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2016 年 新成人に関する調査

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2016 年 新成人に関する調査
【報道関係各位】
2016 年 新成人に関する調査
~ これからの日本の政治に期待できない 77%、自分たちが日本を変えてゆきたい 65% ~
2016 年 1 月 7 日
株式会社マクロミル
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役 グローバル CEO:スコット・アーンスト)は、今年成人式
を迎える全国の新成人を対象に、「2016 年 新成人に関する調査」を実施しました。この調査は、2008 年から毎年
行っており、今回で 9 回目になります。調査手法はインターネットリサーチ。調査期間は 2015 年 12 月 11 日(金)
〜12 日(土)。有効回答数は 500 名。
< トピックス >
■ これからの日本の政治に「期待できない」77%、
理由は「戦争への不安」「税金の無駄遣い」「今後を担う若手議員がいない・当選しない」
■ 65%が、自分たちの世代が“日本を変えてゆきたい”
■ 関心のあるニュース、1 位「テロ」、2 位「少子高齢化」、3 位「増税」、
「成人年齢・選挙権の引き下げ」は 7 位
■ 2016 年参議院選挙への投票意向、「投票したい」5 割
■ 18 歳選挙権の成立、「賛成」4 割
■ 飲酒・喫煙年齢の 18 歳引き下げ、過半数が「反対」
■ 就きたい職業、人気 1 位は「公務員」、4 人に 1 人は「わからない」
■ 就職に「不安」76%、高いながらも年々不安は軽減傾向に
■ 新成人のデジタル機器所有実態
“iPhone”が“Android”をはじめて上回る、「パソコン」「携帯・PHS」は 4 年連続減少
■ SNS の利用率が減少、若者の“SNS 疲れ”が顕著に
■ 今後の活躍に期待する新成人ランキング 1 位はダントツで「大原櫻子」
-1-
<調査結果>
■ 日本の未来は「明るいと思う」33%、3 年連続減少
日本の未来についてたずねると、「明るいと思う(明るいと思う+どちらかといえば、明るいと思う)」は 33%、「暗いと
思う(やや暗いと思う+暗いと思う)」は 67%でした。日本の未来は明るいと考える新成人は年々減少しています。
【図1】 「日本の未来」について
明
る
<ベース:全員 / n=500>
い
と
Q. あなたは、「日本の未来」について、どのようにお考えですか。
と
思
思
う
計
計
0%
20%
40%
60%
80%
100%
3.2
29.8
2016年調査
56.4
暗
い
う
10.6
33.0 67.0
10.0
34.4 65.6
10.6
44.4 55.6
1.8
32.6
2015年調査
55.6
1.6
42.8
2014年調査
明るいと思う
45.0
どちらかといえば、明るいと思う
どちらかといえば、暗いと思う
暗いと思う
■ これからの日本の政治に「期待できない」77%、
理由は「戦争への不安」「税金の無駄遣い」「今後を担う若手議員がいない・当選しない」
これからの日本の政治にどの程度期待できるかたずねたところ、「期待できる(期待できる+どちらかといえば、期待で
きる)」と回答した人は 23%にとどまり、3 年連続で 30%を下回りました。
期待できる理由には、「安倍首相への期待」「安保法案の可決」「アベノミクス効果、経済の回復」といった意見が、ま
た期待できない理由には、「戦争に対する不安」「税金の無駄遣い」「今後を担う若手議員がいない・当選しない」といっ
た意見が目立ちました。
期
【図2】 これからの「日本の政治」への期待度
待
<ベース:全員 / n=500>
で
Q. あなたは、これからの「日本の政治」に、どの程度期待できますか。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
2.8
20.0
2016年調査
55.4
21.8
き
る
計
期
待
で
き
な
い
計
22.8 77.2
1.4
17.2
2015年調査
54.8
26.6
18.6 81.4
1.4
2014年調査
期待できる
22.8
どちらかといえば、期待できる
52.6
どちらかといえば、期待できない
-2-
23.2
期待できない
24.2 75.8
■ 65%が、自分たちの世代が“日本を変えてゆきたい”
自分たちの世代が日本を変えてゆきたいと思うかたずねたところ、「そう思う(そう思う+ややそう思う)」と回答した人
は 65%でした。具体的にどのように変えたいかたずねると、「東京オリンピックに向け、グローバル化を推進させたい」「世
界と戦えている日本の技術力をさらに発展させたい」「性差や障がい者を理解した社会をつくりたい」「社会保障を充実
させたい」「経済格差を無くしたい」等の意見が多くあがりました。
【図3】 自分たちの世代が日本の将来を変えてゆきたいか
<ベース:全員 / n=500>
Q. あなたは、自分たちの世代が日本の将来を変えてゆきたいと思いますか。
そう思わない
4.8%
そう思う
14.0%
あまりそう
そう思わない 計
35.4%
思わない
30.6%
そう思う 計
ややそう思う
50.6%
-3-
64.6%
■ 政治、選挙、外交に関する関心度も、3 年連続低下
「政治」「選挙」「経済」「外交」それぞれにどの程度関心があるかたずねました。「関心がある(関心がある+やや関
心がある)」と回答した割合を経年で比較してみると、2015 年に経済への関心度が微増している他は、どの項目へ対
する関心度も低下傾向にあることが分かりました。
関
心
が
あ
る
計
関
心
が
な
い
計
12.4
53.4
46.6
12.4
56.6
43.4
12.2
59.6
40.4
44.6
55.4
49.2
50.8
50.6
49.4
11.6
61.6
38.4
8.6
67.4
32.6
10.2
66.2
33.8
14.8
50.8
49.2
13.4
53.2
46.8
12.4
59.2
40.8
【図4】 政治、選挙、経済、外交への関心度
<ベース:全員 / n=500>
Q.あなたは、「政治」「選挙」「経済」「外交」にどの程度、関心がありますか。
政治
0%
20%
2016年調査
15.0
2015年調査
15.8
2014年調査
選挙
12.2
2015年調査
13.6
経済
2016年調査
34.2
31.0
40.8
40%
35.6
33.8
20%
40%
19.4
45.0
2014年調査
23.6
42.6
20%
2016年調査
15.6
2015年調査
17.2
2014年調査
21.2
関心がある
40%
35.6
15.2
32.4
17.0
80%
26.8
24.0
23.6
60%
80%
34.4
36.0
33.4
38.0
28.4
やや関心がある
あまり関心はない
-4-
100%
17.0
60%
35.2
100%
80%
42.2
22.4
0%
60%
38.4
2015年調査
外交
28.2
32.4
16.8
0%
80%
40.8
20%
2016年調査
60%
38.4
18.8
0%
2014年調査
40%
100%
100%
関心はない
■ 関心のあるニュース、1 位「テロ」、2 位「少子高齢化」、3 位「増税」、「成人年齢・選挙権の引き下げ」は 7 位
関心のあるニュースについてたずねると、1 位は「テロ」44%、次いで「少子高齢化」42%、「増税」41%となりました。
1 位の「テロ」以外にも上位 10 位には、「中国・韓国との関係」や「IS 関連」などの外交に関する項目がランクインしてい
ます。
【図5】 関心のある政治・経済・社会のニュース(上位10位を 抜粋)
<ベース:全員 / n=500>
Q.あなたが関心を持っている政治・経済・社会のニュースは何ですか。(いくつでも)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
テロ
43.6
少子高齢化
42.2
増税
40.8
中国・韓国との関係
40.0
若者の就職率
37.8
東京五輪
34.0
成人年齢の引き下げ
31.6
選挙権の18歳への引き下げ
31.6
年金制度に関する問題
31.0
IS関連
30.2
■ 2016 年参議院選挙への投票意向、「投票したい」5 割
今夏の参議院選挙への投票意向をたずねると、「投票したい」5 割、「投票したくない」2 割、「わからない」3 割でした。
「投票したい」理由には「今の政治に満足していない」「選挙に行かずに政治に文句を言いたくない」「デモ等より投票数
を増やすほうが効果的」、また、「投票したくない」理由には「会場に行く時間がない」「知識、興味がない」「投票しても
変わらない」などがあげられました。
【図6】 2016年参議院選挙への投票意向
<ベース:全体 / n=500>
Q. 2016年夏の参議院選挙に投票したいですか?
わからない
34.0%
投票したい
50.0%
投票したくない
16.0%
-5-
■ 18 歳選挙権の成立、「賛成」4 割
18 歳選挙権の成立について賛否をたずねると、「賛成」4 割、「反対」3 割、「わからない」3 割でした。「賛成」の理
由は、「これからの日本を担う若い世代の意見が必要だ」「政治を学ぶ機会が増え、若者の政治への関心が高まる」
「大人になる自覚持つ事ができて良い」等、また「反対」理由は、「20 歳でさえ政治理解が浅いのに、18 歳の高校生が
理解できるか疑問」「テレビに影響されやすく、正しい判断ができなさそう」「学業に忙しい年代で選挙に行けなさそう」等
という回答が目立ちました。
【図7】 18歳選挙権の成立に賛成か
<ベース:全体 / n=500>
Q. 2016年夏の参院選から18歳・19歳でも投票できるようになりました。
あなたは賛成ですか?反対ですか?
わからない
33.6%
賛成
38.6%
反対
27.8%
※四捨五入の関係で、ポイントの数値が一致しないことがあります。
■ 飲酒・喫煙年齢の 18 歳引き下げ、過半数が「反対」
18 歳選挙権の成立に伴い、飲酒・喫煙年齢の 18 歳引き下げが議論されていますが、この賛否をたずねると、「賛
成」2 割、「反対」6 割、「わからない」2 割でした。「賛成」の理由には、「付き合いで飲酒が必要な場面もある」「健康
面においては反対だが、選挙権が与えられたのであれば飲酒喫煙も自己の判断と責任で行えるようにすべき」、また「反
対」の理由には、「健康に悪影響を及ぼす」「非行が増える」「10 代は親の力を借りずに責任を負えない」「18 歳は高
校生も含まれ学業に支障がでる」「飲酒喫煙はモラルの問題、選挙権とセットにされるのはおかしい」などがあげられまし
た。
【図8】 飲酒・喫煙年齢の18歳引き下げに賛成か
<ベース:全体 / n=500>
Q. 選挙権年齢の18歳引き下げに伴い、「飲酒」と「喫煙」の解禁年齢の18歳引き下げが議論されています。
あなたは賛成ですか?反対ですか?
賛成
わからない
18.0%
21.0%
反対
61.0%
-6-
■ 就きたい職業、人気 1 位は「公務員」、4 人に 1 人は「わからない」
すでに就職している人や専業主婦(主夫)以外の新成人に、将来どのような職業に就きたいかたずねました。1 番
人気は「公務員」で 18%、次いで「会社員(技術系)」15%、「会社員(事務系)」8%でした。「公務員」は 3 年
連続で 1 位ですが、その人気は徐々に低下している様子です。一方で、将来どのような仕事に就きたいか「わからない」
という人は 26%で増加傾向にあります。
【図9】 就きたい職業
<ベース:学生、パート・アルバイト、無職の新成人 / n=471>
Q. あなたは、将来どのような職業に就きたいと思っていますか。
(%)
30.0
25.9
25.0
24.4
23.6
23.8
20.0
19.7
18.0
15.3
15.0
13.1
10.0
7.9
6.9
12.4
8.3
8.2
9.5 9.0
8.5
7.6
5.0
4.3
8.5
7.2
6.5
5.7
4.8 4.8
0.6 0.7 0.4
1.9
2.8 3.0
2.5 2.3
1.7
0.0
2014年調査(n=475)
そ 会
の 社
他 員
)
)
サ
ー 会
ビ 社
ス 員
系
(
(
技 会
術 社
系 員
)
)
事 会
務 社
系 員
(
(
公
務
員
自
営
業
、
自
由
業
農
業
、
漁
業
2015年調査(n=458)
-7-
専
業
主
婦
そ
の
他
わ
か
ら
な
い
2016年調査(n=471)
就
職
す
る
予
定
は
な
い
■ 就職に「不安」76%、高いながらも年々不安は軽減傾向に
就きたい職業がある人のうち、就職に「不安を感じている(不安を感じている+やや不安を感じている)」は 76%と
過半数にのぼりました。しかしながらその割合は年々減少傾向にあります。2015 年春の大卒者の就職率が 21 年ぶり
に 70%を超えた※という報道もあり、新成人の就職に対する不安は軽減しているようです。
※文部科学省の学校基本調査より
【図10_1】就職に不安を感じるか
<ベース:就きたい職業がある人 / n=338>
Q. あなたは、就職に対し不安を感じていますか。
不安を
感じていない
10.1%
不安ではない 計
24.3%
不安だ 計
あまり不安を
不安を
感じていない
14.2%
75.8%
感じている
39.1%
やや不安を
感じている
36.7%
※四捨五入の関係で、ポイントの数値が一致しないことがあります。
【図10_2】「就職に不安だ」経年比較
(%)
85
82.3
78.6
80
78.1
76.3
78.7
75.8
75
70
65
60
55
50
2011年調査
2012年調査
2013年調査
-8-
2014年調査
2015年調査
2016年調査
■ 新成人のデジタル機器所有実態
“iPhone”が“Android”をはじめて上回る、「パソコン」「携帯・PHS」は 4 年連続減少
所有しているデジタル機器では、「デスクトップパソコン」「ノートパソコン」「携帯電話・PHS」が 4 年連続で減少してお
り、特に「携帯電話・PHS」は 4 年で 34%も減少しています。スマートフォンの所有率では、今年“iPhone”が
“Android”をはじめて上回りました。iPhone は 4 年前から 20%以上も増加しています。
【図11】 新成人の「デジタル機器」所有実態
<ベース:全体 / n=500>
(%) Q. あなたが所有し、利用しているデジタル機器をお選びください。(複数回答可)
90.0
80.0
デスクトップパソコン
70.0
ノートパソコン
60.0
携帯電話・PHS
50.0
40.0
スマートフォン
30.0
(Android)
スマートフォン
20.0
(iPhone)
タブレット端末
10.0
0.0
2013年調査
2014年調査
2015年調査
2016年調査
■ SNS の利用率が減少、若者の“SNS 疲れ”が顕著に
現在利用している SNS についてきくと、「LINE」を含むすべての SNS において利用率が減少していることが分かりまし
た。「mixi」「Facebook」については、特にその傾向が顕著になっています。 ※「Instagram」は、今年から選択肢に追加
【図12】 新成人の「SNS」利用実態
<ベース:全体 / n=500>
(%)
Q. あなたが現在利用しているSNSを教えてください。(複数回答可)
100.0
90.0
80.0
Facebook
70.0
mixi
60.0
50.0
Twitter
40.0
Google+
30.0
LINE
20.0
Instagram
10.0
0.0
2013年調査
2014年調査
2015年調査
2016年調査
※2016年調査で利用率上位6を抜粋
-9-
■ 今後の活躍に期待する新成人ランキング 1 位はダントツで「大原櫻子」
2016 年 1 月に成人式を迎える新成人に、今後の活躍を期待・応援している新成人についてたずねました。1 位は
歌手・女優の「大原櫻子」で 2 位と大きく票数を離しました。2位はプロ野球選手で東北楽天ゴールデンイーグルス投
手の「松井裕樹」、3 位は同じくプロ野球選手で埼玉西武ライオンズ捕手の「森友哉」でした。昨年はトップ 10 にアスリ
ートが多くランクインしましたが、今年は 2 位と 3 位のプロ野球選手を除き、歌手や女優、アイドルや声優などの女性有
名人が多くランクインしました。
【図13】 ”今後の活躍に期待する新成人”ランキング
<全員 / n=500>
Q.以下の新成人のうち、今後の活躍を期待・応援している人をお選びください。(複数回答可)
順位
名前
職業
票
1
大原櫻子
歌手・女優
2
松井裕樹
プロ野球選手
68
3
森友哉
プロ野球選手
66
4
橋本愛
モデル・女優
63
5
水瀬いのり
声優
46
6
生駒里奈
乃木坂46
44
7
玉井詩織
ももいろクローバーZ
39
8
入山杏奈
AKB48
39
9
大野いと
モデル・女優
38
10
小倉唯
女優・声優
37
114
※TOP10を抜粋
<調査概要>
調査方法 : インターネットリサーチ
調査対象 : 全国、2016 年成人式の参加対象となる平成 7〜8 年生まれの男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法 : 男性 250 サンプル、女性 250 サンプル(合計 500 サンプル)
調査日時 : 2015 年 12 月 11 日(金)〜12 月 12 日(土)
調査機関 : 株式会社マクロミル
<詳細レポート>
http://www.macromill.com/r_data/20160107shinseijin/index.html
- 調査結果の引用・転載、取材等に関するお問い合わせ先 -
株式会社マクロミル
広報室:度会(わたらい)
TEL:03-6716-0707 MAIL: [email protected]
URL:http://www.macromill.com/
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