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あんご通信34号

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あんご通信34号
第 34 号 2007.10.15
収穫祭に思う
今年も無事収穫祭を終えた。秋晴れの中、大
勢の参加者が収穫を祝いひとときの宴を楽し
んだ。
農 業 と い う の は 太 陽、 水、 風 と い っ た 自 然
の中でその影響を受けながら営まれるもので
あ る。 特 に 大 山 千 枚 田 で は 天 水 と い う こ と も
あり春の田植えから収穫まで自然に任せると
い っ た こ と が 多 い 稲 作 で あ る。 今 年 は 春 先 は
適 当 な 雨 が あ り 田 植 え 準 備 ま で は 順 調 に 進 み、
安 泰 か と 思 わ れ た が、 田 植 え 以 降 の 天 候 が 定
ま ら な い 中、 日 照 不 足 で 稲 の 成 長 が 遅 れ て い
た。 し か し、 梅 雨 明 け か ら 今 度 は 好 天 が 続 き
例 年 に は 無 い 暑 さ が 続 い た。 田 ん ぼ に よ っ て
は干上がる寸前の田んぼもあったが何とか収
穫 に こ ぎ 着 け た。 毎 年 こ の 収 穫 祭 に は 一 年 の
苦労が思われ感慨がひとしおである。しかし、
よくもまあ毎年いろいろなことがあるのだと
感 心 す る が、 そ れ に つ け て も こ の 異 常 な 暑 さ
といい雨が降るとなると大降りになる異常気
象はこれも地球温暖化の影響であろうか。
温暖化が進み、南方系のチョウチョが棚田に
いたり棚田の昆虫達にも影響が出てきている
と い う。 温 暖 化 が 進 め ば は コ シ ヒ カ リ が 北 海
道でも作れるようになるとか。
今、私達が大山千枚田で感じている変化はと
て も 大 き な こ と の よ う に 思 う。 大 山 千 枚 田 で
普通にお米が栽培できるような安定した気候
に な る こ と が 望 ま れ る が、 そ の た め に 私 達 が
どう行動するのか問われている。
グローバルな取り組みも大切だが、自分にも
っとも身近な足元にある棚田や森を生かしな
がら地域内循環の輪を広げていく必要がある
牛太郎
と思う。
1
い、 早 速 自 分 達 も オ ー ナ ー に な ろ う
る棚田の美しさに一目惚れしてしま
温 障 害 が 出 て い る と の こ と、 精 米 が
な い で 帰 り ま し た。 で も 今 年 は、 高
て い ま す。 当 日 は 勿 体 な く て 精 米 し
トラストの方が沢山お米がもらえる
と 思 い 応 募 し ま し た。 当 時・ 妻 は 妊
そんな子供たちも無事に四歳と二歳
な!﹂﹁ も う 少 し 大 き な 田 圃 に し よ
怖 い よ う な 気 も し ま す。︵ も う 仕 方 な
賞者には今年も持ちきれないほどの
に な り、 千 枚 田 に 来 る と 元 気 に 畦 を
う!﹂ と も 思 う こ と も あ り ま す が、
娠中で、千枚田のベンチに座って﹁子
賞 品 が 手 渡 さ れ ま し た。 続 い て 飲 み
駆 け 回 っ て い ま す。 我 が 家 の 子 供 た
いじゃないか!︶
十 月 七 日、 ま だ 残 暑 の 残 る 中 収 穫
物 が 配 ら れ て 乾 杯。 こ の 時 の た め に
程 々 が 大 事 で す。 何 よ り 愛 着 が 湧 い
供たちにこの景色の中で思い切り泥
祭 が 行 わ れ ま し た。 集 ま っ た 人 は
来 て い る 人 も い る か も し れ ま せ ん ね。 ち は 生 ま れ た と き か ら こ の 景 色 を 見
て き ま す。 同 じ と こ ろ で 四 年 耕 作 し
だらけになって自然と親しんでほし
二百六十名余り。一年の中で棚田倶楽
て 育 っ て い ま す の で、 毎 年 子 供 の 成
て ま す が、 最 近 は 田 圃 の 中 に 草 が 生
さ て、 A ―
36オーナーとしての
私 の 田 圃 は 三 七 ㎡で 大 山 千 枚 田 で も
部 が 一 番 人 で あ ふ れ 返 る 日 で す。 地
乾杯と同時に朝から作っていたバー
長と共に千枚田の一年一年を楽しん
いなと﹂と話していたのを思い出し
元の方や棚田に集う大学生を中心と
ベキューやとん汁お寿司などの前は
え る よ う に な っ て 来 ま し た。 少 し づ
小 さ い 方 で す。
﹁収穫を考えたら棚田
したボランティアの手で準備が着々
で い ま す。﹁ あ の 年 は 水 不 足 で 大 変 だ
ます。
と進められ、十時、元気のある﹁里舞﹂ 長 蛇 の 列。 そ の 傍 ら で は 餅 つ き も 始
つ除草剤などの農薬の使用量が減っ
モ類も増えているようです。また田圃
っ た ね ﹂ と い う の と、
﹁あの年は子ど
ったね﹂という二つの思い出が出来
ま り ま し た。 恒 例 の ス テ ー ジ イ
皮 切 り に 盛 り だ く さ ん で す。 今
の 景 色 も 抜 群 で、 カ レ ン ダ ー 写 真 に
応 募し よ う と 毎年 考 えて い る の です。
るのはうれしいことです。
今年は四歳の長男が田植えから恐る
炊 き 上 げ。 収 穫 祭 最 後 の 締 め く
と来年の豊作を祈り案山子のお
し ょ う か、 今 か ら 楽 し み で す。 そ し
して使えるぐらいになってくれるで
を し て く れ ま し た が、 来 年 は 戦 力 と
した作業は、
﹁①田植え、②六月草刈、
き く な っ た の で は な い の で す。 参 加
このお米は、私たちの労働だけで大
恐 る 田 ん ぼ に 入 っ て 一 生 懸 命 手 伝 い ︵しかしながら根がぐうたらなので実
くりに、これも恒例となった﹁お
ていつまでも一緒に田んぼに入れれ
行に移さない︶
米ありがとう音頭﹂を踊り閉会
)
③ 七 月 草 刈、 ④ 八 月 草 刈、 ⑤ 稲 刈 り、
となりました。 鈴
(
⑥脱穀﹂の六回だけです。
D 4
―中川圭介
私が大山千枚田を初めて知っ
う 音 頭 ﹂ を 踊 り、 一 三・五 kg の お 米
一 〇 月 七 日 収 穫 祭 で﹁ お 米 あ り が と
ぐうたら庵こと清水要
保存会メンバーの手を煩わせている
の籾摺りなど沢山の作業を地権者や
理、施肥、田の中の草取り、脱穀の後
きなどの準備作業、田植え後の水の管
粗起し、クロ切り、クロ塗り、代掻
たのはテレビ局のカメラマンと
を引き取りました。まだ精白していな
の で す。 今 年 も お 世 話 に な り ま し た。
子供たちに伝えたいもの
して田植えの取材に訪れた五年
いやや小ぶりな玄米は肌色で艶々し
二〇〇七収穫を終わって
ばなあと願っています。
その後は今年の収穫への感謝
かれました。
年は子供向けに自然観察会も開
てきているのでしょうか。稲の間にク
案 山 子 コ ン テ ス ト の 表 彰 式。 上 位 入
来賓の挨拶に続き写真コンテストと
のダンスで幕が開きました。
࢐ၠ
もが田んぼに全身突っ込んで大変だ
⅑
ℽ
ベ ン ト も、 華 や か な バ リ 舞 踏 を
今年の収穫祭も大盛況!
ఱⅬ
ⅼ
५⅗
୷⅔
ࣈ
ཿ⁁
⅍
ന
෠ै
⅛ު
֚
ා
前 で し た。 斜 面 に 幾 重 に も 連 な
2
ਓ‫ڗ‬ऱ
ありがとうございました。
そんなに苦労して出来たお米が、市
販 の お 米 よ り 高 い コ ス ト と い う の は、
いかに棚田とは言え気になります。で
もこれは趣味の世界なのです。そして
もう少し棚田で遊ばせてもらいまし
し か し、 現 実 は 逆 行 し て い る よ
のか大きな期待もしていました。
の 高 齢 化 も あ る と 思 い ま す が、
その一因としては、地元の方々
うです。
ょう。
より深い 交 流 を
山口民雄
を 借 り て い る 方 が い ま す。 こ ち ら は
大 山 千 枚 田 を 卒 業 し て、 君 津 に 田 圃
私 た ち の 田 で は 力 が 余 り、 お 手 伝 い
飛 び ま す が、 浦 安 の 我 が 家 の 近 所 に、 やかな風を思い起こしています。作業
この一年間の作業や棚田から吹く爽
顔 を 出 さ ず に、 勝 手 に 進 め て 帰
の 老 若 男 女 が 毎 回 一 〇 名 前 後 参 加 し、 作 業 の オ リ エ ン テ ー シ ョ ン に も
には私の所属する循環型社会研究会
る人が増えてきているようです。
っ た か ら で は な い で し ょ う か。
が交流を志向する人が少なくな
に も か か わ ら ず、 オ ー ナ ー 自 身
精 米 し た て の 新 米 を 味 わ い な が ら、 オ ー ナ ー 親 睦 会 や 保 存 会 の 努 力
一〇〇%自家米の世界でしょうか。少
を す る ほ ど で し た。 幸 い 、 こ の 間 支
交流はお互いに多くの収穫があ
自然に農業指導を受けている。つまり
な く と も 一 三. 五 kg の 世 界 で は な
援者のご指導の甲斐もありスキルも
り ま す。 再 度、 意 識 的 に 交 流 を
授業料が入っているのです。話は少し
いでしょう。でも私は、ぐうたら庵!
向上してきたと勝手に思
促進しようではありませんか。
毎度カラフルな衣装 自
( 称 棚田の ﹁みんなでやれば恐くない﹂という精
制服 で
) 参加している渥美です。先日 神 を 持 っ た 多 人 数 の 力 に、 支 援 者 の
の 収 穫 祭 で お 米 三 五 kg を 頂 い た 時、 方 の 温 か く 根 気 強 い ご 指 導 と 陰 の サ
渥美美代子
みんなでワイワイ棚田トラ
スト
い込んでいます。
大山千枚田に関わって
八 年、 オ ー ナ ー に な っ て
五 年、 本 当 に 楽 し ん で き
ました。
し か し、 こ の ま ま で い
い の か、 と の 想 い が 頭 の
っ た は ず で す。 以 前 は、 し た。 だ か ら お 米 作 り の 作 業 は ど れ
との交流という目的もあ
が、 都 市 住 民 と 農 村 住 民
う大きな目的があります
は、 棚 田 の 維 持 保 全 と い
棚田のオーナー制度に
も こ れ も み な 珍 し く、 こ ん な や り か
マジと眺めたことすらありませんで
ぼ に な ど 入 っ た こ と は お ろ か、 マ ジ
私 は、 大 山 千 枚 田 に 来 る ま で は 田 ん
り ま し た。 東 京 生 ま れ で 東 京 育 ち の
ちゃったんだなぁという寂しさがあ
重 か っ た ∼。 で も み ん な の 力 で 立 派
残 っ て る。 脱 穀 は 長 い 竿 を 運 ぶ の が
つ け は 稲 刈 り で、 刈 っ て も 刈 っ て も
モ に 鎌 を 振 り 回 し た よ う な ⋮。 極 め
に 神 経 使 い ま し た。 草 刈 り は ヤ ミ ク
っ て い ま す。 田 植 え、 転 ば な い よ う
末? が
) 加わって、あの広さの田んぼ
をほとんど手作業でやれていると思
ポート 時
( にはヘタクソな私達の後始
前日の交流会には地権者
た で あ っ て る? と 疑 問 に 思 い な が ら
片 隅 に い つ も あ り ま す。 う れ し い 反 面、 今 年 の 作 業 は 終 わ っ
の 方 々 を は じ め、 多 く の
作 業 を し て い ま す。 棚 田 ト ラ ス ト は、 に お 米 が 出 来 ち ゃ っ た! こ れ っ て す
来年も参加したいです。
ごいと思います。棚田トラスト万歳!
地元の方が参加されてい
に 参 加 し よ う と い う 意 欲 と、 そ し て
たことを記憶しています。 都 会 人 の 田 ん ぼ へ の 好 奇 心 と、 作 業
どのように発展していく
3
とが出来ませんでした。しかし、早朝
こされたばかりの黒い土が、春耕の始
春
「 を待つ 」緩鹿
公
柔らかい日差しを受けて輝く掘り起
いんだなと、こちらにも伝わるような
気持ちよさそうに大声を出し合い楽し
から稲刈りを始めていた家族の人達は
が、多くの作品が寄せられることは素
まりを告げている。地味な作品ながら、 元気の良さでした。
]
晴らしいとのことでした。恒例の大山
畦の草の緑が鮮やかで、農の営みを実
優
[秀
第六回大山千枚田棚田写真コンテ
スト審査終わる
千枚田収穫祭で表彰され、みんなみの
感させる説得力がある。
ている子供を見つけて、遠くから何枚
その中に泥だらけで夢中で刈り取っ
今年も総勢八八名の方々から三二四
里と棚田倶楽部で展示がされました。
田棚田写真コンテストが開催されまし
審査委員長講評
﹁ワラボッチ作り ﹂ 松浦昭子
畦に赤い彼岸花を配し、わら束を積
みれで、日の丸のついた鉢巻、そして
い、撮らせてもらいました。全身泥ま
か撮り、そして近づいてその男の子に
た。去る八月一〇日に英伸三先生を迎
総
[評 ]
今 回 も 力 作 が 多 数 寄 せ ら れ た。 水 を
み上げていく夫婦の姿を無駄のない画
笑顔が印象的でした。ありがとうと礼
りがとうございました。
これから時々行きたいと思います。あ
るだけでもゆったり出来る風景なので
写真を撮らなくても駐車場から眺め
声をかけてカメラのほうを向いてもら
え厳正に審査がされ、最優秀一点優秀
張った田んぼの畦に千本の松明が揺れ
面構成で捉えている。最近、わらはあ
して離れましたが、その男の子は本当
]
二点、入選一〇点、佳作二四点が選ば
まり使われなくなったが、棚田にはワ
今回入賞の中に私の名前があり本当
棚田の中の泥んこ
労を良く伝えた作品だ。
にうれしそうに手伝っていました。
にバラエティーが出た。ただ、イベン
ラボッチが良く似合う。棚田保全の苦
いつもながら大山千枚田に限定され
た狭い範囲の写真コンテストではある
ト を 被 写 体 と し た 作 品 は、 同 じ
ような場面の応募作品が多くな
り、 選 ぶ の に 苦 労 し た。 こ う し
生産現場だという観点をすえて
作品作りの中心には棚田は米の
田 の 楽 し い と こ ろ だ が、 や は り
し出されていました。他にも千枚田の
る畦の中で踊りを舞っている人達が映
た。空から棚田の稲刈り前の実ってい
継で大山千枚田が映し出されていまし
レビニュースを見ていましたら、生中
入賞作品を撮ったその日は、朝のテ
ります。
や写真仲間との出会いが楽しみでもあ
四季折々の風情の中に作業する人々
大山千枚田には月二回は行きます。
この度は思いもかけず優秀賞を頂き
松浦昭子
千枚田に似合うワラボッチ
撮影してほしい。
中には稲刈りをしている人々もいまし
その中で今回受賞したのはワラボッ
にびっくりしました。
泥
「 んこ 」安藤久子
はち巻きをしめ、全身泥まみれ
た。朝の光の中の千枚田は、いつもよ
チ作りをしているご夫婦を撮らして頂
秋 空 を と り い れ、 縦 位 置 で ま と
したが、大山千枚田まで四十分位かか
すぐに千倉の家を出て車で向かいま
かなか思うようなシャッターチャンス
のですが、お二人の表情や位置などな
ようにフレーミングを考えて撮影する
ありがとうございました。
姿で稲刈りの手伝いをしている
り綺麗な黄金色をしている様に思いま
いたものです。作業の邪魔にならない
め て い る の が い い。 作 者 の フ ッ
ります。千枚田に着いた時には踊りの
が無く、そのうちに円形に並べられた
]
坊やを迫力ある画面で捉えてい
した。
トワークのよさとすぐれた力量
集団はもう帰り支度をしていて撮るこ
最
[ 優秀
る。 背 景 に 棚 田 と 晴 れ わ た っ た
た行事が行われるのも大山千枚
安藤久子
れました。入賞された皆さんにはおめ る 棚
「 田の灯り と
」 、泥田で熱戦をく
で と う ご ざ い ま す。 英 先 生 に よ れ ば、 りひろげる 泥
「 んこバレーボール の
」
ふたつのイベントが加わり、作品内容
優
[秀
点素晴らしい作品が寄せられ大山千枚
ఱ
५
୷
ཿ
ന
౒
ന
‪
ৢ
૯
↊
⇅
↜
←
↞
が感じられる。
4
ࠨ೰
ぞかしご迷惑だったでしょうに、本当
うろうろされてパチパチ撮影されてさ
足そうな表情に、私も思わずパチリ!
ワラボッチが完成した時のご夫婦の満
した。しかし、最後の一束が積まれて
が出来上がっていくので大分あせりま
ワラがどんどん積まれて、ワラボッチ
て残して
りを守っ
土の温も
心安らぐ
田の風景
美しい棚
す。 こ の
苦労様で
いただき
にご協力ありがとうございました。
美しい千枚田の保存にオーナーや農
気の限り通いたいと思います。自然の
たくお願
緩鹿公
家の方々のなみなみならぬ努力に感謝
私が大山千枚田を訪れるようなった
素 晴 ら し さ、 米 作 り の 大 変 さ 、 楽し
さ、そして喜びを微力ながら写真で表
い致しま
のは六十歳を過ぎてからの事です。車
現出来ればと思っております。頑張っ
しております。
で辿りつき降りて見てびっくり、あま
す。私にとりましても第二の故郷、元
りの素晴らしさに圧倒されてしまいま
て撮って見ます
収穫祭も参加させて
いただき大変楽しく過ごさせていただ
お名前
作品名
泥ん子
松浦昭子
ご住所
南房総市千倉
習志野市谷津
いすみ市松丸
ワラボッチ作り
緩鹿
公
春を待つ
習志野市鷺谷台
踊りの舞台は天然の千枚田!
館山市長須賀
入
選 安藤十三男 南房総市千倉
棚田の灯り
入
選 丸山 豊
残照
入
選 小山内修身 千葉市花見川区
水ぬるむ頃
入
選 小林岩男 八千代市大和田
田植え始まる
入
選 関口英雄 市原市桜台
ダイビング
入
選 松本正雄 横浜市栄区
豊作に願いを込めて
入
選 三沢貞夫 君津市貞元
棚田に咲く赤い花
木更津市新田
入
選 吉野章郎 習志野市鷺沼台
千枚田の野焼き
入
選 茅野一雄
凧揚げ
棚田の熱戦
佳
作 瀧口和男
早乙女
館山市北条
佳
作 野方 将 長生郡一宮町
私んちの田植え
佳
作 仁平政夫 館山市那古
棚田の主役
佳
作 加藤嘉明 市原市姉崎
房総ドライブ
佳
作 緩鹿 公
黄金の道
佳
作 中山節子
緑の風
君津市常代
いすみ市松丸
富津市湊
佳
作 三沢てる子 君津市貞元
里山に咲く山ゆり
佳
作 岡田志郎
弾む会話
いすみ市大原町
楽しい
稲刈り
佳
作 君塚敏江 いすみ市岬町
収穫のあと
佳
作 吉田金造
君津市人見
佳
作 加藤裕子 君津市南久保
雨の贈り物
佳
作 渡辺秀夫 館山市館山
早春の雪景色
佳
作 河合芳男
雪景色
いすみ市大原町
鴨川市北小町
佳
作 武半 彌
幽幻
佳
作 秋葉有紀
晩秋
佳
作 高橋了介
一斉作業
南房総市富浦町
富津市岩瀬
館山市安布里
佳
作 保川久夫 茂原市六田台
陽光の蓄積
佳
作 相場利明
秋の棚田
佳
作 吉田幸江
寒い朝
横浜市瀬谷区
佳
作 小山内修身 千葉市花見川区
春光
佳
作 成田真治
桜咲く
佳
作 加藤裕子 君津市南久保
朝の見回り
富津市湊
佳
作 長谷川忠作 鴨川市横渚
田植えで賑わう棚田
佳
作 中山英樹
5
棚田に魅せられて
した。千葉県にこんなにすてきな棚田
きました。共に頑張り共に生きる。
入
選 吉野恭子
優秀賞
優秀賞
最優秀賞 安藤久子
賞
日本の棚 田 百 選
第6回大山千枚田(棚田)写真コ
ンテスト 入 賞 者 敬
( 称略)
があったなんて知りませんでした。明
日からの楽しみを見つけた思いでし
た。新潟の山間部の農家で育った事も
あり、どこか故郷の山々と重なり千枚
田の虜になりました。朝四時起きで日
の出と朝霧を撮りに来たり、四季折々
に美しい田園を眺めに通うようになり
ました。農業というお仕事はたいへん
なお仕事です。私の故郷の棚田は急勾
配で山から谷底まである田んぼの稲を
一束づつ束ねて、かついで山の中腹ま
で運んだ事があり、あまりの大変さに
この谷を地獄谷と名付けて汗を流した
日 も あ り ま し た。 若 い 頃 の 思 い 出 で
す。野良仕事される皆様ほんとうにご
写真は文章と関係ありません。
使っての水平測定で古来の技を示して
くれた石井さん、長谷川さん。
た事を懐かしく思い出します。
大工さん達の技の凄さは、到底一言
もに当りもしない、私のようなド素人
で は 言 い 表 せ な い 見 事 な も の で し た。
・身軽に屋根まで上がる石井さん。
に、本当に辛抱強く、繰り返し基礎を
・ 何 な く 片 手 で カ ン ナ 削 り、 手 入 れ
いに役立つであろう。閉講式で参加者
・真の畳を大切に守っていく長田さ
そんな方達が、ノコギリのひき方も知
第一回大山千枚田家作り体験塾閉
講
の晴れやかな顔で語る感想が印象的だ
たい事でした。おかげで、一年が過ぎ
された道具の神技をみせてくれた黒川
昨年一〇月から行われていた家作り
った。主催者としてうれしい限りであ
・ 墨 付 け 後 の ほ ぞ 穴 あ け、 の こ ぎ り
る頃には、様々な作業を進んでやらせ
らなければ、ゲンノウが釘の頭にまと
体験塾が七月二二日の閉講式を持って
る。二年目の家作り体験塾の運営にむ
引きの奥深さを話してくれた吉野さ
てもらうようになりました。松本邸別
さん。
終了した。二四名の参加者は材木の伐
けて大きな励みになるものである。参
ん。
・ 畑 か ら の 土 運 び、 壁 塗 り の 基 本 姿
大失敗もありましたが、
とても楽しく、
館 の ド ア を 斜 め に つ け て し ま う な ど、
は今後、自分の住宅を建築する際に大
採現場の見学に始まり、木材のことや
加者の皆さんご苦労様でした。またス
勢、塗り方まで丁寧に教えてくれた鈴
叩き込んで下さったのは本当にありが
住宅法規や建築にかかわる多くのこと
タッフの皆さんお疲れ様でした。
の理にかなった仕事やその技に感動し
すばらしい仲間達と出会えた一〇ケ
迎えた体験塾一回目、素晴らしい講師
べてに感謝したい気持ちです。
ったこの経験を、支えてくれた皆様す
る伝統の奥深さです。人生の転機とな
は、家造りを通して学んだ、木をめぐ
取り組みを始めていますが、その原点
今 私 は、 林 業 に 関 わ り た い と 色 々 な
ています。
貴重な体験をさせていただいたと思っ
ーっと暖かくお世話してくれた新貝さ
・ 何と言ってもわがままな私達をず
木さん、堀さん。
て家が建てられるわけではないが、日
本家屋やその建築方法を体験したこと
ん、坂本さん夫妻、守屋さん。
・ いつでもそばで見守ってくれた保
O K の 通 知。 こ れ で 仲 間 作 り が
月間。また鴨川が一段と好きになりま
川さん、木下さんの奥さん。
出来るぞ夢と考えていた自分の
した。
ほ ん と み ん な に 感 謝 し た い。 あ り が
とう、ありがとうと。
家造り体験塾に参加して
大谷
恵理
ほぼ一年前、大工仕事の経験どころ
か体力にも全く自信のない私が、本当
・スライドを使って古民家のす
陣とスタッフの皆さん、そして仲間達
にやっていけるのかという不安の中で
ばらしさを語ってくれた大沢さ
の個性あふれる人柄に触れて、心配が
消し飛び、すぐにのめり込んでしまっ
ん。
ると熱弁をふるった木下さん。
・ 地元の木は丈夫で長持ちす
期待出来るぞ。
達、 ユ ニ ー ク で 親 し み や す い、
上 に 中 味 が 濃 い。 す ご 腕 の プ ロ
塾 が ス タ ー ト し た。 思 っ た 以
本古来の造りで。
家が地元の木で一緒にそれも日
川自然王国﹂。待ちこがれた参加
地 を 求 め て 三 年 通 い つ め た﹁ 鴨
び 込 ん で き た 紹 介 記 事。 理 想 の
鈴木
信良
定年後夢みていた田舎暮らし目に飛
ていた。この講座を終えたからといっ 「家作り体験塾」の思い出
ん。
を学んだ。特に現場では大工さんたち
ै
ⅴ
ఘ
ࡑ
ੂ
・地鎮祭の厳粛さ、水盛り管を
6
‫ز‬
ちゃてよー、いねがかうぇぁーて
︽訳︾まだだよ。この前の台風でハセ
を襲おうとしていた平家の臣長狭六
し、鴨川に向かい宿に着いたがそこ
平広常の館︵現在の一宮町︶を目指
がけが倒れちゃって、稲が乾いて
ねゃぁから、やんなっちゃうよー。
棚田の保全だけでは飽き足らず、大
まる子・八月から九月にかけて、稲刈
吉田千代さんに、収穫時のお話を聞き
かんだ笑顔で訪れる人を迎えてくれる
第二回目は、千枚田の癒し系、はに
うで、なんと応募ゼロという結果でし
前回のクイズは、少し難しかったよ
●プレゼントクイズ●
と、改めて感謝をしたまる子でした。
ださる支援者さんあってこそだなぁ﹂
気の気まぐれに合わせて作業をしてく
﹁収穫の喜びを味わえるのは、お天
猟 島︵ 現 在 鋸 南 町 竜 島 ︶ に 上 陸 し、 動、 貝 渚 と 平 場 を 通 っ た コ ー ス と
﹁吾妻鏡﹂によると八月二九日に
に逃れた伝承から始まっている。
は源頼朝が石橋山の合戦に破れ安房
︵ 今 年 は 雨 で 中 止 ︶ が、 こ の コ ー ス
ーナイトウォークを開催している
大山千枚田保存会では例年オーバ
勝山から鑓水、大崩、嶺
ったコースも勝山から保田、大山不
諸説がある。上陸直後、鴨川に向か
か山の中なのかまた海を船でという
安房から上総へのコースも海岸なの
上 し、 鎌 倉 幕 府 を 開 く こ と に な る。
後安房地域を移動し千葉氏を頼り北
場として言い伝えられている。この
郎常伴と戦い勝利した。ここが一戦
源頼朝の道
りや脱穀で大忙しでしたね。今年
た。今回もプレゼント付きですので、
ました。
もたくさんのオーナーやトラスト
岡、貝渚という山道を通
ったコースが伝えられて
ふるってご応募ください!
でした。
い る。 頼 朝 は こ の 時 点 で
た で あ ろ う し、 敵 中 を し
住所・氏名を明記のうえ、保存会事
務局
あんご通信係までお送りくださ
い。正解者の中から抽選で二名様に、
のんで進むには山の道の
吉田千代さん・こないだ、こどもん
ー、おっぺたがっている子がいた
長狭米を三キロ、プレゼントします!
ほうが適していたのでは
は手勢のものが少なかっ
ぁから、はやぁやんねゃぁと、ひ
﹃シッペイシタッテ
つ山の近くには頼朝が食
前回のクイズの答え
あんごがキャーチャンナッテ
てみるのもよいかも。
に思いをめぐらし、歩い
よ う も な い が、 頼 朝 伝 説
がある。本当の所は知り
れている仁右衛門島など
頼朝をかくまったと言わ
楊枝井戸や一戦場公園や
な い だ ろ う か。 嶺 岡 ふ た
ショッペエコタネエヨ﹄
︵﹁失敗したってたいしたことないよ﹂
事をしたといわれている
という意味のつもりです。︶
とかひるまでおわらせたぁよ
とき、座り込んでいる子がいたか
★ヒント
︽訳︾子ども達の収穫作業を手伝った
ら、
﹁早くしないとお昼ご飯食べ
すよ。
お昼までに終わらせたことがあっ
たよ。
牛太郎・千代さん、はあ、ぼたもちん
なったんけ?
ひなたぼっこしてるよ。
※﹁おせーてくらっせよ﹂とは、大山
ヌートバッコしてるよ?
カエルがひっくり返って
千代さん・まだだよぉ、こないだんあ
弁で﹁教えてください﹂という意味。
︽訳︾もう脱穀は終わったかい?
誰かを慰める時にも使いま
られないよ﹂って言って、何とか
るーくえにゃぁってゆって、あん
いねかりてつでぃあーいったらよ
左の﹃﹄内の言葉の意味を書いて、
の田んぼのお手伝い、お疲れさま
も挑戦するこの企画!
ないからね。やんなっちゃうよ。
ⅵ
山で使われている方言の発掘・保存に
ℷ⅁
ⅈ⅛
‡
⅒
ℼ
ⅲ
⁁
ⅈ
ⅱ
らしでかけぼしがひっくりきゃっ
7
Ⅻ
した。
年は何キロ受け取れるだろうと期待
と き の ず っ し り し た 手 ご た え に、 今
た。 雨 が 少 な く 猛 暑 に も 拘 ら ず、 草
で あ っ た が、 大 勢 の 参 加 者 で 賑 わ っ
日は延期した猛暑のなかの草取り日
は強く逞しく育ち草刈鎌で刈るよう
︵鈴︶
が膨らみました。
大山千枚田大豆畑トラストに参
で あ っ た。 そ れ で も 我 が 大 豆 は 負 け
じ と 育 っ て い た。 作 業 中 に 小 さ な カ
米 の で き ば え を 確 か め ら れ る の が、 で 三 回 目 で あ る。 大 山 千 枚 田 の 中 で
往 左 往 し て 逃 げ 回 っ て い た。 参 加 者
が 大 勢 の 予 期 せ ぬ 訪 問 者 に 驚 き、 右
エ ル や、 大 き な カ マ キ リ、 イ モ リ 等
稲 の 生 育 状 況 に よ り、 C D と A B の
も 最 上 部 に 位 置 す る 田 ん ぼ で、 最 高
続きで田んぼの土ががちがちに固く
れ ま し た。 C D の 稲 刈 り の 際 は 猛 暑
象だと連日ニュースで取り上げられ
降 ら な い 晴 天 続 き の 猛 暑 で、 異 常 気
今年は梅雨明けが遅く、八月は雨が
暑 い 作 業 日 で あ っ た。 種 を 蒔 く ま で
今年度は、種蒔き、草取りとも大変
一 〇 月 七 日、 大 収 穫 際 の 帰 り 道 に、
の で 思 っ た よ り 早 く 作 業 が 終 了 し た。
方々が草払機で畦道をきれいにした
の小学生がそれを見て捕まえたりし
な り、 は ざ か け の 竹 が 食 い 込 ま な い
て い ま し た が、 棚 田 の お 米 に と っ て
の畑の整地は地元保存会で済ませて
の棚田風景を眺めながらの作業は気
程 で 難 航 し ま し た。 A B の 稲 刈 り は
はそんなに悪い気候でもなかったら
田んぼに上がり大豆の成長振りを見
て 大 喜 び で は し ゃ い で い た。 地 元 の
前 日 に 台 風 が 通 過 し て、 田 ん ぼ に 水
頂 い た が、 大 変 な ご 苦 労 が あ っ た と
三人一組での流れ作業をしている
粒 ︶ を 入 れ て、 土 を 被 せ て い く。
思う。粘土質のゴロゴロした土に、
名 余 り の 人 が 参 加 し ま し た。 田 ん ぼ
う ち に と て も 暑 い の で、 顔 か ら は
八月の草刈は一番暑い時期に行うた
しく、まずまずのできばえでした。
行 わ れ ま し た。 い ず れ も 今 年 の 異 常
A B・ C D で 週 が 分 か れ た 関 係 で
に散らばったトラスト会員と支援者
汗が噴出してくるが、笑顔さえ見
木の棒で穴を開け、大豆の種︵二
例 年 よ り 人 が 少 な い 中、 厚 い 日 差 し
の 手 で、 草 ぼ う ぼ う で 遠 目 に は 稲 と
られこの一連の作業を楽しんでい
気象を象徴しています。
年は良い天気が続き株の分結も良く、 あ ぜ の 雑 草 の 境 も 良 く 分 か ら な か っ
を 受 け な が ら 稲 刈 り を し ま し た。 今
た 田 ん ぼ が、 見 る 見 る き れ い に な っ
稲穂が重く垂れ下がっています。
る よ う に も 見 え た。 作 業 中 に 少 し
今年もテレビ局や新聞社の取材が有
田んぼのあぜには恒例の案山子コン
ターを切っていました。
カメラマンも稲刈りの模様にシャッ
が 旋 回 し ま し た。 望 遠 レ ン ズ を 持 つ
く 倒 れ た も の の、 地 面 は 意 外 と ぬ か
た 台 風 九 号 の 影 響 で、 稲 は こ と ご と
た。 直 前 に 日 本 列 島 を 縦 断 し て 行 っ
作 業。 九 十 名 余 り の 人 が 参 加 し ま し
九月の稲刈りは田植えに並ぶ人気の
冷たいお茶を用意して頂き大変感
猛暑の中、無事事故もなく終了し、
人 数 が 少 な か っ た よ う で あ る が、
種 蒔 き︵ 七 月 二 八 日 ︶ は、 参 加
ず つ 打 ち 解 け て﹁ 何 処 か ら お 越 し
テストに参加の案山子が立っていま
る ん で お ら ず、 昨 年 よ り も 楽 に 刈 る
動いたしました。八月の草取りは、
り、 千 枚 田 の 上 空 に は ヘ リ コ プ タ ー
す。 最 近 大 山 千 枚 田 を 取 材 し た 鶴 瓶
こ と が で き ま し た。 も ち ろ ん 支 援 者
例年に無く雨が降らず草もあまり
を?﹂などと会話が弾み、新たな
さんの案山子も有り見て楽しめます。
の 教 育 的 指 導 は 昨 年 同 様 で す。 す が
生 え な か っ た の で 中 止。 九 月 一 七
会員同士の交流が始まる。
午後になるとあちこちにはざ掛けが
い縄で束ねた稲をはさ掛けに掛ける
のです。
て く の は、 見 て い て 気 持 ち の い い も
め 大 変 な 作 業 で す が、 そ れ で も 四 十
が溜まってぬかるみの中で稲刈りが
持ちがよいものである。
夏の作業の醍醐味。
八街市
平山
直子
私は、平成十九年度のトラスト参加
︵向︶ 加して
2CTV
頭を垂れた稲穂を実際に触って、お
夏の棚田 ト ラ ス ト
࢐ၠ
たんぼがおよそ一週間収穫時期がず
ナ ー 稲 刈 り が 行 わ れ ま し た。 今 年 は
九月二日・八日の二回に分けてオー
オーナー稲刈りが行われました。
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並び田んぼの景色が変わっていきま
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に 行 っ た と こ ろ、 草 取 り の 成 果 が あ
田オーナーになるつもりでしたが定
初めて大山千枚田に来た時には、棚
敏 夫 さ ん の 言 葉﹁ 楽 し く な き ゃ 人 生
大山千枚田の近くに住んでいた藤本
紡 ぎ、 そ の 糸 を 藍 染 め し 当 初 は ボ ー
自 作 の 竹 製 糸 紡 ぎ 車 や 高 機 織 機 で、
流を楽しみ、それ以上に酒を楽しみ、 し さ を 知 り、 そ れ 以 来 す っ か り は ま
っ た よ う で、 し っ か り と 大 き な 実 が
員一杯だったので丁度始まった酒づ
じゃない﹂をモットーに生活を楽し
ド 織 り、 今 で は 機 織 り で ラ ン チ ョ ン
には蔵元にて仕込作業に入るとのこ
せ て も ら い ま し た。 こ れ か ら 十 一 月
酒 米 の 田 植 え、 稲 刈 り を 四 回 経 験 さ
きだけでなく作業前日の交流会や蔵
を 楽 し ん で い ま す。 ま た、 作 業 の と
よ う に な り、 田 ん ぼ の 中 に い る 喜 び
四年経つと何とかスムーズに出来る
ぼの作業に最初はとまどいながらも
育を期待しつつ行われた。︵毎年我が
回 会 合 で 綿 の 種 ま き、 藍 の 移 植 が 生
年 目 の 参 加 で す。 今 年 も 五 月 の 第 一
髙間
伸治
綿・藍トラストに初回から今年で三
し み の 一 つ に し て い ま す。 手 づ く り
状況などをみせていただくことも楽
で す。 会 員 の 相 互 交 流、 作 品 の 進 捗
スローライフを楽しんでいるところ
共通の趣味の一つとしてマイペース、
マ ッ ト な ど テ ス ト 織 り 段 階 を へ て、
と、 ま た 年 が 明 け て 二 月 に は 蔵 開 き
開きの日にメンバーの方々と楽しい
家 の 畑 に も、 約 二 十 五 坪 に、 綿、 二
バンザイ。
もととなる酒米づくりに加わらせて
酒づくりオーナー
木村光男
酒 づ く り オ ー ナ ー と な っ て 四 年 目、 も ら い ま し た。 生 れ て 初 め て の 田 ん
ってしまった。
付いていた。
く り オ ー ナ ー の 一 員 と な り、 お 酒 の
みたいと思います。
作務衣用反物に挑戦中です。
「楽しくなきゃ人生じゃない」
手づくりの楽しみ
綿・藍トラ
スト会員
が あ り、 ま た ど の よ う な 味 の お 酒 が
時間を過ごさせてもら
坪に藍を作付けしている︶第二回目
女氏の稲葉伸子さんの
酒蔵﹁稲葉酒造場﹂で
ば市の筑波山口にある
とから、縁あってつく
ピンドルで手作り糸紡ぎの
を 行 い、 そ の 後 い よ い よ ス
ための道具スピンドル作り
穫、 畑 仕 事 の 後、 糸 を 紡 ぐ
第 三 回 で は、 綿・ 藍 の 収
他の幾つかの趣味に加え今では夫婦
飲めるか待ち遠しいかぎりです。
いとても喜んでいま
葉 染 を 体 験、 ベ テ ラ ン 会 員
で は、 畑 作 業 の 後、 藍 の 生
酒づくりオーナーで
の指導で初めての人たちも
す。
は実際に造るのは酒米
下で蔵人としてお酒づ
体 験 を す る。 す ぐ に コ ツ を
個性のあるオリジナル作品
くりに精を出していま
覚 え、 出 来 栄 え に 感 激 す る
まででしが、二回目の
す。この文を書いてい
人、 苦 戦 す る 人 と 様 々。 次
ができ大満足。
る現在も、先日酒母の
回までにはオリジナル手紡
稲刈りが終わったあ
仕込みをすませ、十月
ぎ糸が・・・・・
ベテラン会員の織り上が
十六日には今年最初の
仕込みに入る予定とな
っ た。 思 え ば、 三 年 前 こ の
った作品にも感動の一日だ
これからも大山千枚
手紡ぎ体験で手づくりの楽
っています。
田の環境と作業と交
9
大山千枚田の夢
一 年 以 上 前 に 私 は 日 本 を 去 っ た。
んな光景は今まで見た事がなかった。
東京から出発した、違う世界へ着い
なります。
ウ ィ ー ン に て、 九 月 二 〇 〇 七 年 今:
は夜。私はベットににいます。小さな
音で、加藤さんの音楽を聞く。夢の中
で、 思 い を 新 た に 千 枚 田 へ 出 か け る。
山 を 上 の 方 へ 歩 き、 初 め は 左 に 曲 り、 たんぽぽコーヒー
日 本 へ ま た 行 く こ と を 切 望 し て い る。 った。環境学の学術調査の為にここへ
は棚田で働く。オーナー様がないたら、 ぽとはあの春になるとかわいい花を
入れ時です。笑いながらオーナさん達
曲ると、やったね 棚
! 田クラプが遠く
から迎えてくれます。稲が金色。刈り
す。このたんぽぽコーヒーのたんぽ
いる棚田カフェ唯一のメニューで
その後でトンネルを通って、再度右へ
来た。千枚田にはどんな人々ががいる
咲かせるたんぽぽです。この根に含
大山千枚田の棚田倶楽部で開いて
でも、私にとって日本は何であるか。
か、棚田クラブに近づくと不安で心が
何があるか。奥まった赤いキャスケッ
まれている純白の乳液成分に火を加
今 は 何 万 キ ロ メ ー ト ル も 離 れ て い る。 た。寒くて手と足の指がこちこちにな
私にとっての日本は大山千枚田。初
騒いた。
トを見ます。誰ですか。幹?あ!あれ
えると褐色のエキスに変わり、濃厚
の 木 に は た く さ ん の 実 が な っ て い た。
めて千枚田を訪れた時、冬だった。柿
れ た。 お 茶 と 桜 海 苔 巻 き が 出 て き た。 は順子です!向うに澤井さんがいる!
中に入ると、ストーブに火がつけら
野山一面に霜がおりていて、遠方に焚
人 々 は 快 活 で、 笑 い か け て く れ ま し
とうとう願いがかなった。ようやく。
こ の 効 能 で す が、﹁ 滋 養 に 富 む 野
なコーヒー風味に!!
火が二つ三つ見えて藁ぼちが景色を飾
た。この後、私は身も心も温かくなっ
あそこ・・・!
っていた。見渡す限りの棚田。私はこ
長 い 時 間 恋 し か っ た 顔 を 見 ら れ ま す。 生根菜の王﹂といわれベーターカロ
ま し た。 一 人 で、 大 き な 赤 い 荷 物
二 回 目 は、 春 に 千 枚 田 へ 出 か け
昇る。棚田クラブでカラオケが待ちま
ます。夕映えの空ですぐ空漠星月夜が
る。神様は私に会釈して蛙が歌を歌い
は大きく両腕を広げて下って川まで走
最 後 に だ れ か さ ん がSe e
Yo 彼岸花は秋を真っ赤に顕揚する。風が
u !と英語で言った。私は﹁またね﹂ 杉と木の葉の間でぶらんこします。私
熱、黄疸、肝臓病、むくみ、婦人病
マグネシウムも豊富で胃腸病に、解
またビタミン、カルシウム、りん
ているという優れものです。
鉄分はほうれん草よりも多く含まれ
ナナよりも、
レシチンは大豆よりも、
た。 紹 介 が 終 わ っ て、 帰 る 時 に は
と 持 っ て、 バ ス 亭 か ら 山 を 上 の 方
す。私は焦らずに一歩一歩棚田を上が
などにもよいとか。
チンは人参よりも、ポタシウムはバ
へ 歩 き、 初 め は 右 に 曲 り、 そ の 後
ります。棚田クラブのドアに顔があら
と言って嬉しかった。
で ト ン ネ ル を 通 っ て、 再 度 右 へ 曲
棚田カフェのたんぽぽコーヒーは
われます。
ティーパックです。濃いのが好きな
うとう来たね 遅
! い。 待 っ て た よ お
!
帰 り な さ い!﹂ と 言 う。﹁ は い。 遅 く
﹁ただいま﹂と言う。石田さんは﹁と
る と、 や っ た ね! 棚 田 倶 楽 部 が 遠
くから迎えてくれます。
なりました。また明日。﹂と私は言う。 に吹かれながら美味しいたんぽぽコ
人は少し時間を置いたほうが。
を す る。 心 が 緑 に な り ま す。 峡 下
ーヒーを味わってみてはいかがです
展 望 台 に 達 し た 時、 私 は 深 い 息
を 見 る と、 あ そ こ! 右 の 角 に 海 が
私は頭まで毛布をかぶって寝入りま
か。
棚田倶楽部のテラスで千枚田の風
見 え ま す。 私 の 一 切 の 普 段 の 激 務
す。
ピア・キーニンガー
と 混 乱、 憂 慮 と 哀 情 と 重 圧 が 消 え
ま す。 空 が 青 い で す。 飛 翔 し た く
10
ℵဩ
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Ⅶ⅛
ⅱ
参加費
材料は保存会で用意しま
千円
す。
材
料
の伝統文化です。稲藁から作るしめ飾
わら細工教室(しめ飾り作り)
平成二十年度大山千枚田オリジナ
ルカレンダー販売中!
りでお正月の準備をしてみませんか。
一二月 一六日︵日︶
一〇時∼
場
所 棚田倶楽部
参加費 千円
日
時
しめ飾りは稲作りから生まれた日本
来年の大山千枚田カレンダーができ
あがりました。
写真コンテスト入賞作品の中から季
一〇五〇円
なります。
同時に鴨川市全体に拡大した棚田オ
ーナー制度も募集を開始します。
締 め 切 り は、 平 成 一 九 年 一 月 三 一 日
です。
平成十九年度棚田トラスト会員
近々募集
保存会独自の活動として大山地区
全体の棚田保全に力を入れているのが
棚田トラストです。
年 会 費 三 万 円 で、 大 き な た ん ぼ を 共
同作業、収穫したお米を分け合います。
楽しく共同作業するので交流の輪が広
二五日 麹作り
二六日 豆腐作り
二七日 味噌作り
UFM;15.81::.:161! GBY;15.81::.:162
nbjm;jogpAtfonbjeb/dpn
節感溢れる写真を収めました。
一部
材 料 道具は保存会で用意しま
す。
11
がります。締め切り二月末。
一月 一九日 家作り体験塾︵∼二〇日︶
‫غ‬ဟ඾ੰ̩:ȇ11̥ͣ27ȇ11
エコツーモニターツアー
餅つき体 験
行事予定
山千枚田のオーナーを募集します。募
一九日 酒オーナー酒蔵見学
‫܁ٳ‬඾͈̤౶̵ͣ
大山千枚田保存会では県の事業を受
け新たなエコツアーの開発をしていま
︵棚田のお餅のおすそわけ︶
一〇月二〇日 家作り体験塾︵∼二一
日︶
二八日 綿藍オーナー綿収穫
一一月 一日 稔ヶ岡高校体験
三日 家作り体験塾︵∼四日︶
一七日 綿藍オーナー糸紡ぎ
一一日 モニターツアー
午前の部一〇時
二三日 凧作り
料 金 のし餅一升二千円︵送料別︶ 一二月 八日 家作り体験塾︵∼九日︶
配送日 一二月 二六日︵水︶
九日 大豆畑トラスト収穫
午後の部一四時
日 時 一二月 二三日︵日︶
二四日︵月︶
につきませんか。
棚 田 倶 楽 部 で 餅 つ き を し ま す。 一 緒
モチ︶でついたお餅で迎えませんか。
来 年 の お 正 月 は 棚 田 の 餅 米︵ ツ キ ミ
す。森から始まる水の流れを海まで追
筆記用具・帽子・水筒
加茂川流域
一〇時∼
一一月 一一日︵日︶
っていく探検ツアーを実施します。
日 時
場 所
持ち物
千五百円︵昼食代込︶
服 装 汚れてもいい服装・長靴
︵あればルーペ・動植物図鑑︶
参加費
凧作り教室
二三日 綿藍オーナー機織り
一七日 わら細工教室
平成十九 年 度
和紙を使ってシンプル凧を作り、棚
田で凧上げをします。凧上げを通して
二三日 餅つき体験︵∼二四日︶
集は一三六区画ですが継続者が優先と
棚田コンサート
日本の伝統文化や里山の自然を体験し
棚田オーナー募集開始
鴨川のオーナー制の草分けである大
棚田倶楽部
ましょう。
一一月二三日︵金︶十時∼
日 時
場 所
౒ന߈‫ڢ‬໐
千枚田の動き
新入会員
平成 19 年 10 月 15 日現在
137 名
正 会 員
2号会員
川名秀一郎
鴨川市
3号会員
中山由記子
豊島区
賛助会員 久恒政幸
原 孝夫
流山市
千葉市
324 名
阿部昭子
相場圭子
団体会員 柏市
八王子市
3 団体
会 員 募 集
大山千枚田保存会では、棚田を中心とした里山の保
全や都市農村交流に興味と理解のある方の入会を常時受
け付けています。
8月
8月
8月
8月
9月
9月
9月
9月
9月
23 日
24 日
25 日
26 日
2日
5日
6日
7日
8日
9月
9日
9月
9月
12 日
16 日
9月
17 日
9月
9月
9月
9月
10 月
10 月
10 月
10 月
10 月
10 月
10 月
17 日
19 日
20 日
23 日
5日
6日
7日
9日
10 日
14 日
15 日
家作り体験塾(∼ 22 日)
19 名
若宮小体験
120 名
市川市立中山小体験
113 名
大豆畑トラスト種まき
36 名
綿藍トラスト生葉染め
22 名
日本米穀小売商業組合連合会体験
22 名
棚田学会
3名
三輪田学園体験
60 名
写真コンテスト審査会 委員長 英 伸三氏
オーナー草刈り
188 名
理事会 棚田トラスト草刈り
40 名
自然観察会と流し素麺
20 名
JA御殿場視察
12 名
藤沢市役所視察
30 名
大塚商会草刈り
10 名
酒オーナー稲刈り
74 名
オーナー稲刈り(CD)
240 名
千葉市立緑町中学校稲刈り
15 名
ユアサフナショク視察
10 名
下目黒小学校稲刈り 中止
オーナー稲刈り
220 名
団体稲刈り
81 名
トラスト稲刈り
98 名
団体稲刈り
11 名
日本大学視察と藍染体験
12 名
団体オーナー稲刈り
29 名
電気連合稲刈り
150 名
オーナー脱穀
102 名
大豆トラスト草刈り
53 名
棚田トラスト
47 名
理事会
金沢小体験
43 名
宮久保小体験
95 名
綿藍トラスト
26 名
景観草刈り
10 名
収穫祭前夜祭
50 名
収穫祭
323 名
幕張中体験
6名
アストラゼネカボランティア受入れ 14 名
綿藍トラスト
31 名
理事会
毎 年 お 盆 も 終 わ る と 稲 刈 り、 脱 穀、 乾 燥 な
どの農作業と棚田サミットなど連日イベント
が 続 い て 忙 し く な り ま す。 天 候 に 左 右 さ れ 日
程も変わる中、あんご通信の編集が進みます。
オ ー ナ ー 稲 刈 り の 最 中 で 有 る 8 日、 編 集 委
員 会 が 開 か れ ま し た。 そ の 中 で 緑 風 に さ そ わ
れてを大山千枚田を愛し度々訪れたオースト
リア人女性のピアさんに頼もうという事にな
り、 ピ ア さ ん に メ ー ル し ま し た。 オ ー ス ト リ
アはドイツの隣の国でモーツアルトや皇紀エ
リ ザ ベ ー ト で 有 名 で す。 ピ ア さ ん は 東 大 に 留
学 し て い た 美 人 で、 鴨 川 の 農 道 を カ メ ラ を 持
って一人で歩く姿が良く見られました。
そんなピアさんから返事が来て原稿依頼を
快 く 引 き 受 け て く れ ま し た。 ピ ア さ ん か ら 皆
さ ん に よ ろ し く と の こ と づ け が 有 り ま し た。
ピアさんは帰国後オーストリアジャーナルに
大 山 千 枚 田 の 事 を 執 筆 し た と の 事、 棚 田 倶 楽
部に送ってくれるそうなのでみんなで見れま
す。 そ う い え ば 三 年 前 の 収 穫 祭 に 飛 び 入 り 参
加 し た ス コ ッ ト ラ ン ド 人 はB B C で 見 た 大 山
千 枚 田 が 忘 れ ら れ ず、 わ ざ わ ざ 来 日 し た と の
事、千枚田を愛する心に国境は有りません。
︵向︶
編集委員長 石 田 三 示
編集副委員長 二 川 康 伸
編集委員
松 本 幹 子
鈴 木 智 久
羽 原
梢
向 笠 功 一
原田麻里子
池 田 晶 一
編集スタッフ
21 日
24 日
25 日
28 日
29 日
2日
5日
6日
10 日
12 日
18 日
19 日
12
編集後記
年会費
正会員
3,
000円
賛助会員
1,
000円
団体賛助会員
10,
000円
納入先
銀行振り込みの場合
JA鴨川
長狭支店
(普)0000487
特定非営利活動法人
大山千枚田保存会 理事長 石田三示
郵便振替の場合
00190−1−603917
NPO法人大山千枚田保存会
現金書留の場合
〒296−0232
千葉県鴨川市平塚540
棚田倶楽部内
大山千枚田保存会事務局
TEL:04−7099−9050
FAX:04−7099−9051
平成 19 年 7 月 21 日∼ 10 月 15 日
7月
7月
7月
7月
7月
8月
8月
8月
8月
8月
8月
8月
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