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第15章 浸水想定区域等における円滑かつ迅速な避難の確保

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第15章 浸水想定区域等における円滑かつ迅速な避難の確保
第15章
浸水想定区域等における円滑かつ迅速な避難の確保
および浸水の防止のための措置
15.1 洪水対応
15.1.1 洪水想定区域の指定
国土交通省および県は、洪水予報河川および水位周知河川について、河川がはん濫
した場合に浸水が想定される区域を浸水想定区域として指定し、指定の区域および浸
水した場合に想定される水深を公表するとともに、関係市町村の長に通知する。
本市に関係する洪水予報河川および水位周知河川の浸水想定区域の指定および公表
状況は次のとおりである。
県管理河川
水系名
河川名
浸水想定区域
浸水想定危機
公表時点
公表HPアドレス
雄物川
太平川
H17.9.30
紙データ閲覧
旭川
H17.9.30
紙データ閲覧
草生津川
H18.6.30
紙データ閲覧
岩見川
H20.10.31 紙データ閲覧
新城川
H20.4.18
紙データ閲覧
猿田川
H21.7.24
紙データ閲覧
15.1.2 浸水想定区域における円滑かつ迅速な避難の確保および浸水の防止のための措置
秋田市防災会議は、洪水予報河川、水位周知河川について、浸水想定区域の指定が
あったときは、市町村地域防災計画において、少なくとも当該浸水想定区域ごとに、
次に掲げる事項について定めるものとする。
① 洪水予報、水位到達情報の伝達方法
② 避難場所その他洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図るために必要な事項
③ 浸水想定区域内に次に掲げる施設がある場合にあっては、これらの施設の名称お
よび所在地
イ 地下街等(地下街その他地下に設けられた不特定かつ多数の者が利用する施
設)でその利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保および浸水の防止を図
る必要がると認められるもの
ロ 要配慮者利用施設(主として高齢者、障がい者、乳幼児その他特に防災上の
配慮を要する者が利用する施設)でその利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難
を確保する必要があると認められるもの
要配慮者利用施設については、表15-1のとおり。
ハ 大規模な工場その他の施設(イ又はロに掲げるものを除く。)であって国土
交通省令で定める規準を参酌して市の条例で定める用途および規模に該当する
もの(大規模工場等)でその洪水時の浸水の防止を図る必要があると認められ
るもの(所有者又は管理者からの申出があった施設に限る。)
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表15-1
要配慮者利用施設の種類
児 童関 連 施設
幼稚園、子育て短期支援事業の用に供する施設、児童福祉施設
障がい者関連施設 障害者福祉サービス事業の用に供する施設、障害児童通所支援
事業の用に供する施設、
高齢者関連施設
老人福祉施設、短期入所生活介護、地域活動支援センター、通
所介護、認知症対応型老人共同生活援助事業の用に供する施
設、老人福祉施設
医療施設
病院・診療所(入院施設のあるもの)
河川別要配慮者利用施設の名称および所在地
省略
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15.1.3 洪水ハザードマップ
本市では、浸水想定区域ごとに、洪水予報の伝達方法、避難場所等円滑かつ迅速な
避難の確保を図るため、洪水ハザードマップを作成し、印刷物を各世帯に配布してい
る。
また、洪水ハザ-ドマップに記載した事項を、市のホームページに掲載し、住民が
提供を受けることができる状態にしている。
この洪水ハザードマップを有効活用して、平常時からの防災意識の向上と自主的な
避難の心構えを養い、水災時には住民の円滑かつ迅速な避難の確保を図る。
15.1.4 地 下 街 等 の 利 用者 の 避 難 の確 保 お よ び浸 水 の 防 止の た め の 措 置に 関 す る 計画 の 作
成等
法第15条第1項の規定により地域防災計画に名称および所在地を定められた地下街
等の所有者又は管理者は、単独で又は共同して、国土交通省令で定めるところにより、
当該地下街等の利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保および洪水時の浸水の防
止を図るために必要な訓練その他の措置に関する計画を作成し、これを市長に報告す
るとともに、公表するものとする。また、地下街等の利用者の洪水時の円滑かつ迅速
な避難の確保および洪水時の浸水の防止のための訓練を行うものとする。さらに、自
衛水防組織を置き、当該自衛水防組織の構成員その他の国土交通省令で定める事項を
市長に報告するものとする。
地域防災計画においては、地下街等の所有者又は管理者および自衛水防組織の構成
員への洪水予報等の伝達方法を定めるものとする。
15.1.5 要配慮者利用施設の利用者の避難の確保のための措置に関する計画の作成等
法第15条第1項の規定により地域防災計画に名称および所在地を定められた要配慮
者利用施設の所有者又は管理者は、国土交通省令で定めるところにより、当該配慮者
利用施設の利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図るために必要な訓練その
他の措置に関する計画を作成するとともに、当該要配慮者利用施設の利用者の洪水時
の円滑かつ迅速な避難の確保のための訓練を実施するほか、自衛水防組織を置くよう
努めるものとする。
地域防災計画においては、要配慮者利用施設の所有者又は管理者および自衛水防組
織の構成員への洪水予報等の伝達方法を定めるものとする。
15.1.6 大規模工場等における浸水の防止のための措置に関する計画の作成等
法第15条第1項の規定により地域防災計画に名称および所在地を定められた大規模
工場等の所有者又は管理者は、国土交通省令で定めるところにより、当該大規模工場
等の洪水時の浸水の防止を図るために必要な訓練その他の措置に関する計画を作成す
るとともに、当該大規模工場等の洪水時の浸水の防止のための訓練を実施するほか、
自衛水防組織を置くよう努めるものとする。
地域防災計画においては、大規模工場等の所有者又は管理者および自衛水防組織の
構成員への洪水予報等の伝達方法を定めるものとする。
15.2 津波対応
15.2.1 津波災害警戒区域の指定
「津 波 防 災 地域 づ く りに 関 する 法律 」 (平 成23年 12月14日 法 律第 123号 )に 則り 、
県は、津波防災地域づくりの推進に関する基本的な指針に基づき、かつ、津波浸水想
定を踏まえ、津波が発生した場合には住民、勤務する者、観光旅客その他の者の生命
又は身体に危害が生ずるおそれがあると認められる土地の区域で、当該区域における
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津波による人的災害を防止するために警戒避難体制を特に整備すべき土地の区域を、
津波災害警戒区域として指定し、その旨並びに当該指定の区域および基準水位を、県
の公報への掲載、インターネットの利用その他の適切な方法により公示するとともに、
関係市町村の長に、公示された事項を記載した図書を送付することとする。
15.2.2 地域防災計画の拡充
秋田市防災会議は、津波災害警戒区域の指定があったときは、地域防災計画におい
て、当該津波災害警戒区域ごとに、次に掲げる事項について定めるものとする。
① 人的災害を生ずるおそれがある津波に関する情報の収集および伝達並びに予報
又は警報の発令および伝達に関する事項
② 避難施設その他の避難場所および避難路その他の避難経路に関する事項
③ 市町村が行う津波に係る避難訓練の実施に関する事項
④ 津波災害警戒区域内に、地下街等又は社会福祉施設、学校、医療施設その他の
主として防災上の配慮を要する者が利用する施設あって、当該施設の利用者の津
波の発生時における円滑かつ迅速な避難を確保する必要があると認められるもの
がある場合にあっては、これらの施設の名称および所在地
⑤ その他、津波災害警戒区域における津波による人的被害を防止するために必要
な警戒避難体制に関する事項
15.2.3 津波ハザードマップの作成・周知
本市域において、津波災害警戒区域が指定された場合は、地域防災計画に基づき、
津波災害警戒区域および当該区域における基準水位を表示した図面に人的災害を生ず
るおそれがある津波に関する情報の伝達方法、避難施設その他の避難場所および避難
路その他の避難経路に関する事項その他津波災害警戒区域における円滑な警戒避難を
確保する上で必要な事項を住民、勤務する者、観光旅客その他の者に周知させるため、
これらの事項を記載したものを、印刷物の配布その他の適切な方法により、各世帯に
提供するとともに、図面に表示した事項および記載した事項に係る情報を、インター
ネットの利用その他の適切な方法により、住民等がその提供を受けることができる状
態に置くこととする。なお、高潮についても必要な措置を講じることとする。
15.2.4 避難促進施設に係る避難確保計画
津波防災地域づくりに関する法律第54条第1項の規定により地域防災計画に名称お
よび所在地を定められた地下街等又は社会福祉施設、学校、医療施設その他の主とし
て防災上の配慮を要する者が利用する施設のうち、その利用者の津波の発生時におけ
る円滑かつ迅速な避難を確保するための体制を計画的に整備する必要があるもの(以
下「避難促進施設」という。」の所有者又は管理者は、単独で又は共同して、避難訓
練その他当該避難促進施設の利用者の津波の発生時における円滑かつ迅速な避難の確
保を図るために必要な措置に関する避難確保計画を作成し、これを市長に報告すると
ともに、公表するものとする。
津波の発生時における避難確保計画には、次の事項を記載するものとする。
① 津波の発生時における避難促進施設の防火体制に関する事項
② 津波の発生時における避難促進施設の利用者の避難の誘導に関する事項
③ 津波の発生時を想定した避難促進施設における避難訓練および防災教育の実施に
関する事項
④ その他、避難促進施設の利用者の津波の発生時の円滑かつ迅速な避難の確保を図
るために必要な措置に関する事項
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