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1 平成 25 年度 神奈川県美しい環境づくり推進協議会議事録 日時 平成

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1 平成 25 年度 神奈川県美しい環境づくり推進協議会議事録 日時 平成
平成 25 年度
神奈川県美しい環境づくり推進協議会議事録
日時
平成 26 年1月 28 日(火)
10 時∼11 時 30 分
会場
1
開会
2
あいさつ(中島神奈川県環境農政局長)
3
委員紹介
4
議題
神奈川県庁本庁舎
3階
大会議場
(1)かながわクリーン運動について
事務局から、資料1−1「かながわクリーン運動について」及び資料1−2「海岸漂着物等発
生抑制対策事業について」により説明を行った。
[質疑応答・意見等]
<杉本委員>
海岸漂着物等発生抑制対策事業について、バーベキューの後、ゴミを置いていってしまうから、
持って帰ってもらうという話だが、実際に海から流れ着くゴミはどのぐらいあるのか。
<澤田委員>
私たち(公財)かながわ海岸美化財団は、平成3年4月1日に設立され、海岸清掃を担当して
いる。海岸漂着物の量は、大体年間2千トンぐらいで、海から流れてくるものもあるが、川から
流れてくるものもある。川の上流域をきれいにしていただくと助かる。
<佐藤資源循環課長>
過去3年間では、海藻を含めて、平成 22 年度が 5,497 トン、23 年度が 6,473 トン、24 年度が
6,725 トンである。
<澤田委員>
先程私が申し上げた海岸漂着物の量は、可燃物、不燃物の処理量である。今、資源循環課長か
ら説明があった処理量には、海藻も含まれており、埋め立て処分している。
<佐藤資源循環課長>
秦野市ではどのような取組みがなされているか、北村委員から、ご紹介いただければ。
<北村委員>
秦野市は森林区域が 53%で、半分以上が山に囲まれている。この資料では、海岸について多く
記載されている。林道など山への不法投棄件数は、年々減少しているが、500 件ぐらいある。
最近の例では、平成 22 年度の全国植樹祭の開催にあわせて、関係企業やボランティアの協力に
より、「表丹沢クリーン大作戦」として、20 年、30 年ぐらい前から登山道に捨てられているビン
やカンなどの清掃活動に大々的に取り組んだ。資料にあるように、毎年、ゴミゼロキャンペーン
や、9月に行われる自治会の一斉清掃活動、たばこ祭りでの、JTの「ひろえば街が好きになる
運動」が、かなりの効果を挙げている。海岸には漂着物がかなりあると思うが、山に囲まれてい
ると、林道にタイヤや車、オートバイが捨てられているなど、山間なりのゴミ対策に取り組んで
いる。
1
<杉浦委員>
「かながわクリーン運動」は 50 年を経過したということだが、この 50 年の間に私たちの暮ら
しもすごく変化している。最初は駅の周りのタバコの吸殻などが目に余るということから、駅周
辺の美化活動が始まったと思うが、今は街全体に意識啓発が行き届いてきたのか、かなりきれい
になってきている。ところが、海岸のバーベキューのゴミなど、清掃しにくいところにゴミが散
乱してしまうと、その後始末に大変な労力と費用がかかる。富士山でも入山料を徴収するなどの
運動が起きているし、公共交通機関の利用者など、汚いゴミを電車の中に持ち込むことに抵抗を
感じる人もいるのかもしれないので、家までゴミを持ち帰ることが困難な場合を想定し、ゴミが
散乱しないように、海岸においても、決められた場所までゴミを運んでくれたら、行政が処分す
るというゴミの中継点みたいなものを考えてもいい時代なのかなと思う。
<佐藤資源循環課長>
(公財)かながわ海岸美化財団が実施している海岸漂着物の収集については、ある程度収集拠
点があって、そこにボランティアで清掃している方が持って行くことになっている。
<杉浦委員>
ゴミの持ち帰り袋を配布する時に、収集拠点があることをもっとPRして、自分達がどこまで
すればいいのかはっきりすれば、ゴミの収集に対する協力がもっと広がると思う。
<澤田委員>
海岸には一部の市で独自にゴミ箱を設置しており、ボランティアが集めたゴミの集積場所も指
示しているのでPRできるが、市街地の収集拠点というのは、私の立場では何とも言えない。
<杉浦委員>
以前、駅に家庭ごみが捨てられていることなどがあったため、ゴミ箱が廃止され、皆さん困っ
たということがあったが、このごろは、必要なところにはゴミ箱が設置されている感じがする。
やはり必要があれば、ゴミ箱を設置しなければならないし、そのやり方にもう少し工夫が必要な
のかなということを考えた。
<佐藤資源循環課長>
各市町村の一般廃棄物の収集の問題ともつながってくると思うが、それについては、いかがか。
<北村委員>
例えば海岸の自治体、ゴミの中継点というと、自治体を越えるのか。
<杉浦委員>
そうだ。
<北村委員>
例えば、中継点を藤沢市に設置するということになると、隣の鎌倉市のゴミを藤沢市で収集す
るということになる。
<杉浦委員>
みんなが「ああ、良かったな。」と思えるように、もう少し行政の役割を考え直すことも必要
だと思う。美化啓発に行政が力を入れているが、そのやり方が、声をかけて、相手にお土産みた
いなものを配布して、かえってそれがゴミになっているような印象を受けるところがある。
私は川の清掃活動に関わっているが、海岸の要所、要所に中継点があるように、川でも連絡先
を伝えれば、清掃後、ゴミを取りに来て、始末をしてくれる。そうすると皆さんも気軽に掃除を
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したり、いろんなことが進んでいくと思う。ゴミを回収したが、一般ゴミに出せなかったり、掃
除をした時に回収に来てくれないとまた散らかってしまうなど、いろんなことがある。もう少し
行政とボランティアの連絡を密にしてもらいたい。また、ボランティアだけでなく、一般の人も
参加できる仕組みが欲しい。
<佐藤資源循環課長>
貴重な御提案をいただいた。市町村や市民ボランティアとの連携をよく取って、効率的な取組
みになるように考えていきたいと思う。
<木村委員>
今の意見と重なるかもしれないが、河川敷の清掃協力金として数百円程度徴収している場所も
あるようだ。聞くところによると、「私はゴミを持ち帰るから、そのお金は出さないよ。」とい
う方がいるらしい。私はそれは正論だと思う。基本的には自分で出したゴミは自分で持ち帰る、
これは原則だと思う。どうしてもゴミを持ち帰ることができない方は、例えば 500 円でその団体
がゴミ処理を請け負うというようなシステムで、管理者が処理した方が、原則を崩さないですむ。
先程の話のように、例えば、鎌倉市で出たゴミを藤沢市で処理するとなると、単に自治体が違う
だけでなく、処理費用の問題や道義的な問題などがある。ゴミ処理費用を支払うことを通じて、
間接的には、自分が出したゴミは自分で処理しましょうと訴える必要があるのではないかと思う。
私は渓流釣りをするが、渓流釣りに行く人は、きれいな自然や冷たい水などを求めて行くはず
だが、実際には、空き缶や弁当のカスなどが沢山ある。ゴミを拾う、ゴミを持って帰るという感
覚、倫理観が全く抜けている。そういう人にいくら一般的な宣伝をしても、ちょっと無理だから、
財政的な、お金で解決するなどの対応をとらないと、難しいと思う。
<山下敬子委員>
以前、多摩川のバーベキューの有料化の話が出たかと思うが、海ではそのような考えはないの
か。
<事務局>
有料化するには、区域を決める必要があると思う。多摩川も条例で区域を決めているのではな
いか。海岸は広大で、自由利用が原則である。実験的に条例で区域を決める等しなければゴミの
処分費用を徴収できない。なかなか難しいのが現状である。
<北村委員>
多摩川の場合は、ゴミ処理負担金として徴収しているのか。
<事務局>
例えば猿島などの限られた場所だと場所が限定できるが、海岸は広大で、自由利用の原則は変
えられないため、試験的にやってみるのかどうかというところだと思う。千円徴収するなど、や
ったらどうだという意見も多いので、管理者の方でもいろいろと考えているが、やっぱり難しい
という結論だと思う。
<北村委員>
秦野市では、全国植樹祭に合わせて水無川の約 1.1 キロに桜の木を 300 本植えた。やはり年々
バーベキュー利用者が、ガスコンロなど、いろいろなゴミを置いていった。地元自治会や青年会、
ボランティアと行政でいろいろと意見交換した中で、じゃあ多摩川にならって 500 円を徴収しよ
うなどの意見が出たが、ゴミ処理負担金として出すよということになれば、じゃあゴミは行政が
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処分してくれるんだね、ということで、500 円を徴収するとみんなゴミを置いて行ってしまうので
はないかなど、いろんな意見があった。結果的には地元のボランティアが腕章をつけて、監視員
として、平和橋から戸川公園までの間の 1.1 キロをくまなくパトロールすることで、今は非常に
きれいになり、マナーが向上した。今は多くの市民や、市外の方が訪れて楽しんでおり、結果的
には当面は徴収しないでいこうということになったが、ゴミの処分について検討をした経過があ
る。
<佐藤資源循環課長>
秦野市ではアダプトプログラムにも取り組んでいる。非常にきれいな公園になっていて、あれ
だけきれいだとまた抑止力も働いていく。
羽藤委員の小田急電鉄ではいろいろな取組みをしているが、取組みの中での課題はいかがか。
<羽藤委員>
資料1−1の 37 ページに 25 年度の取組みが紹介されているが、6月の相模川クリーンキャン
ペーンは 331 名、9月江の島のクリーンキャンペーンは 539 名に参加いただき、募集予定のほぼ
倍近くの人に参加していただいた。一般の参加者が非常に少なく、参加者の9割はグループ会社
の社員などであり、PRの仕方がどうなのか、というところが課題である。県や市区町村のホー
ムページの中で、小田急電鉄が清掃活動をしていることをさらにPRしていただければ、一般の
方も増えていくと思うので、今後検討していただければ、と思う。
9月の江の島のクリーンキャンペーンは、台風シーズンでもあり、台風が通過した後はゴミが
漂着するので、ゴミが多少増える。2000 年度から清掃活動に取り組んでおり、相模川クリーンキ
ャンペーンもそうだが、皆さんマナーがだいぶ良くなってきて、徐々にゴミの量は減っている気
がする。
また、小田急線は登戸近辺で多摩川と交差するが、東京都の方は狛江市が土地を管理していて、
狛江市が管理する区域については、バーベキューは禁止されている。電車に乗っていると、たく
さんの方がバーベキューを河原でやっていたが、一昨年から禁止になって、小田急線の登戸近辺
は、今は、まったくやっていない。その場所から下流に3、4キロ行くと、確か田園都市線の近
辺だと思うが、そこはゴミ処理料として数百円程度徴収しているようだ。
<佐藤資源循環課長>
県、市町村の公的な広報のバックアップということだが、一般の方々の参加を促すという広報
には協力したいと考えている。
<羽藤委員>
今のところ、参加者のうち9割ぐらいが社員なので、一般の方がもっと増えれば、清掃活動へ
のPRになるんじゃないか、一般の方を募集するためにも、協力をいただけたらと思う。
<佐藤資源循環課長>
神奈川新聞には広報という面で、いろいろとご協力いただいているところだが、御紹介いただ
ける取組みなどはあるか。
<丸山委員>
このクリーン運動は 50 年間取り組んでいるということだが、ゴミの搬出量が減ってきているな
どの具体的な成果はどれほどあるのか。
<佐藤資源循環課長>
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クリーン運動で集めたゴミの量の推移についてのことか。
<事務局>
この活動だけということではないが、市町村のゴミの量は、リサイクルなども進んでいるので、
減ってきている。
<丸山委員>
正直に言って、バーベキューをしてそのままゴミを全部置いてくるという感覚が解せないとこ
ろがあり、驚いた。そうであるならば、意識そのものを変えていくところから取り組まないと、
例えば学校でそのような教育をしていくなど、地道にやっていくしかないと思う。わざわざ秦野
の方に不法投棄をする人は、おそらく意識そのものに罪悪感が希薄かもしれない。
たぶん車内広告を出しても、見る人は見る、見ない人は見ない。どうやって広報していくかを
考えると、直接語りかけていくのが一番地道で効果的だろうと思う。新聞などメディアによる広
報は有効と思うが、今はインターネットなどの様々な媒体があるので、より広く訴えていくこと
が可能だ。さらに幼少期から教育現場で働きかけていくことは非常に重要だと思う。社会全体の
意識を変えていくことになる。
それから、先程、他の自治体の区域で出たゴミについて、自治体が変わるとなかなか処理が難
しいという話が出たが、例えば川の上流から海岸にゴミが流れてくることなどは、完全に自治体
の垣根を越えた広域的な問題であり、そういうところがネックになってくるのかと思ったので確
認したい。
<佐藤資源循環課長>
確かに海岸漂着物も海から来たものだけではなくて、分析すると上流地域から流れてきた一般
ゴミの方が多いという傾向もあるということで、広域的な取組みをしないと、この問題は解決で
きない。そういう意味では、(公財)かながわ海岸美化財団も河川上流域の学校に行ってアピー
ルするなどの取組みをしているし、財団の取組み自体が 13 市町の取組みでもあり、協力しあって
いる仕組みになっている。
<澤田委員>
(公財)かながわ海岸美化財団は、横須賀市から湯河原町までの 13 市町と県を中心に支援して
いただき、これらの海岸沿いの市町とは連携をとり、取組みについて話し合っている。先程お話
しした川から流れて来るゴミは結構ある。私たちのやり方としては、学校の取組みの中で、ある
いは自分の家で、川や海へゴミを持ち込まない、落とさないようなことを小さい頃から心がけて
もらうよう、環境教育をやっている。
<佐藤資源循環課長>
広報をいくらやっても意識に届かないと、ゴミの問題は根本的に解決しないというのは、御指
摘のとおりだと考えている。その意味では、本当に効果的なPRをどのようにやっていこうか、
というのを考えながら取り組んでいる。
<山下昌一朗委員>
先程の丸山委員と同じで、やはり、海岸のバーベキューゴミは、誰かが捨てているのを見ると、
そこにあるから自分も捨てるというケースも多い。車内広告よりも地道に呼びかけていって、少
しでもゴミを置いて帰る人を減らして、環境を作っていくということが一番大事だと思う。
<髙橋委員>
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私の地元では、学校の授業の一環として近くの駅までの清掃活動が行われていたが、神奈川県
に引っ越してきてから、ちょっとその活動が見られないと感じた。県内ではどのぐらいの学校が
美化活動や花いっぱい運動に参加しているのか。
<佐藤資源循環課長>
資料の中には記載がないと思うが、例えば杉本委員の地元の山北高校などでは、清掃のボラン
タリーな取組みをやっているということを聞いたことがある。
<杉本委員>
山北高校の生徒は、丹沢湖の一斉キャンペーンには大勢参加している。
いろいろな意見があるが、一時、ゴミを減量化しようという流れの中で、ゴミ箱を撤去して、
ゴミを持ち帰ってくれという考え方があったが、ある程度減量化できたのか、それ以上進まなか
ったというのが実態だ。
今こうしてみると、ゴミ箱を置く、置かないということについては、やはり私は、基本的には
置くべきではないと思う。よく、山のようにゴミが積まれてしまっているが、それはそこに捨て
ていけばいいと考えているからだ。私はそういう実態も見てきたし、やはり、秦野市から紹介の
あった監視活動の方が効果があると思う。お金をとるというのは、先程の話ではないが、ゴミ処
理代か、という話になれば、逆にゴミを置いて行き、「200 円でも 500 円でもいいや。」といこと
になる。やはり、持ち帰るという前提の中で、ある程度、実際にバーベキューをする人が協力し
ていくことが大事だと思う。また、どうしても持ち帰ることができないという方が中にはいるが、
そういう人の受け皿としてゴミの中継所をという話だが、どういうやり方がいいのか、これはち
ょっと皆さんにご議論いただいた方がよろしいかと思う。基本的にはゴミは自分の責任で持ち帰
る、という意識の受け入れ、現状では監視活動をするしかないという気がする。
<佐藤資源循環課長>
議題1の「かながわクリーン運動」については、本当にいろいろな御意見をいただいた。行政
としても御意見を踏まえながら検討してまいりたい。
(2)不法投棄・散乱ごみ総合対策事業について
事務局から、資料2「不法投棄・散乱ごみ総合対策事業について」により説明を行った。
[質疑応答・意見等]
<山下昌一朗委員>
どこかでタクシーの車体に「不法投棄監視中」というマグネットが貼ってあるのを見たことが
あるが、本県でも貼っているのか。
<山﨑廃棄物指導課長>
タクシー協会や日本郵便などの団体に「ストップ不法投棄」のステッカーを配布したり、不法
投棄を発見したら連絡していただくということで、郵便局や普段県内を動き回っている方に協力
していただいている。
<山下昌一朗委員>
それは市町村としてか。
<山﨑廃棄物指導課長>
県として、県の団体、タクシー協会などにお願いしている。また、森林組合連合会などにも協
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力をいただいている。
<山下昌一朗委員>
とても良い取組みだと思う。不法投棄には車を使うし、投棄場所は定期性がないものだ。ステ
ッカーは県の公用車にも貼った方が良いと思う。もし貼っていなかったら是非貼った方が良い。
<山﨑廃棄物指導課長>
引き続き、いろいろ広めていきたい。
<杉本委員>
監視カメラ 12 箇所の設置場所はどこか。
<山﨑廃棄物指導課長>
監視カメラは3台を市町村と調整しながら、過去不法投棄の実績がある場所など、不法投棄が
行われそうな場所に順番に移設している。
<杉本委員>
1箇所にどのくらいの期間設置しているのか。
<山﨑廃棄物指導課長>
1箇所に最大4ヶ月程度設置する。
<杉本委員>
1箇所に4ヶ月、年間 12 箇所を移動しながらとのことだが、不法投棄をされそうな危険箇所が
網羅できるのか。
<山﨑廃棄物指導課長>
市町村からの要望のある箇所に設置しており、網羅できていると認識しているが、できれば台
数は多い方が良い。本県ではないが、ダミーカメラを設置している自治体もあるようだ。やはり、
カメラがあると捨てない。我々は監視、不法投棄者を特定するために、実際に画像が全部送信さ
れるカメラを使用しているが、費用がかかるので、少ない台数で、定期的に回しながら使用して
いる。
<杉本委員>
ダミーカメラでも抑止力になるのか。
<山﨑廃棄物指導課長>
ダミーカメラでも抑止力になるという話も聞くが、ダミーカメラだと分かって捨てている人も
いるという話も聞く。
<北村委員>
今は、ダミーカメラでもランプが点滅するなど、誰が見ても本物だと思う非常に巧妙なカメラ
がある。秦野市でも監視カメラを何箇所か設置しているが、移動式カメラは効果があるのか。
<山﨑廃棄物指導課長>
1箇所に4ヶ月ぐらい固定して設置し、そこが終わったら全部撤去して、また次の場所に移動
する。
<北村委員>
季節によって、なるほど。
<山下敬子委員>
監視カメラは、山の方だけなのか。先程のバーベキューでもダミーカメラを使ってはどうか。
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<杉本委員>
ダミーカメラは市町村で設置しているのか。
<北村委員>
はい。
<杉本委員>
移動式で4ヶ月だけというのは寂しい。そのエリアは残りの8ヶ月は監視カメラがないことに
なる。
<山﨑廃棄物指導課長>
先程ポイ捨ての話が出たが、明らかに自分の家からのものが多く、事業所・工場から持ち出し
て捨てるという不法投棄は、かなり減ってきていると思う。引越しをするから捨てる、出かけて
ゴミが出て持ち帰らずに捨てるという方が非常に多く、いわゆる事業所などからの大規模な不法
投棄という案件は、ほとんど今なくなっている。警察も一生懸命取締りをしているので、そうい
う不法投棄をすると、分かってしまう。今は引越しや家庭のゴミ、出掛けた時に出たゴミが捨て
られることが多い。これも不法投棄ではあるが、規模はすごく小さい。先程の海岸や川での不法
投棄は1回の量はすごく少ないが、大勢の人が来る場所であるため、結局大きな問題となってい
るというのが現状である。
<木村委員>
粗大ゴミを引き受けますと回って歩く民間のトラックがあって、そういう業者はあまり使わな
いでください、という広報があったと思う。聞くところによると、非常に安い料金で、例えば冷
蔵庫を数千円で引き取って、それをきちんとしたルートで処理すればもっと費用がかかるはずな
ので、それはもう不法投棄するのが、あの業界では常道らしい。だからそういう業者に対する指
導がとても必要だと思う。また、パソコンなどは値段が決まっていて、処分するにはチケットを
貼って出す。それよりも物凄く安い値段で受け取っていくらしい。それはもう明らかにそうなる
わけなので、河原に冷蔵庫やパソコンが不法投棄されているのを見ると、それが原因の何分の1
かなと思ったことがある。
<山﨑廃棄物指導課長>
実際に、テレビや冷蔵庫については1台ずつ捨てられていることが多い。業者が大量に集めて
捨てているという事案は発生していない。我々も監視しているが、処分費用を負担している業者
もあれば、中古品として引き取り、中古品として売る、極端に言えば海外に持ち出す業者もかな
りいるので、その辺のところが、法のギリギリのところでやっているところもある。我々も監視
しているが、神奈川県内では、回収業者が大規模に不法投棄していることはない状況である。
<北村委員>
秦野市では昨年末条例改正をした。ゴミステーションに置いた物を持ち去って、海外に出して
商売していることがある。持ち去りに対して、今まで罰則規定が無かったが、徹底的に取り締ま
ろうということで、どれだけの効果があるか分からないが、昨年の 12 月議会において罰則規定を
設けた。秦野市にも軽トラックで回っている業者がかなりいるが、あれは道路使用など警察の許
可は必要がない。
<山﨑廃棄物指導課長>
道路使用の許可は必要ない。古物商の許可を持っている方もいる。
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<北村委員>
毎年、秦野市からも、また、県央やまなみ地域からも県要望として、家電4品目の不法投棄防
止として、後払い方式の家電処理料を前払いにすることによって、不法投棄が無くなるんじゃな
いかということで、毎年要望を出している。おそらく市長会からも要望が出ていると思うが、国
への投げかけや方向性はどうなっているのか。
<佐藤資源循環課長>
県としても要望を受けて、国に要望しているが、まだ見直しはない。リサイクル法のいろいろ
な改正や、見直しが行われている中で検討はされていると思うが、まだその方向は見えない。
<北村委員>
山間では家電4品目の不法廃棄がかなりある。海岸はすぐ目立って、なかなか捨てる人はいな
いが、山の方は隠れるからまだ多い。
<佐藤資源循環課長>
持ち去りへの対応として、GPSを使っているのか。
<北村委員>
他市でGPSを使用しているという例を聞いたことがある。どこへ収集するのかが分かるよう
だ。
<佐藤資源循環課長>
不法投棄に関して、その他の効果的な対策のアイデアがあれば御意見をいただきたい。
<山下昌一朗委員>
資料2の3ページの上の図、神奈川県内における不法投棄箇所数量というのがあるが、箇所数
の減少は目立っているが、トン数の減少がそれに比例していない印象がある。どういうことなの
か知りたい。
<山﨑廃棄物指導課長>
ポイ捨てのような小規模の不法投棄は、かなり県や市町村が撤去しているので箇所は減少して
いるが、量が多い場所も残っており、箇所と同様に減ってこないところがある。
<杉本委員>
山梨県・静岡県・神奈川県富士箱根伊豆地域不法投棄防止連絡会議を通じて連携しているとい
うことだが、芦ノ湖や川口湖でキャンペーンをするのはいいが、例えば、県内市町村の中でいろ
いろと取り組んだ方が有効なのではないか。今、山梨県、静岡県、神奈川県(山静神)の3県で
取り組んでいるのは主に防災と観光であり、不法投棄対策について取り組む必要があるのか。
<山﨑廃棄物指導課長>
不法投棄防止キャンペーンを行っているが、実際は、事案として結構、神奈川県のゴミが静岡
県の方へ行き、富士山麓に捨てられていたりなどがあり、以前から連絡体制の中でいろいろ取り
組んでいた。そこへ、山静神という大きな三県での取組みができたので、では、キャンペーンな
ども含めてやっていこうということになった経緯がある。我々としては、行政間の連絡調整など、
何かあった時に、現場に行ってもらえるとか、そういうところの役割が大きい。富士箱根などの
観光地もあるので、キャンペーンもあわせて、一緒にやっている。
<丸山委員>
突拍子もない話だが、先程GPSという話が出たが、家電はそのうち、例えば、製造元の方で、
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誰が何を買ったというのが全部登録されて、特定されてしまうという時代が来るのだろうか。ビ
ッグデータの様々な活用が進んでいるが、不法投棄の防止に効果的なテクノロジーを製造元の企
業などに考えてもらえれば。
<山﨑廃棄物指導課長>
作った人が責任を持って処理できるようにしてくれるのが一番良いということで、先程の家電
処理料の前渡しなど、国にもいろいろな要望を出している。値段などにもよると思うが、製品番
号のようなものがデータ化されれば、かなり調べることができる気がする。実際、車は製造で全
部分かるので、かなり調べることができる。家電もそうなると、誰が作ったか、売った人が分か
れば、追いかけることができるという気がする。
<佐藤資源循環課長>
概念的には、拡大生産者責任ということで、生産者が責任をもって、最後まで面倒を見るとい
うものがあるが、今申し上げたように、コストの関係などで、なかなか進まないところがある。
<羽藤委員>
資料1−2で、先程、ゴミ持ち帰り袋を渡すという説明だったが、昨年の8月から 11 月までの
4ヶ月間で何枚ほど配布したのか。
<事務局>
2,000 枚配布した。
<羽藤委員>
2,000 枚ほど。来年度も同じような形で実施していくのか。
<事務局>
来年度はもっと長期間で、1日あたりに行く箇所も増やして、もっと大規模にやりたいと考え
ている。
<羽藤委員>
枚数があればもっと配布するのか。
<事務局>
枚数も対象者も増やして配りたいと思う。
<佐藤資源循環課長>
実際に声かけに行くと、「私たちはちゃんとゴミ用の袋を持ってきていますから結構です。」
など、そういう方々もいる。
<事務局>
きちんと分別されている方もいらっしゃる。逆に全然分別していない方もいらっしゃって、本
当に様々だ。
<佐藤資源循環課長>
全体を通して、御意見、御提案があれば、お願いしたい。
髙橋委員の先程の御提案は、学校の場で、取り組む必要があるということか。
<髙橋委員>
もう少し、教育の面からも指導していけば、自分達の将来を考えると、やらなければならない、
ということになるんじゃないかなと思う。
<山下敬子委員>
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のぼり旗は、どのように利用されるのか。
<事務局>
係の者が持って行って、海岸の利用者の方に近づいて呼びかけをする。遠くからでもパトロー
ルをやっているのがすぐ分かるようにのぼり旗を高く掲げて、海岸を持って歩く。
<山下敬子委員>
置いておく、そこに立てておくのではないのか。
<事務局>
持ち歩いている。のぼり旗が目立つので、声をかけると結構驚く方もいらっしゃる。また、ビ
ブスという、サッカーの練習の時に着るベストのような黄色い派手な服を着て、3人1組で回っ
ているので、夏場はかなり目立つ。神奈川の海岸を利用する際はゴミの持ち帰りを徹底するとい
うことが分かってもらえば良いと思う。
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その他
(1)平成 25 年度かながわ環境ポスター・標語コンクールへの応募作品の審査漏れについて
事務局から、平成 25 年 12 月6日付け記者発表資料及び平成 25 年 12 月 17 日付け記者発表資料
により説明を行った。
[質疑応答・意見等]
なし
6
閉会
11
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