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2010 - 千葉大学 大学院人文社会科学研究科

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2010 - 千葉大学 大学院人文社会科学研究科
巻頭辞
人文社会科学研究科長(兼・社会文化科学研究科長)
中川
裕
2010 年度の年報の巻頭言を述べるにあたり、3 月 11 日に起こった東日本大震災のこと
に触れないわけにはいかないだろう。この震災により東北・北関東は莫大な被害を受け、
千葉大学の学生・教員の中にも、実家や家族に被害が及んだ人たちが少なからずいる。直
接被害にあった人たちばかりでなく福島第一原発の事故や、電力不足など、今後の学生生
活や研究活動に大きな影響を与える問題も、これからの課題として私たちの上にのしかか
ってきている。そのような意味で 2011 年度は全国的にこれまでの大学のあり方を考え直
す、大きな転機となるかもしれない。また、人社研は 2006 年度に発足し、前期課程2年、
後期課程 3 年を経て 5 年目の 2010 年度に、いわゆる完成年度を迎えた。その意味でも今
回の年報は、これまでの人社研の総決算ともいうべき意味を持っている。
世界的な経済の縮退に加え、今回の震災で、大学運営はますます厳しさを増すことにな
ろう。しかし、その一方で、科学研究費の若手育成のための制度改革などは明るい材料と
なっている。学内的にも RA や特別 RA といった経済的支援、あるいは留学生支援室の活
動など、院生に対する研究支援はさまざまな形で整備されてきており、研究を志す人たち
の道は決して暗く閉ざされたものではない。
そこにおいて各人に問われるのは、自分の研究はいったい何のためあるのかという自ら
への問いかけであろう。自分が学業を続けるため、研究活動をするためには、直接間接に
多くの人たちが協力・支援を行ってくれているのである。また今回の震災によって、これ
まで自分達がいかに恵まれた環境にいたのかにあらためて気づいた人も多いだろう。そう
したことを意識せずに、ただひたすら自分のためだけに研究を行おうとしても、もはやそ
れは通用しない。自分のためというのは、自分の経済生活や名誉のためということばかり
ではない。「学問の発展のため」というのも、その学問が何のためにあるのかを考えなけ
れば、ただ自分の満足のために行うのであり、自分のためであることに他ならない。
今回の震災を契機に、人文社会科学的研究の意味をあらためて問いなおしながら、自分
達の研究を発展させることが、人社研の教員および院生に課せられた今後の課題であり、
それをいかに支援し、学習・研究をしやすい環境を作って行くかということが、人社研と
いう組織に課せられた課題であろう。
目
1
次
研究科の概要
1)一年をふりかえって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2)年間主要事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3)平成22年度新入学生
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
4)学位取得者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
5
平成22年度専任教員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
6)教員の異動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
2
教授会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3
運営委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
4
社会文化科学研究科委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
5
社会文化科学研究科運営委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
入試委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
7
学務委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
8
各種委員会
20
1)学術推進企画委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
2)将来構想委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
3)自己点検委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
4)紀要・年報編集委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
9
開催行事
1)研究科による各種企画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
2)国際シンポジウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
10
研究プロジェクト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
*各プロジェクトの目次については、43 ページを参照のこと。
11
人社研ニューズレター
1 研究科の概要
1)一年を振り返って
前人文社会科学研究科長(兼・社会文化科学研究科長)
石田
憲
昨年度は大学院 GP が終了した後、どのように院生への取り組み体制を低下させないようにす
るかという課題に直面していた。結果として、この 3 年間で後期博士課程の標準修業年限内修
了者数は毎年 5 人を維持し、しかも昨年度は留学生の比率が 100 %となった。これは留学生へ
の論文指導を維持してきたことの成果と考えられる。他方、社会人院生の比率は後期課程におい
て漸減傾向にあり(2009 年までは約 4 分の 1 を占めていたのが、ここ 2 年間は約 15 %に低下)、
経済的動向に影響されていると推測されるが、今後この問題についても対応を考えていく必要が
あろう。とくに大学院 GP プログラムでは社会人支援プログラムサテライト講義などを実施して
いたことなどを鑑みると、市民にも開かれた大学院のあり方を今後も検討していく必要があると
思われる。
昨年度の研究セミナーとしては、スティーヴン・ワイズ博士が「動物法・動物の権利をめぐっ
て」の記念講演を 7 月 14 日に行なった。また、千葉大学スタートアップ COE プログラム「環
境制約・人口減少化でのコミュニティ形成」として「持続可能な地域コミュニティの形成に向け
て」が 12 月 18 日に 5 名の講演者により開催された。さらに、研究科長裁量経費から以下の 2
件の試みに対して支援が行われた。一つ目は地域振興を目指した千葉市栄町プロジェクトへ予算
が配分され、数年にわたる地域コミュニティと大学をつなぐ活動を支援した。そして二つ目とし
ては、「日本語を母語としない親と子どものための進路ガイダンス」のプロジェクトに支援が行
われた。これは、日本の高校に通いたいと考えている外国人の中学生と親のために、地域のボラ
ンティア・グループと中学・高校教員が協力して開催している多言語の進路ガイダンスである。
地域と世界を結びつけていくことに研究機関も積極的に関わっていくことは、今後も重要となっ
ていくと考えられる。
また、昨年度は人文社会科学研究科の改組を目指し、岐路に立つ人文社会科学系部局の状況を
改善すべく試みてきた。現在、文科省との折衝が続いているが、定員充足が求められている現状
で、2011 年は人社研成立以降、初めて博士前期課程で 10 %定員を割り込む入学者を経験する
ことになった。こうした状況を改善させるためにも、改組が進められている。ここ 2 年間の平
均をとれば、なお 60 名以上の前期課程入学者は維持しているが、改組後の教育体制を充実させ
ながら、内外に対する人社研のアピールを試みていく必要があろう。なお、博士後期課程につい
ては、ここ 3 年間でも 17,18,20 と漸増を続けており、修了後の就職状況を考えても健闘して
いる。前期課程についても就職状況は、現在の厳しい環境下では決して悪いものではなく、今後
も地道に努力を続けていくことが期待される。しかし、何より優れた研究を個々の教員が生み出
し、それが教育にも反映されていくという基礎的な営みこそが、もっとも重要であることに変わ
りはない。
-1-
2)年間主要事業
平成22(2010)年
4月12日
4月21日
5月19日
6月16日
7月21日
7月14日
9月15日
9月22日
9月24日
9月28日
大学院入学式およびガイダンス
第1回運営委員会、第1回社会文化科学研究科運営委員会
第2回運営委員会、第2回社会文化科学研究科運営委員会
第3回運営委員会、第1回教授会、第3回社会文化科学研究科運営委員会
第4回運営委員会、第2回教授会、第1回社会文化科学研究科委員会
国際シンポジウム「動物法・動物の権利をめぐって」
第5回運営委員会、第2回教授会、第4回社会文化科学研究科委員会
臨時教授会
特別講習会「経済的に自立した研究者になるためにⅠ」
前半期修了者学位記授与式、特別講習会「経済的に自立した研究者になるため
にⅡ」
9月29日~30日 前半期全体研究会
9月30日
紀要『人文社会科学研究』第 21 号刊行
10月3日
博士前期課程入学試験(秋季)
10月20日 第6回運営委員会、第3回教授会、第5回社会文化科学研究科運営委員会
11月17日 第7回運営委員会、第6回社会文化科学研究科運営委員会
12月18日 国際シンポジウム「持続可能な地域コミュニティの形成に向けて(スタートア
ップ COE 研究セミナー)」
12月15日 第8回運営委員会
平成23(2011)年
1月26日
第9回運営委員会、第4回教授会、第2回社会文化科学研究科委員会
2月 2日
臨時教授会
2月 5日
博士後期課程入学試験
2月12日
博士前期課程入学試験(冬季)
2月16日
第10回運営委員会、第5回教授会、
3月 1日
第11回運営委員会、第6回教授会、第7回社会文化科学研究科委員会
3月9日~10日 後半期全体研究会
3月16日
第12回運営委員会、第8回社会文化科学研究科委員会
3月25日
後半期修了者学位記授与式
3月31日
紀要『人文社会科学研究』第 22 号刊行
-2-
3)平成22(2010)年度新入生
博士後期課程
公共研究専攻 14名
氏名
研究テーマ
指導教員(左欄教員が主任)
池田さつき
単称命題の理解に含まれる概念的能力の探究
田島正樹
忽那敬三
高橋久一郎
イリチ
モンゴル語チャハル方言の口語における漢語借用
田口善久
中川裕
小倉美知子
上村清雄
池田忍
大峰真理
倉阪秀史
広井良典
石戸光
スリランカの多言語使用状況
中川裕
田口善久
吉田睦
佐竹彬
武士道を通して見る強さの概念について
田島正樹
高橋久一郎
内山直樹
周宇嬌
現代日本の政策の革新と政治の革新
宮崎隆次
三宅明正
魚住弘久 鄒暁依
接触場面会話における日本語のバリエーション
村岡英裕
片桐雅隆
石井正人
田中悦子
中央アジアにおける企業家活動と企業間取引
倉阪秀史
石戸光
安孫子誠男
田名邉雄
時間の秩序と様相からみる「今」の公共性と特殊
性
田島正樹
忽那敬三
和泉ちえ
張玉カン
中国現行の養老年金制度の格差について
安孫子誠男
広井良典
小川哲生
鳥羽厚郎
20年代における海軍軍縮論の展開-帝国議会・ジ
ャーナリズムを中心に-
安田浩
三宅明正
宮崎隆次
中西純夫
グローバルサービス企業におけるサービス行為と
企業文化-東京ディズニーランドを中心に-
片桐雅隆
尾形隆彰
澁谷望
林咲子
タイ農村における「語りの場」への考察
武井秀夫
鈴木伸枝
小谷真吾
-シリンホト市を中心に太田智子
トスカーナ大公妃マリア・マッダレーナ・ダウス
トリアの居室の装飾について
コ・ジヨカン
Evaluation on resource conservation and
emission reduction of End-of-life vehicle
in china-using the experience of motorized
countries like Japan for reference
SAJEEWANI
DISSANAYAKA
社会科学研究専攻
4名
氏名
研究テーマ
指導教員(左欄教員が主任)
亀井隆太
弁済による代位に関する比較法的研究
半田吉信
小賀野晶一
岡林伸幸
島津実伸
自生的秩序論の法哲学的検討-アーキテクチャ論
を中心に
嶋津格
石井徹哉
高橋久一郎
中井良太
リバタリアリズムにおける家族-市場と自生的秩
序論からのアプローチ
嶋津格
関谷昇 高橋久一郎
吉尾博和
シュンペーターの経済社会学
嶋津格
安孫子誠男
柿原和夫
-3-
文化科学研究専攻
1名
氏名
研究テーマ
指導教員(左欄教員が主任)
裴峰学
中国武侠小説と剣豪小説の比較研究
土田和則
石井正人
高木元
博士前期課程
地域文化形成専攻
19名
氏名
指導教員(正) 指導教員(副) 氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
荒牧 雅子
竹内 比呂也
柴 佳世乃
十河 昌平
谷藤 千香
日高 哲朗
池田 健雄
山田 賢
三宅 明正
佃 竜太
岡本 東三
柳澤 清一
尹 美花
岡部 嘉幸
神戸 和昭
中川 雅智
村松 成司
藤田 幸雄
于 成瑶
椎名 紀久子
土肥 充
伊藤 祥
竹内 比呂也
柴 佳世乃
袁 帥
高 民定
村岡 英裕
馮 英華
三宅 晶子
橋本 雄一
遠藤 彰輝
安田 浩
三宅 明正
別府 大樹
谷藤 千香
日高 哲朗
加藤 大揮
岡本 東三
柳澤 清一
松嶋 沙奈
柳澤 清一
岡本 東三
高 暎喜
村岡 英裕
高 民定
松沼 理恵
高 民定
村岡 英裕
小林 嵩
岡本 東三
柳澤 清一
劉 真
金田 章宏
HOLDA MARTIN
鈴木 翔太
谷藤 千香
日高 哲朗
公共研究専攻
23名
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
伊藤 隆広
水島 治郎
小林 正弥
牧 信一
小林 正弥
安孫子 誠男
加藤 貴典
水島 治郎
安孫子 誠男
松田 恒紀
嶋津 格
巻 美矢紀
川島 幸子
石戸 光
水島 治郎
江原 智彦
武井 秀夫
出口 泰靖
澁谷 知之
嶋津 格
関谷 昇
川田 侑佳
米村 千代
澁谷 望
周 思元
安孫子 誠男
石戸 光
久保田 さゆり
忽那 敬三
田島 正樹
杉山 裕美子
石戸 光
大石 亜希子
格 阿尓泰
児玉 香菜子
吉田 睦
蘇日娜
倉阪 秀史
工藤 秀明
近藤 和恵
忽那 敬三
田島 正樹
田所 康穂
広井 良典
水島 治郎
斯日古楞
武井 秀夫
児玉 香菜子
DANILCHENKO
広井 良典
出口 泰靖
竹中 悠哉
田島 正樹
高橋 久一郎
中村 京子
広井 良典
出口 泰靖
白 紅梅
児玉 香菜子
吉田 睦
文 平谷
嶋津 格
堀田 佳文
MALIKOVA
澁谷 望
片桐 雅隆
ELENA
NATALIYA
前川 智美
倉阪 秀史 工藤 秀明
-4-
社会科学研究専攻
7名
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
高梨 明日香
松村 良之
石井 徹哉
宮 佳瑶
野村 芳正
柿原 和夫
リスニ
皆川 宏之
鳥山 泰志
荒井 卓
金子 文洋
青山 耕治
大津留 峻
西埜 晴久
各務 和彦
PHAN THUY THI
THU
榊原 健一
小野 理恵
白木 晶子
各務 和彦
西埜 晴久
総合文化研究専攻
13名
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
阿迪莱 阿不都
田端 敏幸
田中 愼
戸部 恭佑
柏端 達也
和泉 ちえ
伊原 健太朗
須藤 昇
礒部 智加衣
中田 祥樹
須藤 昇
礒部 智加衣
氏家 悠太
若林 明雄
一川 誠
山田 美悠
一川 誠
木村 英司
黒木 美日子
木村 英司
一川 誠
李 哲
土田 知則
水上 藤悦
薛 蔚
西村 靖敬
土田 和則
呂 維超
傳 康晴
土屋 俊
張 セイ
傳 康晴
土屋 俊
綿貫 登美子
尾形 隆彰
片桐 雅隆
土屋 孝喜
須藤 昇
一川 誠
拉
先端経営科学専攻
9名
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
氏名
指導教員(正)
指導教員(副)
安達 智洋
小川 真実
善積 康夫
白 小鵬
清水 馨
中原 秀登
王 茜
佐藤 栄作
清水 馨
KHASHBAT
松田 忠三
大塚 成男
SARUUL
折茂 広也
佐藤 栄作
中原 秀登
李 静
中原 秀登
清水 馨
趙 軼良
清水 馨
中原 秀登
劉 海
中原 秀登
清水 馨
西嶋 良祐
善積 康夫
小川 真実
-5-
4)学位取得者
博士後期課程
前半期修了者
氏名
論 題
取得学位
小笠原春菜
A.センとM.ヌスバウムの比較研究-自由と必要-
博士(学術)
南鉄心
亡命する文学-「中国朝鮮族」の作家・金学鉄の文学について
博士(文学)
後半期修了者
氏名
論 題
取得学位
日高博敬
規則のパラドックスについて
博士(文学)
安貞美
メディアにおける移住女性の表象-韓国・フィリピンを中心に
博士(学術)
内田健介
モスクワ芸術座の『桜の園』-演出家スタニスラフスキーと作家チェ
博士(文学)
ーホフ-
魏倩
労働者のプライバシーに関する法的研究-日本・アメリカ・中国の比
博士(法学)
較 斉海山
アジア諸国の多様性と経済統合-概念整理とその実証分析
博士(経済学)
陳燕燕
近代中国における外国文化の受容とジェンダー-20世紀初期から20年代におけ
る外国理論の翻訳と女性像の変化をめぐって-
博士(文学)
朴銀姫
越境文学のリゾーム性-朝鮮の日本語作家金史良をめぐって
博士(文学)
論文提出による学位取得者(2011年3月)
氏名
大場美和子
論 題
取得学位
内的場面と接触場面における三者自由会話への参加の調整-談話・情報
・言語ホストの役割の分析-
博士(学術)
社会文化科学研究科(博士後期課程)
前半期修了者
氏名
渡辺圭
論 題
ロシア正教会の宗教思想史における讃名派問題-「イエスの祈り」の受
容の歴史をめぐって-
-6-
取得学位
博士(文学)
後半期修了者
氏名
論 題
取得学位
田村雅史
アイヌ語白糠方言の文法記述
博士(文学)
薩仁高娃
内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマニズムの文化人類学的研究
博士(学術)
博士前期(修士)課程
前半期修了者
金子 美佐子
金 善姫
区 智尭
崔 檀悦
芳永 桜香
張 玲
社本 歩
蒋 萌
金 妍★
松葉 ひろ美
田中 鹿乃子
唐 晶晶
千葉 いずみ
矢野 裕之
孟克巴図
東山 英治
田 美蘭
吉田 浩平
木其尓
中澤 結
中里 由佳絵
劉 思堅
ガンボルド ゾルザヤ
牧野 公貴
松下 祐実
渡邉 悠三
金 雪英
武藤 沙羅
張 基福
神崎 雅好
ドルジゴチヨー サランゲレル
山下 祥広
施 恒文
押尾 高志
俵 邦昭
李 惠英
福原 正人
坂田 みほ子
徳本 和也
佐藤 純一
丸島 忠夫
中原 由莉耶
市川 憲一
千葉 香一
米井 暢成
七海 悠
伊藤 紗耶
片岡 雄彦
青木 寛子
野村 嗣
大北 碧
朴 東輝
王 大靭
渡辺 浩平
加賀 沙智美
松本 宗明
権 国臣
枝川 千里
久保田 雅子
横田 智也
張 煜
小畠 絵里子
阪田 祥章
後半期修了者
★は早期修了者
-7-
5)平成22(2010)年度専任教員
職名
氏名
任期
専攻
教育研究分野
前任者
教授
田島 正樹
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共哲学
高橋 久一郎
教授
忽那 敬三
19.4.1~23.3.31
公共研究専攻
公共哲学
准教授
岩城 高広
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
教授
三宅明正
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
准教授
大峰真理
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
国際公共比較
教授
神戸 和昭
21.4.1~24.3.31
文化科学研究
文化情報
教授
中川 裕
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
共生文化
教授
土田 知則
21.4.1~24.3.31
文化科学研究
比較言語文化
教授
小倉美知子
20.4.1~23.3.31
文化科学研究
比較言語文化
教授
村松 成司
20.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共教育
教授
石井徹哉
18.4.1~23.3.31
社会科学研究
法学
教授
石田 憲
20.4.1~23.3.31
公共研究専攻
公共哲学
教授
松田忠三
20.4.1~23.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
教授
水島 治郎
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共哲学
宮崎 隆次
教授
松村 良之
21.4.1~24.3.31
社会科学研究
法学
安孫子 誠男
教授
工藤 秀明
21.4.1~24.3.31
公共研究専攻
公共政策
野澤 敏治
教授
稲葉 弘道
21.4.1~24.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
栁澤 悠
教授
善積 康夫
21.4.1~24.3.31
社会科学研究
経済学・経営学
中原 秀登
助教
田村 高幸
社会科学
経済学・経営学
助教
久保 勇
文化科学研究
文化情報
助教
高光 佳絵
公共研究
国際公共比較
助教
福田 友子
公共研究
公共哲学
6)教員の異動
【着任】
<平成22年4月付>
博士後期課程公共研究専攻
和泉 ちえ 教授
公共哲学教育研究分野
鈴木 伸枝 教授
公共哲学教育研究分野
岡林 伸幸 教授
公共政策教育研究分野
太田 邦郎 教授
公共教育教育研究分野
秋葉
淳 准教授
国際公共比較教育研究分野
博士後期課程文化科学研究専攻
大原 祐治 准教授
文化情報教育研究分野
博士前期課程地域文化形成専攻
兼岡 理恵
准教授
記録情報教育研究分野
ロリーン・パカリワガン 准教授
言語行動教育研究分野
-8-
佐藤 博信
滝藤 満義
時實 早苗
博士前期課程公共研究専攻
福田 友子 助教
共生社会基盤研究教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻
杉本 和士 准教授
法学基礎理論教育研究分野
博士前期課程総合文化研究専攻
礒部智加衣 准教授
人間行動教育研究分野
【退任】
<平成22年9月付>
橋本 雄一 准教授
<平成23年3月付>
天野 昌功 教授
小倉美知子
教授
博士前期課程地域文化形成専攻表象・物質情報教育研究分野
博士後期課程社会科学研究専攻経済学・経営学教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻経済理論・政策学教育研究分野
社会文化科学研究科都市研究専攻社会変動論講座
博士後期課程文化科学研究専攻比較言語文化教育研究分野
博士前期課程総合文化研究専攻言語構造教育研究分野
社会文化科学研究科日本研究専攻国際比較論講座
新藤
宗幸
教授
博士後期課程公共研究専攻公共政策教育研究分野
博士前期課程先端経営科学専攻先端経営科学教育研究分野
社会文化科学研究科日本研究専攻日本社会論講座
宗宮
好和
教授
博士後期課程文化科学研究専攻比較言語文化教育研究分野
博士前期課程総合文化研究専攻言語構造教育研究分野
社会文化科学研究科都市研究専攻現代都市論講座
夛賀谷一照
教授
博士後期課程社会科学研究専攻法学教育研究分野
博士前期課程社会科学研究専攻法学基礎理論教育研究分野
社会文化科学研究科日本研究専攻日本社会論講座
土屋
俊
教授
博士前期課程総合文化研究専攻人間行動教育研究分野
藤井
俊夫
教授
博士後期課程公共研究専攻公共教育教育研究分野
御子柴道夫
教授
博士後期課程公共研究専攻共生文化教育研究分野
博士前期課程公共研究専攻共生社会基盤研究教育研究分野
社会文化科学研究科都市研究専攻現代都市論講座
笹倉
准教授
博士前期課程社会科学研究専攻法学基礎理論教育研究分野
宏紀
-9-
2 教授会
平成22年度第1回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成22年7月21日(水)14:30~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年度前期学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)その他
4.報告事項
(1)改組の方向性について
(2)2010 年度前半期全体研究会のプログラム(暫定版)について
(3)その他
平成22年度第2回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成22年9月15日(水)14:30~
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)平成22年度前期人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)人文社会科学研究科改組について
(3)その他
4.報告事項
(1)2010 年度前半期全体研究会のプログラム(最終版)について
(2)平成22年度前期大学院修了式・学位記授与式について
平成22年度人文社会科学研究科臨時教授会
1.日
時
平成22年9月22日(水)14:30~
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)人文社会科学研究科改組について
(2)その他
4.報告事項
平成22年度第3回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成22年10月20日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
- 10 -
3.議
題
(1)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)秋季選抜入学試験合否判定につ
いて
(2)専任教員の在任期間満了について
(3)人文社会科学研究科改組について
(4)その他
4.報告事項
(1)博士後期課程担当教員の補充手続について
(2)時間割の変更(案)について
(3)研究科長裁量経費について
(4)その他
平成22年度第4回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成23年1月26日(水)13時00分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)人文社会科学研究科長選挙日程(案)について
(2)その他
(3)博士後期課程担当教員の補充について
(4)平成22年度学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否判定について
(5)平成22年度学位請求論文(論文博士)審査結果報告及び合否判定について
(6)平成23年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験書面審査委員及び口述
試験委員について
4.報告事項
(1)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)入学者(冬季)選抜出願状況に
ついて
(2)その他
(3)平成23年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学者選抜出願状況について
(4)2010年度後半期全体研究会のプログラムについて
平成22年度人文社会科学研究科臨時教授会
1.日
時
平成23年2月2日(水)16時10分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)人文社会科学研究科長候補者の決定について
(2)その他
4.報告事項
- 11 -
平成22年度第5回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成23年2月16日(水)15時30分~
2.場
所
自然科学研究科1号館1階大会議室
3.議
題
(1)平成23年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験合否判定について
(2)専任教員について
(3)文化科学研究専攻比較言語文化教育研究分野言語情報論の人事選考について(報告
・採決)
(4)公共研究専攻公共哲学教育研究分野生活介護論の人事選考について(報告・採決)
(5)公共研究専攻公共教育教育研究分野非行・虐待臨床論の人事選考について(報告・
採決)
(6)公共研究専攻公共教育教育研究分野生涯健康運動論の人事選考について(報告・採
決)
(7)平成22年度学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否判定について
(8)その他
4.報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰者の推薦について
(2)修士論文等の公開について
(3)その他
平成22年度第6回人文社会科学研究科教授会
1.日
時
平成23年3月1日(火)14:30~
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜入学試験合否判定につ
いて
(2)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(3)2011 年度学際的東アジア研究プログラム入学試験合否判定について
(4)専攻長の選考について
(5)千葉大学名誉教授候補者の推薦について
(6)人文社会科学研究科改組について
(7)その他
4.報告事項
(1)教員の異動について
(2)学位記受領代表者・代理者及び答辞代表者(後期課程)について
(3)大学院修了式・学位記伝達式及び祝賀会について
(4)その他
- 12 -
3 運営委員会
平成22年度第1回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年4月21日(水)14時30分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)研究科長職務代行者の指名について
(2)学生の身分異動について
(3)長期履修学生の認定について
(4)既修得単位の認定について
(5)短期留学プログラム(大学院交換留学)の受入れについて
(6)科目等履修生の入学取り消しについて
(7)研究科内委員会委員等について
(8)平成22年度人文社会科学研究科予算方針について
(9)その他
4.報告事項
(1)平成22年度入学状況について
(2)全学委員会委員等の選出について
(3)平成22年度運営委員会等日程について
(4)その他
平成22年度第2回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年5月19日(水)13時00分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成22年度前期修了日程(案)について
(3)指導教員の変更について
(4)教員の定期評価について
(5)その他
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)平成22年度前半期全体研究会の日程について
(4)科目等履修生の手続未了について
(5)平成21年度人社研予算執行状況について
(6)平成22年度人社研予算について
(7)全学委員会委員等の選出について
- 13 -
(8)その他
平成22年度第3回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年6月16日(水)14時30分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成22年度前期修士論文提出予定者の審査委員候補者について
(4)学生の休学について
(5)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(6)平成22年度当初予算配分(案)について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成23年度人文社会科学研究科入学試験日程について
(2)第1回大学院入試委員会について
(3)教員と人社研及び社文研学生との合同懇談会について
(4)平成22年度研究プロジェクト登録状況について
(5)教員の海外渡航について
平成22年度第4回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年7月21日(水)13時30分~
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)改組の方向性について
(2)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)学生募集要項(案)について
(3)人文社会科学研究科(博士前期課程)学際的東アジア研究プログラム 2011 年 10 月
入学用募集要項(案)について
(4)学位請求論文計画書(予備審査)について
(5)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(6)大学推薦による国費外国人留学生(研究留学生)の受入れについて
(7)平成22年度後期特別研究学生の受入れについて
(8)その他
4.報告事項
(1)夏季一斉休暇について
(2)全学委員会委員の選出について
(3)教員と人社研及び社文研学生との合同懇談会について
- 14 -
(4)教員の海外渡航について
(5)その他
平成22年度第5回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年9月15日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)平成23年度人文社会科学研究科(博士後期課程)学生募集要項(案)について
(2)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)秋季選抜入学試験実施要領(案)
について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)学生の身分異動について
(6)長期履修学生の休学・復学後の長期履修期間について
(7)研究生の除籍について
(8)研究生の入学について
(9)科目等履修生の単位認定について
(10)科目等履修生の入学、履修期間延長及び科目の取消しについて
(11)特別研究学生の研究期間終了について
(12)特別聴講学生の単位認定について
(13)千葉大学大学院人文社会科学研究科各種委員会規程の一部改正(案)について
(14)特定雇用教職員の契約更新について
(15)その他
4.報告事項
(1)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)秋季選抜出願資格認定審査結果
について
(2)千葉大学大学院人文社会科学研究科入学者受入れの方針について
(3)教員の定期評価について
(4)全学委員会委員の交替等について
(5)平成23年度サバティカル研修について
(6)改革推進室の設置について
(7)教員の海外渡航について
(8)その他
平成22年度第6回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年10月20日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
- 15 -
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成22年9月論文提出者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成22年9月論文提出に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につい
て
(4)学生の身分異動について
(5)指導教員の変更について
(6)論文提出による学位請求論文審査委員会の設置について
(7)科目等履修生の科目取消について
(8)平成23年度研究生募集案内(案)について
(9)平成23年度科目等履修生募集案内(案)について
(10)その他
4.報告事項
(1)全学委員会委員の交替について
(2)会計検査院実地検査について
(3)教員の海外渡航について
(4)その他
平成22年度第7回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年11月17日(水)13時00分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)在学期間特例適用審査委員会審査委員について
(4)学生の休学について
(5)科目等履修生の科目取消について
(6)「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」について
(7)人社研改組委員会の構成について
(8)その他
4.報告事項
(1)平成22年度後半期全体研究会について
(2)科目等履修生の入学手続未了について
(3)監事監査について
(4)その他
- 16 -
平成22年度第8回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年12月15日(水)14時30分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)早期修了申請者について
(2)指導教員の変更について
(3)修士論文提出予定者の論文審査委員候補者について
(4)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜入学試験実施
要領(案)について
(5)平成23年度人文社会科学研究科(博士後期課程)入学試験実施要領(案)
及び口述試験実施に関する申合せ(案)について
(6)在学期間特例適用審査結果について
(7)平成23年度非常勤講師任用計画(案)について
(8)平成23年度長期履修学生制度の手続きについて
(9)部局間交流協定締結について
(10)客員教授及び客員准教授の称号付与について
(11)次年度「人文社会科学リサーチ方法基礎論」について
(12)その他
4.報告事項
(1)平成23年度人文社会科学研究科(博士前期課程)冬季選抜出願資格認定
審査結果について
(2)平成23年度ガイダンス日程(案)について
(3)研究科予算配分最終調整額について
(4)会計検査院実地検査結果について
(5)教員の海外渡航について
(6)その他
平成22年度第9回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成23年1月26日(水)11時00分~
2.場
所
自然科学研究科1階大会議室
3.議
題
(1)教員の割愛について
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)平成23年度授業日程(案)について
(5)平成23年度非常勤講師任用計画(案)について
(6)センター長等候補者の推薦について
(7)概算要求について
- 17 -
(8)留学生受入促進経費等の執行について
(9)その他
4.報告事項
(1)博士前期課程担当教員について
(2)平成23年度人文社会科学研究科特別研究員の称号付与について
(3)その他
平成22年度第10回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成23年2月16日(水)14時30分~
2.場
所
自然科学研究科1号館1階大会議室
3.議
題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)学生の身分異動について
(4)長期履修学生の履修期間短縮について
(5)平成23年度非常勤講師任用計画(案)について
(6)「学位授与の方針」と「教育課程編成・実務の方針」公表形式について
(7)部局間交流協定締結について
(8)特定雇用教職員の契約更新について
(9)その他
4.報告事項
(1)センター長等候補者の推薦について
(2)教員の海外渡航について
(3)その他
平成22年度第11回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成23年3月1日(火)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)学生の身分異動について
(2)平成23年度人文社会科学研究科特別研究員の称号付与について
(3)客員教員の称号付与期間の更新について
(4)人文社会科学研究科基本方針について
(5)その他
4.報告事項
- 18 -
平成22年度第12回人文社会科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年3月16日(水)14時30分~
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)平成23年2月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置
について
(2)学生の身分異動について
(3)研究生の入学について
(4)研究生の研究期間終了について
(5)研究生の退学について
(6)特別研究学生の退学について
(7)特別聴講学生の単位認定について
(8)科目等履修生の単位認定について
(9)科目等履修生の入学及び履修期間延長について
(10)科目等履修生の除籍について
(11)千葉大学大学院人文社会科学研究科規程の一部改正(案)について
(12)千葉大学大学院人文社会科学研究科情報セキュリティ実施手順書について
(13)その他
4.報告事項
(1)平成22年度学業成績優秀者に係る学長表彰者について
(2)博士後期課程公共研究専攻長について
(3)その他
4 社会文化科学研究科委員会
平成22年度第1回社会文化科学研究科委員会
1.日
時
平成22年7月21日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年度前期学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(2)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)その他
4.報告事項
- 19 -
平成22年度第2回社会文化科学研究科委員会
1.日
時
平成23年1月26日(水)人文社会科学研究科教授会終了後
2.場
所
自然科学研究科1階大会議室
3.議
題
(1)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)平成22年度学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否判定について
(3)平成23年度授業日程(案)について
(4)その他
4.報告事項
(1)2010年度後半期全体研究会のプログラムについて
(2)その他
5 社会文化科学研究科運営委員会
平成22年度第1回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年4月21日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)研究科長職務代行者の指名について
(2)学生の身分異動について
(3)その他
4.報告事項
平成22年度第2回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年5月19日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)学生の退学について
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)その他
- 20 -
平成22年度第3回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年6月16日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)平成22年9月論文提出予定者に係る学位論文提出資格確認について
(2)その他
4.報告事項
平成22年度第4回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年9月15日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)学生の身分異動について
(3)長期履修学生の休学・復学後の長期履修期間について
(4)その他
4.報告事項
(1)平成22年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(2)その他
平成22年度第5回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年10月20日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
自然科学研究科1号棟1階大会議室
3.議
題
(1)平成22年9月論文提出に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につい
て
(2)学生の身分異動について
(3)その他
4.報告事項
平成22年度第6回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成22年11月17日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)その他
- 21 -
4.報告事項
(1)平成22年度後半期全体研究会について
(2)その他
平成22年度第7回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成23年3月1日(火)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
工学部管理棟3階第一会議室
3.議
題
(1)学生の身分異動について
(2)専攻長の決定について
(3)その他
4.報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式・学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
平成22年度第8回社会文化科学研究科運営委員会
1.日
時
平成23年3月16日(水)人文社会科学研究科運営委員会終了後
2.場
所
法経学部棟2階第一会議室
3.議
題
(1)平成23年2月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(2)学生の身分異動について
(3)その他
4.報告事項
- 22 -
6 入試委員会
1)博士後期課程委員会の構成
委員長:片桐雅隆
副委員長:半田吉信
石田憲(研究科長)、工藤秀明、荻山正浩、田口善久、村松成司
小野理恵、山口元、竹内比呂也、高光佳絵
2)平成22(2010)年度博士後期課程入学試験の日程
出願期間:平成23年1月5日(水)から平成23年1月7日(金)まで
平成23年度学生募集要項に記載された出願資格(5)または(6)により出願を
希望する者の認定申請期間は、平成22年11月24日(水)から平成22年
11月26日(金)まで
出願認定資格:
申請者0名、出願資格認定0名
出願者数:
公共研究専攻
31名
社会科学研究専攻
4名
文化科学研究専攻
5名
合計
40名
口述試験:平成23年2月5日(土)
合格発表:平成23年2月28日(月)
合格者数:
公共研究専攻
社会科学研究専攻
3名
文化科学研究専攻
4名
合計
入学手続き期間:平成23年3月26日(土)~27日(日)
- 23 -
16名
23名
平成23年度 人文社会科学研究科(博士後期課程) 入学者選抜実施状況
専攻
選抜・選考
定員
一般選抜
志願者
受験者
合格者
10
10
3
入学者
3
10
公共研究専攻
14
進学者選考
21
19
13
11
一般選抜
4
4
3
3
4
社会科学研究専攻
3
進学者選考
0
0
0
0
一般選抜
5(1)
5(1)
4(1)
3(1)
4
文化科学研究専攻
進学者選考
合 計
18
3(1)
0
0
0
0
40(1)
38(1)
23(1)
20(1)
(注)( )内は国費外国人留学生の数を内数で示す。
20(1)
3)博士前期課程委員会の構成
委員長:栗田禎子
副委員長:内村博信
石田憲(研究科長)、大原祐治、三宅晶子、マーチン・ホウダ、谷藤千香、古内博行、
鳥山泰志、大鋸崇、梶田幸栄、泉利明、和泉ちえ、魚住弘久、高光佳絵
4)平成22(2010)年度博士前期課程入学試験(秋季)の日程
出願期間:平成22年9月3日(金)~9月7日(火)
平成23年度学生募集要項に記載された出願資格(1)のク・ケ・コに
より出願を希望する者の認定申請期間は、平成22年8月19日(木)~
8月23日(月)
出願認定資格:
申請者1名、出願資格認定1名
出願者数:
公共研究専攻
4名
社会科学研究専攻
5名
先端経営科学専攻
14名
合計
23名
筆記試験および口述試験:
平成22年10月3日(日)
合格発表:
平成22年10月29日(金)
合格者数:
入学手続き期間:
公共研究専攻
2名
社会科学研究専攻
1名
先端経営科学専攻
3名
合計
6名
平成23年3月26日(土)~27日(日)
- 24 -
5)平成22(2010)年度博士前期課程入学試験(冬季)の日程
出願期間:平成23年1月13日(木)~平成23年1月18日(火) (ただし、1
月14日(金)~16日(日)を除く。)
平成23年度学生募集要項に記載された出願資格(1)のケ・ク・コに
より出願を希望する者の認定申請期間は、平成22年11月17日(水)
~平成22年11月19日(金)
出願認定資格:
申請者2名、出願資格認定2名
出願者数:
地域文化形成専攻
25名
公共研究専攻
28名
社会科学研究専攻
4名
総合文化研究専攻
20名
先端経営科学専攻
9名
合計
筆記試験および口述試験:
平成23年2月12日(土)
合格発表:
平成23年3月8日(火)
合格者数:
地域文化形成専攻
18名
公共研究専攻
19名
社会科学研究専攻
4名
総合文化研究専攻
15名
先端経営科学専攻
3名
合計
入学手続き期間:
86名
59名
平成23年3月26日(土)~27日(日)
- 25 -
法学基礎理論教育研究分野
共生社会基盤研究教育研究分野
注: ( ) 内は国費外国人留学生数を内数で示す。
計 60名
先端経営科学専攻 (10名)
総合文化研究専攻 (15名)
経済理論・政策学教育研究分野
金融経済アナリスト・プログラム
社会科学研究専攻
経済理論・政策学教育研究分野
(10名)
経済理論・政策学コ-スワーク・プロ
グラム
公共研究専攻
(15名)
公共思想制度研究教育研究分野
地域文化形成専攻 (10名)
専攻・教育研究分野・プログラム
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
0
19
23(1)
12
0
0
14
0
0
0
社会人特別選抜
一般選抜
2
0
2
2
1
3(1)
0
2
2
2
6
0
3
0
0
0
0
1
1
1
4
0
2
0
0
0
0
0
1
1
志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
社会人特別選抜
一般選抜
選抜方法
秋季選抜
4
2
0
0
0
2
合計
86
1
8
83
1
8
1
19
19
1
0
0
3
0
1
0
0
3
0
1
4
9
10
4
2
11
2
22
2
12
2
23
59
1
2
1
14
0
0
3
0
1
3
6
2
8
1
17
50
1
2
1
12
0
0
3
0
0
2
5
2
6
1
15
志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
冬季選抜
平成23年度 人文社会科学研究科(博士前期課程)入学者選抜実施状況
50
3
13
0
3
0
7
8
16
合計
1
20
1
19
0
0
5
0
3
4
9
4
12
2
22
109(1) 102
1
22
1
19
0
0
6(1)
0
3
4
10
4
14
2
23
65
1
5
1
14
0
0
3
0
2
3
6
3
9
1
17
54
1
4
1
12
0
0
3
0
0
2
5
3
7
1
15
志願者数 受験者数 合格者数 入学者数
合 計
54
5
13
3
17
16
合計
7 学務委員会
1)博士後期課程および社会文化科学研究科委員会の構成
平成22(2010)年度の学務委員会の構成は以下の通りである。
委員長:三井吉俊
副委員長:神戸和昭
研究科長:石田憲
専攻長:小澤弘明(公共研究専攻長)、小賀野晶一(社会科学研究)、
菅原憲二(文化科学研究)
委員:小林正弥、石井徹哉、福田友子
2)平成22(2010)年度博士後期課程委員会および社会文化科学研究科委員会
日程と議事項目
1.日時
平成22年4月7日(水)12:00
2.場所
演習室22(文学部棟2階)
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)後期学務委員会委員長の選出について
(2)既修得単位の認定について
(3)特別研究Ⅱの単位認定について
(4)特別研究Ⅰの単位認定について
(5)プロジェクト研究の単位認定について
(6)学生の身分異動について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成 22 年度入学状況について
(2)平成 22 年度ガイダンスの進行について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)学務委員会委員長の選出について
(2)学生の身分異動について
- 26 -
~
1.日時
平成22年5月12日(水)11:00~
2.場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)特別研究Ⅰの単位認定について
(3)書評論文の単位認定について
(4)プロジェクト研究の単位認定について
(5)学位請求論文計画書(予備審査)について
(6)指導教員の変更について
(7)平成22年度前半期全体研究会の日程について
(8)その他
4.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)大学院教育委員会(4/27)報告
(4)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)その他
6.報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)年次研究計画書等について
(3)その他
1.日時
平成22年6月9日(水)11:00~
2.場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)特別研究Ⅰの単位認定について
(3)プロジェクト研究の単位認定について
(4)学位請求論文計画書(予備審査)について
(5)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(6)学生の休学について
(7)平成22年度研究プロジェクト一覧について
(8)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(9)その他
4.報告事項
- 27 -
(1)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)その他
6.報告事項
(1)その他
1.日時
平成22年7月14日(水)11:00~
2.場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)平成22年度前期 学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)平成22年度前半期全体研究会のプログラムについて
(6)全体研究会別日程の開催について
(7)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
4.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)平成22年度前期 学位請求論文(課程博士)審査結果報告及び合否について
(3)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)その他
5.報告事項
(1)その他
1.日時
平成22年9月8日(水)11:00~
2.場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)学位請求論文計画書(予備審査)について
(3)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(4)学生の身分異動について
(5)長期履修学生の休学・復学後の長期履修期間について
- 28 -
(6)その他
4.報告事項
(1)2010 年度前半期全体研究会のプログラム(最終版)について
(2)平成22年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)平成22年9月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)学生の身分異動について
(4)長期履修学生の休学・復学後の長期履修期間について
(5)その他
6.報告事項
(1)平成22年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(2)その他
1.日時
平成22年10月13日(水)11:00~
2.場所
法経第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)学位請求論文計画書(予備審査)について
(2)(平成22年9月)論文提出者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成22年9月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(4)学生の身分異動について
(5)特別研究Ⅱの単位認定について
(6)プロジェクト研究の単位認定について
(7)論文提出による学位請求論文審査委員会の設置について
(8)平成23年度研究生募集案内(案)について
(9)「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」について
(10)その他
4.報告事項
(1)授業時間割の変更案について
(2)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)平成22年9月論文提出者に係る学位請求論文審査委員会(課程博士)の設置につ
いて
(2)学生の身分異動について
- 29 -
(3)その他
6.報告事項
(1)その他
1.日時
平成22年11月10日(水)11:00~
2.場所
法経学部第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)特別研究Ⅰの単位認定について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)在学期間特例適用審査委員会審査委員について
(6)「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」について
(7)その他
4.報告事項
(1)平成22年度後半期全体研究会について
(2)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(2)その他
6.報告事項
(1)平成22年度後半期全体研究会について
(2)その他
1.日時
平成22年12月8日(水)11:00~
2.場所
法経第二会議室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)平成23年度ガイダンス日程(案)について
(2)平成23年度長期履修学生制度の手続きについて
(3)全体研究会別日程の開催について
(4)修了生アンケートについて
(5)その他
4.報告事項
(1)その他
- 30 -
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)修了生アンケートについて
(3)その他
6.報告事項
(1)その他
1.日時
平成23年1月19日(水)11:00~
2.場所
応接談話室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)平成22年度学位請求論文(博士課程)審査結果及び合否について
(2)平成22年度学位請求論文(論文博士)審査結果及び合否について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)特別研究Ⅰの単位認定について
(6)平成23年度授業日程(案)について
(7)平成23年度人文社会科学研究科(博士後期課程)履修案内・学生便覧について
(8)2010年度後半期全体研究会のプログラムについて
(9)その他
4.報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰候補者の推薦について
(2)学位請求論文の公開(教授会前1週間)について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)平成22年度学位請求論文(博士課程)審査結果及び合否について
(2)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(3)平成23年度授業日程(案)について
(4)2010年度後半期全体研究会のプログラムについて
(5)その他
6.報告事項
(1)学位請求論文の公開(研究科委員会前1週間)について
(2)その他
1.日時
平成23年2月9日(水)11:00~
2.場所
文学部棟2階
応接談話室
- 31 -
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)特別研究Ⅱの単位認定について
(2)平成22年度学位請求論文(博士課程)審査結果及び合否について
(3)学位請求論文計画書(予備審査)について
(4)平成23年2月論文提出予定者に係る学位請求論文提出資格確認について
(5)学生の身分異動について
(6)平成23年度非常勤講師任用計画(案)について
(7)「学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」の公表形式について
(8)平成23年度人文社会科学研究科(博士後期課程)履修案内・学生便覧について
(9)その他
4. 報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰者の推薦について
(2)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)学生の身分異動について
(3)その他
6.報告事項
(1)その他
1.日時
平成23年3月1日(火)9:30~
2.場所
応接談話室
○人文社会科学研究科後期学務委員会
3.議題
(1)書評論文の単位認定について
(2)プロジェクト研究の単位認定について
(3)特別研究Ⅰの単位認定について
(4)学生の身分異動について
(5)その他
4.報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式、学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
○社会文化科学研究科学務委員会
5.議題
(1)特別研究Ⅰの単位認定について
(2)学生の身分異動について
- 32 -
(3)その他
6.報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式、学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
3)博士前期課程学務委員会の構成
平成22(2010)年度の学務委員会の構成は以下の通りである。
委員長:稲葉弘道
副委員長:忽那敬三
研究科長:石田憲
委員:椎名紀久子、三宅明正、池田忍、石田靖夫、大石亜希子、奥本佳伸、
杉本和士、榊原健一、水上藤悦、鳥山祐介、中原秀登、内山哲彦、田村高幸
ここまで
4)平成22(2010)年度博士前期課程委員会日程と議事項目
日時
平成22年4月6日(火)12:00
場所
法経第二会議室
~
議題
(1)前期学務委員会委員長の選出について
(2)学生の身分異動について
(3)長期履修学生の認定について
(4)既修得単位の認定について
(5)短期留学プログラム(大学院交換留学)の受入れについて
(6)科目等履修生の入学取り消しについて
(7)その他
報告事項
(1)平成 22 年度入学状況について
(2)平成 22 年度ガイダンスの進行について
(3)その他
日時
平成22年5月12日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)平成22年度前期修了日程(案)について
- 33 -
(2)指導教員の変更について
(3)その他
報告事項
(1)学生の指導教員について
(2)科目等履修生の手続未了について
(3)「2年次始めにおける修了に向けての進捗状況の確認」の
提出状況について
(4)大学院教育委員会(4/27)報告
(5)その他
日時
平成22年6月9日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)平成22年度前期修士論文提出予定者の審査委員候補者について
(2)平成22年度非常勤講師任用計画(案)について
(3)その他
報告事項
(1)指導教員数(学部・学科の割合)について
(2)その他
日時
平成22年7月14日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)大学推薦による国費外国人留学生(研究留学生)の受入れについて
(2)平成22年度後期
特別研究学生の受入れについて
(3)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成22年9月8日(水)
場所
法経第二会議室
12:00~
議題
(1)平成22年度前期人文社会科学研究科(博士前期課程)
修了判定について
(2)学生の身分異動について
(3)長期履修学生の休学・復学後の長期履修期間について
(4)研究生の除籍について
- 34 -
(5)研究生の入学について
(6)科目等履修生の単位認定について
(7)科目等履修生の入学及び履修期間延長及び科目の取消しについて
(8)特別研究学生の研究期間終了について
(9)特別聴講学生の単位認定について
(10)その他
報告事項
(1)平成22年度前期大学院修了式・学位記授与式について
(2)その他
日時
平成22年10月13日(水)
場所
法経第二会議室
12:00〜
議題
(1)学生の身分異動について
(2)指導教員の変更について
(3)科目等履修生の科目取消について
(4)平成23年度研究生募集案内(案)について
(5)平成23年度科目等履修生募集案内(案)について
(6)「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」について
(7)その他
報告事項
(1)授業時間割の変更案について
(2)その他
日時
平成22年11月10日(水)
場所
法経第二会議室
12:00〜
議題
(1)学生の休学について
(2)科目等履修生の入学手続未了について
(3)科目等履修生の科目取消について
(4)「学位授与の方針」と「教育課程編成・実施の方針」について
(5)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成22年12月8日(水)12:00~
場所
法経第二会議室
- 35 -
議題
(1)早期修了申請者について
(2)指導教員の変更について
(3)修士論文提出予定者の論文審査委員候補者について
(4)平成23年度非常勤講師任用計画(案)について
(5)平成23年度ガイダンス日程(案)について
(6)平成23年度長期履修学生制度の手続きについて
(7)修了生アンケートについて
(8)その他
報告事項
(1)その他
日時
平成23年1月19日(水)12:00~
場所
応接談話室
議題
(1)平成23年度授業日程(案)について
(2)平成23年度履修案内の作成について
(3)平成23年度非常勤講師任用計画(案)について
(4)その他
報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰候補者の推薦について
(2)シラバスの入力について
(3)その他
1.日時
平成23年2月9日(水)12:00~
2.場所
文学部棟2階
応接談話室
3.議題
(1)長期履修学生の履修期間短縮について
(2)学生の身分異動について
(3)平成23年度非常勤講師任用計画(案)について
(4)「学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」の公表形式について
(5)平成23年度履修案内の作成について
(6)パンフレットについて
(7)その他
4.報告事項
(1)学業成績優秀者に係る学長表彰者の推薦について
(2)その他
- 36 -
日時
平成23年3月1日(火)10:30~
場所
応接談話室
議題
(1)平成22年度人文社会科学研究科(博士前期課程)修了判定について
(2)学生の身分異動について
(3)その他
報告事項
(1)学位記受領代表者及び代理者について
(2)大学院修了式、学位記伝達式及び祝賀会について
(3)その他
日時
平成23年3月16日(水)11:00~
場所
応接談話室
議題
(1)学生の身分異動について
(2)研究生の入学について
(3)研究生の研究期間終了について
(4)研究生の退学について
(5)特別研究学生の退学について
(6)特別聴講学生の単位認定について
(7)科目等履修生の入学及び履修期間延長について
(8)科目等履修生の単位認定について
(9)科目等履修生の除籍について
(10)人文社会科学研究科規程の一部改正(案)について
(11)その他
報告
(1)平成22年度学業成績優秀者に係る学長表彰について
(2)その他
- 37 -
8 各種委員会
1)学術推進企画委員会
委員:石田憲(研究科長)、小賀野晶一(専攻長)、菅原憲二(専攻長)、
小沢弘明(専攻長)、小林正弥、水島治郎、武井秀夫、三宅明正、渋谷望、
廣井良典、中川裕、山田賢、高光佳絵
第1回
日時:2010 年 10 月 25 日
13 時~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)研究科長裁量経費について
(2)客員教授の推薦について
(3)外部資金による外国人研究者受け入れについて
第2回
日時:2010 年 12 月 1 日
12 時~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)客員教授の推薦について
(2)外国人研究者の客員研究室利用について
(3)定期評価について
(4)国際協定について
第3回
日時:2011 年 2 月 17 日
12 時~
場所:人社研研究科長室
議題
(1)2011(H23)年度人社研「特別研究員」の選考について
(2)人社研「特別研究員」の更新について
(3)人社研「特別研究員」推薦募集時期について
2)将来構想委員会
委員:石田憲(研究科長)、 椎名紀久子、石田靖夫、奥本佳伸、水上藤悦、中原秀登
小澤弘明、小賀野晶一、菅原憲二、石井徹也、高光佳絵
- 38 -
3)自己点検委員会
委員:石田憲(研究科長)、三宅明正、神戸和昭、清水馨、高光佳絵
4)紀要・年報編集委員会
1.平成 22(2010)年度の紀要編集委員会の構成
委員
天野昌功、犬塚先、福田友子
2.平成 22(2010)年度の活動
平成 22 年度は『人文社会科学研究』第 21 号、第 22 号の編集および刊行を下記のスケジ
ュールにて行った。
平成 22(2010)年
6月4日
第 21 号投稿申込受付開始
6 月 14 日
第 21 号投稿申込受付終了
7 月 21 日
第 21 号原稿受付終了、版下作成開始、校正作業
9 月 30 日
第 21 号刊行
11 月 26 日
第 22 号投稿申込受付開始
12 月 2 日
第 22 号投稿申込受付終了
平成 23(2011)年
1月6日
3 月 31 日
第 22 号原稿受付終了、版下作成開始、校正作業
第 22 号刊行
- 39 -
9 開催行事
1)研究科による各種企画
1.栄町活性化プロジェクト
1
趣旨と概要
千葉大学では近年、地域観光創造センターの設立、地域の諸団体との協定締結をはじめ、
地元のコミュニティに積極的に研究教育成果を還元していく地域貢献活動がさかんになっ
ています。その中で当事業は、人社研の地域貢献活動の一環として都市コミュニティに実
践的に関わる活動を進めるものであり、千葉市・千葉青年会議所などからも高い評価を頂
いています。
千葉駅から東方へ徒歩 10 分程度のところに広がる千葉市中央区栄町(さかえちょう)
は、かつては千葉の市街地の中心的な繁華街として栄えていましたが、現在は多くの店が
撤退し、さびれて「シャッター街」となる危険性も指摘されています。2010 年度には、
アーケード撤去という大型事業が行われましたが、それが活気ある町並みを取り戻すかど
うかは定かではありません。
人社研では、2006 年度以降、院生・学生ら若い力を主体としたまちおこしプロジェクト
が結成され、商店街の人々と積極的に交流しつつ、企画を打ち出しており、5年目を迎え
ます。
2
企画内容
2010 年度は、まちの未来を育てる「種」となろうというスローガンのもと、15 名の意
欲的な院生・学生たちが日々企画案を練り、他学部・他大学からの参加者も加わり、活発
な活動が行われました。例年通り、楽市バザールへの参加、栄町を取材して記事にまとめ
るコミュニケーション・マガジン「あーち」の発行、商店街清掃活動への参加などが行わ
れましたが、特に本年度の新しい活動として、「ありがとうアーケード」企画への参加、
栄町内の活動拠点「さかえば」の活用、青年会議所「てらこや」事業への協力、ツイッタ
ーや UStream による発信、大学祭への参加などがあげられます。
特に、2010 年 10 月の「のみの市&楽市バザール」の企画では、昔あそび企画が多数の
子供たちの参加を得たほか、UStream を使った実況中継を行い、ミニメディアを用いた
街づくりの可能性を探りました(写真参照)。
人社研院生による UStream 中継
多数の子どもたちが訪れた割りばし鉄砲作り
- 40 -
3
コミュニティの再生へ
まちづくりといえば、かつては都市工学系のハード面に傾斜したプロジェクトが主流で
したが、近年はソフト面を重視した、人と人の結びつきに注目するアプローチが強くなっ
ています。人文社会科学研究科の研究成果を活かしながら、人と人のふれあい、コミュニ
ティの再生をめざしたまちづくりを今後も進めていきたいと考えています。
また、本プロジェクトに参加した院生・学生たちからは、千葉市役所・千葉県庁をはじ
めとして、地域の公共的団体に就職し、まちづくり活動を継続する人材が輩出しており、
「地域のために活動する人を育てる」という、中長期的な地域貢献としても意味があると
考えております。
なお 2010 年度の活動にあたっては、栄町通り商店街振興組合の皆様、千葉市役所の皆
様ほか多くの方々から、貴重なご助言と多大なご協力をいただきました。特に人文社会科
学研究科(研究科長・石田憲教授)からは、研究科長裁量経費をはじめ手厚いご支援を頂
戴しました。皆様に厚く御礼申し上げます。
(文責
公共研究専攻
教授
水島治郎)
2.日本語を母語としない親と子どものための進路ガイダンス
1.趣旨
日本社会における多民族・多文化共生が進む一方で、外国人の子どもたちの義務教育終了
後の進学率の低さが、各地で大きな課題となっている。そのような社会的状況を受け、日
本の高校に通いたいと考えている外国人の中学生と親のために、地域のボランティア・グ
ループと中学・高校教員が協力して、進路ガイダンスを行う活動が、2002 年千葉県で始
まった。ガイダンスは、県や県教育委員会など行政の後援を受け、毎年 9 ~ 10 月にかけ
て県内 3 カ所(船橋、松戸、千葉)で開催される。当日は通訳を準備し、高校の概要、
入学準備、費用、日本の教育システム等を説明する。中学 1 ~ 3 年生と既卒生が対象で、
外国人高校生の経験談も報告される。
千葉大学では、2002 年の進路ガイダンス開始以降、長澤成次(教育・兼担)、吉野文(国
セ)両氏がこれらのイベントや活動を支援し、会場提供を続けてきた。また毎年の千葉会
場ガイダンスには、千葉大学の学生ボランティアが積極的に運営に参加している。
2.2010 年度ガイダンスの開催日程
2010 年度のガイダンスは以下の日程で開催された。
9 月 26 日(日)
船橋会場
船橋市立中央公民館
10 月 10 日(日)
松戸会場
松戸市市民会館
10 月 17 日(日)
千葉会場
千葉大学教育学部 2111 教室
3.人社研における「地域貢献」と「国際交流」の可能性
学際的性格を持つ人社研には、社会教育学、日本語教育学、比較言語学、多文化共生論、
- 41 -
移民研究、公共研究など、本活動に関連するテーマを専門とする教員・院生が多く在籍し
ている。ところが、本活動は研究科内においてそれほど知られていない。今後、本活動が
研究科内に周知されるようになれば、特に地域社会との接点の少なかった院生にとって、
「地域貢献」と「国際交流」を促進する活動に身近な場所で触れ、活動運営に主体的に参
加する良い機会となるであろう。
さらに人社研には多くの留学生が在籍しているが、本活動においては通訳ボランティアの
需要が多いことから、次年度以降は彼ら・彼女らの協力を期待する。今年度の千葉会場で
のイベント開催時には、千葉大学大学院(工学系)の留学生が通訳として参加し、一方で
修了生(元留学生)が、中学生の子どもを連れて「保護者」として参加していた。つまり
人社研の留学生もまた、サービス提供者のみならず、将来的には本活動の受益者となる可
能性があると言えよう。これらの理由から、本活動が人社研の研究教育活動として今後も
重要な意味を持つと考えている。特に次年度は、進路ガイダンス 10 年目という節目の年
を迎えることもあり、新たな方向を模索しつつ活動を展開していきたいと考えている。
(文責
公共研究専攻
助教
福田友子)
3.特別講習会「経済的に自立した研究者になるために」
1.趣旨
大学院生、修了生、若手教員が、経済的に自立した研究者として研究を進められるよう
に、外部資金の申請書の書き方や、科研費(「若手研究」等)獲得についてのメソッドを
教授する。
2.開催
日時:
2010 年 9 月 24 日 2 ~ 5 限、28 日 2 ~ 5 限
場所:
人文社会科学研究棟 1 階
共通演習室 4
(教育支援室)
2)国際シンポジウム等
2010 年 7 月 14 日
動物法・動物の権利をめぐって
千葉大学大学院人文社会科学研究科主催
2010 年 12 月 18 日
持続可能な地域コミュニティの形成に向けて(スタートアップ COE 研究セミナー)
千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究センター主催
- 42 -
参加自由
予約不要
動物法・動物の権利をめぐって
記念講演
スティーヴン・ワイズ( Steven M. Wise )博士
Steven M. Wise has practiced animal protection law for nearly thirty years across the United States.
He has taught "Animal Rights Law" and "Animal rights Jurisprudence" for twenty years at numerous law
schools, including Harvard, Vermont, Lewis and Clark, Miami, St. Thomas, and John Marshall.
He has written numerous articles and four books, Rattling the Cage - Toward Legal Rights for Animals
(2000), Drawing the Line - Science and the Case for Animal Rights(2002), Though the Heavens May
Fall - The Landmark Case That Led to the End of Human Slavery(2005), and An American Trilogy Death, Slavery and Dominion on the Banks of the Cape Fear River(2009).
He is director of the Nonhuman Rights Project, the purpose of which is gain fundamental legal rights for
nonhuman animals through litigation.
開催日時:7 月 14 日 ( 水 ) 14:00 ∼ 17:00
開催会場:千葉大学文学部 101 講義室
How such a change as legal rights for nonhuman animals may occur in a common law system.
(コモンロー・システムを通した新たな権利の生成 ー 動物の権利をめぐって)
ホスト:嶋津格(千葉大学大学院専門法務研究科教授) 主催:千葉大学大学院人文社会科学研究科
※終了後に、懇親会の開催を予定しています。
関連講演
7 月 8 日 ( 木 ) 15:00 ∼ 17:00
Why nonhuman animals are entitled to basic legal rights.(動物の基本的権利 ー その根拠について)
会場:東京大学ロースクール棟203教室
ホスト:嶋津格、 井上達夫(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
※なお、本連続講演・シンポジウムは、日本学術振興会の外国人研究者招聘プログラム
による援助を受けており、関西(同志社大学:7 月 6 日、関西大学:7 月 7 日)
、
広島(広島市立大学:7 月 12 日)
、一橋大学(7 月 15 日)でも催しが企画されている。
千葉大学講演 連絡・照会先:
千葉大学大学院人文社会科学研究科嶋津格研究室
tel:043-290-2003(本部嶋津理事室)
email:[email protected]
担当:古澤美映(人文社会科学研究科博士後期課程在学)
トアップ COEプ ログラム
「環境制約
下でのコミュニティ形成」
入場無料
事前申込不要l
本││「 環境制約 ■人息減少下での
れた.12● 世紀│100匡 フ辟剛⑬ ム「
化な―
どに直面│す │る 現在
的な作業を素急に必要とし
本 セミナ ニ
たいと思います
鳳│の 12年 半 │ご
ラムは、2004‐ 年度から 2008年 度まで行わ
を受け継ぎ、人口減少・温暖
け
システムに切り替えていくための具体
うてきま した。
二 か らこ報告 し、皆様か らのこ意見も賜 り
10 研究プロジェクト
2010(平成22)年度活動報告
年度
番号
頁数
プロジェクト名
代表者
人社研担当
教員
社文研・人社研後期
大学院生
10-01
44
中国と日本の医療・社会保障システムの比較研究
廣井良典
10-02
45
戦争責任論と公共性
小林正弥
内村博信
関谷昇 宮田裕行
10-03
46
10-06
47
軽度発達障害児におけるワーキングメモリー解析
杉田克生
山口元
資本構造(金融構造)と経済発展
天野昌功
石戸光
吉永耕介
10-07
47
「公共政治学」の構築―政治学方法論と公共哲学
小林正弥
小川哲生
磯崎育男 石井宏典
10-11
47
17世紀イングランドの君主制論の変容:専制批判
と政治社会構想
関谷昇
三井吉俊
篠崎実
松下力
10-12
48
日本における「標準化」の史的考察
三宅明正
荻山正浩
安田浩
三村達也、
高木晋一郎
鳥羽厚郎
10-14
49
ワークフェア改革とフレキシキュリティ・モデル
安孫子誠男
佐藤健太郎
木村典弘
10-15
49
インドシナ諸国の教育カリキュラムの調査
吉田雅巳
坂口千恵
松本みどり
10-16
50
グローバリゼーションの状況下における民族知の
変容と生成に関する研究
小谷真吾
河合文
佐藤敦
10-19
51
帝国・人種・ジェンダーに関する比較研究
栗田禎子
10-20
51
近代ヨーロッパにおける地域の再編成と社会秩序
小澤弘明
10-21
52
近代日本政治思想におけるドイツ概念論政治思想
の持つ意義についての研究
小林正弥
関谷昇
内村博信
三宅芳夫
栩木憲一郎
10-22
53
食料需要の変化と経済発展
天野昌功
稲葉弘道
奥本佳伸
吉永耕介
10-23
54
心理生理健康教育論:ストレス・生体リズムと健
康教育の研究
長根光男
10-24
54
ユーラシアの多言語社会と言語政策
中川裕
田口善久
小林美紀
イリチ
サジワニー
田村雅史
10-25
55
記録史料に関する総合的研究Ⅶ
菅原憲二
佐藤博信
坂本忠久
藤方博之
福田美波
高木晋一郎
吉村旭輝
10-26
57
広域編年研究の新展開
柳澤清一
岡本東三
松井朗
石橋茂登
鈴木慎也
長山明弘
- 43 -
池田忍
小澤弘明
水島治郎
三宅晶子
武田祥英
千代崎未央
栗原久定
松浦真衣子
10-27
59
現代日本の政策の革新と政治の革新
宮崎隆次
三宅明正
魚住弘久
周宇嬌
10-28
59
日独比較債権法
半田吉信
岡林伸幸
亀井隆太
10-29
60
サービサイズ概念の背景・効果・ 政策に関する
研究
倉阪秀史
胡紓寒 10-32
60
「空間」の民族誌
武井秀夫
工藤由美
佐藤敦
那木拉
ラジブ・シュレスタ
河合文
林咲子
10-33
61
自由と拘束―社会と法の哲学のために
嶋津格
石井徹哉
安孫子誠男
田島正樹 島津実伸
吉尾博和
長谷川みゆき
10-34
62
個体と権利
嶋津格
高橋久一郎
関谷昇
金原恭子
中井良太
古澤美映
10-35
63
子どものための哲学教育研究
忽那敬三
高橋久一郎
田島正樹
村瀬智之
佐竹彬
吉沢文武
入江俊夫
武蔵義弘
池田さつき
田名辺雄
坂倉涼 10-36
64
日本語とそれをとりまく言葉たち(3)
神戸和昭
岡部嘉幸
黄成湘
10-37
65
経済連携協定(EPA)の受け入れに関する社会
学的、人類学的な調査研究
磯崎育男
前田町子
10-38
66
都市コミュニティにおける相互扶助と次世代育成
水島治郎
妻鹿ふみ子
阿部学
10-39
66
サービス労働のあり方と多様化する働き方
片桐雅隆
尾形隆彰
中西純夫
10-40
67
中国における教師養成カリキュラム政策の考察
磯崎育男
藤田剛志
戴林
10-41
68
日中企業システムの比較制度論的研究
安孫子誠男 犬塚先
中原秀登 10-01
佐藤健太郎
木村典弘
小笠原春菜
尹相国
張玉菡
中国と日本の医療・社会保障システムの比較研究
研究課題
中国は国民皆保険の実現を目指して医療・社会保障制度を構築しているが、少子高齢化の
進展、社会環境の変化など、様々な課題を抱えている。本研究では、中国と日本の医療・
社会保障システムを分析し、国民皆保険を実現した日本の改革経験を参考にしながら、中
国の医療・社会保障制度の整備、所得再分配のあり方について研究を行う。特に中国の農
村部の医療・社会保障制度の整備にとって日本の経験は大きな示唆を与える。一方、制度
- 44 -
の充実や国民の健康増進、疾病予防の面において、両国の比較研究を通してお互いに対す
る示唆を掘り出していくことも重要である。
研究の経過
今年も昨年に引き続き、中国における医療制度、社会保障システムの構築や、中国と日本
の医療・社会保障システムの在り方について研究活動をしてきた。医療保険制度について、
日本の改革経験から中国の医療保険制度の整備に示唆する点を検討した。特に中国農村部
の医療制度の整備において、日本の医療制度の構築経験から何を学べるか、また中国の統
合医療、疾病予防等が日本に与える示唆について検討を行っている。今後も世界各国の医
療政策や社会保障システムの改革に注目し、中国と日本の医療・社会保障システムを含む
社会の在り方について研究を進めていきたい。
10-02
戦争責任論と公共性
(1)「研究課題」について
これまでの戦争責任論の多くは、「自己責任」と「因果関係」に基づく近代主義的・個人
主義的な観点に立脚するものであった。しかし、時間の経過に伴って、戦争責任(論)に
は、新たな主体を考慮に入れることが求められるようになってきたといえる。この新たな
主体とは、戦争及び戦争犯罪の間接的当事者や関係的当事者の問題である。
敗戦直後、ドイツにおいて出版されたカ-ル・ヤスパ-スの『罪責論 Die Schuldfrage』は、
この問題に正面から取り組んだ仕事である。『罪責論』においては、法と政治と道徳と形
而上学という異なる四つの次元から責任が論じられている。
上記については、宮田の修士論文において論じたことである。したがって、本プロジェク
トでは、この研究をさらに深めるために、ヤスパ-スの政治哲学の理論をまとめ上げてい
く。また、戦争責任論についての自らの理論を公共哲学の知的文脈へと位置づけていく。
(2)「研究の経過」について
昨年度は、ヤスパ-ス哲学が、今日、日本や海外の研究者によってどのように継承され
ているのかといった近年の研究状況についての理解を深めるために、日本及び海外のヤス
パ-スについての二次文献を読み進めた。また同時並行して、ドイツにおける戦争責任の
議論が、どのような歴史的文脈から生まれてきたものなのかを探るため、ドイツにおける
戦後処理について、関連する文献を読み進めた。
【取り扱った主なテキスト】
・Gesine Schwan, Originally published as Politik und Schuld, 1997.
・Norman Geras, The Contract of Mutual Indifference, 1998.
・Paul Ricoeur, La MEMOIRE, L`HISTOIRE, L`OUBLI, 2000(邦訳=『記憶・歴史・忘却(上
・下)、2005』)
・『戦後ドイツ史』、クリストフ・クレスマン著、1995 年。
・『ヨーロッパ戦後史(上・下)』、トニ-・ジャット著、2008 年。
【議論の主な論点】
・「集合的記憶」と「個人的記憶」について
- 45 -
・「時効」と「赦し」について
・「道徳的有罪性」の内実について
・戦後ドイツの「和解」のプロセスについて
(3)「研究の成果」について
議論の結果、以下のような知見が得られた。
・時世の情念や情動に流されない、過ちや罪責感に根差す記憶の紡ぎ直しの必要性。
・単なる社会的な調整機能としての「時効(制度)」と、互いに平和を願う将来的な約束
の下に生じる「赦し」の違い。
・歴史が敵とした他者を理解しようとする粘り強い意志。「道徳的有罪性」の自覚によっ
て、他者理解の契機が生まれる。同時に、他者の理解は、自己の理解の契機となる。
・戦後のドイツでは、連合国側の政治的思惑とは無関係に、自主外交が進められてきた。
(ウイリ-・ブラントの東方外交)
(4)「来年度の方向性」について
来年度も、ヤスパースの実存概念の大きな特徴の一つと思われる「関係性」の中身を明ら
かにするために、近年のヤスパースについての二次文献を読み進めたい。とりわけ、罪責
感情と自他理解の関係を中心に研究して行きたい。
10-03
軽度発達障害児におけるワーキングメモリー解析
1)責任者;杉田克生
参加者;下山一郎(フロンティアメディカル工学研究開発センター)
鳥居深雪(NPO法人人間医工学研究会千の葉教育科学研究所)
2)研究課題;軽度発達障害児におけるワーキングメモリー解析
3)本年度の研究活動;
同意を得られた12人の研究協力者(自閉症スペクトラム障害:ASD)について、心理検
査(DN-CAS)の実施、および課題実施時の NIRS の測定を行った。心理検査及び NIRS
の結果については解析中である。課題に対する反応の分析からは、ASD 児には、情報の
統合の問題が見られた。例えば、写真を見て、ビル→都会、という単線的な情報処理につ
いては、定型発達大学生と差が見られなかったが、車がたくさん止まっている写真から「駐
車場」という意味を導き出すことができなかった。車+たくさん+止まっている
→
駐
車場、という統合的な処理に困難が見られた。Weak central coherence は、情報処理におけ
る統合の問題だと考えられる。また、背景情報などが加わって情報量が多くなると、意味
の取り違えが目立つようになる。さらに、固定概念へのとらわれも見られた。場面の中で
重要なものを選択して注意を向けるときの、重要性の判断の間違い、自分の既有経験から
の広がりにくさ、などが今回の研究結果から確認できた。
4)研究成果;
Torii M, Shimoyama I, Sugita K, Phonemic and semantic working memory in information
processing in children with high function pervasive developmental disorders IMJ Vol 17, No 1,
35-39, 2010
Sugita K, Suzuki N, Oi K, Allen-Tamai M, Sugita Ki, Shimoyama I. Cross-Sectional Analysis for
- 46 -
Matching Words to Concepts in Japanese and English Languages. IMJ
Vol 17, No 1, 41-45,
2010
杉田克生
読字障害関連遺伝子
関する研究チーム編(編集代表
ガイドライン
診断と治療社
p27 ‐ 29
稲垣真澄)
東京
特異的発達障害の臨床診断と治療方針作成に
特異的発達障害
診断・治療のための実践
(2010 年 5 月 27 日発行)
5)来年度の方向性
EF 方略教育プログラム(Executive Function Strategy Education Program : EFSEP)と CC 方
略教育プログラム(Central Coherence Strategy Education Program : CSEP)は、現在作成中
である。
10-06
資本構造(金融機構)と経済発展
資本構造とは、企業の外部融資のうち銀行金融と市場金融(株式・社債)の比率をさす。
企業金融論の古典的分析、M-M定理によればこの比率は企業行動、特にその投資行動に
影響しない、ということであったが、日・英・米の歴史的データについての時系列分析に
よれば、それが成り立ちそうにない事が推測され、近年の時系列分析の結果を使い、そう
した推測の精度を上げることを試みた。結果は紀要あるいは他の雑誌に投稿することを考
えている。
10-07
「公共政治学」の構築
【研究課題】
かつてのイーストンが表明した学際的政治学の流れより出発し、戦後の実証政治学の勃
興またこれより生じた政策科学の成立、そして現在の学際的再統合を踏まえる「公共哲学」
のあり方を追い、その学問的方法論の構築と「公共哲学」がいかにして政治学分野で学問
再編成化の要となりうるのかを、国内外の政治学方法論に関する文献を精査し、近年の学
界動向を踏まえつつ明らかにする。
【研究経過】
政治学方法論に関する文献及び論文の収集、内外学界動向を調査した。また近年の「希
望学」等新しい学問分野の出現にも留意し、公共哲学との結びつきを考察した。これらは
学位請求論文においても理念的主柱となりうる部分であるので今後さらに継続してまいり
たい。
【来年度方向性】
報告書の作成は急務であるので、学位請求論文の内容と直結した「公共哲学方法論」の
まとめを早期に作成して行く予定である。
10-11
17世紀イングランドの君主制論の変容
・研究の経過と成果
本研究は 17 世紀から 18 世紀にかけて展開される王権神授説、共和主義、家父長制論に
- 47 -
政治社会構想を巡る政治理論としての共通項を見出し、そうした作業仮説の道具立ての上
で内乱から名誉革命にかけての政治理論であるフレッチャーの政治理論を分析するもので
ある。
当初、本プロジェクトは常備軍論争期の理論を僭主政批判の政治理論として扱うことで、
3 年目には一定の成果を纏め上げて総括を行なう予定であったが、研究の進展途上で、名
誉革命後の常備軍論争期以降になると、当初想定した作業仮説に立脚した分析により捉え
つくせないような理論の広がりを感じるようになった。通説的な解釈によるとフレッチャ
ーはイングランド共和主義の継承者であり、かつスコットランド啓蒙の先駆的存在として
両系譜の中継点に定位される。これに対して本プロジェクトでは、古典古代の政治理論の
継承者としての共和主義の政治理論の枠組みに回収されつくせないような、特殊スコット
ランド的な要素の解明を目指していた。その結果、常備軍論争期以降になると、単に王権
とそれに対抗する王国内の諸勢力との対抗関係を軸とするだけでは解釈し切れないことが
判明した。
・来年度の方向性
現在の課題は、研究の過程で発見された事柄が僭主政批判の政治理論という最初の作業
仮説とどのような整合性を持つのかを解明することである。最初の作業仮説を提示する素
材となった常備軍論争期の議論は、その後の議論と本質的に異質な議論に変容を遂げるの
か、それとも本質的な相違点はないのかについての検討を踏まえたうえで政治理論を研究
することが今後の課題である。
上記の課題と並行して、フレッチャー理論の背景をなすと思われる特殊スコットランド
的刻印を解明するために、一次文献の読解と並んで歴史学やその他の隣分野の文献の消化
に努めたうえで研究成果を発表したい。
10-12
1
日本における「標準化」の史的考察
メンバー
三宅明正、安田浩、荻山正浩、三村達也(博士後期課程在学)、高木晋一郎(博士後期
課程在学)、小川信雄(2010 年度千葉大学講師)、長谷川亮一(2010 年度千葉大学・東邦
大学講師、人社研特別研究員)
2
2010 年の活動
研究会を開催し、標準化という概念を用いて近現代日本の社会編成のありようを検討す
る作業を進めた。関連する文献のリストアップがその主な内容であった。実際の作業は各
人別に実施した。
3
2011 年度の活動予定
詳しくは 4 月以降に決定するが、2011 年度は総括年次とし、成果報告書をまとめる予
定である。
- 48 -
10-14
ワークフェア改革とフレキシキュリティ・モデル
1)参加メンバー
代表者:安孫子誠男
分担者:佐藤健太郎、木村典弘(人社研)
2)研究課題
少子高齢化という社会的文脈においてウェルフェアからワークフェアへの転換が避けら
れないなか、ヨーロッパの社会政策上のキーワードはフレキシキュリティ flexicurity であ
る。先駆的試行国としてのデンマークやオランダのみならず、他の国々も労働市場の柔軟
性 flexibility と所得・雇用の安定性 security の両立を求めて、雇用保護、失業補償、アク
ティベーション政策のあるべき組み合わせを模索している。ヨーロッパ社会におけるこう
した「労働市場トライアングル」の諸相を、概念的フレームワークのレベルで――比較制
度論的に――浮き彫りにすることが本プロジェクトの課題である。
3)研究の経過と成果
Paul de Beer & Trudie Schils (eds.), (2009), The Labour Market Triangle: Employment
Protection, Unemployment Compensation and Activation in Europe (Edward Elgar) を一素材に
しながら、デンマーク、スウェーデン、オランダ、ベルギー、イギリス、ドイツ、フラン
スの国際比較に取り組んできた。一般的に、雇用保護が厳格であればあるほど、アクティ
ベーション政策への支出はより効果を発揮するけれども、失業補償がより寛大であればそ
の有利な効果は弱まる、といった3契機間の関連がある程度は明らかになった。
4)来年度の方向
今後は、上記7カ国の労働市場実態に即したフレキシキュリティ戦略の国際比較に取
り組む必要がある。自由主義、保守主義、社会民主主義というレジーム間差異をも視野に
収めて、「労働市場トライアングル」を捉えるフレームワークを確定したいと考える。
10-15
インドシナ諸国の教育カリキュラムの調査
1.研究課題
本研究は、インドシナ諸国を対象に、学校教育において世界規模で注目される国際課題を
いかに扱うかについて、調査・提案するものである。
東南アジアの中でも特にタイ・ベトナムを対象にし、学校教育カリキュラムにおける環境
・国際化の各課題の取り扱いについて調査を行う。環境問題や国際化する社会はともに世
界的な課題であるが、学習するために各国でどういった能力が必要であり、それらが現行
の学校教科・科目の中でどのように取り扱われているかを明確にする。そして、各課題の
新たな学習内容として含めるべき内容や基礎事項を提案することが、研究の最終的な目的
である。
2.研究の経過
研究計画の 2 年目である本年は、1 年目に引き続き各国の教育カリキュラムおよびその詳
細の収集を行い、意見交換を行いながらプロジェクトの方向性を確認した。
環境については、文献調査によってベトナムの学校教育カリキュラム、その中における環
- 49 -
境教育の位置づけや実状などが明らかになった。国際化については、先進国の国際教育の
変遷がユネスコの提案をベースにして進行していることが確認された。一方、研究対象で
あるタイでは、教育の国際化の重要性が認識されているものの、カリキュラムの中に該当
する部分がないため、教育目標及び既存のカリキュラムから、タイでどういった学習項目
が求められるのかを検討する必要があることが判明した。また、類似の研究調査の一環と
して、大学の国際研究集会等派遣支援プログラムの助成を受け、国際化を扱う教育と国際
教育協力の歴史と展望を、ハワイ国際教育学会にて発表した。
3.来年度の計画
本研究は 3 年間の越年計画である。3 年目である本年は、研究課題である環境・国際化の
各課題についての今までの調査をとりまとめると共に、学習のために必要な能力は何かに
ついて明確にする。そして最終的に、タイおよびベトナムで現在求められる、環境・国際
化の学習項目の基礎事項を提案することを目的とする。総合的な研究成果を、学術刊行物
で公開することを目指す。
10-16 グローバリゼーションの状況下における民族知の変容と生
成に関する研究
研究課題
本研究はグローバリゼーションの状況下における生業に関する民俗知の動態的な分析を
行なうことを目的として、マレーシア半島部の集団を中心に、先行研究の検討と調査を行
っている。人類学における民俗知に関する研究はいまだ静態的な分析が多いが、民俗知と
市場経済、環境保護、知的所有権、学校教育などとの関わりを明らかにすることによって、
対象集団の世界システムにおける生存戦略を提言できると考える。また、本対象地域にお
ける調査手法を確立することにより、他地域における調査が展開できると予測される。
研究の経過と成果
プロジェクト 2 年目である 2010 年度は、本調査の遂行に大半を費やした。前期に対象
地候補を検討し、受け入れ機関と交渉を行なった。プロジェクト員である河合は、2010
年 8 月から現在に至るまで、クランタン州クアラ・コー(バテッ定住村落)を中心に長期フ
ィールド調査を継続中である。また小谷は 2010 年 8 月から 9 月に、10 月にマレーシア、
トレンガヌ州およびクランタン州で予備調査を行い、調査地と調査対象を決定した。具体
的には、トレンガヌ州ゴンバライ(マレー人村落)、スンガイ・ブルア(スマッ・ブリ定住
村落)、クランタン州スンガイ・ルビル(バテッ定住村落)、クアラ・コー(バテッ定住村落)
において短期横断調査を行なった。
具体的調査内容は、市場経済や環境保護といった点に留意しつつ、民俗知と環境利用に
ついて参与観察、インタビュー調査を中心としている。対象集団の状況に大きく関係する
事柄として 1960 年代のイマージェンシー、アブラヤシ、ゴムのプランテーション、道路
建設が挙げられ、そうした状況における対象集団の狩猟採集活動やラタン等森林産物採集
活動等の生業の変化について、食餌調査、生活時間調査を中心に定量的なデータを得るこ
- 50 -
とを継続中である。
来年度の方向
主要なプロジェクト員である河合が長期フィールドワークのために休学中であり、この
状態は 2012 年 8 月まで続く予定である。データ自体は蓄積していくものの、プロジェク
トとして結果を考察、討論していく時間的、空間的余裕がないため、来年度は休止するこ
とを検討している。河合の帰国、復学を待って、再来年度プロジェクトを再開し、報告書
の完成を期す。
10-19
帝国・人種・ジェンダーに関する比較研究
本年度はプロジェクトの報告書刊行を進める予定だったが、中心的な研究分担者である
武田祥英氏が諸般の事情から休学したため、報告書刊行は来年度に延期した。
しかし、各研究分担者は共通テーマである「帝国」「人種」「ジェンダー」に関し、そ
れぞれに有意義な研究を進め、意見交換を行なった。
栗田禎子は 2010 年 7 月にバルセロナで開かれた世界中東学会(WOCMES)において、
(1)帝国主義とオリエンタリズム、(2)スーダンにおける国民統合の危機とその歴史
的起源に関する二つのパネルを組織した。武田祥英は前年度に引き続き、英国で収集した
一次資料をもとに、第一次大戦中の英国の国内戦時体制における「ユダヤ人」の位置づけ
を探る作業を進めると同時に、その過程で形成された「人種」イデオロギーが戦後の帝国
の中東支配の中でどのように応用されていくのかを検証し始めた。千代崎未央は、19 ~ 20
世紀のエジプトの民族運動・左翼運動におけるジェンダーの問題を分析する作業を行なっ
た。上記 3 名の取り組んでいる作業は、素材はさまざまであるが、いずれもプロジェクト
共通の問題意識に支えられ、さらに「イギリス帝国と人種主義」という共通のテーマに収
斂していく可能性を持つ。研究を進めるにあたっては、中間報告会(=各人が平均 2 回の
準備・中間報告を行なった)の場における意見交換・討議がきわめて有効であった。
来年度はこのような研究活動をさらに継続すると共に、その成果をまとめる研究報告書
の準備を進めたい。
10-20
近代ヨーロッパにおける地域の再編成と社会秩序
1)参加メンバー
責任者:小沢弘明
分担者:栗原久定(人社研)、松浦真衣子(社文研)、鹿住大助(普遍教育センター特任
助教)、崎山直樹(人社研特任教員)、姉川雄大(普遍教育センター特任助教)、中原由莉
耶(前期課程 2 年次)、綿貫ゆり(前期課程 2 年次)
2)研究過程
プロジェクト研究の各参加者は、昨年に引き続き、それぞれの研究対象地域の文書館等
において史資料の収集を実施した。その研究成果は、プロジェクト研究会にて発表した。
そこでは、それぞれの研究課題に関する認識を深めるだけではなく、各自の研究状況を相
- 51 -
互に批判的に検討し、研究手法に関する見直しを行った。
調査研究:
栗原久定「第一次世界大戦期の中央アフリカ(Mittelafrika)構想」
松浦真衣子「19 世紀前半ギリシャにおける自由主義対保守主義の論争」
中原由莉耶「ケーテ・ライヒターと赤いウィーンの女性労働者」
綿貫ゆり「20 世紀転換期の労働闘争とアナキズム―ニューヨーク、ニュージャージーに
おけるイタリア系女性労働者を中心に―」
成果報告:
各調査結果から資本主義と自由主義の展開が引き起こした各地域における社会秩序の再
編の具体例を確認した。その際、社会史や運動史、思想史など、それぞれの分析手法を参
考にすることができた。同時に各プロジェクトメンバー間においては、労資関係の再編、
ナショナリズムの高揚、帝国主義政策の展開など、近代社会の諸問題に対する認識の違い
が確認され、その要因が分析された。社会階層間の垂直的統合、地域間の水平的統合に関
する理解を深めるためには、個別研究の事例を世界史的な自由主義の拡大過程と接続させ
て理解していく必要性があることを再確認した。
3)最終年度の方向性
次年度は、研究プロジェクトの成果をまとめるために、昨年度、本年度の個別研究を通
じて明らかになった課題や問題点を整理し、史料の分析にとどまらず、研究視点自体の再
検討を行う。そのさい、具体的な事例研究を進めると同時に、国内外のナショナリズム研
究、国民国家研究の分析手法を参考にしつつ、最終的な研究のとりまとめを行う予定であ
る。
10-21 近代日本政治思想史におけるドイツ観念論政治思想の持つ
意義についての研究
(1)研究課題
本研究は、ドイツ観念論の日本における意義を一定の形で明らかなものとすることを目
的とする。特にカント、フィヒテ、ヘーゲルといったドイツ観念論の思想家における政治
思想の展開と、それらの日本における受容の再構成を本研究の課題としている。
(2)研究の経過
本研究テーマに関するこれまでの取組み状況としては、2009 年度にドイツ連邦共和国に
赴き、指導教員の紹介の下、栩木がハイデルベルク大学の日本思想の研究者ヴォルフガン
ク・ザイフェルト教授を訪問し、貴重な助言をいただくと同時に、意見交換を行った。そ
してドイツ訪問の際にはハイデルベルク大学図書館及びバイエルン州立図書館を利用し、
文献資料の調査を行った。2009 年度は主に日本における優れたカント及びフィヒテの政
治思想研究者である南原繁の政治思想研究を取り上げ、その日本における意義を千葉大学
- 52 -
の全体研究会で報告し、また日本におけるフィヒテ政治思想の受容を論じた論文を執筆し
ている。
2010 年度はドイツ観念論の政治思想家そのものの思想展開についての研究にいそしみ、
カントやフィヒテの政治思想についての研究書の書評を千葉大学の紀要に発表し、また「カ
ントとフィヒテの平和論」と題した報告を千葉大学の全体研究会で行っている。
(3)研究の成果
研究の成果として、まず 2009 年度にドイツ観念論の思想家フィヒテの政治思想研究にお
いて重要な二著作「愛国主義とそれに反するもの」の翻訳(『千葉大学人文社会科学研究』
第 19 号に掲載)と「マキャベリ論」の翻訳(同紀要第 20 号に掲載)を栩木が行った。ま
た日本に於けるフィヒテ政治思想の受容をそのナショナリズム思想の受容の観点から分析
した論文を完成させた。この論文は創風社から 2010 年 8 月に刊行された木村博編『フィ
ヒテ「全知識学」と政治的なるもの』という若手哲学研究者を中心とした論文集に採録さ
れている。
そして 2010 年度は、ドイツにおける 1790 年代の政治思想の展開についての研究書である
フレデリック・C.バイザー著、杉田孝夫訳『啓蒙・革命・ロマン主義 近代ドイツ政治
思想の起源 1790-1800 年』の書評(『千葉大学人文社会科学研究』第 21 号に掲載)と、カ
ントとフィヒテの政治思想を比較し、分析した研究書であるグンナー・ベック著『自由、
権利、法におけるフィヒテとカント(Gunner Beck, “Fichte and Kant on Freedom, Right, and
Law”)』の書評(同紀要第 22 号に掲載)を行った。
(4)来年度の方向性
来年度の方向性としては、2010 年度から本格化させたドイツ観念論における政治思想
の展開についての研究を進展させ、一定の形で論文にまとめると同時に、そこでの議論を
踏まえた上で、近代日本におけるドイツ観念論の受容とその展開及び意義についての研究
をさらに掘り下げる予定である。
10-22
食糧需要の変化と経済発展
経済発展(一人当たり所得の上昇)に伴い、食糧総需要のGDPに占める比率、ある
いは、食糧の細分化された額間の比率が変化する。こうした変化を予測することは、生産
調整等、供給者にとっても、需要者にとっても有益なことである。
このプロジェクトでは、こうした比率変化の予想について、伝統的な計量分析(連立方
程式モデル)と、時系列分析のVARのうちで、どちらの方法が優れているか(効率性、
不偏性の点で)、を比較することを試みた。結果は、食糧のカテゴリーごとに異なったも
でありそうだが、さらに、その経済的意味合いを追求することを行っている。
- 53 -
10-23
心理生理健康教育論
「研究メンバー」
代表
長根 光男
メンバー
菅 理江(埼玉医科大学生理学教室)
大学院生
松金 千紘(千葉大学大学院教育学研究科)
「研究課題」
ストレス・生体リズムと健康教育
「研究の経過」
・健康教育に関わる諸問題をゼミで討論した。
・生体リズムのデータを得るため,埼玉医科大学生理学教室で生化学的な実験をした。
「研究の成果」
学会誌に研究成果を投稿中である。
・Sleep and Biological Rhythms
「Psychosomatic complaints analyses in healthy Japanese students based on melatonin and growth
hormone levels as parameters of irregular circadian rhythms」
「来年度の方向性」
唾液腺分泌ホルモン分析で,生体リズムのみならずストレスレベルもマーカーとして,
ストレスや生体リズムと健康教育の関連性の研究を多面的に進めていきたい。
10-24
ユーラシアの多言語社会と言語政策
1)参加メンバー
プロジェクト代表:中川裕(公共研究専攻)
参加者:田村雅史(社会文化科学研究科)、小林美紀、イリチ、サジー(人文社会科学研
究科後期課程)、ムンクバト、小畠絵里子(人文社会科学研究科前期課程)、金子亨(千
葉大学名誉教授)、田口善久(文学部)、小野智香子(人社研特任教員)
2)研究の課題
ユーラシア大陸には、さまざまな言語を母語とする民族が複雑に混住した国が大部分を占
め、国境、言語の境界、民族の境界は、極めて複雑な形で交差している。接触した言語間
では一般に借用、コードスイッチング、言語の取り換えなど、さまざまな現象が起きるが、
国家による言語政策や、民族政策がそれらの現象に大きな影響を与えることは言うまでも
ない。さらにマスメディアの発達とグローバリズムが、本来誰の母語でもない英語などの
言語の優勢化をもたらし、さらに彼らの言語生活を複雑なものにしている。本研究は特に
モンゴルとスリランカの言語状況に焦点を当てその実態を探るとともに、他の言語も含め
て言語接触によって起こる現象の類型論的な解明を考察し、それに対応した言語政策のあ
り方を考えて行く。
3)研究の経過
本年度は定期的に研究会を開き、本プロジェクトに関連する各自の研究成果を発表、また、
- 54 -
学外者も含むプロジェクト外の人々にも発表をしてもらい、討論を行った。主な発表は以
下のとおりである。
中川裕
アイヌ語動詞の「数」について
サジー
多言語社会の言語使用状況―スリランカを中心に―
野島本康
ブヌン語の態
小林美紀
アイヌ語動詞の項同定制限―再帰接頭辞を中心に―
イリチ
再考
モンゴル語の漢語借用における音韻変化
4)研究の成果
本年度は初年度であり、成果報告は次年度に行う。
5)来年度の方向性
来年度も引き続き、隔週火曜日夜の研究会を継続、広い範囲からゲストを招きながら討論
を展開していきたいと考える。
10-25
記録史料に関する総合的研究Ⅶ
(1)研究メンバー
代表:菅原
憲二、小野
正雄、佐藤
博信、宮崎
隆次、坂本
忠久、久留島
浩、
後藤
雅知、田島
佳也、冨善
一敏、紺野
浩幸、筑紫
敏夫、青木
祐一
申
秀逸、横山
陽子、藤方
博之、高木晋一郎、福田
美波、吉村
旭輝、
高山
慶子、高村
恵美、鈴木
文、佐藤正三郎、内田
鉄平
(2)研究課題と活動
本研究は、これまでの第一~六次プロジェクト研究活動をふまえ、新規の博士後期課程
院生が加わり、それを継承するものである。その趣旨は繰り返しになるので省略する。
これまで日本近世を中心にして諸階級、諸身分、諸階層の家に伝存した記録史料を分析
した検討を集積し、それらの成果の一部がプロジェクト報告書『記録史料と日本近世社会』
Ⅰ~Ⅵに結実している。Ⅶでは近世の武士身分、その中でも構成的比重の高い大名家臣団
に関する研究に重点を置き、それと連動する形で近世社会の諸身分集団についての実証的
研究を推進する計画を立てた。また近世都市および身分制についての比較史的検討をも継
続して行うこととなった。
2010 年度はこれまで開催してきた記録史料研究会(本プロジェクトによる研究会)を
継続し、学内外の研究者、院生等を結集して開催した。また千葉歴史学会近世史部会とも
合同例会を開催した。その中でプロジェクトの中心である当該院生は研究会の運営にあた
ったほか、自ら報告を行い、学位請求論文の準備を進めた。
また近世都市研究の史料調査も地方城下町田辺の町方文書を中心に進めた。
- 55 -
(a)記録史料研究会例会一覧(日時、報告者、報告テーマ)
いずれも千葉歴史学会近世史部会と共同開催
7月3日(土)14 時~
於:千葉大学文学部棟史学演習室
山田真理子氏
「江戸時代中後期の儒者の活動
―播磨国龍野藩儒者、股野玉川を事例として―」
9月 25 日(土)14 時~
鈴木
於:千葉大学文学部史学演習室
愛氏
「近世中期の在村知識人の読書と学問
―武蔵国久下戸村の奥貫友山を事例として―」
10 月 23 日(土)14 時~
藤方
於:千葉大学文学部史学演習室
博之氏
「旧佐倉藩士族結社の活動と士族の「家」―同協社を事例に―」
12 月 18 日(土)14 時~
於:千葉大学大学院社会文化科学系
総合研究棟2階グラジュエイト・ラウンジ
芳賀
和樹氏
「秋田藩阿仁銅山炭木山における森林経営と御用炭生産」
■プロジェクト研究メンバー以外の研究会参加者
鈴来
和仁(市川市役所)
長谷川佳澄(佐倉市役所)
矢嶋
毅之(成田山霊光館学芸員)
山田真理子(日本銀行金融研究所貨幣博物館)
渡部
圭一(早稲田大学人間科学学術院助手)
小田
真裕(一橋大学大学院博士後期課程)
清水
詩織(早稲田大学大学院博士後期課程)
鈴木
愛(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)
高垣
亜矢(お茶の水女子大学大学院博士後期課程)
武子
裕美(学習院大学大学院博士後期課程)
武林
弘恵(首都大学東京大学院博士後期課程)
芳賀
和樹(筑波大学大学院博士後期課程)
和田
麻子(お茶の水女子大学大学院博士前期課程)
(b)史料調査概要
(1)舞鶴市平野屋町文書調査
2010 年8月7日
於:舞鶴市郷土資料館
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参加者:菅原憲二、福田美波ほか
(2)舞鶴市竹屋町文書調査
2010 年8月8~ 11 日、11 月
於:竹屋集会所
参加者:菅原憲二、横山陽子、藤方博之、福田美波ほか
後者については科学研究費基盤研究(c)「地方城下町におけるマチ会所の成立と都
市行政の展開」(代表・菅原憲二)の研究成果として、近いうちに文書目録を刊行す
る予定である。
(3)2011 年度の計画
本研究の成果報告書として 2011 年度中に、RAとして研学中の院生の研究成果を中心
に、記録史料研究会の成果、近世都市史料調査の成果の一端を、研究プロジェクト報告書
『記録史料と日本近世社会Ⅶ』を掲載し、刊行する予定である。
10-26
広域編年研究の新展開
1)参加メンバー
責任者:岡本東三(文学部教授)
分担者:柳澤清一(文学部教授)・井上
賢(木更津市埋蔵文化財職員)・近江 哲(越生
町文化財担当職員)岩城克洋(東京大学特任研究員)、松井 朗(社文研博士課程)、石橋
茂登・鈴木慎也・長山明弘(人社研博士後期課程)
2)研究過程
プロジェクト研究参加者それぞれの問題意識、研究テ-マに沿うかたちで、各時代の土器
型式論について検討した。合わせて、北海道伊茶仁ふ化場第1遺跡の発掘調査を実施した。
調査研究:
①猪鼻城跡発掘調査(11~5 月):全員参加
②イタリア、ソンマ遺跡の調査整理・研究(8 月):考古学研究室員
③北海道標津町伊茶仁ふ化場第 1 遺跡発掘調査(9 月):全員参加
④大寺山洞穴遺跡の整理作業(通年):全員参加
⑤猪鼻城跡の整理作業・報告書作成(10 月~ 3 月):全員参加
⑥北海道標津町伊茶仁ふ化場第 1 遺跡の整理作業・概報作成(10 月~ 3 月):全員参加
個別研究:
岡本「縄紋時代草創期・早期の土器型式論」
柳澤「擦紋・オホーツク式土器の型式論」
岩城「ローマ時代の土器型式論」
松井「縄紋時代早期押型文土器の型式論」
長山「縄紋時代中期末葉の土器型式論」
井上「縄文時代早期の土器型式論」
成果報告:
【共同】
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千葉大学考古学研究室 2009『千葉県指定史跡安房神社洞窟遺跡 第 1 次発掘調査概報』
千葉大学考古学研究室 2009『北海道標津町伊茶仁ふ化場第1遺跡 第 5 次発掘調査概報』
千葉大学考古学研究室 2010『千葉県指定史跡安房神社洞窟遺跡 第 2 次発掘調査概報』
千葉大学考古学研究室 2010『北海道標津町伊茶仁ふ化場第1遺跡 第 6 次発掘調査概報』
岡本東三・柳澤清一編 2010 人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第 128 集『土器
型式論の実践的研究』
千葉大学考古学研究室 2011『北海道標津町伊茶仁ふ化場第1遺跡 第 7 次発掘調査概報』
千葉大学亥鼻地区埋蔵文化財調査委員会 2011『千葉市中央区猪鼻城跡
千葉大学医薬系
総合研究棟建設に伴う発掘調査報告書』
【個別論文】
岡本「関東・中の沈線紋と関・中部の押型紋-三戸 3 式と細久保 2 式の編年的関係-」(『人
文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第 128 集』、1-16 頁、2010 年)
柳澤「北方編年再考その(7)-擦紋Ⅱ期における道央・道北、サハリン島南部の編年対
比-」
(『(千葉大学)人文研究』第 38 号、99-140 頁、2009 年)・「北方編年再考 その(8) :
道東における新北方編年体系の検証 - 灰白色(Ma-b)火山灰を「鍵」層として-」『(千葉大
学)人文研究』第 39 号、37-93 頁、2010 年)
石橋「佐原真『祭りのカネ銅鐸』」(『人文社会科学研究』第 19 号、191-197 頁、2009、千
葉大学大学院人文社会科学研究科)・「銅鐸と寺院 -出土後の扱いに関して-」(『人文社
会科学研究』第 21 号、219-232 頁、2010、千葉大学大学院人文社会科学研究科)
岩城「イタリア半島中部における Ceramica commune da fuoco/coperchio の編年研究」(『人
文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第 128 集』、169-194 頁、2010 年)
近江「トクサの史前利用~植物利用における歴史背景と痕跡の観察から~」(『紀要』埼
玉県立川の博物館、2010 年)・「二単位波状縁を巡る諸相-諸磯 b 式における器形の変化
と文様-」
(『人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第 128 集』、45-68 頁、2010 年)
鈴木「小イタリアにおけるウンゲタリウムの出現と普及- Sardis・Tarsos・Gordion 出土の
Unguentarium に関する一考察-」(『人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第 128
集』、153-168 頁、2010 年)
長山「大村 裕著『日本先史考古学史の基礎研究-山内清男の学問とその周辺の人々-』」
(『人文社会科学研究』第 19 号、141-151 頁、2009、千葉大学大学院人文社会科学研究科)
・「動物形象突起研究の現段階-その概要と千葉県における資料集成-」
(『千葉縄文研究』
第 3 号、2009 年 5 月、千葉縄文研究会)・「加曾利 E(新)式における土器系列の研究(1)「連弧文土器」から「Y 字状文土器」へ-」(『古代』、早稲田大学考古学会、2010 年)・「動
物形象突起についての覚え書き―突起・把手に関する研究のあゆみ―」(『人文社会科学
研究科研究プロジェクト報告書第 128 集』、69-102 頁、2010 年)
【発表】
石橋「銅鐸の研磨について」(千葉大学人文社会科学研究科全体研究会、2009 年)
鈴木「ヘレニズム時代の中央アナトリアにおける文化変容について―カマン・カレホユッ
ク出土の土器に関する一考察―」(第 19 回トルコ調査研究会、中近東文化センター、2009
年)
長山「動物形象突起研究の現段階-縄紋中期末葉から後期初頭の千葉県を中心に-」(千
- 58 -
葉縄文研究会、第 39 回例会、千葉市生涯学習センター、2009)・「解題-動物形象突起研
究の現段階」(千葉縄文研究会、第 40 回例会、千葉県教育振興財団埋蔵文化財センター、
2009)・「動物形象突起研究の現段階-縄文中期末葉の千葉県を中心に-」(阿佐ヶ谷先史
学研究会、2009)
3)来年度の方向性
各自の研究テーマについて、資料の分析、調査を進めるとともに、プロジェクト全体とし
て猪鼻城跡、伊茶仁ふ化場第 1 遺跡の発掘調査を実施し、資料整理を進めた。来年度は、
個別研究を通じて明らかになってきたそれぞれの課題や問題点を整理し、将来的な総括に
向け引き続き活動していきたい。また、全体的な活動としては本年度も千葉と北海道での
発掘調査、その整理作業を予定しており、年度末には報告書の刊行を目指している。
10-27
現代日本の政策の革新と政治の革新
(参加者)
代表者:宮崎隆次(千葉大学法経学部)
参加者:三宅明正(千葉大学文学部)魚住弘久(千葉大学法経学部)
周宇嬌(人社研博士後期課程)
(研究課題)
小泉政治('01-4 ~'06-9)とその後の自民党政治(~'09-9)、政権交代後の民主党政治('09-9
~)を、「政策革新」と「政治革新」という視角から検討することを課題としている。
(研究経過・成果)
小泉政治に関する、研究者や内閣関係者等の著書を収集し、また、メールマガジンや国
会等での小泉の発信・発言を収集した。その分析はまだ済んでいない。「政策革新」「政
治革新」に関する理論的検討もまだ緒についたばかりである。それは、政権交代後の民主
党政府と与党内および与野党関係の動きが極めて激しいため(特に'10-7 参院選後)で、
今年度は取り敢えずその整理をすることにした。その成果の一部は、周宇嬌により「小泉
内閣以降の日本政治を考える--飯尾潤『日本の統治構造』中公新書
2007
を手がかり
にして」と題し、'10 年度後半期全体研究会で発表された。
(来年度の方向性)
研究会での発表をもとに、飯尾の著書等何冊かの研究書を纏める形で1つめの書評論文
を完成させる。次いで、主目的の一つである小泉政治の分析に取りかかる。それと併行し
て、「政策革新」「政治革新」に関する理論的検討も進めるつもりである。
10-28
日独比較債権法
参加者:半田吉信(教授)、亀井隆太(D.C
2年)
研究の経過:昨年度から亀井の博士論文のテーマたる弁済者の代位に関するドイツの文献
(コンメンタール)を読んでいる。今年は、最初読んだ資料よりも更に詳しい文献を読み
始めた。その他研究テーマに関する資料:法務省のホームページに掲載されている民法(債
- 59 -
権法)の改正に関わる資料、ヨーロッパの共通法として上梓されている「共通参照枠」に関
する資料などの収集にあたった。
研究の成果:ドイツの文献を読みながら、日本法との比較を論じ、問題点の理解を深めた。
またこの問題領域における近時のドイツの重要文献をつきとめ、輸入代理店を通じて入手
することができた。博士論文の準備がかなり進んできた。
来年度の方向性:これまでに読んだドイツの文献や入手したヨーロッパや日本の資料を読
み込んで、博士論文の執筆を本格的に進めてほしいと考えている。次年度もドイツの文献
の購読を続ける予定であり、テーマに関する議論を深めるとともに、ドイツ語読解力をさ
らに高めてもらいたいと考える。
10-29
サービサイズ概念の背景・効果・政策に関する研究
研究課題
物の所有権を消費者に移転させることなく物から得られるサービスを提供するビジネス
スタイルに転換することをサービサイズと呼び、その背景、効果、実現のための政策につ
いて研究するものである。
研究の経過と成果
倉阪において、その概念の背景と定義を整理して、政策パッケージの方向性をとりまと
め、勁草書房から刊行した倉阪秀史編『環境
持続可能な経済システム』(2010.10)に、
倉阪秀史「サービサイズの可能性」を掲載した。また、胡は、自動車産業のサービサイズ
の実例として、カーシェアリング(CS)の研究を進め、2011 年 3 月の全体研究会におい
て、Study on environmental impacts andeconomic implications of CS
を報告している。また、
2010 年 12 月に開催されたエコプロダクツ展会場において、倉阪と胡が各社のブースを回
ってサービサイズにつながりそうな事例についてヒアリング調査を行った。
来年度の方向性
来年度も引き続き事例収集とその環境保全上の効果の見積もりを行うとともに、具体的
な政策提言につながるような検討を進めていくこととしたい。その成果は、日本経済新聞
社から発行される予定の『ゼミナール環境経営入門』にも掲載することとしたい。
10-32
「空間」の民族誌
本プロジェクトは、これまでの文化人類学的「空間」研究を整理、総括した上で、プロジ
ェクトメンバー各自のフィールドワークから得られた調査資料を踏まえて、「空間」研究
に新しい局面を切り開くことを企図している。メンバーはそれぞれ異なる地域(チリ、パ
ナマ、セネガル、内モンゴル、ネパール、マレーシア、タイ、アメリカ合衆国)で調査を
行っており、コミュニティ空間や住居等の住まい方、場所的移動などに見られる空間利用
の仕方などに焦点を当てながら、人々の「空間」構築とその利用について多角的な記述を
- 60 -
おこなうと同時に、地域間の比較をもおこない、「空間」に関する従来の概念・理論を再
考していく。
具体的な活動として、1 年目の今年度は、参加メンバー各自のフィールドワークを優先さ
せ、そのスケジュールに沿って可能なときに共同研究会を実施することとした。結果とし
て、以下のように3回の研究会を開催することができた。
第1回
5月25日
10:00 ~ 12:00
各自の研究計画発表
第2回
3月
1日
13:30 ~ 15:30
各自の調査結果概要と今後の日程打合せ
第3回
3月29日
16:00 ~ 18:30
渡辺公平「『公共空間』に関して」
今年度内の活動は以上であるが、本プロジェクトは3月1日の日程打合せに従って、各週
火曜に共同研究会を実施する予定で、すでに8月2日までの発表者が決定している。
10-33
自由と拘束
【研究課題】
伝統的に私法といわれる法分野は、法体系全体の中心であり、社会の中において自由な
個人の行動と社会の秩序との整合性は、この規範装置によって確保されている。ただこの
点は、昨今の政治的文脈では注目を受けることが少なく、主に政治を通した立法によって、
それに対する様々な修正が提案・試行されている。ここでは、単純化すれば、個人主義的
な私法と集合主義的論理に流れやすい政治との相克として、社会規範のあり方を捉えるこ
とも可能である。そして、古典的なリベラリズムに立つ憲法は、前者のシステムによって
後者を拘束することを基本的目的としていた、として立憲主義を理解することもできるだ
ろう。
本研究プロジェクトでは、基本的に個人の側に視点を据えながら、それに対して加えら
れる様々な方向からの拘束について、その正当性と不当性を論じるための基礎理論をえる
ことを究極的な目的としながら、種々の側面から研究を進める。
【研究の経過】
主に下記のワークショップを目指して小規模の研究会などを開き、研究を進めた。科学
研究費(基盤研究 C、代表者:嶋津、共同研究者:野崎亜紀子、田島正樹、テーマ「明示
化困難な根拠に基づく自己決定権の制限:メタ理論から規範的生命倫理論へ」)も旅費な
どとして利用した。
嶋津実伸、吉尾博和は 2 回の全体研究会での報告を行った。長谷川みゆきは学位論文を
執筆中である。
【研究の成果】
2010 年 11 月 20 日に日本法哲学会の中でワークショップ「規範の内容的基礎はどこに
あるか──生命倫理の場で──」(開催責任者・野崎)を開催し、本プロジェクトの代表者
である嶋津、同登録メンバーである田島、野崎、丸祐一(社文研単位取得退学)が報告し
た。
このプロジェクトと密接に関連する翻訳事業の結果
ハイエク著嶋津格監訳『哲学論集』春秋社、2010 年 7 月、全 337+αページ
が出版された。長谷川、野崎、丸はその中でそれぞれ翻訳を担当している。
- 61 -
【来年度の方向性】
長谷川は学位論文の完成をめざしており、それを洗練するための場を設けてサポートし
たい。吉尾も期間を短縮して学位を取得する計画であるので、これも同様である。
本プロジェクトの研究テーマは嶋津の長年の研究の中心部分である。この間の嶋津の論
文を集めた著書(『問としての<正しさ>』NTT 出版)も出版予定であるので、さらにこ
の方向に研究を進めてゆきたい。
10-34
個体と権利
【研究課題】
自然権論的なアプローチでは、権利は人の認識と独立に存在するもののように扱われる。
一方、権利より権利意識の方が先であって、権利は存在する権利意識の指向する先として
この世に登場する、とする考え方もある。強硬な権利論を基礎とするリバタリアニズムに
おいては、権利論のみで社会を構成しようとすらする。
一方、現在各国で進展中の動物保護の文脈では、権利は周囲にいる人間が、そこにある
ものとして動物の権利を扱うことによって、権利はこの世界で力をもつようになる。もち
ろん、動物については、それは確立した社会的存在ではなく、生成の過程にある中間的な
エンティティーである。
このような、個体と権利、そしてそれに対応する周囲の人間たちの態度について、哲学
的な考察を進めることが課題である。
【研究の経過】
動物の権利については、院生の古澤が中心になって進めた。そして、この分野の指導的
研究者である Steven Wise 博士を日本学術振興会の招聘資金を得て招聘した(招聘責任者
:嶋津格)。2010 年 7 月 3 日~ 16 日の間、京都大学霊長類研究所(犬山)、関西大学、東
京大学、千葉大学、広島市立大学、一橋大学、などで講演やシンポジウムを開催した。こ
の間、多くの議論の機会を得て、ある程度予想される疑問・質問に対して繰り返される博
士の応答などを通して、基本的な博士の発想を理解することができた。資金としては、嶋
津が代表者になっている科学研究費も謝金等に利用することができた。同科研費の共同研
究者である野崎亜紀子(千葉大学社文研出身、広島市立大学准教授)もこの企画に貢献し
た。
リバタリアニズムにおける子供の位置については、院生の中井が中心になって進めた。
ただ、中井はまだ 1 年目であるので、全体研究会での報告などが中心となった。
【研究の成果】
・嶋津格・古澤美映「動物の法的地位についての法哲学的考察」『法哲学年報 2009』
pp.153-154、2010 年 10 月(2009 年の学会で開催した、動物の権利ワークショップの概要
を述べたもの)
・上記の Steven Wise 博士と共同で各地で開催したシンポジウムは成果の一つといえる。
・登録メンバーである登尾章(社文研にて博士号を得ている)は、2010 年 11 月 20 日の
- 62 -
日本法哲学会で個別報告としてハイエクとマンデヴィルの自由論について報告し好評を得
た。
【来年度の方向性】
古澤は、実験動物の権利について学位論文を執筆中であり、水準の高い論文が完成する
よう、種々の研究活動を行いたい。
中井が基礎研究の幅を広げて、狭義のリバタリアニズムの外にも理解を深めるとともに、
リバタリアニズムと子供位置というユニークなテーマについて、さらに豊かな議論が展開
できるよう、全体の研究を進めたい。
具体的なテーマを進めることは当然だが、そこでの知見を反映して、「権利とは何か」
「いかにして新しい権利が生成するのか」といった一般的な論点についても、議論の焦点
として設定してゆく予定である。
10-35
子どものための哲学教育研究
<研究の経過>
本研究プロジェクトはその性質上、実践的研究と理論的研究の両面から研究を進めてき
た。
実践的研究においては、メンバーのうち村瀬・土屋が、オーストリアのグラーツおよび
ライプニッツで9月に開催された「子どものための哲学(Philosophy for Children)」の教
員養成セミナーに参加し、日本人としては初めてセミナーの全課程を修了した。「子ども
のための哲学」とは、1970 年代より欧米圏を中心に行われてきた哲学教育プログラムで
ある。これは、初中教育段階の子どもたちを対象とした哲学教育プログラムとして先駆的
なものであり、現在ではアジア・中東なども含め世界的に最も広く行われているプログラ
ムである。このセミナーにおいて、初中教育における哲学教育の理念および方法論、哲学
的対話技法の説明・実践等のセッションが、各国から集まった教員・研究者たちに対して
およそ一週間にわたって行われた。
また国内においてもいくつかの中学・高校において「哲学」の授業を行った。そのうち、
国立音楽大学附属高等学校では高校一年生に「哲学」の特別授業を2週にわたって行った。
理論的研究としては、哲学教育に関わる理論的研究を行った。特に、上述の「子どもの
哲学」に関する文献調査や、NSD(ネオ・ソクラティック・ダイアローグ)と呼ばれる哲
学対話法について研究会に参加するなど調査研究を行うとともに、メンバー間で議論をす
ることで内容を深めていった。10 月には日本倫理学会第 61 回大会(於慶應大学)に参加
した。この大会では、主題別討議として道徳の教育可能性が取り上げられ、哲学教育につ
いても広く議論がなされた。
<来年度の方向性>
来年度は、今年度の成果を踏まえて、より実践的研究を展開させるとともに、理論的研
究にそれを生かす循環を作り上げたい。今年度は効率よく研究を進めるため、実践的研究
と理論的研究とをあえて区別して行ってきた。しかし、多くの実践現場を経験することに
- 63 -
よって、教育技術上の進歩だけでなく、理論的な課題も見えてくると思われる。実践的研
究を行っているメンバーからのそうした経験を理論的研究へと生かし、さらに、その理論
的研究の成果を実践的研究にフィードバックすることで、理論と実践を融合させたより豊
かな研究が行えるものと思われる。
10-36
日本語とそれをとりまく言葉たち(3)
1)参加メンバー
代表者:神戸和昭(人社研教授)
参加者:岡部嘉幸(文学部准教授、人社研担当)
下地賀代子(人社研特別研究員)
廖
黄
成湘(人社研博士後期課程院生)
郁雯(同)
朱
武平(同)
2)研究課題
日本語の構造や歴史を深く究めるためには、単に日本語だけを対象として研究を進めて
いくのでは不十分であることは言うまでもない。本プロジェクトは、前回の研究プロジェ
クト「日本語とそれをとりまく言葉たち(2)」の成果を踏まえつつ、広く周辺諸言語をも
視野に入れながら、参加メンバーがそれぞれ独自の視点から、多様な考察を展開していこ
うとするものである。
3)研究の経過
本年度は2ヶ年計画の1年目にあたり、あえてプロジェクト全体としての一定の枠をは
めるようなことはせず、参加メンバー各人がそれぞれの関心のありかに従って、自由に研
究を進めていくことを主眼としてきた。
4)研究の主なる成果
○学会・研究会発表○
・岡部嘉幸「現代語との対照―モダリティ形式の対照―」日本語学会 2010 年度春季大会
シンポジウム「外から/外への近世語研究」於日本女子大学 2010.5
・廖
葉
郁雯「日本語の「デ格」と日本語の表現から見た中国語の「“被(bèi)”構文」」千
大学日本語学研究会第 30 回発表会 於千葉大学 2010.7
・黄
成湘「日本語格助詞研究における問題の焦点」千葉大学文学部日本文化学会第 11
回大会 於千葉大学 2010.7
・朱
武平「「まで」の分布と意味の一考察」2010 年日本語教育国際研究大会 於国際
政治大学(台湾・台北) 2010.8
・岡部嘉幸「近世後期江戸語における副詞「必ず」について―否定と呼応する場合を中
心に―」国立国語研究所共同研究プロジェクト「通時コーパスの設計」研究発表会
国立国語研究所 2010.9
・岡部嘉幸「江戸語のノダロウについて」国立国語研究所共同研究プロジェクト「日本
語文法の歴史的研究」研究発表会 於国立国語研究所 2011.3
- 64 -
於
○学術論文○
・黄
成湘「「の」の付加による連用格の連体関係への転換について」『千葉大学日本
文化論叢』第 11 号 千葉大学文学部日本文化学会 2010.7
・下地賀代子「石垣・宮良方言の係助辞-du の文法的意味役割」『日本語文法』第 10 巻
第2号 日本語文法学会 2010.9
・岡部嘉幸「否定と共起する「必ず」について―近世後期江戸語を中心に―」『千葉大
学人文研究』第 40 号 千葉大学文学部 2011.3
・神戸和昭「『雨月物語』『春雨物語』における時の助動詞―近世文語文の国語学的研
究の一端として―」『千葉大学人文研究』第 40 号 千葉大学文学部 2011.3
5)来年度の方向性
本年度は初年度であり、来年度には研究成果を報告書の形でまとめる予定である。
10-37 経済連携協定(EPA)の受け入れに関する社会学的、人類学
的な調査研究
1) 研究課題
「経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師候補者受け入れの一考察」
2) 参加メンバー
代表 磯崎育男、 前田町子
3) 研究経過
EPA に基づく看護・介護分野の労働者受け入れの問題点の 1 つとして、外国人看護師候
補者の受け入れ機関による受け入れ人数が、政府の決めた受け入れ予定人数に届かない問
題がある。この問題の背景を探るため、2011 年 3 月 1 日に、受け入れ機関の 1 つの病院
にインタビュー調査を実施し、病院理事長、インドネシア人・フィリピン人看護師候補者
など関係者 7 人と面接したり、インドネシア人看護師・介護福祉士候補者支援組織ガルー
ダサポーターズの活動に参加したりして情報の収集を行った。介護労働分野のグローバル
化などに関連し、以下の文献を参照した。
①伊豫谷登士翁『グローバリゼーションとは何か-液状化する世界を読み解く』平凡社、
2002 年
② Parrenas Rhacel Sslazar,Servants of Globalization: Women, Migration, and Domestic Work,
Contradictory Class Mobility: The Politics of Domestic Word in Globalization, Stanford
University Press, 2001
③ Maria de la Luz Ibarra,
Hochschild Arlie Russell,
Global Care Chains and Emotional Surplus Value, Will Hutton and Anthony Giddens eds.
On the Edge: Living with Global Capitalism , London Vintage, 2001 など
4) 研究成果
特筆すべきものはないが、情報収集などで得た事実などを個人的に整理している。
5) 来年度の方向性
看護師候補者は働きながら看護師国家資格取得を目的として日本への入国・一時滞在が認
- 65 -
められている。同様に外国人労働者受け入れ制度の 1 つである技能実習制度は 1993 年に
導入され、研修生・技能実習生として日本で開発、培われた技能、技術、知識を開発途上
国への移転等を目的として創設されたが、一部には低賃金や時間外労働などの問題があっ
た。2010 年 7 月 1 日に新しい研修・技能実習制度として「入国管理及び難民認定法」の
一部が改正され施行されたことから、技能実習制度の経過を視野に入れた看護師・介護福
祉士候補者の受け入れを探求したい。
10-38
都市コミュニティにおける相互扶助と次世代育成
本研究プロジェクトは、近年その重要性が強く指摘されている、都市コミュニティにお
ける相互扶助のあり方について明らかにするとともに、都市における次世代育成の新たな
あり方を模索するため、さまざまな実践的調査を行うことを目的としている。特に、町内
会・自治会などのコミュニティ組織の活動の現状、民間ボランティアによる高齢者福祉活
動や、中心市街地における相互扶助機能について検討することで、新たな福祉社会の構造
を展望することを目的としている。
本年度は、フィールドとして、分担して①都市部②地方③ヨーロッパの都市の三つの対
象を選び、実地調査・検討をおこなうとともに、相互比較を行った。①としては、千葉市
中央区の中心市街地が対象となり、実践的な研究活動を行うことができた。具体的には、
商店街振興組合などのコミュニティ組織と協同する形で、子どもや青年層をターゲットと
する企画を実践し、その成果を検討した。②としては、中国地方のある地域を対象として、
住民参加型の高齢者福祉サービス提供の実際について検討が行われた。③としては、代表
者(水島)がヨーロッパに調査旅行に赴き、アムルテルダムにおいて、現地のジャーナリ
ストらから聞き取りを行い、中心市街地においてもコミュニティ活動が活発に行われてい
る現状を調査した。
以上の調査を比較して明らかになったことは、①都市部でも地方でも、コミュニティ意
識の減退、参加の減少が続いており、住民参加型の地域福祉は大きな壁に直面している、
②しかし他方、具体的なコミュニティ活動が活発に行われている地域もあり、地域リーダ
ーのありかた、コミュニティ組織の編成状況、地域資源の活用如何によっては、コミュニ
ティの活性化の可能性は開かれていることも明らかになった。
本年度の成果を踏まえつつ、次年度以降は、各コミュニティ内部のロジックの解明を図
るため、より実践的で密着した参加型の調査活動を進め、コミュニティ福祉の再生への論
理の構築を進めたい。
10-39
サービス労働のあり方と多様化する働き方
研究課題
現代社会の新しい働き方を社会学的に考察する
参加メンバー
片桐 雅隆(人社研教授:責任者)
ンター特任研究員)
尾形 隆彰(人社研教授)
中西純夫(後期課程 1 年次)
- 66 -
室井 康成(国際教育セ
綿貫登美子(前期課程 1 年次)
経過
(1)プロジュクト研究参加者それぞれの専門的研究分野に沿い、研究課題の研究状況等
を発表する機会を持った。(5 / 12.6 / 16.10 / 13.1 / 11.1 / 12)
(2)共通する専門分野について、相互連携をとるため 4 回の意見交換会を開催し、各自
の研究対象とするテーマについて検討した。(4 月・6 月・1 月・2 月)
成果
(1)
調査研究
室井 康成
「民俗学から見た労働観再考」
中西 純夫
「サービス企業における企業文化とサービス行為―東京ディズニーランド
(TDL)を中心にー」
綿貫 登美子「超高齢化社会を見据えた QOL に関する研究-サクセスフル・エイジング
モデルを中心に-」
(2)成果報告
各研究テーマについて、進捗状況等の報告と共通の論点の比較により、今後の具体的
な方向性について検討し、問題点について相互に指摘し研究状況を把握した。
①大正から昭和にかけての就労問題~民俗学的観点から
②接客従業員(約9割)の早期戦力化と働く側の仕事の満足度と顧客満足度についての理
論的研究と顧客へのインタビュー実施(成果は各ゼミ・9月 30 日、3月 9 日の全体研究
会で発表済み)
③複雑・多様化する高齢社会の現状把握(今日的課題と新しい視座:成果は各ゼミ等で発
表済み)
今後の見通し
それぞれの研究分野から、さらに問題点等を整理し、計画的に進捗状況等を把握する機会
をつくり、研究課題の充実に向けて具体的に進展させていくこととする。
①接客従業員の感情労働と共感・感動労働の関係について企業文化の役割、エンゲージメ
ント、モチベーション、リーダーシップ論を研究深化し、その成果を大企業・中堅サービ
ス企業に適用可能な理論に構築する。TDL 顧客への顧客満足度を中心にしたヒストリカ
ル・インタビューの継続をする。
②民俗学者 柳田国男を手がかりに次三郎の就労問題に焦点を合わせた研究をする。
③高齢者の生きがいの創出-シルバービジネスへの社会学的アプローチ
10-40
中国における教師養成カリキュラム政策の考察
1)研究課題
「中国における教師養成カリキュラム政策の考察」
本研究は、中国における小 • 中学校の教師養成カリキュラムを対象に、1978 年改革開放
以降の教師養成カリキュラム政策の変遷を考察したうえで、教員養成機関における教師養
成カリキュラムはいかに変化したのか、および学校がどのような学習体験を提供したのか、
などの実態を明らかにするものである。そして、日本での教師養成カリキュラムとの比較
によって、中国の教師養成のカリキュラム改善を提案することが、本研究の目的である。
- 67 -
2)研究経過
①文献サーベイ
『中国小 • 中学校教師専門発展状況調査と政策分析報告』等の新たな文献収集を行った。
②中国における教員養成機関の調査
2011 年 3 月中旬から 4 月中旬まで、現地調査を通して、教師養成制度、カリキュラム
の構成、教師養成の問題点といった情報の収集に努めている。
3)来年度の方向性
本研究は 2 年間で完結する計画である。来年度は、収集した諸資料と日本における教師養
成カリキュラムの実態を踏まえ、さらに分析し、中国の教師養成カリキュラムの改善を目
指す。
10-41
日中企業システムの比較制度論的研究
1)参加メンバー
代表者:安孫子誠男
メンバー:イン相国、張玉カン、佐藤健太郎、木村典弘(人社研)
2)研究課題
およそ企業システムは、コーポレート・ガバナンス構造、労働市場制度、社会保障制度
といった制度的条件のなかで独自な構造と行動をとる。今日の中国における国有企業改革
や労働市場制度改革の現状をふまえ、中国の企業システムの抱える問題を解決するにあた
り日本の経験がどう活きるかを問うのが本プロジェクトの課題である。
3)研究の経過と成果
上記メンバーは「日中企業システムの比較制度論的研究」という共通論題のもと、毎週
の研究会で各人のテーマについて発表を重ねてきた。
イン相国は、青木昌彦の比較制度分析に学びつつ、中国の国有企業改革におけるインサイ
ダー・コントロール問題を、コーポレート・ガバナンス論という視角から論じてきた。張
玉カンは、中国都市部における出稼ぎ労働者の貧困問題を、失業補償の欠如、社会保障政
策の不備という視点から論じた。佐藤健太郎は、日本の社会保障制度の特性を比較福祉レ
ジーム論という視点から論じてきた。木村典弘は、アクティベーション政策と技能形成と
の関連という視角から日本の企業システムの特性を論じた。また安孫子誠男は、「イノベ
ーションの社会システムと比較制度優位」という論稿を『千葉大学経済研究』第 25 巻第 3
号(2010 年 12 月)に公表した。
4)来年度の方向性
経済発展段階の違いと体制の差異という両面を充分に視野に収めつつ、企業システムを
取り巻くコーポレート・ガバナンス制度、労働市場制度、社会保障制度という三重の面か
ら日中間の企業システムを比較する。方向としては、とくに中国の企業統治改革、社会保
障制度改革に絞って、そうした改革に日本の経験がどのように活きるかについて考える。
- 68 -
以下のプロジェクトは報告集を刊行して活動を終了したため、これをもって本年度の活動
報告に代える。
2010(平成22)年度
報告集
年度
番号
番号
刊行プロジェクト研究報告書
テーマ
代表者
教員
社文研・人社研後
期課程大学院生
162 10-04
中世東国史の総合的研究
佐藤博信
166 10-05
日本の社会・労働運動の史的研究
三宅明正
石橋一展
安田浩
長澤淑夫
犬塚先
203 10-08
哲学的自然主義の諸相の展開
田島正樹
忽那敬三
入江俊夫
高橋久一郎
佐竹彬
日高博敬
武蔵義弘
村瀬智之
吉沢文武
池田さつき
田名辺雄
村上綾
坂倉涼
205 10-09
現代健康教育におけるスポーツ・栄養の役割
村松成司
213 10-10
身体/表象 ― 通文化史的研究
池田忍
伊藤幹
上村清雄
太田智子
久保勇
須賀隆章
中村ひの
身崎とめ子
木村智哉
太田岳人
219 10-13
イメージ・政治・メディア
三宅晶子
内村博信
山口祥平
安貞美
大内郁
朴銀姫
木村智哉
太田岳人
南鉄心
斐峰学
身崎とめ子
南雲大悟
224 10-14
ワークフェア改革とフレキシキュリティ・モデル
安孫子誠男
佐藤健太郎
木村典弘
張玉菡
230 10-17
国際協力の民族誌
武井秀夫
河合文
佐藤敦
231 10-18
社会運動と新しい働き方に関する研究
尾形隆彰
田川史朗
アラタンチムゲ
237 10-30
起業家教育に関する実践的研究
藤川大祐
238 10-31
接触場面・参加者・相互行為
村岡英裕
阿部学
高民定
今千春
吉野文
楊昉
鄒暁依
王冰菁
- 69 -
発行者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
Vol.
23&24
人社研 Newsletter
2009(H21)年度
後半期博士学位取得
(社会文化科学研究科及び
人文社会科学研究科後期課程)
2010(H22)年度
前半期博士学位取得
(社会文化科学研究科及び
人文社会科学研究科後期課程)
目次
巻頭辞
2009年度後半期及び2010年度前半期学位授与式
2010年度新規科目担当者
2010年度新任助教
2
3
5
5
科学研究費(新規)プロジェクト
所属教員による出版物
博士後期課程大学院生の研究業績
1
5
6
8
東北・関東大震災によせて
人文社会科学研究科長
石田
憲
(兼・社会文化科学研究科長)
3月11日に東北・関東大震災が発生して1週間が経過して、この文章を書いています。
被災に直接遭われた方々、近しい人が被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上
げます。人文科学がhumanityという問題を考える学問であるとすれば、まさに今日その
根源的なところを問われているのかも知れません。それは、自己および他者を理解する
試みと考えられます。ちょうど25年前、チェルノブイリ原発事故当時、私はヨーロッパ
に滞在しており、異邦人として放射能の雲がヨーロッパ中を席巻する状況に遭遇しまし
た。これは、現在、博士前期課程では約三分の一を占める留学生が直面している状態と
似ています。四半世紀前に比べれば情報量は格段に増えていますが、どの情報を信じ、
何を選択したらよいのかという問題は解決された訳ではありません。同質の仲間によっ
てのみ連帯は達成されるのではなく、自己と異なる他者を認識、尊重しながら築きあげ
られるのではないかと思います。しかも、何がより重要なのかを選び、優先順位を考え
ながら行動していくことが必要でしょう。私自身、この2年間、研究科長として、むしろ
出来るだけ横並びにしておくことを旨として、多くの場合、瑣末なアリバイ作りを続け
てきたという反省があります。人の生命、尊厳を最優先にし、自己と他者の相互理解に
努めることこそ、今、私たちに求められていると痛感しています。具体的には、もし回
りに留学生の方がおられたら話をし、コミュニケーションに努めることは重要です。こ
れは日本人同士であっても同様です。話すことで孤立感は和らぎ、他者を意識し、初め
て自分の位置も見えてくる可能性があります。
社会科学という観点から言えば、私たちは16年前の関西・淡路大震災からどれだけの
ことを具体的に学んでいたのかという問題があります。これも、当時、最初の就職先で
あった大阪市立大学で震災前後の状況を目の当たりにするという体験から考えさせられ
ます。神戸という地域的特性もあり、外国人の方々については、今日以上に注目されて
いました。しかし、必ずしもその経験は今のところ生かされているようには見えませ
ん。東北・関東大震災の場合は、原発という全く新しい問題が加わったことも無論、影
響していますが、コミュニケーション、優先順位を社会的なシステムとして、どのよう
に機能させていくのか、という問題については、共通しているはずです。現段階で、誰
が悪いという犯人探しをする必要はありませんが、今後落ち着いた段階においては、天
災という文脈ではない人災の側面から、多くの検証が必要になってくるはずです。問題
を政治・経済・社会の中で、長いタイムスパンから客観的に分析する試みは、将来の悲
劇を防ぐ上でも不可欠と言えます。相対化の視点は、これから生じてくるであろう多く
の課題に取り組むためにも、重要となるでしょう。仮に問題解決へと直結しない場合で
も、自らが社会と向き合っていく位置づけのヒントを与えてくれるはずです。復興過程
では、コミュニケーションをとるという行為から、積極的に状況へ関わっていくという
選択も出てくるかも知れません。大阪市立大学時代には、多くの院生が復興のヴォラン
ティアに参加していったことが思い出されます。無論、具体的な行動だけが全てではあ
りません。自らの問題として、今日の状況をきちんと考え、分析していくことは、研
究・教育機関の本務でもあるからです。
自分自身を省みて、考え、執筆し、授業をすることが本業になってしまうと、具体的
行動とはかけ離れてしまう部分は否めません。まして、実際、多くの人にこれをすべき
であるという呼びかけは意味をなしません。むしろ、何を考え何をどのようにするかと
いうのは、人文社会科学的文脈からも、個人がまさに決めるべき内容だからです。現在
の苦難をどのように協力して乗り越え、異なる個人が様々な選択をしながら、いかなる
新しい社会を作っていくのかこそ、今、私たちそれぞれの課題になっています。
2
2009(H21)年度後半期学位授与式および修了者祝賀会
2010年3月26日、けやき会館において学位授与式が行わ
れ、以下に掲載する6名の方が社会文化科学研究科を修了
して学位(博士)を、1名の方が論文提出により学位(博
士)を、7名の方が人文社会科学研究科博士後期課程を修
了して学位(博士)を、52名の方が人文社会科学研究科博
士前期課程を修了して学位(修士)を取得されました。
また、学位授与式後、人文社会科学系総合研究棟4階の
千葉大学生活協同組合カフェテリアにおいて修了祝賀会が
催されました(右写真)。
2009年度後半期社会文化科学研究科修了者(2010年3月)
氏名
博士論文題名
取得学位
朱 武平
現代日本語における副助辞・係助辞の構文論的研究
博士(文学)
菊地浩平
手話会話におけるターン・テイキング・メカニズム
博士(学術)
斯
アラシャ・モンゴルの物語性をもつ口承文芸の研究-アルタイ山脈
博士(文学)
の故地におけるモンゴル系諸集団との比較を通して-
琴
池田直子
ムガル皇帝ジャハーンギールの肖像画-近世における帝国の王権表
博士(文学)
象-
吉良智子
近代日本の戦時美術と女性-女性美術家のネットワーク構築と表現
博士(文学)
活動をめぐって
角田季美枝
流域環境政策論
博士(学術)
2008年度後半期社会文化科学研究科論文提出による学位取得者(2010年3月)
氏名
博士論文題名
取得学位
丹菊逸治
ニヴフとアイヌの異類婚譚
博士(文学)
2008年度後半期人文社会科学研究科後期課程修了者(2010年3月)
氏名
博士論文題名
取得学位
オアオ・シェラ・ガムト Teaching elementary science through hands-on investigation 博士(学術)
in the Philippine
三浦朋子
社会システム形成学習のための教材開発-法化社会の動態的認識を 博士(学術)
前提として-
張
日本と中国における「中国残留孤児」三世代に関する社会学的考
察-生活史とアイデンティティの視点から-
嵐
博士(学術)
西向勇気子
「身体」の法的性質
博士(法学)
李 文哲
中国朝鮮族における延辺テレビの意味
博士(学術)
呉
哲
契約締結上の過失に関する一考察-諸国の立法・判例から中国法へ 博士(法学)
の示唆-
戴
松林
梶井基次郎の創作方法の研究-体験主義文学の系譜との関わりを中 博士(文学)
3
人文社会科学研究科博士前期課程学位(修士)取得者(2010年3月)
関根
豊
小藤田啓子
五味俊晶
鳥羽厚郎
橋爪瑞希
桑田京香
高橋一矢
金内真衣
太田智子
山下智加
白
根小
久保篤子
鄒
武田英里子
梁
愛華
長谷川
鈴木
航
間
永次郎
中井良太
春慧
魯
迪
松尾やす子
暁依
徳部
則之
進藤仁美
梁
藤生
佐藤
雄太
啓太
グエン
デイン
ユイ
原口
潤
悠
山田彩加
イリチ
大西拓見
遅
林
咲子
池田裕一
陳
文如
ジエトニ
許
娜
グリジヤニ
裴
峰学
于
陳
文秀
長嶋健太郎
澤山正貴
ラナグリ
宮澤
西島
アブリミト
圭
アリム
寛
松川真弓
佐竹
天本昌希
朴
彬
香春
家康
ピアルン
筱敏
須藤信一
金
勲
2010(H22)年度前半期学位授与式および修了者祝賀会
2010年9月28日、けやき会館において学位授与式が行わ
れ、以下に掲載する1名の方が社会文化科学研究科を修了
して学位(博士)を、2名の方が人文社会科学研究科博士
後期課程を修了して学位(博士)を、4名の方が人文社会
科学研究科博士前期課程を修了して学位(修士)を取得さ
れました。
また、学位授与式後、人文社会科学系総合研究棟4階の
共同研究室2において修了祝賀会が催されました(右写
真)。
2010年度前半期社会文化科学研究科博士後期課程修了者(2010年9月)
氏
論
名
渡辺
文
表
題
取得学位
ロシア正教会の宗教思想史における讃名派問題
-「イエスの祈り」の受容の歴史をめぐって
圭
博士(学術)
2010年度前半期人文社会科学研究科博士後期課程修了者(2010年9月)
氏
名
小笠原春菜
南
鉄心
論文表題
取得学位
A.センとM.ヌスバウムの比較研究-自由と必要-
博士(学術)
亡命する文学
博士(文学)
2010年度前半期人文社会科学研究科博士前期課程修了者(2010年9月)
金子美佐子
金
善姫
区
4
智尭
崔
檀悦
2010(H22)年度前半期新規科目担当者
2009年度前半期の人文社会科学研究科新規科目担当者は以下の通りです。
課程
専攻
研究教育分野
職名
氏名
科目名
博士前期課程 地域文化形成
記録情報
准教授
兼岡理恵
日本古代文学資料論、
日本古代文学資料論演習
博士前期課程 公共研究
共生社会基盤
助教
福田友子
国際移動論
博士前期課程 社会科学研究
法学基礎論
准教授
杉本和士
民事訴訟法
民事訴訟法演習
博士前期課程 総合文化研究
比較文化
准教授
礒部智加衣
社会行動科学
社会行動科学演習
博士後期課程 公共研究
公共哲学
教授
和泉ちえ
古典ギリシア学問論
博士後期課程 公共研究
公共哲学
教授
鈴木伸枝
国際移動とジェンダーの
人類学
博士後期課程 公共研究
公共政策
教授
岡林伸幸
損害賠償法
博士後期課程 公共研究
国際公共比較
准教授
秋葉
近世近代イスラーム歴史
社会論
博士後期課程 公共研究
公共教育
教授
太田邦郎
中等教育論
博士後期課程 文化科学研究
文化情報
准教授
大原祐治
日本近代文学論
淳
2010(H22)年度新任助教
2010年4月1日付で人文社会科学研究科に助教1名が採用されました。
福田友子(ふくだ・ともこ) 助教
2010(H22)年度科学研究費新規プロジェクト
2010年度の新規採択は以下の通りです。
1)代表者名
2)2010年度予算額(単位は円。括弧内は間接経費を内数で示す。)
専任教員
基盤研究(C)一般
「西欧キリスト教民主主義:その「危機」と革新の可能性」
1)水島治郎教授
2)1,690,000(390,000)
研究活動スタート支援
「日本を起点としたパキスタン人移民の間接移民システムに関する社会学的研究」
1)福田友子助教
2)1,612,000(372,000)
5
兼担教員
基盤研究(B)一般 絵巻に描かれた「場」と「もの」にみる中世日本の重層的世界観に関する研究
(池田 忍文学部教授)
基盤研究(B)一般 擦文文化・トビニタイ文化・オホーツク文化終末期の広域編年研究
(柳澤清一文学部教授)
基盤研究(C)一般 房総半島における海食洞穴遺跡の研究 (岡本東三文学部教授)
基盤研究(C)一般 視覚探索課題を用いたカテゴリ化の比較心理学的研究(實森正子文学部教授)
基盤研究(C)一般 近世近代を通貫する一九世紀小説史の構築に向けた〈絵入小説〉の書誌学的研究
(高木 元文学部教授)
基盤研究(C)一般 アリストテレスの「エネルゲイア」概念の形而上学における現代的意義の研究
(3)(高橋久一郎文学部教授)
基盤研究(C)一般 戦後ドイツにおけるNationとErinnerungskultur(三宅晶子文学部教授)
基盤研究(C)一般 異眼間競合時の知覚に関する他覚的・瞳孔計測的研究(木村英司文学部准教授)
基盤研究(C)一般 ミエン語文法の記述言語学的・歴史言語学的研究(田口善久文学部准教授)
基盤研究(C)一般 近世江戸幕府「評定所」の機能に関する総合的研究(坂本忠久法経学部教授)
基盤研究(C)一般 製品開発のコンセプト策定における産学連携の意義についての調査研究
(中原秀登法経学部教授)
基盤研究(C)一般 港湾・海事・空港を中心とした運輸行政の公法学的研究
(木村琢麿専門法務研究科教授)
若手研究(B) 冷戦期のアメリカにおける文化外交政策と社会運動の相関-音楽を中心に
(舘 美貴子文学部准教授)
若手研究(B) 敗戦直後における日本文学と地方雑誌の関わりについての総合的研究
(大原祐治文学部准教授)
若手研究(B) 企業継承問題への民法学からの貢献-立法論を中心に
(金子敬明法経学部准教授)
若手研究(B) インタンジブルズとしての人的資産の管理を含めた総合的業績管理システムの実態と
理論(内山哲彦法経学部准教授)
2010年1~12月
人文社会科学研究科所属教員(兼担教員を含む)による出版物
安孫子誠男・水島治郎編著『労働 :公共性と労働-福祉ネクサス
』勁草書房 、2010年5月
千葉大学における21世紀COE「持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点」
(2004年度~2008年度)の国際公共比較部門の研究活動の成果をまと
めたものです。国際公共比較部門では、非正規雇用の増大・ワーキングプアの
拡大・ワークライフバランス政策の進展をはじめとして、近年あり方が大きく
変化しつつある「労働」を主要研究テーマのひとつとして設定し、「公共性」
を軸に、多数の研究会を重ねてきましたが、その成果がこの本に凝縮されてい
ます。労働をめぐる問題群の多様性を反映し、経済学・政治学・法学・歴史学
などさまざまな専門の執筆者が加わり、学際的な研究書となっています。
「持続可能な福祉社会」というコンセプトを軸に、環境・福祉・経済を統合
した新たな社会ビジョンを提示するシリーズ[持続可能な福祉社会へ:公共性の
視座から]の第三巻として刊行されました。
6
千葉大学大学院人文社会科学研究科年報
第16号
平成23(2011)年6月25日
発行
千葉大学大学院人文社会科学研究科
〒263-8522
千葉市稲毛区弥生町1-33
TEL/FAX 043-290-3574
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