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MIZUHO CHI1A WEEKLY 1EWS 第 685 号 （2016 年 9 月 20 日号） み ず ほ 銀 行 中国営業推進部 今週の NEWS ＜経済関連＞ ▶ ▶ ▶ ▶ ▶ 8 月の中国鉱工業生産､6.3％増＝鉄鋼、減産に転じず－国家統計局 今年の中国成長率、6.8％確保する公算大＝英スタンチャートの首席エコノミスト 9 省市が最低賃金を引き上げ 平均 11％ 商務部 中国の対米投資は大幅増加 中国 今後 20 年で航空機 6810 機の需要が生まれる ＜企業関連＞ ▶ ▶ ▶ ▶ ラオスで鉄道工事受注＝中国 2 社 中国・華星光電、11 世代液晶パネル事業を合弁に＝サムスンなど出資 万向集団 米国で新エネルギー車発売 成都飛機、ボーイング最新鋭機用方向舵初出荷＝四川省 ＜地域関連＞ ▶ ▶ ▶ ▶ ジャワ高速鉄道、中国が 3 年以内の完成約束＝全線の建設許可付与－インドネシア 起業に最適な省区市は？ 江蘇・広東・山東が上位に 半年で外国籍人材 217 人が北京で「グリーンカード」を取得 鄭州－徐州間路線が開通＝中国高速鉄道、運行距離２万キロ突破 ＜社会関連＞ ▶ ▶ 宇宙ステーション建設へ着々＝「ひな型」実験室打ち上げ－中国 国連報告 中国とインドが世界最大のインターネット市場に 中国会計・税務の現場から 人民元為替ウィークリー (今週はお休みさせていただきます) 【ご注意】 １． 法律上、会計上の助言：本誌記載の情報は、法律上、会計上、税務上の助言を含むものではありません。法律上、会計上、税務上 の助言を必要とされる場合は、それぞれの専門家にご相談ください。 ２． 秘密保持：本誌記載の情報の貴社への開示は貴社の守秘義務を前提とするものです。当該情報については貴社内部の利用に限定さ れ、その内容の第三者への開示は禁止されています。 ３． 著作権：本誌記載の情報の著作権は原則として弊行に帰属します。いかなる目的であれ本資料の一部または全部について無断で、 いかなる方法においても複写、複製、引用、転載、翻訳、貸与等を行うことを禁止します。 ４． 免責： 本誌記載の情報は、弊行が信頼できると考える各方面から取得しておりますが、その内容の正確性、信頼性、完全性を保証するも のではありません。弊行は当該情報に起因して発生した損害については、その内容如何にかかわらずいっさい責任を負いません ５．本誌は金融資産の売買に関する助言、勧誘、推奨を行うものではありません。 ＜経済関連＞ 8 月の中国鉱工業生産､6.3％増＝鉄鋼、減産に転じず－国家統計局 （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html) 2016.9.14） 中国国家統計局が 13 日発表した 8 月の鉱工業生産は前年同月比 6.3％増となり、７月の 6.0％増から加速 した。深刻な過剰生産が国際問題となっている鉄鋼は、減産に転じず、世界最大の鉄鋼生産国である中国へ の圧力が改めて強まりそうだ。 増から加速。自動車向け鋼板に加え、大 月次ベースにみる中国の工業生産の推移 12% 付加価値ベー ス実績(前年同期比) 粗鋼生産量は 3.0％増と、7 月の 2.6％ 10% 都市を中心とする住宅市場の回復を背 景に建材用の需要が伸びているとみら れる。 今月 4､5 日に中国･杭州で開かれた 20 カ国・地域(G20)首脳会議では、鉄鋼の 過剰生産問題に世界全体で取り組む方 針が示された。中国政府は過剰設備の削 8% 6% 4% 資料）中国国家統計局WEBサイトより 作成。注）データは規模以上企業が 対象とされている。 2% 減を強化しているが、雇用不安を招かな 0% 一方、幅広い投資動向をカバーする 1 ～8 月の都市部固定資産投資は前年同期 比 8.1％増。民間投資の低迷を受けて減 年8月 2016年7月 2016年6月 2016年5月 2 0 11 66 年 43 月 20 年 月 2016年2月 2016年1月 2016年12月 2015年11月 2015年10月 2015年9月 2015年8月 2015年7月 2015年6月 2015年5月 2015年4月 2015年3月 2 0 1 55 / 1 ～2 2月月 201 年1 2014年11月 2014年10月 2014年9月 2014年8月 2014年7月 2014年6月 2014年5月 2014年4月 2 0 1 4 年 3 月2 月 2014年1-月 2014年12 2 0 11 33 年 11 10 月 20 年 月 2013年9月 2013年8月 2013年7月 2013年6月 2013年5月 2013年4月 2 0 1 3 年 3 月2 月 2 0 1 3年 1 ～月 2 0 1132 年 11 12 月 20 年 2012年10月 2012年9月 2012 いよう、慎重に進めざるを得ない。 速が続いていたが、1～7 月と同じ伸びを確保した。 8 月の小売売上高は前年同月比 10.6％増と、7 月の 10.2％増から加速した。 今年の中国成長率、 6.8％確保する公算大＝英スタンチャートの首席エコノミスト （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html) 2016.9.19） 英銀行大手スタンダード・チャータード（スタンチャート）の中華圏担当首席エコノミスト、丁爽氏は 14 日付の中国紙・毎日経済新聞に掲載されたインタビュー記事の中で、前日発表された 8 月の主要統計を 踏まえ｢通年で 6.8％の経済成長率を確保する可能性が高まった」との認識を示した。中国政府は 2016 年の 成長率目標を｢6.5～7.0％」に設定している。 15 年の成長率は 6.9％と 25 年ぶりの低い伸び｡16 年上半期は 6.7％となっている。丁氏は「下半期は 6.9％、 通年では 6.8％になる」と述べ、8 月の統計が強い内容だったことから、年初に予測した通りの成長率を確 保する可能性が、これまで以上に高まったと述べた。 丁氏は、都市部固定資産投資の減速が止まったことに加え、人民元安に支えられて輸出が回復に向かって いる点を明るい材料として指摘。また「（現在の公的債務状況から見て）政府は財政赤字拡大を恐れていな い」と語り、財政出動で景気てこ入れを続けるとの見通しを示した。 一方で、追加利下げには否定的な見解を表明。 「中国の不動産市場には確実にバブルが存在する」と指摘すると ともに、 「利下げの余地は小さく、リバースレポなどの手段で流動性供給を続けるにとどめるだろう」と述べた。 ただ、 「 （利下げと並ぶ金融緩和手段である）預金準備率の引き下げは実施する可能性がある」と語った。 国家統計局が 13 日発表した 8 月の鉱工業生産は前年同月比 6.3％増(7 月 6.0％増）、小売売上高は 10.6％ 増（同 10.2％増）だった。幅広い投資動向をカバーする 1～8 月の都市部固定資産投資は前年同期比 8.1％ 増となり、1～7 月と同じ伸びを確保した。 1 (｢人民日報｣(j.people.com.cn) 2016.9.14) 9 省市が最低賃金を引き上げ 平均11％ 13 日現在、全国の 9 省市（江蘇省、上海市、天津市、山東省、遼寧省、重慶市、海南省、河北省、北京 市）が最低賃金の基準を引き上げ、平均引き上げ幅は約 11％になるという。 現在、全国の月収ベースの最低賃金が最も高いのは上海で 2190 元（約 3 万 3838 円）、時給ベースで最も 高いのは北京の 21 元（約 324 円）だ。 「最低賃金規定」に基づき、最低月収の基準はフルタイムの労働者に 適用され、最低時給の基準はパートタイムの労働者に適用される。 中国社会科学院世界社会保障研究センターの鄭秉文センター長は、「最低賃金の基準の影響を最も直接的 に受けるのは低所得層で、基準を引き上げればこの層の所得にすぐさま効果が現れる」と話す。 はっきりとした統計はないが、最低賃金で暮らしている人は少なくなく、派遣労働者や「基本給プラス能 力給」の販売員などのケースはわかりやすい。中国共産党中央党校の周天勇教授は、「より重要なことは、 最低賃金の基準は社会全体にとって 1 つの参考値になることだ。水が上がれば船も高くなるというように、 最低賃金の基準が引き上げられれば、社会全体の所得水準もこれにともなって向上する」と述べる。 (｢人民日報｣(j.people.com.cn) 2016.9.16) 商務部 中国の対米投資は大幅増加 中国商務部（商務省）がこのほど発表した最新統計によると、1～8 月に中国大陸部の中国香港、ASEAN、 EU、オーストラリア、米国、ロシア、日本への投資は合計 876 億 6000 万ドルで、同期の対外直接投資総額 74.2%を占めた。対米投資は急増し、伸び率は 193.2％に達した。これについて商務部協力局の担当者は「過 去 8 カ月間、中国の対外投資地域は依然と して集中傾向を示し、先進国・地域で急増 した」と指摘した。 に成長し続けている。商務部の統計による 投資額 投 資 1,000額 億 ド ル 800 資料）中国商務部および国家統計局公表 の統計・発表より作成。2016年1～8月はh 本記事報道の商務部最新発表による。 接投資（金融除く）を行ない、累計対外直 80% 前 年 60% 同 期 比 600 400 40% 接投資は 7751 億 2000 万人民元（1180 億 6000 万ドル）に達し、前年同期比 53.3%増加した。 120% 100% と、1～8 月、中国国内の投資家は世界約 160 カ国・地域の 6000 社近くの企業に対して直 140% 前年比 ） 資・協力は良好な発展傾向を呈し、安定的 1～8月 1,200 （ 全体的に見て、今年に入り中国の対外投 中国対外直接投資の推移（フローベース） 200 20% 対外請負事業新規契約額は 8716 億 8000 万 元（1327 億 7000 万ドルに達し、前年同期比 0 0% 6.2%増加した。 数量の増加継続と同時に、中国の対外投 資構造も一層最適化されている。商務部の統計によると、1～8 月の対外投資は主にビジネスサービス業、 製造業、卸売・小売業及び情報業、ソフト・情報サービス業であり、それぞれ投資総額の 25.7%、17.9%、 15.7%、12%を占めた。 (｢人民日報｣(j.people.com.cn) 2016.9.14) 中国 今後 20 年で航空機 6810 機の需要が生まれる 米ボーイング社は 13 日に発表した 2016 年の中国市場に関する最新の報告書「当面の市場見通し」 の中で、 今後 20 年間に中国では新たに航空機 6810 機の需要が生まれ、価格は総額 1 兆 250 億ドル（約 105 兆 4623 億円）に達するとの予測をうち出した。「京華時報」が伝えた。 2 ボーイングによると、「2035 年までに中国市場ではナローボディ航空機 5110 機が必要になり、航空機引 き渡し量のうち 75％を占めることが予想される。格安航空会社（LCC）と一般航空会社が引き続き航空機を 買い入れる予定で、『ポイント・ツー・ポイント』の航空路線ネットワークを拡張し、充実させるとみられ る」という。 現在、中国には世界のナローボディ機の 18％があるが、ワイドボディ機は 5％前後にとどまる。ボーイン グ商用機カンパニーのマーケティング担当のランディ・ティンセス副社長は、「中産階級が増加を続けてい ること、新たな査証（ビザ）政策がうち出されたことにより、中国の遠距離航空路線市場の持続的な伸びが 喚起される」と予想する。 ボーイングの最新の予測では、今後 20 年間でワイドボディ機の規模は現在の 3 倍に拡大し、新たに 1560 機の需要が生まれる。 「ボーイング 747」のようなジャンボジェットは今後は引き渡し量の 1％ほどにとどま るという。ここからワイドボディ機市場の発展の流れは、引き続き大型機から高性能の新しい中型機や小型 機へ向かうことが予想される。 ＜企業関連＞ ラオスで鉄道工事受注＝中国2社 （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html)2016.9.20） 中国紙・中国証券報(B35 面)などの報道によると､上海証取に上場する中国中鉄と中国電力建設の 2 社が このほど、ラオスで鉄道工事をそれぞれ受注した。 受注したのは、中国との国境に接するラオスのボーテンと首都ビエンチャンを結ぶ電気鉄道で、全長は 414 キロ。このうち中鉄が 4 区間を 104 億 600 万元で受注｡中国電力建設が受注したのは 2 区間で､計 58 億 7500 万元｡工期は 60 カ月の予定。 同鉄道には 31 カ所の駅が設置され、最高時速は 160 キロの計画。今後は、モーハン（雲南省）～昆明（同） 間鉄道、タイのノーンカーイ～バンコク間鉄道とも結ばれる見込み。 中国・華星光電、 11 世代液晶パネル事業を合弁に＝サムスンなど出資 （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html) 2016.9.14） 13 日付の中国紙･深ｾﾝ特区報(A05 面)によると、中国家電大手の TCL 集団(広東省恵州市)は 12 日、傘下の 液晶パネルメーカー、深セン市華星光電技術（同省深セン市）が進める 11 世代超大型液晶パネル事業に、 深セン市重大産業発展一期基金、韓国サムスン電子が出資し、新たに合弁会社を設立すると発表した。 資本金は 215 億元(約 3280 億円)と､当初の 5 億元から大幅に拡大｡増資後の出資比率は華星光電が 109 億 元(50.70％） 、重大産業発展一期基金が 80 億元(37.21％）、サムスンが 21 億元(9.77％）。新会社は華星光電 の持ち株子会社となる。重大産業発展一期基金は深セン市経済・情報化委員会指定の投資会社。 サムスンは今回の出資で、超大型液晶ディスプレー関連商品の安定的な生産能力を確保したい考え。11 世代生産ラインは現在、世界の最高世代で、今後のテレビ用パネル産業に影響を与えるとみられている。 TCL は 8 月末、同社と華星光電、深セン市経済・情報化委の 3 者が 11 世代液晶パネル事業で提携し、新 会社を設立すると発表していた。43～75 インチのテレビ用液晶パネルや公共施設向けの超大型液晶パネル などを生産・販売する。特に 65 インチ以上の液晶パネルに重点を置く方針。2016 年 12 月に基礎工事に着 手､19 年 7 月の量産を目指している。 華星光電は現在、深センで 8.5 世代の液晶パネル生産ラインを 2 本(32 インチと 55 インチ）稼働させて いる。 3 万向集団 米国で新エネルギー車発売 (｢人民日報｣(j.people.com.cn) 2016.9.13) 万向集団の傘下にある米国の新エネルギー自動車メーカーKarma は近く、米国カリフォルニア州で新車発 表会を行い、新高級ハイブリッドカー「Revero」をうち出す。同社が電気、ガソリン、太陽エネルギーの 3 種類のエネルギー源を利用した自動車を米国で売り出すのは、今回が初めてのケースだ。 新ハイブリッドカーは電気自動車仕様での航続距離は 80 キロメートルに達し、ガソリンエンジンで走る 分も合わせた後続距離は 480 キロメートルになる。急速充電モデルを利用すれば、わずか 24 分で 80％の充 電が可能だ。運動性能をみると、0～100 キロメートル毎時加速にはわずか 5.4 秒しかかからないという。 同集団は 2014 年に Krama 社の前身のフィスカー・オートモーティブを買収した。フィスカーは世界の優 れた新エネルギー車メーカーの一つで、この買収により、同集団は新エネルギー車産業に進出し、技術の蓄 積をさらに充実させ、戦略的配置を加速させ、新エネルギー車産業の発展を推進できるようになった。 成都飛機、ボーイング最新鋭機用方向舵初出荷＝四川省 （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html) 2016.9.13） 中国のニュースサイト中国新聞網が伝えたところによると、中国航空機製造大手・成都飛機工業集団(CAIC､ 四川省成都市)は 9 日、米ボーイングの 787-10 型機と 737 マックス型機向けの方向舵（ラダー）をそれぞれ 初出荷した。 方向舵は垂直尾翼の旋回装置で、機体の左右姿勢を制御する。成都飛機は、787-8 型機と 787-9 型機用方 向舵の製造も担当している。今回出荷した 787-10 型機用は大量の複合材料を採用したことで、重さをわず か 200 キロに抑えた。 ＜地域関連＞ ジャワ高速鉄道、 中国が3 年以内の完成約束＝全線の建設許可付与－インドネシア （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html) 2016.9.14） 13 日付のビスニス・インドネシア紙(3 面)によると、中国の孔鉉佑外務次官補は 12 日、中国が受注した インドネシア・ジャワ島ジャカルタ－西ジャワ州バンドン間の高速鉄道事業に関し、「中国は 3 年以内に完 成できる」との見解を明らかにした。北京を訪れたインドネシアの複数のメディアと会談した際に語った。 孔外務次官補は、中国は既に高速鉄道の建設で多くの経験を持っているため、3 年で質の高い高速鉄道を 完成できると強調。中国は国内で既に 2 万キロ以上の高速鉄道を建設済みで、150 キロに満たないジャカル タ－バンドン間であれば 2 年以内での完成も可能だと述べた。 一方で、高速鉄道を早期に完成させるためには、中国人労働者による労働ビザ（査証）の取得を容易にす る必要があるとして、インドネシア政府に協力を求める考えも示した。 インドネシアと中国の合弁会社クレタ・チュパット・インドネシア・チャイナ(KCIC)のハンゴロ・ブディ・ ウィルヤワン社長が 12 日述べたところによると、高速鉄道ではこのほどインドネシア運輸省から全区間約 142.3 キロの建設許可が付与された。同社はこれに伴い、建設工事の開始準備を進めている。土地収用の進 捗（しんちょく）率は 60％に達しており、予定する 2019 年の開通は可能だという。 高速鉄道の総事業費は約 50 億ドルで、うち 75％は中国開発銀行(CDB)の融資、残り 25％は KCIC の内部資 本（中国側 15％、インドネシア側 10％）で賄われる予定。全線の建設許可が出たことに伴い、CDB からの 融資は近く供与される見通しとなっている。 起業に最適な省区市は？ 江蘇・広東・山東が上位に (｢人民日報｣(j.people.com.cn) 2016.9.14) 西南交通大学革新起業研究センターが 12 日に発表した 2016 年中国省域の大衆による起業指数は、各省・ 4 自治区・直轄市の起業ニーズ、起業サービス、起業人材、起業による生産など各方面に対する評価を踏まえ てうち出されたものだ。指数の番付では、上位 3 位に江蘇省、広東省、山東省が並んだ。「中国青年報」が 伝えた。 4～10 位には、浙江省、北京市、上海市、天津市、四川省、河南省、福建省が並んだ。 同指数によると、東部沿海地域の省区市は大衆による起業の第 1 グループで、中部地域の大部分が第 2 グループ、西部地域が第 3 グループになる。発展の歴史、市場の育成、交通設備、産業の基盤、投資環境、 政府の業務効率などが異なるため、中国の地形の「西高東低」とは反対に、「東高西低」の「中国経済テリ トリー図」が描き出されており、課題チームが作成した「中国起業地図」（中国起業地図の大衆による起業 指数）とほぼ合致する。 関連の研究によると、東部地域の各省区市の番付は相対的に安定しているが、16 年は中部・西部地域に 対するリードが 15 年よりも縮小しつつある。中部地域は典型的な内陸エリアで、対外開放が相対的に後れ ているが、教育や科学研究に確かな基礎があり、天然資源は豊富で、起業サービスも充実しており、この地 域の起業は発展して新たな未来を迎えるものと予想される。西部地域の企業の発展ぶりは全体として弱々し く、起業関連の投資・生産が少ないことが起業の発展を制約しているという。 研究チームの見方によると、西部の四川省は大衆による起業では第 1 グループに属す。これは同省で 1960 年代に三線建設が行われた際に大量の質の高い科学技術資源が蓄積されたこと、近年になって全面的な革新 改革試験区の建設がスタートしたことなどと密接な関係がある。経済のモデル転換と発展の過程で、革新起 業の新しいエネルギーをどのように発揮させるかが、各地域が等しく直面する歴史的な課題だという。 半年で外国籍人材217 人が北京で「グリーンカード」を取得 (｢人民日報｣(j.people.com.cn) 2016.9.14) このほど、北京市人材作業指導グループと中国人民大学労働人事学院が合同で第二期「北京人材サロン」 を開催した。サロンに参加した専門家や学者、中国や海外の企業家が「国際競争力をもつ人材の確保と運用 メカニズムの構築」について討論を行った。公安部が北京市のイノベーション発展をサポートするために出 入国政策 20 項目を開始して半年が経ち、これまでに外国籍人材 217 人が北京市の「グリーンカード」を取 得したという。北京日報が伝えた。 今年 3 月初め、公安部は北京市のイノベーション発展をサポートするための出入国政策 20 項目の正式な 実施を開始した。なかでも最も注目を集めたのが外国籍の高級管理職が永久居留証（グリーンカード）を申 請するための「スピード窓口」の設置だ。申請条件を満たした外国籍管理職とその配偶者及び 18 歳未満の 未婚の子供は中関村管理委員会の推薦を経て、直接中国の永久居留証資格を申請することができるようにな り、企業や滞在年数などの一連の条件は緩和された。審査期間も、以前の 180 営業日から 50 営業日にまで 短縮された。 中関村科学技術園区管理委員会人材所の李志磊所長は、20 項目の出入国政策の実施が始まってから半年 で、すでに外国籍人材 768 人がこの政策の恩恵にあずかっているという。その内訳は永久居留証取得者が 217 人、ビザ取得者が 551 人となっている。同時に採点式を採用した永久居留証政策の集中審査が行われて おり、今年初めてとなる中関村採点式永久居留証審査は 9 月から 10 月にも展開される見通しだ 鄭州－徐州間路線が開通＝中国高速鉄道、 運行距離2万キロ突破 （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html) 2016.9.19） 11 日付の上海紙･文匯報(1､3 面)などによると、中国の鄭州（河南省）と徐州（江蘇省）を結ぶ鄭徐高速鉄 5 中国における高速鉄道営業距離の推移 20,000 高速鉄道運行距離は 2 万キロを突破した。 18,000単 資料）中国国家統計局公表 位 データより作成。 16,000 ： ｋ ｍ 14,000 鄭徐高速は鄭州東駅を出発後、開封北、蘭考南、 着する。開通後、上海から鄭州までの所要時間は最短 6 時間から同 3 時間 57 分に短縮された。上海から西 安（陝西省）北駅までの所要時間も、11 時間 6 分が ） 商丘（以上、いずれも河南省）を経て、徐州東駅に到 （ 道が 10 日、正式に開通した。これによって、中国の 12,000 10,000 8,000 6,000 約半分の 5 時間 57 分となった。 上海虹橋～鄭州東の二等席の価格は 447 元。 4,000 2,000 0 ＜社会関連＞ 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 宇宙ステーション建設へ着々＝ 「ひな型」 実験室打ち上げ－中国 （｢時事速報｣(jijiweb.jiji.com/asia_info.html) 2016.9.19） 中国は 15 日夜、独自の宇宙ステーション建設に向けた宇宙実験室「天宮 2 号」を北西部の酒泉衛星発射 センターから打ち上げ、予定の軌道に乗せることに成功した。10 月には飛行士が乗り組む宇宙船「神舟 11 号」を打ち上げ、軌道上でドッキングする。 天宮 2 号の設計寿命は 2 年｡2018 年ごろから建設を始め、22 年の運用開始を目指す宇宙ステーションの「ひ な型」とも言え、順調に進めば計画の実現へ大きな前進となる。 日米などが参加する国際宇宙ステーション(ISS)は 24 年に運用期限を迎える予定。中国版のステーション はそれに代わるように本格運用が始まる。 中国は国連宇宙部（本部ウィーン）と協定を結び、主に途上国向けに科学実験や宇宙飛行士搭乗の機会を 提供する意向を示している。宇宙を舞台とした国際協力に積極的な姿勢を示し、米ロと並ぶ「宇宙強国」と しての発言力強化も狙っている。 天宮 2 号は長さ 10.4 メートル、重さ 8.6 トン。神舟１１号に乗り組む 2 人がドッキング後に天宮 2 号に 移り、各種の科学実験のほか、ロボットアームを使った維持・補修など、実際の宇宙ステーション運用に向 けた技術を検証する。盗聴が不可能とされる量子暗号通信に関する試験も行われる。滞在期間は、中国とし てはこれまでで最長の約１カ月間になる。 来年前半には無人補給機を打ち上げ、天宮 2 号にドッキングさせ、推進剤の補給を試みる計画だ。 (｢人民日報｣(j.people.com.cn) 2016.9.19) 国連報告 中国とインドが世界最大のインターネット市場に 国連ブロードバンド委員会は 15 日、最新報告である「2016 年ブロードバンド状況」を発表した。同報告 では、中国はネットユーザー利用者数が 7 億 2100 万人で世界最大のインターネット市場となり、インドは ネットユーザー利用者数が 3 億 3300 万人で中国に次いで世界第 2 位の規模のインターネット市場になった としている。人民日報が伝えた。 国際電気通信連合の最新の統計データによると、世界では 2016 年末までにネットユーザーの利用者数が 昨年の 32 億人を超え、世界人口の 47％に占める 35 億人となるという。また、国連が認定した後発開発途 上国 48 ヶ国が驚くべき進歩を遂げ、その人口の 15％が今年の年末までにインターネットを利用できるとい う目標が実現される見込みだ。 6 中国会計・税務の現場から 「サービス業種の持分譲渡（企業買収）②」 星海財務コンサルティング 公認会計士 星野 海 [email protected] One World Harbour Limited 公認会計士 湊 崇宏 [email protected] 【はじめに】 2016 年 7 月 22 日、星海財務コンサルティングは同業の財務コンサルティング会社を買収したこ とを公表しました（http://www.starsea.asia/ ）。 弊社では 2015 年より持分譲受の準備を始め、年初に上海市自由貿易区工商局の認可を取得し、す べての手続き及び大体の買収後のフォローのプロセスを今般完了しました。買収後の業務体制とし ては 2016 年 5 月 1 日より正式にスタートしています。 本号では前号に続き、実際に M&A で買収を行うことになった立場から、平素ご質問の多い持分譲 渡プロセスの情景について、いくつかテーマを分けて解説をいたします。 なお、弊社の買収自体については譲渡者との秘密保持の観点から、一部の説明については一般的 な内容を解説いたしますことをご理解ください。 なお、記載内容は 2016 年における実務的な内容を反映した一例であり、今後または企業の規模や 種類や地域によっては内容が変わり得ることをご了承ください。国家税務総局等の URL は執筆時点 で有効なものを掲載しています。 【デュー・デリジェンス】 M&A（Merger & acquisition、本稿での「買収」を指す）のプロセスは完全に画一的なものではあり ませんが、一般的には潜在的な買い手と、売り手がそれぞれ秘密保持契約（NDA – Non- Disclosure Agreement や CA – Confidentiality Agreement）を結び、企業の実名や事業・財務に関する（相対的 に）一般的な情報を得て、買収の基本合意に向かいます。 そして売り手の詳細な分析・情報把握を経た買収価格最終決定が必要となる段階で、デュー・デリ ジェンス（DD - Due diligence）が行われます。デュー・デリジェンスは事業、法務、財務、労務な ど各分野で行われますが、弊社業界の属する会計税務に関する財務デュー・デリジェンスは中国語で 「財務調査」と言われています。 筆者は公認会計士駆け出しの頃より、財務デュー・デリジェンスに参加をしてきましたが、自分自 身が買い手として M&A に参加するとなると、改めて今まで自分が行ってきたデュー・デリジェンスの 意味をも大いに考えさせられることになりました。 特に、以下のような点を痛感しましたので、下記いたします。 7 ・デュー・デリジェンスは弁護士、会計士等各分野の専門家が各分野ごと、分担して行うことが一 般的ですが、なるべく買い手自身が各分野のデュー・デリジェンスから得られる内容を深く理解し、 各分野の結果を有機的につなげて、売り手の価値というものを総合的に判断する必要があります。 具体例として言うと、弊社は同じ業界に所属する財務コンサルティング会社を買収することを考 えたわけですが、 「財務コンサルティング」という商品・サービスの種類は一緒であっても、当然なが ら同一の商品・サービスを提供しているわけではありません。特にサービスは無形のものであるため、 自社の提供しているサービスと、買収ターゲットの提供しているサービスの差異を必ず把握する必要 があります。 サービスという無形のものについて自社のものと、売り手のものとで、どこに差があるのかを冷 静に買収検討時に比較できるのであれば、それがすなわち売り手の事業を良く理解することに直結し ます。買い手自身も同業種に属すのであるならば、それは必ず買い手自身が弁護士等の専門家よりも 売り手の事業の特徴や問題を、良く理解できるはずです。そして、その理解（business understanding、 事業理解）を、法務、財務、労務デュー・デリジェンスに反映が出来るはずです。 現実的には、売り手のサービスを、同業の買い手自身が買収交渉時に追「体験」することはでき ません。しかし買い手は買収後、実際に売り手のサービスの内容や質を「実感」させられることにな ります。たとえば、売り手のサービス内容に過去問題があったのであれば、買い手が買収後にこれを フォローする必要が出てきて、身をもってそのレベル感を体験することになります。 もし、買収前に同業の買い手の事業の特質が良く理解できているのであれば、そのような目で法務、 財務、労務等のデュー・デリジェンスを理解できることが出来ます。 実際に、「売り手の事業のデュー・デリジェンスを行い、売り手の事業を理解すること」と、 「売り 手の法務、財務、労務等のデュー・デリジェンス」を、双方向で理解を深められるように行うべきで しょう。 （技術的な補足） 最後に一般論として、中国におけるサービス業の会社に対して行う財務デュー・デリジェンスで注 意すべきは例えば以下のような内容です。 ・不良債権の有無、各種債権の回収可能性の確認 ・敷金保証金として計上されている金額の回収可能性の確認 ・雑勘定等の整理の状況から推定する帳簿の質の推定 ・月次の主な収入の把握、定期収入と一時的な収入の区別 ・月次の主な原価、費用の内容把握と、簿外債務の把握 ・訴訟の有無、偶発債務の把握 ・既存駐在員の個人所得税その他税額計算の確認、税務リスクの把握 ・税種と税率の把握 ・分公司のある場合、独立計算の有無、申告の有無、企業所得税の納付状況等の把握 ・各種監査報告書、申告書、税務届出の書類・データの保存状態の確認 8 ・繰越欠損の状況の把握 ・既存財務担当者等と、税務担当官の間で過去発生した問題の把握 ・過去発生した罰金等の内容の把握 ・財務担当者等の履歴・保有資格の確認 星野海 星海財務コンサルティング 代表 日本国公認会計士、日本証券アナリスト協会検定会員 大手総合商社を経て、KPMG（東京）で米系メガ金融機関や上場会社等の監 査における主査業務を歴任。シンガポールで資産運用会社を設立、CFO 業務 の経験もある。アジアの最前線で働く日本人の力になりたく、華東で会計税 務と許認可関係のコンサルティング会社を設立運営。 ホームページアドレス： http://www.starsea.asia/ 湊 崇宏 One World Harbour Limited 代表 日本国公認会計士 あずさ監査法人(現有限責任あずさ監査法人)、㈱コーポレート・アドバイザ ーズ、SCS global を経て、香港にて One World Harbour Limited 設立、代表取締 役に就任。 海外進出支援、会計・税務サービス、香港・中国を含むクロスボーダー案件 対応に加え、これまでの経験をもとに香港現地法人に対して CFO 業務や顧問 業務を提供している。 9 みずほ銀行の中国ビジネスネットワーク みずほ銀行（中国）有限公司 ◎ 上海本店 ● 北京支店 ● 青島支店 上海市浦東新区世紀大道100号 上海環球金融中心 21階（業務窓口）、23階（来賓受付） 北京市朝陽区東三環中路1号 環球金融中心 西楼8階 Tel:(86-10)65251888 山東省青島市市南区香港中路59号 青島国際金融中心44階 Tel:(86-532)80970001 中国営業第一部・第二部 ● 大連支店 ● 広州支店 Tel:(86-21)38558888（ex.2460） 遼寧省大連市西崗区中山路147号 森茂大厦23階、24階-A Tel:(86-411)83602543 広東省広州市天河区珠江新城 華夏路8号合景国際金融広場25階 Tel:(86-20)38150888 ● 大連経済技術開発区出張所 遼寧省大連市大連経済技術開発区 紅梅小区81号ビル古耕国際商務大厦22階 Tel:(86-411)87935670 ● 武漢支店 湖北省武漢市漢口解放大道634号 新世界中心A座5階 Tel:(86-27)83425000 ● 無錫支店 ● 蘇州支店 江蘇省無錫市新区長江路16号 無錫科技創業園B区8階 Tel:(86-510)85223939 江蘇省蘇州市蘇州工業園区 旺墩路188号建屋大厦17階 Tel:(86-512)67336888 中国営業第三部・第四部 Tel:(86-21)38558888（ex.1857） 中国アドバイザリー部 Tel:(86-21)38558888 中国トランザクション営業部 Tel:(86-21)38558888 人民元国際化関連（ex.1277） ﾄﾚｰﾄﾞﾌｧｲﾅﾝｽ関連（ex.1273） CMS関連（ex.1230） 外為関連（ex.1277） 中国金融法人営業部 Tel:(86-21)38558888 ｼﾝｼﾞｹｰｼｮﾝ関連（ex.1255） その他商品（含債券）関連（ex.1209） ● 上海自貿試験区出張所 上海市浦東新区基隆路55号 上海国際信貿ビル7階 Tel:(86-21)38558888 ● 深 圳 支店 広東省深圳市福田区金田路 皇崗商務中心1号楼30楼 Tel:(86-755)82829000 ● 天津支店 天津市天津経済技術開発区 新成東路20号濱海新区金融街 （東区）写字楼E2座ABC楼5階 Tel:(86-22)66225588 ● 昆山出張所 江蘇省昆山市昆山開発区春旭路258号 東安大厦18階D、E室 Tel:(86-512)67336888 ● 常熟出張所 江蘇省常熟高新技術産業開発区 東南大道333号科創大廈7階 Tel:(86-512)67336888 ● 合肥支店 ● 天津和平出張所 安徽省合肥市包河区馬鞍山路130号 万達広場7号写字楼19階 Tel:(86-551)63800690 天津市和平区南京路75号 天津国際大厦1902室 Tel:(86-22)66225588 みずほ銀行 ○ 東京本店 中国営業推進部 ○ 香港オフィス ○ 台中支店 東京都千代田区大手町1-5-5 Tel:(03)5220-8734 Fax:(03)3215-7025 金鐘道88號太古廣場2座17階 Tel:(852)21033000 台中市府会園道169号敬業楽群大楼 8階 Tel:(886-4)23746300 ■ 南京駐在員事務所 江蘇省南京市広州路188号 蘇寧環球套房飯店2220室 Tel:(86-25)83329379 ■ 厦門駐在員事務所 ○ 九龍オフィス 九龍海港城永明金融大樓16階 Tel:(852)21025399 ○ 台北支店 台北市敦化北路167号宏国大楼2楼 Tel:(886-2)27153911 福建省厦門市思明区厦禾路189号 銀行中心2102室 Tel:(86-592)2395571 10 ○ 高雄支店 高雄市中正三路2号国泰中正大楼12楼 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