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3
2015
MARCH
特集
日立グループの
ITシステム
Case Study
ニチレイフレッシュ
Exアプローチ
東北大学東北メディカル・メガバンク
はいたっく 2015 年 3 月号
本印刷物は、Adobe 社 Acrobat により作成した PDFです。
All Rights Reserved,Copyright ©2015,Hitachi,Ltd.
スーパーコンピュータ
Frontier Report
TBSテレビ
2015 March
3
おだいらなみへい
小平浪平(1874∼1951)の生家
CONTENTS
特集:日立グループのITシステム
2
6
7
11
がっせんば
都賀郡家中村合戦場(現在の栃木県栃木市都
賀町合戦場)
で実業家の次男として生まれました。
なお、合戦場という地名は、今からおよそ500
日立の取り組み
年前に、戦国時代の武将皆川氏と宇都宮氏がこ
社会イノベーション事業を支える
日立グループのグローバルIT戦略
の地で戦ったのが由来だとか。
は、
生誕地として碑が建てられています。小平浪平
Solution
が通った合戦場小学校には、
日立製作所 栃木
ベストプラクティスを活用したソリューションで
お客さまのグローバルIT最適化を支援
工場50周年を記念して送られた、多くの記念品
合戦場郵便局の前にある小平浪平の生家に
と詳細な年譜をはじめとする資料が展示されて
います。
近くには日光山を開山した勝道上人ゆかりの
フロンティアレポート Vol.15
地を憩の場として整備した
「つがの里」
がありま
ニュースシステムを駆使し、
「記憶の伝承」
に取り組む報道局
す。毎年4月には満開の
「つがの里桜」
(山桜)
が
株式会社TBSテレビ
9
日立の創業者 小平浪平は1874年に栃木県下
見られる
「つがの里花彩祭」
が開かれています。
Case Study
そのほかにも蔵のまちなみで有名な栃木市。
Exアプローチの適用で全員が納得する受発注業務への改革を推進
小平浪平の生誕地とあわせて訪ねてみてはいか
株式会社ニチレイフレッシュ
がでしょうか。
Case Study
住民約15万人のゲノム解析の基盤となる
スーパーコンピュータシステムの運用を開始
国立大学法人東北大学東北メディカル・メガバンク機構
13
Solution Service Product
NFC対応スマートフォンで電子マネーやポイントサービスを実現する
「日立モバイルNFCサービス」
15
Solution Service Product
企業へのHadoop導入をトータルに支援する
「かんたんHadoopソリューション」
17
Topics
「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」
が
日本経済新聞社と日刊工業新聞社主催の賞をダブル受賞
18
発
行
発 行/
ニュースリリースダイジェスト/Information
日 2015年3月1日 通巻574号
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
富井 義夫さんの表紙写真
「壁紙プレゼント」
「はいたっく誌情報提供サイト」
にて表紙の写真を壁紙として
プレゼントしています。
ダウンロード後、下記パスワードにて
解凍してお楽しみください。
パスワード:itsystem
お問い合わせ 経営戦略室 ブランド・コミュニケーション本部
TEL
(03)
5471-8900(ダイヤルイン)
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号
日立大森第二別館
印
1
はいたっく誌情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/hitac-magazine/
刷 株式会社日立ドキュメントソリューションズ
はいたっく 2015.3
All Rights Reserved,Copyright ©2015,Hitachi,Ltd.
本誌は環境に配慮し、植物油インキを使用しています。
特集
日立グループのITシステム
社会イノベーション事業を支える
日立グループの
グローバルIT戦略
経営のグローバル化が加速する中、日本企業にはITコストの最適化やサービス品質の向上、
グローバルレベルでの業務の標準化対応などが求められています。
そのためには市場競争を勝ち抜くための強じんで柔軟なITシステムが必要です。
今回の特集では、国内外に多くのグループ会社を擁する日立グループのIT戦略を例に、
お客さまのITマネジメント、さらにはグローバル経営に役立つヒントとソリューションをご紹介します。
いま日立グループは、長年蓄積したイン
IT部門であるIT統括本部 統括本部長
でしたが、社会イノベーション事業におい
フラ技術と高度なITを組み合わせた社
の大澤 隆男と、統括主管の菅宮 徳也に
てグループの総合力を発揮するには、より
会イノベーション事業に全社を挙げて取
聞きました。
経営や事業に貢献するITが求められて
り組んでいます。そのグローバル展開で
は「社会・お客さまが抱える課題をともに
見いだし、One Hitachiで解決」
「プロダ
きています。そのためITガバナンスもグ
経営や事業に貢献する
ループの主要事業のCIO※2による集団
ITガバナンスを追求
指導体制で推進。グローバルでトップライ
クト、サービス、IT(クラウド)を組み合わ
かつて日立グループは、各事業部門や
ン(売上高)を上げるという観点から、グ
せたソリューションによるイノベーションの
グループ会社の独立性を尊重し、ITに
ループ全体で最適化・統合化できる共通
実現」が重要だと考えています。これら
ついても個別対応を基本としてきました。
インフラと、事業セグメントごとに最適化・
の目標を達成するには、グローバルな視
しかしITコストやセキュリティリスクが年々
統合化した事業インフラの両面から展開
野を持った高効率オペレーションの実現
増大してきたため、2005年ごろからITコ
するように進化してきました」
(大澤)
や、グローバルIT基盤の整備と標準化
ストの最適化とガバナンス強化への取り
その過程で開始されたのが、2012年
が欠かせません。
組みを開始。米国のサーベンス・オクス
3 月期 から始まったコスト構 造 改 革
日立の変革をITでリードし、社会イノ
リー法※1(以下、SOX法)への対応を背
「Hitachi Smart Transformation Project」
ベーションの実現に貢献するIT戦略はど
景として、One HitachiとしてITの全体最
(以下、STP)
です。連結子会社数947社
う進められてきたのか。
また今後の展開と、
適化をめざした本格的な施策を実践し、
(国内283社、海外664社)、連結従業員
その技術やノウハウをお客さまに還元する
その内容を強化してきた歴史があります。
数約32万人※3の日立グループが、海外市
アプローチはどうあるべきかについて、日
「当初のITガバナンスはSOX法の順
場で有力企業と互角に闘うグローバルメ
立グループのIT戦略を担うコーポレート
法やリスクコントロールへの対応がメイン
ジャープレイヤーとなるには、高効率オペ
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2
日立の取り組み
「経営の見える化」の促進と、グローバ
標準化」
という2ステップで展開。なかで
事業モデル
も連結経営に寄与する財務/調達/営
各社マネジメント業務
業/人財の共通管理コードの策定は、
経営戦略立案/業績管理
各種DWH
オペレーション層
A 共通ITフレームワークの構築
マネジメント層
ル標準アプリケーションによる「システム
グループ経営戦略立案・管理
受注∼請求∼回収
営業活動∼契約
コアバリューチェーン
調達∼支払
情報共有プラットフォームでのデータ集
計作業の合理化・高速化を可能とし、
記録∼
会計報告
情報の鮮度・精度の保持と管理コスト
B:見える化
加速
人財採用∼退職、勤怠、給与計算
削減に寄与。グループ全体の情報共有
と業務プロセス改革に大きな貢献を果
C:コーポ提供ITの展開
たしています。
:各社独自I
T
:事業モデル共通I
T
:コーポ共通IT
現在検討が進んでいるITアーキテク
チャの標準化モデルは、オペレーション層
図1 事業モデル別 ITアーキテクチャ
とマネジメント層に大きく分けられ、全社の
営業活動から受注・請求・回収、会計報
同期させながら展開するアクティビティで
告までのプロセスをコーポレート提供の共
す。バックオフィス系を中心とした業務効
通ITフレームワークで標準化しながら、
率の向上を実現するため、業務プロセス
すべてのデータを各事業の経営層が見
のグローバル標準化や間接業務の共通
たい視点で瞬時に一覧できる仕組みを
化とシェアード化 、コスト削 減 などを
めざしています(図1)。
※4
(株)日立製作所 IT統括本部 統括本部長 大澤 隆男
レーションによる業務効率の向上と、
さらな
※5
Hitachi Cloud-GS のSaaS を利用す
「現在、経営層が見たいKPI※6の見え
ることによって推進し、大きな成果を上げ
る化を進めていますが、今後はさらに詳
ています」
(菅宮)
細なコードの統一化や、社内SNS※7も含
※1
※2
※3
※4
2002年7月に制定された米国企業改革法
Chief Information Officer
2014年3月現在
Hitachi Cloud Service for Group Company:日 立
社内/グループ会社向けクラウドサービス)
※5 Software as a Service
「IT統括本部ではSTPに貢献するた
めに当該部門、IT部門が連携したトラン
3
DWH※8で、より詳細な経営/事業情報の
見える化を促進していきます。グループを
横断した経営情報や社内事例の共有、
るITコストの削減が不可欠との判断から
始められた施策です。
め た 知 識 共 有 にも踏 み 込 み、各 種
日立の変革をリードする
ITアーキテクチャの最適化
スフォーメーション活動を推進してきまし
ITアーキテクチャの最適化について
た。
これは業務プロセスとITの最適化を
は、既 存システムのデータを活 用した
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超高速なデータ処理基盤を適用したビッ
グデータのアナリティクスによって、お客さ
まに近いフロント層(営業/SE)に付加価
値の高い情報を提供し、グループ横断力
を生かしたトータルなソリューション提案、
特集
日立グループのITシステム
製品設計などに生かしてもらうことがねら
いです」
(大澤)
※6 Key Performance Indicators:重要業績評価指標
※7 Social Networking Service
※8 Data Warehouse
定常的IT支出を削減し、成長に
定常的I
T支出を削減し、成長に寄与する戦略的I
T投資を確保
2011年度(実績)
2015年度(計画)
重点項目
戦略的
IT投資
最適化
1
戦略的
IT投資
ソフトウェア
調達条件改善
寄与する戦略的IT投資を確保
主要施策
■ ライセンス集約購買の推進
■ 通信関連費集約
■ APM*1のグループ内展開
■I
T関連施設・設備の統合
2 I
T資産最適化
ITコストの最適化も進んでいます。具
体的にはライセンスや通信関連費の集約
■ 拠点集約による通信・
定常的
IT支出
を中心とした「ソフトウェア調達条件の改
サポート費削減
最小化
定常的
IT支出
■ グループ内運用業務の集約推進
3
善」、アプリケーション資産全体を評価し、
その投資価値や効果、優先度を明確化
するAPM※9、データセンター統合を中心と
■ テスト、
開発環境合理化
ソーシング
形態変更
(拠点運用、コールセンターなど)
■ クラウドサービスの活用拡大
■ AMO*2活用検討開始
*1 Application Portfolio Management
*2 Application Management Outsourcing
図2 ITコスト改革
した「IT資産最適化」、運用業務のアウト
ソーシング、そしてパッケージソフトやクラウ
ド活用による「ソーシング形態変更」の3つ
ループ横断型の知識共有者の仕組みづ
が有する知識・ノウハウの共有など、コ
がコスト削減重点施策になります(図2)。
くり、お客さまとともにビジネスを創出してい
ミュニケーションを円滑に行うことができる
「これらを実施することにより、ここ3年
くグローバルな情報連携基盤が欠かせま
エンタープライズSNSや、日立 独自の
で定常的なIT支出を確実に下げることに
せん。そのために構築を進めているのが、
Wikiシステムなどを、どう有機的に連携
成功しました。今後も継続的なコスト削減
リアルタイムで柔軟な情報共有とコミュニ
させていくかも検討しています(図3)。
を進めながら、事業成長に寄与する戦略
ケーションを促進する“グローバルコラボ
的IT投資を確保していきます」
(大澤)
レーション基盤”
と、社内外のメンバーや
※9 Application Portfolio Management
お客さまとのセキュアな情報連携を支援
トップライン向上を支える
IT環境を提供
する“マルチクラウド基盤”です」
(菅宮)
グローバルコラボレーション基盤は、業
界標準パッケージも含めた各種グループ
業務効率の向上やITコスト削減と並
ウェアとマルチデバイスをグローバルかつ
行し、グループ&グローバルでの事業の
柔軟に連携するソリューションです。一方
成長に貢献するIT環境の整備も急ピッ
の マ ル チ クラウド 基 盤 は、Hitachi
チで進められています。
Cloud-GSとパブリッククラウドをセキュアに
「お客さまのご要望に合わせたカスタ
連携する基盤となります。また、そこにグ
マーインのビジネスを展開する上では、グ
ループ 3 2万人の人的ネットワークで個人
(株)日立製作所 IT統括本部 統括主管 菅宮 徳也
はいたっく 2015.3
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4
日立の取り組み
する約4,000名の社員のスキル区分を詳
リアルタイムコミュニケーション
4
資料を用いた、より密な 1 相手がコミュニケーション
コミュニケーション
可能か確認
連絡可能
利用環境に適切なデバイスの提供
バイルやアナリティクス、セキュリティといっ
社内メンバー
一時退席中
応答不可
2
3
細に調査・分析し、業務を知る人財、モ
た先進知識を備えた人財のローテーショ
日立ネットワーク
GWAN
コミュニケー
ションを打診
Hitachi:Cloud-GS
ン、戦略的な人財育成、採用計画などを
立案し、ビジネスや社会が求める価値創
音声/ビデオに
よるリアルタイム
コミュニケーション
社内ITとパブリッククラウドを繋ぐ
“マルチクラウド基盤”
モバイル活用
デ
デスク
トップ
ト
このほかにもIT統括本部では、世界各
社外メンバー
パブリッククラウド
“グローバル
コラボレーション基盤”
統合認証
います」
(菅宮)
簡単操作
ート
スマー
PC
安全・便利・スマートに情報を共有する
タブレッ
ット端末・
スマートフォン
造に貢献できるIT人財の強化を進めて
インターネット
シンクライアント
地の拠点にIT部門を設置し、グローバル
ITガバナンスの実施やユニバーサルITポ
リシーの徹底など、グローバル展開の強化
策を推進しています。
図3 業務に適切なIT環境を提供
「現在、日立グループが展開している
STPによるコスト削減、グローバルITの標
トで展開できるように鋭意、推進している
準化などは、世界市場で闘おうと考えて
立グループの幅広い「知」
と
「ノウハウ」
ところです」
(大澤)
おられるお客さま企業に共通した課題で
の融合、お客さま視点、現場視点でのソ
※10 Internet of Things
もあります。そのため日立は、これまでの
社会イノベーション事業の推進には日
リューション創出が大きなポイントとなりま
すが、これらの業務要件に沿って一人ひ
とりの生産性向上を支援するIT環境をグ
ローバルに提供することも、コーポレート
IT部門の重要なミッションとなっています。
日立グループの技術とノウハウを
ソリューションとして提供
改革で培ってきた技術やシステム、ノウハ
ウ、経験などを活用し、幅広いお客さまに
対して上流コンサルティングから設計・構
築・運用までワンストップの高付加価値ソ
日立グループの事業への貢献を強化
リューション、ハードウェア・ソフトウェア・
していくには、
「IT部門の人財そのものの
サービスで構成される課題解決型のプ
※10
も、グループ内で標
強化が大事」
と大澤は言います。ITが
ラットフォームを提供し、お客さまが目標と
準化していくことを考えています。現在は
単なる業務の支援ツールからビジネス戦
されるイノベーションの実現を強力に支援
事業部ごとにIoTプラットフォームを構築し
略としての要件に変わってきた今、IT戦
していきたいと考えています」
(大澤)
ていますが、その基盤を実績ある日立ビ
略を担う人財には、ITシステムをどう作る
日立グループの事業戦略を実現するた
ジネスメディアサービス『TWX-21』などを
かだけでなく、ITをどう使いこなし、ビジネ
め進めてきたIT戦略。そこで培った技術
使って共 通 化し、センシングデータの
ス全体の価値をどう高めていくかという意
とノウハウが詰まったさまざまなサービス製
フォーマットも、共通化を図ることにより、今
思決定の役割が求められています。
品、ソリューションの一部を次のページで
「社会イノベーション事業を推進する大
きな技術となるIoT
まで以上に幅広いサービスを適切なコス
5
世界市場で闘うお客さまに、
「そこで日立グループのIT部門に所属
はいたっく 2015.3
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ご紹介します。
日立グループのITシステム
特集
ベストプラクティスを活用したソリューションで
お客さまのグローバルIT最適化を支援
日立グループはグローバルIT最適化へ
の取り組みを進める過程で、さまざまな技
術やシステムを活用した業務効率向上、コ
スト削減、セキュアな情報連携などのアク
ティビティを実践しています。日立グループ
内で培われたベストプラクティスは、次のよ
うな高付加価値ソリューションへと進化し、
幅広いお客さまに提供していきます。
メール・コラボレーション環境
(約25万ユーザー)
メール
お客さま向けクラウドサービス
グループワイドのシェアードサービス
(調達・給与・旅費・人事・連結会計ほか)
健康管理支援サービス
人事給与
システム
シンクライアント
運用
・
・
・
Web
・
・
シンクライアント環境
(約9万ユーザー)
機器ライフサイクル
管理サービス
認証連携サービス
機器保守管理
セキュリティ
社内向けクラウド
健康指導支援
メールサービス
■複数のクラウドを一元的に運用管理できる
「フェデレーテッドクラウド」
企業のグローバル展開により、社内の基
幹システムやプライベートクラウド、複数の
パブリッククラウドなどを適材適所で組み合
わせ、IT投資全体の最適化を図りたいと
のニーズが高まっています。
日立は複数のクラウドをシームレスにつ
ないで活用するための新しいクラウド基盤
の開発に取り組んできました。その成果の
1つが「フェデレーテッドクラウド」です。複
数クラウドの一元的な監視・運用を実現す
るフェデレーテッドポータル、日立のマネー
ジド クラウドと パ ートナ ー クラウド
(AmazonWeb ServicesTM、Microsoft®
AzureTM等)を高速・セキュアに連携する
ネットワークやセキュリティなど多様なサー
ビスを提供していきます。
データセンター
データセンター
カンパニー
約32万
ユーザー
マネージドセキュリティ
サービス
グループ会社
図 日立グループのベストプラクティスをソリューションとして提供
技術である検索処理方式(非順序実行
原理※2)を採用し、タイムリーでアドホック
なデータ分析を可能にすることで、新たな
価値を生み出すイノベーションの創出を
加速させます。
※1内閣府の最先端研究開発支援プログラム「超巨大データ
ベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と
当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評
価」
(中心研究者:喜連川 東大教授/国立情報学研究所
所長)の成果を利用
※2喜連川 東大教授/国立情報学研究所所長・合田 東大
特任准教授が考案した原理
■リアルタイムコミュニケーションを支援する
■ビッグデータ利活用を促進する
「Hitachi Advanced Data
Binderプラットフォーム」
企業の膨大な経営情報や、メール/SNS
などで交わされる暗黙知を一元的に管理
して利活用=
「見える化」するため、高速・
大容量のビッグデータ利活用基盤が必要
アドバンスド
データ
です。日立の「Hitachi Advanced Data
バインダー
Binderプラットフォーム」※1は、ハードウェ
アの能力を最大限に使いきるソフトウェア
仮想デスクトップサービス
データセンター
「グローバルコラボレーション基盤」
(開発中)
日立は、クライアント側に一切情報を置
かないシンクライアントを使い、いつでもど
こでもオフィスと同じIT環境を実現する
「日立クライアント統合ソリューション」を提
供しています。この環境にタブレット端末
やスマートフォン、相手の状況に合わせた
適切なコミュニケーションが図れるユニ
ファイドコミュニケーションツールなどを組
み合わせ、
リアルタイムで柔軟なグローバ
ル業務連携を可能とするのが「グローバ
ルコラボレーション基盤」です。今後、グ
ループ内で活用・検証した成果をフィード
バックしたソリューション提供を予定してい
ます。
■企業連携を加速するSaaS「TWX-21」
グローバルビジネスでは、多くのビジネス
パートナーとの柔軟な業務連携が必要で
す。日立の「TWX-21」は15年 以 上にわ
たり約55,000社のお客さまにインターネット
上での企業取引の場と、
きめ細かなアプリ
ケーションサービス(SaaS)を提供してきま
した。お客さまのニーズを継続的にサービ
ス拡張へとフィードバックするとともに、業
界標準化活動との連携で循環型エコシス
テムを実現。常に最新のサービス機能を
提供しており、IoT/M2M※3などを利用し
たグローバルサービス基盤としてもご活用
いただけます。
※3 Machine to Machine
お問い合わせ先
(株)日立製作所 クラウドサービス事業部
http://www.hitachi.co.jp/cloud-inq/
(株)日立製作所 ITプラットフォーム事業本部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/it/soft/general/form.jsp?UM_Key=hmcc
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/cloud/
http://www.hitachi.co.jp/data-binder/
http://www.twx-21.hitachi.ne.jp/
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6
TBSテレビの報道局では、
記者や番組ディレクター、
技術担当者など、
総勢数百人もの人たちが働いています
東京都港区
今回の訪問先
株式会社TBSテレビ
15
「ビッグハット」の名前で親しまれているTBS放送センター
ニュースシステムを駆使し、
「記憶の伝承」
に取り組む報道局
「千の証言」
では、戦争にまつわる
「一枚の写
真」
「心に残る風景」、
、
「忘れられない言葉」
と
いうテーマで、戦争に関する証言を広く募集し
ています
http//:www.tbs.co.jp/sen-no-syougen/
『戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦
場だった』
を3月9日(月)よる9時よりTBS系全国
ネットで放送します。
日本各地で行われた米軍
による
“低空の空襲”
に注目し、
TV初公開のカ
ラー映像を交えながら、撃たれた側と撃った側
の証言、
そして事実を基にしたドラマをお届け
します。
ナビゲーターは、
俳優の佐藤浩市さん
http//:www.tbs.co.jp/sengo70/
7
株式会社TBSテレビ(以下、
TBSテ
が制作し、地上波で放送される以外に
レビ)は、
1955年4月に放送を開始した
インターネットの動 画ニュースサイト
民間テレビ局です。いち早く民放ニュー
「News i」や24時間フルタイムでニュー
スネットワークJNN※を立ち上げたほか、
スを放送するCS放送の「TBSニュー
最先端の放送技術や機材を取り入れ
スバード」などにも活用されています。
るなど、
在京キー局として日本の民間放
TBSテレビは、
報道体制を高度化さ
送業界を先導してきました。TBSテレビ
せるため、
2012年にニュースシステムを
が放送している番組は多岐にわたりま
更新し、
より信頼される報道をめざした
すが、
緻密な取材による確かな情報を
取り組みを進めてきました。記者が取材
伝える報道番組の評価も高いことから、
して作成する原稿は、
月におよそ1万
「報道のTBS」
とも称されています。
件。記者はこのシステムで原稿作成業
その報道番組で使われるニュース
務を行います。それ以外にも、過去の
用のコンテンツは、TBSテレビ報道局
ニュース情報や原稿の検索、
取材情報
はいたっく 2015.3
All Rights Reserved,Copyright ©2015,Hitachi,Ltd.
15
東京都港区
共有、
取材に関する車や撮影機材など
今年、
テレビ放送開始60周年を迎え
の手配、
さらに撮影した映像素材や
るTBSテレビは、
毎日新聞社と共同で、 「グループ中期経営計画2015」では、
オンエア用映像の編集状況の把握、
戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代
「コンテンツ制作力の強化の一環とし
ニュースの順番、
番組の構成を考える
に伝える大型プロジェクト
「千の証言」
て、
報道機関としての責務を果たし、
信
進行表の作成など、
報道番組制作に
をスタートさせました。
「千の証言」は、
頼性の維持・向上を図る」
と謳われてい
関わる一連の作業がニュースシステム
戦争体験者の高齢化に伴い、
戦争の
ます。次 代に伝える「記 憶の伝 承」
と
を通して行われます。ニュース番組制
記憶が風化していく中、
戦後70年という
ともに、
世界で起こっている多種多様な
作を柔 軟かつ迅 速に進めるための
節目に、
戦争にまつわる証言を映像や
ニュースをプロフェッショナルな切り口で
「縁の下の力持ち」
といえるでしょう。
活字で記録し、
未来への「道しるべ」
と
視聴者に提供するTBSテレビ。総合メ
なお、
このニュースシステムは、
取材現
して残していく試みです。3月9日には、
ディア・コンテンツ企業として、
今後も視
場やJNN各局からの参照を可能にす
大型報道番組『戦後70年 千の証言ス
聴者にいっそう信頼される番組づくりを
る一方で、堅牢な情報セキュリティも
ペシャル 私の街も戦場だった』を全国
通して、
広く社会に貢献し続けます。
確保しています。
ネットで放送します。
※Japan News Network
ニュースシステム上では、
ニュース番
組制作のためのさまざまな作業がで
きます
最新の情報が飛び込むニュース番組
のタイムキーパーは、
秒単位で番組
の進行を管理します
私たちの職場周辺のイチオシ!
TBSアナウンサーが
絵本おはなし会を
します
TBS放送センターに隣接する赤坂サカス
で、
「ママサカス2015」を開催します(3月20
日∼4月5日)
。
当社のママが発案した催しで、
二回目となる今年も「春の祭典イースター」
をモチーフに、
ワークショップや体験型アト
ラクションをちりばめた親子で楽しめるサ
カス広場をめざします。授乳室・オムツ替え
コーナーなどもありますので、
春休みにぜひ
遊びに来てください。
事業局 赤坂サカス推進部 チーフディレクター
小関かつら
さん
拠点 DATA
株式会社TBSテレビ
所 在 地 東京都港区赤坂5丁目3番6号
設
立 2000年3月
事業内容 放送法による放送事業ほか
http://www.tbs.co.jp/
2013年に策定されたTBSテレビの
ニュース専門チャンネル
「TBSニュース
バード」
は、
JNNの豊富な取材力を生か
した最新のニュースを提供します
動 画 ニュースサイト
「News i」
は、
社
会・政治・国際・スポーツなど、
ジャン
ル別に配信しています
担当
「プロフェッショナルとしての
報道ができる環境を整えながら、
さらなる信頼性向上をめざします」
部長
年、民生機器やテクノロジーが急速
近 に発達した結果、
誰もが映像をリア
ルタイムに発信することが可能になりまし
た。報道のプロフェッショナルとして、
TBSらしい、正 確で 質 の 高 いニュ
ースを視 聴 者に届けることこそ放
送局の使命だと考えています。現
在、ニュースシステムの更新に続
き、
ファイルベースシステムの導
入 計 画を進めています。導 入 後
は、映 像 の 伝 送や編 集に関わる
作業が効率化され、ニュースの速
報 性が 高まると期 待しています。
社会的な責任を問われる報道は、
常に真 剣 勝負です。
そんな厳しい
現場に立ちながら、いっそう信頼さ
れる新たな
「報道のTBS」像を確立
するための努力をしていきます。
情報システム局 システム開発部 担当部長
浅田 明徳 さん
はいたっく 2015.3
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8
株式会社ニチレイフレッシュ
http://www.nichireifresh.co.jp/
Exアプローチの適用で
全員が納得する受発注業務への改革を推進
水産品・畜産品などの取
業務の問題点を抽出・整理する
必要があり、
協創プロセスによる
短期間で関係者と課題の確認と合
効果
が異なるため、業務の属
業務改革に取り組む前に、現状
解決
課題
扱商品によって業務内容
意形成ができ、主体的な改革意識
の醸成に成功。営業の本来業務へ
人化が進み、業務効率が
段階的合意形成手法「Exアプ
の注力、
受発注業務の効率化・コス
悪く営業活動時間の確保
ローチ」によるワークショップを
ト最 適 化 に向 け た 取り組 み がス
が難しくなっていた
実施
タートできた
株式会社ニチレイフレッシュ(以下、
業務などに割いていた時間を削減し、
お
課題をマッピングして見える化し、
全員
ニチレイフレッシュ)は、
世界各国から厳
客さまとの商談時間や新商品開発に専
で共有。司会役となるファシリテーター
選された水産品・畜産品の調達・加工・
念できる環境作りが急務となり、
かつ、
物
が参加者の対話を促しながら、
本質的
販売を担い、
「商社」
と
「メーカー」両方
流起点である受発注業務の効率化と標
な課題の抽出と改善施策の検討・検証
の機能を持ち合わせる企業です。チキ
準化を図っていくことが課題となってい
を繰り返し、
実行計画へと落とし込みま
ン・エビ・魚卵類などの分野では業界トッ
たのです」
とその目的を説明します。
す。これにより、
これまでお客さま自身も
プクラスのシェアを持ち、
安全・安心にこ
受発注業務の改革には当初、
外部
気づかなかった潜在的なニーズや課題
だわった多彩な商品を、
スーパーなどの
のコンサルティング会社に現状調査と改
解決策を導きだし、
全員が納得のいくシ
量 販 店 や 外 食 産 業、加 工 食 品メー
「なかなか本
善提案を依頼しましたが、
ステム作りへと進めていきます。
カー、
ニチレイグループ会社などに販売
質を突いた提案が出てこなかった」
と
WSで日立グループ側リーダーを務め
するビジネスモデルを展開しています。
上中氏は振り返ります。そこでニチレイ
た日立F&Lの伊東 宏泰氏は、
「これま
フレッシュの業務に精通した株式会社
で当社はニチレイグループのITシステ
日立フーズ&ロジスティクスシステムズ
ム構築やアウトソーシングを主体に事業
ニチレイフレッシュは2013年4月から
(以下、
日立F&L)
に相談したところ、
「潜
を展開してきましたが、
今回は、
Exアプ
物流業務の最適化とローコスト化をめざ
在的かつ本質的な課題の抽出に効果
ローチでの、
より一歩踏み込んだ業務
す「物流改革プロジェクト」
を立ち上げる
的な手法として提案されたのが、
日立の
改革の提案を行いました」
と語ります。
とともに、
物流業務の起点となる
「受発
Exアプローチだったのです」
と上中氏
日立F&Lは事務局となった管理部業
注業務改善プロジェクト」
をスタートさせ
は続けます。
務グループとWS開催前に、
業務の全
受発注業務の効率化と
標準化が課題に
ました。プロジェクトリーダーを務めた管
理部 業務グループリーダーの上中 優
Exアプローチによって
本質的な課題を抽出
氏は「当社が扱う水産品・畜産品などの
日立が開発したExアプローチは、
シ
商品は個々に扱い方が異なるため、
商
ステム開発の超上流工程で、
ユーザー
品担当ごとに営業スタイルや受発注業
の「経験価値」を重視した検討・検証を
務の属人化が進んでいました。
また近
行う手法です。ステークホルダーが参加
年は原料中心の営業スタイルから加工
するワークショップ(以 下、WS)では
度の高い商品提案へとシフトが進んだ
「Exテーブル」
と呼ばれる検討素材を
ため、
これまで営業担当者がデリバリー
使い、
対象業務の俯瞰図に問題点や
体構造と問題点の仮説を大まかに整理
した上で、
「業務全体像の明確化」
「目
ふかん
9
はいたっく 2015.3
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ワークショップの様子
株式会社ニチレイフレッシュ
本
社 東京都中央区築地6-19-20 ニチレイ東銀座ビル
創
立 2005年1月5日
資 本 金 8,000百万円
従 業 員 数 723名
(2014年3月時点/連結)
事 業 内 容 水産事業、
畜産事業、
プロセスセンター事業、
水産加工品事業、
畜産加工品事業、
海外輸出入事業
的達成を阻害する業務上の問題点の
整理」
「問題を解決する本質的な課題
の設定/課題解決の方向性の検討」
「課題解決策の検討」を骨子とした計4
回のWSを実施しました。
変革に向けた
モチベーションを醸成
「今回はまず、
東日本支社水産部門
株式会社ニチレイフレッシュ
管理部 業務グループ
リーダー
株式会社ニチレイフレッシュ
管理部 業務グループ
チームリーダー
株式会社ニチレイフレッシュ
東日本支社 水産品グループ
リーダー代理
株式会社日立フーズ&
ロジスティクスシステムズ
ソリューション第一事業部 副事業部長
食品システム部 部長
マネジメントシステム部 部長
上中 優 氏
長久 保治 氏
前島 興伸 氏
伊東 宏泰 氏
ながひさ
の営業担当者、
その受発注オペレー
東日本支社 水産品グループリーダー
担当どうしが、
それぞれ必要とする情報
ションを担う業務サポート担当者がWS
代理の前島 興伸氏も、
「課題抽出に
を柔軟に取得できるよう業務移管を行っ
に参加しました。それぞれ個人的には
じっくり時間をかける手法に驚きました。
たり、
商品ごとにバラバラだった得意先
問題意識を持っていても、
一堂に集まっ
私自身はもっと早く議論を進めた方がい
へのデリバリー担当を一元化したりする
て議論するのは初めてですし、
外部的
いのではないかと焦りましたが、
結果的
など、
細かな改善策がすでに実現され
な立場のファシリテーターが発言を促す
にこの部分をしっかりやったことで根本
ています。上からの押しつけでなく、
皆
ので社内会議のように甘えや遠慮が出
的な課題が明らかになり、
現場の人間
が効率的に仕事ができる環境をみずか
てくることもありません。問題点や発言
がすべて納得した形で解決に向けた
ら創造しつつあるという意味で、
今回の
内容が上流の商品開発から下流の債
方向性を見出せる効果を肌で感じまし
問題抽出・整理は成功でした」
と笑顔
権管理まで、
すべてExテーブルで可視
た」
とExアプローチを高く評価します。
で語る長久氏。上中氏も
「今後は中長
化されるため、
“ここはどうやったら解決
できるだろう、
もしこれができればいいよ
取り組むべき
8つのテーマ設定に成功
期テーマへの対応と畜産部門や西日
本支社へのExアプローチの適用、
新し
ね”
と、
共有感やモチベーションが高ま
Exアプローチの適用により、
ニチレイ
い要件に合ったシステム構築などを日
り、
非常にいい形で議論が進みました」
フレッシュは受発注業務における根本
立F&Lに進めてもらう予定です。その
と話すのは、
プロジェクトのサブリーダー
的な課題を短期間で掘り起こし、
取り組
過程で物流業務の属人化を廃し、
標準
を務めた業務グループ チームリーダー
むべき8つのテーマ設定に成功。解決
化を進めていくことで、
業務のさらなる
の長久 保治氏です。WSは回を追うご
難易度で短期・中長期に仕分けした具
効率化とコスト低減、
競争力の強化を
とに議論が活発化し、
合計201件もの課
体的な業務改革プロジェクトをスタート
図っていくつもりです」
と力を込めます。
題を抽出。時には参加者みずからが
させました。
これからも日立はExアプローチの適
ファシリテーター役となって議論をリード
「営業担当が営業活動に専念できる
用により、
幅広い企業の業務改革を支
するなど、
「自分たちで業務を変えてい
環境が少しずつ整備されてきました。
ま
援し、
ステークホルダー全員の同意と納
かねば、
という意識が高まっていきまし
た、
これまで互いの情報管理に不干渉
得による付加価値の高いシステム構築
た」
と長久氏は付け加えます。
だった貿易部門と国内営業のサポート
を進めていきます。
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 エンタープライズソリューション営業統括本部
産業第一営業本部 生活産業システム営業部
TEL(03)5471-2172
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/design/field/solution/ex_approach_01/
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10
国立大学法人東北大学東北メディカル・メガバンク機構
http://www.megabank.tohoku.ac.jp/
住民約15万人のゲノム解析の基盤となる
スーパーコンピュータシステムの運用を開始
東日本大震災から4年が過ぎた今、
ジェクトとして構想されたのがToMMo
を担った本システムは、
「ゲノム情報解
被災地では地域医療の復興と個別化
なのです」
と木下氏は続けます。
析」
と
「バイオバンク」
という2つの役割
医 療・個 別 化 予 防の実 現をめざし、
ToMMoではトータル15万人規模と
をあわせ持ち、
1人あたり約3億本もの
スーパーコンピュータシステムなどを活
なる大規模なコホート調査など、
世界的
ゲノム断片化配列をもとにしたゲノム解
用した一大研究プロジェクトが始まって
にみても最先端の取り組みが展開され
析を高速に実現する一方、
多様なデー
います。その主体となるのが、
2012年に
ています。
タを安全に保管するバイオバンクの基
創設された国立大学法人東北大学東
「医療情報と遺伝情報を組み合わせ
盤ともなります。
北メディカル・メガバンク機構(以下、
たバイオバンクの構築が今までにない
性能面では16,480個の高性能CPU
ToMMo)です。
大きな特長です。短期的には住民の
コアを搭載したサーバ群により、
ゲノム分
方々の健康調査を通じて地域の保健・
野に特化したスーパーコンピュータシス
医療の向上につなげ、
長期的には同意
テムとしては国 内トップクラスとなる
をいただいた方々を対象として実施し
401TFLOPS※2の総合理論演算性能を
ToMMoの設立目的を東北大学 教
たゲノム情報の解析結果と、
生活習慣・
実現。1検体あたりのディスク使用量が
授 博士(理学)の木下 賢吾氏は「医療
環境のアンケート調査結果を組み合わ
約1TBという膨大なデータを格納できる
をさらに発展するためには、
一人ひとりの
せ、
健康状態にどのような影響を与えて
よう、
12.3PB※3の大容量ストレージを備
遺伝情報をデータ解析などによって研究
いるかを調べるなど、
一人ひとりの体質
え、
最大50PBまで拡張可能です。
し、
それぞれの体質に合わせた予防や
に合わせて疾病の予防や治療を研究
本システムでは、
コホート調査に参加
治療を提供することが必要です。その
するための基盤作りをめざしています」
ためには、
長期間にわたって住民の方々
と語るのは、東北大学 教授 博士(理
そ
の健康調査を行うコホート調査※1と、
学)でToMMo ゲノム解析部門 バイオ
の過程で住民の方々からお預かりした
メディカル情報解析分野の長﨑 正朗
生体試料・生体情報などを厳格に保管
氏です。
して研究に生かすバイオバンクという
※1多くの人々を対象にして、
長期間にわたって健康追跡調査を
行うことで、体質や生活習慣、
環境と疾病の関係性を明らか
にする調査
被災地の復興に向けた
ToMMoプロジェクト
仕組みが必要となります」
と説明します。
さらに「東日本大震災の復興事業と
いう観点では、
今後起こる可能性のある
健康被害の調査も含めて、
最先端医療
11
ゲノム情報解析とバイオバンクの
役割をあわせ持つシステム
の提供による地域医療の支援、
医療系
これらの目 標 を 達 成 す るた め、
の人材育成、
医療情報のデジタル化と
ToMMoは2014年7月からスーパーコ
災害に強い地域共有型のシステム構築
ンピュータシステム
「大規模ゲノムコホー
などが必要です。これらの要件を同時
ト解析システム」
(以下、
本システム)の
に満たし、
被災地の復興につながるプロ
本格運用を開始しました。日立が構築
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住民から提供されるゲノム情報を安全に保管する日立の
ユニファイドストレージ
「Hitachi Unified Storage 110」
国立大学法人
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
所 在 地 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
創
立 2012年2月1日
バイオバンク関係事業
業 務 内 容 被災地の医療支援、
人材育成事業
した住民から提供される血液などの生
体試料からゲノム情報を採取し、十数
台の次世代シークエンサー※4を用いて
ゲノム配列データを取得。これをもと
に大規模なゲノム配列の解析に取り
組んでいます。そこで重要な役割を果
たしているのが、一部のストレージに採
用された日立のユニファイドストレージ
ユニファイド
ストレージ
国立大学法人東北大学大学院 情報科学研究科
応用情報科学専攻 生命情報システム科学分野
教授 博士
(理学)
国立大学法人東北大学
東北メディカル・メガバンク機構
ゲノム解析部門 バイオメディカル情報解析分野
教授 博士
(理学)
木下 賢吾 氏
長
正朗 氏
「Hitachi Unified Storage 110」
者などによる個人の特定が不可能なよ
室の温度や湿度を監視し、
状況に応じ
「住民の方々からお預かりした血液な
うに匿名化されてから本システムに格
て不要な空調機を停止しています。
さら
どから得られるゲノム情報は、
絶対に
納されます。本システムへのアクセスも、
に、不必要なサーバの電源ON/OFF
失ってはならない最重要のデータです。
生体認証を含めた複数の認証システム
を制御する工夫もこらされており、
システ
そのデータを受け入れ、
さらに1次解析
で制御され、
厳格なセキュリティのもと保
ム全体の消費電力低減に大きく寄与し
処理された後もデータを格納するため
管・運用しています」
と木下氏は説明し
ています。
のストレージにも最大級の信頼性と安定
ます。
「本システムは、
セキュリティレベル
性が必要です。本システムのプロトタイ
や目的に応じて4ユニットに分けて構成
プとなるミニスーパーコンピュータシステ
しており、
OSやドライバのアップデートに
ムでは1年間にわたって同じHUS110を
際しても、
まずは検証環境として利用で
ToMMoは今後も、
本システムを活用
活用し、
トラブルなく運用できた実績があ
きる区画で検証を行ってから、
本番環
したゲノム解析などにより、
被災地におけ
るため、
われわれとしても大きな安心材
境へ移行できるので、
システム全体の安
る地域住民の健康的な生活を支援し、
料となっています」
と長﨑氏は語ります。
定稼働やセキュリティ要件がしっかりと
東北地方における個別化医療と予防の
※2 TFLOPS:浮動小数点演算を1秒間に1兆回実行する能力
※3 PB: 約1,000兆バイト
※4 無作為に切断したDNA断片の塩基配列を同時並行的に
読み取れるシステム
担保できます」
と長﨑氏は語ります。
実現に向けた研究開発を通じ、
地域全
本システムが稼働する電算室では、
体の復興事業を力強く推進していきま
日立の空調環境コンサルティングサービ
す。そして日立も、
長年にわたって培って
(以下、HUS110)です。
最先端の研究活動を通じ、
地域全体の復興事業を力強く推進
エアアシスト
究極の個人情報を守る
「高セキュリティ」環境の構築
ス「AirAssist 」によるIT機 器と空 調
きたスーパーコンピューティング技術を結
機器の適切なレイアウト設計が行われ
集し、
最先端クラスの技術と環境に配慮
「住民の方々から提供いただくゲノム
ています。
また株式会社日立システムズ
したシステムの提供を通して、
幅広い科
などの情報は、
研究者やシステム運用
の「省電力ソリューション」によって電算
学技術の発展に寄与していきます。
®
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
http://www.hitachi.co.jp/pchannel-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/storage/
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ソリュー ション・サ ー ビ ス・プ ロ ダクト
NFC対応スマートフォンで電子マネーやポイントサービスを実現する
「日立モバイルNFCサービス」
「日立モバイルNFCサービス」
は、
世界標準規格となったNFC※1を基盤に、
サービス事業者や企業などが、
NFC対応ス
マートフォンを利用した電子決済、
認証、
クーポンなどのサービス機能をネットワーク経由で安全に追加・利用できる環
境を実現します。
※1 Near Field Communication
対象ユーザー
新たに電子マネーやポイントサービスを開始するサービス事業者。
ID情報を活用したサービスを提供する国内外の企業、公共機関などのお客さま。
特 長
ID情報を追加・利用できるシステムをクラウドサービスで提供。
日立が培った暗号化技術や認証技術を生かして安全に実現。
いまモバイル関連技術で世界的に注
り、
近年はスマートフォンへの搭載が急
サービスの提 供に必 要なID情 報を
目を集めているのが「NFC」です。NFC
速に増加しています。
NFC対応スマートフォンにセキュアに追
は国 内でSuicaやEdyなどの電 子マ
加・利用できる環境を提供。新規に電
NFC対応サービスの
容易な導入・運用を実現
ネー・決済手段として知られる
「FeliCa」
子マネーやポイントサービスを開始する
や、
海外の交通カードなどで普及してい
サービス事業者、ID情報を活用した
る「Type A」
「Type B」
と互換性のあ
日立は、
長年にわたる各種サービス
サービスを提供する国内外の企業・公
る近距離無線通信技術の国際標準規
事業者向けのICカードシステム構築・
共機関のお客さまなどが、
NFC対応ス
格です。NFCを搭 載した端 末をリー
運用などで培った業務ノウハウやセキュ
マートフォンを電子マネーやポイントカー
ダーにかざすだけで容易にデータ通信
リティ技術をベースに、
「日立モバイル
ド、
従業員証や学生証などに利用できる
を行うことができるため、
さまざまな分野
NFCサービス」の提供を開始します。
システムを容易に導入・運用することが
で新たなサービス創出が期待されてお
日立モバイルNFCサービスは、
各種
できます。
サービス利用者
NFC対応スマートフォン
セキュア
領域
インターネット
ID情報の追加
ID情報
日立
モバイル共通
アプリ
Webサイト
UICCなど
ID情報の認証
実店舗
ID情報
13
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ID情報の発行管理
オンラインでの
読み取り
NFC通信
図1「日立モバイルNFCサービス」の概要
サービス
事業者
ID情報の利用
ID情報
ID情報
日立
モバイルNFC
サービス
リアルでの
読み取り
特長1
ID情報を安全に
追加・利用できます
スマートフォン内のUICC※2などのセ
金融サービス
電子マネーサービス
電子
マネー
認証
キュア領域に、
会員番号などの本人認
証情報、
電子マネー情報、
ポイント情報
などのID情報をインターネット経由で追
ネットショッピングや
店舗での
電子マネー決済
●
●
認証情報の追加
ネットバンクへの
ログイン
●
加・利用できるシステムを提供します。
こ
●
電子マネーの
チャージ
れによりサービス事業者は、
専用カード
媒体の発行コスト削減や、
スマートフォン
チケットサービス
医療サービス
の特性を生かした集客サービスを容易
に実現することができます。
電子
チケット
診察券
お薬
手帳
ID情報を安全に利用するためには、
不正なアプリケーションソフトウェアへの
対策や、
サービス事業者のバックエンド
母子
手帳
コンサート会場など
での電子チケットの
認証・利用
●
●
電子チケットの追加
システムとの通信における安全性確保、
●
診察券、母子手帳、
お薬手帳の追加
●
病院、
薬局などでの
認証・利用
なりすまし防止などの対策を講じる必要
図2「日立モバイルNFCサービス」の主な利用シーン
があります。これらに対し日立は、
これま
で銀行向けなどのICカードシステムで
ションソフトウェア「モバイル共通アプリ」
たコンサルティングから、
バックエンドシス
培った暗号化技術と認証技術などによ
の提供により、
電子マネーやポイントサー
テムとの連携などのシステム構築までを
り、
高い安全性を確保しています。
ビスなどのシステムを利用する際に必要
トータルに支援。ワンストップで付加価値
※2 Universal Integrated Circuit Card:スマートフォンな
どに挿入されているICカードで、携帯電話の加入者識
別番号などが記憶されている
となるスマートフォン向けアプリケーション
の高いサービスを提供します。
容易な導入・運用を
実現します
OS※3 バージョンアップなどに対応した検
これからも日立は、
日立モバイルNFC
証作業を行う必要がなくなり、
容易な導
サービスの強化とパートナー企業との連
入・運用を実現します。
携を図りながら、
サービス事業者による、
特長2
日立モバイルNFCサービスは、
クラウ
ドサービスとして提供するため、
短期間
でのシステム導入が可能です。オンプレ
ミス(自社内設置・運用)のシステムを希
ソフトウェアの開発や、
スマートフォンの
※3 Operating System
特長3
NFCの利用情報やGPS※4 情報などを
ワンストップで
サービスを提供します
組み合わせたビッグデータ分析と、
分析
結果に基づくクーポンの発行といった
望されるお客さまにはパッケージソフト
これまで日立がICカード事業で培っ
O2O※5 サービスなどの提供を通じ、
エン
ウェアとしても提供し、
短期間のシステム
た高度なセキュリティ技術や、
多数の業
ドユーザーとの新たな関係作りをトータ
構築を支援します。
種向けシステム構築の実績に基づき、
ルに支援していきます。
また、
日立モバイルNFCサービスと連
NFCを活用した新サービスを検討する
※4 Global Positioning System
※5 Online to Offline
携するスマートフォン向けのアプリケー
サービス事業者に対して、
導入に向け
お問い合わせ先
(株)日立製作所 サービスプロデュース統括本部
http://www.hitachi.co.jp/secureplaza-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/Secureplaza/sec_prod/mobile_nfc/
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ソリュー ション・サ ー ビ ス・プ ロ ダクト
企業へのHadoop導入をトータルに支援する
「かんたんHadoopソリューション」
HA8000シリーズ
HA8000-bd/BD10
対象ユーザー
ハドゥープ
企業システムのコア業務へのHadoopの利活用を実現したいお客さま。
Hadoopシステムで複数部門のデータを共有し、
データ利活用したいお客さま。
特 長
Hadoop対応を強化したHA8000-bd/BD10 X3モデルを提供。
Cloudera Enterpriseの導入から日立製サーバへの構築・運用までをトータルにサポート。
業務データやログ情報などを活用し、
X3モデル」
を新たに製品化し、
Hadoop
イムリーなデータ活用を支援します。 新たなビジネスチャンスにつなげるビッグ
システムに関するサポートサービスを一
一方、
インメモリー処理やストリーム
データ利活用への取り組みが本格化す
段と強 化。ハ ードウェアも含 め た
処理といったストレージ/メモリー容量
る一方で、
マーケティングや営業などの
Hadoopシステムの検証から導入、
運用
が必要な業務にはラックマウント型の日
業務でも、
現場で発生するデータを効
までを高信頼かつワンストップに支援し
立アドバンストサーバ「HA8000シリー
率的に分析・活用したいといったニーズ
ていきます。
ズ」がお勧めです(図1)。また、
最新の
商用ディストリビューションであるオープ
が高まっています。このため並列分散
Hadoopシステム向けに性能を強化した
「HA8000-bd/BD10 X3モデル」
ンソフトウェア分散処理基盤「Cloudera
コシステムとしても、
従来の分散ファイル
HA8000-bd/BD10 X3 モデルは、
データ処理を同一のHadoopシステム
システムや並列バッチ処理といった使い
バッチ 処 理 やDWHオフロードなど、
上で実行できるようになり、
より効率的か
方から、
SQLによるアドホッククエリー、
イ
Hadoopシステムを低コストでスモールス
つ柔軟なHadoopシステムの利用を可
ンメモリー処理による高速化、
機械学習
タートできるスケールアウト性に優れたモ
能とします。
への適用など、
より高度なエンタープライ
デルとして開発しました。ベースユニット
ズ活用への進化が始まっています。
あたり従来の2倍※1となる最大160コア
※1 インテル® Xeon® プロセッサーE3-1220L v2を搭載し
た2014年6月発売の「HA8000-bd/BD10 X2」
と、
イン
テル® Xeon® プロセッサーE3-1240L v3を搭載した新
製品の
「HA8000-bd/BD10 X3」との比較
日立では、
企業向けHadoopプラット
を搭載可能とし、
メモリー容量も従来の
フォームとして、
高集積・省電力のエント
2倍※1となる最大32GBに拡張。バッチ
リーブレードサーバ「HA8000-bd/BD10
処理や機械学習などを高速化し、
よりタ
処理を大きな特長とするオープンソース
ソフトウェアのHadoopに注目が集まりエ
Enterprise」に対応したことで、
複数の
幅広い用途に向けた
「かんたんHadoopソリューション」
日立は、
Webアクセスログ分析、
商品
低コストでスモールスタートしたいときは
スケールアウト性に優れるHA8000-bdを適用
ストレージ/メモリー容量が必要なときは
拡張性・汎用性に優れるHA8000を適用
レコメンド分析、
バッチ高速化など、
お客
さまのさまざまな業務用途に合わせた
Hadoop関連ソフトウェアをサーバにプ
レインストールしてお届けする
「かんたん
HA8000-bd/BD10
高集積/ 5U40ブレード 省電力/運用時約37W*1
*1 インテル® Xeon® プロセッサー E3-1240Lv3搭載の1スロットブレー
ド40台をベースユニットに搭載した場合の1台あたりの消費電力
バッチ処理 DWHオフロード
適用領域・
総データ量が小さい分散処理
用途
検証用サーバ
HA8000シリーズ
メモリー容量/最大2,048GB HDD容量*2/最大50.4TB
*2 搭載可能なディスク容量の合計です
インメモリー処理 ストリーム処理
適用領域・
リアルタイム処理 機械学習
用途
データ蓄積基盤 検索エンジン
図1 システム要件によるサーバの選択が可能
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Hadoopソリューション」を提供していま
す。
また、
お客さまが用意したアプリケー
ションを搭載してオリジナルのHadoopシ
ステムをすぐに構築できる「かんたん
Hadoop導入サービス」の提供も開始し
ました(図2)
。
Hadoopシステムの安定稼働を
支援するサービスメニューを強化
「Hadoopを導入したいがオープンソー
かんたんHadoop導入サービス
お客さまの要望に
応じたHadoop
システムを提供
Cloudera Enterprise
HA8000シリーズ
HA8000-bd/BD10
スなので不安」
「サポートがほしい」
とい
ユーザー
アプリケーション
うご要望に対し、
コミュニティ版から商用
かんたんHadoopソリューション for ログ解析
ディストリビューション版までサービスメ
ニューをご用意。Hadoopを企業システ
ムのコア業務などに適用するための設
Webアクセス
分析や商品
レコメンド分析基盤
HA8000-bd/BD10
計・構築支援から保守・運用サービスま
でをHadoopに関する豊富なナレッジと
ノウハウを活用してサポートします。
■Hadoop検証技術支援サービス
HA8000-bd/BD10 を適用した Hadoop
QlikView
かんたんHadoopソリューション for COBOL基幹データ活用
COBOLデータを
解析し、
新たな
ビジネスを創出
HA8000-bd/BD10
COBOL
基幹データ
システム検証時に迅速な環境構築と安
心の技術支援で、Hadoop 検証の早期
開始が可能となります。
■かんたんHadoop導入サービス
Hadoopの構成検討支援やサーバ
かんたんHadoopソリューション for バッチ処理
長時間化した
バッチ処理を
切り出し性能改善
Cloudera Enterprise
HA8000-bd/BD10
へのソフトウェアのインストールおよび各
種設定を、
出荷前に実施するサービス
図2 かんたんHadoopソリューションのラインアップ
です。ソフトウェアのインストールや個別
に行い、
お客さまシステムの早期回復を
導入。
また、
マーチャンダイジング支援を
設 定 などをHA8000-bd/BD10 や
支援します。
行うSIer企業では、
お客さま向けレコメ
HA8000シリーズに行います。サーバ台
数が多くなるHadoop環境の構築に必
ンドクーポンサービスのシステムに「かん
Hadoop導入で
豊富な実績を持つ日立
たんHadoopソリューション」が導入さ
要な作業を工場で実施するため、
導入
れ、
人間の勘を排除したブレの少ないレ
の手間を軽減できます。
日立はサーバ10台から数千台規模
コメンドを実現しました。
また、
システムの問い合わせや安定
の幅広い領域で、
多数の国内企業へ
今後も日立は、
「かんたんHadoopソ
稼働を支援する「日立サポート360」で
Hadoopシステムを導入した実績があり
リューション」
と関連サービスの継続的
は、
Cloudera Enterpriseに関する問い
ます。事例としては、
Hadoopによる大規
な強化によって、
幅広い企業のHadoop
合わせや障害などにワンストップで対応。
模なログ解析を行うため、1,000ノード
導入をトータルに支援していきます。
不具合や問題点の切り分けなどを迅速
超、
総容量1PBのログ解析システムを
お問い合わせ先
HCAセンタ
0120-2580-12
利用時間 9:00∼12:00、
13:00∼17:00
(土・日・祝日を除く)
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/ha8000-bd/
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Topics
「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」が
日本経済新聞社と日刊工業新聞社主催の賞をダブル受賞
日立のエンタープライズディスクアレイ
バーチャル
ストレージ
システム
「Hitachi Virtual Storage
プラットフォーム
「十大新製品賞 本賞」
(日刊工業新聞
この栄誉を大きな励みとして、これから
も日立はVSP G1000をはじめとする、デー
社主催)
も受賞しました(写真下)
。
Platform G1000」
(以下、VSP G1000)
※4
さらに、
Storage Performance Council
タ利活用による新たなビジネス価値の創
が、2014 年において、日本を代表する
が実 施 するベンチマークテストSPC
出に貢献するITプラットフォーム製品群
優秀な製品に贈られる賞をダブルで受
Benchmark-1™において、日立独自の
を継続的に強化し、提供していきます。
アクセラレーテッド
賞しました。
フラッシュモジュール「Hitachi Accelerated
フラッシュ
VSP G1000は、金融機関や通信分
Flash」を組み合わせた構成で、データ
野も含めた社会インフラにおいて、基幹
入出力処理速度で世界最高性能を達
業務システムを支えるエンタープライズ
成しました※5。
※1 米国特許第8,943,286号 取得済み
※2 米国特許第8,904,133号 取得済み
※3 従来製品である「Hitachi Virtual Storage Platform」と
の比較
※4 ストレージベンチマークの定義や標準化、促進を目的として、
主要ストレージベンダーによって設立された非営利団体
※5 2015年2月20日時点
向けストレージ製品の最新モデルです。
VSP G1000では、新たに開発した先
進的なストレージ仮想化技術「global
storage virtualization」により、高信頼
なシステム二重化環境の実現※1と無停
止でのシステム移行による装置入れ替
えを可能※2とし、24 時間 365日のサービ
ス提供を支援。また、従来比※3で約 3
倍となる高いデータアクセス性能も実現
しています。
これらの特長が高く評価され、その
年で特に優れた新製品・新サービスを
表彰する
「2014年日経優秀製品・サー
ビス賞 優秀賞 日経産業新聞賞」
(日本
経済新聞社主催)
を受賞(写真上)
。ま
た、その年に開発・実用化された新製
品の中から、モノづくり産業の発展や日
本の国際競争力強化に役立つ十数点
の製品が選出される第57回(2014年)
お問い合わせ先
HCAセンタ
0120-2580-12
利用時間 9:00∼12:00、
13:00∼17:00
(土・日・祝日を除く)
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■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/storage/
ニュースリリースの一覧はこちらからご覧いただけます
http://www.hitachi.co.jp/products/it/portal/news/
2015/1/11 ∼ 2015/2/10の中から
Microsoft Azureと連携した
「クラウド間接続サービス for Microsoft Azure」を提供開始
(2015/1/15発表)
日立システムズパワーサービス、
日立システムズ、
日立、
東京電力の4社がエネルギー業界向けクラウドサービスの
事業化に向けた業務提携に関する基本合意書を締結
多様化するお客さまニーズに対応するフェデレーテッド
クラウド環境を実現
電 気 事 業 者 等 エネルギー 業 界 向けクラウドサービス
イーパワー クラウド
「ePower Cloud」の事業化に向けた業務提携に合意
(2015/1/19発表)
国立極地研究所において、
人工衛星や南極域・北極域からの観測データを解析する
「極域科学コンピューターシステム」が稼働開始
従来システム比で、解析時間を約 4 分の1に短縮し、解析
精度を約 8 倍に向上
(2015/1/26発表)
三井住友信託銀行の
外国為替オンライン取引システムを更改し、
稼働開始
日立のデータセンターを活用したアウトソーシングサービス
として提供
(2015/1/27発表)
中国における情報・通信システム分野のパートナー企業向け
体験型ショールーム「日立北工大先進技術体験センター」を開設
先進技術を活用したソリューションを総合的に紹介
(2015/1/29発表)
Information
GSMA. Mobile World Congress 2015に出展しました
このたび、
日立グループはスペイン バルセロナで
●開催概要
開催されたGSMA. Mobile World Congress
MWC 2015(GSMA. Mobile World Congress 2015)
2015にテレコム向けの製品・ソリューションを出展
会期:2015年3月2日(月)∼ 5日(木)
主催:一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)
場所:スペイン バルセロナ
いたしました。
今後も日立グループは国内だけでなく、今回のスペ
イン バルセロナをはじめとする海外各地での展示
会に積極的に出展していきます。
参加日立グループ会社:日立製作所、Hitachi Data Systems Corporation、
Hitachi Communication Technologies America
出展製品:Traffic Management Solutions(TMS)
Virtualized Evolved Packet Core(VEPC)ソリューション など
● 本誌記載の他社登録商標
●本誌記載の内容について
※ Microsoft Azureは、
米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※ Amazon Web Servicesは、
米国その他の諸国における、
Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
※ インテル、
Intel、
Intel Xeonは、
アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
※ QlikViewは、
QlikTech International AB.の登録商標です。
※ Cloudera、
Cloudera Enterpriseは、
Clouderaの米国およびその他の国における登録商標です。
※ Hadoopは、
Apacheソフトウェア財団
(ASF)
の登録商標または商標です。
※ その他、
本誌記載の会社名、
製品名は、
それぞれの会社の商標または登録商標です。
社外からの寄稿や発言は、
必ずしも当社の見解を示しているわけではありません。
画面表示をはじめ、製品仕様は改良のため変更することがあります。
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道 ∼Street∼
システィーナ礼拝堂
(バチカン市国)
幻想的な美しさを湛えた螺旋階段。段差は低
くスロープのようにゆるやかな階段だが、上り
と下りが別構造の珍しい造り。これは天に昇る
道なのか、地に降りていく道なのか、一瞬そん
な気持ちにとらわれる。ダブルスパイラルとも
呼ばれるこの青銅製の螺旋階段は、バチカン
鉄道駅なども手がけた建築家のジュゼッペ・
ふかん
モーモが設計し、1932年に完成した。俯瞰で
見ると吸い込まれてしまいそうな神秘的な空
間。その雰囲気は青銅の独特なトーンが一因
かもしれない。バチカン市国のシスティーナ礼
拝堂にありながら同時に世界最大級の美の宝
庫、バチカン美術館の一部として見学コース
にも含まれている。
写真家
富井 義夫 Photographer・Tomii Yoshio
■ 公式フォトブログ「フロム」随時更新中
http://ameblo.jp/tomiiyoshio/
表紙写真「壁紙プレゼント」
「はいたっく誌情報提供サイト」にて表紙
の写真を壁紙としてプレゼントしています。
詳しくは目次のページをご覧ください。
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