見にくい資料で恐縮でございますけれども、13 ページ。ちょっと字が小
さくて恐縮でございますけれども。国の消費者行政、これは消費者庁だけではなく、各
省、関係省庁全体を貫く消費者政策を計画的に推進していこうということで、消費者法
のもとで消費者基本計画というものが5年ごとに作られております。
昨年の3月末に今年度からの5年間の計画が作られました。これちょっと字が小さい
ので、下の方にある柱のところだけご覧いただければと思いますけれども、消費者の安
全の確保とか表示の関係、あるいは適正な取引の確保の問題、あるいは消費者が主役に
なっていくことができるような社会の実現、それから被害救済などの仕組みということ
で、これは消費者団体との関係ですとか、最後に実効性の強化。それから消費者行政の
整備ということで、これはまさに事業における最前線の取り組みの強化が重要になって
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まいります。
この地方消費者行政なり地域の取り組みというのがまさに重要だということで、14
ページでございますけれども、この基本計画を作ったのと同時に地方消費者行政強化作
戦というものを消費者庁の方で策定をいたしました。この趣旨といたしましては、全国
どこに住んでいても質の高い相談、救済が受けられる。安全安心が確保されるような地
域の体制を全国的に整備していこうというものでございます。そのために消費者庁とし
ても、地方消費者行政推進交付金という交付金を確保いたしまして、それを通じて地方
における取り組みの応援をしていこうということでございます。
それと合わせまして、数値的な政策目標も掲げまして、着実にこの5年間にわたって
推進をしていこうということでございます。この政策目標は大きく5つ掲げております
けれども、まず相談窓口などの相談体制の空白地域を解消しようということで、これは
すでに全国的になんらかの形で窓口ができたという状況でございます。政策目標2のと
ころで、相談体制の質の向上を図っていこうということで、単なる相談窓口というだけ
ではなく、消費生活センターの設立を促進しようと。人口5万人以上の全市町、あるい
は5万人未満の市町村でもその半分以上については消費生活センターを整備していこ
うということ。相談員の方が大変重要ですので、消費生活相談員を管内自治体の5割以
上に配置すると。あるいはその資格保有率とか研修の充実という目標を掲げております。
また、政策目標3のところは、消費者に代わって不特定多数の消費者の利益のために
活動する各消費者団体の空白地域を解消していこうということ。これは後で後ろの方に
も出てまいりますけれども、東北とか北陸とか四国が今、空白地域ということになって
おります。
それから消費者教育の推進。これは各都道府県に協議会とか計画の策定とかを全県で
進めていただこうということ。それから見守りネットワーク、後でちょっとお話しいた
します。いろんなプレーヤーが連携をして、先ほど申し上げました高齢者の方々をはじ
めとして、見守りが必要な方をきちんと見守っていこうと。そして消費者安全の観点か
ら、問題があればその解決、すぐさま関係者が取り組めるような体制を作っていこうと、
このネットワークの構築を進めていこうということでございます。
次のページ以降に達成状況がございます。ちょっと見にくいんですけど、後で自分の
県はどうかなあとご覧いただければと思います。色が濃いほど達成状況が悪いというこ
とでございます。白いのは達成されているということですので。後でご覧いただければ
というふうに思います。
そういったものを進めていくことが非常に重要な主題になっております。それからや
はり、相談をしていただく身近な相談窓口を作っても、なかなかそれにアクセスできな
いということではいけませんので、ご承知かどうか、なかなかまだ認知度が低いと言わ
れておりますけれども、昨年の7月に消費者ホットラインを3桁化いたしました。
188、いやや、というふうに覚えていただければと思いますけれども、なかなか今
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までの消費者ホットラインというものは覚えにくいということで、3桁化188という
ふうになっております。お手元の資料の後ろの方にもビラを入れさせていただいており
ますので、こういったものをご覧いただければと思いますけれども。お近くの相談窓口
に188から入ってアクセスできるようにと、相談をしていただく、その中で被害の防
止、拡大防止を図っていこうという取り組みが重要になってまいります。
特に最近はマイナンバーに絡むものですとかいろいろ出てきております。マイナンバ
ーの関係でもお手元の資料の中に入れさせていただいておりますのでご覧いただけれ
ばと思います。188をご参加の皆様にも周りの方々にもご周知いただければありがた
いと思います。
今年はとても重要な年だということで、ちょっと何点か来年度のポイントについて申
し上げたいと思います。ひとつは、いくつかの重要な法律がこれまで整備をされたり改
正されたりしてきておりますけれども、それが来年度は3つ施行されるということでご
ざいます。
まず4月には特に地方には関係の深い消費者安全法という法律が施行されまして、そ
れが先ほどの相談体制の充実に関わるものですとか、あるいは見守りのネットワークの
整備ということを、その中に盛り込んでおります。またちょっと返っていただいて恐縮
でございますけれども、お手元の資料、先ほどの強化作戦のところの22ページをご覧
いただければと思います。
これは先ほど申しました見守りネットワーク、法律では難しい言葉で消費者安全確保
地域協議会と書いてありますけれども、こういう福祉とか消費者関係とか、様々なプレ
ーヤー、それから民間の団体、これも消費者団体だけではなく様々な関係の団体。ある
いは事業者、事業者団体、あるいは民生委員の方々、消費生活協力員の方々。こういっ
た色々な方々に連携をしていただきながら、今地域でも色々な見守りのネットワークは
できているかと思います。特に福祉の関係、防犯の関係でできていると思います。必ず
しも屋上屋でなくてもいいかと思います。まさに消費者安全の観点からもいろんな関係
者を加えていただく、あるいは何かこれはおかしいねということの気づきがあれば、消
費生活センターなどにつなげていただくということで、この見守りを消費者安全の観点
からも地域に整備をしていくということが重要になってくると思います。この法律が4
月から施行されます。先ほど申しましたように、それを広げていきたいと思っておりま
す。
それから景品表示法という不当表示を禁止する法律が1年半前に改正されましたけ
れども、これが4月から施行されまして、課徴金制度というものが新たに施行されます。
不当表示というものをした人に対してのペナルティ、さらに経済的なペナルティを課す
制度を新たに設けるということでございます。
それから今年の 10 月に、これは被害救済の仕組みとして新たに新しい仕組みができ
てまいります。消費者裁判手続特例法というふうに言われている法律が 10 月に施行さ
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れまして、これは先ほど申しました適格消費者団体という団体が全国で 14 ございます
けれども、消費者に代わって不特定多数の消費者のために差し止め請求とか差し止め訴
訟ができるという団体として 14 あるわけでございますけれども、そういう制度に加え
て、今差し止めしかできないということなんですけど、被害回復、損害賠償を担うこと
ができるという新たな仕組み、日本版クラスアクションというわけでございますけれど
も、これが新たにスタートするということでございます。
こういった適格消費者団体から認定要件を備えたといわれるものに対して内閣総理
大臣が指定をして、特定適格消費者団体が訴訟を担っていくことであります。お手元の
資料では 23 ページにございますので、後でご覧いただければと思います。こういった
新しい仕組みも今年動き出すということでございます。
また先ほど申しました高齢者の被害とか、インターネットなどに関する被害などの増
加を、今週中にも国会に提案できるかと準備を進めておりますけれども、特定商取引法
という訪問販売などの悪質商法などが絡みやすいような商取引に関する法律がござい
ますけれども、特定商取引法の改正、それから消費者契約法の改正というのを今検討し
ておりまして、近く国会に法案を提出させていただく運びになっております。
そういう意味で、今年は非常に重要な年だと思っておりますので、また消費者の皆様
にも適時適切にいろんな情報をお伝えしながら、まさに勉強をしながら、取り組みの推
進を図ってきたいと思っております。食品表示などに関しましてもいろいろ進めている
ところでございます。またそういうご意見などもいただきながら、昨年からスタートし
ております新しい食品表示制度の強化っていうものも図っていきたいと思っておりま
す。
ちょっと雑駁なお話になりましたけれども、消費者をめぐる状況が大変大きく変化を
し、被害が深刻化している問題の中で、消費者行政はますます重要になっていると思い
ます。最前線でのお取り組みが本当に重要であるということで、このフォーラムなどを
通じまして、活動しておられる皆様との連携を一層深めていきたいと思っております。
本日はどうもありがとうございました。
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新潟県挨拶
新潟県県民生活・環境部長
丸山 由明氏
(代読:新潟県県民生活・環境部副部長
本間
由美子氏)
皆様、こんにちは。新潟県県民生活・環境部副部長の本間と申
します。どうぞよろしくお願いいたします。本来でございました
ら部長の丸山がご挨拶をする予定でございましたが、本日県議会
の用務が入りましてこちらの方に出席することができなくなりま
したので、丸山部長からお預かりしてまいりましたメッセージを
私の方から読ませていただきたいと思います。
平成 27 年度地方消費者グループ・フォーラムの開催にあたり、
開催地として一言ご挨拶を申し上げます。本日は県の内外からこのように多くの皆様に
ご参加をいただき、誠にありがとうございます。また、関東各都県の消費者関係団体の
皆様をはじめ、消費者庁の皆様、ようこそ新潟県にお越しくださいました。心から歓迎
をいたします。
皆様におかれましては、日頃からそれぞれのお立場で安全・安心な地域社会の確保の
ために、多大なるご尽力をされておられることに対しまして、深く敬意を表します。併
せまして、この盛大なフォーラムを滞りなく開催に導いていただきました実行委員の皆
様に、改めて感謝を申し上げます。
さて、消費者を取り巻く近年の状況を見ますと、高齢者を狙った悪質商法やインター
ネット利用に関する消費者トラブルなど、安心・安全な消費生活を脅かす事案が後を絶
ちません。本県の相談状況でございますが、平成 27 年度の 12 月末までの相談件数は
12,438 件、このうち 65 歳以上の高齢者から寄せられる相談は約3割の 3,406 件となっ
ております。高齢者からの相談件数は高齢化の進行に伴い増加傾向にあります。
特にここ最近は架空請求メールやワンクリック請求など不当請求に関する相談や、光
回線サービスの卸売りに伴うプロバイダや光回線の契約トラブルに関する相談が増え
るなど、高齢者におきましてもインターネット利用に関する相談が上位になってきてお
ります。
また、オレオレ詐欺や架空請求詐欺などの特殊詐欺による平成 27 年度の被害件数は
288 件、被害額は7億 7,088 万円となっており、件数、額ともに前年より増加をしてお
ります。特にオレオレ詐欺被害のうち、高齢者の割合は実に9割を超え、悪質な詐欺グ
ループが高齢者を狙っているものといえます。
一方、若者につきましては、18 歳になると相談が急激に増加しております。この時
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期は進学、就職などで生活環境が変化する、成人になり契約の主体となるなど、消費者
としての立場が大きく変化し、同時に様々な消費生活のトラブルに巻き込まれる恐れが
高まる時期でもあります。自立した消費者として、また消費者市民社会の形成に向け行
動する消費者として、消費者教育の機会の充実が求められております。
こうした中、本県におきましては、国の地方消費者行政推進交付金等を活用いたしま
して、消費者行政の充実・強化に取り組んでいるところでございます。消費生活相談は、
住民に最も身近な自治体である市町村における対応が重要でありますことから、市町村
の相談体制の充実・強化に向け、消費生活相談員の配置を市町村に働きかけております。
県内には 30 の市町村がございますが、平成 28 年度には消費生活センター、消費生
活相談員を置く市町村は 20 市町、人口では約 96%をカバーする予定でございまして、
交付金活用前の平成 20 年度と比較いたしますと、市町村数では倍以上になるなど、よ
り多くの県民の皆様が質の高い相談を受けられる体制の整備に向け、取組を進めている
ところでございます。
相談員の配置は、質の高い相談を受けられる体制整備にとどまらず、出前講座の実施
など、より充実した広報啓発、あるいは高齢者等の消費者被害防止に向けた見守りの取
組にも資するものと考えております。なお、相談員の配置に至っていない市町村につき
ましても、引き続き啓発講座の開催などの支援を行ってまいります。
また、先ほど高齢者からの相談が増えていると申し上げましたが、認知機能の衰え等
の理由によりまして、十分な判断ができない消費者にかかる相談も増えてきております。
今年度は 12 月末までで 224 件と、既に昨年度の件数を超える状況となっております。
これら高齢者の消費者被害を防止するためには、身近な相談窓口である市町村と連携し
ながら、高齢者本人を対象とした注意喚起や消費者教育の機会の充実に加え、家族や地
域、福祉関係者など高齢者の周囲の方々に対して見守りのための情報提供をし、消費者
トラブルに気付いた場合には、速やかに相談窓口につないでいただく取組が求められて
おります。
既に県内の市町村の中には、本日、取組実践報告を行っていただきます魚沼市さんの
ように、消費者行政と高齢者福祉の担当部門などが相談情報を共有・連携し実効性のあ
る見守りの取組を推進しておられるところもございます。県といたしましては、市町村
や関係団体との意見交換を行いながら、これらの取組を広げてまいりたいと考えており
ます。
安全・安心な消費生活を脅かす事案は、後を絶ちません。このような中、消費者自身
が自立した消費者として、被害に遭わないこと、そして合理的な意思決定ができること、
さらに自らの消費行動が現在及び将来の社会に影響を及ぼし得ることを自覚し、行動す
ることができる消費者の育成が重要なことから、県では現在、「消費者教育推進のため
の方策」の年度内の策定に向けまして取り組んでいるところでございます。
策定にあたりましては、消費者教育は既に多様な主体により取り組まれていることか
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ら、実施状況を調査いたしますとともに、事業者、事業者団体や大学、専門学校の関係
者の皆様などにヒアリングを行いながら、検討してまいりました。今後は、この方策に
基づきまして市町村の皆様などの行政機関の方々や小・中・高等学校、大学、専門学校
など教育機関はもとより、消費者関係団体の皆様、事業者・事業者団体の皆様など様々
な主体と情報を共有しまして、同じ視点で消費者教育を推進していけるよう、連携して
いきたいと考えておりますので、ご支援ご協力をくださいますようお願いを申し上げま
す。
結びに、本日のフォーラムが有意義なものになりますとともに、お集まりの皆様のま
すますのご健勝とご活躍を祈念申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
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基調講演
「異業種の連携でつくる地域のセーフティネット」
認定 NPO 法人
代表理事
茨城 NPO センター・コモンズ
横田能洋氏
ご紹介いただきました茨城 NPO センターの横田と申します。
まず、このような機会をいただいたことをありがたく感謝します。
お手元にあるものと同じものが表面にも出てきますので、見やす
い方をご覧になっていただきたいと思います。
さて、今日いらっしゃっている皆さんは、生協の方や消費者団
体の方だと思うのですが、民間の立場でなおかつ非営利の目的で
活動されている組織の方だと思いますので、私の目から見ると広
い意味で皆さん NPO の仲間の方なのかなというふうに思います。
NPO というのは社会の様々な人を募り、つなぎ、社会問題を解決していくための組
織でありますし、消費者行政、消費者教育という話より少し広い話を今日はさせていた
だきたいと思います。また今日は圏域のいろんな団体の方がいらっしゃっていると思う
んですけど、それも一種の私たちから見ると中間支援的な、つまり個々の現場を持たず
にいろんな地域の組織をつないでいる立場の方々ではないかなと。
私は主に NPO 団体をつなぐ立場として、こちらに書いてあるようなことを日々やっ
てきています。その中の一つの課題に、孤独になりやすい方の見守りっていうこととか、
トラブルに巻き込まれやすい方の支援というのもあるのかと思うんですけれども。それ
を解決するために、今日のテーマはつながりのはずなんですよね。何のためにつながる
かっていうと、解決のためであって、事業を興すためです。解決策を作らなければ問題
だけで終わってしまいます。
地域には様々な眠れた資源があるんですね。それをいかに発掘して担い手を育てて、
相談に乗るだけではなくて解決策まで作っていく。それが圏域の組織の大きな役割じゃ
ないかなと思っています。圏域にはいろんな組織が集まりやすいからです。
ボランティアの話をしますと、学生の頃っていうのは、思いやりの心を育む活動なん
ですよって教わったんですけど、ちょっと違和感があったんです。それは大事なところ
だけれども、心を育むのはいいことだけれど、課題解決が。誰がやるんですかと。昔は
そういうのは行政、ボランティア補完だったんですが、いまは行政が全てをやる時代で
はないですね。もちろん自助努力も大事ですが、自分たちだけでは到底できない。そこ
14
で共助、助け合いってことが必要なわけです。
ただボランティアはまさに共助なんですが、どこまで手を出すのか、どこまで付き合
わなきゃいけないのかってところは、実は悩みます。きりがないなあと思うとこの辺で
やめておくかとか、そもそも私たちはこの問題には関われないというふうにして、蓋を
してしまいます。そうすると社会的排除が生まれてくるわけです。
ですがネットワーク、つながり、あるいは組織を作っていくと、それぞれが持ってい
るものをちょっとずつ出し合って、課題解決することはできますし、国、県がすぐ予算
を用意していただけなくても、できることはたくさんあると思います。それを幾つか紹
介したいと思います。
その前にちょっと NPO の言葉の意味ですけども、ボランティア団体というのは無償
でできることをコツコツ自由にやることができます。しかし限られた人数、限られた予
算では限界があります。でも、やらなきゃいけないよね、ほっとけないよね、という時
に、組織を開いて様々な方に集まっていただいて情報や資金や能力を出し合っていただ
いてプロジェクトを作る。それが下の NPO 組織です。
ですから NPO を作るっていうのは、みなさん一緒に取り組みましょうというプロジ
ェクトがあるはずです。こちらは営利組織と非営利組織の違いですが、どちらも左側か
ら資金の提供をお願いしているんです。ポケットマネーでやるわけではない。企業さん
の場合は儲かって配当を返せるのでお金を出してくださいと言って資金を集めます。
我々非営利は、だいたい儲からないことが多いので、儲からないので配当はお返しでき
ません、それが非営利というんです。ただし必ず成果は返すので寄付をくださいと言っ
て資金を集めて、しっかりとした事業・サービスを提供して困っている方をサポートす
るっていう意味では、営利と全く違いはありません。ただ配当は返らない、成果は返す
ところだけが違う。これが非営利組織だと思います。
まだ世の中はお金儲けをすることが営利と思っている方が多いので、NPO はお金儲
けしてはいけないんでしょ、って勘違いしている方が多いんですが、活動に必要な資金
は集めないと当然活動はできないので、非営利っていうのは分配をしないっていうだけ
ですね。逆に会社は分配が目的なので、利益を上げなきゃいけない。儲かんないことば
っかりしていると株主に怒られるという違いです。
その非営利の世界に全く無償でやっているボランティアの世界と、継続的に人を雇っ
て事務所を構えると、有償でやらなければお金が払えませんので、そういう世界があっ
て、コミュニティビジネスと呼ばれたりしますし、対象を区分したときに会員とか特定
の人に限定しないのが公益です。生協さんとか労働組合さんのように組合員を対象にす
るのが共益、もう少し狭い私益って分けたときに、いわゆる NPO 活動っていうのは、
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不特定多数の幅広い、要は社会のため、みんなのためにやる。無償も一部ありますが大
抵は有償でやる。もちろん非営利。黒字になっても構わないんです、分配しなければ。
次の活動に注ぎ込む。
この辺が多くの地域の NPO が位置しているんですけど、逆にこの辺の右側の企業も、
営利目的でも公益的な活動もするんです。それが CSR っていう社会的責任の活動です。
だから一緒にできる。同じように生協さんも日頃はこの真ん中のところで組合員のため
にいらっしゃった資源で活動していますが、啓発とかいろんな事業で世界全体のことを
良くしていこうといって公益的なこともするので、我々NPO 法人と生協さん、団体も
一緒にできるんだというふうに理解しています。
大事なことは、気づき、相談があったときに、それをそのままにしないってことです。
一番いいのはそれをちゃんと政策化して行政の事業にして、公的なもので解決すればい
いんですけれども、それには非常に時間がかかります。なかなか予算もつかない。私た
ちはここに書いてある事業は全て相談から始まって、ほとんど行政のお金はいただかな
いで立ち上げました。
最初のものは、パソコンを視覚障害の人がマウスを使うようになってから使えなくな
って困るという相談で、じゃあ音声で読み上げてくれるソフトを使いやすくするように
ボランティアがセッティングをしましょう、と。全国にこういうパソボラっていうのが
ありますけれど、今ネットで情報を提供する時代にパソコンが使えない、タブレット配
るけどタブレットが使えない、そこをサポートする事業がないと、どんなにネットで情
報を流しても情報弱者には届きません。情報を届けるということと、啓発活動はセット
だと思うんです。
コミュニティレストランというのは、今でいうニートの若者と出会って、なんとなく
居場所がないんだなと思って作りました。外出支援の福祉移動サービスも、非常にニー
ズが高いですね。バスやタクシーでは病院に行けない方はたくさんいます。福祉作業所
の工賃が安い。外国の方の仕事が非常に不安定。そういう中で私たちは研修とかもして
いますし、子供の学習支援もしています。
それから生協の方、フードバンクに関わっている方、結構多いと思いますけども、私
たちも茨城の生協の方が「農家の方がね、規格外の野菜を捨てて困ってるんだよ」とい
うふうにポロっとおっしゃったので、じゃあ作りましょうと言って作りました。寄付を
しやすくする仕組みを作ろうと。こういうものを、私たち NPO 団体だけではなくて、
生協さんや労働組合さん、経済団体や新聞社、行政と一緒に1つ1つ議論しながら作っ
ていきました。
つまり、つながって共有すれば課題解決策は自ずとできるということです。これは先
16
ほどのパソコンボランティアのグループを作ろうと 15 年前に集まってやったときです
し、下は移動サービスですね。買い物支援をする、外出支援をするための研修会を開い
ているところです。これがないと買い物自体できないです。
これは水戸の芸術館という建物の近くで、10 数年前に作ったコミュニティレストラ
ンなんです。私募債というのは擬似私募債で、お金を借りたんですけど、それと寄付金、
助成金 400 万ぐらいで改装して。今でもここは、青年が自分たちでメニューを考えて
1日に 2、30 食の弁当を作るお弁当屋さんになっちゃったんですが、制度外で全く行
政のお金はなくても自分たちで仕事、居場所を作って、よく生協関係の方たちにこちら
の弁当を取っていただいたりしています。とても味というか食材についてはこだわって
好評です。
フードバンクも各地にできていますけれども、こちらも制度に基づいて作るものでは
ありませんが、一方でたくさん捨てられる野菜やスーパーの食品があり、一方で十分な
食事が取れない方がたくさんいます。大変大きな消費問題だと私は思います。
それに関して福祉の観点、あるいはごみを減らすという観点から、こういったものが
広がっていまして、私たちは先行していた山梨のフードバンクを生協の方と一緒に見に
行って、あるいはセミナーに来ていただいて、大事なことは一緒に考えることです。私
たちは NPO フォーラムといういろんな方が集まる場で、こうすればフードバンクでき
ますよという話をしていただいて、茨城にも欲しいねっていう仲間を募って、いろんな
方々で一緒に学ぶセミナーを1年間やって、企業さんのどういう食材なら出せるかみた
いな調査もやりながら作りました。
それが 2011 年の3月で、まさに震災の直前でしたので、フードバンクがあったおか
げで、生協さんのトラックや倉庫が非常に円滑に支援物資の配達等に生かすことができ
ました。
今やっているのは就労支援です。引きこもりの防止みたいな部分もあります。生きが
い創造の部分もあります。たくさんの方、茨城でも2万人くらい引きこもっている若者
がいるんじゃないかなと言われています。ハローワークに行っても、すぐには面接にす
ら辿り着けません。
そこで私たちは地域の色々な方々とグッジョブセンター、喜んでもらえる仕事を提供
する場所を作りました。そこに来ていただくと、多様な農園とか公園とか個人宅とかい
ろんなお店とか地域にある仕事を見つけてきて、そこにグループで行って、3人の若者
にトレーナーが1人つく形で、最初は1人では入れないところにだんだん慣れていって。
お金もだんだん旅費のみとか、だんだん最低賃金とかという形で一般就労につなげる形
で、社会的な働く仕組みを今年作りました。
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地域の見守りというときに、高齢者だけでなくて、あそこに外に行かない 30 代 40
代の人がいるね、って情報は気付くと思います。そこが、こういう就労支援の相談、グ
ッジョブセンターみたいなところにつなげていただけると、こういうのもあるよってチ
ラシを1枚、家族を通して渡していただけると、あと 15 年もしかしたら引きこもって
いたかもしれない人が、明日そこに行ってくれるかもしれません。実際私たちのところ
には色々な所でチラシを見たって人が来て、やっと出口を作っています。
私のいる常総市っていうのはこないだ水害もありましたが、もう一つの特徴は外国の
方、ブラジルの方が非常に多いところです。食品製造業を支えているのは、こういう外
国の方々です。
リーマンショックのあとにたくさん派遣切りにあいました。私たちは県と一緒に緊急
雇用で、そういった派遣切りにあった方に相談員になっていただいて、再就職の支援、
職業訓練や日本語教室を行ったりしました。今は子供たちに、なるべく通訳として地元
の企業、行政、あるいは病院で働けるような環境を作ろうとしています。
例えば食品の問題も、いろんな表示があって外国の方には読めません。情報が伝わり
ません。でも地元で育った外国の生徒だったら、ある程度の翻訳、通訳はできます。そ
ういう活躍の場を作ることで、せっかくできた色々な法律制度、情報を届きにくい方に
届ける。是非皆さんの活動と福祉、あるいは多文化共生的な活動をつなげていきたいと
いうふうに思っています。
そのように私たちはもともと「この事業だけやります」っていう、何か大きな法律に
基づくものもないですし、必要があればなんでもできる。身動きが非常に取りやすいの
で、つなぎ役ができてきたのかなと。逆にお金がなかった、予算がなかったからこそい
ろんな事業に手を出して、いろんな行政部署の方とやってこられたのが、これだったら
あそこに話をしてみよう、というふうになれました。特定財源を持たないってことが実
はとても強みになるってことを、この 16 年間感じています。
一番下にありますのが、経営者協会っていう各県にある組織、連合さんとか地元の新
聞社、それからいろんな地域の生協さん、そういうところと、最初は年1回、市民活動
のフォーラムを開くだけだったんですが、フォーラムだけではつまんないですよねとい
って、何か課題解決をするプラットホームとしてのコモンズを作り、それを社会的責任、
ソーシャルレスポンシビリティから SR といって、SR ネット茨城という、規約もあり
ますが非常に緩やかなネットワークを作っています。
圏域の組織の方はそんなに人事異動もないので、だいたい固定メンバーです。ここで
やり取りをすると、
「その話だったらこの社長さんがいいよ」というふうに企業の方が
言ってくれます。労働組合はちょっと人の異動が多いんですけど。そこで今までいろん
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な重要なこと、ISO26000 という社会的責任に関する規格を地域に普及しようとか、耕
作放棄地の問題とか、いろんなテーマ、自分はこれを話したいっていうテーマを持ち出
して、みんながそれに付き合いたければ一緒に考えましょう。その中から実際にフード
バンクなども立ち上がっているので、法律ができた、県が何かをやり始めた、というの
も一つのきっかけになるとは思います。けれども、それ以外に日頃の社会貢献、社会的
責任でできることがあるんじゃないかって話す場があれば、必ずそこがきっかけになる
と思います。もちろん災害は非常に大きなきっかけになります。
こういうつながる言葉を横文字で言うと「マルチステークホルダープロセス」という
言葉があります。マルチというのは2つ以上ということで、ステークホルダーとは利害
関係者。つまり複数の何か問題に関わる当事者、関係者が集まって、一緒に改題解決に
向かうプロセスのことをこういうふうに言うんですけど、集まる場を作るんです。
大事なことは、その問題に関わる当事者です。特に困っている人とか、その問題を生
み出している存在の方々に、一緒に考えてもらわないといけないんです。多くの場合、
何か問題があっても、それは担当するどこどこの市役所なり県庁のどこどこの課がやる
んじゃないの、っていうふうにお任せになるんです。私たちはこういう団体だから関係
ない、そう言っていると問題がずーっと先送りになります。少しでも自分たちに関わる
可能性があると思ったら、一緒に考えてみませんかと。どこがどういう責任を取るかは
後から決めればいいので、まずみなさんで一緒に考えましょう、お互いに声を掛け合う
っていう関係性が出発点です。
社会的責任、ソーシャルレスポンシビリティという言葉は、非常にこうした消費者の
問題にとっても重要な概念です。ただ非常に誤解されているのは、法律を守らない方が
悪い、それはその通りです。守ることは当然なんですけど、逆に言うと法律を守ってい
れば社会的責任を果たしている、ってことにもならないんです。法律は守っているけれ
ども、社会に対して必ずしもいいことをしてないってケースはたくさんあるわけです。
限りなく詐欺に近いことですとか。
ですので、社会的責任ってとこで大事なことは、社会から自分の組織、私自身が期待
されていることにどれぐらい期待に反応するか、レスポンスするか。自主的に反応する
か。それをそれぞれが自覚して行動するってことが責任に応えるってことで、法律を守
るとか、言われたことをしますってことではないんです。それは当たり前のことなんで
す。
ここに例としてあるのは、ある企業さんが保育所に寄付をしました、子育て支援をし
ています。悪いことじゃないですけれども、それやるよりも、もっと女性の雇用を増や
すことに協力しているところから、企業の調達という手段を使ってやるほうが、よりた
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くさんの責任を果たせます。例えば、何か余った利益を還元していく社会貢献の発想で
はなくて、どのような形でビジネスをして利益を上げていけば、結果として社会問題、
環境問題を解決、改善できるかっていうふうに本業を変えられるかどうか。ここが社会
貢献と社会責任の決定的に違うところなんですね。
しかも、こうしなさいああしなさいということは別に言われていないんです。なんと
なく消費者の方、地域の方から言われている要望っていうのはあるわけなんです。それ
を聞かないことには、どこまでやるかっていう判断は各企業にはできないんです。もち
ろん SR の主体は企業だけではなくて、生協さんとかいろんな組織が主体的になります
けれども。
そのように、法的な問題ではないけれども、自分の組織と社会との間で実は生じてい
る問題に関して、どこまで我が社が問題解決に貢献するかってことを考える場が必要な
んです。
そのためには、被害を与えているかもしれない人、困っている人の話を聞いて、
じゃあその問題解決にこれぐらい我々も頑張りますと。我々だけではできないので、他
と組んでやりますというふうに協議をする場所が絶対に必要なんです。そのために作ら
れているのが、このあとお話しする円卓会議という仕組みになります。自分の会社はや
ることだけやっていますと、それだけでは問題は解決しないということです。
実はもう5、6年前ですかね、震災の前から内閣府さんが所管ですがもともとは消費
者庁さんが非常に関わってくださっていた社会的責任円卓会議というのがあります。こ
れはヨーロッパをモデルにして左側は従来型の行政が設置する審議会です。いろんな立
場の人が、ものは言いますけど最終的に決めるのは政府。責任も政府。要望したり意見
を言う場所なんです。
右側の円卓会議というのは、政府も1メンバーです。それぞれ産業界、労働界、金融
界、NPO とかですね、非営利セクターの中に消費者団体も入っています。それぞれが
こういうことを議論しよう、合意したことについてそれぞれが責任を持ってやっていこ
うという平場の会議です。こういう仕組み、なかなか動かすのは、合意形成はとっても
大変なんですけれども、日本でも数年前から動いていて、それの地域版の方をもっと早
く動かそうというので、私たちは円卓会議を 2010 年から始めました。
これはたまたま、自治会、ボランティアという各組織の強み・弱みがありますが、消
費者団体にもおそらくいろんな強みと弱みがあると思うんですよね。それを自覚すると
ころが出発点です。我々にはこういう伝えるネットワークがある、こういう知識がある。
逆に、我々にはこういう弱みがある。それをお互いに理解しながら、地域の方に回覧し
てもらうにはやっぱり自治会と繋がった方がいいよね、とか。でも何かそこでこういう
ことを教えるんだったら、自治会の人はちゃんと質問に答えられないから私たちが手伝
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おう、とか。そういうお互いの強み・弱みを確認することが、連携するときのとても大
事なポイントだと思います。
円卓会議は軽く触れますと、何か課題に関して関係者が集まってもらう場合もありま
すし、最初に多様なメンバーを地域で集めて、集まったメンバーで皆さん、何について
話したいですか?といって組み立てる場合もあります。
ただ気をつけて欲しいのは、あんまりかしこまって、この発言は労働界の代表した意
見ですか、みたいになっちゃうと誰も発言できなくなっちゃうので、私たちは多様な価
値観、視点から話し合って智恵を生み出すことが大事だと思って、代表制にこだわらな
い。その場の個人的な意見、発想でもいいから話してくださいっていうルールで話して
います。会場で見ている方にも「あの場でこう言ったじゃないか」みたいな責任追及と
いうか、それはしないでくださいってことを必ず言います。それを言わないと行政の方
がテーブルにすらつけないからです。
これは実際に2月、震災の直前にやったときのものです。これで NPO に資金がどう
回るかの話をし、実際に私たちは「茨城未来基金」というのを作りました。そのおかげ
で今回の水害のときに、2.000 万円を超える寄付金を集めることができています。もし
みなさんの地域で円卓会議をやってみようという場合は、こういったことを参考にして
是非やってみていただきたいと思います。必ずいろんな不思議な物語といいますか、関
係性が、いろんな人を集めれば生まれてくると思います。
よくあるのは、いろんな各界の代表者を集める、これはお勧めしません。もちろん代
表者の方で素晴らしい方もいらっしゃるということはあるんですけど、いわゆる当て職
的な方が集まっても、本音の話はなかなかできないです。それよりは、本当に熱心に何
かを考えている方が3人その場に入っていたら、化学反応が起こると思います。しかも
普段なかなか会わないような方がそこで話をしたら、あの人があそこまで言うなら自分
も言っちゃおうかな、みたいな感じで「こういうことができるんじゃないですかね」っ
ていう話になっていって。
大事なことは、今日話したことはちょっとでもいいから具体化しましょう、というこ
とを会議の主催者、事務局が頑張って言うことですし、フォローすることです。ああや
って話したことがこうやって形になるんだなっていう経験を積むと、次の会からもっと
建設的な、実はこういうことうちの団体だけではできないんだけど、やりたいと思って
いました、って話が出るようになります。そういうような場の設定をする人が裏方でい
れば、円卓会議はうまくいきます。もっとこれを詳しく知りたい方は、茨城の経験が役
に立てばお伝えしたいと思います。
そうはいっても、なかなか企業の方、労働組合の方に、普通の NPO が会議に同席を
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してくださいとか言っても「いや、忙しいの」一言ですよね。僕ら教育問題をやって、
教育関係者に来てもらうのはとっても大変です。でも散々教育委員会の現場に恩を売っ
ておりますので、これだけ協力しているっていうのがあれば「しょうがない、じゃあ今
日は出るよ」みたいになるわけです。その関係性を築くためにはお互いに最初に協力し
合うことが必要です。何か大事な会議だから出なさいみたいな、そういうことでは駄目
です。テーブルにいかについてもらうかです。
それから、当然それぞれ立場がありますし、年間計画もありますし、多くの方が「う
ちはここまでしかできない」と思い込んでいる場合が多いですから、
「こうしましょう」
と言ってもすぐ「そうしましょう」と簡単には行かないと思います。そこを1つ1つ「こ
こまではできますかね」というのを確認しながら、どこか1つ合意に押し切ると付き合
わされている感じになってしまいますので、丁寧に丁寧にみんなで決めていきましょう
と。そこで今まで呼んでなかった人にも、ここに入ってもらわなきゃおかしいでしょう
って人に丁寧に説明して仲間を増やしていくことが、つながりを作っていく、ネットワ
ークを作っていくプロセスだと思います。
今日お集まりの皆さんは、もともとかなり多くのネットワークをお持ちの方だと思い
ますので、いち NPO が作るよりはるかに作りやすいと思います。あとはどういうテー
マを設定して、誰に来てもらうかですね。
私たちは、こういう円卓会議っていうのは、1つのテーマに関して各セクターから1
人2人キーパーソンを出していただいて、集まったところでできることを、事業化のア
イデアを出して、それを事業化につなげるというのを幾つかのテーマでやってきました。
そういう異業種の方が集まって話すと、いろんなアイデアが出るねっていうのを体験し
てもらうために開いてきたのが真ん中のフォーラムで、これは本当にシミュレーション
ですね。左側は何かを生み出すぞっていう方向性で、けっこう本気でやっているやつで
す。
一番右側のフューチャーセンターセッションというのは、フューチャー、未来です。
未来について課題解決を何か考えましょうっていうワークショップみたいなものなん
ですけど、非常に多様な方々、何かしたいけど仲間はいないかなって方を集めることさ
えできれば、面白いことが生まれます。
例えば、これは 50 人ぐらいです。なるべく多くの業種の方に集まってもらうことだ
けは工夫しました。ある人は精神障害への理解を深める映画を上映したい、ある人はフ
ェアトレードのショップを開きたい、ある人は園芸療法を広めたいなど、いろんな思い
を語りました。自分の組織というよりは個人的に興味がある、応援してあげたいなって
人が、その人の周りに5人 10 人集まって、どうやったら具体化できるかってことを、
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たった1時間2時間話しただけです。それでも「火種」っていうんですけど、何かやり
たい思いを持った人に多様な人が集まっていると、赤に書いてあることはみんな実現し
ました。
学生さんたちが子供たちの貧困のことで何かやりたい、でも場所がない。じゃあうち
のスーパーの部屋貸してやるよ、といって学習支援が始まるようになりました。ESD
教育も非常に大きな、全国的にも評価されるような、なたね油を子供たちが地域に呼び
かけて集めて、やるっていう ESD 教育は実現しています。
こういうふうに地域に必ず思いを持って活動している人はいるんですね。その方々とど
う出会うか、どう集まってもらえるかだと思います。
これがフューチャーセンターセッション当日の様子です。最初にサンドイッチマン方
式で「私のやりたいこと」
「関心があること」
「今日はこういう人と出会いたい」を大き
な紙に書いて、ぐるぐるぐるぐる自己紹介を、これぐらいの人数、もうちょっと少ない
かな、じゃあグループ作ってくださいって言って、この人と話したいと話し合った結果
が、さっきのような活動が生まれました。
これは、タウンモビリティっていう自由に外出できる街を作ろうっていうのをお祭り
に合わせてもう4年間ぐらいやっています。これぐらいの人が集まって、車椅子の貸し
出しとか低床バスに乗ってみましょうとか、バリアフリーのトイレはどこにあるかを知
らせるとか。要は、引きこもりがちな外出しづらい人たちに街に来てもらうために、商
店街もボランティアも福祉関係者もみんなが協力すると。例えばこういうところで消費
者に関する情報を提供するとすれば、直に伝えることもできると思います。
ですので、つながりを地域に作るには、やはり1人1人今日来ている皆さんが、私は
こういうことをいつも感じながらつなげよう、つなげようと思って毎日を動いているん
ですが、コーディネーターになるんだと。別に資格もありませんけれども、こういう試
みですね、つながる努力をしていれば、自然とつながっていくと思います。
去年の9月 10 日に発生した、鬼怒川だけじゃなくいろんな川が同時にあふれて、常
総市という人口6万人ぐらいの川に挟まれた縦長の市の左側半分が全部水に浸かると
いう災害に直面しました。規模はこちらに書いてあるくらいで、特徴は半壊、床上です
ね、床上浸水が全部で 5.000 らいあったということです。市役所も水没をして、ほとん
ど機能が麻痺してしまったということです。
非常に規模が大きい水害です。非常に混乱があって、普通ではありえないような事態
がたくさん起きました。私の事務所は常総市にありまして、3日間このように水に浸か
って、4日目に部屋に入ったときに、子供たちと1週間前に勉強していた部屋がこうな
っていまして、全て捨てました。でも家は幸いギリギリ床下だったので、なんとかこの
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拠点で復興支援に取り組もうと思って、間もなく半年ですが活動を続けてきています。
今日、共有したいなと思ったことは、もし水害のような災害が起こった場合には、こ
こに書いてあるような問題が発生するということです。避難時、災害時には正直、どこ
へ避難していいかわかりませんでした。
「川の西に行って」という放送が流れただけで
す。西のどこですか、どの橋を通るのか、まったくわかりません。ですので、ほとんど
の人が家にとどまって車を失いました。そして大量のごみが出て、それをどこに持って
いけばいいかわからないということが起きます。普段から徹底的に分別をやっていたら、
もう少し災害ごみの処理費用が削減できたかなという反省があります。普段からやって
いないと無理です。
それから、はっきり分かったことは、現在の被災者生活支援法といった法律では、個
人の住宅はほとんど守ってもらえないということです。半壊1メートル以下の床上でも、
床上 30 センチ入ったら1階のものは全て捨てます。すると 500 万ぐらいのものを買う
ことになりますよ。500 万は大きいかな、150 万くらいかな。でも半壊では被災者生活
支援金は0円です。義援金 25 万円もらっても、家電が幾つか買えるだけです。ですの
で、水害対応の保険に入っていなかった人は、大変今、生活困窮に直面しています。
たくさんの家が壊されています。直せません。人口が流出します。商業もどんどん廃
業が続いています。ということは、人が集まる場所、店がなくなるということです。公
園はごみ置き場になっていて未だに入れません。健康被害がどんどん増えてきています。
生きがいもなくなっています。
でも一番辛いのは、常総市?ああそういうのあったね、もう大丈夫なんじゃない?テ
レビでやってないし、というふうに忘れられているということです。
これが2日目の、私の家の前から撮った写真です。せめてここに置いたら助かるかな
と思った車は全部水没。ヘリコプターで 4.000 人が吊り上げられました。私の家族はこ
うやってボートで避難しました。私は家に残りました。水が引くと街はごみだらけです。
右側が子供が遊んでいた公園、行政的にいうと不法投棄になります。でもここしか持っ
てくとこがないんです。そして避難所。左側が、かなり減っていますけど体育館です。
右側が、遠い避難所には暮らせないと思って戻ってきた家です。床はあげたままです。
ひどいところは壁がカビだらけです。皆さんだったらどちらに住みますか。
いろんな気づきが、反省があります。日頃からやっていることでだいぶ減らせること
がありますが、特に大変だったのは、みんな低いので避難所がないんです。近くの学校
も水害対応の避難所じゃなかったんです。なので、結局2階にいる。そうすると最後は
ボートかヘリしかないんです。
それで避難するとバラバラに入るので、避難所のコミュニティが作れません。1ヶ月
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おにぎりでした。みんなが声をあげられなかったので。さらに、災害時要配慮者の方、
外国人の方、耳が聞こえないとか、目が見えない方とかは、助けに来てもらうのは非常
に困難ですね。取り残される可能性があります。
特に大変なのはペットを飼っている方です。避難所に行けない、避難所に行けないと
ご飯がもらえない、食べられない、ということがあります。ペットが消費とどう絡むか
はわからないんですが、かなりの方にとってペットとどう生活するかは重要な問題だと
思います。そういう方が入れる避難所を作るべきだと思います。あとは、避難所でのア
トピーの方の食事の問題もあります。たくさんの専門性を持った団体が関わる必要があ
ると思います。
左側が避難所に入ると多少はいいかなあと。お風呂に入れる可能性が少しあるとか、
炊き出しが多いとか。孤立は避難所の方がしないでしょうね。ただ家に帰れないので家
の片付けがなかなか終わらない。そういう問題が出てきますし、子供さんは遠く離れた
避難所からは通えないというので、結局みんな無理して1階が直っていない、2階でし
か暮らせないような家に帰ることになっていきます。
在宅は多少の自由度はありますし、多くの方が無理して家に帰ったのは、空き巣が怖
かったからです。地域の防犯の問題もありますね。ただ、家にいるのは在宅も避難所と
同じくらいひどい、というか在宅避難者だということを行政にしきりに訴えていました。
だってお風呂に入れないです。台所も使えないです。未だにカセットコンロで寒い中暮
らしている方がたくさんいます。でも行政的には使える制度は全部出したと。あとは自
分で、という世界です。何よりも、外からは普通に見える家の中で、誰にも愚痴を言え
ない。片付けで疲れたという方が、心が沈んでいるということです。
こういう方をどう見守るかが私たちの課題だと思っています。JUNTOS(ジュント
ス)と呼ぶ活動を立ち上げました。ジュントスとはポルトガル語で「一緒に」という意
味です。今まで言葉の壁で、人口の5%いるブラジルの方と、我々市民はなかなか接点
がなかったんですが、災害時だからこそ一緒に活動して心の壁を乗り越えたいと思って、
ジュントスというプロジェクトにしました。
最初の J は情報、他言語で今こういう被災証明とか廃車の手続きはこうなっていま
すよと、ポルトガル語、中国語、スペイン語でお届けする。あるいはラジオで流す。そ
れから外出支援の移動支援と、自分だけでは直せない住宅の支援、限りなくありますけ
れども、ボランティアが入って1軒1軒直してそこをたまり場にするとか、避難所から
出た方がバラバラにならないように必要なものを聞いておいて、それを届けながらそこ
を定期的に行く見守り、あるいはサロンを開いてお話を聞く、それから高齢者が共に暮
らせるような共同住宅「福祉長屋」を作る。あるいは学習支援。これを多くのボランテ
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ィアと寄付金でやってきています。
今日のテーマは孤立を防ぐということだと思うんですけど、個人情報の壁というのは
非常に大きいです。私たちはそれがわかっていましたので、避難所に 200 人ぐらい残
っているときに、鍋とか、毛布とか、自転車とか、寄付金で用意できるもの、いただい
たもので配れるもののリストを渡し、住所を書いてもらって、130 世帯の住所を訪問し
ています。あくまで、ものはつながるための手段です。今、集まった方々で顔見知りが
近場でできるような、お互いどこに住んでいるのか、近所に常総の人がいるのかわから
ないので、出会いのサロンを作っています。
それから先ほどの、わかってもらえない寂しさ、辛さを解消したくて、
「ぬくもりの
バトン」プロジェクトというものをやっています。電磁波、電気毛布は身体に悪いとい
うのを見て、
電磁波カット 90%の電気毛布 7.000 円を寄付金で 100 何十個買いまして、
欲しい方にお配りしながら、必ずその方々に今までの経験、教訓、今の思いを書いても
らうっていう形にして、本を作っています。ネットでも見れるので、是非ご覧ください。
読んだ方には、今でもこんな方いるんだなとか、少しでも伝わるかなというふうに思っ
ています。
もらうだけではなく、当事者だから言えること、発信できることで、参加して欲しい
というメッセージもこの活動には込めました。当事者の声を社会に知らせるということ
は、いろんな啓発活動においてもとても重要なことだと思います。
それからサロンですね。最初は炊き出しとか行っていましたけれど、さすがに3、4
ヶ月過ぎると、やはり施し的なイメージには寄りつかなくなる人が出てきますので、今
はやり方を変えてきています。なるべくそこに、特に男性が出づらい問題があるんです
けれども、お父さんたちが出やすいサロンを作って、実はもうローンで頭がいっぱいみ
たいな話が出せる場を作りたいと思っています。
それから近くにホテルだった場所があったので、そこを私たちでお借りして、地域で
お風呂に入れない方に開放するとか、集会所が使えないので代わりに地域に開放すると
か、長期の少しボランティアに行きたい人、あるいは大工さんが入って住めない人に住
んでもらえる場所、そういう場所として使ってもらえるようにしていますが、ゆくゆく
は市街にアパートが入れなくて、追い出されて市外に移らざるを得なかった高齢者が、
自分の部屋はあるけれども一緒にご飯作って食べたりできるような共同ハウス、グルー
プハウスを空き家があるからこそ作って行きたいと。私はこれが孤立の開放、改善には
すごく役立つなあと思っています。ですので、福祉関係者、住宅のオーナー、建築関係、
いろんな方がつながることが孤立防止にはすごく役に立つなあと思います。
災害が起こると見えやすくなるんですね。もともと問題はあったんです。一人暮らし
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で古い一軒家の貸家に住んでいる方。ほとんどが経済的にも厳しい。そうすると水害対
応保険には入ってないです。入れないです。車両保険にも入れないです。だから保険で
カバーするという発想は、お金がある人の話です。
そういう方々は今避難所で、残念ながら二次避難所からも2月末で全員出てください
と。今までホテルにいた人が、修理が終わっていないカビだらけの家に戻っています。
精神的にも健康的にも相当きついと思います。
そういう方がたくさん、平時でもいると思うんですね。ですから何を作っていくかと
いえば、私は何でもかんでも個人主義的になっている。もちろん自分の身を自分で守る
勉強はもちろん大事ですけど、シェアの文化を広げること、助け合いの文化を広げるこ
ともとても大事なことじゃないかなと思います。もともと生協さんというのはそういう、
それが組合活動じゃないのかなと勝手に思っています。
先ほどの中間的就労も、普通だったら1人でできる仕事を2人3人で分け合ってやる
仕組みです。そういうものがあることで、小さな子供がいるとか、しゃべれないとか、
いろんなハンデがある人も仕事をしたり、居場所が持てたりすることができます。1人
のところに行って「はい、見守りに来ました」よりも、その人がどっかに出て行って誰
かとつながっていくことのほうが、よっぽど見守りになると思います。関係性がたくさ
んできれば、いろんな人が「あの人、大丈夫かな」と助けに行ってくれると思います。
そうやって、外に、地域に、連れ出すことの方が私は大事だと思います。
ただ最初の接点で、その人がどこに住んでいるかを家庭に訪問している方が見やすい
と思うので、皆さん方、訪問されている方、生協の方なんかと、居場所を作っている方
が連携していくことが、みんなで見守る、あるいは出番をつくるということにつながる
んじゃないかなあというふうに思います。そのために、様々な地域にある活動を、今日
いらっしゃっている皆さんがお互いに知り合うということは最初の出発点になるんじ
ゃないかなと思います。
最後の 29 ページに細かい表があります。こちらは実際に茨城で、左側に並んでいる
のがどこの地域にもありそうな問題です。それに対して右軸に NPO、労働組合、企業、
経済団体、生協、消費者さんとか。行政というのが、それぞれ一緒に役割分担して関わ
れるんじゃないか、というのが書いてあります。これはあくまで例ですし、実際この通
りやっているのもあるし、できたらいいなというのも混ざっているので。
なかなか連携といっても、じゃあ労働組合とどうやって何を一緒にするのとか、発想
しづらいのであれば、例えばこういう労働組合の強みが生かせるんだなあとか、気づき
をする際のヒントにして、この表を使っていただきたいと思います。
最後の福祉長屋なんかは、下の居住環境の問題です。消費に少し近づけていくと、10
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番の共用品の開発と普及ですね。共用品というのは、いろんな障害のある方が使いやす
い、いわゆるユニバーサルデザインの商品です。言い方を変えると、例えばうちの街に
多いイスラエルとかパキスタンとかイスラム系の人は、大学の生協さんの食堂で食べら
れるメニューが1つもないと、我が母校では言っています。食品提供してくれないんで
すよ。じゃあ、どうやったら安心してその国の宗教文化に沿った食事を食べられるよう
にできるか、重大な消費問題だと思います。それを、その外国人の当事者であったり、
食堂、流通しているところが連携して作る。
オリンピックを控え、外国の方がたくさん来る中で、世界の方が食を通じて交流する
ためにも、ハラルフードとかブラジルの食材を作るところから売るところまで、地域の
農業の再生を含めてやっていけば、ここで育ったブラジルの子供たち、パキスタンの子
供たちの仕事が作れると思っています。そのためにもいろんなところをつなぎたいと思
っています。
課題から発想していくと、必然的にいろんなところに一緒にやってくれませんか、と
いうふうに声をかけることになります。それが結果としてネットワークになるというふ
うに思います。ですので、うちはここまでしかできないというリミッターを是非外して
ですね、身の回りにどんな課題があるかな、どこに困っている人がいるかな、っていう
視点でもう一回まわりを見回していただいて、それをネタにちょっとしたミーティング
から、こんなことできないかっていう発想で是非、活動をしてつながり作りを楽しんで
いただきたいと思います。
最後に、茨城県常総市の災害被災に関しては、本当に新潟の方からたくさんボランテ
ィアや寄付など、いろんなご支援をいただきましたことに、厚く御礼申し上げまして、
私の報告を終わらせていただきます。どうもご静聴ありがとうございました。
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取組実践報告①
「適格消費者団体に向けた消費者支援かながわの取り組み」
消費者支援かながわ
副理事長 丸山善弘氏
取り組みの実践報告ということでありますけれども、そんなに
取り組んでいるわけでもないので、軽く聞いていただければと思
いますけれども、よろしくお願いいたします。
本日の消費者庁から配布資料のちょうど 21 ページを開けてい
ただきますと、全国の適格消費者団体が存在していない3ブロッ
クというページがあります。私たち神奈川で活動しておりますの
で、関東近辺の状況が吹き出しでここに適格消費者団体がこんな
ふうに活動しているというのが出ているかというふうに思います。それを見ていただき
ながら、ちょっとお話をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたし
ます。消費者支援かながわの丸山と申します。本職は神奈川県生協の専務理事をやって
おります。よろしくお願いいたします。
私たち神奈川での消費者行政充実の取り組みということについては、2005 年、06 年
くらいからずっと活動はしてきました。消費者庁ができる前から消費者行政充実を是非
願う活動について、例えばこの 10 数年間、神奈川県内 33 の市町村がございますけれ
ども、33 の市町村に対して消費者行政についてのアンケート活動をずっとやってきた
りだとか、ということもしてまいりました。
また、神奈川県内の消費者団体は今から 42 年前に設立をされておりますので、消費
者団体としての活動もずっとしてきました。消費者行政の関係については、いわゆる今
までの消費者団体の活動の延長ということではなくて、新たな枠組みで、特に消費者団
体、生活協同組合、そして専門家であります弁護士、司法書士、そして消費者相談員の
皆様と一緒になって、消費者会議神奈川という活動をずっとやってきました。
そこのところの中で常に出されていたのは、適格消費者団体を目指して活動しようと
言われてきましたけれども、いろいろと困難さだとかいうものを想像するにつけ、聞き
流しをしていたというのが実際の中身であります。そんなこともありますけれども、最
終的に土俵で押し切られて、2014 年の 12 月に設立総会を開きました。その時の設立の
会員は 54 会員というところでございます。
それで適格消費者団体というのはどんなところなのかということと、それからさらに
先の、特定適格消費者団体ということについては、同じ消費者庁の資料の次の次のペー
ジ、23 ページにありますので、後で見ていただければと思います。
29
早い話が、いわゆる差し止め請求権を行使できる、そういうような資格の団体であり
ますし、それから特定適格消費者団体というのは、さらにその活動の延長線のなかで、
実際に被害を受けた人の救済にお手伝いができるというふうに思います。
まずそのためには、NPO 法人を設立しようということで、約1年くらいの準備の過
程の中で NPO 法人を設立し、認可をされたのが昨年の4月の1日ということになりま
す。こんな感じになっております。
ちなみにこの写真は、別に私のお父さんではありませんけれども、以前横浜市の弁護
士会の会長もやられ、日弁連の副会長もやられた武井さんです。この方、たまに新聞に
出てくるのは、オウム真理教の弁護士が殺された、ちょうどあの同僚の弁護士でもあり
ました。ということで、その時になるとお墓まいりだとかいうのでよく出てきますけど、
この方が私どもの理事長ということになります。
それで私たちは、どんな意味合いでこの NPO 法人を作ったのかということについて
は、設立趣意書がこのページとその次のページに細かく全文を載っけてあります。弁護
士の先生がある意味であれば中心でもありますので、そもそもは、というところで、日
本国憲法から紐解いて、基本的人権の尊重を掲げ、これを侵すことのできない永久の権
利として、私たち国民に広く健康で文化的な生活を送る権利を保障していると。なので、
お互いが権利を有していることを深く自覚し、尊重しあうべきであって、それについて
脅かすような行動をとることは決して許されない。その脅かされるということの中に、
いろんな生活相談、消費者被害というものがあるんだ、というのがこの位置付けになっ
ています。
神奈川県内で言えば、だいたい年間でほぼ増えもしませんし減りもしません。だいた
い年間7万件ぐらいの消費者相談が寄せられています。これについては、この間のとこ
ろで、消費者行政の充実、窓口ができる中で逆にこういわゆる、今までは泣き寝入りを
していた部分が増えてきているということで、数字も上がってきている、ということこ
ろであります。そういう中で差し止め請求ができるような、そんな適格消費者団体を作
っていこうということでありました。
当初は東京に2つもありますし、東京の上の埼玉にもありますし、いいんじゃないの
と言っておりましたけれども、いろんな例えば生活困窮者の相談だとかっていうのがか
なり、東京で受けている中に、川崎であるとか横浜の住民が多いということもありまし
て、最終的に神奈川は、神奈川のところで完結できるような体制も作っていこうじゃな
いか、というところでできたというのが裏話ということになります。
消費者団体訴訟制度等については、割愛をさせていただきたいというふうに思います。
そういう中でメンバーとしては、弁護士の方、司法書士の方、それから生協関係の皆
様方、消費者団体というところで、あとは税理士の方も含めて入っていただいて一緒に
なって理事会を構成し、2ヶ月に一度理事会を開きながら、あとそれから委員会を2つ
持ちながらやっているということでございます。委員会の活動についてはまたあとで報
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告をさせていただきます。
具体的にどんなことをやったのかということについて4つぐらいご報告をさせてい
ただきます。せっかく4月1日から NPO 法人になりましたので、記念のシンポジウム
を開催いたしました。消費者庁長官に「消費者団体訴訟制度の概要」についてお話をい
ただいたり、先輩でもあります池本先生に、埼玉の消費者被害をなくす会の活動につい
てご講演をいただき、そのあとのところでパネルディスカッションをしたというのが第
一歩という形になります。
それから2つ目。まず何よりも知名度は全くありませんし、一部の人間で勝手にやっ
ているということでもないので、いわゆる存在を周知するということ、合わせて被害情
報を収集しようと。まず、どこにどんなことがあるのかということについて、情報収集
しないと活動ができませんので、県内の生協にご協力をいただいてアンケート 17 万
5000 枚を配布いたしました。表側が団体の説明、裏側のところで、こんなことについ
ていかがですかということで商品やサービス、特に「表示」についておかしいと考えた
ことはありますか、経験どうですかということでお聞きをいたしました。
17 万 5000 枚を配布して、それから実回答者が 501 名ということについて、多いの
か少ないのかというのはちょっとわかりませんけども、少なくとも回答者のうちの4割
の方が経験がありますよ、というようなことを言われたことは確かであります。特にど
んなものがということでお聞きをすると、健康食品、エステ、老人ホームなどの商品や
サービスの分野、媒体としてはインターネット。このような情報の中に表示上の問題と
いうのがあるんだということが示唆されたということです。
ですから、ターゲットとしてはその辺のところによく消費者がご苦労されている問題
があるんだなということが改めて。実際に一般的な常識としてはそうだよね、っていう
のはわかりますけれども、実際に自分たちのところで調べてみて改めて確認できた、そ
んな状況であります。
消費者委員会から声をかけていただいて、消費者問題シンポジウムを小田原で開きま
した。これは昨年の 12 月の 12 日に開催をいたしました。
「消費者被害と消費者行政の
あり方」ということで、行政の人たちと消費者委員会と一緒になって取り組んだ中身に
なります。
それから前々月、1月のところで WEB でアンケートをとりました。これは神奈川県
内在住の 20 歳以上の男女 500 人から、通販における表示というようなものを内容とし
て聞いてみました。これは 11 月のところでアンケートをとって、いわゆる媒体として
はこのへんが大きな問題がたくさんあるな、という中身で聞いた中身であります。
詳しいことについてはここにあるので、見ておいていただければと思いますけど、対
応としては苦情を言った、実際に返品交換という形で、ある意味で言えば問題について
補填をされたという方ではないという方が半分以上はいるということも確認をできま
した。何もしなかったという方は 34%くらいいるんだということがわかりました。
31
そんなことで 110 番もやりました。これは思いっきり空振りに終わりました。1日
体制をとってチラシを作ってやりましたけれど、なんとか買った電話は1件だけという
ような状況でもありました。
活動ですけれども、このような形で2つ持っています。ひとつは専門家、法律関係の
専門家の人たちの検討委員会というものと、それといわゆる消費者目線でしかあれこれ
ジャッジできないいわゆる消費者でありますけれども、その活動委員会というのが、神
奈川県内の主力の地域生協でありますユーコープ、パルシステム神奈川ゆめコープ、生
活クラブ生協と消費者団体、そして公募委員さんから進んで活動を始めております。そ
んなことで検討をし、それから専門的なものについては検討委員会のところで検討して
いただくというようなことで取り組んでおります。
現在のところで言えばそんな活動で、中途半端な報告でありますけれど、どうも先ほ
どスタートの時の正会員の数と、現在の会員のところで見ていただいてお分かりの通り、
決して1年間活動して会員というものが増えるわけでもないようでございます。
特にお金の問題であるとか、継続性の問題、パワーの問題については大きな課題だと
いうふうに思っております。なのでこれについては、しっかりとどのようにして取り組
むのかということについてやっていかなくちゃいけない。
ただ、最後に一言だけ申し上げると、この間のところで調査をしてきて、日本の代表
するような大企業といえども、いろんなことについてよく見ると、特にその子会社であ
るとか、そういうようなところについてはまだまだいろんな約款であるとか、問題があ
るとわかっております。そんなことなのでこれからも地道にやってきたいと思います。
さらに皆さん方のところでいえば、このエリアの中でみなさんのところで適格消費者
団体に向けて活動されている方がいらっしゃると思いますので、ぜひ私たちを追い越し
て、一緒にいろんな事例を教えていただければと思います。以上です。
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取組実践報告②
「地域包括ケアと見守り活動」
ながおか医療生協
専務理事 高橋智憲氏
ながおか医療生協の高橋と申します。よろしくお願いいたしま
す。地元新潟、隣の隣の長岡市で医療生協をやっています。専務
でございますが、今日この場に立たせていただくのが、果たして
医療生協でいいのかなと思いながらここに立っております。
板東長官からも今ほどございましたが、最前線での取り組みと
いうことで、その中の1事例としてご覧いただければいいかな、
というふうに思っています。医療生協は実はこんなことやってい
るよ、ということで見ていただければありがたいと思います。
早速始めさせていただきます。「地域包括ケアと見守り力」と書きましたが、見守り
ネットワークの亜流みたいに捉えていただければいいと思います。ただ我々について言
えば、小さな生協ですので、そんなに広範にはやっていなくて、半径5キロぐらいの長
岡市の街の中に展開させていただくということであります。その中で少し濃い形で見守
りのネットワークを作らせていただいているという取り組みになるかと思います。
まず、地域包括ケアということを言いました。医療とか介護の領域の方々については、
地域包括ケアシステムっていうんですけど、なんとなくわかっているようでわかってな
い。むしろお分かりにならない方が多いのだろうなと思います。まずそのあたりのお話
から少し。
国の方からいただいた図式ですとだいたいこんなふうになっていまして、今、医療と
介護の形が、急性期の病院さんがとても多くて慢性期が少ないよという領域を 2025 年
までに、高度急性期をちょっと少なめにして一般急性期を広げてという、形を変えてい
きましょうというものの中に、地域包括ケアシステムが実は入っております。
簡単に申し上げると、医療が比較的縮小して在宅介護が拡大していく。そうなると、
地域の在宅サービス以外のもの、お互いに助け合うものをもう少しまた拡大していくと
いうことになります。そうすると、地域の中の見守りやネットワークがとても大事にな
ってくるよということが当然見えてくるわけです。
ながおか医療生協はそういった流れの中で、きちっと地域に根ざした活動をしていき
たいということで、今日お話をさせていただきます。ベースとすればこんな形になって
いるんですけど、医療と住まいと介護があるのですが、いわゆる生活支援の中でどうや
って入れていくかということであろうかと思います。
33
通常、医療生協というのは医療介護をベースにした組織ではありますが、我々ながお
かについては、暮らしそのものを支援していきたいと考えていまして、そこの部分であ
れば生活支援、生活ネットワークはとても大事な領域であると思っております。
国がお話される地域包括ケアシステムというのは、独自のいろんな形があるのですけ
ど、いわゆる都会も田舎も市町村で異なるので、独自の形を作っていかないとなかなか。
ひとつの形があるからそれを全国で共有しようということにはなり得ないということ
なので、ながおかは田舎の市町村の独自の形を作っていきたいなと思っております。と
いうことで、地域包括システムはこういうことですよということでご理解いただければ
と思います。
もちろん医療生協ですから、医療があって介護があってということですけども、命と
暮らしを守って健康を育む事業と運動を広げるよ、というのがひとつ。それと、みんな
が協力しあって楽しく明るく積極的に生きるよ、ということを生業にしているというこ
とです。医療と介護はもちろんあります。その上でながおかは、「みんなで暮らすまち
だからみんなの笑顔でまちづくり」というスローガンを入れながら、地域で活動さして
いただいております。
そこでいよいよ見守り力ということになってきます。通常、医療生協はここ、医療と
福祉の相談窓口。いざという時の安心を提供できるように施設や事業所があるよという
ふうになっていますが、ながおか医療生協の場合は、見守りと、暮らしの相談窓口、場
所を作っています。これを我々の中では見守り力と言っています。元気に暮らしたい高
齢者の配食サービスをしています。
総合支援のちょっとたのむ手をやっています。よりどころ(サロン)を開設していま
す。オレンジカフェとか喫茶店とか健康づくり運動教室をやっています。こういったと
ころに地域の方々に来ていただくということになります。そして我々は地域訪問活動を
頻繁にやっています。地域の組合員さん、地域の方々と話す機会をたくさん設けている
ということです。
コープさん、配食のお弁当をやっていますのでおかしなもんですが、我々は1日1食
でも昼と夜1回でも1週間に1回でも構いません。お届けします。小さい生協ですので、
できてから2時間以内に配達するんです。冷凍もしません。お汁をつけてやらせていた
だいています。もちろん粥とか刻みとか介護食にも適応しており、だいたい 500 キロカ
ロリーです。
余計な話ですが、うちのドクターが少し太めだったのですが、お昼をこの配食を食べ
始めてみるみる痩せまして、61キロになりました。75キロからですね。今は山を一
生懸命歩いていますけどね。そんなことも実はあります。いい食事です。ただその先生
はこの食事の前に必ずお酒を飲むので、日本酒はやめてねって言っているんですね。蒸
留酒にしてくださいって。
様子はこんな感じですね。この方々はどなたかというと、我々の組合員さんが手を上
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げてくれて、少しですけどお金を差し上げますけど、配っていただける。組合員さんっ
てことは、よもやま話とかお茶飲み話ができるので、本当は必ず手で渡すんですけど、
渡すだけじゃなくてちゃんと話をしてこられるのです。そうすると本来30分で届け終
わるはずが1時間かかる。お話ししてくるから。なので、ちょっと苦情も入ります。遅
いってね。そうすると携帯出して早く回れというのですが、今お話ししていますと言わ
れれば、ああそうですかと言わざるを得ない。そんな配食をしていますね。
この方ですけど、ずっと配食をしてくださったのですけど、ちょっと認知の方が強く
なられて、うちのグループホームに入ってらっしゃいます。在宅もしたんですけどね。
元気にやっていますよ。このおじさんね、いい顔を出しました。普段はこんな顔しない
ですよ。
よかったなと思うのは、直接お渡しするとき味噌汁の蓋を開けやすいように少し緩め
てくれるのが嬉しいね、というふうに言ってくれています。そういった意味では地元に
根ざした弁当と思っていただければいいかと思います。
そこで大事なのが、何が見守り力かということです。認知症の発見。先ほどのお写真
の出られた方もそうですが、ご主人を亡くされましたと。配食弁当の注文の間違いが頻
繁になる、例えば代金が 1,000 円が1万円になる。要するに小銭の計算ができない。そ
れから「昨日は頼んだけど今日はないのね」と言われて、でも今日は頼んでないんです
ね。そういう間違いが頻繁になるんです。我々診療所を持っていますので、認知症の専
門医もいますので、受診をさせていただいて、発見させていただいたことがあります。
2つ目、高齢世帯の訪問をもちろんさせていただくのですが、これもお弁当の話。反
物とか仕立て着物を処分したい、昔呉服店をやってらっしゃった、87 歳。店をやって
いたんですね。そうすると反物一反 1.000 円だよと言われている。ある程度の専門に診
てもらうと、うん万円だよと言われる。要するに騙して買い取ろうとしている業者がい
るということですよね。これも一つの事例かなと思います。
その他にも、息が苦しそうなので救急車を呼んだとか、玄関でお呼びをするも返事が
ない、倒れており、意識がなく、救急車で運びましたとか。食べ残しがあるから体調不
良だとか。いろんなことがあったりします。
こういったことが配食をしていて、フェイス to フェイスでお話しをした上で、かつ、
お届けしているということですので、こんなことが頻繁にはないけれども、十分あり得
るということで事例として紹介いたします。
もうひとつが「ちょっとたのむ手」なんですけど、助け合いです。組合員さん同士が
電球替えてくださいとか、ごみを出してくださいとか、3階に住んでいるんだけどもう
年だから荷物を1階まで下ろしてくんないかとか、そんな話です。これは我々の取り組
みの中で検討委員会を立ち上げて、どんな地域の方々にサービスが提供できるかってこ
とで始まったサービスです。組合員さんの助け合いのシステムを作ろうということにな
ります。
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支援から相互支援へ。互いに支援し合って共存することです。どんなことやっていま
すか。週2回のごみ出し、部屋の片付け、水道蛇口のアタッチメント購入取り付け、注
文品の代金支払い、庭の草取り。なんてことはないんですね。でもご高齢になってこら
れると、こんなことができなくなってくるんです。そういった意味では、我々は何回も
言いますけど、地域に根ざした、そこにあることにちょっと手を出すということになろ
うかと思います。
もうひとつ、サロン活動です。おかげさまでこんなサロンが4カ所ぐらいあります。
結構広いですね。ここにみんなが集まっていただくということになります。これもひと
つの身守り活動です。おうちから出てサロンに来るだけでも大変です。うちに閉じこも
っていることは非常によろしくない。こういった活動に出てきていただくと、何かをす
る。お茶を飲むこと、食べること。すごく大事なことになってきます。
これはフリマカフェといいます。フリーマーケットをしてついでにお茶を飲みましょ
うということですね。オレンジカフェ。いわゆる認知症の方々、家族のカフェでありま
す。
様々な、カフェやなんだかんだとやってきましたけど、いえることは、高齢者の事故、
被害が頻発している。我々の中でもお話を聞くとたくさんあります。そういった意味で
は、地域住民への訪問とか高齢者配食での見守りを、暮らしの安心を提供するツールと
しています。相互支援とサロン活動は、あれっ?と思ったとき、よくわからないときの
敷居の低い相談先だというふうに思っています。
大事なことは、日頃からつながっている人とか場所とか連絡先を作っておくことです。
敷居の低い場所を作っておくこと、人を作っておくことだと感じています。そういった
意味では、我々が今させていただいている配食、それから相互支援、サロン活動は、組
合員さんを増やすとか云々とはまた別の意味でやらせていただいていると思っていま
す。かっこよく言えば、こういったことをさせていただくことがながおか医療生協の見
守り力ですよ、ということになろうかなというふうに思います。
実は様々なことはあるんですけれども、こういった展開をさせていただいたことによ
って、地域や長岡市等々からもある程度の「いいね」って言っていただけるところがあ
りまして、こういったものがモデル事業として長岡市の中で少しずつ動き始めています。
何はともあれ、我々は小さいけれども、地域を大事にし、地域の組合員さんを大事に
し、それから住民の皆さんを大事にした暮らしの拠りどころになりたいと思っています。
改めてながおか医療生協の見守り力ということで発表させていただきました。どうもご
静聴ありがとうございました。
36
取組実践報告③
「消費者被害防止のための市民相談センターの役割」
魚沼市市民課市民生活室市民相談係
副参事 広井美智子氏
皆様こんにちは。ただいまご紹介いただきました魚沼市市民課
の広井と申します。それでは、
「消費者被害防止のための市民相談
センターの役割」と題しまして、事例報告をさせていただきます。
はじめに魚沼市について簡単にご紹介いたします。魚沼市は平
成 16 年 11 月に6町村が合併して誕生いたしました。人口は
38624 人、
高齢者のみの世帯と単身高齢者世帯数を合わせますと、
約 25.5%。全世帯の4分の1が 65 歳以上の高齢者世帯というこ
とになっております。
こちらでは、人口・世帯数と高齢化率の推移を示しました。ご覧のように人口は毎年
600 人前後減少しております。しかし高齢化率はご覧のように増加の一途をたどってい
るという状況であります。魚沼市においても少子高齢化対策、人口減少問題が重要な課
題の一つとなっております。
市民相談センターの設置目的と業務内容についてご紹介いたします。合併して間もな
くでありますけれども、市民の中では困りごとを解決したい、どこに相談していいかわ
からないなど、不安を抱えている方が大変多くいらっしゃいました。それから社会的に、
虐待や引きこもりなどの問題も多発していました。そして残念ながら魚沼市においては
行政への苦情が多いという、そういった背景もありました。
そういった背景を受けて、市民が抱えている困りごとなどの解決と、そしてさらには
市民の皆さんからいただいた苦情を行政としてきちんと受け止め、今後に生かしていく、
そういった目的を持って、市の総合的な相談・苦情受付の窓口ということで、平成 19
年4月に市民相談センターが設置されました。
業務内容ですが、相談・受付に当然当たりますし、必要に応じて市役所内の福祉、保
健の担当部署ですとか専門機関などにつないでいます。たまたま昨日も相談者の方が親
子でいらっしゃったんですけども、ちょうどこれは相談センターだけでは対応できない
ということで、地元の弁護士さんにその相談者を紹介いたしまして、紹介しただけでは
ちょっと心配だということで、職員が一緒に弁護士事務所まで同行いたしまして対応し
たというケースが、たまたま昨日もございました。それから出張の相談会。弁護士・司
法書士の無料相談会。そして消費者啓発も行っております。
平成 27 年度の相談体制です。設置場所、開設時間、日曜・夜間相談はご覧の通りで
37
す。職員は兼任の職員が2名、専任の相談員が1名、そして看護師資格を有する相談員
が週1回午後に勤務しております。
市民相談センターが構成員になっている会議は、ご覧の通り7つございます。色の濃
い円が市役所外、保健所さんと社会福祉協議会さんが事務局になっている会議、色の薄
い円が市役所内の担当課が事務局となっている会議です。相談センターではこれらの会
議に参加して、その会議の構成団体の皆様と顔の見える関係を作って連携をしていると
ころです。
次に、相談・苦情受付件数の推移を示しました。平成 19 年、開設からの推移です。
平成 26 年度は、生活困窮者自立促進支援モデル事業を魚沼市で取り組みまして、その
事業の受託者である社会福祉協議会さんの相談場所が市民相談センター内に設置され
ましたので、この年度は相談件数が大きく減少しております。平成 27 年度は社協さん
の事情で、社協さんの事務所内に生活困窮の相談場所が移りました。
次に、内容別・年代別の割合を示しました。平成 26 年度の数値です。圧倒的に多い
のが福祉・保健に関する相談です。この福祉・保健の相談の内容は生活困窮、それから
介護。そういった内容が非常に多いです。あと、精神保健に関する相談もこちらに含ま
れています。上から3つ目の金銭。こちらは主に個人間のお金の貸し借りがここに含ま
れています。消費者に関する相談はオレンジ色で塗りましたけれども、約1割弱となっ
ております。右側の円ですが、消費者の年代別割合を見ますと 60 代以上が全体の4割
を占めているという状況です。
ではここで具体的な相談事例をご紹介いたします。相談者は 80 代の女性。介護認定
なし。日中は独居の方でした。相談内容は、頼んだ覚えがないのに健康食品や高額な掛
け軸が届いた、というものでした。こちらから相談者のお宅に出向きまして、健康食品
はいらないとおっしゃいましたので返品していただきました。そして掛け軸はパンフレ
ットが届いただけでしたのに、その方は買ってしまったと勘違いをされていました。相
談センターは、いらないものはいりませんとはっきりと電話でも断ってくださいとお伝
えしましたけれども、日中は独居となる方ですし、判断力の低下も懸念されましたので、
非常に今後が心配な方でした。
そこで相談センターではご本人の了解をいただきまして、市役所内にある地域包括支
援センターに情報提供をして、その方を訪問していただきました。そしてその後、民生
委員から時々訪問してもらう見守りにつながりました。さらには高齢者福祉サービスで
介護予防の事業も利用していただくということができました。
ここには書いてありませんが、逆に包括や民生委員の皆様から市民相談センターに情
報をいただくことがあります。高齢者の家を訪問しているときに怪しい電話がかかって
きたとか、クーリングオフの説明をして欲しい人がいるので電話をして欲しいなどとい
った情報や相談を、逆に市民相談センターにいただくことがあります。双方向の関係が
あるということがとても大切だなと思っております。
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次に相談事例②です。相談者は 40 代男性。一人暮らしの 50 代のお兄さんのことで
相談がありました。お兄さんは会社から自宅待機を言い渡され、2ヶ月間収入がありま
せん。そして複数の消費者金融から借金がありましたが、この弟さんが全て立て替えて
完済したそうです。さらに数年前に訪問販売で高額な商品を買ったこともあるというこ
とで、金銭管理ができないお兄さんを心配してのご相談でした。
相談センターでは、まずはお兄さんと面談をさせていただきたいということで、面談
の機会を設定していただきました。お兄さんの暮らしの確保、収入がないということで
すし、暮らしの確保が必要ですし、新たな借金トラブル、金銭トラブルを招く恐れがあ
りましたので、早急に面談を開催していただきました。保健師、社会福祉協議会、そし
て障害者相談支援センターなどの方々からも一緒に対応していただいて、複数、面談を
実施いたしました。
生活保護のご説明もしたんですけど、一定額の預金と農業収入があることがわかりま
した。過払い金につきましては司法書士に、過払い金の返還請求をお願いしました。そ
して金銭管理につきましては、日常生活自立支援事業、社会福祉協議会さんが行ってい
る金銭管理の事業ですけれども、こちらを利用していただきました。相談センターが関
わっていろんな専門家の方々、社協さんにつなぐことができましたという事例でありま
す。
次に、消費者トラブル防止出前講座についてご説明します。魚沼市は様々な出前講座
を行っておりまして、そのメニューの一つにこの出前講座があります。自治会、老人ク
ラブなどから依頼がありますと、市内にいらっしゃいます8名の消費生活サポーターの
皆さんと市役所の職員が出向いて、いろんなトラブル防止のためのお話をしています。
サポーターの皆さんが手作りのパネルなどで本当に一生懸命にクーリングオフの説
明や悪質商法の説明、そして寸劇などもしてくださいます。職員の私たちがほとんどし
ゃべることもないくらいきちんとお話をしてくださいますので、私が出前講座に行くと
きは、困ったことがあったらとにかく相談センターにお電話ください、ということに力
点を置いて、講座の皆様にはお話しているところでございます。
平成 27 年度は老人クラブや地域の茶の間などに PR に行きました。ぜひ呼んでくだ
さいということで PR に行きましたので、昨年度に比べて若干、実績を伸ばすことがで
きました。
それではまとめということで、役割について触れたいと思います。一歩踏み込んだ対
応を市民相談センターは行っているということです。相談を受ける中で、この方は見守
りや支援が必要だと、今後がどうも心配だという方がいらっしゃいましたら、相談者の
了解を得まして地域包括支援センターなどに情報を提供しています。やはり一歩踏み込
んだ対応というのがとても大切だというふうに思っています。
私たち職員は市民の皆様の財産や暮らしを守る役割、さらには大切な命を守っていく
という役割があります。この一歩踏み込んだ対応で市民の皆様をこれからも見守ってい
39
くといった役割を果たしていきたいというふうに思っています。
2点目に、当たり前のことですけど継続的な消費者啓発ということで、出前講座等々
を利用して、常に啓発は続けていきたいと。啓発にゴールはありませんので、常に続け
ていくことが役割としてあろうかと思います。
今後の課題についてです。消費生活相談窓口の充実・強化という点での課題です。1
点目として今年度から、専任の相談員1名を配置しました。消費者トラブル解決のため
の相談先として市民相談センターを積極的に PR し、相談につなげる必要があります。
2点目として情報収集や研修参加により、相談員と職員のスキルアップを図るという
ことです。電力の小売自由化ですとかマイナンバーですとかいろんなことがありますの
で、次々と新たなトラブルが発生する恐れがあります。常に学んでいくという姿勢が求
められていると思います。
3点目に、これも当然のことなんですが、トラブルの適切、迅速な解決のために、関
係機関との連携をさらに。これはもう握って離さずという視点で追求していくことが求
められていると思います。
魚沼市は有数な豪雪地帯です。まだ真っ白な雪に覆われています。でも来月になれば
このような、魚沼市の花なのですが、魚沼市の野山には本当に可愛らしいカタクリの花
がそこここに咲き乱れます。
そして冒頭に尾瀬の写真がありましたけれども、魚沼市は新潟県側の尾瀬への玄関口
です。湖や樹林帯を通って尾瀬に行くんです。はるかな尾瀬、ってコースがぴったりな
新潟県側の玄関口なんです。ぜひ皆様、機会がありましたら魚沼市に足をお運びいただ
きたいと思います。
尾瀬への行き方って?カタクリってどこに咲いているんだろう?とか、わからないこ
と、困っていることがありましたら、いつでも市民相談センターにお電話いただければ
ご説明したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。以上で報告を終わ
ります。ご静聴ありがとうございました。
40
取組実践報告④
「学校に弁護士を呼ぼう。」
千葉県弁護士会京葉支部消費者問題委員会
弁護士 大谷寛子氏・弁護士 田村誠志氏
皆さんこんにちは。私たちは千葉県弁護士会
京葉支部消費者問題委員会の、私は田村、隣に
いるのは大谷です。私たち2名から今日は説明
させていただきます。
「学校に弁護士を呼ぼう。」
というタイトルで活動しているのですが、主に
船橋市内の小学校、中学校、高校を対象に、消
費者教育の出張授業を行っております。
今日の説明の内容ですけど、3点ございます。まず、これまでどういうようなアプロ
ーチで学校への授業にこぎつけてきたか、ということですね。続きまして、どのような
授業を行っているかという中身をスライドを交えながら説明したいと思います。最後に
今後の課題と私たちが考えていることを説明したいと思います。
まずアプローチについてですけど、いろいろ書いてあるんですが、最初の頃、平成 25
年頃は本当に案内文書を送っていただけなんですね、各学校に。全然反応がありません
でした。最初に手を上げてくれたのが一番下の中黒に書いてありますけど、小栗原小学
校というところです。1校に手を上げてもらうまで2年かかりました。やっぱり効率的
じゃない方法だったと思います。
これが展開期でして、平成 26 年 12 月。先ほどの小栗原小学校が手を上げてくれた
のと同じタイミングで、船橋市の教育委員会に案内文書を送って、さらに電話がけをし
たんですね。そうしましたら話を聞いてくれるということで説明に伺いました。担当者
に意義を理解してもらって、船橋市校長会っていうのがあるのをこのときに知ったんで
すが、ここでプレゼンをさせてもらうという機会をいただきました。
実際に4月には校長会でプレゼンを行って、ちょうど運よく授業も行えていたもので
すから、中身について説明をしたというところですね。ここが転換点だったと思います
ので、後でもうちょっと説明をしたいと思います。
今は繁忙期ということになっているんですが、今年度、平成 27 年度は6校開催でき
ました。あとは運よく 10 月には船橋市長がイベントのときに会うことができたので、
出張授業について説明をさせてもらいました。そうしたところ、市長室で話を聞いても
らう機会を設けてもらいまして、そこで市役所訪問して、その結果市立船橋高校でも出
張授業ができるようになりました。あとは PTA の連合会とか担当者への授業の紹介の
41
機会も得ることができました。今後まただんだんと忙しくなっていくのかなというふう
に思っています。
そして教育委員会についてってことなのですけど、さっきの転換点ってとこですけど、
市議会議員さんと懇親会などを私たちしていたことがあったんですが、そのときに教育
委員会に話を通すといいよと、それで出張授業できるようになるんじゃないかと言われ
まして、アドバイスを受けて教育委員会に案内を送ったんですね。当然ですけど、特別
な紹介を私たちしてもらったわけではありません。案内を送付して直接電話で連絡をし
たら、案外すんなりと面談にこぎつけてもらって話を聞いてもらえて意義も理解しても
らえたというところですね。
続いて校長会について。アプローチとして効果絶大だったのは校長会でのプレゼンで
した。直接学校に案内文を送っても、他の団体も案内文を送っていて、その中に埋もれ
てしまうと取り上げてくれないだろうというお話が、現場から聞かれました。ただ我々
も教育委員会で案内を受けるまで校長会の存在を知らなかったので、やっぱりこういう
ところを見つけていくっていうのも大事なのかなと思います。権限とか有力な情報とか、
キーマンにどうやってつないでいくのか。そういうところがやりたい授業をする上で大
事なのかなというふうに考えています。
先ほども書きましたけど、紹介とかあっせんとか色々方法はあるのかもしれませんけ
ども、直接飛び込んでいったらうまくいくときもあるので、あまり色々考えずにやって
みるのがいいのかもしれません。
最後にマスコミの活用というのがあります。一応記者クラブに授業のときに案内を送
っているんですね。新聞社とかタウン誌、あとはテレビ局の取材も受けています。取り
上げられた新聞記事なんかを持っていくと、やっぱりこういうふうにやっているんだと
いうことが具体的にわかりますんで、学校とか市の担当者とかの食いつきがいいという
ことは感じられます。
以上までがアプローチの関係で、これから実際に取り扱ったテーマについて、授業の
スライドを交えながら私と大谷とでしていきたいと思います。まず私から「迷惑メール
の対応」ということで、こういうことをやってきたということを説明します。
これ実際のスライドです。学校名が入ったなんとか君っていうのがいるんですけど、
11歳です。スマホを買ってもらってスマホの画面が写っているわけですね。今だけ限
定!AKB 動画でアクセスしてねというのがあったので、安易にクリックしてしまうと
AKB 動画倉庫っていうサイトが出てきて、見たい人はこちらをクリックっていうのが
出てくるもんですから、安易に考えてクリックをしてしまう。
そうすると請求書という形で次のページが出てきて9万 9800 円を請求される、とい
うような事例があるので、こういったものを紹介させていただきました。
実際には契約の申込みたいなことをしてないわけですから、契約は無効だとか不存在
だとかという話で、当然請求されている金額も支払う必要はないのですけども、やっぱ
42
りわからないとそれを払ってしまうってこともあるかもしれないので、注意喚起も含め
て話をさせていただいています。
被害者になるだけではなくて加害者にもなるよ、そういう説明もしているんですが、
迷惑メールで不正なアプリをインストールすると、親のカードの情報が漏洩してしまう
こともある。勝手にカードが使われる。友達の連絡先も漏洩するかもしれない。アプリ
がトロイの木馬ってアプリなんですけど、自分のスマホが勝手に攻撃されるとか、そう
いうこともあるかもしれませんよということを説明しています。
ここから交代して大谷の方から説明します。学校側と希望の授業内容なんかの打ち合
わせをしていますと、かなりの確率で LINE についてやってくれというような要望を
受けます。なので、このテーマについてはかなりの確率で取り扱っている内容になりま
す。
具体的なところですけども、そうは言っても相手が小学生なので、スマートフォン持
ってない子ももちろん中にはいるもんですから、最初のさわりはこういうことできるよ
と、悪いことばかりではないので、こういう使い方ができるよというところからまず始
めるようにしています。
それ以外に、どういう LINE にまつわるトラブルがあるのかの説明に入るわけです。
消費者被害に入るかというとちょっと微妙なラインではあるんですが、最近ちょっとい
じめの問題なんかもあるので、学校の要望があればどれなりに柔軟にやっています。
例えばここにあるようなグループを作って1人だけ仲間はずれにしちゃうとか、既読
無視ですね。この辺りのトラブルはかなり子供たちの間でも知名度は高いみたいです。
この辺りになるとちょっと消費者被害ということになりますけれども。少し前になり
ますが、なりすましで自分の友達に LINE がいってしまってお金を請求されるですと
か、ここにあるようにプリペイドカードを購入させられて騙されて詐欺の被害を友達に
遭わせてしまうようなことがあるので、安全対策はしっかりとするようにというような
授業の内容となっています。
では、もう1事例私から説明します。今度はオンラインゲームの課金の話です。にゃ
んにゃんパニックという架空のゲームを私たちの方でスライドを作ったんですけど、そ
の中のガチャで遊んでみたところですね。もう煮干しがない。煮干しっていうのがゲー
ム内の通貨のことなんですけど、買っちゃうわけですね。足らないって言うから。いろ
いろお金がかかるよってことなんだけど、セールでお買い得だからってことで安易に一
番高いやつを買っちゃう。
そうするとクレジットカード番号を入れてくださいっていう話が出て、お母さんの番
号を知っていたりして買っちゃったと。そこで、本当にそういう買い物をしていいのだ
ろうかというのを3択で回答をしてもらっているという話です。
ちなみに答えは「使っちゃ駄目」なんですね。お金を返さないといけない。勝手にク
レジットカード使うのは盗むのと一緒だよっていう話。
43
基本的にはカードの利用規約で、クレジットカード他人のものを使うのは子供でも禁
止されているので、お母さんが許してくれても使っちゃいけませんよ。お母さんに動作
とかをしてもらいましょうってことを言っています。クレジットカードの説明なんかも
します。
こういうことにも注意ってことで、年齢を偽って買ってはいけませんよということを
説明しています。あとで取り消せなくなっちゃいますよ、という話をしています。
もう1事例。インターネット上の人間関係ということで、今の子供たちは簡単にイン
ターネット上で知り合った子供と会ってしまうってことがあるんですね。そういったこ
とのリスク、どういう危ないことがあるのかっていうのを、先ほどと同じようにある子
供の事例を使ってやっています。
例えばこういうのがあって、問題点をはっきりさせるために、なるべく問題提起をし
ながらみんなに考えてもらうという工夫をしながら授業を進めています。今は写真なん
かを簡単に送っちゃう子が多いので、あとで取り返しがつきませんから、今のうち、小
学生のうちにこういう啓蒙は大事だと思って、なるべく扱うようにはしています。
他にこれは出会い系サイト問題にも絡むんですけど、同じ年代の女の子だと思って直
接いきなり会ってしまうという子がたまにいます。最近ちょっと嫌な事件もあるもので
すから、こういうことはこういうリスクもあるんだよ、考えているようなことではない
かもしれませんよ、ということをなるべくお話ししたいと思っています。具体的な注意
点なんかも必ずお話ししています。
以上が代表的な4つのテーマについての授業内容なんですが、ここから先は授業の評
価ですとか課題についてのお話になります。
毎回授業をするたびに、今後のフィードバックのためアンケートをとっています。ア
ンケートの結果は毎回一応集計しているんですが、概ね好評と言えるかと思います。8
割、9割近くのお子さんが「わかりやすかった」「理解できた」と回答してくれていま
す。また、弁護士が学校に来るということ自体が物珍しいというのもあると思うんです
けど、
「また弁護士の授業を受けたい」と言ってくれる子が大半というところです。
今後の課題なんですけど、大きく分けて3つありまして、これが最大の問題です。今
ですね、我々の授業のやり方というのは、1回あたり2つから3つくらいのテーマで、
リレー方式でやっているんですね。そういうやり方でやっている以上、弁護士が1回の
授業あたり4名ほど行っています。そうなりますと、我々も千葉県弁護士会内の支部の
ひとつなもんですから、今のところ授業を経験している弁護士というのが大体 10 名前
後です。
普段の我々のやり取りは紙が多いので、本来業務と外れるもので、尻込みをしてしま
う弁護士も多いのです。私個人の感想としては、やっぱりプレゼン能力は上がるので、
自分の業務としてもなかなかいい経験になっているのではないかなと思います。ただや
っぱり一部の弁護士に負担が集中していて、今繁忙期なんていうお話もありましたけれ
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ども、ちょっと大変というところはあります。
次に情報の更新。これは今までの方々のお話にもありましたけれど、消費者被害って
いうのは日々かなり多様化しておりまして、いつまでも同じ題材を使っていればいいと
いうわけではないと思うんですよね。必ず今流行っているものを反映させなければ、子
供たちをそこから守ることはできないかなと思います。
また、一緒に聞いている保護者の方や先生方に対する情報提供のためにも、なるべく
アップデートはしていきたいと思っております。なるべく自分で勉強もするようにして
いますけれども、それこそ相談員の方々とか専門家の方々との情報交換も今後していき
たいと思います。
3つ目、実施団体の拡充ですけど、これまでの授業実績は全て小学校です。今度は市
立船橋高校というので高校の申し込みはあります。ただ小学生となるとみんながみんな
スマートフォンを持っているわけではないので、やっぱり置いてきぼりになってしまう
子もいるかと思いますので、今度は内容の制約のないような中学校、高校になるべく授
業に行きたいかなと思っています。
また人手不足の解消という意味でも、なるべく担い手というのは増やしていきたいと
思っておりますので、今後は場合によっては先生方に対する研修ということで、学校で
自力でやれるというような形もひとつありうるかと検討をしているところです。
最後に我々千葉県弁護士会京葉支部消費者問題委員会は、船橋市をはじめとする関係
各所の協力を得ながら、限られた時間・人員で頑張っているところです。今後も子供た
ちを消費者被害から守るために、質のいい授業を提供するために微力ながら努力してい
きたいと思っています。
ご静聴ありがとうございました。
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取組実践報告⑤
「「食」を基軸とした消費者教育の推進と消費者の安全を確保する地
域コミュニティの形成」
淑徳大学
助教
日野勝吾氏
皆さんこんにちは。この時間は大学の教員からすると魔の時間
と言われておりまして、1時から2時半の3時間目、結構バタバ
タっと机にくっついちゃう学生が多くて。その点、皆さんは目を
ぱっちり開けていただきましてありがたく存じております。
タイトルが非常に長いのですが、
「食」を基軸とした消費者教育
の推進と消費者の安全を確保する地域コミュニティの形成とい
うタイトルでございます。コミュニティ政策学部と書いておりま
すが、コミュニティというのは地域のあらゆる問題を発掘し、それを解決する人材を養
成しようという、そのような学部でございまして、最近のいわゆるカタカナ学部であろ
うと思っていただければと思います。
資料もご覧いただきながらと思っております。もともとこの事業は千葉県の平成 27
年度の県民提案事業、事業の一環として行わせていただいたものでございます。国の補
助金をいただきながら県の方で取りまとめていただいて、それは各消費者団体などでそ
れぞれの企画などで消費者の保護、問題等のことを扱っていくという問題でございます。
もう一つ、ハンドブックの作成ということで、いままでだとやはり行政が作成したよ
うなハンドブックを配布しているんですが、大学生が作って大学生向けのハンドブック
を今回作成いたしまして、これも2月に制作が終わりまして、ようやく県内の各大学に
配布をいたした次第でございます。
今回の事業については真ん中のポツにございますが、それぞれの各団体、食にまつわ
るステークホルダーということで、今日の基調講演の話にもありましたけれども、マル
チステークホルダーの形式を使いながら、それぞれ NPO だとか事業者、消費者、行政
機関を集めて、食品を通じて消費者教育のあり方だとか自発的な取り組みを進めていき
たいというような企画でございます。
それぞれ2つ分かれておりまして、1つはクッキングカフェと言いまして、後でもお
話いたしますが、料理をしながら楽しく消費者問題を学んでみようというのが1つでご
ざいます。その食事が終わってからではなく、調理をしてから食事をして、その後ワー
クショップで各 3 回のテーマごとで話題提供していただいて、ディスカッションしても
46
らうという企画でございます。
下のところにも書いておりますが、1つは消費者教育。子供たちとか高齢者の人たち
が意欲を持って、まず消費者問題に関心を持ってもらう。その後で地域コミュニティと
いうことで、それぞれの問題意識を持ちながらネットワークを作っていこうという趣旨
でございます。
1枚ポンチ絵がございますが、今回の事業者は石井食品という会社でございまして、
皆さんご存知かもしれませんが、ハンバーグとかミートボールを製造している会社でご
ざいます。千葉県の船橋市に本社を有しておりまして、消費者嗜好企業という形かもし
れませんが、かなり消費者目線のお仕事をされていたりしております。
石井食品の本社の中にコミュニティハウスということで、生協さんも入っております
けど、企画があれば自由に開放して使えるような、そういう場所があります。そこを活
用して今回3回行わせていただきました。ここに絵の描いてある通り、消費者、事業者、
公共団体、NPO が集まって、消費者保護の問題とか持続可能な消費の問題とか、フェ
アトレードとかそういうような問題を扱っていくことでございます。
まず1年ぐらい前から事前の打ち合わせをしておりまして、学生主体で行うというこ
とでございますので、右上に写真が出ておりますが、会社の会長さんをはじめ社員の
方々と一緒に打ち合わせをしております。連携をしていくのは非常に難しくて、石井食
品さんも何かの人脈があったわけではなくて、飛び入りでお願いをしたところ、ようや
く「ありがとうございます」ということで、向こうも非常にこういう問題は興味を持っ
ていたので、そういった意味では非常に意思がツーカーしていたと思っております。
私1人だけではなかなか動かなかいものですから、学生、ゼミ生、消費者保護法を学
んでいる学生が主役となって、運営とか企画をやってくれました。会場の選定は先ほど
お話した通り Viridian(ビリジアン)という、石井食品の本社の中にコミュニティハウ
スがございますので、そちらの方で活用いたしました。
非常に石井食品さんは熱心な会社だったってところと、あるいは物理的に大型キッチ
ンがあるということで、料理をしながら学ぶというのが趣旨ですので、そういった意味
では大型のキッチンスペースという点も選定の一つのポイントになったと思います。
第1回を 10 月に行いまして、午前中にクッキングカフェということで食品表示につ
いて学んでみようということです。やはり法律の条文だとか指針などを見ると、やはり
睡魔が襲ってきますので、そういった意味では作りながら学んでいくというのが効果的
であろうという発想に立っております。
賞味期限と消費期限の違いから、あとはアレルゲンの問題だとか、いろいろな表示の
部分から学んでいただいて、調理をしながら表示を見ながら学習をするということをし
ております。
昼からワークショップということで、食品表示と食物アレルギーというテーマで、食
品選択にあたってポイントを見ていく。価格とか産地にポイントを置くのではなくて、
47
添加物があるかないかとか、消費期限だとか食物アレルギーの問題だとか、そういうよ
うなところをポイント立ててチェックしましょうというようなお話をいただいており
ます。
第1回目のワークショップの写真なんですが、それぞれ学生も楽しく学んでいたと思
います。またお年寄りの方もいらっしゃいますし、乳幼児の方も参加していただいてお
りまして、そういった意味では幅広い、世代間を超えてこういったフォーラムができた
と思っております。
第2回は 12 月5日に行われまして、これも表示を気にしながら調理を体験しようと
いうことで、この場合は第1回で参加者からアレルギーの問題に非常に興味があるので、
次回もやってほしいというところで、食物アレルゲンのところを気にしながらメニュー
を考えていく。そこから調理をしていこうということで、品目としてカレーライス2種
と書いてありますが、カレーの中でもアレルゲンが入っている入っていない、それぞれ
分けて味わってもらったり。サラダを作るにも油の中でも具体的に種類ありますので、
そこのところを気にしながら調理をしていただいたということであります。
昼からはワークショップということで、メニューの問題ですね。表示の問題について
私からお話をしまして。景品表示法の概要だとか最近のメニュー表示のお話をさせてい
ただきました。第2回の写真も出ていますね。美味しそうなカレー、真ん中上くらいで
すね。それぞれ2種類のカレールーを使って調理をしたということでございます。
最後3回目ということで、テーマは持続可能な消費ということで、消費者市民社会に
つながるような消費者の責務というか、権利だけではなくて常日頃から地球環境だとか
発展途上国について考えながら消費をしていこうという話をしていただいております。
クッキングカフェではフェアトレード商品を使って調理してみようということで、一般
的にはチョコレートだとかコーヒーだとかそういうものが想起されるんですが、具体的
には油とかオリーブオイルとか調味料、そういうふうなものもかなりフェアトレードの
商品、高まっておりまして、そういったものを使って料理をしたということであります。
昼からワークショップということで、フェアトレード商品の認証機関の方からお話を
いただいて、実際の基準の特徴だとか日本でのフェアトレード商品の拡大の傾向だとか、
社内消費ということで、各団体さん、各企業さんの中でどれぐらいフェアトレード商品
を活用しているかというようなお話もしていただきました。こちらも写真ですね。小さ
い子から大人までそれぞれがやっているということです。
本事業の目的と達成度なんですが、やはり一つは騙されないという教育だけではなく
て、持続可能な消費をはじめとして自分たちで地球環境だとかそういうことを学びなが
ら消費者市民社会の形成に向けて考えていく一つのベースはできたんじゃないかなと
いうのが一つでございます。もう一つは、学生はもちろんなんですが、地域の方々が主
体となって消費者教育を学ぼうという気持ちが出てきたというところと、それを踏まえ
て仲間を集めてみんなで一緒に頑張っていこうという気持ちができあがったという点
48
では、非常にこの授業やってよかったなという実感があります。
右側に書いていますが、やはり人が仲良くなるにはきっかけがなければということ。
これは午前中の講演の中でもお話があったのですが、きっかけがあれば人と地域はつな
がっていくのではないか。そういった意味ではつながりをベースに消費者市民社会とい
うのはできあがるので、なかなか消費者市民社会の概念が難しいところではございます
が、まずはきっかけ作りをしていくところがポイントではないかなと考えております。
最後の報告になりますけれども、ご静聴ありがとうございました。
49
分散交流会
テーマ1
発表
グループ7
江花史郎氏
テーマ1グループ7の江花と申します。新潟県弁護士会に所属している弁護士です。
交流のテーマは「消費者教育について」でした。すみません、あまりまとまった内容で
紹介できないんですが、大学生さんが3人いまして、学生からの意見として一人暮らし
の中の危険性を知らせるような教育が必要ではないかとか、学生などが気軽に参加しや
すい場の提供が必要でないか、あるいは年齢などに合わせた教育が必要でないか、とい
う話がありました。
こういった意見に対しては、大学の方で、生協の学生委員会さんの方で新入生に配布
する冊子を作っていたりとか、あと新潟も弁護士会の方で学校に出前授業してますよと
ご紹介をしたりとか、という話をさせてもらいました。
出前授業については学生向けだけでなくて高齢者向けの啓発講座などで寸劇なども
しているんですが、そういった講座とか授業の中では、内容が実際にあったもの、例え
ば振り込め詐欺で引っかかるとこういうふうになりましたよとか、アダルトサイトクリ
ックしてこういうふうになりましたよとか、何かすごくリアリティのあるような内容で
話すと説得力があるんじゃないかというような話でした。簡単ですが以上です。
50
テーマ1
9グループ
近藤聡子氏
新潟大学生協、学生委員会副委員長をやっています近藤聡子です。私は消費者教育の
話の分科会に行ってきたんですけども、私は教育学部で小学校の先生になろうと、今大
学で勉強しています。消費者教育をするにあたって、消費者教育ってものは、国語とか
算数とかと違って教科がなくて、問題がかつ膨大な教育になっていて、どう子供たちに
教えていいのかすごく悩んでいました。
一緒のグループだった方にアドバイスをもらって、私だったら小学校の教員なので対
象を小学生に絞って。あと高齢者だったり働き盛りの人だったりとか問題がまた色々変
わってくるので、対象を絞って勉強していきたいなって思いました。
これからなんですけれども、学校の先生になるにあたって、まず自分が消費者問題に
ついて、消費者庁のホームページであったりとか、こういうセミナーとかにも参加して、
自分がまずは勉強してから将来の学校の先生になる勉強をしていきたいなって思いま
した。以上です。
51
テーマ1
10 グループ
村上明子氏
県生協連の村上です。私はたまたま県内の町村を回って啓発講座っていうものをコ
ーディネートしております。そういったことで消費者教育ということでテーマいただい
たんですが、やっぱりすぐ頭に浮かぶのはオレオレ詐欺とか特殊詐欺のことだったんで
す。他の方たちのご意見は食品ロスのこととか身体的被害、これは劣化した電気製品が
高齢者のもったいない、全然古くないから使えると思って使って発火して怪我をすると
か、そういったことも消費者教育には必要ではないかとか、いろんな意見が出ました。
それを知ってる人と知らない人のギャップが大きいわけなんですが、そのギャップを
どうしたら埋められるんだろうかという話になりまして、ただただこういった講義みた
いな形で教えようとしても絶対関心がないと。それは耳に入っていかないけどそれが難
しいところだね、という話をしておりました。
私自身のことで言いますと、やはりオレオレ詐欺とか特殊詐欺といったこうしたコー
ディネートの仕事を始める前は、ただ単にニュースと新聞でその結果を、被害を知るだ
けで、どうして騙されちゃうんだろうなと、私はクエスチョンマークだったんです。で
すが、色々啓発講座で寸劇とか見させていただくことで、騙されるまでのプロセスを知
ることができたんですね。それで、こんな感じだとちょっと危ないかもしれないと思い
ました。どうもありがとうございます。
52
テーマ2
7グループ
古山均氏
テーマ2でございます。テーマは見守り活動。多様な連携を深めようということで、
6名で話をさせていただきました。私たちのグループの中に先ほど報告がありました魚
沼市の相談センターの方がいらっしゃいまして、年々相談件数は増えていると。その背
景にあるものということで、暮らしの厳しさとか社会情勢の問題があるというようなこ
とをお話になりまして。
ではそういう中で私たち自身がどういうふうに進めていったらいいんだろうか、とい
うような話をさせていただきました。特に出前講座とかいろんな活動を、お弁当の宅配
サービスをやっておられる医療生協の方もいらっしゃいましてね。地域の中で単身の男
性、つながりのない男性をどのように家から出てもらうのかというようなこと。そのた
めにはいろいろな情報提供、それから相談しやすい環境、敷居を低くした出かける場づ
くり、出かけていただける場づくりということをお話させていただきました。
中でも男性の方にとってみると、情報源というのはマスコミと紙ベースによる情報の
入手があるということで、そこらへんから回覧板の大事さなんていうお話が出てまいり
ました。そういう中でやはり最終的にはつながりということが魚沼市の相談センターの
方から出てきたんですけれど、市民サービスレベルの向上につながるというふうなこと
を言っていただきました。最終つらつらと考えると、安心して住める地域づくりにつな
がっていくのかと結論付けたところでございます。以上です。
53
テーマ2
11 グループ
菅いづみ氏
テーマに「見守り活動 多様な連携を深めよう」ということで、11 グループ。私コ
ープみらいからまいりました菅いづみと申します。私たちのところでは基調講演のとこ
ろのつながる力、人脈の広さ、ソーシャルキャピタル、地域力を生かした活動、高齢者
と次世代のつながりなど、非常にいいお話が聞けたよね、という。また医療生協さんの
顔の見える関係を作る工夫など具体的な取り組みも大変よかったねというところから、
じゃあ持ち帰ってどう自分たちが実践できるかということを話し合いました。
まとめに入りますが、地域で孤立する人が増え、1人、1つの事業者ではまかなえな
い。地域の様々な団体が連携して共助を実現していくことがとても大切である。そのた
めには声かけなどで顔の見える関係を作り情報を共有していくことが重要、ということ
になったんですが、そこのとこで具体的な事例として最初の方にもありました、多様な
年齢、例えば子供と高齢者ですとか、例えば大学生とか、そういった方々が一緒になっ
て取り組める子供食堂であるとか、地域を絞ってクッキングカフェなどやっていくこと
で、様々な情報共有を得ながらやれていくことが重要なんではないかというふうに、な
んとなくまとまったような、まとまらないような。基本はやはり顔の見える関係づくり
にあるんだなあというふうにまとまりました。以上です。
54
テーマ3
9グループ
藤井清子氏
日本生協連の藤井と申します。私どもテーマ3「消費者市民として考えよう」の9グ
ループの発表をさせていただきます。
私どものグループでは実はコープにいがたの幹事さんであるワタナベシゲルさんと
いうレアな方をお招きすることができ、実はこの消費者ネットワークにいがたの立ち上
げから、あるいは消費者大会の第1回目から参加されているということで、新潟県の消
費者行政や消費者市民に向けての流れをとっても詳しく教えていただいて大変喜んで
おります。昔の報告は寸劇ばかりだったとか今日の報告はこれほど地域のいろんな方と
ネットワークができたというようなこの報告を聞いて、消費者市民社会はどのように進
んできたかということがわかるような内容だったかと思います。
また実行委員長の長谷川委員長も、出前養成講座でサポーターになられた方が実際に
出前講座を行って、地域の茶の間に入って高齢者のオレオレ詐欺被害を防いだり、ある
いは若い方には環境問題やごみの分別の仕方などを正しいやり方などをお教えして、環
境問題を考えるきっかけとして新潟県の消費者運動を非常に教えていただいたと思い
ました。
ただ皆様ですね、なかなか自分たちだけではできないので、やはり民間ができること
と行政ができることと違いがありますので、その橋渡しになるのに消費者団体がなれれ
ばいいなというふうに、連携が大事だよねというふうなことも結論づけました。
また最後に、千葉の弁護士の先生の出前授業にもあるように、前の千葉であったり昨
年の静岡であったり、学校教育の中で消費者市民として子供のときから教えていくこと
が大事だよね、なかなか教育の方の壁は厚いので、なんとかしていただけたらと、ぜひ
板東長官にもお願いしたいなと思っております。以上です。ありがとうございました。
55
まとめ・講評
消費者庁長官
板東 久美子
本日は皆様大変長い時間、それも熱心なご議論などいただきましてありがとうござい
ました。また大変素晴らしい事例発表などもいただきました。先ほどから事例発表の感
想もでておりましたけれども、本当に次の実践につながっていくような様々なヒントを
もらったと思っております。
私も分散会の方は一通り回らせていただいて、いろいろな議論の様子も見せていただ
きました。さっきご紹介もございましたけれど、学生さんもずいぶん参加をされており
まして、新潟大学の大学生協の学生委員でいらっしゃったり、先ほどご発表の教育学部
でこれから先生を目指されているという方々が、こういった消費者問題、あるいは消費
者教育などに関心を持っていただいているということに、大変心強く感じました。今日
はご参加ありがとうございました。
先ほどからご発表がありましたが、本当に色々お聞きをしていてもそれぞれの取り組
みとか、あるいは身近に色々な問題が起きていることについてのご議論がありましたの
で、本当に全部のグループのお話をお聞きしたかったくらい、充実したお話をいただい
たと思っております。
ちょっと個人的な話を申し上げますが、私も1週間ぐらい前に電話がかかってきまし
て、息子らしき人物から。今日病院に行って、ちょっと聞いたことのない病気の名前を
言って、だと言われたのだと。確か2日前に息子一家が遊びに来たのに、どうしたんだ
ろうと思いながら聞いていたら、向こうもちょっと変だと思ったんだと思うんですね。
切られてしまいましたけれども。ああ、こういうように電話がかかってくるんだなあと。
大変身近なところにいろんな危険、アプローチがあるんだなということを改めて私自身
も感じさせていただきました。
そういった中でやはり今日もお話がございましたように、色々な方々が色々な活動を
通じて、この問題にはいろんな方面からのアプローチがありうると思いますけど、見守
り1つを取ってもそのことを0から目的にするというよりも、様々な活動、先ほどのご
発表のように。例えば先ほどの生協の宅配夕食の配食などのお話がありましたけれども、
事業者であれば事業活動を通じて、あるいは福祉の方々であれば福祉の方のケアであっ
たり見守りであったり、活動を通じて消費者の問題についてもアプローチできるし、逆
に消費生活センターですとか消費者問題に取り組みをされる方からすると、例えば相談
されている問題も、それだけを、消費者問題だけを見てもなかなか解決できない問題が
あると。
なかなか家庭に入りにくい、それが福祉の方々、例えば民生委員の方と連携をすると
56
いうようなことによって、個別の家庭のところも訪問したりしながら。そして、その中
には経済的な問題とか、色々な問題を総合的に解決をしていくことにつながっていくと
いう事例などもあるとお聞きしておりますので、双方にとって、入り口はいろんなとこ
ろから入るかもしれませんけど、総合的に地域の方々にとっての色々な利益を図ってい
く。あるいは強い地域づくりをしていくという上でも、連携・協働・つながり・ネット
ワークということは非常に重要だなあということを、今日のお話をお伺いしながら改め
て感じさせていただきました。
また今日は教育のお話も出てまいりました。先ほども学校の敷居とか教育委員会の敷
居がというお話がありました。ちょっとご紹介をさせていただきますと、消費者庁にも
消費者教育推進会議っていうのがございます。今テーマとして議論している中で、学校
教育の中でどう消費者教育を進めていただくかということについて、提案の取りまとめ
をしているところなんですけど、今ちょうど文部科学省の方でも中央教育審議会で新し
い学習指導要領の策定、今のカリキュラムの改定、それが議論されております。
これまでも少しずつ消費者教育に関する、例えば家庭科であったり社会科であったり、
という中での取り上げる内容は充実してきております。けれども、益々この問題は重要
ではないかということで、色々な教科の中でそして消費者の視点から横串を通していっ
ていき、核になる家庭科とか社会科とかを充実していただきながら、総合的に消費者教
育を推進していただけるよう、そして、何も特別なことをするのではなくて、むしろそ
れぞれの教科の中に当然入っていることについての生きた素材。
それから実際に消費者問題とか色々な問題。例えば先ほど弁護士会での派遣の授業の
お話もありましたし、あるいはその相談員の方であったり、消費者団体の方々であった
り。実際に色々関わられている人材の方に参加をしていただく。先生になっていただく。
そういうふうにしながら生きた素材を通じて。
先ほども千葉の弁護士会のお話で色々と実際のかなり生きた素材が取り上げられて
いましたけれども、ああいう中でアクティブラーニングであったり、実際実践につなが
る授業であったりがなされていくというのは、非常にこれからの教育改革の方法ってい
うのをぴったり合っているのではないかと思っております。そういうふうに我々として
も教育の方、文部科学省の取り組みとも連携をしながら、あるいは働きかけながら、少
し大きくこれからさらに進めていけるように努力をしたいと思います。
それから、学習指導要領の改定の中で注目されますのは、今高等学校で新しい科目を
作ろうという議論がありまして。正式な名前はまだ決まってないようですが、公共とい
う。これは主権者として、あるいは働く人として、あるいは消費者として、よりよい社
会を作っていくために知るべきこと、実践につながっていくようなことについて考える、
学ぶという授業であります。
まさに先ほどの分科会の中でありました、消費者市民社会といったようなことを担っ
ていく市民の形成ということでも非常に重要な科目になるんではないかと思っており
57
ます。そういったところにもまさに消費者教育のエッセンスが入れていただけるように
したいなあというふうに思っております。
消費者市民社会という言葉は、大変難しい言葉、馴染みにくい言葉なんですけれども、
消費者が主役として作る、そして消費者が社会的消費行動を通じていろんな社会的責任
を意識する、果たしていく。そして他者のために行動する。社会を、1人1人の行動を
変えていくんだという自覚のもとに、消費者が主役になっていく社会というものではな
いかと思っております。
まさにそういう社会を、お1人お1人実践の中から担われている方々が今日お集まり
でございます。この集まりがひとつ1歩になりまして、また大きく協働の輪が広がって
いく、あるいはそれぞれの地域の中での実践が広がっていく、ということを期待申し上
げて、お祈りを申し上げまして、私の、ちょっとまとめにはなりませんけれども、最後
のご挨拶とさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。
58
閉会挨拶
副実行委員長
新潟県生活協同組合連合会
専務理事 長崎 清一氏
皆様、今日は本当に長時間、フォーラムにご参加いただきまし
て大変ありがとうございました。
このフォーラムは「つながりを広げ、深めよう」というテーマ
で開催をさせていただきました。様々なつながりということが報
告され、議論になったと聞いております。まだまだ話し足りない、
あるいは聴き足りない部分はあったかと思いますが、今日の資料、
あるいはお聞きになったことをそれぞれの場所に持ち帰っていた
だいて、その中でさらに皆様方一人一人が核になって新しい広がり、大きな広がりを作
っていただければ幸いかなというふうに思います。
ぜひまた一緒に頑張っていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
59
地方消費者グループ・フォーラム
関東
ブロック
開催報告(速報)
平成ᵐᵖ年ᵑ月ᵑ日、新潟市のANAクラウンプザホテル新潟で「地
方消費者グループ・フォーラム」が開催されました(主催:関東ブ
ロック実行委員会、消費者庁)。
ᵔ回目の開催となる今年度は、安全・安心な消費者市民社会に
向けて「つながりを広げ、深めよう」をメインテーマとして、多様な
団体の事例報告を紹介しました。高齢者等の被害防止をはじめ、
消費者教育の必要性など様々な消費者の問題解決に向けて地
域や多様な団体の連携、協働が一層重要になっていくなか、
フォーラムではその輪をさらに広げ、深めていくために参加者同
士の学び合いを実践につなげていくきっかけの場としました。当
日は、関東各地からᵐᵕᵐ名が参加、講演や実践報告に耳を傾け、
その後の分散交流会では活発な意見交換が行われました。
【テーマ】
つながりを広げ、深めよう
~安全・安心な消費者市民社会に向けて~
【日 時】 平成8年3月3日(木):~:
【会 場】 $1$クラウンプラザホテル新潟(新潟市中央区万代)
時間
内容
開会挨拶
実行委員長 ᵬᵮᵭ法人 新潟県消費者協会
会長 長谷川 かよ子
消費者庁挨拶・報告
新潟県県民生活・環境部
副部長 本間 由美子氏
消費者庁長官
板東 久美子
䣐䣒䣑法人新潟県消費者協会
会長 長谷川 かよ子
消費者庁長官 板東 久美子
新潟県挨拶
基調講演
新潟県県民生活・環境部 副部長 本間 由美子氏
「異業種の連携でつくる地域のセーフティネット」
講師:認定ᵬᵮᵭ法人 茨城ᵬᵮᵭセンター・コモンズ
代表理事 横田 能洋氏
行政・団体からの取組実践報告
報告① 適格消費者団体に向けた消費者支援かながわの取り組み
消費者支援かながわ 副理事長 丸山 善弘氏
報告② 地域包括ケアと見守り活動
認定䣐䣒䣑法人
茨城䣐䣒䣑センター・コモンズ
代表理事 横田 能洋氏
消費者支援かながわ
副理事長 丸山 善弘氏
ながおか医療生協
専務理事 高橋 智憲氏
ながおか医療生協 専務理事 高橋 智憲氏
報告③ 消費者被害防止のための市民相談センターの役割
~
新潟県魚沼市市民課市民生活室 副参事 広井 美智子氏
報告④ 学校に弁護士を呼ぼう。
千葉県弁護士会京葉支部消費者問題委員会 田村 誠志氏
千葉県弁護士会京葉支部消費者問題委員会 大谷 寛子氏
千葉県弁護士会
新潟県魚沼市
千葉県弁護士会
市民課市民生活室
京葉支部消費者問題委員会 京葉支部消費者問題委員会
大谷 寛子氏
副参事 広井 美智子氏
田村 誠志氏
報告⑤ 「食」を基軸とした消費者教育の推進と消費者の安全を
確保する地域コミュニティの形成
淑徳大学 助教 日野 勝吾氏
分散交流会(グループ討議)
~ グループ発表・まとめ、消費者庁講評
閉会挨拶
副実行委員長 新潟県生活協同組合連合会
専務理事 長崎 清一
分散交流会(グループ討議)の様子
分散交流会・グループ発表代表者
60
淑徳大学 助教
日野 勝吾氏
新潟県生活協同組合連合会
専務理事 長崎 清一
まとめの様子
平成 年度「地方消費者グループ・フォーラム」関東ブロック <アンケート>
本日は「地方消費者グループ・フォーラム」にご参加頂き、誠にありがとうございます。今後の「地方消費者グルー
プ・フォーラム」運営の参考にさせて頂きたく、お手数ですがアンケートにご協力をお願い致します。
ご記入頂きましたアンケートは、受付に設置してある「アンケート回収箱」にご投函いただくか、お近くのスタッフ
へお渡しください。
(問1)
「地方消費者グループ・フォーラム」のご参加は、初めてですか?(○はひとつ)
1.今回初めて参加した 2.今回で2回目の参加 3.3回以上参加
問1で「2.
」
「3.
」と回答した方にお聞きします。過去、グループ・フォーラムに参加した結果、その後
の新しい活動・連携やこれまでの活動内容の充実などに結びつきましたか?(複数回答可)
昨年度までのグループ・フォーラムの参加がその後に
1.結びついた 2.結びつかなかった 3.どちらとも言えない
4.新しい活動や連携した取組みを実施する意向である
(問2)本日、
「地方消費者グループ・フォーラム」にご参加いただきまして、特に満足が高かったプログ
ラムに○を付けて下さい(複数回答可)
。
1.消費者庁挨拶・報告 2.基調講演 3.行政・団体からの取り組み実践報告 4.分散交流会 (問3)本日のフォーラムには満足されましたか。また、来年度のフォーラムにも参加したいですか。最
もお考えに近いものにひとつだけ○を付けて下さい。
そ
わ う
な は
い 思
そ
う
思
う
フォーラムには全体的に満足した
5
4
3
2
1
来年度のフォーラムにも参加したい
5
4
3
2
1
(問4)今後、フォーラムに取り入れたいテーマについて、興味をお持ちの項目を選び、〇をつけて下さ
い(複数回答可)
。
1消費者教育 2高齢者の見守り 3消費者被害 4消費者市民社会 5食の安全 6適格消費者団体 (問5)今回のフォーラムで参考になった団体等の報告をご記入下さい(複数回答可)。併せてその理由も
お知らせください。
団 体 名
理 由
61
1
(問6)フォーラムに参加して、明日からあなた自身が取組もうと思うことがあれば、具体的にご記入下
さい。
(問7)消費者問題を取組んでいくにあたり、国や地方自治体に期待することを自由にご記入下さい。
◆最後にご自身のことについて差し支えのない範囲で、ご記入願います。該当する番号に○をつけて下さい。
(回答内容については、今後の「地方消費者グループ・フォーラム」運営の参考のため以外には利用しません。
)
性 別:1.男 性 2.女 性
年 代:1. 歳未満 2. 代 3. 代 4. 代 5. 代 6. 代 7. 代 8. 歳以上 所 属:1.消費者団体関係者 2.高齢者・障害者(団体)関係者 3.教育(団体)関係者 4.弁護士、司法書士等の専門家 5.消費生活相談員 6.事業者(団体)関係者 7地方自治体 8.生協関係者 9.学生 一般 その他( )
居住地:1.開催地の市新潟市 2.開催地の都道府県内新潟市以外の新潟県内市町村
3.開催地の都道府県以外(都道府県名: )
◆その他、感想・意見等がありましたらご自由にご記入下さい。
ご協力いただきありがとうございました。
62
2
平成27年度「地方消費者グループ・フォーラム」関東ブロック <参加者アンケート>
●平成28年3月3日(木) 10:30 ~ 15:30
●新潟市ANAクラウンプラザホテル新潟 3階
●参加者数 : 272名(アンケート回収数:187件)
問1. 「地方消費者グループ・フォーラム」のご参加は、初めてですか?
No.
カテゴリー名
1 今回初めて参加した
2 今回で2回目の参加
3 今回で3回目以上の参加
無回答
%
83%
7%
10%
0%
問1で「2」 「3」と回答した方にお聞きします。過去、グループ・フォーラムに参加した結果、その後
の新しい活動・連携やこれまでの活動内容の充実などに結びつきましたか?(複数回答可)
No.
カテゴリー名
%
1 結びついた
58%
2 結びつかなかった
3%
3 どちらでもない
26%
4 新しい活動や連携した取組を実施する意向
10%
無回答
3%
問2. 本日、「地方消費者グループ・フォーラム」に参加いただきまして、特に満足が高かったプロ
グラムに○を付けて下さい(複数回答可)
No.
カテゴリー名
%
1 消費者庁挨拶・報告
9%
2 基調講演
30%
3 行政・団体からの取り組み実践報告
34%
4 分散交流会
21%
無回答
6%
問3. 本日のフォーラムに満足されましたか。また、来年度のフォーラムにも参加したいですか、
最もお考えに近いものにひとつだけ○を付けて下さい。
1) フォーラムには全体的に満足した
No.
カテゴリー名
%
1 1 そうは思わない
0%
22
2%
33
14%
44
49%
5 5 そう思う
28%
無回答
7%
2) 来年度のフォーラムにもさんかしたい
No.
カテゴリー名
1 1 そうは思わない
22
33
44
5 5 そう思う
無回答
%
2%
3%
26%
34%
25%
12%
問4. 今後、フォーラムに取り入れたいテーマについて興味をお持ちの項目を選び、○をつけて
下さい(複数回答可)
No.
カテゴリー名
%
1 消費者教育
23%
2 高齢者の見守り
14%
3 消費者被害
18%
4 消費者市民社会
18%
5 食の安全
17%
6 適格消費者団体
6%
無回答
5%
63
平成27年度「地方消費者グループ・フォーラム」関東ブロック <参加者アンケート>
問1)「地方消費者グループ・フォーラム」のご参加は、初めてですか?
0%
未回答
10%
今回で3回目の参加
7%
今回で2回目の参加
今回初めての参加
83%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
過去グループフォーラムに参加した結果、その後新しい活動、連携や
これまでの活動内容の充実などに結びつきましたか? (複数回答可)
3%
未回答
10%
新しい活動や連携した取り組み実践
どちらとも言えな
26%
結びつかなかった
3%
結びついた
58%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
問2) 本日参加いただきまして特に満足が高かったプログラムはなんですか? (複数回答可)
6%
未回答
21%
分散交流会
34%
行政・団体からの取り組み実践報
30%
基調講演
消費者庁挨拶・報告
9%
0%
5%
10%
15%
64
20%
25%
30%
35%
40%
問3) (1) 本日のフォーラムには満足されましたか?
7%
未回答
そう思う 5
28%
4
49%
3
14%
2
2%
そうは思わない 1
0%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
問3) (2) 来年のフォーラムにも参加したいですか?
未回答
12%
そう思う 5
25%
34%
4
26%
3
2
3%
2%
そうは思わない 1
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
問4) 今後フォーラムに取り入れたいテーマについて興味をお持ちの項目をお選び下さい(複数回
無回答
5%
適格消費者…
6%
食の安全
17%
消費者市民…
18%
消費者被害
18%
高齢者の見…
14%
消費者教育
23%
0%
5%
10%
15%
65
20%
25%
参加者情報
性別
No.
27年度 26年度
%
%
28%
22%
64%
70%
8%
8%
選択肢名
1 男性
2 女性
無回答
年齢
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
所属
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
選択肢名
20歳未満
20代
30代
40代
50代
60代
70代
80歳以上
無回答
27年度 26年度
%
%
7%
1%
5%
1%
5%
5%
12%
20%
23%
22%
27%
26%
12%
14%
0%
1%
9%
10%
選択肢名
消費団体関係者
高齢者・障害者・(団体)関係者
教育(団体)関係者
弁護士・司法書士等の専門家
消費生活相談員
事業者(団体)関係者
地方自治体
生協関係者
学生
一般
その他
無回答
27年度 26年度
%
%
35%
38%
0%
8%
4%
0%
1%
1%
3%
3%
5%
10%
3%
5%
25%
9%
1%
4%
1%
16%
11%
15%
お住まい
No.
選択肢名
1 開催地の市
開催地の都道府県
2 開催地の都道府県以外
無回答
27年度 26年度
%
%
37%
34%
30%
38%
18%
20%
14%
13%
66
参加者情報
性 別
26年度
22%
70%
28%
64%
8%
27年度
0%
10%
20%
30%
40%
男性
8%
50%
60%
女性
無回答
70%
80%
90%
100%
年 齢
26年度 1%
1% 5%
20%
26%
22%
14%
1%
10%
27年度
%
7%
0%
5%
5%
12%
10%
1 20歳未満
27%
23%
20%
30%
40%
2 20代
3 30代
4 40代
50%
60%
5 50代
6 60代
9%
12%
70%
80%
90%
7 70代
8 80歳以上
100%
8 無回答
所属団体
1%
1%
26年度
3%
38%
10%
16%
5%
15%
1%
1%
27年度
35%
0%
10%
3% 5% 3%
20%
30%
1 消費団体関係者
4 弁護士・司法書士等の専門家
7 地方自治体
10 一般
40%
9%
25%
50%
60%
2 高齢者・障害者・(団体)関係者
5 消費生活相談員
8 生協関係者
11 その他
70%
11%
4%
80%
90%
100%
3 教育(団体)関係者
6 事業者(団体)関係者
9 学生
11 無回答
お住まい
26年度
34%
38%
20%
13%
30%
18%
14%
27年度
37%
0%
10%
20%
1 開催地の市
30%
40%
50%
1 開催地の都道府県
67
60%
70%
2 開催地の都道府県以外
80%
2 無回答
90%
100%
問5) 今回のフォーラムで参考になった団体の報告とその理由
団体名
理 由
災害は潜在的課題を見えやすくする。
どんな立場の人も当事者意識を持つことが大切であると改めて思ったので。
つなげる、つながる基本的な考え方・その理由がわかりやすかった。
異業種で集まり課題解決のための円卓会議など参考になりました。
いつ起こるかわからない災害時のはなしであり、特に避難所在宅時のメリット。
デメリットについて参考になった。
持続可能な地域社会づくりに役立つ
多様な組織の連携における考え方を学ぶことができたため異業種との連携を行っていく事や問題を
後回しせずに、話し解決をつなげる必要性をかんじたから。
NPOについて、社会貢献について、簡潔に分かりやすく説明して頂き、社会に関わり関心を持つ
ことの大切さを改めて考えるキッカケになりました。
ネットワークづくりを違う視点から見れて参考になりました。
異業種の連携がとても大切になってくること。
茨城NPOセンター・ 個人主義からシェアの文化が大切だと実感しました。
私もすこしでも人の為になる手伝いや自分も心が豊かになるよう行動していきたいと思います。
コモンズ
異業種の円卓会議 他
実践にもとづく話でした。参考になる事多数ありました。
次々に事業拡大、好循環に継げる手腕に感心。
個人主義からシェアの文化へ。
その活動を見習うべき視点が多くあったから
行政だけでは解決できない部分について学べ参考になった。
今日的な問題できちんとその解決の手だて手法を提示。
NPOの役割、私達のできる事がよくわかった。
できることを探して今の到達まで活動を進めてこられたことのエネルギーを感じることができました
新しいつながり。
異業種の連携。
困窮者支援をまじめに取り組んでいる
自分達グループが進めようとしている題材だったため
検討・活動それぞれの役割など、よく分りました。 消費者支援かながわ
適格消費者団体に向けた取組は新潟も目指すので興味深かった。
取り組みがしっかりしている。
地域のまちづくり。
敷居の低い居場所 人とのつながりの大切さを納得しました。
地域包括ケアと見守り力。
地域との関わりは高齢者世帯の訪問を通じての交流見守りが大事だと思う。
高齢者の見守りをしながら宅配弁当の配達などをして地域の見守り活動をしている。
地域の中でとても良い役割を発揮していると思う。
地域の見守りは連携が重要であると感じた。
宅配の配食サービス。
「敷居を低く」「居場所をつくる」といったわかり易いフレーズで地域に浸透していこうとされている
姿勢に共感しました。
地域包括ケアについて学べた。
小回りが聞き消費者に優しい、しかし拡大していけばやっていけるのかな?
ながおか医療生協 うまくいかなかった事例はないのか?両方を聞きたい。
宅配のとりくみ。
医療・介護だけでなく、食の配達等を通した見守り・連携がすばらしいと思います。
今まで存在をしらず、よい勉強になったため。
医療生協の見守りの内容が具体的にわかった。
顔の見える関係を作るための細やかな工夫が参考になった
作ってから2時間で届けられる夕食宅配。顔のみえる見守りになっている。
相互支援。
地域の取り組み。
見守り活動の実践を知った事。
医療・住まい・介護のとらえ方。
地域の見守がすばらしい。※サロン活動
具体的なとりくみ内容が良い。
地域を大切にしていて利用しやすいこと(親しみやすい)。
68
団体名
理 由
地域包括ケアの実態が分かった。
地域の人達とつながった活動。
しっかりと地域に根ざしていて、消費者にあたたかい。
医療・食・見守りがしっかり出来ている事 (活動)組合員相互扶助。
地域に寄りそったすばらしい団体。頼りになる存在ですね。
高齢者のお弁当の宅配の時のお話が意外なことがあって、ためになった。
高齢者の見守りに興味があったので。
はじめて内容を聞いたので良かった
敷居の低い相談先。
地域に密着した取組みに魅力。
ながおか医療生協 包括ケアは子供から高齢者までに巾を広げると良いと感じた。
祖母が長岡に1人暮らしているので勧めたいと思ったから。
専門の医療だけではなく、個配などの包括的な取組みをしていることがわかった
夕食宅配(温かいお弁当を届ける事はすばらしい)。
とても良い取組みをされていて、大変興味を持ちました。
地域とのつながりのあり方。
高齢者が安心して暮らせるよい取組み。
医療と見守りの連携がつたわった。
話がわかり易く、具体的でおもしろかった。
地域包括ケアは、知識のとぼしい分野で参考になった。
顔の見える取り組みを実践していて良かった。
市民相談の連携について。
個人の立場になって、幅広く連携がスムーズに行われている様子が伝わる
広報誌も長岡よりたくさんの部数を発行し、発信の積極性がとても良いと思う。
市民相談センター設置、稼働状況、関係者のコミュニケーションが細やかで
ある事は見習っていきたい。
苦情が多いとの問題にしっかり対応していく仕組みができていてすばらしい。
一歩踏み込んだ対応。
具体的な活動がわかり、参考となる内容であった。
町ぐるみ高齢化・消費者を守る役割にとても取り組んでいるから。
同じ市町村職員の発表ということで親近感が持てた。
市民相談の連携について対応例など参考になった。
新潟県魚沼市
市民課市民生活室 わかりやすい報告であり、次につながりそうである。
ていねいな説明に好感がもてた。
行政間の連携の大切さ、自分の市の確認もしたい。
身近であった私達も行政と一緒に取り組んでいる。
「一歩ふみこんだ対応」として県内でも類似の取り組みをしている市町村がもし
あればそういったことをさらに聞いてみたいと思ったから。
消費者相談の具体事例が分りやすかった。
消費者被害の方の其の後のフォロー
地元行政の取り組み
市民相談センターの運営の仕方が参考になった。
学校のアプローチの仕方がすばらしい。
すばらしい取組み。新潟県でも行ってほしい。
子供への消費者教育について参考になった。
学校へ弁護士を呼びましょう。
小学校の頃より、問題のおこり方、やってはいけない事等わかっていると
いいと思う。
千葉県弁護士会 小学校の児童、先生に講座内容を理解してもらい、被害の未然防止の
講座を実施している。
京葉支部
消費者問題委員会 学校での消費者教育の良い例だと思う。
子供達が被害にあわないよう自分で被害にあわないよう判断する力を身につけること
が大切なので取り上げていくことが必要
小学生など情報弱者への対応をした若い弁護士の話
学校の出前授業の内容が具体的にわかった
弁護士が学校に出向いて消費者教育が新しい生徒にもわかりやすい資料でさすが!
「アプローチ」の方法はおもしろかった
子供でもわかりやすい説明なので、私の子供達にも聞かせたいと思った。
69
団体名
理 由
若い弁護士さんの活躍フレッシュさを感じた。続けてほしい
小さい時の教育が必要と思う。
専門的で良かった。
ネットでのトラブルは大学生にもよくあるため。
弁護士が学生に教育を施すという取組みに同意できたから。
小学校での消費者教育の例だったから。
学生に関連した活動だったから。
教育現場での活動を知る事ができたから。
自分もそういった教育をうけたいと思ったから
同じ様な取組みを行っている為。
学校へのアプローチの仕方。
消費者教育の重要性を感じた。
授業内容含め取組みが参考になりました。
子供達への教育の必要性を感じているから
小学生への講座、大変良いと思う。
たまには、教員以外の方からの授業は、子供達の印象に残りやすいと思う。
高いハードルのイメージから市民感覚へシフトしている。
千葉県弁護士会 身近に聞かない内容だったので良かった。
これから必要を思う。
京葉支部
消費者問題委員会 学校教育(先生を含めた)が必要と考える。
インターネット被害の年齢層が広い弁護士の出前講座は率先し行うことが重要。
教育委員会と弁護士会が手を組むと良い。
小学校への出前授業の取り組み。
次世代への取り組みなので。
学生も消費者であることを小さいうちから身につけられる。
すごく聞きやすくわかりやすい。出張して講座を開いてほしいと思ったから。
学校へ弁護士を呼ぶのが新鮮。
校長会へのアプローチ参考にしたい。
消費者教育の1つの方向として参考になった。
出張授業の取組みは良いなと思ったから。
将来教育者になろうと考えているから。
親でもわかりにくいインターネット被害について学べた。
学校へのアプローチ、スマホゲーームの資料が参考になった。
弁護士さん達が難しい門戸を開いて活動し成果をあげていること。
具体的な取組みがわかって良かった。
学校で講座を開催するまでのプロセスと実際の講座がわかりやすくて。
楽しく正しく学ぶことになっていると思った。
クッキングカフェの取組みが興味深かった。
「食」を基軸とした・・・
大学生と一緒の取組みなので。
企業との連携のあり方が参考になった。
作りながら学ぶクッキングカフェが新しい手法で参考になった。
協力してくれる企業があっていい、実施されているクッキングカフェに参加してみたい。
クッキングカフェが今まであまりない良い取組みと思ったから。
クッキングカフェ、ワークショップ1~3回順番たてて食について学ぶ事が参考になった。
料理を通して食品表示、アレルギー、フェアトレード等々を自然に学んでいた。
淑徳大学
クックをしながらの学習はおもしろいと思った。
取組みがすごく楽しそうだった為。
先進的取組みだったため。
ワークショップ、食の安全・安心。
フェアトレードの伝え方など参考になりました。
年代を超えた消費者教育の実践。
クッキングカフェ、ワークショップで楽しみながら学ぶ事ができそう。
クッキングカフェ、参加してみたいと思いました。
70
問6) フォーラムに参加して、明日からあなた自身が取組もうと思うことがあれば、具体的にご記入下さい。 ・地域での共助、自らの声掛け推進。
・消費者問題についての学習をし、現状の情報を把握する。
・消費者問題について自分の身近な人達のちょっとしたアドバイスを行う。
・枠をはずし、多くの連携に取り組むよう、まずは声掛けを。
・消費者教育を拡充できるよう、今日学んだことを普段の大学での学びに生かしたい。
・地域の見守り。田舎のお年寄りが多い所に住んでいるので、これまで以上に気にしながら暮らしたい。
生協の組合員活動にも今日もらったヒントを元に活かしていきたい。
・地域の歯車を回しはじめること。
・実践力を育むことができるよう、具体的事例を用いた考える授業やワークショップ形式で他者と考えを
出し合う授業を行っていく。
・居場所などの身近なとりくみ。
・他団体との情報交換。
・フェアトレード商品を選択しようと思います。
・フェアトレード商品について。
・円卓会議についての中で、会議にのぞむときの心得のお話がありました。
それは今からでもできる事だなと思いました。
・多様なネットワークの構築。
・気負いせず自分にもできる事があるのだときづかされました。子供のいる身として、貧困児童への取組みなど
興味があるのでフードバンクなど知る機会があったらと思いました。
・つながりを大切に。
・地域の見守り。
・様々な機関・人とつながりを持つ。
・次世代への取組み。
・まずは「何ができるのか」から考え・一歩ずつ行動していければと思います。
・私の地域では大学生が活動しており、今回参加の中の基調講演・第5分科会<食を基軸・・>の部分と
オーバーラップし連携して実動につなげてゆけるかのとの期待が生まれた。
・消費者教育の取組みをどのようにしたらできるか!(学校での消費者教育について)
・出前講座をやりjますが、少人数でもできることを確信いたしました。
・地域内で人や物が循環し、活性化するように地域内で商品を購入し、地域に目をむけていきたい。
・まだまだ分からないことだらけだったので、これから勉強していきたいと思いました。
・情報を集める
・実際に大学生になると、消費者問題というものが身近に感じられると思った。自立した生活が始まる大学生だからこそ、
理解しなければならない問題が多いのだから、学生委員会内の活動で取り組めることがないか考えていきたい。
・ひとまずニュース見ます。
・知らないことの怖さを感じた。自分に関係するニュースについて多く学ぶべきだと思った。
・知人に今の内容を伝える。
・消費者教育は子供の頃からの学びが必要であり、機会があれば小集団(地域の茶の間等)でしていきたい。
・とりあえず啓発講座の開催を充実させたい。
・フェアトレード商品を探してみる。
・面倒くさがらずに、色々な勉強会に出席して知識を吸収したい。
・独居老人への声掛け活動を町内会に提案する。
・小学校での消費教育。
・地域の活動団体とのつながりを積極的に進める。連携したとりくみをすすめる。
・消費者被害等をもっと勉強する必要があると思った。
・情報の収集を多くし、各担当者に伝えていきたい。
・広告、チラシの表現、表示についてよく読む。
・見守りネットワーク構築に向けて、消費者部門、福祉部門だけでなく自主防災組織などの防災部門についても
推進していきたい。消費者見守りだけでなく、くらしの見守りという感覚で。
・これから考えます。
・人が仲良くなったり、きっかけさえあれば、人や地域はつながり「消費者市民社会」を形成できるということが心
心うたれたので、これからこれに取組もうと思っています。
・身近な人を気にかける。 消費者サポーターも出前講座の依頼を待つだけでなく、関係団体と連携し、こちら側からも。
積極的に出前講座に出向く活動にもつなげていきたい。
・地域で、自分がどうか関われるのかを探していきたい。
・周囲に啓発を行う。
・諸費者被害の全般的な防止など、高齢者の見守りネッットワーク。
・消費者の一人として、消費についていろんな人と話をしていきたい。
71
問6) フォーラムに参加して、明日からあなた自身が取組もうと思うことがあれば、具体的にご記入下さい。 ・地域の中で生活していく人達と交流を深めて情報交換をする事で、楽しく暮らせる様に心掛けていきたいと思いました。
・もっと勉強すること・人に伝えること・つながりをつくるために人と関わる事・賢い消費者になること
・身近な事柄において困った事や、おかしいと思ったら悩まずに相談していくことが大事だと思いました。
家族や友達にも伝えていきたいと思います。
・現在、県内を消費者教育に出向いていますがいろいろな取組みを知る事で今後の活動につなげていきたいと思う。
・消費者問題についての情報収集。
・円卓会議の組立て。
・地域の見守りネットワークの構築。
・様々な団体機関が多面的に活動されていることを念頭に新聞紙面上だけでなく、その裏側にも思いを馳せて情報収集
していきたいと思います。
・グループ討議で出た子供の教育も大事だが、まずは今の親が人の意見を素直に聞くことが大切との話がありましたので
自身からまず、心がけていきたいと思います。
・離れて暮らす両親に毎日電話すること。
・具体的な地域の中で連携を実践する取組みをやってみたい。
・消費者相談と高齢者の問題はつながりがあるので、地域包括支援センターとの連携が重要になってくる。
・年をとっても、今の時代を知る努力をしようと思いました。
・ファッション衣料品の適正価格と地場繊維産業の振興。 消費者への地場産業PR活動
・高齢者問題ひきこもり。外へ出て来る事が出来る方はいいのですが、出たいけど出られない、体が不自由等
独り暮らしの方への支援について多くの人と話し合いたいと感じました。
・安心して地域で生活するためには、まず自分のまわりの人間関係の風通しを良くして、お互いできる事から共に
助け合って暮らしていきたいと思う。
・消費者庁や組合などから発信される情報に敏感に気付いていく必要があると思いました。消費生活アドバイザー
の資格をとろうか考えようと思います。
・各分野のネットワーク作りの不足。
・ご近所さんとのあいさつ。
・近所のつきあい・お互いのおもいやり。
・小中学校の子供たちに消費者教育として何を教えどのような学習の場をつくればよいか、考えていきたい。
・新潟県消費者センター188(消費者ホットライン)の電話番号を知り合い、友人に話してあげようと思いました。
・フードバンクへの協力。
・身近な話が多く、特に高齢者となったのでだまされないように注意して生活しなくてはと再認識しました。
・どこと、誰とコラボしたら、どんなことができるか意識していきたいと思います。
・高齢者の見守りをしつつ消費者教育をしていきたい。
・地域とつながる方法の勉強。
・身の周りを振りかえり、自分の出来る事から始めたい。高齢への声かけ。
・消費者教育の実施
・いろんな年代の人達と交わりを持つことが大切と思いました。
・困った際の相談窓口の紹介など一人で悩まないよう声をかけるなど。
・教育の場・伝える場を作ること
・学生としてまわりに消費者問題を教えたり、家族と被害を防ぐための策を考えていきたい。
・経験・趣味を通じて社会貢献。
・現在・加入しているNPO活動をがんばっていきたい。
・何かあった時どこに相談すればいいのかどのような対応をするべきなのかを改めて確認する。
・見守り。
・大変参考になりました。
・今日のような県研修会等に積極的に参加して得たことを自分だけのものにせず、まず消費者協会内のメンバーに伝え
自分達ができることから実践につなげていくこと、現在活動していることもきちんと評価していく。
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問7) 消費者問題を取組んでいくにあたり、国や地方自治体に期待すること
・ネットワーク活動を広げて下さい。
・各県によって取組みに温度差を感じる。
・行政と自治体の温度差がない。
・子供達にもっと消費者教育を。
・消費者教育の推進。
・地域におけるネットワークづくり。
・もっと学校で消費者問題について考える時間がほしい。
・各団体の横のつながり構築の手伝い。
・情報や地域のつながりを更に強めていけるような皆が関心を持てるような連携が大切だと思う。
・消費者庁はなぜ徳島なのか。福島に行かないのか。
・近くの方が被害に合わないように、できる限りの地域見守り団のようなものの充実を期待する。
・業者への啓発をもっと後押ししてほしい。
・最近は町内での人と人とのつながりが希薄になっているところが多いので(特に若い人)どの世代の人も
参加したくなるような魅力的なイベントがあればいいと思いました。
・見守りネットワークの構築も実際にたづさわる人の土壌をまず耕し有効に動く政策を考えて下さい。
・社会人となる前(中・高・大学)での消費者教育の充実をはかることが基本として必要。
・誰もが身近に感じられる広報が必要。
・消費者教育の充実。
・地域の消費者教育。
・情報発信。
・現場に寄りそう思い(切り離そうとしている)。
・地域と連携して取り組んで行く事が大切だと思いました。行政だけではカバーできないと思うのでNPOやボランティア
さんと一緒に活動する。 民間だからダメというのを減らして行政と一緒に取り組んでほしい。
・わかりやすい情報提供・消費者団体への支援。
・ただ紙切れ1枚配られてもよくわからない、子供には授業や学校で講演などしてくれると理解しやすい。そういう場を
子供も高齢者にもふやしてほしい。
・消費者教育の重要性を学校で共有させてほしい。
・教育機関との連携。
・やはりメディアの力は大きいと思います。コマーシャルや特集に取り入れられるよう働きかけをお願いします。
・目標を掲げる事も大切ですが、それぞれの地域に合った取り組みが必要だと思うので、事例の共有など横の
つながりができるよう期待します。
・支援をもっと必要としているところを助けること。
・消費者問題について知ることができる機会を増やしてもらうこと
・まず大学生が消費者問題についてほとんど認知していないので認知度を上げるような取組があったらいいと思う。
・消費者庁の取組は期待できますが国としては期待できません。消費者問題に取り組むに当たっては政党の枠を
超えた円滑な話し合いを期待します。
・学習会を開いてほしい。
・子供の頃から教育が必要かと思われる。
・一緒に取り組んで欲しい。
・教育関係者・行政関係者は管理体制の見直しが必要である。特に国の機関の線引きが今の体勢の分断をしている。
・消費者力を高めるために勉強会を開催する。
・事業をするにあたり、資金面でもっと消費社団体に補助をしてほしい。
・気軽に相談できる場があることがやっぱり大切。188はすぐに覚えられて良いと思います。でも一番重要なのは
私達消費者が学び、だまされない知識をつけること。そのための学習会など気軽に参加できるようなものを定期的に
開催して欲しい。
・地域への働きかけ、目標を持たせること。
・市民にとって身近な存在となること、予防教育に力を入れること。
・民生委員の見守り活動の強化・消費者教育推進協議会の設立と地域に根ざした活動。
・広告宣伝等の中身を良く点検し規制を強化するべきだと思う。
・消費者被害をへらすために、賢い消費者を増やすすように各世代に合った学ぶ機会をつくってほしいです。
・カリキュラムに位置づけるようにできたらよい。講演会などを多く企画してほしい。
・縦割りをなくすこと。
・高齢化社会の中で多くの問題があります。生活そのものの関わりを行政として援助していただく事が多い中で、どこに
相談をするのかがわかりにくく困ってます。窓口を広げていただきたいと思います。
・自治体の消費生活センターに専任の職員を配置すること。
・情報提供と法律の研修。
・大学との連携。
73
問7) 消費者問題を取組んでいくにあたり、国や地方自治体に期待すること
・あらゆる場面で「消費者意識」を機軸にした施策の検討、状況分析を希望します。その上で各消費者団体、NPO団体
教育機関等との連携を図り消費者問題に取り組んで頂きたいと思います。
・情報の届きにくい方々への情報提供。子供を取り巻く問題・犯罪・被害に合わないような取り組み。
(弁護士さんなど、学校・教育現場での子供への授業、とてもすばらしいと思います。)
・一方通行の消費者行政にならないようにして欲しい。いち消費者が何を求めているのか、何が欲しいのかをより早く
把握して行政につなげてほしい。
・地域支援のための橋渡し役と資金の支援。
・老人会・サークル等からの出前口座の依頼を待っているのではなく数人でもいいから積極的に出掛けるような体勢作り
・学校教育の中にじっくり消費者問題を取り扱えるところ、時間を作ってほしい。高齢者はの情報提供方法の研究と
実践に力を入れる。
・地域には様々な活動や人材があるのでつなぐ基点となってほしい。
・世代別の情報分離が著しいため世代別に同年代くらいの方からの消費者問題の話があると嬉しいです。
・新しい情報などの発信と共有が大切。
・窓口を一元化してほしい。
・食の安全に関しては家庭科の教員、地域行政の栄養士の力は大きいと思います。偏った考え方の是正、新しい
正しい知識の啓蒙を期待します。
・薬の危険性をもう少し強く伝えて欲しい。
・消費者側に立った法政正。
・食の安全性。
・消費=食のイメージが強い、もっと広くアピール(周知)する活動が必要では。
・規制をかける、ガイダンスを設ける等の活動。
・小・中・高への消費者教育・消費者問題に直面したときのフォロー。
・ワンストップサービスの徹底、弱者の目線での問題対応を進めて欲しい。
・学生向けの消費者教育(セミナー・フォーラムなど)を参加しやすい形で開催してほしい。
・食の安全。
74
◆その他・感想・意見
・消費者関係者はあくまでも中間組織であり最終的には司法書士・弁護士・医師等につなげなければいけない
今日のフォーラムは現在とりくんでいる人々の講座があり非常に有効jでした。
・テーマが広く、とてもむずかしく思います。一つ一つ取り組んでいきたいと思います。
・最初は難しそうだと思ったが、大学生が参加しても、とても得るものの多い時間だった。
・参加できたことを光栄に思います。
・様々な団体のとりくみを聞くことができてよかった。
・普段なかなかお会いできない消費者庁長官にお会いできて満足しました。
・分科会での進行の方、おつかれさまでした。笑顔で誘導してくださったので、話しやすかったです。
・分散交流会で他の団体の方々と課題整理ができ、大変参考になった機会があれば次回も参加してみたい。
・まだ何となくではあるが自分がやらなければならないことや、やろうとする勇気をいただきました。
・つながり、学ぶことは大切だと思います。笑顔で健康の人生を送る為にも日々、楽しいことを学んでいきたいと思います。
・貴重なお話をたくさんうかがった事大変うれしく思います。今後の活動に役立てたいと思います。ありがとうございました。
・生活していく上で消費は切り離せないもの。とても参考になりました。考えていく事がこれからも大事だと思いました。
・人と人がつながり、交流することが大事だと改めて感じた。
・今日は、たいへん楽しく多くのことを学びました。自分達がこれからやろうとしていることを進められている話を聞き
すごく参考になったり交流会では、他業種の方たちの意見も聞けてよかったです。
・消費者庁の資料データが多い割りに、説明が不足していると思った(1時間は必要)。
・とても勉強になりました。
・会場設定が良かった(受付・移動等がスムーズ)。
・多方面からの出席者が多かったせいか年代の若い層が多く見られ、これからが楽しみである。
・最初の板東さんのお話がページがたくさんとんだ話だったのでどのぺージを指しているのかわからなかった。
・基調講演はもっと別の視点からの分析的な話が聞きたかった。トラブル対応も大事ですがトラブルがない社会に
どうすれぼできるのかみたいな講座がききたい。
・いつもおつき合いのない団体の方の意見が聞け、参考になった。
・NPOの活動はなんとなく、うさんくさく感じていましたが様々な取組みに成果をあげていらっしゃることがわかり
驚きました。だれかがやってくれるまで待つのではなく、自分から行動することが大切なのだと思いました。
このフォーラムに参加して小さなことから始めたいと思います。
・分散会の参加者の名簿が各テーブルにあるとよいと思います。また話し合う内容についてのレジュメが用意されていると
より議題にそった話ができると思います。
・地区のつながりが実際希薄になっていると思いました。
・いろいろな事例が聞けてとても良かった。
・大学生の参加者から若い世代の消費者問題についての考えを聞くことができて良かった。
・プログラムスケジュールがタイト。せっかくの発表が十分に聞けなかった。
・お疲れ様でした。今日のお弁当おいしかったです。はなまつりらしくて新潟らしさを出した心遣いがうれしかったです。
・千葉は先行されていますね。
・様々な地からの報告を受け、その何割かは自分の地域せもあるとは思うものの、しかと見届けていない。
・その機能を知り、力を添えるチャンスがあれば?又今回知ったアイデアを伝えられることも大事な今後に
つながるものと思いました。
・参加して収穫ありました。動くことの大切さを再認識。
・様々なお立場の方からお話を聞くことができ有意義でした。
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◆その他・感想・意見
・フォーラムの回数を増して欲しい・多くの消費者に知ってほしい
・ご準備他大変なことと思います。 個々充実した内容でありました。感謝申しあげます。
・行政・団体からの取組実践報告は大変勉強になりました。安心して暮らせて、日々心豊かにと心に残りました
大変勉強になりました。
・ヒントをいっぱい頂きました。学生の参加がいたのは良かった。消費者トラブルを防ぐために、いろいろな団体が
ネットワークをつくることが大事だと痛感しました。
・今後もいろいろな情報を得る集まりには積極的に参加していきたいと思います。
・茨城NPOセンター・コスモズの横田氏の講演にあった「見守り活動に行くのではなく対象者を活動の場に引き出し
接点を増やすことが大きな見守りにつながる」という視点に感銘を受けました。
・学生さんが参加したのはよかったので今後も幅広い層からの参加をお願いしたい。
・初めて参加でしたが、各団体の発表はすばらしいと思いました。
・相談員としてはあまり外に出る事が出来ない。訪問活動も必要と感じている。
・参加してよかったと思います。いろいろな消費者グループの存在と活動を知ることができました。
・コモンズの活動に共感した。
・分散交流会で自分と違う年代の人の意見がきけて、大変勉強になりました。
・開催を知りませんでしたが参加して、勉強になりました。
・普段と違った世代、所属の方と交流できたのは良かったですが、交流で終わったしまった感があります。
(それはそれで良し?)
・消費者庁の地方移転には絶対に反対します。2009年消費者庁設立の理念を考えれば、各省庁との連携を考えれば、
地方移転など考えられません。消費者庁の役割を理解していない”お役人”の考えです。
・出身団体を意識しないでトークをできるよう工夫して欲しい。
・分散交流会でかなり複雑な内容を話したが、それぞれが様々な取組をしていることが分かりとても充実した
時間だったと思う。
・はじめての参加だったが有意義であった。お弁当はもう少し量を増やしてもらいたかった。それかランチバイキング。
・ありがとうございました。
・分散会の進め方として自由に話し合いをするのもよいですが、少しまとを絞った内容にした方がよかったのではと思います。
・大変勉強になりました。ありがとうございます。
・どの団体の取組みも勉強になり、大変良かったです。知らなかったこと、新たに気づけたことなど、今後の自分の活動の
ヒントが見つかりました。学生さんの参加が見られ、嬉しくなりました。次世代を担う若者の参加はとても重要だと思います。
・分散交流会でいろいろな土地の方と同じテーマで話を出来るのは、よいことだと思います
・ご苦労さまでした。
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分散交流会記録用紙 「まとめ」一覧 (関東ブロック)
テーマ1:消費者教育をすすめよう
グループ番号
まとめ内容
・主催者をどこにするか
・小さい頃からの消費者教育
・財源
・団体どうしが上手くつながると発展もするし、認知も上がる。
・幅広い年齢層がつながることで大きな取組に発展していくのでは
・商品の注意書の文字の大きさに法律で規則をかけて欲しい
・同年代からリアルな話を聞いたほうが理解しやすい
・こちらからインターネットサイトに情報を取りにいくのは現実的ではない
・新入生のイベントで伝える
・年度初めのガイダンスで伝える
・社会人は新入社員向けの研修で取り上げる
・学校とのつながり、企業とのつながりが重要
・つながりの作り方を考え工夫していく必要
・何をするにしても単独では困難
・官が民間からの情報等吸い上げて、柔軟な対応が出来るようになれば。。
・全世代に必要
・世代により異なる課題があるので、それぞれに対応
・大学生からの高校3年生への合格体験記のときに、『大学生活はこんなもんだ』と消費者問題も
取り入れ、つながりを深めることも必要なのでは?(消費者庁、学校、弁護士など、全体的な力添えも必要)
・つながりを深めるためのきっかけ作りが必要。若者に魅力的なイベントを若者主体で開催できれば良い。
その結果、地域のつながりを深めることができ、災害時の結束にもつながる。
・教育をする対象を絞って、詳しく調べる(教育者が情報を入手するのは大変)
・少しずつ知識を身につけた方が良い
・身近な人を心配し気配ることも消費者教育のひとつ
・アンテナを立てて情報を得るようにする
・気遣い、情報収集
・知っている人と知らない人のギャップが大きい。そのギャップをいかにうめるか!
・「188」の周知
・テレビで取り上げること。影響が大きい
・消費者教育は体験を通じることが効果的
・ライフステージに合わせた教育(特に子ども、学生の時代は大切なタイミング)
・特に行政の力を借りながら、横のつながりをつくり、ノウハウの交換、紹介、共同開催もすればより良い教育ができる
・ロールプレイングで詐欺を体験してもらう工夫
・教える担い手を増やして、口コミで被害実態を広めてもらう。社会との接点が少ない人にも
・講演などに来ている人は大丈夫。情報のない、外に出ない人が危険
・小学5,6年なら教師が日ごろから話をすることが大切
・学生のうちに100万貯める→卒業してなにかあったときに対応できる
・子どもへの教育は親への教育も必要、親子のコミュニケーションが大切
・お年寄りは地域内のコミュニケーションが大切
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テーマ2:見守り活動・多様な連携を深めよう
グループ番号
まとめ内容
・誰もが助け合い支えあう地域社会を
・見守りだけでなく、声かけ、あいさつ
・自助、共助、公助、互助 ネットワークを広げる
~子ども食堂を中心に交流~
・配色サービスに行政の補助をつけられないのか
・行政、他の食事作り手など巻き込んで食材を活用して配色できないか
・子ども食堂でネットワークを広めたい。本当は引きこもりの中学生が地域の人たちと共に作り食事する場にしたい
・まずはやってみる。すると問題が見えてくる、小さい単位でやることの良さがある。小規模で存続できる工夫を
・地域の環境が変化→高齢化、拠点作りの場所は団地集会室を活用
・子ども食堂は高齢者の居場所→リスクを低めながらやっていく、地域の人々を担う
・枠を外して一歩踏み出す
・見守り力アップは地域力アップから
・顔が見えるつながり
見守っていく必要があるが、見守る人の数を増やして、地域での見守りをより重視するべきである。
・地域での活動(みんなで子どもを見守る)を増やすことで、高齢者自体の交流も深まる。そういった活動に出てこない人も
「地域から孤立している人」をどう外に出すか。おしゃべり以外の活動。
・消費者問題だけにスポットを当てるのではなく、防災などのくらし全体の見守りという視点から進めていくことが重要
・連携して行動へ移すことが今後重要となる
・若い世代がもっと行動へ移すような場を
・社縁がなくなるようなことが原因で出れなくなる
・情報を共有することで相互の活動にも良い影響がある
・資源を活かして見守り活動を行うこと
・活動を継続していくことが大切
・新たなことをやるのではなく、地域でお互いに何をしているかわかる状況をどうつくるか
・多くの人がつながりたいと思っているが、どうしていいかわからない
・「ご近所の力」が重要
・福祉・消費生活が一緒になってすすめることが大切
・まずは最初に地域の人たちがどこに相談すればよいか分かることが大切
・地域で孤立する人が増え、1人1つの事業者ではまかなえない。地域の様々な団体が連携して共助を実現していくことが
とても大切である。→声かけなどで顔の見える関係を作り、情報を共有していくことが重要
・異業種の方々と行う円卓会議のような取組で、同じ思いで様々な発想で問題を解決していく
・訪問業者による見守り、情報提供
グループ7 まとめ記載なし
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テーマ3:消費者市民として考えよう
グループ番号
まとめ内容
・サポーター活動状況についての共有
・家庭・地域の中で意識を高めるための消費者教育が必要
・消費者市民社会の周知
・教育⇔消費者の資質向上 関連法律の整備
・消費者ネットワークの整備と活動 ↓
ー消費者が声を上げる ↓ ー消費者が正しい判断→事業者も正しい行動をするようになる
↓
・お互いに相互扶助できる社会と消費者がそれぞれのつながりを持って次世代につなげていく
・地域コミュニティ作り再建が急務
・食を通じて命の大切さを学ぶ機会が子ども達に必要
・民生委員、地域包括センター等との情報交換、連携
・つながりを広める、深める、きっかけとなるイベント(参加だけでなく、提供側)
・年代に合わせた情報提供(回覧、メール、ライン、指示)
~必要なもの~
・地域ぐるみの見守り
・地域の茶の間、食事の利用
・町内会との協力
・配色時の声かけ
・何か大きなことをやるには行政だけでは限界があるので、人と人とのつながりの中で需要と供給を結びつけるのが必要
・色々な人の目というものが必要なので、あらゆる目方がある事が必要
・地域とのつながり
・賢い消費者も大事→次世代が一緒に学ぶ場が必要
・情報の共有化→次世代への伝継
・行政で解決できない問題は民官(民間では?)でやる→連携
・若い世代への教育の重要性
グループ7 まとめ記載なし
79
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