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2 調布市基本計画の4つの重点プロジェクト等の推進(PDF文書)

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2 調布市基本計画の4つの重点プロジェクト等の推進(PDF文書)
2
調布市基本計画の4つの重点プロジェクト等の推進
(1) 「強いまち」をつくるプロジェクト
ア
地域の防災力を高める
災害時における迅速かつ的確な対応を図るため,近年の大震災等に伴う災害対策基本法の
一部改正をはじめとする関係法令等の改正や,東京都地域防災計画の修正を踏まえて平成
27年3月に修正した調布市地域防災計画に基づき,全庁横断的な検討組織として設置した
防災対策検討委員会により,災害時の迅速かつ的確な対応に向けた取組を推進しました。平
成27年度は,
「医療救護部会」
,
「避難所部会」,
「二次避難所(福祉避難所)部会」及び「帰
宅困難者対策部会」の4つの作業部会を開催し,それぞれの諸課題について検討しました。
また,職員の災害対応力の向上と防災意識の高揚を図るため,地震発生から24時間の行
政や市民の行動を想定した「想定・首都直下大地震ドキュメント(地震から24時間・調布
市の1日)
」作成など,具体的な対応体制の推進を図りました。
地域の防災力を高める取組としては,継続して取り組んでいる避難所運営マニュアルの作
成において,女性委員も含む地域の方々が主体となって検討委員会を立上げ,新たに10箇
所10校の地域において同マニュアルを作成し,作成済みの地域も含め,防災訓練等の支援
を行いました。
防災備蓄品の確保・充実については,引き続き避難所の運営体制を強化するための LED
照明器具の配備を進めるとともに,小学校に2基目となる防災備蓄コンテナを配備するほか,
京王相模原線鉄道敷地への防災備蓄倉庫の設置に向けた準備を進めました。
広域的連携による防災対策として,東日本大震災の教訓等を踏まえ,平成28年1月に岐
阜県岐阜市及び富山県富山市,同年3月に岩手県遠野市と災害相互応援協定を締結しました。
このほか,国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金を活用した防災市民組織の育
成・運営支援を行うとともに,平成28年3月に防災マップを市内で全戸配布するなどの取
組を実施しました。
急性期における緊急医療救護所運用について,東京都の災害時医療救護体制の変更に伴い,
医師会,歯科医師会,薬剤師会等と協力し,実施場所やマニュアルの検討を行うとともに,
慈恵医大第三病院,狛江市,調布東山病院と連携し,開設訓練を実施しました。
災害時における要援護者の避難支援については,平成27年度は,11の自治会等と要援
護者支援に係る協定を締結したほか,調布市総合防災訓練において,協定締結自治会と連携
した安否確認訓練を実施しました。
命の教育活動の推進としては,平成27年度で4年目となる「調布市防災教育の日」につ
いて,市内都立高校と連携した訓練を実施するとともに,初動要員や避難所担当者(教育部,
市民部,子ども生活部,福祉健康部)の派遣等を行い,避難所開設を想定した訓練を行いま
した。
風水害対策としては,市報等を通じて,早めの避難や雨水枡の清掃等の家庭における風水
害対策をはじめ,市内の土砂災害危険箇所等の周知・啓発を行いました。
このほか,消防力の強化の取組としては,消防水利を確保するため,布田南ふれあい公園
に耐震性防火貯水槽を設置したほか,平成28年1月に調布市消防団60周年記念号を発行
し,市民の消防団活動への理解促進を図りました。
2
イ
強い都市基盤をつくる
災害に強い都市基盤づくりとしては,特定緊急輸送道路の機能を確保するため,東京都
と連携したローラー作戦による戸別訪問など,対象建築物の所有者に対するきめ細かな啓
発活動を実施し,特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化の促進に継続的に取り組みました。
住宅の耐震化の促進については,地域を定めて,その地域内の旧耐震基準の木造住宅の
所有者にダイレクトメールを発送し,耐震アドバイザー制度や助成制度の周知を進めると
ともに,引き続き,木造住宅の耐震診断及び耐震改修に対する助成を実施しました。
下水道施設の耐震化については,下水道管とマンホールとの接続部分を柔軟な構造に改
良(可とう化)するため,調布市下水道総合計画に基づき,市内の小・中学校,高校から
の排水を受ける管路の耐震化工事を進めました。橋りょうについては,安全な維持管理の
ため,調布市橋りょう長寿命化計画に基づき,引き続き計画的な耐震補強・補修工事等に
取り組みました。
このほか,主要市道でバス路線となっている約60kmのうち,残る50kmについて,
路面下空洞調査を実施し,路面下空洞の早期発見に努め,調査結果に応じて適切な対応を
図りました。
(2) 「安心して住み続けられるまち」をつくるプロジェクト
ア
高齢者や障害者の暮らしを支える
高齢者福祉においては,平成26年度に策定した「第6期高齢者総合計画」に位置付け
た介護保険制度改革への対応としての各取組の着実な推進を図りました。
在宅医療・介護の連携を推進する取組としては,ちょうふ在宅医療相談室を連携拠点と
し,相談体制の充実に努めたほか,地域包括支援センターに在宅医療と介護連携の担当職
員を配置し,在宅においても介護サービスとともに医療サービスが適切に受けられる体制
の整備に取り組みました。
認知症に対する取組としては,地域包括支援センターに認知症対策推進員を配置し,支
援体制の強化を図ったほか,認知症サポーター養成講座,フォローアップ研修を引き続き
実施するとともに,認知症連携会議において作成した認知症ケアパスやもの忘れ相談シー
トの普及啓発に努めました。
生活支援体制整備事業としては,介護保険制度改正に伴い,ボランティア育成など地域
での支え合いの体制整備を進めるため,新たに生活支援コーディネーターを配置するとと
もに,地域で高齢者を支援する関係者間のネットワークづくりを目的とした協議体を設置
しました。
介護予防事業については,転倒予防や低栄養予防事業,口腔ケア啓発事業,認知症予防
事業等を行う中で,平成28年10月からの介護予防・日常生活支援総合事業の開始に向
けて,実施期間や実施場所等の見直しに取り組みました。
このほか,孤立しがちな一人暮らし高齢者を対象とした見守りのモデル事業として,調
布市高齢者人感センサー安否通報システム事業を開始しました。
障害者福祉では,第4期障害福祉計画に基づき,障害福祉サービス等の提供体制の確保
に向けた施策の着実な推進を図りました。
障害者の就労支援については,
「ちょうふだぞう」及びこころの健康支援センター就労支
援室「ライズ」において,就労支援事業を実施し,就労相談,就職準備支援,職場定着支
3
援等を引き続き実施しました。
「ライズ」では,近年の増加する利用者に対応するため,非
常勤職員1名を増加しました。また,
「ちょうふだぞう」及び併設の「すまいる分室」につ
いては,移転に向けて設計を実施しました。
障害児支援としては,放課後等デイサービス事業所4施設の開所を支援し,障害児の放
課後や夏休みなどの居場所の充実を図りました。また,平成27年4月に増設した精神障
害者通所施設1施設の運営を支援し,障害者の日中活動場所の確保及び拡大を図りました。
平成28年4月に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害
者差別解消法)
」については,職員向け研修会の実施や対応要領作成に向けた関係課による
協議・調整など,庁内における理解を図りました。
このほか,地域福祉の推進に向けた取組では,地域福祉コーディネーターを従来の南北
2地域に加え,新たに東西2地域にも配置し,市内4地域に拡充して事業を展開しました。
地域の福祉課題に対する個別相談の対応や地域内の各種団体との関係づくり等を行ったほ
か,各配置地域でひだまりサロン(住民主体の交流活動の場)の立ち上げを支援しました。
また,専門性を備えた福祉人材の確保及び地域の福祉人材の育成を総合的に推進するた
め,地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)を活用し,新たな研
修・育成拠点として福祉人材育成センターを開設し,将来にわたって福祉・介護ニーズに
的確に対応するための人材確保と質の向上を図りました。
健康施策については,調布市民健康づくりプラン及び調布市食育推進基本計画に基づき,
地域の健康づくりに継続的に取り組みました。また,国民健康保険法に基づく保健事業の
実施等に関する指針においてデータヘルス計画策定が努力義務化されたことを受け,調布
市国民健康保険データヘルス計画を策定するとともに,医科等レセプトデータや健診デー
タを活用した糖尿病重症化予防事業や医療機関への早期受診を促す受療勧奨事業,薬剤併
用禁忌予防啓発事業などの国保ヘルスアップ事業を実施しました。
生活困窮者の自立支援の取組としては,平成27年4月に施行された生活困窮者自立支
援法に基づき,調布市社会福祉協議会と連携したワンストップ型相談窓口「調布ライフサ
ポート」を開設し,相談者に適した支援プランの作成や支援制度の情報提供などを行い,
就労支援が必要な方には,ハローワークや民間職業紹介事業者と連携を図りながら,カウ
ンセリングや職業紹介などの支援を行い,生活困窮者の自立の促進を図りました。
イ
子どもたちの健やかな成長を支える
子育て施策において,最重要課題である保育園待機児童対策については,平成28年4
月開設に向けて,認可保育園5箇所の新設と,認証保育所から認可保育園への移行等によ
り436人の定員拡大を実施しました。また,保育人材の育成について,白百合女子大学
と公立保育園が連携し,各種実習事業を実施するなど,育成体制の充実を図りました。
学童クラブとユーフォ―については,それぞれの機能を活かし,地域ごとに同一法人に
事業運営を委託することにより一体的又は連携した運営を図りました。また,平成27年
度から,全児童館学童クラブにおける育成時間を午後6時から7時まで延長するとともに,
児童館併設学童クラブにおける三季休業日などの学校休業日の朝の見守り開始時間を午前
8時15分から8時に変更しました。障害児や配慮を要する児童の育成においては,一人
ひとりに応じた育成方法についての指導や具体的なアドバイスを受けるための巡回相談を
通年で実施しました。学童クラブ施設の整備については,なないろ学童クラブに第2学童
4
クラブを増設,柏野小学校地域において「かしわの学童クラブ」の施設整備を行うととも
に,北ノ台小学校地域において新たに設置する「はなばたけ学童クラブ」の開設に向けて
工事に着手しました。
子育てが楽しくなるまちづくりにおいては,平成27年4月に,地域活性化・地域住民
生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)を活用し,市内NPO法人と連携して「子育て
応援サイト」の運営を開始しました。また,調布駅南口東地区再開発ビル内に親子で気軽
に飲食ができる「子育てカフェ」と,一時預かり保育機能を有する,遊びのひろば「プレ
イセンター」を平成27年4月に開設し,駅前で親子で集える場を創出しました。
困難を抱える子ども・若者の自立に向けた支援に関しては,地域活性化・地域住民生活
等緊急支援交付金(地方創生先行型)を活用して,平成27年10月に子ども・若者総合
支援事業として「ここあ」を開設し,自立に困難を抱える子ども・若者を対象に,相談事
業,学習支援事業,居場所事業を併せて,ひとり親世帯等の保護者に対して相談事業を実
施しました。また,平成28年1月に関係機関・団体が一堂に会する子ども・若者支援地
域連携会議(準備会)を開催し,情報交換を行いました。
教育施策においては,平成27年4月1日に施行された「地方教育行政の組織及び運営
に関する法律の一部を改正する法律」に基づき,総合教育会議を設置するとともに,4回
の総合教育会議での協議を経て,平成28年2月に「調布市教育大綱」を策定しました。
調布市の教育大綱では,
「子どもは調布の宝,未来への希望」とする調布市子ども条例の
基本理念を踏まえて,調布の未来を担う子どもたちの健やかな成長を支えるため,学校,
家庭,地域及び行政が連携・協力することを目指して,3つの基本方針を示すとともに,
この基本方針を踏まえて,市長と教育委員会が連携して取り組む5つのテーマについて,
教育大綱と一体的に示しました。
このほか,特別支援教育においては,平成25年度から3年間実施してきたインクルー
シブ教育システム構築モデル事業の実践成果発表会を実施し,その成果と課題を踏まえ調
布市特別支援教育全体計画の見直しを図りました。こうした全体計画の見直しを図りなが
ら,市内4校目になる特別支援教室拠点校を飛田給小学校に配置し,小学校で行う特別支
援教室における巡回指導の体制整備に取り組みました。
教育施設の整備では,不足教室対応として若葉小学校の普通教室改修工事を実施すると
ともに,特別支援教室の整備として第二小学校ほか3校で改修工事を実施しました。避難
所機能強化としては,小・中学校各2校で整備工事を実施しました。また,老朽化対応と
して,第二小学校ほか8校で防水改修を実施するとともに,富士見台小学校ほか3校で校
舎外壁改修,第一小学校ほか6校で受変電設備改修などを実施しました。また,第一小学
校及び滝坂小学校の給食室の改修において,新たにアレルギー対応調理室を設置しました。
このほか,学習環境の整備として,緑ヶ丘小学校の校庭の一部を芝生化したほか,水飲栓
の直結給水化については,第七中学校及び第八中学校の2校で実施しました。
(3) 「利便性が高く快適で豊かなまち」をつくるプロジェクト
ア
21世紀の調布のまちの骨格をつくる
京王線の地下化に連動した21世紀の調布のまちの骨格づくりについては,駅前広場の
整備をはじめ,目に見える形で段階的に都市基盤整備を前進させました。平成27年度は,
交通結節点としての機能向上のため,調布・布田・国領の各駅前広場の整備を推進しまし
5
た。平成26年度に事業認可を取得した調布駅前広場については,整備に向けて必要な用
地取得を実施しました。国領駅前広場については,道路整備工事を行い,ロータリー部の
交通開放を行いました。また,布田,国領の両駅前広場については,バス停留所等の上屋
整備に向けた設計を行いました。
鉄道敷地の利用については,にぎわいや交流,うるおい,やすらぎのある都市空間とし
て整備を図るべく,鉄道敷地利用計画に基づき,自転車駐車場や都市公園等の用地取得や
設計を進めるとともに,今後10年間で段階的に鉄道敷地を整備していくうえでの基本的
な整備方針となる鉄道敷地整備計画を策定しました。
また,市街地再開発事業については,調布駅北第1地区市街地再開発事業のA,B両地
区において施設建築物が竣工するとともに,B地区及び調布駅南口東地区については,事
業が完了しました。
都市計画道路の整備については,交通の円滑化を図るため,調布3・4・26号線(三
鷹通り),調布3・4・28号線(蓮慶寺の通り)の2路線の用地取得を進めました。また,
調布3・4・32号線(西調布駅北側)及び調布3・4・33号線(飛田給駅南側)につ
いては電線共同溝工事を実施し,早期完成に向け着実に事業進捗を図りました。併せて,
まちの骨格となる都市計画道路と地区内交通を担う生活道路を一体的に計画し整備を進め
るため,平成28年3月に調布市道路網計画を策定しました。
自転車等駐車場に関しては,施設の適正管理に努めるとともに,調布市自転車等対策実
施計画に基づき,2箇所(つつじケ丘東,つつじケ丘南)の無料施設を有料化するととも
に,新たに有料施設2箇所(つつじケ丘南代替,調布南第1)を開設するなど,施設の整
備・有料化を進めました。また,調布駅周辺における自転車等駐車場の整備計画について,
市議会からの意見を受け平成26年度に実施した市民アンケート等を踏まえ,調布都市計
画駐車場の都市計画を変更し,調布駅南地下自転車駐車場を都市計画に位置付けました。
都市計画マスタープランに基づく適正な土地利用の推進については,平成26年9月に
策定した調布市用途地域等に関する指定方針及び指定基準を踏まえ,土地利用の誘導方策
等に関して,用途地域等地域地区の見直し作業を開始し,用途地域等の見直し方針及び見
直し検討地区の選定等の作業を実施しました。
地区計画制度の活用としては,
「入間町周辺地区地区計画」について,斜面緑地に隣接す
る地区において,斜面緑地と調和した緑豊かな文教施設の街並みを維持しつつ,高齢者支
援機能や子育て支援機能の導入により多世代が交流する文化・交流拠点の形成を図るため,
都市計画変更を行いました。
多摩川住宅地区においては,地区計画への移行を見据え,地区住民等との意見交換を重
ねながら,地区整備計画案を取りまとめました。
柴崎駅周辺地区では,歩行者の安全確保など,交通環境の改善に向け,街づくり準備会
との意見交換や鉄道事業者との協議を行い,鉄道横断施設の複数案を比較検討し,地域の
課題解決に向けた検討を行いました。
イ
まちの活力を高める
中心市街地の活性化に向けては,京王線地下化後のソフト・ハード一体となったまちづく
りを推進し,旧甲州街道沿道商店街の回遊性向上に向けた事業や,調布駅前広場を活用した
イベントを実施しました。また,市内駅周辺の飲食店で開催したワンコインイベントや調布
6
まちゼミの実施等,商店街イベントを支援しました。
このほか,市内消費を促進するため,商工会と連携し,
「第4回デカ盛りウォークラリー」
,
「第2回Oh!!辛チャレンジ」を開催し,市内回遊性の向上と合わせて市内消費の促進につ
なげたほか,国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地域消費喚起・生活支援型)
等の特定財源を活用し,平成27年度歳末商戦を見据えた,市独自の「2015絆・ぬくも
りがんばろう調布セール(スクラッチカード事業)」を実施しました。
市内中小企業等への支援としては,中小企業事業資金融資あっせん制度について,信用保
証料の全額補助を引き続き実施したほか,商工会の運営経費や商店街活性化事業等の経費の
一部を補助しました。また,経営課題等の解決に向けた支援の充実を図るため,平成27年
9月に,西武信用金庫と中小企業等支援に関する包括協定を締結したほか,多摩信用金庫と
事業承継のためのセミナーやサロンの実施,りそな銀行とCSR事業(企業の社会的責任・
自発的活動)の一環として,子ども向けセミナー「りそなキッズアカデミー」を実施しまし
た。
「映画のまち調布」の取組としては,例年開催している「調布映画祭」や「高校生フィル
ムコンテスト in 調布」等の各種イベントに加え,映画・映像関連企業が集積する調布市固
有の地域特性や歴史を生かし,市内企業・団体等と連携して,市制施行60周年を記念した
映画のまち調布ならではの4ヶ月連続特別企画展を開催しました。また,映画のまちカナ
ダ・ケベック州と,映画産業の交流に加え,文化・芸術などの文化的交流を視野に入れた包
括連携についての共同宣言を行いました。
(4) 「うるおいのあるまち」をつくるプロジェクト
ア
豊かな水と緑を大切に守り生かす
公園・緑地,崖線樹林地の保全については,市内の特徴的な緑を保全し,将来世代に引き
継ぐため,特別緑地保全地区に指定した仙川崖線緑地を平成26年度に引き続き公有化する
とともに,平成26年7月に都市計画決定した「入間町周辺地区地区計画」において,恒久
的に担保する地区施設に設定した崖線樹林地のうち,約2.4haの民有地について寄附受
けしました。
緑の保全に向けた制度の活用としては,国分寺崖線の深大寺元町地区などの崖線樹林地に
ついて,特別緑地保全地区の指定を視野に検討を進めました。市民との協働による崖線樹林
地の保全に向けた取組として,平成26年度から順次策定している保全・管理に関する基本
計画について,平成27年度は,仙川崖線緑地と布田崖線の下石原三丁目・上石原二丁目に
ついて調査と評価を行い,保全管理計画を策定しました。
また,自然環境等の保全及び育成をより積極的に進めるため,地球環境保全基金及び緑の
保全基金を統合し,平成27年4月に「ふるさとのみどりと環境を守り育てる基金」を設置
し,基金の柔軟な活用と充実を図りました。
公園施設の整備としては,布田駅南土地区画整理事業の区域内において「布田南ふれあい
公園」を整備したほか,鉄道敷地西側端部の公園について用地の一部を買収するなど整備に
向けた準備を進めました。
深大寺・佐須地域の里山,水辺環境の保全・活用については,地権者の意向を尊重しなが
ら,深大寺・佐須地域環境資源保全・活用基本計画に基づく取組を進める中で,東京都の農
業・農地を活かしたまちづくり事業を活用し,「調布市佐須農(みのり)の家」の整備,用
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水路の機能改善工事,ガイドマップの作成等を行いました。
また,地球温暖化対策については,市の事務事業における温室効果ガス排出抑制のための
実行計画として,第3次調布市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)を策定しました。
ごみの一層の減量と資源化に向けた取組としては,市報,広報誌「ザ・リサイクル」,ご
み懇談会,出前講座等,様々な媒体・機会を活用して,市民や事業者への効果的なごみ減量
方法の周知や3Rの浸透に努めたほか,クリーンプラザふじみの環境学習機能を活用するな
ど,ごみ減量と適正分別に向けた意識啓発に取り組みました。また,古紙・古布・缶など資
源物の持去りを防止するため,新たに罰則等を規定した「調布市廃棄物の処理及び再利用の
促進に関する条例」を平成27年4月に施行し,監視・指導の強化を図りました。
クリーンセンター機能の再編・移転に向けては,「調布市新クリーンセンター施設整備実
施計画」を策定するとともに,引き続き,二枚橋衛生組合跡地の都市計画変更(廃止)に向
けて,旧二枚橋衛生組合構成市の府中市及び小金井市と協議・調整を図りました。
このほか,環境分野のマスタープランである環境基本計画については,平成26年度及び
平成27年度の2箇年においてアンケート調査や市民ワークショップなど,市民参加手続き
を重ねながら検討を進め,平成28年3月に策定しました。
イ
良好な景観を創出する
景観まちづくりの推進については,市の良好な景観形成を推進するため,景観計画や景観
条例などの景観法の諸制度を活用した景観施策に取り組み,平成28年3月には緑ケ丘二丁
目地区において,市内初となる景観協定の認可を行いました。また,参加と協働による景観
まちづくりを推進するため,平成27年8月に設置した調布市景観まちづくり市民検討会を
開催し,景観に関する課題や将来像について意見交換等を行うとともに,景観形成上重要と
なる屋外広告物のガイドラインの策定に向けた検討を行いました。
公共サイン計画の検討・運用については,調布市公共サイン整備方針や調布市公共サイン
整備ガイドラインを運用し,ユニバーサル・デザインに配慮し,利用者の視点に立った分か
りやすく親しみやすい公共サインの整備や計画的な維持管理に取り組んだほか,駅前広場整
備に伴う統一感のある公共サインの整備を推進するため,整備方針やガイドラインに則した
「調布市中心市街地公共サイン整備計画(布田駅・国領駅編)」を平成28年3月に策定し
ました。
深大寺地区におけるまちづくりについては,深大寺地区の自然景観や街並み景観に配慮し
た遊歩道・散策路の舗装等の改修・整備の実施に向けて,平成24年11月に策定した「調
布市深大寺地区街なみ整備基本計画」に基づき,街なみ環境整備事業を活用した散策路整備
を進めるため,深大寺と都立神代植物公園の境に位置する市道北136号線等の測量を実施
しました。事業の実施に当たっては,深大寺通り街づくり協議会をはじめ,深大寺や東京都
と協議,連携を図りながら進めました。
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