...

調査月報 2008

by user

on
Category: Documents
1

views

Report

Comments

Transcript

調査月報 2008
調査月報
福岡県の最近の経済動向
1
地域経済調査
3
好調が続く福岡県の輸出
産業調査
5
半導体産業
主要経済指標
10
景気全般
1.
2.
3.
4.
5.
個人消費
住宅投資
公共投資
生産・設備投資
その他
金融関係指標
金利等の推移
18
2008
No.680
3
福岡県の最近の経済動向
福岡県の景気…………緩やかな回復
輸出の増加基調が続いていることを背景に生産は高水準を持続、設備投資も堅調
に推移している。個人消費は底堅く推移し、公共工事も回復基調となっており、景
気は緩やかながら回復の動きを続けている。法改正の影響で減少している住宅着工
も回復の兆しが出てくる。
全国の景気…………緩やかに回復
輸出の増加を背景に生産は高水準を持続しているが、設備投資の伸びは一服して
いる。個人消費は底堅く推移し、公共工事も回復している。一方、住宅投資は法改
正の影響で減少しているが、回復基調にあり、全体としてみると景気は緩やかに回
復している。
米国サブプライムローン問題は、世界各地で各種対策が表明されていることもあ
り落ち着いてくる。
長 期 指 標 分 析
[国内総生産(GDP)] ………増加が続くが、伸び率は低下
・個人消費は堅調な増加傾向が続く
・企業の設備投資は、増加傾向。
・輸出は、米国のサブプライムローン問題の影響もあり、伸びが一服。
・住宅投資は、建築基準法改正の影響で減少。
国内総生産(GDP)(名目・前年同期比)
(%)
3.0
国内総生産伸び率
2.5
設備投資
2.0
輸出
個人消費
1.5
1.0
0.5
0.0
△0.5
公共投資
住宅投資
△1.0
06年1∼3月
4∼6月
7∼9月
1 福銀調査月報 2008年3月
10∼12月
07年1∼3月
4∼6月
7∼9月
10∼12月
[個人消費]……底堅い動き
福岡県の大型店販売(前年比)
(%)
10.0
・大型店販売では、百貨店は、暖冬で衣
料品が伸び悩んだが、食料品が堅調に
推移、過去 3ヶ月で閉鎖店舗を除いて
みるとほぼ前年並みとなった。スーパ
ーは、店舗数の増加が続いていること
もあり、増加基調で推移。
スーパー
7.5
5.0
2.5
・乗用車販売では、大型車が新型車人気
で伸びたが、全体では横ばい。
0.0
△2.5
・家電品販売では、デジタル家電の好調
が続いたほか、電気の暖房器具が伸びた。
百貨店
(閉鎖店を除く)
△5.0
8
(戸)
6,000
9
10
11
12
福岡県の住宅着工戸数(用途別戸数)
・旅行取り扱いは、国内、海外ともに年
末年始が好調で伸びた。
[住宅建設]……回復傾向
・6 月の改正建築基準法施行以来低下し
ていた着工戸数は回復傾向。
全体の戸数
5,000
・低迷していた貸家、分譲住宅が回復し
てきたが、持家の増加は一服した。
4,000
3,000
貸家
分譲
・分譲住宅は、久留米市、北九州市で伸
びた。
持家
2,000
1,000
0
6
7
8
9
10
11
・貸家は主に筑豊地区で伸びた。
12
・福岡都市圏では、貸家、分譲ともに大
幅減少が続いた。
[鉱工業生産]……高水準で横ばい
生産(季調済)寄与度
115
・自動車生産が好調で、全体も高水準と
なる。
全体の指数
110
・これまでは好調だった食品は清涼飲料
の減少などで水準を落とした。
105
・一般機械は、建設機械の好調で高水準
を持続。
100
・鉄鋼は増加が一服。
自動車・部品等
食品
一般機械
95
7
8
9
10
11
福銀調査月報 2008年3月 2
地域経済調査
好調が続く福岡県の輸出
米国のサブプライムローン問題の拡大を受け、米国向け輸出の先行きが懸念されています。
こうした中、福岡県の輸出について見てみます。
●全国は低下したが、福岡県の輸出は高い伸び率を持続
図 1 は全国と福岡県の輸出増減率の推移を
図1 福岡県の全国の輸出額の
前年同期比増減
(%)
見たものです。
全国の伸び率は、06 年 1 ∼ 3 月期には 17.6%
増加が続く福岡県の輸出
20.0
福岡県
でしたが、それ以降は伸び率が低下しています。
その主な要因は米国向け輸出の減少で、06 年
15.0
10 ∼ 12 月期から低下傾向にあった米国向け
輸出の伸び率は、サブプライム問題が顕在化
10.0
全国
した 07 年 7 ∼ 9 月期からは減少に転じ、全体
5.0
の水準を下げており、サブプライムローン問
題の影響が考えられます。なお、他の地域向
0.0
けは以前と変わらず増加傾向が続いています。
△5.0
05.1∼3
福岡県を見ると、05 年 7 ∼ 9 月期は前年伸び
7∼9
06.1∼3
7∼9
07.1∼3
7∼9
た反動もあって減少しました。しかし、その
後は増加が続いており、06 年 7 ∼ 9 月期以降も前年同期比 16%前後の高い伸び率を維持し続
けています。
●アジアの比率が高い福岡県の輸出先
福岡県の輸出が好調な理由を輸出先
図2 福岡県と全国の輸出先別比率(2007年)
福岡県
西欧
12%
北米
15%
中国
23%
韓国
13%
その他 台湾
8%
18%
と全国の輸出先別の比率を見たものです。
全国
アジア
62%
その他
11%
から見たのが図 2 です。07 年の福岡県
その他
16%
西欧
15%
北米
22%
アジア
47%
福岡県の輸出先では、アジアが62%
で過半数となっています。その中でも
中国
15%
韓国8%
韓国
成長が著しい中国が23%を占めていま
台湾6%
台湾
す。北京オリンピック、上海万博を控
その他
19%
えていてインフラ整備が続いている中
国の需要増が福岡県の輸出の増加を支
えたと思われます。
●電気機械や鉄鋼に加え、自動車も伸びる
図 3 は、福岡県の輸出増加率の品目別内訳を見たものです。全体は 06 年 7 ∼ 9 月期以来 16
%前後の高い伸び率が続いていますが、内訳は変化しています。06 年 7 ∼ 9 月期からの伸び
では「電気機械」
「鉄鋼」
「化学製品」の増加が中心でした。
「電気機械」については半導体、
3 福銀調査月報 2008年3月
福岡県の輸出の前年同期比増減
(%)
(四半期・品目別寄与)
25.0
06年10∼12月
07年10∼12月
映像機器の部品、自動車用電気機器等、部品や
原料が伸びました。半導体製造装置や建設機
械などの「一般機械」は 07 年 4 ∼ 6 月期以降、
増加が一服し、前年並みの水準で推移してい
20.0
全体の増加
ます。自動車は 06 年 10 ∼ 12 月までは、トヨタ
15.0
電気機械
鉄鋼
10.0
自動車
の対中国輸出開始の影響で増加していましたが、
07 年 1 ∼ 3 月期に前年並みとなった後、緩やか
な増加傾向になっていました。07 年 10 ∼ 12 月
5.0
期になると、
「電気機械」
「鉄鋼」
「化学製品」が
0.0
伸び率を低下させるなか、
「自動車」が伸び率
化学製品
△5.0
05.7∼9
06.1∼3
7∼9
一般機械
07.1∼3
7∼9
を上昇させたことから、全体では 16%台の高
い伸び率を持続することになりました。
●自動車が伸びたのは最も懸念されていたアメリカ向け
(億円)
図4 主要港別自動車輸出額
3,000
07年10∼12月期の急増
2,500
その自動車の輸出の状況を確認するために、
福岡県の主要な港別の自動車輸出の推移を見
たものが図 4 です。博多港は主に中国向けです
が、苅田港では世界各地向けがあります。
合計
博多港の輸出額は着実な拡大傾向が続いて
2,000
いますが、苅田港は 07 年 4 ∼ 6 月期までは減少
1,500
傾向でした。7 ∼ 9 月期からは増加に転じ、07
年 10∼ 12月期は急増しました。
1,000
苅田港
07 年 10 ∼ 12 月期に苅田港の伸びた地域はア
500
博多港
0
04.1∼3 7∼9 05.1∼3 7∼9 06.1∼3 7∼9 07.1∼3 7∼9
メリカ向けです。サブプライムローン問題で
輸出減が懸念されている地域向けが伸びるこ
とで全体の輸出額が伸びています。
最新鋭工場である苅田工場に日産自動車の生産が集約されたことが増加要因の一つですが、
ガソリンの値上がりが燃費の良い日本車の売れ行きを後押ししていることも好調な理由の
一つだと考えられます。ただ、米国向けの輸出車の平均単価は 07 年 4 ∼ 6 月期までは 250 万
円超でしたが、07年 7∼ 9月期からは 200万円前後へと価格帯は低下しています。
米国でのサブプライムローン問題の発生で、個人消費が減少し、福岡県の輸出も減少する
のではないかと危惧されています。しかし、自動車では懸念されている米国向けが増加して
います。また、好調な「電気機械」は映像用や自動車用、
「鉄鋼」も競争力のある製品が中心
で、福岡県の輸出は、今後も増加傾向が続くと思われます。 (中村)
資料:
「九州経済圏貿易速報」
(門司税関)、
「博多税関支署管内貿易概況」
(博多税関支署)、
「苅田港貿易概況」
(苅田出張所)
福銀調査月報 2008年3月 4
産業調査
半 導 体 産 業
現在、
パソコンや携帯電話を始め、
テレビ等家電製品から自動車まで、
私たちが日常使用している製
品の中で電気を使用しているものほぼ全てに使用されている基幹部品、
それが半導体です。以前から
半導体は「産業のコメ」
と呼ばれ、
非常に重要な製品だと言われていましたし、
現在では、
それなしでは
我々の日常生活が全く成り立たないほどにまで、
あらゆるところに浸透しています。
またその半導体産業
は日本、
そして九州にとって非常に重要な産業でもあります。
そこで今回は、
そのように重要な製品にも関わらず、
日頃なかなか目に触れず、
意識もされない、
空気
のような存在である半導体についての理解を深める第一歩として、
「そもそも半導体とは何か」
というこ
とから、
その市場の変遷、
九州の半導体市場についてまで、
半導体産業全般の概略を記載したいと思
います。
1 半導体とは何か
(1)
半導体とは∼半導体の原理とその役割∼
本来、
半導体とは電気を通しやすい金、
銀、
銅、
アルミニウム等の「導体」
と、
通さないガラス、
ゴ
ム、
プラスチック等の「絶縁体」の中間の性質(電気を通したり通さなかったりするという特性)
を
持つ、
シリコン等の基礎物質のことを指します。そうしたシリコン等を用いて作った電子回路が「半
導体デバイス」で、
一般的に「半導体」
という場合は「半導体デバイス」のことを指しています(本
レポートでも半導体デバイスのことを半導体と呼ぶことにします)。半導体は、
その特性を生かして
電流に変化を起こすことによって、
記憶機能や演算機能や発光等、
様々な機能を果たせるように
なっているのです。
半導体はそうした特性を有する「トランジスタ」
といわれる素子からできています。
トランジスタが
多く集積しているものをIC(集積回路)
と呼び、
集積度が高いものをLSI( 大規模集積回路)
と呼
びます。今では一つのLSI( 小指の爪ほどの大きさ)
に数億個のトランジスタが搭載されていると
いう、
想像もつかない程集積は進んで
【半導体の分類】
います。そして、
この集積が進むことに
集
個別半導体
発光等単機能しか果たさない半導体のこと
積
よって、半導体はより小型化、高機能
半 度
に
IC
導 よ
化してきたのです。
集積度
体 る
分
そして半導体は機能によって呼び
LS
I
類
方が変わります。記憶機能を果たす
電源を切ると記録が消える
DRAM等
のがメモリー
(DRAMやフラッシュメモ
メモリー(記憶)
電源を切っても記録が消えない
フラッシュメモリー等
リーなど)で、演算機能を果たすのが
機
能
に
パソコン用等の高機能品
MPU等
ロジック
(マイコンなど)
という風に分か
よ
る
ロジック
(演算)
マイコン等
家電用等に機能を抑えた廉価版
分
れており、
それらを組み合わせて、
一つ
類
AS
IC等
特定用途向けのカスタマイズ品
のチップで記憶機能から演算機能ま
で果たしている半導体をシステムLSI
メモリーやロジック等の半導体や周辺機器を一つのチップ
システムLS
I
にまとめ、一つのチップで何でもできるようにしている
と呼ばれています。
資料)
各種資料より総合調査グループ作成
(2)
半導体の使途∼ありとあらゆる製品への広がり∼
半導体の原理は今から約60年前に米国のベル研究所で発見され、
それから10年後に米国の
テキサス・インスツルメンツ社によって、
IC(集積回路)が開発され、
それからものすごい勢いで進
歩してきました。
5 福銀調査月報 2008年3月
【半導体の主要な用途とその動向】
●現在でも半導体の最も大きな用途(全半導体使用金額の約4割を占めている)。
●中央演算装置であるMPUや記憶を担当するDRAMやフラッシュメモリーなどの各種半導体が使用されている。
コンピュータ・
周辺機器
民生機器
(デジタル家電)
●新三種の神器と言われる、デジカメ、
DVD
(プレーヤー、
レコーダー)、薄型テレビをはじめ、ゲーム機、携帯音楽プレーヤー等
様々な製品の出荷が増加中。
●デジタル家電においては日本企業が強みを持っている分野も多い。
●パソコンの数倍の出荷台数があり、今後も拡大が見込めるのが携帯電話。
●携帯電話は今や小型のパソコン並みに高機能化しており、パソコン並みの半導体が搭載されている。
特にカメラ付き携帯電話の普及により更なる半導体需要が見込める。
通信機器
(携帯電話)
●カーナビゲーションから各種エンジン制御に至るまであらゆる分野で半導体の使途が拡大している。
●今後も自動車の電子化が進むことが予測されており、
それに伴い半導体の搭載比率も上昇していくことが見込まれている
(将来的には自動車価格の約2割を半導体が占めるようになると言われている)。
自動車
資料)
各種資料より総合調査グループ作成
以前の半導体の使途といえばパソコンなどのコンピューター製品が中心だったのですが、
近年
の情報化社会の進展に伴い、
その使用範囲が大きく広がっています。私たちの身近な製品で言
えば、
パソコンや携帯電話をはじめ、
薄型テレビなどの家電製品から、
自動車までありとあらゆる範
囲に広がっています。そして、
各機器の高性能化に伴い、
半導体の使用範囲、
使用量は今後も
拡大していくことが予想されています(逆に言うと、
各機器の高性能化は半導体の進歩によって
支えられているのです)。
2 これまでの半導体市場の変遷
(1)半導体市場のこれまでと今後の見通し∼シリコンサイクルを超えて∼
前項までに記載の通り半導体産業は今から約60年前に生まれて以来、
年平均で10%以上と
いう、
他産業では類を見ないほどの高成長率で成長を続けてきました。
高成長の中、
半導体産業の市場は「シリコンサイクル」
と言われる、
約5年毎の市況の大きな変
動を繰り返してきました。シリコンサイクルは製造設備導入に時間がかかることにより発生する「需
給のずれ」
と
「技術革新の影響」などの様々な要因が複雑に絡み合って起きてきたのですが、
現
在では、
半導体製品の使途の広がりや、
技術革新スピードの上昇もあって、
シリコンサイクルの波
は以前に比べ緩やかになっています。
また、
成長率自体も年に数%と緩やかになってきていること
から、
今後の半導体市場は安定的に成長していくことが予測されています。
【世界半導体市場の推移】
350,000
以前は数年おきに市況
の激しい変動があった⇒シリコンサイクル
(百万ドル)
50.0%
実績
300,000
予測
30.0%
250,000
10.0%
0.0%
150,000
日本も着実な
成長が予測さ
−20.0% れている
−10.0%
100,000
0
今後は安定的
な成長が見込
まれている
20.0%
200,000
50,000
40.0%
247,716
50,519
19,563
90
91
−30.0%
46,418
92
93
94
95
市場規模
96
97
98
99
(その内日本)
00
01
02
03
対前年比(世界)
04
05
06
07
08
−40.0%
09(年)
対前年比(日本)
資料)WSTS(世界半導体市場統計)
(2)半導体市場における日本の位置付け∼かつて半導体王国と呼ばれた国の変遷∼
半導体は米国にて開発された製品ということもあって、初期の半導体市場は米国企業
によって独占されていました。
その後、
日本の国を挙げての半導体産業振興策が実を結び、
1980年代後半には日本企業が圧倒的なシェアを有するに至りました(1989年のピーク時
福銀調査月報 2008年3月 6
で世界シェアの約53%を日本企業が占めていました)。しかし、その後日本企業がバブル
崩壊による不況などに苦しんでいる間に、世界的な半導体市場の伸びの中で米国は復活
し、また韓国、台湾を中心としたアジア諸国が急激に成長してきたことにより、日本企業
の生産拡大にもかかわらす、世界シェアは相対的に低下していきました(それでも現在
でも世界の20%以上のシェアを有し、国別では米国に次ぐ2位をキープしています)
。
【世界半導体メーカーランキングの推移】
1970年代はアメリカの独壇場
順
位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
1971年
1990年前後日本企業のシェアはピーク
(約5割)
1981年
1991年
テキサス・インスツルメンツ アメリカ テキサス・インスツルメンツ アメリカ
2001年
日本
インテル
アメリカ
インテル
アメリカ
日本
東芝
日本
サムスン電子
韓国
東芝
日本
アメリカ
モトローラ
アメリカ
東芝
フェアチャイルド
アメリカ
NEC
日本
インテル
インターナショナルレクティファイアー アメリカ
フィリップス
オランダ
モトローラ
アメリカ
ナショナル・セミコンダクター アメリカ
日立製作所
日本
日立製作所
日本
東芝
日本
AMI
アメリカ
2007年(速報値)
NEC
モトローラ
シグネテッィクス
その後日本企業はバブル崩壊で苦しみシェア低下
アメリカ STマイクロエレクトロニクス スイス
テキサス・インスツルメンツ アメリカ
サムスン
NEC
富士通
日本
モトローラ
日立製作所
アメリカ
インテル
アメリカ
三菱電機
日本
VARO
アメリカ
松下電子工業
日本
松下電子工業
日本
シリコニクス
アメリカ
フェアチャイルド
アメリカ
フィリップス
テキサス・インスツルメンツ アメリカ
テキサス・インスツルメンツ アメリカ STマイクロエレクトロニクス スイス
アメリカ ナショナル・セミコンダクター アメリカ
ユニトロード
韓国
日本
インフィニオン・テクノロジーズ ドイツ
アメリカ ハイニックスセミコンダクタ
日本
インフィニオン・テクノロジーズ ドイツ
オランダ フィリップス・セミコンダクターズ オランダ
ルネサステクノロジ
韓国
日本
NXPセミコンダクターズ オランダ
NECエレクトロニクス
日本
資料)ガートナーデータクエスト
現在の半導体市場はパソコン用の心臓部を構成している MPU で圧倒的なシェアを有
するインテルや、ファブレスといわれる自社で工場を持たずに設計開発販売に特化した
企業が成長している米国企業、DRAM やフラッシュメモリー等の半導体メモリーで世
界シェアトップを走るサムスン電子等の韓国企業、そしてファウンドリーと言われる半
導体製造受託企業の成長が著しい台湾などが牽引しており、将来的には中国などアジア
諸国企業の台頭も予測されています。
【主要半導体材料の世界シェア】
そうした中、日本企業の中でも東芝、エルピーダ
メモリがメモリー分野でのシェア奪還を目指して大
外国企業
規模な設備投資を行なう等、積極的な動きを見せる
26.9%
企業もあります。また、半導体そのもののシェアは
市場規模
低下傾向にありますが、半導体を製造するための製
2兆8千億円
造装置や、シリコンウエハー等の半導体の材料とい
(2005年)
った半導体関連分野では、日本企業は依然高い競争
日本企業
力を有しています。そういった意味では、半導体関
73.1%
連分野を含めた広義の半導体産業では日本は半導体
王国であり続けている、とも言えるでしょう。
資料)経済産業省まとめ
3 シリコンアイランド九州
(1)成り立ち∼何故九州に半導体産業が集積してきたのか∼
九州には、1967 年の三菱電機の進出以来これまで約 40 年かけて半導体関連産業が集
積し、
「シリコンアイランド」と呼ばれる半導体の一大生産拠点となっています。では、
何故九州に半導体産業が集積してきたのでしょうか。そのキーワードは「水」
「電気」
「空
港」そして「労働力」です。
当時半導体製造のためには大量の純水が必要とされており、その原水として阿蘇外輪
山周辺の豊富な湧き水は最適でした。また、半導体製造の一番重要な原料は電気である
と言ってよいほど、半導体製造にはたくさんの電気を使用するのですが、九州にはそう
7 福銀調査月報 2008年3月
した電力を安定供給できる体制が整っていたこと、最終製品である半導体は小さく高価
なため、輸送には鉄道や船を使わず航空機が使われている中で、九州には早くから空港
が整備されていたこと、そして半導体工場内で作業する女性(当時の半導体製造は人力
による細かい作業に頼る部分も多く、そういった作業には男性ではなく女性の方が適し
ていたそうです)の労働力確保が容易であったこと等の理由によって、九州には半導体
企業の進出が相次ぎました。
そうして九州には三菱電機(現在では一部ルネサステクノロジに変わっています)を
皮切りに、NEC(現九州日本電気),ソニー(現ソニーセミコンダクタ九州)、東芝、日本
テキサス・インスツルメンツ等の
【図:九州に立地する主な半導体関連企業の拠点】
大手半導体メーカーを始め、そう
した企業に半導体製造装置を納入
東芝
東京エレクトロン九州
する東京エレクトロン、アルバック、
パナソニックファクトリー
パナソニックファクトリーソリュ
ソリューションズ
SUMCO
ーションズ等の半導体製造装置メ
日本テキサス・
SUMCO TECHXIV
ーカーや半導体の材料を供給する
インスツルメンツ
(旧コマツ電子金属)
SUMCO 等が九州に進出してきま
三菱電機
九州日本電気
した。さらにはその下請け企業と
して多くの地場企業が(そうした
宮崎沖電気
ルネサステクノロジ
大手メーカーの積極的な下請け育
アルバック九州
成の効果もあって)半導体分野へ
ソニーセミコンダクタ
九州
進出、成長してことにより九州に
半導体メーカー
半導体関連企業
半導体の一大生産拠点が形成され
資料)各種資料より総合調査グループ作成
てきたのです。
(2)現状∼九州半導体業界の立ち位置∼
現在、半導体関連企業も含めると、九州には 650 社以上の事業所が存在しています。前
項に記載した半導体立地の条件が現在ではさほど重要ではなくなったため、九州の優位
性が薄らいでしまい、以前に比べるとそのシェアは低下しましたが、九州は現在でも世
界の約 5%、日本の約 30%の半導体デバイスを生産している一大生産拠点です。半導体
と製造装置をあわせた事業規模は約 1 兆 3 千億円、関連分野も含めた半導体関連産業全
体では約 2 兆円に達しており、九州域内工業品目別出荷額の第 3 位となっており、まさに
地域経済を牽引している産業であると言えます。
【IC生産金額の推移】
【産業別の工業出荷額】 (単位:10億円)
九州合計
(億円)
35.0%
50,000
27.7%
33.2%
40,000
36,896
36,420
30,000
30.0%
0
96
97
10,075
98
全国
99
00
九州
01
02
03
04
05
割合
福 岡
順 製造品
位 出荷額
割合
全 国
順 製造品
位 出荷額
割合
九
州
/
全
国
輸送用 機械器具
1
3,135 16.2% 1
1,951 26.0% 1
食料品
2
2,431 12.5% 2
771 10.3% 4
22,140
7.8% 11%
20.0%
電子部品・デバイス
3
2,032 10.5% 7
428
5.7% 6
17,475
6.2% 12%
一般機械 器具
4
1,521
7.9% 5
508
6.8% 2
29,844 10.5%
飲料・たばこ・飼料
5
1,407
7.3% 4
601
8.0% 12
9,645
化学工業 製品
6
1,359
7.0% 6
436
5.8% 3
25,019
8.8%
5%
鉄鋼
7
1,295
6.7% 3
750 10.0% 7
15,956
5.6%
8%
電気機械器具
8
1,219
6.3% 10
260
3.5% 5
18,293
6.5%
7%
窯業・土石製品
9
801
4.1% 9
344
4.6% 13
7,361
金属製品
10
778
4.0% 8
357
4.7% 9
10.0%
10,000 12,259
順 製造品
位 出荷額
25.0%
15.0%
20,000
工業品目
5.0%
0.0%
06(年)
全国に占めるシェア
資料)九州経済産業局「産業別統計」
合 計
19,394 100%
7,492 100%
52,036 18.4%
6%
5%
3.4% 15%
2.6% 11%
4.2%
7%
283,166 100%
7%
11,960
資料)経済産業省:
「平成17年度工業統計」
福銀調査月報 2008年3月 8
また、九州の半導体業界の大きな特徴としては、大手メーカーの工場を支える、高い
技術を有した地場企業が多数存在していることです。そして、そういった企業の中には
下請けメーカーから成長し、自社ブランドの製品を開発、製造、販売する企業へと脱皮
する企業も数多く現れており、更にその中から世界的にも競争力の高い製品を製造して
いる企業も存在しているなど、半導体産業は九州において非常に厚みのある産業となっ
ているのです。
ただし、九州の半導体産業の将来はバラ色かというと、必ずしもそうとは言い切れま
せん。将来へ向けての一番の懸念は九州の「地盤沈下」です。今後、半導体市場がアジ
アを中心に継続的に成長
【九州での半導体産業振興に向けた主な取組み】
していく中で、九州が半導
福岡県先端システムLS
I
体の単なる生産拠点のま
開発拠点推進会議
九州半導体イノベーション協議会
までいたら、その地位が相
東アジア地域(京畿道(韓国))、
九州、上海、
「競争力のある世界企業の育成とKYUSHU
新竹(台湾)、
香港、
シンガポール等を結ぶ「シ
ブランドの確立」を目指している「九州シリコン・
対的に低下してしまうの
リコン・シーベルト地帯」における先端的な
クラスター新発展戦略」を推進。
システムLSI開発拠点を構築する構想であ
ではないか、という懸念で
る「シリコンシーベルト福岡プロジェクト」を
推進。
す。将来的にも九州の半導
大分県LS
I
体産業が存在感を維持し
クラスター形成推進会議
セミコンフォレスト推進会議
ていくため、現在九州各地
半導体製造に不可欠なテスティング技術(評
「頭脳を伴った国内最先端の半導体生産拠
価工程)をコアに、大分地域において産学
で半導体関連企業がネッ
点の形成」と「2010年までに半導体関連産
官が一体となったネットワークを形成し、高
業の製造品出額1兆円」を目指す「熊本セミ
度製造技術をより一層集積するという「お
トワークを構築し、アジア
コンダクタ・フォレスト構想」を推進。
おいたLS
Iクラスター構想」を推進。
とのネットワークの拡大
半導体国際実装ワークショップ
や単なる生産拠点から脱
九州とアジアの半導体ビジネスネットワーク構
皮を図るための様々な取
築を目指して、
2001年より年に1回のペース
でセミナー、商談会を開催。
組みを行なっています。
資料)各種資料より総合調査グループ作成
最後に
ここまで記載してまいりました通り、半導体は製品として私たちの日常生活に欠かせな
いだけでなく、産業としても九州にとって欠かせない存在です。
今後とも拡大が見込まれる半導体市場の中で九州が存在感を保っていくためには、九州
独自の付加価値を高めていく必要がありますし、またそれができるだけのポテンシャルは
現在でも十分に有していると思われます。そのポテンシャルを現実のものにするためには、
半導体関連産業の各企業が努力を続けるだけでなく、大学などとの連携や行政、金融機関
によるサポートなど、地域の産官学が一体となった取組み(しかもそれが単発的なもので
は意味がなく、すぐに結果は出ないかも知れませんが、地道に継続的なものにしないとい
けないと思います)が必要ではないでしょうか。 (花谷)
9 福銀調査月報 2008年3月
主要経済指標
(前年・期・月比は%、前年増減はポイント、p は速報値、 r は確報値)
景気全般
(1)国内総生産
(2)景気動向指数(CI)
石油価格上昇による輸入額の増加や住
宅着工減で伸び率は低下したが、拡大
傾向が続く。
(千億円)
年 月
名 目
4,985
5,038
5,120
5,280
5,407
5,539
05. 7∼9
10∼12
5,026
5,043
5,395
5,427
06. 1∼3
4∼ 6
7 ∼9
10∼12
5,059
5,083
5,082
5,1
35
5,453
5,501
5,503
5,560
(2000=100)
年 月
実 質
04 年度 05 年度 06 年度 一致指数は横ばいが続くが、先行指数は低下傾向
にあり、先行き低下と見られる。
5,61
2
5,1
71
07. 1∼3
5,592
4∼ 6
5,1
45
5,61
0
7 ∼9
5,1
49
5,661
10∼12
5,1
64
0.9
0.3
前期比
前年比
2.0
0.7
内閣府(季節調整値、但し前年比は原数値による。)
資 料
先行指数
一致指数
遅行指数
06.11
12
1
04.4
1
03.3
11
3.7
11
3.7
1
27.9
1
27.5
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
前月比
前年比
資 料
1
03.5
1
02.9
1
01.3
1
01.6
1
02.4
1
02.6
1
02.3
1
00.5
99.1
p100.3
p 97.8
p 97.3
▲0.5
▲5.8
11
2.7
11
2.9
11
2.3
11
2.8
11
3.1
11
3.7
11
3.1
11
4.6
11
3.4
p114.4
p113.1
p113.7
0.5
0.0
1
29.7
1
28.1
1
29.1
1
29.8
1
28.9
1
27.8
1
27.4
1
27.1
1
26.7
p127.6
p129.4
p128.4
▲0.8
0.7
内 閣 府
(3)マネーサプライ(平均残高)
広義流動性は 3%台の伸び率が続く。定期預金、国債の伸び率が上昇する一方、郵貯等は減少が続
いた。
(兆円)
年 月 M1
前年比
現 金
M2+CD
要求払
預 金
前年比
定 期
預金等
広義流動性
うち
うち
うち
うち
前年比 郵便貯金等 金銭信託 投資信託 国 債
05 年
06 年
07 年
376 4.7
388 3.1
387 ▲0.1
70
71
72
306
316
315
705
712
724
1.8
1.1
1.6
307 1,400
303 1,434
314 1,487
2.9
2.4
3.7
329
318
308
113
157
181
33
37
48
102
85
94
06.12
388 ▲0.1
73
31
5
71
8
0.7
307
1,459
3.1
31
3
1
72
41
87
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
388
384
389
394
392
389
389
385
384
382
382
390
▲0.1
0.0
▲0.3
▲0.8
▲0.5
▲0.1
▲0.1
▲0.3
0.0
0.1
0.2
0.4
73
72
72
72
72
72
72
72
72
72
72
74
31
5
31
2
31
6
322
320
31
7
31
7
31
2
31
2
31
0
31
0
31
5
71
9
71
5
71
8
725
723
726
727
724
724
724
726
733
0.9
1.0
1.1
1.1
1.5
1.9
2.0
1.8
1.7
1.9
2.0
2.1
309
308
308
31
0
31
2
31
4
31
6
31
7
31
8
31
9
321
321
1,462
1,463
1,465
1,476
1,483
1,490
1,495
1,496
1,496
1,499
1,506
1,51
3
3.4
3.6
3.7
3.4
3.2
3.7
4.1
3.9
3.9
4.0
3.8
3.7
31
2
311
31
0
309
308
308
308
307
305
306
304
305
1
73
1
74
1
75
1
78
1
82
1
83
1
83
1
84
1
84
1
85
1
86
1
87
42
44
43
44
47
49
50
50
50
50
52
52
87
89
88
88
91
90
91
96
97
1
00
1
04
1
03
08. 1
388
0.0
74
31
4
734
2.1
325
1,51
5
3.6
304
1
88
53
1
04
資 料
日本銀行調査統計局
福銀調査月報 2008年3月 10
1.個人消費
(1)勤労者世帯の家計収支
前年比では、可処分所得の全国は、世帯主給与減と所得税増により減少。福岡県は、配偶者所得増
で増加。消費支出の全国は交際費、家屋修繕費、テレビ購入費の伸びで増加。福岡県は食料費等の
伸びで増加。
(千円)
年 月
05 年
06 年
07 年
可 処 分 所 得
全 国
441
441
443
▲1.1
0.1
0.2
九 州
402
392
395
321
747
前年比
06.11
12
373
829
1.5
6.9
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
374
403
378
400
333
607
490
393
363
397
366
807
1.0
2.7
4.0
▲0.4
1.6
7.4
▲4.5
▲2.8
0.2
0.2
▲1.9
▲2.7
前年比
▲3.4
▲2.4
0.6
▲2.9
13.6
347
9.5
353
10.7
328
6.3
352
0.2
296
0.7
557
6.8
404 ▲13.6
351 ▲9.8
328
2.4
360
1.5
340
5.9
721 ▲3.4
資 料
消 費 支 出 (名目)
福岡県
406
408
389
▲0.1
0.5
▲4.5
全 国
329
320
323
318 ▲10.9
7.0
703
306
369
▲0.9
▲2.9
269 ▲10.9
351 ▲2.3
284 ▲12.0
374 ▲3.1
15.2
6.3
▲11.4
▲10.4
▲3.9
▲4.7
▲29.8
▲15.9
1.9
6.4
7.0
2.4
328
291
339
342
313
300
322
325
311
327
303
379
1.0
▲2.8
▲0.3
0.4
0.9
▲0.6
0.4
3.4
5.3
2.4
▲0.9
2.7
294 ▲3.6
256 ▲10.3
300 ▲3.6
280 ▲10.4
278 ▲6.7
1.9
270
294 ▲2.1
295 ▲6.1
13.2
310
3.0
304
4.1
280
2.9
361
297 ▲6.7
272 ▲18.2
296 ▲8.9
298 ▲12.3
286 ▲10.0
259 ▲9.2
9.9
315
6.8
338
0.6
307
2.3
351
2.0
290
1.2
378
370
358
303
342
294
474
429
330
325
387
340
720
前年比
九 州
312
299
294
前年比
▲0.6
▲2.8
1.0
前年比
▲2.9
▲4.4
▲1.7
福岡県
327
319
307
前年比
▲0.9
▲2.4
▲3.7
総 務 省
(2)乗用車登録台数
前年比で見ると、全国、福岡県とも、新型車人気で大型車は前年を超えたが、普通車の減少で、全体
では減少となった。軽乗用車は、昨年伸びた反動で減少が続く。
(台)
年 月
登 録 車
全 国 前年比
3,353,593 ▲1.0
3,126,249 ▲6.8
2,945,668 ▲5.8
九 州 前年比
291,874 ▲1.1
268,322 ▲8.1
251,503 ▲6.3
06.11
12
241,822 ▲6.1
213,711 ▲7.4
20,988 ▲6.8
18,465 ▲9.0
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
199,871
281,095
419,930
183,561
199,041
246,687
244,241
190,131
285,045
233,294
258,013
204,759
17,841
24,424
34,737
15,768
16,645
20,383
20,810
17,260
23,935
19,793
22,401
17,506
05 年
06 年
07 年
資 料
▲10.4
▲7.7
▲12.4
▲8.6
▲7.0
▲9.4
▲8.5
0.9
▲4.9
5.5
6.7
▲4.2
▲11.3
▲9.1
▲12.4
▲7.3
▲8.5
▲11.1
▲10.4
▲1.3
▲3.5
6.4
6.7
▲5.2
軽 乗 用 車
福岡県 前年比 全 国 前年比
125,729 0.0 1,387,068 1.1
116,406 ▲7.4 1,507,598 8.7
110,633 ▲5.0 1,447,106 ▲4.0
9,472 ▲0.8 119,448
8,339 ▲6.0 116,533
7,658
10,995
14,983
6,994
7,493
9,093
9,228
7,583
10,360
8,700
9,638
7,908
▲9.4
▲6.2
▲12.4
▲2.3
▲5.8
▲8.2
▲7.8
2.2
▲4.3
8.2
1.8
▲5.2
107,302
143,108
218,911
106,225
107,639
125,956
113,177
87,092
130,361
101,857
105,684
99,794
九 州 前年比 福岡県 前年比
183,202 0.5 54,859 ▲1.4
196,912 7.5 60,043 9.4
189,224 ▲3.9 57,556 ▲4.1
11.5
23.3
15,564
15,106
9.3
23.0
5.5
3.6
5.3
▲4.8
▲0.6
▲5.1
▲11.9
▲7.9
▲5.4
▲7.8
▲11.5
▲14.4
15,019
19,147
26,750
14,080
14,193
16,145
15,354
11,927
16,646
12,831
13,889
13,243
5.9
7.8
3.9
▲4.3
▲0.2
▲7.6
▲12.5
▲8.8
▲5.7
▲7.6
▲10.8
▲12.3
日本自動車販売協会連合会,全国軽自動車協会連合会
11 福銀調査月報 2008年3月
4,736
4,381
12.8
29.9
4,700 7.9
5,706 3.2
8,145 1.7
4,208 ▲4.0
4,228 ▲2.7
4,823 ▲7.3
4,791 ▲10.2
3,413 ▲14.8
5,225 ▲8.8
3,966 ▲1.8
4,534 ▲4.3
3,817 ▲12.9
(3)百貨店販売高
前年比で見ると、全国、福岡県とも、買い控え等から衣料品販売の不振が続いたことに加え、11 月
に歳暮受注が伸びた反動で食料品が減少したことから、減少幅が拡大した。
(億円)
前 年 比
全 店
既存店
福岡県
前 年 比
全 店
既存店
全 国
05 年
06 年
07 年
87,629
86,440
84,674
▲1.0
▲1.4
▲2.0
▲0.5
▲0.7
▲0.7
7,096
6,957
6,803
▲1.6
▲2.0
▲2.2
▲1.7
▲2.0
▲1.0
3,583
3,552
3,473
▲1.5
▲0.9
▲2.2
▲1.6
▲0.9
0.2
06.11
12
7,599
9,949
▲1.2
▲2.8
▲0.3
▲2.2
592
852
▲0.4
▲4.3
▲0.4
▲4.3
301
421
▲0.0
▲4.4
▲0.0
▲4.4
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
7,657
5,843
7,346
6,598
6,573
6,961
7,906
5,744
6,028
6,862
7,565
9,592
▲0.7
▲0.1
▲3.2
▲2.9
▲2.1
3.5
▲5.7
▲0.5
▲4.0
▲2.8
▲0.5
▲3.6
0.0
1.5
▲1.5
▲1.4
▲0.7
5.1
▲4.4
1.1
▲2.7
▲1.6
0.8
▲2.2
624
500
593
51
8
524
507
652
484
471
540
582
809
▲0.2
3.7
▲0.7
▲3.8
▲2.0
2.3
▲6.4
▲1.3
▲3.6
▲4.6
▲1.6
▲5.1
▲0.2
3.7
▲0.7
▲2.1
▲0.3
4.2
▲4.8
0.5
▲1.9
▲3.0
▲0.1
▲3.7
320
255
31
6
259
267
262
331
242
244
276
300
400
1.3
4.8
2.1
▲5.8
▲3.4
2.1
▲8.2
▲2.5
▲4.2
▲4.5
▲0.3
▲5.1
1.3
4.8
2.1
▲2.5
▲0.1
5.9
▲5.1
1.2
▲0.9
▲1.3
2.8
▲2.3
資 料
九 州
前 年 比
全 店
既存店
年 月
経済産業省(九州には沖縄県を含む)
「全店」は店舗調整前比較、
「既存店」は店舗調整済比較
(4)スーパー販売高
前年比で見ると、全国、福岡県とも全店では、暖冬傾向で推移したことから衣料品は減少したが、
食料品が価格上昇もあって伸びたことから増加した。既存店では食料品の伸びが小さく、減少とな
った。
(億円)
前 年 比
全 店
既存店
福岡県
前 年 比
全 店
既存店
全 国
05 年
06 年
07 年
125,654
125,010
127,264
▲0.4
▲0.5
1.8
▲3.6
▲1.6
1.3
9,915
9,708
9,778
▲1.7
▲2.1
0.7
▲3.3
▲1.8
▲2.2
3,644
3,547
3,641
▲3.0
▲2.7
2.7
▲4.0
▲2.2
▲2.2
06.11
12
1
0,1
92
1
2,808
▲0.4
▲0.6
▲1.2
▲2.6
759
1,064
▲1.4
▲1.8
▲1.0
▲4.7
278
399
▲0.7
▲1.1
▲1.4
▲6.0
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
11,279
9,282
1
0,044
1
0,308
1
0,467
1
0,398
1
0,707
1
0,950
9,884
1
0,298
1
0,564
1
3,084
1.5
2.4
2.0
0.6
1.9
0.7
▲0.0
2.9
2.2
1.7
3.6
2.2
▲0.9
▲0.2
▲0.9
▲2.0
▲0.9
▲1.9
▲3.3
▲0.8
▲1.5
▲1.8
0.1
▲0.9
868
707
765
789
796
783
852
869
740
766
789
1,055
2.3
3.3
0.2
▲0.6
▲0.3
0.6
▲0.7
1.8
0.5
▲0.8
3.9
▲0.9
▲1.4
0.1
▲2.5
▲2.8
▲2.3
▲1.3
▲3.5
▲0.9
▲2.2
▲4.3
▲0.5
▲3.5
31
4
257
291
290
290
291
324
31
6
278
288
299
401
3.3
4.8
3.4
0.6
0.0
1.8
2.7
4.5
3.0
0.8
7.5
0.5
▲2.9
▲0.5
▲3.0
▲4.4
▲4.2
▲2.5
▲4.6
▲2.7
▲3.8
▲5.6
▲0.9
▲4.0
資 料
九 州
前 年 比
全 店
既存店
年 月
経済産業省(九州には沖縄県を含む)
「全店」は店舗調整前比較、
「既存店」は店舗調整済比較
福銀調査月報 2008年3月 12
2.住宅投資
新設住宅着工戸数
前年比で見ると、全国、福岡県とも、建築基準法の改正に伴う認可の遅れで大幅な減少が続くが減
少幅は徐々に縮小。賃貸マンションや分譲マンションなどの大型の共同住宅は減少が続くが、持家
やプレハブの賃貸は回復傾向。
(戸)
年 月
全 国
前年比
内マンション
九 州
前年比
229,352
238,614
168,918
前年比
12.4
4.0
▲29.2
05 年
06 年
07 年
1,236,175
1,290,391
1,060,741
4.0
4.4
▲17.8
06.11
12
11
5,392
1
07,906
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
92,21
9
87,360
99,488
1
07,255
97,076
1
21,1
49
81,71
4
63,076
63,01
8
76,920
84,252
87,21
4
115,471
120,406
99,088
4.7
4.3
▲17.7
54,362
58,952
45,066
4.7
8.4
▲23.6
4.0
1
0.2
23,077
21,1
31
1
6.6
28.9
11,388
1
0,208
1
3.0
2.4
5,641
5,1
65
3.9
▲1.3
▲0.7
▲9.9
5.5
▲3.6
▲1
0.7
6.0
▲23.4
▲43.3
▲44.0
▲35.0
▲27.0
▲1
9.2
1
6,301
1
8,926
22,61
6
23,391
1
4,863
22,730
1
2,1
65
7,069
5,328
6,567
8,331
1
0,631
▲8.6
▲6.9
37.3
▲1.5
▲20.3
1
6.2
▲1
7.0
▲63.2
▲74.8
▲71.1
▲63.9
▲49.7
8,296
9,223
9,903
9,299
9,073
11,388
6,637
5,762
6,472
6,920
7,467
8,648
1.9
▲7.4
1
7.8
▲8.7
▲9.2
3.0
▲26.0
▲36.8
▲43.3
▲40.1
▲34.4
▲1
5.3
4,11
2
4,687
5,600
4,1
83
3,821
5,985
2,811
2,436
2,227
2,733
2,931
3,540
▲0.7
▲3.9
29.7
▲5.8
▲24.8
2.7
▲21.8
▲41.2
▲58.7
▲56.8
▲48.0
▲31.5
資 料
福岡県
前年比
国土交通省
3.公共投資
公共工事保証実績
全国の前年比では、国の発注は伸びたが、歳出削減の動きが続く県、市町村、その他の公共団体は減
少。累計は緩やかな回復傾向。福岡県の前年比は、九大の発注で独立行政法人が伸び、累計も伸び率
が拡大した。
(億円)
年 月
全 国
04年度
05年度
06年度
137,354
129,622
122,838
▲11.1
▲5.6
▲5.2
−
−
−
17,381
16,033
15,608
▲10.3
▲7.8
▲2.7
−
−
−
5,256
4,399
4,551
▲8.9
▲16.3
3.4
−
−
−
06. 12
8,479
▲1.7
▲8.4
1,276
4.6
▲1.2
275
3.3
▲1
▲4.4
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
6,1
20
5,778
1
5,840
11,568
8,490
1
0,982
1
0,723
9,842
11,11
6
11,742
8,685
8,384
▲0.9
▲4.6
1
7.1
1.5
▲0.4
▲2.9
▲4.0
▲5.1
▲1
2.1
▲3.2
▲4.3
▲1.1
▲8.0
▲7.8
▲5.2
1.5
0.7
▲0.7
▲1.5
▲2.2
▲4.1
▲4.0
▲4.0
▲3.8
848
887
2,050
1,1
62
1,1
48
951
1,1
82
1,233
1,643
1,557
1,263
1,1
27
▲8.4
▲1
0.7
▲4.8
1
7.3
1
9.0
▲1
6.8
▲1
3.2
▲8.6
▲6.3
▲1
0.4
1.4
▲11.7
▲1.7
▲2.3
▲2.7
1
7.3
1
8.1
5.3
▲0.4
▲2.3
▲3.2
▲4.6
▲3.9
▲4.7
227
257
850
477
501
263
322
298
368
446
348
31
5
▲2.2
▲0.7
56.2
27.4
92.3
▲20.8
▲1
5.5
▲20.0
▲0.1
▲1
0.6
▲1.5
1
4.7
▲4.2
▲4.0
3.4
27.4
54.0
28.3
1
5.9
8.1
6.7
3.4
2.8
3.8
08. 1
5,907
▲3.5
▲3.7
878
3.6
▲4.2
283
24.3
5.1
前年比
累計前年比
資 料
13 福銀調査月報 2008年3月
九 州
前年比
累計前年比
西日本建設業保証(請負金額)
福岡県
前年比
累計前年比
4.生産・設備投資
(1)鉱工業生産指数
全国は電子部品・デバイス、自動車が増産を継続したことから、高水準で推移。福岡県では、自動
車の増産で前年比は増加したが、前月比は食品、一般機械の低下で減少した。
(2000年=100)
年 月
全 国
前年比
1.1
4.8
2.7
九 州
05 年
06 年
07 年
101.3
106.2
109.1
前月比
−
−
−
06.11
12
1
08.7
1
09.6
0.4
0.8
5.2
5.1
111.6
11
2.4
0.4
0.7
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
07.1
1
07.9
1
07.6
1
07.4
1
07.1
1
08.5
1
08.1
111.9
11
0.3
11
2.2
11
0.4
11
2.0
▲2.3
0.7
▲0.3
▲0.2
▲0.3
1.3
▲0.4
3.5
▲1.4
1.7
▲1.6
1.4
4.4
3.1
2.0
2.2
3.8
1.1
3.2
4.4
0.8
4.7
2.9
0.8
11
2.5
111.3
1
09.7
1
09.7
1
07.5
1
09.3
11
0.3
11
2.5
111.5
11
4.8
r114.3
p115.5
0.1
▲1.1
▲1.4
0.0
▲2.0
1.7
0.9
2.0
▲0.9
3.0
▲0.4
1.0
資 料
103.6
109.1
111.4
前月比
−
−
−
前年比
▲1.7
5.3
2.1
福岡県
101.5
103.4
−
前月比
−
−
−
前年比
▲1.6
1.9
−
5.5
6.0
1
06.0
1
06.0
▲0.3
0.0
3.8
4.2
6.8
3.9
2.8
2.4
1.4
▲2.6
2.2
2.1
▲1.7
4.4
4.1
1.1
1
04.7
1
02.2
1
00.7
1
02.0
96.2
1
00.4
1
00.2
1
04.7
1
04.3
1
09.7
1
08.2
▲1.2
▲2.4
▲1.5
1.3
▲5.7
4.4
▲0.2
4.5
▲0.4
5.2
▲1.4
2.8
1.6
▲6.8
▲0.3
▲3.6
▲6.5
2.0
5.5
▲1.4
4.3
3.7
経済産業省,九州経済産業局,福岡県
季調済指数による。但し、前年比は原指数による。
(2)鉱工業在庫指数
全国では、自動車が低下したことから前月比減少。前年比の増加率も低下した。福岡県でも前月比
は同様だったが、前年比では自動車は減少したが、一般機械が伸びて増加となった。
(2000年=100)
年 月
全 国
05 年
06 年
07 年
92.6
96.5
97.3
06.11
12
96.9
98.2
1.1
1.3
2.9
4.2
89.0
89.1
0.0
0.1
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
97.2
96.6
96.2
96.6
96.2
95.9
95.8
96.0
97.1
97.7
99.4
99.0
▲1.0
▲0.6
▲0.4
0.4
▲0.4
▲0.3
▲0.1
0.2
1.1
0.6
1.7
▲0.4
2.5
1.8
1.7
2.0
2.6
2.1
2.4
2.1
2.6
2.0
2.6
0.8
89.6
88.8
91.9
90.3
88.4
91.6
91.2
91.8
90.6
92.1
r 90.9
p 92.8
0.6
▲0.9
3.5
▲1.7
▲2.1
3.6
▲0.4
0.7
▲1.3
1.7
▲1.3
2.1
資 料
前年比
5.3
4.2
0.8
九 州
前月比
−
−
−
89.7
92.1
90.8
前月比
−
−
−
前年比
1.2
2.7
▲1.4
福岡県
89.9
102.0
−
前月比
−
−
−
前年比
1.8
13.5
−
▲1.9
▲1.5
1
02.0
1
01.7
0.6
▲0.3
8.6
1
4.5
▲1.4
▲4.4
▲1.4
▲4.0
▲5.9
▲2.6
▲2.3
▲1.3
▲1.6
3.5
2.1
4.2
98.2
1
00.6
1
06.6
1
04.3
1
09.9
1
07.8
99.7
1
03.2
1
07.9
11
3.2
1
02.6
▲3.4
2.4
6.0
▲2.2
5.4
▲1.9
▲7.5
3.5
4.6
4.9
▲9.4
11.9
2.1
2.0
▲2.3
3.0
2.7
▲5.6
0.2
5.6
11.9
0.6
経済産業省,九州経済産業局,福岡県
季調済指数による。但し、前年比は原指数による。
福銀調査月報 2008年3月 14
(3)集積回路生産
(4)機械受注高(船舶・電力を除く民需)
全国、九州とも、前年比は、ゲーム機、デジカメ、自動車用の好
調で増加傾向。前月と比べるとクリスマス商戦向け後の一服で、
数量、金額ともに横ばい。 (数量:百万個、金額:億円)
全 国
九 州
年 月
数 量
05 年
06 年
07 年
31,023 32,843
35,667 36,324
38,102 37,694
金 額
前年比、前月比とも、製造業、非製造業とも
に低下傾向。製造業では一般機械、非製造業
では通信が減少した。
(億円)
金 額
年 月
全 国
7,087 8,691
7,778 9,659
8,157 10,348
05 年
06 年
07 年
123,649
128,537
123,366
54,575
59,074
56,885
69,347
69,728
66,922
数 量
製造業
非製造業
06.11
12
3,086
2,959
3,081
2,841
685
633
844
734
06.11
12
1
0,437
1
0,527
4,91
0
4,892
5,783
5,620
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
前年比
資 料
2,881
2,859
3,11
4
2,962
3,029
3,096
3,307
3,200
3,234
3,545
3,442
3,433
1
6.0
2,938
2,862
3,308
2,906
3,021
3,11
4
3,248
3,289
3,373
3,366
3,207
3,062
7.8
626
626
655
644
665
665
697
684
668
748
734
745
1
7.8
824
861
91
7
786
793
793
873
881
91
7
939
91
5
848
1
5.6
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
0,905
1
0,374
9,907
1
0,1
20
1
0,71
7
9,602
11,235
1
0,375
9,587
1
0,803
1
0,498
1
0,1
64
▲3.2
▲3.3
5,1
76
4,740
4,384
4,327
4,987
4,41
9
4,898
4,478
4,733
5,21
5
5,1
25
4,724
▲7.8
▲3.0
5,71
8
5,634
5,491
5,81
3
5,71
0
5,339
6,372
5,885
4,877
5,545
5,71
5
5,41
5
▲5.2
▲3.5
経済産業省,九州経済産業局
前月比
前年比
資 料
内閣府(季調済計数による。但し前年比は原指数による。)
5.その他
(1)貿易関係
前年比で見ると、輸出の全国は伸び率が低下した。東南アジア向けは増加が続くが中国向けは伸び率低下、米国向けは減少と
なった。福岡県では、中国向けは伸び率が低下したが、米国向けは車が伸び、伸び率が拡大。韓国向けは伸びが止った。輸入の
全国は原油の価格上昇により増加。福岡県は、中国、西欧、北米からの電気機械、自動車、一般機械が増加した。
(億円)
年 月
05 年
06 年
07 年
輸 出 通 関 実 績
全 国
656,565
752,462
839,407
九 州 前年比
7.3 60,807 7.1
14.6 70,090 15.3
11.6 80,730 15.2
前年比
輸 入 通 関 実 績
福岡県 前年比 全 国 前年比
31,364 3.4 569,494 15.7
34,246 9.2 673,443 18.3
40,085 17.1 731,157 8.6
九 州 前年比
57,626 26.8
71,762 24.5
79,448 10.7
7.6
7.7
5,383 ▲9.5
5,844
4.3
06.11
12
66,296
69,591
12.1
9.8
6,156
6,574
7.3
19.1
3,005
3,400
7.9 57,217
18.2 58,495
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
59,532
64,177
75,127
66,329
65,650
72,844
70,634
70,283
72,703
75,066
72,689
74,363
19.0 6,201
9.7 5,911
10.3 7,001
8.2 6,252
15.1 5,991
16.2 7,113
11.8 6,744
14.5 6,456
6.5 7,155
13.8 7,369
9.6 7,262
6.9 p7,277
27.2
10.3
9.6
7.7
16.4
26.5
10.2
15.1
19.4
14.4
18.0
10.7
2,950
2,961
3,508
2,986
2,919
3,360
3,286
3,205
3,632
3,704
3,738
3,837
28.5 59,567 10.3 5,886
6.8
12.5 54,431 10.2 5,690 ▲1.8
0.2 6,451
14.8 58,845
3.6
3.5 5,843 ▲2.6
10.1 57,117
16.3 61,817 15.6 6,532 12.0
18.1 60,639 10.8 6,902 14.7
14.3 64,022 17.1 6,896 11.4
5.8 7,095
15.0 62,946
4.3
23.3 56,362 ▲3.2 5,460 ▲9.3
16.3 65,044
8.7 7,671 24.8
24.4 64,809 13.3 p7,279 35.2
12.9 p65,614 12.2 p7,743 32.5
資 料
15 福銀調査月報 2008年3月
財務省(門司税関)
[九州は山口,沖縄県を含む]
福岡県 前年比
18,201 20.5
22,502 23.6
25,091 11.5
1,883
1,804
1.9
5.0
1,996 14.3
1,857 12.8
1,973 ▲3.0
2,031
6.7
2,233 19.1
2,106 18.0
2,277 20.6
2,128
9.3
1,914
0.1
2,263
8.8
2,282 21.2
2,033 12.7
(2)物価指数
(3)完全失業率(季節調整値)
ア.企業物価(国内)
イ.消費者物価
石油のほか、化学製品、鉄
鋼の値上がりで上昇。非鉄
金属の上昇は一服した。
(2005年=100)
前年比は景気の回復、定年退職者
の補充等で改善傾向。前月比は横
ばい。
全国の指数は高水準で推移。食品は下がった
が、交通費、光熱費は上昇。福岡市の指数も同
様だったが、食品の値下がりが大きく、全国
より低い水準となった。 (2005年=100)
(%)
年 月
全 国
年 月
全 国
九 州
福岡市
年 月
全 国
九 州
福岡県
05 年
06 年
07 年
100.0
102.2
104.0
05 年
06 年
07 年
100.0
100.3
100.3
100.0
100.1
100.3
100.0
100.1
100.0
05 年
06 年
07 年
4.4
4.1
3.9
5.0
4.8
4.4
5.9
5.6
06.12
1
02.7
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
02.5
1
02.5
1
02.7
1
03.5
1
03.8
1
03.9
1
04.6
1
04.6
1
04.5
1
04.8
1
05.1
1
05.4
06.11
12
1
00.1
1
00.2
1
00.0
1
00.0
99.7
99.8
06.11
12
4.0
4.0
4.5
5.3
99.8
99.3
99.5
99.7
1
00.2
1
00.3
1
00.1
1
00.8
1
00.7
1
01.0
1
00.8
1
01.0
1.0
99.6
99.3
99.4
99.6
99.9
1
00.0
99.8
1
00.4
1
00.3
1
00.6
1
00.4
1
00.4
0.6
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
4.0
4.0
4.0
3.8
3.8
3.7
3.6
3.8
4.0
4.0
3.8
3.8
▲0.2
5.3
4.5
5.1
4.7
5.0
1
05.6
1
00.0
99.5
99.8
1
00.1
1
00.4
1
00.2
1
00.1
1
00.6
1
00.6
1
00.9
1
00.7
1
00.9
0.7
4.6
08. 1
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
前年比
3.0
資 料 日本銀行調査統計局
前年比
資 料
総務省,九州経済産業局,福岡市
(4)有効求人倍率
4.0
前年増減
▲0.5
−
資 料 総務省,九州経済産業局,福岡県
(5)企業倒産
月次で見ると、全国、福岡県とも新規求人が
減少していることから徐々に低下。求人が減
少した業種も人材派遣業から、建設業、情報
サービス業、
製造業等に広がる。
(倍)
件数、金額とも、全国、福岡県のいずれも緩やかな増加傾向。
福岡県で見ると、建設業の件数の水準は低下。個人や零細
企業の件数が増加傾向。
件 数(件)
全 国 九 州 福岡県
480
12,998 1,097
502
13,245 1,095
504
14,091 1,225
負 債 総 額(億円)
全 国 九 州 福岡県
67,035 4,691 2,910
55,006 3,800 1,384
57,279 4,130 1,319
年 月 全 国
九 州
福岡県
年 月
05 年
06 年
07 年
0.95
1.06
1.04
0.70
0.77
0.78
0.77
0.85
0.86
05 年
06 年
07 年
06.11
12
1.07
1.07
0.79
0.80
0.88
0.89
06.12
1,1
09
96
42
5,055
481
306
1.06
1.05
1.03
1.05
1.06
1.07
1.07
1.06
1.05
1.02
0.99
0.98
前年増減 ▲0.0
9
0.80
0.80
0.79
0.80
0.81
0.81
0.82
0.79
0.77
0.74
0.71
0.69
▲0.11
0.91
0.91
0.88
0.91
0.92
0.90
0.92
0.86
0.83
0.79
0.73
0.70
▲0.1
9
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1,091
1,1
02
1,247
1,1
21
1,31
0
1,1
85
1,21
5
1,203
1,047
1,260
1,21
3
1,097
85
91
92
85
1
26
11
5
1
01
11
4
1
06
11
3
1
05
92
33
41
36
36
54
43
48
37
46
44
47
39
5,736
2,895
4,887
6,1
63
3,686
3,1
52
3,498
8,705
4,606
4,61
3
4,926
4,41
3
222
211
272
244
374
392
21
4
320
358
21
3
323
986
62
63
65
71
1
69
1
28
62
54
1
40
62
1
64
279
08. 1
1,1
74
7.6
83
▲2.4
37
1
2.1
5,81
2
1.3
274
23.4
1
06
70.7
07. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
資 料 厚生労働省,九州経済産業局,福岡県
前年比
資 料
東京商工リサーチ(負債金額1千万以上)
福銀調査月報 2008年3月 16
金融関係指標
(1)国内銀行預金残高
(十億円)
年 月
全 国
都市銀行
地方銀行
地方銀行Ⅱ
九 州
福 岡 県
05. 3
06. 3
07. 3
528,065
534,150
539,942
247,023
250,762
248,757
187,888
188,891
193,682
53,962
54,127
54,622
35,867
35,807
36,467
16,537
16,575
16,926
07. 5
6
7
8
9
10
11
12
545,1
06
542,685
542,294
539,726
541,246
539,433
547,240
547,1
43
3.1
254,264
248,487
246,588
244,399
244,328
244,869
250,61
3
245,948
1.3
1
93,245
1
95,547
1
92,702
1
92,227
1
93,273
1
91,1
75
1
92,461
1
95,572
2.4
54,570
55,426
54,804
54,730
55,21
3
54,740
54,884
55,802
1.6
36,645
37,1
96
36,530
36,454
36,636
36,276
36,452
36,928
1.6
1
6,944
1
7,058
1
6,785
1
6,774
1
6,902
1
6,755
1
6,848
1
7,079
1.8
前年比
資 料
日本銀行調査統計局
(2)国内銀行貸出金残高
(十億円)
年 月
全 国
都市銀行
地方銀行
地方銀行Ⅱ
九 州
福 岡 県
05. 3
06. 3
07. 3
401,957
410,759
413,496
186,954
189,689
186,037
137,238
140,356
144,541
40,340
41,256
41,938
25,796
25,768
25,897
13,172
13,202
13,252
07. 5
6
7
8
9
10
11
12
408,1
05
41
0,861
409,544
41
0,698
41
2,690
409,111
41
0,485
41
7,641
0.5
1
83,729
1
84,929
1
83,509
1
84,325
1
83,41
9
1
82,038
1
83,082
1
86,1
64
▲1.9
1
42,425
1
43,405
1
43,580
1
43,670
1
45,374
1
44,392
1
44,777
1
47,1
76
2.7
41,51
5
41,722
41,648
41,666
42,225
41,906
42,032
42,856
1.9
25,434
25,544
25,61
9
25,590
25,760
25,61
9
25,797
26,1
73
2.1
1
3,060
1
3,1
01
1
3,1
57
1
3,1
30
1
3,254
1
3,1
25
1
3,254
1
3,436
2.0
前年比
資 料
日本銀行調査統計局
(3)貸出約定平均金利(月末・ストック)
(4)新規貸出約定平均金利(月末)
(年%)
年 月
全 国
05. 3
06. 3
07. 3
都市銀行
1.503
1.392
1.679
07. 5
6
7
8
9
10
11
12
1.721
1.743
1.757
1.774
1.798
1.805
1.802
1.811
資 料
九州地銀
地方銀行 地方銀行Ⅱ (17行)
2.170
2.331
1.936
2.049
2.215
1.838
2.154
2.292
1.992
2.037
2.056
2.061
2.072
2.079
2.077
2.080
2.083
2.349
2.365
2.371
2.373
2.364
2.366
2.365
2.358
2.1
99
2.21
3
2.21
0
2.221
2.220
2.21
9
2.21
3
2.21
4
日本銀行調査統計局,同福岡支店
17 福銀調査月報 2008年3月
(年%)
年 月
全 国
九州地銀
(17行)
05. 3
06. 3
07. 3
1.415
1.292
1.594
1.600
1.680
1.800
07. 5
6
7
8
9
10
11
12
1.654
1.682
1.826
1.693
1.699
1.799
1.61
3
1.677
2.1
08
2.1
81
2.1
22
2.1
75
1.904
2.238
2.1
00
2.1
05
資 料
日本銀行調査統計局,同福岡支店
金利等の推移
預金金利・貸出金利等の推移
実施年月
00年末
01 〃
02 〃
03 〃
銀行預金
貸出金利
参考
外国為替(年,
月末)
日 基 準 日
スーパー 自由金利 日
短期
長期
住宅金融
住宅ローン
(当行)
日経平均
定期 付 プライム
プライム
支援機構
1ドル
1ユーロ
付 貸付利率 付 普通預金 定期
(年,
月末)
(公定歩合)
(1年) (1年)
(当行) (みずほ) 3年 5年 10年 (個人住宅)
=円 =円
0.50
0.10
0.10
0.10
0
0.1
.1
0
0
0
0.0
.0
1
1
0.002
0.001
0.15
0.04
0.03
0.03
0.20
0.04
0.03
0.03
1.875
1.875
1.875
1.875
04. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(10) 1.60
(10) 1.65
(9) 1.70
(10) 1.90
(9) 1.80
(10) 1.75
(10) 1.70
(10) 1.55
114.91
131.47
119.37
106.97
106.77
115.90
124.41
133.71
10,783
11,041
11,715
11,761
11,236
11,858
11,325
11,081
3.05 3.75 (14) 2.80 10,823
2.35 3.00 3.70 (18) 2.90 10,771
10,899
2.95 3.65
(14) 2.85 11,488
105.88
109.08
103.95
110.44
109.56
108.69
111.67
109.86
110.92
105.87
103.17
103.78
131.22
135.85
127.23
131.82
133.89
131.58
134.52
132.72
136.68
135.17
136.63
141.39
80
(16) 2.
00
3.60 (15) 3.
10
(1) 3.
05
3.45 (10) 3.
06
(3) 3.
02
(5) 3.
08
(3) 3.
23
3.60 (5) 3.
19
3.50 (4) 3.
32
3.75 (4) 3.
26
3.70 (6) 3.
11,387
11,740
11,668
11,008
11,276
11,584
11,899
12,413
13,574
13,606
14,872
16,111
103.58
104.58
106.97
105.87
107.84
110.37
112.18
111.42
113.28
115.67
119.46
117.48
134.84
138.58
138.62
136.85
133.47
133.25
135.86
136.05
136.21
139.57
140.82
139.38
34
3.15 3.75 (10) 3.
3.70 (3) 3.28
3.40 3.85 (7) 3.41
3.60 4.05 (4) 3.52
3.80 4.25 (9) 3.71
3.75 3.95 (5) 3.68
3.70 3.90 (4) 3.71
3.50 3.85 (3) 3.75
(5) 3.60
3.25 3.70
3.45 3.80 (6) 3.77
3.35 3.70 (5) 3.68
16,649
16,205
17,059
16,906
15,467
15,505
15,456
16,140
16,127
16,399
16,274
17,225
117.18
116.35
117.47
114.32
111.85
114.66
114.47
117.23
118.05
117.74
116.12
118.92
141.90
137.86
142.54
143.40
144.00
145.79
145.96
150.66
149.58
149.36
153.12
156.68
3.00 3.30 3.60 (10) 3.57
3.65 (5) 3.64
3.05 3.35 3.70 (6) 3.61
(1) 3.53
3.15 3.50 3.85 (9) 3.54
3.20 3.45 3.80 (5) 3.59
3.40 3.75 4.05 (4) 3.73
4.10 (3) 3.69
3.30 3.65 4.00 (4) 3.52
3.25 3.50 3.80 (4) 3.65
3.30 3.60 3.90 (5) 3.53
3.20 3.45 3.75 (4) 3.40
17,383
17,604
17,287
17,400
17,875
18,138
17,248
16,569
16,785
16,737
15,680
15,307
121.34
118.59
118.05
119.41
121.63
123.48
118.99
116.24
115.27
114.78
110.29
113.12
157.15
156.66
157.21
162.40
163.46
166.04
164.11
158.80
163.33
165.89
162.67
165.70
3.30
3.05
3.05
3.60
(19) 2.55
(17) 2.50
(23) 2.60
(21) 2.70
(21) 2.75
(11) 2.80
3.20 3.95 (16) 3.00
2.30 2.90 3.55
05. 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(10) 1.65 2.35 2.95
(8) 1.55
(10) 1.50 2.25 2.80
(10) 1.45
(10) 1.60
(9) 1.55 2.35 2.95
2.90
(12) 1.80
(10) 1.90 2.55 3.15
(9) 1.85 2.50 3.10
06. 1
(11) 1.80
2
(10) 2.00
3
27
0.06 0.06
(10) 2.10
4
11
0.08 0.08
(11) 2.45
5
(10) 2.50
6
(9) 2.45
7 14 0.40 18 0.10 0.25 0.30
(11) 2.65
8
15 2.125 (10) 2.50
9
(8) 2.30
10
(11) 2.35
11
(10) 2.30
12
(8) 2.35
07. 1
(10) 2.40
2 21 0.75 26 0.20 0.35 0.40
(9) 2.30
3
26 2.375 (9) 2.20
4
(10) 2.25
5
6
(8) 2.45
7
(10) 2.55
8
9
(11) 2.25
10
(10) 2.45
11
(9) 2.20
12
(11) 2.30
2.70
2.90
3.05
3.10
3.05
2.90
3.05
(10) 2.10 3.15 3.35 3.65 (9) 3.53 13,592 106.63 158.43
(8) 2.15 3.00 3.20 3.55 (5) 3.46
08. 1
2
08.2.25
現在
2.80 13,785
2.60 10,542
2.40 8,578
2.60 10,676
2.10 − 2.65
1.85 2.25 2.40
1.65 2.25 2.40
1.70 2.40 2.90
0.75
0.20 0.35 0.40
2.375
2.15 3.00 3.20 3.55
3.46 13,914 107.45 159.18
(注)スーパー定期、自由金利定期は、月内最終営業日の金利。( )は日付。日経平均は切り捨て。住宅金融支援機構は月内最終変更分。
講演会・研修・諸会合への講師派遣を承っています。是非ご活用ください。下記またはお取引の支店までお申込みください。
調査月報680号 2008年3月1日/ ㈱ふくおかフィナンシャルグループ 営業企画部 総合調査G
福岡市中央区天神2丁目13番1号/印刷 久野印刷
TEL 092(723)2241 http://www.fukuokabank.co.jp
福銀調査月報 2008年3月 18
Fly UP