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学 習 指 導

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学 習 指 導
【学校教育】
学習指導
推進の観点
現
確かな学力の育成をめざす教育の推進
状
管内においては、児童生徒一人一人の学習状況を踏まえた少人数指導やティーム・ティーチング
など、個に応じたきめ細かな学習指導の充実に向けた取組が進んできています。
一方、平成20~24年度の間においては、
(1) 児童生徒が共に学び合い、学ぶ楽しさや達成感を味わいながら学び方や考え方を身に付ける創
意ある学習指導の工夫について、着実に成果をあげていると回答した小・中学校が約7割
(2) 日常の授業の改善に生かす組織的・計画的な評価の工夫について、着実に成果をあげていると
回答した小・中学校が約2割
(3) 家庭との連携による学ぶ意欲の向上や基礎・基本の定着につながる学習習慣の確立を図る工夫
について、着実に成果をあげていると回答した小・中学校が約6割
(4) 指導の改善に生かす評価規準・評価方法の工夫について、着実に成果をあげていると回答した
高等学校が約1割
にとどまっている状況も見られます。
こうしたことから、上記(1)~(4)に引き続き取り組む必要があることや、確かな学力の育成や学
習意欲の向上、及び学習習慣の確立を目指し、学校における言語活動の充実等の指導方法の工夫改
善や、家庭との連携を図った取組が一層求められていることから、以下の取組を進めることが大切
です。
方
策
幼稚園
□ 保育の改善を目的とした記録とその活用など、深い幼児理解に基づく、前週や前日の幼児の
実態を踏まえた週案や日案の工夫
□ 時間、空間、遊具等の確保や教師が活動に参加し取組を深めるなど、幼児の興味や関心に応
じた意図的な環境構成の工夫
小・中学校
□ 「全国学力・学習状況調査」の結果のきめ細かな分析と、数値目標を位置付けた学校改善プ
ランに基づく具体策の推進など、確かな学力の向上に向けた取組の充実
□ 習熟度別少人数指導やティーム・ティーチングなど、個に応じたきめ細かな学習指導の充実
と、先進事例を踏まえた取組の改善
□ 各教科の目標を達成するための言語活動や、学習内容の確実な定着の場面を位置付けるなど、
指導計画の改善充実
□ 評価に基づく教育課程の編成・実施や授業改善の促進など、学校評価・授業評価の活用
□ 学校と家庭が連携した、学習習慣や望ましい生活習慣の定着
高等学校
□ 学ぶ意欲の高揚と望ましい学習習慣の定着を図るなど、学習指導の工夫
□ 少人数指導やティーム・ティーチングを取り入れるなど、個に応じたきめ細やかな学習指導
の充実
□ 生徒による授業評価等を活用するなど、授業改善のための工夫
□ 学校や生徒の実態を踏まえて評価の観点を設定するなど、指導の改善に生かす評価規準・評
価方法の工夫
特別支援学校 * 特別支援学校については、独自の方策とする。
□ 個々の幼児児童生徒の的確な実態把握を行うとともに、それに応じた指導目標を設定するな
ど、一人一人の実態に即した指導内容や方法を明らかにした個別の指導計画の改善・充実
□ 個に応じた指導の充実と授業形態や集団の構成の工夫など、幼児児童生徒の実態に応じた指
導の工夫
□ 自ら環境を整えたり、必要に応じて周囲の人の支援を求めたりするなど、幼児児童生徒の主
体的な活動を進めるための指導の工夫
- 13 -
【学校教育】
推進の観点
現
コミュニケーション能力を育む教育の推進
状
管内においては、課題のまとめや学習内容の整理、発表や討論など、国語科をはじめ、各教科等
における言語活動の充実に向けた取組が進んできています。
一方、平成20~24年度の間においては、
(1) 教師の言語や校内の掲示、校内放送など、学校全体の言語環境の整備について、着実に成果を
あげていると回答した小・中学校が約3割
(2) 学校生活の様々な場面を通じた、互いの考えや気持ちを認め合い、思いや考えを適切に表現す
る機会の充実について、着実に成果をあげていると回答した小・中学校が約5割
(3) 教師の言語や校内の掲示、校内放送など、学校全体の言語環境の整備について、着実に成果を
あげていると回答した高等学校が2割弱
にとどまっている状況も見られます。
こうしたことから、上記(1)~(3)に引き続き取り組むこと必要があることや、コミュニケーション
能力の育成を目指し、教育活動全体における教師と児童生徒、児童生徒相互の望ましい人間関係を
築くための取組や、各教科等における言語活動の充実が一層求められていることから、以下の取組
を進めることが大切です。
方
策
幼稚園
□ ごっこ遊びの中で文字を遊具のように見立て、使う姿をとらえ、指導を工夫するなど、幼児
が日常生活の中で文字等を使いながら、思ったことや考えたことを伝える喜びや楽しさを味わ
うことができる援助の工夫
□ 幼児の話やその背後にある思いを聞き取り、友達同士で自由に話せるようにするなど、幼児
が言葉を交わす喜びを味わうことのできる教師や他の幼児との関わりなどの環境の構成
小・中学校
□ 課題のまとめや学習内容の整理、発表や討論など、国語科をはじめ、各教科等における言語
活動の充実
□ 教師の言語や校内の掲示、校内放送など、学校全体の言語環境の整備
□ 学校生活の様々な場面を通じた、児童生徒の人間関係づくりや、互いの考えや気持ちを認め
合うなど、思いや考えを適切に表現する機会の充実
高等学校
□ 学校生活の様々な場面を通じ、互いの考えや気持ちを認め合ったり、目的や場に応じて、思
いや考えを適切に表現する機会の充実
□ 課題のまとめや学習内容の整理、発表や討論など、各教科等における言語活動の充実
□ 教師の用いる言語や校内の掲示、校内放送など、学校全体の言語環境の整備と、言語に関す
る能力の向上に向けた取組
特別支援学校 * 特別支援学校については、独自の方策とする。
□ 地域や居住地校との交流など、異なる環境の中でも積極的にコミュニケーションを図ること
ができる力を育む機会の充実
□ 点字や手話、機器を習得・活用するなど、障がいの状態に応じて様々な方法を主体的に活用
してコミュニケーションを図ることができる力を育む指導の充実
- 14 -
【学校教育】
推進の観点
現
理科・数学教育の充実
状
管内においては、問題解決的な学習など、自ら課題を見付け、主体的に問題を解決する力を培う
学習活動の工夫に向けた取組が進んできています。
一方、平成20~24年度の間においては、
(1) 地域の自然などを活用した観察や実験など、科学的な事実や日常生活における科学の重要性に
ついての理解を深める指導の工夫について、着実に成果をあげていると回答した小・中学校が約
4割
(2) 実生活における数学の有効性を実感させる指導の充実について、着実に成果をあげていると回
答した高等学校が約1割
にとどまっている状況も見られます。
こうしたことから、上記(1)(2)に引き続き取り組む必要があることや、基礎的・基本的な学習内
容の定着を図る日常の授業改善や、科学的な事実や日常生活における科学の重要性についての理解
を深める理科の指導が一層求められていることから、以下の取組を進めることが大切です。
方
策
幼稚園
□ 人数や事物を数えたり、量を比べたり、様々な形に接したりするなど、幼児が数量や図形に
親しむ経験を重ね、数えたり量ったりすることの便利さや必要感に気付いたり、様々な図形に
関心をもって関わったりすることができるような援助の工夫
□ 身近な動物との関わりなど、自然事象について体験的に理解する環境構成の工夫
小・中学校
□ 問題解決的な学習など、自ら課題を見付け、主体的に問題を解決する力を培う学習活動の工
夫
□ 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付けさせるとともに、数学的な思考力・表現力を
育て、学ぶ意欲を高める手立てを講じるなど、算数・数学の指導の充実
□ 地域の自然などを活用した観察や実験など、科学的な事実や日常生活における科学の重要性
についての理解を深める理科の指導の工夫
高等学校
□ 基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付け、科学的・数学的な思考力・表現力を育てる
など、学ぶ意欲を高める学習指導の充実
□ 言語活動や体験活動を重視するなど、数学的活動を生かした指導の充実
□ 地域の人材を活用したり、効果的な観察・実験等を行ったりするなど、知的好奇心や探究心
の育成
特別支援学校 * 特別支援学校については、独自の方策とする。
□ 児童生徒の障がいの状態や興味・関心を踏まえた体験的な学習や問題解決的な学習の充実な
ど、知的好奇心を高める指導の充実
□ 生活の中の不思議さや利便性への工夫を調べて課題を解決するなど、生活に根ざした学習指
導の充実
- 15 -
【学校教育】
目標指標
【道の推進計画から】
目標指標
指標の概要
基準年度の状況
目標年度の状況
児童生徒の授業
の理解について
の状況
全国学力・学習状況調査において、「国語、算数
・数学の授業の内容はよく分かる」と回答する
児童・生徒の割合(小学校6年生、中学校3年
生)
H24
小国80.6%
小算76.0%
中国68.0%
中数64.2%
H29
100%
平均正答率の状
況
全国学力・学習状況調査において、全国平均を
100とした場合の管内の全ての教科の平均正
答率
H24
小国A95.0
国B93.0
算A95.5
算B93.4
中国A99.1
国B102.8
数A98.4
数B97.8
H29
100以上
数値目標の設定
状況
学力向上について、中長期あるいは短期の具体
H24
的な数値目標を設定している学校の割合
(全道の数値)
小61.2%
中55.2%
H29
100%
授業評価の活用
状況
児童生徒による授業評価の結果を授業改善に生
かしている学校の割合
(再掲「教職員研修」)
H24
小93.1%
中90.5%
H29
100%
家庭学習の取組
状況
全国学力・学習状況調査において、「学校の授業
時間以外に、普段(月~金曜日)、1日当たりど
れくらいの時間、勉強をしますか」という設問
に対して、「全くしない」と回答する児童・生徒
の割合(小・中学校)
H24
3.2%
8.6%
H29
0%
北海道高等学校学力等実態調査において、「長期
休業中を除く、授業等が行われた期間に、家庭
学習(宿題や資格取得のための学習を含む)を
一度もしない周がありますか」について、「しな
い週がある」と回答する生徒の割合(高等学校
1年生)
H24
高42.6%
H29
0%
生徒の意欲の状
況
北海道高等学校学力等実態調査において「高校
入学前に比べ、学習しようとする意欲が高まっ
たか」について、「そう思う」「どちらかといえ
ばそう思う」と回答した生徒の割合(高校1年
生)
H24
高69.3%
H29
100%
異なる年代(学
年)や他の校種
と交流する活動
を行っている学
校の割合
全学年において、世代間交流や異学年、他の校
H24
種と交流する活動を行っている学校の割合
(全道の数値)
小86.0%
中78.8%
H29
100%
地域住民等と協
同して行うボラ
ンティア活動の
実施状況
他の校種の学校(幼稚園、小・中学校)や地域
社会などと連携したボランティア活動を行って
いる公立高等学校の割合
H29
100%
- 16 -
小
中
H24
高80.0%
【学校教育】
目標指標
指標の概要
基準年度の状況
目標年度の状況
子ども会議に参
加した学校の割
合
道教委や市町村教委が開催している子ども会議
H24
に参加した学校の割合
(全道の数値)
小33.8%
中50.3%
平均正答率の状
況
全国学力・学習状況調査において、算数・数学
の全国平均正答率を100とした場合の管内の
平均正答率
理科教育への関
心の状況
本道の理科教育に関する実態調査において、理
H24
科が「大好き」「好き」と回答する児童・生徒の (全道の数値)
割合(小学校6年生、中学校2年生、高校2年 小82.1%
生)
中64.0%
高57.7%
H29
100%
数学の理解の状
況
北海道高等学校学力等実態調査における数学の
基礎的・基本的な問題の正答率(高等学校1年
生)
H29
100%
- 17 -
H24
小算A95.5
算B93.4
中数A98.4
数B97.8
H24
高65.0%
H29
100%
H29
100以上
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