禁煙治療の概要説明

禁煙治療の概要説明
1）禁煙治療について
・喫煙は習慣や嗜好と考えるのではなく、ニコチン依存症という病気としてとらえ、2006 年 4 月より
禁煙治療に健康保険が適応した。
・2013 年 12 月までに 14800 を超える医療機関で禁煙治療の保険診療を実施
※禁煙治療の有効性ならびに経済効率性については十分な科学的証拠があり、
数ある保健医療サービスの中でも費用対効果に特に優れていることがわかっています。
2）保険診療による禁煙治療の適用条件
以下の要件をすべて満たした方のみ禁煙治療に健康保険が適応されます。
（1）ニコチン依存症テスト(TDS)が 5 点以上ありニコチン依存症と診断された方（下記の表）
（2）ブリンクマン指数（＝1 日の喫煙本数×喫煙年数）が 200 以上の方
（3）直ちに禁煙することを希望されている方
（4）禁煙治療の説明を受け、禁煙治療を受けることに文書で同意された方
※過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方は、
前回の治療の初回診察日から 1 年経過しないうちは、自由診療となります。
■ニコチン依存症テスト(TDS：Tobacco Dependence Screener)
図 2．ニコチンガムの使用量の目安
図 3.
【参考引用】
バレニクリンの使い方
禁煙治療のための標準手順書
第６版
2014 年 4 月
日本循環器学会 日本肺癌学会 日本癌学会 日本呼吸器学会
■健康保険を使った禁煙治療■
禁煙治療（自己負担 3 割として）は、
処方される薬にもよりますが 8～12 週
間で 13,000 円～20,000 円程度です。
したがって、
1 日 1 箱喫煙する方なら、
8～12 週間分のタバコ代より保険診療
で禁煙治療を受けた場合の自己負担額
のほうが安くなる計算になります。
【参考引用】ファイザー株式会社 HP