Comments
Transcript
表計算 (Excel) とデータ処理 (1) 表計算ソフトとは 表形式でデータを処理
情報機器操作II 資料 2016.5 表計算 (Excel) とデータ処理 (1) 表計算ソフトとは 表形式でデータを処理することを目的としたソフト(アプリケーション)。 「表 (table)」で表現できるデータを処理する目的で利用される。 代表的な製品名は, Microsoft Office Excel 2013 など。 [課題]表計算ソフトでどんなデータ処理を行うことができるか,例を3つあげなさい。 Excel の起動 タスクバーに登録されていれば,タスクバーから起動する。 他のアプリケーションと同じく,「スタートメニュー」から起動する。 近い過去に起動していれば,スタートメニューに表示されるが,無ければ,「すべてのプログラ ム」→「Microsoft Office」とたどり,Microsoft Office Excel 2013 をクリックして起動する。 Excel の終了 ウィンドウ右上の「閉じるボタン」をクリックする。 ただし,編集途中の場合は,保存するかどうか聞いてくるので,はい(保存する場合),いい え(保存しないで終了する場合),キャンセル(終了するのを取りやめる場合)を判断してクリッ クする。 1/4 情報機器操作II 資料 2016.5 Excelのウィンドウ データは「ワークシート」の「セル」にキーボードから直接入力することができる。 Excel の操作は,「メニューバー」から操作したいカテゴリーを選び,「ツールバー」のボタン をクリックすることで行う。ボタンが何をするものかわからないときは,ボタンの上でマウスを 停止させると簡単な説明(ツールチップ)が表示される。それでもわからないときは「ヘルプ」 を表示させて調べる。 Officeボタン クイックアクセスツールバー メニューバー リボン 数式バー セルポインタ ワークシート タブ Excelのメニューとツールバー メニューをクリックすることで,いろいろな機能を切り替えて使うことができるようになってい る。 (練習)リボンを切り替えて,どのような機能があるか表示させてみなさい。 [ファイル]/[ホーム]/[挿入]/[ページレイアウト] [数式]/[データ]/[校閲]/[表示] 2/4 情報機器操作II 資料 2016.5 表の操作 セルの選択 上下左右矢印キー または 目的のセル上でクリック(入力後 return キーで,セルポインタ は下に移動する。) 1つのセル 当該セルをクリック 複数のセル領域 領域の左上のセルから右下のセルに向けてドラグ またはシフトキーを押しながら対角のセルをクリック 離れた複数のセル コントロール・キーを押しながらセルをクリック 行,列全体の選択 行/列全体の場合は行/列番号をクリック 不連続のセルの場合は, コントロール・キーを押しながら クリック 行 ワークシート左端の行番号列 (1, 2, 3,...) で選択 列 ワークシート上端の列記号行 (A, B, C,...) で選択 ワークシート全体の選択 ワークシート左上端にある領域(行・列番号の交点)をクリック 行,列幅の調整 行/列番号の右/下の縁をドラッグ 行 ワークシート左端の行番号列 (1, 2, 3,...) で選択 列 ワークシート上端の列記号行 (A, B, C,...) で選択 セルの表現 ツールバーにあるセル表現の指定ボタンにより,選択したセルの表現を変更することができる。 より詳しいセル表現の設定は,ツールバーの右下にある小さい□をクリックし,「セルの書式設 定」パネルの中で行う。 3/4 情報機器操作II 資料 2016.5 セルのコピーと貼付け 基本は,コピーしたいセル(または複数の領域)を選び,「コピー」(Ctrl+C) (「コントロールキー」を押しながら C を押す) コピー先のセル(または複数領域の左上のセル)を選び「貼付け」(Ctrl+V) 1つのセル 当該セルをクリックして「コピー」 複数のセル領域 領域の左上のセルから右下のセルに向けてドラグして「コピー」 またはシフトキーを押しながら対角のセルをクリックして「コピー」 貼付けたいセルを選んで。「貼り付け」 効率的なセルのコピー(ドラッグコピー) 特定のセルを右方向または下方向にコピーしたい場合は, ・コピーしたいセル(またはセル領域)を選ぶ ・セルポインターの右下にある四角をコピーしたい領域に合うようにドラッグする。 ※※ドラッグ開始時のカーソル形状をよく確認すること※※ [練習] セル操作の練習:手間をかけずに「チェッカーボード」を作ってみよう。 4/4 情報機器操作II 資料 2016.5 表計算 (Excel) とデータ処理 (2) セルに入力できるデータ セルに入力できるのは, 式(=で始まるエクセルの式。乗算記号は *,除算記号は / を使う) 数値(数として表現されたデータ) 文字列(数として表現されたデータ以外) セルの「番地」 ワークシートには,列を示す記号としてアルファベット,行を示す記号として数字が書かれてい る。通常セルの位置は,この列記号と行記号を合わせて指示することができる。一番左上のセル であれば A列の1行目 など。 ワークシートのセルの位置を示すには,2つの考え方がある。 絶対位置指定 絶対位置指定は,現実世界の「住所」と同じような指定方法である。 相対位置指定 相対位置指定は,「ここから3軒右の家」のように,「今いる位置」からどの方向にどの程度 はなれているかを指定する方法である。 会計表を作る(1) A列に商品名,B列に単価,C列に個数,D列に価格(単価 個数),E列に税込み価格(価格 1.05)の表を作る。 手順 1)1行目は,項目名として,商品名,単価,個数,価格,税込み価格とする。 2)2行目は, D列: =B2*C2 E列: =D2*1.05 3)A, B, C 列に適当なデータを入力して,価格,税込み価格が正しく計算できいることを確認 1/4 情報機器操作II 資料 2016.5 4)D2, E2 を下方向に4行分コピーして,A,B,C 列にデータを入力してみよう。 注目: D3 にセルポインタを移動して,数式バーに何が表示されるか確認しよう。 E3 だとどうか。 D4, E4. D5. E5 だとどう表示されるか。 会計表を作る(2) さて,消費税が上がりそうだ。上で作った表では, 1.05 という値が,E 列のセルすべてで使わ れているので,10%になったら直すのが大変だ。 そこで,消費税の値,というセルを作ってしまい,消費税の計算にはこのセルの値を使うこと にしよう。 手順 1)表の1行目と2行目を選択して,「行の挿入」をする。 2)A1に「消費税」, B1 には現行の 1.05 を入力する。 3)E4 をクリックして,式を =D4*B1 にする。 4)うまく計算できたようだ。 5)E4 を下方向に4行分コピーしてみよう→計算が変だ! 2/4 情報機器操作II 資料 2016.5 6)もういちど E4 をクリックして式を =D4*$B$1 に変更する。 7) E4 を下方向に4行分コピーしてみよう。 8) B1 の 1.05 を 1.1 に変えて,ちゃんと消費税の計算ができているか確かめよう。 ふたたびセルの番地 エクセルの「式」でセルの番地の指定方法は, 行と列の記号をそのまま書くと「相対指定」になる。 行,列それぞれに $をつけると「絶対指定」になる。 問題 (1)セル D5 に入力した式の中に D4 というセル指定があった。 D5 から見て,どんな位置関 係にあるセルか。 (2)セル D5 に入力した式の中に F7 というセル指定があった。 D5 から見て,どんな位置関 係にあるセルか。 (3)左に2列,下に3行離れたセルの位置を,セル D5 に入力したい。どう指定すれば良い か。。 3/4 情報機器操作II 資料 2016.5 [練習問題] 1 最初に小遣いの「残高」を記入しておくと,毎回購入金額を入力するだけで,その時点の「残 高」を計算してくれる「買い物帳」を作成しなさい。 2 「買い物帳」を改造して,アルバイト代等,収入が入ったら増えた残高も計算してくれる「小 遣い帳」を作成しなさい。(新たにワークシートを追加して,「買い物帳」全体をコピー,貼付 けして作ること) 3 「小遣い帳」で,残高がマイナスになると文字色が自動的に赤になる(赤字!)にしてみなさ い。 4/4