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平成23年9月
3日(土),4日(日)
平成23年度
社団法人日本補綴歯科学会
中国・四国支部学術大会
プログラム・抄録集
大会長: 中島啓一朗
支部長: 窪木拓男
当番校: 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
咬合・有床義歯補綴学分野
皆木省吾
後 援: 岡山市・㈳岡山県歯科医師会・ ㈳岡山県
歯科衛生士会・ ㈳岡山県歯科技工士会・
㈳岡山県看護協会・特定非営利活動法
人岡山県介護支援専門員協会・岡山県
訪問看護ステーション連絡協議会
岡山大学創立五十周年記念館
Japan Prosthodontic Society
Chugoku & Shikoku branch
総 会 お よ び 学 術 大 会
日 時:平成 23 年 9 月 3 日(土)~9 月 4 日(日)
場 所:岡山大学創立五十周年記念館
〒700-8530 岡山県 岡山市北区津島中 1 丁目 1 番 1 号
岡山大学津島キャンパス内
TEL 086-251-7057
理
事 会
時:平成 23 年 9 月 3 日(土)午後 0 時 45 分から午後 1 時 15 分
所:岡山大学創立五十周年記念館 2 階 小会議室
日
場
代 議 員 会
日 時:平成 23 年 9 月 3 日(土)午後 1 時 15 分から午後 2 時 15 分
場 所:岡山大学創立五十周年記念館 2 階 大会議室
懇
親 会
日 時:平成 23 年 9 月 3 日(土)午後 6 時 30 分から
場 所:岡山全日空ホテル
〒700-0024 岡山県岡山市北区駅元町 15-1
TEL 086-898-1111
問い合わせ
〒700-8525 岡山市北区鹿田町 2-5-1
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
咬合・有床義歯補綴学分野
TEL:086-235-6687 FAX:086-235-6689
交 通 案 内
会場:岡山大学創立五十周年記念館 (下図)
誠に申し訳ありませんが,利用者用駐車場がございませんので,公共交通機関を利用してお越しください.
(大学構内に無断で駐車されますと,パーキングロックされます.)
JR岡山駅西口から岡電バス「岡山理科大学」行に乗車,「岡大西門」で下車して徒歩約1分.
JR岡山駅東口から岡電バス・中鉄バス「岡山大学筋・津高方面」行に乗車,「岡山大学筋」で下車して徒歩
約7分.
JR岡山駅西口広場からタクシーで約7分.
創立五十周年記念館 周辺案内図
岡山大学津島キャンパス
会 場 案 内
1F
企業展示
多目的ホール
総会
特別講演
一般口演
生涯学習公開セミナー
総合受付
クローク
2F
専門医ケースプレゼンテーション
理事会
代議員会
ポスター会場
平成 23 年度
総会・学術大会参加の皆様へ

参加者は受付にて当日会費 1,000 円をお支払いの上,学術大会参加章をお受け取り下
さい.学術大会参加章は,氏名を記入の上,身につけてご入場下さい.参加章下部は,
領収証になっています.

学術大会会費前納者には学術大会参加章と学術大会抄録集を事前にお送りします.当
日お忘れなくご持参ください.

本学会専門医の申請あるいは更新を希望する場合は,学術大会参加章から専門医研修
カードを切り離し,必要事項をご記入の上,総合受付に設けた専門ポストに投函して
ください.
専門医研修カードの受付時間
9 月 4 日(日)8:30~15:30(締め切り厳守)

生涯学習公開セミナーの専門医研修カードはセミナー終了後に会場出口にて回収します.

日歯生涯研修について
本支部学術大会に参加(出席)した場合には,特別研修として 10 単位が取得できます.な
お、特別研修の単位登録には、受講研修登録用 IC カードが必要ですので,ご自身の日歯 IC
カードを必ずお持ち下さい.
詳細は日本歯科医師会にお問い合わせ下さい.

日本補綴歯科学会会員の参加者へ (日本補綴歯科学会会員証をご持参ください)
この会員証で学会参加登録,専門医研修会出席が可能ですので,必ずご持参ください.
発表される先生へ
【口 演 発 表 】
1.
発表日時
平成 23 年 9 月 4 日(日)10:30~12:00
2.
会場
岡山大学創立五十周年記念館
多目的ホール
3. 発表方法
1)口演発表について
・ 口演発表は,発表8分,質疑応答2分です.質疑に関しては,座長の指示に従って
ください.
・ 次演者は,所定の位置(次演者席)にてお待ちください.
2)プレゼンテーションについて
・ 本学術大会では,すべて PC による発表(単写)とします.
・ プレゼンテーション用の PC は発表者がご用意下さい.
・ プロジェクターとの接続端子は,Mini-sub15 ピン 3 列コネクター(通常のモニター
端子)を使用します.必ず AC 電源アダプターをご持参下さい.
・ プロジェクターの解像度は XGA(1024×748 ピクセル)です.SXGA(1280×1024 ピ
クセル)での投影はできません.
・ PC のスクリーンセーバーや節電機能は無効にしておいてください.
・ 演題発表の進行操作は,ご自身で行ってください.
4.
事後抄録
事後抄録は,所定の書式に記載して受付に提出してください(図表は不可).ただし,事
前抄録に変更がなければ提出の必要はありません.
【ポスター発表】
1. 発表日時
平成 23 年 9 月 4 日(日)9:00~15:30
20
20
50
20
番号
演題・氏名・所属
写真
2. 会場
岡山大学創立五十周年記念館 2 階 大会議室
160
3. 発表方法
1) 展示について
・ ポスター発表の受付は 9 月 4 日(日)8:30~9:00 の間で会場受付に
て開始いたします.受付にて演題番号,氏名,所属を明示し,受付を
行ってください.
・ 展示には,縦 180cm,横 90cm の展示板を 1 枚,用意しています.大
会事務局にて展示板に演題番号を用意しますので,演題,氏名,所属は発表者自身が用意し
てください.また,ポスター右上隅に発表者の写真を掲示してください.
・ ポスター展示板へのお取り付けは,画鋲を使用し,両面テープなどの粘着テープは使用しな
いで下さい.画鋲は,各自でご準備下さい.
2)質疑応答
・ 質疑応答は,9 月 4 日日曜日 12:00~12:30 に行います.発表者はご自身のポスター前に待
機してください.
4. 発表の掲示・撤去
1)掲示は以下の期間中行ってください.
平成 23 年 9 月 4 日(日) 9:00~15:30
2)撤去は以下の期間に行ってください.
平成 23 年 9 月 4 日(日)15:30~ (16:00 以降は事務局にて処分いたします)
5. 事後抄録
事後抄録は,所定の書式に記載して受付に提出してください(図表は不可).ただし,事前抄録
に変更がなければ提出の必要はありません.
【専門医申請ケースプレゼンテーション】
1. 発表日時
展 示:平成 23 年 9 月 3 日(土)14:00~9 月 4 日(日)15:30
審 査:平成 23 年 9 月 3 日(土)16:30~17:20
20
20
番号
140
演題・氏名・所属
2. 会場
岡山大学創立五十周年記念館 2階 中会議室
3. 発表方法
160
1)展示について
・ 受付は,平成 23 年 9 月 3 日(土)14:00~14:30 に行います.
会場受付にて所属,氏名を明示し,受付を行ってください.
・ 展示用には,縦 180 cm,横 180 cm の展示板 1 枚と資料展
示用テーブルを用意いたします.
・ 右図の網掛けの範囲内に展示して下さい.また,演題番号についても当番講座で準備してお
きますが,演題,氏名,所属は発表者が用意して下さい.
・ ポスター展示板へのお取り付けは,画鋲を使用し,両面テープなどの粘着テープは使用しな
いで下さい.
・ 画鋲は,各自でご準備下さい.
2)審査について
・ 審査は,以下の時間に行います.
平成 23 年 9 月 3 日(土)
16:30~17:00(発表 10 分,質疑応答 20 分)
17:00~17:20(筆記試験)
・ 審査委員の指示に従い,10 分程度の内容の説明を行って下さい.
・ その後申請者は,審査委員の質疑を受けて下さい.
・ 発表と質疑応答の際は見学者が入場しますが,筆記試験は非公開で小会議室にて行いま
す.
4. 発表の掲示・撤去
1)掲示は以下の期間中行ってください.
平成 23 年 9 月 3 日(土)14:00~9 月 4 日(日)15:30
2) 撤去は以下の期間に行ってください.
平成 23 年 9 月 4 日(日)15:30~ (16:00 以降は事務局にて処分いたします)
20
写真
プログラム(9 月 3 日 土曜日)
12:45~13:15
理 事 会
2階
小会議室
13:15~14:15
代議員会
2階
大会議室
14:30~16:30
市民フォーラム
多目的ホール
「歯が抜けた!あなたならどうする!
入れ歯?インプラント?インプラントオーバーデンチャー?」
座長: 河野文昭 先生 (徳島大)
講師: 皆木省吾 先生 (岡山大)「入れ歯について」
赤川安正 先生 (広島大)「インプラントについて」
前田芳信 先生 (大阪大)「インプラントオーバーデンチャーについて」
16:30~17:00
C1.
18:30~
専門医ケースプレゼンテーション
咬合再構成により顎関節雑音を除去し QOL を向上した症例
○安陪 晋
徳島大学病院総合歯科診療部
懇 親 会
会場:岡山全日空ホテル
〒700-0024 岡山県岡山市北区駅元町 15-1
TEL:086-898-1111
2階
中会議室
プログラム(9 月 4 日 日曜日)
9:00~9:30
9:30~10:30
開会の辞
総 会
多目的ホール
特別講演
多目的ホール
「超高齢社会における補綴歯科の展望」
座長:
窪木拓男 先生 (岡山大)
講師:
松山美和 先生 (徳島大)
日歯生涯研修事業用研修コード 0805
10:30~12:00
10:30~
一般口演
単位数:2
多目的ホール
座長
1.歯髄細胞のリプログラミングに対する TNF-α の効果
○上枝麻友,藤澤拓生,大野充昭,正木明日香,三木春奈,園山
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科インプラント再生補綴学分野
貞森紳丞(広島大)
亘,窪木拓男
2.実験的ストレスと噛みしめ習癖の関係について
○高田奈美 1,西川啓介 1,鈴木善貴 2,中村真弓 2,河津嘉孝 3,細木真紀 2,竹内久裕 1,
久保吉廣 1,本田常晴 4,坂東永一 5
1
徳島大学病院歯科,2 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 咬合管理学,
3
徳島大学歯学部,4 中国・四国支部,5 徳島大学名誉教授
3.デジタル技術を用いた全部床義歯治療の効率化:デジタル印象・咬合採得のシステム化
の試み
○松田 岳 1),後藤崇晴 1),石田雄一 1),柏原稔也 1),市川哲雄 1),佐藤修斎 2),
井上三四郎 2)
1) 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
2) 中国・四国支部
日歯生涯研修事業用研修コード 0701 単位数:1
11:00~
座長
久保吉廣(徳島大)
4.Candida albicans における二酸化塩素の殺菌効果の検討
○堀 智治 1,前田 武志 1,野村 雄二 2,貞森 紳丞 1, 赤川 安正 1
1 広島大学大学院医歯薬学総合研究科先端歯科補綴学研究室
2 広島大学大学院医歯薬学総合研究科生体材料学研究室
5.歯接触分析装置(バイトアイ®)の接触面積の再現性に関する基礎的研究
○久保大樹,佐藤正樹,柏木宏介,上田直克,田中誠也,小島理恵,田中昌博
大阪歯科大学有歯補綴咬合学講座
6.抑うつ状態と口腔関連 Quality of Life の関連
○瀧内博也、木村 彩、荒川 光、三野卓哉、藤原 彩、正木明日香、完山 学、
松香芳三、窪木拓男
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 インプラント再生補綴学分野
日歯生涯研修事業用研修コード 0805 単位数:1
11:30~
座長
松香芳三(岡山大)
7.運動論的咬合採得法の検討-全運動軸の推定誤差-
○板東伸幸 1,重本修伺 1,石川輝明 2,鈴木善貴 1,中村真弓 1,薩摩登誉子 3,
大塩恭仁 4,中野雅徳 5,坂東永一 5
1
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 咬合管理学,
徳島大学病院 2 高次歯科診療部,3 歯科,4 中国・四国支部,5 徳島大学名誉教授
8.血管性認知症高齢者の口腔内状態と行動・心理症状(BPSD)
○藤原 勲,貞森紳丞,安部倉仁,佐々木正和*,濱田泰三**,赤川安正
広島大学大学院医歯薬学総合研究科先端歯科補綴学研究室,*愛媛県開業(中国・四国支
部),**東北大学大学院歯学研究科口腔ケア推進開発講座
日歯生涯研修事業用研修コード 0805 単位数:1
12:00~12:30
ポスター質疑応答
2階
大会議室
P1.塩基性線維芽細胞増殖因子の cDNA クローニングと大腸菌での発現
○岡村 美菜子 1)、小原 勝2)、牧平 清超3)、河原 和子1)、田地 豪1)、
佐々木 正和4)、二川 浩樹1)
広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔健康科学講座口腔生物工学1)、広島大学病院
歯科診療所2)、九州大学大学院歯学研究院クラウンブリッジ補綴学分野3)、愛媛県4)
P2.観測点が顆頭運動経路に及ぼす影響
○大塩恭仁 1,重本修伺 2,石川輝明 3,鈴木善貴 2,中村真弓 2,板東伸幸 2,郡 元治 2,
神原佐知子 4,杉尾隆夫 5,坂東永一 6
1
中国・四国支部,2 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 咬合管理学,
徳島大学病院 3 高次歯科診療部,4 歯科,5 九州支部,6 徳島大学名誉教授
P3.上顎オールオン6で咬合再構成を行った1症例
○鈴木 温 1,三好礼子 1,山内英嗣 1,友永泰弘 1,山本伊一郎 2
1
中国・四国支部,2 関西支部
P4.
睡眠時ブラキシズムを自覚する1被験者の夜間睡眠中の顎運動経路の検討
○大倉一夫 1、重本修伺 1、鈴木善貴 1、安陪 晋 2、山本修史 3、薩摩登誉子 4、
野口直人 4、中村真弓 1、織田英正 5、上領哲也 6
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 1 咬合管理学、2 総合診療歯科学、
3
口腔外科学、4 徳島大学病院歯科、5 中国・四国支部、6 関西支部
P5.
セメントおよびスクリュー固定を併用するインプラント‐上部構造に関する考察
○水頭英樹,岩脇有軌,内藤禎人,長尾大輔,渡邉 恵,友竹偉則,市川哲雄
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
P6.
ラクトバチルスラムノーズスの KO3 株の抗カンジダ作用に関する研究
○村岡由加里、冨山結布、高本祐子*、田地豪*、河原和子*、峯裕一*、二川浩樹*
広島大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻
*広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔健康科学専攻口腔生物工学分野
P7.
小型計測装置による臼歯歯根膜感覚計測
○森本雄太,沖和 広,松永匡司*,熊崎洋平,美甘 真,飯田祥与,杉本恭子,
内藤万弥,川上滋央,前田直人,白髭智子,皆木省吾
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 咬合・有床義歯補綴学分野,
*
中国・四国支部
P8.
吹き戻しの使用が口唇圧に与える影響
○梶原ひとみ、廣野力*、田地豪**、河原和子**、笹原妃佐子**、二川浩樹**
広島大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻
*広島大学大学院歯学部医歯薬学総合研究科病態探究医科学講座
**広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔健康科学専攻口腔生物工学分野
P9.
化粧のりのよい表面性質と微生物付着に関する研究
○山本奈津美¹⁾、冨山結布¹⁾、峯裕一²⁾、河原和子²⁾、田地豪²⁾、笹原妃佐子²⁾、
二川浩樹²⁾
広島大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻¹⁾、
広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔健康科学専攻口腔生物工学分野²⁾
P10.知覚神経節へのボツリヌス毒素投与による神経障害性疼痛モデルラットの疼痛行動
変化
○渡邊一博 1,松香芳三 2,丸濵功太郎 2,熊田 愛 2,前川賢治 2,園山 亘 2,
窪木拓男 2
1)岡山大学歯学部
2)岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 インプラント再生補綴学分野
P11.二ケイ酸リチウムガラスセラミックスに対する酸処理の影響
○山本美恵,丸尾幸憲*,入江正郎**,西川悟郎*,岡 森彦,玉田宜之*,皆木省吾
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科咬合・有床義歯補綴学分野,*岡山大学病院補綴
科(咬合・義歯)
,**岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体材料学分野
P12.健常高齢者が努力性に飴を舐める機能の定量評価
○土岡寛和 1,森 隆浩 1,牧原勇介 1,山脇加奈子 2,丸山真理子 1,岡田源太郎 3,
吉川峰加 1,林 亮 4,吉田光由 5,津賀一弘 1,赤川安正 1
1
広島大学大学院医歯薬学総合研究科,2 ナカムラ病院,3 ビハーラ花の里病院,
4
林歯科医院,5 広島市総合リハビリテーションセンター
13:30~15:30
生涯学習公開セミナー
「インプラントに与える咬合」
座長:
二川浩樹 先生
講師:
窪木拓男 先生
市川哲雄 先生
15:30
閉会の辞
多目的ホール
(広島大)
(岡山大)
(徳島大)
日歯生涯研修事業用研修コード 0603
単位数:2
特 別 講 演
『超高齢社会における補綴歯科の展望』
座長 窪木拓男
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科インプラント再生補綴学分野
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
口腔保健学講座口腔機能福祉学分野
松山 美和
略歴:
平成元 年 九州大学歯学部卒業
同年 九州大学大学院歯学研究科入学,および九州大学歯学部第二補綴学講座入局
平成 05 年 大学院修了,博士(歯学)号取得
同年 九州大学歯学部第二補綴学講座助手
平成 21 年 九州大学病院口腔機能修復科(義歯補綴科)講師
平成 23 年 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部教授
平成 23 年版高齢社会白書によると,平成 22 年 10 月1日現在,高齢者数は 2,958 万人,高齢化率に
して 23.1%となった.一方,平成 23 年度高齢社会対策として,健康・福祉分野では「生涯にわたる健康
づくりの推進」,「健康づくり施設の整備等」,
「介護予防の推進」が掲げられている.
現状として,平成 18 年に介護保険制度は介護予防重視型に改正され,導入された介護予防には運動
器の向上,栄養改善,口腔機能の向上,閉じこもり予防・支援,認知症予防・支援,うつ予防・支援の
6分野があり,介護予防事業が実施されている.各分野のマニュアルは厚生労働省のホームページに掲
載されているが,その中の口腔機能向上マニュアル(改訂版)には,口腔機能向上の効果には生活意欲
の高揚,社会参加が継続,日常生活動作の維持向上などがあると示されている.また,栄養改善マニュ
アル(改訂版)には,
「栄養改善」の基本的な考え方として,低栄養の改善だけでなく,高齢者の「食べ
ること」を楽しみや生きがいの上から重要とし,
「食べること」への支援を通じて,社会参加や生活機能
の向上,コミュニケーションの回復,生体リズムの保持へとつなげると記されている.
補綴歯科もまた,欠損補綴によって「食べること」を支援する専門である.そこで本講演では,こ
のような社会背景において,補綴歯科医療や補綴歯科学が今後なすべき社会貢献について考察し,展望
として提言したい.
生涯学習公開セミナー
「インプラントに与える咬合」
座長 二川浩樹
広島大学大学院 医歯薬学総合研究科口腔健康科学専攻 口腔生物工学分野)
インプラントの咬合:エビデンスはドグマか
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
口腔顎顔面補綴学分野
市川哲雄
インプラント補綴装置にはどのような咬合を与えればよいのだろうか.咬合といっても下顎位,対向関係,咬
合様式,咬合接触の強さ,隣接関係等,数多くの要素からなり,上部構造も様々であることから,簡潔にまとめるこ
とは筆者の能力では無理である.また,エビデンスに基づいて言及しなければいけないが,天然歯とインプラント
の咬合接触の相違についてだけでも多くの議論がある.ただ,従来はインプラントの保護の観点のみから咬合が
述べられてきたが,多くのインプラント治療が行われている現在,歯列全体の保護,咬合位の維持の観点から咬
合が設定されるようになっている.
このような状況において,第117回日本補綴歯科学会と日本口腔インプラント学会との共催シンポジウムに
おいて提言された「インプラントの咬合で気をつけること」を踏まえ,「筆者なりのインプラントの咬合」と「咬合とエビ
デンス」についてまとめてみたい.
インプラント義歯の咬合と臨床
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
インプラント再生補綴学分野
窪木拓男
口腔インプラント治療は,外科主導の時代,トップダウントリートメントの時代を経て,ミニマムインターベンショ
ンの時代に突入した.この間に,我々は多くの経験や臨床エビデンスの収集を通して,手技や患者説明のブラッ
シュアップを図ってきた.特に,GBR 処置のアウトカムの永続性が不安定であるという事実は,単にトップダウントリ
ートメントを患者に押しつけるのではなく,患者の立場に立った口腔インプラント技術の「最適化」が必要であるこ
とを示している.中でも,口腔インプラント治療に特異的な咬合理論が必要かという議論には十分な臨床エビデン
スが提供されているとは言えない.本公演では,可能な限りのインプラントの咬合や予後に関する臨床エビデンス,
さらにはデジタル技工をはじめとする新しい技術の応用を交えながら,患者に優しい,予知性の高いインプラント
治療を行うにはどのような配慮が必要かを供覧し,諸兄のご批判を頂戴したい.
市民フォーラム
「歯が抜けた!あなたならどうする!
入れ歯?インプラント?インプラントオーバーデンチャー?」
座長 河野文昭
徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 健康長寿歯科学講座 総合診療歯科学
「入れ歯について」
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
咬合・有床義歯補綴学分野
皆木省吾
「インプラントについて」
広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 先端歯科補綴学研究室
赤川安正
「インプラントオーバーデンチャーについて」
大阪大学大学院歯学研究科
顎口腔機能再建学講座
歯科補綴学第二教室
前田芳信
超高齢社会を迎えた我が国において,平成 17 年度に行われた歯科疾患実態調査をみると,80 歳の 1
人平均現在歯数の推定値は 9.8 本であり,80 歳で 20 本の現在歯を持つ者の割合の推定値は 24.1%と依
然と低い状態です.また,装着された補綴物の内訳は,70 歳未満では,部分入れ歯より架工義歯(ブリ
ッジ)装着者が多いが,70 歳~80 歳では部分入れ歯が多く,80 歳以上では総入れ歯の場合が多いとの結
果が示されています.歯を失った後に装着された補綴物が,取り外しの部分入れ歯や総入れ歯であって
も,「自分の歯と同じぐらい調子がよい.入れ歯にしてよかった.」といわれる場合も多くありますが,
反面,入れ歯を支える粘膜や骨の問題等により,一般的な取り外しの入れ歯による治療では,希望を十
分満たすことができない場合があります.そのような場合の治療オプションとして,近年では,インプ
ラント(人工歯根)治療が導入されるようになり,かかりつけ歯科医でも提案されることも多くなって
きたのではないでしょうか.一般的にインプラントとは失う前の歯の状態を完全に回復させるものであ
ると認知されているように思われますが,インプラント治療には,取り外しの入れ歯の支えや維持のた
めに利用するといった方法もあり,部分入れ歯や総入れ歯に利用して,取り外しの入れ歯の機能を向上
させるインプラントオーバーデンチャーと呼ばれる方法もあります.
そこで今回の市民フォーラムでは「歯が抜けた!あなたならどうする!入れ歯?インプラント?イ
ンプラントオーバーデンチャー?」と題して,日本の入れ歯,インプラント,インプラントオーバーデ
ンチャー治療のトップランナーの大学教授をお招きして,入れ歯とは何か?インプラントとは何か?イ
ンプラントオーバーデンチャーとは何か?についてお伺いします.
抄録
一般口演発表
1~8
ポスター発表
P-1~P-12
専門医ケースプレゼンテーション
C-1
歯髄細胞のリプログラミングに対する TNF-α の効果
1.
○上枝麻友,藤澤拓生,大野充昭,正木明日香,三木春奈,園山 亘,窪木拓男
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科インプラント再生補綴学分野
TNF-α Induced Reprogramming of Human Dental Pulp Cells
○Ueda M, Fujisawa T, Ono M, Masaki A, Miki H, Sonoyama W, Kuboki T
Department of Rehabilitation and Regenerative Medicine, Okayama University Graduate School of
Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences
Ⅰ. 目的
歯髄組織では,齲蝕や切削などにより炎症が惹起さ
れるとTNF-αなどの炎症性サイトカインが放出され
る.これに継発して歯髄組織や象牙質の修復が生じる
が,その際TNF-αが歯髄組織の再生にどのように関与
しているかは解明されていない.そこで本研究では,
歯髄細胞の再生に必須のプロセスと考えられるリプロ
グラミングに対するTNF-αの作用を調べた.
Ⅱ. 方法
Gronthosら 1) の手法に準じて単離したヒト歯髄細胞
(Dental Pulp Cells:以下DPC)を用いて,TNF-αが細胞
増殖に及ぼす影響をMTS assayで検討した.細胞分化に
及ぼす影響はDPCをTNF-αで前処理した際のコロニー
形成能を指標に検討した.また細胞表面抗原の変化は
FACSと細胞免疫染色で検討した.
Ⅲ. 結果と考察
2.
DPCをTNF-α(0~160 ng/ml)で刺激しても細胞増殖
能は影響を受けなかった.一方,TNF-α(10 ng/ml)で
2日間前処理した細胞は無処理の細胞に比べてコロニ
ー形成能が促進された.また,細胞表面抗原の動態を
FACSで解析すると、TNF-α(10 ng/ml)刺激により
SSEA4陽性細胞の割合が上昇した.さらに細胞免疫染
色でもSTRO-1,SSEA4陽性細胞の割合が上昇した.
TNF-α刺激によりDPCのコロニー形成能が促進さ
れ、さらに間葉系幹細胞マーカー陽性細胞が増加する
ことから,TNF-αはDPCの分化度をより未分化な状態
にリプログラミングする可能性が示唆された.
Ⅳ. 文献
1) Gronthos S, Mankani M, Brahim J et al. Postnatal
human dental pulp stem cells (DPSCs) in vitro and in
vivo. Proc Natl Acad Sci USA 97: 13625-30, 2000.
実験的ストレスと噛みしめ習癖の関係について
○高田奈美 1,西川啓介 1,鈴木善貴 2,中村真弓 2,河津嘉孝 3,細木真紀 2,竹内久裕 1,
久保吉廣 1,本田常晴 4,坂東永一 5
1
徳島大学病院歯科,2 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 咬合管理学,
3
徳島大学歯学部,4 中国・四国支部,5 徳島大学名誉教授
Effect of Experimental Stress on Daytime Clenching Habit
Takada N1, Nishigawa K1, Suzuki Y2, Nakamura M2, Kawatsu Y3,Hosoki M2, Takeuchi H1, Kubo Y1,
Honda T4, Bando E5
1
General Dentistry, Tokushima University Hospital, 2Department of Fixed Prosthodontics, 3School of
Dentistry, The University of Tokushima, 4Chugoku-Shikoku Branch, 5Honorary Professor, The University of
Tokushima
I. 目的 本研究の目的は日常生活において無意識に行
は唾液アミラーゼモニターを用いて舌下部から採取し
われる噛みしめ習癖と実験的なストレスとの関係を調
た唾液を分析することによって測定した.30 分間の安静
査することにある.
時と 10 分間の計算作業時の筋活動とアミラーゼ活性を
被験者毎に6日間,繰り返して記録した.
II. 方法
顎口腔機能に異常が無く,個性正常咬合を持つ成人被
III. 結果と考察
測定の結果,2名の被験者において作業後のアミラー
験者5名(男性3名,女性2名,平均年齢 24.8 歳)を
ゼ活性に有意な増加を認めたが,咀嚼筋の活動値につい
対象として,安静時と負荷作業時の咀嚼筋活動と唾液ア
ては作業時と安静時で有意な差を認めなかった。また作
ミラーゼ活性の経日的測定を行った.筋活動は携帯型筋
業時の咀嚼筋活動値は経日的な変動が大きく,今回の実
電計を用いて片側の咬筋の表面筋電図を双極誘導し記
験では同じ作業を行っても噛みしめを生じる程度は測
録した.急性ストレス反応の指標となるアミラーゼ活性
定日によって大きく異なる傾向が認められた.
デジタル技術を用いた全部床義歯治療の効率化
デジタル印象・咬合採得のシステム化の試み
3.
○松田 岳 1),後藤崇晴 1),石田雄一 1),柏原稔也 1),市川哲雄 1),佐藤修斎 2),
井上三四郎 2)
1) 徳島大学大学院HBS研究部口腔顎顔面補綴学分野,2) 中国・四国支部
Efficiency of Complete Denture Fabrication using Digital Technology
Trials to Systematization of Digital Impression Taking and Interocclusal Registration
○Matsuda T 1), Goto T 1), Ishida Y 1), Kashiwabara T 1), Ichikawa T 1), Sato S 2), Inoue S 2)
1) Department of Oral and Maxillofacial Prosthodontics, Institute of HBS, The University of Tokushima,
2) Chugoku-Shikoku Branch
Ⅰ.目的
こ れ ま で 当 教 室 で は , 光 学 印 象 法 や CAD/CAM
な ど の デ ジ タル 技 術 を 応 用し た 義 歯 製 作法 を 考 案
し , そ の 臨 床応 用 に 関 す る研 究 を 行 っ てき た . 本
研究では,従来の全部床義歯の製作過程における,
印 象 採 得 , 咬合 採 得 を 部 分的 に デ ジ タ ル化 し た 方
法の概要を紹介するとともに,その検討を行った.
Ⅱ.方法
1.概形印象採得のデジタル化
概形印象採得のデジタル化には,三次元デジタ
イ ザ ー ( MicroScribe) を 用 い た . 概 形 印 象 採 得 の
デ ジ タ ル 化 を行 う に あ た り, 最 適 な ト レー ス 方 法
を検討した.無歯顎模型の顎堤形状をトレースし,
データ作成 CAD ソフト(Appli Craft)を用いて,
スプライン補間,スムージングを行った.その後,
3D スキャナ(豊通マシナリー)でスキャニングし
た顎堤形状とマッチングさせ,その誤差を比較し,
トレース間隔,操作時間を検討した.
2.咬合採得のデジタル化
デジタル計測によって得られた顎堤形状および
咬 合 床 製 作 の た め の 基 準 点 を 用 い て , Sensable
dental lab system (豊通マシナリー)で,咬合圧印
象 用 ト レ ー を 設 計 し , そ の デ ー タ を 三 次 元 プリ ン
タ ー に て 製 作 し た . 本 法 と 従 来 法 を 比 較 す るた め
に , 概 形 印 象 か ら 咬 合 床 製 作 ま で の 過 程 に つい て
操作時間,材料費,廃棄物排出量の比較を行った.
Ⅲ.結果と考察
本法は,従来法と比較して臨床上問題なく応用
で き る も の で あ っ た . ま た , 従 来 法 に お け る概 形
印 象 採 得 , 咬 合 採 得 を デ ジ タ ル 化 す る こ と で, 義
歯 の 製 作 に 要 す る 時 間 は 短 縮 で き , コ ス ト パフ ォ
ーマンスの面でも高い効果を示すことが示唆された.
Candida albicans における二酸化塩素の殺菌効果の検討
○堀 智治 1,前田 武志 1,野村 雄二 2,貞森 紳丞 1, 赤川 安正 1
4.
1
2
広島大学大学院医歯薬学総合研究科先端歯科補綴学研究室
広島大学大学院医歯薬学総合研究科生体材料学研究室
The Antimicrobial Efficacy of Chlorine Dioxide in Candida albicans.
○Hori T1,Maeda T1,Nomura Y2,Sadamori S1 ,Akagawa Y1
1
Department of Advanced Prosthetic Dentistry,Hoiroshima University Graduate School of Biomedical
Sciences.2Department of Biomaterials Science, Hoiroshima University Graduate School of Biomedical
Sciences.
Ⅰ. 目的
二酸化塩素は塩素と異なり,トリハロメタンを生成する
可能性が少ない 1)ことから塩素に代わる抗菌剤として注
目されている.しかし,義歯性口内炎の主な原因菌であ
る Candida albicans 2)に対する二酸化塩素の殺菌性,ある
いはプログラム細胞死(アポトーシス)についての報告
はほとんどない.特にアポトーシスは現在注目されてい
る細胞死の1つで,多 細 胞 生 物 で は 確 認 さ れ て い る
が,単細胞生物である C.albicans ではほとんど確認
されていない.そこで本研究では,C.albicans を対象菌
とし,二酸化塩素と義歯洗浄剤の成分として使用される
各種抗菌剤によってアポトーシスが起こるか否かを明
らかにすることを目的とした.
Ⅱ. 方法
C.albicans を,二酸化塩素,次亜塩素酸ナトリウム,
過酸化水素で処理し,アポトーシスを誘導した.そ
の後, annexin-V, PI の二重染色を行い,フローサ
イトメトリーを用いてアポトーシスの検出を行っ
た.
Ⅲ. 結果と考察
単細胞生物である C.albicans のアポトーシスの検出
が認められ,また,検出量は過酸化水素,二酸化塩
素,次亜塩素酸ナトリウムの順で多かった.
Ⅳ. 文献
1) Sadiq R, Rodriguez M. Disinfection by-products (DBPs)
in drinking water and predictive models for their
occurrence: a review: Science of The Total
Environment. 2004 ; 321: 21-46.
2) Allison RT, Douglas WH. Micro-colonization of the
denture-fitting surface by Candida albicans. Journal of
Dentistry 1973 ;1: 198-201.
歯接触分析装置(バイトアイ®)の接触面積の再現性に関する
基礎的研究
5.
○久保大樹,佐藤正樹,柏木宏介,上田直克,田中誠也,小島理恵,田中昌博
大阪歯科大学有歯補綴咬合学講座
Repeatability on the Area using Tooth Contact Analyzing Device (BiteEye®) : A Pilot Study
Kubo H, Sato M, Kashiwagi K, Ueda N, Tanaka S, Kojima R, Tanaka M
Department of Fixed Prosthodontics and Occlusion, Osaka Dental University
Ⅰ.目的
咬合接触面積や点数を定量的に分析することが
できる装置として,歯接触分析装置 BE-Ⅰ(バイト
ア イ ® , ジ ー シ ー 社 ) が 開 発 さ れ た . こ の 装置の臨
床応用に際して,接触面積の再現精度が重要であ
る.本研究では,歯接触分析装置における接触面積
の繰り返し測定の再現性について検討した.
Ⅱ.方法
練 和 し た 咬 合 接 触 検 査 材 ( ブ ル ー シ リ コ ーン ® ,
ジーシー社)をガラス練板上に置き,定荷重器(セ
イキ社)に取り付けた鋼球により,1 kgf で加圧し
た.硬化後のブルーシリコーンを試料とした.直径
5,10,15,20,25,30 および 50 mm の鋼球(アズ
マグループ社)を用い,7 つのシリコーン試料を製
作した.歯接触分析装置を用いて,シリコーンの厚
み Class14(4 μm 以下),13(9 μm 以下)および 11
(29 μm 以下)における面積を測定した.同一日に
2 回の繰り返し測定を行った.2 回の測定値を級内
相関係数(以下,ICC)と,Bland-Altman 分析から
得られた平均差および 95 %一致限界で,繰り返し
測定の再現性について評価した.
Ⅲ.結果と考察
すべての Class において,ICC は 0.9 以上を示し,
高い再現性が認められた.Bland-Altman 分析の平均
差は,Class 14,13 および 11 の順に,-0.005 mm 2 ,
-0.002 mm 2 ,0.011 mm 2 を示し,ゼロに近い値が認
められた.95 %一致限界は,Class 14,13 および 11
の 順 に , -0.083~ 0.070 mm 2 , -0.054~ 0.051 mm 2 ,
-0.082~0.105 mm 2 を示した.
以上のことから,歯接触分析装置の繰り返し測定
の再現性は,非常に高いことが明らかとなった.
抑うつ状態と口腔関連 Quality of Life の関連
6.
〇瀧内博也,木村 彩,荒川
光,三野卓哉,藤原 彩,正木明日香,完山 学,
松香芳三,窪木拓男
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 インプラント再生補綴学分野
The Relationship between Oral Health-related Quality of Life and Depression
○ Takiuchi H, Kimura A, Arakawa H, Mino T, Fujiwara A, Masaki A, Kanyama M, Matsuka Y, Kuboki T
Okayama Univ Grad Sch Med Dent Pharm Sci, Dept of Oral Rehabilitation and Regenerative Medicine
I.目的 企業の歯科健診受診者を対象とした 2 年
間の前向きコホート研究により,抑うつ状態と口腔
関連 Quality of Life(QOL)の関連を明らかにするこ
と.
II.方法 対象は,岡山ヤクルト販売株式会社の全
従業員のうち,研究参加に同意が得られたものと
し,アンケートの回答に不備がある者は除外した.
選 択 基 準 を 満 た し た 従 業 員 を 対 象 に , 平 成 22, 23
年に,歯科健診およびアンケート調査を行った.口
腔 関 連 QOL の 評 価 に は General Oral Health
Assessment Index(GOHAI)を,抑うつ状態の評価には
Self-Rating Questionnaire for Depression(SRQ-D)を
使用した.
抑うつ状態が口腔関連 QOL に影響を与えるかを検
討するために,横断調査のデータを用いて,SRQ-D
得点を予測因子, GOHAI 得点を結果因子,年齢,
性 別 , 残 存 歯 数 , 地 域 歯 周 疾 患 指 数 , 全 身 の QOL
を評価する SF8 Health Survey 得点,企業健診におけ
る全身状態総合評価,喫煙習慣の有無,職業性スト
レスレベルを交絡因子とした多変量解析を行った.
統計解析はステップワイズ法を用いた重回帰分析
を行った.
III . 結 果 と 考 察 最 終 対 象 は 87 名 ( 平 均 年 齢 :
45.7±9.6 歳 , 男 /女: 33/54 名 )で, 平均残 存 歯 数は
26.4±2.8 本であった.GOHAI 平均得点は 50.5±8.6
点で,日本の国民標準値よりやや低かった.SRQ-D
の判定では,問題なし /境界域 /抑うつ状態がそれぞ
れ 54/25/8 名であった.多変量解析の結果,SRQ-D
得 点 (p < 0.01/r=-0.30) , お よ び 残 存 歯 数 (p <
0.01/r=0.35)が,GOHAI 得点に影響を与える独立し
た要因と同定された.以上の結果より,抑うつ状態
が強い者ほど,また残存歯数が少ない者ほど,口腔
関連 QOL が低いことが示唆された.発表では今年
度の追跡調査の結果を加えて報告したい.
運動論的咬合採得法の検討
-全運動軸の推定誤差-
7.
○板東伸幸 1,重本修伺 1,石川輝明 2,鈴木善貴 1,中村真弓 1,薩摩登誉子 3,
大塩恭仁 4,中野雅徳 5,坂東永一 5
1
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 咬合管理学,
徳島大学病院 2 高次歯科診療部,3 歯科,4 中国・四国支部,5 徳島大学名誉教授
Study on a Kinematic Dental Bite Registration Method
-Position Estimation Error of Kinematic AxisBando N1, Shigemoto S1, Ishikawa T2, Suzuki Y1, Nakamura M1, Satsuma T3, Oshio T4, Nakano M5,
Bando E5
1
Dept of Fixed Prosthodontics, The Univ of Tokushima Graduate School, 2Center for Advanced Dental
Health Care, 3General Dentistry, Tokushima Univ Hospital, 4Chugoku-Shikoku Branch, 5Honorary
Professor, The Univ of Tokushima
Ⅰ.目的
本研究では顎運動データを用いて顆頭位の分布
状態や収束性から咬頭嵌合位を推定する咬合採得
法を開発することを目的に,健常有歯顎者の顎運動
データから求めた全運動軸点の推定誤差について
検討した.
Ⅱ.方法
個性正常咬合を有する成人被験者 35 名(男性 16
名,女性 19 名 平均年齢 25.9±4.7 歳)の矢状面
内 限 界 運 動(sag)お よび 習慣 性 開 閉 口運動 (hoc)を 各
3回ずつ,磁気式顎運動測定器を用いて測定,記録
した.各被験運動から左右全運動軸点を推定し,西
らの方法1)に準じて,推定された各全運動軸点間
の距離の平均値を求め全運動軸点の位置の推定誤
差(EEr)とした.被験運動群(sag 群と hoc 群)間
で EEr を比較した.統計処理には Mann-Whitney U
test を用い危険率 5%にて有意差を求めた.
Ⅲ.結果と考察
被験者 35 名 70 顆頭の EEr は,sag 群では,中
央値(最小~最大)で 0.77mm(0.21~3.97mm),
hoc 群では,中央値(最小~最大)で 1.92mm(0.27
~9.92mm)であった.sag 群の EEr は hoc 群の
EEr に比較して有意( P <0.001)に小さかった.矢
状面内で最も広い運動範囲を持つ sag は hoc より全
運動軸点を推定する被験運動として適しているこ
とが示された.
Ⅳ.文献
1) 西 克 師 ほ か , 顆 頭 運 動 の 解 析 点 と し て の 全 運 動
軸点の信頼性,顎機能 5:49-54, 1987
血管性認知症高齢者の口腔内状態と行動・心理症状(BPSD)
8.
○藤原 勲,貞森紳丞,安部倉仁,佐々木正和*,濱田泰三**,赤川安正
広島大学大学院医歯薬学総合研究科先端歯科補綴学研究室,*愛媛県開業(中国・四国支
部),**東北大学大学院歯学研究科口腔ケア推進開発講座
Relationship between oral status and behavioral and psychological symptoms in the elderly with vascular
dementia.
Fujihara I, Sadamori S, Abekura H, Sasaki M, Hamada T, Akagawa Y
Dept. of Advanced Prosthodontics, Hiroshima Univ.
*
Chugoku-Shikoku branch.
**
Dept. of Oral Health
Care Promotion, Tohoku Univ.
Ⅰ.目的
これまでアルツハイマー病を対象にして,口腔内
状態を調査した報告は散見されるが,血管性認知症
を対象にしたものはほとんど見られない.また,口
腔内状態と認知症の行動・心理症状(以下,BPSD)
との関連を調査した研究はなく,これらの関連は不
明である.
本研究の目的は血管性認知症高齢者の口腔内状
態と BPSD を調査し,その関連を明らかにすること
にある.
Ⅱ.方法
血管性認知症高齢者 57 名(男性 16 名,女性 41 名,
平均年齢 85.7±5.5 歳)を対象とした.BPSD は Behavioral
Pathology in Alzheimer’s Disease を用いて評価,口腔内状
態は義歯の使用状況と口腔 ADL を調査し,さらに,口
腔 ADL の 1 項目である咀嚼可能食品を検討して BPSD
の症状の有無により非出現群と出現群とに分類し
た,これら 2 群間の義歯使用状況を χ2 検定で,口
腔 ADL と咀嚼可能食品を Mann-Whitney U 検定で比
較した.
Ⅲ.結果と考察
義歯の使用は BPSD の行動障害と攻撃性の出現群
において,非出現群よりも低かった(p < 0.05).口
腔 ADL は妄想観念,幻覚,行動障害,日内リズム
障害(p < 0.05),感情障害(p < 0.01)の出現群にお
いて,非出現群よりも低かった.咀嚼可能食品の機
能点は妄想観念,幻覚,行動障害,攻撃性,日内リ
ズム障害,感情障害の出現群において,非出現群よ
りも低かった(p < 0.01).以上の結果より,血管性
認知症高齢者の口腔内状態は BPSD と関連すること
が示唆された.
塩基性線維芽細胞増殖因子の cDNA クローニングと大腸菌での発現
P1.
○岡村 美菜子 1)、小原 勝2)、牧平 清超3)、河原 和子1)、田地
豪1)、
佐々木 正和4)、二川 浩樹1)
広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔健康科学講座口腔生物工学1)、
広島大学病院歯科診療所2)、
九州大学大学院歯学研究院クラウンブリッジ補綴学分野3)、愛媛県4
Cloning of complemental DNA of bFGF and its expression in Escherichia coli
Minako Okamura1), Masaru Ohara2), Seicho Makihira3),Kazuko Kawahara1),Thuyoshi Taji1),Masakazu
Sasaki4),Hiroki Nikawa1)
Department of Oral Biology and Engineering, Division of Oral Health Sciences, Graduate School of Biomedical Sciences,
Hiroshima University1), Dental Clinic, Hiroshima University Hospital2), Section of Fixed Prosthodontics, Department of
Oral Rehabilitation, Graduate School of Dental Science , Kyushu University3), Ehime Prefecture4)
I. 目的
本研究では,ヒト bFGF cDNA をクローニングし,
大 腸 菌 を用 いて ヒ ト 型の bFGF タ ン パク 質 を大量
に発現することを目的とする.
II. 方法
ヒト bFGF cDNA の単離するため種々の培養細胞
から InVtrogen 社製 RNA extraction kit を用いて
total RNA を調整した.PCR 用プライマーは NCBI
GeneBank より入手した bFGF mRNA 塩基配列を
もとに設定した.1 st strand cDNA 合成は Toyobo
社製 revtra 逆転写酵素を用いて行った.2 nd strand
cDNA 合成は PCR 法を用いた.クローニングベク
ターとして,Promega 社製 pGEM-T を用いた.ア
ラビノース誘導大腸菌発現ベクターとして,
InVtrogen 社 製 pBAD-hisTOPO を 用 い た . 約
0.5OD 600 まで培養した組み換え大腸菌に L-アラビ
ノース 0.2%添加し,約 4 時間培養することで bFGF
の発現を誘導した.大腸菌の超音波は破砕画分を
SDS-PAGE で展開し,クマシー染色を行った.
III. 結果と考察
ヒト唾液腺由来の HSG 細胞から bFGF cDNA の単
離に成功し,DNA 塩基配列決定でヒト bFGF が確
認 さ れ た . ア ラ ビ ノ ー ス 誘 導 ベ ク タ ー pBAD に
bFGF cDNA を挿入し,大腸菌 Top10 で発現させた
ところ, SDS-PAGE でヒスチジンタグを含めた予
想される分子量 34kDa にクマシー染色されるバン
ドを認めた.このバンドをトリプシン処理し,質量
分析法を用いて発現タンパク質の同定を行ったと
ころ,ヒト bFGF が確認された.
観測点が顆頭運動経路に及ぼす影響
P2.
○大塩恭仁 1,重本修伺 2,石川輝明 3,鈴木善貴 2,中村真弓 2,板東伸幸 2,郡
元治 2,
神原佐知子 4,杉尾隆夫 5,坂東永一 6
1
中国・四国支部,2 徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 咬合管理学,
徳島大学病院 3 高次歯科診療部,4 歯科,5 九州支部,6 徳島大学名誉教授
Influence of Differences of Condylar point location on Condylar point trajectories
Oshio T1, Shigemoto S2, Ishikawa T3, Suzuki Y2, Nakamura M2, Bando N2, Kori M2, Kanbara S4, Sugio T5,
Bando E5
1
Chugoku-Shikoku Branch, 2Dept of Fixed Prosthodontics, The Univ of Tokushima Graduate School,
3
Center for Advanced Dental Health Care, 4General Dentistry, Tokushima Univ Hospital, 5Kyushu Branch,
6
Honorary Professor, The Univ of Tokushima
Ⅰ.目的
顎運動は最も複雑な運動である6自由度運動で
あり,同じ運動であっても異なる解析点では,異な
る運動範囲を持つ.本研究では,側方滑走運動時の
作業側顆頭の運動経路について検討した.
Ⅱ.方法
健常有歯顎者 35 名(男性 16 名,女性 19 名,平
均年齢 25.9±4.7 歳)の矢状面内限界運動,左右側方
限界運動,左右側方滑走運動を測定,記録した.運
動論的顆頭点を中心に前後,左右 30mm の範囲の 49
格子点(格子間隔 5mm)を観測点とした.切歯点で
5mm 側 方 滑 走 運 動 時 の 作 業 側 観 測 点 の 位 置を 算出
した.全 70 顆頭を 49 観測点の水平面内における運
動方向と運動量から回転型(40 顆頭)と滑走型(30
顆頭)のに分類し比較検討した.群間比較には
Mann-Whitney U test を用い危険率 5%にて有意差を
求めた.
Ⅲ.結果と考察
観測点の最小運動量は回転型では,中央値(最小
~ 最 大 ) で 0.42mm(0.20~ 1.00mm), 滑 走 型 で は 中
央 値 ( 最 小 ~ 最 大 ) で 0.96mm(0.26~ 1.82mm)で あ
り回転型が有意(P=0.000)に小さかった.運動が最小
となる観測点は運動論的顆頭点より後外方に多く
分 布し(回 転型 :70%, 滑走 型: 83% ), 健常者 で
は,側方滑走運動時に作業側顆頭は水平面内におい
て前外方に移動することで後方への負荷を軽減し
ていると考えられる.顆頭運動は観測点によってそ
の運動方向と運動量が異なるため,解析には代表点
だけでなくその周辺にも観測点を設定し,下顎頭全
体の運動を反映する必要がある.
上顎オールオン6で咬合再構成を行った1症例
○鈴木 温 1,三好礼子 1,山内英嗣 1,友永泰弘 1,山本伊一郎 2
P3.
1
中国・四国支部,2 関西支部
A Case Report of All-on-6 Treatment for Maxillary Oral Reconstruction
Suzuki A1, Miyoshi A1, Yamauchi E1, Tomonaga Y1, Yamamoto I2
1
Chugoku-Shikoku Branch, 2Kansai Branch
Ⅰ. 目的
近年,即時荷重インプラントは条件さえ整えば予
知性の高いインプラント治療として認知されてい
る.しかしながら、狭義のオールオン4は上顎での
成功率が悪い,最後臼歯が補綴できないなどの問題
がある.当院では 2003 年より即時荷重を行ってい
るが,上顎洞前壁への 30 度を超える傾斜埋入を行
わないで補綴を行っており,良好な治療結果が得ら
れているので報告したい.
Ⅱ. 方法
堀内 1 ) の即時荷重におけるガイドラインに則り,
上顎に6本のインプラントで14本の補綴を行っ
た症例を呈示し,狭義のオールオン4との比較検討
を加えた.
Ⅲ. 結果と考察
患者は 66 歳の女性.CT を撮影し,ノーベルガイ
ド ™を 用 い て す べ て の イ ン プ ラ ン ト の 埋 入 方 向 が
30 度以内になるような埋入計画を立てた.
上顎残存歯をすべて抜歯すると同時に上顎洞前
壁部および左右上顎結節にインプラントを埋入し
た.埋入直後に前方4本のインプラントで即時荷重
を行い,埋入4ヶ月後に補綴処置を行った.
上顎結節へのインプラント埋入は,過度の傾斜埋
入を回避でき,最後方の最も荷重のかかるインプラ
ントに締め付けトルクの大きなストレートアバッ
トメントを使った補綴が可能となり,かつ最後臼歯
まで補綴が可能となる.
Ⅳ. 文献
1)堀内克啓.THE VERIFICATION 検証の時代
はじまる:無歯顎患者における即時荷重を検証す
る.200 症例からの即時荷重への警鐘.QE 2008;
27(3):67-84.
)
睡眠時ブラキシズムを自覚する1被験者の夜間睡眠中の
顎運動経路の検討
P4.
○大倉一夫 1、重本修伺 1、鈴木善貴 1、安陪 晋 2、山本修史 3、薩摩登誉子 4、
野口直人 4、中村真弓 1、織田英正 5、上領哲也 6
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 1 咬合管理学、2 総合診療歯科学、
3 口腔外科学、4 徳島大学病院歯科、5 中国・四国支部、6 関西支部
The patterns of close-open jaw movement during sleep in a bruxism patient
Okura K1, Shigemoto S1, Suzuki Y1, Abe S2, Yamamoto T3, Satsuma T4, Noguchi N4, Nakamura M1, Oda H5,
Kamiryou T6
1
Department of Fixed Prosthodontics, 2 Department of Comprehensive Dentistry, 3Department of Oral
Surgery, Institute of Health Biosciences, The University of Tokushima Graduate School, 4General Dentistry,
5
Tokushima University Hospital, Chugoku-Shikoku Branch 6Kansai Branch
Ⅰ.目的
睡眠時ブラキシズム(Sleep Bruxism; SB)の為害性を
評価するため、負荷が作用する顎運動経路を検討した。
Ⅱ.方法
睡眠時 6 自由度顎運動測定システムを用いて、21 歳男
性のポリソムノグラフ測定(顎運動,生体信号,AV モ
ニタ)を行った。被験者は、健常有歯顎者であるが、SB
を自覚しており、中等度の咬耗を認める。測定は2夜連
続で行い、第2夜のデータを解析対象とした。大倉の手
法 1)に基づいて SB を判定し、運動様式が Grinding およ
び Mixed について、開口位から閉口して、再度開口する
一連の運動を 1 サイクルとし、前頭面投影から閉口側と
開口側を判定し、咬筋活動の左右バランスを検討した。
各サイクルの顎運動経路についても解析を加えた。
Ⅲ.結果・考察
睡眠状態は良好であり、SB は 16 回(2.3 回/h)発現し
た。Grinding は7回、Mixed は3回あり、一連の閉口開口サイクルは 58 回認められた。閉口側,開口側は左
右ほぼ同数であり、閉口時の左右側咬筋活動量に差を認
めなかったが、開口時には非開口側が有意に強い咬筋活
動を示した(p<0.001)。閉口時と開口時の咬筋活動量に
差はなかった。SB 中の顎運動経路は多様であり、咬頭
対咬頭より外側から咬頭を引っかけて閉口滑走する経
路(10.3%)があり、逆に開口滑走時に咬頭対咬頭を乗
り越えるもの(13.8%)も認められた。SB は咀嚼運動と
近似すると考えられてきたが、実際には様々な運動を行
っており(涙滴状の経路は 3.4%),覚醒時には認められ
にくい咬頭対咬頭を乗り越えるような運動によって犬
歯切縁などの咬耗が生じる可能性が示唆された。
Ⅳ.文献
大倉一夫.マルチテレメータシステムを用いた睡眠時
ブラキシズムの測定と解析.補綴誌 1997;41:292-301.
セメントおよびスクリュー固定を併用するインプラント‐上部構
造に関する考察
P5.
○水頭英樹,岩脇有軌,内藤禎人,長尾大輔,渡邉 恵,友竹偉則,市川哲雄
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野
Consideration on Cement and Screw-Retained Implant-supported Superstructure
Suito H, Iwawaki Y, Naito Y, Nagao D, Watanabe M, Tomotake Y, Ichikawa T
Department of Oral & Maxillofacial Prosthodontics, Institute of Health Biosciences,
University of Tokushima Graduate School
Ⅰ.目的
セ メ ン ト固 定式 の 上 部構 造は , ス クリ ュー固定
式 に 比べ て 審美 的 な形 態 付与 や その 製 作の容易さ
で 優 位で あ り頻 用 され て いる . しか し ,上部構造
へ の リト リ バビ リ ティ の 付与 は メン テ ナンスにお
い て 有用 で あり , 特に 多 数歯 ユ ニッ ト で起きる補
綴学的問題に対処する際には望まれる.
上 顎 無 歯顎 や多 数 歯 欠損 症例 で は ,顎 骨形態や
上 顎 洞を 回 避す る 傾斜 埋 入に よ って イ ンプラント
間 の 平行 性 が得 難 く, ス クリ ュ ー固 定 式の上部構
造 で は角 度 付ア バ ット メ ント を 使用 し ても,前歯
部では審美的な問題が生じる場合も多い.
こ の よ うな症例 に 対 して ,我 々 は セメ ント固定
と ス クリ ュ ー固 定 を併 用 した 上 部構 造 を用いてい
る . 本方 法 の概 要 と, そ の症 例 経過 に ついてスク
リュー固定式との比較結果を報告する.
Ⅱ.方法
当科でインプラント治療を行った上顎無歯顎お
よび多数歯欠損症例で,セメント固定とスクリュ
ー固定を併用した上部構造の症例とスクリュー固
定式のみの上部構造を用いた症例について,リコ
ール時における上部構造や周囲組織の状態につい
て評価した.
Ⅲ.結果と考察
リコール時において,セメント固定とスクリュ
ー固定を併用した上部構造では仮着セメントの溶
出を認めた症例があったが,スクリューの緩みを
認めた症例はなかった.上部構造の破損や周囲組
織の状態に関して固定方法による差は認められな
かった.セメント固定とスクリュー固定を併用し
た方法は有用であると考えられた.
ラクトバチルスラムノーズスの KO3 株の抗カンジダ作用に関する研究
P6.
○村岡由加里、冨山結布、高本祐子*、田地豪*、河原和子*、峯裕一*、二川浩樹*
広島大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻*広島大学大学院医歯薬学総合研究科
口腔健康科学専攻口腔生物工学分野
Antifungal effect of Lactobacillus rhamnosus KO3
Yukari,Muraoka, Yu,Tomiyama Yuko,Takamoto Tsuyoshi,Taji, Kazuko,Kawahara, Yuichi,Mine, Hiroki Nikawa
Course of Oral Engineering School of Oral Health Science Faculty of dentistry Hiroshima University *Department
of Oral Biology & Engineering Division of Oral Health Sciences Hiroshima University Graduate School
of Biomedical Sciences
Ⅰ.目的
古くから義歯の装着とともに Candida の口腔内
保菌が増加することや,デンチャープラーク中から高頻度で
Candida が検出されることが報告されている。高齢者では,
一般に口腔諸機能や全身抵抗性が低下しているが,その口腔
内に不潔な義歯を入れておくことは,デンチャープラーク中
の真菌群の誤飲,誤嚥による消化管や肺への真菌感染症をま
ねく危険性に常に患者をさらしているようなものである.特
に近年, Candida albicans (Ca)だけでなく non-albicans
Candida 属の C. glabrata(Cg)や C. krusei(Ck)などの抗真菌
剤に対する低感受性株の感染が報告されている。この一方で,
我々は,プロバイオティクスを口腔内に応用し感染性疾患の
リスクを減少させることを試みている。そこで今回,
Lactobaciluus rhamnosus KO3(Lr8020)の培養上清や発酵乳
の Ca, Cg, Ck に対する抗カンジダ作用の検討を行った。
Ⅱ材料と方法 被験菌株として C.albicans(Ca) MYA274, Cg
GDH1407,GDH2269,Ck2, Ck14 および Ck16 をサブロー培地に
て前培養後 1.0 x 107 cells/mL に調整し試験に用いた。乳
酸菌として Lr 8020 を用い,
MRS で前培養後,3.0 x 108 cfu/mL
に調整した。Lr 8020 菌液 100μL を MRS, BHI, 脱脂乳培地
A および B 10mL に接種し,37℃で 24 時間培養後,遠沈にて
培養上清を回収し抗菌試験に用いた。培養上清 950μL に対
し,カンジダ菌液を 50μL 接種し,37℃で 24 時間放置し,
残存した菌の ATP を測定した。なお,コントロールとして
超純水(MQ)を用いた。
Ⅲ結果 Ca MYA274, Cg GDH1407,Ck2, Ck14 および Ck16 の
いずれの菌に対しても MRS 培地上清が最も高い抑制効果を
示したが,脱脂乳培地 A および B の上清も BHI 培地上清お
よびコントロールと比較して有意に高い抑制効果を示し
た。Lr 8020 の培養上清は,Ca に対してだけでなく,
Cg, Ck にも抗菌性を示し,義歯患者などの口腔へのプ
ロバイオティクスの応用の可能性が示唆された。
小型計測装置による臼歯歯根膜感覚計測
○森本雄太,沖和広,松永匡司*,熊崎洋平,美甘真,飯田祥与,杉本恭子, 内藤万弥,
P7.
川上滋央,前田直人,白髭智子,皆木省吾
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 咬合・有床義歯補綴学分野,*中国・四国支部
Measurement of the periodontal sensation threshold in the molar by using a newly developed
miniature actuator
Morimoto Y, Oki K, Matsunaga T*, Kumazaki Y, Mikamo S, Iida S, Sugimoto K, Naito M,
Kawakami S,
Maeda N, Shirahige C, Minagi S
Department of Occlusal and Oral Functional Rehabilitation, Okayama University Graduate School of
Medicine and Dentistry, *Chugoku-Shikoku Branch
Ⅰ.目的
歯根膜感覚閾値の計測には手技的な影響が介入し
やすい.本研究は,術者の技量に左右されない歯根
膜感覚計測装置を開発し,臼歯歯根膜感覚の定量評
価を行うことを目的とした.
Ⅱ.方法
正常歯列有歯顎者 12 名(男性 6 名,女性 6 名)
( 24-28
歳,平均 25.6 歳)の齲蝕および歯周病を認めない
左右上顎第一大臼歯を被験歯とした.本装置は,ラ
イトタッピングによる患者の咬合感覚を擬似的に
再現することを想定し,撃力を提示刺激とするもの
とした.また,コンピュータ制御により,自動的に
撃力閾値の計測が行えるように開発した.各被験者
に対して,被験歯の歯根膜感覚閾値の計測を 24 時
間以上の間隔を置いて,3 回ずつ計測を行い,得ら
れた値を二元配置分散分析によって分析した.
Ⅲ.結果と考察
左側上顎第一大臼歯の撃力閾値の平均は 38.5mN で
あ り , 各 個 人 の 閾 値 の 変 動 は 4.01-16.7mN ( 平 均
10.6mN ) で あ っ た . 右 側 同 名 歯 の 閾 値 の 平 均 は
30.3mN であり,各個人の閾値の変動は 1.67-9.45mN
(平均 7.0mN)であった.また,各個人において 3
回の計測で得られた閾値に,計測回数による有意差
は認めなかった(p>0.05).
本装置は小型であり,また,自動的に計測を行うこ
とができるため,術者の技量に左右されない客観的
な歯根膜閾値計測が可能であると考えられる.
Ⅳ.文献
1)Jacobs R, van Steenberghe D. Role of periodontal
ligament receptors in the tactile function of teeth: a
review. J Periodontal Res, 29: 153-167, 1994
吹き戻しの使用が口唇圧に与える影響
P8.
○梶原ひとみ、廣野力*、田地豪**、河原和子**、笹原妃佐子**、二川浩樹**
広島大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻 *広島大学大学院歯学部医歯薬学総合研究科病
態探究医科学講座 **広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔健康科学専攻口腔生物工学分野
Effects of the use of the party horn on labial pressure
Kajiwara H, Hirono C, Taji T, Kawahara K, Sasahara H , Nikawa H
Course of Oral Engineering School of Oral Health Science Faculty of dentistry Hiroshima University
*Department of Oral Physiology of Division of Integrated Medical Science Hiroshima University Graduate School of
Biomedical Sciences ** Department of Oral Biology & Engineering Division of Oral Health Sciences Hiroshima
University Graduate School of Biomedical Sciences
I.目的
近年脳血管疾患などから嚥下機能の低下している高齢者の数
は増加している.最期まで“口から食べる”機能を維持するこ
とは患者の QOL を向上する点でも意義のある課題であると
考えられる.吹き戻しという簡易な器具を用いたトレーニン
グの口腔機能へ及ぼすリハビリ効果が実証されれば,今後臨
床の場での活用が期待できる.そのため,吹き戻しによるト
レーニングが口腔機能向上に効果を及ぼすかを検討した.
Ⅱ.方法
本大学歯学部口腔保健学科の成人 12 名(男性 2 名,女性 10
名 平均年齢 21.2±0.4 歳)を無作為に,A群:レベル1の吹
き戻しを1日90回使用するもの,B群:レベル2の吹き戻
しを1日90回使用するもの,C群:何も行わないものの3
群に分け,それぞれの群でトレーニングを3カ月行った.測
定にはビューティーヘルスチェッカー(パタカラ)を使用し,
トレーニング開始前,各1カ月時に口唇圧の測定を行った.
唇を閉じる力を2回測定しその平均をそれぞれの最大値,
最小値とした.
Ⅲ.結果と考察
トレーニング開始前3群間の比較では,口唇圧のいずれも
有意差は認められなかった.口唇圧の最大値において,3
か月後のB群とC群において有意差が認められた.(p
<0.05)その他には有意差は認められなかった.
今回,口唇圧が著しく衰えている者がいなかったことから,
強い負荷がかかるレベル2で結果が出たのではないかと思
われる.このことから吹き戻しによるトレーニングが口腔
機能向上に効果を及ぼすことが示唆された.
Ⅳ.参考文献
1)大岡貴史,拝野俊之ほか:日常的に行う口腔機能訓練
に よ る 高 齢 者 の 口 腔 機 能 向 上 の 効 果 , J Dent Hlth
58:88-94,2008
化粧のりのよい表面性質と微生物付着に関する研究
P9.
○山本奈津美¹⁾、冨山結布¹⁾、峯裕一²⁾、河原和子²⁾、田地豪²⁾、笹原妃佐子²⁾、二川浩樹²⁾
広島大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻¹⁾、
広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔健康科学専攻口腔生物工学分野²⁾、
Surface modification which improve the compatibility of makeup with substrates, and bacterial adherence
Yamamoto N¹⁾, Tomiyama Y¹⁾, Mine Y²⁾, Kawahara K²⁾, Taji T²⁾, Sasahara H²⁾, Nikawa H²⁾
Course of Oral Engineering School of Oral Health Science Faculty of dentistry Hiroshima University¹⁾,Department
of Oral Biology & Engineering Division of Oral Health Sciences Hiroshima University Graduate School of
Biomedical Sciences²⁾
Ⅰ. 目的 顎顔面補綴において,人工ボディーに化粧を
施したいという患者さんの要望から,どのような表面処
理が適切であるかについて,①化粧のり②微生物付着の
2 つの観点から検討を行った.
Ⅱ. 方法 1.ガラス処理:試薬溶液として、5%Ethyl tri
methoxy silane (以下 Ethyl ガラス), 5%n-Butyl tri methoxy
silane (以下 Butyl ガラス), 5%n-Octadecyl tri methoxy
silane(以下 C18 ガラス), 5%γ-Aminopropyl triethoxysilane
(以下 γ-AMP ガラス), 5%グリオキシル酸(以下 GA
ガラス), 5%グルコース(以下 GL ガラス), Octadecyl
dimethyl 3-triethoxysilyl propyl ammonium chloride 0.3%溶
液(以下 0.3%Etak ガラス)
・0.06%溶液(以下 0.06%Etak
ガラス) を用いて表面処理ガラス・バイアル瓶の作成
を行った. 2.化粧のり実験:ファンデーションには,S
K-Ⅱ,コフレドール,セザンヌを用い,塗布したファン
デーションの厚さを膜厚測定器で1枚のガラス板につ
P10.
き 5 点測定し平均を求め,その試料の代表値とした.
3. 菌 付 着 実 験 : 被 験 菌 株 と し て Staphylococcus
epidermideis ATCC12228 を用いバイアル瓶に播種し,24
時間後に増殖・定着した菌数を ATP により定量した.
Ⅲ. 結果と考察 ファンデーションの厚さは, γ-AMP ガ
ラスが最も厚く,Etak-,GL-,GA-,ethyl-,butyl-,C18-の
順であった.これは,ガラス表面に+又は-の電荷を持つ
官能基を固定化した表面でファンデーションが厚くな
る傾向を示した.菌定着は,陽電荷を持つ γ-AMP ガラス
で最も高くなった.この結果は,我々の過去の報告
(Nikawa ら J Med Vet Mycol 27, 269-271, 1989)と一
致していた.しかし,同じ陽電荷を持つ表面でも 4 級アン
モニウム塩を固定化した Etak 処理における菌増殖・定
着は低い値を示した.以上の結果より,Etak 処理を施し
た表面では,化粧ののりが良くかつ菌の定着量を抑制
し,最も適切な処理であることが示唆された.
知覚神経節へのボツリヌス毒素投与による神経障害性疼痛モデ
ルラットの疼痛行動変化
○渡邊一博 1,松香芳三 2,丸濵功太郎 2,熊田 愛 2,前川賢治 2,園山 亘 2,
窪木拓男 2
1 岡山大学歯学部,2 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
Behavioral change of neuropathic pain model rat after Botulinum toxin application to peripheral sensory
ganglia
○Watanabe K1, Matsuka Y2, Maruhama K2, Kumada A2, Maekawa K2, Sonoyama W2, Kuboki T2
1 Okayama University Dental School, 2 Okayama University Graduate School
Ⅰ. 目的
顎関節症,三叉神経障害性疼痛などで経験される
疼痛の末梢感作から中枢感作への移行には,知覚神
経節での神経伝達物質の遊離が関与している可能
性が示唆されている.そこで本研究では,精製型ボ
ツリヌス毒素 (BoNT/A)を投与することによる末
梢知覚神経節での神経伝達物質の遊離抑制が疼痛
行動に影響するかを検討した.
Ⅱ. 方法
ラットの後根神経節上にポリウレタンチューブ
(No. 20) を 設 置 し , 断 端 を 皮 膚 外 に 設 置 す ること
に より BoNT/A を 直接 投与 でき るように した.ま
た,坐骨神経にカフを装着し,末梢神経障害性疼痛
モデルを作成した.BoNT/A(10MLD)投与前後の
疼痛伝達の変化を評価するため,足底に熱刺激と機
械刺激を加え,その閾値を測定した.
Ⅲ. 結果と考察
坐骨神経へのカフ装着後には熱刺激,機械刺激と
もに閾値の低下が観察され,疼痛伝達が増強してい
た.また,後根神経節への BoNT/A 投与は,両刺激
ともに閾値をベースラインまで回復させ,疼痛情報
伝達が抑制された.以上から末梢知覚神経節におけ
る BoNT/A 投与による神経伝達物質の遊離抑 制は
疼痛情報伝達を抑制する可能性が示唆された.この
ことは疼痛患者の治療において末梢知覚神経節が
ターゲットになりうることを示している。
Ⅳ. 文献
Kitamura Y, et al. Neuroscience 159:1422-1429, 2009.
Kumada A, et al. J Oral Rehabil (in press).
会員外協力者:小熊惠二,山本由弥子
二ケイ酸リチウムガラスセラミックスに対する酸処理の影響
P11.
○山本美恵,丸尾幸憲*,入江正郎**,西川悟郎*,岡
森彦,玉田宜之*,皆木省吾
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科咬合・有床義歯補綴学分野,*岡山大学病院補綴科
(咬合・義歯),**岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体材料学分野
Effect of acid etching on lithium disilicate glass-ceramic
Yamamoto Y, Maruo Y*, Irie M**, Nishigawa G*, Oka M, Tamada Y*, Minagi S
Dept. of Occlusal and Oral Functional Rehabilitation, Okayama Univ., *Occlusion &
Removable Prosthodontics, Okayama Univ. Hosp., ** Dept. of Biomaterials, Okayama Univ.
Ⅰ.目的
オールセラミック修復のフレームワークとして,
アルミナ,ジルコニアあるいは二ケイ酸リチウムが
用いられている.本研究は二ケイ酸リチウムの表面
処理方法がレジンセメントとの接着強さに与える
影響について検討した.
Ⅱ.方法
二ケイ酸リチウムには,IPS e.max Press (Ivoclar
Vivadent)を用 いた .表 面処 理は アル ミナ サンドブ
ラスト,リン酸エッチング,フッ化水素酸エッチン
グ,シランカップリングおよびそれらの組合せと無
処理の 7 条件(n=10)とした.各表面処理後,クリ
アフィル SA セメント(クラレメディカル)を用い
て,被着面上にステンレスロッド(φ3.5 mm,高さ 2
mm)を接着させ,37℃の蒸留水中に 1 日間浸漬後
せん断接着強さを測定した.
Ⅲ.結果と考察
無処理あるいはシラン処理のみが示した接着強
さはそれぞれ 4.1 MPa および 9.7 MPa と低い値を示
した.一方,サンドブラスト,フッ化水素酸および
シラン処理を併用した場合には最も高い接着強さ
(28.1 MPa)を示したが,フッ化水素酸とシラン処
理を行った場合( 21.0 MPa),あるいはサンドブラ
スト,リン酸およびシラン処理を併用した場合
(17.5 MPa)との間に有意差を示さなかった.また,
これらの 3 条件では,他の条件でみられた界面破壊
を生じなかった.以上のことから,二ケイ酸リチウ
ムの表面処理としては,アルミナサンドブラスト処
理とともに,リン酸あるいはフッ化水素酸によるエ
ッチングが有効であることが示唆された.
健常高齢者が努力性に飴を舐める機能の定量評価
P12.
○土岡寛和 1,森 隆浩 1,牧原勇介 1,山脇加奈子 2,丸山真理子 1,岡田源太郎 3,
吉川峰加 1,林 亮 4,吉田光由 5,津賀一弘 1,赤川安正 1
1
広島大学大学院医歯薬学総合研究科,2 ナカムラ病院,3 ビハーラ花の里病院,
4
林歯科医院,5 広島市総合リハビリテーションセンター
Quantitative evaluation of intense candy-sucking function in healthy elderly
Tsuchioka H1, Mori T1, Makihara Y1, Yamawaki K2, Maruyama M1, Okada G3, Yoshikawa M1, Hayashi
R4, Yoshida M5, Tsuga K1, Akagawa Y1
Hiroshima University Graduate School of Biomedical Sciences,2 Nakamura Hospitall,
1
3
Vihara Hananosato Hospital,4 Hayashi Dental Clinic,5 Hiroshima City General Rehabilitation Center
Ⅰ.目的
近年,高齢者の口腔機能を維持向上させるニーズ
が高まっている.しかし,既存の口腔機能検査が難
しい認知症高齢者も多い.そこで,自主的に舐める
ことが期待できる棒付き飴を用い,その重量変化で
舐める機能を定量評価することを着想した.これま
で健常高齢者で自由に飴を舐めた場合の重量変化
について検討し,舐め方にばらつきが多いことが判
明した.そこで本研究では,舐め方を規程した努力
性 に 飴 を 舐 め る 機 能 テ ス ト ( Intensive Candy
Sucking Test: I-CST)を開発 し,その特性 を明ら
かにすることを目的とした.
Ⅱ.方法
自覚的に摂食・嚥下障害のない高齢者 293 名(男
性 84 名,女性 209 名,平均年齢 74.4 歳)に棒付き
飴(チュッパチャプス®,Chupa Chups,Barcelona)
を 5 分間,術者の指示下で熱心に舐めさせ,飴の重
量の減少を測定し,I-CST 値とした.また最大舌圧,
頬圧,刺激時唾液量,オーラルディアドコキネシス
も測定し,各口腔機能評価の比較を行った.
Ⅲ.結果と考察
男性の I-CST 値(5.91±1.58g,平均±標準偏差)
は,女性(5.38±1.36g)より高かった( P < 0.01).
また,義歯非使用者(5.91±1.29g)は義歯使用者
(5.19±1.49g)より,前期高齢者(5.93±1.35g)
は後期高齢者(5.07±1.41g)より高い傾向を示し
た( P < 0.01).I-CST 値は残存歯数( r = 0.327, P <
0.01)および最大舌圧( r = 0.315, P < 0.01)と正
の相関を示した.以上の結果より,I-CST は既存の
口腔検査法と関連しながらも,具体的に舐める機能
を評価する特定の口腔機能検査であることが示唆
された.
C1.
咬合再構成により顎関節雑音を除去し QOL を向上した症例
○安陪 晋
徳島大学病院総合歯科診療部
A case of Occlusal Reconstraction that was able to eliminate Temporomandibular Joint Noise
and improve Quality Of Life
Abe S
Department of Oral Care and Clinical Education, The Tokushima University Hospital
症例の概要
患者は 60 歳男性.10 年前にインプラント治療を
行ったが 2 年前に脱落し,それ以降両側顎関節関節
雑音を認め,近医から本院に紹介された.問診時に
おいて両側顎関節にかなり大きな雑音を認め,同部
に疼痛は認めないものの,食事中に顎関節の音が鳴
る事が気になり,食欲が減退し QOL の低下が認め
られた.口腔内所見においては下顎前歯が見えない
ほど被蓋が深く,また下顎右側第 1,第 2 大臼歯部
はインプラント脱落したまま放置されており,左側
のみ偏側咀嚼となっていた.
画像検査の結果,関節円板の復位を認める顎関節症
Ⅲa 型と診断され,顎関節周囲および咀嚼筋肉群へ
の圧痛テストにおいて特に異常を認めなかった.ま
た,顎関節雑音は下顎前方位からの開閉口運動で消
失し,かつ下顎運動も円滑に行えた.
治療内容と考察
顎関節雑音がなく円滑に下顎運動が行える前方
位に顎位を移動した状態での固定性装置による咬
合再構成は患者への負担が大きいため,咬合位を前
方位へ整位し,かつ下顎右側臼歯の欠損を補綴する
可撤性義歯の作製した.また,夜間は顎位の後方へ
偏位が起こしにくいように,リポジショニング型の
スプリントを上顎に装着し,顎位の前方保持をつと
めた.その結果,固定性補綴装置を用いた咬合再構
成を容易とすることが出来た.
結論
本症例では,顎位を前方位に保持することを第一
の目標とした顎位調整用義歯が十分な役割を果た
し,咬合再構成を行うことが可能となった.術後は
関節雑音を認めず 4 年以上が経過し,食欲も増進し
患者の QOL 向上に十分寄与できたと考えている.
<Memo>
協 賛 企 業 一 覧
株式会社 インプラテックス
ケンテック株式会社
サンメディカル株式会社
株式会社 ジーシー
株式会社 松風
昭和薬品化工株式会社
株式会社 トクヤマデンタル
株式会社 ニッシン
株式会社 ヒョーロン・パブリッシャーズ
株式会社 モリタ
和田精密歯研株式会社
(五十音順)
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