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2012年 - 防衛省・自衛隊

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2012年 - 防衛省・自衛隊
大地隊ニュース2012
2012年1月
青森県陸海空トロンボーン奏者が共演
1月21日(土)むつ市下北文化会館で青森県内の陸海空自衛隊音楽隊のトロンボーン奏
者有志によるアンサンブル・コンサートが開催された。
本コンサートは、下北文化会館主催による「青森県出身音楽家による『音楽力』」という企画
の一つで、大湊音楽隊(隊長・樋口好雄3佐)の呼びかけに、陸上自衛隊第9音楽隊及び航
空自衛隊北部航空音楽隊が賛同して実現したものである。
演奏会では、更に青森市在住のピアニスト竹内奈緒美さんも加わり計8名でのコンサートと
なった。
第1部は、クラシック音楽の名曲やラヴェル作曲の「亡き王女のためのパヴァーヌ」などを演
奏。中でも今回のコンサートのために片岡寛晶氏が作曲した「ブルー・フォレスト」は、文字通
り青森をイメージした作品で、大湊音楽隊の3名とピアニストの竹内さんによる見事な演奏は
観客を魅了した。
第2部は、「線路は続くよどこまでも」や「となりのトトロメドレー」など、大人から子供まで広く
親しみ易い曲で構成、会場から大きな拍手が贈られた。
また、アンコールでは「A Song for Japan ~日本に捧ぐ歌~」を演奏。この曲は、東日本
大震災の被災者を応援するために、ベルギーのバス・トロンボーン奏者フェルヘルスト氏が
作曲したもので、世界中のトロンボーン奏者により演奏されている。
今回のコンサートでも演奏者と聴衆が一体となり音楽による祈りを捧げ、一日も早い復興を
願いつつ演奏会は終了した。
終演後、大湊音楽隊の野里3曹(八戸市出身)は「陸海空が手を取り合い、これからも演奏
し続けることにより被災地にエールを送り続けていきたい。」と語った。
大湊音楽隊は、今後とも隊員の余暇を活用した音楽活動や、陸空音楽隊との交流を積極
的に進めていこう考えている。
2012年2月
宮様スキー大会において強豪を抑え念願の初優勝
2月26日(日)札幌市で行われた第83回宮様スキー大会国際競技会(バイアスロンリレー
競技4人×7.5Km)において、海上自衛隊大湊チームが昭和63年の初参加から25年
目にして悲願の初優勝を勝ち取った。
本競技会には海自大湊チームのほか陸上自衛隊の精鋭17チームが参加、白熱した
レースが繰り広げられた。当日は第25航空隊司令(岡田真典1佐)が応援に駆け付ける
中、第1走者の楠3曹(25空)が行きよい良く飛び出し先頭集団を形成し区間5位の粘りの
走を見せ、第2走者キャプテンの清水目3曹(25空)にバトンタッチ。各チームのエース級
がそろうこの区間ではレース展開を大きく左右する中、区間3位の力走で一気に2位まで
順位を上げた。ここで圧巻だったのは今季国体でも優勝し勢いのあるチーム最年長の第3
走者の中美2曹(25空)である。10発中7発命中させる抜群の射撃と気迫の滑りで区間1
位のタイムをたたき出しトップに躍り出るとともに後続を大きく引き離した。
その勢いはそのまま第4走者の淺水3曹(25空)に引き継がれ、驚異的な身体能力を発
揮し猛追してくる各チームを振り切って海上自衛隊の誇りとチームの期待を背負い悲願の
初優勝に向かい大きく手を挙げガッツポーズをしながらゴールラインを切った。ゴールには、
監督や選手スタッフが集まり一緒に感激を噛みしめていた。
バイアスロン競技は、銃を背負い起伏の多いコースを走る強靱な肉体と、正確に射撃を
する集中力が必要な「静と動」を併せ持つ競技であり、常日頃から厳しいトレーニングを積
み重ねた結果が今回の初優勝に導いた。
本競技会で海自大湊チームは海上自衛隊の精強さをアピールするとともに隊員の士気
高揚に大きく貢献した。
監督の森越1尉は「この優勝で満足することなく、2連覇3連覇できるよう今後も訓練に励
んでいきたい」と気持ちを新たにしていた。
2012年3月
「ながしま」大湊初入港
大湊地方隊(総監・山口透 海将)は、3月21日(水)に、同日付舞鶴の第44掃海隊から
函館基地隊の第45掃海隊へ転籍となった掃海艇「ながしま」(艇長・石坂稔1尉(入港当
時))を大湊基地で出迎えた。
「ながしま」は3月18日(日)舞鶴を出港後、訓練を実施しつつ、寒風吹き荒れる日本海を
北上、3月21日(水)午後3時に大湊基地に入港した。
当日は、冷たい風が吹き付ける中、大湊音楽隊が演奏する入港歓迎の音色を背景に大
湊在籍部隊の隊員約100名が、新しく仲間となる「ながしま」を温かく出迎えた。
入港後、岸壁に整列した「ながしま」乗員を代表して石坂艇長が「「とびしま」「ゆげしま」に
負けないよう強い掃海艇を作っていきます。」と大総監に報告すると、大総監からは「日本
海正面で発揮していた高い術科能力をこの北の海でもいかんなく発揮してもらえることを
強く希望する。」とのエールが送られた。
2012年4月
雪中特別救難訓練
大湊所在部隊で編成される雪中特別救難隊の総合訓練が、3月14日(水)・15日(木)
の2日間、第25航空隊司令(岡田真典1佐)を訓練統制官として、下北半島の奥薬研で行
われた。
本訓練は、積雪山岳地等において遭難した航空機乗員の捜索救助要領を演練するもの
であり、下北半島奥薬研の山中にヘリコプターが不時着し搭乗員3名が行方不明となったと
の想定で実施された。
訓練は、遭難した搭乗員に扮した隊員を、「かんじき」を履いて救難用具を背負った救難
隊員が、横一列になり急な斜面を登ったり、腰まで沈む深い雪を掻き分けながら声をからし
て捜索する捜索訓練、発見した遭難者に衛生員が応急処置を施す救急訓練、救難用スノー
ボートにより急斜面を移送する搬送訓練等を実施した。
最終日には、大湊地方総監(山口透海将)による捜索から救助に至る一連の救難活動の
視察を受け、救難隊の装備及び隊員の救難技量の確認が実施され、2日間の訓練を終了
した。
本訓練は、航空救難を目的としたものであるが、培われた技能や経験は積雪期の災害
派遣等にも活用しうるものであり、今後とも大湊所在部隊が連携して訓練を行い、過酷な冬
期環境下における救難能力の維持に努めていくものである。
2012年5月
「海上自衛隊大湊チーム3連覇達成」
大湊地方隊(総監:山口透海将)は、5月3日むつ市で行われた「第65回憲法記念下北駅
伝競走大会」に参加し、見事3連覇を果たした。
この大会は、日本国憲法施行を記念して昭和23年から始まり、今回で65回を数える伝統
ある競技であり、地元FM局で実況中継されるほど地域に浸透した大会である。 今年は、記
録的豪雪の影響で雪解けが遅く、練習場の確保がままならないなか、主任指導官である大
湊弾薬整備補給所長(東省二2佐)のもと、訓練に取り組んできた海自大湊チーム(海自大
湊A、同B及び同女性チーム)のほか、大湊地区に所属する部隊から6チームが出場した。
当日は、冷たい風の吹く中、午前10時、一般男子の部20チームがむつ市運動公園陸上
競技場を一斉にスタート、選手たちはようやく咲き始めた桜の木の下を駆け抜け6区間合計2
2.9Kmで白熱した競技を展開した。海自大湊Aチーム(北村1士、中美2曹、川仁2曹、下
平3曹、柳田2曹、板垣2曹)は、1区北村1士(25空)が4位と好位置で2区中美2曹(25空)
につなげ、区間2位の快走で先頭に立つとその後各区間首位を守り、2位に4分の大差をつ
けてゴールし、1時間10分58秒の記録で見事3連覇を達成した。海自Bチームは、1時間1
7分01秒で昨年より記録を伸ばしたが、惜しくも前回同様4位になり、ワン・ツーフィニッシュ
こそ逃がしたものの、海上自衛隊チームの層の厚さを市民に強く印象づけた。
また女子の部は、5区間合計9.7Kmを14チームで競い、海自大湊チームは、記録40分
12秒でゴールしたものの、10位に終わった。
選手は、応援してくれた各部隊、隊員及び大湊地方隊の名誉のために、平成20年まで達
成していた16連覇以上の記録を更新する意気込みをのぞかせ、来年以降のさらなる飛躍を
誓っていた。
2012年6月
「大湊海軍まつり」協力
大湊地方隊(総監:山口 透海将)は、6月2日(土)むつ商工会議所主催の「大湊海軍まつり」に協力した。
当日は、曇りがちで肌寒い天気であったが、「大湊海軍まつり」開始を知らせる花火の合図とともにメイン会場
であるむつ市水源地公園及び護衛艦の見学などが行われる大湊基地岸壁に多くの来場者が詰め掛けた。
終日実施した水源地公園のイベントコーナーでは、大湊音楽隊による演奏や大湊地区に勤務する隊員で構成
する軽音楽部「フェアセーリング」による演奏、子供たちを対象としたゲームコーナーが人気で、いたる所で隊員
と市民の交流を深めた。
体験航海では、多用途支援艦「すおう」、水中処分母船2号の乗船券を求め、受付開始前から長蛇の列ができ、
航海では2隻による発光や自衛艦の敬礼の展示等が行われ大いに盛り上がりを見せた。
また、毎年恒例の大湊基地業務隊の隊員が作る「海軍カレー」は今年大好評で、販売開始から1時間で300
食を完売した。
この他も、湾内クルーズや第25航空隊の航空機等見学、陸上自衛隊による車両展示などいずれも大盛況の
うちに大湊海軍まつりは終わった。
2012年7月
大地隊先任伍長交代行事
大湊地方隊(総監・山口透海将)は6月29日に大地隊先任伍長交代行事を実施した。
交代行事では、皆川徳一海曹長(現准海尉)から、大湊地方総監に先任伍長識別章が返還され、後任の加
藤勝海曹長が第5代大地隊先任伍長に任命、総監から先任伍長識別章が手渡された。前任の皆川曹長(現
准尉)は平成21年6月から約3年間大地隊先任伍長を務めた。その間、大地隊発祥の中級海曹講習を全国
的に浸透させ、中級海曹の重要性を積極的にアピールした。また、東日本大震災においては、「がんばろう東
北」のスッテッカーを作成し、隊員に周知することにより士気高揚を図るとともに、被災した隊員家族に義援金
を送るなどの活動を通して隊員の融和団結に大きく貢献した。
後任の加藤曹長は下北海洋観測所の先任伍長を経ており、交代行事終了後、大湊地方隊の海曹士の模
範となるように努力していくと抱負を述べた。
2012年8月
大湊地方隊サマースクール開催
大湊地方総監部では毎年恒例の隊内生活体験(サマースクール)が7月25日(水)~27日(金)の間、実施
された。今年度の実施担当部隊は大湊弾薬整備補給所(所長・東省二2佐)であり、主に青森県の各地から
女子7名を含む高校生39名が参加、2泊3日を隊員と衣食住をともに過ごし、海上自衛隊を実感した。
今年の特徴は、見学・研修も参加体験型になるよう計画されたことである。初日は生憎の曇り空であったが、
霧の中からぬっと現れた釜臥山頂上に装備された空自42警戒群の「ガメラレーダー」の大きさに驚くとともに、
学生はイージス護衛艦との連携により弾道ミサイル対処が身近で行われていることを実感した。
また防火訓練場における弾補所隊員による消火訓練の見学では、炎の大きさに怯むことのないあっという
間の消火に拍手が沸き起こった。造補所施設の1万トンドックの見学も渠底にまで降り、上からの眺めに反し
て盤木の大きさや渠底から見上げるドックの深さに目を見張っていた。
「ゆうぎり」の艦内見学では、同艦の配慮により木曜日にもかかわらずカレーが振舞われたほか、地元出身
者や同世代隊員との懇談が設けられ和気あいあいの雰囲気のなか会話が盛り上がっていた。
体験航海や体験搭乗も短い時間ではあったが、説明する隊員の学生に対するサポート熱意が伝わり、矢継
ぎ早に質問が寄せられていた。
所感文では、初めは難しかった挙手の敬礼も上手に出来るようになりうれしく思うことや、自分も消火が出来
るように訓練に励みたいと入隊後の抱負を述べる学生もあり、入隊への意欲向上及び海上自衛隊に対する
一層の理解が深められた。
大弾補所長は支援協力を得た関係部隊に感謝するとともに、生活体験入隊の目的を十分に達成できたこと
を胸に、学生たちのぎこちない敬礼に答礼しつつ見送った。
2012年9月
護衛艦「まきなみ」「ゆうぎり」ソマリア沖・アデン湾に出港
大湊を母港とする第3護衛隊「まきなみ」及び第2護衛隊「ゆうぎり」の2隻が8月31日午前にソマリア沖・
アデン湾での海賊対処行動13次水上派遣部隊として大湊基地を出港した。
当日の出国行事には中野渡詔子衆議院議員、佐藤正久参議院議員をはじめ、むつ市、自衛隊協力会及
び日本船主協会関係者及び隊員、隊員家族等約600名が参加し、大湊地方総監(三木伸介・海将)が防
衛大臣訓示を代読すると、派遣部隊指揮官の第2護衛隊司令(丸澤伸二・1佐)が「任務を完遂し、総員元
気に白い大湊に帰ってきます。」と決意を語った。
それぞれの艦に乗員が乗り込むと出港準備を進める中、岸壁では大湊音楽隊による見送り演奏が華や
かに行なわれ、家族らが航海の安全を祈って各々に手を振って別れを惜しんでいた。
大湊からの同派遣は、平成22年8月以来2年ぶり4回目で計5隻目となる。
今回の派遣隊員数は約400名で、このうち約半数が2回目の派遣、中には3回目となる隊員もいた。
2隻は2週間ほどで現地に到着し、25年2月ごろ帰国の予定である。
2012年10月
防衛・基地モニター観艦式を研修
大湊地方隊(総監・三木伸介海将)は10月7日から9日の間で防衛・基地モニターの部隊研修を実施
した。
今回の研修は、相模湾で行われた平成24年度海上自衛隊観艦式事前公開でモニター12名中、男
女合わせて6名が参加した。
一行は7日の朝、大湊地方総監部管理部長・花岡1佐が見送る中、大湊駅を出発し横浜へ向かった。
翌、乗艦日当日(8日)、横浜から横須賀へ向かうJR横須賀線の車内では観艦式のチケットを確認する
人が数多く散見され観艦式への関心の高さがうかがえた。今回の観艦式は海上自衛隊創設60周年を
祝う行事でもあり、艦艇48隻、航空機45機が参加。モニターが乗艦したのは吉倉桟橋に係留されてい
る護衛艦「ゆうだち」で観閲艦「くらま」などで編成している観閲部隊の先導艦である。当日は風がやや
強かったものの晴天で絶好の観艦式日和となった。出航までの間、艦上では佐世保音楽隊による演奏
が行われ、ホールとは趣の異なる演奏に感激の様子だった。訓練海域に着くと受閲艦艇部隊の旗艦
「あきづき」を先頭に35隻の艦艇が観閲部隊と擦れ違う体制で航行し、後方からは航空部隊が次々と
編隊で飛行する観閲が始まった。その後潜水艦の浮上やP-3CのIRフレアー発射などの訓練展示が
実施され、中でも祝砲発射とP-3Cからの対潜爆弾投下では、その迫力に乗艦者一同から驚きの喚
声が湧起った。モニターの一人は「この様な素晴らしいイベントを観ることができて本当に幸せです。」と
話してくれた。入港後、帰り際には横須賀地方総監部庁舎前で見送りされている横須賀地方総監・武
居智久海将(元大湊地方総監)を発見、モニターの中には大総監当時、交流があった方もおり久々の
再開に握手を交わし感極まる場面もあった。9日夕刻には、大湊に到着し研修は無事終了したが本研
修をとおしてモニターの皆様に精強・海上自衛隊を示すことができた。
2012年11月
北海道函館市で公開生放送
大湊音楽隊(隊長・樋口好雄3佐)は11月11日に函館市のラジオ局「FMいるか」で行われたイベント
「いるカーニバル」に出演し、演奏会の模様はそのまま同局のラジオ番組で生放送されるとともに、イン
ターネットでも同時配信された。
このイベントは函館市の市制施行90周年と「FMいるか」の開局20周年を記念して開催されたもので、
函館国際観光コンベンション協会協力のもとラジオ局や函館山ロープウェイなどが参加して行われた。
会場では特産品販売コーナーやものまねコンテストなどが催され、函館市内外から訪れた多くの人々で
ごった返した。演奏会は、ルパン三世カリオストロの城の挿入曲である「サンバ・テンペラード」で軽快に
始まり、国民的アイドルAKB48のヒットナンバーから「AKB48メドレー2」そしてスタジオ・ジブリ作品、
魔女の宅急便から「海の見える街」等を演奏し、聴き馴染みがあり親しみやすいプログラムで聴衆の
ハートを掴んだ。最後にラテンジャズの名曲「片目の水夫の伝説」で迫力のある演奏を披露すると、会
場の盛り上がりは最高潮に達し、大きな拍手や「ブラボー!」という歓声が贈られた。鳴り止まない拍手
に応え、アンコールは宮川彬良作曲の「ファン・ファン・ファンタスティコ」を演奏。終演後も拍手は鳴り止
まず、会場からは「来年も来て下さい」などの声が聞かれ、興奮冷めやらぬ中演奏会は幕を閉じた。ま
た、後日同局にはリスナーから再放送のリクエストも多く寄せられ、市民の音楽隊に対する関心の高さ
が示される等、実り多き広報となった。
2012年12月
地元中高生とのコラボ!北通りクリスマスコンサート
大湊音楽隊(隊長・樋口好雄3佐)は、12月2日、下北郡大間町にある北通り総合文化センター「ウイン
グ」において、「北通りクリスマスコンサート」を実施した。 毎年恒例のこのコンサート、地域に定着した冬
のイベントとして住民の関心も高く、多くの来場者で賑わいを見せた。
第1部は、副隊長・長岡1尉率いる大湊音楽隊が誇るビッグ・バンド「ジャンピング・スワン」の演奏で華や
かに幕を開けた。「イン・ザ・ムード」などジャズのスタンダードの他、2000年にアメリカで結成された「ビッ
グ・ファット・バンド」のナンバーから「サンバ・デル・グリンゴ」を演奏した。近年ではビッグ・バンドを題材と
した映画がヒットするなど、大人だけではなく中高生にもジャズが親しまれており、客席は心地良いスウィ
ングのリズムに酔いしれた。
第2部は、隊長・樋口3佐の指揮で吹奏楽のステージ。「サンタが町にやってくる」で始まり、昭和50年か
ら60年代初めの日本のクリスマスソングをメドレーにした「クリスマス・トゥデー」でクリスマスのムードを盛
り上げた後、大人から子供まで馴染みのあるプログラムで会場は和やかな空気に包まれた。後半は大間
高校、奥戸中学校、佐井中学校それぞれの先生指揮により吹奏楽部の生徒と合同で「銀河鉄道999」な
どを演奏。聴衆も手拍子や、メロディーを口ずさむなど、客席とステージが一体となって盛り上がった。
最後の曲は「ディズニー・ファンティリュージョン!」の後、鳴り止まない拍手とアンコールの声に応え、再
び生徒がステージに登場し、合同で「川の流れのように」を演奏、行進曲「軍艦」により演奏会は幕を閉じ
た。今回共演した各学校は吹奏楽部員も数名ずつと少なく、普段体験できない大編成で、それも音楽隊と
の共演に大変感動した様子であり、学校側からも来年も是非とのリクエストが寄せられた。大湊音楽隊は
これからも地域に根ざした広報演奏を実施していこうと考えている。
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