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レッツ、アクティブ・ラーニング

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レッツ、アクティブ・ラーニング
レッツ、アクティブ・ラーニング
学校長
大竹
貴子
コスモスの花が爽やかな秋風に
揺れる季節となりました。
ものやその理由、なぜ友達と見学したいのかな
ど、子どもたちの強い思いが書かれていました。
次に行きたい場所でグループを作りました。パ
ソコンの得意な子が資料を印刷してきたり地図
を読むことが得意な子が説明したりして、計画
夏休み中、野村総合研究所で情報システムを
を立てていきます。遠い場所に行くグループは
担当しているシステムエンジニアの方のお話を
電車にも乗ります。友達が電車博士だったこと
伺うことができました。情報システムとは、ス
に気づくなど、友達の良さを発見することもで
ーパーやコンビニのPOSシステムや銀行のA
きたようでした。
TM,インターネットでの購入など、私たちの
当日は、あいにくのどしゃ降りの雨の中、ま
生活のいろいろなところで活用されているもの
ずどうしても行って確かめたいという朝比奈の
です。システム自体はコンピューターで作成し
切り通しを全員で歩きました。その後、鶴岡八
ますが、お客さんはどんなものを望んでいるか、
幡宮の駐車場で早い昼食を食べ、グループごと
実際にどのように使用するのか、使いにくいと
に出発しました。行き先は、円覚寺、建長寺、
ころはないかなど、何度も話し合ったり直接仕
銭洗弁天、源氏山公園などさまざまです。安全
事場を見学したりしながら改善していくそうで
確保のため、今回は13名の保護者の方にお願
す。エンジニアと聞くと機械を相手にしていれ
いし、全グループに付いていただきました。
ばよいと思いがちですが、お客さんとコミュニ
さて、計画通りできたか、というと、なかな
ケーションをとりお客さんの要望にしっかり答
か行きたいところに行けないこともあったよう
えることが大切だということでした。
です。それでも、なんとか計画を立て直し協力
最近、いろいろな講演会で、現在ある職業の
して、全員が約束の時間までに帰ってきました。
半分以上が機械化されることによりなくなり、
そのときの一人ひとりの笑顔が、自分たちでや
子どもたちは新しい職業に就くことになるだろ
り終えたという満足感を伝えていました。雨の
うという話を聞きます。その職業とは、新しい
中、子どもたちの活動をじっと見守ってくださ
ものを創造したり、コミュニケーションをとり
った保護者の皆様、本当にありがとうございま
相手の思いを受け止めて工夫したりするような、 した。
機械ではできないものではないかと思いました。
いろいろな課題を自分たちで協力し解決して
そのような社会で「生きる力」を身につける
いく、この経験を積み重ねることにより、子ど
ために「アクティブ・ラーニング」という学習
もたちはよりたくましくなっていくことでしょ
の仕方が教育界で進められています。子どもた
う。4・5年生、個別支援学級の体験学習、6
ちが自ら課題に向かって、調べたり友達と話し
年生日光宿泊体験、そして市沢フェスタでの活
合ったりし、協力して課題を解決していくもの
動でも、子どもたちは悩み、協力して解決する
です。
姿が見られることと思います。
先日の 6 年生の鎌倉見学も、まさに「アクテ
ィブ・ラーニング」だったと思います。
学校はいよいよ前期のまとめの時期となりま
す。これまでの自分の学習や生活について振り
まず、6 年生一人ひとりが、鎌倉を見学した
返り、それぞれ後期の目標を立てていきます。
い理由を「企画書」という形でまとめ、校長室
ぜひがんばったことを褒め、後期への意欲を高
に持ってきました。そこには、自分が調べたい
めるよう声かけをお願いいたします。
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