...

日産エンゲル

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

日産エンゲル
平成26年3月11日
総務省大臣官房審議官
(情報流通行政局担当)
渡辺 克也
・ICTの現状
・ICT成長戦略
・ICT成長戦略の鍵 -3つのデータ・G空間×ICT
・2020年のICT
ICTの現状
主な産業の市場規模
主な産業の市場規模(名目国内生産額)
主な産業の市場規模
(名目国内生産額及び実質国内生産額)の推移
【名目国内生産額】
【実質国内生産額】
ICTによる経済効果
GDP成長率の寄与度分解
● 情報資本はGDPのプラス成長に一貫して貢献。
ICT投資の乗数効果(ICT投資とその他一般投資の比較)
● ICT投資のみが増加する場合と一般投資のみが増加する
場合の2015年の乗数効果を比較した場合、約2倍の差。
1.98
(注)EU-KLEMSのデータ制約のため、2006年までの数値
1.19
※ICT資本特有の効果として、投資した企業だけでなく、他企業の生産性や
収益力も上昇する「ネットワーク効果」があることから、このような差が生じる
と考えられる。
※九州大学 篠 教授、神奈川大学 飯塚准教授ほかの研究成果より
世界のICT投資規模(予測)
(単位:百万ドル)
2011∼2016年
平均成長率
全世界
5.4%
アジア・太平洋
7.2%
ガートナー社資料より作成
ICT成長戦略
IT/ICT戦略の推移
日本政府
(IT戦略本部)
2001.1
総務省
e−Japan戦略
2005年までに世界最先端のIT国家を実現
2004.12
2006.1
2009.7
IT新改革戦略
いつでも、どこでも、誰でもITの恩恵を実感できる社会の実現
2008.7
i−Japan戦略2015
u−Japan政策
2010年までにユビキタス社会を実現
xICTビジョン
あらゆる産業・地域とICTとの深化した融合
国民主役の「デジタル安心・活力社会」を実現
政権交代(2009.9)
2009.12
2010.5
新たな情報通信技術戦略
ICT維新ビジョン
「光の道」100%の実現等
国民主導の新たな「知識情報社会」への転換を実現
2012.7
Active JapanICT戦略
情報資源を利活用したアクティブな日本の実現
政権交代(2012.12)
経済再生・成長が重要な柱
(IT総合戦略本部)
2013.6
世界最先端IT国家創造宣言
(新たなIT戦略)
2013.6
日本再興戦略
(政府全体の成長戦略)
検討結果の反映
「ICT成長戦略」を着実
に推進
ICT技術のトレンド
ビッグデータ
ビッグデータ
クラウド
クラウド
●全世界のデジタルデータ量は、2005年から2020年までの15年間で
約300倍に増加する見込み。
(130エクサ(1,300億ギガ)バイト → 40ゼタ(40兆ギガ)バイト)
●日本国内のクラウドサービス市場規模は、2012年から2017年までの
5年間で約3倍に拡大する見込み。(0.94兆円 → 3.05兆円)
40ZB
出典:総務省調査(「ICTコトづくり検討会議」(第6回)会議資料(2013年5月))
センサー
センサー
スマートフォン
スマートフォン
●世界中でセンサーの小型化・低消費電力化・低価格化が進展。
将来
2000年
2010年
(2020年頃)
チップの大きさ
(ダイ表面積)
10mm2
約2∼3mm2
1∼2mm2
消費電力
0.1mW
0.05mW
0.05mW未満
平均販売価格
世界生産量
(単位:百万個)
出典:総務省調査(2013年3
月)
$3以上
$0.70
$0.50未満
(約300円以上)
(約70円)
(約50円未満)
35
771
2500超
●日本国内におけるスマートフォン契約数は、 2011年から2018年までの
7年間で約10倍に増加する見込み。(955万件 → 9,383万件)
[全携帯電話に占める契約比率は約8倍に増加。(8.8% → 73.2%)]
※ 1ドル=100円で換算
出典:Jean-Christophe Eloy=Yole Developpement
(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110410/191000/)
●日本では全世界の約1/4のセンサーが使用されている。
(2010年の販売数量ベース(国内45億個/世界170億個))
出典:富士キメラ総研調査( 2011年11月28日付日本経済新聞)
出典: MM総研 「スマートフォン市場規模の推移・予測」 (2013年3月
等)
ICTの今後の発展方向
成熟期に到達したICT
◆ インフラ環境において「日本」は世界最高水準
・ 光ファイバ 1位 (OECD加盟国中の固定ブロードバンド契約割合) <参考>日:65%、米:7%、英2.7%
・ 超高速ブロードバンド利用可能世帯 97% <参考>米(AT&T):23%、英(BT)15% [出典:総務省]
・ LTEカバーエリア世界最高水準(実人口カバー率90%以上) [出典:事業者公表資料]
[出典:OECD]
⇒ ICT利活用の面では、日本は立ち後れ、ICT分野の競争力ランキングは世界21位(世界経済フォーラム)
◆ ICTの利活用技術が成熟期に!
・ 関連技術が大幅に飛躍(CPU、モバイル速度、メモリ容量がこの10年で100倍の能力に)
⇒ 様々な「データ」をあらゆる場所で、「ビジネス」として利活用することが可能に
ICTの今後の発展方向
◆ 課題先進国「日本」
・ 高齢化社会、インフラの老朽化、災害・防災対策、エネルギー・資源問題、地域活性化、国際競争力の回復 等々
⇒ 成熟期に到達したICTを活用して、新たなビジネスの創出だけでなく、様々な
社会的課題の解決へ
ICT成長戦略 −基本的視点−
Mission ‒ ミッション
▶ 世界で最もアクティブな国になる ∼ICTによる経済成長と国際社会への貢献∼
Vision ‒ ビジョン
▶ Ⅰ.新たな付加価値産業の創出
▶ Ⅱ.社会的課題の解決
▶ Ⅲ.ICT共通基盤の高度化・強靱化
プロジェクトの国策化と総合的推進
課題
 経済規模の拡大・雇用の創出
 産業の高付加価値化
 情報発信力の強化
 防災・国土強靱化、街づくり
 超高齢社会への対応
 資源問題の解決
 オープンイノベーションの推進
 情報セキュリティの強化
 パーソナルデータの活用
ICT成長戦略 −全体像−
新たな付加価値産業の創出
重点
点プ
プロ
ロジ
ジェ
ェ
クト
ト
重
ク
データ
データ
活用
活用
放送・
放送・
コンテンツ
コンテンツ
農業
農業
社会的課題の解決
地域
地域
活性化
活性化
医療・介護
医療・介護
・健康
・健康
資源
資源
医療情報連携基盤
の全国展開、「スマート
プラチナ産業」の創出
衛星通信を活用
した「海のブロードバ
ンド」の実現
防災
防災
ひずみセンサー
付加価値創出
プロジェクトの推進
4K・8K、スマートテレ
ビの普及、放送コンテ
ンツの海外展開
バリューチェーンの構
築による高付加価
値化の実現
「ICTスマートタウン」
プロジェクトの全国
展開・加速化
センサー等を活用した
社会インフラの効率的
な維持管理の実現
成功モデルの提示と実証
I
IC
CT
T共
共通
通基
基盤
盤
◆ 各省事業、自治体、民間等の連携
◆ 国策化による特定地域への集中投資
◆ 一体となった規制・制度改革
G空間情報の活用などオープンデータの推進
安心・安全を守る情報セキュリティの強化
世界最高レベルのICTインフラの構築
イノベーションを創出する研究開発の推進
ICT成長戦略の鍵-3つのデータ-
Big Data
Open Data
Personal Data
Big Data
ビジネス分野だけでなく、社会課題解決までも含めた
利用分野の拡大・展開
「ビッグデータ」について
1.「ビッグデータ」とは
利用者が作成したテキストデータ・画像・ソーシャルメディア(Twitter、ブログなど)、携帯電
話・スマートフォンに組み込まれたGPSから発生する位置情報、時々刻々と生成されるセンサー
データなどの多種多量なデータ
2.ビッグデータ活用の意義
技術革新により、今まで不可能だったビッグデータの活用が可能に。データを戦略的に活用
することで、異変の察知や近未来の予測等を通じ、個々の利用者のニーズに即したサービスの
提供、業務運営の効率化等が可能に
3.ビッグデータ活用の本質
「ビッグ」の方に意味があるのではなく、データを「活用」し、
「製品やサービスの新たな価値につなげる」
「新しいビジネスモデルを創造する」
「ビジネスプロセスの革新につなげる」
ことが重要。これに気付く人が増えたことが、昨今のビッグデータ、統計学ブームの一因
ビッグデータを活用したICT健康モデル(予防)の確立
■ ICTシステムや健診データ等を活用した健康モデル(予防)の確立・普及に向け、地方自治体や企業が主体と
なった大規模な社会実証を実施するとともに、健康ポイント等のインセンティブ措置の在り方についても検討し、
それらの成果を踏まえた普及を促進
例 ビッグデータを活用したICT健康モデル(予防)
健康データ等の計測
企業・自治体
における指導等
データの蓄積・解析による
健康状態の「見える化」
登録
解析・活用
健康情報データ
国保情報
ベース
体組成計
社保情報
バイタルデータ
歩数計
※ 大規模な社会実証を実施
自治体・企業
(保険者)
・ インセンティブの付与
行動変容を促し、健康維持・増進を実現
■ 体力年齢の若返り
■ 医療費の削減
p<0.05
(データ数 2,132人)
65
60
65.4
開始時の暦年齢
58.0 歳
4.5歳の
若返り
55
60.9
50
開始時
具体的な施策内容
3ヵ月後
(万円)
45
対象者1人あたり医療費︵
円/年/人︶
(歳)
70
40
42.9万円
健康づくり実施群
対照群
37.4万円
差額:104,234円
35.6万円
35
p<0.05
30
25
20
27.3万円
24.4万円
27.0万円
22.8万円 22.4万円
開始時
1年後
22.9万円
2年後
3年後
新潟県見附市の事例
 ICTを活用した健康モデルの確立・普及
 「予防」に対する国民全体の意識・行動変容を促すための施策の推進
32.5万円
◆実施群 94人
平均年齢70.1歳
■ 対照群 282人
平均年齢70.2歳
4年後
ビッグデータを活用した資源課題への対応 ①
● インフラ老朽化
トンネル内に設置された光ファイ
バ・無線センサノードにより、トンネル
の異常監視等の遠隔監視を実現。
岩盤に設置された無線センサノードによ
り、岩盤の異常監視等の遠隔監視を実現。
センサ光ファイバ遠隔モニタリング
橋梁に設置されたセンサにより、
橋梁の異常監視等の遠隔監視を実
現。
加速度計
温度計
無線センサネットワーク遠隔モニタリング
変位計
ひずみ計
無線センサノード
無線
センサ
ノード
無線センサノード
(傾斜計+無線機能)
出典:新都市社会技術融合総合研究会道路トンネル健全性評価プロジェクト
道路トンネル健全性評価技術の研究 より
出典:生活資源対策会議第1回森川構成員説明資料より
出典:ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会
NTTデータ資料他より
高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活用等により、インフラの異常箇所や老朽箇所を検知することが可能とな
り、崩落事故等の防止につながるのではないか。
ビッグデータを活用した資源課題への対応 ②
● 水資源
地中の水道管に振動センサーを取り付け、センサーで
感じ取った振動データを常時収集。大量のデータを解析
するビッグデータ技術を用いて、高い精度で漏水個所を
検知。
地形データや気象データ等の多種多量のデータを解析
し、立体的な地下水マップを作成。河川等の表流水だけ
でなく、地下水も含めた一体型の水循環構造を可視化す
ることで、地下水の適正管理や効率的な水取得へ貢献。
データを常時送信
アンテナ
コンピューター無線
でデータを収集。漏
水の有無を解析
漏水
振動
センサー
マンホール
地表
地中
漏水
水
出典:第20回リバーフロント研究所研究発表会資料
「木曽川水系における水循環構造に関する研究」より
高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活用等に
より、盗水の発見や地域全体の効率的な水管理を実現するとと
もに、同システムを全国展開・海外展開することが可能ではない
か
高度なビッグデータ処理・解析技術の活用等により、全国展
開・海外展開への道が開けるのではないか。
ビッグデータを活用した資源課題への対応 ③
● 食料資源
農場に温度、湿度、日射量等を計測できるセンサーや
カメラを設置。そのデータをクラウドに蓄積し分析するこ
とで、これまで勘や経験に頼っていた独自の栽培方法を
客観的な数値データで確認し、最適な生育環境の安定
的な実現に貢献。
人工衛星に搭載したセンサーを用いて、小麦等の農産
物の生育状況を解析。その結果をGISを活用して色分けし
て表示することで、刈取り作業の時期や順番の最適化に
貢献。
センシングにより取得した
情報から生育状況を解析
農業生産管理
クラウド
蓄積・分析
日々の活動から生まれるデータ
収集
生育状況
センサーで取得した情
報は、遠隔地でも手元
のスマートフォンで確認
可能。
解析結果を地図上に
表示することで可視化
刈り取り計画を最適化
進
遅
・センサー、カメラ
温度、湿度、日射量、
画像等のデータを取得
出典:NEC Webページより
高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活用等
により、効率的・安定的な生産体制の実現が可能ではない
か。
出典:総務省 u‐Japanベストプラクティス2008優秀表彰事例より
高度なセンサー技術とビッグデータ処理・解析技術の活用等
により、効率的・安定的な生産体制の実現が可能ではない
か。
ビッグデータを活用した「ICTスマートタウン」の実現
● 地域活性化
平時の
ICT利活用と
災害対応
(例:行政、社会インフラ、健康、医療、農林水産、環境、エネルギー
交通、観光、教育などの複合的課題の解決)
災害に強く安
心・
安全な街の
実現
地域における期待
街の自立的な発展を支えるICTの総合的な活用
災害対応(防災・減災)
スマートな
行政サービスの実
現
プラットフォーム
ビッグデータ
の利活用
ネットワーク
リアルタイムデータ
(センサ等)
行政保有データ
(地方自治体等)
その他の各種データ
(企業保有データ等)
新たな産業や
雇用の
実現
国際展開を取り巻く状況
住民等の
利用者参加
ビッグデータの活用に関する人材
● 統計学や機械学習に関する高等訓練の経験を有し、データ分析を行うという深い分析
に係る才能を有する大学卒業生数(2008年)について、国際的には、米国の2万4,730人、
中国の1万7,410人、インドの1万3,270人に比べて、日本は3,400人。
新たに蓄積されたデータ量
(地域別)
【出典:McKinsey Global Institute「Big data: The next frontier for
innovation, competition, and productivity」(平成23年5月)】
深い分析の訓練を受けた新たな大学卒業生数
(地域別)
ビッグデータの活用によって創出される潜在的な経済効果
●ビッグデータ活用によって創出される潜在的な経済効果は約7兆7千億円と推計。
※流通業、製造業、農業、インフラ(道路・交通)について、表面化している活用事例をもとに推計
流通業
製造業
対象業種(※)の年間販売額の約2%に相当する効果を発現(対
象業種の年平均成長率の20倍に相当)
販売促進効率化
発注最適化
•自販機のレコメンデーション
1,014億円
•総合スーパーのレジクーポン
338億円
•食品スーパーのレジクーポン
8,542億円
•アパレル製造小売業
302億円
•100円ショップ
628億円
•食品製造販売
705億円
製造業では、業務用エアコン約6.5万台分の電気料金節約に相当
する節電効果を発現。
予防保守による故障対応時間
短縮(業務用の機械*)
•人件費効率化
4兆7,380億円
運転状況最適化による節電
(業務用エアコン)
•電気料金節約 519.7億円
(6.5万台分に相当)
*はん用機械器具、生産用機械器具、業務用機械器具
*各種商品小売業、織物・衣服・身の回り小売業、飲食料品小売業
農業
インフラ(道路・交通)
農業では、植物工場における生産コスト削減効果が農作物単価の
12.5%に相当。これにより利益率は7.5%向上。
データ利用による植物工場コス
ト削減(レタス)
品質向上による販売単価向上
(稲作)
•生産費削減
4億
円
(12.5%の削減により、露地栽
培とほぼ同等。利益換算で
7.5%向上効果)
•販売価格向上
3,968.2億円
インフラでは、自動車1,060万台分の燃費節減に相当する渋滞削
減効果を発現。
予防保守による延命効果
(橋梁)
渋滞削減による燃費向上
(プローブ交通情報)
•新規建設費削減
2,700億円
(2009年度の橋梁整備費用
5,700億円の48%に相当)
•燃費節減
1兆1,600億円
(1,060万台分に相当)
(出典)平成25年 情報通信白書
Open Data
G空間情報、国・自治体等の保有する公共情報の
オープンデータ化の実現
オープンデータとは
オープンデータの効果
① 行政が持っている情報(公共データ)をオープンにすることで行政の透明性・信頼性を向上
② 公共データを使い易い形でオープンすることで民間でも活用し官民協働による公共サービス
を実現
③ 様々な主体が公共データをビジネス活用することで新事業・新サービスを創出
オープンデータ活用イメージ
【政府・地方公共団体】
透明性・信頼性向上
公共データ
使い易い形に変換
公共データ
(使い易い形で公開)
データ活用による
サービス開発
官民協働推進
現状バラバラの形式
(機械で読み取れない)
新事業・新サービス創出
オープンデータ実証 ①公共交通関連情報
○ 複数の公共交通機関(鉄道、バス等)が保有する様々なデータを横断的に活用可能なデータ形式で提供
○ データを活用し、リアルタイムでの遅延を考慮した複数路線の乗り継ぎ案内、交通弱者(高齢者、障がい者
等)の移動支援情報等の新たなサービスの提供が可能に
→都市部の公共交通分野における課題の解決に貢献
【公共交通運行情報サービス】
公共交通利用者の端末にリアルタイムの
運行情報を直接提供
【交通弱者支援情報サービス】
【次世代交通支援情報サービス】
交通弱者である視覚障がい者に
対して音声により移動支援情報を提供
駅内の利用者の位置に応じて
施設案内等の情報サービスを提供
情報流通連携基盤共通API
情報流通連携基盤共通API
様々な情報サービスの提
供を通じた情報流通連携
基盤の適用性の検証、
オープンデータ化のメリット
の可視化
システム構築・検証
【扱うデータ(例)】
データ規格の策定
鉄道の運行情報
(走行位置、遅延情報、運休情報、
遅延・運休の原因情報等)
駅ターミナルの施設(券売機、窓口、売店等)
の情報(施設の名称、位置、使用状況等)
バスの運行情報
(走行位置、遅延情報、運休情報、
遅延・運休の原因情報等)
オープンデータ実証 ②地盤情報
○ 国や個々の地方公共団体が所有しているボーリングデータを横断的に活用可能なデータ形式で提供
○ データを活用して災害予測のためのシミュレーションを実施
→地方公共団体の防災・減災対策に貢献
A
国、県、市町村のボーリングデータ
斜面崩壊危険度
3次元表層地盤モデル
ボーリングデータ
PDF
XML
土質試験結果一覧表データ
B
PDF
C
XML
地表最大加速
度
125mメッシュ標高モデル
共通APIを通じた活用
ボーリング所在図サービス
B
C
鉛直1次元地盤柱状体モデル
液状化危険度予測
国、県、市町村のボーリング
データを一覧で表示
A:ボーリングデータ等を収集。
B:ツールを使用しモデルを構築。
C:それぞれのモデルからアプリケーショ
ンを通して災害予測を行う。
B
C
官民協働による公共サービスの実現:
東日本大震災時における通行実績情報等の提供
【H23.3/12∼】
本田・パイオニアが通行実績情報を提供
【3/19∼】
ITS Japan(NPO法人)が、本田・パイオニア・トヨタ・
日産の4社の通行実績情報を集約して提供
【3/23∼】
国土地理院が東北地方整備局、岩手県、宮城県、
福島県、NEXCO東日本からの通行止め情報を集約
して提供
【4/6∼4/28】
ITS Japanが、通行実績情報と通行止情
報とを統合して提供
官民協働による公共サービスの実現:データシティ鯖江
○ 鯖江市はホームページで公開する情報を多方面で利用しやすいデータ形式、利用条件で積極
的に公開
【オープンデータ例】
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
市内公園等のトイレ情報
鯖江百景の位置情報等
災害時の避難所の位置情報
市内のAED情報
避難所、一時避難所等
鯖江市の施設
市内のwifiの設置場所
さばえ検定100問
人口、気温
公式ホームページのRSS
gsample
市営駐車場情報
議員名簿
鯖江市文化財
西山動物園の動物
ツツジバス
提案型市民主役募集事業一覧
古地図データ(鯖江地区、jpeg)
さばえ街なかぶらりMAP(地図オープンデータ)
オープンデータ一覧
道路工事情報
イベント情報
消火栓等の情報 等
【オープンデータを活用したアプリケーションの例】
○災害時の避難所の位置、ルート
現在地から避難所までのルートを案内
○さばポケ
観光スポット等をスポットの特徴や自分の気分
等から検索
データシティ鯖江(http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=11552)
Personal Data
グローバルな連携にも配慮したパーソナルデータの
利活用環境の整備
個人情報・プライバシー保護に配慮したパーソナルデータの利活用ルールの明確化
ビッグデータ利活用による
新事業・新サービス創出
の促進
個人の行動・状態等に関するデータ
である「パーソナルデータ」は、
特に利用価値が高いと期待
* 行動履歴・購買履歴、位置情報、携帯電話IDなどが含まれる。
【課題】
①消費者意識の変化
②個人情報保護とプライバシー
③グローバル化
・プライバシー意識の高まり
・不正アプリ等による不安感の増大
・個人情報の定義のあいまいさ
・保護すべき個人情報の範囲が不明確、等
・欧米ではプライバシーの保護を強化
・日本は、プライバシー保護が不十分
との指摘
✓個人情報保護法を順守しているにも関わらず、プライバシー保護が不十分との社会的批判
✓どこまで対策をすればいいか不明確であり、保守的な判断に傾向
対策の高コスト化、非効率化
✓EUからのデータ移転に時間とコストがかかる → 円滑なデータの流通に支障
等
パーソナルデータの利活用の基本的枠組みの明確化
個人情報保護法上の個人情報保護とプライバシー
との関係を整理し、一般的な国民の感覚に適合し
たパーソナルデータの利活用の枠組みを検討
IT総合戦略本部
・パーソナルデータの保護の目的の明確化
・パーソナルデータの性質(プライバシー性の高低)や取得の経緯
(コンテキスト)による適切な取扱い
・ルール順守確保の方策(プライバシー・コミッショナー制度の創設)
・適切な匿名化技術、暗号化技術の活用
等
・ 2013年12月にパーソナルデータ利活用に向けた制度見直し方針(ロードマップ含む)を策定
・ 今後、大綱の決定・公表(パブリックコメント)を経て、2015年の通常国会に法案を提出する予定
G空間×ICT
G空間×ICTの可能性
高精度な測位環境の実現
行政におけるGISの高度利用の進展
2010年、準天頂衛星初号機打ち上げ。
2010年代後半に、準天頂衛星の4機体制
が整備
地方自治体間で利用状況に差があるもの
の、一部の地方自治体において、GISを高
度利用し、政策判断に積極的に活用
<準天頂衛星初号機「みちびき」>
センサーの普及等による
G空間情報の大量生成
データの収集等を可能とするセン
サーの小型化・低価格化が進展し、
G空間情報等の大量生成
<センサーの小型化・低価格化>
<富山市と浦安市のGISによる分析>
測位デバイスの普及による
G空間情報利活用環境の向上
GPSを受信する機能を有するスマートフォン等
モバイル端末の普及により、G空間情報を利
活用する環境が向上
<多様な測位デバイスの普及>
G空間情報の高度な利活用に
よる付加価値の創出
G空間情報等のビックデータやオープン
データによる新産業・新サービスの創出
<国際的な10年間のデジタルデータの成長>
2020
2000
G空間情報のICTによる高度な利活用(G空間×ICT)を可能とする環境の進展
「G空間×ICT」の加速による、さらなる価値創出
G空間プラットフォームの構築
○ 2015年度を目途に、官民が保有するG空間関連データを自由に組み合わせて利活用できるプラットフォームを構築。
○ プラットフォームを民間企業等に開放して、様々な新サービス創出の開発実証に活用。
世界最先端のG空間防災システムの構築
○ 2015年度を目途に、G空間情報をリアルタイムにビッグデータ分析し、準天頂衛星のメッセージ機能も含めた多様な災害情報伝達手段を活用
し、屋内空間も含め、スマートフォンなどで一人一人に的確な避難誘導を行うシステムを開発、順次導入。
○ 2020年度を目途に、災害現場に近づけない大規模災害・特殊災害等において高精度位置情報等と災害現場のG空間情報を活用し、無人やリ
モートで操作できる災害対応ロボット等による高度な情報収集や捜索、消火活動等を実現する防災システムを開発、順次導入。
センサ等による災害の検知
地図情報
人や車の位置動態情報
SNSでのつぶやき等
関係機関と連携した情報収集
G空間プラットフォーム
GPS波浪計
世界最先端のG空間防災システムの構築
関係行政機関等
様々なG空間情報のリアルタイム・ビッグデータ分析
3D地図を利用した
電子地図を活用した
被災シミュレーション
各種情報の統合分析
■気象情報
■気象情報
■車の動態
■災害の状況
<災害対策本部>
■災害時要援護者情報
■電子基盤地図
SNS投稿、運行情報等のデータ処理
災害現場からの各種情報のデータ処理
災害時の効果的な情報収集や救援・救助
住民等への多様な手段による災害情報伝達
外出中でも確実に
災害情報を伝達
地下街・屋内にも避難
誘導を的確に実施
車両への情報提供によ
る渋滞回避
迅速かつ効果
的な救援・救助
無人飛行機や消防防
災ロボット等による情
報収集・探索
無人走行放水車に
よる放水
2020年のICT
東京オリンピック(1964年)と現在(2012年)の日本①
1964年
2012年
東海道新幹線開業
・最高時速210km/h
・当時のギネス記録を大幅更新
通信・放送
2020年
新幹線
・最高時速は320km/hに
・台湾、中毒、イギリスに輸出
リニアモーターカーは実験段階
1億3千万契約
固定電話[主に黒電話]
631万契約
携帯電話
テレビ カラー本放送[’60∼]
ワイヤレス 3.9G/LTE
世界初の静止通信衛星[米国]
テレビ
スマートフォン 4千万契約
液晶/地デジ/4K
電話積滞は全国自動即時化完了の1979年まで続く
コンピュータ
真空管→トランジスタへ
あらゆる情報のデジタル化
IBM社:System/360※
クラウド基盤の普及
旧国鉄:発券システム[’60∼]
タブレット端末の普及
日本初の銀行オンライン
システム[’65]
センサー・M2M
etc..
※コンピュータのアーキテクチャと実装を明確に区別した
最初のコンピュータシリーズ
インターネットの商用化 (1995)
携帯・自動車電話
サービス開始(日1979∼)
携帯電話の普及(日1990年代後半∼)
スマートフォンの普及(日2010∼)
FTTH契約数がDSLを逆転(日2008)
東京オリンピック(1964年)と現在(2012年)の日本②
1964年
2012年
0.97億人 [65歳以上 6.2%]
平均寿命 男67.67歳・女72.87歳
1.27億人 [65歳以上 24.2%]
平均寿命 男79.94歳・女86.41歳
経済
106.8兆円
1964年度実質GDP
日本がOECDに加盟
1位米 2位独 3位英 4位仏 5位日本
物価
家計・労働
物価水準(CPI) 1.00
228円
バナナ 1kg
中華そば(外食)
59.4円
新聞代 1ヶ月
450円
テレビ 1台
55,500円
(モノクロ・16
型)
経常収入額(月額) 58,217円
519.7兆円
2012年度実質GDP
1位米 2位中国 3位日本
4.15
201円
587円
3,250円
52,183円
(カラー・32型)
510,532円
エンゲル係数
36.0%
22.1%
労働力人口
4,710万人
6,555万人
平均賃金(年額)
410,400円
3,583,000円
(2010年)
2020年
オリンピックで進化するICT
■ 1932年 ロサンゼルス大会
▶
オリンピック史上初めての国外向けラジオ
放送
■ 1936年 ベルリン大会
▶
ラジオ実況放送(ラジオ視聴者数3億人)
▶
日本でも、「前畑がんばれ...」が有名。
■ 1948年 ロンドン大会
▶
▶
競技結果の電子処理、競技中に経過結果
がわかることが初めて実現(IBM)
▶
2分以内の順位が確定可能
▶
会場に、100万フィートの通信ケーブル敷設
■ 1964年 東京オリンピック
▶
初の衛星生中継
▶
初のオンラインシステム導入、競技結果を集
計、配信
▶
マイクロ波中継車によって、マラソンロードコ
ースからの初めての生中継
ロンドン近郊では初のテレビ放送
■ 1960年ローマ大会
▶
■ 1960年 スコーバレー大会(冬季)
初のテレビ生中継(欧州地域のみ)
■ 1984年 サラエボ大会(冬季)
▶
競技結果集計、配信だけでなく、運営の本
格的ICT化
報道関係者の宿泊施設の予約、給与計算・経理、
ユニフォームの配布管理、チケット販売の管理
出典:総務省「ICT新事業創出推進会議」(第1回)越塚構成員資料(2013年12月
2005年と現在
2005年のICT
・フィーチャーフォン
2005年には無かったモノ
・ワンセグ
(2006年4月1日にサービス開始)
・スマートフォン
普及率約50%
(日本国内)
(iPhoneは2007年、Androidは2008年に初期型発売)
・ウィキペディア
・Facebook
ユーザー数約11億人
(日本約2200万人)
(一般に公開されたのは2006年後半)
・ブログ
・Twitter
ユーザー数約2億人
(2006年7月にサービス開始)
・携帯メール
(携帯インターネット)
・VOD
(ビデオオンデマンド)
・LINE
ユーザー数
2億5千万人以上
(2011年6月にサービス開始)
・YouTube
ユーザー数10億人以上
(2005年サービス開始、日本語版は2007年)
・クラウド
米国企業の7割が利用
(Googleエリックシュミット氏が2006年に提唱)
2020年のICTは?
Fly UP