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美術科における映像メディア表現教材の開発

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美術科における映像メディア表現教材の開発
研究発表資料
美術科における映像メディア表現教材の開発
-
Windows ムービーメーカーを活用した授業実践を通して
丸亀市立飯山中学校
Ⅰ
-
教諭
古竹
和則
主題設定の理由
情報化の進展に伴い,さまざまな印刷物がデジタル化され,インターネットなどを経由して入手
できるようになった。文字に比べ写真や動画のような映像メディアは情報量が格段に多く,より正
確な情報を伝えることができる。また,デジタル化することにより,必要な部分を拡大したり,切
り抜いたり,ネットワークを通して利用したりできるなど,活用が容易になる。平成16年度末の総
務省の調べでは,約8割の家庭にパソコンが保有されており,家庭においても映像メディアの利用
はすでに一般的であると言える。
中学校美術科では,平成14年4月1日から施行された学習指導要領により,新たな表現分野の拡
充として,第1学年からA表現(2)ウに,「伝えたい内容を図や写真・ビデオ・コンピュータ等映像
メディアなどで,効果的で美しく表現し伝達・交流すること。」が付け加えられた。また,鑑賞の
充実についても強調され,当時の文部科学省初等中等教育局視学官は,「これからは独立した鑑賞
教育がとても大事になる。」と述べている。これらのことから,美術科の研究授業において鑑賞授
業が取り上げられる機会が多くなってきており,鑑賞教材についても多くの書籍が出版されたり,
Webページで鑑賞教材が提示されたりしている。
しかし,「映像メディア表現」については,具体的な教材の開発が遅れており,教材化も進んで
いない。そのため,敬遠されがちな分野であり,学習指導要領の内容が十分に実施されていない現
状がある。今後,「映像メディア表現」については,時間をかけて教材研究を行う必要があり,課
題となっている。一方,各家庭でのコンピュータの普及率は約8割で,そのコンピュータの多くに
は,映像編集ソフトが標準で装備されている。すでに,誰もが手軽に映像編集に取り組むことので
きる環境が,多くの家庭で準備されている状態である。また,生徒も小学校や中学校の技術・家庭
科で映像編集にふれる機会が多くなっている。
このような状況の中,生徒の興味関心を強く引きつけ,映像編集の技法を分かりやすく分類し,
指導のポイントを明確にした教材の開発は,美術の教員にとって必要な研究であると考え,本研究
主題を設定した。また,ハードディスクを内蔵したビデオカメラやレコーダなどの家電製品も広く
一般家庭に普及しており,多くの家庭でデジタル記憶媒体の利用が一般的になってきている。その
ため,ここで得た技能は,生徒にとって将来にわたって活用することができる大変有意義なものと
考える。
Ⅱ
研究方法
○ 「映像メディア表現」の現状と,今までの取り組みの分析を行う。
○ 置籍校生徒のコンピュータスキルについてのアンケートを行う。
○ 映像素材やBGM素材などの準備を行う。
○ 編集技術や映像効果・オーディオ効果などの研究・調査・分類を行う。
○ 置籍校で実践授業を行い,事後アンケートにより,授業成果の検証と今後の課題をまとめる。
- 1 -
Ⅲ
研究内容
1
「映像メディア表現」の現状
〈図1〉と〈図2〉に示すように,2005年末の総務省の調べでは,パソコン保有率は1990年代前
半までは約2割と一部専門家やマニアに限られた普及であったのに対して,90年代後半からは急激
に保有率が上昇し,2003年には8割近くに達している。また,インターネットの世帯普及率も,20
03年には9割近くにまで達している。さらに,2005年1月のアクサ生命の世界15カ国 における「最
新デジタル・AV機器の所有率について」の調べによると,ビデオカメラの保有率は約7割となっ
ており,一般家庭におけるハード面での「映像メディア表現」の教材を取り扱う受け皿はできてい
るといえる。置籍校でのアンケート調査からも,インターネット普及率は全国平均に及ばないが,
パソコン保有率とビデオカメラの保有率は全国平均を上まわる高い割合を示しており,「映像メデ
ィア表現」の授業を行う環境は充分に備わっているといえる。しかし,〈図3〉に示すように,N
ICER(教育情報ナショナルセンター)のデータベースで,「映像メディア表現」の教材につい
て調べてみると,中学1年での美術科教材において540教材紹介されている中,1教材しかなく,
中学2年でも,2321教材中,4教材であった。「映像メディア表現」の教材に関しては,数が非常
に少ないことが分かる。
〈図1〉総務省情報通信統計データベース
〈図2〉最新デジタル・AV機器の保有率
- 2 -
〈図3〉NICERの検索結果
2
昨年度までの「映像メディア表現」に関する授業実践より
昨年度,香川県中学校教育研究会の教科研において,「映像メディア表現」の授業を行った。題
材名は,
「部活動のCMをつくろう!」で,シナリオ作成,絵コンテ作成,撮影計画,撮影,編集,
鑑賞会と,一連の作業を行った。その際,以下のようなよかった点や課題が残った。
よかった点
課題
・生徒は強い関心を示し,意欲的に取り組んだ。
・小学校での既習内容の違いにより,スキルに大き
・生徒同士で助け合う場面が多く見られた。
・描画の苦手な生徒にも,完成度の高い作品を
な開きがある。
・教材の準備には,膨大な時間と労力を費やすため,
制作することが可能である。
多忙な校務の中で,教材研究に当てる時間を確保
することは困難である。
以上のことから,今求められている学習分野であると実感した。しかしその反面,参考となる授
業実践の記録は少なく,そのため「映像メディア表現」の授業実践を行っていない場合もある。時
代の要請の中で,今後,指導要領の内容を確実に実践していくためにも,模範となる授業実践の蓄
積が必要であると考える。
3
置籍校生徒の実態について
〈図4〉に示すように,置籍校の授業対
象生徒153名に,美術科の各分野における興
味・関心についてのアンケート調査をおこ
なったところ,絵画,彫刻,工芸,デザイ
ンの4分野で,好きと答えた生徒が2割程
度であり,嫌いと答えた生徒も2割から3
割であり,どちらかと言えば好きと答えた
生徒が一番多いというよく似た結果が得ら
れた。版画については,やや傾向が違って
いるが,嫌いと答えた生徒が3割近く存在
し,嫌い以外の割合を見ると,先に述べた
4分野とよく似た傾向であるといえる。し
かし,映像メディア表現に関しては,好き
と答えた生徒と,どちらかと言えば好きと
答えた生徒であわせて,87.6%と非常に多
〈図4〉美術の各分野に対する興味・関心
く,嫌いと答えた生徒はわずか,4.6%であ
り,映像メディア表現に対する生徒の興味
・関心の強さがよく表れている。さらに,
嫌いと答えた4.6%の生徒について詳しく感
想文を見ると,
〈資料1〉に示すように,4
択の問いでは嫌いの分類にはいるが,パソ
コンを使った授業は興味を持って楽しく取
〈資料1〉嫌いと答えた生徒の感想
り組めている様子がうかがえた。
- 3 -
4
肖像権への配慮
「映像メディア表現」を行う上で,
保 護 者
各 位
丸亀市立飯山中学校
パソコンを使って写真や映像をコピ
ーして利用することは,必要不可欠
校長
大 西
孝 司
肖像等に関する掲載許可について(依頼)
な機能であると言える。しかし,昨
今,肖像権も含めて個人情報を保護
していこうとする情勢になっており,
「映像メディア表現」を行う際には,
著作権や肖像権の正しい取り扱い方
を教え,ルールを厳格に守らす必要
がある。
保護者に皆様には、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より、
本校の教育活動の推進に対し、多大なるご理解・ご支援をいただいております
こと、心より厚く御礼申し上げます。さて、昨今、肖像権も含めて個人情報を
みんなの力で保護していこうとする情勢になってきました。そこで、本校にお
きましても、お子様の肖像権を守る観点から、保護者の許諾のないものは、原
則として外部に公開しないようにしてまいりたいと思います。
しかしながら、学校の積極的な情報公開も求められており、
○ 研究報告書への写真・作品の掲載(通常、氏名は載せません)
○ ホームページへの写真・作品の掲載(通常、氏名は載せません)
置籍校では,
「映像メディア表現」
を研究テーマに掲げるに当たって,
年度当初に,全校生徒を対象に,
〈資
○ 各種広報への写真・作品の掲載(学年・氏名が載る場合があります)
などの、必要が生じる場合もあり、あらかじめ保護者の皆様の許諾をいただき
たく、お願い申し上げます。なお、お子様の写真や作品の掲載を許諾できない
場合には、お手数ですが下記の申出書に記名捺印の上、担任までご提出下さい
ますようお願い申し上げます。
料2〉に示すように,「肖像等に関す
肖像等に関する掲載許可について
る掲載許可について(依頼)」を学校
長の名で,発行した。その中で,生
徒の肖像権を守る観点から,保護者
の許諾のないものは,原則として外
私どもは、貴校(丸亀市立飯山中学校)が、子供の関係写真・関係作品(作
文・絵画・習字等を含む)の掲載をする場合には、その都度、護者の許諾を求
めるよう申し出ます。
*
別に条件がある場合は記入してください。
部に公開しないようにすることにつ
いて,生徒・保護者の理解を求めた。
その結果,利用する場合には,その
都度保護者の許諾を取ってほしいと
申請した生徒はわずか
平成18年
保護者氏名
生徒 氏名
年
組
月
日
印
番
名であっ
後日数値を 入力予定
た。
〈資料2〉肖像等に関する掲載許可依頼書
5 実践授業について
(1)
教材準備
① 導入用教材
導入用教材としては,過去に制作した自主制作
映画の映像を短く編集したものを用意した。また,
〈資料3〉のように,デジタルビデオ編集や,コ
ンピュータを使ったノンリニア編集など,映像編
集の基礎基本をまとめたプレゼンテーションを用
意した。
② 基本教材
基本教材としては,編集用の映像素材として〈資
料4〉に示すように,Ulead Videostudio 8に付
属のデジタルビデオの映像素材を利用した。映像
素材は,あらかじめ素材の内容を吟味し,イメー
- 4 -
〈資料3〉プレゼンテーション画面1
ジを固定させないために,具象的なものよりも抽象的
なものを中心に用意した。
BGM素材は,フリーソフトを利用し,イメージを
ふくらませられるように,歌詞のあるものやヒット曲
などは除外し,ループ構造になっている素材を用意し
た。
画像素材としては,デジタルカメラの撮影画像や,
ペイントソフトで作った画像を利用したが,映像の編
集を中心に製作させるために,カラークリップなどの
〈資料4〉映像素材リスト基本教材
シンプルなものに厳選した。
動画編集のソフトウェアとしては,Windows XPに標
準装備のWindows ムービーメーカー(以下ムービーメ
ーカーと記載)を利用した。また,コンピュータの操
作に不慣れな生徒のために,〈資料5〉のように,操
作手順を示したプレゼンテーション画面を用意した。
③ 発展教材
発展教材として,扱う映像素材を〈資料6〉のよう
に,体育祭や音楽発表会などを撮影したデジタルビデ
オカメラの映像を用いた。映像素材は,あらかじめ素
材の内容を吟味し,1分以下に短くトリミングし,編
〈資料5〉プレゼンテーション画面2
集作業が行いやすいように配慮した。
④ 応用教材
応用教材として,2,3年時では,〈資料7〉のよ
うに,マルチカメラ撮影などの撮影技法や構図,カメ
ラワークなどの説明をプレゼンテーションソフトを使
って準備した。授業では説明後,実際にそれらの技法
を活用して撮影し,編集した映像をプロジェクタで投
影して見せることによって,確認をさせる。
編集用の映像素材に関しては,必要なカットやシー
ンに関するアンケートを実施し,その集計結果を基に,
有志を集ってチームを編成して撮影させる。撮影チー
〈資料6〉映像素材リスト応用教材
ムの撮影してきた映像は,教師が吟味し,厳選して,
1分以下のショートカットへとトリミングをして,誰
もが利用できるようにサーバーに保存する。
また,画像素材は,導入教材で使用したものを利用
するが,必要に応じて適宜増やしていく。なお,編集
作業がひらめきや思いつきなどの偶然性に流されてし
まわないように,ビデオ効果や,オーディオ効果,切
り替え効果など(以下特殊効果と記載)については,
特殊効果の与える印象をもとに,いくつかのグループ
に分類整理して,カラーコピーを利用し教室掲示する。
- 5 -
〈資料7〉プレゼンテーション画面3
(2)
①
実践授業
授業計画の見直し
置籍校の時間割編成の都合により,当初3年生で
行う予定の実践授業を,1年生で行うこととなった。
そこで,1年生にコンピュータスキルの調査を含め
て,アンケートを行った。質問内容は,10個の選
択肢から,コンピュータを使って一人でできること
をすべて選択することとした。すると,〈図5〉に示
したように,選択数が5項目以下の生徒が約8割を
占め,0項目の生徒も約1割いることが分かった。
「映
像メディア表現」をとりまく環境の充実とは逆に,
コンピュータスキルが低いことが分かった。そこで,
〈図5〉アンケート結果
急遽,スキルアップのため,画像編集ソフト Adobe
Photoshop Elements 2(以下,Photoshopと記載)を使った画像編集の教材を利用し,「映像メデ
ィア表現」の導入と基礎基本の学習の実践授業を行うことにした。その後,
「映像メディア表現」
の授業としては,基本教材を行うこととした。
②
実践授業A
1年「写真でアートしよう!」
ネットワークの活用や,データのダウンロード,
フォルダの概念などの,コンピュータスキルを身
につけさせるため,扱うデータの容量が小さく,
短時間で完成させることができる,ショート教材
「写真でアートしよう!」を実践した。これは,
〈資料8〉のように校内をグループ単位でデジタ
ルカメラで撮影し,撮った写真の中から良いもの
を選択し,Photoshopで加工し,フレームを付け
たり,独自のテーマを設定したりして,作品とす
るものである。
③
実践授業B
〈資料8〉撮影画像と生徒作品
1年「BGMにあった映像をつくろう!」
「映像メディア表現」の基礎学習に有効な
プレゼンテーション画面を,発展教材の中か
ら厳選し,〈資料9〉のように,特殊効果の
サンプルや注意事項を紹介し,いろいろなシ
ョットやカメラワークやマルチカメラ撮影の
具体例を見せ,理解を深めさせた。また,特
殊効果については,いろいろなサンプル映像
を見せてその映像に使われている特殊効果の
与える効果について考えさせた。本来の映像
制作には,ストーリーを考え,絵コンテを作
成し,撮影し,コンピュータに取り込み,編
〈資料9〉プレゼンテーション画面
集をし,メディアに書き出すなど,多くの手
- 6 -
順があり,美術の必修授業の中で取り組むには時間がか
かりすぎる。
そこで,編集作業に特にウェイトを置い
て,授業を組み立てた。実践授業では,教師の用意した
〈資料3〉の映像素材とBGM素材を鑑賞した後,各自
で決めたテーマをもとに,素材を選択し,ネットワーク
を利用してサーバーからダウンロードして,映像の編集
に取り組ませた。その際,編集作業がひらめきや思いつ
きなどの偶然性に流されず,BGMの強弱や曲調の変化
などに注目させ,各自のテーマのもと,計画性を持った
作品制作を意識させた。また,〈資料10〉のように,教
〈資料10〉プロジェクタの利用
材の提示や,操作手順については,プロジェクタを利用して,一斉授業で紹介し,知識の定着と編
集作業中の振り返り学習のために,カラーコピーを利用してそれぞれの特殊効果を分類した,教室
掲示を準備した。
(3)
生徒の感想
〈資料11〉生徒の感想
〈図4〉からも分かるように,9割近くの生徒が「映像メディア表現」の授業を肯定的にとらえ
ており,授業後のアンケートでも,88%の生徒がおもしろいと答えている。それらの生徒の多くは,
また,やってみたいと希望を述べたり,家でも試してみたいと答えている。
授業全体に関する感想では,95%以上の生徒が〈資料11〉に示すような,肯定的な感想であり,
それぞれの作品に満足しており,友人の作品を互いに鑑賞しあうことによって,さらに時間をかけ
て,よりよい作品を創りたいと次年度での「映像メディア表現」に興味を示している。
実践授業を行うことで生徒の意識がどのくらい変わるかを調べるため,授業実践前と実践後に「あ
なたは,将来ホームビデオをどのように保管したいと思いますか?」と言う内容で,ホームビデオ
の保存に関するアンケートを行った。選択形式で,選択肢は,「特に何もせず,撮ったままの保管
になると思う。
」
「ラベルを付けたり日付を付ける等して,整理したい。
」「編集して整理して保存し
- 7 -
たい。
」の3つとした。
〈図5〉に示したように,
授業実践前には,「編集の仕方が分からない」
や,「編集はとても大変な作業だから」等の理
由で,ラベルを付ける程度の簡単な整理整頓に
終わると答えた生徒が多かった。しかし,実践
授業を行った後のアンケート調査によると,
「ラ
ベルを付ける程度の簡単な整理」や,「撮りっ
ぱなしになると思う。
」と答えた生徒が減少し,
「編集して保存したい」と答えた生徒が12%近
く増加した。
〈図5〉ホームビデオの保存に関する意識調査
Ⅳ
成果と今後の課題
1
成果
「映像メディア表現」の授業案を,基本,発展,応用と,3種類準備することができた。これに
よって,中学3年間を見通した指導計画を製作することができ,指導要領でいわれている「映像メ
ディア表現」の授業実践の見通しがついた。
生徒の反応としては,96.5%の生徒が,意欲・関心を示し,肯定的な感想を述べており,87.6%
が授業に満足していると答えている。また,アルバムやビデオを編集したいと述べるなど,これか
らの生活の中で生かされる機会も多いと思う。
実践前には,「写真や映像を取りっぱなしになるだろう。」と,マイナスイメージで答えていた
生徒が,準備された素材を使って,実際に編集作業を体験することにより,プラスのイメージの感
想を持つように変容し,「写真や映像を編集して保存したい。」と答えるようになった。
指導する教師としても,生徒が意欲的に取り組み,集中して制作に携わるので,やりがいを感じ
ることができた。
2
課題
次年度からも2年次での発展教材,3年次での応用教材と,実践を積み重ねていきたいと思う。
教材作成はもとより,生徒の作品制作時や完成作品の発表時には,著作権や肖像権に十分に配慮す
ることが必要となり,場合によっては手続が困難な場合がある。また,教材の準備には膨大な時間
と労力を必要とし,素材集めも権利の問題などにより難しい場合がある。
授業実践においては,模範となる授業実践が少ない。また,コンピュータのフリーズや,データ
の破損や誤作業による削除など,授業中のアクシデントが多く,予想できないことも多々ある。そ
のため,指導者には,ソフトウェアの操作以外にも高度なコンピュータスキルが必要とされる。
生徒のスキルは,小学校での学習内容に大きな開きがあり,差が大きく,遅れがちになる生徒に
どのような手だてを用意するかが,今後の課題である。また,より高度な技術を身につけて作品作
りに挑戦したいと感想を述べる生徒も現れ,次年度の授業で生徒の期待に答えたい。
〈参
考
文
献〉
・文部科学省,中学校学習指導要領,http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301c.htm ・総務省,情報通信統計データベース,http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/index.html ・NICER教育情報ナショナルセンター,http://www.nicer.go.jp/ - 8 -
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