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事業報告書 - 一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会(ミプロ、MIPRO)

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事業報告書 - 一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会(ミプロ、MIPRO)
平成 27年度
事
業 報
告 書
一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会
Ⅰ.個 別 事 業 概 況
1.ミプロ「対日貿易・投資」相談・情報コーナー運営事業
ミプロ「対日貿易・投資」相談・情報コーナーにおいて、輸入・投資に関する手続き等の情
報提供、輸入製品の安全対策相談、模倣品対策相談、会社設立、在留資格等対日投資に係わ
る許認可、諸手続きに関する相談及び情報提供を実施した。また、対日アクセスや対日投資
に係る下記の資料を作成した。
(各 1,000 部)
・ 「小口輸入の通関手続き」
・ 「食品輸入の手引き 2015」
・ 「少額取引の外貨決済」
・ 「個人事業を始めるときは」(改訂版)
・ 「医薬品医療機器等法の対象となる品目の輸入・販売手続き」
・ 「Guide to Food Import 2015」 (食品輸入の手引き~英語版~)
作成資料はミプロでの配布、セミナー、展示会等での配布の他、在日外国公館、日本貿易
振興機構の本部(東京・大阪)及び貿易情報センター(全国36ヶ所)、全国の中小企業支
援センターや各地の税関等へ提供した。また、参考資料はミプロのHPからダウンロード
が可能であり、年間ダウンロード件数は 13,926 件であった。
また、電話・文書による相談及び直接カウンター窓口での相談など同コーナーの利用者数
は、年間 3,658 人にのぼり、また、カウンター窓口での直接相談及び電話・文書・FAX 等に
よる相談件数は 7,217 件であった。
平成 27 年度ミプロ相談・情報コーナー利用状況
相 談 内 容
小口輸入
その他貿易一般
投資相談
合
計
相談件数(来所、電話、文書)(前年)
6,943
(9,449)
203
(287)
71
(120)
7,217
(9,856)
2.対日投資支援事業
我が国の重要政策課題の一つである対内直接投資拡大を推進するため、下記の事業を実施
した。
①地方自治体向け支援事業
日本を魅力ある投資先とするため、官民が一体となって海外の企業を誘致するための
施策に取り組んでいるが、各自治体においては、その地域特有の事情を踏まえながら、
課題の抽出や対応策の検証をし実行することが求められている。ミプロでは、これを支
援するため、海外企業の先進的取り組み等を紹介するセミナーを実施した。
・
「地方自治体向け対日投資支援セミナー」
すでに日本に進出し、成功を収めているイタリアとスロベニアの企業のトップを招き、
日本進出の背景や経緯を紹介し、今後の地域への外国企業誘致の参考とした。
日時:2015 年 10 月 30 日(金)14:00~16:30
会場:東京永田町・都道府県会館
講師: Cosylab Japan 副社長 黒川眞一博士
㈱ブレビニジャパン 社長 ファルコネリ ヴィットリオ氏
-1-
モデレータ:法政大学 グローバル教養学部 准教授 福岡賢昌氏
内容:各講師がそれぞれの地域(神戸および筑波)への進出の動機および課題と将来性
について紹介したのち、なぜ日本なのか、なぜ神戸なのか、今後外国企業を誘致
する際の自治体に参考となるよう議論をおこなった。
参加者:43 名
②外国人向け起業支援事業
日本の経済を活性化し雇用を創出するためには、創業を支援し起業を増加することが重
要であるが、日本人による起業だけではなく、留学やビジネスで日本に滞在する意欲ある
外国人の起業が欠かせない。これは外国人高度人材の受入れに有益であるとともに、我が国
の「内なる国際化」にも裨益する。かかる観点から、英語による「外国人向けビジネススタ
ートアップセミナー」を開催し、外国人の起業及び円滑なビジネス活動に必要なマーケット
事情、在留資格の取得や法人登記等手続面における日本の制度、労務の解説等の情報提供
を行った。
・「外国人のためのビジネス・スタートアップ・セミナー」
日時:2015 年 5 月 27 日(水)14:00~16:00
会場:ミプロ会議室
講師:ヤシマ国際人事労務事務所 所長 特定社会保険労務士 八島 則子 氏
ミプロ対日投資アドバイザー・行政書士 高橋 秀次
内容:講師に社会保険労務士と行政書士を迎え、日本の公的保険制度と雇用管理の基礎
および今年 4 月に施行された改正入管法の中から起業にかかわる部分について英語で
解説を行った。
参加者:27 名
・「外国人のためのビジネス・スタートアップ・セミナー」
日時:2015 年 10 月 1 日(木)14:00~16:00
会場:ミプロ会議室
講師:Mission 500 株式会社 社長・TX アントレプレナーパートナーズ世話人
Donald Soo 氏
J. Bridge Partners (滝澤会計事務所)代表・税理士 滝澤 久嗣 氏
内容:”Uncertainty is the foundation of entrepreneurship— Business Model
Implementation”“Outsourcing Administrative Tasks”と題して、グローバルビ
ジネス成功のためのマインドや管理業務のアウトソーシングにつき、出席者参加型
の英語によるセミナーを行った。
参加者:21 名
③参考資料の作成
在日外国人による起業や地方自治体の外国企業誘致活動に資する情報を整備し、資料また
は WEB 等で提供した。参考資料として、日本語版、英語版の 2 か国語による「外国人のため
の起業ガイドブック(会社設立編)」及び地方自治体向けセミナー報告書として「地域で活躍
する欧州企業とその進出の背景を探る~地域産業に着目したイタリア企業とスロベニア企業
の進出事例から~」を作成した。
④対日投資促進につながる対日アクセス支援事業
海外企業が我が国に対内直接投資を行う場合、その前提として、我が国市場における
-2-
販路開拓や信頼できるパートナー・取引先の発掘等を行うことが一般的である。従って、
将来的に対内直接投資に結びつけていくことを目的として、海外企業のかかる対日アク
セスを支援するため、以下の事業を実施した。
(イ) 在日大使館・商工会議所等、商務担当者会議及び対日貿易円滑化セミナー開催
在日の外国大使館・貿易振興機関・国際機関等との共同事業実施のためのネットワーク
構築とミプロ事業に対するニーズを把握するための商務担当者会議及び併催セミナーを実
施した。
・在日外国公館商務官向けセミナー
日 時:2015 年 12 月 8 日(火) 14:00~16:30
会 場:池袋サンシャインシティ・コンファレンスルーム
講 師 :NRW ジャパン代表取締役社長 ゲオルク・ロエル氏
ミプロ貿易投資アドバイザー 芝田政之
演題 :
「日本およびドイツへの市場参入」ロエル氏
「日本人のビジネスマインドとスタイル」芝田氏
内 容: ミプロの支援事業を紹介するとともに、日本とのビジネスを進める際に押さえて
おくべき日本の商習慣ならびに失敗事例や成功事例から学べる事項を各国の商務官
向けに説明した。
参加者:28 名(英国、イタリア、エチオピア、エストニア、デンマーク、フィンランド、
カナダ、オーストラリア、バングラデシュ、コロンビア、チェコ、ドイツ、
ウクライナ、ウルグアイ、ウズベキスタン、ベトナム、ザンビア、スーダン、
台湾等在京大使館、貿易振興機関、州政府事務所、商工会議所関係者など)
(ロ)「Forum on Export Promotion for the Agrifood Industry」
(ドイツ・ハノーバー商工会議所主催)へのミプロ・アドバイザーの派遣
2015 年 6 月 30 日 ハノーバー商工会議所の要請に基づき、「Forum on Export
Promotion for the Agrifood Industry」の講師の一人としてミプロ貿易投資アドバイザ
ーをドイツ・ハノーバーに派遣し、日本の食を取り巻く近年の状況、食品輸入の際の実
務の流れ、輸入時にかかる法規制等について、日本への食品輸出に関心を持つドイツ企
業を対象に講演を行った。
(ハ) 海外優秀デザイン紹介事業
本事業は、今後成長が期待されるアジア諸国の企業に対して、デザインを通じて自社ブ
ランド力を確立していく機会を提供し、これら企業の日本市場への参入及び日本への投資
を促進することを目的とし、ミプロ及び公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)、大学等の
協力のもと、海外の貿易・デザイン振興機関等と共同で実施している。
昨年度対象国としてデザイン指導をおこなったベトナム企業へのフォローアップとして
2015 年 9 月に東京ビッグサイトで開催された東京インターナショナル・ギフトショーに出
展したベトナムの展示商品に対してアドバイスを行った。
また、次年度のデザイン事業対象国として、在日バングラデシュ大使館の要請により、
2016 年 3 月、バングラデシュ・ダッカ市にミプロ事業推進部長を派遣し、バングラデシュ
商務省、輸出振興局、バングラデシュ・ハンディクラフト製造・輸出協会、バングラデシ
ュ繊維製造・輸出業者連盟等の機関・団体にミプロ事業・デザイン事業の説明を行った。
3.個人事業者、中小企業等の貿易ビジネス支援事業
① 知的財産権保護等対策事業
-3-
近年、海外から流入する製品やソフトウエア等による、我が国企業の知財権に対する侵
害が大きな問題となっている。そこで、単独では本格的に知財分野に対応することが困難
な中小企業・個人事業者を対象に、海外企業との取引における知的財産権侵害リスクを低
減するためのセミナーの実施や資料の作成・提供を行った。内容としては、ライセンサー
の知財権保護の観点のみならず、ライセンシーの立場から見た知的財産権におけるトラブ
ルの未然防止の観点にも力点を置き、
「知らなかったということで知的財産の権利を侵害し
てしまうリスクを低減するために・・・」をコンセプトにして、輸入事業者や流通業者を
中心に知財に対する意識を高めることを目的としたセミナーを実施したほか、資料作成に
よる情報提供を行った。
(イ)セミナー開催
第 1 回「輸入ビジネス…商品の輸入取引と契約の前に知っておきたい留意点 ~知らずに権
利を侵害しないために~」
日 時:2015 年 7 月 3 日(金)14:00~16:00
会 場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 5 階
コンファレンスルーム Room9
講 師:弁護士法人クラフトマン代表 弁護士・弁理士 石下 雅樹 氏
内 容:輸入ビジネスの取引に伴うリスクを低減するために契約や契約書について知って
おきたい事を確認した上で、知的財産権に関わるトラブルを予防するための留意点
について商標権を中心に解説した。
参加者:55名
第 2 回 「輸入ビジネスとはじめての知的財産権~裁判事例から学ぶ並行輸入のリスクと
は・・・~」
日 時:2015 年 9 月 4 日(金)14:00~16:00
会 場:ミプロ内会議室
講 師:コスモポリタン法律事務所 弁護士 高橋 喜一 氏
内 容:知的財産権および並行輸入の基本を学ぶとともに、ビジネスに参考となる裁判例
をいくつかピックアップして、その争点と裁判所の所見を解説した。
参加者:30名
第 3 回「自分でできる商標検索 ~J-PlatPa を使った検索方法を学ぶ~」
日 時:2015 年 11 月 26 日(木)14:00~16:30
会 場:西武池袋本店別館 9 階「池袋コミュニティ・カレッジ パソコン教室 PC カレッジ」
講 師:LIL 国際特許商標事務所 所長 弁理士 藤田 和子 氏
内 容:輸入ビジネスに有効な商標調査について、その必要性と J-PlatPat の基本操作に
ついて知ることを目指して、商標調査の必要性、商標権侵害のリスク、商標の保
護対象、効力範囲、類似・非類似の判断、類似群コード、新しい商標(音・位置・
動きの商標)などについて解説した。実習では一人一台の PC を操作して、文字商
標、図形商標、図形+文字の商標、音声商標の課題の検索を行った。
参加者:26名
第4回「不正競争防止法について聞いてみる~質問形式による輸入ビジネスセミナー~」
日 時:2016 年 2 月 8 日(金)14:00~16:00
会 場:ミプロ内会議室
講 師: 赤坂国際法律会計事務所 弁護士 角田 進二 氏
内 容:不正競争防止法に関するリスクを検討する際に求められることとして、「不正なこ
-4-
ととは何か」ということについて感じる嗅覚をみがくこと、そしてリスク回避には
マーケティング調査を徹底することが重要であると説明。次に同法第 2 条第 1 項
1 号、2 号、3 号に関し、裁判例を挙げながら解説した。 後半は「ウィスキーボト
ルの形状を利用したUSBメモリスティックの輸入販売リスク」について、日本で
の産業財産権等の調査の方法、不正競争防止法に関するリスクについて検討した。
また、新たな試みとして司会者が輸入者の立場から質問をするという形式を加え
た。
参加者:23名
第 5 回「輸入ビジネスと知的財産権 ~ 侵害リスク回避の HOW TO ~」
日 時:2016 年 2 月 25 日(木)14:00~16:00
会 場:ミプロ内会議室
講 師:光和総合法律事務所 弁護士 竹岡 八重子 氏
内 容:知的財産権についての簡単な説明と、商品ごとに複数の知的財産権が存在するこ
と、輸入ビジネスにおける権利侵害リスク回避の重要性について解説した。次に権
利を侵害しないためにどのような手順で何を確認すればよいのかについて、さらに、
立体のデザインを保護するものとして立体商標や意匠権、不正競争防止法の活用
や、工業製品に対して著作権を認めた裁判例の紹介など、輸入者として留意して
おきたいトピックス情報についても、どのような点に注意が必要なのかなどを解
説した。
参加者:25名
(ロ)専門家からのアドバイスに基づく相談対応、情報発信など
輸入ビジネス相談への対応として、知財分野に詳しい専門の弁護士(当協会と顧問契約を締
結)から輸入ビジネスにおける知的財産権の相談対応及び情報提供に関するアドバイスを受
け、相談への回答作成の参考とするとともに情報の蓄積を図った。
(ハ)広報資料作成
「輸入ビジネスと知的財産権~契約の基礎と知的財産権に関わる留意点を学ぶ~」(1,000
部)を作成した。
②製品安全等情報提供事業
近年、身体・生命の安全確保の観点から、特に輸入製品、食品の安全に対する国民の関心
が高まっている。そこで、中小企業や個人事業者等を対象として、税関、検疫所、公的認
証機関等の専門家による海外取引の際の食品・製品等の安全確保、法令順守、表示義務な
どを中心のテーマとするセミナーを実施した。
(イ)セミナー開催
第1回「輸入事業者のための電気用品安全法講座 ~PSE マークの表示のために~」
日 時:2015 年 7 月 7 日(火)14:00~16:30
会 場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 5 階
コンファレンスルーム Room4
講 師:第 1 部(一財)電気安全環境研究所(JET)
経営企画部 統括グループ 千葉 雅俊 氏
第 2 部(一財)電気安全環境研究所(JET)
経営企画部 統括グループマネージャー 加藤 正樹 氏
内 容:基礎編と実践編の2部構成とし、登録検査機関の講師から、第 1 部では電気用品安
全法の概要を、第 2 部では輸入事業者という立場での具体的な実務について解説を
-5-
行った。
参加者:83 名
第2回「知っておきたい“食器類”の輸入通関と検査」
日 時:2015 年 11 月 13 日(金)14:00~16:00
会 場:池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 5 階
コンファレンスルーム Room9
講 師:(一財)日本食品分析センター 東京本部業務二課課長 吉川 淳 氏
内 容:輸入者の責務、食品衛生法に基づく輸入食品等の届出制度と検査の流れ、輸入検
査の種類、登録検査機関での検査の流れ、自主検査の注意点、輸入届出を行なわ
ない食品等で実施した検査結果の取扱い、成績書の記載内容における注意事項、
食品衛生法の定める「器具・容器包装」の定義・規格試験と検査のポイント等につ
いて解説した。
参加者:44 名
(ロ)広報資料作成(各 1,000 部)
製品安全に関する情報をより広く提供するため、以下の資料を作成した。
「輸入品の安全確保の手引き 2015」
「輸入品の表示とマーク Q&A 2016」
③小口輸入推進事業
輸入ビジネスの起業・創業並びに海外企業との取引きを進めることによるビジネスチャン
ス拡大および経営強化を支援するため、個別相談によるコンサルティングを主軸として、ネ
ット相談の利用拡大も図りつつ、以下の事業を実施した。
(イ)セミナー開催
輸入ビジネスの初心者・起業準備者を対象に、ミプロ貿易投資アドバイザーが海外の商材
発掘から国内販売までの流れや法規制、手続きの概要・専門用語等を解説するセミナーを
開催した。また、専門家、実務経験者による輸入手続き、販売・マーケティング方法に伴
うポイント、注意点、問題点等を紹介した。
第 1 回「小口輸入ビジネス入門 -総論-」
日 時:2015 年 4 月 21 日(火) 13:30~16:00
会 場:ミプロ会議室
講 師:ミプロ貿易投資アドバイザー 芝田 政之
内 容:小口輸入の流れや取引先の探し方、オファーから契約、販売方法までの一通りの
流れを解説。実務ではどのような点がポイントになるのか、小口輸入にはどのよう
な心構えで臨むとよいか等、事例を挙げながら説明した。
参加者:44 名
第 2 回「小口輸入の通関手続き」
日 時:2015 年 5 月 22 日(金)13:30~16:00
会 場:ミプロ会議室
講 師:東京税関相談官 佐藤 徹氏
内 容:第1部では東京税関の資料により、貨物、国際郵便、国際宅配便、手荷物の通関
手続きの流れを説明。また、一度輸入した商品を返品し、再輸入する場合の免税制
度や、少額貨物に適用される簡易税率について解説した。
-6-
第2部はケーススタディ形式で、税関のホームページに掲載されている関税率表や
通貨レートの調べ方を示し、実際の関税・消費税の計算方法と、算出した数値を使
った輸入申告書の記入方法、準備すべき書類などについて説明した。
参加者:34 名
第 3 回「輸入ビジネスを始めるときは―個人事業主の税務会計処理」
日 時:2015 年 6 月 16 日(金)13:30~16:00
会 場:ミプロ会議室
講 師:矢田勝久税務事務所 矢田 勝久氏
内 容:個人事業を始めるときの税務・会計処理のポイントを“開業編”と、その後の
会計処理“期中処理編”との2部構成で分かりやすく説明した。
参加者:32 名
第 4 回「少額取引の外貨決済」
日 時:2015 年 7 月 17 日(金)13:30~16:00
会 場:ミプロ会議室
講 師:第 1 部 株式会社アースリンク 貿易アドバイザー 川村 久美子氏
第 2 部 一般社団法人 日本資金決済業協会 調査広報部長 長谷川 恭男氏
内 容:第1部では、銀行から海外送金を行う場合に最も一般的な方法である「電信送
金」の仕組みと、窓口で依頼する際に準備するべき資料、為替相場の成り立ち等
について、初心者向けに解説した。
第 2 部では、資金決済法に基づき登録された資金移動業者が行う、100 万円以下
の資金移動サービスについて解説した。各業者が行っているサービスの特徴など
も、個別具体的に紹介した。
参加者:38 名
第 5 回「小口食品輸入―チャレンジ 2016ー」
日 時:2015 年 9 月 18 日(金)13:30~15:30
会 場:ミプロ内会議室
講 師:ミプロ 貿易投資アドバイザー 石川 康秀
内 容:日本の食を取り巻く近年の状況、食品輸入の際の実務の流れ、輸入時にかかる
さまざまな法規制、必要書類、輸送や保管など食品ならではの注意点について
解説を行った。また販売時に必要となる表示について、4 月より施行された食
品表示法や機能性表示食品についても解説した。最後に、今後の商品選択の際
に差別化を図るためのポイントなどについて説明した。
参加者:40 名
第 6 回「~私ならこう仕入れる、こう売る~ 誰にでもできる小口輸入ビジネス成功の
ためのマーケティング」
日 時:2015 年 10 月 16 日(金)13:30~15:30
会 場:ミプロ内会議室
講 師:(株)ワイズワース 代表取締役 河口 容子 氏
内 容:小口輸入で必要となる業務について説明した後、事前に行っておくべき市場調
査について、事例をあげながら解説した。また販売計画の立て方を順を追って
説明し、さらにビジネスをよりスムーズにすすめるためのアドバイスを輸入時、
販売時、ネットショップを行う際など状況毎に行った。
参加者:42 名
-7-
第 7 回「小口輸入ビジネス 超入門編~トラブルを未然に防ぐために最低限知っておきた
いこと~」
日 時:2015 年 11 月 20 日(金)13:30~15:30
会 場:ミプロ会議室
講 師:ミプロ貿易投資アドバイザー 大谷 規世
内 容:年度後半での、輸入ビジネス入門編の再度開催の要望を受け、今回、超入門編
として開催した。輸入実務の中でも特に初めての方が知っておくべき国内取引
との違い、最低限留意すべき点などを、契約、決済、輸送、通関に的を絞り、
それぞれの場面ごとにわかりやすく解説した。
参加者:46 名
第8回「混載貨物を利用するためには~小口輸入初心者のための物流講座~」
日 時:2016 年 1 月 29 日(金)13:30~15:30
会 場:ミプロ会議室
講 師:株式会社プロアイズ 代表取締役 吉富 成一氏
内 容:国際郵便、国際宅配便から混載貨物への移行を検討している方を対象に、国際宅
配便、航空貨物、海上貨物の違いを具体的に示した。混載貨物については基本的
な流れと利用するときの留意点、物流業界で使用される用語、所要時間、経費等
について解説し、各自が自分に合った物流を選択するためのヒントを示した。
参加者:43 名
(ロ)地域等での外部セミナーへのミプロ貿易・投資アドバイザーの派遣
外部機関の依頼に基づき、ミプロ貿易投資アドバイザーを派遣した。その際、東京以外の
地域からの要請に積極的に対応した。
・
「西日本インポートフェア&食メッセ 2015」
2015 年 5 月 2 日~6 日 北九州市小倉で開催された「西日本インポートフェア&食メッ
セ」に貿易相談ブースを出展し、貿易相談を行った。
・「インテリア ライフスタイル展」
2015 年 6 月 10 日~6 月 12 日 東京ビッグサイトで開催された「インテリアライフスタ
イル展」にミプロ貿易投資アドバイザー1 名を 3 日間派遣し、セミナー講師及び海外ビ
ジネスサポートデスクで貿易相談に対応した。
・「IFFT/インテリア ライフスタイルリビング展」
2015 年 11 月 25 日~11 月 27 日 東京ビッグサイトで開催された「IFFT/インテリア ラ
イフスタイルリビング展」にミプロ貿易投資アドバイザー1 名を 3 日間派遣し、セミナ
ー講師及び海外ビジネスサポートデスクで貿易相談に対応した。
・ 那覇市新春リレーセミナー「 小口から始める輸入講座」
(ジェトロ沖縄貿易情報センター主催)
2016 年 2 月 17 日ジェトロ沖縄貿易情報センターからの要請を受け、ミプロ貿易投資ア
ドバイザーを派遣し、小口輸入ビジネスの基礎的な知識、ポイント・留意点等のセミナ
ーを行った。
(ハ)インポートビジネスサポート事業
ミプロへの相談者、セミナー聴講者、海外買い付けミッション参加者の中で、実際に商品
の輸入・販売に取り組む個人事業者・中小企業による輸入ビジネスの支援を目的に以下の
-8-
専門見本市のミプロブースにおいて商品を展示し、日本のバイヤーに広く紹介することに
より販路開拓に協力し、中小企業の競争力の強化及び貿易の拡大に寄与した。
・
「東京インターナショナル・ギフト・ショー春 2016」
会期:2016 年 2 月 3 日~5 日
会場:東京都有明・東京ビッグサイト
出展内容:2 小間において、小口輸入起業家 3 社の共同出展によりインテリア
雑貨、タオル、ファッション雑貨製品を展示し、プロモーション活動
を実施した。また小口輸入関連資料の紹介・配布を行った。
ミプロブースへの来場者:247 名
・
「国際食品・飲料展 FOODEX JAPAN 2016」
会期:2016 年 3 月 8 日(火)~3 月 11 日(金)
会場:幕張メッセ 6 号館(1 小間)
出展内容:飲食料品輸入企業 3 社(取扱商品:ココナッツオイル、食材、
ワインなど)がミプロブースにおいて商品を展示し、商談を行った。
また、
ミプロの作成した食品輸入に関連する資料配布等の広報活動
を行った。
ミプロブースへの来場者:387 名
(ニ)貿易・投資ミッション派遣事業
海外の専門見本市や卸売りショールームで商品の買付け仕入れを希望しているが単独で
は参加が難しい日本の小売・卸売・起業者等を対象とした「ミプロ海外見本市買付け・商
談ミッション」を在日米国大使館商務部との共催で昨年度に続き実施した。
今年度は 2015 年 7 月 8 日~12 日、米国ジョージア州アトランタ市で開催された「アトラ
ンタ国際ギフト・ホームファニッシング展」に派遣した。本ミッションは参加者の事前オ
リエンテーションを米国大使館で実施、入場登録の手続きをミプロが行う他、現地会場で
は米国大使館商務部商務アシスタント、芝田ミプロ貿易アドバイザーが参加者の商談に立
ち会いアドバイスを行った。参加者からは展示会への評価は高く、アクセサリー、インテ
リア用品、キッチン用品、室内装飾品などの取引について商談が行われた。
4.開発途上国製品ビジネス支援事業
アフリカ開発会議(TICAD V)のフォローアップとして、発展途上国への産業協力と貿易の
拡大に資するため、途上国背品の輸入・販売事業者や途上国製品に詳しい専門家によるセ
ミナーを事業者や途上国支援に係る NPO 関係者、エンドユーザー等を対象に実施した。
(イ)セミナー開催
日 時:2015 年 9 月 30 日(水) 13:30~16:00
会 場:ミプロ会議室
講 師 :特定非営利活動法人 very50 代表理事 菅谷亮介氏
演 題:アジア新興国・輸入マーケティング発想~持続可能な商売を考える~
内 容: アジアからの商品を輸入するに際しての、各国の現地生産者の見つけ方、生産者
との良好な関係を築く工夫、そして汎用品化しないためのリスクにいかに打ち勝
つかについて具体的事例を挙げて説明した。
参加者:29 名
(ロ)広報資料作成
「途上国商品輸入ビジネス支援セミナー 2015 報告書」(1,000 部)
-9-
5.ミプロ・ホームページ関連
ウェブサイトのコンテンツの充実、メールマガジンによる情報発信に努めるとともに、昨今、
ウェブサイトの改竄、個人情報の漏洩、ウェブアプリケーションの脆弱性等を突いた攻撃が横
行していることから、ウェブサイトを含む社内ネットワーク環境への不正侵入を未然に防ぐ
各種セキュリティ対策を講じた。
メールマガジンについては、ミプロ主催セミナーやイベント、東京・地方で開催される外部
セミナー、広報協力依頼を受けた外国公館等主催のセミナーやイベント等の告知を中心に、約
3,600 名のメルマガ登録者に対し、年 14 回配信した。
6.受託事業
一般社団法人輸入住宅産業協会の事務局の管理・運営業務を受託し、「ライフスタイルプ
ランナー」資格制度など輸入住宅関連情報の広報業務や総会、各種委員会等の開催業務、会
員との連絡調整業務など幅広く輸入住宅の普及及び業界の発展に努めた。
7.国際経済調査交流等事業
欧米各国からの製品輸入の一層の促進を円滑かつ適切に実施するため、前年度に引き続き
ワシントン事務所を運営するとともに、各国政府及び政府関係機関、経済界等との接触・交
流・情報収集等の経済交流活動を以下のとおり実施した。
(1)ワシントン事務所において、政府関係機関及び業界等とのコンタクトを通じ、当協会事
業の普及・啓発に努めるとともに、各種問い合わせへの積極的な対応等ワシントン事務
所の機能を活用し、以下の諸事業を実施した。
( イ ) 当 協 会 作 成 パ ン フ レ ッ ト 、 The MIPRO’s Guide to Starting a Business in
Japan-Statuses of Residence-, The Guide to Food Import, The Guide to Safety
Assurance for Products Imported to Japan, The Import and Sale of Food Regulation
Guide 等の資料を米国商務省ほか、米国政府関係機関、シンクタンク、大学、研究
者、主要製造業者団体等に配布した。
(ロ)対日アクセスのために、米国商務省が推進しているアジア向け輸出振興プログラ
ムに対する協力の一環として、各種商品に対する我が国市場の動向、製品安全・知的
財産保護のための法規制、我が国取引先の紹介、各種問合せ、相談業務を実施した。
対日投資事業については、米国への諸外国企業による直接投資に関する代表的な事
例を取り上げ、各州政府の投資・企業誘致の施策等、投資環境を調査し、日本の地方
自治体の投資・企業進出誘致施策への参考となる情報提供を行った。
(ハ)日本の小売・卸売・起業家等を対象とした「ミプロ海外見本市買い付け・商談ミッ
ション」を在日米国大使館との共催で、2015 年 7 月 8 日~12 日、ジョージア州アト
ランタ市で開催された「アトランタ国際ギフト・ホームファニッシング展」に昨年
に引き続き実施した。
(2)国内に於いては、在日の政府機関等へミプロ作成資料を配布するとともに各国の商務官や
貿易関係機関の担当者を集め、日本市場紹介のセミナーを開催した。
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