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経営発達支援計画の概要 実施者名 新井商工会議所 実施

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経営発達支援計画の概要 実施者名 新井商工会議所 実施
経営発達支援計画の概要
実施者名
新井商工会議所
実施期間
平成27年4月1日∼平成30年3月31日
目標
1.食品製造業を中心に開発した「妙高で生まれた特産品」を、全国の物産展や見本
市、商談会に積極的に出展し、販路拡大を進め、妙高ブランドの浸透を図る。
2.金属製品関連製造業などの受注拡大を図るため、北陸地域の製造業者とのマッ
チング支援をすすめる。
3.全業種にわたって、「地域資源を活かし、魅力ある事業展開を目指す事業所」を
支援する。
4.観光関連産業への支援を通じ、交流人口の拡大を図る。
5.農商工連携による新たな産業の創出
事業内容
(1)経営発達支援事業の実施期間(平成27年4月1日∼平成30年3月31日)
(2)経営発達支援事業の内容
1.
経営発達支援事業の内容
Ⅰ.地域の経済動向調査【指針③】
Ⅱ.小規模事業者販路開拓支援【指針④】
妙高の地域資源を活用した特産品開発を行ない、妙高の特産品のブランド確立を目
指す。地元バイヤー、一般による試食会を通じ商品を改良し、新潟県内、大都市圏
で開催される商談会、展示会に参加し、「妙高ブランド」の認知度向上を図る。
(事業内容)
(1)特産品開発【指針④】
(2)特産品の展示商談会への出店を通じての販路拡大【指針④】
(3)特産品のネット販売を通じての販路拡大【指針④】
(4)製造業の受発注商談会への出展を通じての受注拡大【指針④】
Ⅲ.経営分析・需要動向調査【指針①、③】
Ⅳ.事業計画の策定・実施支援【指針②】
(事業内容)
(1)事業者の掘りおこし【指針②】
事業計画策定等に関するセミナー開催、個別相談会の開催、窓口相談、巡回指
導、支援策の PR による掘り起こし
(2)事業計画策定支援【指針②】
(3)各種補助金の申請書作成支援【指針②】
(4)フォローアップの実施 【指針②】
Ⅴ.観光関連産業への支援
2.地域の活性化に資する取り組み
Ⅰ.地域活性化事業 (1)活性化会議の開催(2)「妙高特産品フェア」(仮称)の開催
連絡先
新井商工会議所中小企業相談所 新潟県妙高市下町7番1号
電話番号 0255―72―2425 FAX 番号 0255―73―7525
メールアドレス info@araicci. URL http://www.araicci.jp/
(別表1)
経営発達支援計画
経営発達支援事業の目標
1.現状
① 妙高市の人口
妙高市は、北信濃に接し、新潟県の南端に位置する。平成 17 年 4 月 1 日、旧新井市、妙高
高原町、妙高村が合併して誕生した。合併当時 37,800 人あった人口は、平成 26 年 10 月 31
日現在 34,629 人、10 年間で約 3,200 人(8.5%)減少した。
② 妙高市の産業構造
第 1 次産業
事業所数
26
第2次産業
363
第3次産業
1,751
就業者数(人)
587
備
考
製造業 3,666 人
6,520 建設業 1,897 人
製造品出荷額 1,393 億
卸小売業 2,142 人
11,460 飲食、宿泊業 1,556 人
商業年間商品販売額 460 億
18,567
計
2,140
(1 次産業)
・全耕地面積の80%が水稲で、稲作が主力。
・域内には、6次産業化の流れを受け、農産物の直売所が 2 か所(あらい道の駅∼旧新井市、
とまと∼旧妙高村)ある。売上は、いずれも上昇傾向。
(2 次産業)
・主力は、電気機械器具製造業で、パナソニック㈱セミコンダクター社新井工場、新光電気工
業㈱新井工場(従業員995人)、ダイセル化学工業㈱(従業員406人)、㈱新井コロナ(従業員
220人)が中心。パナソニック㈱セミコンダクター社は平成 26 年 4 月、外資系 JV 新会社、タワ
ージャズパナソニックセミコンダクターに移行した。これにより以前は1,500人規模であった従
業員数は、ここ数年間のリストラも重なり、653人規模に縮小、地域の雇用、経済に大きな影響
を与えている。
製造業の業種は 19 業種にわたるが、食品製造業、特に発酵食品製造に妙高市としての特
徴がある。
(3 次産業)
・妙高高原、妙高地区が温泉観光地。
※妙高市新井地区の小規模事業者数
小規模事業者数は、871(H21 統計)。業種構成は、卸小売業 258(30%)建設業 174
(20%)サービス関連業・娯楽業 104(12%)宿泊業飲食サービス業 84(10%)製造業
53(6%)ほか 198 である。
1
③ 現状における課題
ア.人口減少による域内需要の減少
妙高市の近年の人口減少数は毎年 500 人前後で、域内の年間需要喪失額は約 5 億円と
推定される(500 人×@定住人口 1 人当たり消費額 105 万円)。
これにより、地域住民を顧客とする業種(商業、サービス業、建設業等)の売上が低
下するなど、経営環境は厳しい状況にある。建設業においては新築着工件数の減少、小
売業においては隣接地上越市への顧客流出等により売上が減少している。
イ.事業所数の減少
妙高市新井地区の事業所数は、下表のとおり、減少の一途を辿っている。
※妙高市新井地区の事業所数の推移
平成13年
1.商工業者数
1,183
2.小規模事業所数
934
平成18年
1,103(△6.7%)
878(△6.0%)
平成21年
1,100(△0.3%)
871(△0.8%)
※平成 13、18 年は事業所・企業統計調査(総務省)による。
平成 21 年は経済センサス・活動調査(総務省)による。
ウ.誘致大企業の苦戦と難航する企業誘致
妙高市新井地区の主な誘致企業は、パナソニック㈱セミコンダクター社新井工場、新光電
気工業㈱新井工場、ダイセル化学工業㈱、㈱新井コロナの 4 社。この主力 4 社を中心に、平成
16年の旧新井市の製造品出荷額は2,350億円を超えていた。
しかし、パナソニック㈱セミコンダクター社は、たび重なるリストラにより、最盛期1,500人あ
った従業員数は徐々に減少、平成26年4月には、外資系 JV 新会社、タワージャズパナソニッ
クセミコンダクターに移行、現在600人規模にまで減少している。この結果、地域の雇用、経済
は大きな影響を受けている。
平成22年の妙高市の製造品出荷額は1,389億円に減少。妙高市も、打開策として、新
たな企業誘致に力をいれているが、実績は厳しい状況である。
④ 打開策
ア.地元有望企業の発掘と重点支援の必要性
人口減少と事業所数減少、企業誘致の難航により、地域経済は、長期的に衰退の傾向
にある。
これに、歯止めをかけるには、人口減対策を講じると同時に、各業種毎に地元有望企
業を発掘、重点支援を行ない、企業の地域貢献を高める必要がある。
地域貢献とは、雇用の増と納税である。このために、本事業を活用する。
各業界ごとの地元有望企業発掘は、事業年度ごとに目標数を定めて行なう。
発掘した企業のうち、「持続的発展型」の小規模事業者に対しては、経営計画づくりの
個別支援を行なうとともに、販路拡大事業への参加が有効と判断される事業者へは面的
2
支援を行なう。
(目標)
支援対象発掘事業所数
商業
サービス業
建設業
製造業
現状
未実施
未実施
未実施
未実施
27 年度
1
1
1
5
28 年度
1
1
1
5
29 年度
1
1
1
5
イ.妙高ブランド強化の必要性
地元有望企業の発掘をする際、業種を2類に区分して考える必要がある。内需獲得型
業種(当地においては商業、サービス業、建設業等)と外需獲得型の業種(当地におい
ては製造業、観光業等)である。
内需獲得型の業種(商業、サービス業、建設業等)については、従来の顧客層に新規
顧客をどう取り込むのか、そのためには、商品、サービスの何を変えなければならない
のか、経営革新的な発想が必要となる。
外需獲得型の業種(製造業、観光業等)については、経営革新的な発想のほかに「妙
高ブランド」活用による域外への強力なプロモーションが必要になる。
「妙高ブランド」活用については、以下、ウ.当地域の特徴を踏まえたうえでの活用
が必要になる。
ウ.妙高市新井地区の小規模事業者の特徴
【観光業】
妙高市は、合併にあたって、旧新井市が旧妙高高原町、旧妙高村を吸収する形で合併し
たが、市名は妙高市とし、観光を重視する街づくりを標榜している。
観光資源は、妙高を中心としたスキー場、7つの温泉、上信越高原国立公園(妙高戸隠地
域が新たな国立公園として分離決定)など自然系の資源に恵まれており、観光客数を見ると、
平成 21 年度は、スキー81 万人、温泉入浴 64 万人、上信越高原国立公園などの自然環境が
41 万人で計 300 万人(平成 21 年度新潟県観光動態の概要より)となっている。
数年前から、スキー客に外国人が増加。昨年の冬も、オーストラリアからの客数が1万人を超
え、また、台湾からの視察もあり、インバウンドの機運が高まっている。
【食品製造業】
当新井地域は、観光地である妙高高原地域、妙高地域に隣接し、食材供給地域として
の役割を果たし、発酵食品を中心とした食品製造業が盛んである。
具体的には、妙高山の恵み「伏流水、きれいな水」を活かした発酵香辛料(かんずり)、発
酵野草酒(ミヤトウ野草研究所)、酒蔵(君の井∼26年度関東信越国税局酒類鑑評会で金賞
受賞、千代の光、鮎正宗)、味噌製造、お菓子製造、とうふ製造などである。
3
エ. 北陸新幹線開業
平成27年3月14日、北陸新幹線が開業する。新潟県内に2つある停車駅のひとつ
「上越妙高駅」は当地から車で10分の地点にある。
北陸新幹線開業により、東京―上越妙高駅間は1時間48分、金沢―上越妙高駅間は
48分、新大阪からも3時間22分で結ばれることになる。
この絶好の機会を活かし、当地域として、観光客の呼び込みによる交流人口の拡大、
北陸地域の製造業者とのマッチング、食品製造業者等による特産品の販路拡大を積極的
にすすめる必要がある。
※北陸新幹線利用者予測
首都圏⇔北陸 (現在)在来線含むJR利用者10,000人/1日
(開通後新幹線利用者)15,000人/1日に
2.目標
【考え方】
北陸新幹線開業という絶好の機会を活かし、地域経済の活性化を図るには、企業誘致に
頼るのではなく、地元企業をいかに伸ばすかが非常に重要な視点となる。
地域資源を活かし、魅力ある事業展開を目指す事業所を支援し、
「地域の雇用と納税の役
割を果たし得る地元企業を育成すること」が本事業実施の意味と考える。
【目 標】
① 食品製造業を中心に開発した「妙高で生まれた特産品」を、全国の物産展や見本市、商
談会に積極的に出展し、販路拡大を進め、妙高ブランドの浸透を図る。
② 金属製品関連製造業などの受注拡大を図るため、北陸地域の製造業者とのマッチング支
援をすすめる。
4
③ 全業種にわたって、「地域資源を活かし、魅力ある事業展開を目指す事業所」を支援する。
④ 観光関連産業への支援を通じ、交流人口の拡大を図る。
⑤ 農商工連携による新たな産業の創出
・妙高の特産品については、物産展、見本市等でバイヤーとの接触を積極的に図ること
により、出口を確保する。
・出口から見える「市場性のある特産品」開発を目指し、
「農林水産業者と商工業者の連
携による新たな産業を創出(妙高市の産業政策)」することを目標とする。
経営発達支援事業の内容及び実施期間
(1)経営発達支援事業の実施期間(平成27年4月1日∼平成30年3月31日)
(2)経営発達支援事業の内容
1.
経営発達支援事業の内容
Ⅰ.地域の経済動向調査【指針③】
地区内の経済動向を調査・分析し、地区内小規模事業者に景況情報として提供し、小規模事
業者の経営判断に役立てるとともに、意欲ある事業者を発掘し、販路拡大、受注拡大事業(指
針④)につなげる。
(事業内容)
(1) 毎年、6月30日と12月31日付けの2回、新井商工会議所会員企業を対象に「新井
商工会議所会員景況調査」を実施し、地域の経済動向を調査、分析する。
調査結果は、全会員に周知するとともにマスコミにも情報提供し、域内の全小規模事業
者への周知を図る。また、個別経営相談時にも活用していく。
また、調査項目のひとつに「望む中小企業振興策」を設け、会員企業の生の声を吸い上
げる。この中から、意欲ある事業者を発掘し、販路拡大、受注拡大事業【指針④)】につ
なげる。
(2) 雇用動向については公共職業安定所から、新設住宅着工戸数については業界情報(新
潟木材通信)から情報を取得、業界の課題抽出を行なう。
(目標)
(1)会員景況調査
①実施回数 年2回
②回収率
40%
(2)雇用動向、新設住宅着工戸数
①取得回数 月1回
5
Ⅱ.小規模事業者販路開拓支援(目標①②に関する事項)【指針④】
指針①②③に関する事業を通じて発掘した事業所の中で、特産品開発、展示商談会、ネッ
ト販売等による販路拡大事業への参加が効果的と判断される事業所には、事業への参加を促
す。
開発に当たっては、妙高の地域資源を活用した特産品開発を行ない、妙高の特産品のブラ
ンド確立を目指す。
妙高ブランドの統一基準は「妙高山からの恵み」。特に、毎年、妙高山からもたらされる豊
富で清冽な雪解け水に着目し、豊かな湧水を活用した食品製造業を中心に特産品開発を行な
う。
地元バイヤー、一般による試食会を通じ商品を改良し、新潟県内、大都市圏で開催される
商談会、展示会に参加し、「妙高ブランド」の認知度向上を図る。
また、金属製品関連製造業者等他の製造業者を対象に、北陸地域の企業とのマッチングの
支援を行なう。
(事業内容)
(1)特産品開発【指針④】
① 小規模事業者単独では難しい新商品開発の場の設置を目的に、妙高特産品開発研究会(仮
称)を組織し、専門家の知見の活用、地元高田農業高校・上越教育大学等との連携(新商
品アイディア出し、試食会への参加・評価、改良へのアドバイス)を通じ特産品開発を行
なう。
② 地元バイヤー、一般による試食会をあらい道の駅で開催し、商品の改良を行なう。
(2)特産品の展示商談会への出店を通じての販路拡大【指針④】
①新潟市において開催される展示商談会「Food MESSE インにいがた」
(食と花の世界フォーラ
ム組織委員会・新潟市が主催)など、県内で実施される展示会商談会への小規模事業者の出
展について支援を行ない、「食品製造業」の販路開拓と認知度の向上を図る。
②日本商工会議所が主催する FeelNIPPONN など大都市圏で開催されるギフト系の展示会に向け
て、小規模事業者に対する出展支援を行ない「食品製造業」の販路開拓と認知度の向上を図
る。【指針④】
(目標)
支援内容
現状
27 年度 28 年度 29 年度
バイヤー来場者数
食品製造業の展示会参加
回数
食品製造業の展示会出展
支援者数
未実施
10
20
30
未実施
3
3
3
未実施
5
5
5
6
(3) 特産品のネット販売を通じての販路拡大【指針④】
① 現在、運営している新井商工会議所会員のためのネット販売サイト「あら!い∼ねっと」
(平成 14 年度から運用開始)を「妙高グルメ市場(仮称)」に改編、妙高の特産品販売サイ
トとし、開発した特産品をネット販売する。
② 他のネット販売サイトへの掲載にあたっての支援
(4)製造業の受発注商談会への出展を通じての受注拡大【指針④】
金属製品関連製造業者等ほかの製造業者を対象に、北陸地域の企業とのマッチングのため
「とやまビジネスドラフト」などの広域商談会への参加に支援を行なう。
また、大田区で実施している小規模事業者を対象にした受発注商談会への参加について、支
援を行なう。
(目標)
支援内容
現状
27 年度 28 年度 29 年度
金属製品関連製造業の受
未実施
2
3
4
発注商談会への支援者数
Ⅲ.経営分析・需要動向調査(目標③に関する事項)【指針①、③】
地域の雇用と納税を担いうる小規模事業者の育成、支援のために、経営指導員の巡回・窓口
相談を通じて、支援対象の小規模事業者を発掘する。
経営者とともに、経営課題を分析、小規模事業者にとっての新市場を創出するため、あらゆ
る機関(新潟県、妙高市、地域金融機関∼新井信用金庫、第四銀行新井支店、北越銀行新井支
店、八十二銀行新井支店、新潟県信用保証協会など)、専門家(新潟県よろず支援拠点登録専門
家、新潟エキスパートバンク登録専門家)と連携し、小規模事業者の経営分析、商品需要動向
を把握、新市場創出を含む販路拡大につなげる。
発掘した事業者の中で、販路拡大事業【指針④】への参加が効果的と判断される事業所には、
参加を強く促す。
(事業内容)
(1)
窓口相談、巡回訪問、各種セミナーの開催、域内情報等により、支援対象となる小規模
事業者を発掘する。
対象小規模事業者の意向を汲み取りながら、経営状況等を把握する。
経営状況の把握に当たっては、財務分析のほか、外部環境、内部環境を強み (Strengths)、弱
み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)の4つの要因で分析する SWOT 分析
を行ない、「誰に、何を、どのように提供していくか」事業領域の設定を明確にする。
【指針①】
発掘した事業者の中で、特産品開発、展示商談会、ネット販売、製造業受注商談会を通じて
の販路拡大事業【指針④】が効果的と判断される事業所には、販路拡大事業への参加を強く促
す。
(2) 発掘した事業者の商品製品の需要動向について、各種業界情報(例∼日本ミネラルウオー
ター協会、全日本スパイス協会、香辛料通関輸入統計、全国味噌工業協同組合連合会、全国豆
腐連合会、農畜産業振興機構の菓子産業情報、総務省家計調査による都道府県別食品消費量ラ
ンキング、国税庁酒レポート等)により収集、分析し、事業所ごとに商品構成の見直し、新商
7
品新製品開発等に活用し、地域としての特産品開発【指針④】を進める。【指針③】
(3)以上の結果をもとに経営改善課題を抽出し、取り組むべき行動計画の優先順位を決定する。
(目標)
支援内容
現状
27 年度 28 年度 29 年度
巡回訪問件数
184
190
200
210
セミナー開催回数
6
7
8
8
経営分析件数
商業
未実施
1
1
1
サービス業
未実施
1
1
1
建設業
未実施
1
1
1
製造業
未実施
5
5
5
※担当は、経営指導員2人で分担する。
※新井商工会議所会員数は27年2月28日現在670。
Ⅳ.事業計画の策定・実施支援並びに公的融資制度の活用(目標③に関する事項)
【指針②】
新幹線開業効果を活かした「地域の雇用と納税の役割を果たし得る地元企業の育成」を達す
るため、事業者の取り組むべき行動計画に向けて、上記Ⅰ.の地域経済動向調査、上記Ⅱ.の
経営分析、市場調査等の結果を踏まえ、事業計画策定支援を行なう。
支援に当たっては、経営者の意向を汲み取りながら、あらゆる機関(新潟県、妙高市、地域
金融機関∼新井信用金庫、第四銀行新井支店、北越銀行新井支店、八十二銀行新井支店、新潟
県信用保証協会など)、専門家(新潟県よろず支援拠点登録専門家、新潟エキスパートバンク登
録専門家)と連携し、伴走型の指導・助言を行い、小規模事業者の事業の持続的発展を図る。
支援を行なう事業所のうち、特産品開発、販路拡大事業【指針④】が効果的と判断される事
業所には、事業への参加を強く促すとともに、商品開発に当たり、設備資金並びにこれに付随
する運転資金の確保が必要な場合は、日本政策金融公庫が行なう「小規模事業者経営発達支援
融資制度」を積極的に斡旋、活用する。
(事業内容)
(1)事業者の掘りおこし【指針②】
① 事業計画策定等に関するセミナー開催による掘りおこし
② 個別相談会の開催による掘りおこし
≪セミナー、相談会の概要≫
・企業概要の再確認
○沿革、経営理念の確認
○事業構造の確認(対象顧客、商品・サービス、提供方法)
○販売データの現状確認(上位5品目売上高、粗利益)
・顧客ニーズと市場動向
8
○顧客ニーズの把握(過去、現在、未来の自社顧客)
○業界情報による市場動向の把握(市場規模の推移、競合)
・自社と商品・サービスの強みの把握
○自社が自負するもの
○マスコミ掲載など強みと自負する証拠
※強みは、④プランの実現能力となる。
・経営方針・目標と今後のプラン
○経営方針:売上 UP か利益率向上を明確にする。
○経営目標:数値で表現。
○今後のプラン:目標実現に向けた具体策及びスケジュールの概要。
③ 金融・税務・労働等の窓口相談、巡回指導による掘り起こし
④ 支援策の PR による掘りおこし
国、新潟県、妙高市などが行う支援策を、地域内事業者に周知徹底する。
(2)事業計画策定支援【指針②】
地域資源を活かし、魅力ある事業展開を目指す事業所の事業計画策定支援を行なう。
支援に当たっては、連携する支援機関との連絡を密に行なう。
(3)各種補助金の申請書作成支援【指針②】
小規模事業者持続化補助金、中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事
業補助金などの申請時に事業計画の策定支援を行う。
(4)フォローアップの実施 【指針②】
事業計画策定後に、必要に応じて 3 カ月に1度巡回訪問し、進捗状況の確認を行うとと
もに、必要な指導・助言を行う。 【指針②】
(5)「小規模事業者経営発達支援融資制度」の斡旋
上記(1)から(4)の支援を行なう事業所のうち、特産品開発、販路拡大事業【指針④】が
売上向上に効果的と判断される事業所には、事業への参加を強く促す。
また、特産品、新商品開発に当たり、設備投資これに付随する運転資金の確保が必要な場合は、
日本政策金融公庫が行なう「小規模事業者経営発達支援融資制度」を積極的に斡旋、活用し、返
済期間を通じてのフォローアップを実施する。
(目標)
支援内容
セミナー・説明会開催回数
事業計画策定支援事業者数
フォローアップ事業所件数
商業
現状
1
未実施
9
27 年度
1
28 年度
1
29 年度
1
1
1
1
サービス業
未実施
1
1
1
建設業
未実施
1
1
1
製造業
未実施
5
5
5
各種補助金申請書作成支援
未実施
3
3
日本政策金融公庫「小規模事業者
未実施
2
2
経営発達支援融資制度」利用者数
※担当は、経営指導員2人で分担する。
※新井商工会議所会員数は27年2月28日現在670。
3
2
Ⅴ.観光関連産業への支援(目標④に関する事項)
北陸新幹線開業により、交流人口拡大のチャンスが広がっている。
【自然系観光資源】妙高市は、上信越高原国立公園(妙高戸隠地域が新たな国立公園として分
離決定)など自然系の資源に恵まれ、観光客数は 300 万人を数える。
(平成 21 年度新潟県観
光動態の概要より)
最近は、インバウンドの機運も高まり、行政も積極的に観光業支援に動いている。
【産業観光】妙高市新井地域には、直接的な観光業者は少数であるが、新井商工会議所として、
交流人口の拡大を図るため、また、観光メニューの厚みを増すため、5 年前から発酵食品を
中心にした食品製造業を観光資源ととらえた「産業観光」に取り組んできた。
酒蔵(君の井・千代の光・鮎正宗)の体験見学、発酵香辛料「かんずり」等の体験見学は、
妙高高原等のホテル、旅館とのタイアップが根付き、新たな観光資源として認知されつつあ
る。さらなる交流人口の拡大のため、この動きを今後も継続支援していく。
2.地域の活性化に資する取り組み
Ⅰ.地域活性化事業(目標⑤に関する事項)
妙高市、妙高高原商工会、妙高商工会との「妙高市商工業振興意見交換会」と、妙高高原商
工会、妙高商工会との連絡協議会を行ない、今後の地域活性化の方向性を検討する。また、検
討した地域活性化の方向性を踏まえ、妙高市全域での特産品開発を目的とした「妙高特産品フ
ェア(仮称)」を開催し、妙高ブランドの確立を目指す。
(事業内容)
(1)活性化会議の開催
① 妙高市、妙高高原商工会、妙高商工会との「妙高市商工業振興意見交換会」を年2回開催
し、地域の活性化の方向性について検討する。
② 妙高高原商工会、妙高商工会との「商工会・商工会議所連絡協議会」を年 1 回開催し、今
10
後の地域活性化の方向性を検討する。
(2)「妙高特産品フェア」(仮称)の開催
食品製造業を中心とした妙高の特産品を一堂に会した「妙高特産品フェア」を「あらい道の
駅」において、妙高市観光協会、妙高高原商工会、妙高商工会と連携して年 1 回実施する。
また、東京日本橋「ブリッジにいがた」での「妙高特産品フェア」の実施も検討する。
(目標)
支援内容
現状
妙高市商工業振興意見交
2
換会の開催回数
商工会・商工会議所連絡協
議会の開催回数
妙高特産品フェアの開催
回数
妙高特産品フェアの出展
者数
妙高特産品フェアの来場
者数
27 年度
28 年度
29 年度
2
2
2
1
1
1
1
未実施
0
1
1
未実施
0
20
25
未実施
0
5,000
7,000
3.経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取組み
Ⅰ.他の支援機関との連携を通じた支援ノウハウ等の情報交換に関すること
(1) 上越地区の支援機関を対象とする「上越地域連携プラットフォーム研修」において、支
援ノウハウ、支援の現状等について情報交換をする。
(2) 上越商工会議所、糸魚川商工会議所が集まる「日本政策金融公庫との金融支援研究会」
において、情報交換の時間を新設し、支援ノウハウ、支援の現状等について情報交換をする。
Ⅱ.経営指導員等の資質向上等に関すること
(1)
外部研修への参加
① 日本商工会議所が主催する研修
② 新潟県商工会議所連合会が主催する「経営指導員研修」
③ 中小企業大学校の主催する研修
に経営指導員が年間1回以上参加することで、売上げや利益を確保することを重視し
た支援能力の向上を図る。
11
(2)
内部研修
① 「中小企業相談所定例会議」を月 1 回開催し、経営指導員、補助員を中心に、記帳指導
員、記帳専任職員も参加し、組織内でノウハウを共有する。
② 若手経営指導員については、・金融指導・記帳指導・税務指導において、ベテラン経営
指導員とチームで小規模事業者を支援すること等を通じて、指導・助言内容、情報収集
方法を学ぶなど、OJTにより伴走型の支援能力の向上を図る。
Ⅲ.事業の評価及び見直しをするための仕組みに関すること
毎年度、本計画に記載の事業の実施状況及び成果について、以下の方法により評価・検証を
行う。
(1)内部検討会議
構成員は、専務理事、中小企業相談所長、経営指導員、補助員で組織し、年 1 回本事業の評
価見直しの方針を検討する。
(2)事業評価検討会議
内部検討会議の構成員に、地域に精通した中小企業診断士等の外部有識者を加え、事業の
実施状況、成果の評価・見直し案の提示を行なう。
評価、見直しは、当初目標に対する実施状況、達成率を明記し、直面した課題とその対応
を検討のうえ行なう。
(3)正副会頭会議において、評価・見直しの方針を決定する。
(4)事業の成果・評価・見直しの結果については、常議員会に報告し、承認を受ける。
(5)事業の成果・評価・見直しの結果を新井商工会議所に常時備え付け、計画期間中公表する。
12
(別表2)
経営発達支援事業の実施体制
経営発達支援事業の実施体制
(平成27年3月現在)
(1)組織体制
新井商工会議所事務局機構図
専
務
理
事
( 兼 事 務 局 長 )
商
工
一般職員
会
議
所
中
2
小
企
業
相
談
所
●経営発達支援事業担当
経営指導員
2
補助員
1
5
(2)連絡先
新井商工会議所中小企業相談所
記帳専任職員
1
記帳指導職員
1
電話0255―72―2425
13
(別表3)
経営発達支援事業の実施に必要な資金の額及びその調達方法
(単位
平成27年度
平成28年度
千円)
平成29年度
必要な資金の額
3,000,000
3,000,000
3,000,000
小規模企業対策事業費
3,000,000
3,000,000
3,000,000
調達方法
会費、国補助金、県補助金、市補助金、事業受託費
14
(別表4)
商工会及び商工会議所以外の者と連携して経営発達支援事業を実施する場合の連携に
関する事項
連携する内容
1.伴走型支援(別表1(2)経営発達支援事業の内容 Ⅱ.経営分析・需要動向調査
Ⅲ.事業計画の策定・実施支援)
2.販路開拓支援(別表1(2)経営発達支援事業の内容 Ⅴ.小規模事業者販路開拓支援)
3.地域活性化事業(別表12.地域の活性化に資する取組)
4.支援力向上(別表13.経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取組み
1.
連携者及びその役割
伴走型支援(別表1(2)経営発達支援事業の内容
Ⅲ.事業計画の策定・実施支援)
Ⅱ.経営分析・需要動向調査
(1)新潟県よろず支援拠点(にいがた産業創造機構)(役割:専門家の知見活用)
新潟県知事泉田裕彦
新潟県新潟市中央区万代島5番1号 万代島ビル9階・10階
電話
025−246−0025
(2)地域金融機関(役割:企業への金融支援)
① 新井信用金庫 理事長 横山孝雄 新潟県妙高市栄町 2-3 電話 0255-72-3101
② 第四銀行新井支店 支店長 石澤 茂 朝日町 1-4-1
電話 72-3141
③ ㈱北越銀行新井支店 支店長 高橋 和夫 諏訪町 1-5-15
電話 72-5381
④ ㈱八十二銀行新井支店長 支店長 高沢 茂 中町 2-3 電話 72-3181
2.
販路開拓支援(別表1(2)経営発達支援事業の内容 Ⅴ.小規模事業者販路開拓支援)
(1) 高田農業高等学校 (役割:新商品アイディア出し、試食会への参加・評価、改良への
アドバイス)
学校長 高橋哲也
新潟県上越市東城町一丁目 4 番の 41 電話 025-524-2260
(2) 上越教育大学
(役割:新商品アイディア出し、試食会への参加・評価、改良へのアド
バイス)
学長 佐藤芳德
新潟県上越市山屋敷町 1 番地 電話 025-522-2411
3.
地域活性化事業(別表12.地域の活性化に資する取組)
(1) 妙高市 (役割:仮称 妙高特産品フェア)
市長 入村明 妙高市栄町5−1 電話 0255-72-5111
(2) 妙高市観光協会 (役割:仮称 妙高特産品フェア)
会長 太田善万 妙高市田口 291-1 電話 0255-86-3911
15
(3) 妙高高原商工会(役割:仮称 妙高特産品フェア)
(4) 妙高商工会(役割:仮称 妙高特産品フェア)
4.
支援力向上(別表13.経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取
組み
(1) 上越地域連携プラットフォーム (役割:外部研修)
上越信用金庫 理事長 笠原和博
上越市中央 1-11-1 電話 025-543-0412
(2) 日本政策金融公庫高田支店
(役割:外部研修)
支店長 松尾彰夫
上越市大町 3-2-1 電話 0255-24-2340
連携体制図等
1.伴走型支援
新井商工会議所
伴走型支援
中小企業相談所
小規模事業者
金融支援
地域金融機関
専門家の知見活用
登録専門家
新潟県よろず支
新潟県エキスパ
援拠点
ートバンク
ミラサポ
2.販路開拓支援
上越教育大学
新商品開発・試食
会・改良で連携
新井商工会議所
中小企業相談所
専門家の知
見活用
新商品開発・試食
会・改良で連携
高田農業高等学校
16
新潟県エキスパ
ートバンク
3.地域活性化事業
妙高市
新井商工会議所
仮称、妙高特産品
中小企業相談所
フェアの開催
妙高市観光協会
について連携
妙高高原商工会
妙高商工会
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