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豊橋市産業戦略プラン(PDF/976KB)

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豊橋市産業戦略プラン(PDF/976KB)
豊橋市産業戦略プラン
平成23年3月
豊橋市
目
次
1.プラン策定にあたって
(1)プランの趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(2)プランの位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(3)計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2.豊橋市の産業を取り巻く現状と課題
(1)国や愛知県の動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
(2)本市産業の現状-バランスのとれた産業構造・・・・・・ 4
(3)各産業分野の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(4)産業振興プラン(平成 18 年度~22 年度)の取組み状況 ・・10
(5)行政施策に対する事業者のニーズと課題・・・・・・・・13
(6)各産業分野の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(7)産業振興の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
3.産業戦略の基本方向
(1)基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(2)産業戦略の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(3)5つの戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
4.戦略プラン
(1)農工商連携戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
(2)プロモーション戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・28
(3)産業集積戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
(4)産業サポート戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
(5)雇用・人材育成戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・48
5.戦略プラン施策体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
6.プランの推進に向けて
(1)プラン推進に向けての考え方・・・・・・・・・・・・・56
(2)プランの進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・56
1.プラン策定にあたって
(1)プランの趣旨
本市は平成 19 年(2007 年)3 月に「豊橋市産業振興プラン」を策定し、農業、工業、
商業といった分野ごとの個別プログラムとともに分野をまたぐ連携プログラム等を推進
し産業振興に努めてまいりました。しかしながら、同プランは平成 22 年度末をもって
計画期間が終了となります。また、同年度末にはその上位計画であった「第 4 次豊橋市
総合計画」が終了し、翌 23 年度からは、新たなまちづくりの目標と政策体系による「第
5 次豊橋市総合計画」がスタートすることになります。
この間、平成 20 年(2008 年)の世界同時不況をきっかけに、わが国では雇用・所得
環境の悪化が進みましたが、現在は世界経済の回復などにより最悪期は脱し、持ち直し
の動きが進んでいます。しかしながら、物価については需要の低迷等からデフレ状況に
あり、海外輸出については為替レートの変動による影響を受けるなど厳しい社会経済状
況が続く中で、本市産業においても大変厳しい状況に置かれています。
このような状況の中、本市産業の特色である農・工・商のバランスのとれた産業構造
を活かしながら、産業の持続的発展を図ることにより、まちづくりに求められている活
力の創出を進めることが必要です。
この「豊橋市産業戦略プラン」は、
「豊橋市産業振興プラン」に代わるものとして、農
業・工業・商業及びサービス業等すべての産業を更に持続・発展させるべく、本市産業
政策の基本的考え方と戦略を明らかにし、それに基づく取組みの計画的かつ着実な推進
を図るために策定するものです。
(2)プランの位置づけ
本プランは、
「第 5 次豊橋市総合計画」の「基本構想」に掲げる「活力と魅力にあふれ
るまちづくり」の推進を担う行動計画として位置づけるものです。また、社会経済の状
況の変化に対応するべく、農業・工業・商業といった分野を横断するプログラムをはじ
めとし、各分野にわたる産業振興の実行方策を戦略として整理し構成した実践プランで
す。
(3)計画期間
本プランは、
「第 5 次豊橋市総合計画」の「基本計画」と合わせ、計画期間を平成 23
年度(2011 年度)から平成 27 年度(2015 年度)までの 5 年間とします。
1
2.豊橋市の産業を取り巻く現状と課題
(1)国や愛知県の動向
①国の動向
<新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~>
日本経済の閉そく状況を打破し、元気な日本を復活させるべく当戦略が平成 22 年(2010
年)6 月に閣議決定されました。
「強い経済」
「強い財政」
「強い社会保障」の実現に向けた
戦略です。具体的には、
「グリーン・イノベーション」
「ライフ・イノベーション」
「アジア
経済戦略」
「観光・地域」
「科学・技術・情報通信」
「雇用・人材」
「金融」の 7 つの戦略を
実施することについて明示しています。
さらに、当戦略に掲げる施策について、2010 年の具体的な成果、2011 年における成果
及び実現にあたっての課題の整理など基本的な考え方を示した「新成長戦略実現 2011」が
平成 23 年(2011 年)1 月に閣議決定されました。
<産業構造ビジョン 2010>
上記の「新成長戦略」の実現に向けては産業の発展・成長が不可欠であることから、経
済産業省が平成 22 年(2010 年)6 月にとりまとめました。具体的には、戦略分野として
「インフラ関連/システム輸出(原子力、水、鉄道等)
」
「環境・エネルギー課題解決産業
(スマートグリッド、次世代自動車等)
」
「文化産業(ファッション、コンテンツ、食、観光
等)
」
「医療・介護・健康・子育てサービス」
「先端分野(ロボット、宇宙等)
」の5つの分
野を強化することを位置づけています。
<食料・農業・農村基本計画>
農業・農村振興を図るため、当計画が平成 22 年(2010 年)3月に策定されました。農
業所得の大幅な減少、担い手不足の深刻化、非効率な農地利用、農山漁村の活力の低下と
いった厳しい状況に直面し、食料自給率の向上が課題となっている中、
「食料の安定供給の
確保」
「農業の持続的発展」
「農村の振興」などに関係する施策を位置づけています。
<観光に関する諸施策>
観光振興については、平成 19 年(2007 年)1 月に観光立国推進基本法が施行され、同
年 6 月には観光立国推進基本計画が閣議決定されました。これらの動きにより、観光は 21
世紀における日本の重要な政策の柱として初めて明確に位置づけられました。さらに、専
門の省庁として観光庁が平成 20 年(2008 年)10 月に発足し、わが国の「観光立国」の推
進体制の強化を図っています。
2
②愛知県の動向
<愛知県産業労働計画(仮称)>
産業労働分野における産業振興施策と労働施策の総合的かつ戦略的な推進を図ることを
目的として平成 22 年度(2010 年度)末に策定される予定です。この計画では、施策の展
開方向として「中小企業力の強化」
「産業の多様性の促進」
「グローバル展開への対応」
「就
労促進に向けた人材対策」
「生き生きと働ける環境づくり」の 5 つを位置づける計画案が
示されています。
<愛知県食と緑の基本計画>
愛知県の条例に基づく食と緑が支える豊かな暮らしづくりに関する目標及び施策の方針
を定めた基本的な計画であり、平成 22 年度(2010 年度)中に策定される予定です。基本
計画が目指す姿として、
「安全で良質な農林水産物の生産と供給の確保」
、
「県産農林水産物
の適切な消費と利用の促進」
、
「自然災害から守られ、緑と水に恵まれた生活環境の確保」
が、農業産出額については、平成 27 年度(2015 年度)に向けて 3,500 億円を目指す計画
案が示されています。
<愛知県観光振興基本計画>
魅力ある観光地の形成と観光人材の育成、戦略的な情報発信を進めることを目指して平
成 22 年(2010 年)3 月に策定されました。この計画では、愛知県が総合的かつ計画的に
講ずべき施策として「
『産業としての観光』の推進」
「観光による地域の活性化」
「
『おもて
なし愛知』の実現」
「地域別観光振興の方向」の 4 つの施策を位置づけています。
3
(2)本市産業の現状-バランスのとれた産業構造
本市の農業(平成 18 年農業産出額 474 億円、全国6位)
、工業(平成 21 年製造品出荷
額等1兆 903 億円)
、商業(平成 19 年商品販売額1兆 2,424 億円)は、それぞれ全国有数、
あるいは県内有数の数値を示しており、長期にわたりバランスのとれた産業構造を保持し
続けています。このことは、産業自体の活力とともに、にぎわいの創出や雇用の維持にも
つながり、都市の持続的な発展、住みやすさに影響すると考えられます。
(3)各産業分野の現状
①農業
○本市の農業産出額は、市町村合併の影響で順位の変動はあったものの、常に全国 10 位
以内に位置しています。
○本市の農業産出額は減少していますが、野菜、果実、畜産、花きなどの全国的な産地と
なっています。
■全国市町村別農業産出額
( 単 位 :億 円 )
平 成 1 5年
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
豊橋市
北海道
別海町
愛知県
渥美町
愛知県
田原市
宮崎県
都城市
熊本県
熊本市
北海道
帯広市
静岡県
浜松市
静岡県
静岡市
宮崎県
西都市
平 成 1 6年
496
4 43
3 87
3 35
3 29
2 78
2 76
2 66
2 49
2 39
豊橋市
北海道
別海町
愛知県
渥美町
愛知県
田原市
宮崎県
都城市
群馬県
前橋市
北海道
帯広市
青森県
弘前市
熊本県
熊本市
静岡県
浜松市
平 成 1 7年
愛知県
田原市
新潟県
新潟市
茨城県
鉾田市
静岡県
浜松市
514
4 47
4 04
3 56
3 36
豊橋市
北海道
別海町
千葉県
旭市
宮崎県
都城市
鹿児島県
曽於市
福岡県
久留米市
3 19
2 82
2 74
2 55
2 55
平 成 1 8年
7 79
6 95
5 33
5 24
495
4 49
4 12
3 54
3 45
3 39
愛知県
田原市
宮崎県
都城市
新潟県
新潟市
静岡県
浜松市
茨城県
鉾田市
豊橋市
鹿児島県
鹿屋市
北海道
別海町
千葉県
旭市
青森県
弘前市
資料:生産農業所得統計
■市内の農業産出額内訳
米
平成14年
平成15年
平成16年
平成17年
平成18年
235
306
244
232
233
麦類
2
3
2
1
1
雑穀
豆類
いも類
23
22
17
16
17
野菜
果実
2,792
2,515
2,743
2,481
2,262
248
187
198
172
201
資料:生産農業所得統計
4
花き
408
387
365
371
458
畜産
その他
総計
1,560
1,415
1,447
1,553
1,476
116
125
119
126
90
5,384
4,960
5,135
4,952
4,738
7 24
6 98
6 55
5 40
5 39
474
4 49
4 27
4 18
3 84
②工業
○製造品出荷額等が 33 年連続して全国第1位を誇る愛知県内において、本市は常に 10 位
以内に位置しています。
○産業分類別で製造品出荷額等の構成比をみると、輸送用機械が 31.1%と特に多いものの、
他都市と比較すると低く、プラスチック製品、食料品、鉄鋼業、電気機械器具などの比
率が相対的に高く、製造業においても本市はバランスがとれた構造であると言えます。
■県内市町村別製造品出荷額等
(単位:百万円)
平成15年
1位
豊田市
2位
名古屋市
3位
平成16年
9,435,711
豊田市
9,756,146
平成17年
平成18年
11,037,871
豊田市
豊田市
平成19年
12,594,906
豊田市
13,242,786
平成20年
豊田市
13,053,994
平成21年
豊田市
9,107,267
3,453,970 名古屋市
3,495,193 名古屋市
3,694,611 名古屋市
3,877,983 名古屋市
4,287,154 名古屋市
4,120,802 名古屋市
3,167,885
田原市
1,874,527
田原市
1,999,291
田原市
2,002,948
田原市
2,355,181
田原市
2,717,042
田原市
2,305,343
刈谷市
1,373,066
4位
刈谷市
1,384,056
安城市
1,368,304
刈谷市
1,519,216
刈谷市
1,717,657
安城市
1,822,102
岡崎市
1,822,608
田原市
1,276,551
5位
幸田町
1,263,806
幸田町
1,353,838
安城市
1,434,314
安城市
1,658,089
岡崎市
1,818,507
刈谷市
1,778,663
岡崎市
1,264,762
6位
安城市
1,262,310
刈谷市
1,348,818
幸田町
1,410,738
岡崎市
1,542,006
刈谷市
1,767,939
東海市
1,700,751
安城市
1,259,477
7位
岡崎市
1,221,553
岡崎市
1,279,269
岡崎市
1,321,583
幸田町
1,462,913
幸田町
1,596,509
安城市
1,632,699
幸田町
1,136,908
8位
西尾市
1,079,506
豊橋市
1,143,957
東海市
1,268,540
東海市
1,367,135
東海市
1,481,220
豊橋市
1,426,093
小牧市
1,106,392
9位
小牧市
1,061,563
小牧市
1,094,772
豊橋市
1,173,899
豊橋市
1,228,011
豊橋市
1,421,156
幸田町
1,407,727
東海市
1,100,275
10位
豊橋
1,049,322
西尾市
1,085,935
小牧市
1,159,622
西尾市
1,212,579
西尾市
1,404,547
小牧市
1,395,290
豊橋市
1,090,329
参考
湖西市
1,246,644
湖西市
1,295,552
湖西市
1,330,595
湖西市
1,464,278
湖西市
1,668,538
湖西市
1,760,744
湖西市
1,407,746
資料:工業統計調査
■製造品出荷額等の産業分類別構成比の近隣都市との比較(平成 21 年)
0%
豊橋市
20%
40%
電気機
プラスチック 食料品
鉄鋼業 械器具
製品製造業 製造業
8.8 製造業
9.7
14.6
8.0
輸送用機械器具
製造業 31.1
岡崎市
60%
55.0
3.6 2.61.8 5.6
80%
100%
その他
27.8
31.4
1.2
豊田市
91.0
2.7 4.3
0.5 0.3
資料:工業統計調査
5
③商業・サービス業
○年間商品販売額は、常に県内3位以内に位置しており、平成 14 年以降増加しています。
○近年卸売業、小売業とも事業所数、従業者数は減少していますが、年間商品販売額は増
加しています。
○市内の事業所数・従業者数の構成を見ると、サービス業(卸売業・小売業を除く)は、
平成 18 年で 7,957 か所(50.5%)
、64,885 人(42.7%)と、いずれも事業所全体に占め
る構成比が高くなっています。
サービス業の中では飲食店・宿泊業が 2,225 か所(14.1%)
、
13,470 人(8.9%)と最も多くなっています。
■県内市町村別年間商品販売額
(単位:百万円)
平成11年
平成14年
39,661,280 名古屋市
平成16年
29,047,089 名古屋市
平成19年
1位
名古屋市
27,863,397 名古屋市
30,257,325
2位
豊橋市
1,589,908
豊田市
1,490,302
豊田市
1,546,060
豊田市
1,645,209
3位
豊田市
1,428,182
豊橋市
1,147,551
豊橋市
1,198,207
豊橋市
1,242,374
4位
岡崎市
1,027,367
岡崎市
1,064,980
岡崎市
1,032,420
岡崎市
1,062,510
5位
一宮市
886,817
一宮市
790,257
一宮市
777,286
一宮市
898,831
資料:商業統計調査
■市内の卸売業の各指標
事 業 所 数
区分
平成
(事業所)
対前回比
(%)
■市内の小売業の各指標
従 業 者 数
年間商品販売額
対前回比
(%)
(人)
(億円)
8,891
事 業 所 数
対前回比
(%)
-
従 業 者 数
対前回比
(%)
(事業所)
年間商品販売額
対前回比
(%)
(人)
(億円)
対前回比
(%)
6年
1,488
-
14,037
-
4,297
-
22,213
-
4,496
9年
1,402
▲ 5.8
12,845
▲ 8.5
11,440
28.7
3,996
▲ 7.0
21,649
▲ 2.5
4,622
2.8
11年
1,401
▲ 0.1
13,109
2.1
11,309
▲ 1.1
3,948
▲ 1.2
24,522
13.3
4,590
▲ 0.7
-
14年
1,336
▲ 4.6
12,387
▲ 5.5
7,390
▲ 34.7
3,606
▲ 8.7
23,425
▲ 4.5
4,086
▲ 11.0
16年
1,258
▲ 5.8
11,228
▲ 9.4
7,977
7.9
3,374
▲ 6.4
23,846
1.8
4,005
▲ 2.0
19年
1,124
▲ 10.7
10,837
▲ 3.5
8,243
3.3
3,159
▲ 6.4
23,210
▲ 2.7
4,181
4.4
資料:商業統計調査
■市内の事業所数・従業者数の構成(平成 18 年)
事業所数
従業者数
1次産業
0.2%
3次産業
その他
29.7%
医療・
福祉
4.9%
飲食・宿
泊業
14.1%
1次産業
0.2%
3次産業
その他
21.2%
2次産業
20.3%
医療・
福祉
8.0%
卸売・
小売業
29.0%
飲食・
宿泊業
8.9%
運輸業
4.6%
運輸業
1.8%
資料:事業所・企業統計調査
6
2次産業
32.7%
卸売・
小売業
24.4%
④観光・宿泊
○市内の観光レクリエーション利用者数は、近年横ばいで推移しています。平成 21 年の
利用者数は、多い方から豊橋総合動植物公園 26.9%、豊橋まつり 17.9%の順となってい
ます。
○市内の外国人宿泊者数は、近年増加傾向を示していましたが、平成 20 年から平成 21 年
にかけて約 1 万 8 千人減少しています。近年の経済不況の影響を受けて多くの国の宿泊
者が減少していますが、中国人については宿泊者数が大幅に増加しています。
■市内の観光レクリエーション利用者数
(単位:人)
3,500,000
2,783,182
3,000,000
2,838,573
3,015,662
2,845,916
2,843,732
2,760,636
2,635,366
2,731,589
2,500,000
2,000,000
行・祭事
観光・施設等
1,500,000
系列1
1,000,000
500,000
0
平成14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
資料:豊橋市商業観光課 観光レクリエーション利用者統計
■市内の外国人宿泊者数
0
平成16年
20年
(単位:人)
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
ヨーロッパ
マレーシア
3,519
4,987
北・中・
アジア・オセアニア・
インド
香港 台湾 南アメリカ
韓国
71,081
その他
ネシア
5,438 7,117
12,361
7,159
14,194
2,316
10,000
20,000
中国
13,990
23,472
4,451 5,695 3,634 2,707
2,886 4,125
15,930
15,976
78,876
21年
34,183
3,429 3,422 8,693
4,091
4,124
702 668 1,251
資料:豊橋市商業観光課 観光レクリエーション利用者統計
7
60,563
⑤港湾
○平成 21 年の三河港の取扱貨物量及び輸出入貿易額は、世界同時不況の影響により取扱
量で前年比約 40%減の 1,842 万トン、貿易額で約 50%減の 1 兆 7,290 億円と大きく落
ち込みました。
平成 22 年には輸出入貿易額は若干回復し 2 兆 290 億円となりましたが、
未だ本格的な回復には至っておりません。
○自動車の輸出入の実績についても、世界同時不況の影響を大きく受け、平成 22 年には
少し持ち直したものの、依然低い水準にあります。しかし、輸入は金額・台数とも 18
年連続日本一、輸出は金額・台数とも全国 2 位を維持しています。
○コンテナ貨物の取扱実績は、平成 10 年のコンテナターミナルの運用開始から順調に取
扱量を伸ばしており、世界同時不況の影響を受けて一時、取扱量が減少しましたが、世
界経済の回復とともに、平成 21 年後半より不況以前の取扱量に回復し、平成 22 年は過
去最高を達成する見込みです。
○三河港は平成 22 年 8 月に、国が進める直轄港湾整備事業に係る選択と集中のなかで、
新規事業の着手対象港湾として選定されました。
■取扱貨物量及び輸出入貿易額実績
取扱貨物量
(単位:千トン )
35,000
30,983
30,000
45,000
38,723 40,894
31,167
40,000
24,351 25,241
22,829
25,000
輸出入貿易額
(単位:億円)
32,078
34,404
35,000
22,138
18,418
20,000
15,000
28,265
移入
30,000
移出
25,000
輸入
20,000
輸出
15,000
10,000
27,257
30,263
26,208
輸入
17,290
20,290
輸出
10,000
5,000
5,000
0
0
平成 14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
平成 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年
21年
資料:三河港統計年報
資料:財務省貿易統計
■自動車輸出入金額及び自動車輸出入台数実績
(単位:百万円)
自動車輸出入金額
4,000,000
3,621,734
2,500,000
1,800,000
3,792,588
1,547,548
1,551,346
1,486,999
1,600,000
3,500,000
3,000,000
自動車輸出入台数
(単位:台)
2,824,381
3,149,456
1,400,000
2,695,395 2,554,703
2,473,606
2,000,000
1,200,000
1,805,994
1,527,582
1,500,000
1,000,000
輸入
800,000
輸出
1,094,524
1,189,054
1,108,949
1,004,974
942,458
750,851
600,000
1,000,000
400,000
500,000
200,000
0
0
平成 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年
平成14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年
資料:財務省貿易統計
8
輸入
輸出
■コンテナ取扱貨物量実績
コンテ ナ取扱貨物量
(単位:TEU)
45,000
39,531
38,723
40,000
37,173
35,000
32,589
32,077
28,553
30,000
25,000
20,000
36,155
20,980
16,549
15,000
10,000
5,000
0
平成 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年
資料:三河港統計年報(平成 22 年は見込み)
⑥雇用
○有効求人倍率は、愛知県全体と比べると低く推移していますが、全国値よりは上回って
推移していました。しかし、平成 20 年からは減少が大きくなっており、平成 21 年には
全国値を下回りました。これは平成 20 年の世界的な経済不況の影響があると考えられ
ます。
○完全失業率については、有効求人倍率と同じく世界的な経済不況の影響から平成 21 年
に愛知県の数値が上昇しましたが、全国値よりは下回っています。全国と比較すると、
製造業をはじめとする雇用の堅調さがうかがえます。
■有効求人倍率及び完全失業率の推移
有効求人倍率
完全失業率
6.0
2.50
2.00
5.1
1.85
1.67
1.59
1.00
1.06
0.95
1.12
4.1
3.9
4.0
4.5
3.4
2.8
2.0
0.88
18年
3.0
1.04
豊橋安定所
愛知県
全国
平成17年
4.4
4.0
1.40
1.54
0.00
5.0
1.61
1.50
0.50
1.95
0.55
0.41
0.47
1.0
2.7
2.9
愛知県
全国
0.0
19年
20年
平成17年
21年
資料:愛知労働局
9
18年
19年
20年
21年
(4)産業振興プラン(平成18年度~22年度)の取組み状況
■産業振興プランの取組み状況の整理
○産業振興プランに掲げた、全 66 事業の内 62 事業を着手し、ほとんどの事業についてプ
ランに基づいて着実に取り組んできました。
○未着手の事業は、
工業振興プログラムでは、①中小企業の振興の「環境推進事業」
、③円滑な企業活動の促
進と企業誘致の推進の「土地有効活用の推進」
商業振興プログラムについては、②意欲ある事業者への支援の「商業者人材育成事業」
産業振興関連プログラムについては、①観光の振興の「産業観光推進事業」
以上の 4 事業となっています。
事業の取組み状況(数字は事業数)
プログラム
農業振興
プログラム
工業振興
プログラム
商業振興
プログラム
農工商連携
プログラム
産業振興関連
プログラム
基本施策
着手
未着手
合計
①効率的・安定的な経営体と多様な担い手の育成
3
0
3
②農業生産基盤の充実
6
0
6
③経営の規模拡大と合理化
7
0
7
④市民に親しまれる農業の推進
3
0
3
⑤環境保全型農業の推進
1
0
1
①中小企業の振興
8
1
9
②産業の高度化と新規産業の創出
5
0
5
③円滑な企業活動の促進と企業誘致の推進
5
1
6
①魅力ある商業地の形成
7
0
7
②意欲ある事業者への支援
3
1
4
プロジェクト1.食農産業クラスターの推進
1
0
1
プロジェクト2.豊橋バイオマスタウン構想の推進
1
0
1
①観光の振興
5
1
6
②就業環境の向上
7
0
7
62
4
66
合計(再掲含む)
10
■産業振興プランの各指標の整理
①農業振興プログラム
○平成 22 年農林業センサス速報値と前回調査数値とを比較すると、農業従事者数は前回
調査より減少していますが、減少の割合は国、愛知県より少なくなっています。
指標値
プログラム
平成17年度
実績値
農家数
5,931戸
農業従事者数
10,565人
農業振興
プログラム
農地面積(経営耕地面積)
6,122ha
農業産出額
495億円
平成21年度
実績値
―
8,928人
(22年速報値)
―
平成22年度
計画値
5,800戸
11,000人
6,100ha
474億円
(18年実績値)
530億円
※1.指標の農家数、農業従事者数、農地面積については、5 年ごとに調査される農林業センサス
の結果に基づきます。
※2.指標の農業産出額については、平成 18 年を最後に国の統計方法が変更され市町村単位での
産出額の統計値はなくなりました。
②工業振興プログラム
○近年の経済不況の影響を受け製造品出荷額及び事業所数については計画値を達成するに
は厳しい状況になっています。
プログラム
指標値
平成17年度
実績値
製造品出荷額等
平成22年度
計画値
11,739億円
10,903億円
12,900億円
5,417億円
5,476億円
5,800億円
新事業創出関連事業
への参加者数
4,593人
4,691人
4,500人
事業所用地分譲率
65.7%
75.6%
73%
事業所数
982事業所
874事業所
1,070事業所
従業者数
31,570人
32,790人
32,000人
従業者300人未満の
事業所の製造品出荷額等
工業振興
プログラム
平成21年度
実績値
11
③商業振興プログラム
○平成 19 年実績値では卸売業、小売業ともに店舗数、従業者数ともに減少しております。
年間商品販売額については、平成 19 年実績値では平成 17 年の実績値より増加している
ものの、平成 20 年の世界的な経済不況などの影響により平成 20 年以降は減少すると推
測されます。
プログラム
指標値
平成17年度
実績値
年間商品販売額
(卸売業・小売業)
平成22年度
計画値
11,982億円
12,424億円
(19年実績値)
13,200億円
3,589店
3,523店
3,500店
8.9%
10.6%
12%
商店数(卸売業・小売業)
4,632店
(16年実績値)
4,283店
(19年実績値)
4,600店
従業者数(卸売業・小売業)
35,074人
(16年実績値)
34,047人
(19年実績値)
35,000人
市の補助事業を実施する
商店等の構成延べ店舗数
商業振興
プログラム
平成21年度
実績値
制度融資及び近代化関連補助
を利用した中小企業者の割合
④産業振興関連プログラム
○観光・コンベンションにおける来訪者の伸び悩み、世界的な経済不況などの影響による
求人倍率の大幅な低下が見られます。
プログラム
産業振興関連
プログラム
指標値
豊橋市への来訪者数
(主要観光施設の利用者数と主要イ
ベント・コンベンションの参加者数の
合計)
平成17年度
実績値
平成21年度
実績値
平成22年度
計画値
2,669,023人
2,768,327人
3,006,000人
1.54倍
0.41倍
1.30倍
有効求人倍率
12
(5)行政施策に対する事業者のニーズと課題
①各アンケート調査の概要
○農業、工業、商業の各分野においては、事業者等の実態、抱えている課題等を明らかに
するため、平成 21 年度にそれぞれ基礎調査を実施しました。各調査の概要は以下のとお
りです。
■農業振興プログラム基礎調査(平成 21 年 11 月)
・調査方法:郵送発送、回収員によるまたは郵送回収方式
・調査時期:平成 21 年 9 月中旬~11 月初旬
・調査対象:以下の3種類
ア.農業経営者向けアンケート
対象:市内にある規模の大きい耕種農家と畜産農家/回収数:884 件(有効回収率 88.4%)
イ.市民向けアンケート調査
対象:市内在住の満 20 歳以上の男女/回収数:807 件(有効回収率 80.9%)
ウ.企業向けアンケート
対象:市内にある企業/回収数:372 件(有効回収率:75.6%)
■工業振興プログラム基礎調査(平成 22 年 3 月)
・調査方法:郵送による配布回収(一部電話による再依頼)
・調査時期:平成 22 年1月 20 日~3 月 12 日
・調査対象:平成 18 年の事業所・企業統計調査時点で調査対象者となった市内の企業
・回収数(回収率)
:788 件(有効回収率:52.7%)
■商業振興プログラム基礎調査(平成 22 年 3 月)
・調査方法:郵送または調査員による訪問調査
・調査時期:平成 21 年 11 月~平成 22 年 3 月
・調査対象:市内で小売業・飲食業・サービス業・卸売業を営む全ての事業所
、飲食業 229 件(有効回答率 43.3%)
・回収数(回収率)
:小売業 617 件(有効回答率 42.9%)
サービス業134 件
(有効回答率 47.9%)
、
卸売業163 件
(有効回答率 35.9%)
13
②事業者のニーズ
○農業については、一元化して欲しい支援の分野についてたずねたところ、回答から多い
順に「農業資金支援」
「栽培・飼育指導」
「農地の賃貸情報・同手続き」
「農業経営相談」
となり、農業経営への関心がうかがえます。
○工業については、充実して欲しい行政施策についてたずねたところ、回答から多い順に
「補助・助成・融資制度等の情報提供」
「人材育成費用の補助」
「課題対応のための設備
投資支援」となり、経営状況の厳しさからか資金面での支援に関係する事をあげる企業
が多くなっています。
○商業については、行政への要望についてたずねたところ、
「中心市街地の活性化」
「融資
制度の充実」の 2 項目の回答が多く、これらへの関心の高さがうかがえます。
■農家が欲しいと思う支援 -農業振興プログラム基礎調査 平成 21 年度より
0 10 20 30 40 50 60 農業資金支援
(%)
64.9 栽培・飼育指導
48.0 農地の賃貸情報・同手続き
43.3 農業経営相談
41.5 新規就農者の受け入れ
22.2 新分野参入支援
その他
70 12.9 1.8 ■製造業事業者が充実して欲しい行政施策-工業振興プログラム基礎調査 平成 21 年度より
0
50
補助・助成・融資制度等の情報提供
人材育成費用の補助(資格取得・講習等)
課題対応のための設備投資支援
環境規制対策の取組みへの支援
事業承継(後継者への引き継ぎ)の支援
新規事業開拓に関する相談
新事業立ち上げなどの二次創業への支援
異業種交流会等の実施
公的な能力開発研修の実施
産学官共同の研究開発・技術開発の推進
100
150
200
250
300
(件)
350
287
192
139
99
93
89
77
74
64
47
14
■商業事業者からの行政への要望-商業振興プログラム基礎調査 平成 21 年度より
0%
5%
10%
15%
20%
25%
融資制度の充実(条件緩和、融資枠拡大)
経営指導、経営相談の充実
後継者育成支援
中心市街地の活性化
大型店の出店規制
商店街活動への支援
空き店舗対策
道路・駐車場など都市基盤の整備
防犯対策、風紀・マナー向上の啓発
観光の振興による市外からの誘客
その他
無回答
小売業
飲食業
サービス業
卸売業
③事業者等が抱える経営上の課題
○農業における課題は、
「生産資材コストが高い」
「農畜産物の価格が不安定」
「高齢で体力
的に不安」
「後継者の確保ができない」の順に多くなっています。お金に関する問題が大
きな課題となっているほか、高齢化や後継者難といった営農の継続への不安を課題とし
てあげる事業者も多くなっています。
○工業における課題は、
「価格競争の激化」
「設備などの老朽化」
「販路の開拓力が弱い」
「資
金繰りの悪化」
「原材料の高騰」
「廃棄物処理のコスト高」の順に多くなっています。不
況の影響からかお金に関係する課題をあげる事業者や、設備の老朽化、販路開拓といっ
た経営に関する課題をあげる事業者も多くなっています。
○商業における課題は、小売業、飲食業、卸売業では「売上高の減少」を大きな問題とし
てあげる事業者がいずれも半数を超え高くなっているのに対し、サービス業は「粗利益
率の低下」
「同業者との競争激化」
「売上高の減少」を課題としてあげる事業者が多くな
っています。
15
■農業経営する上での問題点-農業振興プログラム基礎調査 平成 21 年度より
■製造業事業者の経営上の課題-工業振興プログラム基礎調査 平成 21 年度より
0
価格競争の激化
設備などの老朽化
販路の開拓力が弱い
資金繰りの悪化
原材料の高騰
廃棄物処理のコスト高
後継者不足
人材育成・研修機会の不足
製品開発力が弱い
下請け構造からの脱却
50
100
150
200
250
300
350
400
(件)
450
415
303
246
216
206
190
162
150
124
102
16
■商業・サービス業者の経営上の課題について-商業振興プログラム基礎調査 平成 21 年度より
小売業
0%
20%
40%
売上高の減少
80%
63 資金調達の困難さ
6 32 粗利益率の低下
28 27 大型店との競争の激化
27 29 20 12 21 13 12 32 29 38 やや問題
6 8 29 35 経費における人件費割合の増加
100%
23 53 立地場所周辺の顧客吸引力の減退
大きな問題
60%
15 27 問題ではない、関係ない
15 無回答
飲食業
0%
20%
売上高の減少
60%
80%
53
立地場所周辺の顧客力吸引の減退
33
粗利益率の低下
33
経費における人件費割合の増加
24
資金調達の困難さ
23
大きな問題
40%
29
27
6
19
12
21
41
15
38
11
28
27
やや問題
100%
10
38
問題ではない、関係ない
12
無回答
サービス業
0%
20%
粗利益率の低下
31
同業者との競争激化
29
売上高の減少
28
立地場所周辺の顧客力吸引の減退
60%
21
やや問題
17
21
27
15
100%
24
29
13
20
14
80%
28
25
大型店との競争の激化
大きな問題
40%
32
34
21
38
33
問題ではない、関係ない
無回答
卸売業
0%
20%
売上高の減少
31
28
17
やや問題
15
16
100%
9
10
18
10
22
39
41
問題ではない、関係ない
17
80%
28
37
同業者との競争激化
大きな問題
60%
53
粗利益率の低下
大型店との競争の激化
40%
26
無回答
(6)各産業分野の課題
①農漁業の課題
○農業後継者の育成・確保
○多様な担い手が活躍できる環境の整備と新規参入の促進
○農業生産基盤の整備と農村生活環境の向上
○耕作放棄地の解消と発生抑制(農地の集積促進)及び優良農地の確保
○農産物等における価格の低迷と飼料、燃料価格の高騰への対応
○農産物・水産物のブランド化と販売促進
○農産物の輸出促進
○農産物等の信頼性確保と地産池消や食農教育の推進
○農漁業における地球温暖化への対応
➁工業の課題
○経済状況の変化に対応できる産業基盤づくり
○中小企業の経営強化や人材育成などに対する支援
○新規産業の創出と関連企業の集積
○環境対応に取り組む企業への支援
○企業進出の促進と誘致環境の整備
➂商業・サービス業の課題
○融資制度や人材育成事業などの中小企業振興策の充実
○㈱豊橋まちなか活性化センター(TMO)と連携した商業集積の形成
○個店の魅力向上や商店街が実施する活性化事業などへの支援
○大規模小売店舗などの適切な立地の促進
④観光・イベント・コンベンションの課題
○観光資源の整備と魅力づくり
○観光情報の発信力の強化
○総合動植物公園の魅力向上
○広域観光の推進
○魅力あるイベントの開催やコンベンションの誘致
○都市の認知度の向上
⑤三河港の課題
○港湾機能の整備充実
○アクセス道路等の整備促進
○航路の維持・拡充と利用促進
○防災対策の強化
○自然に親しむことができる親水空間の創出
○ポートインフォメーションセンターの認知度の向上とリピーターの確保
18
⑥雇用・勤労者福祉の課題
○雇用の安定・確保
○高齢者、障害者、女性、外国人等の就業促進
○職業能力開発の促進
○勤労者個人の能力開発と生きがいづくりへの支援
(7)産業振興の課題
<バランスのとれた産業構造を活かす>
本市の産業は農業、工業、商業それぞれに特徴があり、足腰が強いという強みはありま
すが、その一方で各分野の横の連携が十分とは言えません。今後ますます高まる地域間競
争の中で競争力を高めていくためには、さらに農工商連携など業種の垣根を越えた取り組
みによる、新たな技術・事業の創出が望まれます。
■この地域で発展すると思われる新産業分野 -工業振興プログラム基礎調査 平成 21 年度より
市内の製造業の事業者に、この地域で発展すると思われる新産業分野についてたずねたところ、
回答から多い順に「環境関連分野」
、
「福祉関連分野」
、
「農業関連分野」
、
「新エネルギー関連分野」
となり、異分野間の連携への関心がうかがえます。
0
福祉関連分野
医療関連分野
健康関連分野
安全関連分野
農業関連分野
環境関連分野
新エネルギー関連分野
生活関連分野
娯楽関連分野
不明
50
100
150
(件)
250
200
233
116
155
32
221
240
194
69
29
241
<情報発信の強化>
本市は、東三河地域を代表する中核都市であり、全国有数の産出額を誇る農業、愛知の
ものづくりの一翼を担う工業、中心市街地における都市機能を活かした商業など、それぞ
れの産業に特徴があります。その一方で、観光・コンベンションへの来訪者の伸び悩み、
あるいは市民が感じている豊橋産農産物との接点の少なさなどの課題もあります。そのた
めシティプロモーション活動や観光誘致活動により、本市の存在感を内外に知らしめてい
く必要があります。
19
<活力維持のための拠点強化>
本市は、自動車の輸出入をはじめとした貿易や臨海工業地帯における製造業を担う三河
港周辺、産・学・官の連携拠点である豊橋サイエンスコア、購買、宿泊需要を受け止める
中心市街地といった拠点を形成しており、道路や鉄道などのインフラにより東三河地域、
三遠南信地域と広域的に結ばれています。本市産業の活力維持・発展に向けて、広域的な
連携を意識しながら、広域幹線道路の整備促進等により、拠点強化を進めていく必要があ
ります。
・広域幹線道路整備について
本市と周辺地域を結ぶ広域幹線道路には多くの路線がありますが、協議会等を設置して
広域的に建設推進に取り組んでいる主なものは次のとおりです。
名
称
事業
主体
概
要
1
名豊道路
国
名古屋市と豊橋市を結ぶ全長約 73km の自動車専用
道路で、一般国道 23 号バイパスとして、知立・岡
崎・蒲郡・豊橋・豊橋東の5つのバイパスにより構
成される地域高規格道路
2
三遠南信自動車道
国
長野県飯田市から静岡県浜松市の東名高速道路三
ヶ日 JCT に至る全長約 100km の高規格幹線道路
3
東三河縦貫道路
県
国道 151 号、247 号、257 号、259 号、主要地方道
豊橋渥美線、北設井桁道路等によって構成される奥
三河山間部から渥美半島までを結ぶ主要な幹線道
路の総称
4
浜松三ヶ日・豊橋道路
―
東名三ヶ日 JCT と名豊道路を結ぶ全長約 20kmの
道路
5
名浜道路
県
中部国際空港と東三河を結ぶ全長約 40km(常滑市
~蒲郡市)の地域高規格道路
―
静岡県西遠地域と三重県伊勢志摩地域を結ぶ全長
約 90km の地域高規格道路
※静岡・愛知県側の陸上部約 60km、湾口部(橋
梁)約 20km、三重県側陸上部約 10km から成る
6
伊勢湾口道路
(三遠伊勢連絡道路)
20
<中小規模の事業所・店舗等の支援>
中小規模の事業所や店舗等は地域の産業集積の基盤を成し、地域の活性化に大きく貢献
してきました。しかし、デフレ経済、不況等の影響で中小企業が減少してきており、地域
経済の活力の低下が懸念されます。産業が今後も活力を維持し、発展していくためには、
中小規模の事業所・店舗等への支援が不可欠です。
<安定した雇用>
近年の経済不況に端を発した景気の悪化を受け、企業が非正規労働者を中心に急激な雇
用調整を進めた結果、失業者が増加し、求人倍率が低下しています。就労相談や雇用の場
の創出・確保などによる、安定した雇用を目指した支援が必要です。
21
3.産業戦略の基本方向
(1)基本理念
わが国の産業構造が環境意識の高まりや技術革新により大きく変化するなか、本市産業
の現状と課題を踏まえ、農・工・商のバランスがとれた産業構造を維持しつつ本市産業の
力強い持続的な発展の実現を目指し、事業者、関係団体、行政などが一体となって取り組
む共通の方向性としては、以下のような点が考えられます。
○既存事業者がもっと頑張れる環境づくり
○農工商連携や環境関連技術を中心とした新しい産業の創出と広がり
○積極的な情報発信による、品質の高い豊橋の生産品等のPR
そして、これらの方向性を実現する本プランの基本理念を次のように定めます。
活力と魅力を発信する産業のまち「とよはし」
農 ・ 工 ・ 商 の 多 彩 な 産 業 力 と
つながり力による持続的な発展と活力創造
(2)産業戦略の目標
基本理念に掲げた本市における産業の姿を計画期間内に実現するため、産業戦略の総合
的な目標を以下のように設定します。
目標1:市内総生産の増加
指標名
市内総生産
実績値
1 兆 4,197 億円
(H20 年度)
平成 27 年度目標値
1 兆 5,500 億円超
市内総生産は、市内全体の経済活動を示すものであり、産業の総合的な評価につな
がる指標です。
22
目標2:農業産出額の維持・増加
指標名
実績値
平成 27 年度目標値
474 億円
農業産出額
480 億円超
(H18 年)
農業産出額は、農業生産活動による総産出額を示す指標です。
※ 平成 27 年度目標値については豊橋市による推定値とします。
目標3:製造品出荷額等の増加
指標名
実績値
製造品出荷額等
1 兆 903 億円
(従業員4人以上の事業所)
(H21 年)
平成 27 年度目標値
1 兆 4,500 億円超
製造品出荷額等は、製造品出荷額、加工賃収入額、その他収入額及び製造工程から
でたくず及び廃物の出荷額の合計を示す指標です。
目標4:年間商品販売額の維持・増加
指標名
年間商品販売額
実績値
1 兆 2,424 億円
(H19 年)
平成 27 年度目標値
1 兆 2,500 億円超
年間商品販売額は、卸売業・小売業を営む事業所における商品の総販売額を示す指
標です。
23
(3)5つの戦略
前記の基本理念のもと、産業活力を創造していくためには、農・工・商の枠にとらわれ
ず、実践的な活動方針を定め、地域が一体となって戦略的に取り組んでいくことが必要で
す。
具体的には、次の5つの視点にたった戦略が必要です。
○本市産業の強みを活かし生産から加工、販売まで一貫して取り組む「農工商の連携」
の視点
○本市産業のポテンシャルを国内外に発信し、生産品の販路拡大、企業誘致の推進、
観光客誘致の拡大等に取り組む「プロモーション」の視点
○三河港の臨海部、県境部、広域幹線道路沿いや中心市街地等において拠点を形成し、
産業活力の根幹となる「産業集積」の視点
○本市産業の基盤を支える中小事業者の経営力の強化や新たな事業展開を支援する
「サポート」の視点
○産業の活力を創出し、安定した市民生活を実現するため「雇用の確保や人材育成」
の視点
このため、本市産業の持続的な発展を目指す5つの戦略を次のように位置づけます。
①農工商連携戦略
本市の農業、工業、商業のバランスがとれた産業構造を活かし、産業全体の持続的な発
展を図るため、農・工・商の枠にとらわれず産学官の多方面にわたる連携を積極的に支援
し、新産業や新事業の創出を戦略的に展開します。
②プロモーション戦略
本市で生産される優れた農産物や工業製品の国内外市場への流通経路の確保や、本市へ
の企業や観光客の誘致を図るため、事業者、関係団体、行政などが一体となって効果的か
つ戦略的なプロモーションを推進します。
③産業集積戦略
本市が有する三河港や道路・鉄道網などの都市インフラを活かし、三河港の臨海部、県
境部、広域幹線道路沿いにおける産業集積や中心市街地における商業集積を推進し、本市
24
及び東三河地域の持続的な成長を支える産業拠点の形成を戦略的に推進します。
また、農業においては農業生産基盤の充実を図り、農業者へ農地の集積を促進します。
④産業サポート戦略
農・工・商の強みを活かして活力を創出するため、意欲ある農業者への支援、工業を支
える中小企業への支援、商業を支える中小事業者への支援など各分野のサポートを戦略的
に推進します。
⑤雇用・人材育成戦略
世界的な経済・社会動向の影響を受けながらも、継続した人材の確保・育成を図るべく、
長期的な視点に立ち、地域産業の発展に貢献できる人材の確保・育成を関係機関と連携し
て取り組みます。
25
4.戦略プラン
(1)農工商連携戦略
①重点プロジェクト
●農工商連携推進プロジェクト
農業振興に力点を置いたこれまでの取組みに、工業、商業分野への視点を踏まえて
農工商が連携し、生産から加工、流通、販売まで戦略的に取り組み、各産業分野が一
体となって、新たな付加価値を創造するため、食農産業クラスターの形成を促進しま
す。
○食農産業クラスターの推進
実施主体・関係機関
流通業とのタイアップを視野に入れた商品開発やク
豊橋市、農業団体、企業
ラスターによる商品の売込みを観光業と連携し一体
食農産業クラスター推進協議会等
的、戦略的に推進します。
・コーディネーターへの支援
・セミナーの開催
・流通業とのタイアップによる商品開発
・農産物長期保存技術の導入
・加工品等の販路開拓
・農業の6次産業化の推進
○植物工場の普及促進
実施主体・関係機関
農産物の計画的・安定的生産に資するため、植物工
食農産業クラスター推進協議会
場の普及促進に取り組みます。
・太陽光利用型植物工場(豊橋モデル)の開発支援
・太陽光利用による施設園芸の高度化
・農業者への普及支援
・人工光型植物工場の普及促進
○クリーンエネルギー技術の導入促進
㈱サイエンス・クリエイト
農業団体、商工業団体、企業、農業
者、大学、豊橋市等
実施主体・関係機関
施設園芸を中心にLED、ヒートポンプ等のクリー
豊橋市、農業団体、企業
ン技術の導入促進に取り組みます。
食農産業クラスター推進協議会等
・省エネ技術、設備の導入の推進
(LED、ヒートポンプ等)
・太陽光利用による施設園芸の高度化
(植物工場化)
・バイオマス資源等の利活用の推進
26
○ファーマーズマーケットの機能強化の推進
実施主体・関係機関
平成21年にオープンしたファーマーズマーケット
の加工販売施設、農家レストラン等の整備により、集 豊橋市、農業団体
客能力と農産物の販売力を強化し、ファーマーズマー
ケットの本市農業の出荷機能としての地位向上をめざ
します。
・加工販売施設、農家レストラン等の検討
○三遠南信地域基本計画の推進
実施主体・関係機関
三遠南信地域連携ビジョン及び地域中核産学官連携
拠点として国の指定を受けた「光・電子イノベーショ
ン創出拠点」を核として、輸送機器用次世代技術産業、
健康・医療関連産業、新農業、光エネルギー産業の4
分野の新産業の集積を進め、三遠南信広域イノベーシ
ョンクラスターを創出します。
三遠南信(浜松市・豊橋市・飯田市)
地域産業活性化協議会
豊橋市、浜松市、飯田市、商工業団
体、㈱サイエンス・クリエイト、大
学等
・次世代輸送機器産業クラスタープロジェクトの推
進
・航空宇宙産業クラスタープロジェクトの推進
・健康医療産業クラスタープロジェクトの推進
・新農業クラスタープロジェクトの推進
・光・電子産業クラスタープロジェクトの推進
(農工商連携戦略の取組みの目標)
指標名
実績値
産業活動
―
三遠南信地域における
16,879 億円
17,723 億円
集積業種全体の付加価値額
(H19 年)
(H26 年度)
27
平成 27 年度目標
農工商がバランスよく発展
し、活発化している。
(2)プロモーション戦略
①重点プロジェクト
●産業プロモーション実践プロジェクト
本市で生産される優れた農産物や工業製品を国内外の市場へ流通させるため、事業
者、関係団体、行政が一体となって効果的かつ戦略的な商品開発や販路開拓などに取
り組みます。
○首都圏販売戦略の推進
実施主体・関係機関
首都圏を中心に豊橋の特産品の販売に取り組むとと
もに、物流を踏まえたプロモーションを実施し、地域 豊橋市、愛知県、農業団体
豊橋田原広域農業推進会議
ブランド化やマーケティングを推進します。
・首都圏等での産業プロモーションの実施
○海外販売戦略の推進
食農産業クラスター推進協議会
豊橋観光コンベンション協会
実施主体・関係機関
アジア各国などに貿易事情や嗜好性に応じて戦略的
豊橋市、農業団体
に販売促進及び、商品開発に取り組みます。
・豊橋田原広域農業推進会議による海外への戦略的
販売促進
・ものづくり・夢づくりへの支援(販路開拓支援事
業)
○地域ブランドの創出
豊橋田原広域農業推進会議
食農産業クラスター推進協議会
実施主体・関係機関
豊橋の特色ある地域資源の魅力を高めるため、良好
な都市イメージの形成や農産物、商品などの差別化を 豊橋市、田原市、愛知県、農業団体
豊橋観光コンベンション協会等
図ります。
・とよはし農産物ブランド育成計画(仮称)の策定
と推進
・豊橋ええじゃないかブランド(仮称)認定事業の
推進
28
●とよはしイメージアップ大作戦展開プロジェクト
地域外での認知度を高めるため、全国に誇れる「手筒花火」
「総合動植物公園」
「市
電」
「食文化」などの地域資源を戦略的に活用し、
「とよはしイメージアップ大作戦」
を展開します。
○「手筒花火」を活用した広域的な観光PR
実施主体・関係機関
首都圏等での手筒花火のデモンストレーションの実
施など手筒花火を核とした観光PRにより本市の知名 豊橋市、豊橋観光コンベンション協
会等
度を高めます。
・手筒花火等の広域観光PRの実施
○とよはし食文化の提案
実施主体・関係機関
多種多様な食材を全国に提供する本市から、食を中
豊橋市、豊橋観光コンベンション協
心とした生活・文化の提案に取り組みます。
会、㈱豊橋まちなか活性化センター
等
・ええ級グルメの開発・販路開拓
・旬彩☆楽市の開催
・地産地消活動の推進
・ええじゃないか豊橋物産展の実施
29
②個別プログラム
<農業振興プログラム>
●とよはし農漁業の発信力の強化
農漁業の発信力を強化するため、農産物等の生産から販売までの関係者が一体とな
り、戦略的に国内外への情報発信や販売促進を進めます。
○戦略的販売促進と情報発信
実施主体・関係機関
首都圏での販売・情報発信や海外の富裕層をターゲ
豊橋市、愛知県、農漁業団体
ットとした海外販売戦略等に取り組みます。
豊橋田原広域農業推進会議
食農産業クラスター推進協議会
豊橋観光コンベンション協会
・国内外への戦略的な販売促進
・豊橋うなぎ消費拡大の推進
<工業振興プログラム>
●企業誘致の推進
国内外の優良企業の進出を図るため、近隣自治体と連携して広域幹線道路網や港湾
施設などのインフラを活かした企業誘致活動に取り組みます。
○企業誘致活動の推進
実施主体・関係機関
東三河5市が連携し一体となって企業誘致説明会の
開催や企業訪問を実施し、効果的な誘致活動を行うと 豊橋市、東三河5市企業誘致推進連
ともに、PR用DVDやホームページなど、広告媒体 絡会議
を活用し、工業用地の紹介やトップクラスの優遇制度
の発信に取り組みます。
・企業誘致説明会の開催
・首都圏をはじめとする展示会等への出展
・広告媒体(メディア等)を活用した情報発信
30
<商業・サービス業振興プログラム>
●魅力ある商業集積の形成
魅力ある商業地を形成するため、商業者やTMOなどと連携しながら商店街づくりを
進めるとともに、大規模小売店舗の適切な立地を促進します。
○商店街の情報発信
実施主体・関係機関
まちなかにある店舗やイベントを紹介する冊子やお
土産等パンフレットを作成・配布し、PRすることで、 豊橋市、㈱豊橋まちなか活性化セン
ター、豊橋観光コンベンション協
情報発信に取り組みます。
会、商業団体
・まちなか紹介冊子の作成・配布
・お土産等パンフレットの作成・配布
<観光振興プログラム>
●観光資源の魅力づくり
観光資源の魅力を高めるため、観光施設等の整備充実を図るとともに、特徴的なイ
ベントを開催していきます。
○とよはし魅力づくり
実施主体・関係機関
まちの魅力づくりに向けて、新たな観光資源の発掘
や、現在ある観光資源の磨き上げに積極的に取り組み 豊橋市、豊橋観光コンベンション協
会
ます。
・観光手筒花火の実施
・農業体験・産直ツアー及び小旅行コースの検討
・外国人(中国人等)観光客誘致策の検討
○観光施設等の整備充実
実施主体・関係機関
市内の観光施設等について、観光客に対する利便性
や快適性を維持、向上させるための整備に取り組みま 豊橋市、豊橋自然歩道推進協議会
す。
・観光施設の維持管理
・自然歩道の整備
・葦毛湿原の魅力強化
31
○特徴的なイベントの開催
実施主体・関係機関
「ええじゃないか」や「手筒花火」など本市の特徴
を活かした広域的な発信力や集客力のあるイベントの 豊橋市、炎の祭典実行委員会、豊橋
開催に取り組みます。豊橋まつりについては「ええじ まつり振興会等
ゃないか豊橋」を集大成としたシンボル的なイベント
として盛大に開催します。
・春まつり、花しょうぶまつりの開催
・炎の祭典の開催
・豊橋まつりの開催
●観光情報の発信
本市の認知度を高めるため、周辺地域と連携した観光情報の発信に努めます。また、
来訪者の増加を図るため、コンベンション・学会などの誘致・開催やシティプロモー
ション活動を進めます。
○観光PR活動の推進
実施主体・関係機関
観光情報を効果的に発信するためのマップや本市の
観光資源や観光施設のデータの充実を図るとともに、 豊橋市、豊橋観光コンベンション協
会、愛知県東三河広域観光協議会
それらを有効活用して積極的にPR活動を推進しま
す。
・散策マップ等の作成・配布
・観光情報のデータ化
・鬼祭や御衣(おんぞ)祭などのPR
・出前手筒花火の実施
・駅前プロモーションの展開
・ロケ誘致活動の展開
・広域観光PRの推進
(東三河観光資源のパッケージングPR)
○コンベンション誘致の充実
実施主体・関係機関
東三河の中心都市としての拠点性を活かすととも
に、大型イベントに絡めるなど、コンベンション誘致 豊橋市、豊橋観光コンベンション協
会
の充実を図ります。
・学会や展覧会等の誘致
・観光サミットの開催
32
<三河港振興プログラム>
●親しみのあるみなとの形成
三河港を市民に親しまれるみなとにするため、三河港の自然環境を活かした親水空
間の確保に努めるとともに、情報発信拠点であるポートインフォメーションセンター
を中心に魅力あるイベントを開催します。
○三河港・三河湾のPR強化
実施主体・関係機関
多くの市民に港とふれあう機会を創出するため、
様々なイベントの開催やポートインフォメーションセ 豊橋市、豊橋みなとフェスティバル
実行委員会、港湾関係機関、臨海部
ンターを校外学習の場としてPRします。
進出企業等
・豊橋みなとフェスティバルの開催
・みなとふれあい体験イベントの開催
・ポートインフォメーションセンターのPR
・干潟再生プロジェクトの実施
(プロモーション戦略の取組みの目標)
指標名
実績値
市外でのシティプロ
6 回/年
モーション活動回数
(H21 年度)
農業関連イベント参加者
市内ホテル宿泊者数
イベントの観光客
190,000 人
(H21 年度)
444,878 人
(H21 年度)
860,000 人
(H21 年度)
ポートインフォメーション
26,434 人
センター来館者数
(H21 年度)
33
平成 27 年度目標
15 回/年
増加
500,000 人
増加
増加
(3)産業集積戦略
①重点プロジェクト
●産業集積促進プロジェクト
新産業の創出と企業進出の促進に取り組むとともに、三河港を中心とした物流機能
を一層強化することにより、本市および東三河地域の持続的な成長を支える産業拠点
の形成を目指します。
○新産業創出支援
実施主体・関係機関
産業支援機関である㈱サイエンス・クリエイトの機
能を強化するとともに、産学官連携による新産業創出 豊橋市、㈱サイエンス・クリエイト
を支援します。
・大学、研究機関等への委託研究支援、コーディネ
ーター配置
・産業活性化フォーラム、ビジネスプランコンテス
トの開催
・三遠南信地域基本計画の推進
○環境関連産業振興事業の促進
実施主体・関係機関
自然エネルギーをはじめとする環境関連産業の活性
豊橋市、㈱サイエンス・クリエイト
化へ取り組みます。
企業
・自然エネルギーに関連した産業振興事業の検討
・次世代自動車普及促進に向けた検討
・PPP/PFI手法による新たな環境関連産業の
検討
○広域連携による企業誘致活動の推進
実施主体・関係機関
東三河5市が連携し一体となって地域の魅力を発信
東三河5市企業誘致推進連絡会議
し、知名度向上と誘致活動に取り組みます。
愛知県
・首都圏をはじめとする展示会等への出展
・各市主催事業への相互協力
34
○工業用地の確保
実施主体・関係機関
三河港臨海部や県境地域など、広域アクセスへの利
便性に優れた地域を中心に、新たな工業用地の確保の 豊橋市
ための検討を進めるとともに、既存の工場跡地の有効
活用を図ります。
・工業用地確保の検討
・工場跡地の情報収集・発信
○三河港ロジスティクス戦略の推進
実施主体・関係機関
自動車流通の強化を図るための港湾施設等の整備促
進及びポートセールスや助成制度などを実施します。 三河港振興会、愛知県、国、自動車
流通企業等
・自動車流通等に関する調査研究
・自動車船の寄港や自動車取扱台数の増加に繋がる
助成制度の実施
・大型船に対応した岸壁整備促進の要望
○三河港周辺地域産業幹線道路ビジョンの実現
実施主体・関係機関
三河港周辺地域の幹線道路整備のため、名豊道路を
機軸とした「東海ものづくり回廊」を支える「はしご 豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市
状幹線道路網」の形成を目標として、ビジョンの実現 商工業団体、三河港振興会
に向けて地域が一体となって働きかけます。
・「はしご状の産業幹線道路網」の整備促進の要望
●魅力拠点創造プロジェクト
まちなかのにぎわいを創出するため、魅力ある商業・サービス業の集積を促進する
ための再開発に取り組みます。
○にぎわいを創出する拠点の整備
実施主体・関係機関
本市のまちなかが、広域から人々が集まり、「にぎ
わいのあるまち」とするため、既存商業ビルのリニュ 豊橋市、商業団体
ーアルを視野に入れた再開発に取り組みます。
・民間再開発事業の促進
・駅前大通南地区の整備
35
②個別プログラム
<農業振興プログラム>
●農業生産を支える基盤の充実
農業者が安心し、効率的に生産できる体制を整えるため、ほ場、農道、かんがい排
水などの農地整備と農業用水の安定確保を推進し、農業生産基盤の充実を図ります。
○優良農地の確保
実施主体・関係機関
適切な農地利用を推進するとともに、耕作放棄地対
策や再ほ場整備等による農地の有効活用など優良農地 豊橋市、愛知県、国、土地改良区
農業委員会、地域農政研究会
の保全、確保に取り組みます。
・排水機場の更新
・ほ場の整備
・農業振興地域整備計画の見直しと推進
・耕作放棄地の解消と発生防止
○安定した農業用水の確保
実施主体・関係機関
農業用施設の老朽化に伴う改築や耐震補強を行うと
ともに、水の有効利用及び渇水時の備えなど効率的な 豊橋市、愛知県、国、土地改良区
水資源機構
水利用を行うための整備を推進します。
・豊川用水二期事業の促進
・かんがい(パイプライン)排水の保全・整備
・ため池の保全・整備
○農村環境の保全・整備
実施主体・関係機関
農業用用排水の水質保全又は農村生活環境の改善を
行うとともに、農村地域の環境改善を図るため農道整 豊橋市、愛知県、国、土地改良区
備を推進します。
・農業集落排水施設の整備
・農道の整備
36
●生産力と経営力の強化
意欲ある農業者への農地の集積を促進するとともに、農産物流通の現状を踏まえ
た集出荷体制の確立を図ります。
○意欲ある農業者への農地の集積促進
実施主体・関係機関
農地の貸し手を探す農地利用集積円滑化事業を推進
するとともに、利用権設定等促進事業による農地の賃 豊橋市、農業団体、農業委員会
貸借手続等の支援を行います。
・農地利用集積円滑化事業の実施
・利用権設定等促進事業の実施
○出荷施設の整備等の推進
実施主体・関係機関
集出荷場、選果場等を整備するとともに、農産物保
豊橋市、愛知県、農業団体
存技術の出荷施設等への導入の推進をします。
・集出荷場、選果場等の整備
・農産物の長期保存技術の導入
○ファーマーズマーケットの機能強化の推進
(再掲)
平成21年にオープンしたファーマーズマーケット
の加工販売施設、農家レストラン等の整備により、集
客能力と農産物の販売力を強化し、ファーマーズマー
ケットの本市農業の出荷機能としての地位向上をめざ
します。
・加工販売施設、農家レストラン等の検討
37
実施主体・関係機関
豊橋市、農業団体
<工業振興プログラム>
●円滑な企業活動の促進と企業誘致の推進
円滑な企業活動の促進や国内外の優良企業の進出を図るため、広域幹線道路網や港
湾施設の整備を促進するとともに、工場用地確保のための検討を進めます。
○企業誘致活動の推進
実施主体・関係機関
説明会を開催して国内外の優良企業の進出を促進す
るほか、地域企業との意見交換も行い流出防止に努め 豊橋市
ることで、持続的な産業発展に取り組みます。
・企業誘致説明会の実施
・立地企業情報交換会の開催
・企業立地促進制度の充実
○ワンストップ・サービス機能の充実
実施主体・関係機関
立地する企業からの行政に関する相談や手続きの窓
口を一本化し、迅速円滑な対応により行政サービスの 豊橋市
向上に努め、企業の進出や地域内再投資につなげます。
・庁内体制の構築と関係機関との連携体制の強化
38
<商業・サービス業振興プログラム>
●魅力ある商業集積の形成
魅力ある商業地を形成するため、商業者やTMOなどと連携しながら商店街づくり
を進めるとともに、大規模小売店舗の適切な立地を促進します。
○大規模小売店舗等の適切な立地の推進
実施主体・関係機関
核となる大型店誘致や特色ある商店街づくりの推進
豊橋市、愛知県
に取り組みます。
・中心市街地における大規模小売店舗立地法に基づ
く手続きの簡素化
○商店街活性化の促進
実施主体・関係機関
商店街が中長期的な展望を見据えて行うアーケード
等施設整備の抜本的な整備事業及び、地域特性を活か 豊橋市、㈱豊橋まちなか活性化セン
したソフト事業により構成される総合的な商店街活性 ター、商業団体
化事業に対して支援を行います。
・商店街リフレッシュプラン作成事業への支援
・商店街リフレッシュ事業への支援
○商店街環境整備の促進
実施主体・関係機関
商店街の機能の維持向上のために行う環境整備や、
環境に配慮した商店街づくりのための省エネ街路灯設 豊橋市、商業団体
置に対して支援を行います。
・商店街の環境整備への支援
・LED照明等省エネ街路灯設置への支援
・商業団体街路灯等電灯料への支援
○中心市街地商業等活性化の推進
実施主体・関係機関
中心市街地における再開発、交通施策、都心居住施
策などと連携した商業振興事業に対して支援を行いま 豊橋市、㈱豊橋まちなか活性化セン
ター、商業団体
す。
・空き店舗活用事業への支援
・共通駐車券事業への支援
・電子マネーカードの導入促進の検討
39
<三河港振興プログラム>
●総合物流機能の充実
三河港の国際的な総合物流を強化するため、港湾施設や広域幹線道路網など物流基
盤の整備を促進するとともに、港の利用促進につながる助成制度の整備やポートセー
ルスの実施などに取り組みます。
○ポートセールスの実施
実施主体・関係機関
コンテナ定期航路の維持・拡充及び新規貨物の発掘
三河港振興会、愛知県、国、三河港
のための様々なポートセールスを実施します。
コンテナターミナル㈱等
・海外ポートセールスミッション派遣
・ポートセミナー、港湾見学会等の開催
・コンテナターミナルを利用する船会社や荷主への
支援
・コンテナターミナルの整備促進の要望
(産業集積戦略の取組みの目標)
指標名
農業生産基盤整備面積
事業所用地の分譲率
実績値
108ha
(H21 年度)
75.6%
(H21 年度)
新事業創出関連事業
4,691 人
への参加者数
(H21 年度)
中心市街地小売店舗数
三河港コンテナ取扱貨物量
三河港取扱貨物量
802 店
(H19 年度)
35,909TEU
(H21 年度)
18,418 千トン
(H21 年)
40
平成 27 年度目標
増加
90%
増加
維持
44,000TEU
増加
(4)産業サポート戦略
①重点プロジェクト
●新規就農者育成支援プロジェクト
本市の農業の将来を担い、地域農業の刺激となる農業者を育成するため、新規就農
を志す者を対象とした研修のシステム化等、地域ぐるみで人材育成に取り組む体制を
整えます。
○新規就農者の育成、支援
実施主体・関係機関
行政、関係団体等が一体となり地域ぐるみで、後継
豊橋市、愛知県、農業団体、農業委
者や新規就農者に対する育成・支援を行います。
員会等
・就農研修のシステム化
・農業委員会・農業団体等との連携による農地確保
支援
・新規就農者に対する初期投資の支援
・行政、関係団体等との連携によるサポート体制の
構築
●中小企業トータルサポートプロジェクト
本市の大多数を占める中小企業の経営基盤の強化を図るため、企業活動や設備投資
への助成など、総合的に支援します。
○経営力・販売力の強化
実施主体・関係機関
生産設備等の近代化を図るとともに、企業活動に必
要となる国際規格や知的財産権の取得、販路開拓を支 豊橋市
援することにより、国内外における競争力や販売力を
強化します。
・機械装置等の設備投資の促進
・ISO規格認証等の取得支援
・特許権など産業財産権の取得促進
・展示会への出展など販路開拓活動の促進
41
●にぎわい創出プロジェクト
まちなかにおける文化的・経済的な交流の拡大を図るため、中心市街地の拠点施設
を中心に産業・芸術文化など魅力的で個性的な交流事業を積極的に展開します。
○駅前広場等におけるイベントの開催
実施主体・関係機関
まちなかへのにぎわい回帰、住民参加型のまちづく
りの実現を図るため、特産市を中心とした集客イベン 豊橋市、㈱豊橋まちなか活性化セン
ター、豊橋まちなか活性化推進協議
トを開催します。
会
・まちなかにぎわいプロモーション事業の推進(旬
彩☆楽市の開催)
・まちなかイベント連絡会議の開催
・まちなかミュージシャンズと連携したイベントの
開催
○商店街や市民によるイベントの開催支援
実施主体・関係機関
販促イベントやイルミネーションフェスティバル等
豊橋市、商業団体、まちなかフェス
のイベントを実施します。
ティバル実行委員会等
・商業団体共同事業への支援
・商学連携促進事業への支援
・まちなかフェスティバル開催への支援
・イルミネーションフェスティバル開催への支援
42
②個別プログラム
<農業振興プログラム>
●地域特性に適した農業者の育成・確保
本市の農業を支える人材を育成・確保するため、主力となる認定農業者をはじめ、
女性・高齢農業者、農業後継者、新規就農者など、意欲ある農業者を幅広く育成、支
援するとともに、これらの農業者が効率的、安定的に経営でき、新たな取組みに挑戦
できる体制づくりを推進します。
○意欲ある農業者の活動支援
実施主体・関係機関
経営の多角化や経営管理能力の向上を重視した研修
を行うとともに、そこで培ったノウハウを農業経営に 豊橋市、愛知県、農業団体、農業委
活かすことができるように、農業制度資金の普及・推 員会
進に努めます。また、行政、関係機関、団体等の連携
による農業者支援のサポート体制を構築します。
・農業制度資金の普及、推進
・行政、関係団体等との連携によるサポート体制の
構築(組織間で情報を共有できる体制)
○女性農業者、高齢農業者や小規模農家の活躍の
場の提供
実施主体・関係機関
豊橋市、愛知県、農業団体
豊橋女性農業団体連絡会の活動や家族経営協定を推 豊橋女性農業団体連絡会等
進するとともに、女性の得意分野を生かした農産物の
加工品開発や起業による6次産業化を図ります。
・ファーマーズマーケットの機能強化の推進
・女性農業者による起業等の推進
(農業の6次産業化)
・家族経営協定の推進
○新規就農者をはじめとする新たな農業者の育
成
実施主体・関係機関
豊橋市、愛知県、農業団体、農業委
行政、関係団体等が一体となり地域ぐるみで、後継 員会等
者や新規就農者を育成・支援します。
・就農研修のシステム化
・農業委員会・農業団体等との連携による農地確保
支援
・NPO、企業の農業参入相談・指導
43
●生産力と経営力の強化
農業者の生産力と経営力を強化するため、農地の利用集積など効率的な利用や生産
技術の向上等により生産性を高め、国の施策と協調した経営支援策の実施や農産物流
通の現状を踏まえた施設の整備などによる集出荷体制の確立を推進し、経営の安定化
を図ります。
○経営安定化のための支援
実施主体・関係機関
戸別所得補償制度や価格安定基金等の加入を促進す
るとともに、農業制度資金の普及・推進に努め、農産 豊橋市、愛知県、国、農業団体
豊橋市水田農業推進協議会
物の安定供給と経営の安定化を図ります。
・戸別所得補償制度の推進
・農産物の価格変動への対応
・農業制度資金の普及・推進
○鳥獣被害対策の推進
実施主体・関係機関
計画的な捕獲や侵入防止柵の設置を進めるととも
に、未収穫物の回収を啓発するなど、地域ぐるみで被 豊橋市、愛知県、農業団体、農業委
員会、猟友会
害縮小に向けた環境を整えます。
豊橋市鳥獣被害対策協議会
・被害・生育状況等を踏まえた計画的な捕獲
・侵入防止柵の設置等
○新技術の導入等による生産段階の様々な取組
みの推進
実施主体・関係機関
豊橋市、愛知県、国、農業団体
施設園芸におけるITを活用した環境制御技術やL 豊橋市水田農業推進協議会
EDを活用した省力技術による先端的農業など、生産
効率や付加価値の向上につながる技術、設備の導入を
支援し、農産物の品質向上や生産の安定化を図ること
により、流通に信頼される農産物の生産を推進します。
・収量の確保と品質の向上に向けた生産技術等の導
入の推進
・生産コスト削減のための取組みの推進
・流通の信頼確保につながる生産段階の取組みの推
進
・豊橋らしい農業の継承と推進
・品質の向上、均一化のための技術、栽培方法の導
入の推進
44
○水田有効利用のための新たな取組みの推進
実施主体・関係機関
水田の有効利用を図るため、水田農家による稲発酵
粗飼料(稲WCS)などの生産に取り組むとともに、 豊橋市、愛知県、農業団体
畜産農家等による利用を推進します。
・飼料用作物等の生産と利用の推進
●市民と支えあう農業の推進
市民と農業者が支えあい、親しまれる農業を推進するため、人と自然にやさしい農
業の普及に努めるとともに、直売所、学校、事業者等と連携し、豊橋産農産物の良さ
や農業の様々な機能を市民に伝える取組みを進めます。
○環境保全型農業の推進
実施主体・関係機関
耕種農家と畜産農家の連携(耕畜連携)によるたい
肥の利用、環境にやさしい農業用資材の普及等を進め 豊橋市、愛知県
るとともに、地域の農業者の理解を得る中で有機農業 豊橋市環境保全型農業推進協議会
豊橋市農業用使用済プラスチック
を推進します。
適正処理推進協議会
・たい肥利用の促進
・有機農業の推進
・環境にやさしい農業用資材等の普及
・エコファーマーの活動推進
○信頼される農産物づくりの推進
実施主体・関係機関
農薬の適正利用や農業生産の適正な管理手法の導入
豊橋市、愛知県、農業団体
を推進します。
・農業生産の適正な管理手法の導入推進
・農薬、化学肥料の使用低減につながる技術、栽培
法の導入推進
45
<工業振興プログラム>
●中小企業の振興
本市の大多数を占める中小企業の経営基盤の強化を図るため、企業活動や設備投資
への助成など、総合的に支援します。
○経営力・販売力の強化(再掲)
実施主体・関係機関
生産設備等の近代化を図るとともに、企業活動に必
要となる国際規格や知的財産権の取得、販路開拓を支 豊橋市
援することにより、国内外における競争力や販売力を
強化します。
・機械装置等の設備投資の促進
・ISO規格認証等の取得支援
・特許権など産業財産権の取得促進
・展示会への出展など販路開拓活動の促進
○創業・新事業の促進
実施主体・関係機関
新規の創業や、新事業の立上げを促進することによ
豊橋市
り企業活動の活性化を図ります。
・創業時などの初期投資軽減等の支援
○研究・技術開発の促進
実施主体・関係機関
大学などの研究成果を応用した新製品や新技術の開
発を支援することにより、事業の高度化を図ります。 豊橋市、大学、研究機関
・大学等試験研究機関等との共同研究などの促進
○CO2 排出量削減の推進
実施主体・関係機関
環境負荷低減を推進する企業の取組みを支援するこ
とにより、国際的にも求められている企業の環境対応 豊橋市
を促進します。
・ISO規格認証等の取得などへの支援
46
<工業・商業・サービス業振興プログラム>
●意欲ある事業者への支援
中小事業者の経営基盤の強化を図るため、意欲ある事業者に対し、融資制度や補助
制度などの支援策を充実します。
○中小企業団体への支援
実施主体・関係機関
中小企業活動の近代化、活性化を効果的に行うため
豊橋市、商工業団体
の団体としての取組みを支援します。
・中小企業団体等の事業活動や共同施設等の整備へ
の支援
・商工業団体の活性化を推進するための活動への支
援
○中小事業者への金融支援
実施主体・関係機関
社会経済状況の変化に対応した中小事業者の経営の
安定化と自主的経済活動の推進に必要な資金の融資を 豊橋市、愛知県信用保証協会、取扱
金融機関
円滑にします。
・制度融資事業の実施
・制度融資関係への支援
(産業サポート戦略の取組みの目標)
指標名
実績値
駅前商業ゾーンの
28,143 人
休日歩行者通行量
(H19 年度)
従業者数 300 人未満の
5,476 億円
事業所の製造品出荷額等
(H21 年)
制度融資の利用件数
1,662 件
(中小事業者)
(H21 年度)
47
平成 27 年度目標
33,000 人超
増加
維持
(5)雇用・人材育成戦略
①重点プロジェクト
●雇用支援プロジェクト
求職者の就職活動を幅広く支援して、だれでも働きやすい環境を目指すとともに、
企業の雇用を確保する事業に取り組みます。
○就業希望者に対する支援
実施主体・関係機関
高齢者、障害者、女性、外国人、ニートなどの就職
豊橋市、愛知県、国、商工業団体、
支援を充実します。
NPO
・効果的な就業支援を行うため、行政、関係団体等
でネットワークの構築
・事業者に対する雇用啓発事業の実施
●新規就農者育成支援プロジェクト
本市の農業の将来を担い、地域農業の刺激となる農業者を育成するため、新規就農
を志す者を対象とした研修のシステム化等、地域ぐるみで人材育成に取り組む体制を
整えます。
○新規就農者の育成、支援(再掲)
実施主体・関係機関
行政、関係団体等が一体となり地域ぐるみで、後継
豊橋市、愛知県、農業団体、農業委
者や新規就農者に対する育成・支援を行います。
員会等
・就農研修のシステム化
・農業委員会・農業団体等との連携による農地確保
の支援
・新規就農者に対する初期投資の支援
・行政、関係団体等との連携によるサポート体制の
構築
48
●新規技能者の育成支援プロジェクト
ものづくりを担う人材の養成を図るために、地元工業高校や職業訓練校の若年技能
者に対し、技術習得の支援を行います。
○新規技能者の育成支援
実施主体・関係機関
とよはしの匠をはじめとする熟練技能者を活用した
実践指導や職業能力開発促進法に基づく認定職業訓練 豊橋市、豊橋共同職業訓練協会、豊
橋高等技術専門校
など技能者の育成支援を行います。
・地域技能者を活用した実践指導の推進
・技能労働者の養成支援
●にぎわい創出プロジェクト
まちなかにおける文化的・経済的な交流の拡大を図るため、中心市街地の拠点施設
を中心に魅力的で個性的な交流事業を積極的に展開するとともに、意欲的な事業者の
新たな取組みを支援します。
○新規商業者の育成支援
実施主体・関係機関
商店街活動の推進に必要なリーダーの育成や意欲あ
る商業者育成のため、セミナー等の開催や新規創業へ 豊橋市、商業団体
の誘導に取り組みます。
・開業セミナーの開催
・研修会への参加支援
・創業塾の開催支援
・新規商業者育成プログラム構築の検討
49
②個別プログラム
<農業振興プログラム>
●地域特性に適した農業者の育成・確保
本市の農業を支える人材を育成・確保するため、主力となる認定農業者をはじめ、
女性・高齢農業者、農業後継者、新規就農者など、意欲ある農業者を幅広く育成、
支援するとともに、これらの農業者が効率的、安定的に経営でき、新たな取組みに
挑戦できる体制づくりを推進します。
○意欲ある農業者の活動支援
○意欲ある農業者の活動支援
実施主体・関係機関
実施主体・関係機関
等
農地の集積や資金確保のサポートや様々な研修等を
経営の多角化や経営管理能力の向上を重視した研修
実施し認定農業者などの活動支援に取り組みます。
を行うとともに、農業制度資金の普及・推進に努めま 豊橋市、愛知県、農業団体、農業委
計画期間
す。また、行政、関係団体等との連携による農業者支 員会
平成23年度~
援のサポート体制を構築します。
・経営管理能力向上のための研修の実施
・多角的な視点を重視した研修の実施
○女性農業者、高齢農業者や小規模農家の活躍の
場の提供
実施主体・関係機関
豊橋市、愛知県、農業団体
豊橋女性農業団体連絡会の活動や家族経営協定を推 豊橋女性農業団体連絡会等
進するとともに、女性の得意分野を生かした農産物の
加工品開発や起業による6次産業化を図ります。
・ファーマーズマーケットの機能強化の推進
・女性農業者による起業等の推進
(農業の6次産業化)
・豊橋女性農業団体連絡会の活動推進
・家族経営協定の推進
○新規就農者をはじめとする新たな農業者の育
成
実施主体・関係機関
豊橋市、愛知県、農業団体、農業委
行政、関係団体等が一体となり地域ぐるみで、後継 員会等
者や新規就農者に対する育成・支援を行います。
・就農研修のシステム化
・NPO、企業の農業参入相談・指導
50
<工業振興プログラム>
●中小企業の振興
本市の大多数を占める中小企業の経営基盤の強化を図るため、将来を担う人材の育
成や技術力の向上を目指し、総合的に支援します。
○技術力の向上
実施主体・関係機関
企業技術者に実習を中心とした実務的な研修を実施
し、中小企業の技術力向上を図ることにより、地域の 豊橋市、㈱サイエンス・クリエイト
産業技術力を強化します。
・中小企業技術者研修の実施
○後継者の育成
実施主体・関係機関
卓越した技術や技能を持っている人を顕彰し社会的
評価の向上を図るとともに、その「技」を次の世代に 豊橋市
伝え、より多くの後継者を育成します。
・「とよはしの匠」顕彰事業の実施
○次世代のものづくり人材の育成
実施主体・関係機関
将来の地域工業(産業)を担う人材を育成するため、
ものづくりのすばらしさを啓発するとともに、地元工 豊橋市、商工業団体
業高校生などを対象に地域人材の育成と定着を図りま
す。
・「高校生技術アイデア賞」事業の実施
・地域技能者を活用した実践指導の推進
・高校生の環境技術研究活動への支援
・エコカーチャンピオンシップ事業への支援
51
<商業・サービス業振興プログラム>
●意欲ある事業者への支援
中小事業者の経営基盤の強化を図るため、人材育成事業などの育成策を充実すると
ともに、新しい事業者を受け入れ育成する環境の整備を進めます。
○商店街等における人材育成の推進
実施主体・関係機関
リーダー育成等研修会や伝統的工芸品産業の振興及
豊橋市、商業団体、豊橋筆振興協同
び後継者育成を支援します。
組合
・リーダー育成等研修会参加への支援
・伝統的工芸品産業の振興及び後継者育成支援
<雇用促進プログラム>
●就業の促進支援
雇用の安定を図るため、関係機関と連携を図り、事業者に対する雇用の維持・拡大
を働きかけるとともに、就職希望者に対し、職業訓練をはじめとする様々な就業支援
を行います。
○技能労働者の養成支援
実施主体・関係機関
職業能力開発促進法に基づく認定職業訓練など技能
労働者の養成を支援し、技能労働者の技能と地位の向 豊橋市、豊橋共同職業訓練協会
豊橋高等技術専門校
上を図ります。
・職業訓練センターの管理運営事業
・技能労働者の養成支援
○若年者の就職支援
実施主体・関係機関
ヤングジョブキャラバンなどを開催し、新規学卒者
豊橋市、愛知県、国、商工業団体
や若年無業者の就職支援に取り組みます。
・ヤングジョブキャラバンの開催
52
○高齢者、障害者、女性、外国人等の就職支援
実施主体・関係機関
高齢者、障害者、女性、外国人等の雇用を確保する
豊橋市、愛知県、国
ための啓発事業に取り組みます。
・高齢者、障害者、女性、外国人等の雇用啓発事業
○社会ビジネス雇用の創造
実施主体・関係機関
自然資源(森林、地域資源活用)、地域づくり(ま
ちづくり、中山間地域)、安全安心の確保(食農、福
祉介護・医療)の分野で、社会起業インキュベーショ
ン事業及び社会的企業人材創出・インターンシップ事
業を行い、社会的企業による雇用創造を図ります。
豊橋市、㈱サイエンス・クリエイト
㈳東三河地域研究センター
三遠南信地域連携ビジョン推進会
議
・社会起業インキュベーション事業の実施
・社会的企業人材創出・インターンシップ事業の実
施
●勤労者福祉の充実
勤労者がゆとりある生活を送ることができるよう、各種制度や講座、講習会など
を実施するとともに、労働者や関係団体などによる自主的な勤労者福祉事業に対す
る支援を行います。
○勤労者のゆとりある生活の支援
実施主体・関係機関
勤労者を対象とする住宅資金融資、生活資金融資利
子軽減、文化や教養など各種講座の開催により勤労者 豊橋市
のゆとりある生活の支援に取り組みます。
・勤労者住宅資金融資事業の実施
・生活資金融資利子軽減補助事業の実施
・勤労者講座や講演会などの開催
53
(雇用・人材育成戦略の取組みの目標)
指標名
認定農業者数
実績値
688 人
(H21 年度)
豊橋公共職業安定所管内の
0.41 倍
有効求人倍率
(H21 年)
就業促進事業への参加者数
3,087 人
(H21 年度)
労働会館・勤労青少年
27,907 人
ホームの利用者数
(H21 年度)
54
平成 27 年度目標
1,000 人
1.0 倍
増加
増加
5.豊橋市産業戦略プラン施策体系
基本理念
戦略 1
<重点> 農工商連携推進プロジェクト
<重点>産業プロモーション実践プロジェクト
<重点>とよはしイメージアップ大作戦展開プロジェクト
戦略 2
農・工・商の多彩な産業力とつながり力による持続的な発展と活力創造
活力と魅力を発信する産業のまち とよはし
農工商連携戦略
プロモーション戦略
<農業振興>とよはし農漁業の発信力の強化
<工業振興>企業誘致の推進
<商業・サービス業振興>魅力ある商業集積の形成
商
商
や
<観光振興>観光資源の魅力づくり
商
<観光振興>観光情報の発信
<三河港振興>親しみのあるみなとの形成
<重点>産業集積促進プロジェクト
<重点>魅力拠点創造プロジェクト
戦略 3
産業集積戦略
<農業振興>農業生産を支える基盤の充実
<農業振興>生産力と経営力の強化
<工業振興>円滑な企業活動の促進と企業誘致の推進
<商業・サービス業振興>魅力ある商業集積の形成
商
商
や
<三河港振興>総合物流機能の充実
商
<重点>新規就農者育成支援プロジェクト
<重点>中小企業トータルサポートプロジェクト
戦略 4
産業サポート戦略
<重点>にぎわい創出プロジェクト
<農業振興>地域特性に適した農業者の育成・確保
<農業振興>生産力と経営力の強化
<農業振興>市民と支えあう農業の推進
「
<工業振興>中小企業の振興
<工業・商業・サービス業振興>意欲ある事業者への支援
<重点>雇用支援プロジェクト
<重点>新規就農者育成支援プロジェクト
戦略 5
雇用・人材育成戦略
<重点>新規技能者の育成支援プロジェクト
<重点>にぎわい創出プロジェクト
<農業振興>地域特性に適した農業者の育成・確保
<工業振興>中小企業の振興
<商業・サービス業振興>意欲ある事業者への支援
<雇用促進>就業の促進支援
<雇用促進>勤労者福祉の充実
55
」
6.プランの推進に向けて
(1)プラン推進に向けての考え方
本プランで位置づけた施策を着実に実行し、その実現を図るためには、本市の産業に関わ
る事業者や団体等が目標を共有し、一体となって取り組んでいくことが重要です。特に産業
活動の主役である個別の事業者等が主体的に取り組むことが必要です。
そのため、以下の考え方により、効率的・効果的に本プランを推進します。
○情報収集と発信
市民、事業者、団体等からの多様な意見、要望等を吸収し、各事業への反映に努めます。
これらに加えて、産業振興に関わる国や県の施策などの新しい情報も常に収集するととも
に、得られた情報を発信し、事業者等の産業活動を支援します。
○各主体間の連携や広域連携の促進
市民、事業者、経済団体、大学、産業支援機関など各主体間と情報交換し、相互に連携
を取りながら、施策や事業を実施します。また、多方面における産学官交流を一層促進す
るとともに、東三河地域や三遠南信地域といった広域的な連携を促進し、周辺自治体とと
もに産業振興を図ります。
○積極的な事業推進
本プランで位置づけた事業について、主体となる課との調整を産業政策課が行うととも
に、情報の一元化を進めます。特に重点プロジェクトの推進にあたっては、関係部局との
調整を図りながら横断的に取り組み、または、プロジェクトチームを設置した集中的な取
組みなどにより事業の積極的な推進を図ります。
(2)プランの進行管理
プランの進行管理は、戦略ごとに定めた重点プロジェクトや個別プログラムの進捗状況
を把握し、施策や事業の着実な推進を図ります。
また、プランに位置づけた事業の進捗状況を把握・評価するための主要指標と戦略ごと
の指標への効果を把握し、必要に応じて事業の促進等の措置を講じるものとします。
56
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