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Title タンパク質にジスルフィド結合を導入するDsbシステム と呼吸鎖の共役
Title Author(s) Citation Issue Date URL タンパク質にジスルフィド結合を導入するDsbシステム と呼吸鎖の共役( Dissertation_全文 ) 小林, 妙子 Kyoto University (京都大学) 2001-03-23 https://doi.org/10.11501/3182964 Right Type Textversion Thesis or Dissertation author Kyoto University 学位 申請論文 小林 妙子 タ ン パ ク 質 に ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 導 入 す るDsbシ ス テ ム と呼 吸 鎖 の 共 役 化学専攻 小林 細胞生物化学分科 妙子 要旨 分 泌 タ ンパ ク質 等 に見 られ る ジス ル フ ィ ド結 合 は 、大 腸 菌 で は ペ リプ ラズ ム領 域 に お い て 、 ジ ス ル フ ィ ド結 合 導 入 因子DsbAに よっ て導 入 され る 。DsbAは 活 性 部 位 の ジ ス ル フ ィ ド結 合(Cys30-Cys33)を 用 い て、 分 泌 タ ンパ ク質 の シス テ イ ンを直 接 酸 化 す る・ そ の結 果 、DsbAのCys30とCys33は DsbAのCys30とCys33を 要 な シス テ イ ン を2つ 再 酸 化 し、 活性 型(酸 化 型)に の ペ リプ ラズ ム ドメ イ ンに各2個 プ ラズ ム領 域 のCys104-Cys130ジ で は、DsbBは 還 元 され る。 膜 タ ンパ ク質DsbBは ス ル フ ィ ドがDsbAの 維 持 す る 。DsbBは 活 性 に必 ず つ持 って お り、 第 ニ ペ リ シス テ イ ン を直接 酸 化 す る。 何 に よ って再 酸 化 され るの で あ ろ うか 。 言 い換 え る と、 この系 か ら放 出 され る電 子 は最 終 的 に どこ に た ど りつ くの だ ろ うか。 本 研 究 で 、 呼吸 鎖 電 子 伝 達 系 が 、DsbA/DsbBジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ム に酸 化 力 を与 え こ と を明 らか に し た 。 呼 吸 鎖 電 子 伝 達系 が 、DsbBに 働 き タ ンパ ク質 の酸 化 的 フ ォー ル デ ィ ング に関 わ る との全 く新 しい役 割 を持 つ こ とを示 した。 まず 第 一 に、 呼吸 鎖構 成 成 分 のヘ ム お よび キ ノ ンが 、DsbAを め に必 要 で あ る こ と を示 した。DsbAの 酸 化 型 に維 持 す る た 酸 化 型 と還 元 型 を明確 に見 分 け る 方 法(AMS 法)を 開発 し、 ヘ ム あ るい は キ ノ ンの合 成 欠 損 変 異 株 を用 い て 、 これ らの 呼吸 鎖 成 分 を枯 渇 させ た 時 のDsbAの 状 態 を調 べ た。〃卿Aあ る い は砺A耀 π、4変異 株 を プ ロ ト ヘ ム また は キ ノ ン欠 乏状 態 で生 育 させ る と、細 胞 内 のDsbAは 還 元 型 と な って 蓄 積 し た。DsbBはDsbA-DsbBジ ス ル フ ィ ド複 合 体 を形 成 した ま ま、機 能 を停 止 した 。 こ れ らの こ とか ら、DsbBがDsbAの 効 率 的 な再 酸 化 を行 う には 、 呼吸 鎖 の機 能 が 必 要 で あ る こ とが 明 らか とな っ た。 第 二 に、DsbBのcys41-cys44が 呼 吸 鎖 成 分 に よる 強力 な酸 化 を受 け て い る こ とを 示 した 。DsbBの 酸 化 還 元 状 態 を調 べ 、DsbBが2つ ジ ス ル フ ィ ド結 合(cys41-cys44, cyslo4-cys130)を 持 つ こ と、cyslo4-cys130の 形 成 はcys41,cys44の 存 在 に依存 し て い る こ と を示 した。 次 に 、第 一 ペ リプ ラズ ム ドメ イ ンのCys41-Cys44が よっ て 強 く酸 化 され てお り、還 元 剤DTTを DTT抵 抗 性)を 呼吸鎖 に 加 えて も見 か け上 還 元 され な い性 質( 持 つ こ と を見 い だ した 。 この性 質 は 、細 胞 にお い て も、 単 離 した標 品 に お い て も見 られ たが 、界 面 活 性 剤 で膜 を可 溶 化 した 時 に は失 わ れ た。 呼 吸 鎖 成 分 を欠 い た膜 で も、 こ の よ うな性 質 は見 られ な か っ た 。 また 、 酸 素 を除 去 した時 に も、DTT抵 抗 性 は失 わ れ た。 これ らの こ とか ら、DsbBのCys41-Cys44は 呼吸鎖 に よっ て強 く酸 化 され て い る こ とを 明 らか に した 。 最 後 に、 呼 吸 鎖 か らCys41-Cys44へ の酸 化 力 の伝 達 機 構 を調 べ る た め に 、DsbBの 第 一 ペ リ プ ラズ ム ドメ イ ンの変 異 株 を多 数作 成 し、 そ れ らの 機 能 の 変 化 を解 析 した 。 DsbBのCXXCモ チ ー フ(Cys41XXCys44)のXXの 部分 を他 のoxidoreductaseの それ に 変 え たCXXCモ チ ー フ変 異 体 を作 成 した とこ ろ、DsbA酸 化 活 性 の低 下 とDsbA-DsbB 複 合 体 の 蓄積 が 見 られ る もの が あ った が 、DTT抵 抗 性 は保 持 して い た 。次 に、 CXXCモ チ ー フ近 辺 に挿 入 を持 つDsbB変 異 体 を作 成 した。CXXCのN末 端側 にア ミ ノ酸 挿 入 を持 つ 変 異 体 で は野 生 型 並 に活性 を示 したが 、CXXCモ の 挿 入 変 異 体 で は、 活 性 が喪 失 し、DsbB自 CXXCモ の1ア CXXCモ 身 も還 元 型 とな っ た 。 この領 域 、 即 ち チ ー フのC末 端 側 と膜 貫 通 部 分 に挟 ま れ た領 域(Ile45-Tyr46-Glu47-Arg48)へ ミ ノ酸 以 上 の挿 入 変 異 や1ア ミノ酸 削 っ た変 異 も、活 性 の低 下 とDTT抵 の低 下 を引 き起 こ した。Ile45-Arg48の DTT抵 チ ー フのC末 端 側 へ 抗性 ア ミノ酸 を そ れ ぞ れ ア ラニ ンに置 換 して も 抗 性 は保 持 され て い た 。 これ らの結 果 か ら、呼 吸 鎖 との カ ップ リ ング に は 、 チ ー フのC末 端 側 と膜 貫 通 領 域 との 間 の領 域 の長 さが 重 要 で あ る とい う、 興 味 深 い 可 能 性 が 示 唆 され た 。 目 次 一1/2 目次 - 第1章 序論 l 1-1.タ ン パ ク 質 の 構 造 形 成 を 補 助 す る 細 胞 因 子 1 1-2.細 胞 内 の ジ ス ル フ イ ド結 合 形 成 シ ス テ ム 4 1-3.大 腸 菌 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ム の 発 見 7 1・4.ジ ス ル フ ィ ド結 合 導 入 因 子DsbA 8 1-5.DsbAの 細胞 内での酸化還元状態 9 1-6,DsbB:DsbAリ サ イ ク ル因 子 2 1 1-7.本 研 究 で 取 り上 げ た 問 題 点'Dsbシ ス テ ム と呼吸 鎖 4 ー 第2章 結果 4 ユ 2-1.Dsbシ ス テ ム と呼 吸 鎖 4 1 1.DsbAの 酸 化 還 元 状 態 の解 析 方法 6 1 2.ヘ ム 欠 乏 状 態 で のDsbAの 酸 化 還 元状 態 9 1 3.ヘ ム 欠 乏 状 態 で の分 泌 タ ンパ ク質 のSS結 合 形 成 不 全 0 2 4.キ ノ ン 欠 乏 状 態 で もDsbAは 還元型で蓄積す る 3 2 5.キ ノ ン欠 損 状 態 で も分 泌 タ ンパ ク質 のSS結 合 形 成 不 全 が 起 こる 3 2 6.呼 吸 鎖 は 、DsbAの 効 率 的 な酸 化 に 必 要 で あ る 5 2 7.キ ノ ン 欠 損 状 態 でDsbBは 9 ︻∠ 8.ま 機 能 を失 う とめ 0 り0 2.2.DsbBと 呼 吸 鎖 0 3 1.DsbBの 細 胞 内 で の状 態 2.DsbBの ど の シ ス テ イ ン が 、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 でDsbAと 3。DsbBのcys41-cys44ジ ス ル フ ィ ドはDTr抵 4.DsbBのcys41-cys44のDTr抵 5.cys41-cys44のDTr抵 6.DsbBはDTrを 7.ま とめ ジ ス ル フ ィ ド複 合 体 を作 る の か_._...32 抗 性 を示 す34 挽1生 は 呼 吸 鎖 機 能 に 依 存 し て い る34 抗 性 に は 酸 素 が 必 要 で あ る37 酸 化 で き る38 40 目 次 一2/2 1 4 2-3.DsbBの 変 異 解 析 1 4占 1.DsbBのCXXCモ 4 4占 2。DsbBの31コ チ ー フ変 異 体 ドン 挿 入 変 異 体 4.DsbBのCXXCモ チ ー フ のC末 端 側 の 領 域 の ア ラ ニ ン置 換 変 異 3 5 5.ま と め 第3章 考察 55 5 ﹃) 3-1.タ ン パ ク 質 の レ ド ッ ク ス 状 態 を見 る 方 法AMS法 凹 ひ 5 3-2.呼 吸 鎖 とDsbシ ス テムの カップリング ◎ノ 5 3-3.呼 吸 鎖 に よ るDsbBの 酸化 ー ! 0 3-4.DsbB活 性 の 生 化 学 的解 析 異株 材料 と方法 Qノ 10 3-6.真 核 生 物 と 原 核 生 物 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ム の 比 較 3 〆 0 3-5.呼 吸 鎖 と の カ ッ プ リ ン グ に 欠 損 を持 つDsbB変 第4章 1 ﹃) チ ー フC末 端 側 領 域 の 挿 入 、 欠 失 変 異 8 4占 3.DsbBのCXXCモ 72 η 4-1.大 腸 菌 株 η ラ ス ミ ド 4-3.プ ラ イ マ ー 処 4-2.プ 乃 4-4。培 地 と培 養 条 件 % 4-5.膜 の調 製 % 4-6.タ ンパ ク 質 の 酸 化 還 元 状 態 の 決 定 万 4-7.DsbB抗 体 の 作 製 と精 製 圏 抗 性 の ア ッセ イ 4-9.DTrを 含 む 培 地 を 用 い たviabilityの ㎎ 4-8.DTT抵 観 察 ㎎ 4-10.残 存 チ オ ー ル の 定 量 方 法 四 参考文献 雛 謝辞 第1章 1-1.タ 序論 ンパ ク 質 の 構 造 形 成 を補 助 す る細 胞 因 子 新 し く合 成 され た タ ンパ ク質 の立 体 構 造 を決 め る情 報 は、 全 て ア ミノ酸 配 列 に含 まれ て い る。 さ ら に、細 胞 内 に は、 新 た に合 成 され た タ ンパ ク質 の 折 りた たみ を補 助 す る 因子 の存 在 が 知 られ て い る。 こ の よ うな細 胞 因子 は 、大 き く分 け て、 分 子 シ ャ ペ ロ ン と、 構 造 変 換 因子 に分 類 され る(1)(2)。 分 子 シ ャペ ロ ンは 、 タ ンパ ク質 の 折 りた たみ 中 間体 に一 時 的 に結 合 して 、新 生 ポ リペ プチ ド鎖 が 凝 集 や ミス フ ォー ル デ ィ ン グ等 の 誤 っ た経 路 へ 進 む こ と を抑 え 、正 しい折 りた たみ 経 路 へ 進 み や す くす る 。 一 方 、 構 造 変 換 因 子 は、 ジ ス ル フ ィ ド結 合 の形 成(3)(4)(5)(6)や、 ペ プ チ ジ ル ・プ ロ リル結 合 の 異性 化(7)と い っ た、 化 学 結 合 の 変 化 を促 進 す る こ とに よっ て 、 タ ン パ ク質 の フ ォー ル デ ィ ング を促 進 す る。 1-2.細 胞 内 の ジ ス ル フ イ ド結 合 形 成 シ ス テ ム タ ンパ ク質 の分 子 内 あ るい は分 子 間 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 は 、 主 に、 分泌 タ ンパ ク 質 や細 胞 表 層 タ ンパ ク質 に見 られ 、 細 胞 外 等 の過 酷 な環 境 下 で タ ンパ ク構 造 を保 つ の に重 要 で あ る。 ジス ル フ ィ ド結 合 の 形 成 と開裂 は、2つ の シ ス テ イ ン残 基 問 の 単 純 な酸 化 あ る い は還 元 反 応 で あ り、 試験 管 内 で も適 当 な条 件 下 で容 易 に反応 を起 こ す こ とが で きる。 古 典 的 に は、1961年 RibonucleaseA(RNaseA)の にC.B.Anfinsenら に よる ウ シ膵 臓 変 性 再 生 実験 に よ っ て、 試 験 管 内 で他 の タ ンパ ク質 因 子 の補 助 な しに、 ジ ス ル フ ィ ド結 合 の形 成 を伴 っ た タ ンパ ク質 の フ ォー ル デ ィ ン グ が起 こ りうる こ とが 示 され た(8)。 つ ま り、 ジス ル フ ィ ド結 合 の 形 成 は、 適 当 な酸 化 還 元 条件 下 で 「ひ と りで に」 起 こ りうる 。 と こ ろが 、1963年 に、 同 じ くAnfinsen らは 、 試 験 管 内 で はRNaseAの 正 しい ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 の効 率 が 低 い こ と を問 題 と して 取 り上 げ(RNaseAは ジ ス ル フ ィ ド結 合 を4個 含 む)、 細 胞 内 に ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 を補 助 す る酵 素 を探 した と ころ 、動 物 細 胞 の抽 出 液 中 に ジ ス ル フ ィ ド結 一1一 合 の異 性 化 に よっ て 正 しい ジ ス ル フ ィ ド結 合 の形 成 を促 進 す る酵 素proteindisulfide isomerase(PDI)の 存 在 を見 い だ した(9)。 そ の 後 、 試 験 管 内 で精 製PDIが ジス ル フ ィ ド結 合 異 性 化 活 性 や シ ャペ ロ ン活 性 を有 して い る こ とが 示 され たが 、細 胞 内 で の働 き につ い て は近 年 まで不 確 か な ま まで あ った 。 一 方 、 大腸 菌 で は、 近 年 、細 胞 内 に お け る ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 に 関 わ る 因子 の研 究 が急 速 に進 み 、 複 数 のdisulfide bondformationfactor(Dsb因 子)が 働 い て 、 タ ンパ ク質 内 に効 率 よ くジ ス ル フ ィ ド 結 合 が 導 入 され る こ とが 明 らか に な っ た。 そ の後 、酵 母 等 の真 核 細 胞 内 で も大 腸 菌 のDsbシ ス テ ム に きわ め て よ く似 た ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シス テ ムが 備 わ っ て い る こ とが 明 らか に な りつ つ あ る(10)(11)。 細 胞 質 内 で は?:ジ ス ル フ ィ ド結 合 は 、原 核 細 胞 で は ペ リプ ラズ ム空 間で(12)、 真 核 細 胞 で は小 胞 体 内腔 で 形 成 され 、 一 般 的 に細 胞 質 内 で は形 成 され ない(13)。 真 核 細 胞 、 原 核 細 胞 を問 わ ず 、細 胞 質 内 は還 元 的 な環 境 に保 た れ て い る 。 具体 的 に は、 チ オ レ ドキ シ ン還 元 酵 素 とチ オ レ ドキ シ ンか らな る 「チ オ レ ドキ シ ン シス テ ム」 や 、 グル タチ オ ン還 元 酵 素 、 グル タ レ ドキ シ ンか らな る 「グ ル タ レ ドキ シ ン シス テ ム」 等 の チ オ ー ル ・ジ ス ル フ ィ ド結 合 交 換 反 応 モ チ ー フCys-x-x-Cysを 持 つ酵 素群 の働 きで 、細 胞 質 内 で の タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 は 阻止 され て い る (14)(15)(16)(17)。 この よ う な細 胞 質 にお け る還 元 力 はNADPHに 由 来 す る物 で あ り、 言 い換 えれ ば細 胞 の エ ネ ル ギ ー代 謝 に よ って 供 給 され てい る。 だが 例 外 的 に、細 胞 質 内 に も ジス ル フ ィ ド結 合 を持 つ タ ンパ ク質 は存 在 す る。 但 しそ れ らは構 成 的 で は な く一 時 的 に ジス ル フ ィ ド結 合 を形 成 し、 ジス ル フ ィ ド結 合 の形 成 、 開裂 で 自身 の 酵 素 活 性 を調 節 して い る 。 つ ま り、 これ らの タ ンパ ク質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 は、 タ ンパ ク構 造 を安 定 化 す る た め の もの で は ない 。 例 え ば酸 化 ス トレス下 で働 く転 写 因 子OxyR(18)や 細 胞 質 シ ャペ ロ ンHsp33(19)は ・ 通 常 ジス ル フ ィ ド結 合 を持 た ない が 、 酸 化 ス トレス 下 で は、 ジ ス ル フ ィ ド結 合 を形 成 して活 性 化 し、 機 能 を発 揮 す る(20)。 しか し、 ス トレス が 去 れ ば 、 これ らの 因 子 の ジス ル フ ィ ド結 合 は チ オ レ ドキ シ ン等 に よ り再 び還 元 され 、 酵 素 活 性 は不 活化 す る。 一2一 大 腸 菌 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ム:ま ず 、大 腸 菌 で の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 に つ い て 説 明 す る 。大 腸 菌 で は、 新 た に合 成 され た タ ンパ ク質 は、 ペ リプ ラズ ム空 間へ 分 泌 さ れ 、 ジ ス ル フ ィ ド結 合 を獲 得 す る。 正 しい ジス ル フ ィ ド結 合 の形 成 に は 、 ペ リプ ラ ズ ム 及 び細 胞 膜 に存 在 す る複 数 のDsb因 て い る。 ジ ス ル フ ィ ド結 合 導 入 因子 で あ るDsbA(21)(22)は 子(3)(5)が働 くこ とが 知 られ 、 ペ リプ ラズ ム空 間 に 存 在 す る可 溶 性 タ ンパ ク質 で あ り、活 性 部 位 に存 在 す るチ オ レ ドキ シ ン様 モ チ ー フ (cys30-x-x-cys33)内 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 を用 い て 、基 質 タ ンパ ク質 の シス テ イ ンを 直 接 酸 化 し、 ジス ル フ ィ ド結 合 を導 入 す る 。 そ の結 果 、DsbA内 は還 元 されDsbA自 の ジス ル フ ィ ド結 合 身 は不 活 化 す る が 、膜 タ ンパ ク質 で あ るDsbB(23)に よっ て、 再 酸 化 ・リサ イ クル され る。 また 、分 泌 タ ンパ ク質 に誤 っ た組 み 合 わせ の ジ ス ル フ ィ ド 結 合 が 導 入 され た場 合 、DsbC(24)が 働 い て ジス ル フ ィ ド結 合 の掛 け替 え が行 わ れ 、 最 終 的 に分 泌 タ ンパ ク質 は正 しい 組 み 合 わせ の ジス ル フ ィ ド結 合 を形 成 す る こ とが で きる。 真 核 細 胞 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ム:真 核 細 胞 で は、 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 は、小 胞 体 内腔 で起 こる 。小 胞 体(ER)内 は細 胞 質 に比べ て、 酸 化 的 な環 境 で あ る こ とが 知 られ て い る 。例 えば 、細 胞 内 の 主 要 な低 分 子 チ オ ー ル ジ ス ル フ ィ ド化 合 物 で あ る グル タチ オ ンの還 元 型 に対 す る酸 化 型 の 比(GSSG/GSH)を 細 胞 質 とER内 で比 較 す る と、細 胞 質 内 が1/30-1/100で 1/11/3と あ る の に対 し、ER内 では 高 い(25)。 そ こで 、 これ らの低 分 子 酸 化 化 合 物 が 酸 化 力 の源 とな って新 生 分 泌 タ ンパ ク質 に ジス ル フ ィ ド結 合 を導 入 し、 そ の後PDIが 異 性 化 酵 素 と して働 き、 誤 った ジス ル フ ィ ド結 合 を掛 け替 え る の だ ろ う と以 前 は考 え られ て い た 。 しか し・ 近 年 、 酵 母 で ジ ス ル フ ィ ド結 合 導 入 に必 須 な タ ンパ ク質性 の 因子Erolp(Endplasmic Reticulumoxidation)(26)(27)が 遺 伝 学 的解 析 に よ って発 見 され 、 真核 細 胞 で も タ ン パ ク質 性 の 因子 が ジス ル フ ィ ド結 合 の形 成 に働 くこ とが 示 され た・ そ の後 の解 析 か ら、Ero1Pは 膜 結 合 型 のERタ ンパ ク質 で あ り・PDIの1舌 性部 位 の シス テ イ ン を酸 化 し てPDIを 酸 化 型 に維 持 して い る こ とが 示 さ れ た。 酸 化 型 のPDIは ・基 質 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 の 「掛 け 替 え」 で は な く、 「形 成 」 に働 くと考 え られ る・ この よ 一3一 う に 、真 核 生 物 にお い て も大 腸 菌 で 我 々 な どに よっ て 明 らか に され た機 構 と類 似 の シ ス テ ム が 示 唆 され る に至 っ た、 こ れ につ い て は 「考 察 」 の項 で 詳 し く論 じる。 1-3.大 Dsb因 腸 菌 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ム の 発 見 子 の 中 で は 、 まず最 初 にDsbAが 発 見 され た。DsbAは 、2つ の グル ー プの 異 な る遺 伝 学 的 手 法 に よ って 同時 期 に見 い だ され た。 我 々 の グ ル ー プ の神 谷 ら(22)は、 ペ リプ ラズ ム タ ンパ ク質 で あ る アル カ リ性 フ ォス フ ァ ター ゼ(PhoA)の 構 造 形 成 に必 要 な 因子 の分 離 を 目的 と して 、PhoAの 性 を低 下 させ る変 異(吻 朋5bA)を 同定 した。PhoAは 酵素 活 、 ペ リ プ ラズ ム空 間 で2組 の ジス ル フ ィ ド結 合 を形 成 し、 プ ロ テ ア ーゼ に耐 性 な活 性 構 造 を獲 得 す る 。 しか し 45m変 異 株 中 で は 、PhoAは ジス ル フ ィ ド結 合 を形 成 で きず 、酵 素 活 性 を発 揮 で き な い(22)(28)。 この様 にDsbAはfη とが 示 され た。 精 製DsbAがfη 伽oで ジ ス ル フ ィ ド結 合 導 入 因子 と して機 能 す る こ 碗 アoでPhoAの ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 を促 進 す る こ と も示 され た(29)。 同 時 期 にBeckwithグ ル ー プ のBardwellら も、DsbAを 発 見 した(21)。 彼 らは 、膜 タ ンパ ク質 の 膜 へ の組 み込 み を補 助 す る 因子 の分 離 を 目的 と し、細 胞 質 タ ンパ ク質 で あ る β一 ガ ラ ク トシ ダー ゼ を膜 タ ンパ ク質MalFの ペ リ プ ラズ ム ドメ イ ン に融 合 し た ハ イ ブ リ ッ ドタ ンパ ク質 を用 い 、 β一 ガ ラ ク トシ ダー ゼ活 性 を上 昇 させ る変 異 と して4曲A遺 伝 子 を同 定 した。 そ の理 由 は少 し複 雑 だ が 、次 の よ う に考 え られ て い る。 野 生株 中で は、 融 合 タ ンパ ク質 の β一 ガ ラ ク トシ ダー ゼ部 分 が ペ リ プ ラズ ム領 域側 に 移行 し、DsbAに よ ってN末 端 部 分 の シ ス テ イ ン残 基 問 に ジス ル フ ィ ド結 合 が 導 入 され 、 そ の 結 果 、 β一 ガ ラ ク トシ ダ ーゼ のN末 端 部 分 の ペ リ プ ラズ ム 局 在 が 安 定 化 され る 。 膜 に組 み込 まれ て い る状 態 の β一 ガ ラ ク トシ ダー ゼ は活 性 の あ る四 量 体 構 造 を と る こ とが で き ない 。 しか し、4訪A遺 伝 子 が欠 損 して い る と、 ジス ル フ ィ ド結 合 に よ るペ リプ ラズ ム側 で の 構 造 の安 定 化 が な い た め に、細 胞 質 内 で β一 ガ ラ ク ト シ ダー ゼ 部 分 の フ オー ル デ ィ ングが 進 行 し、最 終 的 に、細 胞 質側 に局 在 して酵 素 活 性 を発 揮 す る もの と考 え られ る。 以 上 の よ う に して見 い だ され たDsbAは 、PhoA以 一4一 外 に も、 そ の 後様 々 な細 胞 表 層 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 に 関与 して い る こ とが 明 らか に され た。DsbA は、 大 腸 菌 の 分 泌 タ ンパ ク質 一 般 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 に関 わ っ てい る もの と考 え られ る。 ま た、45わA遺 伝 子 は2つ の プ ロ モ ー タ を持 って お り、片 方 は細 胞 表 層 の ス トレス応 答 系 で あ るCpxA-CpxRtwocomponentsystemの 制御 下 にあ る こ とが 明 らか に な っ て い る(30)。 Beckwithら の グル ー プ は、45幽 発 見 した(23)。 彼 らはDsbBが 遺 伝 子 を発 見 した 同様 の方 法 で 、45協 遺 伝 子 を 還 元 型DsbAを 再 酸 化 して リサ イ クル す る役 割 を持 つ こ とを示 唆 した 。次 に、 当研 究 室 の岸 上 ら、 お よびBeckwith研 て 、DsbBが のGuilhotら に よっ 自 らの 分子 内 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 を用 い て 、 直接 、還 元 型DsbAを 再酸 化 す る こ とが示 され た(31)(32)。 詳 し くは 、後 述 す る。 一 方 、Rainaら の グル ー フ.は、 上 記 とは異 な る遺 伝 学 的手 法 か らDsb因 した。 彼 らは、 還 元 剤 ジ チ オ ス レイ トー ル(DTr)を 含 む培 地 中 で生 育 で きな くな る 変 異 株 を探 索 し、45わA、4訪B両 遺 伝 子 を同定 した(33)。 また 、4曲A欠 45認 欠 損 変 異株 を用 い て 、DTTを レ ッサ ー 遺伝 子 を探 索 し、45bC遺 4sわA欠 損 変 異株 のDTr感 に変 異 を見 い だ し、4曲D遺 損変異株 、 含 む培 地 中 で の生 育 欠損 を補 うマ ル チ コ ピー サ プ 伝 子(34)、4訪G遺 伝 子(35)を 発 見 した。 一 方 、 受 性 を抑 制 す る欠損 型変 異 の探 索 を行 い 、躍訪D遺 伝 子 を同 定 した(36)。 このDsbDは 合 成 に必 要 な 因子 と して 同定 され て い たDipZと DsbA/DsbBシ 子 を同定 伝子 内 、 チ トク ロ ー ムCの 生 同 一 で あ った(37)。 ス テ ム につ い て は後 に詳 し く記 述 す るの で 、 まず 、DsbC,DsbDの 機 能 につ い て概 説 す る 。 ジ ス ル フ ィ ド結 合 異 性 化 酵 素DsbC:45わC遺 ク質DsbCは 、Creightonら 伝 子 産 物 で あ るペ リ プ ラズ ム タ ンパ に よる生 化 学 的解 析 に よ り、fη循 γoで高 い ジ ス ル フ ィ ド 結 合 異性 化(掛 け替 え)活 性 を持 つ こ とが 示 され た(38)。 また 、 当研 究 室 の 曽根 らは、 1ηη勿oでDsbCの 役 割 を解 明 した。 彼 らはPhoAの 変 異 体 を用 い て 、DsbAに 入 され た ジ ス ル フ ィ ド結 合 が 間違 っ て い る場 合 、DsbCが ジス ル フ ィ ド結 合 を掛 け替 え 、誤 りを正 す こ と を明 らか に した(24)。 また最 近 、DsbCの DsbCは ホモ ダ イマ ーで 機 能 す る が 、結 晶構 造 よ りそ の2量 一5一 よ って 導 結 晶構 造 が 発 表 され た。 体 は活 性 部 位 を両 端 に持 つV字 型 の 構 造 を 取 っ て い た 。 そ の ヒ ン ジ 部 分 はbroadunchargedcleftを 形 成 してお り 、 基 質 と の 結 合 や フ ォ ー ル デ ィ ン グ 促 進 に 関 与 す る よ う だ(39)。DsbCホ あ るDsbG(28%のidentity.56%のsimilality)も モ ロ グで 同 様 にfηηff70での ジ ス ル フ ィ ド結 合 の 異 性 化 活 性 を 持 ち(40)、 ホ モ ダ イ マ ー で 機 能 す る 。 ま た 、DsbC(41),DsbG(42)共 に'η η伽oで シ ャ ペ ロ ン 活 性 を 有 し て い る こ と も 報 告 さ れ て い る 。 DsbC,DsbG,チ DsbDは ト ク ロ ムC等 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 還 元 す る 酵 素DsbD: 、 細 胞 質 か らペ リ プ ラ ズ ム 空 間 へ 還 元 力 を提 供 す る膜 タ ン パ ク 質 で あ る 。 DsbD(Dipz)は ペ リ プ ラ ズ ム タ ン パ ク 質 チ ト ク ロ ー ムCの 成 熟 に 必 須 で あ り 、 チ ト ク ロ ー ムCの ヘ ム 結 合 部 位 の シ ス テ イ ン を ヘ ム と 結 合 で き る よ う 還 元 状 態 に 保 っ て い る 。 ま た 、DsbDは 、DsbC(43)(44)、DsbGも 基 質 と して お り、 こ れ ら の 酵 素 の 活 性 部 位 を 還 元 状 態 に 保 っ て い る(40)。 ジ ス ル フ ィ ド異 性 化 酵 素 が 異 性 化 活 性 を も つ た め に は 、 活 性 部 位 の シ ス テ イ ン が 還 元 さ れ て い な け れ ば な ら ず 、DsbDの DsbGの ジ ス ル フ ィ ド異 性 化 活 性 に 必 須 で あ る 。DsbDの 還 元 作 用 はDsbC, 持 つ還 元 力 は、細 胞 質 内 の レ ド ッ ク ス 環 境 を 調 節 し て い る 機 構 の1つ で あ る チ オ レ ドキ シ ン シ ス テ ム に 依 存 し て お り細 胞 質 内 のNADPHか DsbDに ら 供 給 さ れ る(45)(44)。 よ っ て 、 細 胞 質 内 か ら ペ リ プ ラ ズ ム へ と膜 を横 切 っ て 供 給 さ れ る 。 還 元 力 の 伝 達 機 構 に つ い て は 議 論 が あ っ た が 、 近 年 、DsbD全 た6つ こ の 還 元 力 は8回 膜 貫 通 領 域 を 持 つ 域 に わ た っ て 存 在 す る保 存 さ れ の シ ス テ イ ン に よ っ て 受 け 渡 さ れ る と の 説 が い く つ か の グ ル ー プ か ら提 唱 さ れ て い た(46)(47)(48)。 最 近 、Beckwithら て 、 そ の 説 は 実 証 さ れ た(49)(50)。DsbDは ラ ズ ム ド メ イ ン に2つ(Cys103,Cys109)、 通 部 位 に 一 つ(cys285)、c末 い る 。Beckwithら はNお 共 発 現 さ せ て もDsbD活 お よ びMissiakasら DsbDのCys→Ser置 Cys103とDsbCが の グル ー プ に よっ 機 能 に 必 須 な シ ス テ イ ン を 、N末 端 ペ リプ 第 一 膜 貫 通 部 位 に 一 つ(Cys163)・ 第 四膜 貫 端 ペ リ プ ラ ズ ム ド メ イ ン に2つ(cys461,cys464)持 って よ びC末 端 ドメ イ ン、 膜 貫 通 ドメ イ ン を そ れ ぞ れ 分 割 して 性 が 見 られ る こ と に 気 づ き、 こ れ ら の シ ス テ イ ン 問 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 の 授 受 反 応 を 調 べ た 。 一 方 、Missiakasら ド キ シ ン(TrxAin細 の2つ 胞 質)、DsbC(inペ は 、DsbDの 基 質 で あ るチ オ レ リ プ ラ ズ ム)のCys→Ser置 換 変 異 体 と、 換 変 異 体 を 組 み 合 わ せ て ・DsbDのCys285とTrxA・DsbDの ジ ス ル フ ィ ド中 間 体 を形 成 す る こ と を示 した 。 即 ち ・ こ れ ら二 っ の 一6一 グ ル ー プ の 結 果 か ら 、 電 子 は 細 胞 質 の チ オ レ ド キ シ ン か ら 、TrxA→DsbD[Cys163Cys285]→DsbD【Cys461-Cys464】 領 域 のDsbCま →DsbD【Cys103-Cys109]→DsbCと 、 ペ リ プ ラズ ム で 伝 達 さ れ る こ と が 明 ら か に さ れ た(図1)。 国戸・ C7D5bD DsbCL poriPla3m §一 〒書 一乳 一 含 2-S4 C6 ,' ' C5 S membrane 翻 S C3 NADP cytOμa3m 一一 TrxB 図1DsbDに § 昌{司 よ っ て 触 媒 さ れ る膜 を横 切 っ た 電 子 授 受 矢 印 は 電 子 の 流 れ を示 して い る 。 チ オ レ ドキ シ ン還 元 酵 素(TrxB)に cys163(c3)-cys285(c5)を よ っ て 還 元 さ れ た チ オ レ ドキ シ ン(TrxA)はDsbDの 還 元 し 、 与 え ら れ た 電 子 はDsbDのcys461(c6)-cys464(c7)を して 、DsbDのcyslo3(c1)-cyslo9(c2)へ 受 け 取 ら れ る 。 そ の 後 、Dsbcの 経由 ジ ス ル フ ィ ド結 合 を還 元 す る。 K7μρρノR.εfαZ.(2000♪ 弄B∫oZ.C舵 η1(fηρ7855♪ よ り抜 粋(50) 1-4.ジ DsbAは ス ル フ ィ ド 結 合 導 入 因 子DsbA 、21kDaの 可 溶 性 ペ リ プ ラ ズ ム タ ン パ ク 質 で あ り 、 チ オ レ ドキ シ ン 等 多 く の 酸 化 還 元 酵 素 に 共 通 に 存 在 す る モ チ ー フCys-X-X-Cys(Cys30-Pro-His-Cys33)を 性 部 位 に も つ 。DsbAのX線 結 晶 解 析 は1993年 に 発 表 さ れ て お り 、DsbAは 活 チ オレ ド キ シ ン と 一 次 配 列 上 は 相 同 性 が 低 い に も か か わ ら ず 、 立 体 構 造 で は チ オ レ ドキ シ ン に 類 似 し て い る こ と が 明 ら か と な っ た(51)。DsbAは チ オ レ ドキ シ ン に似 た チ オ レ ド キ シ ン ド メ イ ン と 、 数 本 の αヘ リ ッ ク ス か ら な る キ ャ ッ プ ド メ イ ン か ら 成 っ て お り 、 活 性 部 位 は 二 つ の ド メ イ ン 間 に 形 成 さ れ るhydrophobicgrooveの -7一 中 に 位 置 して い る 。 DsbAは こ の 疎 水 性 の ポ ケ ッ トで 新 生 分 泌 タ ン パ ク 質 と 相 互 作 用 し 合 の 導 入 を 行 っ て い る と考 え ら れ る 。DsbAは 、 生 化 学 研 究 者 の 格 好 の研 究 対 象 と な り ・fη ηjfアoで 詳 細 な 研 究 が 行 わ れ た 。 ま ず 、 精 製DsbAが PhoA(29)・hirudin(52)・RNaseA(29)(52) 、mutantlysozyme(54))の DsbAの 、 ジ ス ル フ ィ ド結 試 験 管 内 で 様 々 な 基 質( 、BovinePancreaticTrypsinh止ibitor(53) ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 を 促 進 す る こ と が 示 さ れ た 。 活 性 部 位 に 形 成 さ れ る ジ ス ル フ ィ ド結 合 は 、 通 常 の タ ン パ ク 質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 に 比 べ て103倍 高 い 反 応 性 を 持 つ こ と が 明 ら か に さ れ た(55)。 ま た 、DsbAの 活 性 部 位 の シ ス テ イ ン 残 基 の 反 応 性 を 示 すpKaと 、 酸 化 還 元 電 位 、 そ し てDsbAの 熱 力 学 安 定 性 が 調 べ ら れ た(56)(57)(58)(59)。DsbAの 約3.5と(通 常 の タ ン パ ク 質 分 子 中 の 平 均 値8.6に 活 性 部 位 のCys30のpKaは 比 べ て)極 い チ オ レ ー トア ニ オ ン に な り や す い(56)。 ま た 、DsbAの あ り 、PDI(-175mV),チ 240mV)(60),シ オ レ ド キ シ ン(-270mV),グ 端 に低 く、 反 応 性 の 高 酸 化 還 元 電 位 は 一124mVで ル タ チ オ ン(Glu-Cys-Gly;- ス テ イ ン(-220mV),DTT(-330mV)(58)に 比 べ て 非 常 に 高 く 、DsbAの 強 い 酸 化 力 を 示 し て い る(57)。 さ ら に 、 熱 力 学 的 安 定 性 で は 、DsbAは 酸 化 型 よ り も22.7kl/mol安 、 定 で あ っ た(58)。 つ ま り 、DsbAは 還元型の方が 、 自 身 が 還 元 され や す く 、 基 質 を 酸 化 しや す い 性 質 、 即 ち 、 基 質 か ら電 子 を奪 い や す い 性 質 を 持 つ 。 こ の よ う なDsbAの 強 い 酸 化 力 に は 、 活 性 部 位CXXCモ チ ー フ の 内 部 のXX配 わ ちPro-His配 列 が 寄 与 し て い る こ と が 明 ら か と な っ て い る(59)。 1-5.DsbAの 細 胞 内 で の 酸 化 還 元 状 態 DsbA自 列、す な 身 は還 元 型 の方 が 安 定 で あ る とい う性 質 を もつ が 、細 胞 内 で は どの よ うな 状 態 を と って い るの だ ろ うか 。 以 前 、 細 胞 内 のDsbAは 、 還 元 型 と酸 化 型 が 混在 した 状 態 に あ る との報 告 が あ っ たが 、 当研 究 室 の 岸 上 らは、 この 結 果 は細 胞 破 砕 後 に人 工 的 な還 元 反 応 が起 こ っ た ため に生 じた誤 りで あ る こ とを示 し、DsbAが 野生株細 胞 内 で ほ ぼ全 て酸 化 型 に保 たれ て い る こ とを明 らか に した(61)。 岸 上 らは、 トリク ロ ロ酢 酸(TCA)で 同 時 にSH基 細 胞 の 全 タ ンパ ク質 を変 性 状 態 に した後 ・SDS溶 修 飾 試 薬(ヨ ー ドア セ トア ミ ド;IAA)で 液 に溶 解 す る と フ リーの シス テ イ ンのSH基 をブ ロ ック して実 験 操 作 中 の 人 工 的 な酸 化 を防 ぎ、 そ の後 、 非 還 元状 態 で のSDS一 一8一 PAGE,ウ エ ス タ ンブ ロ ッテ ィ ン グで見 分 け る方 法 を用 い た。 この 方 法 で は 、TCA処 理 に よっ て全 て の タ ンパ ク質 を変 性 す る た め 、様 々 な他 の 因 子(例 えばDsbAが 」 η η蜘 で は 出会 う こ との ない 細 胞 質 酵 素 な ど)も 全 て失 活 して い るの で 、他 の 因子 に よる ア ー テ ィ フ ァク トが 起 こ りよ うが な い 。 また 、TCAは 下 でSH基 は安 定 で あ り人 工 的 な酸 化 強酸 で あ る た めTCA処 理 還 元 は受 け な い。 非 還 元 状 態 でSDS-PAGEを 行 う と、分 子 内 ジス ル フ ィ ド結 合 を持 つ タ ンパ ク質 は 、分 子 の形 状 に よる効 果 で移 動 度 が 大 き くな る。 以 上 の手 法 を用 い てDsbAのL・ ドック ス状 態 を調 べ 、DsbA自 体 の 単 独 の性 質 と して は還 元 型 の方 が 安 定 な の に もか か わ らず 、 細 胞 内 で は ほ とん ど 全 て のDsbAが 酸 化 型 に保 持 さ れ て い る こ とが 明 らか に され た。 つ ま り、DsbAは 分 泌 タ ンパ ク質 に作 用 し還 元 さ れ るが 、 細 胞 内 で は効 率 的 に再 酸 化 され てい る と考 え られ る 。45協 欠損 変 異株 中で はDsbAが の酸 化 は膜 タ ン パ ク質 で あ るDsbBの 1-6.DsbB:DsbAリ 次 にDsbBの が 、45bB欠 膜 を4回 働 きに よる こ とが 示 され た。 サ イ ク ル 因 子 機 能 解 析 が 行 わ れ た 。 野 生 株 中 でDsbAは 損 変 異 株 中 でDsbAの DsbBがDsbAの DsbAと 全 て還 元 型 と して存 在 す る こ とか ら、DsbA 全 て が 還 元 型 で 蓄 積 す る こ と が 示 さ れ(23)(61)、 再 酸 化 ・ リ サ イ ク ル 因 子 で あ る こ と が 示 唆 さ れ た 。 次 い で 、DsbBは 直 接 シ ス テ イ ン を 介 し て 相 互 作 用 す る こ と が 示 さ れ た(31)(32)。DsbBは 貫 通 し て い る20kDaの って い る 。 そ れ らは い ず れ もペ リ プ ラズ ム 側 に 配 置 し て お り(62)、 前 者 の2つ は チ オ レ ドキ シ ン 様 モ チ ー フ(Cys41-Va1-Leu- 形 成 し て い る 。 岸 上 ら は 、DsbAの ン に 変 換 し た 変 異 体DsbA【C33S]を 活 性 部 位(cys30-cys33)のcys33を 細 胞 内 で 発 現 さ せ る と 、DsbAとDsbBが ド結 合 を 介 し た 複 合 体 を 形 成 す る こ と 、 ま た 、DsbA[C30S]で 形 成 し な い こ と か ら 、DsbAはCys30を を 示 し た 。DsbA[c33s}DsbBジ め にDsbA-DsbB問 、 膜 タ ンパ ク 質 で あ り、 そ の 機 能 に必 須 な シ ス テ イ ン を4つ(Cys41,Cys44,Cys104,Cys130)も cys44)を 全 て酸 化 型 に保 た れ て い る 使 っ てDsbBと セ リ ジスル フィ は こ の よ う な複 合 体 を ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 作 る こ と ス ル フ ィ ド複 合 体 は 、DsbAのcys33が 存 在 しない た の ジ ス ル フ ィ ド結 合 が 開 裂 で き ず 、 蓄 積 し た 結 果 、 検 出 さ れ た の だ ろ う 。 こ の 複 合 体 は 野 生 型DsbAに お い て もDsbBに 一9一 よる酸 化 反応 の 中 間体 と して 形 成 さ れ る と 考 え ら れ る 。 し か し 、 分 子 間 ジ ス ル フ ィ ド結 合 は す み や か に 開 裂 し 、 DsbAは ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 獲i得 す る 。 次 に 、 岸 上 ら はDsbBの DsbAのcys30が 結 合 す る の か を つ き と め る た め に 、DsbBの どの シ ス テ イ ン と 活 性 部位 の 各 シス テ イ ン 残 基 を セ リ ン に 変 換 し た 変 異 体DsbB(DsbB[C41S]、DsbB[C44S]、DsbB【C104]、 DsbB[C130S])を DsbB[C104S]の cys30は 作 成 し 、DsbA[C33S]と み が 細 胞 内 で 複 合 体 を 形 成 し な か っ た 。 こ の こ と か ら 、DsbAの 、DsbBのcyslo4と 直 接 結 合 す る こ と が 示 さ れ た 。 ま た 岸 上 ら は 、DsbB お よ び そ の 変 異 体 を 用 い てDsbBの 細 胞 内 で も45鵬 の 複 合 体 形 成 能 を 調 べ た 。 す る と、 細 胞 内 で の 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ 、DsbBが 欠 損 株 細 胞 内 で も酸 化 型 と し て 存 在 し、 少 な く と も一 組 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 持 っ て い る こ と を 示 し た(63)。 従 っ て 、DsbBの 合 は 、 一 般 の タ ン パ ク 質 と は 異 な り、DsbA以 こ と が 予 測 さ れ た 。(む DsbBの 野 生株 し ろDsbAが て い るCys41とCys104ま た はCys130と さ れ た 。 以 上 の 結 果 か ら 、DsbBの か ら 、cyslo4,cys130へ 外 の何 者 か が 働 い て 導 入 さ れ て い る 多 い と 、DsbBは 酸 化 基 質 で あ る と 考 え ら れ た 。)ま 活 性 部 位 の ジ ス ル フ ィ ド結 還 元 さ れ て お り、DsbAは た 、 変 異 体DsbB【C44S】 内 で は、 残 存 し の 間 で 異 常 な ジ ス ル フ ィ ド をつ くる こ とが 示 分 子 内 で は 、 バ ケ ツ リ レ ー の よ う にcys41,cys44 と ジ ス ル フ ィ ド結 合 の 転 移(分 子 内 酸 化 還 元 反 応)が 起 こっ て い る 可 能 性 が 示 唆 さ れ た 。 以 上 の よ う な 実 験 結 果 に基 づ き 、 我 々 の 研 究 室 で は 、 次 の モ デ ル を 提 案 し た 。DsbBはc末 端 側 のcyslo4-cys130を 接 酸 化 す る 。 そ の 結 果 還 元 さ れ たcyslo4、cys130を 、N末 使 っ て 、DsbAを 端 側 のcys41-cys44が 再 酸 化 す る 。 つ ま り、 電 子 は次 の よ う に流 れ る と考 え ら れ る 。 分 泌 タ ン パ ク 質 → DsbA→DsbB(Cys104-Cys130)→DsbB(Cys41-Cys44)(図2)。 一10一 直 や¥.A!''''( ~ー Pe r i p l a s m Secr e t e dp r o t e i n ωg 亡a Fヒ。ミ メ Cytoplasm Amodelf o rt h ed i s u l f i d ebondf o r m a t i o ncascadei nE .c o l i 図 2 Dsb Al DsbBジスルフィド結合形成システムと DsbCによる異性化 1 1 - 1-7・ 本 研 究 で 取 り 上 げ た 問 題 点:Dsbシ ス テ ム と呼 吸 鎖 しか し何 が こ の系 に全 体 的 な酸 化 力 を与 え るの か は、 全 く明 らか に な って い なか っ た 。分 泌 タ ンパ ク質 か らDsbAへ け取 られ るの で あ ろ うか?上 伝 達 され た 電子 は 、DsbBを 記 の モ デ ル で言 えば 、DsbBのcys41とcys44は よ う に して 再 酸 化 され る の だ ろ うか 。 つ ま り、DsbBの だ ろ うか?こ 経 て最 終 的 に何 に受 どの リサ イ クル 因子 は存 在 す る の の 疑 問 点 を解 決 す る た め に、私 は本 研 究 を行 っ た。 また 、次 の よ うな 疑 問 も持 って い た。 なぜ 、 細 胞 はDsbBを 直接 基 質 タ ンパ ク質 に作 用 させ ず 、DsbA を介 して 基 質 タ ンパ ク質 に ジ ス ル フ ィ ド結 合 を導 入 す る とい うシス テ ム を使 って い る の だ ろ うか?そ してDsbAが (モ ル)比 の 理 由 と して考 え られ る の は、DsbBが 膜 タ ンパ ク質 で あ るの に対 可 溶性 タ ンパ ク質 で あ り比 較 的 自由 に移 動 で きる こ と、 また細 胞 内 の量 はDsbBに 用 す る よ りも、DsbAを 対 してDsbAが 究 で は 、DsbBが 過 剰 に存 在 してお り、DsbBは 直接 基 質 と相 互 作 リサ イ クル す る方 が 効 率 的 で あ る こ と、 で あ る 。 さ らに本 研 なぜ 膜 タ ンパ ク質 なの か に対 す る解答 を提 示 した。Dsbシ ステムの 酸 化 力 の源 が 、膜 内 にあ った の で あ る。 本研 究 で 、私 は 、 呼吸 鎖 電子 伝 達系 に着 目 し、膜 内 で機 能 して い る 呼吸 鎖 にDsb シス テ ム か ら電 子 が流 れ る可 能性 を考 え 、大 腸 菌 の 呼吸 鎖 欠損 変 異 株 を用 い て呼 吸 鎖 機 能 が 欠 損 して い る状 態 で のDsbAの 酸 化 還 元 状 態 を調 べ た。 まず 、DsbAの 酸化 還 元 状 態 を見 分 け る方 法 を改 良 した 。私 は あ る程 度 の分 子 量 を持 つSH基 修 飾 試 薬 4-acetamido-4'-maleimidylstilbene-2,2Ldisulfonate(AMS)を 増 加 させ る こ とに よっ て 、SDS-PAGEに 用 い 、還 元 型 の分 子 量 を よ り酸 化 型 と還 元 型 を明確 に見 分 け る方 法 を 開発 した 。 そ して、 こ の方 法 を用 い て 、呼 吸 鎖 機 能 欠 損 状 態 の細 胞 で は、 本 来 酸 化 型 に維 持 され てい るDsbAが 還 元 型 で蓄 積 す る こ と、 分 泌 タ ンパ ク質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 不 全 が起 こ る こ と、 ま た 、DsbBは 、DsbAと ジ ス ル フ ィ ド複 合 体 を形 成 して機 能 を失 う こ とを示 した。 この結 果 に よ り、 私 は、 呼 吸 鎖 電 子 伝 達 系 の機 能 が 、 分 泌 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 に 関与 して い る とい う事 実 を初 め て 明 らか に した(64)。 そ の後 、DsbBの 通 常2つ 酸 化 還 元 状 態 をAMS法 を用 い て詳 し く調 べ 、DsbBが ジス ル フ ィ ド結 合 を形 成 して い る こ と、 第 ニ ペ リプ ラズ ム ドメ イ ンの 一12一 cyslo4-cys130の cys41-cys44の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 は 、 第 一 ペ リプ ラズ ム ドメ イ ンにあ る 存 在 に依 存 して い る こ とをみ い だ した。 最 終 的 に、cys41-cys44は 呼 吸 鎖 に よ っ て強 く酸 化 され て い る こ とを明 らか に した(65)。DsbBのcys41-cys44は 見 か け上 還 元 剤DTTに よ る還 元 を受 け な いが 、 この性 質 は呼 吸 鎖 機 能 と酸 素 の存 在 に依 存 して い る こ とか ら、 呼 吸 鎖 はDsbBのcys41-cys44を 示 した 。 以 上 の 我 々 の発 表 の後 、Bardwellグ DsbAの 強 く酸 化 して い る こ とを ル ー プのBaderら は、DsbBに よる 酸 化 反 応 を∫ η碗 γoでア ッセ イ し(66)、加 η∫fγoで 呼 吸 鎖 キ ノ ン,精 製DsbBに て 精 製DsbAが よっ 酸 化 され る こ と(67)、 この 系 に基 質 タ ンパ ク質 が 共存 す る と、基 質 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 が 進 行 す る こ とを示 した(68)。 この よ うに、Dsbシ ス テ ムへ の 呼 吸 鎖 の 関与 が 我 々 の グ ル ー プ に よっ て初 め て 明 らか に され、 次 い で Bardwellグ ル ー プ に よ りキ ノ ンの直 接 関与 が示 され た。 次 に我 々 は、 呼 吸 鎖 キ ノ ン が どの よ うに してDsbBを 酸 化 す るか 、 そ の作 用機 構 の解 明 を 目指 し、DsbBの 変異 体 を多 数 作 成 、 呼吸 鎖 との カ ップ リ ングが 上 手 くい か ない た め に還 元 型 と して蓄 積 す るDsbB変 異 体 を初 め て分 離 した。 そ してCXXCモ チ ー フのC末 端側 と膜 貫 通領 域 との 問 の 距 離 が 呼 吸 鎖 キ ノ ン との相 互 作 用 に重 要 で あ る とい うモ デル を提 唱 した (69)。 以 上 の 結 果 よ り、 私 は本 研 究 で 、 ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 シス テ ム に呼 吸 鎖 が 関与 して い る こ と を初 め て 明 らか に し、酸 素 か らの酸 化 力 は呼吸 鎖 を介 し、 呼吸 鎖 キ ノ ン→DsbB(cys41-cys44)→DsbB(cyslo4-cys130)→DsbA→ さ れ る こ と を見 い だ した。 また、 変 異 体 解 析 でDsbBが 分 泌 タ ンパ ク質へ と伝 達 呼 吸 鎖 キ ノ ンか ら酸 化 力 を受 け取 る た め に重 要 な領 域 を同定 した 。本 研 究 は 、 タ ンパ ク質 フ ォー ル デ ィ ング の1 反 応 に細 胞 の 基 本 的 メ タボ リズ ム が 直接 カ ップル して い る とい う興 味 深 い事 実 を初 め て 明 らか に した もの で あ る。 一13一 第2章 結果 24.Dsbシ ス テ ム と呼 吸 鎖 DsbA/DsbBジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ムが 匡常 的 に機 能 す る ため に 、 この系 に 全 体 的 な酸 化 力 を与 え、 この系 か ら放 出 され る電 子 を受 け取 る機構 が存 在 す るは ず で あ る。 私 は 、 この機 構 に呼 吸 鎖 が 関 与 す る可 能性 を調 べ る ため 、 呼吸 鎖 の変 異 株 を用 い 、 呼 吸 鎖 機 能 が 欠損 した状 態 でDsbA/DsbBシ ス テ ム が正 常 に働 くか ど うか を 調 べ た。 1.DsbAの 酸 化 還 元 状 態 の解 析 方 法 まず 最 初 に、 私 はDsbAの 酸 化 還 元 状 態 を見 る方 法 を改 良 した。 以 前 はDsbAの 酸 化 型 、 還 元 型 を見 分 け る た め に、主 に次 の二 つ の方 法 が 用 い られ てい た。 一 つ は シ ス テ イ ンのSH基 を ヨー ド酢 酸 で修 飾 し、電 気 泳 動 を行 っ て ヨー ド酢 酸 に 由来 す る電 荷 の変 化 で 、修 飾 され た分 子(還 元 型)と され なか っ た分 子(酸 化 型)を 見 分 ける 方 法(55)、 も う一 つ は、 ジ ス ル フ ィ ド結 合 に よる ポ リペ プ チ ド鎖 の拘 束 に 由来 す る SDS-PAGEの 移 動 度 の 違 い で見 分 け る もの で あ る。 後 者 の 方 法 の 場 合 、SH基 薬 ヨー ドアセ トア ミ ド(IAA)で フ リー の シス テ イ ンを ブ ロ ック して人工 的 な酸 化 を 防 ぎ、 還 元 剤 を加 え ない 非 還 元 状 態 下 でSDS-PAGEを DsbAの 修飾試 行 う(70)。 これ らの 方 法 は精 製 酸 化 型 、還 元 型 を見 分 け る方 法 と して有 効 で あ るが 、細 胞 内 のDsbAの を調 べ る に は 、 も う一工 夫 必 要 で あ る。Bardwellら 状態 は、細 胞 か らペ リプ ラズ ム分 画 を調 製 後 、 上 記 の ヨー ド酢 酸 を用 い た ア ッセ イ を行 い 、DsbAは 細 胞 内 で酸 化 型 と還 元 型 が 混 在 して い る と発 表 した 。 一 方 、 当研 究室 の岸 上 らは、彼 らの 方 法 で はペ リ プ ラズ ム分 画 調 製 時 にDsbAが 人工 的 な還元 を受 け て しま うた め 、DsbAの 状 態 を正 確 に調 べ る に は 、細 胞 を直接TCA(ト 酸化還元 リク ロ ロ酢 酸)で 処 理 し、全 タ ンパ ク 質 を変 性 ・沈 殿 させ る必 要 が あ る こ とを示 した(61)。 この 方 法 の ポ イ ン トは、 すべ て の タ ンパ ク質 を細 胞 内 の酸 化 還 元 状 態 の ま ま変 性 させ る こ と と、TCA(強 一14一 酸 性)中 で は シ ス テ イ ンのSH基 岸 上 らは 、TCA沈 SDS-PAGEを は安 定 で あ り、 人 工 的 な酸 化 還 元 は起 こ らな い こ とで あ る。 殿 後 、全 タ ンパ ク質 をIAAを 行 う方 法 で 、DsbAが 含 むSDS溶 液 に溶 か し非 還 元 状 態 の 細 胞 内 で は全 て酸 化 型 に保 た れ て い る こ とを明 ら か に した(61)。 しか し、 この 方 法 に もDsbAの 酸 化 型 ・還 元 型 の移 動 度 の差 は微 妙 で あ る とい う欠 点 が あ った た め 、 よ り明 確 に両 者 を区別 す る方 法 の 開発 が 望 まれ た。 私 は 、森 博 幸 博 士(当 時 東 京 薬 大 、現 在 本 研 究 室 助 手)の SH基 セ ミナ ー講 演 の 中 に 、 修 飾 試 薬 で あ る4-acetamido-4Lmaleimidylstilbene-2,2Ldisulfonate(AMS(71)) に よる シス テ イ ンのSH基 の修 飾 が 、SDS-PAGEに お け る タ ンパ ク質 の移 動 度 を大 幅 に遅 らせ る こ とを示 す デ ー タが含 まれ て い るの に気 づ き(72)、 この方 法 を、DsbAの 酸 化 型 ・還 元 型 の分 離 に適 用 した 。AMSは536Daの ス テ イ ンを2つ 持 つDsbAの 還元 型 は約1kDa分 分 子 量 を持 つ た め 、 フ リー の シ の移 動 度 の遅 れ が 見 られ る だ ろ う と 予 想 され た。 結 果 をFig.1に 示 す 。 まず 、 精 製DsbA(酸 もの(lane1)、 後 、AMSを 還 元 剤D][Tで 含 むSDS溶 化 型)を ジス ル フ ィ ド結 合 を還 元 しTCA沈 液 に溶 か した もの(lane2)、 またDTr処 液 に溶 か した もの(lane3)を 、非 還 元 状 態 のSDS-PAGEに 理 をす る とDsbAの (酸化 型,lane1)と 用いて、未処理の 殿 でDTTを 理 後IAAを 含 むSDS溶 DsbAは 移 動 度 は確 実 に遅 くな って お り、L氏Aよ り も明確 に、未 処 理 の物 区別 で きた 。 次 に、AMSを 用 い た 方 法 で 、1π初ooで のDsbAの 行 っ た。 す る と、 野 生 株 中、 、全 て が 酸化 型 と して存 在 して い る(lane4)の 全 てが 還 元 型 と して蓄 積 して い る(lane5)こ に対 し、45お 欠 損 変 異 株 中、 とが ク リア ー に示 され 、以 前 の岸 上 ら の 結 果 に一 致 した。 以 上 の よ う に、私 は 、AMSをSH基 こ のAMSを で培 養 し、培 加 え て全 タ ンパ ク質 を変 性 ・沈 殿 させ 、 ア セ トン洗 浄 後 、AMSを 液 に溶 か し、 非 還 元 状 態 のSDS-PAGEを ∫ πη∫ ηoで のDsbAの 含 むSDS溶 か け た 。 そ の結 果 、AMS処 酸 化 還 元状 態 を調 べ た 。 まず 、 野 生株 、45わB欠損 変 異株 をlog-phaseま 養 液 に氷 冷TCAを 除 去 した 修 飾 試 薬 に用 い る こ とで 、 酸 化 還 元 状 態 を、 よ り明確 に区 別 す る方 法 を確 立 した。 以 後 、 用 い た方 法 で実 験 を行 った 。 一15一 澗 用 い 、 何 も処 理 を し な か っ た も の(lane1)と 修 飾 試 薬 を 含 むSDS溶 液 に 溶 か し(1anes2,3)、 理 を した 後 、TCA沈 修 飾 試 薬 と し て 、lane2はAMS(15mM)を お よ そ500ngのDsbAを 行 っ た 。lane4は 非 還 元 状 態 で のSDS-PAGEを 使 用 した 。lane4,5は 行 っ た。 用 い た。 、 培 養 液 を 直 接TCAで 含 むSDS溶 処 液 に溶 か し、非 還 元 状 態 、 野 生 株(CU141)、lane5はdsbB欠 η5)に お け るDsbAを 、 殿 、 ア セ ト ン洗 浄 を 行 い 、SH基 、lane3はIAA(35mM)を 理 し 、 ア セ ト ン 洗 浄 を行 っ た 後 、AMS(15mM)を SSI41;CU14145わR池 -蔑 化 型)を 、10min処 のSDS-PAGEを -覧 、 精 製 し たDsbA(酸 1-3の 各laneに 團凝 と還 元 型 の 分 離 17mMのDTrで37℃ SH基 ∠へ lanes1-3は 56 酸 化 型 劃∼ 壌♂ Fig.1.DsbAの 表 す 。 バ ン ドはDsbA抗 損 変 異 株( 体 を用 い た ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ に よ り検 出 した 。 2.ヘ ム 欠 乏 状 態 で のDsbAの 酸 化 還 元状 態 次 に、 呼 吸 鎖 欠損 変 異 株 中 で のDsbAの 酸 化 還 元 状 態 を見 よ う と試 み た。 呼 吸 鎖 に 欠 損 を持 つ 変 異株 と して、 呼 吸 鎖 構 成 成 分 のヘ ム を欠 損 して い る舵規A変 異 株 を選 び、 細 胞 内 のDsbAの 酸 化 還 元 状 態 を調 べ た。 ヘ ム の生 合 成 経 路 に欠 損 を持 つ舵吻五 変 異 株 の卿A∫∫ κ卿)(73)は 、 ヘ ム生 合 成 の初 期 過 程 に働 く舵吻A遺 伝 子 産 物glutamyLtRNA reductaseを 欠損 してお り、 生 合 成 経 路 の 中 間体5-aminolevulinicacid(ALA)を で き ない(74)(75)。 しか し、 そ の欠 損 は培 地 にALAを 私 は 、 ヘ ム を枯 渇 させ た と きの細 胞 内 のDsbAの ALA,グ ル コ ース を含 むL一 培 地 中 で 〃例A変 を含 ま ない 培 地 に縣 濁 す る操 作(wash)を2回 合成 添 加 す る と補 わ れ る。 状 態 を見 よ う と試 み た 。 まず 異 株 を培 養 し・遠 心 にて集 菌 後 ・ALA 行 いALAを 取 り除 い た後 ・ALAを 含 まな い培 地 中 で培 養 した 。 呼吸 鎖 が 機 能 しない と きで も、大 腸 菌 は解糖 系 の代 謝 機 能 に よ りグル コ ー ス を エ ネ ル ギ ー 源 と して 生 育 で きる 。〃㈲A変 一16一 異株 は・ALAを 取 り 除 い たL培 地 中 で も グ ル コ ー ス を 添 加 し て い れ ば 生 育 で き る は ず で あ る が 、wash 操 作 後 、 増 殖 を 停 止 し た 。 こ の 濁 度 はstationalyphase(静 止 期)に 増 殖 を 停 止 し た 大 腸 菌 を 同 じ 組 成 の(ALAを しい 培 地 に 植 え 直 す と 、 含 ま な い)新 は程 遠 か っ た。 再 び 増 殖 し 、 先 ほ ど と 同 じ程 度 の 濁 度 に な る と 増 殖 は 停 止 し た 。DsbAの 状 態 は、 回 目の増 殖 時 に はす べ て酸 化 型 で あ っ たが 、二 回 目の増 殖 時 には大 部 分 が 還 元 型 で 蓄 積 し(Fig.2パ ネ ルA,lane1(AMS),lane3(IAA))、 な っ た(パ ネ ルA,lane2(AMS))。 生 育 が 停 止 す る と再 び 酸 化 型 と 増 殖 停 止 時 の 培 養 液 のpHを 調 べ る と 、pHは5以 下 に ま で 低 下 し て お り、 最 初 の 増 殖 停 止 は 予 想 さ れ た ヘ ム の 欠 損 の た め で は な く 、 グ ル コ ー ス の 発 酵 で 生 じ た 酸 に よ る 培 地 の 酸 性 化 の た め は な い か と考 え られ た 。 そ こ で 、 培 地 に リ ン 酸 緩 衝 液(pH7.5)、 酸 性 化 を 防 ぐ と 、ALA除 ま た はHEPES緩 8時 DsbAの ALAの ネ ルA,1anes5-7)。 加 え て か ら10-20分 そ の ま ま培 養 を 再 び酸 化 型 とな っ た。 還 元 型 が 蓄 積 し て る 状 態 の 細 胞 に 、ALAを に 移 行 し て い っ た(Fig.2パ 去後、 間 後 頃 か ら次 第 に 還 元 型 が 蓄 積 し て ゆ き、 上 が 還 元 型 と な っ た(パ 続 け 、 静 止 期 に 入 る と 、DsbAは A正Aを 状 態 を モ ニ タ ー し た と こ ろ 、ALA除 全 て 酸 化 型 で あ っ た が 、 約7時 間 後 頃 に は90%以 加 え培 地 の 去 後 で も細 胞 は ゆ っ く り と増 殖 を続 け 、 静 止 期 の 濁 度 に ま で 達 し た 。 こ れ ら の 細 胞 内 のDsbAの DsbAは 衝 液(pHZ5)を ネ ルB.上 部)。DsbAの の 間 に 完 了 し た(パ 添 加 す る と 、DsbAは 還 元 型 か ら酸 化 型 へ の 移 行 は 、 ネ ルB,上 部,lanes1-5)。lane6は 代 わ り に 水 を 加 え た コ ン ト ロ ー ル で あ る 。 ま た 、ALAを た 細 胞 の 生 育 速 度 が 速 く な っ た 。ALAが 酸化状態 、 加 え る と ゆ っ く りだ っ ヘ ム の 生 合 成 に使 わ れ 、 呼 吸 鎖 機 能 が 回 復 し た と考 え ら れ る 。 と こ ろ で 、ALAか ら 合 成 さ れ る 最 終 産 物 に はprotohemeとsirohemeが 吸 鎖 末 端 酵 素 で あ る チ ト ク ロ ー ム 類 に は 、protohemeが sirohemeは 嫌 気 状 態 で 働 く 酵 素sulfitereductaseの あ り、 呼 使 用 さ れ て い る 。( 補 欠 分 子 族 で あ る 。)そ こで 、 protoheme(heminchloride)を 添 加 しそ の 効 果 を 調 べ た 。 こ の 実 験 の た め ・ ヘ ム の 透 過 性 を 増 加 さ せ る 変 異 加 御Pを 持 つ 二 重 変 異 株(乃 θ ηzAんθ解P)を ルB,下 、 コ ン ト ロ ー ル で あ る 。 す る と ・heminchlorideの 部.1anes1-6)。1ane6は 添 加 後 、 還 元 型 で 蓄 積 し て い たDsbAは 用 い た(Fig.2パ 、 速 や か に 酸 化 型 に 移 行 し た(Fig・2パ 一17一 ネ ネ ルB, 下 部,lanes1-5)。 添 加 後 の 酸 化 型 へ の 移 行 速 度 は 、ALAを ぶ ん 速 か っ た ・ こ の 結 果 よ り、DsbAを 必要 d 一 一 陀 鰍 ⋮ 躍 噌 鈎㍉ A 酸 化 型 に 変 換 す る に は 、protohemeが ポ噸 で あ る こ とが示 され た 。 添 加 した と き よ り もい く 23456 一 一red (ALA) }OX 一red 製 (Hemin) 一 〇X 13102020(min) 0 Fi&2.プ ロ トヘ ム 欠 損 状 態 で 生 育 (パ ネ ルA)ヘ し て い る 細 胞 内 のDsbAの ム 欠 損 変 異 株 中 で のDsbAの h伽 、4欠損 変 異 株 で あ るH500(LE392hε 用 い 、ALAを l,3,4)あ TCA沈 細 胞 内 のDsbAを 用 い 、 そ れ 以 外 に はAMSを 添 加 したALAを は 、SH基 用 い て い る 。 ま た 、lanes5-7はH500株 修飾 をリ 含 ま な いL一 グ ル コ ー ス 培 地 で 培 養 し た も の で あ 過 した細 胞 を 理 を行 っ た 。 (パ ネ ルB)ALA,heminを 添 加 す る と 還 元 型DsbAは 上 部 の パ ネ ル で はH500株 を 、 下 部 の パ ネ ル で はhemin透 く はhemin(下 目 の 増 殖 中(lanes 示 す 。lane3で 、370min(1ane5)、420mjn(lane6)、490min(lane7)経 澱 し 、AMS処 を 用 い 、ALAを 野 生 株(LE39㍗lane4)を 含 ま な いL一 グ ル コ ー ス 培 地 で 一 回 植 え つ い だ 後 、2回 ン酸 緩 衝 液(pH7.5)を り、wash後 還元 型 の蓄 積 配Af幼 駕lanesl-3)と る い は 増 殖 停 止 後(lane2)の 試 薬 にIAAを 酸 化 還 元 状 態 酸 化 型 へ 移 行 す る 含 ま な い 培 地 で 生 育 さ せ た 培 養 液 にALA(上 部 パ ネ ルlanes1-5)を 過 性 のH500株(H500乃 部 パ ネ ルlanes1・5)、 例P) も し 添 加 し た 。 添 加 後 、Omin(lane1)、1min(lane2) 、3min(1ane3)、10min(lane4)、20min(lane5)に サ ンプ リ ング を行 っ た。 また 、 Iane6は にサ ンプ リ ング を行 っ た。 こ れ ら 水 を 添 加 し た コ ン ト ロ ー ル で あ り 、20min後 の 全 て の サ ン プ ル に は 、AMS処 理 を行 っ て い る。 一18一 3.ヘ ム 欠 乏 状 態 で の 分 泌 タ ン パ ク 質 のSS結 合 形 成 不 全 プ ロ トヘ ム欠 損 状 態 でDsbAは ヘ ム欠 損 状 態 で はDsbAに 、還 元 型 つ ま り不 活性 状 態 で 蓄積 した 。 す る と、 よる分 泌 タ ンパ ク質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 が起 こ らな い と予 想 され る。 そ こで 、 分 泌 タ ンパ ク質 で あ り ジス ル フ ィ ド結 合 を1つ もつ β一 ラ ク タマ ー ゼ の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 を調 べ た 。 β一 ラ ク タマ ー ゼ は ジ ス ル フ ィ ド 結 合 が な くて も安 定 な構 造 を維 持 で きる こ とが知 られ て お り、分 泌 タ ンパ ク質 内 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 を調 べ る の に適 して い る(76)。 〃伽A変 異 株 に、 痂 遺 伝 子 を持 つ プ ラス ミ ドを導 入 し、 プ ラ ス ミ ドか ら β一 ラク タマ ー ゼ を発 現 させ た。ALA除 後 、12時 、24時 間後 に は β一 ラ ク タマ ー ゼ の約50%が 去 還 元 型 で存 在 し(Fig.3,lane4) 間後 で は ほ ぼ全 て の β一 ラ ク タマ ー ゼ が還 元 型 で蓄 積 して い た(lane5)。 つ ま り、ヘ ム 欠損 状 態 で長 時 間細 胞 を増 殖 させ る と、 β一 ラ ク タマ ー ゼ の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 不 全 が 起 こ る こ とが 明 らか とな っ た(lane2-5)。 通 常 通 りに ジス ル フ ィ ド結 合 が 形 成 され て い た(lane1)。 一 方 、野 生 株 中 で は、 この よ うに、 ヘ ムが 欠 損 して い る と分 泌 タ ンパ ク質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 が 不 全 に な る。 つ ま り、 ヘ ム は、 DsbAに よ る分 泌 タ ンパ ク質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 に必 須 で あ る こ とが 明 らか に なった。 a 騨 B = 5 蝋 4 0 鋤 0 2 鋤 3 Fig.3.ヘ ム 欠 損 状 態 で は β 一 ラ ク タ マ ー ゼ の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 不 全 が 起 こ る 野 生 株(LE39勿lane1)、hα 現 す る プ ラ ス ミ ド(pSSI)を πA欠 損 変 異 株(H500∫lanes2-5)に 導 入 し 、 リ ン酸 緩 衝 液(pH7.5)を いL一 グ ル コ ー ス 培 地 中 で 、wash後 )、12時 間(lane4)、24時 い る 。 各 サ ン プ ル は 、IAAで 、8時 間(lane5)生 間(lane1)、0時 β 一 ラ ク タ マ ー ゼ を発 添 加 したALAを 間(lane2)、6時 育 させ た 。 こ の 間 ・ 適 宜dilutionを 処 理 した 後 、 非 還 元 状 態 のSDS-PAGEを ブ ロ ッ テ ィ ン グ に よ り検 出 し た 。 一19一 含 まな 間(1ane3 行 って 行 い ・ ウエ ス タ ン 4.キ ノ ン欠 乏 状 態 で もDsbAは 還 元 型 で 蓄積 す る 次 に、 他 の呼 吸 鎖 欠損 変 異株 で も同様 の現 象 が見 られ るの か を調 べ る ため 、私 は 呼吸 鎖 キ ノ ンの変 異 株 を用 い た。 大 腸 菌 呼 吸 鎖 の末 端 酸 化 酵 素 は、 キ ノー ル酸 化 酵 素 で あ り、 好 気 的状 態 で 生 育 して い る大 腸 菌 内 で は 、最 終 的 に キ ノー ル か ら酸 素 に 電子 が 受 け渡 され る。 そ の結 果 生 じる キ ノ ンは 、 クエ ン酸 回路 か ら生 成 す るNADH や コハ ク酸 か ら、膜 表 在 性 内 在性 の 脱 水 素 酵 素 を介 して電 子 を受 け取 り、 キ ノ ー ル とな る。 この よ う に、 呼吸 鎖 キ ノ ンは呼 吸 鎖 の脱 水 素 酵 素 と末 端 酸 化 還 元 酵 素 の 問 の 電 子 伝 達 を媒 介 して い る。 ま た、 大 腸 菌 の呼 吸 鎖 キ ノ ンに はユ ビキ ノ ン とメナ キ ノ ンが 存 在 し、好 気 的 に生 育 してい る状 態 で はユ ビキ ノ ンが 、 嫌 気 的 に生 育 して い る状 態 や 、静 止 状 態 で は、 メナ キ ノ ンが 優 先 的 に使 用 され る(77)。 まず 、 ユ ビキ ノ ンの生 合 成 に欠損 を持 つμb船変 異株 を用 い て、好 気 的 に生育 して い る大 腸 菌 内 のDsbAの datanotshown)、 状 態 を調 べ たが 、DsbAの また 、耀 ηA変 異株@b1+)で か っ た(datanotshown)。 還 元 型 の蓄 積 は わず か で あ り( は、DsbAの 還 元 型 は全 く見 られ な そ こで 両 キ ノ ンは相 補 的 に働 くの か も しれ ない と考 え、 ユ ビ キ ノ ン ・メ ナ キ ノ ンの両 方 を欠損 して い る二 重 変 異株 を用 い る こ とに した 。 ユ ビキ ノ ン、 メ ナ キ ノ ンの生 合 成 系 に欠損 を持 つ μb訊420配 飢A二 用 い た。 訪 船420変 重 変 異株(77)を 異 は 、泌 班 遺 伝 子 産 物(PHBoctaprenyltransferase)の p-hydroxybenzoate(PHB)に 対 す るKm変 異 で あ り、基 質 との 親和 性 を減少 させ る (78)。 そ の 結 果 、 通 常 細 胞 内 に存 在 す る程 度 の 濃 度 のPHBか 成 で きない 。 しか し、PHBが 基質 らは、 ユ ビ キ ノ ン を合 過 剰 に存 在 す る と活性 を発 揮 で きる ため 、培 地 にPHB を添 加 す る こ とに よっ てユ ビキ ノ ン合 成 欠損 を補 う こ とが で きる(78)。 キ ノ ン を枯 渇 させ た と きの状 態 を調 べ た い の で 、PHBを そ の後 のDsbAの 状 態 を調 べ た。 まず 、PHBを に よっ てPHBを 取 り除 き、PHBを 取 り除 く操 作 を行 って 、 添 加 した培 地 中で培 養 後 、wash操 作 含 ま ない培 地 中 で培 養 を行 っ た。 ま た、培 地 中 に は、 エ ネ ル ギ ー 源 と して グ ル コー ス を 、そ して培 養 液 を中性 付 近 に保 つ ため リ ン酸 緩衝 液 を加 えた 。 す る と、wash後2時 間 は野 生株 と同様 の 速 度 で増 殖 したが 、 さ ら に生 育 させ る と、 お そ ら くキ ノ ンの 欠 乏 に伴 って 、生 育 速 度 が遅 くな っ た(Fig.4パ ー20一 不 ルA)。 め(Fig.4パ こ の 第 二 の 生 育 速 度 に 入 る 頃(約3時 ネ ルB,lane3)、PHB除 と し て 蓄 積 し た(Fig.4パ 去 か ら12時 らDsbAの 砺+耀 還 元 型 で 蓄 積 し て い る 状 態 の 砺A耀 ネ ルC,lanes1-5)。lane6は η+株 中 で はDsbAは 還元型 常 ネ ルB,lanesa,b)。 ηA変 異 株 に 、PHBを ン 生 合 成 を 再 開 さ せ た と こ ろ 、 蓄 積 し て い た 還 元 型DsbAが た(Fig4パ 還元型が現れ始 間 後 に は 、 全 て のDsbAは ネ ルB,lane6)。isogenicな に 酸 化 型 に 保 た れ て い た(Fig.4パ DsbAが 間 後)か 、PHBを 再 び酸 化 型 へ と変換 し 溶 か し て い る 溶 媒(EtOH)を た コ ン ト ロ ー ル で あ る 。 こ の よ う に 、 両 キ ノ ン を 欠 乏 さ せ る とDsbAは し た 。 ヘ ム ば か り で な く 、 キ ノ ン も 、 細 胞 内 でDsbAを で あ る こ とが 明 ら か と な っ た 。 一21一 加 えユ ビ キ ノ 加 え 還元 型 で蓄 積 酸 化 型 に 維 持 す る た め に必 要 A1 ㎝ ﹀摺コΩ﹂コ↑ 〆a 購 ubiAmenA 0.01 0200400600 800 Timeafterwash(min) ab123456 噸臨 ● 潮劇 ●c■D朔 闘静 C 鱒 蜘 一red -ox 轍 降 縞 123456 (PHB》 嶋 噛 騨」 の 齢 輔鱒 痢醐 ゆ ・-red 轄 一 一齢 一 〇X 013102020(min》 Fig.4.DsbAは ユ ビ キ ノ ン 、 メ ナ キ ノ ン欠 損 状 態 で も還 元 型 で 蓄 積 す る (バ ネ ルA)野 生 株(AN387)、 の 増 殖 曲 線PHBを πb伍 〃3θ πA;変 異 株(AN384;AN387μbfA420〃 軍 飢A401) 含 む リ ン酸 緩 衝 液 を 添 加 し たL一 グ ル コ ー ス 培 地 で あ らか じめ 生 育 さ せ たAN387株(○)、AN384株(●)を 作 の 後 、PHBを 含 ま ない培 地 中 で増 殖 させ た 増 殖 曲 線 で あ る 。 縦 軸 は培 養 液 の 濁 度 を 、 横 軸 はwash操 作 後 の 経 過 時 間 を表 し て い る 。 約2時 (パ ネ ルB)DsbAの 間 でdiludionを 、wash操 行 った 。 還 元 型 の 蓄積 各 サ ン プ ル の 番 号 は 、(A)の パ ネ ル の 矢 印 の番 号 と 一 致 し て お り、 各 矢 印 の 示 す 時 点 で サ ン プ リ ン グ を行 っ た 。lanesa,bはAN387株 lanes1-6はAN384株 を示 す 。 全 て の サ ン プ ル は 、TCA処 理 後 、AMSで 態 でSDS-PAGEを 行 っ た。 (パ ネ ルC)PHBを 添 加 す る と 、 蓄 積 し て い た 還 元 型DsbAは ネ ル(A)の 矢 印4の 状 態 のAN384株 の 培 養 液 に 、PHBを -22一 、 処 理 し非 還 元 状 再 び酸 化 され る 添 加 し た 。 添 加 後 、Omin( パ lane1)、lmin(lane2)、3mhl(lane3)、10min(lane4)、20mhl(lane5)で グ を 行 っ た 。 ま た 、lane6は 、 今 回 使 用 し たPHB溶 サ ン プ リ ン ル で あ り 、 添 加 後20min(lane6)で 液 の 溶 媒EtOHを 添 加 した コ ン トロ ー サ ン プ リ ン グ を 行 っ た 。 全 て の サ ン プ ル は 、AMS で 処 理 して い る 。 5.キ ノ ン欠 損 状 態 で も分 泌 タ ン パ ク 質 のSS結 次 に諭A耀 合 形 成不 全 が起 こ る ηA変 異 株 内 で の分 泌 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 を見 た。 hθ〃凶 変 異 株 の時 と同様 、 プ ラス ミ ドよ りβ一 ラ ク タマ ー ゼ を発 現 させ 、PHBを 取 り 除 い た培 地 中 で生 育 を続 け た 。 す る と、PHBを 除去 後 、12時 間 で β一 ラク タマ ー ゼ の 還 元 型 が 蓄 積 し始 め た(datanotshown)。 従 って 、ユ ビキ ノ ン ・メ ナ キ ノ ン も、 ヘ ム と同様 に、分 泌 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 に必 要 で あ る こ とが 明 らか とな っ た。 6.呼 吸 鎖 は 、DsbAの 効 率 的 な酸 化 に 必 要 で あ る これ らの結 果 よ り、 ヘ ム 、 キ ノ ンな どの 呼吸 鎖 構 成 成 分 は 、細 胞 内 のDsbAを 酸化 して活 性 状 態 に保 つ た め に必 須 で あ り、 また分 泌 タ ンパ ク質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 に必 要 で あ る こ とが 明 らか とな った 。 とこ ろ で、 細 胞 の増 殖 が停 止 す る と、 呼吸 鎖 欠損 状 態 で も還 元 型DsbAは 酸化型 に 移 行 して い っ た。 増 殖 が停 止 す る頃 に は、新 生 タ ンパ ク質 の合 成 量 が低 下 す る。 即 ちDsbAが 働 い て還 元 され る機 会 が減 少 す る と予 想 され る。 そ こで 、増 殖 中 の細 胞 を含 む培 養 液 に タ ンパ ク質合 成 阻 害剤 ク ロ ラム フ ェニ コー ル を添 加 して 、 タ ンパ ク 質 合 成 が 停 止 した状 態 を人工 的 に作 り出 し、DsbAの 舵吻A変 異 株 でDsbAの ル(Cm)を 還 元 型 が 蓄積 して い る状 態 の細 胞 に、 ク ロ ラム フ ェニ コー 加 え る と、 ゆ っ く りとだ が還 元 型DsbAが ルB,lanes1-4)。40分 Cmの 状 態 を調 べ た 。 後 、DsbAは 酸 化 型 へ と移 行 した(Fig.5パ ほ とん ど全 て酸 化 型 と な った(パ ネルB,lane4)。 代 わ りに水 を加 えた コ ン トロ ー ルで は、DsbAの た(パ ネ ルA,lanes1-4)。 ネ 酸 化 型 へ の 移行 は見 られ なか っ 同様 に、45協 変 異株 で も・Cmを 加 え る と還 元 型DsbAは 部 分 的 なが ら、 明 らか に酸 化 型 に移行 した(パ ネルC,lanes1-4)。 -23一 こ れ らの結 果 か ら、 タ ンパ ク質 合 成 量 が減 少 す る と、 還 元 型DsbAは が 、 酸 化 され る こ とが わか っ た。DsbBや 地 中 の低 分 子 酸 化 剤 等 に よっ てDsbAは 非 効 率 的 にだ 呼吸 鎖 とは独 立 に、 お そ ら く空気 酸 化 や培 ゆ っ く り と酸 化 され る よ うだ 。 しか し、 この 酸 化 は非 効 率 的 で あ り、 タ ンパ ク質 合 成 が停 止 して い る と きに しか効 果 が見 られ な い 。 逆 に、増 殖 中、 盛 ん に タ ンパ ク質 合 成 が行 わ れ 、基 質 が過 剰 に存 在 す る と酸 化 型 のDsbAは 基 質 と相 互作 用 してす ぐに還 元 され て しま う。 よっ て 、 そ れ に打 ち勝 つ 効 率 的 な酸 化 機 構 が 必 要 と され る の だ ろ う。 この効 率 的 な酸 化 に は、 呼 吸 鎖 機 能 と DsbBが 必 須 だ と考 え られ る。 A1234 H20r● ● ●●G■ ●-red ψemA)_OX B Cm 噂 一red (hemA)鱒 囎 鐸 卿一 〇x C Cm鱒 ㌃ 齢 趣 鱒 一red (dsわ8)瀞 一 一一 一〇X O102040(min) Fig.5.タ ン パ ク 質 合 成 阻 害 後 のDsbAの (パ ネ ルA,B)㎞A欠 損 変 異 株(H500;パ 再 酸 化 ネ ルA,B)を ス 培 地 で 生 育 さ せ た 状 態 の 培 養 液 に 、H20(パ B)を ネ ルA)、 用 い 、ALAを 含 ま な いL一 グ ル コ ー ク ロ ラ ム フ ェ ニ コ ー ル(パ ネル 添 加 し た 後 、Omin(lane1)、10min(lane2)、20min(lane3)、40min(lane4)で サ ン プ リ ング を行 っ た 。 (パ ネ ルC)45認 欠 損 変 異 株(SS141ρ パ ネ ルC)を 用 い 、L一 グ ル コ ー ス 培 地 で 生 育 させ た 状 態 の 培 養 液 に ク ロ ラ ム フ ェ ニ コ ー ル を添 加 し た 後 、 パ ネ ル(A),(B)と ン グ を行 っ た 。 一24一 同様 に サ ンプ リ 7.キ ノ ン 欠 損 状 態 でDsbBは 機 能 を失 う 以 上 の 結 果 で 、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で か つ 増 殖 し て い る 細 胞 内 で はDsbAが 積 す る こ と が 示 さ れ た 。 次 に 、DsbBに の はDsbBで 対 す る 影 響 を 調 べ た 。DsbAを あ る こ と か ら 、 呼 吸 鎖 欠 損 の 影 響 は 先 にDsbBに ま ず 、DsbBに 還 元 型 で蓄 対 す る 抗 体 を 作 成 し た 。 従 来 、DsbBは 直接酸化す る 現 れ る と予 想 さ れ る 。 遺 伝 子 と して は 同 定 さ れ て い た が 、 タ ン パ ク 質 自 体 は 、 エ ピ ト ー プ タ グ 配 列 を付 け た 融 合 タ ン パ ク 質DsbB-His6Mycと し て し か 検 出 さ れ て い な か っ た(31)。(な 保 持 し て い る 。)私 残 基)を は 、DsbBのC末 お 、DsbB-His←MycはDsbB活 性 を 端 ア ミ ノ 酸 配 列 に 相 当 す る 合 成 ペ プ チ ド(14 作 成 し、 そ れ に 対 す る 兎 ポ リ ク ロ ー ナ ル 抗 体 を作 っ た 。 抗 血 清 は 、 抗 原 ペ プ チ ドを セ フ ァ ロ ー ス ビ ー ズ に カ ッ プ リ ン グ した カ ラ ム を用 い て ア フ ィニ テ ィ ー精 製 を行 っ た 。 こ の 精 製DsbB抗 体 を 用 い て 、 ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を 行 い 、 菌 体 内 のDsbB を 検 出 し た 。 結 果 をFig.6に 示 す 。 培 養 液 をTcAで に よ る 修 飾 、 非 還 元 状 態 で のSDS-PAGEを ン ドが 、DsbB抗 処 理 し た 後 、SH基 行 っ た 。 す る と 、 約23kDaの 体 で 検 出 さ れ た(Fig.6パ ネ ルA,1ane3)。45認 ス ミ ド を 導 入 し た 細 胞 で は 、 こ の バ ン ド は 濃 く な り(パ 欠 損 変 異 株 で は 消 失 し て い た(パ ドがDsbBタ ネ ルA,lane1)。 ン パ ク 質 で あ る と 同 定 し た.な と 、 相 当 す る バ ン ド は 約21kDaの 遺 伝 子 を もつ プ ラ ネ ルA,lane2)、45bB遺 修 飾 試 薬 と し てLへAを ネ ルC,lane3)現 サ ン プ ル で み ら れ た 移 動 度 の 減 少 は 、DsbBの6つ る と 、PHBを 約25kDa)が 、PHBを 間 後(lane6)、4時 処 理 し た 後 、SDS-PAGEを 取 り 除 い て か ら2時 現 れ(Fig.6パ 用 い る 理 の シ ス テ イ ンの う ち ジ ス ル フ ィ ド パ ネ ル 共 通)に を 含 む 倍 地 中 で 生 育 さ せ 、wash後 TCA,AMSで バ ン よ っ て 修 飾 され た た め で あ る と考 え れ られ る 。 態 を 調 べ た 。 結 果 をFig.61ane4-8(各 間 後(lane5)、3時 伝子 れ た の で 、AMS処 次 に 、 μ肱4〃2θπA変 異 株 を 用 い 、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 の 細 胞 内 で のDsbBの 2時 分子量のバ 以 上 よ り 、 こ の 約23kDaの お 、SH基 位 置 に(パ 結 合 を 形 成 し て い な い も の がAMSに 修 飾 試 薬AMs 示 す 。 助 必 肥 ηA変 異 株 をPHB 含 ま な い 培 地 中 で 培 養1時 間 後(lane7)、5時 行 いDsbB抗 酸 化 還 元状 間 後(lane8)の 体 で 検 出 し た(パ 間 後(lane4)、 サ ンプ ル を、 ネ ルA)。 す 間 後 、 移 動 度 の 遅 い 、 還 元 型 と 思 わ れ る バ ン ド( ネ ルA,lane5;red)・3時 -25一 間 後 ・ 高 分 子 量(分 子 量 約43 kDa)の バ ン ドが 現 れ は じ め(パ ネ ルA,lane6;DsbA-DsbB)、4時 間 後 に は通 常 の 移 動 度 の バ ン ドは 消 え た(パ ネ ルA,lanes7,8)。 AMSの 代 わ り にIAAを 用 い てSH基 の バ ン ドの 消 失 に 伴 い 、 約41kDaの を 修 飾 し た 場 合 に も 、 正 常 な 位 置(約21kDa) 位 置 に バ ン ドが 現 れ た(datenotshown)。 この サ ン プ ル に 還 元 剤 β 一 メ ル カ プ トエ タ ノ ー ル を 加 え て ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 還 元 し 、 還 元 状 態 で のSDS-PAGEを kDaの 行 う と 、 こ の 高 分 子 量 の バ ン ド は 消 失 し 、DsbBは21 バ ン ド と し て 現 れ た(Fig.6パ こ の 結 果 よ り 、Fig.6で ネ ルC)。 見 ら れ た 高 分 子 量 の バ ン ド(DsbA-DsbB)はDsbBを ス ル フ ィ ド複 合 体 で あ る と 考 え ら れ る 。 こ の よ う に 、 細 胞 内 のDsbBは 含 むジ キ ノ ンの 欠 損 に 伴 っ て 一 旦 還 元 さ れ 、 次 い で ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 介 し た 複 合 体 を 形 成 す る こ と が わ か った 。 次 に 、 同 じ サ ン プ ル をDsbA抗 出 し た(Fig,6パ DsbAは ネ ルB)。 体 で ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を 行 い 、DsbAを す る と 、PHBを 取 り 除 い て か ら3時 一 部 が 高 分 子 量 の バ ン ド と し て 検 出 さ れ(パ 間 後(lane6)で ネ ルB,lanes6-8)、DsbB抗 検 、 体 で 見 ら れ た バ ン ドの 位 置 と 一 致 し た 。 こ の 高 分 子 量 の バ ン ドが 出 現 し て か ら 、 還 元 型DsbAの 蓄 積 が 始 ま っ て い た(パ 体 はDsbA-DsbBジ ネ ルB,lanes7,8)。 こ れ ら の こ とか ら、 こ の 複 合 ス ル フ ィ ド複 合 体 で あ る と 予 想 さ れ た 。 一26一 A19345678 鞍 講 嚇 幽 集Dsb痔DsbB ・ 碁γ ,, 竺 画 ㌧ ;・ 読 ・ 繕 =騨 B コDsbB 一DsbA -DsbB 』6b32=騨]DsbA 縣 簾 C ㌧総 説 ・唱 ゴ ー 345678 一DsbB Fig.〔Lキ ノ ン 欠 損 状 態 のDsbBへ の 影 響 パ ネ ル(A) ,(B),(C)の サ ン プ ル 番 号 は 、 共 通 で あ る 。 45認 欠 損 変 異 株(TA58廊 わB=∫c鶴Iane1)と した 野 生 株(CU141/pSS39∫lane2)、 (AN387;lane3)を CU141/pSS39株 DsbBを 、DsbBを μわ船 〃28η 、4変異 株(AN384∫lanes4-8)と 用 い て 、PHBと リ ン 酸 緩 衝 液 を 含 むLグ の 培 養 液 に は 、IPTGを は 、wash操 酸 緩 衝 液 を 添 加 し たL一グ ル コ ー ス 培 地 で1時 間(lane7)、5時 (パ ネ ルA)でlane1-3はDsbBタ を示 す 。(パ ネ ルB)で 間(lane8)生 ル コ ー ス 培 地 で 生 育 させ た 。 作 の 後 、PHBを 間(lane4)、2時 ン パ ク 質 の 検 出 を 、lane4-6は 殿 後 、AMS処 一27一 遺 伝 子 か ら、 含 まな い 、 リ ン 間(lane5)、3時 間 育 させ た。 キ ノ ン 欠 損 状 態 で のDsbAの (A),(B)の 各 サ ン プ ル は 、TCA沈 導入 そ の野 生 株 添 加 し 、 耽 プ ロ モ ー タ ー 下 の45協 過 剰 に 発 現 させ た(lane2)。AN384株 (lane6)、4時 発 現 す る プ ラ ス ミ ド(pSS39)を キ ノ ン 欠 損 状 態 で のDsbB 検 出 を示 す 。 理 を 行 い 、 非 還 元 状 態 でSDS-PAGEの 後、 DsbB抗 体(パ ネ ル(A))で 、 ま た 、DsbA抗 行 っ た 。 パ ネ ル(A)のDsbBの 体(パ ネ ル(B))で 、 ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を 還 元 型(red)の す ぐ上 部 に 存 在 す る バ ン ド、 パ ネ ル(A)に 見 ら れ る 高 分 子 量 の バ ン ド(DsbA-DsbB約43kDa)の す ぐ 上 部 に 存 在 す る バ ン ド、 お よ び パ ネ ル(B)に 見 ら れ る 高 分 子 量 の バ ン ド(DsbA-DsbB♪ 約43kDa)の す ぐ上 部 に存 在 す る バ ン ドは い ず れ も バ ッ ク グ ラ ウ ン ドで あ る 。 (パ ネ ルC)DsbBの 発 現 量 は 正 常 で あ るTCA沈 殿 後 、IAA処 β 一 メ ル カ プ トエ タ ノ ー ル で 処 理 し、 還 元 状 態 でSDS-PAGEを い て ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を 行 っ た 。DsbBの 理 を行 っ た サ ンプ ル を 行 っ た 後 、DsbB抗 バ ン ド(DsbB;約21kDa)の 体 を用 上 部 に存 在 す る バ ン ドは バ ッ ク グ ラ ウ ン ドで あ る 。 上 記 で検 出 され た複 合 体 がDsbA-DsbB複 御θη、4変異 株 をPHBを 態 の 細 胞 か ら、TCA沈 PAGEを 合 体 で あ る こ とを確 か め る ため に、㍑b1、4 含 ま ない 培 地 中で10時 殿 後IAA処 間培 養 させ 、 複 合 体 を形 成 して い る状 理 を行 っ たサ ンプル を調 製 し、 二次 元 のSDS- 行 った 。 まず 、 一 次 元 目を非 還 元状 態 で 、 次 に二 次 元 目 を還 元 状 態 で泳 動 した(Fig.7)。 す る と、対 角 線 か らはず れ た、複 合体 由 来 で あ る と思 わ れ る ス ポ ッ トが 、DsbA抗 体 を用 い た ウエ ス タ ンブ ロ ッテ ィ ング(Fig.7,パ を用 い た ウエ ス タ ンブ ロ ッテ ィ ング(Fig.7,パ 体 ネル4)で 検 出 され た 。 これ らの ス ポ ッ トの 二 次 元 目の移 動 度 は、 そ れ ぞ れDsbA、DsbBの が 、DsbAとDsbBか ネ ル2)、DsbB抗 移動 度 と一 致 して お り、複 合 体 ら構 成 され て い る こ とが確 認 で きた 。 一 方 、 野生 株 で は 、 この よ うな ス ポ ッ トは現 れ なか った(Fig.7,パ 態 で は、DsbBはDsbAと ネル1,3)。 この結 果 よ り、 キ ノ ンの欠 損 状 ジス ル フ ィ ド結 合 を介 した複 合体 を形 成 す る こ とが 明 らか とな っ た。 ヘ ム の欠 損 状 態 で も、 同様 で あ った(datanotshown)。 以 上 の結 果 か ら、 キ ノ ンの 欠 乏 に伴 って次 の現 象 が起 きる と考 え られ る 。 キ ノ ン の 欠 乏 に伴 いDsbBは 還 元 され 、DsbAと 複 合体 を形 成 して 、 そ の状 態 で機 能 を停 止 して しま う。 そ して 、細 胞 内 の全 て のDsbBはDsbAと 能 を失 う。 そ の後 、DsbBに 比 べ て過 剰 に存 在 す るDsbAは 複 合体 を形 成 した状 態 で機 、再 酸 化 され ず 、 還 元状 態 で 蓄 積 す る。 これ らの 実験 結 果 よ り、 呼吸 鎖 の 欠損 の影 響 は まずDsbBに と、 ま た、 呼 吸 鎖 が欠 損 して い る と、DsbBが は機 能 を失 う こ とが 明 らか とな っ た。 一28一 再 酸 化 され ず にDsbA/DsbBシ 現れ るこ ス テム 1stD而ension(Non・reducing) 、 ● 2 1・ ◎ 覧 ● む ノ! 欄馳 驚 o 、 掌、 ⇔ ㌦ Y唯 6 職 、 3 (Oに } O塾唱 りΦ= ︾ 仁O嶋 ω=O¢﹂傭 O ◎¢N o 一 「D \ 燕熱 、・. 噺 呼η ・ る リ 蝿 レ ●r「b 、 Fi&7.高 ま 茎 譲∵撫鶉 塾 メ㍗'蜘噛! Wildtype コ け '1蟻灘 の 個 一mθ ρA一 分 子 量 の 複 合 体 はDsbAとDsbBの 分 子 間 ジ ス ル フ ィ ド結 合 に よ る もの で あ る 野 生 株(AN387∫ パ ネ ル1,3)と μ玩A耀 ηA変 異 株(AN384;パ を 含 ま な い 、 リ ン酸 緩 衝 液 を 含 むL一 グ ル コ ー ス 培 地 で10時 ネ ル2,4)を 処 理 後 、IAAで 用 い 、PHB 間 培 養 し た 培 養 液 を 、TCA 処 理 して 非 還 元 状 態 で 一 次 元 目 のSDS・PAGE(1stD㎞ension)を 後 、 泳 動 ゲ ル の レ ー ン を き りだ して β 一 メ ル カ プ トエ タ ノ ー ル(0,14M)を 液 中 、 室 温 で30min間 還 元 剤 処 理 を行 い 、2次 行 っ た 。 泳 動 後 、DsbA抗 体(パ 含 むSDS溶 元 目 のSDS-PAGE(2ndDimension)を ネ ル1,2)、DsbB抗 テ ィ ン グ を行 っ た 。 矢 印 は 、DsbA(パ 行 った 体(パ ネ ル2)、DsbB(パ ネ ル3,4)で ネ ル4)の ウエ ス タ ンブ ロ ス ポ ッ ト を表 して い る。 8.ま と め 以 上 の結 果 よ り、Dsbシ ス テ ムが 呼 吸 鎖 か ら酸化 力 を得 てい る こ とが 、 世 界 で初 め て 明 ら か に な っ た 。 こ れ ら の 結 果 はProc.Nat1.Acad.Sci.US.A(1997)9711857一 11862に 掲 載 され た 。 一29一 2.2.DsbBと 呼 吸 鎖 DsbA/DsbBに よる ジス ル フ ィ ド結 合 の 形 成 サ イ ク ル に、 呼 吸 鎖 が 関 与 す る こ とが 明 らか とな っ た の で 、次 に、DsbBの 各 シス テ イ ン残 基 の 酸 化 還 元状 態 を詳細 に解 析 し、 呼 吸 鎖 の ター ゲ ッ トと な る シス テ イ ンの 同 定 を試 み た。 1.DsbBの 細 胞 内 で の状 態 ま ず 、DsbBの 細 胞 内 で の 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ た 。DsbBは4回 ク 質 で 、 分 子 内 に シ ス テ イ ン 残 基 を6つ Cys130)が 膜 貫 通 型 の 膜 タ ンパ 持 ち 、 そ の う ち4つ(cys41 ,cys44,cyslo4, 機 能 に 必 須 で あ る 。 こ れ らの 必 須 シ ス テ イ ン は全 て ペ リ プ ラ ズ ム 側 に 配 置 し て お り 、cys41,cys44はDsbBの 第 一 ペ リ プ ラ ズ ム 領 域 に 、cyslo4,cys130は ニ ペ リ プ ラ ズ ム 領 域 に 存 在 す る 。 そ の う ちcys41,cys44はcxxcモ Val-Leu-Cys44)を て 、DsbBは 形 成 し て い る 。DsbBの チ ー フ(cys41- 酸 化 還 元 状 態 につ い て は、 以 前 岸 上 らに よ っ 細 胞 内 で 少 な く と も 一 つ ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 持 つ こ と の み 示 さ れ て い た 。 私 は 、AMSを 用 い たSDS-PAGEで ま ず 、DsbBの AMS修 第 フ リ ー の(ジ 飾 後 のSDS-PAGEの 、 細 胞 内DsbBの 酸 化 還 元 状 態 を 詳 し く調 べ た 。 ス ル フ ィ ド結 合 を 形 成 し て い な い)シ 移 動 度 で見 分 け る こ とに よ っ て、各 シス テ イ ンペ アー の 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ よ う と 試 み た 。 そ の た め に 、DsbBの み 合 わ せ でSerに 置 換 し た 一 連 の 変 異 体DsbBを に 置 換 さ れ た か は 、 カ ッ コ 内 に4つ 各Cys残 DsbB-His6-Mycを 基 をい ろ い ろ な組 作 成 した 。 ど の シ ス テ イ ン が セ リ ン の 必 須 シ ス テ イ ンcys41,cys44,cyslo4,cys130 を 順 番 に 並 べ て 示 す 。 例 え ば 、 野 生 型 はDsbB【CCCq、Cys41をSerに 体 はDsbB【SCCC1と ス テ イ ンの数 を 置 換 した 変 異 示 す 。45協 欠 損 変 異 株 に 、 野 生 型 も し く はSer置 換 変 異 体 の コ ー ド し た プ ラ ス ミ ド を 導 入 し発 現 さ せ た 。 様 々 な 数 の シ ス テ イ ン を 持 つDsbBの 全 て の ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 還 元 し 、AMS修 飾 後 の 移 動 度 を 調 べ た 。 全 て の ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 還 元 す る た め に 各 種DsbB、 DsbB[CCCq,DsbB[SCCq,DsbB[SSCq,DsbB[CCSS],DsbB[CSSS]を 細 胞 の 全 タ ン パ ク 質 をTCA処 含 むTrisbuffer(pH8.0)で を 取 り 除 き 、AMSを 発 現 して い る 理 で 完 全 に 変 性 さ せ 、 変 性 状 態 の ま ま 、100mMDTrを イ ン キ ュ ベ ー ト し た ・ そ の 後 ・ 再 びTCA沈 含 むSDS溶 液 に 溶 か し てAMS修 -30一 殿 を 行 っ てDTr 飾 を 行 い 、 非 還 元 状 態 のSDS- PAGEに か け た ・ 結 果 をFig.8に 示 す 。 す る と 、DsbB【CCCq(Fig.81ane2;red4), DsbB[SCCq(lane3;red3),DsbB[SSCq(lane4;red2),DsbB[CCSS】(lane5,red2), DsbB[CSSS](lane6;red1)は そ れ ぞ れ 、 保 有 して い る シ ス テ イ ン残 基 の 数 に 対 応 し た ラ ダ ー 状 の 泳 動 パ タ ー ン を 示 し た 。Fig.8の DsbBの 活 性 に 必 須 な4つ パ ネ ル 端 に 記 載 し たredN(Nは の シ ス テ イ ン残 基 の 内 、N個 て 修 飾 さ れ た こ と を 示 す 。DsbBの6つ 数 字)は 、 の シ ス テ イ ン 残 基 がAMSに よっ の シ ス テ イ ン の 内 、 機 能 に 必 須 で は な い2つ の シ ス テ イ ン は 一 つ は 第 二 膜 貫 通 領 域 、 も う一 つ は 細 胞 質 領 域 に 存 在 す る た め 、 お そ ら く常 に 還 元 状 態 に あ る と 考 え ら れ る 。 従 っ て 、 実 際 の 修 飾 残 基 の 数 は 上 記 の 数 字(N)に2を 足 し た も の と な る 。 以 上 、Fig.8のlane2-6で に 必 須 な4つ 示 し た よ う に 、DsbBの の シ ス テ イ ン の 内 、 フ リ ー の シ ス テ イ ン の 数(N)が 活性 、移 動 度 で見 分 け ら れ る こ とが 明 らか と な っ た 。 次 に 、 こ の 移 動 度 の 違 い を 利 用 し て 、 細 胞 内 でDsbBが る の か を 調 べ た 。log-phaseま の 培 養 液 を 直 接TCAで Fig8,lane2-6の で 培 養 し た 野 生 型DsbB-His6-Mycを 処 理 し 、AMS修 発 現 して い る 細 胞 飾 の 後 、 非 還 元 状 態 のSDS-PAGEを バ ン ド を 移 動 度 の マ ー カ ー と し て 、 野 生 型DsbBの べ た 。 す る と 、red1よ 0個 ど の よ う な 状 態 を取 っ て い 酸 化 還 元 状 態 を調 り も低 い 位 置 に バ ン ドが 現 れ た(Fig.8,lane1,7)。 と 考 え ら れ る 。 こ の 結 果 か ら 、 正 常 な 細 胞 に お い て 、DsbBは2つ 結 合(即 ちcys41-cys44,cyslo4-cys130)を 行 っ た。 つ ま り 、Nは ジス ル フ ィ ド 形 成 し て い る こ とが 明 らか に な っ た 。 ま た 、DsbB[CCSS】,DsbB【SSCq変 異 体 に つ い て も 同様 に細 胞 内 の 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ た と こ ろ 、DsbB[SSCqはred2に 相 当 す る 位 置 に 現 れ 、DsbB[CCSS]はoxに 位 置 に 現 れ た 。 即 ちDsbB[SSCqは (Fig.8,lane8)、 一 方 、DsbB[CCSS]は 細 胞 内 で ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 形 成 し て い な い こ と ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 形 成 し て い る こ と(lane9)が 示 さ れ た 。 つ ま り 、DsbBのcyslo4,cys130間 cys44の の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 はcys41, 存 在 に 依 存 し て い る が 、DsbBのcys41,cys44間 Cys104,Cys130が がcyslo4,cys130を 相 当す る の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 は な く て も 起 こ る ・ こ の こ と は ・DsbBのCys41-Cys44ジ 酸 化 す る と の 岸 上 らの モ デ ル に 合 致 して い る 。 一31一 スル フィ ド 345 駆1二 67 8 9 。 _red4 red2 0X red1グ 囎 ox DsbB蜜 蜜 『 拶 ♂蜜が 重 Illl TCA-→DTT--AIMSTCA-AMS Fig.8AMS付 DsbB欠 加 後 のDsbBと そ 損 変 異 株TA164(45わB'=㎞ Cys130の ど れ か をSerに のCys1Ser変 異 体 の 電 気 泳 動 パ η)に 野 生 株DsbB-His6・Myc、 置 換 し たCys/Ser変 タ ー ン ま た はcys41,cys44,cyslo4, 異 体DsbB-His6-Mycを コ ー ドす る プ ラ ス ミ ド を 導 入 し た 。 ど の シ ス テ イ ン を セ リ ン に 置 換 し た か は 、 パ ネ ル 下 部 にDsbBの Cys41,Cys44,Cys104,Cys130を か っ こ 内 に 順 番 に 並 べ 、CysをC,SerをSと して 記 し た 。 DsbB【CCCq(lanes1,2and7多pSS51)、DsbB[SCCq(lane3∫pSS53)、DsbB【SSCq(lanes 4,8♪pTAK8、DsbB【CCSS】(lanes5,9∫pTAK10)、DsbB【CSSS](lane6;pTAK18)を る 細 胞 を 、L-glucose培 濃 度5%)全 地 中 で37度 で 生 育 さ せ 、TCAで タ ン パ ク 質 を 沈 殿 さ せ 、 ア セ ト ン で 洗 浄 後 、lane1,7,8,9に SDS-Tris-HCl-AMS溶 100mMDTrを 液 に 溶 か し た(TCA→AMS)。lane2-6に 含 むTrisbuffer中 処 理 し(終 つ い て は つ い て は 、 ア セ トン洗 浄 後 、 に 懸 濁 し て イ ン キ ュ ベ ー ト し て か ら 、 再 びTCA沈 殿 を行 い 、sDs-Tris-HCl-AMs溶 液 に 溶 か し た(TcA→DTr→AMs)。 のsDs-PAGEの 体 で ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を 行 っ た 。 パ ネ ル 横 のoxは 後 、Myc抗 元 処 理 を 行 っ て い な いDsbBを 数 字 の 数 だ け フ リ ー のCysが 2.DsbBの で 培 養 しlog-phaseま 発 現 す 、red1,red2,red3,red4は 存 在 す るD3bBを 各 サ ン プル は 非還 元状 態 還 活 性 に必 要 な シ ス テ イ ンの 内 、 示 す 。 どの シ ス テ イ ン が 、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 でDsbAと ジ ス ル フ ィ ド複 合 体 を 作 るのか μ尻A膨 ηA変 異 株 、加解A変 異 株 で 呼吸 鎖 欠損 状 態 で 生 育 して い る細 胞 中 で観 察 さ れ たDsbA-DsbB複 合 体 はDsbBの どの シス テ イ ン を使 っ て い た の だ ろ うか 。DsbBの 活 性 に必 須 な シス テ イ ン をセ リン に換 え た一 連 のDsbB変 の影 響 を調 べ た。 各 変 異 体DsbBを 株 を用 い 、PHBを DsbB複 異 体 を用 い 、複 合体 形 成 へ コ ー ドす る プ ラス ミ ドを導 入 した画 ん η飢A変 異 取 り除 い た倍 地 中で6時 間培 養 して キ ノ ン を欠 乏 させ 、DsbA- 合 体 の 形 成 を調 べ た 。結 果 をFig.9に 示 す 。 まず 、DsbB[CCCqで 一32一 は複 合 体 の 蓄 積 が 見 ら れ た が(lane2)、 変 異 体DsbB【CCSS]で か っ た(1ane3,4)。DsbB[SSCqで た(特 にlongexposureに (1ane10)。 は 複 合 体 と 思 わ れ る バ ン ドが 少 量 な が ら 検 出 で き よ っ て,lane6)。 が 見 ら れ た(lane10)の 次 に 、DsbB[CCCS]で に 対 し 、DsbB[CCSqで は複 合 体 のバ ン ド は 複 合 体 は 全 く検 出 で き な か っ た ま た 、DsbB【SCCq,DsbB[CSCqに さ れ た(datanotshown)。 は 、 複 合 体 の 蓄 積 は 全 く見 ら れ な つ い て も調 べ た が 、 共 に 複 合 体 が 検 出 以 上 の 結 果 か ら 、DsbB[CCSS],DsbB[CCSqで は 、DsbA- DsbBジ ス ル フ ィ ド複 合 体 が 全 く 検 出 で き な か っ た の で 、DsbBのcyslo4はDsbA- DsbB複 合 体 形 成 に 必 須 で あ る こ と が わ か っ た 。 つ ま り、DsbBのcyslo4はDsbA- DsbB間 ジ ス ル フ ィ ド結 合 のDsbB側 の シ ス テ イ ン で あ る と考 え られ る 。 こ の よ う に 、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で 形 成 さ れ る ジ ス ル フ ィ ド複 合 体 は 、 変 異 体DsbA[C33S]を に 検 出 さ れ たDsbA酸 化 反 応 中 間 体 と 同 様 、DsbBのcyslo4を 用いた時 使 用 して い る こ と が 明 らか と な っ た 。 3456 12 ドか ハ ぬ }鱒購 ア8910 ミめ し ・"帰 鳩 頗覇繭 鵬敵 Dsb舟DsbB)塗 囁 酢 晒 薩嶺 臨軸.噸 欄駒d騨 ・ 鱒 響 』` 畠 轟:二 ・ ∵ 呼噸 冠 ・ 怖 r 竪 0606 L二_」 一 S S C P a侮orwash■06■ 6 o Time (助D5bBICCCq で あ ミ1謡 ox 鱒 調 勝● 」 ● o翼 Fi&9DsbBのcyslo4は ε'・ 量 red2一 要 痢 脚 鱒 ■膨 」 lCCSC】ICCCS1 キ ノ ン 欠 乏 状 態 で のDsbA-DsbB複 合 体 の 形 成 に 重 る 必 船 耀 η、445詔 三 重 変 異 株TA162@fA420耀 ηA40145bB"㎞ η)にHis6-Mycタ グの つ い た DsbB[CCCq(lane1,2),DsbB【CCSS】(1ane3,4),DsbB【SSCq(lane5,6),DsbBICCSq (lane7,8),DsbB[CCCS】(lane9,10)を コ ー ド す る プ ラ ス ミ ドpSS51,pTA】 〈10,pTAK8, pSS55,pSS56を ト ラ ン ス フ オ ー ム し た 。 そ れ ぞ れ の 細 胞 は リ ン 酸 緩 衝 液 を 加 え たPHBを 含 むL-glucose培 地 中 でlog・phaseま い 培 地 中 で6時 間 培 養 し た(lane2,4,6,8,10)。 で 培 養 し(lane1,3,5'7・9)・wash後 一33一 全 て の サ ン プ ル はTCA,AMS処 ・PHBを 含 ま な 理 を行 っ て い る 。 そ の 後 、anti-Myc抗 DsbA-DsbB複 体 を用 い て ウエ ス タ ンブ ロ ッテ ィ ン グを行 っ た。 矢 印 は 合 体 の バ ン ドを 示 す 。 3.DsbBのcys41-cys44ジ ス ル フ ィ ド はDTT抵 次 に 、 膜 に 組 み 込 ま れ たNativeな 抗 性 を示 す 状 態 で は 、DsbBの 持 つ2つ の ジ ス ル フ ィ ド結 合 が 、 還 元 剤 を 加 え て も完 全 に 還 元 さ れ な い こ と を 見 い だ し た 。 つ ま り 、 DsbB[cccqを 発 現 し た 細 胞 、 あ る い は そ の 膜 分 画 に 還 元 剤DTrを 還 元 型 で あ るred4に は な ら ず 、DsbBはred2の 。 し か し 、 こ の よ う なDTrに 加 え て も、完 全 位 置 に 現 れ た(Fig.10,パ ネ ルA,lane3) よ っ て 完 全 に 還 元 さ れ な い 性 質(DTr抵 標 品 を 界 面 活 性 剤TritonX-100で 可 溶 化 す る と 失 わ れ 、DsbBは 抗 性)は 、膜 完 全 に 還 元 さ れ てred4 の 位 置 に 現 れ た(パ ネ ルA,lane4)。 次 に 、DsbB【ccss]を (Fig.10,パ ネ ルB)。 用 い て 同 様 にDTT処 理 の 実 験 を 行 っ てDTr抵 す る と 、DsbB[ccSS]に お け るCys41-Cys44はDTrを く還 元 さ れ な か っ た が(パ ネ ルB,lane3)、TritorO(-100を B,lane4)。 加 え て も全 加 え る と 還 元 さ れ た(パ ネ ル こ れ ら の 結 果 か ら 、DsbBのCys41-Cys44ジ 示 す こ と 、 ま た 、 こ のDTT抵 抗 性 を調べ た ス ル フ ィ ドがDTrに 抵抗 性 を 抗 性 は 界 面 活 性 剤 で 膜 成 分 を 可 溶 化 す る と失 わ れ る こ とが 明 らか と な っ た 。 DTrは 膜 透 過 性 の 還 元 剤 な の で 、 膜 がDsbBのcys41-cys44を え に く い 。 私 は 膜 成 分 中 の 呼 吸 鎖 が 、DsbBのDTr抵 考 え 、 呼 吸 鎖 欠 損 変 異 株 に お け るDsbBのDTr抵 4.DsbBのcys41-cys44のDTT抵 DTr処 抗 性 を調 べ た。 損 変 異45bB'勅 ηを導 入 して三 重 変 異体 を作 成 し し くはDsbB[CCSS】 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 の細 胞 内 のDsbBがDTr抵 ず 、 これ らの 大 腸 菌 をPHBを 抗 性 に関 与 す るの で は ない か と 抗 性 は 呼 吸 鎖 機 能 に依 存 し て い る 砺 ん η印A変 異 株 に さ らにDsbB欠 た 。 この 菌 株 にDsbB[CCCqも 保 護 して い る と は 考 を コ ー ドす る プ ラス ミ ドを導 入 し、 抗 性 を保 持 して い るか どうか を調 べ た。 ま 含 ま ない倍 地 中 で12時 理 した。 す る と、DsbB【CCCqはred4,DsbB【CCSS】 一34一 間培 養 した後 、 菌体 を直接 はred2の 位 置 に現 れ 、 DTTに よ っ て 完 全 に 還 元 さ れ る こ と が わ か っ た(datanotshown)。 鎖 欠 損 状 態 で 生 育 さ せ た 細 胞 か ら膜 を 調 製 し 、DTT抵 DsbB【CCCqを 次 に 、 同様 に 呼 吸 抗 性 を調 べ た。 この 時 、 発 現 し て い る 細 胞 か ら 膜 を 調 製 し て も 、 予 想 さ れ たDsbA-DsbB複 体 は 検 出 さ れ な か っ た 。 細 胞 を 直 接TCA処 合 理 す る と複 合 体 は 見 られ る こ とか ら、 細 胞 破 砕 に よ っ て 、 お そ ら く細 胞 質 な ど に 存 在 す る 還 元 的 な 因 子 が 、DsbA-DsbB複 合 体 に 働 け る よ う に な り 、 複 合 体 は 解 離 し た の だ ろ う と考 え ら れ る 。 さ て 、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 の 細 胞 か ら 調 製 し た 膜 にDTrを れ 、TritonX-100を lane7,8)の 加 え た と こ ろ 、DsbB[cccqは 加 え た と き の バ ン ドの 位 置 と 同 じ く 、red4(Fig.10,パ 位 置 に 泳 動 さ れ た 。 次 にDsbA-DsbB複 にcys41-Cys44のDTT耐 DsbB[CCSS]はDTrに 性 を 調 べ る こ と が で き るDsbB[ccSS1を よ っ て 完 全 に 還 元 さ れred2の lane7)。 こ れ はTritonX-100で lane8)。 即 ち 、DsbBのCys41-Cys44は ネ ルA, 合 体 を 形 成 し な い た め 、 よ り単 純 欠 損 状 態 の 細 胞 か ら 同 様 に 膜 を 調 製 し て 、DTT抵 て お り、DTrに 完 全 に還 元 さ 発 現 して い る 呼 吸 鎖 抗 性 を調 べ た 。 す る と、 位 置 に 現 れ た(Fig.10,パ 処 理 し た と き の 位 置red2と ネ ルB, 同 じ で あ っ た(パ ネ ルB, 呼 吸 鎖 キ ノ ン 欠 乏 状 態 で はDTr抵 抗 性 を失 っ よ っ て 完 全 に還 元 さ れ る こ とが 明 らか と な っ た 。 A DsbB[CCCCl 12345678 姻 -● ● ジ離 O禰 騰 」-ox DsbB【CCSS】 B Oo_「 騨囎 ● 一 ∠騨2 -十 一 十 一 L二⊥]L二 十 一 十Tl賛on 二 」二]DTT 十Quinones Fig.10DsbBのcys41-cys44は 野 生 株TA164(45bB'」 lane5-8)にDsbB【CCCqを 呼 吸 鎖 機 能 に依 存 ㎞ η,lane1-4),功 し てDTT抵 鍋 規例 湾変 異 株TA162@1A420耀 コ ー ドす る プ ラ ス ミ ドpSS51(パ 一35一 ネ ルA)、 抗 性 を示 す ηA40145わB3'㎞ η, も し くは DsbB[CCSS]を コ ー ドす るpTAI(10(パ を 加 え たL-glucose培 ネ ルB)を 地 中 でlog-phaseま フ ァ ー を 加 え たL-glucose培 導 入 し た 。TA164は リン酸 バ ッ フ ァー で 、 キ ノ ン 欠 損 変 異 株TAl62は 地 中 でPHBのwash操 作 後 、12時 で 冷 却 し 、 遠 心 分 離 機 で 集 菌 し た 。 そ の 後 、sonicationでcellを 、 リ ン酸 バ ッ 間 培 養 した 。 培 養 液 は 氷 上 破 砕 し 、debrisを 遠 心 操 作 で 除 い た後 、超 遠 心 機 にか け 、 膜 画 分 を単 離 した。 膜 サ ンプ ル は、 界 面 活性 剤 TritonX-100存 在 下(lane2,4,6,8)、 ト し た 後 、20mMDTT存 10分 も し く は 非 存 在 下(lanel,3,5,7)で 在 下(lane3,4,7,8)、 、5分 間 イ ンキ ュ ベ ー も し く は 非 存 在 下(lane1,2,5,6)で 、 さ らに 間 氷 上 で イ ン キ ュ ベ ー ト し た 。 そ の 後 、 全 て の サ ン プ ル はTCA、AMS処 非 還 元 状 態 のSDS-PAGEを 行 っ た 。DsbBはanti-Myc抗 理 の 後 、 体 を用 い て ウエ ス タ ンブ ロ ッテ ィ ン グ を行 い 、 検 出 した 。 次 に 加 辮A変 異 株 で も 同 様 の 現 象 が 見 ら れ る か を 調 べ た 。DsbB[CCSS】 ALAの な い 倍 地 中 で12時 DsbBのCys41-Cys44は 還 元 さ れred2の 砺247π 伽A変 を用 い 、 間 培 養 し た 細 胞 にDTrを 添 加 した 。 す る と 、 野 生 株 中 で 還 元 さ れ な い(Fig.11,lane2)が 、 ヘ ム 欠損 状 態 の細 胞 中 で は 位 置 に 現 れ た(lane4)。 異 株 と 同 様 、DsbBはDTI抵 こ の 結 果 よ り 、 舵 筋4変 異 株 で も 、 抗 性 を 失 う こ とが 明 らか と な っ た 、 この よ う に、 呼 吸 鎖 成 分 を欠 損 して い る と、DsbBのcys41-cys44のDTr抵 失 わ れ た 。 これ らの結 果 か ら、DsbBのDTT抵 抗性 は 抗 性 は 、呼 吸 鎖 機 能 に依 存 した性 質 で あ る こ とが 明 らか とな った 。 1 2 4 3 DsbB[CCSS] 0幽F駿2 1-十 藍1-十lDTT 十 Fig.11ヘ 一Heme ム の 欠 乏 はcys41-cys44の ジ ス ル フ ィ ド 結 合 をDTT感 受 性 に す る 野 生 株LE392(1ane1,2)と す る プ ラ ス ミ ドpTAKIOを ん飾 、4変異 株(LE392,h伽A3'K駕lane3,4)にDsbB[CCSSIを 導 入 し 、 リ ン酸 バ ッ フ ァ ー を加 え たL-glucose培 h伽 、4変異 株 に つ い て は 、ALAを 含 む 同 培 地 で 培 養 後 、ALAをwashで 一36一 発現 地 で 培 養 した 。 取 り除 き・AtAを 含 ま な い 培 地 中 で12時 間 培 養 し た 。 そ れ ぞ れ の 培 養 液 は 氷 上 で 冷 や し、 遠 心 分 離 で 集 菌 後 、10mMTris-HC1バ 在 下 で 氷 上10分 ッ フ ァ ー(pH8.1)に 懸 濁 し、20mMDTrの 間 イ ン キ ュ ベ ー ト した 。 そ の 後 、TCA沈 状 態 のSDS-PAGEを 行 っ た 。DsbBはanti-Myc抗 殿 、AMS処 存 在 下 、 また は非存 理 を行 い 、 非 還 元 体 を用 い た ウエ ス タ ン ブ ロ ッテ ィ ン グで 検 出 した 。 5.cys41-cys44のDTT抵 抗 性 に は酸 素 が 必 要 であ る DsbBのcys41-cys44のDTr抵 そ れ は物 理 的 にDTrか Cys44領 抗 性 が 呼吸 鎖機 能 に依 存 して い る こ とが 示 され たが 、 ら隔離 され て い るた め か も しれ ない 。例 え ば 、DsbBのcys41- 域 が 、呼 吸 鎖 依 存 的 にマ ス ク され て い る可 能性 も考 え られ る。 それ と も、 よ り機 能 的 な要 因が 重 要 な の か も しれ ない 。例 え ば 、Cys41-Cys44は した 機 構 で 強 く酸 化 され て お り、 た とえDTrに 酸 化 され るの か も しれ な い。 後 者 の場 合 、DTT抵 呼 吸 鎖 とカ ップル よっ て 一 瞬還 元 され て もす ぐさ ま再 抗 性 の保 持 に は 、酸 化 力供 給 の た め の 酸 素 を必 要 す る と考 え られ る。 そ こで 、正 常 な呼 吸 鎖 を もつ 膜 を用 い 、 酸 素 の 無 い状 態 で 、DsbBのDTr抵 DsbB【CCCqを 抗 性 を調 べ た 。 発 現 して お り、好 気 的状 態 で生 育 して い る野 生 株 細 胞 か ら膜 を調 製 し、D了T存 在 下 で、N2を 試 料 中 にバ ブ リ ング させ て試 料 中 の酸 素 を除 い た。 す る と、DsbBは 完全 に還 元 されred4の 位 置 に現 れ た(Fig.12,lane1)。N2置 た試 料 で は 、DsbBは 完 全 に還 元 されず 、red2の 位 置 に現 れ た(lane3)。 これ らの結 果 か ら、酸 素 がDsbBのDTr抵 抗 性 の維 持 に必 要 で あ る こ とが わ か った 。 1 DsbB red4一 red2\ 2 4 3 欄 ● . ● ●齢儀 OX- Fig.12DsbBのDTT抵 換 を行 わ なか っ Atm. N2一Air-」N2 DTT 十 一 十 一 抗 性 に は 酸 素 が 必 要 で あ る TAI64(45Z7B'」 肋 η)/pSS51(4訪B一 海56一御yc)をL-glucose培 -37一 地 中 でlo9-phaseま で培 養 させ ・ differentialcentrifugationで Huorideを 膜 画 分 を 調 製 した 。 膜 はlmMpheny㎞ethylsulfonyl 含 む10mMTris-HCl(pH8.1)バ たlaneの サ ン プ ル は 、20mMDTrの ツ フ ァ ー に 懸 濁 し た 。 パ ネ ル 下 部 にN2と 表 示 し 存 在 下(lane1)、 ラ ス チ ッ ク 容 器 中 、 窒 素 ガ ス を 氷 上30分 (1ane2)で 、 氷 上 に60分 態 のSDS-PAGEを 間 氷 上 に 放 置 した 。 一 方 、 パ ネ ル サ ン プ ル は 、20mMDTrの 間 放 置 し た 。 そ の 後 、TCA沈 行 っ た 後 、anti-My(抗 、 シ ー ル を した プ 間 バ ブ リ ン グ し て 、 溶 液 中 の 空 気 を窒 素 に 置 換 し た 。 そ の 後 、 完 全 に シ ー ル を し て 、 さ ら に30分 下 部 にAirと 表 示 さ れ たlaneの 非 存 在 下(lane4)で 存 在 下(lane3)、 殿 、AMS修 非存在下 飾 を行 っ て 、 非 還 元 状 体 を 用 い た ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ でDsbBを 検 出 した 。 6.DsbBはDTTを 酸 化 で きる DsbBのcys41-cys44が DTrに 呼 吸 鎖 と カ ッ プ ル し た 機 構 で 強 く酸 化 さ れ て お り、 た と え よ っ て 還 元 さ れ て も す ぐ さ ま 再 酸 化 さ れ る た め 、DTrに え る と 、DsbBは 結 果 と し てDTTを を 利 用 し て 、 酸 素 に よ りDTrを DsbBがDTrを 抵 抗 性 を示 した と考 酸 化 し て い る こ と に な る 。 す な わ ちDsbBは 酸 化 す る 酵 素 で あ る と も言 え る 。 そ こ で 、 実 際 に 酸 化 す る か ど う か に つ い て 検 討 し た 。 ま ず 、fη 伽oでDTrを 含 む プ レー ト培 地 上 で の 細 胞 のviabilityを 調 べ た 。45西1ん∫K規.45わB=℃加 二 重 変 異 株 に 耽 タ ー 下 にDsbB[CCCqを 入 し 、DTrを DTrを プ ロモ ー コ ー ドす る プ ラ ス ミ ド も し く は コ ン ト ロ ー ル ベ ク タ ー を 導 含 む プ レ ー ト上 で の 生 育 を 調 べ た 。L-glucose培 導 す る た め にIsopropylβ 呼吸鎖 一D-thiogalactoside(IPTG),c-AMPを 地 にDsbBの 発 現 を誘 添 加 して 、 さ らに 加 え た プ レ ー ト を 作 成 し 、 シ リ ア ル ダ イ リ ュ ー シ ョ ン を 行 っ て 生 育 を 調 べ た. す る と 、Fig.13の パ ネ ルAで 生 育 を 示 し た が 、DTrを 見 ら れ る よ う に 、DTTOmMで 添 加 し た 培 地 で の 生 育 は 、 野 生 型DsbB[cccqを の 方 が 明 ら か に 耐 性 を 示 し 、 特 に30-40mMのDTTを パ ネ ルADTT30mM,DTT40mM)。 し な く て も 細 胞 にDTr耐 Cys44がDTTを 即 ち 、DsbBは 持 つ 菌株 含 む 培 地 で 顕 著 で あ っ た(Fig.13, そ の 本 来 の 基 質 で あ るDsbAが 存在 性 を 与 え る こ と が 示 さ れ た 。 こ の 結 果 はDsbBのcys41- 酸 化 し て い る と い う 考 え に 合 致 し て い る ・ 過 剰 のDTTは を 阻 害 す る が 、DsbBがDTrを 次 にDsbB欠 は 全 て の 菌 株 が 同程 度 の 大 腸 菌 の生 育 酸 化 す る こ とで そ の 生育 阻 害 が弱 め られ た の だ ろ う。 損 変 異 株 、 も し く はDsbBを 過 剰 発 現 さ せ た 株 か ら 、 膜 を 調 製 し 、DTr に対 す る」 η碗 γoでの 酸 化 能 を み た 。10mMDTrで60分 ー38一 間氷 上 で膜 を イ ンキ ュベ ー ト した後、超遠心にかけて膜画分を除き、上澄み中の残存チオール量をチオール定量 試薬 DTNB( 5 , 5 ' d i t h i o b i s ( 2n i t r o b e n z o i ca c i d ) )で定量した o DTNBはチオール基と反 ・ 応して 412nm の吸収を示すので、残存チオールの量は 412nmの吸収で、 定量できる o すると、 DsbBに依存して吸収の減少、つまりチオール量の減少が起こった。また、 37 度でインキュベートすると氷上の場合よりも、 DsbBの有無に依存した明らかな吸 収の減少がみられた。以上のことから、 DsbBはそれ自身がDTIのような低分子チオー ルを酸化できることが予備的にではあるが示された。 A DsbB+ OmMDTT DsbB・( v e c t o r ) DsbB+ 20mMDTT DsbB- DsbB+ 30mMDTT DsbB- DsbB+ 40mMDTT DsbB・ F i g .1 3aDsbBはDTTを酸化することが出来る (パネル A) L g l u c o s e ,IPTG , cAMP ,各濃度の DTIを含むプレート上での生育を示す。 d s b A d s b B 二重欠損変異株TA228にpUC119ベクターの l a cフaロモーター下に DsbBをコード するプラスミド pT AK3(DsbB[ CCC C ] ;DsbB+),コントロールベクター pUC119( D s b B )を 導入した。 L g l u c o s e 培地中でKU=40まで増やした培養液を 10倍ごと希釈を行って、各 g l u c o s e ,IPTG ,c-AMPフ。レート上にスポットし、 希釈液から 2μlを各濃度のD廿 を 含 む L 3 7度で 20時間培養した。 3 9・ B C 。 門)り , 、 : lh( リ A μ μfuO mqmm 凶 一 ・ 3 司 一m ch n u 円 ﹂ 7' nD ﹄ U 200 3+ 100 menb悶 n e ( μり ℃υ n ハU o -叫 一・ nunu NF寸︿ 。 F i g . 1 3b DsbBはDTTを酸化することが出来る (パネル B、 C) i nv i t r oでの DTIの酸化を調べた o d s b B欠損変異株に pUC119vector ( D s b B ) ,または DsbB過剰発現プラスミド pTAK3(DsbB+ )を導入した大腸菌から膜を調製 し(各membrane の蛋白濃度DsbB-:8mg/ml , DsbB+;6mg/ml)、グラフに記述した量の膜を 含むサンプルをlOmMD' πで 60分間氷上,もしくは 37度でインキユベートした。その 後、超遠心で膜画分を分離後、上澄みを取りチオール定量試薬D別 B ( f i n a lc o n c .O . l mM) ( 7 9 )を用いて残存チオールの量を 412nmの吸収で測定した。 7 .まとめ 以上の結果より、 DsbBのC y s 4 1 C y s 4 4はDTT抵抗'性を有しており、それは呼吸鎖 機能と、酸素に依存していることが明らかとなった。そして、呼吸鎖成分は DsbBの Cys41, Cys44を酸化することが示唆された。 J(1999)181192・1198に掲載された。 これらの結果はEMBO. 4 0 - 2-3.DsbBの 変 異 解 析 我 々 はfηη∫ ηoでDsbシ ス テ ム と呼 吸 鎖 が カ ップ リ ン グ して い る こ と を示 したが 、 そ の 後 、Bardwellグ ル ー プ に よっ て、fπηff70でもDsbシ ス テ ム は 呼吸 鎖 キ ノ ンか ら直 接 酸 化 力 を受 け取 る こ とが 示 され た。 我 々 はDsbBの 化 機 構 を解 明 す るた め 、DsbBの 呼 吸 鎖 成 分(キ ノ ン)に よ る酸 変 異 株 を多 数 作 成 し、呼 吸 鎖 との カ ップ リ ング に欠 損 を示 す 変 異 体 の 同 定 を試 み た。 1.DsbBのCXXCモ チ ー フ変 異 体 チ オ ー ル/ジ ス ル フ ィ ド酸 化 還 元 酵 素 に 特 徴 的 に 見 ら れ るCys-x-x-Cysモ 内 部 のXX配 チー フ 列 は酵 素 自身 の 酸 化 還 元 能 力 、 つ ま りレ ドックス ポ テ ンシ ャル に大 き く 影 響 す る こ と が 知 ら れ て い る(80)(60)。 前 章 でDsbBのcxxcモ チ ー フ(cys41-cys44) は 呼 吸 鎖 に よ っ て 強 く酸 化 さ れ て い る こ と が 示 さ れ た 。 そ こ で 、 呼 吸 鎖 と の カ ッ プ リ ン グ に お け るCXXCモ チ ー フ の 重 要 性 を 調 べ る た め に 、DsbBのCXXCモ 部(Val一 正eu)を 他 の 酸 化 還 元 酵 素 のXX配 列 、Gly-His(PDI),Gly-Pro(チ チ ー フ内 オ レ ドキ シ ン ),Pro-His(DsbA),Gly-Tyr(DsbC),Val-Ala(DsbD),Pro-Thr(DsbE),Pro-Tyr(DsbG と グ ル タ レ ドキ シ ン)に 変 え た 変 異 体 をsitedirectmutagenesisで DsbBの 活 性 を 、DsbAの 酸 化 還 元 状 態 で 調 べ た(Fig,14パ 自 身 の 酸 化 還 元 状 態(Fig.14パ 変 異 体DsbBを Fig.14,15に ネ ルB)とDTr抵 ネ ルA)。 抗 性(Fig.15)を ま た 、 変 異 体DsbB 調 べ た。 実 験 は これ らの コ ー ドす る プ ラ ス ミ ド を45協 欠 損 変 異 株 に 導 入 し て 行 っ た 。 結 果 を 示す 。 ま ず 、 各DsbB変 14の パ ネ ルAに 異 体 を 発 現 し て い る 細 胞 内 のDsbAの 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ た 。Fig. 見 ら れ る よ う に 、 チ オ レ ド キ シ ン(Trx)型 のDsbBで 型 の 蓄 積 が 見 ら れ た(Fig.14,パ ネ ルA,1ane3)。 、DsbA型 で わ ず か に 還 元 さ れ て い た 程 度 で(lanes2,4)、 lane1)と 同 様 、 全 て 酸 化 型 で あ っ た(lanes5-7,DsbG(Grx)型 以 外 のDsbB変 異 体 で は 、DsbA-DsbB複 は 、DsbAの 還元 し か し 、 そ の 他 の 変 異 体 で は 、DsbA はPDI型 DsbC型 作 成 し、 各 変 異 体 残 り は 野 生 型( はdatanotshown)。 合 体 の バ ン ドが 見 ら れ た(パ ネ ルA,B. lanes2-4,6/7)o 次 にDsbB変 異 体 自 身 の 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ た(Fig.14,パ -41一 ネ ルB)・TCA沈 殿 の後 ・ AMS処 理 ・ 非 還 元 状 態 のSDS-PAGEを DsbB分 子 の バ ン ド は 野 生 型 に 比 べ て 減 少 し て い た(Fig し ・AM諮 行 った 飾 を 行 わ ず に 還 元 状 態 でSDS-PAGEを 。 い く つ か のDsbB変 .14,パ ネ ルB;DsbBox)。 行 っ た とこ ろ 、DsbA型 、DsbD型 部 、 も し く は 大 部 分 がDsbA-DsbB複 4,6,7;DsbA-DsbB)。PDI型 lane2)。 、DsbE型 のDsbB変 しか 、 全 て のDsbB変 は 安 定 に 存 在 し ・ 発 現 量 も 野 生 株 と 同 じ で あ っ た(datanotshown) 子 の 減 少 し て い るTrx型 異 体 で は、 単 独 の 異体 。 単 独 のDsbB分 異体 では 、DsbBの 合 体 へ と 移 行 し て い た(Fig 。14,パ ネ ルB,1anes3. で も 少 量 だ がDsbA-DsbB複 合 体 の バ ン ドが 見 ら れ た( し か し 、 い ず れ の 変 異 体 で も 、 単 独 で 存 在 す るDsbBは 全 て 酸 化 型 で あ っ た( パ ネ ルB;DsbBox)。 ∼ み労競 A1234567 D・bA-D・bB-{嫡 D・bA[「 包 二6晶 噸 酬劇 』 齢 劇 脚 齢 謹魑 陥 B D・bA-D・bB-→ 輪 繭 剛 ■ ● 剛 剛 験 ● D・bB・x一劇 剛 ■剛 ■k騨 閥 ■』 ●d軸 Fig.14DsbBのcxxcモ チ ー フ変 異 体 の 機 能 と酸 化 還 元 状 態 SS141(45わBfご㎞ π5)に 、DsbBのCXXCモ 素 のXXに 一 変 え たDsbB-His6-Mycを チ ー フ 内 部 の 配 列(Va142Leu43)を 他の酸化還元酵 コ ー ドす る プ ラ ス ミ ド(pTAK30,pTAK31,pTAK32, -42一 pTAK33,pTA】 〈34,pTAK35)を 導 入 し た 。lanelは 野 生 型(Val42Leu43;pSS51),lane2は PDI型(Gly-Hi$pTAK30),1ane3はTrx型(Gly-Pro;pTAK31),1ane4はDsbA型(Pro-His∫ pTAK32),lane5はDsbC型(Gly-TyηpTAK33),lane6はDsbD型(Val-Ala∫pTAK34),lane7は DsbE型(Pro-Thr;pTAK35)のCXXCモ CXXCモ TCAで チ ー フ を 持 つDsbB変 異 体 を示 す 。 パ ネル 上 部 に チ ー フ 内 部 の 配 列 を か っ こ 内 に 示 し た 。log-phaseま 処 理 し た 後 、AMS修 (パ ネ ルA)、 抗Myc抗 次 に各 変 異体DsbBのDTr抵 で 培 養 させ た 培 養 液 を 直 接 飾 を お こ な い 、 非 還 元 状 態 のSDS-PAGEの 体(パ ネ ルB)を 後 、 抗DsbA抗 体 用 い て検 出 した。 抗 性 を調 べ た 。DTr抵 抗 性 は 、呼 吸 鎖 との相 互作 用 の 指 標 で あ り、 呼 吸 鎖 との カ ップ リ ングが 上 手 く行 か な い場 合 に は失 わ れ る。 そ こで、 各 変 異 体 を発 現 してい る細 胞 か ら膜 を調 製 し、DsbB変 異 体 のDTr抵 抗 性 を調 べ た。 結 果 をFig.15に 示 す 。 先 ほ どの酸 化 還 元 状 態 を調 べ た ア ッセ イで は、TCA沈 胞 内 タ ンパ ク質 の状 態 を フ リーズ した もの を見 て い たが 、 このDTT抵 殿 で細 抗 性 の ア ッセ イで は、細 胞 を破 砕 して膜 を調 製 す る の で、 先 ほ ど見 られ たDsbA-DsbB複 既 に述 べ た よ うに細 胞 質 の 因子 に よっ て還 元 され、 開裂 す る。 さて 、DTT抵 合 体 は、 調 べ た とこ ろ、Fig.15に 見 られ る よ うに、 全 て のDsbB変 に還 元 され ず 、DTT抵 活 性 剤TritonX-100で 異 体 はDTrを 抗 性 を示 した(Fig.15,lanes2,5,8,11,14,17)。 処 理 す る と、DTrに 15,18)。 つ ま り、 これ らのcxxcモ 性 を保 持 して お り、CXXCモ 抗性 を 加 えて も完 全 一 方 、膜 を界 面 よっ て完 全 に還 元 され た(lanes3,6,9,12, チ ー フ変 異 体 は 、野 生 型DsbBと 同様 にDTr抵 抗 チ ー フ内部 の配 列 が 変 化 して い て も、 呼 吸 鎖 か ら酸 化 力 を受 け取 る能 力 に は支 障 が な い こ とが 明 らか とな っ た。 ほ とん どのCXXCモ チ ー フ変 異 体 でDsbA-DsbB複 異 体 で蓄 積 す るDsbA-DsbB複 合 成(DsbA基 体 はDsbBに 質 の供 給)を よ るDsbA酸 合 体 は ク ロ ラム フ ェニ コー ル(Cm)を 加 え て タ ンパ ク質 止 め る と速 や か に消 失 す る(datanotshown)の で 、複 合 化 反 応 の 中 間体 で あ る と考 え られ る。 これ らの 変 異体 で は 、 中 間体 が 検 出 され る程 にDsbA酸 て い るXX配 合 体 が み られ たが 、 これ らの 変 化 反 応 速 度 が低 下 した の だ ろ う。DsbBの 本 来持 っ 列 は、 呼 吸 鎖 か ら酸 化 力 を受 け 取 る に は必須 で は ない が 、DsbBのDsbA 酸 化 活 性 を最 大 にす る ため に は必 要 で あ る と考 え られ る。Trx型 で 最 もDsbA酸 性 が 低 か っ た とい う結 果 は、 チ オ レ ドキ シ ン は これ らの チ オー ル 一43一 化活 ジス ル フ ィ ド酸 化 還 元 酵 素 の 中 で最 も低 い レ ドックス ポ テ ンシ ャル を持 ち、 還 元 的 な性 質が 強 い こ と と合 致 して い る。 以 上 の 結 果 よ り 、DsbBの 本 来 持 っ て い るCXXCモ チ ー フ のXX配 列(Val-Leu)は 、 呼 吸 鎖 と の カ ッ プ リ ン グ に必 須 で は な い こ とが わ か っ た 。 マ 調 べ 団 げト 醜 譜桃 ボ 歯評 姻 「 一 一一 一「 一 一 123456789101112131415161718 「一 一 「 一一 一「 「一 一『 『一 「 尾 D・bB[黎 繭 ㌔ ●㌔ ●欝齢 一 DTT-++一++一++一++一++一++ Triton-一+一 一+一 Fig.15DsbBのcxxcモ Fig13に チ ー 示 すCXXCモ 一+一 フ 変 一+一 異 体 一+一 のDTT抵 一+ 抗 性 チ ー フ 変 異 体(PDI-type;lane1-3,Trx-type∫lane4-6,DsbA-type; lane7-9,DsbC-type♪1ane10-12,DsbD-type多lane13-15,DsbE-type多lane16-18)を 発 現 す る細 胞 か ら 、 細 胞 破 砕 、 そ れ に 続 くdifferentialcentrifugaUonで 1mMpheny㎞ethylsulfonymuorideを TritonX-100存 含 む10mMTris-HCI(pH8,1)バ 在 下(lane3,6,9,12,15,18)、 を 添 加 し 氷 上 で10分 間 イ ン キ ュ ベ ー ト し た 。lane1,4,7,10,13,16は 2.DsbBの31コ 次 にDsbB機 行 っ た 後 、anti-Myc抗 ツ フ ァ ー に 懸 濁 し、 非 存 在 下(lane2,5,8,11,14,17)で い コ ン ト ロ ー ル で あ る 。 そ の 後 、TCA沈 PAGEを 膜 画 分 を調 製 し た 。 膜 は 殿 、AMS修 、20mMDTr 何 も処 理 を 施 さ な 飾 を 行 っ て 、 非 還 元 状 態 のSDS- 体 を 用 い た ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ でDsbBを 検 出 した 。 ド ン挿 入 変 異 体 能 に必 須 の領 域 を探 す た め に、 トラ ンス ポ ゾ ンTh1αcZinを 用 い た31コ ドン挿 入 変 異体 の作 成(81)をCREST研 究員 の 高橋 さ んが行 っ た。 そ の 経 緯 と結 果 を 記 して お く。 この トラ ンス ポ ゾ ンは ち ょう ど挿 入 配 列 がcoding領 た と きの み耽Z活 性 を示 す の で、 発 色 基 質X-Galを 域 に 血一frameで入 っ 含 む プ レー ト上 の コロニ ーの色 で in-frameで 挿 入 が 入 っ たか ど うか を見 分 け る こ とが 出来 る。 また、 耽Z部 分 を含 む ト ラ ンス ポ ゾ ンの大 部 分 は制 限酵 素 励 初H【で 切 り出 して除 くこ とが で き、最 終 的 に31 コ ドンの挿 入 変 異 を得 る こ とが で き る。DsbB-Hi艶Mycを 一44一 コー ドす る プ ラス ミ ドを 持 つ大 腸 菌 にTr面cZin(内 部 に薬 剤(Cm)耐 性 遺 伝 子@慮 伝 子)を 含 む)を 持 つ ラ ム ダ フ ァー ジ を感 染 させ 、 プ ラス ミ ドを回収 、 大腸 菌 に トラ ンス フ ォー ム して 、Cm, X-Galを 含 む プ レー ト上 で 青色 に な る コ ロニ ー を選 択 、45認 遺 伝 子 内 に トラ ンス ポ ゾ ンが 移 っ た か ど うか を シ ー クエ ンス 、制 限酵 素処 理 等 で 確 認 後 、翫 解H【処 理 を行 っ て トラ ンス ポ ゾ ンの大 部 分 を除 き、 最 終 的 に シー クエ ンス で31コ ドンの挿 入 部位 を 決 定 した。 そ の結 果 、15個 の異 な る挿 入 変 異 が 同 定 され た(Fig.16)。LacZ酵 素は 細 胞 質 で活 性 を持 つ た めTnZβcZinは 原 理 的 に は細 胞 質領 域 へ の挿 入変 異 をス ク リー ンす る た め の もの で あ るが 、 実 際 に得 られ た変 異 の 内 、6個 の 挿 入 で あ っ た 。8個 持 つDsbBタ はペ リプ ラズ ム領域 へ は膜 貫 通 部位 の 内部 か近 傍 に挿 入 して お り、 これ らの 挿入 を ンパ ク質 自身 は著 し く不 安 定 化 して い た 。 恥 99(3) 39(1) o Cy8 128(1)・L・1 鋤 4で 120(1) 頭 覗 Perip 46 90(3) (2)一 ・ 86(1) (2) 58 26(1) 曇 22(1) 、(2)72 1 74(1》 73(3》 13(4) 耀 ㌣71G 1 Ln 一 CytopI His6-Myctag H2N 一 Fig.16DsbBの31コ 一 一一一㎜(xx粥 一一 一 ドン 挿 入 変 異 体 得 られ たDsbBの31コ ドン 挿 入 変 異 体 を 示 す 。 挿 入 部 位 は 矢 印 と挿 入 部 位 の 直 前 の ア ミ ノ 酸 の 番 号 で 示 し た 。 か っ こ 内 の 数 字 は 独 立 し て 取 っ て き た 同 じ変 異 の 数 で あ る 。 挿 入 さ れ た ア ミ ノ 酸 配 列 は 一 般 的 に 次 の よ う に 示 さ れ る 。(S,P,T,orA)DSYTQVASWTEPFPFSIQGDPRSDQET-(V,A,D,E,orG)-X)((81)。 最 初 の 一 つ と最後 の 三 つ の ア ミ ノ 酸 は 以 下 の 通 りで あ っ た 。13で はA-GRG,22で で はP-VLK,46で はA-GIY,58で 74で はA-VAM,86で T-DVAで はS-GVQ,90で はP-GAA,71で はA-GW,72で はP-AYE,99で はP-VTA,26で はA-GYV,73で はP-DPS,120で はP-ALE,39 はT-DVA, はP-EWV,128で は あ る。 次 に これ らのDsbB変 異 体 のDsbA酸 化 活 性 、DsbB自 一45一 身 の酸 化 還 元状 態 、DsbBの DTT抵 抗 性 を 調 べ た 。 結 果 をFig.17に でDsbBのn番 99,128番 目 の 残 基 の 後 ろ に31コ 示 す 。 各 変 異 体 はDsbBn::31と 示 す 。nは 数 字 ド ン の 挿 入 が 入 っ た こ と を 示 す 。DsbBの13,39, 目 の 残 奉 の 後 ろ に 挿 入 を 持 つ 変 異 体DsbB(DsbB13:=31,DsbB39::31, DsbB99::31,DsbB128::31)は 、DsbA酸 lanes2,3,6,8)、DsbB変 90,120番 化 活 性 を 十 分 有 し て お り(Fig.17,パ ネ ルA, 異 体 自 身 も 酸 化 型 で あ っ た(パ ネ ルB,lanes2,3,6,8)。 目 の 残 基 の 後 ろ に 挿 入 を 持 つDsbB変 一方 、 異 体(DsbB90::31,DsbB120::31)で DsbAの 還 元 型 が 部 分 的 に 蓄 積 し た(パ ネ ルA,lanes5,7)。 DsbB複 合 体 の 蓄 積 が 見 ら れ た(パ ネ ルA,B.lane5,矢 DsbB90::31で さ え 、DTr抵 notshown)。 こ の 結 果 か ら 、 こ れ ら の 位 置 に31ア 特 にDsbB90::31で は、 はDsbA- 印)。 しか し 、DsbB120=:31も 、 抗 性 を 保 持 し て い た(パ ネ ルC,lane2,DsbB120::31はdata ミ ノ 酸 の 挿 入 が 起 こ っ て も、 呼 吸 鎖 と の カ ッ プ リ ン グ は 損 な わ れ な い こ とが 明 らか と な っ た 。 一方 DsbBも 、DsbB46=:31で は 激 し い 欠 損 が 見 ら れ た 。DsbAは 還 元 型 と な っ て い た(Fig.17,パ る の は こ のDsbB46::31の 完 全 に 還 元 型 で 蓄 積 し、 ネ ルA,B,lane4)。DsbBが み で あ っ た 。 こ の 挿 入 はFig.16か 還 元 型 とな って い ら も わ か る よ う にcxxCモ チ ー フ のC末 端 側 近 傍 に 存 在 し て い た 。N末 端 側 近 傍 に 入 っ たDsbB39::31で 欠 損 は 見 ら れ な か っ た(パ ネ ルA,B,lane3)。 こ れ ら の こ と か ら 、CXXCモ は、全 く チ ー フ のC 末 端 側 の 領 域 が 呼 吸 鎖 との カ ッ プ リ ン グ に 重 要 で あ る こ と が 示 唆 さ れ た 。 そ こ で 、 高 橋 さ ん か ら こ の 変 異 株DsbB46::31を 分 与 して い た だ い て 、 更 に解 析 を行 っ た 。 一46一 一 幽 55.o-・ 8 7 翌 1234 A 41.6-r 醐■ し ●o一 刷蘭験8醐 酬 』圏bの 282- D8bA【 「 認=』 』 ● の ●=_=● B 55.0→ 一_● 麟__● .6→ 282 D8bB=:31[「edレ お 膨 診41 ご 、 ●● o【- Dsb日 ω【圏8● 4齢 ●● 鋤 ●DG■ 醐 ■● Mr「1339469099120128 C 123 DsbB9。::31φ 働 DTT Tセiton Fig.17DsbBの31codon挿 ss141体 凪 ネ ルB)ウ 噸 一 ・ 一" 入 変 異 とDTT抵 抗 性 ド ン 挿 入 変 異 体 を コ ー ドす る プ ラ ス ミ ド を 導 地 中 でlog-phaseま 行 っ た 後 、 抗DsbA抗 →・ の 活 性 ∫ ㎞ η5)にDsbB-His6-Mycの31コ 入 し 、L-glucose培 sDs-PAGEを 繭 鶯;i夢 で 培 養 さ せTCA沈 体 を 用 い て(パ 殿 後 、AMS処 ネ ルA)ま エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を 行 っ た 。lane1は 理 、非 還 元 状 態 の た は 抗Myc抗 体 を 用 い て(パ 野 生 株 、lane2はDsbBの13番 目 の 残 基 の 直 後 に 挿 入 を 持 つ 変 異 体 で あ るDsbB13=:31,lane3はDsbB39::31,lane4は DsbB46::31,lane5はDsbB90::31,lane6はDsbB99::31,lane7はDsbB120::31,lane8は DsbB128::31を 示 す 。 矢 印 はDsbA-DsbB複 性 を 示 す 。DsbB80::31を 合 体 を 示 す 。 パ ネ ルcはDsbB80::31のDTr抵 コ ー ドす る プ ラ ス ミ ド を 導 入 し たSS141細 た 。 膜 は1mMphenylmethylsulfonylfluorideを に 懸 濁 し 、DTTの た 。lane3に 存 在 下(lane2,3)、 胞 か ら 膜 画 分 を調 製 し 含 む10mMTris-HCI(pH8.1)バ 非 存 在 下(lane1)で は 前 も っ て 、1%TritonX-100を 態 を決 定 した。 一47一 氷 上 で10分 抗 ッ フ ァー 間 イ ンキ ュ ベ ー トし 添 加 し て お い た 。 そ の 後 、DsbBの 酸 化 還 元 状 3.DsbBのCXXCモ 31ア チ ー フC末 端 側 領 域 の挿 入 、 欠失 変異 ミ ノ 酸 挿 入 変 異 体DsbB46:=31の 挿 入 部 分 を短 く した 変 異 体 を作 成 し、 挿 入 部 分 を ど の 程 度 短 くす る と 機 能 が 回 復 す る か を 調 べ た 。 挿 入 部 分 を 削 り込 ん だ 各 変 異 体DsbBを DsbB自 コ ー ドす る プ ラ ス ミ ド を 、45協 欠 損 変 異 株 に 導 入 し て 、DsbA酸 身 の 酸 化 還 元 状 態(Fig.18)、DTT抵 る 時 に は 、cys41-cys44の Cys130をSerに 変 え た 変 異 体DsbB[CCSS]に の 挿 入 を 持 つ 。31ア QGDPRSDQETGIYで 調 べ た 。DTT抵 抗 性 を調 べ 挙 動 に 焦 点 を あ て た 解 析 を 行 う た め に 、DsbBのcyslo4, DsbB46::31はCys41XXCys44モ 各 変 異 を移 して 実 験 を行 っ た 。 チ ー フ のC末 端 側 のTyr46とGlu47の ミ ノ 酸(31a.a.)の 配 列 はN末 あ る 。 そ こ で 、C末 DsbB46::23,DsbB46::15,DsbB46::7を 質 を 示 し た 。 つ ま りDsbA酸 shown)。 抗 性(Fig.19)を 化 活性 と 間 に31ア 端 側 か ら 、ADSYTQVASWTEPFPFSI 端 側 か ら8a.a.,16a,a.,24a.a。 削 った 作 成 し た が 、 こ れ ら は 全 てDsbB46::31と 化 活 性 を 失 い 、DsbB自 そ こ で 、DsbB46::7の 挿 入 配 列7ア ミ ノ酸 同 じ性 身 も 還 元 さ れ て い た(datanot ミ ノ 酸 を さ ら に 削 り込 ん だ 変 異 体 、 DsbB46::1(Ala),DsbB46::2(AlaAsp),DsbB46::3(AlaAspSer),DsbB46::5(AlaAspSer TyrThr)を はDsbA酸 作 成 し 、 同 様 に 調 べ た 。1ア 化 活 性 を 失 っ た 。2ア ミ ノ 酸 以 上 の 挿 入 を 持 つ 場 合 、 変 異 体DsbB ミ ノ 酸 以 上 の 挿 入 を 持 つ 場 合 、 変 異 体DsbB自 身が 還 元 型 と して 蓄 積 した 。 ア ミ ノ 酸 の 種 類 に よ る 特 異 性 が あ る か も しれ な い と考 え 、 挿 入 配 列 を全 て ア ラ ニ ン に し た 変 異 体 も作 成 した 。 しか し、 挿 入 ア ミ ノ酸 の が 同 じ だ と 、 同 じ 表 現 型 を 示 し た 。 つ ま り 、Tyr46とGlu47の 入 し て い る 場 合 、 変 異 体DsbBはDsbA酸 2つ 以 上 のAlaが (Fig.18,パ ネ ルB,lanes3,4)。 あ っ た が(Fig.18,パ 一 つAlaが ネ ルB,lanes2)、DTT抵 ン ドが 見 ら れ 、 部 分 的 にDTI抵 挿 ネ ルA,lanes2-4)、 身 は 還 元 型 と して 蓄 積 した 挿 入 し て い る 変 異 体DsbBは 抗 性 を 調 べ る とDTTに ・ 自身 は酸 化 型 で よ る 還 元 を受 け た バ 抗 性 を 失 っ て い る こ と が わ か っ た(Fig.19,lane20)。 で は 次 に 、 上 記 のTyr46Glu47間 ら れ る か ど う か を 調 べ た 。CXXCモ 一 つ ア ラニ ン を挿 入 した変 異 体 間 に 一 つ 以 上Alaが 化 活 性 を 失 い(Fig.18,パ 挿 入 し て い る 場 合 、 変 異 体DsbB自 「数 」 以 外 の 部 分 へ の ア ラ ニ ン挿 入 で も同 様 の 欠 損 が 見 チ ー フ のC末 端 側 と 膜 貫 通 領 域 を 挟 む 各 領 域 に 、 、 つ ま りCys44とIle45.Ile45とTyr46,Glu47とArg48' -48一 Arg48とCys49の Ile45,Glu47の 18,パ 間 に 一 つAlaを 作 成 し た 。 す る と 、Cys44, 後 ろ にAlaを 挿 入 し た 場 合 ・ 変 異 体DsbBはDsbA酸 ネ ルA,lanes5,6,7)、 6,7)、DTr抵 挿 入 し た 変 異 体DsbBを 変 異 体DsbB自 身 は 酸 化 型 だ が(Fig.18,パ 抗 性 を 部 分 的 に 失 う(Fig.19,lanes15,17,23)と 挿 入 し た 変 異DsbB46::1と 化 活 性 を 欠 損 し(Fig. い う 、Tyr46の 同 様 の 表 現 型 を 示 し た 。 一 方 ・Arg48の 場 合 は 野 生 型 並 の 活 性 を 示 し 、DTI抵 8)。 こ の よ う に 、Ile45-Arg48の ネ ルB,lanes5, 後 にAlaを 後 ろ に挿 入 を持 つ 抗 性 も 保 持 し て い た(Fig.18,パ ネ ルA,B,lanes 領 域 内 に ア ミ ノ 酸 が 挿 入 す る と 、DsbBの 呼 吸 鎖 との カ ッ プ リ ン グ 機 能 が 、 完 全 に 、 も し くは 部 分 的 に損 な わ れ た 。 で は 、 逆 にIle45-Arg48の 領 域 に ア ミ ノ 酸 の 欠 失 を 持 つ 場 合 ・ つ ま り長 さ が 短 く な っ た 場 合 を 調 べ た 。Tyr46(Fig.18,lane9)の 異 を 調 べ た と こ ろ 、 ど ち ら もDsbB自 短 く な っ て も 、DsbBは 欠 失 変 異 や 、Ile45(datanotshown)欠 失変 身 は 還 元 型 で 蓄 積 し た 。 つ ま り、 長 く な っ て も 呼 吸 鎖 か ら 十 分 に 酸 化 力 を 受 け 取 れ な く な り、DsbA酸 化活 性 を 失 う こ とが 分 か っ た 。 こ れ ら の 結 果 よ りCXXCモ チ ー フ の 後 ろIle45か らR48の 領 域 へ の挿 入 変 異 や 欠失 変 異 は 、 共 に 呼 吸 鎖 と の カ ッ プ リ ン グ を 損 な う こ と 、 そ の 結 果DsbBを が 明 らか とな っ た 。 一49一 不活化す ること Insertiona貿erY46Alainse直i㎝after ぎ「 碑 A 「 厩 評 123456789 DsbA[「 譲=69●09磐 含 ● 讐 DsbA-DsbB一 越 B 蝋{一 一 蝿殖 嶺 鵜 0 B[曝 ζ 瓢鱒 Fig.18DsbBのlle45-Arg48の 長 さ がDsbBの 酸 化 に 重 要 で あ る SS141(4β わB=∫ ㎞ π5)にDsbB-His6-Mycの11e45-Arg48間 を コ ー ドす る プ ラ ス ミ ドを 導 入 し、L-glucose培 後 、AMS処 理 、 非 還 元 状 態 のSDS-PAGEを 変 異 体 自 身(パ Tyr46の ・ 輔 ネ ルB)の の ア ラニ ン挿 入 変 異体 、 欠失 変 異体 地 中 でlog-phaseま 行 っ て 、 細 胞 内 のDsbA(パ 殿 ネ ルA)、DsbB 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ た 。lane1は 野 生 型(pTAK1)、lane2は 直 後 に ア ラ ニ ン を 挿 入 し た 変 異 体(pTA】 〈67)、lane3,4は つ(lane3∫pTAK155)、 で 培 養 させTCA沈 も し く は3つ(lane4漕TAK157)ア 同 じ くTyr46の 直 後 に2 ラニ ン を挿 入 した変 異 体 を示 す 。 ま た 、lane5-8は パ ネ ル 上 部 に 示 す 残 基 の 直 後 に ア ラ ニ ン を 一 つ 挿 入 し た 変 異 体 で あ る 。 lane5がCys44の 、lane6がIle45の 、lane7がGlu47の 入 した 変 異 体 を 示 す 。lane9はTyr46を 、lane8がArg48の 直 後 に ア ラ ニ ン を挿 欠 損 さ せ た 変 異 体 で あ る(pTAK49)。 *は バ ッ ク グ ラ ウ ン ドで あ る 一50一 Alainse綻ionafter 一 WT7a.a.ins△Y46R48AC44145Y46E47 「一一一一「「 一一一一「「一一一「一 「一一一「一 一 一 123456789101112131415161718192021222324 黎=鱒 働 ・9働 のDTT抵 、ss141(45わB"1伽5)に 導 入 し て 、 各 変 異 体 のcys41-cys44のDTr抵 12,14,15,17,18,20,21,23,24)も し く は 非 存 在 下(lane1,4,7,10,13,16,19、22)で 後 、 抗Myc抗 直 後 に7ア 入 し たDsbB【CCSS】(pTAK115),lane7-9はTyr46の DsbBICCSS】(pTAK116),lane10-12はArg48Ala置 直 後 にAla挿 後(pTAK120),1ane19-21はTyr46の Ala挿 4.DsbBのCXXCモ DsbBのCXXCモ 入 を 持 つDsbB【CCSS】 理 、非 還 元 状 態 の ミ ノ 酸(Ala-Asp-Ser-Tyr欠 損 変 異 を持 つ 換 変 異 を 持 つDsbB【CCSS】(pTAK117), 入 を 持 つDsbB【CCSS】(pTAK115),lane16-18はlle45の 直 後(pTAK121),laneZ2-24はGlu47の 直 直 後(pTAK122)に を示 して い る 。 チ ー フ のC末 端 側 の 領 域 の ア ラ ニ ン置 換 変 異 チ ー フのC末 端 側 のIle45-Tyr-Glu-Arg48領 失 を持 つ と変 異 体DsbBは CXXCモ 殿 、AMS処 最 終 体 で ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を 行 っ た 。Lane1-3は DsbB[CCSS}His6-Myc(pTAK10),1ane4-6はTyr46の lane13-15はCys44の 氷 上10 は 界 面 活 性 剤TritonX-100を あ ら か じ め 加 え て お い た 。 そ の 後 、TCA沈 Thr-Gh-Val)挿 抗 性 を調べ た 。 存 在 下(lane2,3,5,6,8,9,11, 分 間 イ ン キ ュ ベ ー ト し た 。lane3,6,9,12,15,18,21,24で SDS-PAGEの 十 変 え た プ ラ ス ミ ドDsbB[CCSS}His6- 各 変 異 体 を 発 現 し て い る 細 胞 か ら 膜 を 調 製 、20mMDTrの 濃 度1%で 一 抗 性 各 変 異 体DsbB-His6-MycのCys104,Cys130をSerに Mycを 十 十 十 十 十 十 一 十 輔 十 十 十 十 一 十 異 体 十 一 Fig.19DsbB変 一 十 十 十 + 十 一 + 十 一 T匝ton 十 麟 … ・ 亀 翻。● 縮 輔 鱒 + 十 DTT 糠 鱗 鋤 辮 樋 一 轍.鱒 ・ 域 に挿 入 、 も し くは欠 呼 吸 鎖 に よ る酸 化 に欠 損 を示 した 。 つ ま り、 この領 域 は 、 チ ー フが 呼 吸 鎖 キ ノ ンか ら酸 化 力 を受 け取 る た め に重 要 な役 割 を もつ こ と が 明 らか とな った 。 で は、 この領 域 内 の4つ の ア ミノ酸 の 中 に特 に重 要 な ア ミノ酸 残 基 が あ る の で は ない か と考 え た 。 そ の ア ミノ酸 残 基 を 同定 す る た め に 、 この領 域 内 の ア ラ ニ ン ス キ ャ ニ ン グ を 行 っ た 。 各 ア ミ ノ 酸 の ア ラ ニ ン 置 換 体(Ile45Ala, Tyr46Ala,Glu47Ala,Arg48Ala)を をFig.20に 示 す 。Arg48Ala置 そ れ ぞ れ 作 成 し、 そ の 活 性 と性 質 を調 べ た 。 結 果 換 変 異 体 で はDsbA酸 一51一 化 活 性 が 低 下 し て い た が(Fig.20, パ ネ ルA ,lane5)、DsbB変 異 体 自 身 は 酸 化 型 で あ り(Fig.20,パ 抗 性 も保 持 し て い た(Fig.19,lane11)。 DsbB複 そ の 他 、Ile45Ala,Glu47Ala変 合 体 が 見 ら れ た が(Fig.20,Ianes2,4)、DsbA酸 (Fig.20パ ネ ルA,lane2-4)、DsbB自 ネ ルB,lane5)、DTr抵 異 体 でDsbA- 化 活 性 は十 分 に有 してお り 身 も 酸 化 型 で(Fig・20,パ ネ ルB,lane2-4)、DTr抵 抗 性 も 有 し て い た(datanotshown)。 こ れ ら の 結 果 よ り、 こ の 領 域 内 の ア ミ ノ酸 の 性 質 自体 は 呼 吸 鎖 との カ ッ プ リ ン グ に は 重 要 で は な い こ と が 明 らか と な っ た 。 ま た 、 Arg48Ala置 換 変 異 体 でDsbA酸 化 活 性 の 欠 損 が 見 ら れ た が 、DTr抵 い た こ と か ら 、Arg48はDsbBのDsbA酸 化 や 、DsbB分 抗 性 は 保 持 して 子 内 酸 化 反 応 に重 要 な の か も しれ な い 。 噌劇 噸馳 夢附 潮翫 一 ・ ・ ㌔嚇踵 4 螂 ¢ 5 ¢ { \ 2 ー 戒 3 ぎ A 鱒 夢・ 柳 糊 D・bA[験d B D・bんD・bBヂ 膨輪 DsbBOx-● Fig.20DsbBIIe45-Arg48の 醐 ●D● 残 基 嘲b償 ● 鋤 の ア ラ ニ DsbB-His6-MycのIle45,Tyr46,Glu47,Arg48の ドす る プ ラ ス ミ ド を 、SS141(45bB='㎞ 調 べ た 。lane1は ン 置 換 変 異 体 各残 基 を ア ラ ニ ンに 変 えた 置 換 変 異 体 を コー η5)に 導 入 し て 、 各 変 異 体 の 活 性 と 酸 化 還 元 状 態 を 野 生 型(pTAKIO)、lane2はIle45Ala変 変 異 体(pTAK58)、lane4はGlu47Ala変 ● 異 体(pTAK56)・lane3はTyr46Ala 異 体(pTAK60)、lane5はArg48Ala変 -52一 異 体(pTAK62) を 示 す 。 各 細 胞 はlog-phaseま sDs-PAGEを 行 っ て 、 抗DsbA抗 で 培 養 した 後 、TCA沈 体(パ ネ ルA)、 殿 、AMS処 抗Myc抗 体(パ 理 、 非 還 元状 態 の ネ ルB)で ウエ ス タ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ を行 っ た 。 5.ま と め 以 上 の 結 果 よ り 、 呼 吸 鎖 と の カ ッ プ リ ン グ に は 、DsbBのCXXCモ 側 の 領 域Ile45-Arg48間 チ ー フ のC末 端 が 重 要 な 役 割 を して お り、 各 ア ミノ 酸 の 性 質 と言 う よ りは 、 こ の 領 域 の 長 さが 重 要 ら しい と い う興 味 あ る 事 実 が 明 ら か と な っ た 。 こ れ ら の 結 果 はMolecularMicrobiologyに ア ク セ プ トさ れ た 。 一53一 P e r i p l a s m M e m b r a n e COOH ー DsbBm u t a n t so ft h eC t e r m i n a ls e g m e n to ft h eCXXCm o t i f i nt h ef i r s tp e r i p l a s m i cd o m a i n DsbBm u t a n t s WT DsbA DsbB DsbB r e d o xs t a t e r e d o xs t a t e DTTr e s i s t a n c e R Ox Ox i n s e r t i o na f t e rY4 6 R e d 7 a . a .a n dm o r e Re d 5 a . a . R e d 3 a. a . R e d 2 a . a . R e d 1 a . a . A l ai n s e r t i o na f t e rt h ef o l l o w i n gr e s i d u e R e d C44 R e d 1 4 5 i . n s e吋i o n )R e d Y 4 6 ( = 1 a . a R e d / O x E 4 7 Ox R 4 8 d e l e t i o n R e d s I 4 5 R e d ムY 4 6 A l ar e p l a c e m e n t 1 4 5 A Y46A E47A E R48A, 図3 Ox Ox Ox Re d / O x Re d Re d Re d Re d Ox R l S Ox Ox Ox Ox Ox R / S R / S R / S R l S R Re d Re d Ox Ox Ox Ox R R R R ( A Bc o m p ) ( A Bc o m p ) ( A Bc o m p ) DsbBのc xxcモチーフの C末端側領域の変異体のまとめ 圃 5 4 - 第3章 3-1.タ 考察 ン パ ク 質 の レ ド ッ ク ス 状 態 を 見 る 方 法:AMS法 本 研 究 にお い て 、私 は まず 、DsbAの した 。AMSをSH基 細 胞 内 の 酸 化 還 元 状 態 を調 べ る方 法 を改 良 修 飾 試 薬 に用 い る方 法 で 、DsbAの 酸 化 型 と還 元 型 を電気 泳 動 で 明確 に分 離 す る こ とに成 功 した 。 また 、 当研 究 室 の 岸 上 が 示 した よ うに、細 胞 を 培 養 液 ご とTCAで 処 理 し全 タ ン パ ク質 を変性 す る と、DsbAの よ うな酸 化 還元 活 性 を もつ タ ンパ ク質 の酸 化 還 元 状 態 を調 べ る際 に起 こ りや す い 人 工 的 な酸 化 ・還 元 反 応 を さ け て 、生 体 内 の状 態 を正 確 に調 べ る こ とが で きる。 この2つ 方 法 は、他 の チ オ ー ル を組 み合 わせ た ジ ス ル フ ィ ド酸 化 還 元 モ チ ー フ を持 つ タ ンパ ク質一 般 の酸 化 還 元状 態 を調 べ る た め に も有 用 で あ ろ う。 実 際 、私 の 開発 したAMS法 は 、 その後 、 この分 野 の研 究 者 に広 く使 わ れ る よ う に な った 。他 のDsb因 子 は も ち ろん 、 ジス ル フ ィ ド結 合 の有 無 に よっ て活 性 を調 節 す る転 写 因子OxyRの 物 にお い て もカル ボ キ シペ プ チ ダー ゼ(CPY)等 酸 化 還元 状 態 や 、真核 生 の 分泌 タ ンパ ク質 や 、後 述 す るER内 ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 シス テ ム に属 す るErolpやPDI等 の 酸 化 還 元状 態 を調 べ る ため に使 わ れ て お り、 世 界標 準 方 法 とな っ て い る(20)。 3-2.呼 吸 鎖 とDsbシ ス テ ム の カ ッ プ リ ン グ 本 研 究 で私 は、DsbA/DsbBに よる ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 シス テ ム に酸 化 力 を与 え る機 構 の解 明 をめ ざ し、 呼 吸 鎖 電 子 伝 達 系 が 関与 す る可 能性 を調べ た。 そ して 、呼 吸 鎖 が 、DsbAを DsbAは 酸 化 型 つ ま り活 性 状 態 に保 つ ため に必 要 で あ る こ とを突 き止 め た。 野 生 株 中 で は ほ ぼ全 て酸 化 型 で存 在 す るが 、 呼 吸 鎖 が 機 能 しない状 態 で生 育 して い る細 胞 内 で は還 元 型 で蓄 積 し、 そ の結 果 ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 が不 全 に な る こ と を明 らか に した。 ヘ ム を生 合 成 で きない舵用A変 異 株 を もちい て、 ヘ ムが 欠 乏 して い る細 胞 で は、 DsbAの 還 元 型 が 蓄積 し、 分 泌 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 が 欠損 す る こ と 一55一 を示 した・ しか し、heminchloride(protoheme)を い たDsbAは 速 や か に酸 化 型 へ と移行 した。 即 ちprotohemeの 欠 失 を生 み 出 す原 因 で あ った 。protohemeは hemeBそ 添 加 す る と、還 元 型 で 蓄積 して の もの で あ り、hemeBの 欠 損 がDsbA機 能の 、 チ トクロ ー ム の補 欠 分子 族 で あ る 誘 導 体 、hemeC、hemeD、hemeOも ム の補 欠分 子 族 で あ る。 本 研 究 で 得 られ た実 験 結 果 は、DsbAの チ トク ロー 酸 化 に呼吸 鎖 を構 成 して い る チ トク ロ ー ムの 機 能 が 必 須 で あ る こ と を強 く示 唆 した、 呼 吸 鎖 の 関 与 を さ らに明 確 に示 す た め 、呼 吸 鎖 の他 の成 分 を欠 損 させ た と き に も、 同様 の 現 象 が お こ るか ど うか を調 べ た。 呼 吸 鎖 の基 質 特 異 的 脱 水 素 酵 素類 と末端 酸 化 還 元 酵 素 の 間の 電 子 伝 達 を媒 介 す る分 子 で あ る呼 吸 鎖 キ ノ ンの 生 合 成 に欠損 を持 つ 変 異 株 、 μb1A加θη、4変異 株 を用 い た 。 キ ノ ン欠 乏状 態 の細 胞 内 で は、DsbAの 型 の 蓄 積 が 観 察 され たが 、ユ ビキ ノ ンの生 合 成 を回復 させ る と、DsbAの 酸 化 型 へ と変 換 した。 つ ま り、DsbAの 還元 還元 型 は 再 酸 化 に は、呼 吸 鎖 キ ノ ンが 必 要 で あ った。 ユ ビ キ ノ ンは好 気 的状 態 で働 くこ とが知 られ て い るが 、ユ ビキ ノ ン単 独 欠 損 変 異株 (TA36;砺A∫ ℃解)を 好 気 的状 態 で培 養 して もDsbAの 還 元 型 は少 量 しか 見 られ なか っ た 。 メ ナ キ ノ ンは低 酸 素 濃 度 下 で働 く とされ て い るが 、 ユ ビキ ノ ンが 欠 損 して い る と酸 素 が 十 分 にあ る環 境 下 で も、 メナ キ ノ ンが相 補 的 に働 くこ とが で きるの か も し れ ない 。 以 上 の結 果 で 、protohemeあ る い は、 呼 吸 鎖 キ ノ ンを欠 乏 してい る と、DsbAが 効 率 的 に酸 化 され ず 、 還 元 型 で 蓄 積 す る こ とが 明 らか に され た。 即 ち、DsbA/DsbB シス テ ム には 、 正常 に機 能 して い る呼 吸 鎖 が 必 須 で あ る とい う こ とが わか った 。 上 記 実 験 で観 察 され た還 元 型DsbAの 蓄 積 は 、呼 吸 鎖 の構 成 成 分 を欠損 してい る状 態 で 、 か つ増 殖 してい る細 胞 内 で の み見 られ た 。私 は 、呼 吸 鎖 変 異 株 で は、 培 地 の 酸 性 化 の た め に呼 吸 鎖 欠 損 を示 す 以 前 に増 殖 を停 止 して しま う こ と に気 づ き、pH緩 衝 液 を加 え る こ とに よっ て酸 性 化 に よ る生育 の停 止 を防 ぎ、 あ るい は繰 り返 し植 え 次 ぐ こ と に よ っ て、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で増 殖 して い る細 胞 内 を調 べ る こ とに成 功 した 。 一 方 、静 止 期 に入 る と還 元 型DsbAも ム フ ェ ニ コー ル(Cm)を 再 び酸 化 型 に変 換 され た。増 殖 時 で も・ ク ロ ラ 加 えて タ ンパ ク質 合 成 を 阻害 す る と・DsbAの こ され た 。 同様 に、45bB欠 損 変 異株 中 で蓄 積 して い るDsbAも 一56一 、Cmを 酸 化 が 引 き起 加 え る とゆ っ く りと酸 化 され た 。 これ らの 結 果 が 示 す よ う に、 お そ ら く培 地 中 に は、DsbBと な る非 効 率 的 なDsbA酸 は異 化 経 路 が 存 在 す る 。例 え ば酸 素 に よる直 接 の酸 化 、培 地 中 の シ ス チ ンな どの 低 分 子 酸 化 化 合 物 に よる酸 化 に よ っ て、DsbAは ゆ っ くりと酸 化 さ れ る の だ ろ う。 静 止 期 で は増 殖 期 に比 ベ タ ンパ ク質 合成 量 が 減 少 し、DsbAの な る新 生 分 泌 タ ンパ ク質 の 供 給 が 減 少 す る。 つ ま り、DsbAが す る 。 そ の結 果 、 非効 率 的 な酸 化 で も、 細 胞 内 のDsbAは 還 元 され る機 会 が 減 少 酸 化 状 態 に保 た れ るの だ ろ う と考 え られ る 。 活発 に タ ンパ ク質 が 合 成 され て い る増 殖 期 に は、DsbAは 転 で働 き、常 に還 元 され て い る。 この よ うなDsbAを 的 にDsbAを 呼 吸 鎖 はDsbB機 酸 化 状 態 に保 つ の に は、効 率 酸 化 状 態 に保 つ た め に必 要 で あ る こ と、 能 に必 須 で あ る こ とを明 らか に した 。 呼吸 鎖 を構 成 す るヘ ム、 も し くは キ ノ ンを欠 乏 させ る と、DsbBは 、 まず 一 旦 還 元 され、 そ の後 、DsbAと ジス ル フ ィ ド結 合 を介 した複 合 体 とな っ た。 最 終 的 に細 胞 内 のDsbBは を形 成 したが 、DsbAは DsbAはDsbBよ りも過 剰 量 存 在 し、本 来 、細 胞 内 で はDsbBが 最 終 的 に全 てのDsbBがDsbAと 剰 に存 在 す るDsbAは 分子 間 全 て が複 合 体 全 体 の ほ んの 一 部 しか 複 合 体 を形 成 しなか っ た。 つ ま り、 して い る と考 え られ る。DsbBは 効 率 よ くDsbAを 酸化 、 呼吸 鎖 成 分 を欠 乏 させ る とい っ た ん還元 型 とな り、 複 合 体 を形 成 した状 態 で機 能 を失 う。 そ の結 果 、過 、 還 元 型 と して 蓄積 す る。 なぜ 、 呼 吸 鎖 の欠 損 状 態 でDsbBはDsbAと DsbAのCys33をSerに 複 合 体 を形 成 す るの だ ろ うか 。以 前 に、 変 換 した変 異体DsbA[C33S]を 用 い て、DsbAとDsbBが 接SS結 合 を介 して相 互 作 用 す る こ とが示 され た が 、DsbA[C33S]が DsbB複 合体 は、DsbBに よるDsbA酸 直 作 るDsbA- 化 反応 の 中 間状 態 を表 してい る と解釈 され た。 この ジ ス ル フ ィ ド複 合 体 は 、DsbA[C33S]を 用 い た時 の み安 定 に蓄 積 す るが 、 野生 は開裂 して しま い 、検 出 され ない 。 分 子 間 ジス ル フ ィ ド結 合 は、DsbA のCys30とDsbBのCys104間 DsbB複 フル 回 酸 化 す る機 構 が 必 要 で あ り、呼 吸 鎖 機 能 が 必 須 とな る わ け で あ る。 以 上 の研 究 よ り私 は 、 呼吸 鎖 がDsbAを 型 のDsbAで 基質 と に形 成 され る。 さ て、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で現 れ たDsbA- 合 体 は 、 通 常 の 反 応 が 中 間体 の状 態 で ス トップ した もの な の か 、 それ と も本 来 現 れ な い は ず の デ ッ ドエ ン ドの産 物 な の だ ろ うか 。 まず 、DsbBのCys/Ser置 異 体 を用 い て 、DsbBの どの シ ス テ イ ン残 基 とDsbAが 一57一 換変 ジ ス ル フ ィ ド結 合 を形 成 して い る か を調 べ 、 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で は 、Cys104を こ と を示 した。 このCys104は 欠 くDsbBの 、 正 常 な ジ ス ル フ ィ ド反 応 中 間体 のDsbB側 ン残 基 と同 じで あ り、 どち らの場 合 で も、DsbAと Cys104を み複 合 体 を形 成 出 来 ない の シス テ イ 複 合 体 を作 る と きに 、DsbBは 使 用 して い る こ とが わか っ た。DsbBはCys104付 近 にDsbAと ア フ ィニ テ ィ の 強 い 領 域 を持 って い るの か も しれ な い。 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で形 成 され る複 合 体 は 、 野 生 型 のDsbAに よ って形 成 され る に も関 わ らず 、なぜ 、 開裂 しない の だ ろ うか。 次 の よ うな解 釈 が可 能 か も しれ ない 。 呼 吸 鎖 に よる酸 化 力 の提 供 と、DsbA-DsbB複 体 か らのDsbAの 合 解 離 が カ ップ ル した反 応 で あ り、 呼 吸 鎖 機 能 が 欠損 して酸 化 力 が 提 供 され な い と、DsbBはDsbAを 解 離 出来 な い 。 また は 、呼 吸 鎖 欠 損 状 態 初 期 でDsbB が い っ た ん還 元 され て い た こ とか ら、 還 元 型 のDsbBと 酸 化 型 のDsbAが 逆 反応 を起 こ して しま った の か も しれ ない 。 この可 能 性 を検 討 す る と きに言 及 してお か なけ れ ば な らな い の は、私 が行 っ た ア ッセ イ で は呼 吸 鎖 欠 損 状 態 と して、 元 々 あ った 呼吸 鎖 構 成 成 分 を取 り除 い た状 態 を調 べ て い た こ とで あ る。 最 初 は呼 吸 鎖 もDsbA/DsbB シス テ ム も正 常 に機 能 してお り、DsbAは 酸 化 型 に維 持 され て い た。 しか し、 呼 吸 鎖 欠 損 に伴 い 、次 第 に呼 吸 鎖 か ら酸 化 力 の イ ン プ ッ トが行 わ れ な くな る と、DsbADsbB複 合 体 が形 成 され 、DsbAの 還 元 型 の 蓄積 を生 ん だ 。 この 時 、 呼吸 鎖 か らの イ ンプ ッ トが弱 くな っ た時 点 で も、DsbAの 酸 化 型 は過 剰 に存 在 して い る と予 想 され、 逆 方 向 の反 応 が起 こ りうる し、 もち ろ ん 、正 方 向 の 反応 が途 中 で停 止 した可 能 性 も あ る。 最 初 か ら呼吸 鎖 が働 い て い な い状 態 を調 べ た場 合 、DsbA,DsbBは で 蓄 積 し、DsbA-DsbB複 共 に還元 型 合 体 は形 成 す る こ とが 出 来 ない と考 察 され る。 本 研 究 で 、私 は呼 吸 鎖 欠 損 変 異 株 を用 い る こ とに よ っ て 、呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で生 育 して い る細 胞 内 で はDsbA/DsbBシ ス テ ム が 正常 に働 か ない こ とを証 明 した。 先 に も 述 べ たが 、呼 吸 鎖 変 異株 を呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で培 養 す る と、 培 地 が 酸 性 化 しやす い こ とに気 づ き、緩 衝 液 を混 ぜ る こ とで 、生 育 の停 止 を防 い だ。 そ の結 果 、呼 吸 鎖 欠損 状 態 で 生 育 して い る細 胞 内 でDsbAが に、DsbAの 還 元 型 で 蓄積 す る こ と を見 い だ した 。 この よ う 還 元 型 の 蓄 積 は 、生 育 中 の細 胞 内 で のみ 見 られ る現 象 で あ っ た ため 、培 地 の 酸 性 化 を防 い だ こ とが 発 見 につ なが っ た もの と考 え られ る。 同様 に呼 吸 鎖 の変 異 株 を用 い た解 析 は他 研 究 室 で も行 わ れ て い た よ うだが 、 お そ ら く、 培 地 の酸 性 化 一58一 等 に気 を配 らな か った ため に、 増 殖 が 停 止 して い る状 態 を呼 吸 鎖 が 欠損 して い る状 態 で あ る と考 えて ア ッセ イ を行 い 、DsbAの 還 元 型 の蓄 積 を捕 まえ る こ とが 出来 な か っ たの で あ ろ う。 呼 吸 鎖 がDsbシ ス テ ム に関 与 す る可 能 性 は以 前 に も指 摘 され た こ とが あ る 。Dsbシ ス テ ム の 欠損 変 異株 で は鞭 毛 が 形 成 されず 、大 腸 菌 は運 動 性 を失 う。 呼吸 鎖 欠 損 変 異 株 で も運 動 性 の 欠 失 が 報 告 され て い た。 我 々 の研 究 室 の岸 上 は、 野生 型DsbBを む膜 が還 元 型DsbAを カ プ ラー(脱 含 再 酸 化 出来 る こ と、 また 、再 酸 化 反 応 を調べ る う ち、膜 を ア ン 共役 剤)で あ るCCCP(カ ン)で 処 理 した方 が 、DsbA酸 ル ボ ニ ル ア ニ ドm・ク ロ ロ フ ェニ ル ヒ ドラ ゾ 化 速 度 が 速 い とい う結 果 を得 てい た 。 この よ うな背 景 の下 で私 の発 見 が 可 能 に な っ た。 3-3.呼 吸 鎖 に よ るDsbBの 酸 化 呼 吸 鎖 欠 損 状 態 で はDsbBは 機 能 を 失 う こ と が 示 さ れ 、 呼 吸 鎖 がDsbA/DsbBシ テ ム に 酸 化 力 を 与 え る こ と が 示 唆 さ れ た が 、 次 に 、DsbBの べ 、 呼 吸 鎖 はDsbBの ス 酸 化 還 元 状 態 を 詳 し く調 ど の シ ス テ イ ン を タ ー ゲ ッ トに して 酸 化 して い る の か を つ き と めた。 ま ず 、AMSを と を 示 し 、DsbBは 用 い て 、DsbBの 通 常2つ フ リ ー の シ ス テ イ ン 数 がSDS-PAGEで ジ ス ル フ ィ ド結 合 を 持 っ て い る こ と 、 そ の ジ ス ル フ ィ ド の 組 み 合 わ せ はcys41-cys44,cyslo4-cys130で cys130ジ 見 分 け うる こ あ る こ と を 示 し た 。 ま た 、cyslo4- ス ル フ イ ド結 合 の 形 成 は 、cys41,cys44の 存 在 に依 存 して い た 。 こ れ は 岸 上 ら が 提 唱 し た モ デ ル 、cys41-cys44がcyslo4-cys130を 酸 化 す る との 、 分 子 内 酸 化 モ デ ル を支 持 し て い る 。 DsbBの 酸 化 還 元 状 態 を 調 べ る 過 程 で 、DsbBの ジ ス ル フ ィ ド結 合cys41-cys44が 異 な 性 質 を 持 っ て い る こ と を 発 見 し た 。 細 胞 にDTrを DTTを 加 え て も 、DsbBの2つ さ れ な か っ た 。 一 方 、TCAで 特 加 え て も、 膜 画 分 を 調 製 して の ジ ス ル フ ィ ド結 合 の う ち 少 な く と も1つ は 全 く還 元 完 全 に 変 性 さ せ た 状 態 で は 還 元 さ れ た 。DsbB[CCSS]を 用 い 、 還 元 さ れ な か っ た ジ ス ル フ ィ ド結 合 はCys41-Cys44ジ 明 ら か に し た 。 こ の よ う な 性 質 、 即 ちDTT抵 ス ル フ ィ ドで あ る こ と を 抗 性 は、 膜 画 分 を界 面 活 性 剤 で可 溶 化 一59一 す る と失 わ れ る こ とか ら、DsbBが 膜 に埋 め込 まれ て い る状 態 での み 見 られ る こ とが わ か っ た 。 また 、膜 内 に埋 め込 まれ て い る状 態 で も、 キ ノ ン、 ヘ ム な どの呼 吸 鎖 成 分 を欠 い て い る とDTrに り除 い た状 態 で は、DTI抵 よっ て完 全 に還 元 され た 。 次 に、 野 生株 の膜 で も酸 素 を取 抗 性 を失 う こ とが わ か った 。即 ち、DTr抵 抗 性 は、酸 素 、 呼 吸 鎖 に依 存 した性 質 で あ る こ とが 明 らか にな った ・ なぜ 、DsbBのCys41-Cys44は DTTに よ って還 元 され ない の だ ろ うか?こ Cys41-Cys44が の理 由 は い くつ か考 え られ る。DsbBの 膜 に埋 め 込 まれ てお り、 還 元 剤 か ら保 護 され て い る た め、DTTが セス で きな い可 能性 。 しか しこの 可 能 性 は、DTrは ら否 定 で きる 。次 に、Cys41-Cys44が アク 膜 透 過 性 の還 元 剤 で あ る こ とか 膜 で は な く他 の何 か の 因子 に よっ て、 呼吸 鎖 機 能 依 存 的 に物 理 的 に保 護iされ て い る とい う可 能 性 も考 え られ る。 も し くは、物 理 的 保 護 を想 定 しな くて も、 呼吸 鎖 がCys41-Cys44を い っ た んDTrに 強 力 か つ素 早 く酸 化 してい た め に、 よっ て還 元 され て もす ぐ再 酸 化 され、 見 か け上DTTに とい う可 能 性 も考 え られ る 。後 者 の場 合 だ と、DTrを 抵 抗 性 を示 す 含 む溶 液 中でDsbBは 、mTを 酸 化 す る 「DTI酸 化 酵 素 」 と して機 能 してい る と も言 え る。 そ こで 、 実 際 にDsbBが DTrを DsbB過 酸 化 す る活 性 を もつ か ど うか を調べ た。fπ伽oで 剰発 現 株 は 、 よ り高 濃 度 のDTrを offアoでは、 調 製 した膜 サ ンプ ル にDTTを は、45協 欠損 変異 株 に比 べ 含 む培 地 で も生 育 す る こ とが で きた 。∫ η 添 加 し一 定 時 間お い た後 の残 存 チ オ ー ル量 を測 定 す る と、45お 欠 損 変 異 株 の膜 に比 べ て 、DsbB過 剰 発 現 株 か ら調 製 した膜 の方 が 、 有 意 にチ オー ル 量 が 減 少 して い た 。 この結 果 は、DsbBがDTrを 示 唆 して い る 。 この よ うにDsbBは 、DTrの つ よ うだ。 以 上 の結 果 よ り、DsbBがDTrに Cys44が 酸化 した こ とを 様 な低 分 子 チ オ ール を酸 化 す る能 力 を持 抵抗 性 を示 す の は、何 か に よ ってcys41- カバ ー され てい る た め で は な く、 呼 吸 鎖 に よっ て、 強 く酸 化 され て い るた め で あ る と考 え られ る。 ま た、 酸 素 か らの酸 化 力 が 呼 吸 鎖 を通 して、DsbBに 給 され る と考 え る と、酸 素 を除 い た と きに、DsbBがDTr抵 絶 えず供 抗 性 を失 うこ と と見事 に 一 致 す る。 上 記 のDsbBを で は 、45姐45協 DsbAは もつ 、 も し くは持 た な い'菌の 生 育 を、DTrを 含 む培 地 上 で 見 た実験 二 重 欠損 変 異 株 を用 い て い る。 」 η碗 γoでDTrの 酸 化 を見 た実 験 で も、 可 溶 性 の タ ンパ ク質 なの で、 用 い た膜 画 分 に は含 まれ て い な い。 これ らの こ 一60一 とか ら、DsbBは 、基 質 と して知 られ て い るDsbA以 外 に も 、低 分 子 のチ オ ール を酸 化 で きる能 力 を持 つ こ とを示 した。 最 近 、Rainaら あ るOmpLが 欠 損 す る と、45m欠 損 を治 す が45協 欠 損 を治 さな い とい う報 告 を して い る(100)。 外 膜 タ ンパ ク質OmpLの 低分子 チオール の グ ル ー プ は、 外 膜 タ ン パ ク質 で 機 能 は十 分 に確 定 さ れ て はい ない が 、 お そ ら く ジス ル フ ィ ドの ペ リプ ラズ ムか らの拡 散 を許 す ポー リ ン と して機 能 して お り、45泌o即L変 異株 で は蓄 積 したチ オ ー ル をDsbBが が 存 在 しな くて も タ ン パ ク質 のCysペ 酸化 す るた め 、DsbA ア ー を酸 化 で きるの で は ない か と考 え られ てい る。 この報 告 は、我 々 の結 果 を支 持 す る もの で あ る。 以 上 、 ペ リ プ ラズ ム は酸 化 的 環 境 に あ る と よ く言 わ れ るが 、 これ は呼 吸 鎖 とカ ップル したDsbBの 働 きに よっ て実 現 され て い る こ とが 明 らか に され た と言 え よ う。 さて 、DTI抵 抗 性 を調 べ る にあ た っ て、 膜 を調 製 して行 う実験 で は、 呼吸 鎖 欠 損 変 異 株 で形 成 され るDsbA-DsbBジ 接TCA処 ス ル フ ィ ド複 合体 が見 られ なか った 。培 養 液 を直 理 した と き には ジス ル フ ィ ド複 合体 は見 られ た こ とか ら、細 胞 を破 砕 し膜 を調 製 す る操 作 中 に複 合 体 は開裂 した と考 え られ る。細 胞 を破 砕 す る と細 胞 質 に含 まれ る還 元 的 な成 分 と出会 う よ う に な る ため 、DsbA/DsbB分 子 間 の ジス ル フ ィ ド結 合 は還 元 され た の だ ろ う。還 元 成 分 に よ る還 元 を受 け た とす る と、DsbBの ドは一 つ 還 元 され る は ず で あ るが 、調 製 した膜 に存 在 す るDsbBは ジス ル フ ィ 酸化 型 で あ った。 空 気 等 に よっ て直 接 酸 化 され た の か も しれ ない し、 も し くは 同様 に酸 化 され たDsbA が通 常 は起 こ らな い逆 反 応 を起 こ し、DsbBを の複 雑 さ を除 くた め に 、DsbB[ccss]を 酸 化 したの か も しれ ない 。 私 は これ ら 用 い てDTr抵 以 上 の結 果 か ら、DsbBのcys41-cys44のDTr抵 呼 吸 鎖 がDsbBのcys41-cys44を 3-4.DsbB活 Bardwellグ 抗 性 を調 べ る こ と も行 っ た。 抗 性 は呼 吸 鎖 機 能 に依 存 してお り、 強 く酸 化 して い る こ とを示 した。 性 の 生 化 学 的 解 析 ル ー プ のBaderら は 、DsbAのCXXCモ チ ー フ近 傍 に存 在 す る トリプ ト フ ァ ン に由 来 す る蛍 光 が 酸 化 型 よ りも還 元 型 で 三 倍 強 い こ と(55)に着 目 し、 ス トップ ドフ ロー を用 い てDsbB酵 素 活 性 を測 定 す る シス テ ム 、即 ちDsbAの 酸 化 反 応 を蛍 光 強 度 の減 少 で追 う加 碗 アoシス テ ム を構 築 した。彼 らは ス トップ ドフ ロー を用 い 、 密 一61一 閉系 で 反応 速 度 を測 定 した。DsbB過 を混 合 し、DsbAの 酸 化 がDsbBに 剰 発 現 膜 か ら調 製 した膜 小 胞 と還 元 型DsbAと 依 存 して起 こ る こ と を示 した 。 また 、酸 素 を消費 す る酵 素protocatechuicaciddioxygenaseで ス トップ ドフ ロー の装 置 内 か ら酸 素 を取 り除 き、 サ ンプ ル 中 の溶 存 酸 素 もアル ゴ ンガス で バ ブ リ ン グ して 除 い てか らア ッセ イ を行 う と、 膜 小 胞 に よるDsbA酸 酸 素 がDsbBを 化 は起 こ らなか っ た。 これ らの結 果 か ら、彼 らは 直 接 酸 化 す るの で は ない か と提 案 した(66)。 彼 らは次 い で精 製DsbBを 用 い たDsbA酸 化 反 応 を追 求 した 。精 製DsbBを 用 い て上 記 の ア ッセ イ を行 い 、 当初 、精 製標 品 の み で 反 応 が 起 こる こ と を観 察 したが 、彼 ら は こ の精 製DsbB中 に何 らか の 混 在 成 分 の 関与 を疑 い(こ れ には我 々 の呼 吸 鎖成 分 の 必 要 性 を示 す 加o伽 の結 果 が ヒ ン トに な っ て い た の で は な い か と考 え てい る)、 らに純 度 をあ げ た精 製DsbBは 、 単 独 で はDsbA酸 化 活性 を持 た な い こ とを示 した。 45協 欠 損 変 異 株 か ら調 製 した 膜 の 界 面 活 性 剤(n-dodecylβ の 中 に 、DsbBを さ 一D-maltoside)可 溶化物 活性 化 す る 因子 の存 在 を見 い だ し、精 製 した と ころ 、呼 吸 鎖 末端 酸 化 酵 素 で あ る チ トク ロー ムbd複 合 体 を得 た 。 チ トク ロー ムbd複 合 体 は チ トク ロー ム bo複 合 体 と同様 、 末 端 酸 化 酵 素 、即 ち キ ノー ル オ キ シ ダー ゼ と して働 く。(bdが 境 の酸 素 濃 度 が低 い と き、boが 酸 素 濃 度 が高 い と きに優 先 的 に働 く。)次 製bo複 合 体 もDsbB活 環 いで 、精 性 化 能 が あ る こ と を示 した(67)(82)。 大 腸 菌 の 呼吸 鎖 で は、 キ ノ ンが 呼 吸 鎖 の脱 水 素酵 素 と末端 酸 化 還 元 酵 素 の 間の 電 子 伝 達 を直 接 媒 介 してい る。 末 端 酸 化 酵 素 で あ るチ トク ロ ー ムbo,bd両 呼 吸 鎖 基 質(ク エ ン酸 回路 か ら生 成 す るNADHや コハ ク酸)を 複 合 体 は、 酸化 す る脱 水 素 酵 素 に よ り還 元 され た キ ノ ン即 ち キ ノー ル を酸 化 す る酵 素 で あ り、 キ ノー ル を共 通 の基 質 と して い る。 つ ま り、bd複 合 体,bo複 出す る 。Bardwellら は、 キ ノ ンのDsbBへ 合 体 は共 に キ ノ ー ル を酸 化 して キ ノ ン を産 の 直 接 の 関与 を調 べ た。 水 溶 性の ユ ビキ ノ ンア ナ ロ グ を用 い て、 上 記 の ア ッセ イで キ ノ ンに よるDsbB活 性 化 能 を調 べ た ところ 、 他 の呼 吸 鎖 成 分 が 存 在 しな くて もキ ノ ンが 存 在 す る とDsbBを 活性 化 で きた。(上 で精 製 した チ トク ロ ー ムbo,bd内 は(還 元 型DsbA依 記 に は キ ノ ンが埋 没 して い た と考 え られ る。)DsbB 存 的 に)呼 吸 鎖 キ ノ ン を還 元 す る活性 を持 つ こ と、 また 」 η流m で キ ノ ン,精 製DsbB,精 製DsbAが 存 在 す る と、分 泌 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 一62一 形 成 が 進 行 す る こ とが 示 され た(68)。 以 上 、 呼吸 鎖 キ ノ ンが 直 接DsbBに 働 い てDsbシ ス テ ム に酸 化 力 を与 え る こ とがfη 01fγoで示 され た(67)(68)。 私 は ・fηηfooで呼 吸 鎖 がDsbシ ス テ ム に関与 す る こ と・ 呼 吸 鎖 はDsbBのCys41- Cys44を 酸 化 す る こ とを示 した。 一 方 、Baderら は、」 ηηffγoで 呼 吸 鎖 キ ノ ンが 直接 Dsbシ ス テ ム に酸 化 力 を供 給 す る こ と を明 らか に した 。 この よ う に、私 が1997年 に 呼 吸 鎖 の 関与 を示 して か ら約2年 の うち に、DsbA/DsbBシ ス テ ム に呼 吸 鎖(キ ノ ン)が 酸 化 力 を供 給 して い る こ とが 証 明 され、 ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 とい う タ ンパ ク質 の構 造 形 成 に関 わ る機 構 が 呼吸 鎖 とい う細 胞 のエ ネ ル ギ ー代 謝 系 に まで つ なが っ てい る こ と、 タ ンパ ク質 の酸 化 的 フ ォー ル デ ィ ング(ジ フ ォール デ ィ ング)に ス ル フ ィ ド結 合形 成 を伴 う 細 胞 は呼 吸 鎖 まで を利 用 して い る とい う驚 くべ き事 実 が 明 ら か に な っ た。 しか し、 ま だ解 明 され て い な い 問題 点 は多 数存 在 す る。DsbBは どの よ う に酸 化 力 を受 け取 る の だ ろ うか 。DsbBは 金属、ヘ ム 呼 吸 鎖 キ ノ ンか ら 金属 配位 モ チ ー フ を 持 っ て お らず 、新 しい キ ノ ン との反 応 機 構 の存 在 を示 唆 して い る。DsbBの キ ノ ン結 合 部 位 の解 明 、 電子 の授 受 機 構 の解 析 も行 わ なけ れ ば な らない し、数 種 類 存 在 す る 呼 吸 鎖 キ ノ ン とのDsbBの Beckwithグ ル ー プのKadokuraら 応 にDsbBのArg48が たDsbB変 相 互 作 用 の特 異 性 に関 す る疑 問 も未 解 決 で あ る。 は 、遺 伝 学 的解 析 を行 い 、 呼吸 鎖 キ ノ ン との 反 重 要 で あ る と報 告 して い る(83)。Arg48がHis,Cysに 異 体 で はDsbA酸 化 活 性 が 低 下 し、DsbA-DsbBジ ス ル フ ィ ド複 合 体 が形 成 され る。 酸 素 濃 度 の低 い状 態 で は欠 損 は よ り激 し くな り、DsbA、DsbBの 蓄積 す る。Arg48がHis,Cysに 置 き換 わ っ 還元型が 置 き換 わ っ た変 異 体 は ユ ビキ ノ ン に比 べ て 、酸 素 濃度 の低 い 条件 下 で働 くメ ナ キ ノ ン との相 互 作 用 が 落 ち て い る可 能 性 を彼 らは指 摘 して いる。 3-5.呼 吸 鎖 と の カ ッ プ リ ン グ に 欠 損 を 持 つDsbB変 我 々 は呼 吸 鎖(キ ノ ン)とDsbBと 異 株 の 反 応 機 構 につ い て調 べ るた め に、DsbBの 変 異 体 を作 成 し、 活性 や そ の酸 化 還 元状 態 、DTT抵 -63一 抗 性 な ど を調 べ た(69)。 各種 第 一 ペ リプ ラズ ム領 域 に存 在 す るCys41-Val-Leu-Cys44モ 変 え たCXXCモ チ ー フ変 異 体 を作 成 した。CXXCモ チ ー フ内 部 のXX配 列 を チ ー フ内 部 のXX配 列 は 、CXXCモ チ ー フ を持 つ 酵 素 の レ ドックス ポ テ ンシ ャル を変 え、酵 素 の 持 つ酸 化 力 を左 右 す る こ とが 知 られ て い る 。 そ こで 、DsbBのVal42-Leu43を 他 の 酸 化 還 元 酵 素 のXX配 列 に 置 き換 え た。 そ の結 果 、最 も還 元 的 と思 わ れ る チ オ レ ドキ シ ン還元 酵 素 のXX配 列 を 持 つDsbBで は 、DsbA酸 化 活性 が 低 下 して い た 。 しか し、DTT抵 抗 性 は保 持 してい た 。 この結 果 は 、呼 吸 鎖 との カ ップ リ ング は チ オ1/ド キ シ ン型 のCXXCモ も可 能 だが 、DsbAを た、 他 のCXXCモ 酸 化 状 態 に維 持 す る の に は不 十 分 で あ る こ と を示 してい る。 ま チ ー フ を持 つ 変 異 株 で も、野 生 型 で は検 出 され ないDsbA-DsbBジ ス ル フ ィ ド複 合 体 が見 られ た こ とか ら、 これ らの変 異 体 で も、DsbA酸 ぶ ん減 少 して い る と考 え られ る。DsbBが ス ポ テ ンシ ャル は 、DsbA酸 本 来 持 っ て い るCXXCモ セ ス に関 与 す る か も しれ ない 。例 え ば、DsbBのcxxcモ 分 子 内酸 化 反 応 と、DsbAの チ ー フの レ ドック ス ル フ イ ド中 間体 の解 離 の プ ロ チ ー フ に よるcyslo4, 解 離 が カ ップル して い る と考 え る と、 そ の 一連 の プ ロセ ス を効 率 良 く行 うた め にCXXCモ 一 方 、 これ らのCXXCモ 化 活性 が い く 化 活性 を最 大 にす る た め に重 要 の よ うだ。 また、CXXC モ チ ー フ の酸 化 力 は 、DsbA(cys30)-DsbB(cyslo4)ジ Cys130の チ ー フで チ ー フの もつ酸 化 力 が重 要 にな る だ ろ う。 チ ー フ変 異 株 は い ず れ も呼吸 鎖 との カ ッ プ リ ング に大 きな 欠損 は見 られ な か っ た 。 ユ ビ キ ノ ンの レ ドッ クス ポ テ ン シ ャル(+70mV)はCXXCモ フ内 の シス テ イ ンの レ ドックス ポ テ ンシ ャル(-270∼-124mV(60))よ よ り酸 化 的 で あ る。 そ の た め 、CXXCモ チー り も遙 か に高 く、 チ ー フ は 自身 の レ ドックス ポ テ ンシ ャルが 変 化 して も、 相 対 的 に高 い レ ドック ス ポ テ ン シ ャル を持 つ キ ノ ンか ら酸 化 力 を受 け 取 るの に は、 十 分 で あ るの か も しれ な い 。 これ らのCXXCモ チ ー フDsbB変 異 体 は 、 一 部 、 野 生 型 のDsbAと 体 を形 成 す る。 しか し、 い ず れ の変 異 体 も酸 化 型 で存 在 し、DTT抵 ジス ル フ ィ ド複 合 抗 性 を保 持 して い る こ とか ら、呼 吸 鎖 か ら酸 化 力 を受 け取 る能 力 は維 持 して い る。 呼 吸 鎖 欠損 変 異 株 で 複 合 体 が 現 れ た と き、 過 剰 に あ るDsbAは は チ オ レ ドキ シ ン型 を除 い てDsbAは 還 元 型 で蓄 積 したが 、CXXC変 酸 化 型 に維 持 され て い た。DsbA酸 異体 で 化 反応 自体 は 進行 して い る が 、 お そ ら く反 応 速 度 が 遅 くな っ た結 果 、複 合 体 つ ま り反 応 中間体 一64一 が 検 出 され た の だ ろ う と考 え られ る。 複 合 体 を形 成 して い る状 態 の細 胞 をCmで して新 た なDsbA基 DsbA、 処理 質 の 合 成 を抑 え る と、 この複 合 体 は速 や か に 開裂 し、酸 化 型 の 酸 化 型 のDsbBと な っ た。 この結 果 も、複 合 体 が 反 応 中 間体 で あ る こ とを支 持 して い る 。 31コ ドン挿 入DsbB変 異 株 の 中で 、 呼 吸 鎖 との カ ップ リ ング に欠損 を持 つ 、第 一 ペ リプ ラズ ム領 域 に落 ち た変 異DsbB46::31の 解 析 を行 った 、 面 白い こ とに、CXXCモ フ とそ のC末 端 側 の膜 貫 通 領 域 の 間(Ile45-Arg48)に 、1ア 欠 損 を持 つ場 合 、DsbBは チー ミノ酸 以 上 の挿 入 も し くは 呼 吸 鎖 か ら酸 化 力 を十分 に受 け 取 る こ とが 出来 な い こ とが 分 か っ た。 しか し、 この領 域(11e45-Arg48)の ア ミ ノ酸 をそ れ ぞ れ ア ラニ ンに変 えて も・ また 、 この領 域 の ア ミノ酸 を全 て ア ラ ニ ン に変 え た場 合 で も、DsbBのCys41Cys44はDTT抵 抗 性 を保 持 して い た。 即 ち、 この領 域 の ア ミノ酸 の性 質 は呼 吸 鎖 か ら酸 化 力 を受 け取 るた め にそ れ ほ ど重 要 で は な い こ と、 そ れ よ りも この領 域 の ア ミ ノ酸 の数(長 さ)が 重 要 で あ る こ とが 示 唆 され た.こ の だ ろ う?私 の領 域 の長 さは、 なぜ 重 要 な は次 の可 能性 を考 え て い る。 ユ ビキ ノ ンは イ ソプ レニ ル尾 部 とキ ノ ン環 か ら構 成 され て い るが 、 イ ソ プ レニ ル尾 部 は膜 内部 にア ンカ ー してお り、 キ ノ ン環 の 部 分 は膜 表 面 に露 出 して い る と考 え られ る。 単 純 に この よ うな キ ノ ン分子 の 配 置 の た め、CXXCモ に は、CXXCモ CXXCモ チ ー フの シス テ イ ンが 呼 吸 鎖 キ ノ ン に よ って酸 化 され るた め チ ー フが膜 か ら一 定 の距 離 にあ る こ とが必 須 な の か も しれ ない 。 チ ー フのC末 端 側 と膜 との 問 の領 域 は 、CXXCモ チ ー フ とキ ノ ン環 の位 置 関 係 を決 め る の に重 要 な役 割 を果 たす の で は な い か と考 え て い る。 さ て、 上 記 で あ げ た ア ラニ ン挿 入 変 異 体 の 内 、Cys44,Ile45,Tyr46,Glu47,Arg48 の 直 後 に ア ラ ニ ン を挿 入 した場 合 、 前 の4つ 抗 性 の 低 下 が 見 られ た が ・Arg48の につ い て はDsbB活 直 後 に ア ラニ ンを挿 入 した 変異 体 は、野 生 型 並 の 活 性 を有 して い た 。 そ こで 、私 は、Arg48の 直後 か ら膜 貫 通 領 域 とな って い る の で は ない か と考 え た。 そ れ を確 か め る た め に 、野 生 型DsbBでArg48の Cys49が 性 の低 下 と、D][T抵 膜 内 に埋 め込 まれ てい るか を、SH基 修 飾 試 薬AMSを 直 後 に存 在 す る 用 い て調 べ た。AMSは 膜 非 透 過 性 の試 薬 で あ り、膜 内 部 に ア クセ ス す る事 が 出 来 ない 。 細 胞 をAMSで 処理 し、余 分 なAMSを 付加 取 り除 い た後 、 ウエ ス タ ンブ ロ ッテ ィ ング を行 っ て、AMSが 一65一 され て い るか ど うか を調 べ たが 、DsbBのCys49は タ)。Arg48の て もCXXCモ 修 飾 され て い なか った(未 直 後 か ら膜 貫 通 領 域 に入 る と考 え る と、Arg48の 発表 デー 後 ろ にAlaを 挿 入 し チ ー フ と膜 との 間 の 距 離 は変 化 しない こ とか ら、 膜 か らの 距離 が重 要 で あ る との上 記 の考 え に一 致 して い る。 DsbBの 変 異 株 で 、DsbB活 性 部 位 の膜 か らの距 離 を左 右 す る変 異 は、 呼吸 鎖 と の カ ップ リ ング を失 うこ とは興 味 深 い。 前 述 したが 、 我 々 の見 つ け たDsbBのCys41Cys44のDTT抵 抗1生は膜 に組 み込 まれ て い る状 態 で の み見 られ る現 象 で あ った 。例 え ば界 面 活 性 剤 に よっ て膜 を可 溶 化 す る と、DsbBはDTrに この 原 因 と して は もち ろ ん膜 に存 在 す る キ ノ ン(キ よっ て完 全 に還 元 され る。 ノー ル)を 酸 化 す るチ トク ロー ム末 端 酸 化 酵 素 も可 溶 化 され る こ とが あ る。 しか し、 そ れ に加 え て、DsbBは 膜 に組 み 込 まれ て い る方 が効 率 よ く呼吸 鎖 か らの酸 化 力 を受 け取 って い る よ うだ。(例 ば、 可 溶 化 状 態 で キ ノ ン を添加 して もDsbBはDTr抵 抗 性 を失 う。)膜 え に正 し く組 み 込 まれ る こ とで 、 キ ノ ン との相 互作 用 を最 適 に してい るの か も しれ ない。 また そ れ 以 外 に補 助 的 な因子 が存 在 す る可 能 性 も否 定 は で きない 。 一66一 Secretedp r o t e i n s- ~ P e r i p l a s m 、 e シ , 告 号 室ヲ会 ず/ ミ 議 V bo/bd r---= oxidases 回 sbBi ~ \ C島 l~B ?s l i l - -" ~,酎~ j 1 'o , ff 'B 唱 _ 1 t r Membrane C y t o p l a s m A modelf o rt h ed i s u l f i d ebondf o r m a t i o ncascadei nE c o l i 主 z γ? 言 Wildtype i n s e r t i o nmutant d e l e t i o nmutant Mutationst h a tchangingt h ed i s t a n c ebetweenCXXCm o t i fand t h emembranea b o l i s ht h ef u n c t i o n a lDsbB-quinonei n t e r a c t i o n. 図 4DsbAl DsbBジスルフイド結合システムの新しいモデルと DsbB 変異体 6 7 - Bardwellら デ ー タ)。 の方 法(67)を 用 い て 、変 異 体DsbBの 野 生 型DsbBと れ らのDsbBはHis6タ DsbB-His6-Myc過 活性 をfη循 γoで測 定 した(未 ア ラニ ン挿 入変 異 体DsbB46::1Alaを グ を持 っ て い る の で 、Ni-NTAカ 発表 そ れ ぞ れ精 製 した。 こ ラ ムで容 易 に精 製 で きる 。 剰 発 現 株 か ら調 製 した膜 を ドデ シル マ ル トシ ド(n-dodecylβ 一D-maltoside)で 可 溶 化 し、Ni-NTAカ ラム に吸 着 させ 、 イ ミダゾ ー ル勾 配 で溶 出後 、 ヒ ドロ キ シ ア パ タ イ トカ ラ ム 、 ゲ ル濾 過 カ ラム にか け 、精 製 を行 い 、精 製 したDsbB のDsbA酸 化 活 性 を調 べ た 。 ス トップ ドフ ロー と蛍光 計 を用 い て 、ユ ビキ ノ ンの水 溶 性 ア ナ ロ グ で あ るユ ビキ ノ ンー1を DsbBを 混 合 後 、DsbAの 用 い 、 キ ノ ン、 還 元 型DsbAと 酸 化 反 応 を調 べ た 。 す る と、 野生 型DsbBで の 酸化 に よ る蛍 光 の減 少 が有 意 に み られ た 。 一 方 、変 異 体DsbBで は見 られ なか っ た。 次 に 、DsbBに 化活性 加 え て 、DsbBの よ るキ ノ ンの還 元 反応 を回転 キ ノ ン還元 活性 を調 べ た 。 す る キ ノ ン を還 元 した が 、変 異 体DsbBは 以 上 、変 異体DsbBは はDsbA酸 近 に持 つ の で 、 キ ノ ンか らキ ノー ルへ の変 化 は吸 光 度 の 減 少 で追 う こ とが で きる 。触 媒 量 のDsbBに と、 野 生 型DsbBは は還 元 型DsbA よる キ ノ ン還 元 反応 を追 った 。 キ ノ ン はキ ノー ル に比べ て約10倍 の強 い吸 収 を275nm付 させ る ため に多 量 の還 元 型DsbAを 触 媒 量 の精 製 キ ノ ンを還 元 出 来 な か った。 キ ノ ンか ら酸 化 力 を受 け取 れ ず 、DsbAを 酸 化 す る こ とが 出来 ない こ とが分 か っ た。 こ れ らの ア ッセ イ で は キ ノ ン との相 互作 用 が で きな い の か 、 DsbAと 相 互作 用 で きな い の かが 区別 で きな い が 、DsbB46::1Ala変 ラズ ム領 域 の 変 異体 で あ り、DsbA[C33S]とDsbA-DsbBジ で 、 お そ ら くDsbAと 異体 は第 一 ペ リ プ ス ル フ ィ ド複 合 体 を作 るの の相 互 作 用 自体 の 欠損 は、 そ れ ほ ど顕 著 で は ない と予 想 され る 。 これ らの こ とか ら考 察 して、CXXCモ チ ー フ後 ろ に ア ラニ ンが 挿 入 した変 異 体 は、 キ ノ ン と反 応 で きない と考 え られ る 。現 在 、 京都 大 学 農 学 部 の 三 芳 秀 人 先 生 の研 究 室 か らユ ビキ ノ ンの類 縁 体(キ ノ ンの側 鎖 の 長 さ、位 置 が 異 な る もの 等)を 譲 って 戴 い た の で 、 そ れ ら との反 応 を調 べ 、 野 生 型 と変 異 型 を比 較 し、 キ ノ ン とDsbBの 電 子 伝 達 機 構 や反 応 機 構 の解 明 に つ とめ た い と考 えて い る。 ま た、 キ ノ ン環 に ア ジ ド 基 を付 加 したユ ビキ ノ ンア ナ ロ グ を用 い て 、 フ ォ トク ロス リ ンク を行 い 、 キ ノ ン結 合 部 位 を決 定 す る こ と も考 え て い る 。 また 、DsbBの 一68一 結 晶構 造 が 分 か れ ば、様 々 な情 報 が え られ る で あ ろ う。今 後 は こ れ らの解 明 に貢 献 した い。 3-6.真 核 生 物 と 原 核 生 物 の ジ ス ル フ イ ド結 合 形 成 シ ス テ ム の 比 較 真 核 生 物 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 は小 胞 体 内腔(ER)で 行 わ れ る。 以前 は、細 胞 質 に比 べ てER内 で は酸 化 型 グ ル タチ オ ンの比(GSSG/GSH)が 高 い こ とか ら、酸 化 型 グ ル タチ オ ンが酸 化 力 の 源 とな っ てお り、PDIが 誤 っ た ジス ル フ ィ ドの掛 け替 え を行 う と考 え られ て い た 。 とこ ろが1999年 に な っ て 、 タ ンパ ク質 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 に必 須 な タ ンパ ク質性 の 因 子Erolpが 遺 伝 学 解 析 に よ っ て見 い だ され た 。 ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 に欠損 を示 す 変 異体 を酵 母 で探 索 した の だ が 、 そ の 方 法 は大 腸 菌 でDsb 因子 を見 つ け るの に用 い た方 法 の一 つ(33)と 類 似 してい た。 即 ち、 還 元剤 ジチ オ ス レ イ トー ル(DTT)を 含 む培 地 中 で生 育 欠 損 を示 す変 異 を探 索 し、 そ の結 果 、θ γoヱ ー1とい う変 異 を取 得 、Ero1遺 伝 子 を 同定 した。 θroヱ ー1変異株 で は、 分泌 タ ンパ ク質 で あ る カ ル ボ キ シペ プチ ダー ゼY(CPY)の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 が不 全 に な って い た。 また こ の変 異 は 、Ero1遺 伝 子 を プ ラス ミ ドか ら発 現 させ る と相 補 され た 。 一方 、 グ ル タチ オ ン合 成 酵 素 の 欠損 変 異株 で は、CPYの な か った こ とか ら、ER内 ジス ル フ ィ ド結 合 形成 に何 の支 障 も見 られ の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 に、 酸 化 型 グル タチ オ ンは 関与 し な い こ とが示 唆 され た。Erolpは 膜 結 合 型 のERル ー メ ンタ ンパ ク質 で あ り、ER膜 の ル ー メ ン(内 腔)側 に結 合 して い る 。最 近 、ErolpがPDIを こ と、 また 、PDIが 分 泌 タ ンパ ク質 に ジス ル フ ィ ド結 合 を導 入 す る こ とが示 され た (84)。即 ち、PDIが ジス ル フ ィ ド結 合 導 入 因 子 で あ り、ErolpがPDIを サ イ クル 因子 で あ る こ とが 示 唆 され た 。本 来PDIは 酸 化 型 に維持 して い る 再酸化 する リ ジ ス ル フ ィ ド結 合 異性 化 酵 素 で あ る と考 え られ て い たが 、 異 性 化 活 性 を積 極 的 に示 す た め に は基 質 の ジス ル フ ィ ド結 合 を攻 撃 す る フ リー の シ ス テ イ ン を持 た な けれ ば な らず 、 還 元 型 で な けれ ば な らな い 。 しか し、細 胞 内 でPDIは ほ とん どが 酸 化 型 に保 た れ て い る こ とか ら、PDIは 主に ジス ル フ ィ ド結 合 の 「導 入 」 に働 くこ とが 示 唆 され た。 また、 興 味 深 い こ とに、 Ero1Pは 活 性 に必 須 な2つ 結 合(Cys100-Cys105)を (CXXCモ の シス テ イ ンペ ア ー を持 ち ・ そ の うち一 つ の ジス ル フ ィ ド 使 っ て 、PDIを 酸 化 す る こ と、 も う一 方 の シス テ イ ンペ アー チ ー フ を形 成 す るCys352,Cys355)は 一69一 、Erolp自 身 を酸 化 状 態 に維持 す るた め に 必 要 で あ る こ と が 示 さ れ た 。 こ の 結 果 か ら 、Cys100-Cys105がPDIを Cys352,Cys355が 酸 化 し、 酸 化 力 を 「未 知 の 因 子 」 か ら 受 け 取 っ てCys100,Cys105を 再酸化 す る の で は な い か と 提 案 さ れ て い る(11)。 こ れ ら が 解 明 さ れ る に つ れ 、 一 次 配 列 上 の ホ モ ロ ジ ー は 見 ら れ な い の に も 関 わ ら ず 、Ero1Pと 驚 い て し ま う 。 し か し最 近 、Ero1Pが 大 腸 菌DsbBの 類似 性 の 高 さに は 何 か ら酸 化 力 を 受 け 取 る か が 明 らか に さ れ た 。 大 腸 菌 と 違 っ て キ ノ ン で は な く 、FAD(flavinadeninedinucleodde)がErolpの に 必 須 で あ り、 酸 化 力 を供 給 して い る こ とが ∫ η 伽o,加 告 に よ る と 、Ero1PはFAD結 し て お り 、 周 囲 のFAD量 こ のErolp/PDIに よ り も400倍 η'fγoで 示 さ れ た(85)。 こ の 報 合 モ チ ー フ を 持 た な い が 、FADをnon-covalentに に 依 存 し てPDIに 結合 よ る 酸 化 的 フ ォ ー ル デ ィ ン グ を促 進 した 。 よ る 酸 化 的 フ ォ ー ル デ ィ ン グ は 、 酸 化 型 グ ル タ チ オ ン に よ る もの も 速 い こ と が 加 η1fγoで示 さ れ た 。Ero1P活 と か ら 、Erolpが 活性 利 用 で き るFAD量 性 はFAD量 の 制 御 が 、Erolp機 に依 存 してい る こ 能 制 御 の キ ー ポ イ ン トで あ る 可能性 が高い。 で は 、 話 を 戻 し て 、 当 初 酸 化 力 の 源 で あ る と 思、わ れ て い た 細 胞 質 内 と 小 胞 体 内 の グ ル タ チ オ ン 比 の 違 い は 何 を 意 味 し て い た の だ ろ う?Erolpの さ せ る と 、GSSG/GSHの Erolpが 細 胞 内 の 発 現 量 を増 加 値 は 大 き くな る こ と か ら 、 酸 化 型 グ ル タ チ オ ン の 産 生 に は 、 寄 与 し て い る こ と が 明 ら か に さ れ た(79)。(fπ 初fγoでErolp自 身 は グル タチ オ ン酸 化 活 性 が 無 い こ とか ら、 お そ ら く間 接 的 に グ ル タ チ オ ン を酸 化 して い る の だ ろ う と 考 え ら れ て い る(85)。)こ の 結 果 か ら 、 細 胞 質 よ り も小 胞 体 内 で 酸 化 型 グ ル タ チ オ ン(GSSG)が 多 か っ た の は 、GSSG自 は な く 、Erolp等 の作 用 の 体 が 酸 化 力 を供 給 す る 「原 因 」 だ っ た の で 「結 果 」 で あ っ た こ と が 明 ら か と な っ た 。 現 在 は 、 グ ル タ チ オ ン は 小 胞 体 内 の レ ド ッ ク ス 緩 衝 液 と し て 働 き 、ER内 て い る の で は な い か と 提 案 さ れ て い る(79)。(先 の 酸 化 ス トレ ス 等 を軽 減 し ほ ど 、 細 胞 内 でPDIが 保 た れ て い る と 記 し た が 、 還 元 型 の グ ル タ チ オ ン はPDIに 化 活 性 の 発 揮 を 可 能 に し て い る か も し れ な い 。)一 ほ ぼ酸 化 型 に よ る ジ ス ル フ ィ ド結 合 異 性 方 、小 胞 体 内 の酸 化 型 グル タチ オ ン濃 度 を 上 昇 さ せ 、 タ ンパ ク 質 の 酸 化 的 フ ォ ー ル デ ィ ン グ を促 進 さ せ る 細 胞 質 因 子 と し て 、yFMO(yeastFlavin-containingmonooxigenase)(86)が の 細 胞 質 側 に 結 合 し て い る こ と か ら 、yFMOの 一70一 同 定 さ れ た 。ER膜 機 能 は 、 小 胞 体 内 の 細 胞 質 か ら酸 化 型 グ ル タ チ オ ン を 輸 送 す る こ と で は な い か と提 案 さ れ て い る 。 そ の 後 の 解 析 で 、 こ の 酵 素 は 、 還 元 ス ト レ ス 下 で 誘 導 さ れ る こ と ・ そ の 遺 伝 子 はunfoldingProtein responseelement(UPRE)下 み にPDI,Ero1PもUPRE下 ER内 に コ ー ド さ れ て い る こ と が 明 ら か に さ れ た(87)。(ち に あ る 。)yFMOは 最 終 的 にER内 のGSSG濃 な 度 を増 加 させ 、 の 還 元 ス ト レ ス を 緩 和 す る 様 だ が 、 具 体 的 な 機 能 に つ い て は ほ と ん ど分 か っ て い な い(87)。 す る と こ の 因 子 がEro1Pの れ な い 。 近 年 、 ヒ トで もErolpの (88)(89)(90)。 酸 化 に 関 与 す る 可 能 性 も残 され て い る か も し ホ モ ロ グ 、Ero1-Lα,Ero1-Lβ が 同 定 され た タ ン パ ク 質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 形 成 は 、detailは 違 う け れ ど も 機 能 的 に は 、 大 腸 菌 か ら 人 に ま で 類 似 し た シ ス テ ム で 行 わ れ て い る よ う で あ り、 と て も 興 味 深 い。 本 研 究 に よ って ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 シス テ ム に呼吸 鎖 が 関 与 して い る こ と、 ま た 、 呼吸 鎖 に よ ってDsbシ cys41-cys44で ス テ ム に酸 化 力 が供 給 され 、 そ の タ ーゲ ッ トはDsbBの あ る こ とを解 明 した 。本 研 究 で 、 長 い 間 の疑 問 点 で あ っ たDsbシ ス テ ム か ら放 出 され る電 子 が ど こ にゆ くの か 、 つ ま り、何 に よっ て酸 化 力 が供 給 され て い る の か とい う疑 問 を 、世 界 に先 駆 けて 解 決 す る事 が で きた。 また、 呼 吸 鎖 との カ ッ プ リ ン グ に異 常 を示 すDsbB変 異体 を初 め て分 離 した 。 これ らの変 異 株 は今 後 の様 々 な機 構 の 解 明 に有 効 で あ ろ う。私 は、 これ らの変 異 株 を用 い て 、DsbBと 反応 機 構 の 解 明 を行 い た い と考 え てい る。 また 、DsbBとDsbAの の研 究 は現 在 高 橋 ら に よ って 進展 中 で あ る。DsbBの キ ノ ン との 相 互作 用 につ い て 分 子 内 酸 化 機 構 も未 だ十 分 に解 明 され て は い な い。 また 、大 腸 菌 と真 核 生 物 の ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 シ ス テ ム に は 似 て い る点 と、 また 、異 な る点 が あ る こ と も興 味 深 い 。 これ らの 問題 点 を解 決 し、 ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 シス テ ム の解 明 に貢 献 したい 。 一71一 第4章 材 料 と方 法 本 研 究 で は 、 特 に 記 述 の な い 限 り 、 大 腸 菌 の 遺 伝 学 実 験 上 の 操 作 はMiller(101)及 びSilhavy(102)ら の 方 法 に 、DNA操 作 はSambrook(103)及 びAsubel(104)ら に 従 い 、 酵 素 類 は 宝 酒 造 、 東 洋 紡 及 びNewEnglandBiolabsか は ・ 和 光 純 薬 、 ナ カ ラ イ テ ス ク 、Sigmaか の方 法 ら、 そ の 他 実 験 試 薬 ら購 入 し た 。 4-1.大 腸 菌 株 本 研 究 で 用 い た一 連 の大 腸 菌 株 は 、全 てK-12株 菌株 (遺 伝 型;参 W3110 (wildtypestra㎞) MC4100 (Fα CU141 (MC4100/F7αc1QlβcPL8ZαcZ+γ KS272 (MC4100△1αcX74,g躍IE,gαIK,砺,ψ5L150,ム SS141 (SS141(MC410045わB∫ LE392 (ref(94)) H500 (LE392,△ H500〃 例P 考 文 献) 班D139ム(曜gF-1βc♪ しτヱ69ア 戸5Lヱ50ア εZA1ガ わB5301;ref(91)) 帥oんref(93)) σPL8ZαcZ+γ+孟+戸 γo;reK31)) 海8η1A::㎞ η拶ref(73)) (LE392,∠ 鈎8η 諺Aκ㎞ η 加 ηzP) (μ わ∫+η1θη+;ref(95)) AN384 (芯 TA36 (KS272,画A=℃ TA58 (AN38Z45わBκcの TA162 (AN384/45わR=㎞ η5) TA164 (AN『387,45わR'㎞ η5) TA228 (KS272.45わA=Kη145わB='c躍') CC118 (ref(81)) a.ベ ㌧4+ρ γo+lreK92)) 池 η5/F'1αcPlα AN387 4-2.プ に由来 して い る。 「387ノ麗わ∫A420御 飢A40ヱ 芦ref(77)) 解fromMU1127(MM386,μ 幽 ∫ ℃ 駕ref(95))) ♪ ラ ス ミ ド ク ター プ ラ ス ミ ド pSTY29:pACYC由 来,マ ル チ ク ロ ー ニ ン グ サ イ ト を 耽promotor下 に 持 つ(宝 酒造 株 式 会 社) pNO1575:pBR由 来,マ ル チ ク ロ ー ニ ン グ サ イ ト をZαcpromotor下 pTYEOO7:pBlueScriptSK(一)(Stratagene社)由 イ ト、 更 に 下 流 にHis〔 ←Mycタ 来 、Zαopromotor下 グ を 持 つ(97) 一72一 に 持 つ(96) にマ ル チ ク ロー ニ ン グサ pTWV229:pBR322由 来,Zαcpromoter下 に マ ル チ ク ロ ー ニ ン グ サ イ ト を 持 つ(宝 酒 造株 式 会 社) pSS52:pSW29をPsfIで 切 断 後 、T4Polymeraseで る こ と に よ り耽Z部 末 端 を 平 滑 化 し 、 再 びself-ligationを す 分 に フ レー ム シ フ トを 誘 起 し た も の 。 b.種 々 の遺 伝 子 を含 む プ ラス ミ ド pSS39: pSTV29の1πcpromotor下 に 、W3110由 来 の45昭 遺 伝 子 を ク ロ ー ニ ン グ した も の(31)。 pSS1: pNO1575のZαcpromotor下 にpKY192(22)由 来 の 痂 一助oA遺 伝 子 を ク ロー ニ ン グ した もの 。 pSS43: pTYEOO7のZαcpromotor下 pSS51: pSS52の pTAK1: pSS51のH勿 にDsbB【CCCq-His(yMycを 耽promotor下 DsbBのCys→Ser置 コ ー ドす る(63)。 にDsbB【CCCq-His6-Mycを コ ー ドす る(63)。 認II-Kpη1断 片(45B一 漉6一吻yc)をpTWV229に リク ロ ー ニ ン グ した。 換変 異 pSS44: pTYEOO7のZβcpromotor下 にDsbB【SCCq-His6-Mycを コ ー ドす る 。 pSS45: pTYEOO7の にDsbB[CSCC}His6-Mycを コ ー ドす る 。 pSS46: pTYEOO7のZαcpromotor下 にDsbB[CCSC}His6-Myccを pSS47: pTYEOO7の にDsbB[CCCS】-His6-Mycを pSS53: pSS52の1αcpromotor下 にDsbB[SCCq-His6-Mycを コ ー ド す る(63)。 pSS54: pSS52の1αcpromotor下 にDsbB【CSCCI-His6-Mycを コ ー ド す る(63)。 pSS55: pSS52の1αcpromotor下 にDsbB【CCSq-His6-Mycを コ ー ド す る(63)。 pSS56: pSS52の1αcpromotor下 にDsbBICCCS}His6-Mycを コ ー ド す る(63)。 pTAK4: pTYEOO7の1αcpromotor下 耽promotor下 耽promotor下 コ ー ドす る 。 にDsbB[SSCC}His6-Mycを pSS44にSi乏edirectmutagenesisでCys44Serを pTAK7: コ ー ドす る 。 pTYEOO7の1αcpromotor下 コ ー 導 入 し て 作 成 にDsbB【CCSS}His6-Mycを pSS46にSitedirectmutagenesisでCys130Serを pTAK8: pSS52のZαcpromotor下 pTAK4のKpη1一 pTAK10: pTAK6のKμ pTAK14: DsbBのCXXCモ 片(4訪B一 pTYEOO7の1αcpromotor下 廊6一 御yc)をpSS52に にDsbB【CSSS]-His6-Mycを 翫 彫HI断 pTAK31: pSS51のDsbBのVal42-Leu43をGly-Proに pTAK32: pSS51のDsbBのVal42-Leu43をPro-Hisに pTAK33: pSS51のDsbBのVal42-Leu43をGly-Tyrに 列(Val42-Leu43)の コ ー ドす る 。 片0.7kbを つ な い で 作 成 した 。 リ ク ロ ー ニ ン グ した 。 置 換 変 異:プ 置 き換 え た 。 置 き換 え た 。 置 き換 え た ・ 置 き換 え た 。 -73一 ドす る 。 リ ク ロ ー ニ ン グ し た 。 用 い て 、Sitedirectmutagenesisを pSS51のDsbBのVal42-Leu43をGly-Hisに ドす る 。 コ ー ドす る 。 片(45わB一 乃f56-〃1yc♪をpSS52に pTAK30: ドす る 。 リ ク ロ ー ニ ン グ し た 。 コ ー 片2.8kbとpSS45の4βIII-Bsgl断 チ ー フ 内 部 のXX配 すmutagenicprimerを 御yc)をpSS52に コ ー にDsbB【CSSS】-His6-Mycを pSS52のZαcpromotor下 pTAK14のK御1一 ←Mycを にDsbB[CCSS]-His6-Mycを η1一勘 〃2HI断 pTAK7の4πIII-B5gl断 pTAK18: 片(45bB-h156一 pSS52の1αcpromotor下 した 。 導 入 して 作 成 した 。 にDsbB【SSCC}His〔 翫 〃1HI断 コ ー ドす る 。 ラ イマ ー欄 に示 行 い 、作 成 した。 pTAK34:pSS51のDsbBのVal42-Leu43をVal-Alaに 置 き換 え た 。 pTAK35:pSS51のDsbBのVal42-Leu43をPro-Thrに 置 き換 え た 。 DsbBの ア ラ ニ ン 置 換 変 異.プ mutagenesisを ラ イ マ ー 欄 に 示 すmutagenicprimerを 行 い 、 作 成 した 。 pTAK56: pTAK1のDsbBのIle45をAlaに pTAK58: pTAK1のDsbBのTyr46をAlaに 置 換 した。 pTAK60: pTAK1のDsbBのGlu47をAlaに 置 換 した。 pTAK62: pTAK1のDsbBのArg48をAlaに 置 換 した 。 DsbBの 挿 入 、 欠 失 変 異.プ mutagenesisを 用 い て 、Sitedirect 置換 した。 ラ イ マ ー 欄 に 示 すmutagenicprimerを 用 い て 、Sitedirect 行 っ て、 作 成 した 。 pTAK44:pTAK1のDsbBのTyr46のC末 端 側 にAla-Asp-Ser-Tyr-Thr-Gln-Valの pTAK67:pTAK1のDsbBのTyr46のC末 端 側 に 一 つAlaの 挿 入 を持 つ 。 pTAK155:pTAK1のDsbBのTyr46のC末 端 側 に 二 つAlaの 挿 入 を持 つ 。 pTAK157:pTAK1のDsbBのTyr46のC末 端 側 に 三 つAlaの 挿 入 を持 つ 。 pTAI(89:pTAK1のDsbBのCys44のC末 端 側 にAlaの pTAK91:pTAK1のDsbBの11e45のC末 端 側 にAlaの 挿 入 を持 つ 。 挿 入 を持 つ 。 pTAK92:pTAK1のDsbBのGlu47のC末 端 側 にAlaの 挿 入 を持 つ 。 pTAK124:pTAK1のDsbBのArg48のC末 端 側 にAlaの 挿 入 を持 つ 。 pTAK49:pTAK1のDsbBのTyr46を DsbB【CCSS】 挿 入 を持 つ 。 欠 失 して い る 。 変 異 体 pTAK115:pTAK44のDsbB[CCSS】 版 pTAK44の4餌II-BsgI断 片(0.8kb)はpTAK10の4μIII-BsgI断 のKρ 刎 一H∫η班II断 片(4訪B一 所56-〃1yc♪をpTWV229に 片(2.8kb)に つ な ぎ、 そ リク ロ ーニ ング した。 pTAK116:pTAK49のDsbB【CCSS]版 pTAK117:pTAK62のDsbB【CCSS】 版 pTAK120:pTAK89のDsbB[CCSS】 版 pTAK121:pTAK91のDsbB[CCSS]版 pTAK118:pTAK67のDsbB【CCSS]版 pTAK122:pTAK92のDsbB【CCSS】 4-3.プ 版 ラ イ マ ー SiteDirectmutagenesisに mutagenesisは 用 い た プ ラ イ マ ー セ ッ ト の 片 方 を 示 す 。SiteDirect 、QuickChangeSite-DirectMutagenesisKit(Stratagene社 て行 った 。 [DsbBのCys→Ser置 換 変 異] Cys44Ser5㌦CCTAGCGTGCTCTCTATTrATGAACG-3' Cys130Ser5'-CCGTrrGCCACCTCTGATTITATGG-3' -74一 製)を 用 い [DsbBのCXXCモ チ ー フ 内 部 のXX配 列(Val42-Leu43)の Val42-Leu43→Gly-His 5'-CTGAAACCTrGCGGTCACTGTATITATGAACGG3' Va142-Leu43→Gly-Pro 5'-CTGAAACCTrGCGGTCCGTGTATTTATGAACGC-3' Val42-Leu43→Pro-His 5'-CTGAAACCTrGCCCGCACTGTATrrATGAACGC.3' Val42-Leu43→Gly-Tyr 5'-CTGAAACCTTGCGGTTACTGTATrrATGAACGC.3' Val42-Leu43→Val-Ala 5'-CTGAAACCTTGCGGTrACTGTATITATGAACGC-3電 Val42-Leu43→Pro-Thr 5LCTGAAACCTrGCGTGGCCTGTATTrATGAACGC-3' [DsbBの 置換】 ア ラ ニ ン 置 換 変 異] Ile45Ala5'-GCGTGCTCTGTGCTrATGAACGCTG-3' Tyr46Ala5'-GTGCTCTGTATTGCGGAACGCTGCGC-3' Glu47A豆a5'-GCTCTGTATrTATGCACGCTGCGCG-3「 Arg48Ala5'-GCTCTGTATTTATGCACGCTGCGCG-31 [DsbBの 挿 入 、 欠 失 変 異] Tyr46のC末 7ア 端 側 へ の挿 入 ミ ノ 酸(Ala.Asp・Ser-Tyr-Thr-Gln-Val)挿 入 5'-GCTGACTCTTATACACAAGTAGAACGCTGCGCGTTATrCGGC-3' 1Alaの 挿 入5'-CTCTGTATrrATGCGGAACGCTGCGCG-3' 2Alaの 挿 入5'-CTCTGTATITATGCGGCCGAACGCTGCGCGTrATrC-3' 3Alaの 挿 入5'-GTATrrATGCGGCCGCTGAACGCTGCGCGTrATrC-3' Cys44,Ile45,Glu4ZArg48のC末 Cys44のc末 端側 端 側 へ1つAla挿 入 5'-GCGTGCTCTGTGCGATITATGAACG-3' 11e45のC末 端 側 5'-GTGCTCTGTATrGCGTATGAACGCTGC-3' Glu47のC末 端側 5'-GTATrrATGAAGCCCGCTGCGCG-3' Arg48のC末 端側 5'-GTATrrATGAACGCGCCTGCGCGTTATrC-3' 欠失変異 △Tyr465'-GAAACCTrGCGTGCTCTGTATrGAACGCTGCGCGTrATTCGGC-31 4-4.培 地 と培 養 条 件 正 培 地 は 、1リ ッ ト ル あ た り 、109のtrypton、59のyeastextract・59のNaCl 、1.7mmo1のNaOHを 含 ん で い る 。 グ ル コ ー ス は 最 終 濃 度04%に た 、 リ ン 酸 緩 衝 液(pH7.5)をK6PO、 の 最 終 濃 度 が0.09Mに な る よ う にt培 加 した 。 次 の 薬 剤 は 、 か っ こ 内 に示 す 濃 度 に な る よ う に 、 添 加 し た 。 5-Aminolevulinicacid(ALA;50μg/ml) heminchloride(10μg/ml) p-hydroxybenzoate(PHB;100μg/ml) -75一 な る よ う に、 ま 地 に添 Isopropy1β 一D-thiogalactoside(IPTG;1mM) cyclicAMP(cAMP;1mM) 細 胞 の 培 養 は 、 全 て37℃ で 、 振 盟 に よ り好 気 的 に 行 っ た 。 ま た 、 そ の 増 殖 の 程 度 は ク レ ッ ト光 電 比 色 計(No.54フ 518を 用 い て調 べ た 。 4-5.膜 の調 製 ィ ル タ ー)、 も し く は タ イ テ ッ ク のFhotometer 培 養 液 を 氷 上 で 冷 却 し ・ 遠 心 操 作 でpelletdownし 1mMphenylmethylsulfonylfluoride(PMSF)を た 菌 を10mMTris-HC1(pH8.1), 含 むbuffer中 つ つ 超 音 波 破 砕 機(HeatSystemsUltrasonicator)で20秒 (sonication)を3回 Ultracentrifuge)で 、530000g×20min、 で9000g×5minの 超 遠 心 機(HitachiMicro 標 品)と した。 ンパ ク 質 の 酸 化 還 元 状 態 の 決 定 1)TCA沈 殿 細 胞 培 養 液 、 も し く は 膜 サ ン プ ル を 含 む 溶 液 に 等 量 の10%のTCA水 0℃ で20min以 2)SH基 溶 液 を加 え、 上 放 置 し て 全 タ ン パ ク 質 を 変 性 ・沈 澱 さ せ 、 遠 心 に よ り 回 収 後 、 ア セ ト ン で2回 洗 浄 し てTCAを 取 り 除 き 、 そ の 後 、1%SDS溶 液 に溶 解 させ る 。 修 飾 試 薬 に よる修 飾 タ ン パ ク 質 の ジ ス ル フ ィ ド結 合 の 有 無 を 調 べ る た め に 、TCA沈 SDS溶 遠 心操 遠 心 操 作 を 行 っ た 。 ペ レ ッ ト と し て 得 ら れ た 膜 は 、 上 記 のbuffer に 懸 濁 し 、 膜 サ ン プ ル(膜 4-6.タ 間 細 胞 を破 砕 す る 操 作 行 っ た 。 破 砕 さ れ て い な い 細 胞 を 、4℃ 作 で 取 り 除 き 、 上 澄 み 液 を4℃ に 懸 濁 し、 氷 水 で 冷 却 し 液 中 にSH基 修 飾 試 薬IAAも し く はAMSを 化 を 防 い だ 。AMS(molecularprobe社)を 時 に タ ン パ ク 質 のSDS-PAGEに 試 薬 にIAAを 添 加 し て お き 、SH基 お け る 移 動 度 を 遅 ら せ る こ と が で き る 。SH基 の 方 法(70)で 、SDS-Tris-EDTA溶 SDS,100mMTris,5mMEDTA;pH9.0)に35mMに SDS-Tris溶 な る よ うLへAを 修 飾 試 薬 にAMS(moleculerprobe社)を 液(1%SDS,50mMTris;pH7.5も に15mM、 あ る い は20mMに 室 温 で30min、 10minの の 人工 的 な酸 添 加 した 場 合 は 、 人 工 的 な 酸 化 を 防 ぐ と 同 用 い る 場 合 、Zalkinら 行 っ た 。 ま た 、SH基 殿 後 に溶 解 させ る 修飾 液(1.5% 加 え て実 験 を 用 い る場 合 、 し く は1%SDS,100mMTris;pH7.5) な る よ うAMSを 加 え た 。SDS溶 穏 や か に 撹 拝 し た 。 そ の 後 、AMSを 液 に溶 解 させ る には 、 用 い て い る も の に は37℃ で 処 理(72)を 行 っ た 。 等 量 の2×SDSsamplebuffer(125mMTris(pH8.1), 4%SDS,20%(v/v)Glycerol,微 ク 質 を 目 的 と す る 場 合100℃ 量BromophenolBlue)を で3min、 加 え た 後 、 可 溶 性 タ ンパ 膜 タ ン パ ク 質 を 目 的 と す る 場 合37℃ で5m血 の 処 理 を行 っ た 。 3)SDS-PAGE 上 記 の 方 法 で 調 製 し た サ ン プ ル を 、 次 に 示 す 方 法 のSDS-PAGEで DsbA、 β 一 ラ ク タ マ ー ゼ 、DsbBの 12.5%の ポ リ ア ク リ ル ア ミ ドゲ ル(98)を 用 い た 。DsbBの 分 離 した 。 分 離 に は 、 特 に 記 述 し な い 限 りLeammliの -76一 分 離 に は 、 改 良 法(15% Acrylamide-0.12%N,N'-methylene-bis-acrylamide,250mMTris(pH8.7),10mM NaCl,0.1%SDSを 分 離 ゲ ル と し た 方 法)(99)も 用 い た 。 還 元 状 態 で のSDS-PAGEを 行 う 場 合 は 、 サ ン プ ル に1/10容 元 状 態 で のSDS-PAGEを 一 メ ル カ プ トエ タ ノ ー ル を 加 え 、 非 還 行 う場 合 は 、 還 元 剤 を 加 え な い で 、 電 気 泳 動 を行 っ た 。 ま た 、 非 還 元/還 元 の2次 SDS-PAGEを 量 の1.4Mβ 元 電 気 泳 動 に は 、 まず 、 非 還 元 状 態 で 一 次 元 目の 行 い 、 泳 動 ゲ ル の1レ ー ン 分 を 切 り 出 し 、10%(v/v)の トエ タ ノ ー ル を 含 むSDSsamplebuffer中 で 、37℃ で30min撹 β一 メル カ プ 絆 し た 後 、2次 元 目 の ゲ ル の ス タ ッキ ン グ ゲ ル 上 部 に 水 平 に密 着 させ て 電 気 泳 動 を行 っ た 。 4)ウ エ ス タ ンブ ロ ッテ ィ ング SDS-PAGEに よ り各 タ ン パ ク 質 を 分 離 し た 後 、 泳 動 ゲ ル を セ ミ ド ラ イ 型 タ ン パ ク 質 転 写 装 置 でPVDFメ ン ブ レ ン(Immobilon-P四,MILUPORE社)に 転 写 し た 。 タ ン パ ク 質 が 転 写 し た メ ン ブ レ ン をBlotto(5%ス 電気泳動的 に キ ム ミル ク を含 む PBS-Tween20Buffer:0.14MNaCl,2。7mMKCI,4.3mMNa2HPO4,1.5mMKHIPO4 0.02%NaNH3,0.1%(v/v)Tween20)中 で42℃ で1時 間 、 も し く は4℃ で一 晩 浸 し て ブ ロ ッ キ ン グ を 行 い 、 そ の 後 、 下 記 の 濃 度 に 希 釈 し た 一 次 抗 体 を 含 むBlottoに 温 で1時 間 浸 し て 一 次 抗 体 処 理 を 行 い 、PBS-Tween20Bufferで 室 洗 浄 後 、 希 釈 した 二 次 抗 体 を 含 むPBS-Tween20Bufferに に 室 温 で1時 メ ン ブ レ ン をPBS-Tween20Bufferで 洗 浄 し た 後 、 ウ エ ス タ ン ブ ロ ッテ ィ ン グ検 出 キ ッ ト(ECLm,AmerhamPharmaciaBiotech社)を ゼ に よ る 発 光 をX線 もちい 、 二 次抗 体 上 の ペ ル オ キ シ ダー フ ィ ル ム 上 に 露 光 し て 、 ま た は 、 富 士 フ イ ル ム のLumtnescence ImageAnalyzer(LAS-1000)を 卜 次 抗 体1ウ 間 浸 して 二 次 抗 体 処 理 を行 っ た 。 用 い て検 出 した。 サ ギ ポ リ ク ロ ー ナ ル 抗DsbA抗 体1/5000に 希釈 ウ サ ギ ポ リ ク ロ ー ナ ル 抗 β 一 ラ ク タ マ ー ゼ 抗 体1/5000に ウ サ ギ ポ リ ク ロ ー ナ ル 抗DsbB抗 体1/100に ウ サ ギ ポ リ ク ロ ー ナ ルanti-c-Myc(A-14)抗 希釈 希釈 体(SantaCruzBiotec㎞ology 社) 1/3000に [二 次 抗 体]西 洋 ワ サ ビ ペ ル オ キ シ ダ ー ゼ 標 識 抗 ウ サ ギIgG抗 体 (ヤ ギ 抗 ウ サ ギIgG(H+L),Biorad社)1/5000に 4-7.DsbB抗 DsbBのc末 希釈 希釈 体 の 作 製 と精 製 端 の ア ミ ノ 酸 配 列 に 相 当 す る14残 基 のN末 ペ プ チ ド(NH}-CSQpFKAKKRDLFGR-C∞H)を 端 にcysを 付 加 した 合 成 作 り 、 こ の ペ プ チ ドのN末 Cysにkeyholelimpethemocyanin(KLH)を 端 の カ ッ プ リ ン グ させ た も の を ・ ウサ ギ に ir尊ectし 、 ポ リ ク ロ ー ナ ル 抗 体 を 作 製 し た 。 以 上 の 操 作 は サ ワ デ ー 社 に 依 頼 し て 行 っ た 。 得 ら れ た 抗 血 清 を 、 抗 体 作 製 に 用 い た ペ プ チ ド をN末 Sepharose6B(AmershamPharmaciaBiotech)に Tris(pH7.5)緩 端 のCysでThiopropyl カ ッ プ リ ン グ し た カ ラ ム に 通 し、 衝 液 で 洗 浄 後 、 カ ラ ム に 結 合 し た 抗 体 を0・1MGIysine-HCl(pH2・5 )で 溶 出 し 、 す ぐ に2MTris(pH8.0)緩 衝1液 で 中 和 す る 操 作 を 行 っ て ア フ ィ ニ テ ィー 精 製 を行 っ た 。 -77一 4-8.DTT抵 抗 性 の ア ッセ イ 培 養 液 を 氷 上 で 冷 や し 、 遠 心 分 離 で 集 菌 後 、10mMTris・HC1バ に 懸 濁 し た も の 、 も し く は 膜 標 品 を 、20mMDTrの ト し た 。 そ の 後 、TCAを 終 濃 度5%に ッ フ ァ ー(pH8.1) 存 在 下 で 氷 上10分 間 イ ンキ ュベ ー な る よ う に 加 え 、 反 応 を ス ト ッ プ さ せ 、AMS 修 飾 を行 っ た 。 4-9.DTTを 含 む 培 地 を 用 い たviabilityの L-glucose培 地 にIPTG、cAMPを 観 察 そ れ ぞ れ 終 濃 度1mMに なる よ うに加 え 、各 濃 度 に な る よ う にDTTを 添 加 した プ レー トを作 成 し、 そ の 後 、 す ぐ に ア ッセ イ に 用 い た 。 一方 、 植 菌 用 の 細 胞 をL-glucose培 地 中 でKU=40ま で 増 や し、 培 養 液 を生 理 食 塩 水 で 10倍 ご と に 希 釈 を 行 い 、 各 希 釈 液 か ら2μ1を 37℃ で20時 440.残 上 記 の プ レ ー ト上 に ス ポ ッ ト し、 間 培 養 を行 っ た 。 存 チ オ ール の 定 量 方 法 チ オ ー ル の 定 量 は チ オ ー ル 定 量 試 薬5,5'-dithio-bis(2-nitrobenzoicacid)(DTNB多 EUmanヒsReagent)を 後 す ぐ に412nmの 用 い て(79)、 終 濃 度0.1mMに 吸 収 を 測 定 した 。 一78一 な る よ うにサ ンプ ル に加 え、 混 合 参考文献 1 伊 藤 維i昭(1994)永 田 和 宏 編.ス ト レ ス タ ン パ ク 質 一基 礎 と 臨 床,49-61. 2 Gething,MJ.andSambrook,∫.(1992)N伽 アθ,355,33-44. 3 Bardwell,1.C.A.(1994)Mo1,M/cアoわfol,,14,199-205. 4 Missiakas,D.andRaina,S,(1997)孟Bαcfθ γfol,,179,2465-2471. 5 Raina,S.andMissiakas,D.(1997)14η πμ。Rθ η.M∫cγoわlol.,51,179-202. 6 Bulleid/N.ノ1.(1993)A4御 ηcθ51η.Pアof伽 α θηz15吻,44,125-148. 7 Sc㎞id,F.,X.,Mayr,L.,M.,Mucke,M,andSchonbr㎜er,E.R.(1993)A伽 ηcθ5 1ηPアofε 」ηC海 θ〃zfsfア!ノ,44,25-65. 8 Anfinsen,C.B.,Haber,E,Sela,M.andWhite,F.H.(1961)Pγoc.ム 励1.A磁 、5c1. U,5,A.,47,1309-1314. 9 Goldberger,R.F.,Epstetn,C∫.andAnf血sen,C.B.(1963)弄B∫oZ,α θ解 。.238, 628-635. 10.Frand,A.R,Cuozzo,1.W.andKaiser,C.A.(2000)Tア εη45勿CθllBfol。,10,203- 210. 11.Frand,A.R.andKaiser,C.A.(2000)Mol。Bjol,Cθ 〃,11,2833-2843. 12.Thronton,1.M.(1981)1.Mol,B∫oZ.,151/261-287. 13.Derman,A.1.andBeckwith,1.(1991)孟Bαcf副ol,,173,7719-7722. 14.Holmgren,A.(1989)弄Bfol。 α θη1.ノ264,13963-13966. 15.Derman,A.1.,Prinz,W.A.,Belin,D.andBe¢kwith,1.(1993)5c伽cθ,262,17441747. 16.Prinz,W.A.,Asuland,E,Holmgren,A.andBeckwith,∫ 15661-156671 。(1997)孟Blol,α 17.Stewart,E.1.,Aslund,F.andBeckwith,∫.(1998) 18.Aslund,F.,Zheng,M.,Beckwith,∫.andStorz,G.(1999)Pγoc.Ngfl.Acα4.5cf。U.5. ノ1,,96,6161-6165. 19.Iakob,U.,Muse,W.,Eser,M.andBardwell,1.C.A.(1999)Cεll,96,341-352. 20.Aslund,F.andBeckwith,∫.(1999)Cθll,96,751-753. 21.Bardwell,1.C.A.,McGovern,K.andBeckwith,1.(1991)Cε11,67,581-589. 22.Kamitani,S.,Akiyama,Y・andIto,K・(1992)EMBO1・,11,57-62・ 23.Bardwell,1.C.A.,Lee,∫.0.,Iander,G.,Martin,N.,Belin,D.andBeckwith,∫. (1993)Pアoc。 勘fZ.Acβ4,5c∫,し1.5.A.,90,1038-1042. 24.Sone,M.,Akiyama,Y・andIto,K(1997)弄Bfol・ α 一79一 θ祝 ・,272,10349-10352・ θ加.,272, 25・Hwang,C.,Sinskey,A.∫.andLodish,H・F・(1992)5σ'θ ηc¢257,1496-1502 . 26.Frand,A.R.andKaiser,C.A.(1998)Mol.CεZl,1,161-170. 27.Pollard,M.G.,Travers,K.1.andWeissman,∫.S.(1998)Mo1.Cε11,1,171-182. 28.Akiyama,Y.andIto,K.(1993)弄Blol.α θ海.,268,8146-8150. 29・Akiyama,Y.,Kamitani,S.,Kusukawa,N・andIto,K(1992)1.B∫ol.α θη2.,267,224 40-22445. 30・Connonlly,L,Penas,A.D.L.,Alba,B・M・andGross,CA・(1997)Gθ ηε5D㎝ 。,11, 2Q12-2021. 31.Kishigami,S.,Kanaya,E.,Kikuchi,M.andIto,K(1995)弄Blol,α θηL,270, 17072-17074. 32.Gilhot,C.,Iander,G.,Martin,N.,L.andBeckwith,1,(1995)Pアoc.Nσfl,Acα4.5cj. U,5.A.ノ92,9895-9899. 33.Missiakas,D.,Georgopoulos,C.andRaina,S.(1993)Pγoc.〈 履1.Acα4.5cf,α,5.A, 90,7084-7088. 34.Missiakas,D.,Georgopoulos,CandRaina,S.(1994)EMBO弄,13,2013-2020. 35.Andersen,CL,Matthery-Dupraz,A.,Missiakas,D.andRaina,S.(1997)MoZ. Mlcγoわlol.ノ26/121-132. 36.Missiakas,D・,Schwager,F・andRaina,S・(1995)EMBO1・,14,3415-3424・ 37.Crooke,H.andCole,∫.(1995)Mol,M/cγoわ101.,15,1139-1150. 38.Zapun,A.,Missikas,D.,Raina,S.andCreighton,T.E.(1995)Bfoc加 η2鋭 膨,34, 5075-5089. 39.McCarthy,A.A.,Haebel,P.W.,T6rr6nen,A.,Rybin,V.,Baker,EN.and Metcalf,P(2000)N伽 γθ5伽cf,Blol.,7,196-199. 40.Bessete,P.H.,Cotto,1.1.,Gilbert,HF.andGeorgiou,G.(1999)弄BfoZ,α απワ274, 7784-7792 41.Chen,1.,Song,∫.,Zhang,S.,Wang,Y.,Cui,D.andWang,C.(1999)弄Blol,α1刎., 274,19601-19605. 42.Shao,F.,Bader,M.W.,∫akob,U.andBardwell,∫.C.A.(2000)弄Blol.α 銅.,275, 13349-13352. 43Joly,1.CandSwartz,1.R(1997)Bjoc加 履5f膨,36,10067-1007Z 44.Rietsch,A.,Bessette,P.,Georgiou,G.andBeckwithJ.(1997)弄Bαcf〔 漉ol,,179, 6602-6608. 45.Rietsch,A.,Belin,D.,Martin,N.andBeckwith,1.(1996)Pγoc,1鴨1,ん し1.5./1.,93,13048-13053. 46.Stewart,E.∫.,Katzen,EandBeckwith,∫.(1999)EMBO弄,18,5963-5971. 一80一 α4.5cf. 47・Chung,」.,Chen,T.andMissiakas,D.(2000)Mol・M∫cγoわfo1,,35,1099-1109. 48・Gordon.EH・,Page,M.D.,Willis,A・C・andFerguson,SJ・(2000)Mol,Mlcアoわlol., 35/1360-1374 49.Katzen,EandBeckwith,1.(2000)Cθll,103.769-779. 50.Krupp,R.,Chan,C.andMissiakas,D.(2000)弄B/ol.α θη1,inpress, 51.Martin,1.C.L.,Bardwel1,∫.C.A.andKuriyan.1.(1993)N伽 アε,365.464-468. 52・Wunderlich,M,Otto,A・,SeckleLandGlockshunber,R・(1993)Bloc加 履5吻,32, 12251-12256. 53.Zapun,A.andCreighton,T.E.(1994)Bfocん θ纏5fアy,33,5202-5211. 54.Kanaya,E,Anaguchi,H.andKikuchi,M.(1994)弄 肋1,α ε吻,,269,4273-4278. 55.Zapun,A.,Bardwell,∫.C.A.andCreighton,T.E.(1993)Bjoc加 履5f膨32,5083- 8092. 56.Nelson,1.W.andCreighton,T.E(1994)Bjoc加 履5吻,33,5974-5983. 57.Wunderli(上,M.andGlockshuber,R.(1993)Pγof伽5cj,ノ2,717-726. 58.Wunderlich,M.,∫aenicke,R.andGlockshuber,R(1993)弄Mol,B∫oZ.,233,559-566. 59.Grauschopf,U,,Winther.∫ 。R.,Korber,P.,Zander,T.,Dallinger,P.andBardwell, 1。C.A.(1995)Cθll,83/947-955. む 60.Aslund,E,Berndt,KD.andHolmgren,A.(1997)弄Bjol。 α α π,,272,30780-30786. 61.Kishigami,S.,Akiyama,Y.andIto,K(1995)F朋5Lε 鉱,364,55-58. 62.Iander,G.,Martin,N.L.andBeckwith,1.(1994)EMBO弄,13,5121-5127. 63.Kishigami,S,andIto,K.(1996)Gθ ηε5foCθ 〃5,1,201-208. 64.Kobayashi,T.,Kishigami,S.,Sone,M.,Inokudli,H.,Mogi,T.andIto,K.(1997) Pγoc.Nαfl.ん 磁.50ノ,α 、5,A/94,11857-11862. 65.Kobayashi,T.andIto,K.(1999)EMBO弄,18,1192-1198. 66.Bader.M.,Muse,W.,Zander,T.andBardwel1,1.C.A.(1998)弄 肋1.α 餌.,273, 10302-103071 67.Bader,M.,Muse,W.,Ballou,D.P.,Gassner,C.andBardwell,1.C.A.(1999)Cθll, 98,217-227, 68.Bader,M.W.,Xie,T.,Yu,C-A.andBardwell,∫.CA.(2000)弄Bfol.α 伽,,275, 26082-26088. 69.Kobayashi,T.,Takahashi,Y.andIto,K(2000)1質ol.Mfoγoわfol,,inpress, 70.Pollitt,S.andZalkin,H.(1983)弄Bαcf87∫ol.,153,27-32. 71.Vestweber,D.andSchatz,G.(ユ988)弄CθIZBjoZ.,107,2045-2049. 72.Uchida,K.ノMori,H.andMizushima,S.(1995)露Bjol.α εηL,270,30863-30868. 73.Nakayashiki,T・,Nishimura,K・,Tanaka,R・andhokuchi,H・(1995)Mo1・Gθ 一81一 η・ Gε ηεf,,249,139-146. 74・Avissar,YJandBeale,S.1 .(1989)1.Bσcfθ ア101.,171,2919-2924. 75.Drolet,M.,P610quin,Y.,Cousineau,LandSasarman,A.(1989)Mol ,Gε η.Gθ ηθム, 216,347-352 76.Schultz,S.C.,Dalbadie-McFarland,G.,Neitzel,∫.∫.andRichards,1.H.(1987) Pγofθfη5,2,290-297. 77.Wallace,BJ.andYoung,1.G.(1977)肋c励2.Bfo吻5.Ac加,,461,84-100. 78.Young,1.G.,Leppik,R.A.,Hamilton,1.A.andGibson,E(1972)弄Bβcfε γゴol,,110, 18-25. 79.Cuozzo/1.W.andKaiser,C.A.(1999)N伽 アεCθllBjol,ノ1,130-135。 80.Bardwell,1.C.A.andBeckwith,1.(1993)C8ZZ,74,769-771. 81.Manoil,C.andBailey,∫.(1997)弄Mol.BjoZ.,267,250-263. 82.Glockshuber,R.(1999)N躍 伽 γ8,401,30-31. 83.Kadokura,H.,Bader,M.,Tian,H.,Bardwell,1.C.A.andBeckwi出,1.(2000)Pア06. 勘fZ.ノ4(海4。5c∫ 。し1.5.ノ4.ノ97,10884-10889. 84.Frand,A.R.andKaiser,C.A.(1999)Mol.Cθll,4,469-477. 85.Tu,B.P.,Ho-Schleyer,S.C,Travers,K.∫.andWeissman,1.S.(2000)5c伽 σ弓290, 1571-1574、 86.Suh,1.-K.,Poulsen,L.L.,Ziegler,D.M.andRobertus,1.D.(1999)Pγoc.Nα 歪1.Ac砿 5cf,し τ.5,A,,96,2687-2691. 87Suh,1.-K.andRobertusノ ∫.D.(1999)Pアoc.NαfZ,14c磁,5d.し1,5,A,,97,121-126. 88.Cabibbo,A.,Pagani,M.,Fabbri,M.,Rocchi,M.,Farmery,M.R.,Bulleid,N.1.and Sitia,R.(2000)弄BfoZ.σ1θ 〃z.,275,4827-4833. 89.Benham,A.M.,Cabibbo,A.,Fassio,A.,Bullied,N.,SiUa,R.andBaa㎞an,1. (2000)Eハ4BO孟 ノ19,4493-4502. 90.Pagani,M.,Fabbri,M.,Benedetti,C.,Fassio,A.,Pilati,S.,Bulleid,N.∫.,Cabibbo, A.andSitia,R.(2000) 91.Casadaban,M.(1976)弄Mol.Blol.,104,541-555. 92.Akiyama,Y.,Ogura,T.andIto,K(1994)弄Bfol。 α ε解.,269,5218-5224. 93.Strauch,KLandBeckwith,∫.(1988)Pγoc.Nαfl,Acβ4.5cf,U,5,A,85,1576-1580. 94,Bork.K,Beggs,∫.D.,Brammar,WJ.,Hopkins,A.S.andMurray.N.E(1976) MoZ,Gθ η.Gθ ηθf,,146,199-207 95.Suzuki,K.,Ueda,M.,Yuasa,M.,Nakagawa,T.,Kawamura,M.andMatsuda,H. (1994)B歪05d。Bfofθclz.Bfoc乃 θηz。 ノ58/1814-1819. 96.Ito,K.,Wittekind,M.,Nomura,M.,Shiba,K.,Yura,T.,Miura,A.andNashimoto, 一82一 H.(1983)Cθll.32/789-797. 97Akiyama.Y.,Yoshihisa,T.andIto,K.(1995)1.Bfol.α 98.1.aemmli,U.K.(1970)Nβ 嬬 θ肱,270,23485-23490 . θノ227/680-685. 99.Ito,K.,Bassford,P.andBeckwith,∫.(1981)CεZZ,24,707-717 100.Dartigalongue,C.,Nikaido,H.andRaina,S.(2000)EMBO弄,19/5980-5988. 101.Miller,∫.H(1972)翫p顔 耀 η'51ηMolθc伽 アG8η εflc5.ColdSpringHabor Laboratory,ColdSpringHabor,N.Y. 102.Silhavy,TJ.,Berman.M.L.andEnquist,LW.(1984)aμ θ伽 θηf5ω 澁Gθ ル5伽5,ColdSpringHarborLaboratorypress.ColdSpringHabor,N.Y. 103.Sambrookノ L伽 ∫.ノFritsch,EEandManiatis,T.(1989)Molεc癩 桝o膨M卿 アCloπ ∫ πg渦 槻lColdSpringHaborLaboratorypress,N.Y. 104.Ausubel/F.M.ノBrent,R.ノKingston/R.E/Moore/D.D.ノSeidman/1.G.ノSmith,1. A.andStuh1,K(1990)α アァεηfρ アofoco15」 η 躍olθc伽 一83一 ア わゴolo舘.IohnWiley&Sons. ηε 謝辞 本 研 究 に あ た り、多 くの 方 々 の ご助 力 をい た だ きま した。 この場 をお借 り しま し て 、 感 謝 の意 を表 した い と思 い ます 。 伊 藤 維 昭教 授 に は、修 士 課程 入 学 以 来 、 実験 の 具体 的操 作 は もち ろん 、研 究 へ の 取 り組 み方 や進 め 方 な ど、 こ こ に は書 き きれ ない ほ どの事 を、 熱心 にか つ細 や か な 配 慮 で ご指 導 して い た だ きま した 。 深 く感 謝 してい ます 。DsbA/DsbBに よる ジス ル フ ィ ド結 合 形 成 に呼吸 鎖 が 関 与 してい る とい う面 白い テ ー マ に取 り組 み 、 そ れ を明 らか にす る こ とが で きたの は、 先 生 の 的確 な ご助 言 の お か げ だ と思 って い ます 。 と て も幸 運 で した し、 楽 しか っ たで す 。 未 熟 者 で す が 、 これ か ら もよ ろ し くお願 い し ます 。 秋 山芳 展 博 士 、 森博 之博 士 に は、 実験 技 術 や研 究 の 進 め 方 な ど、詳 し くご指 導 し て い た だ きま した。 ま た多 くの ご助 言 をい た だ きま した 。 深 く感 謝 して します 。 東 京 大 学 の 茂 木 立 志博 士 、 京都 大 学 の 井 ロ八 郎博 士 に は呼吸 鎖 欠損 変 異 株 を、京 都 大 学 の 三芳 秀 人博 士 に は キ ノ ン類 縁体 を快 く分 与 してい た だ き、 また 数 々 の ご助 言 をい た だ きま した。 あ りが と うご ざい ます 。 構 造 形 成 分 野 の研 究 室 の 皆 さん に は大 変 お 世 話 に な りま した。 望 月清 子 さ ん に は、 事 務 的 な こ とばか りで な く、研 究 が 進 めや す い 環 境 を整 え てい た だ きま した。 現 NIHの 岸 上哲 志 博 士 、 現 群 馬 大 学 の 曽根 道 夫博 士 に はDsbの 実 験 に 関す る多 くの ご 助 言 をい た だ きま した。 高橋 由貴 さん に は、 実 験 を進 め る に あ た り貴 重 な変 異株 を 分 与 して い た だ きま した。 現 基 生研 の 白井 良憲 博 士 、 現 北 海 道 大 学 の木 原 章 雄博 士 、 現 通 産省 工 業 技 術 院 の 本 間貴 之博 士 に は実 験 操 作 等 、様 々 な こ と を教 え て い た だ き ま した 。 当研 究 室 の松 尾 英 一 博 士 、松 本 弦 博 士 に は、 研 究 に対 す る姿 勢 や実 験 操 作 を教 わ り、 ま た公 私 共 に相 談 に の っ て い た だ き ま した。 稲 葉 謙 二 博 士 には理 論 等 を 教 え て い た だ きま した。ZsoltSegletes博 士 、 中戸 川 仁 君 、千 葉 志 信 君 、才 川直 哉 君 、 金 原 和 江 さ ん、佐 藤康 成 君 、 千 葉 和 彦 君 、下 川 直 美 さん 、下 畑 宣 行 君 、清 水 祐 介 君 に も、色 々 とお 世 話 に な りま した。 矢 部 俊 樹 君 には実 験 補 助 を、佐 野 美 千代 さん 、 山 田幹 浩 君 、 山 崎麻 紀 さん、 北 沢 知 美 さん 、 山 口恵 さん 、桜 井 良子 さ ん、 八 又 政子 さん 、 中 川 さ との さ ん、塚 崎 昌子 さん には 、実 験 補 助 や洗 い 物 を して い た だ きま し た。 そ の他 、個 々 に名 前 を あ げ な か っ た方 々 に も大 変 お 世話 に な りま した。 あ りが と うご ざい ます 。 一84一