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資料2 点字変換のための美しい Word 文書作成マニュアル

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資料2 点字変換のための美しい Word 文書作成マニュアル
資料2
点字変換のための美しい Word 文書作成マニュアル
目次
はじめに .............................................................
1.ネット点字印刷 .....................................................
1-1. ネット点字印刷とは ............................................
1-2. 点助くんとは ..................................................
1-3. 自動点訳ソフトとは ............................................
72
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1-4. 点訳結果のご注意 ..............................................
1-5. 活用と有効性 ..................................................
2.美しい自動点字変換結果になる Word 文書の作成方法 ....................
2-1.点助くん 機能の特徴...........................................
(1). ルビの変換 ..................................................
(2). 見出しの変換 ................................................
(3). 箇条書きの対応 ..............................................
(4). 表の変換 ....................................................
(5). 図の変換 ....................................................
73
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75
75
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78
82
84
85
2-2.具体的な Word 操作 .............................................. 87
(1). ルビの入力 .................................................. 88
(2). 見出し、インデント設定 ....................................... 90
(3). 箇条書きの設定 .............................................. 94
(4). 代替テキストの入力........................................... 97
3. Word 以外のソフトで文書を作成している場合 .......................... 99
Word2007、2010 を利用の際に、覚えておくと便利なショートカットキー一覧 . 101
71
はじめに
本マニュアルは、Word 文書を作成しネット点字印刷をご利用される方や、ネット点字印刷
は利用しないが、点助くんを利用して Word 文書を自動点訳される方向けです。点助くんの操
作につきましては「点助くん操作マニュアル」をお読みください。
1.ネット点字印刷
1-1. ネット点字印刷とは
「すぐに点訳して印刷したものが欲しい」
「点字で手紙が出したい」「点字データはあるけ
ど、点字プリンタがない」など、
『点訳ができない』『点字プリンタがない』ことを理由に視
覚障碍者(点字ユーザ)が点字の印刷物を入手できない場合、ネット点字印刷を利用して点
字文書を送ることや受け取ることができます。
≪ネット点字印刷の流れ≫
みんなのICTの
サイト上で
みんなのICTの
サイト上で
ユーザ登録(※1)
データ(※2)添付で依頼
名古屋ライトハウス
がデータ受取
印刷
名古屋ライトハウス
から依頼主に発送
「点助くん」を活用し
自動点訳
※1 ユーザ登録:E-Mail アドレスとパスワードのみの登録です。
※2 データ:Word(拡張子:doc、docx)
、テキスト(拡張子:txt)、点字(拡張子:base、bse、
bes)のデータが添付できます。
点字データは、受取後に印刷発送のみを致します。
1-2. 点助くんとは
「点助くん」は、日本語点字用 XML『BrailleML』の定義を用いて、ルビや見出しなどを含
んだ Word 文書を、簡単操作で自動点訳ソフトに連動し点字に変換するアプリケーションです。
「点助くん」
は平成 20 年、
21 年度の財団法人テクノエイドの助成により愛媛大学が開発し、
みんなのICTは開発に協力し、平成 23 年度の独立行政法人福祉医療機構の助成によりみん
なのICTが改修致しました。なお、開発の際の名称は「BrailleML for MS Word AddIn」で
した。
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≪点助くんの役割:Word 文書から点字文書へ≫
Word 文書
BrailleText
(点字ルールに則ったテキスト※1)
点助くん
点助くん
自動点訳ソフト
点字文書
※1 点字には様々な表記ルールがあります。そのルールに則ったテキストデータです。
!重要:「点助くん」には、自動点訳機能は搭載していません。点字に変換する為には自動点
訳ソフトが必要です。
1-3. 自動点訳ソフトとは
活字を自動的に点字に変換するソ
フトです。
活字で文字を入力すると、自動的
に点訳されます。
<点訳結果例>
「みんなのICT」→「みんなの■ICT」
「愛知県」→「あいちけん」
点字は「かな」になります。語句の区切りがわかるように分かち書きというルールがあり
ます。
「みんなの」と「ICT」の間にはスペース■が空きます。これが分かち書きです。
点字について詳しくは「点字のはなし」を参照ください。
1-4. 点訳結果のご注意
点助くんと自動点訳ソフトで点訳した点字文書は、点訳者が丁寧に時間をかけて校正して
製作する点字文書と同等の精度ではありません。
原稿によっては、漢字の読み仮名変換や、分かち書きの間違いなどが生じますが、点字文
書に正確性よりも「迅速性(スピード)
」を要求される場合や、一時的に必要な場合は十分に
活用していただくことができます。
なお、点訳結果の校正をしない場合は、漢字の読み仮名変換間違いなどがあるため高校生
以上の利用をおすすめします。
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本マニュアルでは、点訳結果が点字のレイアウト規則に則り、「固有名詞」の読み間違い
(例:三重「みえ」を「さんじゅう」と読むなど)を軽減し、『正確性』を高め、できるだけ
美しい点訳結果を導くための Word 文書作成方法をご紹介いたします。
1-5. 活用と有効性
<点字ユーザにとって>
ネット点字印刷の特徴は『迅速』であることから、タイムリーに入手したい情報、短期間
に必要な情報(保存性のない情報)、暫定的に欲しい情報(緊急性が高い情報)、個人的な情
報(点訳に第三者を介さない)などが点訳された点字印刷物を入手できます。
具体的には、教育の現場(授業にかかわる資料以外)、就労現場(会議資料など)、個人宅
(家電のマニュアルや手紙など)、観光パンフレット、メニューなど、さまざまです。
原稿が活字の場合は、スキャナで取り込みテキスト化し、Word 文書を作成するなどし、活
用できます。
また、テキストや Word 文書のようなデジタルデータは、Windows 画面読み上げソフト(ス
クリーンリーダと呼ばれている)を利用している視覚障碍者の方なら、
「音声」で情報を得る
ことはできますが、印刷して読みたい時、書面で確認が必要な時などに活用できます。
<点訳者以外の支援者にとって>
点字の知識がなくても、本マニュアルをお読みいただき、美しい Word 文書を作成いただく
と、間違いを軽減した点字文書に変換することができます。
<点訳者にとって>
点助くん実行後の自動点訳結果を校正することにより効率的に点訳することができます。
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2.美しい自動点字変換結果になる Word 文書の作成方法
点助くんと自動点訳ソフトを活用して Word 文書を点字にするためには、間違いを軽減した
点訳結果、美しい読みやすい点訳結果になるよう Word 文書を作成する必要があります。その
文書は、レイアウトも美しく誰もが読みやすい Word 文書でもあります。
2-1.点助くん
機能の特徴
点助くんには 5 つの特徴があります。この特徴を理解し Word 文書を作成ください。
本マニュアルでは Microsoft Word 2010 で操作しています。
<5 つの主な特徴>
(1).ルビの変換
ルビが設定されている単語に対し、その単語をルビ文字に置き換えます。
み
え
(これにより例えば「三重」、を「サンジュウ ミエ」という様に、自動点訳ソフトで「読
み」が 2 つになる問題が回避されます。)
(2).見出しの変換
「見出し」に設定された段落に対し、行頭をマス空けします。
(点字には大見出しは 8 マス(8 スペース)空けるなど、レイアウトのルールがあります。)
(3).箇条書きの対応
「箇条書き」に設定された段落に対し、行頭文字「●、◆」などを削除し、段落番号は
そのまま点字に変換します。行頭は 2 マス空けとなります。
(これにより、自動点訳ソフトのみで点訳すると箇条書きが点訳されない問題が回避され
ます。)
(4).表の変換
「表」に対し、表の向き(「列見出し」、
「行見出し」など)や囲み線の種類を指定すること
で、「表」を文章表現に変換します。
(5).図の変換
「図」に対し、説明(代替テキスト)を設定することで、「図」を文章表現に変換します。
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!注意:本マニュアルでは、自動点訳ソフトは EXTRA for Windows Version5(以下、
「EXTRA」
)
を使用しています。
2012 年 2 月現在、EXTRA は製品付属の CD(OpenXML Converter)をインストールすることによ
り Word 文書の「見出し」や「箇条書き」に対応していますが、EXTRA 以外の自動点訳ソフト
は未対応のため、未対応の状態で例を示しています。
EXTRA の画面は 3 段構成です。
1 段目:点訳するテキストを漢字かな交じり文で表示
2 段目:分かち書きされた「仮名」表示
3 段目:点字表示
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(1). ルビの変換
み
え
「三重」を自動点訳すると読み情報として保持していた“さんじゅー”と、追加したルビ
情報の“みえ”の2つが点訳されますが、点助くんでは“みえ”のみが点訳されます。
固有名詞など「読み間違いがある」と想定される語句には「ルビ」を入力すると、より正
確な点字文書となります。
【点訳結果】
[点助くんを使用しない場合]
「さんじゅー」とルビの「みえ」の両方が点訳されます。
[点助くんを使用した場合]
ルビの「みえ」のみが点訳されます。
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み
え
!重要:ルビはルビのみで一つの語句となるため「三重県」にルビを振る場合、
「三重県」で
み え け ん
はなく語句の塊である「三重県」とルビを振ってください。分かち書きが正しくなります。
(2). 見出しの変換
Word で「見出し 1」などの見出し設定をしていると、点訳のルールに則り行頭がマス空け
(スペースを挿入するという意味)がされます。
見出しの点訳ルール
「見出し 1」=「大見出し」8 マス空ける。
「見出し 2」=「中見出し」6 マス空ける。
「見出し 3」=「小見出し」4 マス空ける。
例)テーマ:食育について「見出し 1」
発表者の感想「見出し 2」
保護者の立場から「見出し 3」
【点訳結果】
[「見出し」設定がない場合]
「見出し」設定などしていない場合は、全て 2 マス空けてから書き出しが始まります。
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[「見出し」設定がある場合]
「見出し 1」=「大見出し」8 マス空ける。
「見出し 2」=「中見出し」6 マス空ける。
「見出し 3」=「小見出し」4 マス空ける。
となっています。
!注意:点助くんでは、Word の「見出し」に「マス空け」の点訳のルールが関連づけられて
います。点訳のルールとして、
「見出し」が 2 行以上になる場合は、2 行目以降の書き始めは
前の行から 2 マス下げて点訳しますが、自動点訳ソフトによってはそのルールに対応してい
ません。この部分は手動で修正する必要があります。しかし、ネット点字印刷では、ご依頼
いただいたデータを読まないことを前提としているため修正はできませんが、行頭は正しく
マス空けされていますので、点字ユーザが見出しとわかる可能性は高いです。
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例)サンプルXX会議
開催要項(見出し1)
[点助くんを使っての自動点訳結果]
1行目から 2 マス下げて点訳されていない。
[手動で修正した結果]
手動で 10 マス挿入し、1行目から2マス下げて書き出しが始まるようにしている。
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点助くんは、文章の行頭位置を設定する「インデント設定」にも対応しています。
「インデ
ント設定」をすれば、見た目にはスペースがあっても文章の書き始め(行頭)には、スペー
スがあるとみなされませんので点訳結果に余計な「マス空け」を回避できます。
例)インデントを設定せずスペースを挿入して文章を右にずらしている場合
【点訳結果】
スペースを挿入している 14 マスが空き、レイアウトが崩れてしまいます。
点字ユーザはこの行を読み落とす可能があります。
例)インデントを設定して文章を右にずらしている場合
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【点訳結果】
2 マス空けてから書き出しが始まり、不要なスペースがありません。
行頭は2マス空くのが点字のルールです。
(3). 箇条書きの対応
Word 機能の箇条書きで入力した場合、自動点訳ソフトによっては箇条書きの行頭文字・段
落番号の情報が削除されたり、行頭が 3 マス空けで点訳される場合があります。点訳のルー
ルでは、2 マス空けが正しく、点助くんは 2 マス空けに対応しています。また、以下の一覧は
原稿のまま点訳します。
項目が並んでいる場合などは、箇条書き設定をしていると見た目にも美しいです。
<点助くんが対応している行頭文字・段落番号一覧>

半角数字(1 2 3 4 5 ・・・)

全角数字(1 2 3 4 5 ・・・)

丸付き数字(① ② ③ ④ ⑤ ・・・)

全角カタカナ(ア イ ウ エ オ ・・・)

全角カタカナ(イ ロ ハ ニ ホ ・・・)

半角小文字アルファベット(a b c d e ・・・)

半角大文字アルファベット(A B C D E ・・・)

小文字ローマ数字(ⅰⅱⅲⅳⅴ・・・)

大文字ローマ数字(ⅠⅡⅢⅣⅤ・・・)
なお、「●」、「◆」などの記号は点訳のルールでは点訳しないので、行頭は 2 マス空けで処
理されます。
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例)スケート選手の名前
① あさだ
まお
② むらかみ
かなこ
③ あんどう
みき
【点訳結果】
[点助くんを使用しない場合]
箇条書き番号の①②③は削除され、行頭は 2 マス空けされません。
[点助くんを使用した場合]
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箇条書き番号の①②③が点訳され、行頭も 2 マス空きます。
以下の(4)、(5)、(6)は点助くんで操作する機能にて、点訳結果の違いなどのみ説明し、
操作方法などは「点助くん操作マニュアル」にて説明します。
(4). 表の変換
自動点訳ソフトのみで点訳すると「表」があっても「表」とは認識されず、見たままの内
容がそのまま点訳されますが、点助くんでは、表の見出しが「1 列目」にあるのか、
「1 行目」
にあるのかを指定し、見出しが何であるのかを明確にし、自動点訳されます。
例)売り上げ表
売り上げ
利益
1月
2月
3月
4月
5月
6月
3,000
3,500
3,700
3,900
4,000
4,200
200
210
240
270
280
290
【点訳結果】
[点助くんを使用しない場合]
原稿にある情報が、そのままの順番で点訳されます。
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[点助くんを使用した場合]
「1列目」を見出しに指定したので、「売り上げ」
、「利益」を項目として点訳されます。
(5). 図の変換
自動点訳ソフトのみで点訳すると図があっても「図」は無視されて本文のみが点訳されま
すが、点助くんでは、図があることを示します。
例)図を含んだ文書
昨日、河原に散歩に行きました、
花と触れ合ってきました。
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【点訳結果】
[点助くんを使用しない場合]
図があることは無視されます。
[点助くんを使用しているが、代替テキストがない場合]
図があることと、
図番号が点訳されています。図番号は Word が自動的に割り当てる番号です。
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[点助くんを使用し、代替テキストがある場合]
図の説明が点訳されます。
!注意:画像ファイルを Word に挿入した際、代替テキストに「ファイルのある場所」や「フ
ァイル名」が設定される場合があります。
例)「ココニ ズ C:\Program Files・・・中略 .Jpg ガ アリマス」)
!注意 図によっては図であることを認識できない場合があります。
描画ツールで図を作成した際には、点助くんは図と認識することができません。
その他、Word 上で作成していない図なども図と認識できない場合があります。
2-2.具体的な Word 操作
美しい自動点字変換結果になるためには、Word 文書作成では 4 つのポイントがあります。
(1)ルビの入力
(2)見出し、インデント設定
(3)箇条書きの設定
(4)代替テキストの入力
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(1). ルビの入力
例)大城 「おおしろ」とルビを振ります。
1)「ルビ」を振りたい文字列の範囲を選びます。
2)「ホーム」リボン内の「ルビ」のアイコンを実行します。
3) テキストボックスにルビに入力されている「おおき」を削除し、「おおしろ」と入力し、
「OK」
」を実行します。
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4) ファイルを保存します。
同じ文書内の、同じ文字列に「ルビ」を振る場合は、
「すべて適用(A)」を実行します。「ル
ビの変更確認」の画面が表示されますので、「すべて変更(A)」を実行します。
解除したい場合は「すべて解除(V)」を実行します。
!注意:ルビは、語句の塊で振らないと正しく分かち書きがされない場合があります。
対象文字列が複数に分かれて表示されてしまった場合は「文字列全体(G)」を実行し、ルビを
入力します。
89
例)厳島
「いつくしま」とルビを振ります。
例)では、ルビの自動表示がありませんが、語句によっては自動表示されていますので削
除後に入力してください。
(2). 見出し、インデント設定
主なレイアウト機能として、
「見出し」設定、
「左揃え」「右揃え」
「中央揃え」設定、「イン
デント」選定がありますが、点助くんでは、「右揃え」「中央揃え」設定には対応しておりま
せん。「左揃え」と同じ扱いになります。
点助くんはインデント設定にも対応しています。見た目にはスペースが挿入されているよ
うに見えてもインデント設定している個所が行頭と判断します。つまり、スペースが挿入さ
れていると、そのスペース分を「マス空け」します。
(2)-1. 見出し
「見出し」設定は、設定後に自動的に「目次」を生成することができる機能です。また、
「見
出し」の文字サイズやフォントも変更設定できます。
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例)テーマ:食育について(見出し 1)
発表者の感想(見出し 2
保護者の立場から(見出し 3)
「見出し1」のフォント:MS ゴシック 14 ポイントの条件で行います。
1)
「見出し」を設定したい段落にカーソルを移動させます。段落内ならどこでも構いません。
2)「ホーム」リボン内のスタイルグループの「見出し 1」を選択します。
段落の先頭に「・」が表示され、文字が大きくなります。
補足:「1)」の状態で「Ctrl キー+ALT キー+数字の 1 キー」を押すことにより「見出し 1」
に設定する事も出来ます。
ここからは、複数の「見出し 1」がある場合に一括でフォントスタイルなどを変更できる方法
を説明します。
3)
「ホーム」リボン内のスタイルグループの「見出し 1」を選択し、右クリックしたメニュー
から「変更(M)」を実行します。
91
4)「スタイルの変更」が表示されますので、書式の「フォント」と「フォントサイズ」のリ
ストボックスから「MS ゴシック」と「14 ポイント」を選択し、
「OK」を実行します。
この文書内では「見出し 1」は全て、フォント:MS ゴシック
フォントサイズ:14 ポイント
となります。
!注意:「見出し」の変更設定は必ずしも必要ではありません。
Word の初期設定
「見出し 1」のフォント:MS ゴシック 12 ポイント
「見出し 2」、「見出し 3」のフォント:MS ゴシック
10.5 ポイント
このままで問題ない場合、変更は必要ありません。
文書内で見出しが数か所のみの場合で、初期設定から変更したい場合は、上記の変更はせ
ずに、設定する文字列を範囲指定し、「ホーム」リボン内の「フォント」のリストボックスか
らフォントを選択し、
「フォントサイズ」のリストボックスからサイズを選択する方法でも変
更ができます。
92
例)MS 明朝
12 ポイントに変更
「見出し 2」
「見出し 3」の設定も同じ手順になります。
見出し設定をキー操作で行うコマンドは以下になります。
<コマンド一覧>
「見出し 1」:「Ctrl キー +
ALT キー + 数字の 1 キー」
「見出し 2」:「Ctrl キー +
ALT キー + 数字の 2 キー」
「見出し 3」:「Ctrl キー +
ALT キー + 数字の 3 キー」
(2)-2. インデント設定
1) 「インデント」を設定したい段落にカーソルを移動させます。段落内ならどこでも構いま
せん。
2) 連続した複数の段落を一度に設定したい場合は、複数の段落を選択します。
93
3) 水平ルーラーの左インデントを設定したい位置までドラッグします。ドラッグ中には、イ
ンデント幅が点線で表示されます。
補足:
「1)」の状態で行頭からスペースキーを入力することにより、インデント設定する事も
出来ます。
!注意:文章を入力する前にスペースキーを入力するとインデント設定されず(ルーラーが
動かず)スペースが入ってしまうため、必ず文章を入力した後に行頭からスペースキーを入
力してください。
補足:インデントの位置を表すルーラーの表示がない場合は『表示』リボンを選択し、
「ルー
ラー」のチェックボックスにチェックをしてください。
(3). 箇条書きの設定
並べる項目の先頭に配置する番号や記号などを決定します。
「●」などの記号の場合はパターンAを選び、
「1、2、3・・」
「①、②、③・・・」
「イ)、ロ)
、
ハ)・・・」の数字や文字の場合はパターンBを選びます。
94
・パターンA
・パターンB
95
例)
① 英語
②
スペイン語
③
フランス語
1)パターンBの丸数字を選択し、項目を入力します。
2) 文書を入力します。
補足:項目を入力してから、入力パターンAかパターンBを選らんでも箇条書を設定できま
すが、その場合は、箇条書設定をしたい項目の範囲を指定してから箇条書きの種類を選択し
てください。
96
(4). 代替テキストの入力
例)代替テキスト「黄色いチューリップの花の写真」と入力
1) 代替テキストを入力する画像を選択します。
2) 右クリックかアプリケーションキーを押してコンテキストメニューを表示させ「図の書式
設定(O)」を選択します。図の種類によっては「サイズ」を選択します。
97
3) 「代替テキスト」を選択し「説明」に図の説明「黄色いチューリップの花の写真」を入力
後、「閉じる」を実行します。
4) ファイルを保存します。
!注意:説明にファイル名などが入力されている場合は削除して「説明」を入力してくださ
い。
補足:点助くんの機能でも代替テキストが入力できます。
「点助くん 操作マニュアル」を参
照ください。
98
3. Word 以外のソフトで文書を作成している場合
Word 以外の文書作成ソフトで文書を作成し、Word 形式(.docx)で保存したデータは点助
くんを活用して点訳することができますが、レイアウトが正しく表示されないなど正しく点
訳できない場合がありますので、テキスト形式(.txt)で保存後に Word で展開し、新たに見
出し設定などを行うと点訳結果の間違いを軽減できます。
Word ソフトをお持ちでない場合、ネット点字印刷でのご依頼は、Word 形式(.docx)では
なく、テキスト形式(.txt)をおすすめします。
例)一太郎の文書をテキスト形式で保存後に Word 形式で保存
メニューのファイルから「名前を付けて保存」を選択後から説明します。
1) 保存形式(T)のリストから「テキスト形式」を選択後、ファイル名「2012 年 1 月号」を
入力し、
「OK」を実行します。
2) Word を起動します。
3) ファイル形式で「テキストファイル(*.txt)
」を選択後、1)で保存したテキストファイ
ルを選択し「開く(0)
」を実行します。
99
補足:テキスト形式での保存は以下の方法でもできます。
文書を「Ctrl キー+A キー」で全文選択→「Ctrl キー+C キー」でコピー→メモ帳などに「Ctrl
キー+V キー」で貼り付け→保存
れいねん
!注意:テキスト形式で保存した場合、ルビは、例年「例年(れいねん)」と表示されます。
図は全て削除されます。表は表の内容のみが表示されます(表形式ではない)。ネット点字印
刷をご依頼の際には、Word で「ルビ」を振ることはできますので、
「ルビあり」と連絡事項に
お書きください。
〈一太郎の文書〉
〈テキスト形式で保存した文書〉
100
Word2007、2010 を利用の際に、覚えておくと便利なショートカットキー一覧
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