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総合医療情報システム更新に関する コンサルティング業務委託 要求仕様
総合医療情報システム更新に関する コンサルティング業務委託 要求仕様書 平成 25 年 3 月 近江八幡市立総合医療センター 目 次 1.本書の位置づけ 2.システム更新事業の経過 3.委託業務内容 (1) システム開発管理 (2) その他附帯する業務 4.業務体制 5.留意事項 6.本委託事業の成果物 7.その他 1 1. 本書の位置づけ 本書は、近江八幡市立総合医療センター(以下「当院」という。)が委託事業を実施する 民間事業者(以下「受託者」という。 )を募集するに当たり、その要求仕様を示すものであ る。 2. システム更新事業の経過 当院において現在稼動中の総合医療情報システム(電子カルテシステム、医事会計シス テム、各部門システム等、院内全体のシステムの総称)は、平成18年10月にシステム を新規稼動して以来6年が経過した。現システムでは、IT 技術の高度化による陳腐化、複 数ベンダのシステムによるネットワーク環境の複雑及び非効率な状況、またハードウェア の保守対応が出来なくなること等により病院運営に影響を与えかねない状況が予想され る。よって、平成26年1月に現システムを更新するため、平成24年度はコンサルティ ング業者支援のもと、システム更新に向けた基本計画、開発の要求仕様策定及び更新業務 委託事業者(以下、システム開発会社)の選定業務を行い、先日優先交渉権者を決定した ところである。平成25年度は、実稼働に向けて、業務運用設計、マスタ作成、データ移 行検証、研修、リハーサル等、総合的に進め、スムーズな稼働、満足度の高いシステム更 新を実現するにあたり、システム開発会社の開発管理、当院実施作業の適切な実施、進捗 管理、納品物の検収等を高い知識・経験者の視点からの支援を必要とするため、そのコン サルティング業務を委託する業者の選定を行う。 3. 委託業務内容 (1) システム開発管理 ① システム開発会社の実施業務内容、進捗管理支援 a) 計画の精査 全体計画、設計計画、テスト計画、リハーサル計画、本稼働計画など、システ ム開発会社が提示する計画内容を検証すること。 b) 進捗管理支援 システム開発会社の実施業務内容、進捗状況を管理し、適切な内容であるか検 証すること。改善が必要な点があれば、助言すること。 ② システム更新に伴う当院業務運用設計支援 a) 設計工程の運用設計支援 設計工程で実施する新システムの機能、帳票を活用した業務の流れの検討を支 援すること。 b) 運用体制の検討支援 システム稼動後の病院運用体制の助言をすること。 ③ システム更新に伴う当院実施作業の実施・進捗管理 a) 工程ごとに実施作業の支援及び進捗管理を行うこと。 2 b) リハーサル・本稼働 病院内の人員配置・参加者確保・備品準備・シナリオ作成の助言などを行い、 リハーサル計画及び本稼働計画の作成を支援すること。また、それに立ち会い、 評価の支援をすること。 c) その他 発生した課題のうち、当院が解決すべき事項について、助言、進捗管理を行う こと。 ④ システム開発会社納品物の検収支援 a) 設計工程納品物の検収支援 システム開発会社より提出される設計工程納品物の過不足、記載内容のレビュ ーを行い、修正事項等を指摘すること。 b) 本稼働時納品物の検収支援 システム開発会社より提出される最終納品物の過不足、記載内容のレビューを 行い、修正事項等を指摘すること。 ⑤ 導入後の保守内容の精査の支援 a) 保守範囲の検討 妥当と言える保守範囲や運用方法について、提案をすること。 b) 保守提案内容の精査 システム開発会社が提示する平成26年4月以降の保守提案内容を確認し、妥 当な内容であるか確認し、助言すること。 ⑥ その他 a) システム開発会社にて、本稼働までに発生した課題が適切に管理されているか 確認すること。また、その解決策が適切であるか確認すること。 b) 稼動後に発生する課題の整理と対応方法について、解決方法の相談・助言をす ること。 (2) その他附帯する業務 ① 定例会議の開催と会議体制の運用支援 a) 必要な会議体制について、事例を踏まえて助言すること。 b) 会議体制の構築にあたっては、事例を踏まえてどのように管理していくべきか を提案し、その中心となって、管理業務の支援を行うこと。 c) システム開発会社から提示されるスケジュール・会議の議題・システム上の機 能搭載方法の適性を確認し、会議資料作成にあたり、修正が必要な場合は修正 すること。 d) 定期的に実施される工程会議のための資料要求をし、内容等についての確認作 業を支援すること。 e) 進捗がおもわしくない部分については、一般的な対応方法などに照らし合わせ、 解決方法を検討すること。解決方法の検討にあたっては、当院やシステム開発 会社の意見を鑑みて進めること。 3 f) システム開発会社に対して、スケジュールの進捗状況を管理するために必要な 資料提供を依頼すること。必要時は、当院に対して資料提示を求め、確認する こと。 g) 会議に参加時は、他病院の事例や経験をもとに適切な助言を行うこと。 h) 当院が実施しなければならない業務に抜け漏れが発生しないよう進捗管理す ること。 i) 特に課題の多い部門などについては、個別に当院の部門担当者とシステム開発 担当者に対して面談し、問題解決を促すこと。 ② その他 a) 当院の職員と共同しての各種調整・検討を行うこと。 b) 必要に応じて関連資料の作成を行うこと。 c) 月次業務報告を提出すること。 4. 業務体制 (1) プロジェクトマネージャー ① 本業務にプロジェクトマネージャーを設置すること。 ② プロジェクトマネージャーは、本業務の全体を管理し、メンバーの統括・指導を 行うこと。 ③ プロジェクトマネージャーは、医業経営コンサルタント及び医療情報技師の資格 を保持していること。又はそれらの資格に準ずる知識・経験を有していること。 ④ プロジェクトマネージャーは、10病院以上でコンサルティング業務を経験した ものであること。なお、単なる管理者としての経験ではなく、定例会議などに参 加し、具体的にプロジェクトの作業者としての経験があること。 (2) プロジェクトメンバー ① プロジェクトマネージャーとは別に、本業務のプロジェクトメンバーを2人以上 設置すること。 ② プロジェクトメンバーの中には、連絡がとりやすいよう、事務連絡担当者を1人 以上設置すること。 ③ プロジェクトメンバーは、複数の病院システム導入経験のあるものを採用するこ と。 (3)管理体制 ① プロジェクトマネージャー及びメンバーの作業を管理し、社内で定期的にチェッ クする体制を有し、問題解決を担当する管理メンバーを設置すること。 ② 管理メンバーによるセキュリティ管理を実施すること。 5. 留意事項 (1) 業務を実施する上での留意事項 ① 現状確認・把握 4 a) 平成24年度に行った基本計画・仕様書作成・システム開発会社選定フェーズ について過去の経緯等を十分に細かく把握・理解した上で本業務を実施するこ と。必要であれば、当院担当者にこれまでの経緯等についてヒアリングするこ と。 b) 本業務の中で、平成24年度に行った業務に起因する問題が発生した時も、誠 意を持って解決にあたること。 c) 本業務開始後すみやかに、システム開発会社との打ち合わせを実施し、経緯を 十分に把握してから本業務を進めること。 ② 管理資料の提示 a) 十分実績のある導入管理ツールを提示すること。管理ツールには、全体進捗管 理・マスタ管理・QA管理・リハーサル管理を含むこと。管理資料はシステム 開発会社との打ち合わせなどに利用できること。 b) 管理ツールは、必要に応じ、システム開発会社・当院との確認に利用すること。 6. 本委託事業の成果物 (1) 総合医療情報システム更新に関するコンサルティング業務報告書(A4版縦を基本 とする)の印刷原稿(正1部、副1部) (2) 全ての電子データ CD-R2枚 作成するドキュメントのファイル形式は、Word2003、 Excel2003 及び PDF 版とする。 7. その他 (1) 厚生労働省、経済産業省、総務省、内閣府、関連団体等が公表した保健医療分野、 情報技術等に関する法令・方針・施策・ガイドライン等について内容や動向を正し く理解し、本業務に適用するものとする。 (2) 要求仕様書に記載されていない事項については、当院と受託者が誠意をもって協議 し、決定するものとする。 以上 5