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化学基礎 - 群馬県立前橋南高等学校ホームページ

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化学基礎 - 群馬県立前橋南高等学校ホームページ
理科(化学基礎)学習指導案
日 時
指導者
クラス
1 単元名
第3章 物質の変化 2節
平成 27 年 10 月 27 日(火)第 6 校時
群馬県立前橋南高等学校 角田 靖典
2 年 3 組 39 名 化学室
酸と塩基 5 中和滴定
2 考察
① 教材観
物質の変化の中で酸と塩基の反応は、化学反応を理解する上で重要な反応である。また、反応にかかわる物
質や現象は身の回りにも多く見られ、観察することができる。この単元では、身の回りの物質と結び付けなが
ら、実験、観察を通して、酸・塩基の定義および中和反応の量的関係を理解させる。
② 生徒の実態
中学校では、身の回りの物質に関連付けて、酸およびアルカリの性質について学習している。
生徒は、理系選択のクラスであり、化学の学習に意欲的に参加している。酸・塩基の特性や反応については、
日常生活と関連づけ、興味・関心を引き出している。実験操作については、目の前で起こっている現象に対し
て考察し、まずは自分の考えをまとめ、各自の考えをベースにグループ内で議論させ、科学的な思考力を育成
していきたい。
3 単元の指導目標
酸・塩基の反応に関心を持たせ、酸・塩基の性質、中和反応の量的関係およびその計算方法について理解させ
る。またグループ学習を取り入れた実験を通して、科学的に探究する方法を習得させ、科学的な思考力、表現力
を育成する。
4 単元の評価規準
関心・意欲・態度
思考・判断
・酸・塩基について関心を ・観察、実験を通し
持ち、身の回りにある物 て、酸・塩基の定義
質 や 現 象 と 関 連 付 け 、 を理解し、身の回り
酸・塩基の反応を意欲的 の 現 象 と 関 連 付 け
に理解しようとする。
て、酸・塩基の反応
を考察する。
5 指導計画
1 酸と塩基
2 水の電離
pH
3 中和反応
1
1
1
1
1
1
1
(本時)
4 塩
観察・実験の技能・表現
・メスフラスコ、ビュレ
ット、ホールピペットな
どの実験器具の取り扱い
ができる。
知識・理解
・酸・塩基の定義を理解
し、酸・塩基の反応を説
明することができる。
・酸・塩基の強弱とpHの
関係を理解し、pHを算出
することができる。
・酸・塩基について関心を持ち、身の回りにある物質や現象との関連を図る。
・酸・塩基の観察、実験を通して、酸・塩基の価数を理解する。
・酸・塩基の定義を理解し、酸・塩基の分類について理解する。
・pHについて関心を持ち、身近な物質の pH を理解することにより、日常生活と酸・塩基
の反応を関連づけ、理解する。
・酸・塩基の強弱とpHの関係を理解し、指標としての実用性を理解する。
・pH指示薬・試験紙を使い、様々な物質のpHの測定方法を習得する。
・中和反応を理解し、日常生活と関連させて酸・塩基の反応を考察できる。
・中和反応における量的関係を理解し、濃度等を算出することができる。
・酸・塩基の中和滴定の定義を理解し、その量的関係を理解し応用することができる。
1
・食酢の中和滴定実験においてメスフラスコ、ビュレット、ホールピペットなどの実験器
具を適切に取り扱うことができる。
・酸・塩基の量的関係から濃度未知溶液の濃度を求めることができる。
・実験結果を元に滴定曲線を作図する技能を習得する。
1
・酸・塩基の中和反応による塩の生成および塩の性質について理解している。
6 本時の学習指導
① 本時の指導目標
中和滴定の実験を行うことにより、実験技能を習得させる。中和滴定におけるpHと中和点の関係を理解し、
滴定曲線を作図できるようにする。
② 本時の評価規準
関心・意欲・態度
思考・判断
・中和滴定について、 ・中和滴定の量的関係
観察、実験を積極的 を、実験を通して、科
に行い、意欲的に探 学的に考察できる。
求しようとする。
観察・実験の技能・表現
知識・理解
・メスフラスコ、ビュレット、 ・中和滴定の実験操
ホールピペットなどの実験器 作を正しく理解して
具の取り扱いができる。
いる。
③ 本時の展開
過程
指導過程・学習内容
指導上の留意点
導入
・事前学習した滴定曲線を確認する。 ・知識の確認にとどめる。
(5分)
①中和点付近でpHにどのような変化が ・中和滴定の目的を確認し、実
みられるか。②中和点を知るには,ど 験操作を正確に行わせる。
うしたらよいか。(指示薬の使用)
・中和滴定の実験操作、実験器具につい
て確認する。
評価規準
【関心・意欲】
実験内容を理解し、意
欲的に取り組もうとし
ているか。
展開
・中和滴定により、滴定曲線を求める。 ・レモン水の主成分はクエン酸
(40分) ・実験操作を確認する。
(弱酸)であることを押さえる
・器具の取り扱いの確認をする。
ことにより、弱酸と強塩基の滴
(ホールピペット・ビュレット)
定曲線について確認させる。
<中和滴定実験>
・実験をより安全に行うため
・レモン水と濃度既知の水酸化ナトリウム に、試薬(水酸化ナトリウム水
水溶液を用いて、中和滴定を行う。
溶液)の取り扱いに充分注意す
①レモン水10mlをホールピペットでメ るよう指導し、ビュレットに水
スフラスコに取り、水を加えて100ml 酸化ナトリウム水溶液を入れ
とし、栓をしてよく混合する。
るときは、目線より高い位置で
②0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液をビュ 注がないように指導する。
レットに入れる。
③希釈したレモン水をホールピペット
で10ml取り、コニカルビーカーに入れ ・実験器具の取り扱いに注意す
る。
るよう指導し、その理由を考え
④希釈したレモン水を入れたコニカル させることにより、実験器具の
ビーカーにフェノールフタレイン溶液 取り扱いを確実に理解、習得さ
を加え、水酸化ナトリウム水溶液で滴 せる。
定する。
・pHを測定する条件について各
⑤2回滴定して平均値を求める。
グループを周回し、机間指導を
⑥グループでpHを測定する条件につい 行う。
て検討する。
⑦中和滴定を行い、pH及び水酸化ナト
リウム滴下量を記録する。
⑧結果を元に滴定曲線を作成する。
【知識・理解】
実験操作について理解
し、正しく行うことが
できるか。
まとめ
(5分)
【知識・理解】
作成した滴定曲線の形
について理解できてい
るか。
・中和滴定により、滴定曲線を作成す ・各班データをもとに結果をま
ることができることを確認する。
とめ、考察する。
・レポートはグループの考察を
まとめ、提出させる。
【知識・理解】
薬品の危険性を理解
し、安全に取り扱うこ
とができるか。
【技能・表現】
メスフラスコ、ホール
ピペット、ビュレット
などの器具を安全に正
しく取り扱うことがで
きるか。
【思考・判断】
器具によって取り扱い
方法が異なる理由を考
察できるか。
【思考・判断】
実験結果を記録し、デ
ータ処理を行うことが
できるか。
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