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23年度予算等への主要な反映状況(個別資料) (PDF

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23年度予算等への主要な反映状況(個別資料) (PDF
資料2-2
独立行政法人の平成21年度業務実績評価の
結果を踏まえた平成22、23年度予算等への主要な反映状況
1. 国立特別支援教育総合研究所
・・・・・・ 1
13.科学技術振興機構
・・・・・・ 24
2. 大学入試センター
・・・・・・ 3
14.日本学術振興会
・・・・・・ 26
3. 国立青少年教育振興機構
・・・・・・ 5
15.理化学研究所
・・・・・・ 28
4. 国立女性教育会館
・・・・・・ 7
16.宇宙航空研究開発機構
・・・・・・ 30
5. 日本私立学校振興・共済事業団 ・・・・・・ 9
17.日本スポーツ振興センター
・・・・・・ 32
6. 国立科学博物館
・・・・・・ 12
18.日本芸術文化振興会
・・・・・・ 34
7. 物質・材料研究機構
・・・・・・ 13
19.日本学生支援機構
・・・・・・ 36
8. 防災科学技術研究所
・・・・・・ 15
20.海洋研究開発機構
・・・・・・ 38
9. 放射線医学総合研究所
・・・・・・ 16
21.大学評価・学位授与機構
・・・・・・ 40
10.国立美術館
・・・・・・ 18
22.国立高等専門学校機構
・・・・・・ 42
11.国立文化財機構
・・・・・・ 20
23.国立大学財務・経営センター ・・・・・・ 44
12.教員研修センター
・・・・・・ 22
24.日本原子力研究開発機構
・・・・・・ 45
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
1,138
48
3
1,189
1,082
28
4
1,114
年度
運営費交付金
平成 22 年度
平成 23 年度
評価項目
国庫補助金等
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (研究活動)
① 特別支援教育にかかる実際的・総合的研究での国の政 ① 特別支援教育のナショナルセンターとしての役割を踏まえた、国
の向上
策立案・施策推進及び教育現場への貢献度は、高く評価で
の政策的課題や教育現場の課題に対応した研究に一層精選、重点化
きる。今後は、5年から 10 年を展望した国の基本政策な
して実施することとした。また、特別支援教育全体に関わる重点的
どとの整合性を確保し、より長期的な研究計画の立案・実
な課題を総合的に解決するため、中期目標期間を見通して特定の包
括的研究テーマ(領域)を設定し、複数の研究課題から構成された
施を行うなどの工夫が必要となるものと考えられる。
研究を進める中期特定研究制度を創設することとした。
(研修事業)
② 各研修講座の参加率や満足度、教育委員会等の満足度 ② 都道府県教育委員会に対し、研修内容・方法等の充実を図るため、
は、評価基準を上回るなど、都道府県等の人材養成に大い
アンケート等による調査を開始するとともに、特別支援教育研究研
に貢献しているものと認められる。今後とも、研修ニーズ
修員制度については、研修効果を全国に還元する観点から、その在
の把握に努め、より充実した研修内容となるよう努めてほ
り方を含め見直すこととした。また、見直しを実施する際には経費
しい。また、特別支援教育研究研修員については、募集定
の縮減に努めることとした。
員を確保できない要因に対して、工夫が必要である。
(情報普及)
③ 特別支援教育に関する総合的な情報提供体制の充実を ③ 発達障害教育情報センターウェブサイトの充実を図るため、各教
育委員会等に対してウェブサイトに関するアンケート調査を実施
図るための着実な歩みが見られる。発達障害教育情報セン
ターについては順調に運用されているが、利用者アンケー
し、改善を図るとともに、配信講義、最新の研究報告、文部科学省
のモデル事業の報告等の情報の更新を行い、各地のイベントや研究
トを基に、今後さらなる取組を進めていく必要がある。
会の情報等を追加し、コンテンツを充実することとした。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 効 (業務運営の効率化状況)
率化
① 総人件費改革や給与水準の適正化等、政府方針に適切 ① 管理部門の簡素化、効率的な運営体制の確保、アウトソーシング
の活用等により業務運営コストを縮減することとし、対前年度比一
に対応し、業務効率化に取り組んでいる。
② 組織的に業務の効率化を図るとともに、各業務の改
般管理費3%以上、業務経費1%以上の業務の効率化を図る。
また、給与水準についても、国家公務員の給与水準を十分配慮し、
善・充実を目指した検討を行い、見直しを行ったことは高
く評価する。
総人件費についても、平成23年度はこれまでの人件費改革の取組
を引き続き実施する。
(平成 23 年度において対前年度比一般管理費 31 百万円減、業務経費
26 百万円減)
独立行政法人大学入試センターの平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
その他、受託収入、
自己収入等
施設整備費
総計
平成 22 年度
80
-
-
10,742
10,821
平成 23 年度
0
-
-
11,093
11,093
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (大学入試センター試験の実施及び大学入学者選抜に係る
調査研究)
の向上
①
我が国における唯一の入学者選抜に特化した組織とし
ての意義を広く社会に浸透させていくために、大学入試
全体の改善も視野に入れた取組を実践していくことが必
要。
②
センター試験を毎年度確実に実施することに加え、大
学など関係各機関の積極的な協力のもと、着実に調査研
究を推進しその成果を発信することによって、入学者選
抜の改善について中心的な役割を果たしていくことが必
要。
①~②
(センター試験の確実な実施)
センター試験に参加する国公私立大学との緊密な連携により、秘
密保持に十分留意した試験問題等の適切な管理・輸送の実施や各種
マニュアルの整備等を行い、センター試験を円滑に実施するととも
に、平成 27 年度センター試験から平成 21 年告示高等学校学習指
導要領に確実に対応するため、出題教科・科目等に係る検討や出題
内容・問題作成に係る調査研究を行う。
(大学入試全体の改善に係る取組)
我が国の大学入学者選抜方法の改善について調査研究を行う中
核的機関として、センターが主体となり、各大学等と連携協力し、
調査研究を行う。
調査研究テーマは、センター試験の実施を基幹事業とする法人と
してよりふさわしいものとする観点から、真に必要な課題に厳選
し、センター試験に関する調査研究と大学入学者選抜の改善に関す
る調査研究に集中・特化する。
特に社会的要請が高い課題は迅速に取り組み、センター内はもと
より国内外の大学、研究機関と連携して研究し、研究成果を得て、
積極的に各大学に発信する。
調査研究成果については、センター試験をはじめ我が国の大学入
学者選抜方法の改善に資するため、以下のことを行う。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
・ 各大学及び研究者が利用しやすいよう積極的にホームページ等
で公表する。
・ 国内外の学会や学会誌で発表する。
・ 国が行う入学者選抜方法の改善の企画立案に資する基礎資料と
して提供する。
・ 入学者選抜に関する研究協議を行う全国大学入学者選抜研究連
絡協議会を、センターが主体となり、各大学と連携して開催する。
業 務 運 営 の 効 (組織体制・管理運営業務等)
率化
① 業務運営の効率化については、継続的に取組が進めら ① センターにおいて実施している既存業務に関しては、受験者のニ
ーズに配慮した上で内容を精査し、徹底的に見直すことで更なる合
れた。
理化・効率化を進めるとともに、参加大学等の拡大に努めることな
どにより自己収入の増に努め、運営費交付金に頼らないような構造
での運営を目指す。
(平成 23 年度運営費交付金 0百万円(対前年
度 80 百万円削減)
独立行政法人国立青少年教育振興機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
9,761
0
4,787
1,503
16,051
平成 23 年度
9,479
0
57
1,518
11,054
※平成 22 年度は平成 21 年度補正予算繰越分を含む。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (研修支援事業)
① 大隅青少年自然の家のカヌー転覆事故については、事 ① 各施設においては、職員やボランティアを対象とした安全管理研
の向上
故の再発防止に努めるとともに、公立施設等に対しても、 修を実施するとともに、機構本部で策定した「『危険度の高い活動
プログラムにおける安全対策マニュアル』の整備・充実のための手
事故防止に関する情報提供や安全管理研修を実施するな
引き」に基づき、各施設で作成している安全管理マニュアルの見直
ど、我が国全体として安全な体験活動の推進に取り組む
ことを期待する。
し・更新を必要に応じて行っている。
また、公立施設職員や民間指導者等を対象とした「安全管理・安
全教育担当者研修」を国立江田島青少年交流の家で実施するととも
に、静岡県教育委員会の依頼に基づき「三ケ日青年の家カッターボ
ート曳航実験」に職員を派遣し、安全管理について意見交換を行っ
た。
(調査研究事業)
② 発達段階に応じた体験活動のプログラム開発など今後 ② 平成23年4月に青少年教育研究センターを新設するとともに、
大学から新しく若手研究員を採用し、青少年教育のナショナルセン
の研究成果が期待される。
ターとしての体制を強化し、調査研究の充実に努める。
(附帯する業務)
③「体験の風をおこそうフォーラム」をはじめとした関係 ③ 体験活動の重要性等を広く国民へ普及するために、フォーラムを
者一丸となった取組を推進し、体験活動の重要性等を広
開催したり、10月を「体験の風をおこそう推進月間」と定め、子
どもたちやその家族に体験活動の機会を提供するイベントを開催
く国民への普及に努めることを期待する。
するなど、青少年教育関係団体と連携して「体験の風をおこそう運
動」の推進に取り組んでいる。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 効 (青少年をめぐる諸課題への総合的・効率的な対応)
率化
① 引き続き、各施設の特色を活かしたプログラム開発に ① 「機構活性化プラン」のもと、困難を有する子どもを対象とした
取り組むとともに、その積極的な普及に努めることを期
事業や施設の特色を生かした事業を、関係機関・団体と連携し、地
待する。
域のニーズを踏まえ、企画立案・実施しているところである。
また、事業成果の一層の普及・活用を図るため、関係機関・団体
の各種研修会等に出向いての説明や、全国青少年体験活動フォーラ
ムを全国7箇所で実施し、実践報告をしている。
その他(財務内 (自己収入の確保)
容の改善等)
① 新たな収入を含め自己収入を継続的に獲得できるよ ① 各施設の研修支援活動プログラムのうち、指導者の配置等に必要
な実施経費等について、平成 22 年 4 月より有償化(受益者負担の
う、引き続き、良質なプログラムの提供や利用者の確保に
努めることが求められる。
導入)した。また、国立オリンピック記念青少年総合センターの施
設使用料を改定し、増収を図ることとしている。
引き続き受益者負担の在り方について検討を行うなど、自己収入
の確保を図る。
(自己収入 平成 23 年度予算額において対前年度15百万円増加)
(人事に関する計画)
② 常勤職員数についても、抑制が図られており評価でき ② 「人員削減計画」に基づき計画的な人員削減を行い、人件費の削
るが、人員不足による事業の質の低下につながらないよう
減を図った。
なお、教育施設のサービスの質が低下しないよう、適正な人員配
配慮が求められる。
置、より幅広く優秀な人材の確保に努めるとともに、引き続き職員
の資質向上にも努めている。
(人件費:平成 23 年度予算額において対前年度 189 百万円削減)
独立行政法人国立女性教育会館の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
590
-
1,673
107
2,370
平成 23 年度
562
-
-
122
684
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (基幹的指導者に対する研修に資する調査研究の実施等)
① 現在は、地方公共団体等からの依頼により会館職員を ①平成 22 年度は、
「男女共同参画の推進に向けた統計の活用に関する
の向上
講師として派遣しワークショップを実施して、調査研究
調査研究」において、地域の核となる女性関連施設で、講義・ワー
の成果を普及しているが、今後は、地域の核となる女性
クショップを実施した。
関連施設等と連携して当該域内での普及の機会を設ける
平成 23 年度は「男性の家庭・地域への参画を促進するための調
など、戦略的・体系的に全国展開することを検討すべき。 査研究及びプログラム開発」研究において、喫緊の課題に係る調査
研究を地域の核となる女性関連施設と連携して実施することによ
り研究成果の普及を図るなど、体系的な全国展開を予定している。
(課題解決に関する研究者や行政関係者・女性団体等指導
者の交流機会の提供)
② 若年層が参加したくなるような企画を考えたり、大学 ② 「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム」(N
WECフォーラム)において、平成 22 年度は、大学が主催するワ
向けの事業を実施し、全国の大学関係者の参加を働きかけ
ークショップの実施や高校生による活動発表の時間を設けるなど
るなど、新たな工夫を行うべき。
若年者の参加促進を意識したプログラムとした。
平成 23 年度は、事業の企画委員に大学生等の若年者を入れるな
ど若年者の参加促進を図る予定。
また、埼玉大学や埼玉短期大学協会と連携し、大学生を対象とし
た男女共同参画の視点に立った複合的キャリア研修を新たに実施
する。
(女性関連施設等男女共同参画等に関する全国の関係機関
等との連携協力体制の充実)
③ 全国の関係機関・団体等との連携協働の効果としては、 ③関係機関と共催で行っている研修事業においては、講師、事例発表
多様な企画や講師の活用による中身の充実だけでなく、 者、教材、実験装置等を共催機関が提供することで研修事業に係る経
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
運営や業務の効率化にも資することを提示すべき。
(男女共同参画等に関する国際協力・連携に資する研修の
実施)
④アジア太平洋地域等の開発途上国の女性行政・教育担当
者、NGO リーダーを対象とした研修については、会館及び参
加者が研修終了後も相互に連絡を取り合うような仕組みを
構築し、会館を中心としたネットワークを強化すべき。
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
費の削減・業務の効率化を図っている。
④アジア太平洋地域における男女共同参画推進官・リーダーセミナー
では、会館を中心とするネットワークを強化するために、平成 22 年
度は参加者のメーリングリストを作成すると共に、研修生の活動を
HP で紹介した。23 年度はさらに定期的なメール配信や議論の呼びか
けを通じてネットワークの充実を図る。
日本私立学校振興・共済事業団(助成業務)の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
322,182
171,964
494,146
平成 23 年度
320,922
163,209
484,131
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (貸付事業)
① 私学事業団の各業務を行ううえで、安定した貸付けと、 ①(適切な貸付の実施)
の向上
平成22年度、平成23年度においても引き続き、信用格付(金融庁
貸付金の確実な回収が極めて重要な課題である。より適
切な貸付の実施並びに債権管理の充実に加え、滞納法人
による「預金等受入機関に係る検査マニュアル」に準じ、事業団が
作成した債務者区分をいう。)により、学校法人等に係る信用リス
の滞納解消に向けた取り組みを継続することが望まれ
る。
クを把握するとともに、貸付対象事業に係る明細書類及び関係証ひ
ょう並びに必要に応じて行う現地調査等により、事業の適切性、資
金計画の妥当性、償還の確実性、担保物件及び保証人の妥当性につ
いて検討し、学校法人等への適切な貸付けを行っている。
(債権管理の充実)
平成22年度、平成23年度においても引き続き、貸付先法人の信用
格付の変化をモニタリングし、早期に経営状況等の変化を把握する
とともに、融資担当部署と経営支援部署が連携し、信用リスクの高
い法人について、プロジェクトチームを編成し、経営相談を通じて
学校法人の経営再建策等の検討を行った。また、必要に応じて外部
専門家(弁護士、社会保険労務士、公認会計士)の助力を得るなど
により、債権管理の充実に努めている。
(滞納法人の滞納解消に向けた取り組みの継続)
平成 22 年度、平成 23 年度においても引き続き、滞納法人に対し
電話、文書での督促及び訪問調査(直接学校法人へ赴き督促、現況
聴取)を実施するとともに提出された弁済計画の履行状況を確認す
るなどにより、滞納解消に向けた取り組みを継続している。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(教育条件・経営情報支援事業)
② 私立学校の経営環境が厳しくなる中で、情報提供と経営 ② (内部人材の育成)
平成22年度は、経営相談業務を担当する職員を対象にして、経営
相談業務の充実が課題である。多様なニーズに対応できる
相談マニュアル(「実施手順編」及び「分析ツール編」)の内容に基
よう、一層強化されたい。経営相談業務の拡充に対応すべ
づいて、財務分析の手法及び相談内容に応じたデータ提供事例等の
く、引き続き内部人材を育成し、かつ外部人材の活用を図
経営相談に必要な知識の修得を目的として、私学経営情報センター
るとともに、各種セミナー等での満足度等の向上に努めら
において4月に内部研修を実施した。さらに、1年間の経営相談の実
れることが望まれる。
施結果を踏まえて、経営相談マニュアルに必要な改善を行うととも
に「経営改善計画作成支援編」を新たに加えて改訂した。また、私
学の現状を把握し、私学経営情報センター職員が行う経営相談等の
業務に資することを目的として、私立学校関係者などを講師に招
き、私立学校の教育条件、経営改善方策の事例の紹介などを通して、
私学の現状を把握し、経営相談等の業務に資することを目的とした
勉強会を年7回開催し、同センター職員以外の役職員にも参加の機
会を与え、経営相談業務に携わる人材の育成に努めた。
平成23年度は、引き続き経営相談の実施体制を充実するため、経
営相談マニュアルの不断の見直しを行うとともに経営相談を担当
する職員の資質向上を図るため、私学経営情報センター内の内部研
修等の充実を図り経営相談業務に携わる人材の育成に努める。
(外部人材の活用)
学校法人からの経営相談において、労務管理等に関する相談、法
律的な相談等、専門的な知識を得て対応する必要がある課題が増加
していることから、引き続き弁護士、社会保険労務士及び公認会計
士を相談員として委嘱し、合併の流れ、人件費見直し、経営改善計
画の作成支援などの相談内容についてその専門的知見の活用を図
った。
今後も学校法人からの相談内容について、一層の専門的知見を要
する事例の増加に対応すべく、平成23年度は、私学経営に関する専
門知識を持った弁護士、公認会計士等の人材を登録・管理し、学校
法人の要望に応じて活用する「専門家人材バンク」を設置して、経
営相談業務体制の充実を図り、多様なニーズに対応できるよう、一
層の強化に取り組む。
(各種セミナー等での満足度等の向上への取り組み)
学校法人の多様なニーズに対応した情報提供や経営相談業務の
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
充実のため、引き続き各種セミナー等での満足度等の向上への取り
組みを図っている。平成 22 年度は、前年度開催したトップのため
の財務の見方セミナーで要望の多かった大学及び短期大学法人の
理事長、学長等のリーダーを対象とした、財務と教学の質の向上等
について知識を深めるためのリーダーズセミナーの開催を企画し、
全国 7 会場で実施した。平成 23 年度は、より要望の多かった内容
に重点を置きながら、学校法人の理事長、大学・短期大学・高等学
校の学長・校長等のリーダーを対象とした財務の見方、法人分析会
を中心としたセミナーを実施する。また、各学校法人における経営
改善に関する専門性を有する人材の育成を目指したセミナーの実
施を検討する。
(教育条件・経営情報支援事業)
③ 「私立高等学校の経営改善方策に関するアンケート」に
ついて、高等学校部門対象の回収率は78.7%と評価で
きるが、高等学校法人対象の回収率が65.5%と低く、
今後さらに努力すべきものと考える。
また、刊行物の発行については、概ね発行できている
が、学校法人の経営改善のために必要なテーマを設定した
研究分析結果が刊行されておらず、年度計画が達成されて
いない。
今後は、各種セミナー等での満足度等の向上に努めるこ
とが望まれる。
(「私立高等学校の経営改善方策に関するアンケート」における
高等学校法人対象の回収率の今後のさらなる努力)
「私立高等学校の経営改善方策に関するアンケート」は私学への
情報提供、経営相談業務に役立てるために 5 年に 1 度実施している
調査であり、平成 22 年度、平成 23 年度については実施を予定して
いない。今後は、高等学校法人の回収率の向上に向けて、ニーズに
あった調査内容のさらなる検討や周知の徹底に努める。
(刊行物の発行等)
平成 22 年度は、大学・短期大学・高等学校の教育条件や経営の
改善の具体的事例集のための情報収集を行い、「大学・短期大学の
経営基盤強化事例集」を刊行した。
平成 23 年度においては、大学等の連携・共同に関する情報等を
中心に、大学・短期大学・高等学校の教育条件や経営の改善の具体
的事例を現地訪問等により詳細に調査し、事例集として公表する。
(各種セミナー等での満足度等の向上への取り組み)
【再掲】
独立行政法人国立科学博物館の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
3,044
-
-
347
3,391
平成 23 年度
3,385
-
-
388
3,773
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (標本資料の収集・保管)
① 新収蔵庫が整備されるなど,良好な状況ではあるが, ① 平成 23 年度からの中期計画において,大学や他の博物館等で保
の向上
今後とも,大学や他の博物館等の標本資料情報の把握に
管が困難となった標本資料について,他の博物館とも連携してセー
努めるとともに,より長期的な視点に立った収集・保管
フティネットを構築し,機能の充実を図ることとしている。平成
計画を検討する必要がある。
23 年度には,全国の主要な自然史系博物館との連携を強め,大学
国内の標本が散逸するのを防ぐセーフティネット機能
や博物館,研究機関等に保管されている標本資料の情報収集を図
の充実が期待されるとともに,限られたリソースを考え
り,セーフティネット機能構築の具体化に向けて検討を行う。
れば,収集戦略の策定について検討すべきである。
また,標本資料の収集については,平成 23 年度からの中期計画
において,基盤研究・総合研究等の研究計画に沿った収集を進める
とともに,標本資料統合データベースを活用して,充実すべき分類
群や地域に焦点を置いた戦略的なコレクション構築を図ることと
している。
(展示・学習支援活動)
② 知の社会還元を担う人材の育成について,ナショナル ② サイエンスコミュニケータ養成実践講座に関し,その意義・成
果・方向性等について平成 22 年に,外部有識者による検証・評価
ミュージアムとしての科博の使命を明確にすることが必
要である。
を実施した。外部評価において,本事業は知の社会還元を担うサイ
エンスコミュニケータの養成モデルを構築するもので,ナショナル
ミュージアムとして行うべき事業であると評価を受けた。評価結果
を踏まえて事業の改善点について検討し,普及を図るために受講対
象の拡大等を図ることとしている。
独立行政法人物質・材料研究機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
その他、受託収入、
自己収入等
施設整備費
総計
平成 22 年度
14,051
-
106
2,444
16,601
平成 23 年度
13,624
1,448
210
3,419
18,700
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (環境・エネルギー分野への取組)
① 他機関との連携の下、機構の先端的共通基盤とインフ ① 環境・エネルギー分野の研究開発の遂行に当たり、プロジェクト
の向上
ラを最大限活用しつつ、社会的ニーズに迅速に対応する
リーダーを実用化側機関との協力枠組みに初期から組み込むとと
もに、プロジェクト進行途中においても、社会的ニーズ、国家戦略
研究開発体制を強化すべき。
や国際情勢の変化等に応じてプロジェクトの研究計画や研究組織
の見直し等を進める。特に、資源安全保障に係る社会的ニーズの高
まりを受け、長年、物質・材料研究に取り組んできた機構の総合力
を活かし、レアメタル、レアアース等を可能な限り海外に依存しな
いことを目的とした研究開発を組織的に推進するため、平成 23 年
度より「元素戦略センター」を設置した。
・次世代太陽電池の研究開発
(平成 22 年度予算額 673 百万円、平成 23 年度予算額 905 百万円)
・高性能発電・蓄電用材料の研究開発
(平成 22 年度予算額 417 百万円、平成 23 年度予算額 670 百万円)
・元素戦略に基づく先進材料技術の研究
(平成 22 年度予算額 61 百万円、平成 23 年度予算額 184 百万円)
(情報活用の推進)
② 機構が提供する情報等に対するニーズを的確に把握 ② 平成 23 年度より理事長の直轄組織として「調査分析室」を設置
し、収集した情報を戦略立案等に活用すべき。
し、社会的ニーズや、その背景にある国家戦略や国際情勢を掘り下
げて分析し、その結果を機構の研究戦略の企画やプロジェクトの実
施計画立案、中核的機関として機能強化、戦略的国際連携等につな
げていくことを目指す。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(産独連携体制の構築)
③ つくばイノベーションアリーナの環境技術研究の中核 ③ 平成 23 年 2 月にとりまとめられたつくばイノベーションアリー
ナ
(TIA)の 5 年間の中期計画における研究開発戦略やロード
機関として、課題解決まで見通した計画と体制を構築す
マップ等に基づき、企業等との協力体制の構築を進める。具体的に
べき。
は、TIA の中で機構が中核となる環境エネルギー分野に関して、太
陽電池、リチウム二次電池、超伝導線材、燃料電池等の関連する研
究開発について、機構の有する技術シーズや研究ポテンシャル、先
端的な研究設備等を活用し、企業側の研究開発フェーズに応じた適
切な協力関係を発展させるための連携モデルを構築する。
業 務 運 営 の 効 (機構内の組織の連携強化)
率化
① 機構内の組織間の横の連携を強化することにより、機 ① 平成23年度より、研究分野間の協働、情報交換が日常的に行われる
ような組織体制の構築を目指し、研究者を専門分野別に編成はするも
構全体としての総合力を発揮し、一段階上の組織パフォ
のの、重点研究開発領域やその下で実施されるプロジェクトについて
ーマンスを目指す新たな組織体制を構築すべき。
は、専門分野を横断して設定できる柔軟な研究体制を整備した。このよ
うな研究体制の導入により、専門分野別の複数のユニットのメンバーが
組織横断的にプロジェクトへ参加可能となり、異分野融合による研究活
動の活性化が期待される。
また、機構の運営について議論する運営会議に、役員や企画・総
務部門等に加え、各研究領域の部門長及びセンター長も参画するこ
とで、組織間の横の連携を強化していく。
その他(財務内 (内部統制の実効性の確保)
容の改善等)
① 機構のミッションの達成に向けて、職員が計画策定、 ① 内部統制機能の拡充を図るため、平成 21 年 4 月に設置されたコ
統制活動等に積極的に関与すべき。
ンプライアンスチームを格上げし、平成 23 年 4 月、理事長直轄の
「コンプライアンス室」を新たに設置し、組織的な取組を強化する。
また、従来のコンプライアンス推進活動に加え、現在の業務運営上
の課題等を職員に対するヒアリング等を通して洗い出し、必要な改
善プロセスの検討を進める。
(法定外福利厚生費の見直し)
② 法定外福利厚生費は、他法人と比較しても低く、また、 ② 法定外福利厚生費の支出内容の必要性等を改めて精査し、仮眠
支出内容としては主に健康診断、メンタルヘルスカウン
室、表彰、研修に係る費用については、当該経費としての支出の取
りやめ、利用料徴収の開始等の見直しを行った。
セリング等の医療費用等に使用され、職員の健康増進等
を目的として支出されているものの、総務省等からの要
請を踏まえ、国民の理解が得られる支出であるか精査し、
見直しが行われることを期待する。
独立行政法人防災科学技術研究所の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
その他、受託収入、
自己収入等
施設整備費
総計
平成 22 年度
7,973
-
-
2,553
10,525
平成 23 年度
7,516
-
70
1,497
9,083
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (研究開発成果の社会への普及・広報活動の促進等)
① 今後一層の社会貢献が期待される中、阪神淡路大震災 ① 第3期中期計画(平成 23 年度~平成 27 年度)において、新たに
の向上
から 15 年を経過して、社会の地震防災に対する認知レベル
アウトリーチ・国際推進センターを設置し、我が国における自然災
害の軽減に関する研究成果と国際協力に関する情報等を社会に発
の低下とそれに伴う研究の必要性の認識の低下が懸念され
る。
信する機能をより一層強化し、研究活動、研究成果の理解増進等を
図ることとした。また、平成 23 年 3 月 11 日に発生した平成 23 年
(2011 年)東北地方太平洋沖地震を受け、4 月 17 日に緊急報告会
を実施した。
② 連続観測対象 5 火山に加え、大学への支援等のため、 ② 平成 22 年度(平成 23 年 2 月 1 日)に火山観測データの交換に関
基盤的火山観測網の整備が開始され、今後、観測データの
する協定を気象庁と締結し、火山噴火予知研究及び火山防災業務を
目的として利用する関係機関における火山研究推進のためのデー
活用を検討する必要がある。
タ提供について定めた。また、平成 23 年 1 月の霧島山(新燃岳)
噴火において、観測データを関係機関と共有し、迅速な避難への貢
献及び緊急調査研究への活用がなされた。
・火山観測施設等整備
(平成 23 年度予算額 70 百万円)
③ 法人の知的財産等に関する取組については、知的財産 ③ 第3期中期計画(平成 23 年度~平成 27 年度)において、研究成
等がいかに活用され社会に還元されるかという観点での戦
果を防災・減災対策に反映させるため、知的財産の活用戦略・方針
略を立てることが重要である。
を策定し、それらに基づき、知的財産の取得や活用、管理を戦略的
に推進することとした。
独立行政法人放射線医学総合研究所の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
11,444
-
1,550
2,476
15,439
平成 23 年度
11,124
-
472
2,446
14,042
※平成 22 年度は補正予算を含む。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (放射線に関するライフサイエンス研究)
① 重粒子線治療の難治がんに対する臨床試験を継続し、 ① 平成 22 年度において、食道がん、膵臓がん、照射後再発腫瘍、
の向上
適応の拡大を図ると同時に、短期少分割化の推進により更
脳腫瘍に対する抗がん剤併用治療などの臨床試験を継続するとと
もに、前立腺がんに対する短期少分割化を目指した臨床試験と子宮
なる効率化を達成する必要がある。また、重粒子線治療の
世界への普及を先導すべきである。
頸部腺がんに対する化学療法併用臨床試験を新たに開始した。
平成 23 年度において、重粒子線がん治療の国内外への普及のた
め研究所として具体的かつ戦略的なロードマップを策定する。(平
成 23 年度予算額 134 百万円の内数)
② OpenPET の実用化に向けての研究を推進する必要があ ② 平成 23 年度において、開放型 PET 装置「OpenPET」の実証機開発
る。
に向けて、装置の基本設計を行い、検出器モジュールの一次試作を
行う。(平成 23 年度予算額 230 百万円の内数)
(放射線安全・緊急被ばく医療研究)
③ 被ばく医療に関するデータベースを構築し、国内外の ③ 平成 23 年度において、所内の研究現場に分散している放射線治
放射線安全のニーズに応えることが望まれる。
療データ、医療被ばく、放射線防護や被ばく医療などのデータにつ
いて、データベースの整備状況及び今後の整備計画をとりまとめ、
所の知的基盤としての整備体制を構築する。(平成 23 年度予算額
145 百万円の内数)
(基盤技術の研究、共同研究、萌芽的研究・創成的研究)
④ 基盤的な技術研究課題についても将来を見据え、確実 ④ 平成 23 年度において、新しい研究分野や、放医研の将来の研究
に進めることが望まれる。
シーズの創出を目指して、所内公募により、研究者の独創的な発想
に基づくボトムアップ型の研究課題や将来の競争的外部資金の獲
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
得につながる研究課題を理事長裁量の下で採用し、資金配分を行
う。(平成 23 年度予算額 148 百万円の内数)
業 務 運 営 の 効 (管理業務の効率化)
率化
① より精度の高い事業計画に基づき、独立行政法人とし ① 平成 23 年度において、一般管理費(人件費及び特殊要因経費を
ての効率的な管理運営のあり方を検討すべきである。
除く。)について、5 年で 15%以上の削減、業務経費について 5 年
で 5%以上の削減を図るための 5 年間のアクションプランを検討
し、初年度の対応を進める。
その他(財務内 (経費の効率化)
「随意契約等見直し計画」を踏まえて、引
容の改善等)
① 「総務省の2次評価」における指摘事項(契約事務手 ① 平成 23 年度において、
続きに係る執行体制や審査体制の確保、契約の規程類の整 き続き、真にやむを得ないものを除き、原則として競争性のある契約
備、一般競争入札における1者応札、個別契約における再 方式によることとして、公平性、透明性を確保しつつ公正な手続きを
委託の承認、諸手当の適切化)について、適切に対応して 行うよう調達手続きの改善を進める。具体的には、入札手続きに関す
る工程管理の見直しを図ることとする。特に、研究開発事業等に係る
いる。
調達については、他の研究機関と協力してベストプラクティスを抽出
して実行に移すための検討を行う。
独立行政法人国立美術館の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
5,859
―
6,699
995
13,553
平成 23 年度
5,973
―
6,063
1,044
13,080
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (収蔵庫等保存施設の狭隘・老朽化への対応と適切な保存
環境の整備等)
① 保存施設の狭隘・老朽化への対応に取り組む。
の向上
① 一国を代表する美術館のコレクション形成を目指すた
1.平成 21 年度補正予算で認められた映画フィルムの収蔵専用施
め、まだまだ不十分な収蔵環境の改善が求められる。
設である相模原分館増築工事が、平成 22 年度末に竣工した(平
成 22 年度執行額 2,098 百万円)。加えて、平成 22 年度において
映画フィルム等収納設備工事の予算措置がなされたことから、
これを着工した(平成 22 年度予算額 996 百万円)。
2.京都国立近代美術館においては、収蔵環境の改善等にも資する
ため、空気調和設備の改修工事を平成 22 年度からから 2 ヵ年計
画で実施している(平成 22 年度執行額 23 百万円、平成 23 年度
予算額 428 百万円)。
3.収蔵庫等保存施設の狭隘・老朽化に根本的に対応するため、相
模原地域の活用について「キャンプ淵野辺留保地整備計画検討
委員会」(主催:相模原市、平成 21 年 4 月設置)に参画し、検
討協議を行い「キャンプ淵野辺留保地整備計画(素案)」を取り
まとめた(平成 23 年 3 月)。その中で同地の一部については、
国立美術館の利用要望を踏まえつつ、今後引き続き検討するこ
ととなった。
(調査研究成果の美術館活動への反映)
② 現在の高い水準の調査研究の質を、我が国のナショナ ② 研究環境の充実に資するため、法人全体として情報を共用しつ
つ、科学研究費補助金をはじめとする外部資金の獲得に努めた(科
ルセンターとして常に美術館全体また大学での美術研究
をリードするだけの質の高さを維持していくことが求め
学研究費補助金:平成 22 年度 12 件(内新規4件)、平成 23 年度
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
られる。
(美術館活動を担う中核的人材の育成)
③ 情報技術が急速に拡大する今日、文化活動の根幹を担
いうる優秀な研究者等の養成が、我が国の美術館及び美
術界にとって不可欠である。
業 務 運 営 の 効 (業務の効率化)
率化
① グループウェア及びテレビ会議システムの導入・活用
は、情報の共有化、出張費等の削減、役職員の時間の有
効利用などの業務の効率化につながる。今後さらなる有
効活用が望まれる。
(業務の効率化)
② 民間委託を推進すると同時に、今後は業務委託に伴う
人件費削減等の効果を検証しつつ、業務の効率化を図る
ことが望まれる。
総合評価方式の導入や複数年契約の拡大等について工
夫して取り組みつつ、競争契約の推進を図ることが望ま
れる。
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
8 件)。また、新分野への対応等を可能とするため、平成 22 年度
新たな制度として、任期付研究員制度及びアソシエイトフェロー制
度を創設し、平成 23 年 4 月から任期付研究員を 1 名、アソシエイ
トフェロー2 名の採用が実現した。
③
公私立美術館の学芸担当職員の専門的知識及び技術の向上を図
るため、キュレーター研修を実施しているが、当該研修については、
さらなる充実を図るため、対象となる美術館のニーズや実態を踏ま
え、見直しのための検討を行い、平成 24 年度の研修から反映させ
ることとしている(平成 22 年度の受入れ者 2 名、平成 23 年度の受
入れ者 5 名)。
① 平成 21 年度に法人全体にグループウェアを導入し、役職員のス
ケジュールを把握できるようにした。また、平成 21 年度に導入し
たテレビ会議システムについて、平成 22 年度から本格的な利用を
開始し、法人内各種会議に活用していることに加え、平成 23 年 3
月以降は、東日本大震災の影響による被害状況の共有及び節電対策
のための臨時の館長会議での利用に活用している(平成 22 年度 14
回実施)。
②
施設の管理・運営(展示事業の企画等を除く。)については、平
成 21 年度より東京国立近代美術館(本館及び工芸館)で実施して
いる民間競争入札について、その成果の検証等を実施し、その結果
を踏まえて、当該館における対象範囲の拡大や他施設への導入に取
り組む。
また、「独立行政法人の契約状況の点検・見直しについて」(平
成21年11月17日付け閣議決定)に基づき、監事及び外部有識者によ
って構成する「契約監視委員会」を設置し、競争性のない随意契約
及び一般競争入札等における一者応札・応募となっている案件につ
いて、平成22年度には公告期間を10日から20日に延長するなど、契
約の点検及び見直しを行っている。
独立行政法人国立文化財機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
8,192
-
3,992
1,158
13,342
平成 23 年度
7,941
-
4,792
1,214
13,947
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
業 務 運 営 の 質 (快適な観覧環境の提供)
①快適な観覧環境の確保については、混雑・待ち時間の解
の向上
消や障害者への対応も含めた見やすい展示・読みやすい解
説の工夫などより一層の努力を期待する。
さらに我が国の歴史と文化を通史的に理解し、教育普及の
場としての平常展を充実させ、ナショナルセンター本来の
機能の充実に努められたい。
(人事計画に関する計画)
②地方や諸外国に協力することにより研究員の研究能力向
上を図るとともに、業務の継続性のためにも、人材の養成
や確保方策を検討すべきである。
(展示の充実)
③アジアギャラリーや文化交流展示室など、外国人が日本
に興味・関心を持つきっかけとなるよう、他国と日本の文
化交流を示す展示や日本文化の真髄である国宝・重文の分
かり易い説明など、法人の持つナショナル・コレクション
の活用・充実について、外部のアイデアの活用も含め推進
すべきである。
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
①
混雑時の対応として、入場制限や日よけ用テント等の設置、入館待
ち情報のホームページ掲載等を行った。また、分かりやすい展示・解
説のため、平成 22 年度に、東京国立博物館でスマートフォン端末を利
用した位置連動型総合文化展ガイドの実証実験を行なった。
平成 22 年度の主要な障がい者の対応として、文化庁の基盤整備支
援事業の採択を受け、東京国立博物館で視覚障がい児童・生徒受入
のプログラムを策定し、継続的実施に向け体制を整備している。
②
平成 22 年度において国内はもとよりトルコ、アメリカ、中国及
び韓国の博物館等における海外展示協力を行い、相互の研究交流を
行うことで研究員の能力向上を図った。業務の継続性を確保しつつ
機動的に対応していくため、有期雇用職員(アソシエイトフェロー)
を平成 22 年度は合計 17 名採用し、引き続き優秀な人材の確保に努
めた。
③
平成 22 年度に、国立博物館が所蔵する国宝・重要文化財を高精
細画像で鑑賞できる、「e 国宝」(解説5ヶ国語対応)の iPhone 版
アプリケーションを一般に公開した。
また、東京国立博物館本館と奈良国立博物館本館のリニューアル
を行うとともに、各平常展の名称を改称し、魅力的な展示の浸透を
図っている。
東京国立博物館と凸版印刷の共同事業で、平成 22 年度はミュー
ジアムシアターの新規コンテンツ 2 件を作成し、外部アイデアの活
用を図った。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(収蔵品の整備と、次代への継承)
④各館とも文化財の安全な保管を、最優先の課題として取り組 ④ 建物完成後、相当年数を経過し、施設の老朽化、狭隘性、建物の
非機能的分散等の問題が生じてきたため、耐久性が著しく低い建物
んでいる。また、最近の課題である耐震性確保や、IPMによる
を撤去し、展示場、収蔵庫、研究、事務室を機能的に配置した建替
管理、保存カルテ作成など順調に推移している。
工事や、耐震補強工事等を行う。また老朽化等による展示内容・設
備の更新等、機能充実を図る。
・ 平常展示館建替工事(京都国立博物館)
・平成 22 年度予算額 3,992 百万円
・平成 23 年度予算額 4,792 百万円
また、保存カルテについては、平成 22 年度に 2,795 件(暫定値)
を作成し、順調に作成を続けている。※前年度比約 270 件増
(文化財に関する基礎的・体系的な調査・研究の推進)
わが国の文化財調査研究の中核的拠点にふさわしい調査研究
⑤新たに保護が必要な文化財の基礎的調査については、より一 ⑤
基盤を整備・維持するため、緊急に設備の更新を行う。
層充実させる必要があり、スタッフについてもさらに充実させ
・平成 22 年度予算額 144 百万円
るべきである。
(東京文化財研究所保存修復科学センター総合科学研究室の整
備 144 百万円)
・平成 23 年度予算額 75 百万円
(奈良文化財研究所研究機器等の緊急整備 75 百万円)
業 務 運 営 の 効 (業務の効率化)
率化
①事業仕分けで指摘を受けた「施設内店舗用地の賃借」につい ① 施設内店舗用地の賃借については、順次企画競争を実施している。
ても、展覧環境の質に充分配慮した上で順次企画競争を導入す 【実施済】東京国立博物館:レストラン、黒田記念館ショップ、奈良
る等、更なる努力をお願いしたい。
国立博物館:レストラン、ショップ
【移行予定】東京国立博物館:本館ショップ平成 25 年 4 月(契約期
間満了後)、京都国立博物館:レストラン平成 26 年度(平常展示館
改修後)、ショップ平成 26 年 4 月(契約期間満了後)
(業務の効率化)
② 平成 20 年度に策定した定量的目標を達成するため努力している。
②外部資金の活用及び自己収入の増大に向けた定量的な目標
1. 入場料収入(共催展を除く)及びその他収入について、1.16%の
は、入場料収入等の増加により、目標を上回っている。今後も
増加を目指す。
着実な目標達成を期待している。
→平成 22 年度実績 13.69%増(暫定値)※前年度比約 5%増
2. 寄附金 226 件及び科学研究費補助金 76 件の確保を目指す。
→平成 22 年度寄附金 286 件(暫定値)
平成 22 年度科学研究費補助金 83 件(暫定値)
なお、各施設において募金箱を設置し自己収入の確保策を講じた。
・東京・奈良・九州国立博物館、奈良文化財研究所:平成 22 年度設置
・京都国立博物館:平成 23 年 4 月設置予定
独立行政法人教員研修センターの平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
平成 22 年度
1,215
-
192
139
1,546
平成 23 年度
1,123
-
173
140
1,436
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
総計
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(国民一般への理解促進)
業 務 運 営 の 質 ① 教員研修のナショナルセンターとしての存在意義・重 ① ホームページ等を通じて、教員研修のナショナルセンターとして
要性や果たしてきた役割・実績について、関係者にとどま
の向上
の存在意義や果たしてきた実績、事業内容を広く社会に示してい
らず、国民一般に理解・支持を広めていくことが必要であ
る。(平成 22 年度)
る。
(自治体との連携・協力)
② 地方自治体からの要請を踏まえた改善に努め、厳しい財 ② 国と自治体との役割分担を踏まえて研修の精選等を行うととも
政事情の中でも、これまで以上に受講者の確保や成果の還
に、これまで以上に派遣元等との連携・協力関係を構築できるよう
元ができるよう派遣元等との連携・協力関係を構築するこ
な仕組みを導入する。
とが必要である。
(研修の精選)
22 年度 21 研修 → 23 年度 16 研修
なお、廃止された研修のうち、自治体から継続実施の要望が多か
ったものについては地方自治体からの委託研修として実施。(平成
23 年度)
(定期的な意見交換の場の設定)
・ 第4期中期目標において、研修事業や情報提供業務等のあり方に
ついて、各都道府県等教育委員会等と定期的に意見交換を行うこと
とし、その結果も踏まえ、センターの行う事務事業の見直しを行う
こととしている。(平成 23 年度)
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 効 (事業仕分け等への対応)
率化
① 東京事務所の設置について見直し効率化を検討すると ① 下記の通り、東京事務所の見直しを始め、業務運営の効率化を図
った。
ともに、センター全体の業務運営の一層の効率化を図る
ことが必要である。
(東京事務所の廃止)
・ 教員研修センター東京事務所(虎ノ門)を閉鎖し、面積を大幅に
縮減した上で、他機関事務所とともに学術総合センターに集約化す
ることにより効率化を図る。(平成 23 年度)
(施設設備の整備・管理の見直し)
・ 宿泊施設や研修施設の受付・貸出等の管理業務を新たに民間委託
するとともに、これまで単年度で個別に発注してきた維持管理等に
係る各業務について、複数年による包括的民間委託を導入すること
により一層の効率化を図る。(平成 23 年度)
独立行政法人
科学技術振興機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
102,662
98
8,863
111,623
104,818
142
12,389
117,348
年度
運営費交付金
平成 22 年度
平成 23 年度
評価項目
国庫補助金等
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(全体的事項)
業 務 運 営 の 質 (全体的事項)
① 第 4 期計画や新成長戦略の実現に資する成果を創出し、科 ① 「戦略的創造研究推進事業」において新成長戦略等、わが国の科学
の向上
学技術による課題解決型国家の実現に貢献していくことが重
技術に関する政策に添うよう、新技術の創出に向けた研究開発を推進
要である。政策課題対応型の研究開発機関として、グリーン・
するとともに、グリーン・イノベーションの実現を目指す「先端的低炭素
イノベーション、ライフ・イノベーションや共通基盤・産業基盤
化技術開発」の予算を拡充した(平成 23 年度予算額 56,749 百万円)。
基礎研究や産業応用研究につながる研究開発を含むライフサイエンス
等の研究開発に、優先的に資源を配分していくべきである。
研究全体の活性化を目指し、様々な研究機関が作成したライフサイエ
ンス分野データベースの統合化に向け、「ライフサイエンスデータベー
ス統合推進事業」を開始した(平成 23 年度予算額 1,699 百万円)。
(新技術の創出に資する研究)
② JST の特徴である研究総括による研究マネジメントを活用し ② 研究総括の研究マネジメントとして、研究の進捗状況を把握し、研究
期間内における研究費の適切な配分や、中間評価による研究費の増
つつ、課題解決指向をより強化させていく必要がある。科学技
減を行い、柔軟な予算執行を可能としている。また、課題達成に向け、
術に関する国家戦略を踏まえた課題解決型基礎研究を、より
研究領域におけるチーム間の共同研究を促す取組を試行的に実施す
強力に推進するための研究マネジメントの在り方を検討する
るなど、各領域の特色をいかした研究マネジメント手法を検討している。
べきである
(新技術の企業化開発)
③ 「研究成果展開事業」において、長期開発委託、ベンチャー起業支援
③ イノベーション創出を加速するため、産学にパイプを有する
等の手法を活用し、投資機関とも連携することで、大学等の基礎研究の
JST の特性をいかし、基礎研究の成果を実用化に橋渡しする
成果を実用化に橋渡しする研究開発を強化した。また、その中で、産学
研究開発を強化する必要がある。イノベーション創出の隘路
が対話を行いながら、産業界全体で取り組むべき技術上の課題の解決
解消に向けて、産学の対話の場を設けるとともに、その連携の
に資する基礎研究を大学等において推進し、産業界における技術課題
領域を基礎研究まで拡大させていくべきである。
の解決及び大学等における研究の活性化を図る「産学共創基礎基盤
研究」を民間リソースを積極的に活用する枠組みとして発展・拡充した。
(平成 23 年度予算額 22,895 百万円)
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(科学技術情報の流通促進(文献情報提供事業))
④ 平成21年度当期損益の単年度黒字を達成したところである ④ データベース作成の合理化やシステム運用経費の見直し等の経費の
削減、営業活動の強化・充実による収入増加、収益性の悪い事業の見
が、引き続き収益性を改善していく必要がある。経費削減によ
直し等を実行することで、収益性を改善し、平成 22 年度も単年度黒字と
る収益性改善は中長期的には限界があるため、収支状況を
なる予定である。また、事業仕分けの結果を踏まえ、民間事業者の参画
的確に把握しつつ、事業仕分けの結果を踏まえた事業の見
により本事業をより効率的・効果的に実施する方策を検討している。
直しを検討するべきである。
(科学技術に関する知識の普及、国民の関心・理解の増進)
⑤ 将来の科学技術を担う人材を育むため、子どもたちの挑戦 ⑤ 科学好きの裾野を広げるとともに、トップ層を伸ばすことを目指し、全
する意欲を引き出していく取組が重要である。科学技術に才
国の科学好きの高校生が競い合い活躍できる場(「科学の甲子園」)を
能を有する子どもたちが、切磋琢磨しながら、その才能を伸
創設した。(平成 23 年度予算額 130 百万円)
ばしていく機会を提供するべきである。
(事業費及び一般管理費の効率化)
業 務 運 営 の 効 (事業費及び一般管理費の効率化)
率化
① アウトソーシングに当たっては、外部の専門的能力を活用す ① 従前より、各種サーバー運用・管理、建物管理・清掃等業務に関し
て、アウトソーシングを実施しているが、これらについては、引き続きアウ
る方が効率的であるか、職員が実施する必要性の低い単純
トソーシングを活用し、事務の効率化、合理化を図っていく。
作業であるか等、JST の業務効率化にとっての必要性を厳格
に評価する必要がある。
② 都内に所在する各事務所について、さらなる集約化を検討 ② 都内事務所集約化検討委員会を設置し、都内事務所を集約する物
し、業務運営の効率化に努める必要がある。
件を確定させた。平成 23 年度中には、当該物件及び東京本部への集
約化を完了させる予定である。
(予算(人件費の見積りを含む。)、収支計画及び資金計画)
その他(財務内 (予算(人件費の見積りを含む。)、収支計画及び資金計画)
容の改善等)
① 文献情報提供業務については、平成 22 年度以降も、景気 ① 文献情報提供業務では、データベース作成の合理化やシステム運用
経費の見直し等の経費の削減、営業活動の強化・充実による収入増
低迷や無料コンテンツの浸透による利用量の減少等の影響
加、収益性の悪い事業の見直し等を実行することで、収益性を改善し、
により事業環境は非常に厳しいことが予想されるが、収入増
平成 22 年度も単年度黒字となる予定である。平成 23 年度以降も収入
加、経費削減、収益性の悪化が予想されるサービスの見直し
増加、経費削減、収益性の悪化が予想されるサービスの見直し等を実
等の施策を実施し、収益性の改善に努める必要がある。
施し、収益性の向上に努める。
独立行政法人日本学術振興会の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
平成 22 年度
平成 23 年度
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
その他、受託収入、
自己収入等
施設整備費
総計
28,021
170,104
―
1,158
199,283
29,230
160,475
―
1,084
190,790
※平成 23 年度当初の法人予算においては、学術研究助成業務勘定が未計画のため、上記表には含まれていない。
※各欄積算と合計額の数字は四捨五入の関係で一致しないことがある。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (科学研究費補助金事業)
① 研究成果報告書の長期未提出課題が生じないよう、未 ① 再発防止策として、研究機関の責任で研究成果報告書を必ず提出
の向上
提出者に対しては、科学研究費補助金を新規に交付しな
すること、研究終了後に研究成果報告書を理由なく提出しない研究
い措置を講じるなどの再発防止策の強化に取り組むべ
者には補助金を交付しないこと等を明記した平成 23 年度公募要領
き。
および「独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究
等)取扱要領」を改正し、公募要領については平成 22 年 9 月 1 日
付け、取扱要領については、平成 22 年 9 月 7 日付けで各研究機関
に通知した。
(特別研究員事業)
② 特別研究員(RPD)は、研究分野における男女共同参画 ② 平成 23 年度予算において、特別研究員の増員を図った。(平成
の推進に寄与するものとして、着実に事業の拡充が行わ
23 年度予算額 18,004 百万円(対前年度比 1,264 百万円増))
・特別研究員(PD)
333 人増(1,052 人→1,385 人)
れている。近年における女性研究者の重視、並びに増加
・特別研究員(RPD)
10 人増( 120 人→ 130 人)
は更に推進すべき課題であり、研究分野のみならず社会
における諸分野へ与える影響が大きいと考えられる。
(海外特別研究員事業)
③ 整理合理化計画において、日本人の若手研究者に海外 ③ 整理合理化計画の指摘に基づき、平成 23 年度予算において、海
での研鑽機会を付与する事業に重点を置くこと等の指摘
外特別研究員の増員を図った。(平成 23 年度予算額 1,902 百万円
(対前年度比 303 百万円増))
を受けており、海外特別研究員の採用者数の拡充を図っ
・海外特別研究員
78 人増( 408 人→ 486 人)
ている。
また、若手研究者の海外での研鑽機会を提供するため、平成23
年度から頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣事業を実
施することとした。(平成23年度予算額1,750百万円(新規)
)
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(学術国際交流事業全般)
④ 学術システム研究センターに設置された「国際事業の ④ 外国開催国際研究集会派遣、拠点大学交流事業については、平成
あり方に関する検討タスクフォース」における検討など
22 年度をもって、事業を廃止した。
(平成 23 年度予算額 0 円(対
を通じて、学術に関する国際交流事業が、より効果的な
前年度比 205 百万円減))
また、「国際事業のあり方に関する検討タスクフォース」におい
プログラムとなるよう見直すべき。
て「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本方針(平成 22 年 12
月 7 日閣議決定)」の指摘等も踏まえ、整理合理化の観点からの事
業の統合・メニュー化等も含めた国際事業の在り方についての検討
を行った。
(学術システム研究センター)
⑤ 学術システム研究センターのガバナンス強化に向けた ⑤ ガバナンスの強化を目的として、規程を改正し、センター運営委
検討を行い、民間企業等の外部有識者を非常勤の研究員
員会の構成員の半数程度を外部有識者とすることにより、センター
として登用するなど透明性の強化に取り組むべき。
運営の方針等を策定するにあたって、多様な視点からの意見を反映
できるようにした。
また、謝金の支出に係る規程等を見直し、センター研究員の勤務
実態に即して謝金を支出するほか、学術研究動向調査研究に係る経
費については、実施計画書を精査した上で研究費を支給することと
し、平成 23 年度予算において予算額を減額した。(平成 23 年度予
算額 617 百万円(対前年度比 104 百万円減))
独立行政法人理化学研究所の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
平成 22 年度
58,312
50,152
2,037
3,822
114,322
平成 23 年度
58,378
28,861
956
4,944
93,139
総計
※平成 22 年度は補正予算を含む。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(研究成果の社会還元の促進/研究成果の発信・研究活動の理
業 務 運 営 の 質 解増進)
① 研究活動と同様の重要性をもって、高度な研究成果を社会 ① 研究成果の社会還元を目指し社会知創成事業を開始し、大学との連
の向上
携等による人材育成の拡充を図ること等により、国民生活や文化、教
に還元し、国民生活や文化、教育の向上に貢献するための取
育の向上への貢献に努めている。社会に対する説明の強化として、新
組をより一層積極的に推進することが望まれる。また、理研
世代メディアを意識した広報に取り組むとともに、既存メディアの有
の活動に対する国民の理解を得るため、社会とアカデミアに
効活用に向け TV 番組制作会社に対する企画提案を開始し、一部企画
対する説明を更に強化する必要がある。
が採用されている。アカデミアに対しては、特に海外への説明を強化
するため、英文 HP のリニューアルを進めている。
(H22 予算:広報活動推進費 200,408 千円の内数)
(業務運営の効率化に関する目標を達成するためとるべき措
置/その他)
② 理事長の理念を実現するため、経営陣・企画管理スタッフ ② 理研の組織マネジメント力の向上に向けて、理事を中心とした課題
解決のためのワーキンググループを設置し、各種問題の対応を図って
を中心とした組織マネジメント力のレベルアップを図る必
いる。また、事務系職員のスキル向上のため、若手事務系人材に対す
要がある。
る各種の研修を実施することにより、組織マネジメント力の向上に努
めている。
(国の政策・方針、社会的ニーズへの対応)
③ 今後の理研の社会的役割、国際的役割を考えれば、専門性 ③ 平成 22 年度に社会知創成事業を設置し、人類社会が直面している
重要課題の解決をめざす課題解決型研究を理研の総合力を生かして組
の領域に横串を通し、イノベーション、そして国際貢献に
直結させようという連携推進部の取組みを強化する必要が
織横断的に推進し、加えて、産業界等との強固な連携で構築した技術
ある。
移転の場=バトンゾーンにおいて、産業界との融合的連携研究等を実
施することにより、社会の発展やイノベーションの基盤となる「社会
知」の創出を図る。
(H22 予算:創薬・医療技術基盤プログラム 450,000 千円+バイオ
マス工学研究プログラム 560,000 千円)
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(優秀な研究者等の育成・輩出)
④ 意欲ある研究者の自由な発想に基づく研究の推進と、成果 ④ 医療分野における基礎研究の経験を有する人材の育成に寄与するた
め、平成 22 年度に実施したジュニアリサーチアソシエイト(JRA)
を発掘する努力を継続していくため、中長期的な若手研究者
の募集において、医師・歯科医師免許取得者向けの募集枠を設け、平
育成のための独自のプログラムを設けることを期待する。ま
成 23 年度から4名の受け入れを決定した。
た、診断・治療法を開発するため、研究実績のある臨床機関
(H23 予算:ジュニア・リサーチ・アソシエイト研究費 626,018 千
と連携をとり、人材の育成を図っていく ことも期待する。
円の内数)
業 務 運 営 の 効 (研究資源活用の効率化/予算、収支計画及び資金計画)
率化
① 財政制約、法人制度に係る改革議論、他の研究開発法 ① 今後の理研の在り方や研究の方向性について、外部有識者を含む
研究戦略会議や研究テーマに関する理事長ワークショップ等によ
人との連携強化への要望等を踏まえつつ、理研独自であ
り検討を行っている。所内における財政マネジメントについては、
るべき姿や取り組むべき分野の検討を行うことが必要で
毎年度の資源配分方針を策定し、運営費交付金のみならず、競争的
ある。その際、研究者等のインセンティブを阻害しない
資金の間接経費等についても再配分の仕組みを導入している。
よう、所内における財政マネジメント(資源の再配分)
また、知財関連の施策としては、実施例を追加することで企業が望
を構築・確立し、適切に運営する必要がある。また、知
む実施許諾の可能性が高まる特許について、連携推進部の支援によ
財関連の施策のより一層の推進が必要である。
りデータ取得を推進するなど、研究者等のインセンティブを阻害せ
ずに「強い特許」を獲得する施策を行っている。
(法令遵守、倫理の保持等)
② 研究開発法人にふさわしいマネジメントの開発に向け ② 理事長のガバナンス強化の一環として、内部統制の強化に取り組
て、内部統制の充実を図るとともに、特に経営陣による
んでいる。今後の体系的整備に資するため、会計監査人の協力を得
組織マネジメントのあり方を確立していくべきである。
て、理研の内部統制整備・促進に係る導入的資料の作成を行った。
この資料を元に、平成 23 年度に更なる検討を行う予定である。
その他(財務内 (法令遵守、倫理の保持等)
容の改善等)
① 元主任研究員の背任事件自体は問題があるものの、発 ① 背任事件に係る再発防止策の強化として、100 万円未満の物品購
入の発注権限を主任研究員等から事務へ移管し、内部抑止力の強化
覚後の対応においては、最先端で競争的研究に取り組む
を図るとともに、納品確認の徹底と検収方法の見直しを図るなど、
研究者の士気をそがない形での再発防止策をまとめてい
購入申請から契約、検収までの業務フローの見直しを図っている。
るが、引き続き十分なフォローを継続していくことを期
調査委員会がまとめた再発防止策に関する説明会を行うとともに、
待する。
研究費の不正使用に係る研修を継続し、コンプライアンス意識の更
なる醸成を図っていく。
独立行政法人宇宙航空研究開発機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
130,392
57,125
6,498
49,055
243,070
平成 23 年度
122,426
42,641
7,532
37,358
209,958
※平成 22 年度は補正予算を含む。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
業 務 運 営 の 質 (衛星による宇宙利用)
①地球観測衛星で得られた豊富なデータを、実利用、国際
の向上
協力、地球環境の科学的な解明等のためにも一層利活用す
ることが必要。データの利用環境、提供者・利用者の組織
的な体制を整備すべき。
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
(衛星による宇宙利用)
① 年度計画及び内部評価指針に沿って、地球観測衛星データの利用
促進や外部ユーザの要求を踏まえたデータ提供システムの開発を進
めている。また、地球観測衛星で得られた災害情報を共有する「セン
チネル・アジア」の活動を推進するとともに、アジア開発銀行等との
リモートセンシング利用の協力等、国際協力の体制を整備しており、
衛星データ利用の促進を図っている。
(平成 23 年度予算額 28,936 百万円の内数)
(宇宙科学研究)
②多くの科学衛星によって宇宙科学研究が進められている
が、衛星毎の縦割りの科学研究に留まっている。また、成
果のより分かりやすい、より積極的な発信が必要。中期目
標・中期計画に照らして、個々の衛星の成果のみならず、
科学的な現象の解明のための統合的な解析をすべき。
(宇宙科学研究)
② 複数の科学衛星や地上観測データ等を活用した統合的な解析に
ついては、X線天文衛星や赤外線天文衛星のデータ等を用いてIa型超
新星残骸での塵生成を初めて発見するなど成果があがっており、平成
22年度評価では、これらの統合的解析の成果も明確に示す。また、併
せてホームページ等を活用して成果のより分かりやすい発信に取り
組む。
(国際宇宙ステーション(ISS))
③宇宙開発における国際宇宙ステーションの位置づけを明
確にし、その重要性を、得られた成果をもとに、国民に示
していくことが必要。国際宇宙ステーションについては、
いかに国民の利益に結びつけていくかを示すとともに、多
大な投資に対する効果、宇宙実験の成果の科学的な検証を
すべき。
(国際宇宙ステーション(ISS))
③ JAXA は、国際宇宙ステーション(ISS)/「きぼう」の特徴を活
かして、社会的要請の高い課題への貢献を目指し、次のような取り組
みを進めており、その成果をホームページやメールマガジン、シンポ
ジウム等を利用し、広く国民に示している。
・地上では作成が難しい高品質タンパク質結晶を用いて、アルツハ
イマー病や筋ジストロフィー等の難病新薬開発の効率化や、プラ
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
スチック分解酵素やセルロース分解酵素など環境・エネルギー問
題の解決や産業化に繋がる成果創出を目指す。
・「地球圏観察・診断ステーション」として、地球規模で生じてい
る様々な問題(森林火災や自然災害などの早期検知など)への総
合的な観測と情報発信を図る。
・このほか、国際競争力の高い最先端の科学実験や医学実験の実施
のほか、日本が世界を牽引する全天 X 線監視や高エネルギー天体
観測を推進する。
また、成果については、外部専門家も参加する「きぼう」利用に関
する委員会による評価を実施する。 また、国際パートナーの利用成
果との比較評価を行う。
(平成 23 年度予算額 14,993 百万円の内数)
(教育活動、人材の交流)
④宇宙開発の中核機関として、研究機関、民間企業等との
連携・協力を一層進め、研究開発、人材育成、宇宙教育な
どの質の向上を更に図ることが必要。共同研究、任期付研
究員を含めた人事交流や技術・教育指導研修を効果的に進
めるべき。
(業務の合理化・効率化)
① 現場での業務負担を軽減するため、アウトソーシング体制の維持
や任期付研究員等の活用、共通する業務の集約による効率化を図る組
織改正(例:プロジェクトチームを共通的に支援する宇宙科学プログ
ラム・オフィスの設置)など改善を図っている。また、業務の効率化
を促進する中で、職員が意欲をもって能力を発揮できる職場作りを目
指し、職員の意識調査の実施や、経営幹部と職員代表からなる人事制
度・職場環境改善ワーキンググループを設置し、検討を進めている。
(宇宙輸送)
(宇宙輸送)
①LNG推進系と、それを搭載する予定だった民間主導で ① LNG推進系については、22 年度および 23 年度で実施する研究
進められてきたGXロケットについて機構として総括し、 開発も踏まえてLNGプロジェクトの成果としてとりまとめ、宇宙開
社会への説明責任を果たすことが必要。
発委員会等へ報告する予定。
業 務 運 営 の 効 (業務の合理化・効率化)
率化
①効率化・合理化のみではなく、業務負担増に対する留意
が必要。業務の効率化を促進する中で、職員の意識調査を
実施し、適切な方策を検討することが望まれる。
特記事項
(教育活動、人材の交流)
④ 任期付研究員の採用や産業界・大学等との人事交流をより効果的
に進めるべく、
「人材活用等に関する方針」を平成22年度に作成した。
また、技術・教育指導研修等を効果的に進めるため、地域と連携し、
教育指導研修として、宇宙教育の考え方や実施方法の理解を目的に、
全国の教育委員会と連携した教育研修、科学館と連携した宇宙教育指
導者セミナー等を開催した。
独立行政法人日本スポーツ振興センターの平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
平成 22 年度
※
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
5,945
2,562
3,815
93,650
105,972
平成 23 年度は、スポーツ振興投票等業務に係る予算(文部科学大臣認可)が東日本大震災の影響により認可に至っていないため未記載。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (スポーツ振興助成のための安定的な財源の確保)
① スポーツ振興くじについては、売上目標を上回ってお ① 平成 22 年度は、
「BIG」の当せん実績等を中心とした広告宣伝
の向上
り評価できる。
活動、インターネット販売・決済手段の拡充など、売上向上効果が
今後も、くじの売上向上及び更なる経費節減など、助
期待できる事項への取組等により、当初の目標額 630 億円を大きく
成財源を安定的に確保するための取組を期待する。
上回る約 848 億円の売上を達成した。
また、随意契約から一般競争入札契約への移行を行うなどにより
更なる経費節減に努めた。
平成 23 年度は、東日本大震災による販売停止等の影響が懸念さ
れるが、スポーツ振興投票を適正かつ効果的・効率的に実施するこ
とにより、安定的な売上金を確保するとともに、引き続き、経費節
減に努める。
業 務 運 営 の 効 (外部委託の推進・包括的業務委託の実施状況)
率化
① スポーツ施設の管理・運営業務について、包括的業務 ① 現在実施している包括的業務委託(平成 21~23 年度の 3 カ年)
の効果等について、外部コンサルタントを活用して検証を行ってお
委託を実施するなど、外部委託を推進していることは評
価できる。
り、その結果等を踏まえ、次期業務委託(平成 24 年度~)の対象
今後は、毎年の業務内容と契約価額が適当であるかな
範囲の見直しを検討している。
ど、外部委託の効果と実施業務内容について検証を行い、
検証結果を踏まえた対象範囲の見直しを期待する。
(職員の給与水準の状況)
② 事務・技術職員については、地域・学歴、特殊法人時 ② 平成 22 年度は、業績手当を不支給とした。
代の給与水準、住宅手当の需給割合の高さなどを勘案し
なお、引き続き、国家公務員の給与水準等を十分に考慮し、適正
ても、依然国家公務員より高い水準となっており、引き
化に取り組むこととする。
続き給与水準の適正化に努める必要がある。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
その他(財務内 (職員宿舎の譲渡状況)
容の改善等)
① 市場環境の悪化及び独立行政法人通則法の一部改正見 ① 平成 22 年 11 月に施行された改正独立行政法人通則法に基づき、
関係機関等と調整をしながら現物納付の手続きを進めている。
込を踏まえ、売却に向けた手続を中断しているが、処分
へ向けて情報収集していることは、ある程度評価できる。
今後は、改正された通則法に基づき、現物納付等の適
正な処分ができるよう努める必要がある。
独立行政法人日本芸術文化振興会の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
その他、受託収入、
自己収入等
施設整備費
総計
平成 22 年度
10,570
4,494
615
4,467
20,146
平成 23 年度
10,244
4,299
412
4,664
19,619
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (文化芸術活動に対する援助)
① 本年から着手した文化庁助成事業と芸術文化振興基金 ① ホームページ及び広報用パンフレットの内容を充実し広報を強
の向上
助成事業の統一・一元化が円滑に推移していることを評
化するとともに、助成対象事業募集説明会の実施地区を 22 年度よ
価するが、改革の目的及び若干の変更について、国民へ
り増加して、事業内容や助成の仕組みの周知徹底に努めた。今後と
も引き続き統合・一元化後の事業内容の周知に努める。
の説明の徹底を図る必要がある。
(芸術文化振興基金ホームページアクセス件数の増:22 年度実績見
込 142 千件、21 年度実績 119 千件)
(募集説明会実施地区の増:22 年度実績 3 地区、21 年度実績 2 地区)
(文化芸術活動に対する援助)
② 助成と助成による成果を把握し明確にするとともに、 ② 助成団体等から助成効果につきアンケート等で意見を聴取する
とともに、専門委員による公演調査及び職員等による会計調査を強
改善につなげることが必要である。
化して、成果の把握と検証を行い次年度の事業に反映させる。23
年度より、補助金を財源とする助成金の一部分野について、文化芸
術活動への支援に関する専門家を配置し、現場の実情を把握した上
で助言等を行い、審査員による専門的な審査・評価に反映させるこ
とにより、適切な効果が得られるよう一層の充実を図る。
(調査件数の増:22 年度実績見込 414 件、21 年度実績 342 件)
(文化芸術振興費補助金:23 年度計画 4,299 百万円(うち専門家に
よる検証等関係費 43 百万円))
(伝統芸能の公開及び現代舞台芸術の公演)
③ 国民が法人の芸術文化活動の実態を認識し共有するた ③ 公演の広報活動について、引き続きホームページ、メールマガジ
めに、公演・助成活動の内容の充実だけでなく、広報活
ン、チラシ、ポスター、広報誌等を活用して最新の公演情報等を提
動と外部の意見収集に力を入れるべきである。
供し、広く事業内容を周知する。外部の意見聴取について、観客を
対象としたアンケートの調査結果、ホームページ等へ寄せられる意
見、各種メディアによる劇評、有識者で構成される専門委員会の意
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
見などを収集・把握し、事業実施への反映に努めている。23 年度
より国立劇場会員組織(あぜくら会)を対象とするモニター制度を
導入して、観客の意見・要望の収集を強化する。
(日本芸術文化振興会ホームページアクセス件数の増:22 年度実績
見込 2,054 千件、21 年度実績 1,942 千件)
(モニター制度 23 年度予算 860 千円)
(伝統芸能の公開及び現代舞台芸術の公演)
④ 公演活動は全国民のものであると認識し、全国各地へ ④ 全国各地域の文化施設等との連携による公演の実施を 22 年度は
の普及に向けて、法人が有する劇場施設所在地だけでな
更に強化し、国立劇場では、歌舞伎鑑賞教室の移動公演を 6 月に静
く、ほかの地域との連携をさらに強化することが望まし
岡県、7 月に神奈川県で実施した。また、国立劇場で過去に制作・
み そ の ざ
い。
上演した歌舞伎演目のうち、10 月の名古屋御園座 (通し狂言
あさひにかがやくきんのしゃちほこ
しょうちくざ
「 旭 輝 黄 金 鯱 」)、 23 年 1 月 の 大 阪 松竹座 ( 新 作 歌 舞 伎
えどのやみあやしのかぎづめ
「江戸宵闇妖鉤爪」)の上演について、国立劇場が協力を行った。
新国立劇場では、地域の芸術団体の招聘公演を実施したほか、こど
ものためのバレエ劇場「しらゆき姫」等を全国 12 ヶ所で上演した。
今後とも地方での上演も意識した制作体制の充実と、これまで培っ
てきたネットワークを活用して、より緊密な連携体制の構築に努め
る。
(全国各地域との連携公演の増:22 年度実績 18 公演、21 年度実績
12 公演)
(劇場施設の使用効率の向上等)
⑤ 特に新国立劇場オペラ劇場の貸与日数は、依然として
2日にとどまっており、昨年度から改善のあとが見られ
ていない。更に検討すべきである。
⑤ オペラ劇場の施設貸与実績は、20 年度、21 年度については、例
年貸与期間に充てている夏期に舞台設備関係の大規模な改修工事
を集中して行ったため、いずれも貸与日数が 2 日間となったが、
22 年度以降は、保守点検日の集約化による削減、稽古日数の見直
し等により貸与日数の改善を図っている。
(オペラ劇場貸与日数:23 年度計画 30 日、22 年度実績 12 日)
業 務 運 営 の 効 (業務運営の効率化)
率化
① 劇場特有の契約であっても、随意契約の見直しにつき ① 随意契約の見直しについて、劇場業務特有の案件であっても、仕
十分な配慮・検討を重ね引き続き業務効率化を徹底してい
様内容や参加要件等を精査し、可能な限り一般競争入札等へ移行し
て、業務効率化の徹底を図る。引き続き契約監視委員会等において
く必要がある。
全ての契約(少額を除く)を対象に点検・見直しを実施する。
(21 年度の随意契約 133 件のうち 22 年度から 9 件を一般競争入札に
移行)
独立行政法人日本学生支援機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
17,839
62,985
-
2,031,574
2,112,398
平成 23 年度
15,755
57,903
-
2,174,059
2,247,718
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (返還金の回収強化)
① 返還金回収について、回収強化の方策を実施し、回収 ① 平成 22 年8月に実施した組織改編により、「奨学事業本部」(以
の向上
率向上に向けた取組の充実が図られており評価できるが、 下、
「本部」)を設置して、業務を進めていく上での指揮系統をより
機構全体での業務執行管理のあり方及び組織・体制等につ
明確にするとともに、奨学金事業全体を把握した上で戦略的に統括
いて必要な改善を図るとともに、個々の回収強化策の効果
することを可能とした。
あわせて、本部の下に、「奨学事業戦略室」を設け、奨学金事業
を検証しつつより効果の高いものにより注力するなどし
て、更なる回収率向上に努める必要がある。
部門内における企画・調整、さらには、機構の管理部門との連携強
延滞分の回収率低下の要因を明らかにし、回収率の向上
化により、機構全体で課題の共有が図られるよう改善した。
また、平成 21 年度に設置した「返還促進策等検証委員会」を平
に努めるとともに、抜本的な回収強化策を講じるべき。法
的処理及び機関保証に係る業務において確認された不十
成 22 年度においても開催し、回収促進策の効果等を検証し、次年
分な実施状況について早急に改善を図るべき。
度以降の返還促進のための取組みを効果的に行うための方策につ
いて検討した。
当該検証委員会において回収効果が見込まれるとされた債権回
収業者を活用した回収委託については、平成 22 年度以降も引き続
き実施するとともに、平成 23 年度からは回収委託中に一部入金が
あっても延滞が解消しない者について、分割返還が継続して履行さ
れるよう、委託期間満了後も引き続き回収委託を実施する。(平成
22 年度予算額 861 百万円、平成 23 年度予算額 1,152 百万円)
法的処理及び機関保証業務に関しては、平成 22 年 6 月に策定し
た改善に向けた対応方針に基づき、法的処理全体の処理方針の策定
や、各種マニュアルの整備を行うなど、順次、改善措置を講じてい
るところである。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 効 (外部委託等の推進)
「返還促進策等検証委員会」
率化
① 返還金回収業務の外部委託について、引き続きその効 ① 督促架電、回収業務委託については、
果を検証しつつ、一層促進する必要がある。
においてその効果を検証した。
外部委託等で得られたデータ等を基に、引き続き費用対
当該検証委員会において高い回収効果が見込まれるとされた債
権回収業者を活用した回収委託については、平成 22 年度以降も引
効果を多角的、総合的に検討し、その結果を業務運営の効
き続き実施するとともに、平成 23 年度からは回収委託中に一部入
率化等に活用すべき。
金があっても延滞が解消しない者について、分割返還が継続して履
行されるよう、委託期間満了後も引き続き回収委託を実施する。
(平
成 22 年度予算額 861 百万円、平成 23 年度予算額 1,152 百万円)
また、平成 22 年度からは返還誓約書(徴取時期早期化分)の点
検等の作業を外部委託しているが、平成 23 年度からは住所調査業
務及び返還期限猶予願審査処理の一部について、外部委託を推進し
た。
その他(財務内 (保有資産の見直し)
容の改善等)
① 保有資産の見直しについて、引き続き、保有形態、譲渡 ① 平成 21 年度末までに閉鎖している機構保有の職員宿舎(百合丘
第二宿舎、百合丘第三宿舎、高円寺宿舎、豊田宿舎、鳴子宿舎及び
可能性、売却方法等を分析しつつ検討を行い、結論を得る
香里宿舎)については、奨学金貸与事業における貸倒引当金充当財
必要がある。
源として計上されているため、売却により当該宿舎の貸倒引当金充
保有資産の見直しについて、引き続き検討を行い、結論
当財源計上額に足りる売却収入が見込まれる場合は処分する予定
を得たものから順次適切に対応していくべき。
としており、平成 22 年度には処分に向けて公的地価調査や民間精
通者(不動産業者等)へ不動産価格の査定を依頼する等の作業を進
めてきたが、このうち高円寺宿舎については複数の民間事業者から
貸倒引当金充当財源計上額を上回る価格での譲渡の引き合いがあ
ったことから、一般競争入札を実施し、平成 22 年度に民間事業者
へ売却を行った。平成 23 年度においても、職員宿舎の売却に向け
て検討を図るため、不動産価格の調査を行う予定である。
都内事務所の再編を含む市谷事務所の保有資産の見直しについ
ては、平成20年度に行った調査研究における、経済合理性の観点
からの保有形態別のコスト比較を踏まえ、平成22年度は経済合理
性を勘案し、自己所有物件、賃貸物件等保有形態毎にコスト比較
を行うなどして調査結果をとりまとめた。平成23年度は保有形態
による費用対効果等を考慮し、保有形態等の方向性について結論
を得るための調査・検討を進める予定である。
独立行政法人海洋研究開発機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
年度
(単位:百万円)
運営費交付金
国庫補助金等
その他、受託収入、
自己収入等
施設整備費
平成 22 年度
36,337
1,510
950
平成 23 年度
36,028
1,290
477
総計
4,759
43,556
4,262
42,058
※平成 22 年度は補正予算を含む。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (国際的なプロジェクトへの対応)
(人事に関する計画)
の向上
① 近年のアジア諸国の台頭を鑑み、我が国の国際的プレゼ ① 平成 22 年度は、今後の国際展開の検討に向けて国際情勢を十分
に把握するべく、海外機関の動向調査等を行った。
ンスを高めるための戦略が必要である。
② 長期的な視点からの人材育成計画や施設設備整備計画 ② 人材育成計画については、第 2 期中期計画中(平成 21~25 年度)
に機構として体系的かつ計画的に取り組むべき職員育成につい
が必要である。
て「職員育成基本計画」を平成 21 年に策定し、平成 22 年度は本
計画に則り階層別研修やスキルアップ研修を実施するなど、着実
に実行に移している。
また、施設設備整備計画の一環として、船舶等の整備計画につい
て、所内で案を作成するなど検討を行った。
なお、長期的な観点の計画として、平成 20 年 2 月に長期ビジョ
ン「海洋地球のフロンティアへの新たな挑戦」を作成したが、昨
今の社会情勢や科学技術の方向性に適合すべく、平成 23 年度に
(普及広報活動)
新たな長期ビジョンの策定を進めることとした。
③ 普及・広報活動において、質や内容の検証を行う必要が ③ 平成 22 年度は、機構における広報活動を効果的・戦略的に行う
べく、所内委員会において「普及・広報の進め方」(広報戦略)
ある。
を策定するなど、これまでの活動を検証し効果的に実施するため
に必要な基盤づくりを行った。
一方、従来からの広報媒体に加え、比較的若い世代への広報活動
として、動画配信サイト(Youtube)に「JAMSTEC チャンネル」
を開設し、積極的に活用した。このほか、Ustream、twitter な
(重点研究開発の推進)
ど、新たな広報ツールの活用を図った。
④ ロードマップを作成するなどして、研究開発領域全体の ④ 研究領域においては、研究担当理事のリーダーシップのもと、今
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
達成目標と個々の研究プロジェクトの成果の関連を分か
りやすく示すべきである。
業 務 運 営 の 効 (組織の編制)
率化
管理、運営面の取組については、緒に就いたばかりで形
が整った段階であり、中身の充実が今後の課題である。
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
後 5 年間のロードマップを作成したところである。平成 23 年度
における各部門の予算編成にあたっては、中期計画における達成
目標を再確認するとともに中期計画後半を見据えたものを作成
した。
これまで、組織を効果的に運用するための体制や組織の整備を行っ
てきたが、平成 22 年度は特にリスクマネジメントについて、リスク
マネジメント基本方針及び関連諸規程の制定、リスクマネジメントや
コンプライアンスに係る研修の実施(11 回)、推進担当者に対するメ
ールニュースの配信(15 回)、機構全体のリスクの洗い出しおよびパ
イロット部署におけるリスク評価、リスク対応などを実施するなど、
内容の充実化に取り組んだ。また、平成 21 年度の組織編成で大きく
変更した研究領域等においては、責任権限の在り方についての考え方
の整理を行い、編成した組織がより効果的に運用できるよう検討を行
った。
その他(財務内 (契約の適正化)
契約業務の実施にあたっては、競争性のない随意契約及び競争性の
容の改善等)
調達業務の本来の目的が「質を落とさずにいかに安く調
達できるか」という点にあることを鑑みれば、民間企業に ある契約における一者応札・応募について見直し、「随意契約等見直
し計画」に基づき、機構における契約の、より一層の競争性・透明性
比して取組に遅れが目立ち、工夫の余地がある。
の確保を図った。また、
「独立行政法人の事務・事業の見直しの基本
計画」
(H22.12.7 閣議決定)を踏まえ、研究開発等の特性に応じた調
達の仕組みについて、研究開発 8 法人が集まり、調達に係るベストプ
ラクティスの抽出及び実行に移すための打ち合わせを行った。また、
民間企業の取り組みを参考にすべく調達手法のヒアリングを行った
が、民間企業における手法の多くは国の定める基準や基本方針が壁と
なり、独立行政法人での実施は困難であることがわかった。これにつ
いては、平成 23 年 2 月に文部科学省で開催された「研究開発事業に
係る調達の在り方に関する検討」にかかる検証会議において、問題提
起したところである。
独立行政法人大学評価・学位授与機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
1,755
-
-
205
1,960
平成 23 年度
1,484
-
-
158
1,642
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (認証評価事業)
の向上
① 大学評価に関して、膨大な作業の効果的・効率的な実施 ① 認証評価実施後に評価対象校及び評価担当者に対してアンケー
や評価文化の定着については適切な実行がなされている
ト調査を行い、その結果を基に検証し、改善に結びつけている。
が、今後も一層、継続的な活動が必要である。
大学評価に関する調査研究、実施においては、これまでの先導的
大学評価に関する調査研究、実施においてリーダーシ
な役割を今後とも更に進めつつ、PDCA サイクルの評価のみで充分
ップをとって活動するとともに、評価対象の大学自体が
であるかどうかを含めて、第1サイクルでの検証結果等を踏まえた
変革期にある中で、評価の実施に当たっては、現状の評
上で第2サイクルの評価の方法や大学の個性の伸長に資する評価
価の軸となっている PDCA サイクルの評価のみで充分かど
のあり方について、検討していく。
(平成 23 年度予算額 13 百万円)
うかを吟味する必要がある。
(情報の収集、整理、提供)
② 国際的な質保証のための活動を充実することが必要で ② 平成 22 年8月及び 12 月に開催された日中韓質保証機関協議会に
ある。我が国の大学の質保証の国際的な情報発信の拠点
て日中韓の評価に関する共同プロジェクトとして相互理解の促進
として活動を一層充実することが求められる。
と人材交流を図るための検討を行った。この他、平成 23 年度は「キ
ャンパス・アジア」構想のパイロットプログラムのモニタリング及
び日中韓3国の質保証に関する共同ガイドライン策定に向けた検
討を行うこととしている。(平成 23 年度予算額 17 百万円)
また、ASEAN 諸国とは質保証機関間による内部セミナーを開催し
たほか、インドネシアの質保証機関より評価担当者を研修生として
受け入れるなどの連携協力を図った。
一方、平成 22 年6月にはオランダから専門家を招へいし、日本・
欧州質保証セミナーを開催したほか、オーストラリアに新しい質保
証機関が設立されることを踏まえ、同年 12 月に日豪高等教育質保
証セミナーを開催し相互理解を深めた。また、「国際的な大学連携
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
プログラムの質保証に関する調査研究」の一環として欧州やオース
トラリアにおける質保証への取組について情報収集・整理を行っ
た。
今後ともこれら地域の質保証機関との相互交流を通し一層の連
携協力を図るとともに、これまでに覚書を締結した質保証機関との
更なる相互理解に努める。
(調査研究事業)
現在の日本の高等教育は、大きな転換期にきており、 ③ 大学の教育研究のマネジメントを改善し、その国際的な競争力を
高めていくためには、日本における関連分野の専門的な知識の集積
非連続改革の方向性を示すような学術研究が求められる
が、専門分野の拡充・発展に関して本機構がどのような
と流布、ならびに研究者や専門職員の人材育成が急務である。その
ため、研究プロジェクトでは、各大学において評価や IR(インス
貢献が可能かを検討すべきである。
ルーチン化された業務は問題ないが、大学における抜
ティチューショナル・リサーチ)の業務を行っている教職員と連携
本的な改革が必要な課題は山積しており、それら課題へ
し、大学の教育研究の分析や向上のための新たな方法の開発、それ
の研究体制は本機構のみでは不十分であり、専門分野の
に資する大学評価の手法の開発、教科書等の基盤的な資料の開発を
行い、これらを通じて、専門分野の確立と人材育成を行っていくこ
確立と研究活動の一層の充実が求められる。
国立大学制度や大学の意思決定メカニズムなど大転換
とを検討する。(平成 23 年度予算額 24 百万円)
の必要性の議論が求められる中、本機構は、学術研究の
専門分野確立のための仕組みづくりの拠点となることが
望ましい。
③
(学位授与事業)
④ 学位授与に関して、学習意欲があって学位取得を目指 ④ 機構が授与する学位の趣旨について広く社会の理解を得るため、
機構ウェブサイトにおいて、制度の趣旨、概要、Q&A 及び授与者
す人に応える体制や社会への認知を常に継続することが
必要である。
数等のデータを提供している。また、学位授与申請案内やパンフレ
学修の成果を公的に認める学位の趣旨を社会に認知さ
ット等の出版物については、申請者にとってより分かりやすい内容
せる活動など、機構の行う学位授与の幅広い定着化とそ
となるよう毎年度改訂し、ウェブサイトにおいて PDF 形式で公開し
ている。
のための環境整備を継続的に行う必要がある。
平成 22 年度には、新たな取組として、全国生涯学習フォーラム
にブースを出展したほか、各都道府県の職業能力開発センターのキ
ャリア形成支援窓口においてリーフレットを配布し、機構の学位授
与制度について幅広く一般に周知した。
また、電子申請の積極的な推進や、試験会場の増設など、申請者
の利便性の向上に資する方策を実施している。
独立行政法人国立高等専門学校機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
66,281
600
2,137
15,608
84,114
平成 23 年度
63,854
-
1,953
16,048
81,855
※平成 22 年度補正予算等を含む。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (入学者の確保に関する取組状況)
① 各高専における中学校長会等との連携や広報活動の充 ① 高専学生が企画・編集する中学生やその保護者向けの広報冊子
の向上
実、マイクロソフト社との包括協定の締結など、高専機
「高専ナビ」を作成し、各学校説明会はもとより、高専ロボコン全
構の知名度の向上に向けた様々な取り組みが実施されて
国大会・地区大会など中学生・その保護者が集まるイベントで配布
いる。
した。(平成 22 年度執行額 4 百万円)
しかし、入学志願者数は、中期計画の目標である 18,500
平成 22 年度において、瀬戸内3商船高専複数校制度による入学
人に達しておらず、むしろ減少している。
者選抜を実施(平成 22 年度執行額 3 百万円)した他、
「最寄り地
入学者選抜方法の見直しをさらに進める必要がある。
受検制度」の検討を行った。
(学生支援・生活支援状況)
② 学生寮の整備を、引き続き重点的に進めることを望む。 ② 石川高専・奈良高専での女子寮新設や広島商船高専の男子寮増築
により、学生寮の受入可能枠を拡大させたほか、36 高専で耐震補
強を含む居住環境改善整備を実施した。(平成 22 年度執行額
1,807 百万円)
また、全ての高専(51 高専、55 キャンパス)において室内の備
品、器具等の修繕・取替を含む総合的な居住環境の改善対策を行っ
た。(平成 22 年度執行額 567 百万円)
なお、平成 23 年度においても居住環境改善整備を 24 高専で実
施する予定である。(平成 23 年度予算額 974 百万円)
(社会との連携、国際交流の推進状況)
③ 高専として、留学生の拡大が期待される。
③
留学生受け入れを拡大するため、外国人学生対象の第 3 学年編入
学試験の実施、外国人学生対象の進学説明会へのブース参加、アジ
アの学生高専体験プログラムの実施、交流協定を締結したシンガポ
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
ール3ポリテクニックを対象とした短期留学プログラムの募集・採
択を行った。
(平成 22 年度執行額 16 百万円)
また、留学生の受入れ拡大及び居住環境改善のため、18 高専の
学生寮改修を実施した。
(平成 22 年度執行額 145 百万円、平成 23
年度予算額 105 百万円。)
業 務 運 営 の 効 (管理運営状況)
率化
④ 法人化以降、全国立高専を一つの法人としたメリット ④ 平成 22 年度において、本部監査室、危機管理体制点検・整備委
を活かして、効率化等に成果を上げてきた。
員会、入試採点誤り再発防止会議を設置し、内部統制の充実・強化
今後、組織的に強く発展するためには、さらにきめの
を図ったほか、高専機構意見箱及び高専意見箱を設け、教職員から
の問題提起、要望等を個別に受け付けて管理運営に反映させる仕組
細かい管理運営が望まれる。平成 22 年度から始めた各種
を構築した。
の管理運営の取り組みを有効に機能させるとともに、理
平成 23 年 4 月には、リスク管理本部(危機管理室、法規調査室)
事長のリーダーシップの下、さらなる内部統制の充実・
強化に取り組まれることを期待する。
を設置した。
独立行政法人国立大学財務・経営センターの平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
455
-
-
157,303
157,758
平成 23 年度
393
-
-
163,985
164,378
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (高等教育に係る財政及び国立大学法人等の財務・経営に
関する調査及び研究)
の向上
① 今後の国立大学経営に資する調査研究が着実に遂行さ ① 研究成果を業務展開に明確に反映させる方策として、センター役
れており、一定の成果を挙げている。ただし、調査・研究
職員及び外部委員で構成される「病院経営分析検討チーム」を設置
が研究として終わるのではなく、今後、センターの事業展
し、センターの貸付事業等により国立大学附属病院の公的使命機能
開に明確に活かされていくことが望まれる。
の向上を図るため、センターが行う分析等の業務のあり方について
検討を行う等の取り組みを実施。
独立行政法人日本原子力研究開発機構の平成 21 年度業務実績評価の結果を踏まえた平成 22、23 年度予算等への主要な反映状況
平成 22、23 年度の予算の状況
(単位:百万円)
年度
運営費交付金
国庫補助金等
施設整備費
その他、受託収入、
自己収入等
総計
平成 22 年度
167,937
7,482
7,708
12,856
195,984
平成 23 年度
160,411
12,292
8,791
12,673
194,168
※平成 22 年度は補正予算を含む。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 質 (高速増殖原型炉「もんじゅ」における研究開発等)
① 社会や立地地域の信頼性向上のため、数多くの取組を ① 平成 22 年度の「もんじゅ」に係る研究開発成果等を国民に分か
の向上
実施したことは評価できるが、取組の数だけではなく質的
りやすい形で公表する活動については、性能試験を再開したことを
踏まえて例年以上に多種多様な取組を実施し、炉心確認試験の成果
な面の評価を実施すべきである。
とともに停止中の経費や研究成果等を、国内だけでなく世界各国で
報告した。質的な評価については、これらのうち敦賀市・美浜町・
福井市の 3 か所で開催した敦賀本部報告会においてアンケートを
実施し、
「分かりやすい説明が行われた」との評価や、
「説明会等の
積極的な理解活動」よりも「着実な研究開発の推進」や「成果・技
術の企業等への移転」等を希望する方々が多いとの結果を得た。平
成 23 年度については、これらの評価等もさることながら、東北地
方太平洋沖地震による原子力事故等によって国民の関心が安全性
に移っていることに留意し、報告内容等を選定していく。
(原子力基礎工学研究)
② 汎用評価済データライブラリ(JENDL-4)の完成、エマ ② 原子力基礎工学研究においては、原子力機構ならではの基礎工学
ルションフロー法による排水処理技術の開発、高エネル
研究を強く意識し、核・炉工学や燃料・材料工学をはじめとした様々
ギー放射線の被ばく線量統合評価モデルの構築等、原子
な研究を着実に実施しており、平成 22 年度においても核データ測
力技術基盤の水準向上に大きく貢献したことは高く評価
定技術開発や被ばく影響評価など基礎基盤研究においてすぐれた
できる。また、産業界や大学と積極的な連携を進め、新
成果を挙げている。また、成果の産業界への還元においても、平成
たな産業技術の創出に貢献したことも評価できる。産業
22 年度には再処理残渣・ガラス基礎化学研究グループ、平成 23 年
界への成果の還元と原子力機構でしかできない基礎研究
度には原子力標準ソフトウエア開発グループを新設するなどして、
国内唯一の原子力総合研究機関として積極的な活動を実施してい
の双方をバランスよく進めるよう留意すべきである。
る。
評価項目
平成 21 年度業務実績評価における主要な指摘等
左の指摘等を踏まえた平成 22、23 年度予算等への反映状況
業 務 運 営 の 効 (産業界、大学等、関係機関との連携強化による効率化)
率化
①大学との協力については、既に協力関係にある大学だけ ① 先行基礎工学研究制度や黎明研究の枠組みを利用して、全国の大
学等に共同研究による連携をはたらきかけている。また、平成 22
ではなく、他の大学等との広域的な連携を実施することも
考慮すべきである。
年 3 月に長岡技術科学大学と連携協力に関する協定を締結して平
成 22 年度から講師の派遣を開始し、これまで協力関係になかった
大学に連携を拡大した。
その他(財務内 (財務内容の改善に関する事項)
容の改善等)
① 随意契約の削減や一者応札の改善については、継続的 ① 競争性のない随意契約については、契約審査委員会において少額
随意契約基準額を超える全件について厳格に審査し、核不拡散、核
に改善を図るべきである。
物質防護、原子力災害防止等の観点から随意契約とせざるを得ない
ものを除いて原則一般競争入札等へ移行し、削減を図った。また、
一者応札については、一般競争入札等により契約を締結する場合で
あっても、契約審査委員会において真に競争性、透明性が確保され
ているか厳格に審査し、競争入札に参加可能な業者が一者に限られ
るような過度な条件を禁止するとともに、安全確保及び品質確保の
ために必要な条件を設定、公告等期間の十分な確保、応札者にとっ
て分かりやすい仕様書の作成等の取り組みを実施することにより
改善を図った。
(安全確保の徹底と信頼性の管理に関する事項)
② コンプライアンスについては、関係規程の制定、職員 ② コンプライアンス活動については、全拠点の全組織が主体的に策
への研修及びフォローアップの体制が構築された。今後
定した「コンプライアンス取組計画」に基づき推進している。
は、組織として継続的にフォローアップを行い、改善を図
また、コンプライアンス委員会と拠点幹部との意見交換、各拠
っていくべきである。
点担当者による報告会等の開催を通じて、各拠点の取り組みをフォ
ローし改善を図っている。
さらに、コンプライアンス意識の定着・変容の推進を目的とし
て、従来の拠点単位の研修に加え、新たに組織単位の研修を開始す
るとともに、研修後のアンケートを実施し、結果を分析し今後の活
動の資としている。
平成 23 年度についても、上記活動を PDCA サイクルのもと継続
する。
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