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難燃剤カタログ(2016年1月版)
難燃剤カタログ 株式会社尾関 化成品事業部 2016年1月版 E-mail:[email protected] URL:http://www.ozekinet.com ■東京本社 〒104-0043 東京都中央区湊1-2-9 尾関ビル TEL:03-3297-3211 FAX:03-3297-3230 ■大阪支店 〒541-0054 大阪市中央区南本町1-7-15 明治安田生命堺筋本町ビル8F TEL:06-6266-7890 FAX:06-6266-8823 弊社取扱の難燃剤について 臭素系、窒素系、リン系、ホスファゼン系、無機系、アンチモンと、幅広いライン ナップでハロゲン・ノンハロゲンそれぞれご用意しております。 難燃剤 ハロゲン系 臭素系難燃剤 ノンハロゲン系 窒素系難燃剤 リン系難燃剤 無機系難燃剤 ホスファゼン系 難燃剤 アンチモン 弊社では多くのお客様の処方に対応できるよう、上海支社を活用して各種別に複 数の製品を取り揃えました。また、近年注目されるイントメッセント系、供給・価格 ともに不安定な三酸化アンチモンも弊社ルートにて安定供給が可能です。 既存処方でのVA提案、海外展開時の同時原料供給など、海外原料の提供にて 貴社の製品開発に寄与させていただきます。 2 臭素系難燃剤-1 化学名 推奨用途 構造 CAS No. 臭素 含有率 融点 TGA 特徴 臭素化ポリスチレン Brominated polystyrene PA、PBT、PET 88497-56-7 64%以上 265-324℃ 1%:340℃ 5%:375℃ 10%:384℃ 耐黄変、耐熱性、 耐ブリード ビス(ペンタブロモフェニル)エタン Decabromodiphenylethane HIPS、PE、PP、PBT、 PA、UPE、エポキシ 84852-53-9 82% 350℃ 1%:332℃ 5%:365℃ 10%:378℃ 高効果、耐熱性、 多様性 デカブロモジフェニルエーテル (DecaBDE) Decabromodiphenyl ether HIPS、PE、PP、ABS、 PBT、UPE、エポキシ、 PA、繊維 1163-19-5 83% 305℃ 1%:320℃ 5%:365℃ 10%:387℃ 高効果、多様性 ペンタブロモベンジルアクリレート (ポリマー) Poly(pentabromobenzyl acrylate) PBT、PA、アロイ 59447-57-3 71% 190-220℃ 1%:320℃ 5%:330℃ 10%:335℃ 耐熱性、耐黄変、 繊維強化樹脂・再 生樹脂に相容 TBBA・ビス (ジブロモプロピルエーテル) Tetrabromobisphenol A bis(dibromopropyl ether) PP、HIPS、ABS 21850-44-2 68% 113-117℃ 1%:299℃ 5%:312℃ 10%:321℃ 難燃効果良好、耐 熱性 エチレンビステトラブロモフタルイミド 1,2-Bis(tetrabromophthalimido) ethane HIPS、PBT、PET 32588-76-4 66% 460℃ 1%:336℃ 5%:417℃ 10%:430℃ 耐熱性、耐紫外線、 耐ブリード、低導 電性 2,4,6-トリス(2,4,6-トリブロモフェノキ シ)−1,3,5-トリアジン 2,4,6-Tris-(2,4,6-tribromophenoxy)1,3,5-triazine HIPS、ABS 25713-60-4 67% 230℃ 1%:351℃ 5%:385℃ 10%:400℃ 耐熱性、耐紫外線、 耐ブリード テトラブロモ無水フタル酸 Tetrabromophthalic anhydride PU、エポキシ、不飽和 ポリエステル、PS 632-79-1 68% 280℃ 1%:202℃ 5%:228℃ 10%:240℃ 難燃効果良好 3 臭素系難燃剤-2 化学名 推奨用途 構造 CAS No. 臭素 含有率 融点 TGA 特徴 TBBA・ビス(アリ−ルエーテル) Tetrabromobispehenol A bis EPS 26327-89-3 51% 115-120℃ 1%:211℃ 5%:224℃ 10%:238℃ 難燃効果良好、耐 紫外線 TBBA・カーボネートオリゴマー Phenoxy-Terminated Carbonate Oligomer of Tetrabromobisphenol A PBT、PET、PC、ABS、 PC/ABS、ポリサルフォ ン 94334-64-2 52% 190-210℃ 1%:376℃ 5%:412℃ 10%:426℃ 耐熱性、耐紫外線、 低導電性 TBBA・カーボネートオリゴマー Phenoxy-Terminated Carbonate Oligomer of Tetrabromobisphenol A PBT、PET、PC、ABS、 PC/ABS、ポリサルフォ ン 71342-77-3 58% 210-230℃ 1%:356℃ 5%:407℃ 10%:425℃ 耐熱性、耐紫外線、 低導電性 テトラブロモビスフェノールA(TBBA) Tetrabromobisphenol A ABS、エポキシ、プリント 基板 79-94-7 58% 180℃ 1%:227℃ 5%:254℃ 10%:270℃ 耐黄変、耐熱性、 耐ブリード 52434-90-9 65% 105-115℃ 1%:110℃ 5%:172℃ 10%:208℃ 耐光性 トリス(2,3-ジブロモプロピル)イソシア ヌレート PE、PP、PVC、PU、不 Tris(2,3-dibromopropyl) 飽和ポリエステル Isocyanurate 4 臭素系難燃剤-3 化学名 臭素化エポキシオリゴマーEPタイプ (両末端エポキシタイプ) Brominated Epoxy Oligomers (EP Structure) 推奨用途 PBT、PET、ABS、 HIPS、 PS、 PC/ABS CAS No. 68928-70-1 分子量 軟化点 分解温度 臭素含有率 末端封鎖 外観 1600 108-120℃ 336℃ 49-51% 無 白色粉末 10000 135-145℃ 350℃ 51-52% 無 白色粉末 25000 145-155℃ 350℃ 51-53% 無 白色/淡黄色顆粒 30000 145-155℃ 350℃ 52-54% 無 淡黄色顆粒 40000 145-155℃ 350℃ 52-54% 無 淡黄色顆粒 構造 化学名 推奨用途 CAS No. ABS、HIPS、PS、 PC、PC/ABS ABS、HIPS、PS、 PC、PC/ABS 臭素化エポキシオリゴマーECタイプ (末端封鎖タイプ) Brominated Epoxy Oligomers (EC Structure) PBT、PET、ABS、ナ イロン、PC、 PC/ABS 139638-58-7 135229-48-0 分子量 軟化点 分解温度 臭素含有率 末端封鎖 外観 1400 90-105℃ 350℃ 58-61% TBP 白色粉末 2000 106-120℃ 360℃ 55-56% TBP 白色粉末 10000 165-190℃ 360℃ 51-53% TBP 白色/淡黄色顆粒 構造 5 窒素系難燃剤 化学名 推奨用途 構造 CAS No. PN含有率 PH 分解温度 特徴 メラミンポリホスフェート Melamine Polyphosphate PA、エポキシ 218768-84-4 P:13% N:43% 5-7 330℃ メラミンシアヌレート Melamine Cyanurate PA 37640-57-6 N:48% 5-7 440-450℃ 耐黄変、電気特性 ポリリン酸アンモニウム(APP) Ammonium Polyphosphate PE、PP、シーリング、 PU、木 68333-79-9 P:31% N:15% 5-8 250-300℃ 高効果、耐熱性、耐水 性 耐熱性 6 リン系難燃剤 化学名 推奨用途 構造 CAS No. リン 含有率 融点 粘度 TGA 特徴 ビスフェノールAビス (ジフェニルリン酸エステル) Bisphenol A diphosphate (diphenyl phosphate) PC、PCのアロイ、 PS 181028-79-5 8.9% 80℃ 100-120 1%:255℃ 5%:372℃ 10%:398℃ 耐熱性、耐加水分 解性 レゾルシノール ビス (ジフェニルリン酸エステル) Resorcinol bis (diphenylphosphate) PC、PCのアロイ、 PS、発泡PU、ABS 57583-54-7 10.5% 25℃ 500-800 1%:290℃ 5%:325℃ 10%:360℃ 低揮発性、耐熱性 トリイソプロピルフェニルリン酸エステル Triaryl Phosphate Isopropylated PVC、フェノール樹 脂 68937-41-7 8.1% 25℃ 500-800 1%:197℃ 5%:217℃ 10%:235℃ 高効果、耐熱性 トリフェニルリン酸エステル Triphenyl Phosphate PPO、フェノール樹 脂、ビニル、PVC、 PP、PC 115-86-6 9.5% 47-53℃ - 1%:198℃ 5%:231℃ 10%:247℃ 高難燃性、多様性 トリメチルリン酸エステル Trimethyl Phosphate 硬質発泡PU、不飽 和ポリエステル 512-56-1 22.1% 25℃ 2.0 - 水溶性、低粘度、リ ンの含有量大 トリエチルリン酸エステル Triethyl Phosphate 硬質発泡PU、不飽 和ポリエステル 78-40-0 17.0% 25℃ 1.6 - 水溶性、有機溶剤 にも溶解、低粘度 トリクレジルリン酸エステル Tricresyl Phosphate PVC、フェノール樹 脂、エポキシ、エン プラ 1330-78-5 8.4% 25℃ 58 - 電気絶縁性 13674-84-5 9.5% 32.5%(塩素) 25℃ - - 耐加水分解性、低 揮発性 トリス(クロロイソプロピル)リン酸エステル PVC、硬質発泡PU、 Tris(1-chloro-2-propyl)Phosphate PET、エポキシ 7 ホスファゼン系難燃剤 化学名 ホスファゼン化合物 Phenoxycycloposphazene 推奨用途 エポキシ、PET、PC 構造 CAS No. 含有率 融点 揮発分 分子量 特徴 1184-10-7 99.0% 112-115℃ 0.2max 693.57 耐加水分解性、高温 での安定性、電気絶 縁性 ■ホスファゼン化合物について 【特徴】 1. 難燃性能が高い 2. 耐加水分解性が格段に優れている 3. 高温での安定性が高く、分解放散しない 4. 機械特性、絶縁性能がリン酸エステルよりも優れている 5. 少量添加で良く、ブルーミングしない 現在プリント基板向けエポキシ、エポキシ系接着剤、高耐熱コネクタ用ポリアミドにも使用されています。 スマートフォン等のハイエンド積層板用エポキシ樹脂向けにも多く採用されている原料のひとつです。 8 無機系難燃剤 化学名 推奨用途 CAS No. 純度 融点 PH TGA 特徴 ホウ酸亜鉛 Zinc Borate PVC、PE、PP、エポキシ、PA、ゴム 1332-07-6 99% - - 1%:202℃ 5%:248℃ 10%:290℃ 煙少、機構と電気特性のバランス 水酸化マグネシウム Magnesium Hydroxide 電線被覆、PE、PP、エポキシ、PA、ゴム 1309-42-8 99.5% 350℃ - 1%:362℃ 5%:388℃ 10%:404℃ 耐熱性、煙少 水酸化アルミニウム Aluminium Hydroxide 電線被覆、PE、PP、エポキシ、PA、ゴム 21645-51-2 - - - - 耐熱性、煙少 黒鉛(グラファイト) Graphite エラストマー、塗料、繊維、発泡樹脂 7782-42-5 - - - - 煙少、無移行性 9 アンチモン 化学名 推奨用途 CAS No. 粒径 純度 融点 TGA 99.8% - - 特徴 0.6μm 三酸化アンチモン Antimony Trioxide PE、PP、PVC、ABS、PUR、PBT 1309-64-4 1.5μm ハロゲン系難燃剤との併用による相乗効果で難 燃効果 3.0μm ■三酸化アンチモンについて 「難燃助剤」として臭素系難燃剤との併用(PVCへの単独使用もあり)で根強い需要がありますが、アン チモン鉱石は中国が世界市場をほぼ独占、また中国政府がアンチモンを含むレアメタル・レアアース関 連の規制を行っているため、価格と供給が安定しない原料のひとつでした。 依然として輸出数量がコントロールされていますが、弊社では上海支社を活用して2社のリソースを確 保し、お客様へのさらなる安定供給、別リソースの確保によるリスク回避をご提案いたします。 (価格は都度変動しますので、お気軽にお問い合わせください) 10