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FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014
FACT BOOK 2014 2013年度事業のご報告 FACT BOOK 2014 日本再共済連 ごあいさつ CONTENTS 経営理念 日頃より日本再共済連の事業運営にご支援、ご協力を賜り、厚くお礼申しあげます。 1 2013年度 事業概況 ❶ 契約の概況 「One for all , all for one」 2011年3月に発生した東日本大震災以降、巨大地震の発生懸念や風水害の多発など、大規模な自然災害 くの共済団体にとって必要であり続け、 それらの団体のすべての組合員の方たちを リスクが高まっています。また、経済環境の不確実性、加速する少子高齢社会など、私たちを取り巻く状況は 支えていきたいという想いを経営理念とします。 常に変化し、多くの不安を抱えています。 このようななか、日本再共済連は協同組合の理念である「相互扶助(助け合い)・最大奉仕」の精神を原点 に2011年度からスタートした「中期経営政策」に役職員一丸となって取り組み、新たな会員の加入、再共済 ❷ 損益の状況 協同組合の理念である 「相互扶助(助け合い) ・最大奉仕」の精神を原点に、 より多 経営指針 ❸ 財務の状況 ❹ 支払余力比率 支援サービスの強化」「再保険キャパシティの確保」などの重点課題に着実に取り組んでまいります。 これからも会員のみなさまの期待と信頼に応え、さらに多くの共済協同組合とその組合員の安心を支える ❶ 日本再共済連の組織概要 ❷ 全労済グループの概要 ❸ 関係団体との連携 ❹ 日本再共済連の組織改編の歴史 ❺ 日本再共済連の沿革 4 事業内容 ❶ 再共済事業の内容 お願い申しあげます。 Challenge 課題達成への強い意志と行動力をもって果敢に挑戦します。 ❷ 法令等遵守(コンプライアンス)の体制 ❸ 監査体制 6 会員支援および情報発信活動 7 社会貢献活動 理事長 竹内 法心 基調 1 日本で唯一の再共済事業専門団体として、組織一体となった推進・支援 サービス活動を展開し、会員と事業の拡大をすすめ、共済協同組合全体 のセーフティーネットの役割を担う再共済センターとしてのさらなる発展を 目指します。 2 会員支援活動を充実・強化し、再共済センターとしての役割をさらに高め、 3 再共済センターとしての役割を持続的に果たすため、経営の健全性の 4 再共済事業をとおし、根拠法、所轄官庁、生い立ちの違いを乗り越え 「同じ 会員の事業の持続的発展に貢献します。 向上と人材育成を中心とした経営基盤の強化につとめます。 13 14 14 20 ❷ 情報発信および交流促進活動 中期経営政策(2011年度~ 2015年度の取組み) 11 12 5 リスク管理と法令遵守 ❶ 会員への支援活動 2014年8月 11 18 ❶ リスク管理の体制 コミュニケーション、ディスクロージャーを通じ社会から信頼される行動をとります。 08 ❷ 国際再保険の活用 Clear 日本再共済連でありつづけるよう、役職員一同鋭意努力してまいりますので、なお一層のご支援を賜りますよう 05 08 Compliance 法令・規定・社会規範を遵守して業務を遂行し、社会的な良識にそった行動をとります。 04 3 組織の概要 ●長期的な視点に立った経営により、持続的な成長を実現します。 行動指針 02 06 ●再共済事業を基軸に共済団体の運営を支え、社会からの要請に応えます。 2014年度もこれまでの経験を活かし、最終年度での目標達成にむけ、引き続き、 「会員・受再の拡大」 「会員 02 2 2013年度のおもな活動 ●事業にとって重要な経営資源となる人材を育成し、 その力を最大限に活かします。 引受けの拡大など一定の成果をあげてまいりました。 02 ❶ 自然環境の再生活動 ❷ 事務局内における環境活動 資料編 1 事業の状況 20 21 21 22 22 23 25 25 25 26 28 ❶ おもな経営指標の推移 ❷ 共済事業の状況 ❸ 資産運用の状況 2 経理の状況 34 ❶ 決算関係書類 ❷ 資産・負債の明細 消費生活協同組合法施行規則 にもとづく索引 44 地域のなかま」 「 同じ職場のなかま」 を支える共済協同組合間のネット ワークづくりをすすめ、共済協同組合の大同団結の促進に寄与します。 本誌は消費生活協同組合法第53条の2及び消費生活協同組合法施行規則第209条 の規定にもとづいて作成したディスクロージャー資料です。 1 2013年度 事業概況 ■ 再共済金 契約件数は、火災再共済、生命再共済で新規受再などにより期首から増加した一方、会員の事業統合等を受け 総合再共済、 自然災害再共済、 自動車再共済などで期首より減少した結果、全体で95.4万件(3.7%)減の 再保険金回収後の正味再共済金(支払備金含む) は、風水害の減少等により火災再共済および自然災害再共 済で減少したことなどから、事業合計では4.3億円(6.7%)減少し60.8億円となりました。 2,482万件となりました。 正味再共済金の推移 また、契約口数は期首より1.9%増の15億7,018万口となりました。 火災 自然災害 総合 交通災害 おもな事業の正味損害率の推移 (億円) (%) 80 生命 自動車 自賠責 共済事業計 160 67 70 65 533.7 220.1 768.2 333.6 607.1 1.3 18.1 2,482.4 50 100 対前年期末増減 15.2 △7.5 △74.3 △11.0 12.9 △30.4 △0.1 △95.4 40 80 2.9% △3.3% △8.8% △3.2% 2.2% △95.6% △0.6% △3.7% 30 60 契約口数(万口) 99,728 46,216 2,630 7,632 790 1 18 157,018 20 40 対前年期末増減 1,622 1,492 △67 △245 193 △30 △0.1 2,963 10 20 1.7% 3.3% △2.5% △3.1% 32.4% △95.6% △0.6% 1.9% 0 0 増減率 2011年度 2012年度 ■火災 120 契約件数(万件) 増減率 ■交通災害 ■自然災害 140 60 60 2013年度 (注)正味再共済金=支払再共済金-受入再保険金+支払備金繰入額-支払備金戻入額+支払再保険金 1 2013年度 事業概況 1 2013年度 事業概況 ❶ 契約の概況 ■事業合計 106.5% 107.1% 63.1% 43.8% 59.5% 2011年度 102.4% 64.9% 65.8% 55.9% 57.1% 23.6% 22.0% 2012年度 2013年度 (注) 1.正味損害率=正味再共済金÷正味再共済掛金 2.事業合計は自賠責共済を除いています (単位:百万円) 事業別の収支状況 火災 ❷ 損益の状況 正味再共済掛金 対前年増減 ■ 再共済掛金 増減率 正味再共済掛金(再保険料控除後) は、会員の事業統合による契約の減少や掛金改定などにより、事業合計で 前年を8.7億円(8.5%)下回る95.1億円となりました。 再共済掛金の推移 ■受入再共済掛金 ■正味再共済掛金 (億円) 250 200 自動車 0.3(0.2%) 生命 3(1.8%) 交通災害 8(4.1%) 総合 3(1.5%) 216 215 187 150 96 100 103 火災 36 (16.8%) 95 自然災害 142 (65.7%) 50 0 自賠責 21(10.0%) (単位:億円) 2,715 総合 交通災害 288 生命 884 自動車 389 再共済計 30 自賠責 7,936 1,573 共済事業計 9,510 △ 431 △ 498 △ 89 △ 26 22 △ 40 △ 1,064 187 △ 877 △10.6% △15.5% △23.7% △2.9% 6.1% △57.3% △11.8% 13.5% △8.5% 正味再共済金 2,385 598 329 906 323 △8 4,533 1,552 6,085 対前年増減 △ 248 △ 159 6 △ 64 △ 20 △ 13 △ 500 61 △ 439 △5.9% △271.1% △9.9% 4.1% △6.7% 増減率 受入再共済掛金の構成 自然災害 3,627 △9.4% △21.1% 1.9% △6.6% 共済事業剰余 1,136 261 △1 △21 42 66 1,483 ̶ 1,483 対前年増減 △196 726 △93 38 32 67 574 ̶ 574 (注)1. 正味再共済掛金=受入再共済掛金-支払再保険料等+受入再保険料 2. 正味再共済金=支払再共済金-受入再保険金+支払備金繰入額-支払備金戻入額+支払再保険金 3. 共済事業剰余=正味再共済掛金-正味再共済金+運用収益-運用費用-事業経費±責任準備金繰入・戻入 ■ 資産運用損益 元本・利払いの安全性および流動性の確保を基本に、預金および公社債の利息収入を中心とした運用をおこ ないました。 ◇ 2013年度末の運用資産残高は前年度末より34.8億円増加し458.4億円となりました。内訳は現預金が 2011年度 2012年度 2013年度 (注)正味再共済掛金=受入再共済掛金-支払再保険料等+受入再保険料 166.1億円、有価証券が292.2億円となっています。 ◇ 運用収益額は3.9億円、運用費用は56万円となった結果、運用損益は前年を7千万円(23.0%)上回る 3.9億円となり、運用利回りは0.95% (前年度0.85%) となりました。 運用資産の構成 運用損益の推移 (単位:億円) 外国証券 19 (4.2%) 6 5 社債 129 (28.2%) 地方債 39 (8.6%) 現預金 166 (36.2%) 国債 104 (22.7%) 02 FACT BOOK 2014 0.87% 0.85% 0.95% 4 2 1.0 0.8 3 0.6 3.1 3.2 3.9 1 0 (注)現預金には金銭債権(譲渡性預金) を含んでいます ■運用収益 利回り(%) 1.2 (億円) 0.4 0.2 2011年度 2012年度 2013年度 0 (注)運用損益=運用収益ー運用費用 FACT BOOK 2014 03 人 件 費は、社 会 保 険 料 率 の引き上げ 等により 0.7%増加した一方、物件費は0.5%減少した結果、 事業経費全体では65万円(0.2%)増の3.2億円と なりました。 ■ 自己資本 (億円) 5 4 2012年度 異常危険準備金等を含めた修正自己資本は前年 ■物件費 ■人件費 度末より33.7億円増加し439.5億円となり、修正 3.7 3 (単位:百万円) 修正自己資本比率 1.4 3.2 3.2 1.3 1.3 自己資本比率は82.7%となりました。 2 2.2 1 1.9 1.9 2013年度 純資産 25,543 26,638 異常危険準備金 14,966 17,224 価格変動準備金 71 88 A.修正自己資本 40,581 43,952 B.総資産 50,268 53,154 C.修正自己資本比率(A/B) 80.7% 82.7% 1 2013年度 事業概況 1 2013年度 事業概況 ■ 事業経費 事業経費の推移 (注)純資産は割戻金を控除した額。 0 2011年度 ■ 剰余金 ◇ 経常剰余金は未経過共済掛金計上開始の影 響が一巡したことなどにより、前年を6 . 1 億 円 (52.3%)上回る18.0億円となりました。 ◇ 経常剰余金に特別損失、法人税等および法人 自己資本の推移 ■異常危険準備金+価格変動準備金 ■純資産 (億円) 異常危険準備金積立率 (億円) 20 18 16 500 ■経常剰余 ■当期剰余 400 14 300 12 10 税等調整額を加減算した当期剰余金は、前年 を4.5億円(52.6%)上回る、13.3億円となり、 4 た。 2013年度 剰余金の推移 8 また当期未処分剰余金は13.6億円となりまし 2012年度 18 6 2 0 -2 -4 11 13 100 8 0 -3 2012年度 ❹ 支払余力比率 ■ 総資産 繰延税金資産が42.1億円などとなっています。 ■ 負債および純資産 ◇ 負債は260.8億円(前年度末比16.2億円増) となりました。おもな内訳は、共済契約準備金 233.9億円(同17.0億円増)、再共済勘定 10.7億円(同2.7億円減) などとなっています。 ◇ 純資産は270.6億円(前年度末比12.6億円・ 4.9%増) となりました。内訳は、会員出資金が 58.9億円(同2.5億円増)、法定準備金・任意 積立金などの剰余金が206.7億円(同10.7億 円増)、評価・換算差額等が4.9億円となって います。 04 FACT BOOK 2014 400 支払備金 14 現預金 166 責任準備金 219 300 200 その他負債 会員出資金 58 26 有価証券 292 法定準備金 66 当期未処分 任意積立金 剰余金 13 その他資産 31 評価・換算 126 繰延税金資産 42 差額等 4 100 0 1.純資産の部の合計額 資産 (注)現預金には金銭債権(譲渡性預金) を含んでいます 負債・純資産 60 50 40 255 247 266 30 20 10 2011年度末 2012年度末 2013年度末 0 2013年度 46,071 49,694 24,983 26,141 2.価格変動準備金 71 88 3.異常危険準備金 14,966 17,224 ― 5.その他有価証券評価差額の90% 600 500 A. 支払余力総額 4.一般貸倒引当金 資産および負債・純資産の状況 (億円) 173 70 (単位:百万円) 2012年度 総資産は前年度末より28.8億円(5.7%)増加し531.5億円となりました。 おもな内訳は運用資産が458.4億円、 150 143 439 80 (注)1. 純資産は割戻金を控除した額 2. 異常危険準備金積立率=異常危険準備金残高÷正味再共済掛金(自然災害・自賠責共済除く) 2013年度 ❸ 財務の状況 405 90 72.9% 200 2 2011年度 61.4% 58.6% 390 (%) 6.土地の含み損益の85% ― 699 ― 7.上記に準ずるものの額 B. リスクの合計額 621 ― 5,350 5,619 11,862 11,512 R1一般共済リスク 2,153 1,869 R2巨大災害リスク 9,409 9,300 R3予定利率リスク R4資産運用リスク R5経営管理リスク 支払余力比率 A/{B× (1/2)} ×100 ― ― 501 638 241 236 776.7% 863.3% (注) 1.純資産の部の合計額は、剰余金の処分として支出する額および評価・換算差額等を除く。 (注) 2.生命再共済事業と損害再共済事業の両方を実施しているため、生命保険会社または損害保険会社のソルベンシー・マージン比率 と単純に比較できません。 FACT BOOK 2014 05 2 2013年度のおもな活動 し、組織全体で推進活動をおこないました。 また、大規模災害時においても会員の事業安定への役割を果たすべく、 おもな活動(2013年4月~2014年3月) 再保険の契約更改 再保険の安定的確保や自己資本の充実など、健全な事業運営の確保に努めました。 会員の拡大・受再の拡大 再保険スキームを見直し、契約更改をおこないました。 2013年 4月 火災共済を実施している団体を中心に、新制度案、再共済出再を前提とした制度改定案等の提案をおこない、1 5月 会員支援サービスの強化 をおこないました。 6月 7月 健全性の確保をはかりました。 自動車再共済の新規受再 欧州の再保険会社10社を訪問し、2013年度契約更改の課題共有、2014年度契約更改にむけた協力 要請などをおこないました。 さいれんだより23号発行 団体へ情報提供しました。 内部監査を定期的に実施し業務の改善をすすめるとともに、保障資力の充実に取り組み、事業運営の適切性・ 2012年度事業報告、2013年度事業計画、 などについて承認されました。 再保険会社訪問による面談の実施 災害について、外部機関・専門家から情報を収集し、 セミナー・研究会、機関紙をつうじ会員をはじめとした多くの共済 経営基盤の強化 社会貢献活動「富士山の森づくり」 (公財) オイスカがコーディネートする 「富士山の森づくりプロジェクト」 ( 7年目) に対する緑化維持活動等 への支援をおこないました。 1会員より自動車再共済の受再を開始しました。 再保険による安定的なリスク移転と超大規模災害等への対応 前年度に引き続き、東日本大震災の再保険金回収を迅速におこないました。 また、今後の発生が懸念される超大規模 1会員より生命再共済の受再を開始しました。 第53回通常総会 支払余力比率の巨大災害リスク算出のための分析、制度改定に関する支援、会計処理に関する相談対応の支援 をおこないました。 また、 「ブラッシュアップセミナー」 「 共済課題研究会」の開催、会員が主催する研修会での講演 生命再共済の新規受再 さいれんだより22号発行 団体で再共済の活用を含む制度改正方針が機関承認されました。 また、3会員から生命再共済、 自動車再共済を 新たに受再しました。 2 2013年度のおもな活動 2 2013年度のおもな活動 2013年度は中期経営政策(2011年度~2015年度) の3年目として、 引き続き 「会員・受再の拡大」 を重点課題と 8月 第54回臨時総会 9月 モンテカルロ再保険会議 役員選挙について承認されました。 2014年度再保険更改を円滑にすすめるため、 モンテカルロ(モナコ)再保険会議へ出席しました。 バーデンバーデン再保険会議 10月 2014年度再保険更改にむけて情報収集をおこなうためバーデンバーデン(ドイツ)再保険会議へ出席しま した。 さいれんだより24号発行 11月 ICMI F隔年総会へ出席 南アフリカ共和国のケープタウンで開催された2013 ICMIF隔年総会へ出席しました。 第10回ブラッシュアップセミナー 12月 「大規模災害の備え」 をテーマに開催し、10会員22名が参加しました。 コンプライアンス強化月間 全体集会の開催、研修の受講、啓発ポスターの掲示など、全職員で取り組みました。 生命再共済の新規受再 2014年 1月 2月 06 FACT BOOK 2014 1会員より生命再共済の受再を開始しました。 さいれんだより25号発行 第8回共済課題研究会 「南海トラフ巨大地震および首都直下地震への備え」 をテーマに開催し、26団体51名が参加しました。 FACT BOOK 2014 07 3 組織の概要 3 組織の概要 3 組織の概要 ❶ 日本再共済連の組織概要 (3)役員の状況(2014年7月31日現在) 日本再共済連は日本で唯一、再共済事業を専門におこなっている生活協同組合です。 火災、 自然災害、生命、交通災害、 自動車などの再共済事業をつうじて 「元受会員の経営の安定と事業の健全 な発展」 に寄与するとともに、 「会員および共済協同組合の連携強化」 「元受支援機能」 の役割を果たすための 取り組みをおこなっています。 (1)組織概要 役職名 氏 名 所属会員 代表理事 理事長 竹 内 法 心 J P 共 済 生 協 副理事長 原 日 出 夫 全 労 済 代表理事 専務理事 田 畑 龍 五 員 外 力 石 利 博 全 労 済 石 山 康 夫 全 労 済 岡 山 伸 全 労 済 小 田 一 幸 全 労 済 徳 永 秀 昭 全 労 済 﨑 田 弘 全 労 済 伊 藤 宏 美 教 職員共 済 生 協 日本再共済生活協同組合連合会(略称:日本再共済連) 名 称 Japan Reinsurance Federation of Consumers’Cooperatives 設 立 年 1975年(昭和50年)1月13日 所 在 地 東京都渋谷区代々木二丁目12番10号 全労済会館3階 理 事 長 竹内 法心(たけうち のりなか) 根 拠 法 消費生活協同組合法 所轄官庁 厚生労働省 会 員 数 63会員 (2014年3月31日現在) 構 成 地域生協(47)、職域生協(9)、生協連合会(2)、市民生協(2)、中小企業等協同組合(3) 髙 橋 伸 二 全国交運共済生協 出 資 金 58.9億円(2014年3月31日現在) 杉 崎 辰 夫 電 通 共 済 生 協 職 員 数 18名(2014年3月31日現在) 鈴 木 順 一 J P 共 済 生 協 事業内容 再共済事業 石 原 一 郎 全 荻 原 多加資 コ ー プ 共 済 連 畑 木 正 雄 員 外 髙 石 哲 夫 全 労 済 伊 佐 弘 之 全国交運共済生協 大 野 木 猛 員 理 事 (2)業務運営の組織 常勤監事 専務理事 副理事長 長 事 理 会 事 理 自然災害共済運営委員会 ※「自然災害共済運営委員会」 は、 自然災害共 済事業を実施している元受会員と日本再共済 連が構成団体となり、 日本再共済連に委員会 を設置して運営しています。 監 事 米 外 再共済部 管理課 推進・企画課 再保険・ 海外渉外課 管理部 経営委員会 事 監 監 査・リスク 管 理 室 会 総 販 ①総 会 総会は日本再共済連の最高意思決定機関であり、毎事業年度(4月から翌3月末日)終了の日から 3か月以内に通常総会を開催するほか、必要に応じて臨時総会を開催します。 ②理事会 3か月に1回程度開催し、運営および業務の執行に関する重要事項を審議、決定します。 ③委員会 理事会は理事をもって構成する経営委員会を設置し、理事会より付託された経営方針の基本に 関わる政策、経営資源の活用および業務執行に関わる重要事項に関して審議します。 08 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 09 地域の労働者共済生協 47会員 北 海 道 労 済 青 森 労 済 岩 済 宮 城 労 済 秋 田 労 済 山 形 労 済 福島労済生協 茨 城 労 済 栃 木 労 済 群馬県労生協 埼 玉 労 済 千 葉 労 済 東 京 労 済 神 奈 川 労 済 長 野 労 済 山梨労済生協 静 岡 労 済 富 山 労 済 石 川 共 済 福 井 労 済 愛 知 労 済 岐 阜 労 済 三 重 労 済 滋 賀 労 済 奈 良 労 済 京 都 労 済 大 阪 労 済 和 歌 山 労 済 兵 庫 労 済 島 根 労 済 鳥 取 共 済 岡山労済生協 広 島 労 済 山口県共済生協 徳島県共済生協 香 川 労 済 愛 媛 共 済 高 知 労 済 福 済 佐 賀 労 済 長 崎 労 生 協 熊 本 労 済 大分県総合生協 宮 崎 共 済 鹿児島県労済生協 沖 縄 県 共 済 新潟県総合生協 職域の労働者共済生協 8会員 森林労連共済 自治 労 共 済 生 協 全 水 道 共 済 全たばこ生 協 教職員共済生協 全国交運共済生協 電通共済生協 J P 共 済 生 協 職域の共済生協 防 衛 省 生 協 1会員 3 組織の概要 3 組織の概要 ❷ 全労済グループの概要 (4)構成会員(2014年3月31日現在) 手 労 岡 労 生協連合会 全 労 全労済グループはつぎの基本三法人で構成されています。 全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会) 所在地:東京都渋谷区代々木2-12-10 1957年9月29日創立 各都道府県ごとに設立された、共済事業を行う生活協同組合(各都道府県生協) など58会員によって構成されています。 日本再共済連(日本再共済生活協同組合連合会) 所在地:東京都渋谷区代々木2-12-10 1975年1月13日設立 国内唯一の再共済専門団体として、再共済により元受会員の経営の安定と事業の発展に寄与するとともに、再共済事業 をつうじて共済団体間の連携強化に取り組んでいます。 全労済協会(一般財団法人 全国勤労者福祉・共済振興協会) 所在地:東京都渋谷区代々木2-11-17 勤労者の生活・福祉に関わる調査・研究を行うシンクタンク事業と相互扶助事業(全国中小企業勤労者福祉サービスセン ター等と提携した自治体提携慶弔共済保険、勤労者団体の財産保全のための認可特定保険業・損保代理店業) を行って います。 旧全労済協会(1989年設立) と (財)全国勤労者福祉振興協会(1982年設立) が2004年6月1日に統合し、2013年6月3日 に一般財団法人へ移行しました。 2会員 済 コープ 共 済 連 市民生協 2会員 京都市民共済 神戸市民生協 中小企業等協同組合 共 済 連 日 火 連 3会員 全 米 販 ❸ 関係団体との連携 日本再共済連は共済事業や協同組合、労働者福祉運動の発展を目的に、 つぎの団体と連携・連帯をはかって います。 一般社団法人 日本共済協会 日本共済協会は、 「 協同組合が行う共済事業の健全な発展を図り、 もって地域社会における農林漁業者、中小企業者、 勤労者等の生活の安定及び福祉の向上に貢献する」 ことを目的として、会員団体への情報提供や共済事業に関する広報・ 相談活動などをおこなっています。 国際協同組合保険連合(ICMIF) ICMI Fは世界の協同組合保険(共済)団体等の国際連合で、 さまざまな調査・研究、再保険取引仲介などの活動をおこ なっています。 日本再共済連は世界の協同組合保険との連携を深めるため、2006年9月に加盟しました。 労働者福祉中央協議会(中央労福協) 労働者福祉中央協議会は、労働団体や労働者福祉に関わる事業団体、生活協同組合の全国団体、全国に組織された 地方労福協(都道府県ごとの労働者福祉協議会) で構成する勤労者福祉活動のための中央組織です。 10 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 11 ❺ 日本再共済連の沿革 日本再共済連は、前身である 「単産共済連合会」 として1974年に発足以降、以下の組織改編をへて、現在の 「再共済センター」 の役割を担う 「日本再共済連」 の組織となりました。 1974年9月30日 おもな出来事 1987年 全国単産労働者共済生活協同組合連合会の結成(設立認可1975年1月13日) 全逓共済生協(現・JP共済生協)、国労共済(現・全国交運共済生協)、電通共済生協、全林野共済 (現・森林労連共済)、全専売共済(現・全たばこ生協) が発起人となり、 自動車共済事業の元受団体 となる 「全国単産労働者共済生活協同組合連合会(略称:単産共済連合会)」 を結成しました。 1980年8月19日 全国労働者自動車共済生活協同組合連合会の発足 自動車共済事業の要望が職域から地域へ広がり、 労済連 (現・全労済) と統一事業体を結成するため、 単産共済連合会を発展的に解消し、 「全国労働者自動車共済生活協同組合連合会(略称:自動車 共済連)」 を発足しました。 ※全水道共済は1983年から自動車共済事業を開始。 1987年11月27日 全労済再共済連へ改組 1987年12月より再共済6事業(自動車再共済、原動機付自転車再共済、火災再共済、慶弔再共済、 再共済事業の開始にともない自動車共済、原動機付自転車共済事業を廃止。 1991年 全労済、単産共済生協(8単産)、全労済再共済連で 「自賠責共済推進協議会」 を発足し、 自賠責共済事業の参入に むけた活動を開始。 1993年 日本生協連(現コープ共済連) が会員となる。 1996年 1997年 交通災害再共済、生命再共済) を開始しました。 契約へ移行しました。 また、受託事業として、 自動車共済にかかわる損害調査業務、情報処理等の業務 2004年10月1日 自動車共済事業を全労済へ統合し、再共済に特化した団体となる 2004年10月1日に労働者共済グループの自動車共済事業を全労済へ統合し、国内唯一の 「再共済 1998年 なりました。 2006年4月1日 の 「再共済センター」 としてあらたな出発をしました。 自然災害共済再共済事業を開始。 海外再保険への出再業務を開始。 2004年 自動車共済事業を全労済へ統合(10月1日)。 再共済事業に特化した専門団体となる。 自動車共済再共済事業、車両共済再共済事業を休止。 2006年 名称を 「日本再共済生活協同組合連合会(略称:日本再共済連)」 に変更(4月1日)。 国際協同組合保険連合(ICMIF)、労働者福祉中央協議会(中央労福協) へ加盟。 2007年 2009年 FACT BOOK 2014 「消費生活協同組合法制定50周年記念表彰」 で厚生大臣表彰。 2000年 2008年 12 全国交通安全推進運動に協賛団体として参加。 自賠責共済事業および自賠責再共済事業を開始。 全労済再共済連発足10周年を記念した社会貢献活動として、 (財) 日本盲導犬協会等の盲導犬育成事業を支援。 単産会員が車両共済を実施。 これにともない車両共済再共済事業を開始。 日本再共済連へ改称 「日本再共済生活協同組合連合会」 (略称:日本再共済連) に名称変更し、名実ともに共済団体全体 日本共済協会に加盟。 神戸市民生協が会員となる。 「車両共済」 を開発し、全労済が実施。 1999年 事業専門団体」 となりました。再共済事業をつうじて 「元受会員の経営の安定と事業の健全な発展」 に寄与するとともに、 「会員および共済生協の連携強化」 「元受支援機能」 の役割を果たしていくことと 「自動車共済連」 を 「全労済再共済連」 に改組。 自動車共済事業を会員の元受事業とする。 再共済6事業(自動車、原動機付自転車、火災、総合(慶弔)、交通災害、生命) を開始。 自動車共済に関する受託事業(損害調査・情報処理など) を開始。 1988年 自動車共済および原動機付自転車共済の共済契約引受を中止し、全労済および各単産会員元受 を開始しました。 3 組織の概要 3 組織の概要 ❹ 日本再共済連の組織改編の歴史 全米販が会員となる。 全労済再共済連発足20周年を記念する社会貢献活動として、 (公財) オイスカをつうじて 「富士山の森づくり」 に参加 (~2011年度)。 「再共済研究会」 を 「共済課題研究会」 と名称を変更し、20周年記念特別講演を開催。 車両共済再共済事業を廃止。 自動車共済再共済事業を再開。 改正生協法に対応する定款変更。 改正生協法に対応する組織改編により日本生協連が脱退し、 日本コープ共済生活協同組合連合会(コープ共済連) が加入。 (公財) オイスカをつうじて 「海外での環境保全活動」 への支援を開始(~2011年度)。 2010年 改正生協法および保険法に対応する各再共済事業規約の改正。 2011年 日火連が会員となる。 2012年 京都市民共済、防衛省生協が会員となる。 2013年 共済連が会員となる。 FACT BOOK 2014 13 4 事業内容 4 事業内容 4 事業内容 ❶ 再共済事業の内容 (1)再共済事業の種類と引受方法等 (3)再共済の三つの機能 日本再共済連は厚生労働省の認可を受け、 つぎの7つの再共済事業を実施しています。 事業の種類 最高限度額 引受方法 火 災 共 済 再 共 済 4,500万円 比例 超過額 超過損害額 自然 災 害 共 済 再 共 済 6,000万円 比例 超過損害額 総合(慶弔)共済再共済 100万円 比例 超過額 超過損害額 生 命 共 済 再 共 済 2,000万円 比例 超過額 超過損害額 交通災害共済再共済 1,000万円 比例 超過額 超過損害額 自動車共済再共済 対人賠償:無制限 対物賠償:無制限 人身傷害:無制限 搭乗者傷害:1,000万円 車両損害:1,000万円 自賠責共済再共済 比例 超過損害額 自賠責共済のグループ内再共済と、 自賠法にもとづく共同 プール事務・政府への報告届出事務をおこなっています。 再共済はつぎの三つの機能を発揮し、元受共済団体をバックアップします。 事業成績(損害率)の 安定化 毎年の元受共済団体における 支払共済金や損害率の変動を 安定させる機能 引受能力の強化 異常損害に対する プロテクション 元受共済団体が 予期できない異常災害や 自己の保有額を超える契約を 大規模な災害に対して 引き受ける場合の 元受共済団体の負担を軽減し、 引受能力を補う機能 経営の安定を図る機能 (2)再共済とは 再共済とは ◇共済の共済(元受共済団体と再共済団体(日本再共済連) との契約) ◇危険分散によって元受共済団体の経営を安定させるしくみ 再共済は 「元受共済団体のための共済」 といえます。元受共済 団体の共済金支払責任の一部または全部を他の共済団体へ 転嫁するしくみです。 元受共済団体が長期安定的に保障を提供するためには、地震 や台風などの自然災害や大規模な事故などによって多数の 契約に損害が発生する可能性に備えなければなりません。 再共済を利用することで、元受共済団体がかかえるリスクを 軽減し、経営を安定させ、多様化する契約者ニーズに的確に こたえていくことが可能となります。 14 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 15 4 事業内容 4 事業内容 (4)再共済契約 (5)再共済の引受方法(責任分担方法)の概要 ①再共済契約は、出再者(元受共済団体) が受再者(日本再共済連) に対して再共済掛金を支払い、元受共済 団体が共済契約者から引き受けている契約の一部または全部のリスク (支払責任) を移転する契約です。 ■ 出再者:再共済に出す団体(元受共済団体) ■ 受再者:再共済を引き受ける団体(日本再共済連) ①比例再共済 「比例再共済」 とは、元受共済団体と日本再共済連とが、 それぞれ負担すべき責任額の割合(出再割合) をあらかじめ 元受共済団体 責任額割合% 日本再共済連 責任額割合% 定め、元受共済団体が契約者・組合員に支払ったすべての (責任負担額) (支払再共済金) 共済金に対して、出再割合をもとに再共済金をお支払いする ②再共済契約は、共済契約者と元受共済団体が締結する 「共済契約」 から独立した契約です。 総損害額 方式です。 したがって、出再者(元受共済団体) から受け取るべき再共済掛金が滞ったからといって、受再者(日本再共 済連) が共済契約者に直接、再共済掛金の請求をおこなうことはできません。 また、逆に出再者は、受再者から 再共済金の回収ができなくても、共済契約者に対して共済金を支払わなければなりません (独立原則)。 ②超過額再共済 責任負担額の上限を1,000万円とした場合 再共済 「超過額再共済」 とは、 元受共済団体があらかじめ定めた金額 (保有限度額) を超過する共済契約について、 その超過部分 共済金の支払 再共済掛金の支払 危険の転嫁 再共済金の支払 のみを再共済する方式です。支払共済金は、契約ごとにあら かじめ決めた割合(出再割合) に応じて元受共済団体と日本 (受再者) ※再共済契約は元受共済契約とは独立した契約です。 【参考】再共済・再保険取引の諸原則 1. Utmost Good Faith(最大善意) A契約 2. Follow The Fortunes C契約 D契約 B契約 800万円 C契約 1,500万円 D契約 2,000万円 元受共済団体責任額 300万円 800万円 1,000万円 1,000万円 日本再共済連責任額 0円 0円 500万円 1,000万円 0.00% 0.00% 33.33% 50.00% 出再割合(責任割合) ③超過損害額再共済 「超過損害額再共済」 とは、元受共済団体が支払った共済金 があらかじめ決めた一定額を超過した場合に、 その超過部分 を一定の限度内でお支払いする方式です。 日本再共済連 (支払再共済金) 元受共済団体 (負担損害額) 比例再共済、超過額再共済、超過損害額再共済の責任負担の 具体例は日本再共済連のホームページをご覧ください FACT BOOK 2014 50% A契約 300万円 受再者が引き受けた責任の範囲内において、出再者と運命をともにすること。 16 B契約 66.67% 元受共済団体と日本再共済連の責任負担限度額 総損害額 再共済・再保険契約の当事者である出再者と受再者は、相互に他方に対し最大限の信義誠実を行使すべきとの原則。 保有限度額 1,000万円 再共済連とで按分します。 (契約名) 共済金額 (出再者) 50% 33.33% 保有 危険の転嫁 再共済契約 日 本 再 共 済 連 共済掛金の支払 元 受 共 済 団 体 共 済 契 約 者 共済契約 エキセスポイント (発動点) これ超える損害額を 再共済金として お支払いします。 http://www.saikyosairen.or.jp FACT BOOK 2014 17 4 事業内容 4 事業内容 ❷ 国際再保険の活用 日本再共済連では、会員(元受共済団体) から引き受けたリスクの一部について、国際再保険を活用して海外 世界の主要な再保険市場 へリスク分散をおこない、健全な経営の維持をはかっています。 とくに、地震や台風などの集積損害リスクの確実な移転が当会の重要な使命と認識し、海外再保険会社に対し 生協・協同組合共済の理念や特性への理解を得ながら、安定的・継続的な再保険の確保に取り組んでいます。 東日本大震災発生の際はすみやかに再保険金を回収し、会員へ滞りなく再共済金をお支払いすることができま した。 ロ ンド ン 市 場 危険の転嫁 再共済金の支払 (受再者) (出再者) 再保険契約 再保険料の支払 危険の転嫁 再保険金の支払 欧州大陸市場 再 保 険 会 社 再共済掛金の支払 日 本 再 共 済 連 元 受 共 済 団 体 (出再者) 再共済契約 米国市場 アジア市場 日本 他国へリスク分散 バ ミュ ー ダ 市 場 (受再者) ロンドン市場 ロイズ※1 とカンパニー※2 の2大マーケットを擁し、世界の再保険の中心です。 ※1 ネームと呼ばれる個人や法人の出資者が集まって作った多数のシンジケートから構成 ※2 国内外の有力元受保険会社や再保険専門会社が中心 欧州大陸市場 欧州大陸にはドイツ、 スイスを中心に各国にそれぞれ再保険専門会社があります。積極的に国外からの再保険の 引き受けをおこなっており、全世界に大きなキャパシティーを提供しています。 米国市場 巨大な元受市場の成長に比べて再保険市場の発達はあまりないものの、近年では本格的なインターナショナル・ プレーヤーが出現し、国際的にも存在感を示しています。 バミューダ市場 1990年代から急激に発展した新興市場です。 自然災害を対象とした再保険の引き受けを中心に成長していること が特徴です。 アジア市場 シンガポールを中心とする急成長の市場で、世界の再保険専門会社が拠点を設け、 日本への再保険キャパシティ 提供に一役買っています。 18 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 19 5 リスク管理と法令遵守 ❷ 法令等遵守(コンプライアンス)の体制 日本再共済連は組織・事業運営における各種リスクを的確に把握し、 リスクの特性に応じた適切なリスク管理 日本再共済連の公共的使命と社会的責任を認識し、健全で公正な事業運営により会員 (組合員) からの信頼 をおこなうことにより、業務の健全かつ適切な運営の確保に努めることを経営上の最重要課題とし、 リスク管理 を得るため、法令等を遵守した適正な日常業務の遂行を重視しています。 の強化に取り組んでいます。 そのため、倫理・法令等の遵守や会員に対する最大奉仕を原則として、誠実で責任ある行動をすることを定めた 理事会で定めたリスクごとのリスク管理方針にもとづき、各部門においてリスク管理規程、要領等を策定しリスク 「役職員行動規範」 を制定し、職員への周知徹底をはかっています。 また、 コンプライアンス推進会議を設置し、 管理をおこなうとともに、監査・リスク管理室をリスク管理統括部署とし、各リスクの横断的かつ総合的な管理を コンプライアンスの推進・指導、違反等の対応をおこなうとともに、 コンプライアンスマニュアルを策定し職員に 可能とする態勢の整備・確立をすすめています。 その認識の徹底をはかっています。 5 リスク管理と法令遵守 5 リスク管理と法令遵守 ❶ リスク管理の体制 (1)再共済引受および再保険出再リスクについて 引受リスク量や自己資本・異常危険準備金等を考慮した保有限度額を設定し、再保険出再によるリスク分散 をはかるなど、適切な管理をおこなっています。 ①再共済引受リスクについて 掛金設定時の予測に反した共済事故発生等のリスクについて、事業別の収支状況を把握・分析し管理してい ます。 また、 リスク分析により巨大災害等の想定最大損害額を把握し、事業全体および事業ごとの保有限度額 ❸ 監査体制 日本再共済連では4名の監事(常勤1名、非常勤3名) を選任し、監査法人と連携をはかりながら、事業運営と 業務執行・会計執行が適正におこなわれているかの監査をおこなっています。 また、監査・リスク管理室による 内部監査では、各部門の業務の執行状況について適正性等を検証・評価し、指摘や改善の提言をおこなって います。 を設定し、必要な再保険手配をおこなっています。 引き受けにあたっては、契約・事故情報を収集し、適宜、顧問 アクチュアリーの助言を受けながら、十分性や公平性等を踏まえた適正な掛金を設定し引き受けをおこなってい ます。 ②再保険出再リスクについて 再保険金の回収不能等のリスクを回避し安定的な再保険の確保をはかるため、 出再先の健全性と集中に関する セキュリティ基準を定め、 「再保険セキュリティ委員会」 において再保険更改時の出再先の信用度や集中度等の 審査をおこなっています。 また、随時、再保険市場の動向や再保険会社のセキュリティの監視をおこなっています。 ③資産運用リスクについて 資産運用にかかる市場リスク、信用リスク、流動性リスクを適切に管理し、安全性と流動性を最優先した資産 運用をおこなっています。 また、理事および学識経験者で構成する 「資産運用委員会」 を設置し、資産運用方 針・計画、運用実績・リスク状況などを審議し、理事会へも報告をおこなっています。 (2)オペレーショナルリスクについて ①事務リスクについて 法令等に則り事務処理要領・マニュアル等を整備し、適切な業務執行を徹底することで事務ミスの削減や不正 防止等をはかるよう努めています。 また、個人情報の管理については、個人情報保護規程等により適切な利用 と管理に努めています。 ②システムリスクについて 不正アクセスや情報漏えいなどの不正行為の防止のため、 ファイヤーウォールの設定や常時ウイルスチェック プログラムによる検知など、安全かつ安定的なシステム稼働のためのセキュリティ対策を実施するほか、職員に 対し適切なシステム利用の徹底をはかっています。 また、 ホームページにおける個人情報などのデータ伝送に ついては、SSL技術による情報保護対策を実施しています。 さらに、情報セキュリティに係る対策基本方針および対策基準にもとづきリスク管理をおこない、情報資産の 機密性、完全性、可用性の維持をはかっています。 20 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 21 6 会員支援および情報発信活動 ③会員等のおこなう研修の支援 へ貢献するため、 「 共済事業運営に関わる業務支援」 や「会員の役職員の育成に関わる研修支援」等に積極 会員や日本共済協会が役職員や組合員を対象として主催する研修への支援に積極的に取り組んでいます。 的に取り組んでいます。 研修では日本再共済連の組織や再共済事業等について講演をおこなうほか、会員等のニーズや要請にもとづ また、会員に限定せず、 より多くの共済団体を対象に再共済・共済に関する情報発信や交流活動をおこない、 き 「テーマ設定」 「講師派遣」 などの支援をおこなっています。 再共済センターとして共済団体間のネットワーク構築に取り組んでいます。 これまでに開催したおもなテーマ 6 会員支援および情報発信活動 6 会員支援および情報発信活動 日本再共済連では、活動計画の重点取組み課題として 「会員支援サービスの強化」 を掲げ、会員の事業運営 「巨大災害リスクについて」 「日本再共済連における社会貢献活動」 「自然災害リスクとモデル」 「再保険分野における法的知識 ❶ 会員への支援活動 の必要性と国際弁護士の役割」 「自然災害のリスク管理について」 「 東日本大震災の発生と再共済による安全のしくみに ついて」 「地震への備え」 「災害対策の具体例」 など (1)共済事業運営に関わる業務支援 2013年度 ①会員の巨大災害リスク (台風リスクや地震リスク) に関する損害分析 2013年度は 「南海トラフ地震と地震リスクへの備え」 「首都直下地震と備えとしての再共済」 をテーマに講演をおこないました。 ②会員の共済制度の改定や新制度の開発にむけた共済数理に関する支援 ③法改正対応などに関する業務支援 ❷ 情報発信および交流促進活動 (2)役職員の教育事業等に関わる支援 (1)共済課題研究会 ①ブラッシュアップセミナー 法改正や超大規模災害に関する情報など、共済団体を取り巻 仕事をすすめるうえでのスキル向上やマインド強化を目的とした く直近の周辺課題をテーマにとりあげ、 より多くの共済団体へ 「人材育成セミナー」 を2007年度から開催しています。 参加をよびかけ、情報を提供しています。 また、 セミナー参加をつうじて会員団体間のコミュニケーションや 情報の共有をはかっていただくことも大きな目的としています。 これまでに開催したおもなテーマ 「チームビルディング」 「ビジネスマナー」 「共済・保険の数理(全4回)」 共済課題研究会 ブラッシュアップセミナー (講演) 「協同組合運動の精神と歴史を学ぶ」 など これまでに開催したおもなテーマ 「改正生協法で変わる業務と組織の今後」 「 共済団体としての保険法の対応について」 「 保険法施行にともなう重複保険時 の実務対応について」 「日本における自然災害のリスクとマネージメント」 「クレーマーの現状と対策」 「異常気象発生のしくみと 予測」 など 2013年度 2013年年度は東京りん海広域防災公園 防災体験学習施設 そな エリア東京において 「大規模災害への備え」 をテーマに講演と災害の 疑似体験という内容で開催しました。 2013年度 2013年度は今後の発生が懸念される超大規模地震をふまえ 「南海トラフ巨大地震および首都直下地震への備え」 をテーマ に開催しました。 ブラッシュアップセミナー (体験実習) ②再保険に関する研修会 日本再共済連の主要な業務のひとつである海外再保険取り引きでは、高い専門知識や国際的な視野が求め られます。職員の技量向上をはかるだけでなく、出再者である会員が再保険市場の状況などの理解を深めるため の情報提供をおこなっています。 これまでに開催したおもなテーマ 「海外再保険取引のしくみと現状」 「金融危機と再保険への影響―再保険の再評価―」 「再保険市場と規制環境の変化」 など 22 FACT BOOK 2014 (2)共済ワークショップ 参加対象を業務、年代、役職などで絞り、情報交換や知識の 共有・向上、人的ネットワークの構築などを図っていただくため、 2008年度から 「共済ワークショップ」 を開催しています。 これまでに開催したおもなテーマ 「生協会計基準の見直しについて」 (対象:会計・財務担当者) 「共済商品の開発・引き受けの勘どころ」 (対象:数理担当者) 「支払余力比率だけでは安心できない巨大災害リスクへの備え」 (対象: リスクマネジメント部門) 共済ワークショップ FACT BOOK 2014 23 7 社会貢献活動 日本再共済連では、法令等にもとづき、つぎの資料を作成し、事業や経営、活動状況などについて情報開示を おこなっています。 ファクトブック (日本語版、英語版) 年1回発行 7 社会貢献活動 6 会員支援および情報発信活動 (3)情報開示 ❶ 自然環境の再生活動 「富士山の森づくりプロジェクト」 日本再共済連は、 2007年度から (公財) オイスカがコーディネート する 「富士山の森づくりプロジェクト」 に取り組み、 「自然環境の 再生」 を目的に支援をおこなっています。 「 富士山の森づくり 年間活動の報告として、法令等にもとづき、組織の概況、 プロジェクト」 は、病虫害により樹木が大量枯死した富士山の 共済種目ごとの加入・給付状況、財務状況の詳細等に 西側斜面に広葉樹を植樹し、多様性のある森の早期再生を ついて開示しています。 また、海外むけに英語版を発行しています。 めざした取り組みです。 日本再共済連では、 プロジェクト開始から5年間で、 会員の役職員 とともに面積4.6haへ約3,600本の苗木を植樹しました。 2011年 度で植樹活動は終了となりましたが、 以降は、 これまで植樹活動を おこなった場所に対する緑化維持等の経費を負担するという形 での支援をおこなっています (1エリアに対して5年間)。 また、 「 富士山の森づくり」推進協議会のモニタリング報告会や さいれんだより 年4回発行 総会等に参加し、 これまで植樹した苗木の成長を見守っています。 共済団体にむけて、組織の活動状況、共済・保険に関す これまでの植樹活動の状況 る専門的な情報などを定期的に発信しています。 開催日 参加者数 植樹本数 2007年度 2007年5月19日 41名 930本 2008年度 2008年5月31日 47名 700本 2009年度 2009年5月16日 53名 700本 2010年度 2010年5月15日 54名 500本 2011年度 ̶ ̶ 850本 ※2011年度は東日本大震災の発生により現地での植樹活動を見送りました。 ❷ 事務局内における環境活動 ホームページ http://www.saikyosairen.or.jp 日本再共済連の組織や事業の紹介、最新の主要な活動 日本再共済連では事務局全体で取り組むことができる環境活動として、電気使用やコピー用紙使用量などの 削減、 グリーン購入法にもとづく環境負担に配慮した事務用品等の購入を継続的に推進するなどの活動を おこなっています。 などを掲載し、情報の発信に努めています。 24 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 25 資料編 CONTENTS 資料編 1 事業の状況 ❶ おもな経営指標の推移 28 ❷ 共済事業の状況 29 (1)契約の状況 (2)再共済掛金 (3)再共済金 (4)事業経費 (5)損害率 (6)事業費率 (7)割戻しの状況(利用分量割戻) (8)再保険実施状況 (9) 自己資本比率 ❸ 資産運用の状況 (1)運用資産明細表 (2)資産運用利回り (3)資産運用収益明細表 (4)利息・配当金等収益明細表 (5)資産運用費用明細表 (6)有価証券残存期間別内訳 (7)外国有価証券の地域別内訳および利回り (8)有価証券の時価情報 2 経理の状況 ❶ 決算関係書類 (1)貸借対照表 (2)損益計算書 (3)決算関係書類の注記 (4)剰余金処分計算書 ❷ 資産・負債の明細 (1)現預金明細表 (2)固定資産明細表 (3)関係団体出資金明細表 (4)その他資産明細表 (5)支払備金明細表 (6)責任準備金明細表 (7)引当金および価格変動準備金明細表 (8) 出資金および任意積立金等明細表 26 FACT BOOK 2014 28 FACT BOOK 2014 29 30 30 30 30 30 31 31 31 32 32 32 32 32 33 33 33 33 34 34 34 36 37 40 41 41 41 41 41 42 42 43 43 27 資料編 1 事業の状況 2009年度 (金額単位:億円) 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 経 常 収 益 99.5 119.4 141.9 107.2 99.0 経 常 剰 余 19.7 15.7 2.8 11.8 18.0 金 15.2 10.9 -3.4 8.7 13.3 出 資 口 数( 千 口 ) 541 554 562 564 589 会 金 54.1 55.4 56.2 56.4 58.9 当 期 員 剰 余 出 資 純 資 産 244.4 251.6 247.5 258.0 270.6 総 資 産 455.9 491.9 486.2 502.6 531.5 責任準備金残高 168.8 149.9 175.5 202.2 219.1 貸 付 金 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 有 価 証 券 残 高 266.9 282.3 254.3 272.1 292.2 支 払 余 力 比 率( % ) 829.9 764.8 769.5 776.7 863.3 利用分量割戻金 4.7 2.3 ̶ 2.1 3.7 出 金 0.5 0.4 ̶ 0.4 0.5 受入再共済掛金 153.9 155.9 187.5 215.7 216.3 正味受入共済掛金 95.4 96.8 96.8 103.8 95.1 資 産 運 用 収 益 4.0 3.6 3.1 3.2 3.9 事 4.2 3.9 3.7 3.2 3.2 契 約 件 数( 万 件 ) 2,565.7 2,549.5 2,584.3 2,577.9 2,482.4 契 約 口 数( 億 口 ) 14.0 14.1 15.1 15.4 15.7 契 約 高( 兆 円 ) 122.1 121.3 120.2 120.7 22.5 職 員 数( 人 ) 20 20 18 19 18 資 業 配 当 経 費 (注)職員数は日本再共済連在籍者数(嘱託職員含む) ❷ 共済事業の状況 (1)契約の状況 ① 件数 (単位:件) 事 業 2012年度末 増減 済 5,185,274 自然災害再共済 2,276,891 総 済 8,426,457 交通災害再共済 3,446,266 -144,486 生 済 5,942,807 自 動 車 再 共 済 318,894 火 自 災 再 合 再 命 再 賠 責 合 共 共 共 共 5,337,361 79,536 3.6% -141,956 -1.7% 増減 増減率 152,087 2.9% 2,201,235 -75,656 -3.3% 7,682,538 -743,919 -8.8% -4.0% 3,336,079 -110,187 -3.2% 28,538 0.5% 6,071,893 129,086 2.2% -3,858 -1.2% 13,936 -304,958 -95.6% 済 182,836 4,783 2.7% 181,652 -1,184 -0.6% 計 25,779,425 -64,162 -0.2% 24,824,694 -954,731 -3.7% (単位:口) 事 業 2012年度末 増減 981,062,826 5,429,974 自然災害再共済 災 再 共 2013年度末 増減率 済 火 増減 増減率 0.6% 997,286,587 16,223,761 1.7% 447,242,527 18,980,016 4.4% 462,163,320 14,920,793 3.3% 済 26,981,169 -285,089 -1.0% 26,305,392 -675,777 -2.5% 交通災害再共済 78,782,699 -3,135,022 -3.8% 76,325,279 -2,457,420 -3.1% 済 5,973,076 24,059 0.4% 7,905,519 1,932,443 32.4% 自 動 車 再 共 済 318,894 -3,858 -1.2% 13,936 -304,958 -95.6% 2.7% 181,652 -1,184 -0.6% 1.4% 1,570,181,685 29,637,658 1.9% 総 生 合 再 命 賠 再 責 合 共 共 共 済 182,836 4,783 計 1,540,544,027 21,014,863 ③ 保障機能別保有契約高 2012年度末 総 合 再 共 済 死亡保障 入院保障 ④ 保有契約平均共済金額 119,322,190 事 業 2013年度末 87,580,080 (単位:千円) 2013年度末 2012年度末 済 2,580 2,563 自然災害再共済 2,034 1,862 火 災 再 共 生 命 再 共 済 1,116,880,810 1,138,931,400 総 済 134 124 交通災害再共済 1,937,684,165 1,873,133,335 交通災害再共済 562 561 合 3,173,887,165 3,099,644,815 生 済 314 313 自 動 車 再 共 済 306,801 225 計 総 合 再 共 済 障害保障 (単位:千円) 保有金額 区 分 FACT BOOK 2014 2.2% 113,281 ② 口数 自 28 2013年度末 増減率 資料編 1 事業の状況 資料編 1 事業の状況 ❶ おもな経営指標の推移 9,705,750 ̶ 生 命 再 共 済 1,368,140,510 1,393,446,200 交通災害再共済 1,922,692,465 1,859,149,835 合 3,300,538,725 3,252,596,035 計 交通災害再共済 636,787,051 合 命 再 再 共 共 615,879,205 FACT BOOK 2014 29 事 業 (単位:千円) 2012年度 受入再共済掛金 2013年度 2012年度 増減率 正味再共済掛金 2013年度 事 業 増減率 済 4,059,174 3,627,530 -10.6% 4,059,174 3,627,530 -10.6% 自然災害再共済 13,669,518 14,209,059 3.9% 3,214,458 2,715,625 -15.5% 済 460,278 325,500 -29.3% 378,322 288,742 -23.7% 交通災害再共済 911,146 884,829 -2.9% 911,146 884,829 -2.9% 生 済 367,064 389,473 6.1% 367,064 389,473 6.1% 自 動 車 再 共 済 104,817 34,111 -67.5% 71,552 30,553 -57.3% 火 総 自 災 合 命 賠 合 再 共 再 共 再 共 責 共 (7)割戻しの状況(利用分量割戻) 済 1,998,000 2,160,999 8.2% 1,386,610 1,573,633 13.5% 計 21,570,001 21,631,505 0.3% 10,388,328 9,510,389 -8.5% (注)正味再共済掛金=受入再共済掛金ー支払再保険料等+受入再保険料 火 災 再 2012年度 共 総 合 再 共 生 命 再 共 合 ̶ ̶ 13,770 ̶ ̶ 1,497 済 自 動 車 再 共 済 341,023 ̶ 済 交通災害再共済 (単位:千円) 2013年度 200,035 済 自然災害再共済 12,638 ̶ 計 資料編 1 事業の状況 資料編 1 事業の状況 (2)再共済掛金 19,965 215,303 373,627 (8)再保険実施状況 ① 出再先保険会社数と出再保険料上位5社の割合 2012年度 (3)再共済金 事 業 (単位:千円) 2012年度 支払再共済金 2013年度 2012年度 増減率 正味再共済金 2013年度 増減率 済 2,615,873 2,336,625 -10.7% 2,634,017 2,385,265 -9.4% 自然災害再共済 火 災 再 共 4,290,675 1,650,466 -61.5% 758,046 598,308 -21.1% 済 321,084 268,171 -16.5% 322,981 329,081 1.9% 交通災害再共済 975,735 909,423 -6.8% 970,360 906,338 -6.6% 生 350,810 331,235 -5.6% 343,640 323,425 -5.9% 5,159 -8,829 -271.1% 総 合 命 再 共 再 共 済 ̶ 自 動 車 再 共 済 自 賠 合 責 共 ̶ 164,604 済 1,295,280 1,235,024 -4.7% 1,490,424 1,552,017 4.1% 計 9,849,460 6,895,551 -30.0% 6,524,629 6,085,607 -6.7% 出再保険料ベースでの上位5社への 出再割合(%) 71 30.0% 28.2% (注) 自賠責共済のプール出再分は除いています。 ② 出再保険料の格付区分別構成割合 2012年度 A以上 BBB以上 その他(格付なし・不明含む) 合 計 99.9% 0.1% (単位:千円) 人 件 費 193,486 物 件 費 135,370 合 計 328,856 構成率 2013年度 増減額 -36,282 194,828 41.2% -7,446 100.0% -43,728 58.8% 構成率 増減額 59.1% 1,341 134,681 40.9% -688 329,509 100.0% 653 (6)事業費率 事 業 2012年度 済 64.9% 自然災害再共済 総 済 交通災害再共済 火 生 災 合 命 再 共 再 共 再 共 済 自 動 車 再 共 済 合 計 (注) 1.損害率=正味再共済金÷正味再共済掛金 2. 自賠責共済は除いています。 30 FACT BOOK 2014 99.9% 0.1% ̶ 100.0% 100.0% (単位:千円) 2012年度 未収再保険金 330,671 事 業 2013年度 2012年度 2013年度 65.8% 火 済 2.0% 2.2% 23.6% 22.0% 自然災害再共済 6.1% 7.2% 85.4% 114.0% 総 済 4.0% 4.6% 106.5% 102.4% 交通災害再共済 0.2% 0.3% 93.6% 83.0% 生 済 0.4% 0.4% 7.2% -28.9% 自 動 車 再 共 済 2.2% 4.5% 55.9% 57.1% 合 3.3% 3.7% 災 合 命 再 再 再 共 共 共 計 2013年度 137,457 (注) 自賠責共済に係る金額は除いています。 (9)自己資本比率 2012年度 (5)損害率 2013年度 ̶ ③ 未収再保険金 (4)事業経費 2012年度 2013年度 76 (注) 1.格付区分はS & P 社の格付けを使用し、同社の格付けがない場合はAM Best 社の格付けを使用しています。 (この場合A- 以上は 「A 以上」、B++ およびB+ は 「BBB 以上」、B+ 未満は 「その他」 に区分しています。 2. 自賠責共済のプール出再分は除いています。 (注)正味再共済金=支払再共済金ー受入再保険金+支払備金繰入-支払備金戻入+支払再保険金 事 業 出再保険会社数 2013年度 自己資本比率 50.8% 50.1% 修正自己資本比率 80.7% 82.7% (注) 1. 自己資本比率= (純資産-割戻金) ÷ 総資産 2.修正自己資本比率= (純資産-割戻金+異常危険準備金+価格変動準備金) ÷総資産 (注) 1.事業費率=事業経費÷正味再共済掛金 2. 自賠責共済は除いています。 FACT BOOK 2014 31 資料編 1 事業の状況 資料編 1 事業の状況 ❸ 資産運用の状況 (1)運用資産明細表 区 分 (単位:千円) 2012年度末 現 金 および 預 貯 金 増減額 8,238,454 -26,337 2013年度末 構成率 8,612,956 19.5% (5)資産運用費用明細表 2012年度 2013年度 息 ̶ ̶ 有価証券売却損 ̶ ̶ ̶ ̶ 科 目 増減額 374,502 構成率 18.8% 支 払 利 金 銭 債 権 6,900,000 2,900,000 16.3% 8,000,000 1,100,000 17.5% 有価証券評価損 有 価 証 券 27,213,387 1,773,936 64.3% 29,227,840 2,014,453 63.8% 有価証券償還損 国 債 8,930,166 3,688,323 21.1% 10,412,875 1,482,709 22.7% 地 方 債 3,601,864 -542,758 8.5% 3,923,204 321,339 8.6% 社 債 9,071,210 -73,510 21.4% 12,948,193 3,876,982 28.2% 外 国 有 価 証 券 5,610,146 -1,298,117 13.2% 1,943,568 -3,666,577 4.2% 投 資 株 託 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 式 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 計 42,351,841 4,647,599 45,840,797 100.0% (2)資産運用利回り (単位:千円) 現 金 および 預 貯 金 8,352,814 0.12% 9,262,417 0.06% 金 銭 債 権 5,441,666 0.15% 7,075,000 0.13% 有 価 証 券 23,898,945 1.27% 25,225,450 1.51% 合 計 37,693,427 0.85% 41,562,868 0.95% (3)資産運用収益明細表 (単位:千円) 2012年度 科 目 利息配当金収入 金銭信託運用益 ̶ ̶ (単位:千円) 1年超3年以下 3年超5年以下 5年超7年以下 7年超10年以下 ̶ 35,219 321,470 395,536 ̶ 国 債 6,499,436 215,580 967,860 地 方 債 101,280 1,454,722 428,742 1,509,310 107,810 社 債 1,210,510 715,330 1,246,370 3,827,070 2,071,930 ̶ 外国債券 ̶ 国 債 7,999,295 地 方 債 1,007,030 社 債 901,514 2,513,675 9,107,255 741,720 426,300 641,740 ー ロ ッ 1,836,989 1,247,290 8,930,166 ̶ 3,601,864 ̶ 9,071,210 5,610,146 5,610,146 6,857,436 27,213,387 1,245,560 10,412,875 3,923,204 3,249,972 ̶ 12,948,193 3,350,432 1,943,568 1,943,568 3,189,128 29,227,840 (単位:千円) 2013年度末 構成比 金額 32.7% 943,568 48.5% 国 際 機 関 3,773,156 67.3% 1,000,000 51.5% 合 計 5,610,146 100.0% 1,943,568 100.0% 海 外 投 資 利 回り 合 計 ̶ ̶ 5,125,119 10年超 100,460 ̶ 5,040,716 構成比 パ ̶ 4,057,079 ̶ (7)外国有価証券の地域別内訳および利回り 金額 2,179,740 6,304,240 3,026,536 3,415,189 ̶ 1,272,460 ̶ ̶ ̶ 1,890,692 ̶ 100,930 外国債券 ̶ 2,170,052 7,811,226 合 計 ヨ ̶ 2,156 計 567 2012年度末 有価証券償還益 1年以下 区 分 360,317 13,698 411 計 2013年度 305,614 有価証券売却益 合 合 計 利回り 平均残高 567 ̶ (6)有価証券残存期間別内訳 2013年度末 利回り 平均残高 100.0% 合 2013年度 2012年度 区 分 3,488,955 411 ̶ その 他 運 用 費 用 2012年度末 合 信 (単位:千円) 1.08% 3.32% (注)保有している外国有価証券はすべて円建ての債券です。 (4)利息・配当金等収益明細表 科 目 預 金 2013年度 息 9,862 5,842 金銭債権利息配当金 8,046 8,996 有価証券利息配当金 287,705 345,477 債 214,530 220,291 外 国 有 価 証 券 73,174 125,185 305,614 360,317 公 合 利 (単位:千円) 2012年度 社 計 (8)有価証券の時価情報 (単位:千円) 簿 価 2012年度末 2013年度末 時 価 費差益 うち差益 うち差損 満 期 保 有目的 5,610,146 4,905,190 -704,956 26,460 -731,416 その他 有 価 証 券 20,826,158 21,603,241 777,083 798,419 -21,336 満 期 保 有目的 1,943,568 1,828,570 -114,998 38,830 -153,828 その他 有 価 証 券 26,594,247 27,284,272 690,024 707,725 -17,701 (注)売買目的有価証券に区分されるものはありません。 32 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 33 資料編 2 経理の状況 (1)貸借対照表 (単位:千円) 2012年度末 科 目 金 額 2013年度末 構成率(%) 金 額 構成率(%) 増減額 増減率(%) Ⅰ. 資産の部 8,238,454 16.4 8,612,956 16.2 374,502 4.5 51 0.0 112 0.0 61 119.3 16.4 8,612,844 16.2 374,441 (1)現金 (2)預貯金 8,238,403 ̶ 2. 金銭信託 ̶ ̶ ̶ ̶ 4.5 ̶ 3. 金銭債権 6,900,000 13.7 8,000,000 15.1 1,100,000 15.9 4. 有価証券 27,213,387 54.1 29,227,840 55.0 2,014,453 7.4 (1)国債 8,930,166 17.8 10,412,875 19.6 1,482,709 16.6 (2)地方債 3,601,864 7.2 3,923,204 7.4 321,339 8.9 (3)社債 9,071,210 18.0 12,948,193 24.4 3,876,982 42.7 (4)外国有価証券 5,610,146 11.2 -65.4 3.7 1,943,568 -3,666,577 (5)投資信託受益証券 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ (6)株式 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 5. 貸付金 1. 共済契約準備金 (1)支払備金 2012年度末 金 額 2013年度末 構成率(%) 金 額 構成率(%) 増減額 増減率(%) 24,461,795 48.7 26,087,217 49.1 1,625,422 6.6 21,689,519 43.1 23,392,877 44.0 1,703,358 7.9 1,460,817 2.9 1,476,159 2.8 15,341 1.1 20,228,701 40.2 21,916,717 41.2 1,688,016 8.3 2. 再共済勘定 1,355,266 2.7 1,078,289 2.0 -276,977 -20.4 3. その他共済負債 (2)責任準備金 1,175,721 2.3 1,144,159 2.2 -31,562 -2.7 4. 未払費用 8,416 0.0 6,807 0.0 -1,609 -19.1 5. その他負債 4,220 0.0 277,123 0.5 272,902 6,466.4 1,210 0.0 274,819 0.5 273,609 22,612.3 (2)未払金 807 0.0 674 0.0 -132 -16.4 (3)預り金 2,203 0.0 (1)未払法人税等 (4)仮受金 6. 引当金 (1)賞与引当金 ̶ ̶ 0.0 1,629 ̶ ̶ -574 -26.1 ̶ ̶ 156,863 0.3 99,268 0.2 -57,595 -36.7 13,860 0.0 11,960 0.0 -1,900 -13.7 115,488 0.2 80,608 0.2 -34,880 -30.2 27,515 0.1 6,700 0.0 -20,815 -75.6 824,996 1.6 519,670 1.0 -305,326 -37.0 2,566,576 5.1 2,413,517 4.5 -153,058 -6.0 8. 前払費用 817 0.0 2,192 0.0 1,375 168.3 71,788 0.1 88,693 0.2 16,905 23.5 9. 未収収益 37,251 0.1 39,828 0.1 2,576 6.9 Ⅲ. 純資産の部 25,806,379 51.3 27,067,324 50.9 1,260,944 4.9 10. その他資産 48,753 0.1 36,779 0.1 -11,974 -24.6 1. 会員資本 25,246,457 50.2 26,569,609 50.0 1,323,152 5.2 (1)未収金 15,254 0.0 4,914 0.0 -10,340 -67.8 5,643,060 11.2 5,896,140 11.1 253,080 4.5 (2)差入保証金 33,447 0.1 31,815 0.1 -1,632 -4.9 42 0.0 45 0.0 3 (4) その他の資産 9 0.0 5 0.0 -4 11.業務用固定資産 4,375 0.0 3,151 0.0 -1,224 (1)減価償却資産 3,314 0.0 2,726 0.0 -588 (2)無形固定資産 1,061 0.0 424 0.0 12.関係団体等出資 88,026 0.2 88,026 0.2 8.6 4,210,577 6. 再共済勘定 7. その他共済資産 (3)仮払金 4,345,534 13.繰延税金資産 ̶ 14.貸倒引当金 34 科 目 Ⅱ. 負債の部 1. 現金及び預金 資 (単位:千円) 産 FACT BOOK 2014 合 計 50,268,174 ̶ 100.0 ̶ 53,154,542 7.9 ̶ 100.0 -636 ̶ 2,886,367 (3)役員退職給与引当金 7. 価格変動準備金 (1)会員出資金 (2)剰余金 19,603,397 39.0 20,673,469 38.9 1,070,072 5.5 7.9 ①法定準備金 6,526,916 13.0 6,646,016 12.5 119,100 1.8 -44.6 ②任意積立金 12,480,000 24.8 12,664,000 23.8 184,000 1.5 -28.0 ア. 再共済危険変動積立金 12,400,000 24.7 12,584,000 23.7 184,000 1.5 -17.7 イ. 災害対策積立金 80,000 0.2 80,000 0.2 596,480 1.2 1,363,453 2.6 766,972 128.6 873,738 1.7 1,333,259 2.5 459,521 52.6 -60.0 ̶ -134,957 ̶ (2)退職給付引当金 ③当期未処分剰余金 (うち当期剰余金) -3.1 ̶ 5.7 2. 評価・換算差額等 資料編 2 経理の状況 資料編 2 経理の状況 ❶ 決算関係書類 ̶ 0.0 559,921 1.1 497,714 0.9 -62,207 -11.1 (1)その他有価証券評価差額金 559,921 1.1 497,714 0.9 -62,207 -11.1 負 債 及 び 純 資 産 合 計 50,268,174 100.0 53,154,542 100.0 2,886,367 5.7 FACT BOOK 2014 35 科 目 経常収益 1. 共済掛金等収入 (1)正味受入共済掛金 (単位:千円) 2012年度 増減額 増減率(%) 1. 重要な会計方針 10,727,956 9,908,452 -819,503 -7.6 10,388,328 9,510,389 -877,939 -8.5 ①「満期保有目的の債券」 として区分した有価証券は償却原価(定額法) により評価しています。 10,388,328 9,510,389 -877,939 -8.5 ②「その他有価証券」 として区分した有価証券のうち時価のあるものは、期末の時価(売却原価の算定は移動平均 (1)有価証券の評価方法および評価基準 15,403 ̶ -15,403 -100.0 15,403 ̶ 法) により評価しています。 なお、 「その他有価証券」 の評価差額金の計上方法は、全部純資産直入法を採用してい (1)支払備金戻入額 -15,403 -100.0 (2)責任準備金戻入 ̶ ̶ ̶ ます。 2. 共済契約準備金戻入額 3. 資産運用収益 (1)利息及び配当金等収益 321,470 395,536 305,614 360,317 ̶ 74,066 54,702 (2)固定資産の減価償却の方法 23.0 ①有形固定資産……定率法を採用しています。 17.9 ②無形固定資産……定額法を採用しています。 ̶ ̶ ̶ (3)有価証券売却益 13,698 ̶ -13,698 -100.0 (3)引当金の計上基準 (4)有価証券償還益 2,156 35,219 33,062 1,533.0 ①貸倒引当金 2,753 2,526 2,437 2,437 (2)金銭の信託運用益 4. その他経常収益 (1)受取出資配当金 (2) その他の経常収益 経常費用 1. 共済金等支払額 (1)正味支払共済金 2. 共済契約準備金繰入額 (1)支払備金繰入額 (2)責任準備金繰入額 ̶ -226 ̶ なお、 自社利用のソフトウェアは利用可能期間(5年) に基づく定額法によっています。 -8.2 ̶ 315 88 -226 -71.9 8,103,701 -1,439,432 -15.1 6,540,033 6,070,265 -469,767 -7.2 6,540,033 6,070,265 -469,767 -7.2 2,673,832 1,703,358 -970,473 ̶ 2,673,832 15,341 15,341 1,688,016 -985,815 567 411 -36.3 ②賞与引当金 職員に対し支給する賞与の支出に備えるため、支給見込額による当期負担額を計上しています。 ③退職給付引当金 職員の退職により支給する退職給付に備えるため、退職給付に係る会計基準の簡便法により退職給付債務から 直近の年金資産見込額を控除した額を計上しています。 ④役員退職給与引当金 ̶ -36.9 155 債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については過去の貸倒実績率等を勘案して計上し、貸倒懸念債権に ついては個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込み額を計上しています。 9,543,133 3. 資産運用費用 37.8 役員の退職慰労金の支給に備えて、規程および内規にもとづく期末要支給額相当額を計上しています。 (4)価格変動準備金 (1)有価証券売却損 ̶ ̶ ̶ ̶ 保有する資産の価格変動による損失に備えるため、消費生活協同組合法第50条の9の規定にもとづき計上してい (2)有価証券評価損 ̶ ̶ ̶ ̶ ます。 411 567 155 37.8 328,856 329,509 653 0.2 193,486 194,828 1,341 0.7 (3)有価証券償還損 4. 事業経費 (1)人件費 (2)物件費 5. その他経常費用 135,370 ̶ 134,681 ̶ -688 ̶ -0.5 ̶ (1)寄附金 ̶ ̶ ̶ ̶ (2) その他の経常費用 ̶ ̶ ̶ ̶ 経常剰余金 1,184,822 1,804,751 619,929 特別損失 14,390 16,905 2,515 17.5 14,390 16,905 2,515 17.5 1,170,432 1,787,846 617,413 52.8 1,210 294,777 293,567 24,261.8 法人税等調整額 295,484 159,808 -135,675 -45.9 当期剰余金 873,738 1,333,259 459,521 52.6 -278,542 30,193 308,735 法人税等 当期首繰越剰余金 任意積立金取崩額 当 期 未 処 分 剰 余 金 FACT BOOK 2014 1,284 596,480 ̶ 1,363,453 に準じた会計処理を適用しています。 (6)消費税等の会計処理方法 消費税等の会計処理は税抜方式を採用しています。 52.3 特別利益 税引前当期剰余金 所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、重要性が乏しいと認められるものは、通常の賃貸借取引に係る方法 記載金額は千円未満を切り捨てて表示しています。 ̶ ̶ (5) リース取引の処理方法 (7)決算関係書類に記載した金額の端数処理の方法 ̶ (1)価格変動準備金繰入 36 2013年度 (3)決算関係書類の注記 資料編 2 経理の状況 資料編 2 経理の状況 (2)損益計算書 ̶ ̶ -1,284 -100.0 766,972 128.6 2. 賃借対照表に関する注記 (1)業務用固定資産の減価償却累計額は、8,422千円です。 (2)役員に対する金銭債権又は金銭債務 理事および監事に対する金銭債権又は金銭債務はありません。 (3)共済契約を再共済又は再保険に付した部分に相当する金額 ①消費生活協同組合法施行規則第180条に規定する再共済又は再保険に付した部分に相当する責任準備金の 金額は10,383,610千円です。 ②消費生活協同組合法施行規則第184条において準用する第180条に規定する再共済又は再保険に付した部 分に相当する支払備金の額は76,968千円です。 FACT BOOK 2014 37 資料編 2 経理の状況 資料編 2 経理の状況 3.損益計算書に関する注記 (2)金融商品の時価等に関する事項 (1)共済契約準備金戻入額・繰入額については、戻入額および繰入額を相殺し、 その差額を戻入額または繰入額として 2014年3月31日における貸借対照表計上額、時価およびその差額については、次のとおりです。 表示しています。 (単位:千円) (2)特別損失には価格変動準備金繰入額16,905千円を計上しています。 (3)法人税等には法人税、住民税、事業税が含まれています。 4.税効果会計に関する注記 税効果会計に関する事項は、以下のとおりです。 (1)繰延税金資産の総額は4,497,577千円、繰延税金負債の総額は245,940千円です。 また、繰延税金資産から評価性 引当額として控除した額は41,058千円です。 (2)繰延税金資産の発生原因別の主な内訳は共済契約準備金4,412,382千円などです。繰延税金負債はその他有価 証券の評価差額金、 自賠責共済責任準備金です。 (3)当期における法定実効税率は29.65%であり、法定実効税率と税効果適用後の法人税率等の負担率25.43%との 差異の主要な内訳は、利用分量割戻金△6.20%などです。 (4) 「所得税法等の一部を改正する法律」 (平成26年法律第10号)が2014年3月31日に公布され、2014年4月1日以後に 開始する事業年度から復興特別法人税が課されないことになりました。 これに伴い、繰延税金資産及び繰延税金 負債の計算に使用する法定実効税率は、2014年4月1日に開始する事業年度に解消が見込まれる一時差異につい て、従来の29.65%から27.87%になります。 この変更により、繰延税金資産の金額(繰延税金負債の金額を控除した 金額) は5,315千円減少し、法人税等調整額が同額増加しています。 8,612,956 ̶ 金 銭 債 権 8,000,000 8,000,000 ̶ 有 価 証 券 29,227,840 29,112,842 満期保有目的の債券 1,943,568 1,828,570 その 他 有 価 証 券 27,284,272 27,284,272 △114,998 △114,998 ̶ ①金融商品の時価の算定方法 ア.現金および預金 現金及び預金は、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としています。 イ.金銭債権 金銭債権は、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としています。 ウ.有価証券 国内債券は日本証券業協会の公表する価格および取引先金融機関から提示された価格によっております。 また、外国証券は取引金融機関から提示された価格によっています。 ②保有目的ごとの有価証券に関する注記事項 種 類 (1) オペレーティング・リース取引 1年超 差 額 時 価 8,612,956 ア.満期保有目的の債券の種類ごとの貸借対照表計上額、時価及びその差額は次のとおりです。 5. リースにより使用する固定資産に関する注記 1年以内 貸借対照表計上額 現 金 及 び 預 金 合計 ① 未経過リース料 29,160千円 - 29,160千円 6. 金融商品に関する注記 (1)金融商品の状況に関する事項 ①金融商品に対する取組方針 ②金融商品の内容及びそのリスク 当会が保有する金融資産のうち有価証券は公社債、外国証券です。 これらに係るリスクには市場リスク (金利の 変動リスク、価格変動リスク等) および信用リスクがあります。 ③金融商品に係るリスク管理体制 当会では、理事会で資産運用リスク管理方針を定めるとともに、資産運用リスク管理規程を定めリスク量の把握な どのリスク管理をおこなっています。 また、 リスクを横断して総合的に管理する部署を設置し、相互牽制機能を働 かせるとともに、 リスク管理状況を定期的に理事会等に報告しています。 市場リスクについては、経営方針、経営体力、資金(負債) の特性等を踏まえた資産配分を定め事前のリスク軽減 時 価 (単位:千円) 差 額 時価が貸借対照表計 上額を超えるもの 外国証券 (円貨建債券) 48,070 86,900 38,830 時価が貸借対照表計 上額を超えないもの 外国証券 (円貨建債券) 1,895,498 1,741,670 △153,828 1,943,568 1,828,570 △114,998 合 計 イ. その他有価証券の種類ごとの取得原価又は償却原価、貸借対照表計上額及びその差額は次のとおりです。 (単位:千円) 当会は共済事業を実施しており、共済掛金として収受した金銭の運用をおこなっています。運用にあたっては、将来 の共済金等の確実な支払いに備え、安全性、流動性を優先した上で、運用収益の安定的な確保を目指しています。 貸借対照表計上額 種 類 取得原価又は償却原価 貸借対照表計上額 差 額 時価が取得原価又は 償却原価を超えるもの 公社債 17,194,625 17,902,351 707,725 時価が取得原価又は 償却原価を超えないもの 公社債 9,399,622 9,381,921 △17,701 26,594,247 27,284,272 690,024 合 計 ウ. その他有価証券の当期中の売却額および売却損はありません。 エ.当会計年度中において、保有目的が変更となった有価証券はありません。 をはかるとともに、定期的に評価損益、 リスク量の把握・確認をおこなっています。信用リスクについては、外部格付 け等を利用し、発行体ごとにリスクの状況を管理しています。 ④金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 金融商品の時価には、市場価格にもとづく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含 まれています。当該価額の算定においては、一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提状況等によった 場合、当該価額が異なることもあります。 38 FACT BOOK 2014 FACT BOOK 2014 39 1年以下 区 分 (単位:千円) 1年超3年以下 3年超5年以下 5年超7年以下 7年超10年以下 10年超 合 計 現金及び預金 8,612,956 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 8,612,956 金銭債権 8,000,000 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 8,000,000 有価証券 9,107,255 ̶ 満期保有目的の債券 その他有価証券 合 計 9,107,255 25,720,211 3,415,189 5,040,716 ̶ ̶ 3,415,189 3,415,189 5,040,716 5,040,716 7. 関連当事者との取引 5,125,119 ̶ 3,350,432 3,350,432 (1)現預金明細表 区 分 特記すべき事項はありません。 (単位:千円) 2012年度 2013年度 3,189,128 29,227,840 現 金 51 112 1,943,568 1,943,568 普 通 預 金 1,138,403 1,512,844 1,245,560 27,284,272 大 口 定 期 7,100,000 7,100,000 3,189,128 45,840,797 合 計 8,238,454 8,612,956 (単位:千円) 2012年度期末残高 当期増加額 当期減少額 2013年度期末残高 償却累計額 3,314 ̶ ̶ 588 2,726 8,422 建 物 附 属 設 備 784 ̶ ̶ 157 626 2,308 ̶ 208 1,102 1,502 210 974 4,124 作 1,311 ̶ 器 具 備 品 1,184 ̶ ̶ 電 話 設 備 34 ̶ ̶ 11 23 無 形 固 定 資 産 1,061 ̶ ̶ 636 424 合 4,375 ̶ ̶ 1,224 3,151 計 486 ̶ 8,422 2013年度 当期未処分剰余金 596,480 1,363,453 剰余金処分額 566,287 1,296,308 法定準備金 119,100 266,700 (3)関係団体出資金明細表 関係団体 (単位:千円) 2013年度 47,883 54,981 済 1,000 利用分量割戻金 215,303 373,627 中 央 労 働 金 庫 81,263 再共済危険変動積立金 184,000 601,000 自動車事故対策機構 30,193 67,144 次期繰越剰余金 当期償却額 有 形 固 定 資 産 造 (4)剰余金処分計算書 (単位:千円) 2012年度 区 分 8. 後発事象 出資配当金 ̶ 5,125,119 3,350,432 ❷ 資産・負債の明細 (2)固定資産明細表 記載すべき重要なものはありません。 区 分 5,125,119 資料編 2 経理の状況 資料編 2 経理の状況 ③金銭債権および満期がある有価証券等の決算日後の償還予定額 全 労 合 5,763 計 88,026 (注)次期繰越剰余金に含まれている生協法第51条の4の教育事業等繰越金は、2013年度は66,662千円です。 (4)その他資産明細表 区 分 未 差 証 金 15,254 4,914 金 33,447 31,815 42 45 払 金 立 替 金 貯 蔵 品 合 FACT BOOK 2014 保 仮 前 40 収 入 払 (単位:千円) 2013年度 2012年度 ̶ 4 9 0 金 ̶ ̶ 計 48,753 36,779 FACT BOOK 2014 41 種 類 火 共 2013年度 区 分 2011年度末残高 済 327,075 375,715 役員退職給与引当金 20,929 66,179 127,402 退職給付引当金 133,474 済 78,719 139,629 交通災害再共済 137,927 134,843 合 再 2012年度 (7)引当金および価格変動準備金明細表 自然災害再共済 総 災 (単位:千円) 再 共 2012年度 賞 与 引 当 金 貸 倒 引 当 金 27,515 115,488 13,680 13,860 ̶ ̶ 79,323 71,513 引 計 168,083 21,034 43,938 価格変動準備金 57,398 14,390 自 済 554,219 583,117 計 1,460,817 1,476,159 2012年度末残高 2013年度増加額 2013年度減少額 2013年度末残高 4,567 25,382 6,700 34,880 80,608 賠 共 責 共 合 (6)責任準備金明細表 (単位:千円) 2012年度 種 類 1,547,205 1,558,656 未経過共済掛金 3,714,647 3,133,083 火 災 再 共 済 1,358,602 1,166,819 自然災害再共済 2,251,088 総 合 再 共 済 40,373 1,930,536 ̶ 交通災害再共済 ̶ ̶ 生 命 再 共 済 ̶ ̶ 64,582 35,726 異常危険準備金 14,966,848 17,224,977 火 災 再 共 済 3,253,090 3,489,493 自然災害再共済 11,410,962 13,419,434 総 合 再 共 済 207,009 196,895 交通災害再共済 43,694 42,443 生 命 再 共 済 25,416 48,661 計 役員退職給与引当金 2013年度 115,488 賞 与 引 当 金 13,860 貸 倒 引 当 金 引 当 金 合 ̶ 32,254 ̶ 11,960 ̶ 71,788 13,860 ̶ 計 156,863 16,527 価格変動準備金 71,788 16,905 2012年度 2011年度末残高 2012年度増加額 5,628,060 15,000 員 出 資 金 法 定 準 備 金 6,526,916 ̶ 任 意 積 立 金 12,481,284 ̶ 再共済危険変動積立金 12,400,000 ̶ 社会貢献活動積立金 1,284 ̶ 災害対策積立金 80,000 ̶ 計 区 分 員 出 資 金 11,960 ̶ 74,122 99,268 ̶ 88,693 (単位:千円) 会 合 156,863 ̶ (8)出資金および任意積立金等明細表 2012年度減少額 ̶ 2012年度末残高 5,643,060 ̶ 6,526,916 1,284 ̶ 12,480,000 12,400,000 1,284 ̶ ̶ 80,000 24,636,261 15,000 1,284 24,649,976 2012年度末残高 2013年度増加額 2013年度減少額 2013年度末残高 5,643,060 253,080 ̶ 6,646,016 26,674 28,050 会 20,228,701 21,916,717 法 定 準 備 金 6,526,916 119,100 ̶ 任 意 積 立 金 12,480,000 184,000 ̶ 12,664,000 再共済危険変動積立金 12,400,000 184,000 ̶ 12,584,000 2013年度 社会貢献活動積立金 災害対策積立金 合 FACT BOOK 2014 27,515 退職給付引当金 区 分 自 動 車 再 共 済 合 区 分 2013年度 自賠責共済責任準備金 自 動 車 再 共 済 42 588 17,986 217,372 再 合 13,860 ̶ 2012年度末残高 済 命 金 7,174 ̶ 13,680 ̶ 2012年度減少額 自 動 車 再 共 済 生 当 (単位:千円) 2012年度増加額 計 ̶ 80,000 24,649,976 資料編 2 経理の状況 資料編 2 経理の状況 (5)支払備金明細表 5,896,140 ̶ ̶ ̶ ̶ 80,000 ̶ 25,206,156 556,180 ̶ FACT BOOK 2014 43 消費生活協同組合法施行規則にもとづく索引 消費生活協同組合法施行規則にもとづく索引 消費生活協同組合法施行規則 第209条 一 組合の概況及び組織に関する次に掲げる事項 イ 業務運営の組織 ロ 役員の氏名及び役職名 ハ 事務所の名称及び所在地 二 組合の主要な業務の内容 三 組合の主要な業務に関する次に掲げる事項 イ 直近の事業年度における事業の概況 ロ 直近の五事業年度における主要な業務の 状況を示す指標として次に掲げる事項 (1)経常収益 (2)経常剰余金又は経常損失金 (3)当期剰余金又は当期損失金 (4)出資金及び出資口数 (5)純資産額 (6)総資産額 (7)責任準備金残高 (8)貸付金残高 (9)有価証券残高 (10)支払余力比率 P 8 P 9 P 8 P14 P 2 P28 (11)剰余金の配当の金額 (12)職員数 (13)保有契約高又は正味収入共済掛金の額 ハ 直近の二事業年度における事業の状況を示す 指標として別表第三に定める記載事項 [別表第三] 主要な業務の状況を示す指標 一 共済の種類ごとの新契約高及び保有契約高又は 元受共済掛金 P30 二 保障機能別保有契約高 P29 三 共済の種類ごとの支払共済金の額 P30 共済契約に関する指標 一 共済の種類ごとの保有契約増加率 P29 二 新契約平均共済金額及び保有契約平均共済金額 P29 三 解約失効率 四 月払契約の新契約平均共済掛金 五 契約者割戻しの状況 六 再共済又は再保険を引受けた主要な者の数 七 上位5社に対する支払再共済掛金又は 支払再保険料の割合 八 格付機関による格付に基づく区分ごとの 支払再保険料の割合 九 未収再共済金又は再保険金の額 経理に関する指標 一 責任準備金の積立方式及び積立率 二 共済の特性ごとの契約者割戻準備金明細 三 引当金明細 四 法定準備金及び任意積立金明細 五 事業経費の明細 44 FACT BOOK 2014 ̶ ̶ ̶ P31 P31 P31 P31 ̶ ̶ P43 P43 P30 資産運用に関する指標 一 主要資産の区分ごとの平均残高 P32 二 主要資産の区分ごとの構成及び増減 P32 三 主要資産の区分ごとの運用利回り P32 四 資産運用収益明細 P32 五 資産運用費用明細 P33 六 利息及び配当金収入等明細 P32 七 有価証券の種類別残高 P32 八 有価証券の種類別の残存期間別残高 P33 九 業種別保有株式の額 ̶ 十 共済契約貸付及び業種別の貸付金残高並びに 当該貸付金残高の合計に対する割合 ̶ 十一 使途別の貸付金残高 ̶ 十二 担保の種類別貸付金残高 ̶ 十三 海外投資残高 P33 十四 海外投資の地域別構成 P33 十五 海外投資運用利回り P33 その他の指標 業務用固定資産残高 P41 四 契約年度別責任準備金残高及び予定利率 ̶ 五 組合の業務の運営に関する次に掲げる事項 イ リスク管理の体制 P20 ロ 法令遵守の体制 P21 六 組合の直近の二事業年度における財産の状況に 関する次に掲げる事項 イ 貸借対照表、損益計算書及び 剰余金処分計算書又は損失金処理計算書 P34 ロ 貸付金のうち次に掲げるものの額及びその合計額 ̶ (1)破綻先債権に該当する貸付金 ̶ (2)延滞債権に該当する貸付金 ̶ (3)三月以上延滞債権に該当する貸付金 ̶ (4)貸付条件緩和債権に該当する貸付金 ̶ ハ 債権について、債務者の財政状態及び 経営成績等を基礎として次に掲げるものに 区分することにより得られる各々に関し 貸借対照表に計上された金額 ̶ (1)破産更生債権及びこれらに準ずる債権 ̶ (2)危険債権 ̶ (3)要管理債権 ̶ (4)正常債権 ̶ ニ 共済金等の支払能力の充実の状況 P 5 ホ 次に掲げるものに関する取得価額又は契約価額、 時価及び評価損益 (1)有価証券 P33 (2)金銭の信託 ̶ (3)デリバティブ取引 ̶ へ 貸倒引当金の期末残高及び期中の増減額 P43 ト 貸付金償却の額 ̶ 頁数が「-」 の事項は該当がありません。 ファクトブ ック 2 0 1 4 2014年 8月 日本再共済生活協同組合連合会 〒151-8531 東京都渋谷区代々木2-12-10 TEL:03-3320-1711 (代表) URL: http:// www.saikyosairen.or.jp FACT BOOK 2014 2013年度事業のご報告 FACT BOOK 2014 日本再共済連