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わが國に於けるトラクター地曳集材の成績について

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わが國に於けるトラクター地曳集材の成績について
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わが國に於けるトラクター地曳集材の成績について
大澤, 正之; 小島, 幸治
北海道大學農學部 演習林研究報告 = RESEARCH
BULLETINS OF THE COLLEGE EXPERIMENT FORESTS
HOKKAIDO UNIVERSITY, 17(1): 31-48
1954-03
DOI
Doc URL
http://hdl.handle.net/2115/20705
Right
Type
bulletin
Additional
Information
File
Information
17(1)_P31-48.pdf
Instructions for use
Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP
わが園に於けるト
フ
つー
、 て
成 績
4
津-
之治
大
正幸
教 授
林拳博士
クタ一地曳集材の
島
助 手
ONTHERESULTS O}
l
' GROUNDSKIDDING
BYTHETRACTORINJAPAN
By
ザ
,'
e
s
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町 ,R
i
。
.
旬αkuhak悶 hi,
MasayukiOHSAWA,Pr
andK
o
h
j
i KOJIMA
,A
s
.
抑加叫
目
次
3
]
緒言・
成銭取纏めの材料,方法及び結果・
32
考 察 …
33
1
. 作業の行われた時期…
33
。
瓦
。
噌且旬。
09080
qu
09ua zd 包
284
作業地の最大傾斜角
使用されたトラグ 9 ー…・
1日営り築材石殻・……・…・……..
品
石嘗り燃料消費寧・・
4
ρ
o
6
. 石賞り作業員数日
伸A
7
. 石賞り集材費……
詰
言…・・…・・
46
摘
要・・ ・ ・
.
.
.
.
.
.
46
H
H
Summary..
48
書
緒
林業機械化の根本をなすものは林地に動力を導入するととである。移動性の動力源と
してトラクグ{が如何に重要なるかは費言を要しない。ヰ木地の作業中最も動力を要する
木材搬出作業にトラクターを利用するととは,欧米では第一共世界大戦後旺んとなり,
わが園 t
てたいては,大正 1
3年 2月北海道陸別に沿いて試みられた運材作業を以て晴矢と
(3
2)
する 1)。 爾来トラクグ{による木材運搬は時代の趨勢に伴ない消長があったが,第二共世
界大戦格了後は機械イ鑓材の線に沿い,林道議達に伴なうトラック運材と相侯って,林内
作業に封しトラクグ{を利用するととは林業人闘心の的、となっている。
トラクダーによる木材運搬作業の過去を顧みるに,現在までの文献によって確認され
るわが園での貰例は 4
4に建ナる。それらを作業法によって分類すれば,雪樟蓮材 3
3例
,
トレ{ラー運材 1例,土樟運材 5例,地曳集材 5例となる。とのうちの零樟運材に闘しで
は肢に多数の詳細な研究結果が公表されて沿り,作業の寅行を計査する場合にはそれらを
参考にして結果の大体の見通しをつけ得るに至っているが,その他の作業法に闘しでは,
作業賓行を計聾する場合の纏った参考資料に乏しいのは拘に残念である。
そとで,わが園に沿いて今後トラクグーによる地曳集材の貰行を計聾する場合に成績
の大略を推察する震の,参考資料を作成しようと思い,わが闘にたける賓例の成績を比較
封照に便利な形に取纏め,それに封して考察を加えた。以下にその過程と結果をと報告する。
成績取纏めの材料,方法友び結果
筆者等は成績取纏めの材料として 4つの文献2)丸めめを使用し,それらの中で取扱われ
た 5つの貰例を分析して 8つの寅例とし,それらの成績の一覧表を編成した。第 1去がそ
れである。
便宜上各例に呑披をつけた。添字のある呑披を有する例は,添字のない番披を有する
a例は,
例中の特殊な期聞の作業である。即ち,第 l
第 1例中九州大串農製部材事科の署名
生が,夏期賓習にたいて成績を観測した 1期閣の作業であり,
第 2a例 は , 第 2例中作業
能率が比較的上ったと見なされる 1期間の作業である。又第 5a例と第 5b例の成績が記さ
れているにも拘わらや第 5例の成績が記されていないのは,第 5伊控:体としての成績が不
明だからである。第 5a例と第 5b例は,第 5例中成績の判明じている 2期聞の作業でるる。
表中の数値のうちイタリック体で書かれているものは,文献には記載されていないも
ので,筆者等が文献中の数値から計算によって導き出したものである。
即ち,作業地の最大傾斜角は,
:
1j という数値を度敢に換算して得
文献中の「勾配 1肱
たものでるり,
丸太 1本の千均材積は
総集材石敷
により,
総集材本数
岡:木材運搬と「トラグター」 林拳曾雑誌 37,86,1
9
2
6
.
2
) 向野節雄: 小型トラクタ【による集材作業 段平安林 4
,7,43,1
9
4
9
.
3
) 墜同一郎: トラクター集材の貧績と性能検討林業機械化情報 22
,84,1
9
5
2
.
4
) 土岐堕三: トラクター運材を賀行して 林業機械化情報 9
,64,1
9
5
1
.
5
) 波遁宗美: トラクター集材について 技術研究(東京管林局)3
,307,1
9
5
2
.
1)窪
(3
3)
1日営り集材石教は
緯集材石敷
1日営り集材費
又は一一一←一一一一一ーにより,
組作業日数
石営り集材費
締集材石敷
1往復嘗り集材石教は一一一
総往復回数
1日嘗り往復回数は
平均集材距離は
総往復回敢
又は
総作業日;数
〆
1日首り集材石敷
1往復営り集材ゐ噴
1日営り走行距離
1日営り往復回数 x2
石営り燃料消費率は
総(又は 1日営旦墜料消費量
総(又は 1日嘗り)集材石敷
延べ作業員数
1日営り作業員数は一一一一一一一一
線、作業日数
石営り作業員数は
延べ(又は 1日営り)作業員数
総(又は 1日嘗り)集材石敷
によって算出したものである。
考
察
作業の行われた時期
第l
a例,第 3例,第 4例の成績のうち括弧の中に入っている数値は,
文献には記載
されていないもので,筆者等が文献の内容から推定したものである。然しながら括弧内の
童文値の如何に拘わらや, 8例共に第二次世界大戦終了後に行われたととは明らかである。
2
. 作業地の最大傾斜角
{
:
列
j
の作業地以外にたいては 7_22の範囲にあるから,作業地は大体にたいて林業
第3
0
上の綾斜地であると見たすととが出来る。第 3例の作業地に闘しでは,文献には最大逆勾
/
'
1
I
J であると記述されているのみであるから,最大順勾配は不明である。
配が 1
3
. 使用されたトラクター
加 藤 P型は昭和 2
3年,三菱 TA型は昭和 2
1年から製作されたものであり,
三菱 4
6
A型は格戦前に製作されたものである。 3銘柄共に現在(昭和 28年)は製作されていない。
第 2例に使用された三菱 TA型トラクダーに闘して豊田氏1)は
r
フレーム附近の構
造も貧弱であって破損し易い.キャタピラも傾斜地を走る場合に横滑りしないよう改良ナ
る必要がある。叉キャタピラが時々はやれとれが復蓄に 30分乃至 1時聞を要し多い日に
1
) 第32
頁 (
3
)参照
(3
4)
第 l~
一二二例。の呼稽寸
項 目
1
a
1
一
一
一
ー
ー
一
ー
ー
一
一
ー
ー
ー
ー
ー-41
我闘に於けるトラ
2
昭和 23年
昭和23年め
の 行 わ れ た 時 期1) 1
7月12日 -12月1
0日 (
8
)月 5日-29日
業
地
域
宮署崎管勝内高関空豊林
グ
静
署
管
岡
県
内薬沼津管林
ギ
グ
主にカラマツ
伐)
グ
│孔紋揮伐
太 の 樹 種1)
ス
傑 作 業 種 。 { 皆
製
使ト名
月わ自
さク走
作
行
所加藤製作所
三菱重工業
グ
P
手
需
型
1
.
5
t
.
TA型
グ
重
置 無 限 軌 道
装
昭和 27
年
b月1
2日-6月29日
最 大 牽 引 馬 カ
たl
機 関
の 種 類
オットー機関
燃 料 の 種 類 ガ ソ リ ン , 石 油
無限軌道
グ
1
4
.
2
れ9
2
.
8
t
.
グ
グ
27
グ
グ
オットー機闘
ガソリン,石油
J
議さ 200mの鋼殺と
2簡の滑車を介
して,丸太をトラクターで牽引して
引上げた。
作 業 方 法
I
I
総材積木の約馬仙に稜の
丸ん太で牽は引された。
0
トラグター J
2,
丸太 22
。
作 業 地 の 最 大 傾 斜 角
作
業
数
総
日
総 集 材 石 戴
総 一 集 材 本 殿
丸太 1 本 の 平 均 材 稜 石
1 日 蛍 り 集 材 石 般
総 往 復 回 般
1 往復賞り集材石披
1 日 管 り 往 復 図 般
1 日 首 り 走 行 距 離 m
平 均 集 材 距 灘 m
総 燃
石賞
料
消
費
量
り 燃 料 消 費 嘩
トラクター
]
2
。
0
丸太22
87日
2953
1
1日(賓間1
働
5
分
3
2時 )
5
2
1泊
一
一
4
7
.
4
205
ー
1
8
.
6
ー
ー
3
2
.
1
1
9ン 665
l
宿 泊 1
0
0
1
1
r
ガソリン
i
石 油
tJガソリン 0.225 f
ガソリン
1
80
7
2
.
71 J
ガソリン
2
2
.
3 i
石 油
1
3
0
430
fガソリン
0
.
2
4
0
1
0
.
1
9
9
1
l
石 油 0.
0
999¥1
石 油 0
.
0
4
2
8¥ 1
石 油 0
.
7
9
2
1
大 人
l
516
1小 人
1
日 常 り 作 業 員 め 人
5・
93
I1
大 人
1
小 人
石 蛍 り 作 業 員 毅 め 人
0
.
1
7
5
1
日 賞
り賞集り
り集集材材費材見
込費
額
圃
石
'
園
家音使賞
用 の場合の石
国
一
4
9
.
3
8
8
0
.
0
0
註
22日
5
4
2
.
7
8
638
0
.
8
5
1
2
4
.
7
ー
2
.
5
4
延 べ 作 業 員 璽 主 人
考
I
一
9
9
.
9
tI~>'
宇
備
長 さ 約 4mの鋼
によって丸太を
給して牽引した。
,港立作業は行われな
かった。丸太は明治
3
り
5
伐年採度植さ裁れのた立。木よ
1
l
:
小
大
35
1
4
s
.
1
8
1
1
.
2
7
人 0
0
••0
0
6
2
7
6
1
9
一
一
2
0
.
0
8
1
0
一
7
8
.
8
8
め
7
2
.
0
0
-
│
ゲ
"
1
) 括狐内の記事は推療による。
2
) 第 1例中,九州大拳農拳部林動科の拳生が夏期貧習に於て成績を観測した期問。
3
) 第 2'
W
I
J
中作業能率が比較的に上った 1期間.
(3
5)
クター地曳集材の成績一覧表
2a
5月昭
2
1
和
日27
年6
3
月
320日
割(~岩署a昭o手12和管n毎s内2年以61年前0慈月4管以}j林、
/傍(1
岡
昭
1
沼
2
和
津
b
溜 林m
署
)
久
"
降
マツ
アカ
(
捧
グ
"
.
'
/
伐)
昭和 26
,
年
1
0月 3日
昭和 2
6
年
1
0月 9日
{主にカラマツ}
カ
マツ
フ
三菱重工業
46A 型
三菱重工業
T A型
グ
3
.
5
t
.
2
.
8
t
.
(掃重大除機闘軌馬カ道
)
"
ガ
グ
家製チョーカー
トラクターに主主
7
。
ソ
リ
ン
先端に打込鈎を
有
尺 する長さ 2-3
のチェーンに
よって丸太に連を結
ト
ラクター
して牽引した。
(最大逆勾画~ 3
"
)
一
70
240
0.19~
石 油 0
.
6
5
8
グ
ターに蓮結して牽引した。
s
。
n
。
S
80
1日 (
5
3分 50
秒)
1
7
.
6
4
1
6
1日 (3時間20
分)
6
2
.
5
9
44
1
7
.
6
4
8
2
.
2
1
8
6
2
.
5
9
25
1
.
1
0
37.5-45
6
.
2
5
1久9
1
5
0
0
419
2
.
5
0
.
8
8
9
グ
グ
長 さ 約 4 mの鋼索製チョーカーによって丸太をトテク
112
(I日平均 3
8
i
)
"
グ
ガソ事ン,石油
一
一
グ
グ
一
0
.
8
97
2
6
.
1
グ
"
27
90%
10%
"
"
"
グ
無 限 軌 道
時
日
積
間 り賓働)
14日
3
6
4
.
9
9
407
カラマツ
シラペ
グ
オットー機闘
グ
'
/
グ
グ
グ
1 ガソリン
称年
孔駅捧伐
グ
石 油
5b
管内
グ
jガソリン
5a
4
3
一
15-18
一
2
.
5
0
25
50
150
jガソリン
1.4~
2
石 油
30
ガソリ 0
.0558ン
0
.
0
4
4
4
石油 0
.
8
0
.
6
6
7
1
{ガソリン
石 油
2
8
i
50
ガソリン
石 油
{ガソ Pン 似 18
石 油 0
.
4
5
4
{ガ Y 9ン 0
.
0
7
9
9
石 油 0
.
8
9
9
2
2
3
0
.
0
5
8
30
.
0
4
4
4
0
.
1
1
3
.
0
.
0
,17
9
一
一
一
2
、、
7
0
.
0
7
6
6
6
5
.
6
35)
.
7
2
.
0
0
0.06~5
4262
め
5
3
8
.
0
0
)
4
7
.
2
0
5
25
一
一
一
醐
醐判
別内で行われた。
仰と
丸太総事杯責8
817
石
4
) 巻立作業に従事した人員を含まない.
5
) トラクターの滅債償却費を含まなむ、。
(36 )
は 1日に 3回もは示、れる J と述べて沿り, 又第 3例に使用された三菱 46A型トラクグー
に闘して土岐氏1) は
r
急:勾配 ι
告カープの連績であるためか,キャタピラーの外れると
とが意外に多い」と述べている。更に第 4例に使用された三菱 TA型トラクターに闘して
渡謹氏2)は
r
キャタピラの脆線,又は熔接部の破損等起し(た)
J
と述べている。
一方に沿いて,最近の世界的に著名ゑ無限軌道型トラクグーに沿いては,プレーム附
近の破損は殆ん E魁無である。又それらのトラクグーは,通常 30
。までの斜面に沿いては
傾斜の方向に直角に走行しでも,無限軌道帯の離脱及び横滑りを越さない。
u
び・横滑
それ故に前越の如きフレーム附近の破損,傾斜地に必ける無限軌道帯の離脱r
り等の現象は,
トラクタ地曳集材を行う場合の避け難い障害とは見なし得ない。
4
.
日曽り集材石敷
作業を行う期聞が限定されている場合に重要な敢値である。第 1表中に示されている
a例に闘するものは,向野氏の記述めによれば作業が比較的順調
数値のうち第 1例及び第 1
a例に沿ける測定によれば,
に進んだ場合のものと判断される。然しながら第 1
トラクグ
{の 1 日の賓働時聞は 1 時間 ~4 時間 50 分,平均 2.93 時聞に過ぎないから,第 la 例に沿
いて作業法及び作業員の組織がより合理的であれば約 2傍の能率を上げ得たと推察され
る。第 2例に闘する数値は作業の進行 A犬態が不良であった場合のものと判断される。豊田
氏の記述4) によれば,作業員は現場から相賞灘れた宿所から往復していたので、時間的に無
駄があり,叉トラクグ戸の機闘の調子が屡々不良になってその調整の矯にも時聞を費し,
2日聞に 8回も起り,復奮作業に毎回 30分 -1時聞を要した,
更に無限軌道帯の離脆が 2
というととが明らかだからである。第2a例は,第 2例中比較的能率が上ったと見なされ
1日閣の作業であり,
る建績した 3
その 1日営り集材石教は第 2初
l
t
i'Lゐけるものよりも幾
分大きい。第 2例の全期間中から,
トラクグーの機闘の不調及び無限軌道帯の難脆が起っ
た日を除外して成績を纏めて見ると,ヨたの如くなる。
作業日敢
1日嘗り集材石敷
1
5日
総集材石敷
4
4
2
.
3
7石
2
9
.
4
9石
妓氏の記述めによれば作業がやや順調に進んだ場合のものと判
第 3例に闘する数値は,土l
例に闘する敷値は作業が困難であった場合のも
断される。又渡謹氏の記述6) によれば,第4
1
) 第3
1
!
頁 (
4
)参 照
2
) 第3
2
頁(
5
)参照,
3
) 第3
2
頁 (
2
)参 照
4
) 第3
2
頁(
3
)参 照
的 第3
2
頁(必参照
的 第3
2
頁 (
5
)参 照
く3
7)
のであり,第 5
a及 び 5b例に闘する数値は特記すべき事故が無かった場合のものであると
判断される。但し第 5a及 び 5b例は夫々或る 1日の作業の中の一部分であるから,それら
の成績をそのまま他の例の成績と比較するととは安営でないと考えられる。
米園に必けるトラクグ戸集材では,
トラクターは一般に集材距離 1
0
0f
tにつき往復に
0.8-1分を要する哲度の平均速度,即ち毎時 3.7-4.6kmの平均速度で作業をすると判
断される九米園のキャタピラー (
C
a
t
e
r
p
i
l
l
a
r
) トラクグ戸舎枇によって費表された資米伊に
よれば,胸高直径 12inの立木から採られた全幹材を地曳集材する場合に,キャグピラ ~D
2 型トラクグ~(自重 3.365t,最大機闘馬力 3 1. 99 馬力,最大家引馬力 25,86馬力)めは第 2
漣度(毎時最大 4
.0km) にたいて,一般に平地では1.02t
,傾斜 -4%では 1
.
1
2
t,- 8%で
.
2
3t
,-12%では1.34t
,ー 16%では 1
.
5
6
tの丸太を牽引し得る。又キャタピラ -D2型
は1
トラクダ戸による地曳集材に必いて,経済的見地からトラクグ戸に最も適する重量の丸太
を
と
,
トラクターに連結し又トラクグーから解放 i
ずる矯に要する勢働時聞は不可避損失時聞
を含めて,丸太の採られた立木の胸高直径 1
2inの場合には 5分,日 i
n
の場合 4分
, 2
0inの
場 合 3分
, 24in及 び 2
8i
n、の場合 2分,不可避損失時聞は各場合にたいて共に 2分である,
i
n
eの会幹材乞牽引する場合
と考えて大過ないと判断される九但しとれらは Southemp
の敷値で あるから,玉明りされた丸太の場合には更に多くの時間を要すると考えられる。
w
上越の数値に基づき,第 3例にたいて極めて順調に作業が進めば
1日に最大限度ど
の程度の丸太材積を集材出来るととに友るか推定すれば,攻の如く'1$.る。
2inの立木から採られたものと推定
との例に必いて取扱われた丸太は胸高直便平均 1
L,椴に全幹材をと集材したとする。
叉三菱 46A型トラタグ{はキャタピラー D2型トラ
クグ{と作業能軍事上殆んど同能力と考えられるから,作業中の王子均往復速度は毎分 30.5m
(
約1
0
0f
t
)とし,とのトラクターに最適量の丸太を連結し且つ解放するに要する時間は D
2型トラクグ{の場合と同じとする。平均集材距離は 419mであるから, 1往復に要する
平均時間は
419
-3
一
一+2+5=20.7(分)
0
.
5
1日の平均質働時聞を 7時間とすれば
1日の平均往復回数は
60x7
一一
一
一
一==2
0
.
3(
回
)
2
0
.
7
1往復の平均集材石教として,第 3例における数値をとそのまま用いれば
1日営り集
1
) MATTHEWS,D
.M.: C
o
s
tc
(
)s
t
r
o
li
nt
h
eI
o
g
g
i
n
gi
n
d
u
s
t
r
y
. McGraw-Hi
l
J
, 1
9
4
2
.p
.7
4,
9
4
,9
6
,
3
5
9
.
2
) MATTHEWS
,D
.M.: C
o
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t
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h
el
o
g
g
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d
u
s
t
r
y
. McGraw-H
i
I
, 1
9
4
2
.p
.7
6
.
3
)N
e
b
r
a
s
k
at
e
s
tに依るの
4
) MATTHEWS
,D
.M.: 白 s
t∞n
t
r
o
Ii
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h
el
o
g
g
i
n
gi
n
d
u
s
t
r
y
. McGraw-H
i
l
I
, 1
9
4
2p
.3
5
9
.
(銘〉
材石教の推定値は
6
.
2
5x2
0
.
3=
=217(石)
となる。
第 3例にたいて集材された丸太の樹種はアカマツである。一般にアカマツの 1石営り
重量:は生木の場合 264kg,牛乾の場合 204kg,気乾の場合 144kgである九作業時に丸太
.
2
5石の重量は
が宇乾の扶態にあったとすれば, 6
204x6
.
2
5:
:1
2
7
5(
k
g
)
となる。前越のキャグピラー粧の資料によれば, D2型トラクグーは胸高 直
1 傑 1
2i
nの立木
から採られた金斡材を第 2建度で地曳ずる場合に, -10% (約一 5度 40分)の傾斜地に沿
いて始めて約 1280kgの丸太を牽引し符.るととになる。それ故に, 6
.
2
5石という数値は 1
往復の王子均集材石教の推定値として小さ過ぎないと考・えられる。
なける 1日営り集材石敷 1
1
2石は,推定値 1
2
7石の 0
.
8
8
2俗である。
第 3例に 4
上速の結果は査幹材を築材したと椴定した場合のものであるが,賓際には丸太は玉切
りされたと考えられる。三区切りされた丸太をトラクダ{に蓮結し且つ解放するに要する時
聞は,金斡材の場合の平均 2傍であるとすれば汽 1往復に要する王子均時間は
4
1
9
一3
一
一
+2十 5x2:
:2
5
.
7(分)
0
.
5
1日の平均貰働時聞を 7時間とすれば
伺
1日の-'f-均往復回数は
x7
-一一一一=1
6
.
3(回)
2
5
.
7
1日営り集材石敷の椎定値は
6
.
2
5x 1
6
.
3:
:1
0
2(石)
となる。第 3例に主まける 1日営り集材石敷 1
1
2石は, との推定値の 1
.
1
0傍であ.る。従って
第 3例の成績は
1日嘗り集材石教に闘する限り,経験の深い作業員によって行われた米
闘に沿ける作業の代表的成績に較べて劣ってい註いと考えられる c
第l
a例に闘して同様に 1日営り集材石教の最大値を推定すれば弐の如くなる。
集材
された丸太は胸高直筏平均 ]
2i
nの立木から伐採玉切りされたと推定する。加藤 P型トラ
クグーの最経済的牽引力は,作業中の平均往復主主度を毎分 30.5mとすれば,
キャグピラ
ー D2型トラクグーの
1
4
.
2
←一一一一=0
.
5
4
9(傍)
2
5
.
8
6
となる。丸太をトラクグ戸に連結し解放するに要する時間の中,不可避損失時聞は常に 2
1
) 加藤誠平: 伐木運材経管法 1
9
5
2
.P
.7
9
.
2
) MATTHEWS
,D.M.: C
o
s
tc
o
n
t
r
o
li
nt
h
el
o
g
g
i
n
gi
n
d
u
s
t
r
y
. McGraw-H
,
H
i1
9
4
2
.P
.8
9
.
(39)
分であり a その他の勢働時聞は丸太の材積に比例するとすれば 1),1往復に要する平均時聞
は
3
2
.
1
1
3
0
.
5
一 一 一 十 2十 5x0
.
5
4
9x2= 8・
5
4
(
分)
1日の平均質働時聞を 7時間とすれば
1日の平均往復回数は
60x7
8
.
5
4
一一一一=4
9
.
2(回)
1往復の平均集材石童文として第 1
a初I
J
t
c必ける数値をそのまま用いれば, 1日営り集材
石童文の推定値は
2
.
5
4x4
9
.
2= ]
2
5(石)
となる。
第1
a例に沿いて集材された丸太の樹種はスギである。
一般にスギの 1石営り重量は
生木の場合 2
4
7kg,牛乾の場合 185kg,気乾の場合 ]22kgである汽作業時に丸太が 4
三
乾
.
5
4石の重量は
の扶態にるったとすれば, 2
1
8
5x2
.
5
4= 4
7
0(
k
g
)
とたる。さきに加藤 P型トラクダ{の最経済的車引力はキャタピラー D2型トラクグ{の
0
.
5
4
9俗であると推定したから, 470kgを D2型トラクグ{の場合に換算すれば, 856kg
となる。
前述のキャタピラ{枇の資料によれば, D2型トラクターは胸高直径 1
2i
nの立木から
採られた会幹材を地曳する場合に,約 +7%C
約十 4 の傾斜地に必いても 856kgの丸太を
0
)
牽引し得るととになる。それ故に, 2
,
5
4石という敢値は 1往復の平均集材石教の推定値と
して小さ過ぎると考えられる a
第 3例に闘して 1往復営り集材石教を推定した際に述べたように, キャタピラー祉の
資料によれば, D2型トラクグーが -10%の傾斜地に会いて始めて牽引し得る丸太の重量
は約 ]
280kg.:ある。との値は 856kgの1.5
0傍に営る。
故に 1往復営り集材石教の推定
値として, 2
.
5
4石の代りにその1.51
吾の 3
.
8
1石を用いれば、,第 3f
列
j
の場合とほぼ同ーの基
準によって 1日営り集材石教の最大値をと推定する・ととになる。
との場合には 1日営り集材
石敷の推定値は
3
.
8
1x4
9
.
2= 1
8
7(石)
となる。
第]
a例にゐける 1A営り集材石敷 4
7.4石は,推定値 1
8
7石の 0
.
2
5
3
1
喜である。然し
1
) 第 37
頁 (
4
);参照
2
) 第 38頁(1)参照
(鍋〉
ながら第 1
a初UK沿ける数値は 1日の平均質働時聞が 2
.
9
3時聞の場合のものであるから,
賓働時聞を 7時間にすれば・1日営り集材石敷は
4
7
.
4× -1
一 =113(石)
2
.
9
3
となる。との値は推定値の 0
.
6
0
4俗である。
第 2例に闘して同様に 1日営り集材石教の最大値を推定すれば弐の如くなる。集材さ
れた丸太は胸高直径平均 ]
2inの立木から伐採玉切りされたと推定する。
三菱 TA型トラ
クターの最経済的牽引力は,作業中の平均往復速度を毎分 30.5mとすれば,キャタピラ{
D2型トラクグ戸の
2
7
一
一
一=]
.
0
4(傍)
2
5
.
8
6
となる。勢働時間に闘しては第 l
a例の場合にたけると同ヒに考えれば, 1往復に要する平
均時聞は
8
0
一一一+
2+5x1
.
0
4x2=1
5
.
0(分)
3
0
.
5
1E
Iの平均賓働時間を 7時間とすれば
1日の平均往復回数は
60x7
一一一一=
2
8
(
回)
1
5
.
0
1往復の平均集材石教は,丸太の 1宿営り重量を第 3仰j
の場合と同じとして第 3例に
妻子ける三菱 46A型トラクグ{の成績を基準にすれば
6
.
2
5x1
.
0
4=6
.
5
0(石)
1日首り集材石教の推定値は
6
.
5
0x2
8=1
8
2(石)
となる。第 2例に沿ける 1日営り集材石敷 2
4
.
7石は,
て第 2例の成績は
この推定値の 0
.
1
3
6倍である。従っ
1日嘗り集材石敢に闘しでは米閣にたける代表的成績に較べて遥かに
劣っていると考えられる。
第4
i
列
j
に闘し第2
i
列
j
の場合と同様に考えて 1日蛍り集材石教の最大値を推定すれば
弐の如くなる。
1往復に要する平均時聞は
1
5
0
一一一+
2+5x1
.
0
4x2=1
7
.
3(分)
3
0
.
5
1日の平均賓働時聞を 7時間とすれば
1日の平均往復回数は
60x7
一1
一
一 =24.3(回)
7
.
3
1往復の平均集材石教は,第 2f
9
i
J
の場合と同じとすれば 6
.
5
0石で遣うるから, 1日営り
集材石鞍の推定値は
(韮1)
6
.
5
0x2
4
.
3=1
5
8(石)
となる。第 4例にゐける 1日営り集材石敷 3
7.5-45石は,との推定値の 0
.
2
3
70
;
2
8
5傍で
ある。第 4例にたける数値は 1日の平均賓働時聞が 4時閣の場合のものであるから,賓働
時間を 7時聞にすれば 1日営り集材石教は
間
4
5
)× ; = ω
四
8仰
となる。とれらの値は推定値の 0
.396-0
.
4
9
9傍である。
第5
a及 び 5
b例に闘し,第 4例の場合と同様に考えて 1s営り集材石教の最大値を推
定すれば弐の如くなる。
50
3
0
.
5
一一一十
1往復に要する千均時聞は
2+ 5x 1
.0
4x2=1
4
.
0(
分7
1日の平均貫働時聞を 7時間とすれば, 1日の平均往復回数は
60x7
1
4
.
0
一 一 一 一 =3
0
(回)
1往復の千均集材石教は,第 2例の場合と同ビとすれば 6
.
5
0石であるから, 1日営り
集材石童文の推定値は
6
.
5
0x3
0=1
9
5(石)
となる。
第5
a例にたける 1日営り集材石敷を 1日の平均賓働時間 7時間の場合に換算す
れば
6
Ox7
1
7
.
6
4x一 一 一 一 =1
3
8(石)
5
3
.
8
となる。第 5
b例に闘して同様に換算すれば
6Ox7
1
3
1(石)
6
2
.
5
9x一 =
60x3+20
となる。とれらの数値は夫々推定値の 0
.
7
0
8悟 及 び 0
.
6
7
2倍である e
5
. 石雷り燃料消費宰
前項にたいて推定された 1日昔り集材石敷の最大値を用いて,
第l
a例にたける有り
得ペき最小の石営り燃料消費互容を推定すれば弐の如くなる。米園に沿いてパルプ材の集材
に使用された自重 4tの無限軌道型ガソリン・トラクグ{は,
貰働 1時聞につき
7
.
5
7tの
ガソリンを消費した。という報告1)がある。米園では 907kgを l
t
.として計算するから,
とのトラクグーの自重はメートル法でいえば約 3
.
6
3
tである。従って,とのトラククーは
三菱 46A型トラクグ{と大体同ヒ能力を有すると考えて大過ないと思われる。
1
) 渡法隆之助: 索 引 車 ( ト ラ ク タ ー )1
9
4
3
.p
.~30.
カ
!
l
藤 P型
(4
2)
トラクグ{はキャグピラー D2型トラクグーの 0
.
5
4
9倍の牽引馬力を有し
D2型トラク
グーは三菱 46A型トラクグ{と大体同じ牽引馬力を有すると判断されるから,
牽引馬力
と一定時間賞りの燃料消費量とが比例するものとすれば,カ1
1
藤 P型トラクダ{の一定時間
tトラクダーの消費量の 0
.
5
4
9倍内外であると考えられる。 4
t
常りの燃料消費量は前速の 4
トラクグーは 7時間賓働すれば
7
.
5
7x7=5
3
.
0(
2
)
のガソリンを消費するから,カ¥1藤 P型トラクグ{は 7時間賓働すれば
5
3
.
0x0
.
5
4
9= 2
9
.
1W
のガソリユてを消費するととになる。 P型トラクグーの 1日嘗り集材石敷の推定1
在は前越の
8
7石であるから,石賞りガソリン消費率の推定値は
如く 1
2
9
.
1
一一一一=0
.
1
5
6(
2
)
1
8
7
となる。第 la例に沿いては燃料としてガソリンと石油とが用いられたが,
石油と同一馬
力者と叢生させるに要するガソリンの容積は石油の 85%であるとして換算すれば,第 1
a例
に沿ける石堂りカ'ソリン消費率は
0
.
1
3
9+0
.
0
4
2
8x0
.
8
5=0
.
1
7
5(
2
)
となる。との値は推定値の 1
.
1
2傍でるる。
第 2例に闘し,
第1
a例の場合と同様に石嘗り燃料消費率の最小値を推定すれば戎
.
0
4
1
喜の牽引 J
馬力
の如く主主る。三菱 TA型トラクダーはキャグピラー D2型トラクグーの 1
を有するから
7時間賓働すれば
5
3
.
0x1
.0
4=
=5
5
.
1(
2
)
のガソリンを消費するととになる。 とのトラクターの 1日営り集材石教の推定値は 1
8
2石
であるから,石賞りガソリン消費率の推定値は
5
5
.
1
-一
一
一一=0
.
3
0
3(
2
)
1
8
2
ー
となる。第 2例に必いても燃料としてガソリンと石油とが用いられた。
との中の石油をガ
ソリンに換算すれば,石賞りガソリン消費率は
0
.
2
4
0+0
.
7
9
2x0
.
8
5= 0
.
9
1
3(
2
)
となる。との値は推定値の 3
.
0
1俗である。
第 4例に闘し,第 2例の場合と同様に石営り燃料、消費率の最小値を推定すれば次の如
くなる。三菱 TA型トラクグーの 1日(賓働 7時間)営り推定ガソリン消費量は,前速の
如く 5
5
.
1
2となる。とのトラクグーの 1日営り集材石教の推定値は 1
5
8石である。従って
石営りガソリン消費率の推定値は
(4
3)
5
5
.
1
1
5
8
一一一=0
.
3
4
9(
t
)
となる。第 4例にたいては主燃料として石油,始動用燃料としてガソリンが用いられたが,
との中の石油をガソリンに換算すれば,石嘗りガソリン泊費率は
(
0
.
0
5
5
3+0
.
8x0
.
8
5
)
(
0
.
0
4
4
4十 0
.
0
6
6
7x0
.
8
5
)= 0
.
7
3
3
0
.
6
1
1W
となる。これらの値は推定値の 2
.10-1
.7
5倍である。
a及び 5b例に闘し同様に石首り燃料消費率の最小値を推定すれば弐の如くなる。
第5
三菱 TA型トラクグーの 1日(貰働 7時間)営り推定ガソリン消,費量は,前述の如く 55,
1t
となる。
9
5石である。従って石賞りガソリン
とのトラクグーの 1日営り集材石教の推定値は 1
消費率の推定値は
5
5
.
1
=O.283(t)
1
9
5
-一一一一
となる。第 5
a及び 5b例にたける燃料の中,石油をガソリンに換算すれば,石嘗りガソリ
ン消費率は夫々
0
.
1
1
3+0
.
45
4x0
.
8
5= 0
.
49
9(
t
)
0
.
0
7
9
9十 0
.
3
9
9x 0
.
8
5= 0
.
41
9(
t
)
となる。とれらの値は推定値の1.7
6傍及び 1
.
4
8傍である。
第 3例に闘し,同様に石首り燃料消,費率の最小値を推定すれば戎の如くなる。三菱
46A型トラクグーは前症の如く 4t トラクグ{と大体同じ能力を有すると考えられるから,
1日(賓働 7時間)首り推定,ガソリン消費量は 53.0t となる。とのトラクグーの 1日営
り集材石敷の推定値は 1
0
2石である。従って石蛍りガソリン消費率の推定値は
5
3
.
0
=0.520(t)
1
0
2
一一一一
となる。第 3例に必ける石営りガソリン消費率は 0
.
3
3
9tであり,との値は推定値の 0
.
6
5
2
4
主である。
以上を通観すれば,石営り燃料消費率に闘しでは,
a例の成績は米園にたける作
第1
業の代表的成績に較ペて幾分劣り,第 2例の成績は非常に劣り,第 3例の成績は可成り優
れていると考えられる。
6
. 石嘗り作業員数
8つの例の中には巻立作業を含まないものもあるので,一覧表では比較に便利なよう
に,他の例に沿いて巻立作業に用いられた作業員数は除外してある。
第1
a例にたいて,小
人ほ平均して大人 60%の能力があるものとすれば,石賞り作業員数は
く44)
0
.
0
6
7
1+0
.
0
2
6
9x0
.
6=0
.
0
8
3
2(
人}
となる。
MAγTHEWS 氏は「キャグピラ ~D6 型トラクグー(自重 8.05t,最大機闘馬力 78.03
馬力,最大率引馬力 6
3
.
3
4馬力 P を用いて行われる集材作業に沿いて,
け時聞を経済的に引合うように保つ矯に,
トラクタ{の荷掛
5
0
0
f
tの集材距離の場合に 2人の荷掛け係員が
5
0
0
f
tの距離では唯 1人しか必要でなく,
必要でるるならば, 1
0
0
0
f
tであれ
率引距離が 5
ば 2蓋又はそれ以上のトラクグ戸に封して 1人で間に合うだろう」と迷ぺているへ牽引馬
力に沿いては,加藤 P2
1
4トラクグーは D6型トラクグ戸の 0
.
2
2
4悟
, 三菱 TA型トラクダ
ーは 0
.
4
2
6倍,三菱 46A型トラクグーは 0
.
4
0
8倍(キャタピラー D2型トラクグ戸と同じ
牽引馬力を持つとみなして) である。 1牽のトラクダーに謝する最経済的荷掛け係員の童文
は
,
トラクグーの往復建度と丸太の材種が同じであるとすれば,大体に沿いて 1往復の集
材石教に比例し,集材距離に反比例すると考えられるから, 前述のキャタピラ ~D6 型ト
ラクグーによる 5
0
0
f
t(
約1
52.5m)集材の場合の値を基準とし, 1日賞り集材石教の推定
最大値を用いて,各例に沿ける最経済的石嘗り作業員数を推定すれば戎の如くたる。
第l
a例に沿いては,千均集材距離が 3
2
.
1
1m であるから所要荷掛け係員数は
2x仰 4x~堅ι== 2
.
1~ 2(人)(小数第 1位以下〕
3
2
.
1
1 一・ τ
¥4拾 5入
/
となる a 1名のトラクグー操縦者と合せて 3名の作業員が必要で あるととになる。従って
w
推定石営り作業員数は
3
_
1
8
7
=0・
0
1
6
0(人)
となる。第 1
a例に会ける石首り作業員数 0
.
0
8
3
2人はとの値の 5
.
2倍である。 第 1
a例に会
いて 1日の賓働時聞を 7時聞にすれば,石営り作業員数は
0・0832+-z-=0
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0
3
4
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2
.
9
3
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との値は推定値の 2
.
1
8俗である。
第 2初j
においては,所要荷掛け係員数は
2×0426×」子==1
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とたる。
a
1名のトラクグ{操縦者と合せて 3名の作業員が必要で‘ うるととになる。従って
推定石営り作業員数は
1
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2
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第 4例に沿いては,所要荷掛け係員数は
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.
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となる。 1名のトラクダ{操縦者と合せて 2名の作業員が必要でるるととになる。 従って
推定石嘗り作業員数は
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0俗である。
となる。第 4例に必ける石営り作業員数 0
第 4例に沿いて 1日の賓働時聞を 7時聞にすれば,石営り作業員数は
叫÷;
(
0
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3
0
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.
0
3
0
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となる。との値は推定値の 2.40-2憶でるる。
第5
a及 び 5b例に沿いては,所要街掛け係員数は
2xO
必 6x.
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L =2.5~3(人)(/~、数第
1 位以下}
50
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拾 5入
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_ . V ... V
となる。 1名のトラクタ{操縦者と合せて 4名の作業員が必要であるととになる。従って
推定石嘗り作業員数は
」士=
1
9
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と友る。第 5
a及び 5b例に沿ける石営り作業員数を,
1日の賓働時間 7時間の場合に換算
すれば夫々
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.
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.
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1俗である。
となる。とれらの値は推定値の 0
第 3例に沿いては,所要荷掛け係員敢は
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.
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となる。 I
J、敢第 1位以下を 4拾 5入すれば O人となるが,賓際には 1名は必要であるから,
1名のトラクグー操縦者と合せて 2名の作業員が必要で守護うるととになる。従って推定石営
り作業員数は
(46)
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となる。第 3{
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.
0
6
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5人はとの値の 3
.
1
9倍である。
以上を通観すれば,石営り作業員敢に闘しては,第 1
a,2
,3及び、 4例の成績は米岡に
沿ける作業の代表的成績に較べて,共に非常に劣っていると考えられる。
第5
a例における賓績が推定値よりも小さいのは,
成績を親測した時聞が極めて短か
かったので,作業員が王子常以上の能力を護揮し且つ事故が殆ん E起らなかったからであろ
うと思われる。
7
. 石曽り集材費
資料が不充分であるから,各例にたける有り得ぺき最小値を論理的に推定するととは
出来たいが,同ヒ作業にトラクダーの代りに家畜を用いると椴定した場合の見込額に較ペ
て,第 1例の成績は優って沿り,第 2例の成績は劣っているというととは明らかで、ある。
第 2a例と第 3例の成績は,
トラクターの減憤償却費を計算に入れない場合のものである
から,とれを含めた場合に,
第 2a例と第 3例の石嘗り集材費が家畜使用の場合の見込額
よりも少額であるか否かは不明で②る。
結 雷
筆者等は緒言に沿いて述べたような意闘の下に,一覧表を編成しそれに封して考察を
加えた。然しながら筆者等が成績を知り得た寅例は僅かに 5例であり,
績は,
しかもそれらの成
トラクグ{地曳集材質行の経験皆無又は極めて僅少の場合の成績であったので,そ
れらから蹄納して,今後との種の作業の貰施を計-聾する場合に成績の大略を推察する震の
参考資料となるような,一般的傾向を見出すととは不可能であった。それ故止むを得十,
経験に富んだ作業員によって行われた米園にたけるトラクグー;地曳集材の代表的成績に基
づ、いて,各例に会けるあり得ぺき最良の数値を論理的に推定し,わが圏に長ける賓例の成
績の良否を判定する基準とした。推定の材料は信頼すべきものであるが,推定の方法及r;::、
結果が安営であるか否かは不明で、る札今後輩表されるわが園に沿ける賓例の成績の教が
増加するに従つで,共第に明らかになるであろうと思われる.
本論文には不備な離が甚だ多いけれども,
トラクグ戸地曳集材の賓施を計壷する人々
に封して,極めて概略的なものではあるが成績推察の 1つの手掛りを提供するという賦に
沿いて,本論文は存在の意義を有ナると考えられる。
摘 要
ゐが園にたいてトラクグー地曳集材の節子を計聾する場合に,成績の大略を推察する
(47)
震の纏った参考費料が乏しいので,筆者等は些かで・もとれを楠沿うと思い,わが園にたけ
る貫例の成績を比較封照に便利な形に取纏め,それに劃して考察を加えた。
成績取輝めの材料として 4つの文献1) を使用した。それらの中で取扱われた 5つの寛
例を分析して 8つの賓例とし,それらの成績の一覧表2) を編成した。表中の数値の中イタ
リック体で書かれているものは,筆者等が文献中の数値から計・算によって導き出したもの
である。
考察の大要は共の通りである。
1
) どの例も第二次世界大戦終了後に行われた。
2
) 各例の作業地は,大体にたいて林業上の綾斜地と見主主ナととが出来る。
3
) 使用されたトラクターは,すべて現在(昭和 28年)製作されていない銘柄のもの
である。作業中それらのトラクダーに屡々起った,
限軌道帯の離脆及び横滑り等の現象はー
ブーム附近の破損,傾斜地に沿ける無
トラクグー地曳集材者と行う場合の避け難い障害と
は見注し得ない。
4
) 筆者等は成績中の 3つの項目に闘し,米聞にたけるトラクグ{地曳集材の代表的
成績に基づいて,各例に沿ける有り得べき最良の数値を論理的に推定し,わが園にたける
賓例の成績を判定する一基準とした。推定可能で・あった 6{
9
J
J
の賓績と推定最良値との比較
は,第 2表の如くたる。
第 2表
内績は蒜(B阿~) 綾崎議(…(~)
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) 石油をガソリンに換算した。
2
)
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.
2
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-3.50
3
) 1日の賓働時間を 7時間とした場合。
小人を大人に換算した。
5
) 同じ作業にトラクグーの代りに家畜を用いると仮定した場合の石賞り集材費見込
額に較べて,第 1例の石営り集材費は少額であり,第 2例の石営り集材費は多額で‘ある。
1
) 第3
2
頁 (
2
)
,(
3
)
,(
4
)
,(
5
)参照
2
) 第 1表 参 照
く48)
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,1942.p
.359.
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