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急増する「妻からのDV」 相談できず傷 つく男たち

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急増する「妻からのDV」 相談できず傷 つく男たち
急増する「妻からのDV」 相談できず傷つく男たち - Yahoo!ニュース
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急増する「妻からのDV」 相談できず傷
つく男たち
4⽉14⽇(⽊)15時34分配信
男性が暴⼒で⼥性を⽀配する――。「ドメスティック・バイオレンス(DV)」と聞く
と、ふつうはそんな光景を想像する。しかしだ、逆のケース、つまり男性が「被害者」と
なる届け出が増えているという。本来、「⼒」で劣るはずの⼥性が、男性にどんな攻撃を
加えているというのだろうか。被害者の男性たちに会うと、いくつかの形が⾒えてきた。
⾔葉による⼈格攻撃や⼈間性の否定、物の投げつけ、それらが休みなく続いて家で休息も
できない……。⾃分の悩みを誰にも相談できず、じわじわ追い詰められ、苦しんでいる男
たちが確かにいる。(Yahoo!ニュース編集部)
「Aさん」と、匿名でしか書けない。⾸都圏に住む50代の男性で、⻑年、メーカーに勤め
ていた。20年以上前に結婚し、2⼈の⼦供がいる。
その彼が家を出たのは、2013年のことだ。2⼈⽬の⼦供が⽣まれた後から始まった妻の攻
撃に耐えきれなくなったからだという。
http://news.yahoo.co.jp/feature/143
2016/04/16
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「もう絶望的な気持ちでしたね。最終的には、警察や市役所なんかにも⾏ったわけですけ
ども、誰にも⾔えなくて。親しい友⼈とか、会社の友⼈とか誰にも⾔えずに、ただただ、
定年を迎えて死んでいくしかないと考えていました」
妻からのDVに苦しんできたというAさん(撮影:岡本裕志)
最初の異変は⾃分への呼び⽅が変わったことだった。「おい」「お前」と乱暴になり、A
さんの両親が家に来るのを嫌がるようになる。
悪⼝も増えた。「態度が悪い」と妻に⾔えば、仕返しが何倍にもなったという。中でも
ショックだったのは、⾃分以外への罵倒だった、とAさんは⾔う。
妻が包丁を持ち出し、別居を決意
「⼦供のいる前で罵倒されたり、(⾃⾝の)親や親戚のことを罵倒されたりしたのが、⾮
常に嫌でした。親が⼊院した時は、『お前の親なんか、死んだ⽅がいい』とか、『⾒舞い
になんか⾏くもんか』とか。私が(内臓の)検査に⾏った時は『がんだったらよかったの
に』みたいなことを⾔われ続けました。絶望的な気持ちと悲しい気持ち。精神的にどんど
んダメージを受け、何をやってもしょうがない、と」
Aさんの妻の激しい⾔葉が録⾳されたカセットテープ(撮影:岡本裕志)
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Aさんの独⽩によると、事態はさらに深刻になっていく。
当時は早朝に家を出て職場へ⾏き、深夜零時近くに戻る⽇々だった。夜、寝ていると、⽔
をかけられて眠らせてもらえない。寒い夜、ベランダに締め出されたこともある。やが
て、妻が包丁を持ち出すようになり、Aさんは家を出る決意を固めたという。それが3年
前のこと。そのころ病院で「うつ病」と診断された。
別居後、裁判所に離婚調停を申し⽴てた。「今は友⼈の家に匿ってもらいながら、再就職
した会社で働いています。DV加害者から離れるのは、たやすいことではないかもしれま
せんが、私は思い切って家を出てよかったと思っています」とAさんは⾔う。
妻と別居することを決意したころ、うつ病と診断された(撮影:岡本裕志)
男性のDV被害者にとって、Aさんのケースは特殊なのだろうか。それとも、これが男性
被害者の⼀般的なケースなのだろうか。別の被害者にも取材してみた。
やはり匿名で「Bさん」としか書けない。その男性の埼⽟県の実家に⾏き、リビングで話
を聞いた。30代。結婚の翌年に⼦供が⽣まれたが、そのころから「妻の暴⼒」がひどく
なったと⾔う。
「⾔葉に出さないんですよ。例えば、『起きて』って⾔わないで、暴⼒で起こす。最初は
蹴っ⾶ばすくらいだったのが、掃除機で殴るとか、リモコンを投げつけるとか。靴下の裏
表を逆のまま洗濯機に⼊れたら、(何も⾔わずに)殴る。意味がわからない。今思うと育
児ノイローゼもあったのかな、と思いますけど」
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妻から殴られたり、蹴られたりしていたというBさん(撮影:⻑⾕川美祈)
妻はやがて家を出て、離婚裁判になった。裁判では、妻が⽇常的なDVを認めたものの、
裁判所はなかなか、それを重⼤な問題として受け⽌めてくれなかったという。法廷で反論
を続け、最終的に和解離婚にこぎつけたBさんは振り返る。
「⼥性は⾔ったもの勝ち。『男性が暴⼒を受けても、我慢していればいい』という⾵潮が
あるのを強く感じました。こちらが暴⾔や暴⼒を受けているのに、お⾦を払って離婚して
もらうっておかしな世の中ですよね」
男性の「DV被害」相談は年間7000件
家庭内の出来事だけに、DVの実態は外からなかなか⾒えにくい。ただ、統計は確かに
「男性被害の急増」を物語っている。
警察庁のデータによると、DV被害の相談件数は2015年、男⼥合わせて過去最多の6万
3141件に上った。もちろん、被害者は圧倒的に⼥性が多い。腕⼒ではかなわぬ男の「暴
⼒」に苦しんでいる。実際、男性の被害は全体の12%にとどまっている。
DV被害を訴える男性の数は年々増えている
しかし、男性の被害は伸びが著しい。2015年に男性が警察に相談したDV被害は7557件。5
年前の2010年と⽐較すると、9.5倍にもなった。
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なぜ、男性被害が増えてきたのか。DV被害者への⽀援を⾏う⼈たちは「男性の被害者が
声を上げることができるようになった。その表れだ」と考えている。
横浜市に拠点を置くNPO法⼈「ステップ」は、DVの被害者と加害者の双⽅と関わる。そ
れぞれに対する⽀援プログラムを持ち、さまざまな相談に乗ってきた。なぜ、男性は被害
を訴えないのか。その現状について理事⻑の栗原加代美さんは、こう話す。
「男性は『⼈に悩みを相談するのが男らしくない』というジェンダー的な考えもあって、
DVを受けていても⼈に打ち明けられないことが多い。シェルターや相談窓⼝もそう。⼥
性⽤は増えていても、男性⽤はほとんどありません」
DV被害者を⽀援しているNPO法⼈「ステップ」の栗原加代美さん(撮影:岡本裕志)
栗原さんによると、⼥性のDVは「⾔葉の暴⼒」が⽬⽴つ。⾔葉で男性を否定してゆき、
男性がそれに耐えていると、DVはさらにエスカレートして、⾝体的な暴⼒に発展する
ケースが多いと打ち明ける。
男性のDV被害を「⽴証」するのは難しい
東京の証券街・茅場町の雑踏を離れ、しばらく歩くと、⽬指す看板が⾒えてきた。「森法
律事務所」。この事務所の代表、森公任弁護⼠はDVに伴う離婚問題を数多く⼿掛けてき
た。実は、現在受け持っているDV離婚相談の男⼥⽐はほぼ半々だという。
「昔から同じようなケースはあったと思います。ここ数年で男性の被害者が⾶躍的に増え
たのは、いろいろな情報をつかんで『⾃分は被害者なんだ』という意識を持つようになっ
たからだと思います。助けを求めるのは恥ずかしいことではない、との意識が強くなって
きました」
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夫婦間のDVが離婚につながるケースも多い(撮影:岡本裕志)
持ち込まれる男性の被害は多様だ。キャリアウーマンの妻から「能⼒がない」と罵られ続
けてうつ病になった、物を投げつけられて3回も救急⾞で運ばれた……。そうして、精神
的にも⾝体的にも深い傷を負った男性たちが事務所のドアを開ける。ほとんどが我慢に我
慢を重ね、耐えきれなくなってから相談に来るという。
弁護⼠に相談すると、新たな難問にも突き当たる。森弁護⼠は、こう続けた。
「⼥性のDV被害はある程度、(裁判所に)信じてもらえるんです。⼥性の場合、疑わし
きは認定するというのが原則になっている。しかし、男性が被害者の場合は、かなりの証
拠がないと信じてもらえない。妻が怒鳴りまくっている動画や録⾳がないと、なかなか⽴
証できない。それが実情です」
男性がDV被害者になった場合の難しさを指摘する森公任弁護⼠(撮影:岡本裕志)
DV防⽌法に基づいて被害者が裁判所に保護命令の申し⽴てを⾏うときも、男性の場合
は、なかなか保護命令が下りない。暴⼒を振るうとしたら男の⽅で、⼥性が男性に被害を
与えることはない――。そんな認識が社会に広く残っている、と森弁護⼠は指摘する。⾏
政などの相談窓⼝も、⼥性専⽤はあっても、男性向けはほとんどない。
「恥ずかしいという意識を捨てなさい」
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男性が被害を受けたら、どうすればいいのか。⼥性が被害者となった場合と同じで、まず
は相談することだ、と関係者は⾔う。
DVに関する書籍は多数出版されている(撮影:岡本裕志)
恥ずかしいという意識を捨てなさい、と話すのは森弁護⼠だ。
「男性には、暴⼒を受けているのが恥ずかしいという意識が働き、なかなか周囲に相談で
きない。そこは意識改⾰して、どんどん相談していけばいい。⽇常的な暴⼒で追い詰めら
れていくと、冷静な判断ができなくなってしまって、男性⾃⾝が精神的に危うくなり、さ
らに⼥性に従ってしまう。だから、周囲に話すことで、正常に戻していく必要がある。話
せば、⾃分の中で整理でき、冷静に判断できるようになります」
DV被害者にとって、暗闇の中の光となるような相談先が求められている(撮影:⻑⾕川美祈)
先に紹介したBさんは、こう振り返る。
「暴⼒を受けていたころは、あれが暴⼒ということすら分かっていなかった。何か⾃分が
悪くて、我慢しなくちゃいけない、って思っていました。だから、本当に⾟いと思った
ら、誰かに冷静に客観的に聞いてもらうといい」
[制作協⼒]オルタスジャパン
[写真]
撮影:岡本裕志、⻑⾕川美祈
写真監修:リマインダーズ・プロジェクト 後藤勝
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実施中
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期間︓2016年4⽉14⽇〜4⽉24⽇
岡本裕志
⾃分がDV被害を受けた場合、誰かに相談できる︖
交際相⼿や配偶者から、あなたが何らかのDV被害を受けた時に、家族・友⼈、⾏政機関などに相談
できると思いますか︖
合計︓36,343票
できると思う
45.4%
できないと思う
36.1%
相談したことがある
5.3%
わからない
13.2%
結果詳細を⾒る
Yahoo!ニュース 意識調査
深層クローズアップ 連載記事(19)
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3⽉24⽇(⽊)11時1分配信
3⽉7⽇(⽉)8時36分配信
4⽉4⽇(⽉)9時11分配信
3⽉4⽇(⾦)17時11分配信
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Toshi EZ
何か「⼥性は絶対的弱者だから無条件⼥性⾔い分の⽅が正しい」「どうせ男が悪いのだか
ら我慢しろ」っていう⾵潮がありませんか︖
⼥性が「弱者」「被害者」の⽪を被り過ぎる事を社会全体がそれを当たり前というような
傾向があります。
男⼥平等の反動でしょうか。それこそが⼥尊男卑ですよ。
私は思うのですが⼥性専⽤⾞両や⼥性専⽤サービス⽇など、それって逆差別ですよね︖
そのようなモノを⽢んじて受け⼊れる⼥性が多い限り「男⼥平等」などいうものは夢のま
た夢だと思います。
⽇本で⽣活する北欧出⾝のある⼥性が⽇本の⼥性のあり⽅に驚いて⾔っていました。困っ
た事があるとすぐ男性に頼ったり、少し重い荷物があると簡単に男性に頼むなどレディー
ファーストでも何でもない。ただの「⽢え」だと。
結局のところその「⽢え」が⽇本では当たり前のように浸透していて社会全体が容認して
しまっている。
だから男⼥間で問題が起こると全て「⼥性は弱者」という前提で進めてしまい、逆DVでも
男性が不利になってしまうのでしょう。
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2 · 22時間前
みやざき つよし
妻の⾔い分が載ってないって事が、全てを物語ってる気がする。
いいね︕ · 返信 ·
1 · 2016年4⽉15⽇ 10:47
Shinji Yokoyama · 神奈川県 相模原市
そりゃ,DVの加害者側は⾃分に問題があると考えていないケースが⼤半ですか
ら,⾔い分を取材でもしようもんなら被害者側に報復が⾏きかねませんから。
更に⾔えば,私のケースのように司法や⾏政・周囲の⼈間の性別による偏⾒や
偏った対応によって,DVの加害者でありながら親権をとってしまったケースも
少なくないであろう事は想像に難くありません。
取材⾃体が⼆次的に犯罪を起こしかねませんから,加害者の⾔い分など簡単にメ
ディアは表に出せるものではありません。
いいね︕ · 返信 ·
2 · 2016年4⽉15⽇ 11:27
Tomoe Mutoh
被害を受けている男性にも問題があったのではないかと⾔いたげなコメントも散⾒される
けど、その⼈たちは同様のことを別のDVの被害⼥性に⾔えるんでしょうかね…。
まあそれはおいておくとして、多くの場合⾏政の相談受け付け体制が問題というのもある
んだけど、ほとんどの場合は建前上はDVに性別は関係ないというスタンスをとっているか
らまだまし。
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/22075/danjyo/gyoumu/dv.html
このように⾦沢市は男性が加害者で⼥性が被害者というケースに決めつけてDV対策のペー
ジを作っている。男性被害者の存在を無視するばかりか、同性間の可能性も無視してい
る。この記述に⼤きな問題があると誰もが感じることができるようにならなければ、同じ
ような苦悩を抱く⼈は絶えることはいないだろう。
http://news.yahoo.co.jp/feature/143
2016/04/16
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