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最新バージョンへの移行 - PowerBuilder

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最新バージョンへの移行 - PowerBuilder
最新バージョンへの移行
日本コンピュータシステム株式会社
第3事業部
2015年11月24日
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
目次

はじめに
– 本資料について
– 移行作業の事前準備
– 移行作業の注意点

各バージョン毎の変更点
– PB7以前からの変更点
– PB8~10の変更点
– PB11~12.6の変更点

移行手順
– PB Classic IDEへの移行
– PB .NET IDEへの移行

補足内容
– 移行作業
– 移行後の作業
1
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
はじめに
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
本資料について

本資料の目的
– 本資料は旧バージョンから最新バージョン(2015年11月現在Ver.12.6)
への移行手順をお知らせする事を目的としておりますが、最新バージョ
ン以外へ移行する際も参考にしていただける作りにしております。

本資料の内容
– 本資料は移行手順をお知らせするもので、資料内に記載されている情報
が全てという事ではございません。詳細については次ページで紹介して
いるリリースノートを始めとした製品マニュアルをご確認ください。
3
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行作業の事前準備

リリースノートの確認
– 各バージョンのリリースノートにはそのバージョンで追加、変更された
機能を始め、様々な情報が記載されておりますので、事前に一読される
事をお勧めしております。
http://www.powerbuilder.jp/technical/releasenotes/

サポートOS、DBの確認
– 移行に併せて利用するOSやDB環境も変更される方はPBのバージョンに
よって、サポートしているOS、DBが異なりますので、一度ご確認いた
だく事をお勧めしております。



PB12.6 のサポートOS、DB
http://www.powerbuilder.jp/products/require-price126.html
PB12.5.2 以前のサポートOS
http://www.powerbuilder.jp/pdf/PB_OS.pdf
PB12.5.2 以前のサポートDB
http://www.powerbuilder.jp/pdf/PB_DB.pdf
4
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行作業の事前準備

OS変更に伴う動作の違い
– OSを変更する事で旧バージョンと動作が異なる場合がございます。
詳細については、以下の記事をご確認ください。



PowerBuilder/InfoMakerのWindows 8の対応
http://www.powerbuilder.jp/technical/2014/01/powerbuilderinfomak
er-windows-8.html
PowerBuilder/InfoMakerのWindows 7の対応
http://www.powerbuilder.jp/technical/2010/01/powerbuilderinfomak
er-windows-7.html
PowerBuilder/InfoMakerのWindows Vistaの対応
http://www.powerbuilder.jp/technical/2010/01/powerbuilderinfomak
er-windows-vista.html
5
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行作業の注意点

バックアップ
– 移行するアプリケーションは必ずバックアップを取ってから移行作業を
行ってください。

PB .NET IDEへの移行
– PB12.1より新たに追加された.NET IDEへ移行される場合には、
まず、同じバージョンのClassic IDEへ移行したのち.NET IDEへ移行し
てください。
6
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
各バージョン毎の変更点
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB7以前の変更点

データウィンドウオブジェクトのネスティッドレポートが改名
(PB7での変更)
– データウィンドウ内の全オブジェクトに名前が必要です。移行中に名前
のないオブジェクトには、ユーザ定義可能な接頭辞の設定(通常はdw_1
、dw_2など)に基づいて名前が付与されます。名前は順番に付けられる
ので、既に別のオブジェクトで使用されている場合には予期せぬ現象が
発生する事があります。この問題に対処するには移行前に[デザイン|オ
プション]を選択して、[接頭辞]タブでデータウィンドウの接頭辞を変更
し、移行後に接頭辞の設定を元に戻します。

ウィンドウアイコンの割り当て(PB7での変更)
– ウィンドウはそのウィンドウを含むアプリケーションのアイコンを継承
しません。アプリケーションのアイコンを使用するには移行後に明示的
にウィンドウにアイコンを割り当てる必要があります。
8
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB8~10の変更点

ワークスペースの追加(PB8での変更)
– PB8からワークスペースという概念が追加され、編集対象のアプリケー
ションオブジェクトを切り替える事なく、複数のアプリケーションのオ
ブジェクトを同時に編集する事が可能になりました。

予約語の追加(PB8での変更)
– 例外処理をサポートするために新しい予約語が追加されました。追加さ
れた予約語はTRY、CATCH、FINALLY、THROWおよびTHROWSでい
ずれかを使用している場合には一致しない名前に変更が必要です。

OpenSheet関数の動作変更(PB8での変更)
– OpenSheet関数とOpenSheetWithParm関数は処理失敗時に-1を戻す
代わりに実行時エラーを送出する様に変更されました。

IsValid関数の変更(PB8での変更)
– 以前のバージョンでは引数にAny型を指定した場合にシステムエラーが
発生しましたが、変更後は「false」を返します。
9
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB8~10の変更点

SystemErrorイベントの変更(PB8での変更)
– PB7以前では、ErrorイベントやExternalExceptionイベントで捕捉でき
ないエラーが発生した場合、SystemErrorイベントがただちに起動し、
処理終了後エラー発生箇所に戻り、続きの処理が実行されていました。
しかし、変更後はスクリプトが終了し、コールスタックが解放される動
作に変更され、SystemErrorイベントが実行された後はエラー発生箇所
の続きの処理が実行されません。

ScrollNextRowとScrollPriorRowの動作変更
(PB8での変更)
– ScrollNextRowとScrollPriorRowは下記の順でイベントを発生させる様
になりました。




RowFocusChanging
RowFocusChanged
ItemFocusChanged
ScrollVertical
10
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB8~10の変更点

ソースコード管理の変更(PB8、9での変更)
– PB8で外部SCC準拠のソース管理システムへの直接的な接続を提供し、
PB9で更に変更が行われました。PB8以前のソース管理プロジェクトを
PB9以降に移行する際には「ユーザーズガイド」マニュアルの「ソース
管理の使い方」をご確認下さい。

ScrollToRowの動作変更(PB9での変更)
– ScrollToRowはRowFocusChangingイベントとRowFocusChangedイ
ベントを発生させます。PB7では両イベント共にフォーカスが新しい行
に移動した後に発生していましたが、PB9からRowFocusChangingイ
ベントでスクロールを取り消せる様になりました。その結果、
RowFocusChangingイベントはスクロール前に発生し、
RowFocusChangedイベントはスクロール後に発生する様に変更されま
した。
11
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PB8~10の変更点

Unicodeへの変更(PB10での変更)
– PowerBuilderで使用する文字コードがSJISからUnicodeへ変更されま
した。この変更によって、これまでバイト数単位で処理されていたもの
が文字数単位に変更されております。

文字列操作関数処理の変更(PB10での変更)
– これまでLen、MidおよびPosなどの文字列操作関数は戻り値としてバイ
ト数を返したり、引数としてバイト数を使用したりしていました。これ
が、Unicode対応により戻り値を文字数で返し、引数として文字数をと
る様に変更されました。

Date関数の動作変更(PB10での変更)
– Date関数に文字列を引数として指定するとPowerBuilderはコンピュー
タの地域設定の日付書式に一致させようとします。完全一致が見つから
ない場合には部分一致を試みる様に動作が変更されました。
12
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PB8~10の変更点

インポートファイルサイズの変更(PB10での変更)
– Unicode対応によりImportFileを使用して、とても大きなテキストファ
イル(およそ839,000行)をデータウィンドウやデータストアにインポー
トする場合、エラーコード-15が返されます。
※ファイルのサイズ制限は、列の数と同様に行の数によっても
異なります。

Opentab関数の動作変更(PB10での変更)
– 以前のバージョンではVisibleプロパティを「false」にしてもタブペー
ジが表示されていましたが、変更後はVisibleプロパティを「true」にし
ないと表示されない様になりました。
13
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PB11~12.6の変更点


Windows Vistaサポート(PB11での変更)
アイコンの変更(PB11での変更)
– ユーザインタフェースで使用されているアイコンの多くが変更されまし
た。PB11以降へアプリケーションを移行すると自動的に更新が行われ
ます。

ツールバーの変更(PB11での変更)
– メニューペインタで、MDIフレームウィンドウと同様に独立したメイン
ウィンドウにツールバーが追加できる様になりました。

Microsoft Office 2007 Excel フォーマットをサポート
(PB11.5での変更)
– PowerBuilder11.5よりデータウィンドウを.XLSXと.XLSB(Excel12)で
保存できる様になりました。

Windows 7のサポート(PB11.5、12での変更)
14
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PB11~12.6の変更点

PowerBuilder ClassicとPowerBuilder .NET
(PB12での変更)
– PowerBuilder 12から2つのIDEが存在します。これまでの
PowerBuilder IDEはPowerBuilder Classicとなり、以前と同じ基本的
な機能を保持しています。新しいIDEはPowerBuilder .NETと呼ばれ、
Visual Studio Isolated Shellをホストし、.NETの共通言語仕様に準拠
する様に設計されています。

OriginalSizeプロパティの追加(PB12での変更)
– コントロールの幅と高さを元の値に指定できます。

ランタイムパッケージャの機能強化(PB12での変更)
– ランタイムパッケージャでMicrosoft Merge Module(MSM file)も作成
できる様になりました。

FontHeightプロパティの追加(PB12での変更)
– このプロパティはClassic IDEのみの機能。
– カラムや計算フィールドの高さを調べたり、設定したりできます。
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15
PB11~12.6の変更点

HasMinHeightプロパティの追加(PB12での変更)
– このプロパティはClassic IDEのみの機能。
– 高さの自動調節プロパティを有効にした状態でデータがないとカラムは
非表示になっていたが、このプロパティで最小の高さを維持できます。

ウィンドウコントロールの透明性の値と透明性プロパティ
(PB12.5での変更)
– このプロパティはClassic IDEのみの機能。
– ウィンドウコントロールのBackColor用の透明性の値、ウィンドウコン
トロール用の透明性プロパティが新たに追加されました。

ASE15.5の新しいデータ型のサポート(PB12.5での変更点)
– ASE15.5の新しいデータ型のBIGTIMEとBIGDATETIME型をサポート
します。

Width.AutoSizeプロパティの追加(PB12.5での変更)
– グリッド形式のデータウィンドウでWidth.Autosizeプロパティを利用す
る事でカラム内のデータに合わせたカラムの幅調節が可能です。
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16
PB11~12.6の変更点

Tab Sequence、EnabledおよびShow Focus Rectangle
プロパティのサポート(PB12.5での変更)
– これらのプロパティはClassic IDEのデータウィンドウで利用できます。
また、PowerBuilder .NET IDEのWPF データウィンドウではTab
SequenceとEnabledプロパティのみ利用できます。以下のコントロー
ルに追加されました。


ボタン(Show Focus Rectangleは適用されない)、計算フィールド、
グラフ、画像、TableBlob、テキスト
データウィンドウのユーザ描画コントロール
(PB12.5での変更)
– この機能はClassic IDEのみ。
– Paint関数を利用してデータウィンドウの中で多角形、矢印のヒント、
円グラフの扇形などのオブジェクトを描画できます。
17
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB11~12.6の変更点


Windows 8/8.1と Windows Server 2012 R2のサポート
(PB12.6での変更)
JRE並びにJDKの廃止(PB12.6での変更)
– PowerBuilder で、Java ランタイム環境(JRE)または、Java
Development Kit(JDK)は使用しておらず、代わりにSAP JVMを利用し
ています。

新しい SoapConnection 関数の追加(PB12.6での変更)
– 新たに EnablePreAuthentication と SetKeepAlive 関数が追加されま
した。

PowerBuilder .NET IDEでEAServer ターゲットの
未サポート(PB12.6での変更)
18
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB11~12.6の変更点

OData データソースのサポート(PB12.6での変更)
– DB プロファイルでOData インターフェースを利用してOData サービ
スへのアクセスが定義できます。
– データウィンドウのウィザードでODataデータソースを選択できます。

64-bit アプリケーションの配布サポート(PB12.6での変更)
– PowerBuilder Classic IDEで64-bit アプリケーション配布がサポート
されました。
– Environment オブジェクトに新たにProcessBitness プロパティが追加
されました。
– 新しいデータ型のlongptr 型 が新たに追加されました。

ドッカブルウィンドウ機能の追加(PB12.6での変更)
– PowerBuilder Classic でMDI(Multiple Document Interface)フレーム
ウィンドウ内で開くシートのドッキング動作を設定できます。
19
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行手順
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB Classic IDEへの移行
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB Classic IDEへの移行

マイグレーションアシスタントの処理手順
– 新規作成ウィザード画面を表示し、「ツール」タブから「マイグレー
ションアシスタント」を選択します。
22
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB Classic IDEへの移行


図1の画面で検索対象を選択し、「次へ」ボタンを押下します。
図2の画面で移行対象のアプリケーションのバージョンを選択し「次へ」
ボタンを押下します。
図1:検索する構文の種類画面
図2:バージョン選択画面
23
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB Classic IDEへの移行


図3の画面で移行作業を行うライブラリを選択し、「次へ」ボタンを押下
します。
図4の画面で内容を確認し、問題がなければ「完了」ボタンを押下します。
図3:検索するライブラリの指定画面
図4:検索準備完了画面
24
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB Classic IDEへの移行

最新バージョンで新規追加、廃止または削除の情報が出力されるの
で、移行作業時に発生したコンパイルエラーや警告を修復する際の
参考情報として利用します。
25
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB Classic IDEへの移行




PB8以降のバージョンから移行するお客様には関係ありませんので、次の
ページへお進み下さい。
PB7以前のバージョンから移行する際にはワークスペースにpblを追加する
必要があります。
図5の画面で「ワークスペース」を選択し、「新規作成」を選択します。
図6の画面で「既存のアプリケーション」を押下後、表示された画面で移行
するpblを選択すると次ページの画面が表示されます。
図5:新規作成(ワークスペース)画面
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
26
図6:新規作成(ターゲット)画面
PB Classic IDEへの移行



最新バージョンへ移行する.pbwファイルを選択します。
図7の画面が表示されるので、「OK」ボタンを押下します。
図8の画面が表示され、DBCS文字列操作関数を自動変換する場合は、
「DBCS文字列を操作する関数を自動的に変換」にチェックし、自動変換し
ない場合にはチェックせずに「OK」ボタンを押下します。
図7:ターゲットー移行が必要画面
図8:現行バージョンに移行画面
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PB .NET IDE への移行
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
PB .NET IDEへの移行


ファイル―「新規作成」もしくはツールバーの「新規作成」から図9の
画面を表示させソリューションを選択し、「完了」ボタンを押下します。
図10の画面でソリューションを保存する場所を選択後、ファイル名を指
定し、「保存」ボタンを押下します。
図9:新規作成画面
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
29
図10:ソリューションの新規作成画面
PB .NET IDEへの移行


ソリューションが作成されたら、図11の様に右クリックし、表示された
ダイアログから「ターゲットの追加」を選択します。
図12の画面で追加するソリューションを選択し、「開く」ボタンを押下
します。(追加するソリューションが表示されない際は右下のドロップダウ
ンを変更して下さい。)
図11:ターゲットの追加画面
30
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
図12:ソリューションにPowerBuilder
ターゲットを追加画面
PB .NET IDEへの移行


図13の画面で変換後のアプリケーションの場所とターゲット名を指定し
、「次へ」ボタンを押下します。
図14の画面で.NET IDEではダッシュ(―)を識別子として使用できないた
め、自動変換を許可する場合にはチェックした状態で置換文字列を指定し、
自動変換しない場合にはチェックを外して「次へ」ボタンを押下します。
図13:ターゲットの選択画面
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31
図14:ダッシュの識別子置換
設定画面
PB .NET IDEへの移行


図15の画面でPowerBuilderのRightToLeft機能の自動ミラ―リングを使
用する場合にはチェックした状態で、使用しない場合にはチェックを外し
て「次へ」ボタンを押下します。
図16の画面で使用したいプロジェクト名を指定し、もし既存のプロジェ
クトより設定をコピーする場合にはチェックし、対象となるプロジェクト
を選択したのち「次へ」ボタンを押下します。
図15:RTL変換オプションの指定画面
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
32
図16:新規プロジェクトの命名画面
PB .NET IDEへの移行


図17の画面でリソースを含める場合には使用するリソースを選択し、不
要な場合にはそのまま「次へ」ボタンを押下します。
図18の画面でWPFプロジェクト生成情報を設定し、「次へ」ボタンを押
下します。
図17:リソースの選択画面
33
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図18:アプリケーション生成情報の
設定画面
PB .NET IDEへの移行


図19の画面でアプリケーションをスマートクライアントとして発行する
場合にはチェックし、不要な場合はそのまま「次へ」ボタンを押下します。
図20の画面で表示されている内容で問題なければ、「完了」ボタンを押
下する。もし、内容を変更したい場合には「前へ」ボタンで対象のところ
まで戻り修正後、再度この画面まで進み、「完了」ボタンを押下します。
図19:スマートクライアントとして
発行画面
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
34
図20:WPFターゲットの作成準備
完了画面
PB .NET IDEへの移行

移行が完了すると、ターゲットの表示が追加されます。また、PB .NET
IDEでサポートされていない関数やプロパティを使用している場合には警告
としてその情報が表示されます。
35
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補足内容
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移行作業

DBCS文字列関数の自動変換
– 関数名の変換



関数名がxxxW → xxx
関数名がxxx
→ xxxA
(注) xxxC は自動変換されません。
– 外部関数宣言: ANSI として取り扱うことを明示する
ALIAS FOR (“functionname;ansi”) 句 を追加


stringデータ型、charデータ型、構造体データ型を返す関数
引数としてstring値、char値、structure値を使用する関数
37
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移行作業

出力結果の利用
– エラー内容に基づき、移行したソースコードを修正します。
– エラーによって開けないオブジェクトは「ソースの編集」でスクリプト
を開いて直接編集を行う必要があります。
38
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行作業

PBバージョンの非互換項目への対応
– 日本語関数の処置


グローバル外部関数として日本語関数を宣言している場合は手作業で日本語
関数名の修正を行う必要があります。
DWオブジェクトの計算フィールド、入力条件則、プロパティ式内で使用さ
れている関数は自動変換されません。
39
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移行作業

日本語外部関数定義について
– グローバル外部関数定義で、pbrtf050.dll,pbvm60j.dllがlibraryに指定
されていないか確認します。
– 指定されていた場合には移行後外部関数の定義を削除しアプリケーショ
ンの再構築を行う必要があります。
40
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移行作業

DBに関してのUnicode対応について
– DBをUnicode対応にする場合


Unicodeに対応したカラムでスキーマを定義し、再構築を行う必要がありま
す。
他ホストへSJISコードデータを転送する機能がある場合には別途Unicodeか
らSJISへの変換機能を実装する必要があります。
– DBをUnicode対応にしない場合



DBのコードセットをSJISとして、クライアントにインストール
されているミドルウェアが入力されたUnicodeをSJISに変換します。
Unicode特有文字が入力された場合にはSJISに変換が出来ないため、文字化
けが発生します。
Unicodeは2バイト文字のため、DBで定義されているバイト数より入力が多
くなる場合があるので、入力可能文字数を判定する必要があります。
41
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行作業

SJISで使用していない文字が入力可能になる問題
– PB9以前のバージョンではシフトJISに存在する文字しか入力できませ
んでしたが、PB10以降ではUnicode特有文字も入力可能です。
– DB側がUnicodeに対応していない場合、Unicode文字を含む”鷗外”を入
力してDBに登録しようとすると、Unicode文字は”?”で置き換えられま
す。
入力
入力値
シフトJIS
DB更新結果
Unicode
鷗外
×
○
?外
鴎外
○
○
鴎外
42
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行作業

Unicodeの影響
– PB10以降はこれまでバイト数で扱われていた
部分が文字数扱いに変更されております。
– 例えば、コントロールの最大値プロパティが、
バイト数扱いから文字数扱いに変更されていま
す。
– この結果、全角10文字を入力すると20バイト
となり、CHAR(10)で定義されたカラムに値を
代入し、DBを更新するとエラーが発生します。
– 対策としてLenA関数等を使用する方法が考えら
れます。(次ページ参考)
43
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
移行作業

LenA関数について
– 引数の文字列をUnicodeからSJISに一度変換し、文字列のバイト数を返
す関数です。一度、UnicodeからSJISへ変換するため、Unicode特有文
字がある場合にはエラーが返され、Unicode特有文字の判別にも利用で
きます。

例 (20バイト以上の入力がNGの場合)
– IF LenA(“判定する文字列”) >= 20 then
エラー時の処理
End IF
44
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移行作業

String/Char型について
– PB10より格納できるのはUnicodeに存在する文字のみです。
– Char型はPB9までは1バイトまでしか格納出来なかったがPB10からは1
文字格納可能に変更されました。

Asc/Char関数について
– PB10よりAsc関数は文字列の最初の文字をUnicodeコードポイント(文
字に指定されている整数値)に変換するように変更されました。
– PB10よりChar関数は指定した文字列の先頭のUnicode文字を返す。ま
たはInteger型をChar型に変換するように変更されました。
– PB10以降はAscAやCharA関数がPB9以前のAscやChar関数と同じ性質
を持っています。
45
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移行作業

OSの変更に関して
– Windows XP


Unicode の領域は確保されていたものの、標準搭載されたフォントが非対
応であったため、Unicode は Windows の内部処理だけで扱われています。
標準の文字コード: JIS X 0208:1990(通称 JIS90)
– Windows Vista,7,8


フォントを含めすべて文字を Unicode で扱うことが可能になっています。
Unicode のエンコーディング方式は “UTF-16” が使用されています 。
標準の文字コード: JIS X 0213:2004(通称 JIS2004)
※OSの文字コードの差異により表示形式が異なる漢字が存在します。
46
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移行後の作業

動作確認の箇所(仕様変更の可能性)
– バージョンアップやEBFの適用によって、関数等で動作変更されている
可能性があります。
– 外部関数(Windows API等)を使用している場合に関数が仕様変更されて
いる可能性があります。

外部関数の仕様等については、他社製品のため弊社で情報は持ち合わせてお
りません。各製品の提供元へお問い合わせ下さい。
47
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ご不明な点等ございましたら、
こちらまでお問い合わせ下さい。
[email protected]
Copyright(C) Nippon Computer Systems Corp All Rights Reserved.
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