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モンペリエの魅力

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モンペリエの魅力
3.21世紀のまちづくりと都市交通
①都市構造改革と都市交通戦略
②都市交通の戦略的取組
③都市交通の戦略的取組への支援
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3.21世紀のまちづくりと都市交通
①.都市構造改革と都市交通戦略
《都市機能 拡散と中心市街地 空洞化》
《都市機能の拡散と中心市街地の空洞化》
広域的都市機能のスプロール
中心市街地の空洞化
自然環境の無秩序な破壊、予想外の交通渋滞の発生、バイパス機能への障
害、後追い的なインフラ投資・維持管理コストの増大など、かつてのスプロー
ルよりも広域かつ重大な影響
ルよりも広域
重大な影響
中心市街地の居住人口の減少、商業機能の衰退、業務機能・文化交流機
能における中心性の低下、空き店舗が空き店舗を呼ぶ悪循環
人口減少・超高齢社会
都市圏内で生活する多くの人にとって暮らしやすい都市構造の実現が必要
集約型都市構造の実現
【都市構造改革】 集約拠点として中心市街地を再生
超高齢社会における都市機能へのアクセシビリティの確
保、既存ストックの有効活用等による都市経営コストの
抑制、多様な都市機能の集積による賑わいの創出、自
然環境負荷の低減 等
都市機能の集積、インフラ等の基盤整備、アクセシビリ
ティの確保等の点で、多くの中心市街地は集約拠点とし
てふさわしい
地域が望ましいと思う目標を自ら選択し、都市機能の立地に際し、都市構造全体の目標に照らして
地域が望ましいと思う目標を自ら選択し
都市機能の立地に際し 都市構造全体の目標に照らして
適切かどうかを「よく判断」(ウェル・マネージ)することが必要
《都市構造改革の実現に向けた制度改善の方向》
都市機能の集約のための誘導〈支援方策〉
広域的都市機能の適正立地〈都市計画制度〉
[土地利用規制]
・ 白地地域を含めて、広域的影響を考慮したゾーニングの強化
・ ゾーニングを住民参加のもと機動的に変更
・ 事業者等へ都市計画提案制度を拡充
・ 用途規制の緩和を行う地区計画制度の充実
・ 都市計画区域外の土地について、農地も含め土地利用の整
序が必要な区域等に準都市計画区域を広く指定
市町村の視点だけでなく、広域的な観点からの適正立地を
・ 一市町村の視点だけでなく、広域的な観点からの適正立地を
「よく判断」する手続
[開発許可]
・ 大規模計画開発の例外扱いを見直し
・ 病院等の公共公益施設も開発許可対象に追加
[多様な都市機能の集約への誘導支援]
・ 中心市街地活性化法を総合的な制度体系へ転換
・ 「選択と集中」の観点から、市町村の計画を国が選択、関係省
庁と連携して集中的、積極的な支援
・ 街なか居住の促進、広域的都市機能の立地促進
・ 公共公益施設等集約立地のための条件整備、負担軽減
・ 地権者を巻き込んだ都市機能集約を促進するための仕組み
・ まちづくりの
まちづくりの一環として行う都市交通施策
環として行う都市交通施策
[都市機能集約のための体制整備]
・ 商業関係者に加え、専門家、地権者、まちづくり会社等の幅広
い主体が参加する新たな組織の整備と支援制度の充実
・ 中心市街地整備推進機構の拡充
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3.21世紀のまちづくりと都市交通
①.都市構造改革と都市交通戦略
≪拡散型から集約型都市構造への転換イメージ≫
拡散型から集約型都市構造
転換イメ ジ
■戦後、各都市における市街化は公共交通沿線に沿い発展((1)の市街地)、
これまでモータリゼーションの進展と ともに低密度の市街地として拡張((2)の市街地)
■少子超高齢社会に対応したコンパクトな集約型都市構造を目指す((4)の市街地)
(4)求めるべき市街地像
(1)かつての市街地
基幹的な公共交通沿いに集約拠点の形成を促進
中心部に基幹的市街地、郊外は低密で分散
【各都市に見られる市街地の傾向】
都市構造
改
革
(3)低密度になった拡散市街地
(2)今の市街地
現在の
市街化
の傾向
【低密度市街地が拡大した結果】
低密化
を放置
全面的な市街化の進行過程
市街地が全体的に希薄化
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3.21世紀のまちづくりと都市交通
①.都市構造改革と都市交通戦略
≪集約型都市構造に向けたモータリゼーションスパイラルからの脱却≫
集約型都市構造に向けた
タリゼ シ
パイ
から 脱却
■ 幹線道路整備によって自動車利用が拡大すると、大規模商業施設の郊外立地のように自動車依存型の都市構
造が促進
■ その結果、新たな道路交通需要が生まれ、幹線道路整備が促進
その結果 新たな道路交通需要が生まれ 幹線道路整備が促進
■ 自動車利用の利便性等が向上すれば、一層、生活の自動車依存が高まるといったモータリゼーション・スパイラ
ルが生じる
■ 将来自動車交通量が平成32年には減少に転ずるとしても、この構造は変わらないと考えられ、これを改変する
工夫が必要
●公共交通の整備と集約型都市構造の実現シナリオイメージ
25
3.21世紀のまちづくりと都市交通
②.都市交通の戦略的取組
≪戦略的取組イメージ≫
26
3.21世紀のまちづくりと都市交通
②.都市交通の戦略的取組
≪都市 地域総合交通戦略の展開≫
≪都市・地域総合交通戦略の展開≫
■ 道路交通の混雑緩和、公共交通の乗継ぎ円滑化など、都市や地域が抱える交通の課題を解決し、円滑な交通の
確保と目指すべき将来像を実現するため、
① 都市
都市・地域総合交通戦略の策定を国が支援
域
通戦
策定 国 支援
② 戦略に基づく、LRT等の公共交通の導入支援や交通結節点の整備等を重点支援
需要追随型の施設整備から目標達成型へ転換
都市・地域総合交通戦略の策定
「コンパクトなまちづくり」公共交通を軸とした将来都市構造
ン クトなまち くり」公共交通を軸とした将来都市構造
お団子と串の都市構造
お団子:歩いて暮らせる地域の拠点
串:一定のサービス水準を有する公共交通ネットワーク
都市の将来像
目標:都市の将来像を実現するため
に必要な都市交通サービス
市町村
施策パッケージ
施策
施策パッケージ
ッケ ジ
道 路
管理者
警察
交 通
事業者
ハ ー ド
○LRT、バス等の公
共交通の導入
○交通結節点整備
○歩行者・自転車環境
○歩行者
自転車環境
整備
○駐輪場・駐車場整備
○交差点改良 等
ソ フ ト
○歩行者・自転車・自動
車・公共交通の適正利
用のための啓発活動
○バス路線再編による利
便性確保と効率的運営
○戦略実施に伴う社会
実験等
移動環境(モビリティ)の向上
多様な主体や関係者が協議会等を活用し連携
都市の将来像(富山市の事例)
都道
府県
地元
団体
関係
者等
戦略実施プログラム
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3.21世紀のまちづくりと都市交通
②.都市交通の戦略的取組
≪都市・地域総合交通戦略の施策パッケージの展開イメージ≫
戦略に基づく施設整備の推進
【ハード施策】
戦略的なモビリティ・マネジメントの推進
【ソフト施策】
交通行動の転換を図るための取組
○住民を対象とした、公共交通利用促進のための
意識改革の取組
○職場を対象とした、自家用車通勤を見直し公共
交通へ転換させる取組
等
施策の実効性を高め、また、転換され
た交通行動を後戻りさせないようにす
る施策の実施
徒歩、自転車、自動車、公共交通の適正分担が図られ、交通円滑化、利便性向
上、モビリティの確保を実現
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都市交通施策
<公共交通の連携>
バスとの乗り継ぎ施設整備
z停留場配置等を考慮 ⇒ できるだけスムーズな乗り継ぎ
<同 ホ ムでバスとLRTの乗り継ぎができる停留場>
<同一ホームでバスとLRTの乗り継ぎができる停留場>
ナント(仏)
富山
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都市交通施策
<歩行者交通>
都心地区の歩行環境整備
z既成市街地中心部における自動車交通の適正化を図るとと
もに 歩行環境を整備
もに、歩行環境を整備
z歩道、歩行者専用道路、トランジットモール、広場の整備、歩
車共存策等
<トランジットモール、及びLRT沿線の広場>
ストラスブール(仏)
モンペリエ(仏)
グルノーブル(仏)
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都市交通施策
自転車を活用した都市交通システムの構築
施策の概要
(2)ソフト面での施策
地域の幅広い関係者や関係府省と連携しつつ、
・地域の幅広い関係者や関係府省と連携しつつ、
ネットワーク整備や自転車利用に係る課題抽出と
対応方策の検討、これらを反映した計画策定への
支援
コミュニティサイクル
各地域において幅広い関係者から構成される協議会を設置
(協議会メンバー:地方公共団体、道路管理者、都道府県警察、有識者、NPO、必要に応じて交通事業者等)
自転車利用環境整備計画の作成(協議会が作成)
人と環境にやさしい自転車を都市交通の
主要な交通手段として活用
(1)ハード面での施策
・自転車道ネットワークの整備
自転車道ネットワ クの整備
・自転車駐輪場の機動的な整備
ハード・ソフトを一体的に推進する
パッケージアプローチによる財政支援
パッケ
ジアプロ チによる財政支援
(整備計画の作成、自転車走行空間の整備、コミュニティサイクルの
システム整備、交通行動転換の取組
法令・税・融資等
による支援
等を支援)
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まちづくり施策
<土地利用・沿道開発計画>
土地利用の誘導
z基幹公共交通軸に沿った集約型のまちづくり
⇒土地利用計画とLRTの路線計画を一体的に検討
zLRT沿線における高密度な土地利用の誘導(容積率・建ぺ
い率の緩和等)
z都市全体の土地利用計画(線引きや用途地域の見直しに
よる郊外部の立地規制等)
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ソフト施策
<乗り継ぎ割引等の料金施策>
利便性・魅力のある料金体系
利便性
魅力のある料金体系、乗車券
乗車券
z利用者の視点にたった魅力ある料金体系(定額運賃、ゾーン
z利用者の視点にた
た魅力ある料金体系(定額運賃 ゾ ン
制、対キロ制 等)
z利用促進のための様々な乗車券(1日乗車券 24時間乗車
z利用促進のための様々な乗車券(1日乗車券、24時間乗車
券、環境定期券、シルバー定期券 等)
【地球環境定期券(フライブルク・独)】
z 公共交通の利用促進による自動車削減を目
的に、通常の定期運賃を大幅に値下げした
定期券
z 休日には定期券1枚で複数人の同時乗車が
可能
出典:フライブルグ地域交通連合HP
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3.21世紀のまちづくりと都市交通
②.都市交通の戦略的取組
≪戦略的なモビリティマネジメント≫
総合交通戦略に基づく
交通行動の転換
徒歩、自転車、
市民の意識改革に向けての取組
自動車、公共交
自家用車通勤から公共交通利用へ転換
通の適正分担が
図られ、交通円
滑化、利便性向
上、モビリティ
の確保を実現
総合交通戦略に位置づけられた施策の実効性を高め、また、転
換された交通行動を後戻りさせないようにする施策の実施
産業団地
通勤モビリティ・マネジメントの実施
T
計画策定地区
ニュータウン
T
市街地
急行バス
急行バス
コミュニティバスの運行
パークアンドライド駐車場の整備
T
T
駅
コミュニティサイクルの導入
フリンジ駐車場の整備
T :トランジットセンター
LRT・BRTの導入
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3.21世紀のまちづくりと都市交通
②.都市交通の戦略的取組
≪総合交通戦略の策定・推進スキーム≫
■ 策定・実施の体制は、全ての都市交通関係主体が参画する協議会方式を基本とし、関係主体が
それぞれの責任を明確にして着実に施策を展開していく仕組みを構築
総合交通戦略策定地区及び
事業推進地区(策定中含む)
札幌市、青森市、盛岡市、
秋田市 横手市 郡山市
秋田市、横手市、郡山市、
仙台市、茨城県北臨海都市圏
日立市、石岡市、宇都宮市、
高崎市、さいたま市、川越市、
千葉市 柏市 豊島区 墨田
千葉市、柏市、豊島区、墨田
区、新宿区、町田市、立川市、
相模原市、上田市、新潟市、
富山市、高岡市、金沢市、
名古屋市、岐阜市、多治見市、
静岡市、富士市、豊田市、
四日市市、安城市、瀬戸市、
浜松市、幸田町、岡崎市、
福井市、近江八幡市、京都市、
堺市、明石市、姫路市、松江市
岡山市、倉敷市、広島市、
福山市、岩国市、高松市、
松山市、新居浜市、北九州市、
熊本都市圏 宮崎都市圏 鹿児
熊本都市圏、宮崎都市圏、鹿児
島市、沖縄本島中南部都市圏、
那覇市
(60地区)
(下線:認定都市)
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3.21世紀のまちづくりと都市交通
③.都市交通の戦略的取組への支援
(1)都市・地域総合交通戦略の策定に対する支援
‡地方公共団体が中心となり道路管理者、警察、公共交通事業者、地元団体などの関係者で構成す
る協議会等を設立
‡総合的な交通のあり方や必要なハード・ソフトの施策及びそれらの実施プログラム等を内容とする
都市 地域総合交通戦略を策定することに対して支援
都市・地域総合交通戦略を策定することに対して支援
■策定支援の例
ⅰ)都市・地域総合交通戦略調査
ⅱ)先導的都市環境形成促進事業
ⅲ)社会資本整備総合交付金
(街路交通調査)
(2)都市・地域総合交通戦略に基づく事業等に対する支援
‡社会資本整備総合交付金、都市交通システム整備事業等により、戦略に位置付けられた歩行者・
‡社会資本整備総合交付金
都市交通システム整備事業等により 戦略に位置付けられた歩行者
自転車のための空間や公共交通、交通結節点など都市交通システム全体に対して、総合的かつ
重点的に支援
‡先導的都市環境形成促進事業等により 戦略に位置付けられた事業等と一体となって
‡先導的都市環境形成促進事業等により、戦略に位置付けられた事業等と
体となって、交通行動
交通行動
転換させ、転換した行動を後戻りさせない戦略的なモビリティ・マネジメントを推進
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