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第9号

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第9号
学校だより
平成28年
6月24日
本物の音楽との出会い
No.9
てらぎ
~クラシックパーク
照来小学校
in
照来ホール~
明日開催される HEART BEAT CONCERT(ハートビートコンサート 裏面参照)を前
に、3名のアーティストを本校に迎え、クラシックパークが行われました。
「曲名は『On this green road オン・ディス・グリーン・ロード』僕が作った曲で、木々
の緑が太陽の光にきらきらと輝くイメージで作曲しました。」というピアニストの小林さん
の説明の後、早速1曲目が演奏されました。最初の1小節目、右手だけでピアノが奏でられ
た瞬間、6年生から、「凄い!」という声。それだけ、一つ一つの音がきらめいていたので
す。思わずもれたその感嘆の声は、その場にいる全員の気持ちを代弁していました。
やがて、アルトサックスとパーカッションが加わり、輝くような『On this green road』
が照来ホール全体を包みました。それはまさに、小林さんのお話の通り、陽光に輝く木々の
葉、また森の中で、さわさわと風にそよぐ葉の間から見え隠れする木漏れ日が、目の前に見
えるようでした。子どもたちも職員も、息をのんでその美しい音楽に聴き入りました。本物
の音楽に出会えた瞬間でした。
1曲目の後、打楽器の紹介がありました。トライアングル、タンバリン、カスタネット、
小太鼓など、どれも日頃から見慣れた楽器ばかりでした。しかし、プロの打楽器奏者が様々
な奏法で演奏すると、今まで聴いていたのとは全く違う音が奏でられました。まるで、各打
楽器に命が吹き込まれたかのようでした。そして、「剣の舞」(ハチャトゥリアン作曲 バレ
エ「ガイーヌ」最終幕)が、本校にある木琴で演奏されました。目にも止まらぬ速さで打ち
下ろされるばちさばきと、そのスピード感溢れる音楽に、一同圧倒されるばかりでした。
次は、サックスの説明です。ベルギーのアドルフ・サックスが、クラリネットを改良して
考案したからその名がついたそうです。演奏曲は、日本古謡の「さくら」でした。サックス
がテーマを奏でていたのですが、鍵盤を華麗に指が行き来するピアノが「和」を醸し出し、
それをパーカッションが優しくフォローしていました。今まで何回も聴いたり歌ったりした
ことがある「さくら」ですが、ピアノトリオで聴く「さくら」は、ことのほか美しく、各楽
器の音色のすばらしさを堪能することができました。
「お話を音楽にしてしまおう。」というコーナーもありました。先生のお話ということで、本
校職員の一名が子どもたちに選出され、小学生時代から今までのこと、そして将来の夢につ
いてインタビューを受けました。その職員の楽しいエピソードやほのぼのとした回答に、子
どもたちからは、やんやの喝采でした。インタビューの後、彼のそのストーリーが、語りと
共に即興でピアノとパーカッションで奏でられました。ピアノの凄さとトークの楽しさに、
子どもたちは時折笑を浮かべながら聴きました。
ピアニストの小林さんがピアノの練習を始めたのは、17歳からだそうです。それについ
ても、びっくりさせられました。物心ついた時からピアノを弾いていたというピアニストが
多い中、17歳というのは異例の遅さと言ってもいいでしょう。この曲を弾いてみたいとい
う強い動機があったからということを聞き、どんな曲かなと思っていると、坂本龍一の「戦
場のメリークリスマス」でした。
「これをしたい」という強い思いがあれば、何歳からでも始
められるという可能性のすばらしさを教えてもらった気持ちで、その曲に聴きいりました。
全校生で歌うコーナーもありました。まず、校歌を歌い、その後は数人の職員が EXILE
に扮し、EXILE 風の校歌を歌いました。みんな、大拍手でした。2曲目は、今月の歌である
井上陽水の「少年時代」を歌いました。声楽を専門とされている保護者の方に、昨年から発
声指導を受けており、今年も5・6年生が指導を受けました。それにより、上手な歌声にさ
らに磨きがかかり、小林さんの伴奏で全校生がきれいな高音を響かせていました。
最後に、ピアニストの小林さんが、子どもたちに語りかけました。
音楽は、人と人とをつなげるものです。壁を乗り越える力の一つにもなります。
子どもたちに、本物の音楽で至福のひとときを与えてくれた3人のアーティストに、私は
感謝の気持ちでいっぱいでした。明日、裏面のように演奏会が開催されます。児童は無料で
す。都合がつく方は、是非夢ホールへ足を運んで聴いていただければ幸いです。
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