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金融リスク分析の第一人者であるリスクメトリックス グループ

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金融リスク分析の第一人者であるリスクメトリックス グループ
RiskMetrics
RiskMetrics
金融リスク分析の第一人者であるリスクメトリックス
グループがダイナミック コンピューティングで機能強化と
イノベーションを実現
ことができました」とフレイザー氏は説明します。
Windows Azure プラットフォーム
俊敏性の向上
Windows Azure プラットフォームは、オンライン製品やサービスの
大規模な演算能力の配置は、RiskBurst 分析にスケール (伸縮性) を
提供を拡大する際の優れた基盤となります。主な構成要素としては
付加すると共に、同社の業務の俊敏性を高め、革新的なサービスを
以下が含まれます。
ソリューション概要
国/地域: 米国
業種: 金融業界
強化します。最大負荷におけるインフラストラクチャーの構成要素を
○お客様プロファイル
固定費から変動費に切り替えることで、リスクメトリックス社は、
リスクメトリックス (http://www.riskmetrics.com/)
社は、
各種銀行や投資家、
アセット マネージャーに
リスク管理分析を提供しています。
ニューヨーク
に本社を構える同社は、
世界 13 か国に 1,100 名
を超える従業員を擁しています。
●
Windows Azure ̶ Windows Azure プラットフォーム用の開発および
従来不可能だった新しいサービスや製品の市場化を検討できるよう
サービスに向けたホスティングと管理環境です。
ソフトウェア開発各社
になりました。必要な分だけ支払う Windows Azure のペイ パー ビュー
に対し、
マイクロソフトのデータセンターを通じて、
インターネット上で
方式の料金体系によって、固定的な性能に対して多額の資本を投下
Web アプリケーションをホスティング、
スケールアップ、
管理するオ
する必要がなくなり、市場の需要にすばやく対応することが可能に
ンデマンドのコンピュータ処理およびストレージを提供します。
また、
なりました。
Windows Azure は、以下のサービスを通じて開発各社の接続要件に
○従業員数
1,100 名
リスクメトリックス社 クラウド コンピューティング担当責任者 ロブ フレイザー氏
リスクメトリックス グループのリスク マネジメント部門は、世界の主要なアセット
マネージャーや銀行、金融機関にリスク管理サービスを提供し、複雑な金融商品の
測定やモデル化に貢献しています。同社では、市場で高まるリスク分析への需要を
満たすため、一定期間に急増するコンピューティング インフラの最大負荷に適応
する必要がありました。このため、マイクロソフトのデータセンターでホスティング
されるインターネット規模のサービス プラットフォームである Windows Azure
対応します。
“S e r v i c e B us (サービス バス)”̶ ネットワーク境界を越えて、
○
サービスやアプリケーションを連結し、
ソフトウェア開発各社による
分散アプリケーションの開発を支援します。
“Access Control Service (アクセス コンロール サービス)”̶
○
REST Web サービス用に、クレーム ベースのアクセス管理機能を
提供します。
●
「Windows Azure を使って、進化するクライアントのニーズに対応し
ています。新たな投資の必要性が大幅に低減するため、従来不可能と
思われてきたソリューションを検討できるようになりました」
○導入の背景
リスクメトリックス社では、サービスの拡張性
を 高 め る た め、短 時 間 に 大 量 の 演 算 処 理 を
サポートする必要がありました。
また、物理的な
コンピューティング インフラへの投資額を抑
えることで、革新的ソリューションを強化した
いと考えていました。
Microsoft® SQL Azure™ ̶ Microsoft® SQL Server® 2008 技術に基づい
○ソリューション
て構築された、
初のクラウド ベースかつリレーショナルな自己管理型
リスクメトリックス社では、Windows® Azure™
プ ラ ッ ト フ ォ ー ム を 利 用 し て、同 社 の 分 析
アプリケーションにオンデマンドの演算機能を
提供しました。
データベース サービスを提供します。
Windows Azure プラットフォームの詳細については
○導入メリット
http://www.windowsazure.com をご参照ください。
伸縮性の高いスケーラビリティ
サービスの向上、
革新性の強化
●
高い信頼性
●
俊敏性の向上
●
●
○ソフトウェアとサービス
Windows® Azure™
Microsoft® Visual C++®
Microsoft® .NET Framework 3.5
Service Bus
本ケーススタディは、下記 URL に記載されている記事を翻訳したものです。(2009 年 11 月公開:本 URL は予告なく変更、または掲載を中止する場合がありますのでご了承ください)
http://www.microsoft.com/caseStudies/Case_Study_Detail.aspx?casestudyid=4000005921
導入についてのお問い合わせ
本ケーススタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/japan/showcase/
本ケーススタディに記載された情報は製作当時(2010 年 4 月)のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
本ケーススタディは、情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。
製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。
■ インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/japan/
■ マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755
(9:30 ∼ 12:00、13:00 ∼ 19:00 土日祝日、弊社指定休業日を除く)
※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。
Microsoft、Azure、C++、SQL Server、Visual Studio、Windows は米国 Microsoft Corporation および、またはその関連会社の商標です。
その他記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。
〒151-8583 東京都渋谷区代々木 2 丁目 2 番 1 号 小田急サザンタワー
4850-WU1
プラットフォームを利用して、分析アプリケーション用にオンデマンドの演算機能
を提供。演算処理への一斉対応をサポートできる柔軟で信頼性の高いソリュー
ションで、自社の機能を補完し、より多くの顧客に対して改善されたサービスを
提供し、革新性を強化し、業務の敏捷性を高めることができるようになりました。
RiskMetrics
「Windows Azure は、これまで使っていた技術との互換性が高いため、.NET Framework や Visual Studio® 開発システム用に
マイクロソフトが提供するツールを使って社内でアプリケーションを開発し、すばやく Windows Azure 上に配置することが
できます」
リスクメトリックス社 開発担当者 リチャード バウアー氏
リスクメトリックス社では、より深く、そして迅速に顧客ニーズへ対
ラクチャーからクラウドに対して一気に処理 (バースト) するため、
応できる対話型のリスク管理分析を提供するために、瞬時に演算活動
私たちはこのソリューションを
“RiskBurst (リスクバースト)”
と呼んで
リスクメトリックス社は、
世界の主要な投資銀行、
アセット マネージャー、
を開始する手法をサポートする必要がありました。また同社では、新
います」
と同社クラウド コンピューティング部門の責任者であるロブ
リスクメトリックス社では、Windows Azure の導入により、処理需要
ヘッジ ファンド、年金基金、保険会社、中央銀行向けに、リスク管理や
規の投資を抑えつつ、業務の敏捷性を高める演算ソリューションを求
フレイザー氏は説明します。
に 合 わ せ て ダ イ ナ ミ ッ ク に ス ケ ー ル で き る よ う に、リ ス ク 分 析
ガバナンス サービス、
財務の調査および分析サービスを提供しています。
めると共に、可用性や信頼性に関わる基準に適合するソリューション
ニューヨークに本社を構え、世界 13 か国に 1,100 名を超える従業員
を必要としていました。
導入の背景
を擁しています。また、同社では、75 万件におよぶ市場データや時系列
データから、毎日 400 万以上のモデル化を行っています。
ソリューション
導入効果
ソリューションを拡張しました。そして、新規の投資額を抑えつつ、
リスクメトリックス社では、
Windows Azure の Worker role インスタンス
より多くの顧客に優れたサービスを提供できるようになりました。
を実行して、Queue Services や Windows Azure の Blob Storage 機能
また、敏捷性の向上によって、従来商業的に不可能と考えられていた
からメッセージを取り出しています。
Worker role は、
取り出したメッセー
革新的な製品の市場化が可能になりました。
ジを外部の 32 ビット計算エンジンに引き渡し、
この計算エンジンが
リスクメトリックス社は、顧客のリスク分析能力や投資収益の向上に
リスクメトリックス社では、外部のデータセンターを介して、ネット
Windows Communication Foundation を 使 っ て Windows Azure と
伸縮性の高いスケーラビリティ
役立つ革新的な技術ソリューションを提供しています。
特定の資産に関
上で複雑な価格計算処理をホスティングするソリューションの開発
連 携します。同社では、Windows Azure の一部である Service Bus を
リスクメトリックス社では、Windows Azure の膨大な演算能力や記憶
連したリスクを評価するために、
金融担当エンジニアが複雑なモンテカ
を決定しました。これは、
「クラウド コンピューティング」と呼ばれる
使ってメッセージや Worker role のパフォーマンスを監視し、CPU の
容量を活用し、必要な場合だけ処理インスタンスの数を増やすことで、
ルロ式のシミュレーション モデルを開発します。
このシミュレーション
システムで、同社はマイクロソフトのデータセンターでホスティング
利用やキュー、
Blog Storage 内のメッセージ数、
計算エンジンが処理し
リスク管理アプリケーションの拡張性を高めることができました。
モデルは、
特定のアルゴリズムによって、
対象期間内の資産価格に影響を
されるインターネット規模のクラウド サービス プラットフォーム、
たトランザクション数などのパラメーターを測定します。
需要の上昇に合わせて必要な分だけ Windows Azure インスタンスを
増やし、需要の下降に合わせてインスタンス数を減らすことができ
®
およぼし得るリスク ファクターを推定することで、
各資産の広範な予測
Windows Azure に 向 け た Microsoft Technology Adoption Program
将来値を算出し、
評価するために用いられます。
に加入しました。Windows Azure プラットフォームでは、個別利用また
リスクメトリックス社では、
Service Bus によって処理能力の需要を監
ます。同社の定量的開発部門責任者のフィリップ ジェイコブ氏による
は併用できるオペレーティング システムとソフトウェア開発各社
視し、必要となる処理能力を提供するために使用する Windows Azure
と
「処理能力が固定化していた従来のシステムでは、このような対応は
モンテカルロ式シミュレーションでは高度な演算能力が求められます。
向けの一連のサービスを提供。従量課金制によるスケーラブルな
リソース数を調整します。システム管理者は、Windows Azure の追加
不可能でした」とのことです。
また、顧客のポートフォリオに影響を与える数百ものリスク ファク
インフラストラクチャーによって顧客ニーズに適応します。
ターの全貌を捉えるため、
ときにはきわめて複雑なシミュレーションを
インスタンスを、約 30 分ほどで使用できるよう設定することが可能
です。
リスクメトリックス社では、
必要に応じてメッセージング キュー
サービスの向上、革新性の強化
顧客毎に数千回も繰り返さなければならず、
しかも、
数時間という制限内
リスクメトリックス社は、
既に以前からアプリケーション開発用にマイク
の監視や Windows Azure インスタンスの動的な補給を可能にするた
Windows Azure の導入により、リスクメトリックス社は、顧客の複雑
での実施を余儀なくされます。このため同社では、数千におよぶ物理
ロソフトの .NET Framework 3.5.1 や Visual C++ 2008 開発システムを
めに、本ソリューションを既存のオペレーション インフラに完全に組
な金融資産の分析力を高めることが可能になりました。Windows
CPU を含めたデータ処理インフラを備えてこれに対応。
米国内の 2 つ
使用していました。
同社の開発担当者、
リチャード バウアー氏によると、
み込む予定です。同社では、1 日最大 30,000 までの Windows Azure
Azure の膨大な演算リソースを活用して、ソリューションを自在に
インスタンスを使用できるよう設定する見込みです。
スケールし、革新的なソリューションを一層強化することができま
の大規模データセンターでリスク管理アプリケーションをホスティング
し、全世界の顧客に対し SaaS の形態にて提供しています。
金融における SaaS の先駆者として、
リスクメトリックス社では、
必要な
「Windows Azure は、これまで使っていた技術との互換性が高いた
す。
「Windows Azure を使って進化するクライアントのニーズに対
め、
.NET Framework や Visual Studio 開発システム用にマイクロソフト
が提供するツールを使って社内でアプリケーションを開発し、
すばやく
RiskBurst ソリューションは、
リスクメトリックス社のハイパフォーマ
応しています。新たな投資の必要性も大幅に低減でき、従来不可能
Windows Azure 上に配置することができます」
とのことです。
ンス コンピューティング (HPC) アーキテクチャーとWindows Azure
と見られてきたソリューションの検討が可能となりました」とフレ
演算能力や管理効率、
スケーラブルなマルチ テナント アーキテクチャー
間の連携に依存していますが、
同社では、
Windows Azure と Windows
®
イザー氏は説明します。
を備え、信頼性の高いリスク マネジメント製品やサービスを提供して
リスクメトリックス社は、Windows Azure を使ってわずか数か月間
HPC Server 2008 にまたがる、よりシームレスかつスケーラブルな
います。
また一方で、
複雑化する市場で首位を維持するために、
顧客の利
でソリューションを開発しました。自社のインフラストラクチャーを
アプリケーションの開発を見込んでいます。本アプリケーションは、
高い信頼性
益に貢献する新製品やサービスの研究開発に重点を置いています。
補完するために、Windows Azure クラウド サービスのオペレーティ
Windows® HPC Server 2008 上で構築され、必要に応じて社内および
リスクメトリックス社では、サービスの提供にあたって、拘束力の
ング システム (Windows Azure プラットフォーム用の開発サービス
クラウド コンピューティング双方の機能を提供します。
「将来的な
あるサービス内容合意書 (SLA) の規約を遵守する必要があります。
現状予想される経済状況や金融規制の強化を前提に見込まれる需要を
ホスティングおよびサービス管理環境) を利用し、
分析アプリケーション
可能性も考え、
ローカルなソフトウェアとクラウド ベースのサービス間
また多くの顧客は、同社の分析結果を毎日入手できなければ業務が
考えた場合、オンデマンドで配信される、より包括的なリスク分析へ
の演算機能をオンデマンドで提供しています。特定の複雑な分析に対
で 一 貫し た 弾 力 性 を 提 供 す る た め に、Windows Azure と Windows
立ち行かなくなります。このため、Windows Azure プラットフォームが
の市場参加者のニーズは、
今後さらに高まると見られます。
このような
する需要が増大する期間中は、Windows Azure のリソース数を増やし
HPC Server との間で、最適なレベルの統合機能を利用することが
保証する可用性や信頼性は、リスクメトリックス社にとって非常な
レベルのサービスを実現するために、リスクメトリックス社では、
てリスク分析アプリケーションの機能を高め、
また逆に、
需要の減少に
できます。
これは非常に素晴らしいテクノロジーの組み合わせと言え
重要な意味を持っています。
「サービス提供に従事するすべてのプロ
演算用インフラに対し、短時間のあいだにきわめて高い負荷を負わせ
合わせて Windows Azure のインスタンス数を減らすことができます。
ます」
とフレイザー氏は説明します。
バイダーに対し、当社では拘束力のある SLA への署名を義務付けて
なければならない状況となっています。
最大負荷は、
他の処理に必要な
います。Windows Azure の Technology Adoption Program に加入し
演算リソースの 10 倍におよぶこともあります。
「通常、
社内で行っている計算を Windows Azure 上で処理し、
その結果
たことにより、SLA を遵守するために働いている人々や SLA の根拠と
を社内の分析アーキテクチャーと統合しています。
リスク インフラスト
なるエンジニアリングについて深い洞察が得られ、信頼を構築する
RiskMetrics
「Windows Azure は、これまで使っていた技術との互換性が高いため、.NET Framework や Visual Studio® 開発システム用に
マイクロソフトが提供するツールを使って社内でアプリケーションを開発し、すばやく Windows Azure 上に配置することが
できます」
リスクメトリックス社 開発担当者 リチャード バウアー氏
リスクメトリックス社では、より深く、そして迅速に顧客ニーズへ対
ラクチャーからクラウドに対して一気に処理 (バースト) するため、
応できる対話型のリスク管理分析を提供するために、瞬時に演算活動
私たちはこのソリューションを
“RiskBurst (リスクバースト)”
と呼んで
リスクメトリックス社は、
世界の主要な投資銀行、
アセット マネージャー、
を開始する手法をサポートする必要がありました。また同社では、新
います」
と同社クラウド コンピューティング部門の責任者であるロブ
リスクメトリックス社では、Windows Azure の導入により、処理需要
ヘッジ ファンド、年金基金、保険会社、中央銀行向けに、リスク管理や
規の投資を抑えつつ、業務の敏捷性を高める演算ソリューションを求
フレイザー氏は説明します。
に 合 わ せ て ダ イ ナ ミ ッ ク に ス ケ ー ル で き る よ う に、リ ス ク 分 析
ガバナンス サービス、
財務の調査および分析サービスを提供しています。
めると共に、可用性や信頼性に関わる基準に適合するソリューション
ニューヨークに本社を構え、世界 13 か国に 1,100 名を超える従業員
を必要としていました。
導入の背景
を擁しています。また、同社では、75 万件におよぶ市場データや時系列
データから、毎日 400 万以上のモデル化を行っています。
ソリューション
導入効果
ソリューションを拡張しました。そして、新規の投資額を抑えつつ、
リスクメトリックス社では、
Windows Azure の Worker role インスタンス
より多くの顧客に優れたサービスを提供できるようになりました。
を実行して、Queue Services や Windows Azure の Blob Storage 機能
また、敏捷性の向上によって、従来商業的に不可能と考えられていた
からメッセージを取り出しています。
Worker role は、
取り出したメッセー
革新的な製品の市場化が可能になりました。
ジを外部の 32 ビット計算エンジンに引き渡し、
この計算エンジンが
リスクメトリックス社は、顧客のリスク分析能力や投資収益の向上に
リスクメトリックス社では、外部のデータセンターを介して、ネット
Windows Communication Foundation を 使 っ て Windows Azure と
伸縮性の高いスケーラビリティ
役立つ革新的な技術ソリューションを提供しています。
特定の資産に関
上で複雑な価格計算処理をホスティングするソリューションの開発
連 携します。同社では、Windows Azure の一部である Service Bus を
リスクメトリックス社では、Windows Azure の膨大な演算能力や記憶
連したリスクを評価するために、
金融担当エンジニアが複雑なモンテカ
を決定しました。これは、
「クラウド コンピューティング」と呼ばれる
使ってメッセージや Worker role のパフォーマンスを監視し、CPU の
容量を活用し、必要な場合だけ処理インスタンスの数を増やすことで、
ルロ式のシミュレーション モデルを開発します。
このシミュレーション
システムで、同社はマイクロソフトのデータセンターでホスティング
利用やキュー、
Blog Storage 内のメッセージ数、
計算エンジンが処理し
リスク管理アプリケーションの拡張性を高めることができました。
モデルは、
特定のアルゴリズムによって、
対象期間内の資産価格に影響を
されるインターネット規模のクラウド サービス プラットフォーム、
たトランザクション数などのパラメーターを測定します。
需要の上昇に合わせて必要な分だけ Windows Azure インスタンスを
増やし、需要の下降に合わせてインスタンス数を減らすことができ
®
およぼし得るリスク ファクターを推定することで、
各資産の広範な予測
Windows Azure に 向 け た Microsoft Technology Adoption Program
将来値を算出し、
評価するために用いられます。
に加入しました。Windows Azure プラットフォームでは、個別利用また
リスクメトリックス社では、
Service Bus によって処理能力の需要を監
ます。同社の定量的開発部門責任者のフィリップ ジェイコブ氏による
は併用できるオペレーティング システムとソフトウェア開発各社
視し、必要となる処理能力を提供するために使用する Windows Azure
と
「処理能力が固定化していた従来のシステムでは、このような対応は
モンテカルロ式シミュレーションでは高度な演算能力が求められます。
向けの一連のサービスを提供。従量課金制によるスケーラブルな
リソース数を調整します。システム管理者は、Windows Azure の追加
不可能でした」とのことです。
また、顧客のポートフォリオに影響を与える数百ものリスク ファク
インフラストラクチャーによって顧客ニーズに適応します。
ターの全貌を捉えるため、
ときにはきわめて複雑なシミュレーションを
インスタンスを、約 30 分ほどで使用できるよう設定することが可能
です。
リスクメトリックス社では、
必要に応じてメッセージング キュー
サービスの向上、革新性の強化
顧客毎に数千回も繰り返さなければならず、
しかも、
数時間という制限内
リスクメトリックス社は、
既に以前からアプリケーション開発用にマイク
の監視や Windows Azure インスタンスの動的な補給を可能にするた
Windows Azure の導入により、リスクメトリックス社は、顧客の複雑
での実施を余儀なくされます。このため同社では、数千におよぶ物理
ロソフトの .NET Framework 3.5.1 や Visual C++ 2008 開発システムを
めに、本ソリューションを既存のオペレーション インフラに完全に組
な金融資産の分析力を高めることが可能になりました。Windows
CPU を含めたデータ処理インフラを備えてこれに対応。
米国内の 2 つ
使用していました。
同社の開発担当者、
リチャード バウアー氏によると、
み込む予定です。同社では、1 日最大 30,000 までの Windows Azure
Azure の膨大な演算リソースを活用して、ソリューションを自在に
インスタンスを使用できるよう設定する見込みです。
スケールし、革新的なソリューションを一層強化することができま
の大規模データセンターでリスク管理アプリケーションをホスティング
し、全世界の顧客に対し SaaS の形態にて提供しています。
金融における SaaS の先駆者として、
リスクメトリックス社では、
必要な
「Windows Azure は、これまで使っていた技術との互換性が高いた
す。
「Windows Azure を使って進化するクライアントのニーズに対
め、
.NET Framework や Visual Studio 開発システム用にマイクロソフト
が提供するツールを使って社内でアプリケーションを開発し、
すばやく
RiskBurst ソリューションは、
リスクメトリックス社のハイパフォーマ
応しています。新たな投資の必要性も大幅に低減でき、従来不可能
Windows Azure 上に配置することができます」
とのことです。
ンス コンピューティング (HPC) アーキテクチャーとWindows Azure
と見られてきたソリューションの検討が可能となりました」とフレ
演算能力や管理効率、
スケーラブルなマルチ テナント アーキテクチャー
間の連携に依存していますが、
同社では、
Windows Azure と Windows
®
イザー氏は説明します。
を備え、信頼性の高いリスク マネジメント製品やサービスを提供して
リスクメトリックス社は、Windows Azure を使ってわずか数か月間
HPC Server 2008 にまたがる、よりシームレスかつスケーラブルな
います。
また一方で、
複雑化する市場で首位を維持するために、
顧客の利
でソリューションを開発しました。自社のインフラストラクチャーを
アプリケーションの開発を見込んでいます。本アプリケーションは、
高い信頼性
益に貢献する新製品やサービスの研究開発に重点を置いています。
補完するために、Windows Azure クラウド サービスのオペレーティ
Windows® HPC Server 2008 上で構築され、必要に応じて社内および
リスクメトリックス社では、サービスの提供にあたって、拘束力の
ング システム (Windows Azure プラットフォーム用の開発サービス
クラウド コンピューティング双方の機能を提供します。
「将来的な
あるサービス内容合意書 (SLA) の規約を遵守する必要があります。
現状予想される経済状況や金融規制の強化を前提に見込まれる需要を
ホスティングおよびサービス管理環境) を利用し、
分析アプリケーション
可能性も考え、
ローカルなソフトウェアとクラウド ベースのサービス間
また多くの顧客は、同社の分析結果を毎日入手できなければ業務が
考えた場合、オンデマンドで配信される、より包括的なリスク分析へ
の演算機能をオンデマンドで提供しています。特定の複雑な分析に対
で 一 貫し た 弾 力 性 を 提 供 す る た め に、Windows Azure と Windows
立ち行かなくなります。このため、Windows Azure プラットフォームが
の市場参加者のニーズは、
今後さらに高まると見られます。
このような
する需要が増大する期間中は、Windows Azure のリソース数を増やし
HPC Server との間で、最適なレベルの統合機能を利用することが
保証する可用性や信頼性は、リスクメトリックス社にとって非常な
レベルのサービスを実現するために、リスクメトリックス社では、
てリスク分析アプリケーションの機能を高め、
また逆に、
需要の減少に
できます。
これは非常に素晴らしいテクノロジーの組み合わせと言え
重要な意味を持っています。
「サービス提供に従事するすべてのプロ
演算用インフラに対し、短時間のあいだにきわめて高い負荷を負わせ
合わせて Windows Azure のインスタンス数を減らすことができます。
ます」
とフレイザー氏は説明します。
バイダーに対し、当社では拘束力のある SLA への署名を義務付けて
なければならない状況となっています。
最大負荷は、
他の処理に必要な
います。Windows Azure の Technology Adoption Program に加入し
演算リソースの 10 倍におよぶこともあります。
「通常、
社内で行っている計算を Windows Azure 上で処理し、
その結果
たことにより、SLA を遵守するために働いている人々や SLA の根拠と
を社内の分析アーキテクチャーと統合しています。
リスク インフラスト
なるエンジニアリングについて深い洞察が得られ、信頼を構築する
RiskMetrics
RiskMetrics
金融リスク分析の第一人者であるリスクメトリックス
グループがダイナミック コンピューティングで機能強化と
イノベーションを実現
ことができました」とフレイザー氏は説明します。
Windows Azure プラットフォーム
俊敏性の向上
Windows Azure プラットフォームは、オンライン製品やサービスの
大規模な演算能力の配置は、RiskBurst 分析にスケール (伸縮性) を
提供を拡大する際の優れた基盤となります。主な構成要素としては
付加すると共に、同社の業務の俊敏性を高め、革新的なサービスを
以下が含まれます。
ソリューション概要
国/地域: 米国
業種: 金融業界
強化します。最大負荷におけるインフラストラクチャーの構成要素を
○お客様プロファイル
固定費から変動費に切り替えることで、リスクメトリックス社は、
リスクメトリックス (http://www.riskmetrics.com/)
社は、
各種銀行や投資家、
アセット マネージャーに
リスク管理分析を提供しています。
ニューヨーク
に本社を構える同社は、
世界 13 か国に 1,100 名
を超える従業員を擁しています。
●
Windows Azure ̶ Windows Azure プラットフォーム用の開発および
従来不可能だった新しいサービスや製品の市場化を検討できるよう
サービスに向けたホスティングと管理環境です。
ソフトウェア開発各社
になりました。必要な分だけ支払う Windows Azure のペイ パー ビュー
に対し、
マイクロソフトのデータセンターを通じて、
インターネット上で
方式の料金体系によって、固定的な性能に対して多額の資本を投下
Web アプリケーションをホスティング、
スケールアップ、
管理するオ
する必要がなくなり、市場の需要にすばやく対応することが可能に
ンデマンドのコンピュータ処理およびストレージを提供します。
また、
なりました。
Windows Azure は、以下のサービスを通じて開発各社の接続要件に
○従業員数
1,100 名
リスクメトリックス社 クラウド コンピューティング担当責任者 ロブ フレイザー氏
リスクメトリックス グループのリスク マネジメント部門は、世界の主要なアセット
マネージャーや銀行、金融機関にリスク管理サービスを提供し、複雑な金融商品の
測定やモデル化に貢献しています。同社では、市場で高まるリスク分析への需要を
満たすため、一定期間に急増するコンピューティング インフラの最大負荷に適応
する必要がありました。このため、マイクロソフトのデータセンターでホスティング
されるインターネット規模のサービス プラットフォームである Windows Azure
対応します。
“S e r v i c e B us (サービス バス)”̶ ネットワーク境界を越えて、
○
サービスやアプリケーションを連結し、
ソフトウェア開発各社による
分散アプリケーションの開発を支援します。
“Access Control Service (アクセス コンロール サービス)”̶
○
REST Web サービス用に、クレーム ベースのアクセス管理機能を
提供します。
●
「Windows Azure を使って、進化するクライアントのニーズに対応し
ています。新たな投資の必要性が大幅に低減するため、従来不可能と
思われてきたソリューションを検討できるようになりました」
○導入の背景
リスクメトリックス社では、サービスの拡張性
を 高 め る た め、短 時 間 に 大 量 の 演 算 処 理 を
サポートする必要がありました。
また、物理的な
コンピューティング インフラへの投資額を抑
えることで、革新的ソリューションを強化した
いと考えていました。
Microsoft® SQL Azure™ ̶ Microsoft® SQL Server® 2008 技術に基づい
○ソリューション
て構築された、
初のクラウド ベースかつリレーショナルな自己管理型
リスクメトリックス社では、Windows® Azure™
プ ラ ッ ト フ ォ ー ム を 利 用 し て、同 社 の 分 析
アプリケーションにオンデマンドの演算機能を
提供しました。
データベース サービスを提供します。
Windows Azure プラットフォームの詳細については
○導入メリット
http://www.windowsazure.com をご参照ください。
伸縮性の高いスケーラビリティ
サービスの向上、
革新性の強化
●
高い信頼性
●
俊敏性の向上
●
●
○ソフトウェアとサービス
Windows® Azure™
Microsoft® Visual C++®
Microsoft® .NET Framework 3.5
Service Bus
本ケーススタディは、下記 URL に記載されている記事を翻訳したものです。(2009 年 11 月公開:本 URL は予告なく変更、または掲載を中止する場合がありますのでご了承ください)
http://www.microsoft.com/caseStudies/Case_Study_Detail.aspx?casestudyid=4000005921
導入についてのお問い合わせ
本ケーススタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/japan/showcase/
本ケーススタディに記載された情報は製作当時(2010 年 4 月)のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
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