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Twinkle:Tokyo Women`s Medical University

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Twinkle:Tokyo Women`s Medical University
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target organ における男性ホルモンと女性ホルモンの協力
作用
藤井, 儔子
東京女子医科大学雑誌, 41(9):743-744, 1971
http://hdl.handle.net/10470/1727
Twinkle:Tokyo Women's Medical University - Information & Knowledge Database.
http://ir.twmu.ac.jp/dspace/
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∵特に小児の交通性水頭症では,必ず気慰撮影を施行す
部に対し,肩胸部よりの有茎植皮術を施行致した,皮弁
べきであり,髄液所見の異常と側脳室の非対称的拡大が
の切開は,上部は鎖骨上縁に頚部リンペ節廓清時の切開
あれば,本症を疑い,便に詳しい神経放射線学的検査が
創を側方にのばし,下部は第3肋閥に沿.い,また外側
必要である事を強調した.\.
は,.三角筋中央部に至り,筋膜上まで剥離し,..大きな薄
命を作製し,これを上方にもちあげて縫合.なお皮弁下
7.‘最近みられた発育ネ全腎め5例
部め余剰部分ば筒状に縫合,tube−H3pにした.採皮部
(泌尿器科)〆
梅津 隆子.・・吉田美喜子;:淘野 南条
の皮膚欠損部に対しては,左大腿部よりの中間層植皮術
を行なった1...術後肝炎を.併発したため,皮弁切離を延
今非 通子・○増田‘聰子.・佐委木則子q
期して,..術後7.週間.目に状態.がおちつ、.・たので,、有茎
益子 五月
植皮弁下端切離術を行なった.術後9週間目より,M
泌尿生殖器は発生学的に複雑であり,そのため奇形が
MC療法を開始,1クール計40mg投与し,経過良好にて
多いとされている.
昭和46年4月12日退院.病理診断は,Mallgnant mixed
演者らの教室で,昭和43年4月より昭和46年4月まで
の4年間に,1例は経静脈性腎孟造影,1例は逆行性腎
tum・rであった.
孟造影,3例は手術によって診断が確定された発育不全
10, 〔特別講演〕
腎の5例を経験したので報告した.なお5症例の当科外
先天性心疾患
来を初診した際の主訴は,頻尿3例,腰痛2例で,患側
ヘレン・B・トーシッグ女史
は右側が2例,左側が3例であった.
(米国ジョソス・ホプキンス大学名誉教授)
通訳
8。早期多発食道癌の1治験例
11.〔綜説〕target organにおける男性ホルモンと
(消化器病センター)
○今西 政美・榊原
(心研小児科) 高尾 昂騰教授
女性ホルモンの協力作用
宣・遠藤.光夫
(薬理学教室)藤井 黒子
山田 明義・鈴木 博孝・井手 博子
前立腺,精嚢は男性ホルモンのみと強く結合するrec−
福田 武隼
ept・r proteinをもち,子宮は女栓ホルモンに特異的な
症例は69才の男性で,心窩部痛を主訴として来院し
た.下部食道噴門部のR早期癌と中部食道の早期癌の
receptoセProteinを有する.これらホルモンはreceptor
2病巣をもつた,早期多発食道癌症例を経験したので,
proteinによって細胞内にまで運ばれて,核酸合成を介し
て特異的な作用をあらわす.しかし,男子,女子の体内
文献的考察を加えて報告した.
9,耳下腺癌根治手術における肩胸部有茎植皮適応の
では反対の性ホルトンも合成され,血中を循環している
1例
ことは,いずれの性のtarget・rganも両ホルモンの影響
をうけることが考えられる.今回は,動物実験の結果を
(外科)
もとに,主として雄の副性腺における両ホルモンの協力
○高田 勝美・新福 栄彦・倉光 秀麿
作用を考案してみた.
太田八重子
男性ホルモンと女性ホルモンの協力作用発現には,い
耳下腺癌根治手術における頚頬部の広範囲な皮膚欠損
部に肩胸部よりの一次的野茎植皮術を行ない,好結果を
くつかの因子を考えねばならない.
得た.
1)年令的因子:幼若期ラットの精嚢,前立腺はテス
患老は,71才女性.主訴は,左回前部の腫瘤.約30年
トステロン投与により発育が促進されるが,エストラジ
ぐらい前より,局所に小さな腫瘤があり,徐々に大きさ
オーーレー17βはこれに協力的に働き,重量増加,核酸合
を増してぎたが,昨年10月頃より急激こ増大したため,
成グリコーゲン合成増大をきたす,しかし,成熟去勢
昭和46年1月19日当科入院.1月25日,左耳下腺癌の診
ラットにおいては,投与量が問題となるが,協力作用の
断の下に腫瘤摘出術および頚部リンパ節廓清術を施行し
発現は弱くなる.すなわち,一度自己の分泌する主なる
た.腫瘤はIGXlO×5cmで,皮膚および胸鎖乳突筋と硬
性ホルモンの一定レベルがtarget organに作用すると,
く癒着し,多数の頚部リンパ節転移,波膚転移を認め
target・rganは何らかの機構で必要なホルモンに対する
た.腫瘤と共に転移を思わせる皮膚を広範囲に切除し,
特異性を増加する.
頚部リンパ節廓清術を施行した.この広範囲な皮膚欠損
2) 臓器によるちがい:精嚢においては,女性ホルモ
一呂174お一ム
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ソは男性ホルモンと協力的に発育促進作用を示すが,前
エストラジオール前処置時間が長い程RNA合成は低下
立腺においては,幼若ラットにおいてさえも,.しばしば
する傾向を示す.
拮抗的に働きやすい、
テストステロン投与後に投与したエストラジオール
は,前立腺,精嚢の細胞膜の物質透過性の変化をきた
3)両ホルモンの投与方法の時間的問題:ラットにお
いて,エストラジオールー17β投与をテストステロン投与
し,タンパク,グリコーゲン等の合成に必要な前駆物質
1∼3時間後に行なった場合には,逆にエストラジオー
の供給促進,あるいは,receptor−testQster・ne複合体の
ル投与をテストステロン投与の1∼3時間前に行なった
不活牲化を遅らせる等の機構によって,協力作用をあら
場合よりも協力作用が大であり,ホルモン投与6時間後
わすものと考えられる.
には,すでに核内RNA合成に両群の間に差がみられ,
一744一
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