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資料管理の時間削減とスキルの標準化で 看護の質を向上

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資料管理の時間削減とスキルの標準化で 看護の質を向上
活用事例
http://www.nursingskills.jp/
資料管理の時間削減とスキルの標準化で
看護の質を向上
日産厚生会 玉川病院
所在地:東京都世田谷区瀬田 4-8-1
病床数:389 床
看護師配置基準(一般病棟):7 対 1
看護師数:400 名(非常勤含)
看護管理室 副看護部長
高橋 由美子 様
導入背景
導入結果
膨大な資料の管理や
資料管理に割いていた稼働の削減と
バックグラウンドの違う職員のスキルを
教育評価指標が明瞭になり、
業務手順ファイルの管理を何とかしたい
一定の水準に保ちたい
より正確な職員のラダー管理が可能に
他職種との協働の充実と
病棟アシスタントの基礎技術が統一され、
看護の質の向上を実現したい
導入背景
効率的な共有化を実現
リリーフが可能に
紙での管理の限界と看護教育の「見える化」
玉川病院では、病院機能評価申請のための膨大な資料や、随時更新される業務手順のファイル等、各病棟にあふれるファイルを何
とかしたいと考えていました。ファイルの管理や紙の差し替えによる更新にも手間がかかっており、肝心の活用度が分かりづらいことも
課題でした。
また、様々なスキルを持った既卒の職員が多く、看護教育の「見える化」を行ってスキルの水準を一定に保つことや、薬剤師や臨
床工学士など、他職種との協働を充実させて、看護の質の向上を図ることなども望んでいました。
導入方法
業務委員会と教育委員会のプロジェクトチーム
インターネットの環境が整ってきた中で、E- ラーニングを取り入れていきたいという意見が増え、2010 年に導入、2011 年 7 月に運用
を開始しました。業務委員会や教育委員会が、業務手順や教育的な視点からプロジェクトチームとして導入を進めました。看護部専任の
事務職員の方の働きが大きく、例えば、コンテンツの管理や修正を行うときは、管理者がコンテンツに使用したい写真を事務職員に持っ
ていき、取り入れてもらいました。
活用方法①
ファイル管理の手間を削減
紙のファイルで管理していた看護手順をナーシング・スキルに収載し、資料管理に
割いていた稼働時間を削減しました。
「1 組分だけ実際にプリントアウトしてみたところ、分厚いファイル 9 冊 分と膨 大な
量になりました。ナーシング・スキルがなければ、この 9 冊のファイルを各病棟に置い
て差替えなどの管理する必要があり、紙ベースでの管理は難しいと改めて感じました。
」
(高橋様)
活用方法②
自己学習でのエビデンス確認やキャリアラダーの課題として
「看護師の利用方法としては、
エビデンスの確認に活用しています。
新人だけでなく、ベテランの人たちにとっても、感覚や慣れで対応
キャリアラダー研修年間計画
していることのエビデンスをいま一度、振り返る機会になります。
また、スキルアップのためのキャリアラダー課題としても利用し
ています。当院ではフレッシュマンからエキスパートまで 5 段階の
新人看護師年間教育スケジュール
キャリアラダーがあり、教育委員会が段階ごとにナーシング・スキル
を利用して e- ラーニング課題を出しています。
」
「また、新人教育にも利用しています。年間教育スケジュールを各
人に配布しており、
約 100 あるコンテンツのうち、
7 割ほどが e- ラー
ニングとなっています。新人看護師への課題は、あらかじめナーシ
課題の流れ
ング・スキルに登録した、権限を持つプリセプターが出しています。
手技・チェックリスト・テストといった課題を設定し、他者評価や質
疑応答などを行い、それらの確認を行った上で課題を終了します。
」
活用方法③
病棟アシスタント基礎技術の統一
病棟アシスタントの基礎技術の統一を図るための目標作成にも利用しています。
病棟アシスタントの利用方法
「他病棟のスタッフが休んだ際にもリリーフが可能となりました。病棟アシスタントの
共通課題としては 6 つあります。食事支援、おむつ交換、移乗・移送:ストレッチャー、
移乗・移送:車椅子、入浴・シャワー浴介助、感染防止という、どこの病棟でも共通す
る技術です。大切な感染防止の技術に関しては、
認定の感染管理のナースがナーシング・
スキルをカスタマイズしました。病棟アシスタントは年齢層が 高いため画面操作が不慣
れなことも多く、また画面の持ち運びも難しいため、チェックリストをプリントアウトして
活用しています。
」
まとめ
今後は、他職種との連携を進めながら、ナーシング・スキル内の掲載動画や写真をカスタマイズし、おむつ交換に動画を取り入れ
るなど、より現場に則した内容にすることを予定しています。
また、感染委員会で利用推進を年間目標内に設定するなど、院内の周知や利用推進も行っています。
※この活用事例は、ナーシング・スキル日本版活用セミナー(2014 年 5 月)にてご講演いただいた内容を元に作成しております。
ナーシング・スキル日本版 概要
看護技術を映像で確認・習得できるオンラインサービスです。理解度を確認できる E- ラーニングの機能もついています。病院の看護手順や学校のカリキュ
ラムに合わせて、内容を独自に編集して利用することができます。詳細は w w w.nursingskills.jp をご覧ください。
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2014.8
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