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電気設備工事共通仕様書
平成26年10月
横浜市資源循環局
目
第1 一般共通事項 ---------------------1 総則 -------------------------------(1) 一般事項 -----------------------(2) 適用範囲 -----------------------(3) 準拠規程等 ---------------------(4) 工事材料等 ---------------------(5) 施工管理及び検査 ---------------(6) 耐震施工 ------------------------2 安全衛生管理 ----------------------(1) 工事現場の安全衛生管理 ---------(2) 安全管理指定工事 ----------------
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第2 電力設備工事 ---------------------1 高圧受電設備工事 -----------------(1) 盤類共通仕様 --------------------(2) 機器の据え付け -----------------(3) 配線方法 -----------------------(4) 試験及び検査 -------------------2 動力設備工事 ----------------------(1) 動力盤等 -----------------------(2) 機器の据え付け取り付け ---------(3) 配線方法 -----------------------(4) 試験及び検査 -------------------3 電灯設備工事 ----------------------(1) 電灯分電盤 ---------------------(2) 器具の取り付け -----------------(3) 配線器具 -----------------------(4) 試験及び検査 -------------------第3 弱電設備工事 ---------------------1 電話設備工事 ----------------------(1) 一般事項 ------------------------(2) 電話機の取り付け ---------------2 放送設備工事 ----------------------(1) 使用機器 -----------------------(2) スピーカ -----------------------3 火災報知設備 ----------------------(1) 使用機器 -----------------------(2) 受信機 -------------------------(3) 発信器 -------------------------(4) 感知器 -------------------------(5) 電鈴 ---------------------------4 計装設備工事 ----------------------(1) 機器選定 -----------------------(2) 機器の取り付け -----------------(3) 配管配線工事 -------------------5 データ処理設備工事 ----------------(1) 機器選定 -----------------------(2) 主装置 及び 周辺機器収納盤 ------(3) 工場試験 -----------------------第4 配管配線工事 ----------------------
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次
1 配線工事 -------------------------(1) 施工方法 -----------------------(2) 電線の色別 --------------------2 配管工事 -------------------------(1) 配管敷設 ----------------------(2) 配管の接続 --------------------(3) ボックス -----------------------3 金属ダクト工事 -------------------(1) 金属ダクト --------------------(2) 施工方法 ----------------------4 ケーブルラック工事 ---------------(1) ケーブルラック ----------------(2) 施工方法 ----------------------5 地中配線工事 ---------------------(1) マンホール及びハンドホール -----(2) 施工方法 ----------------------6 接地工事 -------------------------(1) 接地工事の種類と接地抵抗 ------(2) 接地極 ------------------------(3) 施工方法 -----------------------
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第5 塗装工事 ------------------------- 12
1 一般事項 -------------------------- 12
2 塗装 ------------------------------ 12
別表(1) ------------------------- 12
別表(2) --------------------------13
別表(3) --------------------------13
第1 一般共通事項
1 総則
(1) 一般事項
本工事仕様書は「工事共通仕様書」(資源循環局)に記載されている「電気設備工事共通仕様書」であ
り、電気設備工事において共通して遵守しなければならない事項を記載したものである。
(2) 適用範囲
本工事仕様書は資源循環局が発注する電気設備工事に適用する。
(3) 準拠規程等
ア 資源循環局工事共通仕様書に記載されている法令等の他、資源循環局発注の工事で特に適用を受ける
規程等は以下の通りとする。
(ア) 横浜市電気工作物保安規程
(イ) 内線規程
(ウ) 配電規程(低圧及び高圧)
(エ) 架空送電規程
(オ) 発変電規程
(カ) 発電用蒸気タービン規程
(キ) 高圧受電設備規程
(ク) 横浜市消防局消防用設備等設置規制事務審査基準
イ 上記以外で本工事において準拠すべき規程等があればすべて含むものとする。
(4) 工事材料等
ア 工事材料等はすべて新品とし、標準規格品を使用すること。ただし規格以外のものについては、監督
員の承諾を受け使用可能とする。また、必要に応じて承諾図を提出すること。
イ 工事材料等の検査
(ア) 工事材料等は現場搬入のたびに、監督員の検査を受けること。また、検査は原則として抽出検査と
するが、必要な場合全数検査を行う。
(イ) 請負人が工場で製作する工事機材のうち、設計図書により指定された工事機材等は、当該工場へ監
督員が出向き工場立ち会い検査を行う。
(5) 施工管理及び検査
ア 電線管等を隠ぺいするコンクリート打ちなどの建築工事等は、監督員等の検査が完了するまで施工さ
せないこと。
イ 各種機器、盤等の据え付け及び配管、配線等の工事完了後は、監督員立ち会いのもとに、次の試験、
試運転調整を行うこと。
(ア) 外観及び構造試験
(イ) 機能及び動作試験
(ウ) 絶縁耐力試験(必要に応じ実施する)
(エ) 絶縁抵抗試験
(オ) 接地抵抗試験
(カ) 継電器特性試験
(キ) その他必要な試験
(ク) 試運転調整
(6) 耐震施工
ア 機器等は、水平に据え付ける。
イ 機器等が地震力に対して、転倒、横滑り等を起こさないように、十分な強度を有するアンカーボルト
等で確実に施工する。
ウ 重量が 100kg 以上の機器は、アンカーボルトを用いて据え付ける。アンカーボルトの選定は、強度計
算を行い、ボルト径、埋め込み長さ等を国土交通省国土技術政策総合研究所・独立行政法人建築研究所
監修「建築設備耐震設計・施工指針」により決定する。
なお、強度計算に用いる設計用標準水平震度(Ks)は特記がある場合を除き次表による。
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設計用標準水平震度(Ks)表
設置場所
資源循環局各施設
全ての機器
上層階
屋上及び搭屋
中間階
1.5(2.0)
1.0(1.5)
1 階及び地下階
0.6(1.0)
注 ( )内の数字は防振支持機器の場合
(ア) 数値は局部震度法による設計用標準水平震度
(イ) 上記表の上層階とは、2~6 階建ては最上階、7~9 階建ては上層 2 階、10~12 階は上層 3 階、13 階
建以上は上層 4 階をいう。
(ウ) 中間階は、地下階及び 1 階を除く各階で上層階に該当しない階をいう。
(エ) 設置階の区分は機器を支持しているスラブ面とする。
天吊り機器は、当該階の上階に設置されたものとする。
(例:4 階天吊り機器は 5 階に設置したものとする)
(オ) 設計用標準鉛直震度は設計用標準水平震度の 1/2 とする。
(カ) 防振基礎の場合は、ストッパーを設け、浮かし基礎を間接固定する。
なお、機器とストッパーの間隔は 10 ㎜以下とする。
(キ) 基礎ボルト取付け部が、溝形鋼のように傾斜した面は、テーパーワッシャーを入れ締付ける。
エ 建物等への地中引込配管及び電気配管等についても必要な耐震措置を講ずること。
2 安全衛生管理
(1) 工事現場の安全衛生管理
ア 工事現場の安全衛生の管理は、現場代理人が安全衛生責任者となり関係法令等に従って行う。ただし、
別に安全衛生責任者が定められた場合はこれに協力するものとする。
イ 工事現場においては常に整理、整頓を行い、特に危険箇所の点検を行うなど事故の防止に努めること。
ウ 関係法令及び各施設ごとに定められている作業基準(資源循環局工場構内作業基準、資源循環局各施
設構内作業基準、資源循環局処分場・排水管理構内作業基準)を順守し安全作業を行うこと。
(2) 安全管理指定工事
工事安全担当員が安全管理について特に指定する工事の施工にあたっては、
「安全管理指定工事仕様
書」にもとづく作業を行うこと。
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第2 電力設備工事
1 高圧受電設備工事
(1) 盤類共通仕様
ア 盤に使用する鋼板の厚さは原則として 2.3mm 以上とする。
イ 盤構造は折り曲げ式とし、扉はパッキングで押さえること。
ウ 盤内の制御線は 1.25mm2 以上とする。
エ 扉の把手は鍵付とし、丁番は裏丁番とする。扉ハンドルの鍵は監督員の指定するものを使用すること。
オ 扉の内面には、見やすい箇所に図面ホルダーを設け、工事自主検査前までに系統図、結線図等を差し
込むこと。
カ 制御用電線端子は、丸形端子を使用し、圧着端子部分にはマークチューブ(又は同等品)で端子マー
クをつけ、端子露出部分は配線と同色の絶縁チューブで被覆すること。
キ 機器、器具の配置は、保守点検に便利なように合理的な配置とし、内部の点検、機器の取り替え、結
線の変更が容易で、かつ安全性を考慮した構造とすること。
ク 充電露出部分については、取り外しが容易な構造の透明アクリル板等で保護すること。また、高圧部
分については、
「高電圧注意」等の表示を施すこと。
ケ ケーブル及び電線の盤外よりの引き込み部分については、ケーブルサポート等を設置し堅ろうに支持
すること。
コ ビニールダクトのサイズは充分余裕をもって選定し、蓋には合わせナンバーを付けること。
サ 盤内機器には見やすい大きさのデバイスナンバーを付けること。
シ 盤内配線の被覆の色は別表(1)、(2)による。
ス 塗装は、指定の塗料と塗装方法で行うこと。
セ 特記仕様書で汎用品使用となっているときには前記 エ~カ、シの適用は受けない。
ソ 配線と機器との接続箇所には適応する接続金物を使用し、電気的、機械的に完全に接続すること。
タ ケーブル又は電線の立ち上がり部分で外傷のおそれのある場合は、電線管又はダクトで保護すること。
(2) 機器の据え付け
ア 機器の据え付けは、床面に水平又は垂直になるよう、レベル差を調整して堅固に固定すること。
イ 受電設備には規程等で保有距離が定められているので注意すること。
(3) 配線方法
ア 配線は設計図書に記載のケーブルを使用し、ピット、ダクト、電線管等に納め整然と配線すること。
イ 配線と機器との接続箇所には適応する接続金物を使用し、電気的、機械的に完全に接続すること。
ウ 銅体母線の接続は接触面の処理を十分に行い、適応するクランプを用い、ボルトナットにより十分に
締め付けること。
エ ケーブル又は電線の立ち上がり部分で外傷のおそれのある場合は、電線管又はダクトで保護すること。
(4) 試験及び検査
試験及び検査内容については 第1 1 (5)に準ずる。
2 動力設備工事
(1) 動力盤等
ア 高圧受配電設備工事に準ずる事項は 第2 1 (1)エ~タとする。
イ 盤に使用する鋼板の厚さは原則として 1.6mm 以上とする。また、ステンレスを使用する場合は 1.5mm
以上とする。
ウ 端子台について、ケーブルサイズ 38 mm2 以上はボルト締めとする。
エ 内部枠組みの適当な箇所に、電気的に完全な 8mm2 以上の接地端子を設けること。
オ 防じん、防滴盤は折り曲げ式とし、扉はパッキングでおさえること。パッキングの材質はシリコン又
はネオロンパッキンとする。
カ 盤内の制御線は、原則として 1.25mm2 とするが、振動などによる断線等の故障が想定される部分につ
いては、機器用絶縁電線等で 2mm2 以上とする。
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キ 表示灯、押釦は次による。
表示灯はLED(E12)とし、ピーク・誘導電圧等を考慮し選定すること。
(ア) 押釦色別
起動
緑又は黒
停止(非常停止共)
赤
リセット
白又は黄色
(イ) 照光式押釦スイッチの色別は表示灯色とする
(ウ) 表示色別
運転
赤
停止
緑
警報
橙
電源表示
白
(2) 機器の据え付け取り付け
機器の据え付け取り付けは、 第2 1 (2)に準ずる。また、ブロック、ALC、軽量間仕切り壁等
に取り付ける場合には、補強材を設け堅固に固定すること。
(3) 配線方法
配線方法は 第2 1 (3)に準ずる。
(4) 試験及び検査
試験及び検査内容については、 第1 1 (5)に準ずる。
3 電灯設備工事
(1) 電灯分電盤
ア 盤の製作は 第2 2 (1)に準ずる。
イ 中扉は、化粧板を設けて配線用しゃ断器の把手部のみ露出させること。化粧板が大きくなる場合は、
重要部分のみ開閉できる扉を設けること。
(2) 器具の取り付け
器具の取り付けは、器具の重量及び器具のタイプ、取り付け場所に応じた方法を取り、吊り下げ、支
持、補強などを行うこと。特に重量があるものや、特殊な取り付け方法が必要なものは、取り付け詳細
図を提出し、監督員の承諾後施工すること。また、その他器具の取り付けは、次の各項により施工する
こと。
ア 器具の取り付け面がコンクリート下地にある蛍光灯器具の場合は、コンクリート埋込のインサート又
はボックスのスタッドにより2箇所以上で支持し、吊り下げることを原則とする。器具の取り付けは垂
直又は水平に行い、取り付け面とすき間のできないよう、体裁よく取り付けること。
イ ダウンライト等器具で 3kg 以上の器具については吊りボルトなどにより支持し、吊天井の野縁に器具
重量がかからないように取り付けること。また、1.5kg 以上の器具は吊天井に直接取り付け、脱落防止
措置を講ずること。
ウ 照明器具を金属面に取り付ける場合、これらの金属と器具を電気的に絶縁するか、器具を接地するこ
と。
エ 下記に示す照明器具の金属部分及び安定器別置きの場合、安定器外箱には接地をとること。
(ア) 32W 以上の蛍光ランプを用いる照明器具
(イ) 防水型器具
(ウ) HID 灯などの高輝度放電灯
(エ) 対地電圧が 150V を超える放電灯以外の照明器具
(3) 配線器具
ア 配線器具の取り付けの塗代カバーについては、仕上げ面と同一面となるように調整すること。コンク
リート埋込ボックスが深い場合には継枠により調整すること。
イ コンセントの取り付け高さは、原則として床上から中心で 300mm とする。ただし、水のかかるおそれ
のある場所については、原則として床上 1,000mm~1,500mm とし、接地極付コンセント対象機器(電気
冷蔵庫、電気洗濯機、電気衣類乾燥機、電子レンジ、電気食器洗い機、電気冷暖房機、温水洗浄式便座、
電気温水器、自動販売機)及び設置可能なコンセントは、接地極付コンセントとする。
ウ スイッチの取り付け高さは、原則として床上から中心で 1,300mm とする。
(4) 試験及び検査
試験及び検査内容については、第1 1 (5)に準ずる。
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第3 弱電設備工事
1 電話設備工事
(1) 一般事項
ア 主配電盤(MDF)は保安器等スペースを見込んだ大きさとし、幹線用配管は予備管を用意すること。
イ 端末設備(構内交換装置)の装置、機器等は電気通信事業法に基づく技術基準に適合したものとする。
(2) 電話機の取り付け
ア 電話機とラインの接続はプラグジャック方式とし、必要に応じてローゼットを取り付けること。
イ ボックスからの配線引き出し部分及びプロテクターからの立ち上がり部分は、ビニールチューブで保
護すること。
ウ 壁掛け型電話機用位置ボックスの取り付け高さは、原則として床上 1,300mm とする。
2 放送設備工事
(1) 使用機器
非常用放送設備適用建築物に設置する機器・器具は、消防法型式認定適合品を使用すること。
(2) スピーカ
ア 非常放送設備は、消防法に規定された機種、配置とする。また、スピーカ箱を使用する場合は共振し
ない構造とし、取り付けは造営材に木ネジ止めあるいはフック止めとする。
イ 天井埋め込みの 1.5kg を超えるスピーカは落下防止措置を施すこと。
ウ 音量調整器のあるスピーカ配線は原則として3線式とする。
エ 音量調節器は埋込型とし、取り付け高さは原則として床上 1,300mm とする。
3 火災報知設備工事
(1) 使用機器
機器・器具は消防法適合品を使用すること。
(2) 受信機
ア 受信機のある場所には受信所表示を施すこと。機器には警戒区域一覧図を備えること。
イ 警戒区域表示については、合成樹脂板に指定文字を刻記したもの、又は印刷されたものとする。
ウ 受信機には送受信機能付きとする。
(3) 発信器
ア 発信器の取り付けについては、扉、柱のかげ又は扉の当たる場所を避けて取り付けること。
イ 発信機には電話ジャック及び応答装置を設けること。
ウ 防水型発信器は屋外での使用に耐える構造とし、機能はP型1級に準ずる。
(4) 感知器
ア 差動式分布型感知器
(ア) 空気管は取り付け後、塗料などにより感度を低下させないように施工すること。
(イ) 空気管はていねいに伸ばし、たるみのないように一直線に張り、350mm 以内の間隔ごとにステップル
止めする。空気管の接続にはスリーブを用い、空気のもれ及びつまり箇所のないよう十分にハンダ揚
げを行うこと。曲げ半径は 5mm 以上とし、ステップル止め箇所と曲がり箇所部分などについては、管
をつぶさぬように施工すること。
(ウ) 空気管の引き下げ部分、壁、天井を貫通する部分又は外傷を受けるおそれのある部分については、電
線管等で保護すること。
(エ) 空気管を金属面などのように感度が低下する場所に取り付ける場合には、管を密着させず離して取り
付けること。
イ スポット型感知器
(ア) 取り付け位置については原則として天井面に均等割りに配置し、外傷を受けるおそれのない場所とす
る。
(イ) 変電室内の高圧機器上部など、保守作業が困難な場所を避け取り付けること。
(ウ) じんあい、可燃性ガス又は蒸気が発生するおそれがある場所に取り付ける場合は、適当な防護措置を
施すこと。
(エ) 水蒸気、湿気が発生する場所に取り付ける場合は、防水型感知器とする。
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(オ) 発熱体との距離について考慮すること。
ウ 煙感知器
(ア) 煙感知器は、取り付け面の形状により設置場所に適応した位置、機種を選び、火災の煙を有効に感知
するよう設置すること。
(イ) 高所に取り付ける場合は、保守点検を考慮すること。
(5) 電鈴
電鈴の大きさは 150mm を標準とする。
4 計装設備工事
(1) 機器選定
原則として電子式機器を選定し、信号は DC4~20mA 2線式統一信号とする。
(2) 機器の取り付け
ア 伝送器は、振動・腐食等のない場所を選び、保守性を考慮し、垂直に取り付けること。
イ 屋外等に設置する機器については、アレスタ付を使用すること。
(3) 配管配線工事
ア 配線の接続は、原則として端子台で行い、丸端子を使用すること。
イ 防爆場所及び屋外等の場合、防爆及び防水処理対策を充分行うこと。
ウ 配線はシールド線を使用し、ノイズ対策を充分に行うこと。
エ 計装用空気配管は最下部にドレン抜きを設置すること。
5 データ処理設備工事
(1) 機器選定
ア 汎用品
機種選定については組み合わせ試験等、実機が工程上必要になる場合の直前に行い、設計時点の評価
による、同価格帯最新機種を選定すること。
イ 特殊製品
主装置及び周辺機器については、既設機器との取り合い上やむをえない場合を除き、本工事機種選定
時考えられる、最新の機種を選定すること。
(2) 主装置及び周辺機器収納盤
ア 盤に使用する鋼板の厚さは扉、中板 2.3mm 以上、その他は 1.6mm 以上とするが、メーカー標準ラック
等の場合、監督員の承諾を受け使用可能とする。
イ 発熱量の多い機器を収納する場合、排気ファン及びメンテナンスを考慮した構造のフィルター付吸気
口を設けること。また、フィルター以外の場所より吸気しないように、密閉性に充分注意すること。
ウ 盤内制御線は 0.65mm2 以上とするが、メーカー標準品を使用する場合、監督員の承諾を受け使用可能
とする。
エ 盤間で使用するケーブルは、
原則としてシールド線を使用し、
サイズについては0.9mm2以上とするが、
メーカー標準品を使用する場合、監督員の承諾を受け使用可能とする。
(3) 工場試験
ア 出荷前に各機器との組み合わせ試験を可能なかぎり実施すること。
イ 組み合わせ試験については、制御対象機器の動きを再現する装置等との組み合わせにより行い、工場
立ち会い検査時についても実施すること。
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第4 配管配線工事
1 配線工事
(1) 施工方法
ア 電線、ケーブルは動力、制御、計装などの種類ごとに整理して配線すること。
イ 電線、ケーブルと機器、盤等との接続は丸形端子を使用し、原則として途中接続は行わないこと。ま
た、圧着端子部分にはマークチューブ(又は同等品)で端子番号をつけ、端子露出部分には電線の色別と
同色の絶縁チューブで被覆すること。ただし制御線の絶縁チューブは黄色とする。
ウ ケーブルと電動機などの機器を接続する場合、高圧ケーブル及び 8mm2 以上の接続は第1層「非粘着テ
ープ」
、第2層「自己融着テープ」
、第3層「ビニルテープ」とする。8mm2 以下で湿気の無い場所の低
圧電線等は、ビニルテープのみで良いが巻回数は 3 回以上とする。
エ 電線、ケーブルを外力の加わる所で使用する場合は、より線を使用すること。
オ コンセント回路に使用する電線、ケーブルの太さは 2.0mm 以上(換気扇専用コンセントは除く)とす
る。
(2) 電線の色別
電線の色別は原則として別表(3)のとおりとし、既設の配線がある場合はそれに準ずる。ただし、これ
によりがたい場合は端部を色別すること。
2 配管工事
(1) 配管敷設
ア 配管経路、機器配置及びボックス位置等の決定は、設計書を参照して詳細な施工図を作成し、監督員
の承諾後施工すること。
なお、施工図作成に関しては他業種との連絡を密にして、施工上の取り合い、納まり等で支障をきた
すことのないよう十分注意すること。
イ 管の曲げ半径は内径の 6 倍以上とし、曲げ角度は 90 度を超えてはならない。また、1区間の直角の屈
曲箇所は 4 箇所以内とするが、曲げ角度の合計が 270 度を超えてはならない。ただし、屋内通信線を収
納する場合の 1 区間の屈曲箇所は、5 箇所以下とすることができる。
ウ 1区間が 25m をこえる場合や、施工上必要とする場合は、プルボックス又はジョイントボックス等を
設けること。ただし、埋設配管の場合は除く。
エ コンクリートに埋設する管路は以下に注意し施工すること。
(ア) 管を鉄筋に結束してコンクリート打ち込み時に容易に移動しないよう施工する。また、管路相互間は
管の太さ以上を離隔すること。立ち上げ部分などの管路は原則として型枠より 3cm 以上のすき間を取
ること。
(イ) 柱内の配管はフープ筋の内側とする。
(ウ) 梁部分には基本的に埋設配管を行わず、スリーブによる梁貫通とする。
(エ) 柱等の主筋には結束を行なわないこと。また、主筋と配管が接触しないよう施工すること。
オ 露出施工の金属管は 2m 間隔で堅ろうに支持すること。ただし合成樹脂管を使用する場合は 1.5m間隔
とすること。
カ 金属製可とう電線管については、原則としてビニル被覆付金属製可とう電線管を使用すること。
(2) 配管の接続
ア 金属管の切断部はリーマ仕上げを行うこと。管相互の接続はカップリングを使用し、ねじ込み及び締
め付けを十分に行うこと。管と盤、ボックス、ダクト等との接続は内外面にロックナットを使用して完
全に締め付け、管端には絶縁ブッシングを取り付けること。ただしねじ無し管を使用する場合はこの限
りではない。
イ 金属管を相互送り接続にする場合は、カップリング及びロックナット 2 個、ねじ無し配管の場合はね
じ無しカップリングを使用すること。
ウ 金属管相互送り接続箇所及び管と盤、プルボックス、ダクト等との相互間は、適正な断面積を有する
軟銅線でボンディングすること。ただしねじ無しカップリングを使用した場合及び、30V 以下の弱電設
備においては特に指定のあるもの以外はボンディングを省略できる。
エ 可とう電線管に使用する付属品は専用品を使用し、ビニル被覆付金属製可とう電線管は、防水コネク
ター及び絶縁ブッシングを使用すること。
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(3) ボックス
ア 露出配管工事で使用するボックスは、露出ボックス又はプルボックスを使用すること。
イ プルボックスは 1.6mm 以上の鋼板製で、さび止め塗装を施したものを使用すること。
ウ 屋外又は水のかかるおそれのある場所のプルボックスは、2.3mm 以上の鋼板製で、かぶせ蓋構造とし、
ネオプレンゴムパッキングを取り付けること。塗装は溶融亜鉛メッキとする。
エ ステンレス・合成樹脂などの製品は、監督員の承諾を受け使用可能とする。
3 金属ダクト工事
(1) 金属ダクト
ア ダクトは厚さ 1.6mm 以上の鋼板で製作し、アングル、フラットバー等で補強し堅ろうな構造とするこ
と。
イ 表面及び内面は、さび止め塗装の上、指定の塗装を行うこと。
ウ 屈曲部の大きさは、収容するケーブルの屈曲半径が標準屈曲半径を超えないよう配慮した製作とする
こと。
エ 製作にあたっては施工及び内部点検に便利な構造とし、図面承諾後製作に着手すること。
(2) 施工方法
ア ダクトは 3m 以下の間隔で支持し、建造物に堅ろうに取り付けること。なおダクトをコンクリートに取
り付ける場合は、あらかじめインサート取り付け用ボルトを埋め込むこと。
イ 内部に、じんあい及び水分が浸入しがたい構造とすること。
ウ 垂直又は傾斜して取り付ける場合は、内部ケーブルが移動しないように 1.5m 以下の間隔ごとに結束す
ること。
エ ダクトの分岐箇所、点検口及び監督員の指示する箇所には、各回線ごとに回路名称、電線太さ、電圧
等を明記したテープを貼り付けるか、プラスチック又はファイバー製の表示札を取り付けること。
オ 動力線、制御線及び計装線を併せて配線する場合は、相互間にセパレーターを設けセパレーターは接
地すること。
カ ダクトの接合部には、適正な断面積の電線(緑)でボンディングを施すこと。
4 ケーブルラック工事
(1) ケーブルラック
ア 鋼鈑(鋼鈑、鋼帯等)又はアルミニウム合金の押出形材で製作するものとする。また、内側はケーブ
ルの被覆を損傷するおそれのない滑らかな構造とする。
イ はしご形ケーブルラックの親げたと子げたの接合は、溶接、かしめ、又はねじ止めとし、機械的かつ
電気的に接続されたものとする。
ウ トレー形ケーブルラックは、親げたと底板が一体成形されたもの又は溶接、かしめ、若しくはねじ止
めにより、機械的かつ電気的に接続されたものとする。
エ 本体相互は、機械的かつ電気的に接続できるものとする。
オ 本体相互の接続及び支持に使用するボルト及びナットは防錆能力及び異種金属接触腐食を考慮したも
のを使用すること。
カ 直線部の長さは、製造者の標準とし、はしご形ケーブルラックの子げたの間隔は、鋼製のものは 300mm
以下、アルミ製のものでは 250mm 以下とする。
なお、直線部以外の子げたの間隔は、実用上支障のない範囲とする。
キ ケーブルラックは 2m 以下の間隔で支持すること。耐食アルミ製等を使用する場合 1.5m 以下、垂直部
は 3m 以下とし、建造物に堅ろうに取り付けること。ただし垂直部で配線室等の部分は 6m 以下の範囲で
各階支持とすることができる。
(2) 施工方法
ア 直線部以外の接続部は、適正な断面積を有する電線(緑)でボンディングを施すこと。
イ 動力線、制御線及び計装線を併せて配線する場合は、相互間にセパレーターを設けセパレーターは接
地すること。
ウ ケーブルラック上のケーブル配線は整然と配列し、水平部では 3m、垂直部では 1.5m 以下の間隔で結束
すること。
エ 電力ケーブルは、積重ねを行ってはならない。ただし次のいずれかの場合は、この限りでない。
(ア) 単心ケーブルの俵積み。
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(イ) 分電盤 2 次側のケーブル。
※ケーブルを重ねる場合は次による。
・許容電流については必要な補正を行い配線の太さに影響を与えない範囲で積重ねる。
・積重ねる高さはケーブルラックの高さを超えないこととする。
オ その他の施工については、 第4 3 (2)に準ずる。
5 地中配線工事
(1) マンホール及びハンドホール
ア マンホール及びハンドホールは、原則として次の箇所に設けること。
(ア) 引き込み柱の引き下げ管路と地中管路との接合部
(イ) 地中管路と建物引き込み管路との接合部
(ウ) 地中管路の曲がり箇所
(エ) 地中管路の直線区間で、ハンドホールの場合は 50m 程度、マンホールの場合は 100m 程度に1箇所
イ ハンドホール及びマンホールの製作は原則として鉄筋コンクリート造とし、寸法、構造及び位置につ
いては設計図書によるものの他、建築局編集電気設備工事施工マニュアルによる。
ウ 底部には水ためを設け、必要により水抜き穴を設けること。また、壁には直径 22mm 以上のタラップを
設け、必要によりケーブル支持金物を設けること。
(2) 施工方法
ア 地中電線路は管路引き入れを原則とし、埋設管はポリエチレンライニング鋼管及び波付硬質ポリエチ
レン管等により、水が浸入しないよう施工すること。なお、付属品は専用品を使用すること。
イ 地中に埋設する管路の土かぶりは原則として、60cm 以上とする。
ウ 埋設管の立ち上がり部分は、モルタル巻きを施すこと。
エ 埋設管路の起点、曲がり、終点の箇所及び直線部の 30m ごとに地表より確認できる埋設表示を行うこ
と。また、地表下 30cm に埋設ケーブルの存在を示すビニルシート(2倍長)等を敷設すること。
6 接地工事
(1) 接地工事の種類と接地抵抗
接地工事の種類と各種接地工事における接地抵抗は、下記のとおりとする。
ア A種 接地工事
10Ω以下
イ B種 接地工事
電力会社の指定する値以下
ウ C種 接地工事
10Ω以下
エ D種 接地工事
100Ω以下
(2) 接地極
接地極の種類は下記とする。
ア A種接地工事
1.5t×900mm×900mm 以上の銅板、又は直径 14mm 以上、長さ 1,500mm
以上の接地棒 3 連結×3 本
イ B種接地工事
同上
ウ C種接地工事
同上
エ D種接地工事
直径 14mm 以上、長さ 1,500mm 以上の接地棒
(3) 施工方法
ア 接地極はなるべく湿気のある場所で、ガスなどにより腐食のおそれのない場所を選ぶこと。接地極上
端は地下 75cm 以上とし、垂直に埋設すること。
イ 接地線と接地する目的物及び接地極との接続はろう付け等とし、電気的及び機械的に堅ろうに施工す
ること。
ウ 接地抵抗の規定の値が得られない場合は、監督員の指示により補助接地極等を設けて規定値を得るこ
と。
エ 避雷針の接地極及び接地線は、他の接地極及び接地線と 2m 以上離すこと。
オ 接地極埋設位置には、接地種別、接地極の埋設位置、深さ、埋設年月日及び接地抵抗値を明示する接
地極埋設標を、接地極の埋設位置近くの適当な箇所に設けること。
カ 接地極は必要に応じて接地抵抗が測定できるように、引き出し口の適当な箇所に測定用端子を設ける
こと。
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キ 構造体利用接地極は、特記によるが監督員と十分協議をして施工すること。
ク 新設及び大規模な改修などの場合は、漏電遮断器専用接地極、接地線を設けること。
第5 塗装工事
1 一般事項
(1) 各種機材のうち、下記の部分を除き、すべてに塗装を行うこと。
ア 埋設予定の部分(防食塗装は除く)
イ 常時隠ぺいされる部分
ウ メッキ仕上げ面、
(電線管に標準的に施されている亜鉛メッキは除く)
エ 特殊な意匠的表面仕上げを施した面
オ 特にその必要を認められない面
(2) 塗装前に検査を要するものは、すべての検査終了後塗装すること。やむを得ず検査前に塗装する必要が
あるときは事前に監督員の承諾を受けること。
(3) 室内に使用する塗料 (機器及び材料に使用されたものを含む)は、ホルムアルデヒドを発散しないか、
発散の極めて少ないもので、トルエン、キシレンの放散量の極めて少ないものを使用すること。
2 塗装
塗装の種別等は下表のとおりとする。なお、塗装前には必ず油、ちり等を除去し清掃してから塗装するこ
と。
各塗装箇所の塗料の種類及び塗り回数
塗装箇所
塗り回数
備考
塗装の種類
機材
状 態
金属製プルボッ
露 出
調合ペイント
2
内面は除く(注1)(注2)
クス、ダクト
露 出
金属製の支持
金物架台など
隠ぺい
金属管
(金属製位置
ボックス類を含
む)
露 出
錆止めペイント
2
調合ペイント又は
アルミニウムペイント
2
錆止めペイント
2
調合ペイント
2
合計4回(注1)
(注2)
塗装箇所が特記された場合に
適用する。
位置ボックス類の内面は除く
(注1)
(注2)
(注1)共同溝、電気室、機械室、駐車場は露出として扱う。
(注2)配線室内は、隠ぺいとして扱う。
(1) 監督員が指示する機器 、材料については、塗装前に色艶などを色見本などによって、監督員の承諾を得
ること。
(2) 腐食の著しい場所等の特殊場所に使用する機器、材料の塗装については特記仕様書による。
別表(1)
盤内電線端部の色(動力)
電気方式
1相
2相
3相
中性相
3相4線
赤
黒
青
白
3相3線
赤
白
青
単相3線
赤
黒
白
単相2線
分岐前の色別によるものとする
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別表(2)
別表(3)
盤内電線の被覆色(その他)
回路種別
制御
計器用変圧器二次側
計器用変流器二次側
直流
接地
注1 ELB専用接地線は黄色
注2 弱電専用接地線は緑/黄色(縞)
被覆色
(交流)黄、(直流)青
赤
黒
(正極)赤、(負極)青
緑 (注1)
(注2)
電線の被覆色
電気方式
1相
2相
3相
3相4線
赤
黒
青
3相3線
赤
白
青
単相3線
赤
黒
単相2線
赤又は黒
直流
(正極)赤、(負極)青
接地
緑(注1)
(注2)
注1 ELB専用接地線は黄色
注2 弱電専用接地線は緑/黄色(縞)
零相及び中性相
白
白
白
平成12年12月
平成17年 4月
平成18年 6月
平成26年10月
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改訂
改訂
改訂
改訂
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