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積算資料 PDF - パルテム技術協会

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積算資料 PDF - パルテム技術協会
中大口径管きょ更生工法
パルテム・フローリング工法
PALTEM
標
準
Flow-Ring
積
-
工法
算
下水道編
資
-
パル テム 技術 協 会
料
ま えが き
下 水 道 管 き ょ の 整 備 が 急 速 に 進 む な か 、既 設 管 き ょ の 維 持 管 理 が 注 目 さ れ る
よ う に な っ て き ま し た 。現 在 、下 水 道 管 き ょ の 陥 没 事 故 は 、全 国 で 年 間 平 均 約
4000 件 発 生 し て い ま す 。敷 設 後 、既 に 50 年 を 経 過 し て い る 管 き ょ が 10,000km
以 上 あ り 、 老 朽 化 は 年 々 進 行 し て い ま す 。 下 水 道 管 き ょ の 整 備 は 、 昭 和 50 年
代 か ら 急 増 し 始 め 平 成 10 年 頃 に 敷 設 工 事 延 長 が ピ ー ク と な り 、そ の 延 長 は 45
万 km 以 上( 平 成 24 年 末 現 在 )に な っ て い ま す 。こ れ ら の 管 き ょ は 、老 朽 化 に
加 え 、地 盤 沈 下 や 地 震・硫 化 水 素 に よ る 腐 食 な ど に よ り 、破 損 、強 度 低 下 、侵
入 水 の 増 加 な ど 機 能 が 低 下 し 、計 画 的 な 改 築・修 繕 が 必 要 と な っ て き て い ま す 。
特 に 中 大 口 径 管 き ょ に お い て は 、安 全 性 な ど も 含 め 社 会 環 境 に 及 ぼ す 影 響 が
大 き い た め 、早 急 な 対 策 が 望 ま れ て い ま す 。し か し 、開 削 に よ る 敷 設 替 え 工 法
は 、交 通 事 情 や 地 下 埋 設 物 の 増 加 に よ り 、適 用 が 困 難 と な っ て き て い ま す 。こ
の た め 、非 開 削 で 既 設 管 き ょ を 改 築・修 繕 す る 工 法 が 望 ま れ て い ま す が 、大 規
模 な 装 置 を 使 用 す る 工 法 で は 、マ ン ホ ー ル の 形 状 や 周 辺 の 状 況 に よ っ て 適 用 が
制限されたり、急な増水時に装置の撤去や作業員の退避に時間を要します。
こ の 様 な 状 況 を 踏 ま え 、中 大 口 径 管 き ょ の 改 築・修 繕 工 法『 パ ル テ ム・フ ロ
ーリング工法』を開発いたしました。
開 発 に あ た り 、施 工 時 の 社 会 生 活 に 与 え る 影 響 を 極 力 小 さ く す る た め 、騒 音 、
粉 塵 、悪 臭 な ど が 発 生 し な い よ う 特 に 留 意 し ま し た 。ま た 、管 き ょ の 断 面 形 状
やマンホール形状に依らず対応できることはもとより、強度補強、表面被覆、
部 分 補 修 な ど 様 々 な 施 工 ニ ー ズ に 、細 か く 対 応 で き る フ レ キ シ ブ ル な 工 法 で あ
ることを目指しました。
本 積 算 資 料 は 、下 水 道 管 き ょ の パ ル テ ム・フ ロ ー リ ン グ 工 法 に よ る 更 新 に つ
いて標準的な円形断面及び非円形断面の積算基準および歩掛かりを定めたも
の で す が 、本 積 算 資 料 に か か わ ら ず 、現 場 の 実 態 に 応 じ 適 切 な 積 算 を 行 う 必 要
が あ り ま す 。さ ら に 、本 積 算 資 料 の 範 囲 に 含 ま れ な い 御 要 望 に も 対 応 可 能 で す
ので、この様な場合当協会へお問い合わせください。
今 後 と も 皆 様 方 の ご 意 見 を 伺 い 、改 良 を 重 ね な が ら 本 工 法 が 社 会 環 境 の 改 善
の一助に貢献していければと考えております。
パルテム技術協会
目
次
ページ
1.一 般 事 項
1- 1
工法の概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
1- 2
本積算資料の適用範囲
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
2.工 事 費 の 構 成 と 各 費 目 の 積 算
2- 1
積算の原則
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2- 2
工事費の構成
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2- 3
直接工事費の積算
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2- 4
間接工事費の積算
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
2- 5
一般管理費等の積算
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
2- 6
職種とその作業内容
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
3.工 種 と 構 成
3- 1
標準施工フロー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
3- 2
直接工事費の工種内訳
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
3- 3
標準使用機械設備
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
(1)鋼 製 リ ン グ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
(2)か ん 合 部 材 ・ 表 面 部 材
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
4- 2
製管工(A-2代価)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
(1)鋼 製 リ ン グ 組 立 工 ( B - 1 代 価 )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
(2)か ん 合 部 材 ・ 表 面 部 材 組 付 工 ( B - 2 代 価 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
4- 3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
(1)充 て ん 設 備 工 ( B - 3 代 価 )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
(2)充 て ん 工 ( B - 4 代 価 )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
4- 4
管口仕上げ工(A-4代価)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
4- 5
取付け管口仕上げ工(A-5代価)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27
4- 6
その他の直接工事費
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
4.円 形 標 準 積 算
4- 1
材料費(A-1代価)
裏込充てん工(A-3代価)
5.非 円 形 ( 矩 形 、 馬 蹄 形 )、 門 形 標 準 積 算
5- 1
はじめに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
5- 2
材料費(A-1代価)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
5- 3
製管工(A-2代価)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
(1)鋼 製 リ ン グ 組 立 工 ( B - 1 代 価 )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
(2)か ん 合 部 材 ・ 表 面 部 材 組 付 工 ( B - 2 代 価 ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
5- 4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
33
(1)充 て ん 設 備 工 ( B - 3 代 価 )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
33
(2)充 て ん 工 ( B - 4 代 価 )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
33
5- 5
管口仕上げ工(A-4代価)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
5- 6
取付け管口仕上げ工(A-5代価)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
5- 7
底版部処理工
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
35
5- 8
その他の直接工事費
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
36
裏込充てん工(A-3代価)
6.標 準 適 用 範 囲 外 の 積 算
6- 1
はじめに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
6- 2
施工延長
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
6- 3
口径
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
40
6- 4
作業時間
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
42
6- 5
鋼 製 リ ン グ の 間 隔 が 250mm 未 満 の 場 合
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
45
6- 6
勾配調整
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
46
6- 7
屈曲部の施工
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
47
6- 8
裏込充てん工の特別費用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48
6- 9
裏 込 充 て ん 工 ( A - 2 代 価 ) の 現 場 練 り ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
付録 1 標準内訳書及び代価表
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
52
1.一般事項
1-1
工法の概要
パルテム・フローリング工法は、既設管きょ内で組み立てた鋼製リングに高密
度ポリエチレン製のかん合部材と表面部材とを管軸方向に組み付け、既設管きょ
と表面部材との隙間に高流動・高強度のフローリング充てん材を充てんする事に
より、既設管きょを更生する全く新しい発想に基づいて開発された工法です。
工法の分類は製管工法に属しますが、従来の工法にない数々の特長を有してい
ます。
既設管きょ内に構築された更生管は、流量を確保しながら既設管きょと複合し
て水圧・土圧などの外力に耐える複合管を形成するのみならず、鋼製リングの配
置及び量を適切に設計する事により、単独で外力に耐える単独管として機能させ
ることも出来ます。また、表面部材にポリエチレン樹脂を使用し ている為、耐久
性も向上します。
本工法は円形管のみならず、矩形きょ、馬蹄きょなどにも経済的に適応可能で
あり、人孔の形状や寸法に制限されることなく施工が可能などの広い適用範囲を
有しています。
施工には特殊な機械を使用せず、下水を流しながらの施工も可能です。緊急時
に施工の中断が可能で、急な増水にも退避が容易です。品質が安定する工場生産
された充てん材を使用することにより、施工安定性に優れ、現場練りによる環境
問題にも配慮しています。
鋼製リング
既設管きょ
フローリング
充てん材
表面部材
かん合部材
止水ゴム
図-1-1
更生管の構造
1
1-2
本積算資料の標準適用範囲
本積算資料の標準適用範囲は表-1-1 に示すとおりとします。
表-1-1 本積算資料の標準適用範囲
鉄筋コンクリート管、現場打ちコンクリート管、
管種
PC管
断面形状
円形、非円形(矩形、馬蹄形など)、門形
延長
100m 以上制限無し(100m 未満は表-1-2)
口径(既設管高さ) 800mm~3000mm 以上制限無し(3000mm 超は表-1-2)
作業時間
8 時間 (8 時間未満は表-1-2)
鋼製リング間隔
(標準)250mm (250mm 未満は表-1-2)
水深が管きょ内径の 15%以下もしくは 30cm 以下
流水条件
(超える場合は 30 ページ参照)
標準適用範囲外については、37 ページ以降『6.標準適用範囲外の積算』に示
すとおりとします。
施工延長
口径(既設管高さ)
作業時間
鋼製リング間隔
その他
表-1-2 標準適用範囲外
100m 未満
3000mm 超
8 時間未満
250mm 未満
勾配調整、屈曲部の施工
裏込充てん工の特別費用
現場練り
2
37
40
42
45
ページ
ページ
ページ
ページ
46~49 ページ
2.工事費の構成
2-1
積算の原則
本資料における積算方法は、社団法人日本下水道協会発行「下水道施設維持管
理積算要領」-管路施設編-に準拠します。
2-2
工事費の構成
請負工事費の構成を図-2-1 に示します。
直接工事費
純工事費
工事原価
共通仮設費
工事価格
請負工事費
間接工事費
一般管理費等
現場管理費
消費税等相当額
図-2-1
2-3
工事費の構成
直接工事費の積算
直接工事費は、準備工、更生工、管口仕上げ工、取付け管口仕上げ工及び付帯
工などとします。それぞれの工種の積算は、小代価(C)、中代価(B)及び大代価
(A)より構成する代価方式とし、それぞれの区分ごとに材料費、労務費及び直接
経費の三つの要素により積算します。直接工事費の構成を図-2-2 に示します。
材料費(機械経費に係るものを除く)
労務費(機械経費に係るものを除く)
直接工事費
機械損料
直接経費
機械経費
定期整備費
現場修理費
償却費
機械管理費
(運転)材料費
運転経費
(運転)労務費
仮設材損料
その他
図-2-2
水道・光熱電気料、産業廃棄物処理費用など
直接工事費の構成
3
(1) 材料費
材料数量は、工事の施工に必要な材料に要する費用とし、その算出は
材料の数量に材料の価格を乗じて求めます。
数量:標準使用量に運搬・貯蔵及び施工中の損失量を実情に即して加算
するものとします。
価格:実情に即した価格を採用します。ただし、充てん材は運搬費を計
上します。
(2) 労務費
労務費は、工事の施工に必要な労務に要する費用とし、その算定は所
要人員に労務賃金を乗じて求めるものとします。
所要人員:実績に基づいた「標準積算資料」によるほか、「国土交通省
土木工事積算基準」により算定します。
労務賃金:直接作業に従事した労務者に支払われる賃金であり、別に定
められる「公共工事設計労務単価」より、管きょ(トンネル)
内工事の特殊性を考慮し、実情に即した賃金を採用します。
(3)機械経費
機械経費は、工事の施工に必要な機械の使用に要する費用で、その算
定は「標準積算資料」によるほか、実績又は「日本建設機械化協会建設
機械等損料表」により算定します。
(4)その他
水道・光熱電気料、産業廃棄物処理費用など。
4
2-4
間接工事費の積算
間接工事費は共通仮設費と現場管理費の合計額とします。共通仮設費は「下水
道施設維持管理積算要領」-管路施設編-に準じて、率計算と積上計算の区分に
従い、所定の率と積上額の合計とします。なお積上分は運搬費と安全費とし、そ
の他は必要に応じて計上します。
現場管理費は、工事を監理するために必要な共通仮設費以外の経費とし、
「下水
道施設維持管理積算要領」-管路施設編-に準じて所定の率により算定します。
間接工事費の構成を図-2-3 に示します。
運搬費
準備費
事業損失防止施設費
安全費
役務費
技術管理費
営繕費
共通仮設費
間接工事費
現場管理費
図-2-3
間接工事費の構成
(1)共通仮設費の積算(率計算)
率計算による共通仮設費は次式で算出します。
率分=対象額×(共通仮設費率×更生工補正率
+作業地域・作業場所による補正値)
共通仮設費率は「国土交通省土木工事積算基準」により下水道工事(2)として
算出します。更生工補正率を表-2-1 に示します。尚、作業地域・作業場所に
よる補正値も、「国土交通省土木工事積算基準」によります。
表-2-1
直接工事費
のうち
管材料の割合
補正率
更生工補正率
40%未満
40%以上
50%未満
50%以上
60%未満
60%以上
70%未満
70%以上
80%未満
80%以上
1.00
0.95
0.90
0.85
0.80
0.75
(2)現場管理費の積算
現場管理費は次式で算出します。
現場管理費=対象純工事費×(現場管理費率標準値×更生工補正率
+作業地域・作業場所による補正値)
5
現場管理費率標準値は「国土交通省土木工事積算基準」により下水道工事(2)
として算出します。更生工補正率は表-2-1 に示します。尚、作業地域・作業
場所による補正値も、「国土交通省土木工事積算基準」によります。
2-5
一般管理費等の積算
一般管理費等は、工事施工にあたる企業の継続運営に必要な費用で本支店経費
と云われるものであり、積算方法は次式で算出します。 ※ 「 国 土 交 通 省土 木 工事 積 算基 準 」
より
また、公共工事については、発注した工事の材料調達等にあてる費用として前
払い金を支出する制度があるが、その割合は工事規模によって異なります。これ
に加えて契約保証経費を計上できるが、これらの費用も受注者の財務負担に与え
る影響も考慮しています。
一般管理費等=工事原価×一般管理費等率
尚、一般管理費等の率は「国土交通省土木工事積算基準」により算出します。
6
2-6
職種とその作業内容
労務費は、工事全体を管理する指揮者と工事に従事する作業員の費用とし、フ
ローリング工法と、下水道工事の特殊性を考慮します。代価内訳明細書に記載さ
れる職種とその作業内容を表-2-2 に示します。
表-2-2
職
職種別作業内容
種
作
業
内
容
<トンネル世話役>
管きょ坑内における作業 において相当程度の技術 を有し、指導業務を主に 行うも
製管技師
の。
【作業内容】
製管・裏込充てん等の統括及び指導
<トンネル特殊工>
管きょ坑内における作業 について相当程度の技能 及び高度の肉体的条件を 有し、
管きょ坑内における主として以下の作業を主体的に行うもの。
製管特殊作業員
【作業内容】
鋼製リングの組立
かん合部材・表面部材の組立
充てん管設置・撤去、取付け管口仕上げ作業
発動発電機・クレーン車・充てん装置・換気装置の運転。
<トンネル作業員>
管きょ坑内における作業 について相当程度の技能 及び高度の肉体的条件を 有し、
管きょ坑内における主として以下の作業を行うもの。
【作業内容】
管内調査手伝い
製管作業員
鋼製リング・かん合部材・表面部材の搬入
本管口の処理
充てん設備の配管
充てん材の投入
取付け管口仕上げ作業の助手
機資材の運搬・積込
場内清掃・片付け
<測量技師>
測量士で、管内測量調査 の計画、実施を担当する ものまた、測量助手、普 通作業
管路調査技師
員を指揮、指導して測量調査を実施するもの 。
【作業内容】
管内測量調査の総合指揮
異常箇所の発見・記録
7
職
種
作
業
内
容
<測量助手>
測量技師の指揮指導のも とに調査測量における難 易度の高い補助業務を担 当する
管路調査助手
もの。
【作業内容】
調査手伝い・写真撮影
管路調査作業員
<普通作業員>
調査手伝い、現場の準備、片付け
土木工事及び重機械の運転または操作について相当程度の技術を有し、もっぱら指導
的な業務を行うもの。
土木一般世話役
【作業内容】
製管・裏込充てん時の統括及び専門的作業。
管内清掃作業の総合指揮。
相当程度の技能及び高度 の肉体的条件を有し、主として次ぎに掲げる作業について主
体的業務を行うもの。
①軽機械(道路交通法第 84 条に規定する運転免許ならびに労働安全衛生法第 61 条
第 1 項に規定する免許、資格及び技能講習の終了を必要とせず、運転及び操作に比較
的熟練を要しないもの)
②相当程度の技能および高度の肉体的条件を有し、各作業について必要とされる主体
特殊作業員
的業務を行うもの。
【作業内容】
鋼製リングの組立
かん合部材・表面部材の組立
充てん管設置・撤去、取付け管口仕上げ作業
発動発電機・クレーン車・充てん装置・換気装置の運転 。
管内清掃作業
普通の技能および肉体的条件を有し、各作業について補助的な業務を行うもの。
【作業内容】
管内調査手伝い
鋼製リング・かん合部材・表面部材の搬入
普通作業員
本管口の処理
充てん設備の配管
充てん材の投入
穿孔作業の助手
機資材の運搬・積込
場内清掃・片付け
8
職
種
作
業
内
容
重機械(道路交通法第 84 条に規定する運転免許ならびに労働安全衛生法第 61 条第
1 項に規定する免許、資格及び技能講習の終了を必要とし、運転及び操作に熟練を要
特殊運転手
するもの)
【作業内容】
高圧洗浄車・強力吸引車の運転操作
道路交通法第 84 条に規定する運転免許(大型免許、中型免許、普通免許等)を有し、
一般運転手
主として機械を運転または操作について主体的業務を行うもの。
【作業内容】
給水車の運転
9
3.工種と構成
3-1
標準施工フロー
パルテム・フローリング工法の標準施工フローを図-3-1 に示します。
準
備
工
現場状況調査
(必要に応じて)
管きょ内清掃工
管きょ内調査工
(必要に応じて)
強力吸引車清掃
損傷箇所、障害物有無の確認
管きょ内形状調査
取付け管仮配管 施 工 前 処 理 工 障害物除去
(取付け管口の処理工 )
目地止水処理
水替工
足場工
製
管
工
鋼製リング組立
※内径調整、アンカー固定(非円形)含む
勾配調整(必要に応じて)
かん合部材・表面部材組付
裏 込 充 て ん 工
(必要に応じて)
褄部処理
注入口取付け
裏込充てん
取付け管口仕上げ工 管 口 仕 上 げ 工
本管口仕上げ
施 工 後 管 き ょ 内 調 査 工
管きょ内調査
片
付
図-3-1
工
標準施工フロー
10
3-2
直接工事費の工種内訳
直接工事費の工種内訳を図-3-2 に示します。
材料費
A-1代価
製管工
A-2代価
鋼製リング組立工
B-1代価
かん合部材・表面部材組付工
B-2代価
裏込充てん工
A-3代価
充てん設備工
B-3代価
充てん工
B-4代価
施工前処理工(必要に応じて計上)
管口仕上げ工
A-4代価
取付け管口仕上げ工
A-5代価
管きょ内清掃工
A-6代価
管きょ内調査工
A-7代価
水替工、足場工(必要に応じて計上)
図-3-2
直接工事費の工種内訳
11
3-3
標準使用機械設備
標準使用機械設備を表-3-1 に示します。
表-3-1
工種
標準機械設備一覧
機械名
クレーン付きトラック
規格
燃料消費率
4t 積 2.9t 吊
0.050
132kW
L/kW-h
台数
1
超低騒音型
製管工
発動発電機
排出ガス対策型
0.170
13/15kVA
L/kW-h
1
14kW
クレーン付きトラック
4t 積 2.9t 吊
0.050
132kW
L/kW-h
1
超低騒音型
発動発電機
排出ガス対策型
0.170
13/15kVA
L/kW-h
1
14kW
裏込充てん工
給水車
トラックミキサー
3.8t
0.040
118kW
L/kW-h
4.4m 3
0.059
213kW(290PS)
L/kW-h
30~70 ㍑/min
充てんポンプ
4.0kW
流量記録計
200V 3 相
0~120 ㍑/min
1
1
1
1
超低騒音型
管口仕上げ工
発動発電機
排出ガス対策型
0.170
13/15kVA
L/kW-h
1
14kW
超低騒音型
取付け管口仕上
げ工
発動発電機
排出ガス対策型
0.170
13/15kVA
L/kW-h
1
14kW
強力吸引車
管きょ内清掃工
高圧洗浄車
8.0t
0.053
224kW
L/kW-h
2.8t
0.040
154kW(20Mpa)
L/kW-h
※その他:水中ポンプ(サンドポンプ),換気設備,高圧洗浄機など
別途検討の上、仕様に合わせた計上をお願いいたします。
12
1
1
4.円形標準積算
4-1
材料費(A-1代価)
製管及び裏込充てん工で使用する材料を計上します。材料費代価表を 表-4-1
に示します。
表-4-1
A-1材料費(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
鋼製リング
m
当該延長※1
かん合部材
m
※2
表面部材
m
※2
接合部材(かん合部材用)
個
※3
接合部材(表面部材用)
個
※3
計
1m 当たり
計÷当該延長
※1 鋼製リングは当該延長(m)を計上します。尚、標準使用量(組)は次式で算
出します。
鋼製リング標準使用量(組)=当該延長(m)
÷鋼製リング標準間隔 0.25(m)+1(組:スパン端部)
※2 かん合部材・表面部材標準使用量は次式で算出します。
各部材標準使用量(m)=各部材 1 周当たり使用枚数(枚)×当該延長(m)
※3 かん合・表面接合部材標準使用量は次式で算出します。
各部材標準使用量(個)=各部材 1 周当たり使用個数(個)
×(当該延長 5.0 切り上げ(m)÷かん合・表面部材定尺 5.0(m)-1)
かん合部材・表面部材 1 周当たり使用枚数は表-4-3 を参照します。
13
(1)鋼製リング
鋼製リングは図-4-1 に示すように、かん合部材とかん合できるように多数の
溝を有した鋼製(SS400)のリングです。鋼製リング1枚は人孔から搬入できるサイ
ズに分割されていてボルト結合により円周方向に組み立てます。管軸方向には標
準で 250mm の間隔に組み立てます。鋼製リング標準寸法を表-4-2 に示します。
図-4-1
表-4-2
鋼製リング形状図
鋼製リング標準寸法
鋼製リング
鋼製リング
標準幅W1
標準厚みT1
(mm)
(mm)
726
9
6
900
816
11
6
1000
910
13
6
1100
1000
15
6
1200
1100
15
6
1350
1250
15
6
1500
1400
15
6
1650
1500
40
6
1800
1650
40
6
2000
1850
40
6
2200
2030
45
6
2400
2230
45
6
2600
2420
50
6
2800
2620
50
6
3000
2810
55
6
既設管口径
標準仕上げ径
(mm)
(mm)
800
14
鋼製リング
標準使用量
各口径専用鋼
製リング
100m 当たり
401 リング使用
(2)かん合部材・表面部材
表面部材は図-4-2 に示す断面形状のポリエチレン製部材であり、管軸方向に
配列することにより管を構成します。裏面の両端は、かん合部材とのかん合、お
よび充てん材との結合を確実にするためにフック状の構造となっています。この
フックとかん合部材をはめ込むことにより表面部材を配列します。表面部材は口
径に関わらず同一部材とし、標準長さ(定尺)を 5.0m とします。
かん合部材は図-4-3 に示す断面形状のポリエチレン製部材であり、表面部材
のフックによって確実にかん合されます。また、かん合部材は同断面の溝を有す
る鋼製リングと、かん合されることにより、強固な管体が製管されます。かん合
部材は口径に関わらず同一部材とし、標準長さ(定尺)を 5.0m とします。かん合部
材・表面部材標準使用量を表-4-3 に示します。
36.5
4
18
18.5
61
図-4-2
表-4-3
既設管口径
表面部材断面図
図-4-3
かん合部材断面図
かん合部材・表面部材標準断面の使用量(100m 当たり)
標準仕上げ
かん合部材
表面部材
径
部材
接合部材
部材
接合部材
(mm)
(m)
(個)
(m)
(個)
800
726
3700
703
3700
703
900
816
4200
798
4200
798
1000
910
4700
893
4700
893
1100
1000
5200
988
5200
988
1200
1100
5700
1083
5700
1083
1350
1250
6500
1235
6500
1235
1500
1400
7200
1368
7200
1368
1650
1500
7800
1482
7800
1482
1800
1650
8500
1615
8500
1615
2000
1850
9600
1824
9600
1824
2200
2030
10400
1976
10400
1976
2400
2230
11500
2185
11500
2185
2600
2420
12400
2356
12400
2356
2800
2620
13500
2565
13500
2565
3000
2810
14400
2736
14400
2736
(mm)
15
4-2
製管工(A-2代価)
既設管きょ内に鋼製リングとかん合部材・表面部材を用いて製管する作業で鋼
製リング組立工及びかん合部材・表面部材組付工を計上します。製管工代価 表を
表-4-4 に示します。
表-4-4
A-2製管工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
鋼製リング組立工
m
当該延長 B-1代価
かん合部材・表面部材組付工
m
当該延長 B-2代価
計
1m 当たり
計÷当該延長
(1)鋼製リング組立工(B-1代価)
1)鋼製リング組立工標準時間
鋼製リング組立工標準時間を表-4-5 に示します。
表-4-5
鋼製リング組立工標準時間(100m 当たり)
既設管口径
標準組立時間
(mm)
(hr)
800 以上~1100 未満
71.4
1100 以上~1500 未満
53.4
1500 以上~3000 以下
35.6
2)鋼製リング組立工人員編成
鋼製リング組立工人員編成を表-4-6 に示します。
表-4-6
人員編成
既設管口径(mm)
800 以上~1100 未満
1100 以上~2200 未満
2200 以上~3000 以下
鋼製リング組立工人員編成(人)
職種
製管特殊
製管
特殊
製管技師
作業員
作業員
作業員
1.0
2.0
2.0
2.0
1.0
3.0
2.0
2.0
1.0
3.0
4.0
3.0
16
普通
作業員
1.0
1.0
2.0
3)鋼製リング組立工代価表
鋼製リング組立工代価表を表-4-7 に示します。
表-4-7 B-1鋼製リング組立工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管特殊作業員
人
※2
製管作業員
人
※2
特殊作業員
人
※2
普通作業員
人
※2
発動発電機運転費
日
※3
クレーン付きトラック運転費
日
※4
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※5
計
1m 当たり
計÷100m
※6
※1 製管技師数量は次式で算出します。
組立時間は、編成人員での必要作業時間なので以下のように算出します
基準数量(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)
※ 作 業 時間 が 、 8 時間 と なら ない 場 合 は 42 ペー ジ を参 照
製管技師数量(人)=基準数量(日)×表-4-6 人員(人)
※2 製管特殊作業員以下普通作業員までは次式で算出します。
人員数量(人)=製管技師(人)×表-4-6 人員(人)
※3 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)
※4 クレーン付きトラック運転費は次式で算出します。
クレーン付きトラック運転費(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)
※5 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
※6 施工延長が、100m 未満の場合は、当該延長当たりで算出する。
17
(2)かん合部材・表面部材組付工(B-2代価)
1)かん合部材・表面部材組付工標準時間
かん合部材・表面部材組付工標準時間を表-4-8 に示します。
既設管径に該当しない口径の算出方法は下記に算出例を示します。
表-4-8
かん合部材・表面部材組付工標準時間(100m 当たり)
既設管口径
(mm)
かん合部材・表面部材
1 周当たり使用枚数
(枚)
標準組付時間
(hr)
800
37
38.3
900
42
43.1
1000
47
48.0
1100
52
32.4
1200
57
35.7
1350
65
40.5
1500
72
45.5
1650
78
48.6
1800
85
53.6
2000
96
60.0
2200
104
65.0
2400
115
72.5
2600
124
77.6
2800
135
85.1
3000
144
90.0
算出例 既設口径:1060mm かん合部材・表面部材 1 周当たり使用量 50 枚の場合
1.表-4-8 より当該口径の近い口径の低い方の 1000mm に着目
2.48.0hr÷47 枚=1.021hr/枚(100m 当たり)1 枚当たりの時間を算出
3.1.021hr/枚×50 枚=51.1hr(100m 当たり)50 枚当たりに換算
18
2)かん合部材・表面部材組付工人員編成
かん合部材・表面部材組付工人員編成を表-4-9 に示します。
表-4-9
人員編成
既設管口径(mm)
800 以上~1100 未満
1100 以上~2200 未満
2200 以上~3000 以下
かん合部材・表面部材組付工人員編成(人)
職種
製管特殊
製管
特殊
普通
製管技師
作業員
作業員
作業員
作業員
1.0
2.0
2.0
2.0
1.0
1.0
3.0
2.0
2.0
1.0
1.0
3.0
4.0
3.0
2.0
3)かん合・表面部材組付工代価表
かん合・表面部材組付工代価表を表-4-10 に示します。
表-4-10 B-2かん合・表面部材組付工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管特殊作業員
人
※2
製管作業員
人
※2
特殊作業員
人
※2
普通作業員
人
※2
発動発電機運転費
日
※3
クレーン付きトラック運転費
日
※4
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※5
計
1m 当たり
計÷100m
※6
※1 製管技師数量は次式で算出します。
組立時間は、編成人員での必要作業時間なので以下のように算出します。
基準数量(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)
※ 作 業 時間 が 、 8 時間 と なら ない 場 合 は 42 ペー ジ を参 照
製管技師数量(人)=基準数量(日)×表-4-9 人員(人)
※2 製管特殊作業員以下普通作業員までの人員は次式で算出します。
人員数量(人)=製管技師(人)×表-4-9 人員(人)
※3 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)
※4 クレーン付きトラック運転費は次式で算出します。
クレーン付きトラック運転費(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)
※5 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
※6 施工延長が、100m 未満の場合は、当該延長当たりで算出します。
19
4-3
裏込充てん工(A-3代価)
かん合・表面部材のかん合完了後、部材端部を切り揃えて、耐酸モルタル等を
使用し端部処理を行います。その後、充てんポンプを使用して部材と既設管きょ
との間に充てん材を充てんします。また、充てん材の充てんは数回に分けて行い、
充てん設備工及び充てん工を計上します。本積算では、充てん材圧送距離を 150
m以下で算出しており、これを超える場合は別途積算します。
裏込充てん工代価表を表-4-11 に示します。
表-4-11 A-3裏込充てん工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
充てん設備工
式
B-3代価
設計数量※1
充てん工
m3
B-4代価
計
1m 当たり
計÷当該延長
※1 設計数量は次式で算出します。
Q=(A-B-P)×L
Q:標準使用量(m 3 )
A:既設管口径断面積(m 2 )
B:標準仕上げ径断面積(m 2 )
P:かん合・表面部材断面積(m 2 )
かん合部材:2.470(×10 -4 m 2 )、表面部材:4.493(×10 -4 m 2 )
L:当該延長(m)
(1)充てん設備工(B-3代価)
裏込充てん工の準備を行う工種で主たる作業内容は以下のとおりです。
・充てん設備の設置
・注入孔の取付け
・充てん設備の洗浄
・充てん設備の撤去
1)充てん設備工作業時間
充てん設備工作業時間を表-4-12 に示します。
表-4-12
充てん設備工作業時間(1 回当たり)
作業項目
作業時間(hr)
充てん設備の設置
1.0
注入口の取付け
1.0
充てん設備の洗浄
1.0
充てん設備の撤去
1.0
合計
4.0
20
2)充てん設備工代価表
充てん設備工は、充てん工に伴う設備設置工とし一式計上とします。
充てん設備工は充てん 1 日当たり 1 回必要です。1 日当たり標準充てん時間
を 4 時間とし、1 日当たり充てん量が 7.2m 3 を越えない範囲、かつ充てん時の浮
力及び圧力による部材の変形を防止するため、 1 回当たりの充てん高さが縦断
高低差を含め 500mm を越えない範囲で決定します。
充てん設備工代価表を表-4-13 に示します。
各口径の更生仕上げ断面を基準とした許容充てん高さを表-4-14 に示しま
す。充てん日数は次式①(充てん量)及び②(充てん高さ)により算出し、日数の
多い方を計上します。
表-4-13 B-3裏込充てん設備工(1 式当たり)
種別
単位
数量
摘要
製管技師
人
※1
世話役
人
※1
製管特殊作業員
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
充てん機械損料
日
※2
給水車運転費
日
※2
発動発電機運転費
日
※2
クレーン付トラック運転費
日
※2
諸雑費
式
労務の 2% ※3
計
1式
※1 各人員数量は次式で算出します。
作業時間は、編成人員での必要作業時間なので以下のように算出します。
人員数量(人)=①又は②の多い方×表-4-15 人員(人)×4/8 時間
①充てん日数(日)=施工単位当たりの充てん量(m 3 )
÷1 日当たりの充てん量 7.2(m 3 )
②充てん日数(日)=(適用口径-2 回目までの合計打設高さ ※ )
÷1 日当たりの充てん高さ 500(mm)+2
※ 表-4-14 許容充てん高さの底版更生厚さ+1 回目+2 回目
小数点以下は切り上げます。
※2 機械運転費及び損料は次式で算出します。
機械運転費及び損料(日)=①又は②の多い方×4/8 時間
21
表-4-14
許容充てん高さ(参考:円形 標準口径の場合)
許容充てん高さ
既設管口径
(mm)
(mm)
底版更生厚さ
1 回目 ※
2 回目
3 回目以降
800
37
55
220
500
900
42
60
230
500
1000
45
60
240
500
1100
50
65
250
500
1200
50
65
250
500
1350
50
70
250
500
1500
50
70
250
500
1650
75
90
375
500
1800
75
95
375
500
2000
75
95
375
500
2200
85
100
400
500
2400
85
105
405
500
2600
90
110
425
500
2800
90
115
430
500
3000
95
120
450
500
※
※3
底版更生厚さに加算する高さとします。
諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
3)充てん設備工人員編成
充てん設備工人員編成を表-4-15 に示します。
表-4-15
人員編成
既設管口径
800~3000(mm)
充てん設備工人員編成(人)
職種
製管特殊
製管
製管技師
世話役
作業員
作業員
1.0
1.0
2.0
2.0
22
普通
作業員
2.0
(2)充てん工(B-4代価)
1)充てん工の回数
充てん日数は 1 日当たり標準充てん時間を 4 時間とし、1 日当たり充てん量
が 7.2m 3 を越えない範囲かつ、充てん時の浮力及び圧力による部材の変形を防止
するため、1 回当たりの充てん高さが縦断高低差を含め 500mm を越えない範囲
で決定します。各口径の更生仕上げ断面を基準とした標準充てん高さを 表-4
-14 に示します。充てん工の回数は充てん量及び充てん高さにより算出し、日
数の多い方を計上します。アンカー固定の併用により、充てん回数を減じるこ
ともあります。
充てん日数は次式①(充てん量)及び②(充てん高さ)により算出し、日数の多
い方を計上します。
①充てん日数(日)=施工単位当たりの充てん量(m 3 )
÷1 日当たりの充てん量 7.2(m 3 )
②充てん日数(日)=(適用口径-2 回目までの合計打設高さ ※ 1 )
÷1 日当たりの充てん高さ 500(mm)+2
※1 表-4-14 許容充てん高さの底版更生厚さ+1 回目+2 回目
小数点以下は切り上げます。
2)充てん工人員編成
充てん工人員編成を表-4-16 に示します。
表-4-16
人員編成
既設管口径
800~3000(mm)
充てん工人員編成(人)
職種
製管特殊
製管
製管技師
世話役
作業員
作業員
1.0
1.0
2.0
2.0
23
普通
作業員
2.0
3)充てん工代価表
充てん工代価表を表-4-17 に示します。
表-4-17 B-4充てん工(1m 3 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
世話役
人
※1
製管特殊作業員
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
充てん機械損料
日
※2
トラックミキサー運転費
台
※3
充てん工消耗品費
日
※4
発動発電機運転費
日
※5
エアー抜きパイプ
個
※6
3
フローリング充てん材
m
※7
諸雑費
式
労務の 20% ※8
計
計÷100m 当たり充てん材
1m 3 当たり
設計数量
※9
※1 各人員数量は次式で算出します。
充てん工は、編成人員での必要作業時間となるので以下の様に算出します
基準数量(日)=充てん日数(日)×1 日作業時間 0.5(日)
人員数量(人)=基準数量(日)×表-4-16 人員(人))
※2 充てん機械損料は次式で算出します。
充てん機械損料(日)=充てん日数(日)×1 日作業時間 0.5(日)
※3 トラックミキサー運転費は次式で算出します。
トラックミキサー運転費(台)=充てん材使用量(m 3 )÷1 台当たり運搬量 4.0(m 3 )
但し、トラックミキサー台数を充てん日数が越える場合は充てん日数を台
数とします。
※4 充てん工消耗品費は次式で算出します。
充てん工消耗品費(日)=充てん日数(日)
※5 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=充てん日数(日)×1 日作業時間 0.5(日)
※6 エアー抜きパイプは標準で 1.0 個計上しますが、既設管の勾配状況によ
っては複数個計上する場合があります。
24
※7 充てん材使用量は次式で算出します。
Q=(A-B-P)×L×1.10(割増率)
Q:標準使用量(m 3 )
A:既設管口径断面積(m 2 )
B:標準仕上げ径断面積(m 2 )
P:かん合・表面部材断面積(m 2 )
かん合部材:2.470(×10 -4 m 2 )、表面部材:4.493(×10 -4 m 2 )
L:100(m)
但し、既設管の劣化状況が激しい場合は割増率を増加します。
※8 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 20%
を乗じます。
※9 充てん材設計数量当たりにて算出します。
設計数量は次式で算出します。
Q=(A-B-P)×L
ここで、式中の記号は※7 に準じます。
4-4
管口仕上げ工(A-4代価)
裏込充てん工完了後に、管口仕上げ材を使用して更生本管口 (上下流)の仕上げ
を行います。
(1)管口仕上げ材
本工法で使用する管口仕上げ材は標準で耐酸モルタルを使用します。管口仕 上
げ工詳細図を図-4-4 に、管口仕上げ材標準使用量を表-4-18 に示します。
管口仕上げ材(テーパー状 5cm)
既設管
更生部
管口処理工
図-4-4
管口仕上げ工詳細図
25
更生厚
50
表-4-18
管口仕上げ材使用量(2 箇所当たり)
( 参考:円 形標準 口径の場合 )
既設管口径
標準仕上げ径
管口仕上げ材
(mm)
(mm)
標準使用量(kg)
800
726
7.92
900
816
10.10
1000
910
12.05
1100
1000
14.72
1200
1100
16.12
1350
1250
18.23
1500
1400
20.33
1650
1500
33.12
1800
1650
36.28
2000
1850
40.48
2200
2030
50.41
2400
2230
55.17
2600
2420
63.34
2800
2620
68.39
3000
2810
77.38
管口仕上げ材使用量は次式で算出します。
Q=(A-B)×T÷2(テーパー)×2(箇所)×γ×1.05(割増率)
Q:標準使用量(kg)
A:既設管径断面積(m 2 )
B:標準仕上げ径断面積(m 2 )
T:仕上げ厚さ 0.05(m)
γ:耐酸モルタル比重(参考 1700kg/m 3 当たり)
(2)管口仕上げ工作業時間
管口仕上げ工作業時間は既設管口径に関係なく 1 日当たり作業時間 8 時間を標
準とし、1 箇所当たり 4 時間を計上します。ただし、口径 3000mm 以上は、1 箇所
当たり 8 時間を計上します。
26
(3)管口仕上げ工人員編成
管口仕上げ工人員編成を表-4-19 に示します。
表-4-19 管口仕上げ工人員編成(2 箇所当たり)
人員編成
職種
製管
普通
製管技師
既設管口径(mm)
作業員
作業員
800 以上~1100 未満
1.0
2.0
1.0
1100 以上~2200 未満
1.0
3.0
1.0
2200 以上~3000 以下
1.0
4.0
1.0
3000 超
2.0
4.0
2.0
(4)管口仕上げ工代価表
管口仕上げ工代価表を表-4-20 に示します。
※1
※2
表-4-20 A-4管口仕上げ工(1 箇所当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
耐酸モルタル
kg
表-4-18
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※2
計
1 箇所当たり
計÷2 箇所
各人員数量は表-4-19 とします。
諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
4-5 取付け管口仕上げ工(A-5代価)
取付け管口仕上げ工は、事前に取付け管部に塩ビ管等で仮配管を接続します。
その後充てん材の硬化後に仮配管突き出し部の切断、又は仮配管の撤去を行い、
取付け管口仕上げ材を使用して取付け管口を仕上げます。
(1)取付け管口仕上げ材
本工法で使用する取付け管口仕上げ材は標準で耐酸モルタルを使用しますが、1
箇所当たりで使用する量が微量のため代価には計上しません。
27
(2)取付け管口仕上げ工作業時間
取付け管口仕上げ工の作業時間は事前の仮配管設置を含み、口径による 1 日当
たりの標準作業量を表-4-21 に示します。
表-4-21
取付け管
流入管
取付け管口仕上げ工標準作業量
口 径
作業量
φ200 以下
3箇所/日
φ200 超~500 未満
2箇所/日
φ500 以上
1箇所/日
(3)取付け管口仕上げ工人員編成
取付け管口仕上げ工人員編成を表-4-22 に示します。
表-4-22
人員編成
既設管口径
800~3000(mm)
取付け管口仕上げ工人員編成
職種
製管特殊
製管
製管技師
作業員
作業員
1.0
1.0
2.0
普通
作業員
2.0
(4)取付け管口仕上げ工代価表
取付け管口仕上げ工代価表を表-4-23 に示します。
表-4-23 A-5取付け管口仕上げ工(1 箇所当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
1.0
製管特殊作業員
人
1.0
製管作業員
人
2.0
普通作業員
※1
※2
人
2.0
発動発電機運転費
日
1.0
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※2
計
計÷1 日施工箇所数 ※1
1 箇所当たり
1 日当たりの標準作業量を表-4-21 に示します。
諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
(5)流入管口仕上げ工
取付け管口径 200mm を越える流入管がある場合は鋼製リング(標準間隔 250mm)
の加工が必要になるため、取付け管口仕上げ工とは別に流入管口仕上げ工を計上
します。作業時間は事前の仮配管設置を含み、口径による 1 日当たりの標準作業
量を表-4-21 に示します。
28
4-6
その他の直接工事費
(1)管きょ内清掃工(A-6代価)
高圧洗浄車の高圧水によって管きょ内に堆積している土砂等を洗い流し管きょ
内調査工ができる程度に清掃します。
1 日当たり作業量及び人員編成は(社)日本下水道管路管理業協会発行「下水
道管路施設維持管理積算資料」の吸引車清掃工に準拠します。
管きょ内清掃工の代価表を表-4-24 に示します。
標準作業量を表-4-25 に示します。
表-4-24
※1
A-6
管きょ内清掃工(1m当たり)
種別
単位
数量
強力吸引車運転費
日
1.00
高圧洗浄車運転費
日
1.00
給水車運転費
日
1.00
3
洗浄水
m
9.00
計
1m 当たり
標準作業量を表-4-25 に示します。
表-4-25
A-6
口径
800
900
1000
1100
1200
1350
1500
1650
1800
2000
2200
2400
2600
2800
3000
摘要
必要に応じて
計÷日進量 ※1
管きょ内清掃工標準1日作業量(m)<参考>
5% 以下
532
420
341
281
237
187
182
150
126
102
84
71
60
52
45
堆積土砂深
10%
15%
191
106
151
84
122
68
101
56
85
47
67
37
65
36
54
30
45
25
37
20
30
17
25
14
22
12
19
10
16
9
29
20%
70
55
45
37
31
25
24
20
17
13
11
9
8
7
6
(2)管きょ内調査工(A-7代価)
管きょ内を清掃した後に、目視で管きょ内の状況を調査します。
人員編成は(社)日本下水道管路管理業協会発行「下水道管路施設維 持管理積
算資料」の本管内径 800mm 以上に適用される管内潜行目視調査に準拠します。但
し、本工法では鋼製リングの形状を決定するために管きょ内寸法を入念に測 定す
る必要があるため、一日当たり作業量を表-4-28 に示します。
管きょ内調査工の代価表を表-4-26 に示します。
表-4-26 A-7 管きょ内調査工(1m当たり)
種別
単位
数量
摘要
管路調査技師
人
※1
管路調査助手
人
※1
管路調査作業員
人
※1
計
1m 当たり
計÷1日作業量 m ※2
※1 人員編成を表-4-27 に示します。
※2 標準作業量を表-4-28 に示します。
表-4-27
管きょ内調査工人員編成(1 日当たり)
職種
管路調査
管路調査
管路調査
技師
助手
作業員
人員編成
1.0
1.0
4.0
表-4-28
管きょ内調査工標準作業量(1 日当たり)
口径(mm)
標準作業量(m)
800~1500 未満
50
1500 以上
60
(3)施工前処理工
ジョイントなどで漏水が有る場合は、確実な充てんをするため、止水工を計上
します。また、突起物及び充てん材等の障害物がある場合は、除去工 を別途計上
するものとします。
(4)水替工
下水供用下での施工は可能ですが、水深が管きょ内径の 15%超もしくは 30cm
超の場合、品質の確保及び作業性の向上のために水替工を計上します。また、人
が安全に作業できないおそれがある場合も、流水条件にかかわらず水替工を別途
計上します。
(5)足場工
既設管口径が 2000mm を越える場合は足場工を計上します。
30
5.非円形(矩形、馬蹄形など)、門形標準積算
5-1
はじめに
非円形は既製品のボックスカルバートから現場打ちコンクリートまで断面形状
が様々であるため、更生厚さも既設管断面形状により変わります。よって円形管
の標準積算を基本とし非円形及び門形へ反映させていきます。また、既設管高さ
が 3000mm を越える場合は 6.標準適用範囲外に積算方法を記載します。
5-2
材料費(A-1代価)
製管及び裏込充てんで使用する材料を計上します。
鋼製リング使用量は円形と同様に算出します。
かん合部材・表面部材及びかん合・表面接続部材使用量は円形と同様に算出し
ます。また、矩形等のハンチ部の更生形状は表面部材の寸法上曲率半径 r=300mm
以上を標準とし、仕上げ内周長を算出します。
かん合部材・表面部材 1 周当たり使用枚数は次式で算出します。
使用枚数(枚)=標準仕上げ内周長(mm)÷61mm(表面部材 1 枚当たり幅)
門形でのかん合部材・表面部材 1 周当たり使用枚数は、更生内面の両端が表面
部材となるので、かん合部材が 1 枚少なくなります。
裏込充てん標準使用量は円形と同様に算出します。
5-3
製管工(A-2代価)
非円形の断面形状は様々であるため、各工種における作業時間及び人員編成に
は、既設管高さを適用します。非円形の鋼製リング組立工はアンカー固定を含ん
でおります。かん合部材・表面部材組付工は円形の標準積算を基本に計上します。
(1)鋼製リング組立工(B-1代価)
1)鋼製リング組立標準時間
既設管高さを既設管口径に相当させ算出します。
鋼製リング組立工標準時間を表-5-1 に示します。
表-5-1
鋼製リング組立工標準時間(100m 当たり)
既設管口径
標準組立時間
(mm)
(hr)
800 以上~1100 未満
142.8
1100 以上~1500 未満
106.8
1500 以上~3000 以下
71.2
31
2)鋼製リング組立人員編成
既設管高さを表-4-6 の既設管口径に相当させ算出します。
3)鋼製リング組立工代価表
鋼製リング組立工代価表を表-4-7 に示します。
(2)かん合部材・表面部材組付工(B-2代価)
1)かん合・表面部材組付標準時間
表面部材 1 周当たり使用枚数を算出し表-4-8 の各口径 1 周当たり使用枚数
に相当させ算出します。また、1 周当たり使用枚数の間に相当する場合は、18
ページに記載している算出例に則って組付時間を算出します。
2)かん合・表面部材組付人員編成
既設管高さを表-4-9 の既設管口径に相当させ算出します。
3)かん合部材・表面部材組付工代価表
かん合部材・表面部材組付工代価表を表-4-10 に示します。
32
5-4
裏込充てん工(A-3代価)
非円形(矩形、馬蹄形)の裏込充てん工積算は、裏込充てん工時の浮力及び圧力
による鋼製リング変形防止のため、更生厚さに関係なく初回の充てんを底版部の
みとします。また、非円形の断面形状は様々であるため、各工種における作業時
間及び人員編成は、円形の標準積算を基本に計上します。
(1)充てん設備工(B-3代価)
1)充てん設備工作業時間
充てん設備工作業時間を表-4-12 に示します。
2)充てん設備工代価表
充てん設備工は、充てん工に伴う設備設置工とし一式計上とします。
充てん設備工は充てん 1 日当たり 1 回必要です。1 日当たり標準充てん時間
を 4 時間とし、1 日当たり充てん量が 7.2m 3 を越えない範囲、かつ充てん時の浮
力及び圧力による部材の変形を防止するため、 1 回当たりの充てん高さが縦断
高低差を含め 500mm を越えない範囲で決定します。
また、非円形を全周更生する場合は、更生厚さに関係なく初回の充てんを 底
版部のみとします。充てん設備工代価表を表-4-13 に示します。
充てん日数は次式①(充てん量)及び②(充てん高さ)により算出し、日数の多
い方を計上します。
人員数量(人)=①又は②の多い方×表-4-15 人員(人)×4/8 時間
①充てん日数(日)=施工単位当たりの充てん量(m 3 )
÷1 日当たりの充てん量 7.2(m 3 )
小数点以下は切り上げます。
門形更生の場合
②充てん日数(日)=(既設管高さ(mm)-1 回目側部充てん高さ 100(mm))÷1 日
当たりの充てん高さ 500(mm)+1 回目側部充てん 1(日)
全周更生の場合
②充てん日数(日)=(既設管高さ(mm)-底版更生厚さ(mm))
÷1 日当たりの充てん高さ 500(mm)+底版部 1(日)
小数点以下は切り上げます。
3)充てん設備工人員編成
充てん設備工人員編成を表-4-15 示します。
(2)充てん工(B-4代価)
1)充てん工人員編成
充てん工人員編成を表-4-16 に示します。
2)充てん工代価表
充てん工代価表を表-4-17 に示します。
33
5-5
管口仕上げ工(A-4代価)
(1)管口仕上げ材標準使用量
管口仕上げ材標準使用量は円形と同様に算出します。
(2)管口仕上げ工作業時間
管口仕上げ工作業時間は、既設管断面形状に関係なく 1 日当たり作業時間 8 時
間を標準とし、1 箇所当たり 4 時間を計上します。ただし、口径 3000mm 以上は、
1 箇所当たり 8 時間を計上します。
(3)管口仕上げ工人員編成
既設管高さを既設管口径に相当させ算出します。
管口仕上げ工人員編成を表-4-19 に示します。
(4)管口仕上げ工代価表
管口仕上げ工代価表を表-4-20 に示します。
5-6 取付け管口仕上げ工(A-5代価)
(1)取付け管口仕上げ材
本工法で使用する取付け管口仕上げ材は標準で耐酸モルタルを使用しますが、1
箇所当たりで使用する量が微量のため代価には計上しません。
(2)取付け管口仕上げ工作業時間
取付け管口仕上げ工作業時間は円形と同様に算出します。
(3)取付け管口仕上げ工人員編成
取付け管口仕上げ工人員編成を表-4-22 に示します。
(4)取付け管口仕上げ工代価表
取付け管口仕上げ工代価表を表-4-23 に示します。
34
5-7
底版部処理工
門形の積算にはかん合部材・表面部材組付工完了後に表面部材と既設管底版部
との隙間からの充てん材漏洩防止のための処理として底版部処理工を計上します。
(1)底版部処理工作業時間
底版部処理工作業時間は既設管断面形状に関係なく 1 日当たり作業時間 8 時間を
標準とし、1 日当たりの施工を 30.0m で計上します。
(2)底版部処理工人員編成
底版部処理工人員編成を表-5-2 に示します。
表-5-2 底版部処理工人員編成(30.0m当たり)
人員編成
職種
製管
普通
製管技師
既設管高さ
作業員
作業員
800~3000(mm)
1.0
2.0
2.0
(3)底版部処理仕上げ材
本工法で使用する底版部処理材は標準で耐酸モルタルを使用しますが、使用す
る量が微量のため代価には計上しません。
図-5-1
底版部処理工詳細図
35
(4)底版部処理工代価表
底版部処理工代価表を表-5-3 に示します。
※1
※2
5-8
表-5-3 A-8底版部処理工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
諸雑費
式
1.0
労務の 10% ※2
計
1m 当たり
計÷30m
各人員数量は表-5-2 とします。
諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 10%
を乗じます。
その他の直接工事費
(1)管きょ内清掃工(A-6代価)
既設管高さを既設管口径に相当させ算出します。高圧洗浄車の高圧水によって
管きょ内に堆積している土砂等を洗い流し管きょ内調査工ができる程度に清掃し
ます。
1 日当たり作業量及び人員編成は(社)日本下水道管路管理業協会発行「下水
道管路施設維持管理積算資料」の吸引車清掃工に準拠します。
管きょ内清掃工の代価表を表-4-24 に示します。
標準作業量を表-4-25 に示します。
(2)管きょ内調査工(A-7代価)
既設管高さを既設管口径に相当させ算出します。管きょ内を清掃した後に、目
視で管きょ内の状況を調査します。
人員編成は(社)日本下水道管路管理業協会発行「下水道管路施設維持管理積
算資料」の本管内径 800mm 以上に適用される管内潜行目視調査に準拠します。但
し、本工法では鋼製リングの形状を決定するために管きょ内寸法を入念に測定す
る必要があるため、一日当たり作業量を表-4-28 に示します。
(3)施工前処理工、水替工、足場工
管内状況に応じて円形と同様に計上する場合があります。
36
6.標準適用範囲外の積算
6-1
はじめに
本積算資料の適用範囲は表-1-1 に示すとおりですが、適用範囲に含まれない
積算方法については当面の指針を以下のとおり定めます。
6-2
施工延長
延長が 100m 未満の積算方法を以下のとおり定めます。積算方法が変更される項
目を記載し、それ以外は円形及び非円形積算と同様に計上します。
延長が 10m 未満については、別途積算します。
(1)鋼製リング組立工代価表
鋼製リング組立工代価表を表-6-1 に示します。
表-6-1 B-1鋼製リング組立工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管特殊作業員
人
※2
製管作業員
人
※2
特殊作業員
人
※2
普通作業員
人
※2
発動発電機運転費
日
※3
クレーン付きトラック運転費
日
※4
労務の 2% ※5
諸雑費
式
1.0
計
1m 当たり
計÷当該延長
※1 製管技師数量は次式で算出します。
基準数量(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)÷100(m) ×当該延長(m)
基準数量(日)の小数点以下は 0.5 単位で切り上げます。
製管技師数量(人)=基準数量(日)×表-4-6 人員(人)
※2 製管特殊作業員以下普通作業員までは次式で算出します。
人員数量(人)=製管技師(人)×表-4-6 人員(人)
※3 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)÷100(m)×当該延長(m)
小数点以下は 0.5 単位で切り上げます。
37
※4 クレーン付きトラック運転費は次式で算出します。
クレーン付きトラック運転費(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)÷100(m)×当該延長(m)
小数点以下は 0.5 単位で切り上げます。
※5 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
(2)かん合部材・表面部材組付工代価表
かん合部材・表面部材組付工代価表を表-6-2 に示します。
表-6-2 B-2かん合・表面部材組付工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管特殊作業員
人
※2
製管作業員
人
※2
特殊作業員
人
※2
普通作業員
人
※2
発動発電機運転費
日
※3
クレーン付きトラック運転費
日
※4
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※5
計
1m 当たり
計÷当該延長
※1 製管技師数量は次式で算出します。
基準数量(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)÷100(m)×当該延長(m)
小数点以下は 0.5 単位で切り上げます。
製管技師数量(人)=基準数量(日)×表-4-9 人員(人)
※2 製管特殊作業員以下普通作業員までの人員は次式で算出します。
人員数量(人)=製管技師(人)×表-4-9 人員(人)
※3 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費 0.5 切り上げ(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)÷100(m)×当該延長(m)
小数点以下は 0.5 単位で切り上げます。
※4 クレーン付きトラック運転費は次式で算出します。
クレーン付きトラック運転費(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)÷100(m)×当該延長(m)
小数点以下は 0.5 単位で切り上げます。
※5 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
38
(3)充てん工代価表
充てん工代価表を表-6-3 に示します。
表-6-3 B-4充てん工(1m 3 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
世話役
人
※1
製管特殊作業員
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
充てん機械損料
日
※2
トラックミキサー運転費
台
※3
充てん工消耗品費
日
※4
発動発電機運転費
日
※5
エアー抜きパイプ
個
※6
3
フローリング充てん材
m
※7
諸雑費
式
1.0
労務の 20% ※8
計
計÷当該延長当たり充て
1m 3 当たり
ん材設計数量
※9
※1 各人員数量は次式で算出します。
充てん工は、編成人員での必要作業時間となるので以下の様に算出します
基準数量(日)=充てん日数(日)×1 日作業時間 0.5(日)
人員数量(人)=基準数量(日)×表-4-16 人員(人))
※2 充てん機械損料は次式で算出します。
充てん機械損料(日)=充てん日数(日)×1 日作業時間 0.5(日)
※3 トラックミキサー運転費は次式で算出します。
トラックミキサー運転費(台)=
裏込充てん材使用量(m 3 )÷1 台当たり運搬量 4.0(m 3 )
但し、トラックミキサー台数を充てん日数が越える場合は充てん日数を台
数とします。
※4 充てん工消耗品費は次式で算出します。
充てん工消耗品費(日)=充てん日数(日)
※5 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=充てん日数(日)×1 日作業時間 0.5(日)
※6 エアー抜きパイプは標準で 1.0 個計上しますが、既設管きょの勾配状況
によっては複数個計上する場合があります。
39
※7 充てん材使用量は次式で算出します。
Q=(A-B-P)×L×1.10(割増率)
Q:標準使用量(m 3 )
A:既設管口径断面積(m 2 )
B:標準仕上げ径断面積(m 2 )
P:かん合・表面部材断面積(m 2 )
かん合部材:2.470(×10 -4 m 2 )、表面部材:4.493(×10 -4 m 2 )
L:当該延長(m)
但し、既設管の劣化状況が激しい場合は割増率を増加します。
※8 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 20%
を乗じます。
※9 充てん材設計数量あたりにて算出します。
Q=(A-B-P)×L
ここで、式中の記号は※7 に準じます。
6-3
口径
既設管口径及び既設管高さが 3000mm を越える場合、施工進捗の低減が大きいた
め、積算方法を以下のとおり定めます。また、3000mm を越える場合に変更される
項目を記載し、それ以外は円形及び非円形積算と同様に計上します。
(1)鋼製リング組立工時間
鋼製リング組立工時間は次式にて算出します。
円形の場合
鋼製リング組立時間(hr)=35.6(hr)×(当該口径÷3000(mm))
非円形の場合
鋼製リング組立時間(hr)=71.2(hr)×(当該口径÷3000(mm))
(2)鋼製リング組立工人員編成
鋼製リング組立工人員編成を表-6-4 に示します。
表-6-4 鋼製リング組立工人員編成(人)
人員編成
職種
製管技 製管特殊
製管
特殊
既設管口径(高さ)
師
作業員
作業員
作業員
3000mm 超
1.0
3.0
4.0
3.0
(3)鋼製リング組立工代価表
鋼製リング組立工代価表を表-4-7 に示します。
40
普通
作業員
2.0
(4)かん合部材・表面部材組付工時間
かん合部材・表面部材組付時間は次式にて算出します。
かん合部材・表面部材組付時間(hr)=(90(hr)÷144(枚/周))
×当該口径枚数×(当該口径÷3000( mm))
(5)かん合部材・表面部材組付工人員編成
かん合部材・表面部材組付工人員編成を表-6-5 に示します。
表-6-5
人員編成
既設管口径(高さ)
3000mm 超
かん合部材・表面部材組付工人員編成(人)
職種
製管特殊
製管
特殊
製管技師
作業員
作業員
作業員
1.0
3.0
4.0
3.0
(6)かん合部材・表面部材組付工代価表
かん合部材・表面部材組付工代価表を表-4-10 に示します。
(7)足場工
既設管口径が 2000mm を越える場合は足場工を計上します。
41
普通
作業員
2.0
6-4
作業時間
管内状況により、管内作業時間が短縮される場合の積算 方法を以下のとおり定
めます。積算方法が変更される項目を記載し、それ以外は円形及び非円形積算と
同様に計上します。
(1)鋼製リング組立工代価表
鋼製リング組立工代価表を表-6-6 に示します。
表-6-6 B-1鋼製リング組立工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管特殊作業員
人
※2
製管作業員
人
※2
特殊作業員
人
※2
普通作業員
人
※2
発動発電機運転費
日
※3
クレーン付きトラック運転費
日
※4
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※5
計
1m 当たり
計÷100m
※6
※1 製管技師数量は次式で算出します。
組立時間は、編成人員での必要作業時間なので以下のように算出します。
基準数量(日)=表-4-5 組立時間(hr)÷1 日当たり当該作業時間(hr)
製管技師数量(人)=基準数量(日)×表-4-6 人員(人)
※2 製管特殊作業員以下普通作業員までは次式で算出します。
人員数量(人)=製管技師(人)×表-4-6 人員(人)
※3 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり当該作業時間(hr)
※4 クレーン付きトラック運転費は次式で算出します。
クレーン付きトラック運転費(日)=表-4-5 組立時間(hr)
÷1 日当たり当該作業時間(hr)
※5 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
※6 施工延長は、100m 未満の場合では当該延長当たりで算出する。
42
(2)かん合部材・表面部材組付工代価表
かん合部材・表面部材組付工代価表を表-6-7 に示します。
表-6-7 B-2かん合・表面部材組付工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管特殊作業員
人
※2
製管作業員
人
※2
特殊作業員
人
※2
普通作業員
人
※2
発動発電機運転費
日
※3
クレーン付きトラック運転費
日
※4
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※5
計
1m 当たり
計÷100m
※6
※1 製管技師数量は次式で算出します。
組立時間は、編成人員での必要作業時間なので以下のように算出します。
基準数量(日)=表-4-8 組付時間(hr)÷1 日当たり当該作業時間(hr)
製管技師数量(人)=基準数量(日)×表-4-9 人員(人)
※2 製管特殊作業員以下普通作業員までの人員は次式で算出します。
人員数量(人)=製管技師(人)×表-4-9 人員(人)
※3 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり当該作業時間(hr)
※4 クレーン付きトラック運転費は次式で算出します。
クレーン付きトラック運転費(日)=表-4-8 組付時間(hr)
÷1 日当たり当該作業時間(hr)
※5 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
※6 施工延長は、100m 未満の場合では当該延長当たりで算出する。
(3)充てん設備工および充てん工
当該作業時間が 5 時間以上の場合は本編に従い積算しますが、当該作業時間が
5 時間未満の場合は、既設管内にて注入口の取付に 1 時間が必要ですので、充て
ん時間を次式にて算出します。また 1 時間当たり充てん量を 1.8m 3 とし 1 日当たり
充てん量を算出します。
充てん時間(hr) =当該作業時間(hr)-注入口の取付 1.0(hr)
43
(4)管口仕上げ工代価表
管口仕上げ工代価表を表-6-8 に示します。
表-6-8 A-4管口仕上げ工(1 箇所当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
耐酸モルタル
kg
表-4-18
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※2
計
1 箇所当たり
計÷2 箇所
※1 各人員数量は次式で算出します。
人員数量(人)=表-4-19 人員編成(人)×8.0(hr)÷当該作業時間(hr)
※2 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
(5)取付け管口仕上げ工代価表
取付け管口仕上げ工代価表を表-6-9 に示します。
表-6-9 A-5取付け管口仕上げ工代価表(1 箇所当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
製管特殊作業員
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
発動発電機運転費
日
※2
諸雑費
式
1.0
労務の 2% ※3
計
1 箇所当たり
計÷1 日施工箇所
※1 各人員数量は次式で算出します。
人員数量(人)=表-4-22 人員編成(人)
×1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)÷当該作業時間(hr)
※2 発動発電機運転費は次式で算出します。
発動発電機運転費(日)=1 日当たり標準作業時間 8.0(hr)
÷当該作業時間(hr)
※3 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
44
(6)その他の直接工費
その他の直接工事費は 1 日当たり標準作業時間 8 時間とし 1 日当たりの作業量
を決定しているので、当該作業時間当たりの 1 日当たり作業量を算出し円形及び
非円形と同様に計上します。
6-5
鋼製リングの間隔が 250mm 未満の場合
既設管の埋設条件や損傷状態にあわせて更生管の強度を変更し、鋼製リングの
間隔が標準(250mm)未満になる場合は、鋼製リング使用量及び鋼製リング組立時間
を増加計上します。
(1)鋼製リング使用量
鋼製リング使用量は次式で算出します。
鋼製リング使用量(組)=当該延長(m)÷当該鋼製リング間隔(m)+1(組:スパン
端部)
小数点以下は切り上げます。
(2)鋼製リング組立工時間
鋼製リング組立工時間は次式で算出します。
鋼製リング組立時間(hr)=表-4-5 標準組立時間(hr)
÷当該鋼製リング間隔(m)×標準鋼製リング間隔 0.25(m)
(3)鋼製リング組立工人員編成
鋼製リング組立工人員編成を表-4-6 に示します。
(4)鋼製リング組立工代価表
鋼製リング組立工代価表を表-4-7 に示します。
45
6-6 勾配調整
鋼製リングに位置調整金具を取り付け、ボルト及びアンカーにより勾配を調整
する場合には、高低差調整による鋼製リング組立時間が増加するため、鋼製リン
グ組立工の鋼製リング組立標準時間を増加させます。勾配調整時の鋼製リング組
立時間を表-6-10 に示します。
表-6-10
勾配調整時鋼製リング組立工時間(100m 当たり)
既設管口径
勾配調整組立時間
(mm)
(hr)
800 以上~1100 未満
-
1100 以上~1200 未満
300.0
1200 以上~1500 未満
200.0
1500 以上~3000 以下
107.0
46
6-7
屈曲部の施工
屈曲角度が 12°以上もしくは曲率半径 12m 以下(曲線長 5m 以下)の箇所を含
む場合には、曲げ加工による人員及び作業時間の増加が発生するため、 1 箇所当
たりの施工費を加工費として追加計上します。代価を表-6-11~13 に示します。
表-6-11
A-◯ 曲がり部加工費 既設管高さ 1000mm 未満の場合
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
1.50
製管特殊作業員
人
4.50
製管作業員
人
6.00
特殊作業員
人
4.50
普通作業員
人
1.50
発動発電機運転費
日
1.50
クレーン付きトラック運転費
日
1.50
諸雑費
式
1.0
労務の 20% ※1
計
(1 箇所当たり)
※1 諸雑費は、調整材その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 20%
を乗じます。
表-6-12 A-◯曲がり部加工費 既設管高さ 1000mm~2000mm 未満の場合
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
2.00
製管特殊作業員
人
6.00
製管作業員
人
8.00
特殊作業員
人
6.00
普通作業員
人
2.00
発動発電機運転費
日
2.00
クレーン付きトラック運転費
日
2.00
諸雑費
式
1.0
労務の 20% ※1
計
(1 箇所当たり)
※1 諸雑費は、調整材その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 20%
を乗じます。
47
表-6-13
A-◯ 曲がり部加工費 既設管高さ 2000mm 以上の場合
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
2.50
製管特殊作業員
人
7.50
製管作業員
人
10.00
特殊作業員
人
7.50
普通作業員
人
2.50
発動発電機運転費
日
2.50
クレーン付きトラック運転費
日
2.50
諸雑費
式
1.0
労務の 20% ※1
計
(1 箇所当たり)
※1 諸雑費は、調整材その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 20%を
乗じます。
6-8
裏込充てん工の特別費用
本工法で使用する充てん材は専用工場で製造されるため、充てん材は生コンク
リートと同様に、夜間工事の場合、割増料金として夜間プラント稼働料金を追加
計上します。
計上方法を表-6-14 に示します。
表-6-14 A-3裏込充てん工(1m 当たり)
種別
単位
数量
適用
充てん設備工
式
B-3代価
3
充てん工
m
設計数量 B-4代価
夜間プラント稼働費
式
※1
計
1m 当たり
計÷当該延長
※1 夜間プラント稼働費は充てん日毎に計上します。
48
6-9
裏込充てん工(A-3代価)の現場練り
本工法で使用する充てん材は、専用工場で製造しミキサー車で配送することを
標準としていますが、専用工場よりミキサー車で配送できない場合の積算は現場
練りとして、混練工を追加計上します。裏込充てん工代価表を 表-6-15 に示し
ます。
表-6-15
種別
充てん設備工
充てん工
混練工
計
1m 当たり
A-3裏込充てん工(1m
単位
数量
式
m3
設計数量
式
当たり)
適用
B-3代価
B-4代価
B-5代価
計÷当該延長
(1)充てん設備工(B-3代価)
1)充てん設備工作業時間
充てん設備工作業時間を表-4-12 します。
2)充てん設備工
充てん設備工は標準積算と同様に算出しますが、1 日当たり充てん量は 6.0m 3
とします。
3)充てん設備工人員編成
充てん設備工人員編成を表-4-15 に示します。
4)充てん設備工代価表
充てん設備工代価表を表-4-13 に示します。
(2)充てん工(B-4代価)
1)充てん材標準使用量
充てん材標準使用量は円形と同様に算出します。
2)充てん工人員編成
充てん工人員編成を表-4-16 に示します。
3)充てん工代価表
充てん工代価表を表-6-16 に示します。
49
表-6-18 B-4充てん工(1m 3 当たり)
種別
単位
数量
適用
製管技師
人
※1
世話役
人
※1
製管特殊作業員
人
※1
製管作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
充てん機械損料
日
※2
充てん工消耗品費
日
※3
発動発電機運転費
日
※4
エアー抜きパイプ
個
※5
3
フローリング充てん材(プレミックス材) m
※6
諸雑費
式
労務の 20% ※7
計
計÷100m 当たり充てん材
1m 3 当たり
設計数量
※8
※1~6、8 は円形と同様に算出します。
※7 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 20%
を乗じます。
(3)混練工(B-5代価)
混練設備の準備、混練及び混練設備の撤去等を行う工種で、主たる作業内容は
以下のとおりです。
・混練設備(材料含む)の設置
・充てん材の混練
・混練設備の洗浄
・混練設備の撤去
1)混練工作業時間
混練工作業時間を表-6-17 に示します。
表-6-17 混練工作業時間(1 回当たり)
作業項目
作業時間(hr)
混練設備の設置
2.0
混練
4.0
混練設備の洗浄
1.0
混練設備の撤去
1.0
合計
8.0
50
2)混練工人員編成
混練工人員編成を表-6-18 に示します。
表-6-18
人員編成
既設管口径(高さ)
800~3000(mm)
混練工人員編成(人)
職種
特殊
世話役
作業員
1.0
2.0
普通
作業員
2.0
3)混練工代価表
混練工代価表を表-6-19 に示します。
表-6-19 B-5混練工(1 式当たり)
種別
単位
数量
適用
世話役
人
※1
特殊作業員
人
※1
普通作業員
人
※1
給水車運転費
日
※2
発動発電機運転費
日
※2
クレーン付きトラック運転費
日
※2
グラウトミキサー
日
※2
水槽
台
※2
諸雑費
式
1.0
労務の 2%
※3
計
※1 各人員数量は次式で算出します。
充てん工は、編成人員での必要作業時間となるので以下の様に算出します。
①充てん日数(日)=施工単位当たりの充てん量(m 3 )
÷1 日当たりの充てん量 6.0(m 3 )
②充てん日数(日)=適用口径-(表-4-15 許容充てん高の 1 回目+2 回目)
÷1 日当たりの充てん高さ 500(mm) ※ 円形 の場合
小数点以下は切り上げます。①と②の多い方を採用します。
基準数量(日)=①と②の多い方
人員数量(人)=基準数量(日)×表-6-18 人員(人))
※2 機械運転日数は次式で算出します。
充てん機械運転(日)=基準数量(日)
※3 諸雑費は、工具その他(消耗材料など)の費用とし、労務の合計に 2%
を乗じます。
51
52
本工事費計
工事価格計
消費税相当額
工事原価計
本工事内訳書
費目
工種
本工事費
管渠更生工
一般管理費等
共通仮設費計
純工事費
現場管理費
材料費
製管工
裏込充てん工
管口仕上げ工
取付管口仕上げ工
管渠内清掃工
管渠内調査工
底版部処理工
施工前処理工
水替工
足場工
流入管口仕上げ工
曲がり部加工費
直接工事費計
共通仮設費
種別
率計上分
運搬費
安全費
細別
式
式
式
式
式
式
式
m
m
m
箇所
箇所
m
m
m
日
式
掛m2
箇所
箇所
単位
数量
単価(円)
金額(円)
工事原価+一般管理費
工事価格の5%
工事価格+消費税相当額
純工事費+現場管理費
材料費率により計上
積上計上分
積上計上分
積上計上分
直接工事費+共通仮設費
A-1代価表
A-2代価表
A-3代価表
A-4代価表
A-5代価表
A-6代価表
A-7代価表
A-8代価表
門形積算時計上
必要に応じて計上
必要に応じて計上
必要に応じて計上
必要に応じて計上
適用
付録 1.標準内訳書及び代価表
標準内訳書及び代価表を以下に示します。
53
種別
種別
A-3 裏込充てん工
種別
充てん設備工
充てん工
夜間プラント稼働費
混練工
計
1m当たり
鋼製リング組立工
かん合部材・表面部材組付工
計
1m当たり
A-2 製管工
鋼製リング
かん合部材
表面部材
接合部材(かん合部材用)
接合部材(表面部材用)
計
1m当たり
A-1 材料費
形状・寸法
形状・寸法
ポリエチレン製
形状・寸法
単位
式
3
m
式
式
単位
m
m
単位
m
m
m
個
個
数量
数量
数量
単価
単価
単価
金額
金額
金額
計÷管きょ延長
B-3
B-4
必要に応じて
必要に応じて
摘要
計÷管きょ延長
B-1
B-2
摘要
計÷管きょ延長
摘要
(1m当たり)
(1m当たり)
(1m当たり)
54
A-6 管渠内清掃工
種別
強力吸引車運転費
高圧洗浄車運転費
給水車運転費
洗浄水
計
1m当たり
A-5 取付管口仕上げ工
種別
製管技師
製管特殊作業員
製管作業員
普通作業員
発動発電機運転費
諸雑費
計
1箇所当たり
A-4 管口仕上げ工
種別
製管技師
製管作業員
普通作業員
耐酸モルタル
諸雑費
計
1箇所当たり
形状・寸法
10t、224kW
4t、154kW
4t、118kW
13/15kVA
φ200以下
形状・寸法
形状・寸法
単位
日
日
日
m3
単位
人
人
人
人
日
式
単位
人
人
人
kg
式
数量
数量
数量
単価
単価
単価
金額
金額
金額
(1箇所当たり)
摘要
計÷日進量
C-4
C-5
C-6
摘要
(1m当たり)
計÷日当たり箇所(口径別)
C-7
労務の2%
計÷2箇所
労務の2%
(1箇所当たり)
摘要
55
A-7 管渠内調査工
種別
管路調査技師
管路調査助手
管路調査作業員
計
1m当たり
形状・寸法
単位
人
人
人
数量
単価
金額
計÷60m
摘要
(1m当たり)
56
B-2 かん合部材・表面部材組付工
種別
製管技師
製管特殊作業員
製管作業員
特殊作業員
普通作業員
発動発電機運転費
クレーン付トラック運転費
諸雑費
計
1m当たり
B-1 鋼製リング組立工
種別
製管技師
製管特殊作業員
製管作業員
特殊作業員
普通作業員
発動発電機運転費
クレーン付トラック運転費
諸雑費
計
1m当たり
13/15kVA
4t、2.9t吊り
形状・寸法
13/15kVA
4t、2.9t吊り
形状・寸法
単位
人
人
人
人
人
日
日
式
単位
人
人
人
人
人
日
日
式
数量
単価
金額
計÷100m
C-7
C-8
労務の2%
計÷100m
C-7
C-8
労務の2%
摘要
摘要
(1m当たり)
(1m当たり)
57
種別
製管技師
世話役
製管特殊作業員
製管作業員
普通作業員
充てん機械損料
トラックミキサー運転費
充てん工消耗品費
発動発電機運転費
エアー抜きパイプ
フローリング充てん材
諸雑費
計
1m3当たり
B-4 充てん工
B-3 充てん設備工
種別
製管技師
世話役
製管特殊作業員
製管作業員
普通作業員
充てん機械損料
給水車運転費
発動発電機運転費
クレーン付トラック運転費
諸雑費
計
13/15kVA
10t、213kW
形状・寸法
4t、118kW
13/15kVA
4t、2.9t吊り
形状・寸法
単位
人
人
人
人
人
日
台
日
日
個
m3
式
単位
人
人
人
人
人
日
日
日
日
式
数量
数量
単価
単価
金額
金額
摘要
(1m3当たり)
計÷100m当たりの充てん材設計数量
労務の20%
C-1
C-2
C-3
C-7
C-1
C-6
C-7
C-8
労務の2%
摘要
(1式当たり)
58
C-4 強力吸引車運転費
種別
清掃技師
特殊作業員
特殊運転手
強力吸引車損料
軽油
計
C-3 充てん工消耗品費
種別
高圧充てんホース
計
(1回当たり計)
C-2 トラックミキサー運転費 種別
特殊運転手
トラックミキサー損料
軽油
計
C-1 充てん機械損料
種別
充てんポンプ
流量圧力記録計
計
10t、224kW
形状・寸法
形状・寸法
φ50、10m
10t、213kW
形状・寸法
形状・寸法
30~70㍑/min
60㍑
6.00
数量
数量
単位
人
人
人
時間
㍑
6.00
数量
単位
数量
本
単位
人
時間
㍑
単位
日
日
単価
単価
単価
単価
13㍑/hr×6.0hr
(1台当たり)
摘要
金額
12.0㍑/hr×6.0hr
(1日当たり)
摘要
(1日当たり)
金額
摘要
延長÷10m+2本※
10回使い
計÷10回
※100m未満の場合は、当該延長÷10m+2本
金額
金額
(1日当たり)
摘要
59
C-8 クレーン付トラック運転費
種別
特殊運転手
クレーン付トラック損料
軽油
計
C-7 発動発電機運転費
種別
発動発電機損料
軽油
計
C-6 給水車運転費
種別
一般運転手
給水車損料
軽油
計
C-5 高圧洗浄車運転費
種別
特殊運転手
高圧洗浄車損料
軽油
計
4t、2.9t吊り
形状・寸法
形状・寸法
13/15kVA
4t、118kW
形状・寸法
4t、154kW
形状・寸法
単位
人
時間
㍑
単位
日
㍑
単位
人
時間
㍑
単位
人
時間
㍑
6.00
数量
数量
1.00
6.00
数量
6.00
数量
単価
単価
単価
単価
金額
金額
金額
金額
132kW
6.6㍑/hr×6.0hr
摘要
2.4㍑/hr×6.0hr
摘要
4.7㍑/hr×6.0hr
摘要
6.2㍑/hr×6.0hr
摘要
(1日当たり)
(1日当たり)
(1日当たり)
(1日当たり)
パルテム・フローリング工法
標 準 積 算 資 料
2002年
4月
初版発行
2007年11月
改訂
2011年
6月
改訂
2014年
5月
改訂
2015年10月
改訂
編集・発行
パルテム技術協会
〒101-0032
東京都千代田区岩本町二丁目6番9号
佐藤産業ビル4F
TEL. 03-5825-9455
FAX. 03-5825-9456
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