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「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」 第24期分配金

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「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」 第24期分配金
スポットレポート
2007年9月12日
日興アセットマネジメント株式会社
「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」
第24期分配金と今後の運用について
「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」は2007年9月5日に第24期決算を迎えまし
た。以下、当期の運用概況についてご報告させていただきます。
当期の米国債券市場は、主にサブプライムローンの信用悪化問題の再燃を背景に堅調な展開となり
ました。期初である6月上旬は非農業部門雇用者数やISM景況感指数が良好な内容となったことから米
国債券市場は下落(利回りは上昇)して始まりましたが、その後サブプライムローンの信用悪化問題が
再燃したことを材料に米国債券市場は大幅に上昇(利回りは下落)しました。
このような環境の中、当ファンドにおける米国の長短金利差の拡大を見越したポジション等がプラスに
寄与したことなどから、基準価額(税引前分配金再投資ベース)は前期末と比較し1.56%上昇しました。
分配金は15円(税引前、1万口当たり)、税引前分配金控除後の基準価額は9,920円となりました。
【図②】 設定来の分配金実績
【図①】 設定来基準価額の推移
(円)
11,000
※分配金は税引前、1万口当たりの値です。
(2001年9月7日(設定日)-2007年9月5日)
決算
分配金
決算
決算月
分配金
第 1 期 01年 12月
35円
第 13 期
04年 12月
15円
第 2 期 02年 3月
35円
第 14 期
05年 3月
15円
第 3 期 02年 6月
45円
第 15 期
05年 6月
15円
第 4 期 02年 9月
35円
第 16 期
05年 9月
15円
第 5 期 02年 12月
45円
第 17 期
05年 12月
15円
第 6 期 03年 3月
45円
第 18 期
06年 3月
15円
第 7 期 03年 6月
35円
第 19 期
06年 6月
15円
第 8 期 03年 9月
35円
第 20 期
06年 9月
15円
第 9 期 03年 12月
35円
第 21 期
06年 12月
15円
基準価額(税引前分配金再投資ベース)
第 10 期 04年 3月
35円
第 22 期
07年 3月
15円
基準価額(税引前分配金控除後)
第 11 期 04年 6月
30円
第 23 期
07年 6月
15円
第 12 期 04年 9月
30円
第 24 期
07年 9月
15円
10,549
10,500
10,000
9,920
9,500
01/9
決算月
02/9
03/9
04/9
05/9
06/9
※グラフ・データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
※基準価額は、信託報酬(年率0.7232%程度(税抜0.7%程度))控除後の1万口当たりの値です。
なお、この信託報酬には、投資対象とする投資信託証券に係わる信託報酬を含みます。
※基準価額(税引前分配金再投資ベース)は、税引前分配金を再投資したものとして計算した理論上のものである点に
ご留意ください。
当レポートは、「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」の投資顧問会社ピムコ ジャパン リミテッドからの
情報を基に日興アセットマネジメントが作成したものです。
○当ファンドは、主に投資信託証券に投資を行ない、投資対象とする投資信託証券は、主に債券、資産担保証券など値
動きのある証券(外貨建証券は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがっ
て、元金を割り込むことがあります。○当資料は、日興アセットマネジメントが「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド
(愛称:債蔵)」の運用状況についてお伝えすることなどを目的とし、受益者の皆様に当ファンドへのご理解を高めていた
だくために作成した資料です。○投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構および保険契約者保護機構
の保護の対象ではありません。また、銀行など登録金融機関で購入された場合、投資者保護基金の支払いの対象とはな
りません。○当ファンドをお申込みの際には、販売会社より、投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時
にお渡ししますので、必ず詳細をご確認の上、お客様ご自身でご判断ください。
スポットレポート
当期の市場環境と当ファンドの戦略
当ファンドでは、米国における住宅市場の減速が個人消費にマイナスの影響を及ぼし景気の減速に繋
がるとの見方から、FRB(連邦準備制度理事会)は2007年中に利下げに転じるものと予測し、ポジションを
構築して参りました。当期の基準価額の上昇は、同ポジションが大幅にプラス寄与していることがその主
な要因であるといえます。
米国短期債券への重点投資
『債蔵』では、上記見通しに基づき、政策金利の
変更に対して最も敏感に反応するのは短期金利で (%)
0.0
あることから、短期金利を中心とした金利の低下お
よび長短金利差の拡大を見越したポジションを構 -0.2
築してきました。
-0.4
7月下旬以降、米国債券市場ではサブプライム・
ローンの信用悪化問題の再燃とそれに伴なう各国
中央銀行による流動性供給の動きを受け、市場参
加者による「質への逃避」行動、すなわちより安全
な資産と見られる債券市場への資金流入が見られ
ました。加えて、これに伴なう景気減速見通しが市
場で高まり、FRBによる利下げ観測が台頭したこと
から金利は短期ゾーンを中心に低下しました。
ご参考:米国の各年限ごとの利回り変化幅
3ヵ月
6ヵ月
2年
5年
10年
30年
-0.6
-0.8
-1.0
-1.2
-1.4
(2007年6月5日-2007年9月10日)
ピムコ ジャパン リミテッド作成
当期のパフォーマンス要因
8月の世界同時株安の発生後、『債蔵』の基準
価額は値動きが若干大きくなっておりますが、こ
れは世界同時株安後の各市場の価格変動性が
依然として高いこと、『債蔵』が重点投資している
短期債券の足元の値動きが大きいことが主な要
因となっております。
【プラス要因】
・米国短期債券への重点投資
・米国の長短金利差拡大を見越したポジション
・為替市場の価格変動性の高まりを見越したポジション
・日本、欧州のスワップ・スプレッドの拡大を見越した
ポジション
【マイナス要因】
・モーゲージ債、エマージング債への選別投資
(次頁へ続く)
当レポートは、「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」の投資顧問会社ピムコ ジャパン リミテッドからの
情報を基に日興アセットマネジメントが作成したものです。
○当ファンドは、主に投資信託証券に投資を行ない、投資対象とする投資信託証券は、主に債券、資産担保証券など値
動きのある証券(外貨建証券は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがっ
て、元金を割り込むことがあります。○当資料は、日興アセットマネジメントが「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド
(愛称:債蔵)」の運用状況についてお伝えすることなどを目的とし、受益者の皆様に当ファンドへのご理解を高めていた
だくために作成した資料です。○投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構および保険契約者保護機構
の保護の対象ではありません。また、銀行など登録金融機関で購入された場合、投資者保護基金の支払いの対象とはな
りません。○当ファンドをお申込みの際には、販売会社より、投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時
にお渡ししますので、必ず詳細をご確認の上、お客様ご自身でご判断ください。
スポットレポート
当ファンドにおける住宅関連銘柄について
現在、『債蔵』における住宅関連銘柄の保有は大きく分けて、エージェンシー・モーゲージ証券(エー
ジェンシーMBS)およびホーム・エクイティ・ローン資産担保証券(HEL ABS)に分類されます。
① エージェンシー・モーゲージ証券(エー
ジェンシーMBS)
一般的にエージェンシーMBSは信用度の
高いプライムローンに対してエージェン
シー(政府関係機関)が信用保証を行なっ
ています。したがって、信用度の低いサブ
プライム関連銘柄とは一線を画しており、相
対的に信用度の高い銘柄であるといえます。
② ホーム・エクイティ・ローン資産担保証
券(HEL ABS)
一方、サブプライムローンはこのHEL ABS
に含まれているといえます。ただし、HEL
ABSはサブプライムのみならず、プライム
ローンのうち上限額を超えるものや、プラ
イムとサブプライムの中間に属するローン
も含めまとめて証券化されています。なお、
証券化の際には元利払いの優先順位に
応じて格付がAAAから順に付与されます。
ご参考: 各住宅ローン関連証券の値動きの推移
110.00
2006年12月28日=100として指数化
エージェンシーMBS
HEL ABS (AAA格)
100.00
90.00
80.00
HEL ABS (BBB格)
70.00
60.00
(2006/12/28~2007/9/10)
50.00
06/12
07/2
07/4
07/6
07/8
信頼できると判断したデータを元に
日興アセットマネジメントが作成
【債蔵への影響について】
『債蔵』では、①を中心に投資していますが、②の場合でも元利払いの優先順位が高い銘柄(=安全性が
高いと思われる銘柄)にのみ投資を行っているため、実質的にサブプライムローン問題の直接的な影響
は受けておりません。
当ファンドのサブプライムローンに関連する銘柄の純資産総額に対する比率は、約2.9%となっております。
なお、投資に当たっては保守的な銘柄選定を行なっており、当該銘柄はいずれも証券化する段階に
おいて元利払いの優先順位が高い銘柄で格付機関から安全性の最も高いAAA格の格付を取得して
おります。
(次頁へ続く)
当レポートは、「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」の投資顧問会社ピムコ ジャパン リミテッドからの
情報を基に日興アセットマネジメントが作成したものです。
○当ファンドは、主に投資信託証券に投資を行ない、投資対象とする投資信託証券は、主に債券、資産担保証券など値
動きのある証券(外貨建証券は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがっ
て、元金を割り込むことがあります。○当資料は、日興アセットマネジメントが「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド
(愛称:債蔵)」の運用状況についてお伝えすることなどを目的とし、受益者の皆様に当ファンドへのご理解を高めていた
だくために作成した資料です。○投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構および保険契約者保護機構
の保護の対象ではありません。また、銀行など登録金融機関で購入された場合、投資者保護基金の支払いの対象とはな
りません。○当ファンドをお申込みの際には、販売会社より、投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時
にお渡ししますので、必ず詳細をご確認の上、お客様ご自身でご判断ください。
スポットレポート
世界経済見通しと今後の運用戦略
<今後の見通し>
8月17日のFRBによる公定歩合の引き下げ措置は市
場に若干の安定をもたらしましたが、政策金利の引き
下げではなく、公定歩合の引き下げという異例の措置
であるため、このまま市場が完全に落ち着きを取り戻す
かについては依然として不透明であるといえます。ただ
し、FRBは確実に政策金利の引き下げという次の段階
の政策に一歩近づいたと考えられます。
既に市場でも将来の政策金利の引き下げを織り込む
動きが見られており、今後さらに利下げを織り込む動き
が見られた場合、もしくは実際に利下げが行なわれた
場合には、PIMCOのアクティブ運用にとってはさらにプ
ラスに働くものと考えております。
(%)
3.5
ご参考: 各国の10年国債の利回り推移
(%)
6.0
(2007年1月1日-2007年9月5日)
3.0
5.5
ユーロ圏(ドイツ)
5.0
2.5
4.5
2.0
米国
日本(右軸)
4.0
1.5
英国
3.5
07/ 01
07/ 04
1.0
07/ 07
信頼できる情報を基に日興アセットマネジメントが作成
<運用戦略>
長期的にはグローバル経済は高成長を遂げる反面、短期的には特に米国が景気減速局面にあると考
えています。リスク資産に関しては、足元のリスク・プレミアムは歴史的な低水準にありますが、適正な価格
水準にあるリスク資産を選別した上で付加価値の獲得を追求します。
米国
引き続き短期的な景気の減速とFRBによる利下げ見通しに基づき、短期金利の低下を中心と
した長短金利差の拡大を見越したポジションを積み増しています。
ユーロ圏
中長期的には景気拡大に伴なうECB(欧州中央銀行)による利上げサイクルの開始を予想し
ていますが、短期的には機動的なポジション変更を行ないます。
英国
市場がPIMCOの予想以上にBOE(イングランド銀行)による利上げを織り込んでいるため、
短中期金利への重点投資を積み増しています。
日本
引き続き景気は緩やかに回復するとの見方から日本に対しては消極姿勢としています。
また、引き続き今後のリスク資産の動向に関しては注意が必要です。エマージング債については信用力
の改善といった面で依然として魅力的であり、モーゲージ債については戦術的に保有しております。社債
に対してはこれまでアンダーウェイトとしてきましたが、7-8月のサブプライムローン問題の再燃を機にスプ
レッドが拡大したことから、魅力的な水準に戻りつつあると考えています。
当ファンドにつきましては、今後も市場動向やファンダメンタルズの変化を注視しながら、信託財産の成
長をめざして運用を続けてまいります。
引き続き、「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」をご愛顧くださいますよう、よろしく
お願い申し上げます。
以上
当レポートは、「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド(愛称:債蔵)」の投資顧問会社ピムコ ジャパン リミテッドからの
情報を基に日興アセットマネジメントが作成したものです。
○当ファンドは、主に投資信託証券に投資を行ない、投資対象とする投資信託証券は、主に債券、資産担保証券など値
動きのある証券(外貨建証券は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがっ
て、元金を割り込むことがあります。○当資料は、日興アセットマネジメントが「日興・ピムコ・グローバル短期債券ファンド
(愛称:債蔵)」の運用状況についてお伝えすることなどを目的とし、受益者の皆様に当ファンドへのご理解を高めていた
だくために作成した資料です。○投資信託は、預金や保険契約とは異なり、預金保険機構および保険契約者保護機構
の保護の対象ではありません。また、銀行など登録金融機関で購入された場合、投資者保護基金の支払いの対象とはな
りません。○当ファンドをお申込みの際には、販売会社より、投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時
にお渡ししますので、必ず詳細をご確認の上、お客様ご自身でご判断ください。
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