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マイコンカーラリーキット
本体組み立て
製作マニュアル
Vol.3版
第 1.02 版
2005.10.04
ジャパンマイコンカーラリー実行委員会
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
注 意 事 項
著作権
・本マニュアルに関する著作権はジャパンマイコンカーラリー実行委員会に帰属します。
・本マニュアルは著作権法及び、国際著作権条約により保護されています。
禁止事項
ユーザーは以下の事を行う事は出来ません。
・第三者に対して、本マニュアルを販売、販売を目的とした宣伝、使用、営業、複製等を行う事
・第三者に対して、本マニュアルの使用権を譲渡または再承諾する事
・本マニュアルの一部又は全部を改変、除去する事
・本マニュアルを無許可で翻訳する事
・本マニュアルの内容を使用しての、人命や人体に危害を及ぼす恐れのある用途での使用
転載、複製
本マニュアルの転載、複製については、文章によるジャパンマイコンカーラリー実行委員会の事前の承諾が
必要です。
責任の制限
本マニュアルに記載した情報は、正確を期すため、慎重に制作したものですが万一本マニュアルの記述誤り
に起因する損害が生じた場合でも、ジャパンマイコンカーラリー実行委員会はその責任を負いません。
その他
本マニュアルに記載の情報は本マニュアル発行時点のものであり、ジャパンマイコンカーラリー実行委員会
は、予告なしに、本マニュアルに記載した情報または仕様を変更することがあります。製作に当たりましては、
事前にマイコンカー公式ホームページ(http://www.mcr.gr.jp/)などを通じて公開される情報に常にご注意
ください。
連絡先
ルネサステクノロジ マイコンカーラリー事務局
〒162-0824 東京都新宿区揚場町 2-1 軽子坂MNビル
TEL (03)-3266-8510
E-mail:[email protected]
- 1 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
目 次
1. 概要.............................................................................................................................3
2. 完成写真 .....................................................................................................................3
3. 部品表 .........................................................................................................................4
4. 必要な物品 ..................................................................................................................5
5. 組み立て......................................................................................................................6
5.1. ギヤボックスの組み立て ................................................................................................................... 6
5.2. モータ用コネクタ製作 ...................................................................................................................... 9
5.3. タイヤの組み立て .......................................................................................................................... 13
5.4. 電池ボックスの組み立て ................................................................................................................ 15
5.5. プレートの加工.............................................................................................................................. 25
5.6. フロント部分の製作........................................................................................................................ 27
5.7. スタットの取り付け.......................................................................................................................... 32
5.8. シャーシ部分の組み立て............................................................................................................... 34
5.9. ギヤボックスの取り付け .................................................................................................................. 38
5.10. サーボの取り付け ........................................................................................................................ 40
5.11. タイヤの取り付け.......................................................................................................................... 42
5.12. 基板の取り付け ........................................................................................................................... 46
5.13. ケーブルの製作・取り付け ........................................................................................................... 52
5.14. カグスベールの取り付け .............................................................................................................. 58
5.15. CPU ボード通信ケーブルの製作 ................................................................................................. 60
7. 最後に .......................................................................................................................65
ZTAT® (Zero Turn Around Time) は ( 株 ) ル ネ サ ス テ ク ノ ロ ジ の 登 録 商 標 、 F-ZTATTM
(Flexible-ZTAT)は(株)ルネサス テクノロジの商標、その他の会社名および商品名などは各社
の商標もしくは登録商標です。
- 2 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
1. 概要
本マニュアルは、
・2002 年に新規設計されたマイコンカーラリー本体(Vol.2)
・2002 年に新規設計されたセンサ基板(Vol.2)
・2005 年に新規設計されたモータドライブ基板(Vol.3)
を対象に、マイコンカーを製作するマニュアルです。
今までのマイコンカーキット(Vol.2)のモータドライブ基板(Vol.3)を変えただけですが、細かいバージョンにする
と混乱を招く恐れがあるため、「マイコンカーキット Vol.3」としました。
本マニュアルの説明では、「モータドライブ基板(Vol.3)」を対象に写真で説明していますが、「モータドライブ基
板(Vol.2)+「モータドライブ拡張基板(Vol.2)」を使う場合は、基板を置き換えて組み立てて下さい。基板を付ける
位置などは全く同じです。
なお、キット本体を作成するに当たって、モータドライブ基板、センサ基板はすでに出来上がっていると仮定と
して話を進めていきますので、両基板の製作がまだの方は、先にモータドライブ基板製作マニュアル、センサ基
板製作マニュアルを参照しながら各基板を組み立ててください。
2. 完成写真
完成すると、以下の写真のようになります。前のキットと比べて、実戦的になっています。
- 3 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
3. 部品表
名称
型式
メーカ
数量
スポーツタイヤセット(2 個入り)
(楽しい工作シリーズ No.111)
(株)タミヤ
2
ギヤボックス
ハイスピードギヤボックス HE
(株)タミヤ
2
モータ
RC-260RA18130
6V カーボンブラシ
(株)マブチ
2
プレートセット
ユニバーサルプレートセット
(楽しい工作シリーズ No.98)
(株)タミヤ
2
サーボ
HS-425BB
4.8V 時 0.20s/60 度 3.3kg/cm
Hitec
1
ネジ
なべφ3×60mm
ネジキリ部先端の 31mm
2
ネジ
ネジ
ネジ
皿ネジ
なべφ3×20mm
なべφ3×15mm
なべφ3×10mm
皿φ3×15mm
2
4
2
4
デルリンカラー
SJE-303 白色 内径 3.2mm 外
形 6mm 高さ 3mm
ナット
ナイロンナット 3mm
5
スタット
3mm ネジ用、高さ8mm
金属製 メス-オス
8
スタット
3mm ネジ用、高さ 15mm
金属製 メス-オス
2
ワッシャ
平ワッシャ
外径φ8mm 内径φ3.2mm
30
ワッシャ
平ワッシャ
外径φ6mm 内径φ3.2mm
2
ワッシャ
スプリングワッシャ
内径φ3.2mm
34
家具スベール
カグスベール 丸形
直径 37mm
ニチアス(株)
1
電池ボックス
MD-4B 単三 4 本入り
W35×H19×D72.5mm
(株)タカチ電機工業
2
トグルスイッチ
MS240
マミヤ
2
フラットケーブル
10 色フラットケーブル
1.27mm ピッチ
約
50cm
ケーブル
ケーブル
10 ピンメスコネクタ
縒り線 赤 0.3KV 12 芯
縒り線 黒 0.3KV 12 芯
PS10SEND4P1-1C
約 1m
約 1m
6
RS-232C コネクタ
RS-232C コネクタ
ゴムブッシュ
2ピンメスコネクタ
コンタクトピン
半田
熱収縮チューブ
9 ピン メス
9 ピン用コネクタ カバー
BU-687 特小
IL-2S-S3L
IL-C2-10000
径 0.6mm
透明φ1.5mm
タイヤセット
- 4 -
テイシン電機(株)
日本航空電子工業(株)
サトーパーツ(株)
日本航空電子工業(株)
日本航空電子工業(株)
(株)フジクラ
2
1
1
1
3
10
適量
10cm
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
4. 必要な物品
下記の工具があれば製作可能です。
工具名
説明
ドライバ
マイナス、プラスドライバを使用します。それぞれ大・小を用意しておく
と良いでしょう。
ペンチ(大・小)
リードニッパ
各種作業で使用します。
線やタミヤの工作シリーズの部品を切るのに使用します。
ワイヤストリッパ
線の被覆をむくのに使用します。ニッパでも可能ですが、比較的難し
いです。ホーザン(株)の P-906 等を使用すると良いでしょう。
圧着ペンチ
コネクタのコンタクトピンと線を固定するのに使用します。ホーザン(株)
の P-706 等を使用すると良いでしょう。
プラスチック切断用のこ
ユニバーサルプレートセットを切断するのに使用します。
ドリル
穴開けに使用します。ハンドドリルでも OK ですが、やはり電動が便利
です。ドリルの刃は、直径 3.5mm、5mm、6mm を使用します。
万力
フラットケーブルとコネクタを固定するのに使用します。また使い方によ
っては部品固定用として使えます。
また、他に下記が必要です。
CPU ボード
RY3048F-ONE
単三 2 次電池 1.2V
ニッケル水素電池
または、ニカド電池
キットを動作させる中心部分のマイクロコンピュータのボードです。
マイコンカーを動作させるための電源です。8 本用意します。また、充
電器も必要になります。
- 5 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5. 組み立て
5.1. ギヤボックスの組み立て
「MCR」の刻印が入っています
1. タミヤ製の「ハイスピードギヤボックス HE」で
す。写真の内容は片側のみのセットで、キット
では左右のモータを使用しますので2セットあ
ります。
2. マブチモータ製の「RC-260RA18130」です。大
きさは市販品の RE-260 と互換です。動作電圧
範囲は、4.5~6.0V、ブラシはカーボンですの
で RE シリーズの金属ブラシより寿命が長いで
す。それ以上の電圧を加えますと当然、高回転
になりますがモータの寿命は短くなります。
3. まずモータにピニオンギヤを差し込みます。
4. 写真のようにギヤボックスにモータを取り付けま
す。モータには○部分のような切り込みがありま
すので、その部分を上側に向けます。
- 6 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5. モータの裏側に、プラスチックケースをつけま
す。
6. 3カ所ネジ止めします。
1mm
7. 次は穴あきシャフトをそれぞれの箱から取り出
し写真位置に印を付けます。
※穴あきシャフトは1箱に1本ずつ入っていま
す。2箱から取り出して 2 本揃えます。
8. 拡大写真です。穴の下 1mm くらいのところで印
を付けます。それぞれ片側だけです。
9. 印を付けた部分を鉄のこぎりで切断します。切
り口はヤスリ掛けして、後でけがの無いように
します。
10. 拡大写真です。
- 7 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
ジョイント
ジョイント
21mm
3mm
11. 右側のギヤボックスです。ジョイントで止めた
ところです。シャフトの端からギヤボックスとの
距離は約 21mm にします。
12. 左側のギヤボックスです。ジョイントで止めたと
ころです。シャフトの端からギヤボックスとの距
離は約 3mm にします。
13. 後は付属の取扱説明書通りに製作していきます。ギヤは、A の 18:1 と、B の 11.6:1の 2 種類が選
べますが、今回は B の 11.6:1 を選びました。黄色と橙色のギヤを使用します。
写真は完成したところです。右側が右用、左側が左用のギヤボックスとなります。
14. 最後に、モータドライブ基板(V0l.3)セットに付属しているセラミックコンデンサをモータの端子間に取
り付けます。詳しくは、モータドライブ基板製作マニュアルを参照して下さい。
※モータドライブ拡張基板(Vol.2)の場合、モータ間に取り付けるセラミックコンデンサは入っていませんが、部
品を取り寄せて必ず付けるようにしてください。CPUのリセット等が解消されることがあります。
- 8 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.2. モータ用コネクタ製作
×2
20cm
1. 2ピンコネクタを 2 個、コンタクトピン
を 10 本(使うのは 4 本です)、赤色、
黒色の縒り線(0.3KV 12 芯)を用意
します。
2. コネクタ×1 個、コンタクトピン×2 本、赤色・黒色線が一組
になります。20cm のコードを 2 本作ります。余った線は後
でまた使いますのでそのまま残しておきます。
被覆
銅線
2mm
3. 線にコンタクトピンを圧着します。まず、線の先
端約 2mm の被覆をワイヤストリッパ等でむきま
す。
4. コンタクトピンの中心部分に銅線が、三角型に
とがっている部分に被覆がくるようにセットしま
す。
1.7L
5. コンタクトピンの中心部を圧着します。銅線の
取り付けは圧着ペンチの「1.7L」を使います。
圧着ペンチを最後まで押し込みます。
6. 写真のように出来れば OK です。
- 9 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
2.0L
7. 次 は 被覆 部 分の 圧 着で す 。圧 着 ペン チの
「2.0L」を使います。被覆部分は最後まで押し
込んでしまうと、潰れてしまいますので、圧着
ペンチを最大に開いた状態と最後まで押し込
んだ状態の 2/3 くらいで止めておきます。
8. 写真のように、金属がケーブルの被覆に少しだ
け食い込むくらいに出来れば OK です。
黒線
被覆 銅線
1 | JAE
1
赤線
9. うまく圧着できると写真のようになります。圧着
は比較的細かく難しい作業なので失敗するこ
ともあると思いますが、コンタクトピンは予備が
4本入っていますので、失敗した場合は予備
を使ってやり直します。左右モータ用の2組作
ります。
2
10. コネクタにコンタクトピンを挿します。写真はコ
ネクタを上から見たところです。よく見ると、
1|JAE
と書いてあります。「1」側が 1 ピンです。
- 10 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
黒
赤
1
2
出っ張り
1
2
穴
11. コネクタにコンタクトピンを入れます。 コネク
タの 1 ピン側が黒線、2 ピン側が赤線です。
写真のようにコネクタの穴と、コンタクトピンの
出っ張りの向きを合わせて入れます。最後ま
ではいると「カチン」と音がして、コンタクトピ
ンがロックされます。線を軽く引っ張り、抜け
ないことを確認します。
12. 続けて赤線を 2 ピン側に入れます。
13. 次は線を縒ります。赤線と黒線をねじり、ひと
まとめにします。
14. このようになります。
15. 線を縒りますと、大抵赤線と黒線の長さが違
ってきますので、切りそろえます。この長さの
違いが少ないほどバランス良く縒れていま
す。
16. 切りそろえました。
- 11 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
切れ込み
赤
黒
17. 線の被覆を 3mm 程度むき、予め半田上げし
ておきます。
18. 半田付けします。写真向かって上側が、赤色
です。モータに切れ込みがある側が赤色にな
ります。反対側のモータ端子には黒線を半田
付けします。
右ギヤボックス
左ギヤボックス
19. ギヤボックスの加工は完了です。上側が右ギヤボックス、下側が左ギヤボックスとなります。
- 12 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
20. いっしょに、電池ボックス用コネクタもここで
作っておきます。コネクタ、コンタクトピン、余
った線を使用します。
21. 同じように線の被覆をむき、コンタクトピンを圧
着して、コネクタ装着します。1 ピンが黒線、2
ピンが赤線です。
22. 完成です。この線は、電池ボックスの組み立
てで使用します。
5.3. タイヤの組み立て
表側
1. スポーツタイヤセットの内容です。これを 2 セッ
ト分使用します。
裏側
2. 深さが深い方が裏になります。裏側からホイー
ルハブ(三角形の部品)を取り付けます。
- 13 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
1
2
1
2
3. 2個のホイールは、六角シャフト取り付け用の
ホイールハブ(写真の1部分)、もう2個のホイ
ールは、丸シャフト用のホイールハブ(写真の
2部分)を取り付けます。
4. 表からネジ止めします。
5. 裏はナットで止めます。ナットレンチは、スポー
ツタイヤセット中に入っています。プラスチック
なので余り強く締めすぎるとレンチが壊れてし
まいます。
6. 4個できました。上が丸シャフト用のホイールハ
ブ取り付け、下が六角シャフト用のホイールハ
ブを取り付けています。
7. タイヤを取り付けて完成です。
- 14 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.4. 電池ボックスの組み立て
表側
裏側
1. 電池ボックスです。CPU 電源用とモータ電源
用の 2 系統に分けています。
2. 蓋を取ったところです。
8
8
7
17
5.0 -2
15
30
3 .5 -2
17
8
7
8
15
30
3 .5 -2 5.0 -2
3. 電池ボックスの穴開け加工図です。2個あります。φ5mm の穴は2個とも同じ位置ですが、φ3.5mm の
穴は左右対称となっていて、開ける位置が違いますので気をつけます。
- 15 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
4.
鉛筆で寸法をけがきました。マジック等でけがいても OK です。矢印のある、十字部分が穴を開ける部
分です。ドリルで穴を開けますが、この部分は出来るだけ誤差が出ないように慎重に穴開けしてくださ
い。
5.
穴が開きました。矢印部分がそうです。
ドリ ル
6.0mm
2.
1.
電池ボッ ク ス
断面
3.5mm
3.
皿ネジがぴった
り 、 収まり ます
6. この部分は、皿ネジでネジ止めしますので、さ
らにφ6mm のドリルで皿ネジが収まるように加
工します。
7. このようになります。皿ネジ用加工は、途中でド
リルを止めるのが難しいため、手で回しての加
工をおすすめします。
- 16 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
8. 側面はφ5.0mm で開けます。裏側も開けま
す。これで穴開けは完了です。
9. 次に半田付けをします。電池ボックス 2 個、ギヤ
ボックスを組み立てた時に作成しておいた、コ
ネクタ付きケーブル、CPU ボードに付属してい
る 2 ピンコネクタ、スイッチを 2 個使います。
25cm
10. ギヤボックスを組み立てたときに製作してお
いたコネクタを、前と同じようにして縒ります。
約 25cm のところまで縒っておきます。
まだ切りません。
11. スイッチです。CPU 電源用とモータ電源用の 2
個あります。
右
側
に
穴
12. スイッチに付いているネジを全て取ると写真
のようになります。このうち、□で囲った部品
を使用します。スイッチはあらかじめ半田上
げをしておきます。
ケーブル
を入れる
13. 右側に穴を開けた電池ボックスを使用します。
その電池ボックスの、右側面の穴に外からケ
ーブルを差し込みます。
- 17 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
14. 写真の矢印部分のように約 25cm のところで
玉結びします。この部分は 5mm 以上の直径
になるため、先ほど通した穴を抜けることは
なくなります。
15. 拡大写真です。
5mm
16. 線を外から引っ張ってもここで止められるた
め、半田付けした部分に負荷がかかることは
ありません。
17. 黒線を写真の位置で切断します。左端から約
5mm 程度の距離です。
18. このような感じになります。
19. 赤線も同じ長さで切断し、2mm 程度被覆をむ
き、半田上げしておきます。また、矢印部分の
電池ボックスの端子も半田上げしておきます。
- 18 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
-
+
20. 黒線を電池ボックスのマイナス側の端子に半
田付けします。
21. 赤線は、スイッチ端側の短い端子に接続しま
す。
+
22. 切って余った赤線をスイッチ中心の長い端
子に半田付けします。
23. 約 5cm のところで切断します。この線は、電池
ボックスの+側に半田付けします。
+
24. 先端の被覆を 2mm 程度むき、半田付けしま
す。
25. このようになります。
- 19 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
表
外側の端子
裏
26. 内側からスイッチを入れます。
27. スイッチは写真の様に、電池ボックスの表側に
スイッチの外側端子が向くようにします。
菊座ワッシャ
ナット
28. 菊座ワッシャ、ナットを取り付けます。
29. ペンチなどでスイッチがまっすぐな状態になる
よう固定し、4mm のナット回しでスイッチを止め
ます。
30. 取り付けました。
31. 中にある線を下に押し下げます。電池ボックス
の蓋を閉めたときにストッパ部がぶつからない
ようにするためです。
- 20 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
蓋
32. 蓋をつけた写真です。線を下側に逃がさないと線がぶつかり、蓋が最後まで閉まらなくなります。
33.
モータ電源用電池ボックス、コネクタの完成で
す。
7~8cm
左
側
に
穴
34. 次は、CPU ボード用の電池ボックスを製作します。
まず、CPU ボードに付属している 2 ピンのコネク
タの赤線と黒線を縒って一束にします。
※キットの中には CPU ボードは付属していません。
- 21 -
35. 線の最後は 7~8cm ほど縒らずに残し
ておきます。また、電池ボックス、スイッ
チはあらかじめ半田上げをしておきま
す。左側に穴を開けた電池ボックスを使
用します。
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
6~7cm
1.線を通
してから
2.玉結び
36. 線を外側から通してから、線の端から 6~
7cm 程のところで玉結びをします。
-
37. 黒線を折り返します。
+
38. 黒線を折り返してすぐに切ります。先端 2mm
程度の被覆をむき、半田上げします。写真の
電池ボックスで、「-」と書かれた部分に半田
付けします。
39. このようになります。
40. 先端の 2mm 程度の被覆をむき、半田上げし
ます。
41. スイッチ端側の短い端子に半田付けします。
- 22 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
3cm
42. 余った赤線を 3cm 程度に切り、両端の被覆
を 2mm 程度むき、半田上げします。
43. その線を、スイッチ中心の長い端子に半田付
けします。
44. スイッチ中心につけた線の逆側を電池ボック
スの+側に半田付けします。
45. スイッチを内側から穴に入れます。外側から菊
座ワッシャ、ナットにてネジ止め、スイッチを固
定します。
表
外側の端子
裏
46. スイッチは写真の様に、電池ボックスの表面
側にスイッチの外側端子が向くようにします。
47. 中の線を上に押しやります。
- 23 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
蓋
48. 線を上側に押しやらなければ、電池ボックス
の蓋を閉めたときにストーパ部分が線とぶつ
かってしまい、うまく蓋が閉まりません。
49. 完成です。
50. 電池ボックスが2個並ぶとこのような感じになります。左側の電池ボックスには、白コネクタが付いて
いますので CPU 側の電池ボックス、右側の電池ボックスには、茶色コネクタが付いていますのでモ
ータドライブ基板側の電池ボックスとなります。
- 24 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.5. プレートの加工
1. ユニバーサルプレートセットの加工を行います。写真が、ユニバーサルプレートセット1セット分の内容
です。キットでは、これを2セット使用します。○部分は予め切断しておきます。切れ端は使いません。
1
5 6 7
10
2. 左から6番目と10番目の縦の穴に線を引きます。その上から、プラスチック用のこぎり等でライン上を
切断します。
1
5
6 7
9 10 11
3. 切断しました。切断後は、ヤスリ掛けをしてバリを取ります。4 角もRをつけると良いでしょう。
- 25 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
1
1
4
3
3
1
1
4
4
1
4. もう一枚のプレートも加工します。写真の様に線を引きます。右から 4 番目に縦線、左側は写真のよう
に、斜め線を 2 本引きます。ちなみに、丸で囲った穴には、後ほどネジ止めしますので左から 5 番目
の穴は残しておきます。
1
5
4
4 3
1
5. 切断後はこのようになります。斜めに切った切れ端の2つは使いません。
3
2
1
6. ユニバーサルプレート内に入っているアングル材の加工です。写真の様に、穴の2つ目と3つ目の中
間を切断します。
7. このようになります。バリをヤスリなので取っておきます。
- 26 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.6. フロント部分の製作
1. サーボの箱の中身です。サーボ本体、ジョイ
ントの袋が入っています。袋の中身は使いま
せん。
2. サーボホーン固定用のネジを取り、サーボホー
ンを取っておきます。
3. サーボホーンのアップです。
4. 写真の○部分の2カ所にドリルで 3.5mm の穴を
開けます。
5. 穴開け後のサーボホーンです。先ほど切った
3つ分の穴のあるプレートに取り付けます。
6. サーボホーンの裏には、中心部分に突起があ
ります。この部分はヤスリか、カッタなどで平ら
にしておきます。
- 27 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
8. 平らになりました。
7. ヤスリ掛けした後です。
5 4
3
2 1
1
9. 次にサーボホーンとプレートをネジ止めしま
す。ユニバーサルプレートセット内のネジ2
本、ナット 2 個使います。
11. ネジを入れた部分に、サーボホーンの穴を
開けた部分を通し、ネジ止めします。先ほど
の突起のヤスリ掛け作業をしていないと、うま
くネジ止めが出来ません。
2 3 4 5
10. 上段は右から5つ目、下段は左から5つ目に
ネジを入れます。
12. サーボホーンを取り付けたプレートと、切断し
ていないアングル材を用意します。
- 28 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
13. ○と○、□と□を合わせてネジ止めします。
14. このようになります。
15. 次はフロントタイヤ用のシャフト取り付けです。
ここでは、60mm のネジ×2、高さ 3mm のデ
ルリンカラー×2、平ワッシャ×4、ナット×2 を
使用します。ナットはスポーツタイヤセットの物
を使います。
16. まず、先ほど切断したアングル材の小さい方を用意します。
- 29 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
17. ネジに平ワッシャ、アングル材を通します。
18. 次に、プレート側のアングル材にネジを通し
ます。
19. アングル材にネジを通した後、短いアングル
材をプレートにネジ止めします。ユニバーサル
プレートセットのネジ×2、ナット×2 を使いま
す。
20. ネジに、平ワッシャ、デルリンカラー、ナットの
順に通します。
21. 写真のようになります。ネジは途中で溝が無く
なっていますので、ナットを止まるまで回し続
けます。
22. 逆側も同様につけます。
23. 前輪用シャフトが完成しました。ネジを回して
スムーズに回るかどうか確認します。回らない
場合は、長いアングル材と短いアングル材の
位置を調整してスムーズに曲がるようにしま
す。
- 30 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
25. 写真のように、サーボをサーボホーンに挿しま
す。
24. 次にサーボを取り付けます。
100~
110 度
100~
110 度
26. 右いっぱいまで回します。約 100~110 度くら
いまで回ります。もしこの角度まで回らない場
合や、それ以上回る場合は、左右のバランス
が悪いので、右に最後まで回しきった後、い
ったんサーボホーンを抜き、約 100~110 度
になるように再度差し込みます。
27. 左いっぱいに最後まで回すと、左側も約 100
~110 度になります。右と左で角度が違うよう
でしたら、出来るだけ同じになるようにサーボ
ホーンを差し直して調整してください。
- 31 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
28. 最後にサーボとプレートを繋ぐ部分をネジ止
めして完了です。ネジは、はじめにサーボホ
ーンを取ったときのネジをそのまま使用しま
す。
29. 最後に、○部分の突起をニッパ等で切り取り、
完成です。
5.7. スタットの取り付け
1. マイコンカーの胴体部分の製作です。大きいプレート 2 枚と高さ 8mm のスタット×8、平ワッシャ×8、
スプリングワッシャ×8、ナット×8 を準備します。ナットは、スポーツタイヤセットに付属しているナットを
使用します。
- 32 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
1
5
10
15
17
2. まず、面取りされているプレートに、スタットを取り付けます。位置は、左から 5 つ目、17 つ目のそれぞ
れ一番下と上です。裏から、平ワッシャ、スプリングワッシャを入れて、ナットで止めます。
3. スポーツタイヤセットについているレンチを2つ使って上下から締め付けます。ゆるまない様、きっちり
と締めます。
- 33 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
11
7
1
1
4
4
1
4. もう一枚のプレートにもスタットをつけます。左 4 番目下 1 番目、左 4 番目下 7 番目、右 4 番目下 1
番目、右 4 番目下 7 番目の 4 カ所です。裏から、平ワッシャ、スプリングワッシャを入れて、ナットで止
めます。
5.8. シャーシ部分の組み立て
3
1
2
1 ~○
3 、電池ボックス×2、15mm の皿ネジ×4、平ワッシャ×4、スプリングワッシャ×4、ナット
1. プレート○
×4 を使用します。ナットは、スポーツタイヤセットに付属しているナットを使用します。
- 34 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
1
2
モータ電源用
電池ボックス
3
1
1
6
6
1
2. 先ほどのプレート 2 を下にしてプレート 1 を上から重ねます。重ねる位置は、プレート 1 の左下の穴
が、プレート 2 の左から 6 番目、下から 3 番目の穴に重なるようにします。モータ電源用電池ボックス
を用意します。
9
1
1 2
3. プレート 1 の左から 2 番目、下から 9 番目の○で囲った位置に、下から、電池ボックス→プレート 2→
プレート 1 の順に皿ネジを通します。その上から、平ワッシャ、スプリングワッシャを通し、ナットにて固
定します。
- 35 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
1
3
4. 電池ボックスとプレート 1 の隙間に、プレート 3 を通します。
5
4
1
プレート 3
1 2
1 2
5. 写真のスタット位置から右へ 2 つ、上へ 5 つの○で囲った位置に、下から電池ボックス→プレート 3→
プレート 1 の順に皿ネジを通します。通した後、平ワッシャ、スプリングワッシャを通し、ナットにて固定
します。プレート 3 は、写真の□のように取り付けます。
6. 横から見ると、このようになります。
- 36 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
モータ用
電池ボックス
CPU 用
電池ボックス
7. CPU ボード用電池ボックスも、モータ用電池ボックス同様、対称の位置に固定して皿ネジを 2 箇所取
り付けネジ止めします。
8. シャーシ部の完成です。
- 37 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.9. ギヤボックスの取り付け
1.
シャーシにギヤボックスを取り付けます。ギヤボックス×2、ネジ×4、平ワッシャ×4、スプリングワッシャ
×4、ナット×4 を使います。ネジはユニバーサルプレートセット、ナットはスポーツタイヤセットの部品
を用います。
左ギヤ
右ギヤ
2. 写真のような向きで取り付けます。取り付ける位置は、左側ギヤボックスが○印、右側ギヤボックスが
□印の穴に取り付けます。
- 38 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
ぶつかる
右ギヤ
左ギヤ
3. 裏から見ていますので、先ほどの写真とはギヤボックスの位置が逆になっています。左ギヤボックスと
○部分がぶつかってしまいますので、ギヤボックスを一部削ります。
4. 左ギヤボックスの写真○部分を、やすりで削るか大きめのニッパで切り、V型にします。深さは約 2mm
で良いでしょう。これで、取り付け位置に取り付けてもぶつかりません。まだナットとぶつかるようでした
ら、その部分を良く見てぶつかっている部分を再度削ります。
- 39 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5. 下側からネジを通します。「ネジ→ギヤボックス→プレート」の順になります。その上から、平ワッシャ、
スプリングワッシャ、ナットを通して固定します。○印のようになります。ギヤボックスの取り付けは完了
です。
5.10. サーボの取り付け
1. シャーシに、サーボを取り付けます。サーボの取り付け穴をシャーシの○部分に取り付けます。
- 40 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
2. 取り付けに、15mm のネジ×2、スプリングワッシャ×2、ナット×2、ユニバーサルプレートセットの軸受
け材を使用します。ナットは、スポーツタイヤセットに入っている物です。
3. 下から、15mm 長のネジ、プレート、サーボ、軸受け材、スプリングワッシャを通し、最後にナットでネジ
止めします。軸受け材は、サーボの固定強化用として使用します。
4. 上斜めから見たところです。これでサーボの取り付けは完了です。
- 41 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.11. タイヤの取り付け
1
2
1 は、スプリングピンと呼ばれる部品です。○
1 のスプリングピン、○
2 のナットはそ
1. タイヤを取り付けます。○
れぞれ 2 個ずつ使います。ハイスピードギヤボックスセット HE の部品です。
2. スプリングピンを挿します。写真のように中心になるようにします。非常に堅いので、ペンチで押し込み
ます。スプリングピンを潰して入れると抜けやすいので、潰さないでください。
- 42 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
溝
3. 前に作っておいたタイヤを取り付けます。後ろタイヤは、丸シャフト用のホイールハブが取り付けてあ
るタイヤを使用します。スプリングピンとホイールハブの溝が合うように取り付けます。
ナットを締める
4. 取り付けました。奧まで差し込みます。
5.
- 43 -
横からナットでタイヤを止めます。逆側のタイヤ
も同じように取り付けます。
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
6. 次に前輪を取り付けます。前輪は、六角シャフト用のホイールハブが付いているタイヤを取り付けま
す。
7. ペンチで前輪シャフトを固定して、タイヤをねじって入れます。ネジにナットを入れるような感じです。
ここでは、タイヤがナットの変わりとなります。貫通するまで回し続けます。
- 44 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
8. もう少しで貫通します。
9.
貫通しました。
5mm
5mm
10. 隙間が約 5mm になるまでねじ込みます。逆のタイヤも同じようにして取り付けます。
11. 完成です。
- 45 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.12. 基板の取り付け
1. 本体に、RY3048F-ONE(CPU)ボード、センサ基板(本体、サブ)、モータドライブ基板を取り付けます。
CPU ボードが RY3048F ボードや MS304CP01 ボードを使用する場合には、後述する「RY3048F ボー
ドや MS304CP01 ボードを使用する場合の改造」をご覧下さい。
10mm のネジ×8、15mm のネジ×2、20mm のネジ×2、平ワッシャ×10、小さい平ワッシャ×2、スプリ
ングワッシャ×12、高さ 15mm のスタット×2、ナイロンナット×2、切断済みのアングル材×2、I 字ホー
ン×2 を使用します。10mm のネジ 6 本はユニバーサルレートセット、残りの 2 本はキ
ット部品です。他のネジ、ナット類もキット部品です。
ナイロンナット(右写真)とは、ネジ内部にリング型のナイロンが内蔵されており、それ
がネジとの摩擦となり振動でも抜けにくいナットです。今回は、センサ基板をコースと
一定距離に保つための可動部分に使用します。ラジコン等でもよく使われていま
す。
2. まずモータドライブ基板を付けます。4 つのス
タットと、基板の 4 つの穴を合わせます。
3. スタット→基板→平ワッシャ→スプリングワッシャ
の順でネジを止めます。4 箇所止めます。
- 46 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
4. 写真のようになります。
5.
次に CPU ボードを取り付けます。モータドライ
ブ基板に近い 2 箇所に、平ワッシャ、スプリング
ワッシャを付けてネジ止めします。
6. CPU ボードの左側の穴 2 カ所には、高さ
15mm のスタットを取り付けます。
7.
平ワッシャ→スプリングワッシャ→スタットの順に
取り付けます。スタットはスポーツタイヤセットに
入っているレンチにて締めます。
8. ネジ 2 本、スタット 2 本が付きました。
9.
CPU ボードに、電池ボックスから出ているコネ
クタを接続します。
- 47 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
出
力
側
入
力
側
10. コネクタが付きました。
入力側
11.
集合抵抗のあ
る側が入力側
CPU ボードのスタットの上にセンササブ基板
を取り付けます。平ワッシャ→スプリングワッシ
ャ→10mm ネジの順で 2 箇所取り付けます。
入力側コネクタをサーボ側にします。
出力側
12. 横から見るとこのようになります。
13. 次にセンサ基板を、コースと一定距離に保つ
ための可動部を取り付けます。アングル材、
15mm のネジ、ナイロンナットを使用します。
14. 内側からネジを挿し、ナイロンナットで止めま
す。矢印のように上下させるようにします。
15. 拡大写真です。締めすぎると動きにくくなり、
緩すぎるとがたがたしてしまいます。アングル
材が動くようにちょうどいい堅さに調整します。
- 48 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
16. 反対側も同じように取り付け、完成です。
17. 次にセンサ基板を取り付けます。I 字ホーン、20mm ネジ、小さい平ワッシャ、スプリングワッシャ、ナッ
トをそれぞれ2個ずつ用意します。
- 49 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
18. I 字ホーンを根本から切ります。小さいプラス
チック部品ですので、ニッパ等で簡単に切れ
ます。
19. 切った後の拡大写真です。右側は使いませ
ん。
20. 写真の様に、斜めに突起部をカットします。
ネジ止めするときにこの部分とぶつかってし
まうためです。
21. カット後です。
22. センサ基板の写真の位置に、下からネジを通します。
23. ネジに、先ほどカットした I 字ホーンを付けます。
- 50 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
24. ネジをアングル材の先頭へ下から差し込み、
小さい平ワッシャ、スプリングワッシャを通し
て、ナットで止めします。
25. ナットの固定は、レンチが使えませんのでペン
チなどで行います。止めた後は、写真のように
なります。
26. これで、センサ基板の取り付けが完了しました。
- 51 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.13. ケーブルの製作・取り付け
1.
フラットケーブルと 10 ピンコネクタを接続しま
す。10 ピンメスコネクタ6個と、フラットケーブ
ル 51cm を用意します。51cm と半端なのは、
必ず 3 の倍数のためです。
C
B
A
2. フラットケーブルを取り付ける配線図です。ケーブル A は、センサ基板~センササブ基板、ケーブル
B はセンササブ基板~CPU ボード(ポート 7)、ケーブル C は CPU ボード(ポート B)~モータドライブ基
板へ配線します。
今回は、ケーブル A は 27cm、ケーブル B、C は各 12cm で作ります。実際は、もう少し短めでも大丈
夫ですが、後で改造して距離が伸びたことを考慮しています。
切断箇所
3cm
切断箇所
3cm
3cm
3. キット付属のフラットケーブルは 51cm ですので、27cm、12cm、12cm の3本にカットします。フラットケ
ーブルは、写真のように 3cm 毎に 10 本の線が繋がった部分と離れた部分の繰り返しです。切断する
のは、この繋がっている中心部分です。
- 52 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
4. 切断は普通のはさみでも可能です。切断面は
必ず直角にします。
5.
このように直角であれば OK です。
A
B
C
6. 切りました。
ストッパ
7. フラットケーブルは、10 ピンコネクタの▼印の付いた面から差し込みます。逆側には、ストッパがつい
て、差し込んだケーブルはそこで止まるようになっています。
茶
黒
8. コネクタの 1 ピンが▼印の部分です。1 ピンと 9.
フラットケーブルの茶色を合わせてコネクタの
隙間に挿入します。
- 53 -
逆側のストッパにぶつかるまで入れます。
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
10. フラットケーブルの圧着には、専用の圧着装
置で行いますが、普通の万力で全く構いま
せん。
11. コネクタの端を両側から押しつけながら持ちま
す。このとき、フラットケーブルが中で斜めにな
ったりずれたりしないように注意します。
12. コネクタの半分を万力に挟みます。このとき
も、フラットケーブルがずれないように注意し
ます。
13. 万力のハンドルを回して締め付けます。締め
付ける強さは、フラットケーブルが少し食い込
むくらいにします。
14. コネクタを押して全てが万力に挟まるようにし
ます。
15. コネクタの全てが万力に挟まれました。
- 54 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
16. 万力を締めていきます。
17. 少しずつ締めていくと、「パチン」、さらに締め
ると「パチン」と 2 回の音がします。これはコネ
クタの左右のストッパが入った音です。これで
完成です。
18. このような感じになります。
19. 逆側も取り付けます。コネクタの 1 ピン(▼)とケーブルの茶色を合わせると、必ず写真のようにコネク
タが上下を向きます。
- 55 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
A
B
C
20. 3 本作成します。これでフラットケーブルの圧着は完了です。
C
A
B
21. 3 本のケーブルを 10 ピンコネクタに付けます。
右モータ
左モータ
モータ電源
サーボ
22. 一緒にサーボ、モータ電源、右モータ、左モータのコネクタも配線しておきます。
- 56 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
フラットケーブル
モータ電源
黒
黄
サーボ
左モータ
23. モータドライブ基板(Vol.3)部分の拡大です。
フラットケーブル
(下の基板より)
モータ電源
左モータ
右モータ
サーボ
黒
24. 因みにモータドライブ拡張基板(Vol.2)を取り付けるとこのようになります。
- 57 -
黄
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.14. カグスベールの取り付け
12~13mm
37mm
12~13mm
1. センサ基板の裏側に、カグスベールという滑ら 2.
す材質を貼ります。直径は約 37mm で丸形で
す。
約 12~13mm のところで切断します。下側も同
じです。はさみで切れます。
3. ○で囲ったあたりに取り付けます。
粘着面
4. カグスベールの白い面はシールで、それを取ると粘着面が出てきます。これを○部分に貼ります。●
部分のカグスベールの端と、基板の端を合わせるように貼ると良いでしょう。
- 58 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5. このようになります。上に付けすぎて、変調型フォトセンサにかからないように気をつけます。
8mm
6. 横から見ると、この様な感じです。コースとセンサが常に一定の間隔になるため、登り坂の前や後、下
り坂の前や後でもセンサの感度が変わることはありません。
- 59 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
5.15. CPU ボード通信ケーブルの製作
1. DOS/V パソコンの RS-232C は、9 ピンオスコネクタが搭載されています。そのため、作成するコネクタ
は、RS-232C 9 ピンメスを使います。ここでは、CPU ボードに同封されている 3 ピンコネクタケーブ
ル、RS-232C 9 ピンメス、そのカバー部品、熱収縮チューブを使います。
※キット内にケーブルは同封されていません。
1
2
3
2mm
2. 通信用 3 ピンコネクタです。矢印部分に 1 ピン
と 2 ピンの間に突起があります。1 ピンしかない
方が 1 ピンです。
3. コ ネ ク タ 逆 側 の ケ ー ブ ル で す 。 線 の 被 覆 を
2mm 程度むき、半田上げをしておきます。
- 60 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
1
5
2
6
3
5
9
4. 9 ピンメスコネクタの裏側、配線する面です。ピ
ン番号は、コネクタの青い部分を良く見ると書
いてあります。
8
5. これから配線するピンの先に、半田上げをして
おきます。2、3、5、7、8 ピンを半田上げしま
す。写真は 2、3、5 ピンを半田上げしたところで
す。
7
3mm
6. 写真は、7、8 ピンを半田上げしたところです。
8
7.
7、8 ピンをジャンパするために、余ったリード線
で 3mm 幅のジャンパを作り、半田上げしてお
きます。
7
10mm
8. 7、8 ピンにジャンパ線を半田付けします。
9.
- 61 -
次に線の半田付けですがその前に、線に熱収
縮チューブを入れておきます。約 10mm に切
断したチューブを 3 本の線に入れておきます。
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
2
3
5
2
1
2
1
3
3
5
3
2
10. 次に 3 本の線をコネクタに配線します。結線
は、
コネクタ→RS-232C
1
2
2
5
3
3
です。
11. 結線後、このような感じになります。
12. 熱収縮チューブをコネクタ側に寄せます。そ
して、チューブをドライヤや半田ごて等で熱
してチューブを収縮させます。このとき、コネ
クタや線を熱しすぎると溶けてしまいますの
で、チューブだけを熱するように気をつけま
す。
13. このような感じになります。
14. 次にコネクタのケースに取り付ける準備をし
ます。写真の部品を用意します。
15. 線を2個の金具で挟んでネジで止めます。
- 62 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
少し長めに
40mm
16. 金具の位置は、コネクタカバーより少しだけ
長めにします。目安としては、コネクタから約
40mm です。
17. 先ほど調整した金具の位置で、線を金具で玉
結びします。
18. コネクタケースにセットします。まず、金具を
○部分に入れます。
19. 次に○部分のように、コネクタをケースにセット
します。このとき、ケーブルはS字にして遊び
を持たせます。
20. 写真のようなネジと金具を用意します。
21. 金具にネジを通して、矢印の様にネジをコネク
タに入れます。
- 63 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
22. 蓋をします。写真のようなネジとナットを用意
します。
23. コネクタをネジ止めします。矢印の 2 箇所で
す。
24. 完成です。
25. ちなみに、3 ピンコネクタは CPU ボードの○部分に接続して使用します。
- 64 -
本体組み立て製作マニュアル(Vol.3 版)
6. 最後に
これで、マイコンカー本体の作成は終了です。
次は、「開発環境インストールマニュアル」を参照して開発環境をパソコンにインストールします。更に次は、「動
作確認マニュアル」を参照して、今製作したマイコンカーの動作テストを行います。
- 65 -
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